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JP2021118339A - 半導体装置と半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置と半導体装置の製造方法 Download PDF

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JP2021118339A JP2020012982A JP2020012982A JP2021118339A JP 2021118339 A JP2021118339 A JP 2021118339A JP 2020012982 A JP2020012982 A JP 2020012982A JP 2020012982 A JP2020012982 A JP 2020012982A JP 2021118339 A JP2021118339 A JP 2021118339A
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Abstract

【課題】 本開示は、一定以上の寸法の半導体電子部品を含む場合であっても、効率よく熱を放熱することができ、高い信頼性を有する半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】 半導体装置は、上面と下面を有し、前記上面から下面に熱を伝達する放熱用金属を含む基体と、前記放熱用金属上に位置する基体の上面に設けられた矩形形状の半導体電子部品と、金属焼結体を含み、前記半導体電子部品の底面を前記基体の上面に接合する接合部と、を備え、前記半導体電子部品の接続面、及び前記基体の接続面の面積は、50mm2以上であり、前記接合部は、前記金属焼結体の空隙に充填された樹脂を含む。【選択図】 図1

Description

本開示は、半導体装置と半導体装置の製造方法に関する。
近年、特定の用途用に開発された集積回路(エーシック:ASIC)等の複数の回路を一括して構成した半導体電子部品が広く用いられている。このような半導体電子部品は、高集積化と駆動周波数の高周波化に伴い発熱量が飛躍的に増加しており、半導体電子部品を備えた半導体装置には、効率よく熱を放熱する構造を有するとともに、信頼性の向上が求められている。
かかる要求にこたえるために、特許文献1には、放熱構造を備えた基板上に、半導体電子部品などの発熱部品を設けた構造が開示されている。特許文献1では、例えば、銅からなり、基板を貫通する熱伝導コアの上に発熱部品を設けることにより放熱性を向上させている。
特開2017−5093号公報
しかしながら、近年、より多くの回路を高集積化に伴い半導体電子部品の寸法が大きくなり、高い信頼性を維持することが難しくなる傾向がある。
そこで、本開示は、一定以上の寸法の半導体電子部品を含む場合であっても、効率よく熱を放熱することができ、高い信頼性を有する半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本開示に係る半導体装置は、上面と下面を有し、前記上面から下面に熱を伝達する放熱用金属を含む基体と前記放熱用金属上に位置する基体の上面に設けられた矩形形状の半導体電子部品と、金属焼結体を含み、前記半導体電子部品の底面を前記基体の上面に接合する接合部と、を備え、前記半導体電子部品の接続面、及び前記基体の接続面の面積は、50mm以上であり、前記接合部は、前記金属焼結体の空隙に充填された樹脂を含む。
また、本開示に係る半導体装置の製造方法は、上面と下面を有し前記上面から下面に熱を伝達する放熱用金属を含む基体と前記放熱用金属上の上面に接合された半導体電子部品とを含む半導体装置の製造方法であって、該製造方法は、有機溶剤と金属粉とを混合してなる金属接続ペーストを準備する準備工程と、基体と半導体電子部品との間に前記金属接続ペーストを配置する配置工程と、前記金属接続ペーストを焼成することにより、前記有機溶剤を除去し、前記金属粉を融着させることにより金属焼結体を生成し、前記半導体電子部品と前記基体とを前記金属焼結体により接合する接合工程と、前記金属焼結体の表面に樹脂を塗布し、前記金属焼結体の空隙に前記樹脂の一部を含浸させる含浸工程と、
を含む。
以上のように構成された本開示に係る半導体装置及びその製造方法によれば、一定以上の寸法の半導体電子部品を含む場合であっても、効率よく熱を放熱することができ、高い信頼性を有する半導体装置を提供することができる。
