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JP2021100515A - 医用装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影範囲内の部位ごとに線量指標を管理できる技術を提供する。【解決手段】被検体のスカウト画像10を生成する画像生成手段と、スカウト画像に撮影範囲11を設定する設定手段と、撮影範囲を2つの部位に区分けする区分け手段と、2つの部位の各々が、人体に含まれる複数の部位のうちのどの部位に対応するかを特定する特定手段と、2つの部位の各々の線量指標を計算する計算手段と、を有するX線CT装置。【選択図】図10

Description

本発明は、放射線を用いて被検体の画像を取得する医用装置、および当該医用装置に適用されるプログラムに関する。
被検体を非侵襲的に撮影する装置として、X線CT装置が知られている。X線CT装置は、短時間で被検体の画像を取得することができるので、様々な医療機関で導入されている。
X線CT装置で被検体のスキャンを行い、被検体の撮影が終了すると、被検体の被曝情報(線量指標)を含む線量レポートが作成される。X線CT装置は、線量レポートをサーバに送信する。サーバは線量レポートを受信し、管理する。
放射線技師は、被検体の撮影後であっても、必要に応じて、サーバから線量レポートをX線CT装置の操作コンソールにダウンロードすることができる。したがって、放射線技師は、線量レポートから、過去の撮影による被検体の被曝量を確認することができる。また、被検体が、過去に複数回のX線CT撮影を受けている場合は、放射線技師は、線量レポートから、過去に行われたX線CT撮影ごとの被検体の被曝量を確認することができるので、被検体の被曝量の時間的な遷移を認識することもできる。更に、被検体の被曝量を確認することにより、今回の撮影で被検体に許容される曝射量の目安を把握することもできる。
したがって、被検体の撮影ごとに作成された線量レポートを管理することは、適切な撮影条件で被検体の撮影を行うためにも重要である。
特開2015−43972号公報
放射線技師は、被検体の撮影を行う場合、スキャンを行う前に、被検体の撮影範囲を設定する。撮影範囲は、通常は、一つの部位だけでなく、複数の部位が含まれることも多い。例えば、頭部および頸部を含むように撮影範囲を設定したり、胸部および下腹部を含むように撮影範囲を設定することがある。この場合、線量レポートには、撮影範囲に含まれる複数の部位を一つの部位としてみた線量指標が表記されることになる。しかし、撮影範囲が被曝によって受ける影響は、実際には、撮影範囲に含まれるどの部位であっても同じというわけではなく、撮影範囲に含まれる部位ごとに異なる傾向がある。したがって、撮影範囲の全体の線量指標だけでなく、撮影範囲に含まれる部位ごとに線量指標を管理できることが望ましい。しかし、撮影範囲に複数の部位が含まれている場合、これまでの線量レポートでは、撮影範囲全体に対する線量指標を把握することはできるが、撮影範囲に含まれている部位ごとの線量指標を把握することはできないという問題がある。
そこで、撮影範囲内の部位ごとに線量指標を管理できる技術が望まれている。
本発明の第1の観点は、
被検体の少なくとも一部の画像を生成する画像生成手段と、
前記画像に撮影範囲を設定する設定手段と、
前記撮影範囲を複数の部位に区分けする区分け手段と、
前記複数の部位の各々が、人体に含まれる複数の部位のうちのどの部位に対応するかを特定する特定手段と、
前記複数の部位の各々の線量指標を計算する計算手段と、
を有する医用装置である。
本発明の第2の観点は、
被検体の少なくとも一部の画像を生成する画像生成処理と、
前記画像に撮影範囲を設定する設定処理と、
前記撮影範囲を複数の部位に区分けする区分け処理と、
前記複数の部位の各々が、人体に含まれる複数の部位のうちのどの部位に対応するかを特定する特定処理と、
前記複数の部位の各々の線量指標を計算する計算処理と、
をプロセッサに実行させるためのプログラムである。
本発明の第3の観点は、被検体の画像を取得する医用装置に備えられ、プロセッサによる実行が可能な1つ以上のインストラクションが格納された、非一時的でコンピュータ読取可能な記録媒体であって、前記一つ以上のインストラクションは、前記プロセッサによって実行されたときに、以下の(a)−(e)を含む動作の実行を生じさせる、非一時的でコンピュータ読取可能な記憶媒体である。
(a)被検体の少なくとも一部の画像を生成すること、
(b)前記画像に撮影範囲を設定すること、
(c)前記撮影範囲を複数の部位に区分けすること、
(d)前記複数の部位の各々が、人体に含まれる複数の部位のうちのどの部位に対応するかを特定すること
(e)前記複数の部位の各々の線量指標を計算すること。
