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JP2021131428A - 表示装置 - Google Patents

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JP2021131428A
JP2021131428A JP2020025642A JP2020025642A JP2021131428A JP 2021131428 A JP2021131428 A JP 2021131428A JP 2020025642 A JP2020025642 A JP 2020025642A JP 2020025642 A JP2020025642 A JP 2020025642A JP 2021131428 A JP2021131428 A JP 2021131428A
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Abstract

【課題】映像信号処理に対するバックライト制御の遅延を抑制することが可能な表示装置を提供する。【解決手段】表示装置は、自己位置の変化に応じた発光領域上のオブジェクトの移動量に基づき、発光領域上の複数の分割発光領域毎に点灯量を算出し、発光領域に重なる表示領域を照明する。【選択図】図6

Description

本発明は、表示装置に関する。
従来、所謂仮想現実映像(バーチャル・リアリティ:Virtual Reality、以下「VR」とも称する)を実現する頭部装着ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ:Head Mounted Display、以下「HMD」とも称する)において、頭の動きを感知するセンサを設け、身体の動き等に応じた映像を表示する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開平6−78248号公報
バックライト等の光源装置を複数の領域に分割し、該分割した領域の映像信号に応じて領域毎に光源の発光を制御するローカルディミング機能を備えた表示装置が知られている。このようなローカルディミング機能を備えた表示装置を、VRを実現するHMD用のディスプレイとして用いた場合、バックライトの制御が映像信号処理に遅れて追従し、視点が大きく変動した場合に高輝度領域の輝度が不足する可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、映像信号処理に対するバックライト制御の遅延を抑制することが可能な表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る表示装置は、画像信号に基づいて表示が制御される表示装置であって、複数の分割発光領域に分割された発光領域を有し、前記発光領域に重なる表示領域を照明する光源装置と、前記表示装置の自己位置の変化に応じた前記発光領域上のオブジェクトの移動量に基づき、複数の前記分割発光領域毎に点灯量を算出する信号処理部と、を備える。
図1は、実施形態1に係る表示装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施形態1に係る画像表示パネルの概念図である。 図3は、実施形態1に係る表示装置の画面表示面を示す模式図である。 図4は、実施形態1に係る表示装置の発光領域を示す図である。 図5は、信号処理部の構成例を示す機能ブロック図である。 図6は、実施形態1に係る点灯量制御部の構成例を示す機能ブロック図である。 図7は、発光領域上の各分割発光領域の座標について説明する図である。 図8は、発光領域上のオブジェクト移動量の一例を示す図である。 図9は、第2点灯量の算出手法の第1例を示す図である。 図10は、第2点灯量情報の算出手法の第2例を示す図である。 図11は、比較例に係る点灯量制御部の構成例を示す機能ブロック図である。 図12は、実施形態2に係る点灯量制御部の構成例を示す機能ブロック図である。 図13は、オブジェクト移動量に対する閾値の一例を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る表示装置の構成の一例を示すブロック図である。図2は、実施形態1に係る画像表示パネルの概念図である。本実施形態に係る表示装置10は、例えば、観測者の頭部に装着してVR(Virtual Reality)を実現するHMD(Head Mounted Display)に適用される液晶表示装置である。表示装置10は、少なくとも画像観察者の左右方向(X方向)及び上下方向(Y方向)の頭部の動きを検知するセンサ12(例えば、加速度センサ)等により取得された位置情報に基づき、画像観察者の頭部の動きに応じた画像を表示する。
図1に示すように、実施形態1に係る表示装置10は、信号処理部20と、画像表示パネル40と、光源ユニット60(光源装置)とを有する。画像表示パネル40は、画像表示パネル駆動部30と表示部33とを含む。
信号処理部20は、制御装置11からの入力画像信号(RGBデータ)及び位置情報に応じて、入力画像信号に所定のデータ変換処理を加えて生成した信号を表示装置10の各部に送る。
画像表示パネル駆動部30は、信号処理部20からの信号に基づいて表示部33の駆動を制御する。
光源ユニット60は、画像表示パネル40の表示部33に設けられた表示領域41を背面から照明する。
画像表示パネル40は、画像表示パネル駆動部30からの信号及び光源ユニット60からの光により画像を表示させる。
