開示の内容
〔背景〕
生検サンプルは、さまざまな装置を使用した種々の医療処置においてさまざまな方法で得られてきた。生検装置は、定位固定誘導、超音波誘導、MRI誘導、PEM誘導、BSGI誘導、またはその他の下で使用され得る。例えば、一部の生検装置は、ユーザーが片手で十分に操作可能であり、1回の挿入で、患者から1つまたは複数の生検サンプルを捕捉することができる。さらに、一部の生検装置は、例えば流体(例えば、加圧空気、食塩水、大気、真空など)の連通のため、電力伝達のため、および/またはコマンドなどの通信のために、真空モジュールおよび/または制御モジュールにつながれることができる。他の生検装置は、別の装置とつながれたり、別様に接続されたりせずに、完全に、または少なくとも部分的に動作可能とすることができる。
単に例示的な生検装置および生検システムの構成要素が、以下に開示されている:「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号;「Method and Apparatus for Automated Biopsy and Collection of Soft Tissue」の名称で1996年6月18日に発行された米国特許第5,526,822号;「Apparatus for Automated Biopsy and Collection of Soft Tissue」の名称で1999年7月27日に発行された米国特許第5,928,164号;「Vacuum Control System and Method for Automated Biopsy Device」の名称で2000年1月25日に発行された米国特許第6,017,316号;「Control Apparatus for an Automated Surgical Biopsy Device」の名称で2000年7月11日に発行された米国特許第6,086,544号;「Fluid Collection Apparatus for a Surgical Device」の名称で2000年12月19日に発行された米国特許第6,162,187号;「Method for Using a Surgical Biopsy System with Remote Control for Selecting an Operational Mode」の名称で2002年8月13日に発行された米国特許第6,432,065号;「MRI Compatible Surgical Biopsy Device」の名称で2003年9月11日に発行された米国特許第6,626,849号;「Surgical Biopsy System with Remote Control for Selecting an Operational Mode」の名称で2004年6月22日に発行された米国特許第6,752,768号;「Remote Thumbwheel for a Surgical Biopsy Device」の名称で2008年10月8日に発行された米国特許第7,442,171号;「Manually Rotatable Piercer」の名称で2010年1月19日に発行された米国特許第7,648,466号;「Biopsy Device Tissue Port Adjustment」の名称で2010年11月23日に発行された米国特許第7,837,632号;「Clutch and Valving System for Tetherless Biopsy Device」の名称で2010年12月1日に発行された米国特許第7,854,706号;「Surgical Biopsy System with Remote Control for Selecting an Operational Mode」の名称で2011年3月29日に発行された米国特許第7,914,464号;「Vacuum Timing Algorithm for Biopsy Device」の名称で2011年5月10日に発行された米国特許第7,938,786号;「Tissue Biopsy Device with Rotatably Linked Thumbwheel and Tissue Sample Holder」の名称で2011年12月21日に発行された米国特許第8,083,687号;「Biopsy Sample Storage」の名称で2012年2月21日に発行された米国特許第8,118,755号。前記に列挙した米国特許および米国特許出願公開それぞれの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
追加の例示的な生検装置および生検システムの構成要素が、以下に開示されている:「Biopsy Apparatus and Method」の名称で2006年4月6日に公開された米国特許出願公開第2006/0074345号;「Biopsy System with Vacuum Control Module」の名称で2008年6月19日に公開された米国特許出願公開第2008/0146962号;「Presentation of Biopsy Sample by Biopsy Device」の名称で2008年9月4日に公開された米国特許出願公開第2008/0214955号;「Biopsy Sample Storage」の名称で2008年9月11日に公開された米国特許出願公開第2008/0221480号;「Graphical User Interface For Biopsy System Control Module」の名称で2009年5月21日に公開された米国特許出願公開第2009/0131821号;「Icon-Based User Interface on Biopsy System Control Module」の名称で2009年5月21日に公開された米国特許出願公開第2009/0131820号;「Biopsy Device with Rotatable Tissue Sample Holder」の名称で2010年5月6日に公開された米国特許出願公開第2010/0113973号;「Hand Actuated Tetherless Biopsy Device with Pistol Grip」の名称で2010年6月17日に公開された米国特許出願公開第2010/0152610号;「Biopsy Device with Central Thumbwheel」の名称で2010年6月24日に公開された米国特許出願公開第2010/0160819号;「Biopsy Device with Discrete Tissue Chambers」の名称で2010年6月24日に公開された米国特許出願公開第2010/0160824号;「Tetherless Biopsy Device with Reusable Portion」の名称で2010年12月16日に公開された米国特許出願公開第2010/0317997号;「Handheld Biopsy Device with Needle Firing」の名称で2012年5月3日に公開された米国特許出願公開第2012/0109007号;「Biopsy Device with Motorized Needle Firing」の名称で2011年4月14日に出願された米国非仮特許出願第13/086,567号;「Needle Assembly and Blade Assembly for Biopsy Device」の名称で2011年6月1日に出願された米国非仮特許出願第13/150,950号;「Access Chamber and Markers for Biopsy Device」の名称で2011年8月8日に出願された米国非仮特許出願第13/205,189号;「Biopsy Device Tissue Sample Holder with Bulk Chamber and Pathology Chamber」の名称で2011年8月26日に出願された米国非仮特許出願第13/218,656号;「Biopsy Device With Slide-In Probe」の名称で2011年12月5日に出願された米国仮特許出願第61/566,793号;「Control for Biopsy Device」の名称で2012年5月30日に出願された米国非仮特許出願第13/483,235号。前記に列挙した米国特許出願公開、米国非仮特許出願、および米国仮特許出願それぞれの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの設定では、後で参照するために生検部位の場所に印をつけることが望ましい場合がある。例えば、組織サンプルが生検部位から採取される前、その間、またはその後で、1つまたは複数のマーカーが、生検部位に置かれ得る。例示的なマーカー配備ツールは、オハイオ州シンシナティのDevicor Medical Products、Inc.の、MAMMOMARK(商標)、MICROMARK(登録商標)、およびCORMARK(商標)ブランドの装置を含む。