撮影範囲は複数の部位に区分けされるので、撮影範囲を、線量指標の管理対象となる複数の部位に分けることができる。そして、区分けされた撮影範囲の部位ごとに線量指標を計算する。したがって、撮影範囲に、線量指標の管理対象となる複数の部位が含まれていても、部位ごとの線量指標を求めることができる。
本発明の一形態の医用装置を含む医用情報管理システム100を示す図である。 X線CT装置の外観図を概略的に示す図である。 X線CT装置のブロック図である。 X線CT装置の機能ブロック図である。 被検体の線量指標を管理するフローを示す図である。 スカウト画像の一例を示す図である。 本スキャンにおける撮影範囲11の一例を示す図である。 胸部と腹部との2つの部位に区分けされた撮影範囲11を示す図である。 ラインL2の位置の修正例を示す図である。 スカウト画像10上に表示された候補リストを示す図である。 放射線技師8が胸部を選択した後のスカウト画像10を示す図である。 放射線技師8が腹部を選択した後のスカウト画像10を示す図である。 表示される線量レポートの一例を示す図である。 胸部の各項目の数値および腹部の各項目の数値を表す線量レポート13の一例を示す図である。 略語テーブルの一例を示す図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
図1は、本発明の一形態の医用装置を含む医用情報管理システム100を示す図である。
システム100は、複数のモダリティM1〜Maを含んでいる。複数のモダリティM1〜Maは、X線CT装置、PET−CT装置など、放射線を使用して被検体の診断や治療などを行うモダリティと、MRI装置など、放射線を使用せずに被検体の診断等を行うモダリティとを含んでいる。
また、システム100は、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)101を有している。PACS101は、各モダリティで得られた画像などのデータを通信網102を介して受信し、受信したデータを保管する。また、PACS101は、必要に応じて、通信網102を介して保管したデータを転送する。
更に、システム100は、複数のワークステーションW1〜Wbを有している。これらのワークステーションW1〜Wbは、例えば、病院情報システム(HIS)、放射線科情報システム(RIS)、臨床情報システム(CIS)、心血管情報システ ム(CVIS)、図書館情報システム(LIS)、電子カルテ(EMR)システム、および/又は他の画像及び情報管理システム等で使用されるワークステーションや、読影医の検像作業に使用されるワークステーションである。
システム100は上記のように構成されている。次に、モダリティの一例であるX線CT装置の構成の一例について説明する。
図2に、X線CT装置の外観図を概略的に示す。
図2に示すように、X線CT装置1は、ガントリ(gantry)2、テーブル(table)4、及び操作コンソール(console)6を備えている。
ガントリ2及びテーブル4はスキャンルームR1に設置されており、操作コンソール6は操作ルームR2に設置されている。
図3は、X線CT装置のブロック図である。
ガントリ2は、被検体40が移動可能な空間を形成するための開口部21を有している。
また、ガントリ2は、X線管22、アパーチャ(aperture)23、コリメータ24、X線検出器25、データ収集部(data acquisition system)26、回転部27、高電圧電源28、アパーチャ駆動装置29、回転部駆動装置30、GT(Gantry Table)制御部31などを有している。
X線管22、アパーチャ23、コリメータ24、X線検出器25、およびデータ収集部26は、回転部27に搭載されている。
X線管22及びX線検出器25は、ガントリ2の開口部21を挟んで互いに対向して配置されている。
アパーチャ23は、X線管22と開口部21との間に配置されている。アパーチャ23は、X線管22のX線焦点からX線検出器25に向けて放射されるX線をファンビーム(fan beam)やコーンビーム(cone beam)に成形する。
X線検出器25は、被検体40を透過したX線を検出する。
コリメータ24は、X線検出器25に対してX線入射側に配置されており、散乱X線を除去する。
高電圧電源28は、X線管22に高電圧及び電流を供給する。
アパーチャ駆動装置29はアパーチャ23を駆動しその開口を変形させる。
回転部駆動装置30は回転部27を回転駆動する。
GT制御部31は、ガントリ2内の各装置・各部、および駆動装置43等を制御する。
テーブル4は、クレードル(cradle)41、クレードル支持台42、および駆動装置43を有している。クレードル41は撮影対象である被検体40を支持するものである。クレードル支持台42は、クレードル41をy方向およびz方向に移動可能に支持するものである。駆動装置43は、クレードル41およびクレードル支持台42を駆動するものである。尚、ここでは、被検体40の体軸方向をz方向、鉛直方向をy方向、z方向およびy方向に垂直な水平方向をx方向とする。