より具体的な例を以て説明すると、画像表示パネル40は、1フレーム期間において表示領域41で画像を表示するためのフレーム画像を表示する。実施形態1では、1つのフレーム画像を構成する複数の画素の各々のRGB階調値を示す入力画像信号が一まとまりの単位として所定期間内に信号処理部20に入力される。
信号処理部20は、所定の1フレーム期間内に画像表示パネル40でフレーム画像が表示されるよう、入力画像信号に基づいて画素信号及び光源駆動信号を出力する。光源駆動信号は、光源ユニット60を駆動するための信号である。
光源ユニット60は、光源駆動信号に応じて信号処理部20の制御下で動作し、表示領域41に対応する大きさの発光領域61から画像表示パネル40が表示するフレーム画像に必要な明るさの光を発する。フレーム画像に必要な明るさの光とは、フレーム画像の元になった1画面分の入力信号の表示に係る全ての画素、あるいは複数の画素の階調値に対応する輝度を得るために必要な明るさの光である。
信号処理部20は、フレーム画像に必要な明るさの光を得るため、発光領域61全体の光を一律に調節するディミング処理又は発光領域61からの光を複数の分割発光領域単位で調節するローカルディミング処理を行う。
表示部33は、表示領域41に、複数の画素48が、2次元のマトリクス状(行列状)に配列されている。このように、表示部33は、複数の画素48を有する表示部として機能する。図1に示す例は、XYの2次元座標系に複数の画素48がマトリクス状に配列されている例を示している。この例において、X方向は、行方向であり、Y方向は、列方向であるが、これに限られず、X方向が垂直方向であってY方向が水平方向であってもよい。
図2に示すように、画素48は、第1副画素49Rと、第2副画素49Gと、第3副画素49Bのうち少なくとも2つを有する。第1副画素49Rは、第1色(例えば、赤色)を表示する。第2副画素49Gは、第2色(例えば、緑色)を表示する。第3副画素49Bは、第3色(例えば、青色)を表示する。第1色、第2色及び第3色は、赤色、緑色及び青色に限られず、補色などでもよく、互いに色が異なっていればよい。以下において、第1副画素49Rと、第2副画素49Gと、第3副画素49Bとをそれぞれ区別する必要がない場合、副画素49という。すなわち、1つの副画素49には、3色のうちいずれか1色が割り当てられている。
実施形態1の画像表示パネル40は、例えば透過式のカラー液晶表示パネルである。表示部33の表示領域41には、第1副画素49Rと画像観察者との間に第1色を通過させる第1カラーフィルタが配置されている。また、表示部33の表示領域41には、第2副画素49Gと画像観察者との間に第2色を通過させる第2カラーフィルタが配置されている。また、表示部33の表示領域41には、第3副画素49Bと画像観察者との間に第3色を通過させる第3カラーフィルタが配置されている。
画像表示パネル駆動部30は、信号出力回路31及び走査回路32を有する。画像表示パネル駆動部30は、信号出力回路31によって出力信号を保持し、順次、表示部33に出力する。より詳しくは、信号出力回路31は、信号処理部20からの出力信号に応じた所定の電位を有する画像信号を、表示部33に出力する。信号出力回路31は、信号線DTLによって表示部33と電気的に接続されている。走査回路32は、表示部33における副画素49の動作(光透過率)を制御するためのスイッチング素子のON/OFFを制御する。当該スイッチング素子は、例えば薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)である。走査回路32は、走査線SCLによって表示部33と電気的に接続されている。
光源ユニット60は、画像表示パネル40の背面に配置されている。光源ユニット60は、画像表示パネル40に向けて光を照射することで、画像表示パネル40を照明する。
図3は、実施形態1に係る表示装置の画面表示面を示す模式図である。表示領域41は、複数の分割表示領域42に区分けされる。一例として、X方向に沿って8等分され、Y方向に沿って4等分されるように区切られた表示領域41において、X方向に800個、Y方向に480個、すなわち、800×480の画素48がマトリクス状に並ぶ場合、1つの分割表示領域42は、100×120の画素48を有する。表示領域41の分割例及び表示領域41における画素数はあくまで一例であってこれに限られるものでなく、適宜変更可能である。
図4は、実施形態1に係る表示装置の発光領域を示す図である。図4では、図3に示す表示領域41の分割表示領域42に対向して、発光領域61に分割発光領域62が設けられている。すなわち、発光領域61は表示領域41に重なり、発光領域61の各分割発光領域62は、それぞれ表示領域41の各分割表示領域42に重なっている。
また、図4では、各分割発光領域62の中心に1つの光源63が配置された例を示している。光源63は、例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)であるが、これは光源63の具体的構成の一例であってこれに限られるものでなく、適宜変更可能である。また、図4では、図3に示す表示領域41の各分割表示領域42に対向する各分割発光領域62の中心に1つの光源63が配置された例を示したが、各分割発光領域62で個別に点灯量の制御が可能であり、分割発光領域62毎の点灯量を制御可能な構成であればこれに限られるものでなく適宜変更可能である。具体的には、例えば、各分割発光領域62毎にそれぞれ複数の光源63が配置されていても良い。