生検部位に印をつけるための、さらなる例示的な装置および方法は、以下に開示される:「Biopsy Method」の名称で2009年8月20日に公開された米国特許出願公開第2009/0209854号;「Devices Useful in Imaging」の名称で2009年10月29日に公開された米国特許出願公開第2009/0270725号;「Biopsy Marker Delivery Device」の名称で2010年2月25日に公開された米国特許出願公開第2010/0049084号;「Flexible Biopsy Marker Delivery Device」の名称で2011年3月24日に公開された米国特許出願公開第2011/0071423号;「Biopsy Marker Delivery Device」の名称で2011年3月24日に公開された米国特許出願公開第2011/0071424号;「Biopsy Marker Delivery Device with Positioning Component」の名称で2011年3月24日に公開された米国特許出願公開第2011/0071391号;「Devices for Marking and Defining Particular Locations in Body Tissue」の名称で2001年5月8日に発行された米国特許第6,228,055号;「Subcutaneous Cavity Marking Device and Method」の名称で2002年4月16日に発行された米国特許第6,371,904号;「Tissue Site Markers for In Vivo Imaging」の名称で2006年1月31日に発行された米国特許第6,993,375号;「Imageable Biopsy Site Marker」の名称で2006年2月7日に発行された米国特許第6,996,433号;「Devices for Defining and Marking Tissue」の名称で2006年5月16日に発行された米国特許第7,044,957号;「Tissue Site Markers for In Vivo Imaging」の名称で2006年5月16日に発行された米国特許第7,047,063号;「Methods for Marking a Biopsy Site」の名称で2007年6月12日に発行された米国特許第7,229,417号;「Marker Device and Method of Deploying a Cavity Marker Using a Surgical Biopsy Device」の名称で2008年12月16日に発行された米国特許第7,465,279号。前記に列挙した米国特許および米国特許出願公開それぞれの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかのシステムおよび方法が、生検サンプルを入手するために作られ使用されてきたが、発明者より前に、請求項に記載する発明を行うか、または使用した者はいないと考える。
本明細書は、このテクノロジーを具体的に指し示し明白に主張する請求項で締めくくられるが、このテクノロジーは、添付図面と共に理解される特定の実施例に関する以下の説明から、より良く理解されると考えられる。添付図面では、同様の参照符号が、同じ要素を特定している。
図面は、限定的とすることを決して意図しておらず、このテクノロジーのさまざまな実施形態が、図面には必ずしも描かれていないものを含め、さまざまな他の方法で実行され得ることを企図している。本明細書に組み込まれ、その一部を形成する添付図面は、本テクノロジーのいくつかの態様を示しており、説明と共に、このテクノロジーの原理の説明に役立つものであるが、このテクノロジーは、図示する厳密な構成に限定されないことが理解される。
〔詳細な説明〕
このテクノロジーの特定の実施例に関する以下の説明は、その範囲を制限するために使用されるべきではない。このテクノロジーの他の実施例、特徴、態様、実施形態、および利点が、以下の説明から当業者には明らかとなるであろう。以下の説明は、例として、このテクノロジーを実施するために企図される最良の方式のうちの1つである。認識されるであろうが、本明細書に記載されるテクノロジーは、このテクノロジーから逸脱しない、他の異なる明らかな態様が可能である。したがって、図面および説明は、例示的な性質のものとみなされるべきであり、限定的なものではない。
I.例示的な生検システムの概観
図1は、生検装置(10)と真空制御モジュール(250)とを含む例示的な生検システム(2)を描いている。ほんの一例として、生検システム(2)の少なくともいくつかの構成要素は、開示の内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って、構成され、かつ/または動作可能であってよい。この実施例の生検装置(10)は、プローブ(100)およびホルスター(200)を含む。針(110)が、プローブ(100)から遠位に延びており、この針は、以下でさらに詳細に説明するように、組織サンプルを入手するために、患者の組織に挿入される。これらの組織サンプルは、やはり以下でさらに詳細に説明するように、プローブ(100)の近位端部にある組織サンプルホルダー(300)内に入る。本明細書で「ホルスター」という用語を使用することは、プローブ(100)の任意の部分がホルスター(200)の任意の部分に挿入されることを必要とするものとして読み取るべきではないことも理解されたい。本実施例では、ホルスター(200)は、一組の突起(208)を含み、突起(208)は、プローブ(100)のシャシー(106)により受容されて、プローブ(100)をホルスター(200)に解放可能に固定する。具体的には、プローブ(100)はまず、ホルスター(200)に対する最終位置のすぐ近位で、ホルスター(200)の上に位置付けられ、次に、プローブ(100)は、遠位にスライドして、突起(208)に完全に係合する。プローブ(100)は、一組の弾性タブ(104)も含み、弾性タブ(104)は、突起(208)を係合解除するように内側に押されることができ、ユーザーは、両方のタブ(104)を同時に押し下げ、その後、プローブ(100)を、ホルスター(200)から離すように後方に引っ張って、プローブ(100)をホルスター(200)から切り離すことができる。当然、さまざまな他のタイプの構造、構成要素、特徴など(例えば、差込ピン取付台(bayonet mounts)、ラッチ、クランプ、クリップ、スナップフィット(snap fittings)など)が、プローブ(100)とホルスター(200)との取り外し可能な連結を提供するのに使用され得る。さらに、一部の生検装置(10)では、プローブ(100)およびホルスター(200)は、一体的または統合された構造のものであってよく、これら2つの構成要素が分離できないようになっている。ほんの一例として、プローブ(100)およびホルスター(200)が分離可能な構成要素として設けられるバージョンでは、プローブ(100)は、使い捨て構成要素として提供されてよく、ホルスター(200)は、再利用可能な構成要素として提供されてよい。プローブ(100)とホルスター(200)との間のさらに他の適切な構造的および機能的関係は、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。
生検装置(10)のいくつかの変形体は、1つまたは複数のセンサー(不図示)を、プローブ(100)内および/またはホルスター(200)内に含んでよく、このセンサーは、プローブ(100)がホルスター(200)にいつ連結されたのかを検知するように構成される。このようなセンサーまたは他の特徴部は、あるタイプのプローブ(100)およびホルスター(200)のみが互いに連結されることを可能にするようにさらに構成され得る。さらに、または代わりに、このようなセンサーは、適切なプローブ(100)およびホルスター(200)が互いに連結されるまで、プローブ(100)および/またはホルスター(200)の1つまたは複数の機能を無効にするように構成され得る。単に例示的な1つの実施例では、プローブ(100)は、プローブ(100)がホルスター(200)と連結された際にホルスター(200)内のホール効果センサー(不図示)または何らかの他のタイプのセンサーにより検知される、磁石(不図示)を含む。単に例示的なさらに別の実施例として、プローブ(100)とホルスター(200)との連結は、導電表面または電極間の物理的接触を用いて、RFIDテクノロジーを用いて、かつ/または、本明細書の教示を鑑みれば当業者に明らかとなるであろうような、多くの他の方法で、検知され得る。当然、このようなセンサーおよび特徴部は、所望されるとおりに変更または省略され得る。
以下でさらに詳細に説明するように、真空制御モジュール(250)は、弁組立体(90)を介して、プローブ(100)と連結される。具体的には、真空制御モジュール(250)は、弁組立体(90)と連結されるように構成された、チューブセットインターフェースソケット(252)を含む。チューブセットインターフェースソケット(252)は、弁組立体(90)を選択的に作動させるためにモーター(254、256)により回転可能に駆動される、一対の露出した心棒を含む。弁組立体(90)は、チューブ(50)を介して食塩水バッグ(80)と、また、チューブ(60)を介して真空キャニスター(70)と、さらに連結される。真空キャニスター(70)は、真空制御モジュール(250)の真空キャニスター受け容器(258)内に配される。弁組立体(90)は、一組のチューブ(20、30、40)を介してプローブ(100)と連結される。図4に示すように、各チューブ(20、30、40)は、弁組立体(90)との取り外し可能な連結をもたらすように構成された、それぞれのルアーフィット(22、32、42)を含む。本実施例では、真空制御モジュール(250)は、弁組立体(90)と協働して、真空、食塩水、大気、および流体シールをプローブ(100)に選択的に提供する。ほんの一例として、このような連通は、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy Device Valve Assembly」の名称で2013年8月22日に公開された米国特許出願公開第2013/0218047号の教示の少なくとも一部、および/または、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って、もたらされ得る。
真空制御モジュール(250)は、ケーブル(210)によりホルスター(200)とさらに連結され、ケーブル(210)は、電力をホルスター(200)に伝えるように動作可能であり、ホルスター(200)と真空制御モジュール(250)との間で双方向式に、データおよびコマンド等といった信号を伝えるようにさらに動作可能である。これらの構成要素はすべて協働して、生検装置(10)が、患者から、例えば、患者の乳房または患者の解剖学的構造の他の部分から、多くの組織サンプルを取得することを可能にする。ほんの一例として、このような操作性は、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って提供され得る。さらに、または代わりに、このような操作性は、本明細書に引用するその他の引用文献のいずれかに従って提供されてもよい。
