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JP2021110319A - 排気ガス浄化装置 - Google Patents

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JP2021110319A
JP2021110319A JP2020004485A JP2020004485A JP2021110319A JP 2021110319 A JP2021110319 A JP 2021110319A JP 2020004485 A JP2020004485 A JP 2020004485A JP 2020004485 A JP2020004485 A JP 2020004485A JP 2021110319 A JP2021110319 A JP 2021110319A
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JP
Japan
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ammonia
exhaust gas
urea
catalyst
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP2020004485A
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English (en)
Inventor
清彦 長江
Kiyohiko Nagae
清彦 長江
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Sango Co Ltd
Original Assignee
Sango Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】始動時に触媒を昇温させる際に、エミッションの悪化や電力消費量の大幅な増加を回避しつつ排気ガスを昇温できる排気ガス浄化装置を提供する。【解決手段】排気ガスが上流側Aから下流側Bに向かって流通する排気通路2と、尿素水を貯蔵する尿素水貯蔵部5と、尿素水中の尿素を分解してアンモニアを生成する尿素分解部11と、アンモニアを分解するアンモニア分解触媒12を有し、排気通路2に排気ガスを浄化する浄化部3を設け、該浄化部3より上流側Aに、アンモニア分解触媒12を配置した。尿素を分解してアンモニアを生成し、この生成したアンモニアをアンモニア分解触媒に吸着させることで吸着熱を発生させ、その吸着熱を利用してアンモニア分解触媒がアンモニアから水素を生成するため、この吸着熱と、水素の燃焼熱により排気通路内の温度を短時間で昇温することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、排気ガス浄化装置に関する。
従来、自動車などの車両には、図3に示すように、内燃機関から排出された排気ガスを浄化する触媒等を担持した浄化部材101を、排気ガスが流通する排気通路102に設けた排気ガス浄化装置103が搭載されている。
車両の始動時等においては、排気ガスの温度が低いため、浄化部材101に担持された触媒等との反応に適した触媒活性温度以上まで昇温させる必要がある。この排気ガスの温度を、所定温度以上に上げるため、浄化部材101の上流側にバーナや、電気加熱式触媒装置(以下、EHCと呼称する場合がある)等の加熱部105により加熱が行われている。
しかし、上記従来の排気ガス浄化装置103においては、加熱部105としてバーナを用いた場合、排気ガスを昇温するため、エミッションが悪化する可能性がある。また、加熱部105としてEHCを用いた場合、その電力消費量が激しく、電力消費量が大幅に増加する可能性がある。
そこで、本発明は、エミッションの悪化や電力消費量の大幅な増加を回避するとともに、排気ガスを昇温できる排気ガス浄化装置を提案することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、本発明は、排気ガスが、上流側から下流側に向かって流通する排気通路と、尿素水を貯蔵する尿素水貯蔵部と、尿素水中の尿素を分解してアンモニアを生成する尿素分解部と、前記アンモニアを分解するアンモニア分解触媒を有し、
前記排気通路に、排気ガスを浄化する浄化部を設け、
該浄化部より上流側に、前記アンモニア分解触媒を配置したことを特徴とするものである。
また、前記アンモニア分解触媒として、ルテニウム触媒を用いてもよい。
また、前記アンモニア分解触媒に、空気を供給する空気供給部を設けてもよい。
また、前記浄化部は、少なくともSCR触媒を有してもよい。
また、前記アンモニア分解触媒を、前記排気ガスが流通しない通路に設けてもよい。
本発明は、尿素分解部において、尿素水を貯蔵する尿素水貯蔵部内の尿素を分解してアンモニアを生成し、この生成したアンモニアをアンモニア分解触媒に吸着させることで吸着熱を発生させ、その吸着熱を利用してアンモニア分解触媒がアンモニアから水素を生成するため、この吸着熱と、水素の燃焼熱により排気通路内の温度を短時間で昇温できる。また、尿素を水素にまで分解して使用するため、加熱部としてバーナを用いた場合に比べてエミッションの悪化を回避でき、加熱部としてEHCを用いた場合に比べて電力消費量の大幅な増加を回避できる。
本発明の実施例1に係る排気ガス浄化装置の模式図。 本発明の実施例2に係る排気ガス浄化装置の模式図。 従来技術に係る排気ガス浄化装置の模式図。
本発明を実施するための形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1に係る排気ガス浄化装置1の模式図を示す。
排気ガス浄化装置1は、自動車などの車両に搭載された内燃機関から排出された排気ガスが、上流側Aから下流側Bに向かって流通する排気通路2を有する。
排気通路2には、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を削減するために用いられる触媒である選択式還元触媒(SCR触媒)を少なくとも有する浄化部3が設けられている。
浄化部3は、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)等の成分を低減し、排気ガスを浄化するものであり、少なくともSCR触媒を有し、SCR触媒以外に、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するディーゼル微粒子除去装置(DPF)や、排気ガスに含まれる粒子状物質中の可溶有機成分(SOF)、CO及びHCを酸化させるディーゼル酸化触媒(DOC)などの浄化部材を有してもよい。