実施形態1に係る半導体装置100の断面図である。 図1の一部(破線で示す部分)を拡大して示す拡大断面図である。 実施形態1に係る半導体装置100に使用する基板110の斜視図である。 図3AのA−A線についての断面図である。 図3AのB−B線についての断面図である。 実施形態1に係る製造方法において準備した基板110の断面図である。 実施形態1に係る製造方法において基板110の上に金属接続ペースト23を塗布したときの断面図である。 実施形態1に係る製造方法において塗布した金属接続ペースト23の上に半導体電子部品1を載置するときの断面図である。 実施形態1に係る製造方法において金属焼結体21により半導体電子部品1を接合したときの断面図である。 実施形態1に係る製造方法において金属焼結体21のフィレットの上に樹脂ペースト25を塗布したときの断面図である。 実施形態1に係る製造方法において樹脂ペースト25を硬化したときの断面図である。 実施形態2に係る半導体装置200の断面図である。 実施形態3に係る半導体装置300の断面図である。 実施形態3に係る製造方法において準備した基板210の上に環状の凸部330を形成したときの断面図である。 実施形態3に係る製造方法において基板210の上に金属接続ペースト23を塗布したときの断面図である。 実施形態3に係る製造方法において塗布した金属接続ペースト23の上に半導体電子部品1を載置するときの断面図である。 実施形態3に係る製造方法において金属焼結体により半導体電子部品1を接合し、金属焼結体のフィレットの上に樹脂ペースト250を塗布したときの断面図である。 実施形態3に係る製造方法において樹脂ペースト250を硬化したときの断面図である。 実施例の半導体装置及び比較例の半導体装置の熱サイクル試験後のダイシェア強度を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための実施形態や実施例を説明する。なお、以下に説明する接続構造体は、本開示の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本開示を以下のものに限定しない。
各図面中、同一の機能を有する部材には、同一符号を付している場合がある。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態や実施例に分けて示す場合があるが、異なる実施形態や実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせは可能である。後述の実施形態や実施例では、前述と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態や実施例ごとには逐次言及しないものとする。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張して示している場合もある。
上述したように、例えば、特定の用途用に開発された集積回路等の複数の回路を一括して構成した半導体電子部品は、高集積化または駆動周波数の高周波化に伴い発熱量が飛躍的に増加しており、効率よく熱を放熱する構造を有するとともに、信頼性の向上が求められる。
本開示に係る半導体装置は、上面と下面を有し、前記上面から下面に熱を伝達する放熱用金属を含む基体と、放熱用金属上に位置する基体の上面に設けられた矩形形状の半導体電子部品と、金属焼結体を含み、前記半導体電子部品の底面を前記基体の上面に接合する接合部と、を含む半導体装置であって、前記半導体電子部品の接続面、及び前記基体の接続面の面積は、50mm以上であり、接合部は、金属焼結体の空隙に充填された樹脂を含む。
以下、本開示に係る半導体装置の具体的な形態について説明する。
実施形態1.
実施形態1の半導体装置100は、図1に示すように、放熱用金属部111を含む基板110と基板110の上面に設けられた半導体電子部品1とを含み、基板110と半導体電子部品1とが接合部20により接合されている。
実施形態1において、基板110は、放熱用金属部111を含み、その放熱用金属部111上に半導体電子部品1が実装されている。これにより、半導体電子部品1による発熱を効率よく放熱することが可能になる。半導体電子部品1は、例えば、矩形形状であり、接続面の面積は、50mm以上である。49mm以下の比較的小さな面積の半導体電子部品であれば、半導体電子部品に反りが生じたとしても金属焼結体のみの接合でもクラックが入ることなく接合できる。しかし、50mm以上の大きな面積の半導体電子部品では、半導体電子部品に反りが生じた場合、金属焼結体のみの接合ではクラックが入りやすくなり、半導体電子部品として機能しなくなるおそれがある。そのため、50mm以上の大きな面積の半導体電子部品では、空隙を持つ金属焼結体に樹脂を充填することにより、半導体電子部品と基体とを金属焼結体と樹脂とで強固に固着し、信頼性を高めることができる。特に後述するシリコン基板では反りに対する耐性が乏しいため、50mm以上の大きな面積ではクラックが生じやすくなっている。
そして、接合部20は、図2に示すように、空隙21bを含む金属焼結体21と樹脂部22とを含む。ここで、金属焼結体21は、隣接する金属粉間の少なくとも一部融着することにより複数の金属粉が連続して繋がった網目構造の金属部21aと、融着した部分を除いた隣接する金属粉間の隙間により形成された空隙21bとを含む。本明細書における空隙21bとは、閉じた空間ではなく、金属焼結体21の表面で開口し、複数の金属粉に沿って金属焼結体21の内部に入り込んだものをいう。この網目構造の金属部21aは、後述するように例えば150℃以上300℃以下の比較的低温で焼成することにより作製することができる。そして、金属焼結体21の空隙21bには、樹脂部22を構成する樹脂が充填されている。樹脂部22は、空隙21bに充填された充填樹脂部22bと金属焼結体21の表面を覆う被覆樹脂部22cとを含む。金属粒子が接触しているものと比べ、金属焼結体21は金属粉が融着しているため、電気伝導率、熱伝導率が格段に高い。また金属焼結体21は微細な空隙21bが点在しており、かつ、その空隙21bに樹脂部22が充填され、基板と半導体電子部品とを強固に接合することができる。これにより半導体装置100は半導体電子部品1からの熱を基板側に効率よく熱を伝え放熱することができ、高い信頼性を有する。