次に、信号処理部20について説明する。図5は、信号処理部の構成例を示す機能ブロック図である。信号処理部20は、点灯量制御部21、光源駆動部22、輝度分布計算部23、及び画素処理部24を備える。
点灯量制御部21は、制御装置11から入力される入力画像信号及び表示装置10の位置情報に基づいて、各分割発光領域62の点灯量を生成し、発光領域61上の全ての分割発光領域62の点灯量情報を含む光源制御信号BLを生成する。
光源駆動部22は、点灯量制御部21から出力される光源制御信号BLに基づいて、各分割発光領域62の各光源63を駆動するための光源駆動信号を生成する。光源駆動部22は、各光源63に供給する電流値を調整することで、画像表示パネル40を照射する光量(光の強度)を光源制御信号BLに応じた光量とする。
輝度分布計算部23は、光源制御信号BLに含まれる各分割発光領域62の点灯量情報BBに基づき、光源ユニット60全体の輝度分布を計算する。具体的に、輝度分布計算部23は、輝度分布計算部23が有する記憶部に予め記憶されている参照データと同様のデータ、輝度分布計算部23に実装済みのアルゴリズム等によって求める。輝度分布計算部23は、この輝度分布を示す輝度分布情報BMを画素処理部24に出力する。
画素処理部24は、輝度分布情報BMが示す輝度分布で処理前信号BDに基づいた表示出力を行うための画素48の階調値を求める。具体的に、画素処理部24は、輝度分布計算部23から出力される輝度分布情報BMに基づき、各部分領域に含まれる画素48を構成する副画素49の各々の階調値を補正する。
以下、本実施形態に係る点灯量制御部21について、図5から図11を参照して説明する。
図6は、実施形態1に係る点灯量制御部の構成例を示す機能ブロック図である。
図6に示すように、点灯量制御部21は、第1点灯量演算部211、移動量検出部212、第2点灯量演算部213、点灯量設定部214、及び記憶部215を備える。
第1点灯量演算部211は、入力画像信号に基づき、1フレーム毎に各分割発光領域62の第1点灯量Esを算出する。
具体的に、第1点灯量演算部211は、各分割発光領域62に含まれる画素48毎の明度を算出する。ここでは、一例として、副画素49の各色を8ビットの階調値で示す場合について説明する。
8ビットの階調値は、「0」を最小値とし、「255」を最大値とする数値で表すことができる。本実施形態では、例えば、第2副画素49Gの階調値が「255」である場合、当該第2副画素49Gを含む画素48の明度を100[%]とする。また、例えば、第2副画素49Gの階調値が「127」であり、当該第2副画素49Gを含む画素48に含まれる第1副画素49R及び第3副画素49Bの階調値が「127」未満である場合、当該第2副画素49Gを含む画素48の明度を50[%]とする。すなわち、画素48に含まれる副画素49の階調値のうち、最大の階調値に対応する明度を、当該画素48における明度とする。副画素49の階調値と明度との関係は、例えば、テーブル形式のデータや演算式により算出することができる。
第1点灯量演算部211は、各分割発光領域62に対応する分割表示領域42に含まれる全ての画素48毎の明度を算出する。第1点灯量演算部211は、各分割表示領域42に含まれる全ての画素48のうち、算出された明度が最も大きい画素48における明度を、当該分割表示領域42における明度として導出する。そして、当該分割表示領域42における明度を、分割表示領域42に対応する分割発光領域62における第1点灯量Esとし、各分割発光領域62の第1点灯量Esを含む第1点灯量情報BB1を出力する。
移動量検出部212は、制御装置11から入力される表示装置10の位置情報に基づき、発光領域61上のオブジェクトの移動量(以下、「オブジェクト移動量」とも称する)を検出して、オブジェクト移動量情報MDとして出力する。本実施形態において、発光領域61上のオブジェクトは、表示画像内に表示される物体(例えば人や物)に対応する。また、オブジェクト移動量は、表示装置10の自己位置の変化(すなわち、例えば、HMDを装着した画像観察者の頭部の動き)に応じた表示画像の所定の単位時間当たりの移動量に相当する。
図7は、発光領域上の各分割発光領域の座標について説明する図である。図8は、発光領域上のオブジェクト移動量の一例を示す図である。図7では、発光領域61上の各分割発光領域62の中心を黒点で示している。また、本実施形態では、分割発光領域62間の距離を「1」として正規化し、各分割発光領域62の中心の座標を各分割発光領域62の座標としている。図7に示す例では、図中左上の分割発光領域62の座標を[m,n]としている。以下の説明では、図4に示すように、各分割発光領域62の中心(図7に示す黒点の座標)に1つの光源63が配置された例について説明する。すなわち、以下の説明において、分割発光領域62の中心座標は、分割発光領域62の光源63が配置された座標に対応し、各分割発光領域62における点灯量は、各分割発光領域62の中心座標に配置された光源63の点灯量に対応する。
本実施形態では、図8に示すように、所定の単位時間当たりの発光領域61上のX方向のオブジェクト移動量をVx、所定の単位時間当たりの発光領域61上のY方向のオブジェクト移動量をVyとしている。このとき、所定の単位時間当たりの発光領域61上のオブジェクト移動ベクトルVは、下記(1)式で表せる。以下、所定の単位時間当たりの発光領域61上のX方向のオブジェクト移動量Vxを、単に「オブジェクト移動量Vx」とも称し、所定の単位時間当たりの発光領域61上のY方向のオブジェクト移動量Vyを、単に「オブジェクト移動量Vy」とも称する。
V=(Vx,Vy)・・・(1)