排気ガス浄化装置1は、水に尿素を溶かした尿素水を貯蔵する尿素水貯蔵部5を有する。尿素水貯蔵部5には、第1流路7が接続され、第1流路7は、第2流路8と第3流路9に分岐するようになっている。その分岐部には、バルブ6が設けられ、バルブ6を切り替えることにより、尿素水貯蔵部5内の尿素水を、第2流路8若しくは第3流路9に供給することができるようになっている。
第2流路8、第3流路9は、浄化部3より上流A側において排気通路2と連通し、第2流路8、第3流路9内は排気ガスが流通しないようになっている。
第3流路9を通った尿素水は、インジェクタ10により排気通路2内に噴射し供給される。排気通路2に供給された尿素水中の尿素は、高温の排気ガスによりアンモニアと水に分解された後、浄化部3のSCR触媒において、アンモニアと反応して、窒素酸化物を窒素に還元し、排気ガス中の窒素酸化物を低減するようになっている。
第2流路8には、尿素水中の尿素を、任意の加熱手段により加熱し、気化させるとともにアンモニアと水に分解する尿素分解部11を有する。
第2流路8において、尿素分解部11より排気通路2側には、尿素分解部11で生成したアンモニアを分解するアンモニア分解触媒12が設けられている。アンモニア分解触媒12は、アンモニアを吸着して吸着熱を生成するとともに、アンモニアを分解して水素と窒素を生成するものであれば、任意の触媒を用いることができる。
例えば、アンモニア分解触媒12として、特許第6566662号に記載の触媒金属であるルテニウムが担持されたルテニウム触媒、特開2005−246163号公報に記載の鉄を含有する硫酸根ジルコニアや、特開2006−326578号公報に記載の少なくともマンガン成分を含有する硫酸根ジルコニア等を用いることができ、好ましくは、ルテニウム触媒を用いる。また、本実施例では、アンモニア分解触媒12として、RuO/γ−Al触媒(酸化アルミニウム担持酸化ルテニウム触媒)を用いた。アンモニア分解触媒12により、アンモニアを分解する際に、必要であれば加熱を行い、本実施例では加熱を行わない。
アンモニア分解触媒12により生成した水素等は、排気通路2内に噴霧等により供給され、水素の燃焼熱と、アンモニア分解触媒12へのアンモニアの吸着により生成する吸着熱により、排気ガスの温度を上昇させることができる。
本実施例のアンモニア分解触媒12として、酸化アルミニウム担持酸化ルテニウム触媒を用いた場合では、排気ガスを常温から550℃まで20秒程度で昇温できる。
また、第2流路8において、尿素分解部11とアンモニア分解触媒12の間には、バルブ14を開くことにより、エアーポンプなどの空気供給部15より空気が供給されるようになっている。
エンジン始動直後の初期暖気時や、アイドリング後の出発時など、排気ガスの温度が低い際に、第2流路8に尿素水貯蔵部5内の尿素水を供給し、尿素分解部11とアンモニア分解触媒12により、尿素から水素を生成させ、アンモニア分解触媒12とアンモニアとの吸着熱や、水素の燃焼熱等により、排気通路2内の排気ガスの温度を、浄化部3で必要とされる所定の温度以上に、短時間で昇温させることができる。排気ガスが所定温度以上となった場合には、バルブ6を切り替えて、第3流路9を用いて、尿素水貯蔵部5内の尿素水を、排気通路2内に供給して、浄化部3において排気ガスを浄化させる。
本発明の排気ガス浄化装置1で発生する物質は、アンモニア、水素、窒素、二酸化炭素、水のみで、上記従来技術の加熱部105としてバーナを用いる浄化装置103と比較して、エミッションの悪化を回避することができる。また、上記従来技術の加熱部105としてEHCを用いる浄化装置103と比較して、電力消費量の大幅な増加を回避することができる。
また、従来のSCR触媒を用いた浄化システムでは、既に、尿素水タンクを車両に搭載しているため、本発明の排気ガス浄化装置1への改修コストを低く抑えることができる。
また、バルブ6を切り替え、第3流路9を用いて、尿素水貯蔵部5内の尿素水を、排気通路2内に供給する際に、バルブ14を開き、空気供給部15から空気をアンモニア分解触媒12に供給し、アンモニア分解触媒12内のアンモニア等を吹き飛ばし、アンモニア分解触媒12での分解反応を停止させる。その後、排気ガスを昇温させたい場合には、バルブ6を切り替えて、アンモニア分解触媒12にアンモニアを供給する。
[実施例2]
上記実施例1では、第2流路8に尿素分解部11を設けたが、図2に示すように、本実施例2は、尿素分解部11を第1流路7に設けたものである。
それ以外の構造は、前記実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
本実施例2においても前記実施例1と同様の効果を奏する。
本実施例2では、第1流路7に尿素分解部11を設けることにより、第3流路9を用いた場合においても、排気通路2内に、尿素分解部11において尿素水を分解したアンモニアを供給することができ、上記実施例1よりも排気ガスが低い温度でも、浄化部3において排気ガスを浄化することができる。
1 排気ガス浄化装置
2 排気通路
3 浄化部
5 尿素水貯蔵部
11 尿素分解部
12 アンモニア分解触媒
15 空気供給部

Claims (5)

  1. 排気ガスが、上流側から下流側に向かって流通する排気通路と、尿素水を貯蔵する尿素水貯蔵部と、尿素水中の尿素を分解してアンモニアを生成する尿素分解部と、前記アンモニアを分解するアンモニア分解触媒を有し、
    前記排気通路に、排気ガスを浄化する浄化部を設け、
    該浄化部より上流側に、前記アンモニア分解触媒を配置したことを特徴とする排気ガス浄化装置。
  2. 前記アンモニア分解触媒として、ルテニウム触媒を用いたことを特徴とする
    請求項1記載の排気ガス浄化装置。
  3. 前記アンモニア分解触媒に、空気を供給する空気供給部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の排気ガス浄化装置。
  4. 前記浄化部は、少なくともSCR触媒を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の排気ガス浄化装置。
  5. 前記アンモニア分解触媒を、前記排気ガスが流通しない通路に設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の排気ガス浄化装置。

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