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JP2021131083A - 圧縮着火エンジン - Google Patents

圧縮着火エンジン Download PDF

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JP2021131083A
JP2021131083A JP2020028332A JP2020028332A JP2021131083A JP 2021131083 A JP2021131083 A JP 2021131083A JP 2020028332 A JP2020028332 A JP 2020028332A JP 2020028332 A JP2020028332 A JP 2020028332A JP 2021131083 A JP2021131083 A JP 2021131083A
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JP
Japan
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combustion chamber
medium
ignition engine
fuel
piston body
Prior art date
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Pending
Application number
JP2020028332A
Other languages
English (en)
Inventor
正一郎 臼井
Shoichiro Usui
正一郎 臼井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

【課題】吸気の体積効率を損なうことなく、熱効率の改善が図られる圧縮着火エンジンを提供する。【解決手段】圧縮着火エンジン1は、燃料Fの発火点以上に圧縮加熱した空気を燃料Fの噴射により自己発火させる圧縮着火エンジンであって、燃焼室Eを有するピストン本体11と、ピストン本体11において燃焼室Eを構成する表面に設けられた断熱部18と、吸気行程又は圧縮行程において蒸発潜熱を有する媒体Mを燃焼室E内に噴射する媒体噴射ノズル5と、を含む。【選択図】図1