操作コンソール6は、入力装置61、表示装置62、記憶装置63、処理装置64などを有している。
入力装置61は、放射線技師からの指示や情報の入力を受け付けたり、各種の操作を行うためのキーボード(keyboard)およびポインティングデバイス(pointing device)などを含んでいる。表示装置62は、画像などの視覚情報を表示するものであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどである。
記憶装置63は、プロセッサで各種処理を実行させるためのプログラムが記憶されている。また、記憶装置63は、各種データや各種ファイルなども記憶する。記憶装置63は、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、およびROM(Read Only Memory)等を有している。また、記憶装置63は、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)などの可搬性の記憶媒体90を含んでいてもよい。
処理装置64は、ガントリ2により取得された被検体40のデータ(data)に基づいて画像再構成処理を行ったり、その他の各種の演算を行う。処理装置64は一つ以上のプロセッサを有しており、一つ以上のプロセッサが、記憶装置63に記憶されているプログラムに対応する各種処理を実行する。
X線CT装置1は上記のように構成されている。
本形態におけるX線CT装置1の特徴的な機能の一つは、被検体の線量レポートを作成する点にある。そこで、以下に、X線CT装置1が有する機能のうち、被検体の線量レポートの作成に特に関連する機能について説明する。
図4は、X線CT装置の機能ブロック図である。
X線CT装置は、以下の機能51〜56を実行するように構成されている。
画像生成部51は、スキャンにより得られたデータに基づいて、被検体のCT画像を生成する処理を実行する。
撮影範囲設定部52は、被検体の撮影範囲を設定する処理を実行する。
区分け部53は、撮影範囲設定部52が設定した撮影範囲を複数の部位に区分けするための処理を実行する。区分け部53は、例えば、撮影範囲を複数の部位に区分けするためのラインを設定する処理を実行する。このラインについては後述する。
特定部54は、撮影範囲に含まれる各部位が、人体に含まれる複数の部位のうちのどの部位に対応するかを特定する。特定部54は、例えば、人体に含まれる複数の部位を表すリストの中から、撮影範囲に含まれる部位を選択することにより、部位を特定することができる。このリストについては後述する。
計算部55は、撮影範囲に含まれる部位ごとに、線量レポートに必要な各項目の数値(例えば、スキャン範囲および線量指標)を計算する。
レポート作成部56は、計算部55により計算された数値に基づいて、線量レポートを作成する。
記憶装置63には、上記の機能ブロックの処理を表すプログラムが記憶されている。記憶装置63は、プロセッサによる実行が可能な1つ以上のインストラクションが格納された、非一時的でコンピュータ読取可能な記録媒体とすることができる。一つ以上のインストラクションは、プロセッサによって実行されたときに、以下の(a)−(f)を含む動作の実行を生じさせるものである。
(a)被検体の少なくとも一部の画像を生成すること(画像生成部51)、
(b)前記画像に撮影範囲を設定すること(撮影範囲設定部52)、
(c)前記撮影範囲を複数の部位に区分けすること(区分け部53)、
(d)前記複数の部位の各々が、人体に含まれる複数の部位のうちのどの部位に対応するかを特定すること(特定部54)
(e)前記複数の部位の各々の線量指標を計算すること(計算部55)
(f)計算された線量指標を含む線量レポートを作成すること(レポート作成部56)。
尚、処理装置64のプロセッサの代わりに、操作コンソール6内の別の装置(例えば、表示装置)のプロセッサが、上記の機能ブロックを実行してもよい。また、上記の機能ブロックの処理の全部または一部を、ガントリ2又はテーブル4に含まれるプロセッサに実行させることも可能である。
X線CT装置は、上記の機能を実行するように構成されている。
図1に示す医用情報管理システム100は、各モダリティで得られた被検体の線量指標を、撮影範囲全体の線量指標として管理できるだけでなく、撮影範囲内の部位ごとの線量指標として管理することもできる。以下に、システム100が線量指標を管理する方法について説明する。尚、以下では、モダリティとしてX線CT装置を取り上げて、被検体の線量指標を管理する例について説明するが、本発明は、X線CT装置以外の放射線を使用するモダリティ(例えば、胸部などを撮影するためのX線一般撮影装置や、乳房を撮影するためのマンモグラフィ撮影装置、血管を造影撮影するための血管造影撮影装置、PET−CT装置、又はSPECT−CT装置)を用いる場合にも適用することができる。
図5は、被検体の線量指標を管理するフローを示す図である。