本実施例の生検装置(10)は、台または固定物に据え付けられ、また、定位固定誘導下で使用されるように構成される。当然、生検装置(10)は、代わりに、超音波誘導、MRI誘導、PEM誘導、BSGI誘導、またはその他の下で使用されることができる。生検装置(10)をユーザーの片手で操作し得るように生検装置(10)がサイズ決めされ構成され得ることも理解されたい。具体的には、ユーザーは、生検装置(10)をつかみ、針(110)を患者の乳房に挿入し、患者の乳房内から1つまたは複数の組織サンプルを収集することができ、これらをすべて片手だけで行う。あるいは、ユーザーは、2つ以上の手で、かつ/または、任意の所望の助けを得て、生検装置(10)をつかむことができる。一部の環境では、ユーザーは、針(110)を患者の乳房に1回挿入しただけで、複数の組織サンプルを捕捉することができる。このような組織サンプルは、組織サンプルホルダー(300)の中に空気圧により入れられ、その後、分析のために組織サンプルホルダー(300)から回収されることができる。本明細書に記載される実施例は、しばしば、患者の乳房から生検サンプルを入手することに言及しているが、生検装置(10)が、さまざまな他の目的でさまざまな他の処置で、また、患者の解剖学的構造のさまざまな他の部分(例えば、前立腺、甲状腺など)で、使用され得ることを理解されたい。生検装置(10)のさまざまな例示的な構成要素、特徴部、構成、および操作性を以下でさらに詳細に説明するが、他の適切な構成要素、特徴部、構成、および操作性は、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。
II.例示的なプローブ
図1〜図6に示すように、本実施例のプローブ(100)は、遠位に延びる針(110)を含む。プローブ(100)は、シャシー(106)および上方ハウジング(102)も含み、これらは互いにしっかりと固定されている。図3で最もよく分かるように、歯車(140)が、シャシー(106)の開口部(107)を通って露出されており、プローブ(100)のカッター作動機構を駆動するように動作可能である。やはり図3で分かるように、別の歯車(130)が、シャシー(106)を通って露出されており、以下でさらに詳細に説明するように針(110)を回転させるように動作可能である。プローブ(100)の歯車(140)は、プローブ(100)およびホルスター(200)が互いに連結されると、ホルスター(200)の露出した歯車(230)と噛み合う。同様に、プローブ(100)の歯車(130)は、プローブ(100)およびホルスター(200)が互いに連結されると、ホルスター(200)の露出した歯車(212)と噛み合う。ホルスター(200)が、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って、かつ/または、本明細書に引用する任意の他の引用文献の教示の少なくとも一部に従って、構築され、動作可能とされ得ることを、理解されたい。
A.例示的な針組立体
本実施例の針(110)は、貫通先端部(112)、先端部(112)より近位に位置する側方孔(114)、およびハブ部材(120)を有する、カニューレ(113)を含む。組織貫通先端部(112)は、多量の力を必要とせず、また先端部(112)の挿入前に組織に開口部を予め形成することも必要とせず、組織を貫通し穿通するように構成される。あるいは、先端部(112)は、必要に応じて、尖っていなくてもよい(例えば、丸みを帯びる、平らであるなど)。ほんの一例として、先端部(112)は、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Needle Assembly and Blade Assembly for Biopsy Device」の名称で2012年12月6日に公開された、米国特許出願公開第2012/0310110号の教示のいずれかに従って、構成されてよい。単に例示的な別の実施例として、先端部(112)は、参照により開示が本明細書に組み込まれる、「Biopsy Device with Slide-In Probe」の名称で2013年6月13日に公開された米国特許出願公開第2013/0150751号の教示の少なくとも一部に従って構成され得る。先端部(112)に使用され得る他の適切な構成は、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。
側方孔(114)は、装置(10)の操作中に脱出した組織を受け取るようにサイズ決めされる。鋭利な遠位エッジ(152)を有する中空管状カッター(150)が、針(110)内部に位置する。カッター(150)の内部は、内腔(151)を画定している。カッター(150)は、針(110)に対して回転および並進運動し、側方孔(114)を通り過ぎ、側方孔(114)を通って突出する組織から組織サンプルを切断するように動作可能である。例えば、カッター(150)は、延出位置から後退位置まで動くことができ、これにより、側方孔(114)を「開いて」、側方孔を通じて組織を突出させ、その後、後退位置から延出位置に戻って、突出している組織を切断することができる。以下でさらに詳細に説明するように、針(110)は、側方孔(114)を、針(110)の長さ方向軸を中心とした任意の所望の角度位置に向けるように回転され得る。針(110)のこのような回転は、本実施例では、以下でさらに詳細に説明するハブ部材(120)によって、促進される。
図6で最もよく分かるように、針(110)は、先端部(112)の近位部分から近位に延びる側壁(190)も含む。壁(190)は、本実施例ではカニューレ(113)の全長に沿って延びていないが、壁(190)は、必要に応じてカニューレ(113)の全長にわたり延びてよいことを理解されたい。壁(190)は、カッター(150)に対して側方にありかつ平行な第2の内腔(192)の遠位部分を画定する。壁(190)は、カッター(150)が図6に示すような最近位位置にある場合にカッター(150)の遠位切断エッジ(152)の場所にすぐ近位の長さ方向位置で、近位側が終端している。カッター(150)の外部およびカニューレ(113)の内部は一緒になって、壁(190)の近位端部より近位にある、針(110)の長さにおける第2の内腔(192)の近位部分を画定する。
壁(190)は、複数の開口部(194)を含み、これらの開口部(194)は、第2の内腔(192)と、壁(190)より上かつ側方孔(114)より下のカニューレ(113)内部の領域との間に、流体連通をもたらす。このことは、以下でさらに詳細に説明するように、第2の内腔(192)と、カッター(150)の内部により画定された内腔(151)との間に、流体連通をさらにもたらす。開口部(194)は、少なくとも1つの開口部(194)が側方孔(114)の遠位エッジより遠位の長さ方向位置に位置するように、配列される。よって、カッター(150)の内腔(151)および第2の内腔(192)は、カッター(150)の遠位切断エッジが側方孔(114)の遠位エッジの長さ方向位置より遠位の長さ方向位置にくる位置までカッター(150)が前進させられた場合であっても、流体連通したままであることができる。このような構成の実施例は、開示が参照により本明細書に組み込まれる、「Methods and Devices for Automated Biopsy and Collection of Soft Tissue」の名称で2011年4月5日に発行された米国特許第7,918,803号に開示されている。当然、本明細書に記載する任意の他の構成要素と同様に、任意の他の適切な構成を使用することができる。
複数の外部開口部(不図示)も、針(110)に形成されてよく、これらの外部開口部は、第2の内腔(192)と流体連通していてよい。例えば、このような外部開口部は、開示が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy Device with Vacuum Assisted Bleeding Control」の名称で2007年2月8日に公開された米国特許出願公開第2007/0032742号の教示に従って、構成され得る。当然、本明細書に記載する他の構成要素と同様に、針(110)における、このような外部開口部は、単なるオプションである。
本実施例のハブ部材(120)は、針(110)の周りにオーバーモールドされ、ハブ部材(120)および針(110)は、互いと一体的に回転および並進運動する。ほんの一例として、針(110)は金属から形成されてよく、ハブ部材(120)は、ハブ部材(120)を針(110)に一体的に固定して形成するように針(110)の周りにオーバーモールドされる、プラスチック材料で形成されてよい。ハブ部材(120)および針(110)は、代わりに、任意の他の適切な材料で形成されてよく、また、任意の他の適切な様式で、互いに固定されてよい。ハブ部材(120)は、環状フランジ(118)および指回し式円形板(116)を含む。歯車(130)は、ハブ部材(120)の近位部分上にスライド可能かつ同軸に配され、ハブ部材(120)に連動され(keyed)、歯車(130)の回転によりハブ部材(120)および針(110)が回転するが、ハブ部材(120)および針(110)は、歯車(130)に対して並進運動することができる。歯車(130)は、以下でさらに詳細に説明するように、歯車(212)により回転可能に駆動される。あるいは、針(110)は、指回し式円形板(116)を回転させることにより、回転し得る。針(110)を手動で回転させ得る、さまざまな他の適切な方法は、本明細書の教示を鑑みれば当業者には明らかであろう。本明細書に引用するさまざまな参考文献に記載される自動的な針回転のさまざまな形態を含むがこれらに制限されない、種々の方法で、針(110)の回転が自動化され得ることも、理解されたい。ほんの一例として、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy Device with Motorized Needle Firing」の名称の米国特許出願公開第2012/0265095号の教示の少なくとも一部に従って、針発射機構(224)によって、針(110)は、シャシー(106)および上方ハウジング(102)に対して長さ方向に並進運動され得る。