以下、実施形態1の半導体装置100について詳細に説明する。
(半導体電子部品1)
半導体電子部品1は、上述したように、底面(接続面)の面積は、50mm以上である。半導体電子部品は、正方形や矩形、菱形、平行四辺形、台形、多角形などの形態を採ることができる。例えば、矩形形状の半導体電子部品である場合には、例えば、底面(接続面)の縦方向の長さXまたは横方向の長さYの少なくとも一方は5mm以上であってもよい。また、半導体電子部品1は、シリコン等の半導体をベース基材として含み、例えば、シリコン基板等の半導体基板を用いて複数の回路を一括して形成したLSI(例えば、ASIC)、例えば、窒化物半導体、ガリヒ素系の半導体を含む発光面積の大きい発光ダイオード等の半導体発光素子である。半導体電子部品1は、シリコンインターポーザを含む電子部品であってもよい。
(基板110)
基板110は、配線電極を備えたプリント配線基板等の配線基板112と放熱用金属部111を含む。基板110において、放熱用金属111は、図3Aから図3Cに示すように、配線基板112の半導体電子部品1をダイボンディングする部分に設けた貫通孔に挿入されて固定されている。放熱用金属111は、半導体電子部品1と略同一形状の矩形形状に形成され、放熱用金属111上に半導体電子部品1がダイボンディングされる。放熱用金属は、熱伝導が良好な銅又はアルミニウムであることが好ましく、より好ましくは銅である。例えば、半導体電子部品1が接合される基板110の接続面の面積は、50mm以上である。また、配線基板112は上面に、放熱用金属111に沿って設けられたワイヤボンディング用のパット電極113を含む。パット電極113は、配線電極に接続されており、半導体電子部品1の上面に設けられた電極とそれぞれワイヤボンディングにより接続される。配線電極は、例えば、半導体電子部品1の周囲に設けられる。
放熱用金属部111は、例えば、Cu、Al、W、Ag等の金属により構成され、半導体電子部品1が発生する熱を基板111の下面に伝達し、例えば、該下面に設けられた、例えば、ヒートシンクのような放熱手段によって放熱される。
配線基板112としては、BTレジン基板等の樹脂基板、ガラスエポキシ基板、例えば、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化ジルコニウム、窒化ジルコニウム、酸化チタン、窒化チタンまたはこれらの混合物を含むセラミック基板を用いることができる。
(接合部20)
接合部20は、上述したように、網目構造の金属部21aと空隙21bを含む金属焼結体21と、空隙21bに充填された充填樹脂部22bと金属焼結体21の表面を覆う被覆樹脂部22cとを含む樹脂部22とを含む。樹脂部22は、後述するように、例えば、界面活性剤を含む熱硬化性エポキシ樹脂を空隙21bに充填させた後に硬化させることにより形成する。金属焼結体21は、半導体電子部品1の側面の少なくとも一部を覆って配置されたフィレットを含むことが好ましく、フィレットの表面は、樹脂部22に覆われていることが好ましい。さらに、フィレットの表面を覆う被覆樹脂部22cの厚さは、1μm以上であることが好ましい。金属焼結体21は、銀又は銅を含むことが好ましく、樹脂部22を構成する樹脂は、フッ素系界面活性剤を含むことが好ましい。
以上のように構成された実施形態1の半導体装置は、半導体電子部品1が発生する熱を効率よく基板110の下面に伝達することができ、該下面に設けた放熱手段により効果的に放熱することができる。しかしながら、シリコン等の半導体をベース基材として含む半導体電子部品1と放熱用金属部111との熱膨張係数は大きく異なるため、半導体電子部品1の発熱による温度変化により半導体電子部品1と放熱用金属部111とを接続する接合部20には熱応力がかかり、接合部における信頼性の劣化が懸念される。
しかしながら、実施形態1の半導体装置によれば、金属焼結体21と空隙21bに充填された樹脂からなる充填樹脂部22bを含む樹脂部22とを含む接合部20により、半導体電子部品1と放熱用金属部111とを接合しているので、接合部20には熱応力がかかった場合であっても、後述の実施例に示すように高いダイシェア強度を維持することができ、接合部における高い信頼性を維持できる。
この高い信頼性を維持できる理由は、必ずしも明らかではないが、本発明者は金属焼結体21の空隙21bに樹脂を充填することにより、金属焼結体21のみの場合に比較して金属元素及び空孔のストレスマイグレーションが抑えられたことによると考えている。
以下、実施形態1の半導体装置の製造方法について説明する。
実施形態1の半導体装置の製造方法は、
(1)有機溶剤と金属粉とを混合してなる金属接続ペーストを準備する準備工程と、