ステップST1では、放射線技師8が、被検体40をスキャンルームR1に呼び入れ、被検体40をテーブル4に寝かせる。また、放射線技師8は、被検体40の撮影条件(例えば、管電圧,管電流,曝射時間)を設定する。
ステップST2では、X線CT装置に設定された撮影条件に従ってスカウトスキャンが実行される。スカウトスキャンにより得られたデータは、ガントリ2から操作コンソール6の処理装置64(図3参照)に伝送される。処理装置64のプロセッサは、スカウトスキャンにより得られたデータに基づいて画像再構成の処理を行い、スカウト画像を生成する。尚、処理装置64のプロセッサは、スカウト画像を生成する処理を、画像生成部51(図4参照)の機能によって実行する。
図6はスカウト画像の一例を示す図である。
スカウトスキャンにより、一般的には、アキシャル断面のスカウト画像、サジタル断面のスカウト画像、およびコロナル断面のスカウト画像を取得することができる。図6では、スカウト画像の一例として、コロナル断面のスカウト画像10が示されている。このスカウト画像10は、記憶装置63(図3参照)に記憶される。スカウトスキャンを行った後、ステップST3に進む。
ステップST3では、放射線技師8が、本スキャンにおける撮影範囲を設定する(図7参照)。
図7は、本スキャンにおける撮影範囲11の一例を示す図である。
放射線技師8は、入力装置61(図3参照)を用いて、撮影範囲を設定するための操作を行う。入力装置61は、放射線技師8の操作に対応する操作信号を入力する。処理装置64のプロセッサは、入力装置61から入力された操作信号に応答して、スカウト画像10に撮影範囲11を設定する処理を行う。また、処理装置64のプロセッサは、表示装置62(図3参照)に、撮影範囲11の表示を命令する。表示装置62は、スカウト画像10上に撮影範囲11を表示する。図7では、撮影範囲11は、胸部と腹部とを含む領域を4辺11a〜11dで囲む範囲として示されている。撮影範囲11のz方向における長さは、z1に設定されている。尚、処理装置64のプロセッサは、撮影範囲を設定する処理を、撮影範囲設定部52(図4参照)の機能によって実行する。
放射線技師8は、撮影範囲11の位置や、撮影範囲11のz方向(体軸方向)における長さなどを調整したい場合は、入力装置61を用いて、撮影範囲11を調整するための操作を行う。撮影範囲11の位置を調整する操作としては、例えば、放射線技師8が、撮影範囲11内にカーソルを移動させてマウスをドラッグする操作とすることができる。また、撮影範囲11のz方向における長さを調整する操作としては、例えば、放射線技師8が、撮影範囲11の辺11c上にカーソルを移動させてマウスをドラッグする操作とすることができる。
放射線技師8が撮影範囲11を調整した場合、表示装置62は、スカウト画像10上に調整後の撮影範囲11を表示する。したがって、放射線技師8は、表示装置62を見ることにより、調整後の撮影範囲11を確認することができる。スカウト画像10に対する撮影範囲11の撮影範囲情報(例えば、撮影範囲11の位置、撮影範囲11のz方向における長さ)は、スカウト画像10に対応付けて記憶装置63に記憶される。
撮影範囲11を設定した後、ステップST4に進む。
ステップST4では、放射線技師8が、線量指標を管理しておきたい部位を設定する。以下に、ステップST4について説明する。尚、ステップST4は、ステップST41およびST42を含んでいるので、ステップST41およびST42について順に説明する。
ステップST41では、放射線技師8が、撮影範囲11を、線量指標を管理しておきたい複数の部位に区分けする。
放射線技師8は、入力装置61を用いて、撮影範囲11を、線量指標を管理しておきたい複数の部位に区分けするための操作を行う。ここでは、撮影範囲11を、胸部と腹部との2つの部位に区分けする場合について説明する。したがって、放射線技師8は、入力装置61を用いて、撮影範囲11を胸部と腹部との2つの部位に区分けするための操作を行う。以下に、撮影範囲11を胸部と腹部との2つの部位に区分けする一例について説明する。
図8は、胸部と腹部との2つの部位に区分けされた撮影範囲11を示す図である。
撮影範囲11を胸部と腹部との2つの部位に区分けするために、放射線技師8は、入力装置61を用いて、スカウト画像10上に2本のラインL1およびL2を引くための操作を行う。スカウト画像10上に2本のラインL1およびL2を引くための操作は、例えば、放射線技師8がラインL1およびL2を引きたい位置にカーソルを移動させてマウスをクリックする操作とすることができる。
処理装置64のプロセッサは、入力装置61から入力された操作信号に応答して、撮影範囲11を胸部と腹部との2つの部位に区分けするためのラインL1およびL2を設定する。また、処理装置64のプロセッサは、表示装置62に、設定されたラインL1およびL2の表示を命令する。したがって、表示装置62は、スカウト画像10上に、撮影範囲11を胸部と腹部との2つの部位に区分けするためのラインL1およびL2を表示する。尚、処理装置64のプロセッサは、ラインL1およびL2を設定する処理を、区分け部53(図4参照)の機能によって実行する。