図4〜図7に示すように、マニホールド(122)が、針(110)の近位端部に設けられる。マニホールド(122)は、中空内部(124)を画定し、中空内部(124)と流体連通するポート(126)を含む。図6で最もよく分かるように、中空内部(124)は、針(110)の第2の内腔(192)とも流体連通する。ポート(126)は、チューブ(46)と連結され、マニホールド(122)は、第2の内腔(192)とチューブ(46)との間に流体連通をもたらす。マニホールド(122)はまた、針(110)の外部に対してシールしており、マニホールド(122)は、針(110)が、例えば針(110)を発射させる間または針(110)を新たな方向に向ける間のそれぞれで、マニホールド(122)に対して並進運動および/または回転した場合でも、第2の内腔(192)とチューブ(46)との間に流体密封の連結をもたらす。図4に示すように、チューブ(46)は、Y字型の付属品(Y-fitting)(44)により、チューブ(30、40)と連結され、チューブ(46)は、弁組立体(90)の作動に基づき、チューブ(30、40)から真空、大気、または食塩水を受け取ることができる。したがって、チューブ(46)およびマニホールド(122)は、第2の内腔(192)に真空、大気、または食塩水を提供し得ることを、理解されたい。クリップ(48)が、チューブ(46)を選択的に閉じるように動作可能である。
図4に示すように、針(110)は、取り外し可能なカバー(115)を備えることができる。この実施例のカバー(115)は、弾性的に付勢されたラッチ(117)を含み、ラッチ(117)は、指回し式円形板(116)に係合して、これによりカバー(115)を針(110)に取り外し可能に固定するように構成される。カバー(115)は、ラッチ(117)が指回し式円形板(116)と係合されると先端部(112)を覆うように構成され、カバー(115)は、生検装置(10)のユーザーを、先端部(112)との不用意な接触から保護する。カバー(115)は、カニューレ(113)に対してシールするために、カバー(115)の近位端部および/または遠位端部の近くに1つまたは複数のワイパーシールを含むこともできる。ほんの一例として、カバー(115)は、開示が参照により本明細書に組み込まれる、米国仮特許出願第61/566,793号の教示の少なくとも一部に従って構成され得る。カバー(115)のさまざまな他の適切な構成は、本明細書の教示を鑑みれば当業者には明らかであろう。当然、カバー(115)は、必要に応じて、単に省略されてもよい。本明細書に記載される他の構成要素と同様に、針(110)が、さまざまな方法で変更、改変、置換、もしくは補足され得ること、および、針(110)が、さまざまな代替的特徴部、構成要素、構成、および機能性を有し得ることも、理解されたい。例えば、針(110)は、開示が参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2008/0214955号の教示に従って、かつ/または本明細書に引用する任意の他の参考文献の教示に従って、構成されることもできる。
B.例示的なカッター組立体
前述のとおり、カッター(150)は、針(110)に対して同時に並進運動および回転して、側方孔(114)を通って突出する組織から組織サンプルを切断するように動作可能である。図5および図7〜図8で最もよく分かるように、カッター(150)は、カッター(150)に一体的に固定されたオーバーモールド(160)を含む。オーバーモールド(160)は、概して滑らかな円筒状の遠位部分(166)、オーバーモールド(160)の中間領域にあるねじ山(162)、およびオーバーモールド(160)の近位部分に沿って延びる一組の六角形平坦部(164)を含む。遠位部分(166)は、マニホールド(122)内へ延びる。マニホールド(122)は、遠位部分(166)に対してシールしており、マニホールド(122)は、カッター(150)がマニホールド(122)に対して並進運動および回転された場合でも、第2の内腔(192)とチューブ(46)との間の流体密封連結を維持する。
歯車(140)が、平坦部(164)上に位置付けられており、平坦部(164)を補完する一組の内側平坦部(不図示)を含んでいる。よって、歯車(140)は、歯車(140)が回転する際にオーバーモールド(160)およびカッター(150)を回転させる。しかしながら、オーバーモールド(160)は、歯車(140)に対してスライド可能であり、カッター(150)は、歯車(140)がシャシー(160)に対して長さ方向に固定されているにもかかわらず、シャシー(160)に対して並進運動することができる。前記のとおり、また、以下でさらに詳細に説明するように、歯車(140)は、歯車(230)により回転される。図7〜図8で最もよく分かるように、ナット(142)が、オーバーモールド(160)のねじ山(162)と結合される。具体的には、ナット(142)は、オーバーモールド(160)のねじ山(162)と噛み合う雌ねじ山(144)を含む。ナット(142)は、シャシー(160)に対してしっかりと固定される。よって、歯車(140)がカッター(150)およびオーバーモールド(160)を回転させると、カッター(150)は、ねじ山(144、162)の噛み合いにより、同時に並進運動する。いくつかのバージョンでは、前述したカッター作動構成要素は、開示が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2008/0214955号の教示の少なくとも一部に従って、さらに構成される。さらに別の単に例示的な実施例として、カッター(150)は、空気モーターなどを用いて、回転および/または並進運動され得る。カッター(150)が作動され得る、さらに他の適切な方法は、本明細書の教示を鑑みれば当業者には明らかであろう。
C.例示的な組織サンプルホルダーインターフェース
図10〜図11で最もよく分かるように、シール部材(170)が、シャシー(106)の近位端部に設けられており、組織サンプルトレー(350)の円形部材(354)の遠位面と協調する。本実施例では、シール部材(170)はゴムを含むが、任意の他の適切な材料を使用し得ることを、理解されたい。シール部材(170)は、長さ方向に延びるカッターシール(172)を含み、カッターシール(172)は、カッター(150)を受容し、カッター(150)の外部に対してシールする。カッター(150)の近位端部は、カッター(150)の移動の全範囲にわたり、カッターシール(172)内にとどまる。カッターシール(172)は、カッター(150)の回転および並進運動中を含め、このあらゆる範囲の運動中、カッター(150)に対する流体密封シールを維持する。開口部(174)が、シール部材(170)の近位端部に位置付けられる。開口部(174)は、カッター(150)の内腔(151)と流体連通していることを、理解されたい。開口部(174)が、カッター(150)の内腔(151)と同軸上に整列されていることも理解されたい。よって、以下でさらに詳細に説明するように、カッター(150)の内腔(151)を通って近位に引き寄せられた、切断された組織サンプルは、最終的に、開口部(174)を通って近位側に出て、組織サンプルホルダー(300)に入ることになる。
シール部材(170)は、開口部(174)の下に位置付けられる別の開口部(176)も含む。図9および図11で最もよく分かるように、開口部(176)は、チューブ(20)と連結される、ポート(178)と流体連通する。よって、シール部材(170)は、ポート(178)を介してチューブ(20)と開口部(176)との間に流体連通をもたらす。チューブ(20)は、前述のとおり、真空制御モジュール(250)にある真空源と流体連通しており、真空を開口部(176)に適用することができる。このような真空は、以下でさらに詳細に説明するように、組織サンプルホルダー(300)に、そして最終的にはカッター(150)の内腔(151)に、さらに伝えられることができる。
これも図10で分かるように、シャシー(106)は、一対の外側に延びる差し込みピン(bayonet pins)(109)を含み、これらの差し込みピンは、以下でさらに詳細に説明するように、組織サンプルホルダー(300)をプローブ(100)に固定するように構成されている。
III.引き抜きハンドルを備えた例示的な組織サンプルホルダー組立体
本実施例の組織サンプルホルダー(300)は、カップ型カバー(302)内部に配された組織サンプルトレー(350)を含む。組織サンプルホルダー(300)は、カッター(150)により切断され、カッター(150)の内腔(151)を通って近位に送られた組織サンプルを受容するように構成されている。いくつかのバージョンのプローブ(100)は、プローブ(100)の近位部分に回転部材(180)を提供している。回転部材(180)は、シャシー(106)に対して長さ方向に固定されているが、シャシー(106)に対して回転可能である。回転部材(180)は、一体型歯車(182)を含み、この一体型歯車(182)は、プローブ(100)およびホルスター(200)が互いに連結されると、ホルスター(200)の歯車(240)と噛み合う。回転歯車は、いくつかのバージョンの組織サンプルホルダーの回転可能な構成要素に係合するように動作可能な把持特徴部(184)を含む。例えば、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号は、このような回転可能な組織サンプルホルダーを開示している。組織サンプルホルダー(300)の組織サンプルトレー(350)は、回転部材(180)の把持特徴部(184)を収容する凹部(307)を提供しており、把持特徴部(184)のいかなる回転も、凹部(307)内部で起こり、組織サンプルホルダー(300)に対して影響を及ぼさない。組織サンプルホルダー(300)は、単独で、または、米国特許出願公開第2014/0039343号で教示されるような多チャンバの組織サンプルホルダーと共に、キットの形で提供されてもよく、オペレーターは、プローブ(100)と連結されるのはどの組織サンプルホルダーであるか選択し得ることを、認識されたい。
