JP2021139301A - エンジンにおけるブローバイガス還流構造 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、クランク軸を中心にして気筒の中心軸を所定角度傾斜させてレイアウトするようにしたエンジンにおいて、インテークマニホールドの分岐管がサージタンクの上方を通るようにした構成が開示されている。
気筒の中心軸を傾斜させるように設置され、吸気マニホールドの分岐管がサージタンクの上方を通るように湾曲した構成のエンジンにおいて、エンジン上方の狭小な空間にブローバイガス還流構造を搭載する場合に、エンジンへの搭載性を向上させるとともに、オイルの分離効果を高めることが求められる。
このようにした構成により、エンジン上方の狭小な空間への搭載性を向上させるとともに、オイルの分離効果を高めるブローバイガス還流構造を提供することができる。
本実施例に係る内燃機関であるエンジンEは、動力源として車両に搭載される。図1に、実施例に係るエンジンEの上面図を、図2に同エンジンEの正面図を、図3に同エンジンEの後面図を示す。また、図4に、同エンジンEの上面図の要部の拡大図を示す。また、図5に、図1のV-V線の断面図を示す。以下の説明において、前後左右の方向は車両の運転席から見る方向を基準として規定するものとし、各図において適宜表示する。なお、各図において、構成要素の一部の図示を簡略化して模式的に示し、また、図示を省略することがある。例えば図2では、後述するチェーンカバー8や排気管20等の図示を省略し、図3では、後述するEGR配管23の一部等の図示を省略している。また、図5では、後述するチェーンカバー8や排気管20等の図示を省略する。
シリンダヘッド4において上向きに開口する各気筒の吸気ポート6に、吸気マニホールド10が接続する。
吸気マニホールド10は、シリンダブロック2の上方に配置されるサージタンク11と、サージタンク11から分岐して、吸気ポート6にそれぞれ接続する3本の分岐管12とを備える。各分岐管12の流路形状は、図5に示すように、上下の間隔を狭くし、横幅を広くした扁平形状としてもよい。吸気マニホールド10は、例えば合成樹脂材料によって成形された複数のパーツを適宜組み合わせて構成される。
なお、3本の分岐管12の上流側部は、強度を維持するために板状部12aを介して相互に連結される。
スロットルボディ18の上部には、スロットルボディ18内のスロットルバルブを駆動させるためのモータを含む駆動装置19が設けられる。図4に示すように、上面視において、駆動装置19は略円柱形状を有し、空気導入部14の軸線C1に交差するように配置されて、前方に延出する。
シリンダヘッド4において下向きに開口する排気ポート7に、排気ガスが排出される排気管20が接続する。
EGRバルブ21は、サージタンク11の空気導入部14に変速機取り付け部9と隣り合うように配置される。EGRバルブ21は、略筒状のハウジング22を有し、図4に示すように、ハウジング22の軸線C2と空気導入部14の軸線C1とが同方向に延びるように配置される。図2、図3に示すように、気筒列方向視において、ハウジング22は、空気導入部14と上下方向で重なるように、空気導入部14よりもやや高い位置に配置される。このように配置することにより、上流側となるハウジング22から下流側となる空気導入部14に排気ガスをスムーズに流れ込むようにすることができる。
また、ハウジング22の軸方向の他端(オイルパン3側の端部)には、ハウジング22内のバルブを駆動させるためのアクチュエータ24が取り付けられる。
そして、EGRバルブ21は、そのハウジング22の軸線C2と空気導入部14の軸線C1とが同方向に延びるように、空気導入部14に隣り合うように配置される。
これにより、EGRバルブ21を上方に突出させることなくエンジンEに取り付けることができ、エンジンEを含む全体シルエットの高さを低く維持することができる。
そして、EGRバルブ21を通過した排気ガスを、直線的に延びる空気導入部14の上流部に導入するので、排気ガスをサージタンク11に吸入された空気に拡散させ、3本の分岐管12に均等に吸入させることができる。