図8では、オブジェクト移動量Vxが「2」、オブジェクト移動量Vyが「−3」である例を示している。なお、ここでは、説明を簡単にするため、オブジェクト移動量Vx,Vyをそれぞれ整数値とした例を示したが、オブジェクト移動量Vx,Vyは小数値も取り得る。
第2点灯量演算部213は、発光領域61上のオブジェクト移動量Vx,Vyに応じた第2点灯量Emを算出し、各分割発光領域62の第2点灯量Emを含む第2点灯量情報BB2として出力する。
図9は、第2点灯量の算出手法の第1例を示す図である。図9では、発光領域61上のオブジェクト移動ベクトルVが(Vx,Vy)=(0.75,−1.5)である例を示している。以下、座標[x,y]の各分割発光領域62における第1点灯量をEs[x,y]、第2点灯量をEm[x,y]とする。x,yは変数である。
ここでは、座標[i,j]の分割発光領域62における第2点灯量Em[i,j]を求める例について説明する。
座標[i,j]の分割発光領域62における第2点灯量Em[i,j]は、座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)における明度に対応する。すなわち、座標[i,j](第1座標)の分割発光領域62における第2点灯量Em[i,j]は、座標[i,j]に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)における明度をEs[Xr,Yr]としたとき、下記(2)式で表せる。
Em[i,j]=Es[Xr,Yr]・・・(2)
また、座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)は、下記(3)式で表せる。
[Xr,Yr]=[i−Vx,j−Vy]・・・(3)
座標[Xr,Yr](第2座標)における明度、すなわち、座標[i,j](第1座標)の分割発光領域62における第2点灯量Em[i,j]は、例えば、座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)が、互いに隣接する3つの座標を結ぶ三角形に囲われた領域にあるとき、これら3つの座標における第1点灯量の加重平均により算出できる(三点補完)。具体的に、図9に示す例における座標[Xr,Yr](=[i−0.75,j+1.5])における明度、すなわち、座標[i,j](第1座標)における第2点灯量Em[i,j]は、座標[Xa,Ya](=[i−1,j−1])における第1点灯量Esa、座標[Xb,Yb](=[i−1,j−2])における第1点灯量Esb、及び、座標[Xc,Yc](=[i,j−2])における第1点灯量Escを用いて、下記(4)式に示す加重平均値で示される。
Es[Xr,Yr]=Esa
+(Esb−Esa)×{(Yr−Ya)/(Yb−Ya)}
+(Esc−Esb)×{(Xr−Xb)/(Xc−Xb)}・・・(4)
上述したように、座標[i,j](第1座標)における第2点灯量Em[i,j]は、座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)における明度に対応する。すなわち、座標[i,j](第1座標)における第2点灯量Em[i,j]は、下記(5)式で表せる。
Em[i,j]=Es[Xr,Yr]=Esa
+(Esb−Esa)×{(Yr−Ya)/(Yb−Ya)}
+(Esc−Esb)×{(Xr−Xb)/(Xc−Xb)}・・・(5)
本実施形態では、上述したように、分割発光領域62の中心座標は、分割発光領域62の光源63が配置された座標に対応し、各分割発光領域62における点灯量は、各分割発光領域62の中心座標に配置された光源63の点灯量に対応する。ここで、上記(5)式を用いて加重平均値を求める際の3つの座標の第1点灯量Esは、各分割発光領域62の中心座標に配置された各光源63、すなわち、各分割発光領域62における第1点灯量Esに対応する。つまり、加重平均値を求める際の3つの座標を各分割発光領域62の中心座標としたとき、これら各分割発光領域62における第1点灯量Esを用いて、座標[i,j](第1座標)を中心座標する分割発光領域62、すなわち、座標[i,j](第1座標)に配置された光源63における第2点灯量Em[i,j]を算出することができる。
なお、オブジェクト移動量Vx,Vyが共に整数値である場合、座標[i,j](第1座標)を中心座標とする分割発光領域62における第2点灯量Em[i,j]は、座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)を中心座標とする分割発光領域62における第1点灯量が適用される。
具体的には、例えば、オブジェクト移動ベクトルV=(Vx,Vy)=(1,−1)であるとき、座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)は、座標[Xa,Ya]に重なる。このとき、上記(5)式は下記(6)式で表せる。
Em[i,j]=Es[Xa,Ya]=Esa・・・(6)
すなわち、オブジェクト移動ベクトルV=(Vx,Vy)=(1,−1)であるとき、座標[i,j](第1座標)を中心座標とする分割発光領域62における第2点灯量Em[i,j]は、座標[Xa,Ya]を中心座標とする分割発光領域62における第1点灯量Esaが適用される。
また、例えば、オブジェクト移動ベクトルV=(Vx,Vy)=(1,−2)であるとき、座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)は、座標[Xb,Yb]に重なる。このとき、上記(5)式は下記(7)式で表せる。
Em[i,j]=Es[Xb,Yb]=Esb・・・(7)