図12〜図16で最もよく分かるように、本実施例のカバー(302)は、カバー(302)の遠位開口部(310)を通じて組織サンプルトレー(350)を受容するように構成された内部チャンバ(306)を含む。図13で最もよく分かるように、内部チャンバ(306)の遠位部分(314)は、ショルダーまたはリップ(312)を提供する。リップ(312)は、内部チャンバ(306)の円形内表面から、以下でさらに詳細に論じるカバー(302)の内部チャンバ(306)の近位部分(324)の複数の特徴部により画定される内部エッジ(318)まで、内側に延びている。図14で最もよく分かるように、リップ(312)は、傾斜した環状遠位面を呈している。リップ(312)の傾斜した遠位面は、遠位部分(312A)および近位部分(312B)を含む。遠位部分(312A)および近位部分(312B)は、リップ(312)の半径方向に向かい合った側に配される。遠位部分(312A)は、近位部分(312B)より遠位の長さ方向位置を有するリップ(312)の一部を提供する。リップ(312)の傾斜した遠位面は、遠位部分(312A)と近位部分(312B)との間に配された中間部分(312C、312D)をさらに含む。中間部分(312C、312D)は、平坦であり、リップ(312)の向かい合った側に沿って遠位部分(312A)と近位部分(312B)との間に実質的に滑らかな移行をもたらすように傾斜している。
図14で最もよく分かるように、内部チャンバ(306)の近位部分(324)は、内部チャンバ(306)の近位表面(322)からリップ(312)のエッジ(318)に向かって下方に傾斜している、弓状に傾斜した内表面(308)を画定している。以下でさらに詳細に論じるように、弓状に傾斜した内表面(308)は、内部チャンバ(306)内部の動作位置まで流体を案内するように構成され、この流体は、内部チャンバ(306)から引き出され得る。再び図13を参照すると、内部チャンバ(306)の近位部分(324)は、内部チャンバ(306)の近位表面(322)からリップ(312)のエッジ(318)まで延びる、一対の長さ方向リップ(320A、320B)をさらに提供する。以下でさらに詳細に論じるように、組織サンプルトレー(350)は、リップ(320A、320B)に沿ってスライドしてカバー(302)を出入りするように動作可能である。近位部分(324)の残りの部分は、内部チャンバ(306)の近位表面(322)からリップ(312)のエッジ(318)まで延びる弓状表面(326)を提供する。
図12で最もよく分かるように、カバー(302)は、一対の差し込みピンスロット(bayonet slots)(304)を含み、これらの差し込みピンスロット(304)は、シャシー(106)の、噛み合う一対の差し込みピン(109)と連結されるように構成され、これにより、カバー(302)とシャシー(106)との間に連結をもたらす。図10で最もよく分かるように、差し込みピン(109)は、シャシー(106)の近位端部において12時の位置および6時の位置に配されており、カバー(302)の差し込みピンスロット(304)の間隔を補完している。代わりに、任意の他の適切な数の差し込みピン(109)が、任意の適切な場所に設けられ得る。差し込みピン特徴部(109、304)は、本実施例ではカバー(302)とシャシー(106)との間の連結をもたらすが、任意の他の適切なタイプの連結(例えば、ねじ山による連結、スナップ嵌め連結など)を用いてよいことも、理解されたい。
A.傾斜した遠位面を備えた例示的な組織サンプルトレー
図14および図16〜図22は、本実施例の組織サンプルトレー(350)を示す。組織サンプルトレー(350)は、円形部材(354)を含む。凹部(307)が、円形部材(354)に形成されている。以下でさらに詳細に論じるように、円形部材(354)の一部(382)が、凹部(307)を収容するように、トレー(350)の組織受容区画(390)内へ近位に突出している。図14で最もよく分かるように、円形部材(354)は、組織サンプルホルダー(300)の長さ方向軸に垂直な平面に沿って延びている。よって、円形部材(354)は、組織サンプルトレー(350)がカバー(302)の内部チャンバ(306)内部に位置付けられるとリップ(312)の傾斜した遠位面に係合するように構成されている、傾斜した環状近位面(356)を提供する。傾斜した近位面(356)は、遠位部分(356A)および近位部分(356B)を含む。遠位部分(356A)および近位部分(356B)は、円形部材(354)の半径方向に向かい合った側に配されている。遠位部分(356A)は、近位部分(356B)より遠位の長さ方向位置を有する、傾斜した近位面(356)の一部を提供する。傾斜した近位面(356)は、遠位部分(356A)と近位部分(356B)との間に配された中間部分(356C、356D)をさらに含む。中間部分(356C、356D)は、平坦であり、円形部材(354)の向かい合った側に沿って遠位部分(356A)と近位部分(356B)との間に実質的に滑らかな移行をもたらすように傾斜している。円形部材(354)の傾斜した近位面(356)は、組織サンプルトレー(350)がカバー(302)に十分に挿入されると傾斜した近位面(356)がリップ(312)の傾斜した遠位面と完全に並置されるように構成されている。いくつかのバージョンの組織サンプルホルダー(300)では、円形部材(354)の傾斜した近位面(356)は、傾斜した近位面(356)がリップ(312)の傾斜した遠位面と噛み合い、それにより流体シールを形成するように、構成され得ることを、理解されたい。
円形部材(354)の外周部は、Oリング状の円形シール(358)を提供する。シール(358)は、カバー(302)の遠位部分(314)の円形内表面に係合し、これにより、流体シールを形成するように構成されている。よって、シール(358)は、カバー(302)の内部チャンバ(306)の近位部分(324)とカバー(302)の内部チャンバ(306)の遠位部分(314)との間でカバー(302)の内表面に対して円形部材(354)の外側周囲を流体シールすることを、理解されたい。言い換えれば、円形シール(358)は、カバー(302)との流体密封の嵌め合いをもたらす。
組織サンプルトレー(350)は、傾斜した床部(368)、一対の側壁(364A、364B)、および近位壁(366)をさらに含み、これらは、以下でさらに詳細に論じるように、一緒になって組織受容区画(390)を形成する。傾斜した床部(368)は、近位壁(366)から、円形部材(354)の傾斜した近位面(356)の近位部分(356A)まで遠位に延びる。傾斜した床部(368)は、弓状に傾斜した内表面(308)と同様の角度で、近位壁(366)から円形部材(354)の傾斜した近位面(356)まで下方に傾斜している。図14に示すように、隙間が、組織サンプルトレー(350)の傾斜した床部(368)の下側とカバー(302)の弓状に傾斜した内表面(308)との間に画定されている。生検処置中に組織サンプルホルダー(300)に引き込まれた流体(例えば、血液、食塩水など)が、この隙間内を流れ得ることを、理解されたい。傾斜した床部(368)は、傾斜した床部(368)を完全に通過する複数の孔(370)を含む。孔(370)は、組織受容区画(390)から、傾斜した床部(368)とカバー(302)の弓状に傾斜した内表面(308)との間の隙間内へと流体を通過させるように構成されている。
側壁(364A、364B)は、近位壁(366)から円形部材(354)の傾斜した近位面(356)まで遠位に延びる。各壁(364A、364B)の底部は、傾斜した床部(368)と接続している。よって、円形部材(354)、傾斜した床部(368)、側壁(364A、364B)、および近位壁(366)が一緒になって組織受容区画(390)を形成していることを、理解されたい。以下でさらに詳細に論じるように、この組織受容区画(390)は、カッター(150)の内腔(151)を通って内部チャンバ(306)に引き込まれる組織サンプルを受容するように向けられている。図15および図19で最もよく分かるように、各壁(364A、364B)は、壁(364A、364B)の上方部分から外側に突出する、長さ方向に延びるフランジ(372A、372B)を提供する。フランジ(372A、372B)は、組織サンプルトレー(350)が内部チャンバ(306)の中に位置付けられると、カバー(302)の内部チャンバ(306)の長さ方向リップ(320A、320B)に載るように構成されている。
図17および図18で最もよく分かるように、円形部材(354)は、遠位面(360)を提供する。遠位面(360)は、円形部材(354)を完全に通り抜ける楕円開口部(352)を含み、開口部(352)は、組織受容区画(390)と流体連通する。遠位面(360)は、楕円弓状開口部(355)をさらに含み、これは、遠位面(360)から円形部材(354)の水溜め部分(sump portion)(382)内へと延びる。図21および図22で最もよく分かるように、水溜め部分(382)は、開口部(355)と流体連通している、一対の下方に延びる真空内腔(374、376)を画定する。以下でさらに詳細に説明するように、真空内腔(374、376)および開口部(355)は、協働して、真空を内部チャンバ(306)に与えるように構成されている。図15で最もよく分かるように、真空内腔(374、376)は、凹部(307)の両側で、円形部材(354)の水溜め部分(382)を貫通する。第1の真空内腔(374)は、内部チャンバ(306)の第1の側方部分と流体連通し、第2の真空内腔(376)は、内部チャンバ(306)の第2の側方部分と流体連通している。
図15、図19および図20に示すように、本実施例の組織サンプルトレー(350)は、第2の真空内腔(376)と関連する、下方に延びるリップ(377)をさらに含み、第2の真空内腔(376)は、第1の真空内腔(374)よりもさらに、弓状に傾斜した内表面(308)に向かって下方に延びる。本実施例では、リップ(377)は、内表面(308)に接触しない。第2の真空内腔(376)は、リップ(377)と内表面(308)が近接しているので、流体を引き寄せる可能性が高いであろうことを、理解されたい。言い換えれば、リップ(377)は、組織サンプルホルダー(300)内の流体の高さがリップ(377)に到達するとすぐに、第2の真空内腔(376)における吸引を増大させ得る。