(2)基板(基体)と半導体電子部品との間に金属接続ペーストを配置する配置工程と、
(3)金属接続ペーストを焼成することにより、有機溶剤を除去し、金属粉を融着させることにより金属焼結体を生成し、半導体電子部品と前記基体とを金属焼結体により接合する接合工程と、
(4)金属焼結体の表面に樹脂を塗布し、金属焼結体の空隙に樹脂の一部を含浸させる含浸工程と、
を含む。
(1)準備工程
ここでは、有機溶剤と金属粉とを混合してなる金属接続ペーストを準備する。
以下の説明では、金属粉として銀粒子を使用する場合について説明し、金属接続ペーストを銀ペーストと称する。
1-1.銀粒子の準備
準備する銀粒子の形状は特に限定されるものではなく、例えば、略球状であってよく、フレーク状であってもよい。なお、本明細書において、銀粒子が「略球状である」とは、銀粒子の長径aと短径bとの比で定義されるアスペクト比(a/b)が2以下であることを意味し、銀粒子が「フレーク状である」とは、アスペクト比が2より大きいことを意味する。銀粒子の長径aおよび短径bは、SEMによる画像解析により測定することができる。
準備する銀粒子は、平均粒径が好ましくは0.5μm以上であり、より好ましくは1μm以上であり、さらに好ましくは2μm以上ある。銀粒子は、平均粒径が好ましくは10μm以下であり、より好ましくは5μm以下である。平均粒径が0.5μm以上、より好ましくは1μm以上であると、キャッピング剤のような保護膜を銀粒子表面に形成しなくても銀粒子が凝集しないため、保護膜を熱分解する必要がなくなり、低温で焼結することができる。銀粒子の粒径が大きいことにより、銀ペーストの流動性が向上する。このため、同じ流動性(作業性)を有する場合に銀ペーストがより多くの銀粒子を含むことが可能になる。平均粒径が10μm以下であり、より好ましくは5μm以下であると、銀粒子の比表面積が大きくなることによって融点降下現象が発生し、その結果、焼結温度を低くすることができる。銀粒子の粒径は、レーザー回折法により測定することができる。本明細書において、「平均粒径」は、レーザー回折法により測定した体積基準のメジアン径(粒度分布から求めた積算体積頻度が50%の値)を意味する。
準備する銀粒子は、好ましくは、粒径が0.3μm未満の銀粒子の含有量が5質量%以下であり、より好ましくは、粒径が0.5μm以下の銀粒子の含有量が15質量%以下である。銀粒子は、粒径が小さくなるにしたがってより低い温度で焼結する傾向にある。特に、ナノサイズの銀粒子は、マイクロサイズの銀粒子よりも低温で焼結する。このため、銀ペースト中のナノサイズの銀粒子の含有量が多いと、低温で焼結が開始してしまい、銀粒子同士が十分に接触していない状態で融着が生じるおそれがある。
準備する銀粒子は、その表面に銀の酸化被膜や硫化被膜等が微量に存在していてもよい。銀は貴金属であるため、銀粒子自体は酸化されにくく、非常に安定であるが、ナノ領域で見ると空気中等の硫黄や酸素等を吸着しやすく、銀粒子の表面に薄い被膜が形成される傾向にある。銀粒子における酸化被膜や硫化被膜等の厚みは好ましくは50nm以下、より好ましくは10nm以下である。
1-2.銀粒子と有機溶剤との混合
ここでは、準備した銀粒子と分散媒である有機溶剤とを混合する。
さらに銀ペーストは、樹脂等を含んでいてもよい。
混合する際の銀粒子の含有量は、好ましくは70質量%以上、より好ましくは85質量%以上である。混合可能な樹脂は、後述する焼成時の加熱によって分解し、形成される接合体中に残存しないものである。樹脂は、例えば、ポリスチレン(PS)やポリメチルメタクリレート(PMMA)であってよい。銀粒子を分散媒である有機溶剤と混合することにより、銀ペーストを基体の表面に所望の厚さで塗布することが容易になる。ここで使用する有機溶剤は、例えば、1種類の有機溶剤であっても、2種類以上の有機溶剤の混合物であってもよく、例えば、ジオールとエーテルとの混合物を用いることができる。有機溶剤の沸点は、150℃以上250℃以下の範囲であることが好ましい。沸点が150℃以上であると、加熱工程までの間に乾燥してしまうことによる、銀粒子の大気による汚染やチップの脱落を防ぐことができる。沸点が250℃以下であると、加熱工程での揮発速度が速くなり、焼結を促進することができる。
銀粒子および分散媒に加えて、分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、希釈溶剤等の添加剤や、スペーサー粒子等を混合してもよい。銀ペーストにおける添加剤の含有量は、添加剤の総量が銀ペーストに対して5質量%以下、例えば0.5質量%以上3質量%以下であってよい。
尚、以上の説明では、銀粒子を用いて構成した銀ペーストを例に説明したが、本実施形態は、銀ペーストに限定されるものではなく、銀粒子以外の、例えば、銅粒子等の他の金属粒子を用いて構成した金属接続ペーストであってもよい。
(2)基板(基体)と半導体電子部品との間に金属接続ペーストを配置する配置工程
配置工程は、2-1.金属接続ペースト塗布工程と2-2.半導体電子部品配置工程とを含む。
2-1.金属接続ペースト塗布工程
ここでは、図4Aに示す基板110上に金属接続ペースト23を塗布する。