本形態では、胸部の上端および腹部の上端にそれぞれラインL1およびL2を位置決めすることによって、撮影範囲11を、胸部と腹部との2つの部位に区分けしている。
したがって、図8において、ラインL1と、撮影範囲11を画定する辺11bおよび11dと、ラインL2とで囲まれる領域11eが胸部を表している。また、ラインL2と、撮影範囲11を画定する辺11b、辺11c、および11dとで囲まれる領域11fが腹部を表している。領域11eのz方向における長さはz2であり、領域11fのz方向における長さはz3である。
尚、放射線技師8は、撮影範囲11を区分けするラインL1又はL2の位置を修正したい場合は、マウスなどを使用してラインL1又はL2の位置を手動で修正することができる(図9参照)。
図9は、ラインL2の位置の修正例を示す図である。
修正前のラインL2は破線で示されており、修正後のラインL2は実線で示されている。
放射線技師8は、スカウト画像10上に表示されたラインL2の位置を調整したい場合、入力装置61を用いて、ラインL2の位置を調整するための操作を行う。放射線技師8は、例えば、ラインL2上にカーソルを移動させてマウスをドラッグする操作を行うことにより、ラインL2を所望の位置に移動させることができる。表示装置62は、スカウト画像10上に修正後のラインL2を表示する。したがって、最初に設定したラインL2(破線)の位置が撮影範囲11を胸部および腹部に区分けするのに適していない場合であっても、放射線技師8は、ラインL2の位置を、撮影範囲11を胸部および腹部に区分けするのに適した位置に容易に修正することができる。
ラインL1およびL2を設定した後、ステップST42に進む。
ステップST42では、領域11eが表す部位、および領域11fが表す部位が、人体が有する複数の部位のうちのどの部位であるかを特定する。
以下にこの特定方法の一例について説明する。
放射線技師8は、先ず、入力装置61を用いて、領域11eが表す部位の候補をスカウト画像10上に表示させるための操作を行う。この操作は、例えば、放射線技師8がカーソルをラインL1上に移動させてマウスをクリックする操作とすることができる。入力装置61は、放射線技師8の操作に対応する操作信号を入力する。処理装置64のプロセッサは、入力装置61から入力された操作信号に応答して、表示装置62に、領域11eが表す部位の候補の表示を命令する。表示装置62は、この命令に応答して、記憶装置63に格納された部位の候補を表す候補リストを読み出し、読み出された候補リストを、スカウト画像10上に表示する(図10参照)。
図10は、スカウト画像10上に表示された候補リストを示す図である。
候補リストは複数の候補12を含んでいる。複数の候補12は、例えば、プルダウンメニューの形式で表示させることができる。図10では、人体に含まれる部位を9個の部位(「頭部」、「目」、「頸部」、「肩部」、「胸部」、「腹部」、「腰椎」、「骨盤」、および「下肢」)に分け、これらの9個の部位が複数の候補12として表示されている。尚、複数の候補12は、図10に示す9個の部位に限定されることはない。人体を、上記の9個の部位よりも細かく分けて、10個以上の部位を複数の候補12としてもよい。逆に、人体を、9個の部位よりも大まかに分けて、8個以下の部位を複数の候補12としてもよい。
放射線技師8は、領域11eの部位が、複数の候補12のうちのどの部位に対応するかを特定するために、複数の候補12の中から、領域11eの部位に対応する部位を選択する。この選択を行うために、放射線技師8は、入力装置61を用いて、複数の候補12の中から「胸部」を選択するための操作を行う。この操作は、例えば、放射線技師8が、複数の候補12の中の「胸部」の表示部分にカーソルを移動させてマウスをクリックする操作とすることができる。入力装置61は、放射線技師8の操作に対応する操作信号を入力する。処理装置64のプロセッサは、入力装置61から入力された操作信号に応答して、複数の候補12の中から「胸部」を選択する。また、処理装置64のプロセッサは、表示装置62に、複数の候補12の中から「胸部」のみを表示することを命令する。したがって、表示装置62は、図11に示すように、ラインL1の近傍に「胸部」を表示することができる。放射線技師8は、表示装置62に表示された図11の画像を見ることにより、領域11eの部位として、「胸部」が選択されたことを認識することができる。領域11eが胸部であることを表す部位情報は記憶装置63に記憶される。尚、処理装置64のプロセッサは、複数の候補12の中から「胸部」を選択する処理を、特定部54(図4参照)の機能によって実行することができる。
次に、放射線技師8は、領域11fがどの部位を表しているかを特定する。