再び図10〜図11を参照すると、シール部材(170)は、組織サンプルホルダー(300)がプローブ(100)に固定されると、組織サンプルトレー(350)の円形部材(354)の遠位面と協調する。シール部材(170)の開口部(174)は、楕円開口部(352)と整列するように構成されている。組織サンプルホルダー(300)がプローブ(100)に固定されると、シール部材(170)は、円形部材(354)の遠位面に対してシールし、開口部(174、352)は、流体密封的に流体連通している。前述のとおり、開口部(174)は、カッター(150)の内腔(151)とも流体連通し、開口部(174)は、カッター(150)の内腔(151)と同軸上に整列される。よって、カッター(150)の内腔(151)を通って近位に引き寄せられた、切断された組織サンプルは、最終的に、開口部(174)を通って近位側に出て、開口部(352)内へと入る。
シール部材(170)の開口部(176)は、楕円弓状開口部(355)と整列するように構成されている。組織サンプルホルダー(300)がプローブ(100)に固定されると、シール部材(170)は、円形部材(354)の遠位面に対してシールされ、開口部(176、355)は、流体密封的に流体連通する。前述のとおり、開口部(176)は、チューブ(20)と連結されたポート(178)と流体連通している。よって、シール部材(170)は、ポート(178)および開口部(176)を介して、チューブ(20)と第2の楕円弓状開口部(356)との間に流体連通をもたらす。さらに前述のとおり、チューブ(20)は、真空制御モジュール(250)にある真空源と流体連通し、真空は、開口部(176、356)を介して組織サンプルホルダー(300)に適用され得る。組織サンプルホルダー(300)は、開口部(174)およびカッターシール(172)を介してカッター(150)の内腔(151)に、この真空をさらに伝えることができる。よって、チューブ(20)から適用された真空は、最終的に、カッター(150)の内腔(151)に到達し、内腔(151)を通じて組織サンプルホルダー(300)まで組織サンプルを近位に送ることができる。
カバー(302)、組織サンプルトレー(350)、およびシール部材(170)が協働して、シールされたシステムが形成され、このシステムにより、真空が、チューブ(20)、楕円弓状開口部(355)、真空内腔(374、376)、内部チャンバ(306)、複数の孔(370)、楕円開口部(352)を通ってカッター(150)の内腔(151)内に伝えられることを、前記したことから理解されたい。カッター(150)の内腔(151)に伝えられた、この真空は、楕円開口部(352)を通じて、組織受容区画(390)内へ、切断された組織サンプルを引き込むように動作可能である。組織受容区画(390)に引き込まれた流体は、孔(370)を通過し、組織サンプルトレー(350)の傾斜した床部(368)とカバー(302)の弓状に傾斜した内表面(308)との間に画定された隙間に入ることができる。この流体は、次に、この隙間から、第2の真空内腔(376)へと引き込まれ得る。流体は、開口部(355、176)を介してチューブ(20)にさらに送られ得る。言い換えれば、チューブ(20)は、カッター(150)の内腔(151)を通じて吸引をもたらすのに加え、組織サンプルホルダー(300)から流体を吸引するのに使用され得る。
各組織サンプルが組織サンプルホルダー(300)内へと近位に引き込まれ、組織受容区画(390)内部に捕捉された後、ユーザーは、プローブ(100)から組織サンプルホルダー(300)を取り外し、次に、カバー(302)から組織サンプルトレー(350)を取り外し、これにより、組織サンプルにアクセスすることができる。ユーザーが組織サンプルトレー(350)をカバー(302)から取り外すのを助けるため、本実施例の組織サンプルトレー(350)は、弓状ハンドル(378)を含む。ハンドル(378)は、一対のリビングヒンジ(379)によって円形部材(354)に接続されている。リビングヒンジ(379)により、ハンドル(378)は、組織サンプルホルダー(300)がプローブ(100)と連結されたときに円形部材(354)とシール部材(170)との間の流体シールに干渉しない地点まで、曲がることができる。リビングヒンジ(379)により、さらに、ハンドル(378)は、ユーザーがハンドル(378)をつかむのが容易になるように円形部材(354)から離れて曲がることができる。
図14で最もよく分かるように、近位壁(366)は、内部チャンバ(306)の弓状表面(326)に係合するように構成された、外側に延びる弓状エッジ(380)を含む。エッジ(380)は、弓状表面(326)を押し、エッジ(380)は、組織サンプルトレー(350)がカバー(302)から取り外されるときにあらゆる流体または組織破片を弓状表面(326)から除去するワイパーとして作用する。シール(358)は、組織サンプルトレー(350)がカバー(302)から取り外されるときにカバー(302)の遠位部分(314)内部のあらゆる流体または組織破片を除去するワイパーとしても作用し得ることを、理解されたい。
B.真っすぐな遠位面を備えた例示的な組織サンプルトレー
図23〜図24は、例示的な代替的組織サンプルホルダー(400)を示す。組織サンプルホルダー(400)は、以下で論じる相違点を除き、前述した組織サンプルホルダー(300)と実質的に同様に動作するように構成されている。具体的には、本実施例の組織サンプルホルダー(400)は、チューブ(20)からカッター(150)の内腔(151)内へ真空を通し、これによりカッター(150)の内腔(151)から、組織受容区画(490)内へ組織サンプルを引き込むのを容易にするよう構成されている。
本実施例の組織サンプルホルダー(400)は、カップまたはカバー(402)と、組織サンプルトレー(450)と、を含む。組織サンプルトレー(450)は、円形部材(454)を含む。図24で最もよく分かるように、円形部材(454)は、組織サンプルトレー(450)がカバー(402)の内部チャンバ(406)内部に位置付けられると、カバー(402)のリップ(412)に係合するように構成された、環状近位面(456)を提供する。環状近位面(456)は、この実施例では傾斜していない。具体的には、環状近位面(456)は、組織サンプルホルダー(400)の長さ方向軸に垂直な平面に沿って延びる。いくつかのバージョンの組織サンプルホルダー(400)では、円形部材(454)の近位面(456)は、近位面(456)がリップ(412)と噛み合い、これにより流体シールを形成するように構成され得ることを、理解されたい。
図24〜図25に示すように、円形部材(454)の外周部の第1の部分は、Oリング状の弓状シール(458)を提供する。シール(458)は、この実施例では、円形部材(454)の外周部の上方部分に沿って延びているのみである。シール(458)は、カバー(402)の遠位部分(414)の円形内表面の第1の部分に係合し、これにより流体シールを形成するように構成されている。円形部材(454)の外周部の第2の部分が、弓状ワイパーシール(459)を提供する。シール(459)は、この実施例では円形部材(454)の外周部の下方部分に沿って延びているのみである。シール(459)は、カバー(402)の遠位部分(414)の円形内表面の第2の部分に係合し、これにより流体シールを形成するように構成されている。よって、シール(458、459)は一緒になって、カバー(402)の内部チャンバ(406)の近位部分(424)とカバー(402)の内部チャンバ(406)の遠位部分(414)との間で、カバー(402)の内表面に対し、円形部材(454)の外側周囲を流体シールすることを、理解されたい。
前述した相違点とは別に、組織サンプルホルダー(400)は、組織サンプルホルダー(300)と同様に構築され、かつ動作可能である。よって、組織サンプルホルダー(300、400)は、プローブ(100)に対して交換可能である。
C.穿孔された壁および単一の中央水溜めを備えた例示的な組織サンプルトレー
図26〜図31は、組織サンプルトレー(450)の代わりに組織サンプルホルダー(400)に容易に組み込まれ得る、例示的な代替的組織サンプルトレー(550)を示している。組織サンプルトレー(550)は、以下に記載する相違点を除き、組織サンプルトレー(450)と実質的に同じである。本実施例の組織サンプルトレー(550)は、円形部材(560)、近位壁(570)、床部(572)、および近位壁(570)と円形部材(560)との間に延びる一対の側壁(574、576)を含む。円形部材(560)、壁(570、574、576)、および床部(572)は協働して、組織受容区画(590)を画定する。側壁(574、576)はそれぞれ、組織サンプルトレー(550)がカバー(402)に挿入されたときにカバー(402)に係合するように構成された、外側かつ長さ方向に延びるフランジ(575、577)を含む。
図29で最もよく分かるように、円形部材(560)は、上方開口部(562)、および下方開口部(566)を備えた下方凹部(564)を画定している。開口部(562)および凹部(564)は、組織サンプルトレー(550)を組み込んだ組織サンプルホルダーがプローブ(100)と連結されると、シール部材(170)の対応する開口部(174、176)と整列するように構成されている。上方開口部(562)は、組織受容区画(590)と直接流体連通している。図31で最もよく分かるように、下方凹部(564)は、水溜め内腔(568)と流体連通している、下方開口部(566)への流体経路を提供する。水溜め内腔(568)は、床部(572)の遠位端部にある下方開口部(580)で終端している。リップ(582)が、床部(572)から下方に延び、下方開口部(580)を取り囲む。リップ(582)は、組織サンプルトレー(550)がカバー(402)に挿入されると、カバー(402)の内表面に近接するが、接触はしないように構成されている。よって、リップ(582)は、前述したリップ(377)と同様に構成され、かつ動作可能である。