具体的には、図4Bに示すように、放熱用金属部111上に金属接続ペースト23を塗布する。
金属接続ペースト23の塗布方法は、例えば、スクリーン印刷法、オフセット印刷法、インクジェット印刷法、フレキソ印刷法、ディスペンサー印刷法、グラビア印刷法、スタンピング、ディスペンス、スキ−ジ印刷、シルクスクリ−ン印刷、噴霧、刷毛塗り、コーティング法等の公知の方法を適宜採用することができる。金属接続ペーストの塗布厚みは用途等に応じて適宜設定することができ、例えば1μm以上500μm以下、好ましくは5μm以上200μm以下、より好ましくは10μm以上100μm以下とすることができる。
2-2.半導体電子部品配置工程
ここでは、半導体電子部品1を基板110上に塗布した金属接続ペースト23の上に載置する。例えば、図4Cに示すように、金属接続ペーストの上方から載置し、半導体電子部品と基板110の間の金属接続ペーストが所定の厚さになり、好ましくは、図4Dに示すように、半導体電子部品の側面の一部に金属接続ペーストが這い上がるように、例えば、半導体電子部品を押圧する。
(3)接合工程
ここでは、金属接続ペーストを焼成することにより、有機溶剤を除去し、金属粉を融着させることにより金属焼結体を生成し、該金属焼結体により半導体電子部品と基体とを接合する。
この焼成は、必要に応じて還元雰囲気中で加熱した後、酸化雰囲気中で焼成することもできる。
3-1.還元雰囲気中での加熱
還元雰囲気中での加熱は、上述したように必要に応じて実施されるものであり、任意である。還元雰囲気中での加熱は、金属粉の表面に微量に存在する酸化被膜等が還元により除去するものであり、これにより、金属粉の表面に金属原子を露出させて金属粉表面における金属原子の表面拡散が促進される。そのため、後続の酸化雰囲気中での加熱において、低温で金属粒子の焼結を促進することができる。
還元雰囲気中での加熱および後述する酸化雰囲気中での加熱は、別々の装置において行ってよいが、同じ装置で行うことが好ましく、これにより、還元雰囲気中での加熱と酸化雰囲気中での加熱とを同一の装置において連続して実施することができる。還元雰囲気は、ギ酸含有雰囲気または水素含有雰囲気であることが好ましく、例えば、窒素等の不活性ガスにギ酸または水素を混合したものであることが好ましい。還元雰囲気は、より好ましくはギ酸を含み、例えば、窒素等の不活性ガスにギ酸を混合したものであることが好ましい。
還元雰囲気中での加熱は、例えば、300℃未満で行い、好ましくは280℃以下であり、より好ましくは260℃以下、更に好ましくは200℃以下である。還元雰囲気中での加熱は、好ましくは150℃以上、より好ましくは160℃以上、さらに好ましくは180℃である。加熱温度が150℃以上、より好ましくは160℃以上、さらに好ましくは180℃以上であると、銀粒子表面に存在する酸化被膜の還元反応の反応速度を速くすることができる。還元雰囲気中での加熱を行うときの圧力は特に限定されるものではなく、例えば大気圧であってよい。
3-2.酸化雰囲気中での焼成
ここでは、酸化雰囲気中での加熱焼成することにより、金属粒子同士を融着させて、金属焼結体を形成する。酸化雰囲気は、好ましくは酸素含有雰囲気であり、より好ましくは大気雰囲気である。酸化雰囲気が酸素含有雰囲気である場合、雰囲気中の酸素濃度は2以上21体積%以下であることが好ましい。雰囲気中の酸素濃度が高いほど、金属粒子表面において金属原子の表面拡散が促進されて、金属粒子同士を融着させやすくなる。酸素濃度が2体積%以上であると、低い加熱温度で融着させることができ、酸素濃度が21体積%以下であると、加熱装置に加圧機構が不要となり、工程コストが低減できる。
(焼成温度)
酸化雰囲気中での焼成温度は、例えば、300℃以下で行い、半導体電子部品の耐熱特性を考慮して適宜設定される。酸化雰囲気中での焼成温度は、金属粒子間の融着が可能な限り低い方が好ましく、好ましくは280℃以下であり、より好ましくは260℃以下、更に好ましくは200℃以下である。酸化雰囲気中での焼成の前に、還元雰囲気中での加熱を実施すると、より低温での焼成が可能になる。
酸化雰囲気中での焼成は、好ましくは150℃以上、より好ましくは160℃以上である。焼成温度を150℃以上、より好ましくは160℃以上とすることにより、電気抵抗率が低くかつ熱伝導特性が良好な金属焼結体21を形成することができる。
酸化雰囲気中での焼成は、加圧してもよいし、例えば大気圧であってよい。
(4)含浸工程
こでは、金属焼結体の表面に樹脂を塗布し、金属焼結体21の空隙21bに樹脂の一部を含浸させる。
具体的には、まず、例えば、熱硬化性のエポキシ樹脂に、例えば、フッ素系界面活性剤を混合することにより濡れ性を向上させた樹脂ペースト25を準備する。
次に、図4Eに示すように、準備した樹脂ペースト25を金属焼結体21のフィレットを覆うように塗布する。
次に、例えば、減圧することにより樹脂ペースト25を金属焼結体21の空隙に含浸させて、樹脂ペースト25を空隙21bに含浸させた後、樹脂ペースト25を硬化させる。
この含浸硬化により、図4Fに示すように、被覆樹脂部22cの厚さは、塗布した際の樹脂ペースト25の厚さより薄くなる。
以上のようにして実施形態1の半導体装置は製造される。
実施形態2.