Description

本開示は、圧縮着火エンジンに関する。
エンジンにおける熱効率改善のための技術として、ジルコニアなどのセラミックスからなる断熱層を燃焼室に付与し、燃焼室の壁面からの熱の伝達の抑制を図ったものがある。例えば特許文献1では、シリンダライナの下部からシリンダブロックへの熱伝達を抑制する遮熱層を設け、シリンダライナの上部から下部にかけての温度勾配を低減するようになっている。
特開2005−330873号公報
しかしながら、燃焼室に断熱層を付与した場合、燃焼室の壁面の温度が上昇し、当該壁面によって吸気が温められるため、吸気の体積効率が低下してしまうおそれがある。また、燃焼室の壁面の熱伝達係数が大きくなることで、かえって壁面に伝達される熱が大きくなり、結果として意図した熱効率の改善が達成できなくなることが考えられる。特に圧縮着火エンジンに対しては、このような課題の解決への試みがなされていない。
本開示は、上記課題の解決のためになされたものであり、吸気の体積効率を損なうことなく、熱効率の改善が図られる圧縮着火エンジンを提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る圧縮着火エンジンは、燃料の発火点以上に圧縮加熱した空気を燃料の噴射により自己発火させる圧縮着火エンジンであって、燃焼室を有するピストン本体と、ピストン本体において燃焼室を構成する表面に設けられた断熱部と、吸気行程又は圧縮行程において蒸発潜熱を有する媒体を燃焼室内に噴射する噴射部と、を含む。
この圧縮着火エンジンでは、吸気行程又は圧縮行程において蒸発潜熱を有する媒体を燃焼室に噴射することで、断熱部によって断熱された燃焼室の壁面を冷却することができる。したがって、燃焼室の壁面の熱伝達係数の増大を抑制でき、断熱部による熱効率の改善効果を高めることができる。また、蒸発潜熱を有する媒体の噴射によって燃焼室内に取り込まれた吸気を冷却することができるため、吸気の体積効率が損なわれることも回避できる。
噴射部は、圧縮行程においてピストン本体が上死点と下死点との中間点よりも下死点側に位置しているときに媒体を燃焼室内に噴射してもよい。この場合、燃焼室内でのスモークの発生を抑えることができる。また、燃焼室の壁面の冷却効果を高めることができる。
媒体は、ガソリン、アルコール類、及び水のいずれかを含んでいてもよい。ガソリン及びアルコール類を用いる場合、燃焼・膨張行程において燃料と共に媒体を燃焼させることができる。水を用いる場合、燃焼室の壁面を冷却する効果を十分に高めることができる。
本開示によれば、吸気の体積効率を損なうことなく、熱効率の改善が図られる。
圧縮着火エンジンの一実施形態を示す断面図である。 媒体の噴射量と燃焼室内の温度低下との関係を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の一側面に係る圧縮着火エンジンの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、「上」、「下」の方向は、圧縮着火エンジンにおけるピストンの往復方向に対応する。また、「上」の語は、ピストンの上死点側に対応し、「下」の語は、ピストンの下死点側に対応する。
図1に示すように、圧縮着火エンジン1は、例えば車両に搭載されたディーゼルエンジンであり、燃料Fの発火点以上に圧縮加熱した空気を燃料Fの噴射により自己発火させるタイプのエンジンである。圧縮着火エンジン1は、ピストン2と、シリンダ3と、燃料噴射ノズル4と、媒体噴射ノズル(噴射部)5とを含んで構成されている。
ピストン2は、中心軸Cの延在方向に沿って、シリンダ3の内部を往復運動する部材である。ピストン2は、略円柱の外形を呈している。ピストン2は、コネクティングロッドを介して、内燃機関のクランクシャフトに接続される。シリンダ3は、シリンダブロックに形成された気筒である。シリンダ3の周囲には、冷却水が流通する冷却水流路が設けられている。シリンダ3の内壁面には、例えばシリンダライナが装着されている。
ピストン2は、ピストン本体11を備えている。ピストン本体11は、頂面12と、摺動側面13と、スカート14と、オイルギャラリ15と、キャビティ16とを備えている。ピストン本体11の材料としては、例えばアルミ合金又は鉄等が採用される。頂面12は、ピストン本体11の上端面である。頂面12は、ピストン本体11において燃焼室Eを構成する。燃焼室Eは、ピストン2、シリンダ3、及びシリンダヘッド3aによって画成される空間である。
摺動側面13は、シリンダライナの内壁面に対して摺動するピストン側面である。摺動側面13には、第1のピストンリング溝19a〜第3のピストンリング溝19cがそれぞれ形成されている。第1のピストンリング溝19aには、最も頂面12側に位置する第1のピストンリング17Aが配置される。第2のピストンリング溝19bには、第1のピストンリング溝19aと第3のピストンリング溝19cとの間に位置する第2のピストンリング17Bが配置される。第3のピストンリング溝19cには、最もスカート14側に位置する第3のピストンリング17Cが配置される。
スカート14は、摺動側面13に沿って下側に延びている。このスカート14の内部空間Sには、コネクティングロッドの小端部が配置される。ピストン本体11は、キャビティ16を囲むように環状に形成されたオイルギャラリ15を有している。オイルギャラリ15は、ピストン本体11の内部に形成された空洞部である。オイルギャラリ15の内部には、オイルジェット孔を通じてエンジンオイルが流れ、ピストン本体11の冷却がなされる。
キャビティ16は、ピストン本体11の頂面12に設けられた凹部であり、ピストン本体11において燃焼室Eを構成する。キャビティ16は、中心軸Cに関して軸対象の形状を有する。キャビティ16は、底面16aと側壁面16bとを有する。底面16aは、中心軸Cに近づくほど上方に傾斜しており、中心軸Cを中心とする円錐形状を呈している。側壁面16bは、径方向外側に膨む曲面であり、中心軸Cを中心に環状に延在している。
キャビティ16の内壁面(底面16a及び側壁面16b)には、断熱部18が設けられている。断熱部18は、例えばジルコニアなどのセラミックスによって底面16a及び側壁面16bを略均一の厚さでコーティングすることによって形成されている。断熱部18は、燃焼室Eからピストン本体11を経由してシリンダ3の冷却水流路に至る熱の伝達経路上に介在し、燃焼室Eを断熱する。