この領域11fの部位は、領域11eの部位を特定した方法と同様の方法で特定することができる。
放射線技師8は、表示装置62に、複数の候補12を表示させる。そして、放射線技師8は、領域11fの部位が、複数の候補12のうちのどの部位に対応するかを特定するために、複数の候補12の中から、領域11fの部位に対応する部位を選択する。領域11fの部位は腹部であるので、放射線技師8は、複数の候補12の中から腹部を選択する。腹部を選択することにより、図12に示すように、ラインL2の近傍に「腹部」が表示される。したがって、領域11fは腹部であると特定される。そして、領域11fが腹部であることを表す部位情報が記憶装置63に記憶される。
このようにして、領域11eおよび11fの部位が特定される。部位を特定した後、ステップST5に進む。
ステップST5では、撮影範囲11のCT画像を取得するための本スキャンが実行される。本スキャンが実行された後、ステップST6に進む。
ステップST6では、処理装置64のプロセッサが線量レポートを作成する。ここでは、線量レポートに必要な項目として、スキャン範囲と線量指標とを求めるとする。以下に、スキャン範囲と線量指標について簡単に説明する。
(スキャン範囲について)
本形態では、処理装置64のプロセッサが各部位のスキャン範囲を計算する。本スキャンでは、スキャン範囲が計算される対象となる部位は、撮影範囲11全体の部位と、放射線技師8が特定した2つの部位(胸部および腹部)との3つの部位である。尚、ここでは、スキャン範囲とは、各部位のz方向における長さで定義されているとする。したがって、処理装置64のプロセッサは、撮影範囲11全体の部位のz方向における長さ、胸部のz方向における長さ、および腹部のz方向における長さを計算する。撮影範囲11全体の部位のz方向における長さは、放射線技師8が設定した撮影範囲11のz方向における長さz1(図7参照)に基づいて計算することができる。また、胸部および胸部のz方向における長さは、それぞれ、領域11eおよび11fのz方向における長さz2およびz3(図8参照)に基づいて計算することができる。処理装置64のプロセッサは、各部位のスキャン範囲を計算する処理を、計算部55(図4参照)の機能により実行することができる。尚、ここでは、スキャン範囲とは、各部位のz方向における長さで定義されているが、スキャン範囲を各部位のz方向における長さとx方向における長さとの両方の長さで定義してもよい。
(線量指標について)
本形態では、処理装置64のプロセッサが撮影範囲11全体の部位の線量指標と、放射線技師8が特定した2つの部位(胸部および腹部)の線量指標とを計算する。線量指標としては、例えば、CTDIvol(volume CTDI)、DLP(Dose Length Product)であるが、CTDIvolおよびDLP以外の線量指標(例えば、EI)を計算してもよい。これらの線量指標は、既知の方法で計算することができる。処理装置64のプロセッサは、各部位の線量指標を計算する処理を、計算部55(図4参照)の機能により実行することができる。
スキャン範囲および線量指標を計算したら、処理装置64のプロセッサは、スキャン範囲および線量指標を含む線量レポートを作成する。処理装置64のプロセッサは、レポートを作成する処理を、レポート作成部56(図4参照)の機能により実行することができる。レポートを作成した後、ステップST7に進む。
ステップST7では、X線CT装置(モダリティM1)から、DICOM画像および線量レポートなどがPACS101(図1参照)に送信される。PACS101は、これら画像および線量レポートを保存する。
このようにして、フローが終了する。
以上説明したように、本形態では、線量レポートがPACS101に保存されている。したがって、放射線技師8は必要に応じて、PACS101から線量レポートを読み出し、X線CT装置1の表示装置62に表示させることができる(図13参照)。
図13は、表示される線量レポートの一例を示す図である。
線量レポート13には、本スキャンに関する線量情報が含まれている。尚、スカウトスキャンの線量は微量であるので、図13では、スカウトスキャンに関する線量レポート13の各項目の数値は省略されている。
図13では、本スキャンとして、2つのアキシャル(Axial)スキャンと、2つのスマートビュー(Smart View)スキャンとが実行された例が示されている。これらのスキャンの右側には、線量レポート13の項目に含まれているスキャン範囲(Scan Range)と2つの線量指標(CTDIvolおよびDLP)の数値が示されている(尚、図13では、各項目の数値は「xxx」で示されているが、実際には、ステップST6で計算された数値が示される)。
したがって、放射線技師8は、線量レポート13を見ることにより、本スキャンの線量レポート13の各項目の数値を確認することができる。また、放射線技師8は、スキャンごとに、放射線技師8がステップST42で特定した2つの部位(胸部および腹部)の各項目の数値を確認することもできる(図14参照)。