すなわち、オブジェクト移動ベクトルV=(Vx,Vy)=(1,−2)であるとき、座標[i,j](第1座標)を中心座標とする分割発光領域62における第2点灯量Em[i,j]は、座標[Xb,Yb]を中心座標とする分割発光領域62における第1点灯量Esbが適用される。
また、例えば、オブジェクト移動ベクトルV=(Vx,Vy)=(0,−2)であるとき、座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)は、座標[Xc,Yc]に重なる。このとき、上記(5)式は下記(8)式で表せる。
Em[i,j]=Es[Xc,Yc]=Esc・・・(8)
すなわち、オブジェクト移動ベクトルV=(Vx,Vy)=(0,−2)であるとき、座標[i,j](第1座標)を中心座標とする分割発光領域62における第2点灯量Em[i,j]は、座標[Xc,Yc]を中心座標とする分割発光領域62における第1点灯量Escが適用される。
なお、図9に示す例における座標[Xr,Yr](=[i−0.75,j+1.5])における明度、すなわち、座標[i,j](第1座標)における第2点灯量Em[i,j]は、座標[Xa,Ya](=[i−1,j−1])における第1点灯量Esa、座標[Xb,Yb](=[i−1,j−2])における第1点灯量Esb、及び、座標[Xd,Yd](=[i,j−1])における第1点灯量Escの加重平均値を算出しても良い。また、上記に限らず、座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)に隣接する、3つ以上の座標における第1点灯量の加重平均値を算出し、当該加重平均値を座標[i,j](第1座標)における第2点灯量Em[i,j]とする態様であっても良い。換言すれば、座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)に隣接する、少なくとも3つの座標における第1点灯量の加重平均値を算出し、当該加重平均値を座標[i,j](第1座標)における第2点灯量Em[i,j]とすれば良い。
図10は、第2点灯量情報の算出手法の第2例を示す図である。図10に示すように、座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標(第2座標)が発光領域61内に存在しない場合、上記(5)式を用いて座標[i,j]における第2点灯量Em[i,j]を算出することができない。この場合、例えば、座標[i,j](第1座標)における第2点灯量Em[i,j]を、予め設定した所定の点灯量Ec(例えば、点灯量として設定し得る最大点灯量)とする。これにより、座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標(第2座標)が発光領域61内に存在しない分割発光領域62において輝度不足となることを抑制することができる。
第2点灯量演算部213における第2点灯量Emの算出処理について具体的に説明する。
第2点灯量演算部213は、まず、上記(3)式を用いて、第2点灯量Em[i,j]の算出対象となる分割発光領域62の中心座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)を算出する。
続いて、第2点灯量演算部213は、例えば、座標[Xr,Yr](第2座標)が含まれる、互いに隣接する3つの分割発光領域62の中心座標を結ぶ三角形に囲われた領域を設定し、上記(5)式を用いて、座標[i,j](第1座標)を中心座標とする分割発光領域62における第2点灯量Em[i,j]を算出する。第2点灯量Em[i,j]の算出対象となる分割発光領域62の中心座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標(第2座標)が発光領域61内に存在しない場合、当該座標[i,j](第1座標)を中心座標とする分割発光領域62における第2点灯量Em[i,j]を、予め設定した所定の点灯量Ecとする。
第2点灯量演算部213は、発光領域61上の全ての分割発光領域62について上記算出処理を実施することで、発光領域61上の全ての分割発光領域62における第2点灯量Emを算出する。
上述した第2点灯量演算部213における第2点灯量Emの算出処理に続き、点灯量設定部214は、第2点灯量演算部213から出力される第2点灯量情報BB2に基づき、各分割発光領域62の点灯量(第3点灯量)Eを設定し、当該各分割発光領域62の点灯量(第3点灯量)Eを含む点灯量情報BBを、光源制御信号BLとして出力する。
本実施形態において、記憶部215は、例えば、1フレーム分の点灯量情報BBを記憶するフレームメモリを含む。
本実施形態において、点灯量設定部214は、例えば、N−1フレーム(Nは自然数)において記憶部215に記憶された点灯量情報BB(N−1)と、Nフレームの点灯量情報BB(N)とを比較して、各分割発光領域62毎の点灯量が所定値を越えて変動したか否かを判定し、所定の処理を行って各分割発光領域62毎の点灯量(第3点灯量)Eを含む点灯量情報BBを生成する。
具体的に、点灯量設定部214は、例えば、N−1フレームの点灯量情報BBに含まれる各分割発光領域62毎の点灯量E(N−1)に対し、Nフレームの点灯量情報BBに含まれる各分割発光領域62毎の点灯量E(N)が所定値を越えて変動した場合に、N−1フレームの点灯量情報BBに含まれる各分割発光領域62毎の点灯量(第3点灯量)E(N−1)とNフレームの点灯量情報BBに含まれる各分割発光領域62毎の点灯量(第3点灯量)E(N)との中間値(例えば、平均値)を出力とする態様であっても良い。このようにすれば、各分割発光領域62の点灯量の急峻な変化を抑制することができる。