本実施例では、複数の排水孔(552、554、556、558)が、壁(570、574、576)および床部(572)をそれぞれ通って形成されている。側壁(574、576)のフランジ(575、577)はまた、複数の排水凹部(555、557)を含む。チューブ(20)からの真空が開口部(176、566)を通って適用されると、このような真空が、水溜め内腔(568)および下方開口部(580)を介して、床部(572)の外側表面とカバー(402)の内側表面との間に画定された空間に、また、側壁(574、576)の外側表面とカバー(402)の内側表面との間に画定された空間に、伝えられることを、理解されたい。排水孔(552、554、556、558)および排水凹部(555、557)はすべて、このような真空が組織受容区画(590)およびカッター(150)の内腔(151)に到達するための経路を提供し得ることを、理解されたい。排水孔(552、554、556、558)および排水凹部(555、557)はすべて、流体が組織受容区画(590)から排水され、これにより下方開口部(580)、水溜め内腔(568)および開口部(176、566)を介して引き出されるための経路を提供し得ることも、理解されたい。
D.穿孔された壁および二重の水溜めを備えた例示的な組織サンプルトレー
図32〜図35は、組織サンプルトレー(450)の代わりに組織サンプルホルダー(400)に容易に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレー(650)を示している。組織サンプルトレー(650)は、以下に記載する相違点を除き、組織サンプルトレー(450)と実質的に同じである。本実施例の組織サンプルトレー(650)は、円形部材(660)、近位壁(670)、床部(672)、および近位壁(670)と円形部材(660)との間に延びる一対の側壁(674、676)を含む。円形部材(660)、壁(670、674、676)、および床部(672)は、協働して、組織受容区画(690)を画定する。側壁(674、676)はそれぞれ、組織サンプルトレー(650)がカバー(402)に挿入されるとカバー(402)に係合するように構成された、外側かつ長さ方向に延びるフランジ(675、677)を含む。
図35で最もよく分かるように、円形部材(660)は、上方開口部(662)および下方凹部(664)を画定している。開口部(662)および凹部(664)は、組織サンプルトレー(650)を組み込んだ組織サンプルホルダーがプローブ(100)と連結されると、シール部材(170)の対応する開口部(174、176)と整列されるように構成されている。上方開口部(662)は、組織受容区画(690)と直接流体連通している。図34で最もよく分かるように、下方凹部(664)は、一対の水溜め内腔(666、668)と流体連通している。水溜め内腔(666)は、床部(672)の遠位端部にある下方開口部(667)で終端している。水溜め内腔(668)は、床部(672)の遠位端部にある下方開口部(669)で終端している。内腔(666、668)およびそれらの対応する開口部(667、669)は、互いから横方向にオフセットしている。リップ(682)が、床部(672)から下方に延び、下方開口部(667)を取り囲んでいる。リップ(682)は、組織サンプルトレー(650)がカバー(402)に挿入されるとカバー(402)の内表面に近接するが、接触はしないように構成されている。よって、リップ(682)は、前述したリップ(377)と同じように構成され、かつ動作可能である。
本実施例では、複数の排水孔(652、654、656、658)が、壁(670、674、676)および床部(672)をそれぞれ通って、形成されている。側壁(674、676)のフランジ(675、677)はまた、複数の排水凹部(655、657)を含む。排水孔(652、654、656、658)および排水凹部(655、657)は、前述した排水孔(552、554、556、558)および排水凹部(555、557)と実質的に同様に構成され、かつ動作可能である。チューブ(20)からの真空が開口部(176)および凹部(664)を通って適用されると、このような真空は、水溜め内腔(666、668)および下方開口部(667、669)を介して、床部(672)の外側表面とカバー(402)の内側表面との間に画定された空間に、また、側壁(674、676)の外側表面とカバー(402)の内側表面との間に画定された空間に、伝えられることを、理解されたい。組織受容区画(690)から排水された流体が、下方開口部(667、669)、水溜め内腔(666、668)、凹部(664)、および開口部(176)を介して引き出され得ることを、さらに理解されたい。場合によっては、リップ(682)の存在により、開口部(669)を通じるよりも、開口部(667)を通じた流体の吸引が増大し得る。
図36は、組織サンプルトレー(450)の代わりに組織サンプルホルダー(400)に容易に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレー(750)を示している。組織サンプルトレー(750)は、この実施例の組織サンプルトレー(750)がリップ(782)を備えたただ1つの下方開口部(767)を有していることを除き、前述した組織サンプルトレー(650)と実質的に同じである。よって、この実施例の組織サンプルトレー(750)には、下方開口部(669)の等価物がない。組織サンプルトレー(750)は、それ以外の点では、組織サンプルトレー(650)と同じである。
図37は、組織サンプルトレー(450)の代わりに組織サンプルホルダー(400)に容易に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレー(850)を示している。組織サンプルトレー(850)は、この実施例の組織サンプルトレー(850)の下方開口部(867、869)が双方、それぞれのリップ(882、883)を有していることを除き、前述した組織サンプルトレー(650)と実質的に同じである。組織サンプルトレー(850)は、それ以外の点では、組織サンプルトレー(650)と同一である。
図38は、組織サンプルトレー(450)の代わりに組織サンプルホルダー(400)に容易に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレー(950)を示している。組織サンプルトレー(950)は、この実施例の組織サンプルトレー(650)がただ1つの下方開口部(696)を有していることを除き、前述した組織サンプルトレー(650)と実質的に同じである。下方開口部(696)は、この実施例ではリップを有していない。よって、この実施例の組織サンプルトレー(950)には、下方開口部(967)の等価物がない。代わりに、この実施例の組織サンプルトレー(950)は、下方開口部(667)およびリップ(682)が組織サンプルトレー(650)の中にある、同じ場所に、シールされ下方に延びる隆起部を含んでいる。組織サンプルトレー(950)は、それ以外の点では、組織サンプルトレー(650)と同じである。
E.二重の床部を備えた例示的な組織サンプルトレー
図39〜図40は、組織サンプルトレー(350)の代わりに組織サンプルホルダー(300)に容易に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレー(1000)を示している。組織サンプルトレー(1000)は、以下に記載する相違点を除き、組織サンプルトレー(350)と実質的に同じである。この実施例の組織サンプルトレー(1000)は、組織受容区画(1090)の上に配された開口部(1062)を含む円形部材(1060)を含む。組織受容区画(1090)は、U字型床部(1092)により画定されている。床部(1092)は、複数の排水スロット(1094)を含む。U字型床部(1092)は、円形部材(1060)、床部(1062)、側壁(1064、1066)、および近位壁(1068)によって画定された空間の中に位置付けられる。床部(1062)は、複数の排水開口部(1070)を含む。組織サンプルトレー(1000)は、チューブ(20)から真空を提供するように構成されている、一対の下方開口部(1080、1082)も含む。チューブ(20)からの真空が、開口部(1080、1082、1070)、スロット(1094)、および開口部(1062)を介してカッター(150)の内腔(151)に伝えられ得ることを、理解されたい。カッター(150)の内腔(151)を通って近位に引き寄せられた、切断された組織サンプルが、床部(1092)上に配され得ることも、理解されたい。カッター(150)の内腔(151)を通って引き出された流体は、スロット(1094)および開口部(1080、1082、1070)を通って排水され得、最終的には、下方開口部(1080、1082)を介してチューブ(20)を通って引き出され得る。
床部(1092)を含めることにより、切断された組織サンプルが、排水開口部(1070)を覆うのを防ぐことができ、床部(1092)は、複数の切断された組織サンプルが組織受容区画(1090)内部に集まっても、すべての排水開口部(1070)への実質的に障害のない流体通路(substantially clear fluid path)を維持することができる。言い換えれば、床部(1092)は、チューブ(20)からカッター(150)の内腔(151)への真空の伝達、および排水開口部(1071)を介した流体の排水を促進するのを助けることができる。組織サンプルトレー(1000)は、その他の点では組織サンプルトレー(350)と同じである。
F.排水スロットを備えた例示的な組織サンプルトレー
図41は、組織サンプルトレー(350)の代わりに組織サンプルホルダー(300)に容易に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレー(1100)を示している。組織サンプルトレー(1100)は、以下に記載する相違点を除き、組織サンプルトレー(350)と実質的に同じである。この実施例の組織サンプルトレー(1100)は、組織受容区画(1190)の上に配された開口部(1162)を含む円形部材(1160)を含む。組織受容区画(1190)は、円形部材(1160)、床部(1161)、側壁(1164、1166)、および近位壁(1168)によって画定される。床部(1161)は、複数の排水開口部(1171)を含む。側壁(1164、1166)および近位壁(1168)は、それぞれの排水スロット(1174、1176、1178)をさらに含む。排水スロット(1174、1176、1178)は、排水開口部(1171)と協働して、組織受容区画(1190)および開口部(1162)を介したカッターの内腔(151)までの真空の経路を提供する。排水スロット(1174、1176、1178)はまた、排水開口部(1171)と協働して、組織受容区画(1190)から流体を排水させる経路を提供する。組織サンプルトレー(1100)は、その他の点では組織サンプルトレー(350)と同じである。