次に、本開示に係る実施形態2の半導体装置について説明する。図5は、実施形態2に係る半導体装置200の断面図である。
実施形態2の半導体装置200は、基板110に代えて基板210を備えている点で実施形態1の半導体装置100とは異なっている。
実施形態2の半導体装置200において、基板210は板状の放熱用金属部211を含み、放熱用金属部211の上面において、半導体電子部品1を載置する部分の外側に絶縁層212を介して配線電極及びパッド電極213を有している。
尚、配線電極は絶縁層212に埋設されるように形成されていてもよい。
実施形態2の半導体装置200において、基板210以外の部分は実施形態1の半導体装置と同様に構成される。
以上のように構成された実施形態2の半導体装置200は、放熱用金属部211を実施形態1の放熱用金属部111より大きくできることから、半導体電子部品1が発生する熱をより効率よく基板210の下面に伝達することができ、該下面に設けた放熱手段によってより効果的に放熱することができる。
また、実施形態2の半導体装置200は、実施形態1の半導体装置100と同様に構成された接合部20により、半導体電子部品1と放熱用金属部211とを接合しているので、接合部20には熱応力がかかった場合であっても、後述の実施例に示すように高いダイシェア強度を維持することができ、接合部における高い信頼性を維持できる。
尚、実施形態2の半導体装置200に使用する基板210は、例えば、放熱用金属部211の上面の半導体電子部品1の実装領域を囲む位置に配線電極を含む絶縁層212を形成し、その絶縁層212の上に配線電極に接続されたパッド電極113を形成することにより準備することができる。絶縁層212は複数の絶縁層を含む多層構造であってもよく、配線電極は、例えば、絶縁層間に形成することができる。
実施形態3.
次に、本開示に係る実施形態3の半導体装置について説明する。図6は、実施形態3に係る半導体装置300の断面図である。
実施形態3の半導体装置300は、実施形態2の基板210においてさらに、基板210の上面に半導体電子部品1を囲む位置に環状の凸部を有している点で、実施形態2の半導体装置200と異なっている他は実施形態2の半導体装置200と同様に構成されている。
以上のように構成された実施形態3の半導体装置300は、実施形態2の半導体装置200と同様の作用効果を有するとともに、製造過程において以下のような利点を有する。
実施形態3の半導体装置300の製造方法
実施形態3の半導体装置300の製造方法では、まず、実施形態1と同様にして金属接続ペーストを準備し、実施形態2と同様にして基板210を準備する。
そして、図7Aに示すように、基板210の上面の半導体電子部品1を実装する位置を囲むように環状の凸部330を形成する。環状の凸部330は、例えば、シリコーン樹脂にカーボンやナノシリカ等のフィラーを添加してチクソ性を上げた樹脂をディスペンサー等により塗布して硬化させることにより形成することができる。
次に、図7Bに示すように、基板210の上面の凸部330の内側に、実施形態1と同様にして金属接続ペーストを塗布する。
次に、図7Cに示すようにして、半導体電子部品1を基板210上に塗布した金属接続ペースト23の上に載置する。
ここで、半導体電子部品1と基板210の間の金属接続ペースト23が所定の厚さになり、好ましくは、半導体電子部品1の側面の一部に金属接続ペーストが這い上がるように、例えば、半導体電子部品を押圧する。
次に、実施形態1と同様にして、金属接続ペーストを焼成することにより、有機溶剤を除去し、金属粉を融着させることにより金属焼結体を生成し、該金属焼結体により半導体電子部品と基体とを接合する。
実施形態3の半導体装置の製造方法では、含浸工程において、実施形態1と同様にして準備した樹脂ペースト250を金属焼結体と環状の凸部330の間に金属焼結体21のフィレットを覆うように塗布する。
ここで、実施形態3の製造方法では、環状の凸部330が設けられているので、図7Dに示すように、半導体電子部品1の側面と凸部330の間に樹脂ペースト250を塗布することができる。これにより、より粘度が低く濡れ性をより向上させた樹脂ペースト250を使用することができ、樹脂ペースト250を空隙21bに容易に含浸させることができる。
そして、樹脂ペースト250を空隙21bに含浸させた後、図7Eに示すように、樹脂ペースト250を硬化させる。
以上のようにして実施形態3の半導体装置は製造される。