また、点灯量設定部214は、例えば、N−1フレームの点灯量情報BBに含まれる各分割発光領域62毎の点灯量(第3点灯量)E(N−1)と、Nフレームの点灯量情報BBに含まれる各分割発光領域62毎の点灯量(第3点灯量)E(N)との何れか大きい方を出力する態様であっても良い。このようにすれば、オブジェクト移動量Vx,Vyの検出誤差による輝度不足を回避することができる。
なお、本実施形態において、点灯量設定部214の処理は必ずしも必要ではなく、第2点灯量情報BB2に含まれる各分割発光領域62の第2点灯量Emを各分割発光領域62の点灯量(第3点灯量)Eとして点灯量情報BBを生成する態様であっても良い。
図11は、比較例に係る点灯量制御部の構成例を示す機能ブロック図である。図11において、点灯量演算部は、本実施形態に係る第1点灯量演算部211に相当する。
図11に示すように、本実施形態に係る移動量検出部212及び第2点灯量演算部213に相当する構成部を有していない場合、例えば、HMDを装着した画像観測者の視点が大きく変動し、画像観測者の頭部の動きにより単位時間当たりの表示装置10の位置情報の変化が大きくなると、点灯量制御部における処理の遅延量が大きくなり、表示領域における表示画像に対し発光領域の発光制御が遅れて高輝度領域の輝度が不足する可能性がある。
本実施形態に係る表示装置10において、点灯量制御部21は、図6から図10を参照して説明したように、所定の単位時間当たりに検出したオブジェクト移動量Vx,Vyに応じて発光領域61上の各分割発光領域62の点灯量を制御する構成である。この実施形態1に係る点灯量制御部21において、オブジェクト移動量Vx,Vyを検出する所定の単位時間を、画素処理部24の処理に対する点灯量制御部21の処理の遅延時間とすることにより、表示領域41における表示画像に対する発光領域61の発光制御の遅れを補償することができる。
以上説明したように、実施形態1に係る表示装置10は、複数の分割発光領域62に分割された発光領域61を有し、発光領域61に重なる表示領域41を照明する光源ユニット(光源装置)60と、表示装置10の自己位置の変化に応じた発光領域61上のオブジェクト移動量Vx,Vyに基づき、複数の分割発光領域62毎に点灯量を算出する信号処理部20と、を備える。
具体的に、信号処理部20は、入力画像信号に基づき、複数の分割発光領域62毎に第1点灯量Esを算出する第1点灯量演算部211と、第1点灯量Es及びオブジェクト移動量Vx,Vyに基づき、複数の分割発光領域62毎に第2点灯量Emを算出する第2点灯量演算部213と、少なくとも第2点灯量Emを用いて、複数の分割発光領域62毎に第3点灯量Eを設定する点灯量設定部214と、第3点灯量Eに応じて、光源ユニット(光源装置)60を駆動する光源駆動部22と、を備える。
上記構成において、第2点灯量演算部213は、発光領域61内において、オブジェクト移動量Vx,Vyに応じて第2点灯量Emの算出対象となる座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)における第1点灯量Es[Xr,Yr]を座標[i,j](第1座標)における第2点灯量Em[i,j]とする。
具体的に、第2点灯量演算部213は、発光領域61内において、互いに隣接する3つの座標[Xa,Ya]、座標[Xb,Yb]、及び座標[Xc,Yc]を結ぶ三角形に囲われた領域に第2点灯量Emの算出対象となる座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)が存在するとき、3つの座標[Xa,Ya]、座標[Xb,Yb]、及び座標[Xc,Yc]における第1点灯量の加重平均値を算出し、当該加重平均値を座標[i,j](第1座標)における第2点灯量Em[i,j]とする。
また、第2点灯量演算部213は、発光領域61内に第2点灯量Emの算出対象となる座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)が存在しないとき、予め設定された所定値(点灯量Ec)を座標[i,j](第1座標)における第2点灯量Em[i,j]とする。
上記構成により、表示領域41における表示画像に対する発光領域61の発光制御の遅れを補償することができる。
本実施形態により、映像信号処理に対するバックライト制御の遅延を抑制することが可能な表示装置10を得ることができる。
(実施形態2)
図12は、実施形態2に係る点灯量制御部の構成例を示す機能ブロック図である。なお、上述した実施形態1と同等あるいは同一の構成部については、重複する説明を省略する。
本実施形態に係る点灯量制御部21aにおいて、点灯量設定部214aには、第1点灯量演算部211から出力される第1点灯量情報BB1と、第2点灯量演算部213から出力される第2点灯量情報BB2との双方が入力される。
また、点灯量設定部214aには、移動量検出部212から出力されるオブジェクト移動量情報MDが入力される。
点灯量設定部214aは、オブジェクト移動ベクトルVの大きさ|V|に基づき、各分割発光領域62の点灯量(第3点灯量)Eを設定し、当該各分割発光領域62の点灯量(第3点灯量)Eを含む点灯量情報BBを、光源制御信号BLとして出力する。以下、オブジェクト移動ベクトルVの大きさ|V|を、「オブジェクト移動量|V|」とも称する。オブジェクト移動量|V|は、下記(9)式で表せる。
|V|=√(Vx+Vy)・・・(9)