燃料噴射ノズル4は、燃焼室Eに向けて燃料Fを噴射する部分である。燃料噴射ノズル4は、中心軸Cに一致するように設けられ、シリンダヘッド3aからピストン本体11側に向かって突出している。燃料噴射ノズル4は、ピストン本体11が下死点から上死点に変位する際に、燃焼室Eに向けて燃料F(ここでは軽油)を霧状に噴射する。
媒体噴射ノズル5は、吸気行程又は圧縮行程において燃焼室Eに向けて媒体Mを噴射する部分である。媒体噴射ノズル5は、中心軸C及び燃料噴射ノズル4に対して一定の傾斜角度をもって設けられ、シリンダヘッド3aにおいてキャビティ16の縁部に面する位置からピストン本体11側に向かって突出している。媒体噴射ノズル5は、吸気ポート(不図示)及び排気ポート(不図示)のいずれの側に配置されていてもよい。
本実施形態では、媒体噴射ノズル5は、圧縮行程においてピストン本体11が下死点から上死点に変位する際に、燃焼室Eに向けて媒体Mを霧状に噴射する。より具体的には、燃料噴射ノズル4は、圧縮行程においてピストン本体11が上死点と下死点との中間点よりも下死点側に位置しているときに、燃焼室Eに向けて媒体Mを霧状に噴射する。媒体噴射ノズル5による媒体Mの噴射のタイミングは、燃料噴射ノズル4による燃料Fの噴射のタイミングより前である。
媒体噴射ノズル5から噴射される媒体Mは、蒸発潜熱を有する媒体である。このような媒体Mとしては、例えばガソリン(ガソリンと空気との予混合気)、アルコール類、及び水が挙げられる。なお、媒体噴射ノズル5の先端(噴射口)は、当該ノズルの本体に対して屈曲していてもよい。この場合、媒体Mがキャビティ16の底面16aに直接向かわず、より拡散した状態で燃焼室Eに供給される。
以上の構成を有する圧縮着火エンジン1では、吸気行程において吸気ポート(不図示)を介してシリンダ3内に空気が取り込まれる。続く圧縮行程では、ピストン本体11が下死点から上死点に変位する際に、燃料噴射ノズル4から燃焼室Eに向けて燃料Fが噴射されると共に、媒体噴射ノズル5から燃焼室Eに向けて媒体Mが噴射される。そして、ピストン本体11が上死点に到達する直前で燃料Fが着火し、燃焼・膨張行程に移行する。燃焼・膨張行程では、燃料Fの燃焼により燃焼ガスが膨張し、ピストン本体11が下死点まで押し下げられる。その後の排気行程では、燃焼ガスが排気ポート(不図示)を介してシリンダ3内から排気ガスが排出される。
以上説明したように、圧縮着火エンジン1では、吸気行程において蒸発潜熱を有する媒体Mを燃焼室Eに噴射することで、断熱部18によって断熱された燃焼室Eの壁面(キャビティ16の底面16a及び側壁面16b)を冷却することができる。したがって、燃焼室Eの壁面の熱伝達係数の増大を抑制でき、断熱部18による熱効率の改善効果を高めることができる。また、蒸発潜熱を有する媒体Mの噴射によって燃焼室E内に取り込まれた吸気を冷却することができるため、吸気の体積効率が損なわれることも回避できる。
圧縮着火エンジン1では、吸気行程においてピストン本体11が上死点と下死点との中間点よりも下死点側に位置しているときに、燃料噴射ノズル4が媒体Mを燃焼室E内に噴射する。これにより、燃焼室E内でのスモークの発生を抑えることができる。また、燃焼室Eの壁面の冷却効果を高めることができる。
圧縮着火エンジン1では、蒸発潜熱を有する媒体Mとして、ガソリン、アルコール類、及び水が用いられている。ガソリン及びアルコール類を用いる場合、燃焼・膨張行程において燃料Fと共に媒体を燃焼させることができる。水を用いる場合、燃焼室Eの壁面を冷却する効果を十分に高めることができる。
図2は、媒体の噴射量と燃焼室内の温度低下との関係を示す図である。同図では、横軸を空燃比(A/F)、縦軸を燃焼室内の温度低下量(℃)とし、シリンダ内のガスの温度低下に対する空燃比の影響をシミュレーションにより算出した。蒸発潜熱を有する媒体を(ガソリンと空気との予混合気)とし、その蒸発潜熱を75kcal/kgとした。また、空気の比熱は、0.24kcal/kgKとし、ガソリンの比熱は、0.4kcal/kgKとした。
図2に示す結果から、噴射する媒体の量に比例してシリンダ内のガスの温度低下量が増大していることが分かる。しかしながら、噴射する媒体の量が過剰になると、エンジンの圧縮比を高く設定している場合には、燃料の噴射の前に媒体が自着火し、いわゆる過早着火が発生することが考えられる。このため、噴射する媒体の量は、圧縮比などに応じて媒体の自着火が生じない範囲で決定することが好ましい。図2のシミュレーションでは、A/Fが40の場合に7℃程度の温度低下を実現可能となっており、圧縮比が17程度の比較的高い条件下においても十分な温度低下が見込まれる。
本開示は、上記実施形態に限られるものではない。例えばシリンダヘッド3aにおける媒体噴射ノズル5の突出位置は、シリンダヘッド3aにおいてキャビティ16の縁部に面する位置に限られず、燃料噴射ノズル4に隣接する位置などの他の箇所であってもよい。また、媒体噴射ノズル5は、中心軸C及び燃料噴射ノズル4に対して平行に配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、媒体噴射ノズル5が圧縮行程において媒体Mを噴射しているが、媒体噴射ノズル5が吸気行程において媒体Mを噴射する態様であってもよい。この場合、媒体噴射ノズル5を吸気ポートに近接して配置し、吸気行程において吸気ポートが開放されたタイミングで媒体Mを噴射するようにしてもよい。
1…圧縮着火エンジン、5…媒体噴射ノズル(噴射部)、11…ピストン本体、18…断熱部、E…燃焼室、F…燃料、M…媒体。

Claims (3)

  1. 燃料の発火点以上に圧縮加熱した空気を前記燃料の噴射により自己発火させる圧縮着火エンジンであって、
    燃焼室を有するピストン本体と、
    前記ピストン本体において前記燃焼室を構成する表面に設けられた断熱部と、
    吸気行程又は圧縮行程において蒸発潜熱を有する媒体を前記燃焼室内に噴射する噴射部と、を含む圧縮着火エンジン。
  2. 前記噴射部は、前記圧縮行程において前記ピストン本体が上死点と下死点との中間点よりも前記下死点側に位置しているときに前記媒体を前記燃焼室内に噴射する請求項1記載の圧縮着火エンジン。
  3. 前記媒体は、ガソリン、アルコール類、及び水のいずれかを含む請求項1又は2記載の圧縮着火エンジン。
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