有機溶剤である2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(0.58g)とジエチレングリコールモノブチルエーテル(0.14g)および、アニオン性液状界面活性剤(三洋化成工業株式会社製、製品名「ビューライトLCA−H」、ラウレス−5−カルボン酸、25℃で液状、0.09g)を、自転・公転ミキサー(商品名「あわとり錬太郎AR−250」、株式会社シンキー製)にて1分間攪拌、次いで15秒間脱泡のサイクルを1サイクル用いて攪拌し、溶剤混合物を得た。
フレーク状銀粒子(福田金属箔粉工業株式会社製、製品名「AgC−239」、フレーク状、平均粒径(メジアン径)が2.7μm、比表面積が0.7m/g、粒径0.3μm未満の粒子の含有量は1質量%、粒径0.5μm以下の粒子の含有量は3質量%、9.19g)を計量して前記溶剤混合物に加えた。得られた混合物を、自転・公転ミキサー(商品名「あわとり錬太郎AR−250」、株式会社シンキー製)にて1分間攪拌および15秒間脱泡のサイクルを、1サイクル用いて攪拌し、金属接続ペーストを得た(銀の粒子の含有量は、91.9質量%)。
次に、基体として放熱用金属として銅を用いており、表面が金めっきされた、銅と樹脂の複合基板(形状は図3Aに近い)上の、半導体電子部品を実装する部分に前記金属接続ペーストを、エアーディスペンサーを用いて塗布した。さらに半導体電子部品であるシリコン基板上に所定の回路を構成し、下面側を銀でメタライズした14.35mm×5.5mmのASICチップを、前記金属接続ペースト上に載置する。
次に、大気雰囲気のオーブン中において、無加圧、200℃の条件で一時間熱処理して焼結させた銀焼結体により、基板上にASICチップを接合する。
株式会社ダイセル製2液タイプ熱硬化型エポキシ樹脂「セルビーナスW221」を混合して含浸樹脂ペーストを調整した。
次に、樹脂ペーストを銀焼結体の端部(フィレット)に接触するように、エアーディスペンサーで全周に塗布した。
次に、大気オーブン中において、無加圧で熱処理することにより銀焼結体の空隙に含浸させた後硬化した。
熱処理は、主として銀焼結体の空隙に樹脂ペーストを含浸させるために110℃、2時間加熱した後、主として樹脂を硬化させるために150℃で5時間加熱した。
以上のように2段階で加熱することにより、銀焼結体の空隙に樹脂を含浸させて硬化することができた。以上の方法により実施例1の半導体装置を作製した。
含浸樹脂ペーストを株式会社ダイセル製2液タイプ熱硬化型エポキシ樹脂「セルビーナスW324」を用いた以外は、実施例1と同様に行い、実施例2の半導体装置を作成した。
含浸樹脂ペーストを株式会社ダイセル製2液タイプ熱硬化型エポキシ樹脂「セルビーナスW221」にフッ素系界面活性剤を0.2phrで混合したものを用いて、ASICチップの短辺側に2点塗布した以外は、実施例1と同様に行い、実施例3の半導体装置を作成した。
含浸樹脂ペーストを株式会社ダイセル製2液タイプ熱硬化型エポキシ樹脂「セルビーナスW324」にフッ素系界面活性剤を0.2phrで混合したものを用いた以外は、実施例3と同様に行い、実施例4の半導体装置を作成した。
参考例1
含浸樹脂ペーストを株式会社ダイセル製2液タイプ熱硬化型エポキシ樹脂「セルビーナスW324」を用いた以外は、実施例4と同様に行い、参考例1の半導体装置を作成した。
比較例1
含浸樹脂ペーストを用いずに、金属接続ペーストを焼結させて接続したのみで作成した以外は、実施例1と同様に行い、比較例1の半導体装置を作成した。
比較例2
窒化アルミ基板上に所定の回路を構成し、下面側を金でメタライズした7mm×7mmの窒化アルミチップを用いた以外は、比較例1と同様に行い、比較例2の半導体装置を作成した。
以上のように作製した実施例1乃至4、参考例1、比較例1及び2の熱サイクル試験後のダイシェア強度を測定した。またダイシェア後の破断面から含浸状態を確認した。測定結果を表1及び図8に示す。
Figure 2021118339
表1及び図8に示すように、実施例1及び2は1040サイクル熱サイクル試験後であっても比較的高いダイシェア強度を維持していたが、比較例1では560サイクル後でダイシェア強度はほぼゼロになった。比較例2では、2000サイクル後でもダイシェア強度を維持していたが実施例1乃至4に比べて初期のダイシェア強度が低い。なお、比較例2の窒化アルミの熱膨張係数(5.0ppm/℃)は実施例1乃至4、参考例1、比較例1のシリコン(4.2ppm/℃)と大差なく、銅(16.5ppm/℃)と差が大きい。このことから接続面の面積が熱サイクル試験に大きく影響を与えており、含浸樹脂によって改善している事がわかる。
また図3Aのような形状の基板では、含浸樹脂がワイヤーパッドにはみ出す可能性があるため、ワイヤーボンド後に含浸樹脂を塗布する事が望ましいが、ワイヤーがあるために全周塗布が実質的にできない事がある。この場合短辺側のみに塗布する事になるが、表1に示すように、参考例1においては含浸樹脂が十分含浸しなかった。これに対して実施例3及び4では全域での含浸ができており、フッ素系界面活性剤によって含浸性が改善できる事がわかる。