オブジェクト移動量|V|は、点灯量設定部214aが上記(9)式を用いて算出する態様であっても良い。この場合、移動量検出部212から出力されるオブジェクト移動量情報MDは、オブジェクト移動量Vx,Vyを含む。
また、オブジェクト移動量|V|は、移動量検出部212により上記(9)式を用いて算出される態様であっても良い。この場合、移動量検出部212から出力されるオブジェクト移動量情報MDは、オブジェクト移動量|V|を含む。
本実施形態において、記憶部215aには、予めオブジェクト移動量|V|に対する閾値情報が記憶されている。
図13は、オブジェクト移動量に対する閾値の一例を示す図である。本実施形態において、記憶部215aには、図13に示すように、オブジェクト移動量|V|に対する第1閾値Th1、第2閾値Th2、第3閾値Th3、及び第4閾値Th4が予め設定され記憶されている。図13において、第1閾値Th1、第2閾値Th2、第3閾値Th3、及び第4閾値Th4の大小関係は、Th3<Th1<Th2<Th4としている。
第1閾値Th1としては、例えば「0.5」が設定される。また、第2閾値Th2としては、例えば第1閾値Th1(例えば「0.5」)よりも大きい「4」が設定される。点灯量設定部214aは、Th1<|V|≦Th2(例えば0.5<|V|≦4)であるとき、下記(10)式に示すように、座標[i,j](第1座標)の各分割発光領域62における点灯量(第3点灯量)E[i,j]として、第2点灯量Em[i,j]を適用する。なお、下記(10)式では、座標を省略している。また、後述する(11)式、(12)式、(13)式、及び(14)式についても、同様に座標を省略する。
E=Em・・・(10)
第3閾値Th3としては、例えば第1閾値Th1(例えば「0.5」)よりも小さい「0.1」が設定される。点灯量設定部214aは、|V|≦Th3(例えば|V|≦0.1)であるとき、下記(11)式に示すように、座標[i,j](第1座標)の各分割発光領域62における点灯量(第3点灯量)E[i,j]として、第1点灯量Es[i,j]を適用する。
E=Es・・・(11)
これにより、例えば加速度センサにより取得された位置情報に含まれるノイズ成分の影響を抑制することができる。
第4閾値Th4としては、例えば第2閾値(例えば「4」)よりも大きい「5」が設定される。点灯量設定部214aは、Th4<|V|(例えば5<|V|)であるとき、下記(12)式に示すように、座標[i,j](第1座標)の各分割発光領域62における点灯量(第3点灯量)E[i,j]として、予め設定した所定の点灯量Ec(例えば、点灯量として設定し得る最大点灯量)を適用する。
E=Ec・・・(12)
これにより、例えば加速度センサにより取得された位置情報が異常値である場合の影響を抑制することができる。
点灯量設定部214aは、Th3<|V|≦Th1(例えば0.1<|V|≦0.5)であるとき、下記(13)式を用いて、座標[i,j](第1座標)の各分割発光領域62における点灯量(第3点灯量)E[i,j]を算出する。
E=αEm+(1−α)Es
α=(|V|−Th3)/(Th1−Th3)・・・(13)
これにより、オブジェクト移動量|V|がTh3<|V|≦Th1であるとき、点灯量(第3点灯量)Eは、オブジェクト移動量|V|に応じてEs<E≦Emの範囲で変化する中間値となり、点灯量(第3点灯量)Eの急峻な変動を抑制することができる。
点灯量設定部214aは、Th2<|V|≦Th4(例えば4<|V|≦5)であるとき、下記(14)式を用いて、座標[i,j](第1座標)の各分割発光領域62における点灯量(第3点灯量)E[i,j]を算出する。
E=βEc+(1−β)Em
β=(|V|−Th2)/(Th4−Th2)・・・(14)
これにより、オブジェクト移動量|V|がTh2<|V|≦Th4であるとき、点灯量(第3点灯量)Eは、オブジェクト移動量|V|に応じてEm<E≦Ecの範囲で変化する中間値となり、点灯量(第3点灯量)Eの急峻な変動を抑制することができる。
なお、記憶部215aは、実施形態1と同様に、1フレーム分の点灯量情報BBを記憶するフレームメモリを含む態様であっても良い。
この場合、実施形態1と同様に、点灯量設定部214aは、例えば、N−1フレームの点灯量情報BBに含まれる各分割発光領域62毎の点灯量E(N−1)に対し、Nフレームの点灯量情報BBに含まれる各分割発光領域62毎の点灯量E(N)が所定値を越えて変動した場合に、N−1フレームの点灯量情報BBに含まれる各分割発光領域62毎の点灯量(第3点灯量)E(N−1)とNフレームの点灯量情報BBに含まれる各分割発光領域62毎の点灯量(第3点灯量)E(N)との中間値(例えば、平均値)を出力とする態様であっても良い。このようにすれば、各分割発光領域62の点灯量の急峻な変化を抑制することができる。
また、実施形態1と同様に、点灯量設定部214aは、例えば、N−1フレームの点灯量情報BBに含まれる各分割発光領域62毎の点灯量(第3点灯量)E(N−1)と、Nフレームの点灯量情報BBに含まれる各分割発光領域62毎の点灯量(第3点灯量)E(N)との何れか大きい方を出力する態様であっても良い。このようにすれば、オブジェクト移動量Vx,Vyの検出誤差による輝度不足を回避することができる。
本実施形態により、映像信号処理に対するバックライト制御の遅延を抑制することが可能な表示装置10を得ることができる。