図14は、胸部の各項目の数値および腹部の各項目の数値を表す線量レポート13の一例を示す図である。
放射線技師8は、例えば、本スキャンで実行された最初のアキシャルスキャンに対する胸部および腹部の各項目の数値を確認したい場合、入力装置61を用いて、最初のアキシャルスキャンの詳細情報を読み出すための操作を行う。入力装置61は、放射線技師8の操作に応じた操作信号を入力する。処理装置64のプロセッサは、入力装置61から入力された操作信号に応答して、表示装置62に、最初のアキシャルスキャンの詳細情報の表示を命令する。表示装置62は、その命令に応答して、線量レポート13の中に、図14に示すように、最初のアキシャルスキャンの詳細情報を表示する。図14では、最初のアキシャルスキャンを表す「Axial」の下に、「CH」および「AB」が表示されている。「CH」は「CHEST」の略語であり、「胸部」を表している。また、「AB」は「ABDOMEN」の略語であり、「腹部」を表している。したがって、放射線技師8は、撮影範囲11の全体の線量指標の数値だけでなく、胸部および腹部の部位ごとの線量指標の数値を確認することができるので、被検体40の被曝線量を、より詳細に管理することができる。
尚、処理装置64のプロセッサは、線量レポート13に含まれる略語と部位との関係を表す略語テーブルを生成し、PACS101に送信されるデータに、略語テーブルを含めるようにしてもよい(図15参照)。
図15は、略語テーブルの一例を示す図である。
略語テーブル14には、略語「HD」、「ER」、「NK」、「SH」、「CH」、「AB」、「LS」、「PV」、および「LE」が示されている。「HD」、「ER」、「NK」、「SH」、「CH」、「AB」、「LS」、「PV」、および「LE」は、それぞれ、頭部、眼、頸部、肩部、胸部、腹部、腰椎、骨盤、および下肢を表している。
放射線技師8は、略語テーブル14を見ることにより、線量レポート13に示されている各部位の略語が被検体40のどの部位を表しているのかを確認することができる。
尚、本発明は、上記の形態に限定されることはなく、種々の追加、変更等が可能である。
例えば、本形態では、ラインL1およびL2を使用して、撮影範囲11を、線量指標の管理対象である複数の部位として区別している。しかし、ラインL1およびL2を用いずに、撮影範囲11を複数の部位に区分けしてもよい。例えば、ラインL1およびL2の代わりに、線量指標の管理対象である複数の部位の各々を個別に囲む枠を設定し、当該枠で囲まれた領域を線量管理の対象部位として特定してもよい。このような枠は、任意の形状の枠を使用することができ、例えば、矩形状の枠や円形状の枠を使用することができる。
また、本形態では、ステップST3において、放射線技師8が撮影範囲を設定している。しかし、被検体40の撮影対象部位がどこであるのかは、被検体40の検査を開始する前から予めわかっている情報である。そこで、放射線技師8が撮影範囲を設定する代わりに、処理装置64のプロセッサが自動的に撮影範囲を設定することも可能である。撮影範囲の自動設定の方法は、例えば、以下のような手順(s1)−(s3)で行うことができる。
(s1)処理装置64のプロセッサが、今回の検査での被検体40の撮影対象部位がどこであるのかを特定する。一般的には、RISやHISなどで管理されているデータには、被検体40のどの部位が撮影対象部位であるのかを特定するデータが含まれている。したがって、処理装置64のプロセッサは、RISやHISで管理されているデータから、被検体40の撮影対象部位を特定することができる。つまり、処理装置64のプロセッサは、RISやHISで管理されているデータから、胸部と腹部を撮影対象部位としていることがわかる。
(s2)次に、処理装置64のプロセッサが、スカウト画像10に描出されている部位の中から、(s1)で特定した撮影対象部位を検出する。この検出方法としては、例えば、画像に描出されている個々の臓器をセグメントする既知のセグメンテーション法などを用いることができる。処理装置64のプロセッサは、スカウト画像10に描出されている部位のセグメンテーションを行い、セグメントされた部位を解析することにより、今回の撮影対象部位を検出することができる。尚、AI技術を使用して、今回の撮影対象部位を検出してもよい。
(s3)最後に、処理装置64のプロセッサが、スカウト画像10などのCT画像に描出されている人体領域の中から、検出された複数の撮影対象部位(例えば、胸部および腹部)が占める領域を特定し、この特定した領域を囲む範囲を、撮影範囲として設定する。
(s1)−(s3)の手順によれば、放射線技師8が手動で撮影範囲を設定しなくてもよいので、放射線技師8の作業負担を軽減することができる。