1 半導体電子部品
3 ワイヤー
100、200、300 半導体装置
20 接合部
21 金属焼結体
21a 金属部
21b 空隙
22 樹脂部
22b 充填樹脂部
22c 被覆樹脂部
23 金属接続ペースト
25 樹脂ペースト
110、210 基板
111、211 放熱用金属部
112 配線基板
113、213 パット電極
212 絶縁層
250 樹脂ペースト
330 環状の凸部

Claims (15)

  1. 上面と下面を有し、前記上面から下面に熱を伝達する放熱用金属を含む基体と
    前記放熱用金属上に位置する基体の上面に設けられた矩形形状の半導体電子部品と、
    金属焼結体を含み、前記半導体電子部品の底面を前記基体の上面に接合する接合部と、
    を備え、
    前記半導体電子部品の接続面、及び前記基体の接続面の面積は、50mm以上であり、
    前記接合部は、前記金属焼結体の空隙に充填された樹脂を含む、半導体装置。
  2. 前記金属焼結体は、前記半導体電子部品の側面の少なくとも一部を覆って配置されたフィレットを含む、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記フィレットの表面は、前記樹脂に覆われており、
    前記フィレットの表面を覆う樹脂の厚さは、1μm以上である、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記金属焼結体は、銀又は銅を含む、請求項1又は2に記載の半導体装置。
  5. 前記樹脂は、フッ素系界面活性剤を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記半導体電子部品の縦方向の長さXまたは横方向の長さYの少なくとも一方は5mm以上である、請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記半導体電子部品は、ASICを含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記基体は、前記半導体電子部品の周囲に設けられた配線電極を含む、請求項1から7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記基体は、前記半導体電子部品を囲む環状の凸部を有する、請求項1から8のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記放熱用金属は、銅を含む、請求項1から9のいずれか1項に記載の半導体装置。
  11. 上面と下面を有し前記上面から下面に熱を伝達する放熱用金属を含む基体と前記放熱用金属上の上面に接合された半導体電子部品とを含む半導体装置の製造方法であって、
    該製造方法は、
    有機溶剤と金属粉とを混合してなる金属接続ペーストを準備する準備工程と、
    基体と半導体電子部品との間に前記金属接続ペーストを配置する配置工程と、
    前記金属接続ペーストを焼成することにより、前記有機溶剤を除去し、前記金属粉を融着させることにより金属焼結体を生成し、前記半導体電子部品と前記基体とを前記金属焼結体により接合する接合工程と、
    前記金属焼結体の表面に樹脂を塗布し、前記金属焼結体の空隙に前記樹脂の一部を含浸させる含浸工程と、
    を含む、半導体装置の製造方法。
  12. 前記含浸工程において、前記樹脂を、毛細管現象によって、前記金属焼結体の空隙に含浸させる、請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記基体は、前記半導体電子部品を囲む位置に環状の凸部を有し、
    前記含浸工程において、前記金属焼結体と前記環状の凸部の間に塗布する、請求項10又は11に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記準備工程において、前記金属粉は、銀粒子又は銅粒子である、請求項11から13のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記接合工程において、前記有機溶剤を全て除去する、請求項11から14のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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