なお、上述した実施形態では、座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)に隣接する、少なくとも3つの座標における第1点灯量の加重平均値を算出し、当該加重平均値を座標[i,j](第1座標)における第2点灯量Em[i,j]とする例について説明したが、座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)における第1点灯量を、座標[i,j](第1座標)における第2点灯量Em[i,j]とする態様であっても良い。具体的には、座標[i,j](第1座標)に移動する前の座標[Xr,Yr](第2座標)が存在する分割発光領域における第1点灯量を、座標[i,j](第1座標)を中心座標とする分割発光領域における第2点灯量としても良い。
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。
10 表示装置
11 制御装置
12 センサ
20 信号処理部
21 点灯量制御部
211,211a 第1点灯量演算部
212 移動量検出部
213 第2点灯量演算部
214,214a 点灯量設定部
215,215a 記憶部
22 光源駆動部
23 輝度分布計算部
24 画素処理部
30 画像表示パネル駆動部
31 信号出力回路
32 走査回路
33 表示部
40 画像表示パネル
41 表示領域
42 分割表示領域
48 画素
49R 第1副画素
49G 第2副画素
49B 第3副画素
60 光源ユニット(光源装置)
61 発光領域
62 分割発光領域
63 光源
DTL 信号線
SCL 走査線

Claims (13)

  1. 画像信号に基づいて表示が制御される表示装置であって、
    複数の分割発光領域に分割された発光領域を有し、前記発光領域に重なる表示領域を照明する光源装置と、
    前記表示装置の自己位置の変化に応じた前記発光領域上のオブジェクトの移動量に基づき、複数の前記分割発光領域毎に点灯量を算出する信号処理部と、
    を備える
    表示装置。
  2. 前記信号処理部は、
    前記画像信号に基づき、複数の前記分割発光領域毎に第1点灯量を算出する第1点灯量演算部と、
    前記第1点灯量及び前記オブジェクトの移動量に基づき、複数の前記分割発光領域毎に第2点灯量を算出する第2点灯量演算部と、
    を備え、
    前記光源装置は、少なくとも前記第2点灯量に基づき駆動される
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第2点灯量演算部は、
    前記発光領域内において、前記オブジェクトの移動量に応じて第1座標に移動する前の第2座標における前記第1点灯量を前記第1座標における前記第2点灯量とする
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記第2点灯量演算部は、
    前記発光領域内において、互いに隣接する3つの座標を結ぶ三角形に囲われた領域に前記第2座標が存在するとき、前記3つの座標における第1点灯量の加重平均値を算出し、当該加重平均値を前記第1座標における前記第2点灯量とする
    請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記第2点灯量演算部は、
    前記発光領域内において、前記第2座標に隣接する、少なくとも3つの座標における第1点灯量の加重平均値を算出し、当該加重平均値を前記第1座標における前記第2点灯量とする
    請求項3に記載の表示装置。
  6. 前記第2点灯量演算部は、
    前記発光領域内に前記第2座標が存在しないとき、予め設定された所定値を前記第1座標における前記第2点灯量とする
    請求項3から5の何れか一項に記載の表示装置。
  7. 少なくとも前記第2点灯量に基づき、複数の前記分割発光領域毎に第3点灯量を設定する点灯量設定部と、
    前記第3点灯量に応じて、前記光源装置を駆動する光源駆動部と、
    をさらに備える
    請求項2から6の何れか一項に記載の表示装置。
  8. 前記点灯量設定部は、
    前記オブジェクトの移動量が、第1閾値よりも大きく、かつ、前記第1閾値よりも大きい第2閾値以下である場合に、前記第2点灯量を前記第3点灯量として設定する
    請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記点灯量設定部は、
    前記オブジェクトの移動量が、前記第1閾値よりも小さい第3閾値以下である場合に、前記第1点灯量を前記第3点灯量として設定する
    請求項8に記載の表示装置。
  10. 前記点灯量設定部は、
    前記オブジェクトの移動量が、前記第2閾値よりも大きい第4閾値よりも大きい場合に、予め設定された所定値を前記第3点灯量として設定する
    請求項8又は9に記載の表示装置。
  11. 前記点灯量設定部は、
    前記オブジェクトの移動量が、前記第1閾値よりも小さい第3閾値よりも大きく、かつ、前記第1閾値以下である場合に、前記第1点灯量と前記第2点灯量との中間値を前記第3点灯量として設定する
    請求項8から10の何れか一項に記載の表示装置。
  12. 前記点灯量設定部は、
    前記オブジェクトの移動量が、前記第2閾値よりも大きく、かつ、前記第2閾値よりも大きい第4閾値以下である場合に、前記第2点灯量と予め設定された所定値との中間値を前記第3点灯量として設定する
    請求項8から11の何れか一項に記載の表示装置。
  13. 前記点灯量設定部は、
    前記第3点灯量の前回値と今回値とを比較し、何れか大きい方を前記光源駆動部に出力する
    請求項7から12の何れか一項に記載の表示装置。
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