また、本形態では、放射線技師8がラインL1およびL2を手動で設定している。しかし、処理装置64のプロセッサが、スカウト画像10などのCT画像から撮影対象部位を検出し、検出された撮影対象部位の位置情報に基づいて、ラインL1およびL2を自動的に設定してもよい。
更に、本形態では、放射線技師8が複数の候補12の中から、領域11eおよび11fに対応する部位を選択している。しかし、処理装置64のプロセッサは、RISやHISなどで管理されているデータから、被検体40のどの部位が撮影対象部位であるのかを特定することが可能であるので、処理装置64のプロセッサが、領域11eおよび11fに対応する部位を自動的に特定してもよい。
また、本形態では、被検体40の胸部および腹部を撮影範囲に含めた例について説明されている。しかし、撮影範囲は、胸部および腹部を含む範囲に限定されることはなく、胸部および腹部とは別の部位を含む範囲を撮影範囲として設定してもよい。
1 X線CT装置
2 ガントリ
4 テーブル
6 操作コンソール
8 放射線技師
10 スカウト画像
11 撮影範囲
11a〜11d 辺
11e、11f 領域
12 候補
13 線量レポート
14 略語テーブル
21 開口部
22 X線管
23 アパーチャ
24 コリメータ
25 X線検出器
26 データ収集部
27 回転部
28 高電圧電源
29 アパーチャ駆動装置
30 回転部駆動装置
31 GT制御部
40 被検体
41 クレードル
42 クレードル支持台
43 駆動装置
51 画像生成部
52 撮影範囲設定部
53 区分け部
54 特定部
55 計算部
56 レポート作成部
61 入力装置
62 表示装置
63 記憶装置
64 処理装置
100 医用情報管理システム
101 PACS(Picture Archiving and Communication Systems)
102 通信網

Claims (12)

  1. 被検体の少なくとも一部の画像を生成する画像生成手段と、
    前記画像に撮影範囲を設定する設定手段と、
    前記撮影範囲を複数の部位に区分けする区分け手段と、
    前記複数の部位の各々が、人体に含まれる複数の部位のうちのどの部位に対応するかを特定する特定手段と、
    前記複数の部位の各々の線量指標を計算する計算手段と、
    を有する医用装置。
  2. 前記区分け手段が、前記撮影範囲を複数の部位に区分けするためのラインを設定する、請求項1に記載の医用装置。
  3. 前記特定手段が、人体に含まれる複数の部位を表すリストから、前記撮影範囲に含まれる各部位に対応する部位を選択する、請求項1又は2に記載の医用装置。
  4. 前記線量指標を含む線量レポートを作成するレポート作成手段を有する、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の医用装置。
  5. 前記線量レポートには、前記複数の部位の各々に対応する部位が略語で示されており、
    前記レポート作成手段が、
    前記略語と前記被検体の部位との関係を表す略語情報を生成する、請求項4に記載の医用装置。
  6. 前記線量指標が、CTDIvol(volume CTDI)、DLP(Dose Length Product)を含む、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の医用装置。
  7. 前記複数の部位に区分けされた前記撮影範囲を表示する表示装置を有する、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の医用装置。
  8. ユーザの操作に対応する操作信号を入力する入力装置を有する、請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の医用装置。
  9. 前記設定手段が、前記ユーザの操作に応じて前記入力装置から入力された操作信号に応答して、前記画像に撮影範囲を設定する、請求項8に記載の医用装置。
  10. 前記区分け手段が、前記ユーザの操作に応じて前記入力装置から入力された操作信号に応答して、前記撮影範囲を複数の部位に区分けする、請求項8又は9に記載の医用装置。
  11. 前記特定手段が、前記ユーザの操作に応じて前記入力装置から入力された操作信号に応答して、前記複数の部位の各々が前記人体に含まれる複数の部位のうちのどの部位に対応するかを特定する、請求項8〜10のうちのいずれか一項に記載の医用装置。
  12. 被検体の少なくとも一部の画像を生成する画像生成処理と、
    前記画像に撮影範囲を設定する設定処理と、
    前記撮影範囲を複数の部位に区分けする区分け処理と、
    前記複数の部位の各々が、人体に含まれる複数の部位のうちのどの部位に対応するかを特定する特定処理と、
    前記複数の部位の各々の線量指標を計算する計算処理と、
    をプロセッサに実行させるためのプログラム。

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