このように、各気筒の中心軸を傾斜させるように設置されたエンジンEにおいて、サージタンク11に導入される排気ガスを各分岐管12に均等に供給して、各気筒に均等に分配することが可能になる。
上述したように、上面視において、3本の分岐管12は、タンク部13の上方を通って変速機取り付け部9に向かうように延出し、湾曲部15を介して吸気ポート6に向かって延出する。このように3本の分岐管12が変速機取り付け部9に向かうように延出する形状により、上面視において、湾曲部15付近で、タンク部13の前端部(変速機取り付け部9側の端部とは反対方向の端部)が分岐管12で覆われずに露出する。そこで、このタンク部13の露出した箇所に圧力センサ27を配置する。
ブローバイガス還流構造の基本構成として、図4、図5に示すように、エンジン本体1に設けられたオイルセパレータ28と、オイルセパレータ28でオイルが分離されたブローバイガスをサージタンク11に還流する還流管29とを備える。
また、サージタンク11の空気導入部14の上面には、ブローバイガス入口となるコネクタ33が設けられ、このコネクタ33に還流管29の他端部が接続する。ブローバイガス入口は、EGRバルブ21から排気ガスが流れ込む箇所よりも下流位置に配置されている。
このようにタンク部13に傾斜部13aを形成することにより、吸気マニホールド10の下方であってタンク部13に隣り合う空間があくので、そこに還流管29を配置することができる。この場合に、還流管29の途中に略水平方向に延出する屈曲部29aを有することにより、還流管29を、分岐管12との干渉を避けて、吸気マニホールド10の後方(変速機取り付け部9側)から上方に向かわせることができる。
ただし、図4に示すように、還流管29は、上面視において、変速機取り付け部9の端面(取り付け面)よりも内側に配置されるものとする。変速機取り付け部9はシリンダブロック2の上面よりも上方に突出するフランジ状の形状を有しており、還流管29を変速機取り付け部9よりも内側に配置させて、変速機取り付け部9との干渉を避ける。
Claims (4)
- 複数の気筒の中心軸を傾斜させるように設置され、吸気ポートが上向きに開口し、排気ポートが下向きに開口するエンジン本体と、
前記エンジン本体の上方に配置され、気筒列方向に延びるタンク部と、前記タンク部の端部につながり、気筒列と直交する方向で前記吸気ポートと反対方向に延びる空気導入部とを有するサージタンクと、
前記タンク部の底部に接続して、前記吸気ポートと反対方向に延出するように湾曲し、さらに前記タンク部の上方を通るように湾曲した後、前記吸気ポートに向かって延出し、前記吸気ポートに接続する分岐管と、
前記エンジン本体に設けられたオイルセパレータでオイルが分離されたブローバイガスを前記サージタンクに還流する還流管とを備え、
前記タンク部は、前記空気導入部との連結部に気筒列方向に対して斜め方向に延びる傾斜部を有し、
前記還流管の一端部が、上面視において、前記サージタンクの前記傾斜部の傍で前記エンジン本体に接続し、
前記還流管の他端部が、前記サージタンクの前記空気導入部の上面に接続することを特徴とするエンジンにおけるブローバイガス還流構造。 - 前記オイルセパレータは、前記エンジン本体の上面であって前記分岐管の下方に配置され、
前記還流管の前記一端部が前記オイルセパレータに接続することを特徴とする請求項1に記載のエンジンにおけるブローバイガス還流構造。 - 前記還流管は、その途中に略水平方向に延出する屈曲部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンにおけるブローバイガス還流構造。
- 前記エンジン本体の気筒列方向の端部に設けられた変速機取り付け部を備え、
前記空気導入部は、前記タンク部の前記変速機取り付け部側の端部につながり、
前記還流管は、上面視において、前記変速機取り付け部の取り付け面よりも内側に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエンジンにおけるブローバイガス還流構造。
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