G.組織隔離部を備えた例示的な組織サンプルトレー
図42〜図43は、組織サンプルトレー(350)の代わりに組織サンプルホルダー(300)に容易に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレー(1200)を示している。組織サンプルトレー(1200)は、以下に記載する相違点を除き、組織サンプルトレー(350)と実質的に同じである。この実施例の組織サンプルトレー(1200)は、組織受容区画(1290)の上に配される開口部(1262)を含む円形部材(1260)を含む。組織受容区画(1290)は、円形部材(1260)、床部(1261)、側壁(1264、1266)、および近位壁(1268)によって画定されている。床部(1261)は、複数の排水開口部(1271)を含む。排水開口部(1271)は、組織受容区画(1290)および開口部(1262)を介した、カッター(150)の内腔(151)への真空の経路を提供する。排水開口部(1271)は、組織受容区画(1290)から流体を排水する経路も提供する。
本実施例の組織サンプルトレー(1200)は、排水開口部(1271)間の空間において、床部(1261)から上方に延びる複数の隆起部(1210)をさらに含む。本実施例では、隆起部(1210)は、ドームまたは半球体のように丸みを帯びているが、隆起部(1210)は、任意の他の適切な構成を有し得ることを、理解されたい。隆起部(1210)は、組織受容区画(1290)に集められた組織サンプルの隔離部(standoffs)として作用するように構成され、隆起部(1210)は、組織サンプルが、床部(1261)上に直接集まって排水開口部(1271)を遮るのを防ぐ。よって、隆起部(1210)は、複数の切断された組織サンプルが組織受容区画(1290)内部に集まっても、すべての排水開口部(1271)への、実質的に障害のない流体通路を維持する。言い換えれば、隆起部(1210)は、チューブ(20)からカッター(150)の内腔(151)への真空の伝達、および排水開口部(1271)を介した組織受容区画(1290)からの流体の排水を促進するのを助ける。組織サンプルトレー(1200)は、その他の点では、組織サンプルトレー(350)と同じである。
H.分割部を備えた例示的な組織サンプルトレー
図44〜図45は、組織サンプルトレー(350)の代わりに組織サンプルホルダー(300)に容易に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレー(1300)を示している。組織サンプルトレー(1300)は、以下に記載する相違点を除き、組織サンプルトレー(350)と実質的に同じである。この実施例の組織サンプルトレー(1300)は、こぶ状の壁(hump wall)(1310)の上に配された開口部(1362)を含む円形部材(1360)と、一対の組織受容区画(1390、1392)と、を含む。組織受容区画(1390)は、円形部材(1360)、側壁(1366)、こぶ状の壁(1310)、および近位壁(1368)によって画定されている。組織受容区画(1392)は、円形部材(1360)、側壁(1364)、こぶ状の壁(1310)、および近位壁(1368)によって画定されている。よって、こぶ状の壁(1310)は、組織受容区画(1390、1392)を分離している。
こぶ状の壁(1310)は、横方向に延びる複数の排水スロット(1312)を含む。排水スロット(1312)は、前記の教示に従って、チューブ(20)と流体連通している。よって、排水スロット(1312)は、開口部(1262)を介したカッター(150)の内腔(151)までの真空の経路を提供する。排水スロット(1312)はまた、組織受容区画(1390、1392)から流体を排水する経路も提供する。例えば、流体は、排水スロット(1312)の高さに到達するまで、各組織受容区画(1390、1392)に集まることができ、この時点で、チューブ(20)からの真空の影響を受けて流体がスロット(1312)を介して引き出される。さらに、または代わりに、切断された組織サンプルが各組織受容区画(1390、1392)に集まると、組織サンプルは、流体を押しのけることができ、流体がスロット(1312)に向かってさらに押し流される。組織サンプルが開口部(1362)を通って近位に送られると、こぶ状の壁(1310)は、組織サンプルをそらして、組織受容区画(1390)または組織受容区画(1392)のいずれかの中へ入れることができる。いくつかのバージョンでは、こぶ状の壁(1310)、側壁(1364、1366)、および/または近位壁(1368)は、真空の伝達および流体の排水をさらに促進するために追加の排水開口部を含む。
IV.丸い突出部の付いたカップカバーを備えた例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体
場合によっては、外側カバーが円形の断面形状を有していないバージョンの組織サンプルホルダーを提供することが望ましいかもしれない。外側カバーの断面形状を変えることにより、組織サンプルホルダーが真空をチューブ(20)からカッター(150)の内腔(151)へ送る能力が改善され得る。さらに、または代わりに、外側カバーの断面形状を変えることにより、組織サンプルホルダーがカッター(150)の内腔(151)を通って近位に引き寄せられる流体の排水をもたらす能力が改善され得る。非円形の断面形状を有するカバーを備えた組織サンプルホルダーのさまざまな実施例を、以下で詳細に説明するが、他の実施例が、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。
A.棚および連続した排水溝を備えた例示的な組織サンプルホルダー
図46〜図52は、組織サンプルホルダー(300)の代わりにプローブ(100)と連結され得る、例示的な代替的組織サンプルホルダー(1400)を示している。この実施例の組織サンプルホルダー(1400)は、カップ状外側カバー(1410)、バスケット(1420)、および端部キャップ(1440)を含む。本実施例の外側カバー(1410)は、3つの丸い突出部(lobes)を有する近位部分を含むので、外側カバー(1410)の近位部分は、円形の断面形状を有していない。バスケット(1420)は、外側カバー(1410)の構成を補完するように構成されている。バスケット(1420)は、上方チャネル(1422)および複数の排水開口部(1424)を画定している。図49で最もよく分かるように、バスケット(1420)が外側カバー(1410)の中に配されると、隙間(1412)がバスケット(1420)と外側カバー(1410)との間に画定される。隙間(1412)は、バスケット(1420)の側方周辺部の周りに延びて、チャネル(1422)、端部キャップ(1440)、および外側カバー(1416)の近位壁(1416)で終端している。
図48〜図49で最もよく分かるように、本実施例の端部キャップ(1440)は、バスケット(1420)の遠位端部において嵌合し、外側カバー(1410)の環状ショルダー(1414)に係合するように構成されている。具体的には、端部キャップ(1440)は、環状ショルダー(1414)に対してシールし、バスケット(1420)の近位壁(1426)を、外側カバー(1416)の近位壁(1416)と係合した状態で保持する。図47および図51で最もよく分かるように、端部キャップ(1440)の遠位面は、上方開口部(1442)および溝(1450)を含む。溝(1450)は、窪みセクション(1452)および複数の開口部(1454)を含む。溝(1450)は、端部キャップ(1440)の遠位面に連続した流体通路を形成する。図49および図52で最もよく分かるように、棚(1444)が端部キャップ(1440)から近位に延びている。棚(1444)は、上方開口部(1442)の真下に位置付けられている。組織サンプルホルダー(1400)が組み立てられると、棚(1444)は、バスケット(1420)の上方チャネル(1422)内へ延びる。
組織サンプルホルダー(1400)がプローブ(100)に固定されると、上方開口部(1442)は、開口部(174)と整列するように位置付けられ、窪みセクション(1452)は、開口部(176)と整列するように位置付けられる。端部キャップ(1440)は、組織サンプルホルダー(1400)がプローブ(100)に固定されると、シール部材(170)に対してシールし、これにより、開口部(1442、174)間に、また(窪みセクション(1452)を介して)開口部(176)と溝(1450)との間に、流体連通のためのシールされた通路を提供する。よって、カッター(150)の内腔(151)を通って近位に引き寄せられた、切断された組織サンプルは、最終的には、開口部(174、1442)を通って近位に出て、棚(1444)の上に来る。いくつかのバージョンでは、組織サンプルホルダー(1400)は、棚(1444)およびチャネル(1422)が、少なくともカッター(150)の内腔(151)の内径ほどの大きさである隙間を画定するように、構成されている。これにより、組織サンプルが棚(1444)とチャネル(1422)との間の空間に詰まるのを防ぐことができる。
チューブ(20)を通じて適用された真空は、ポート(178)、開口部(176)および窪みセクション(152)を介して溝(1450)に伝えられる。溝(1450)内のこの真空は、開口部(1454)を介して隙間(1412)にさらに伝えられる。5つの開口部(1454)が図示されているが、溝(1450)が任意の適切な位置に任意の他の適切な数の開口部(1454)を有し得ることを、理解されたい。隙間(1412)内の真空は、開口部(1424)を介してバスケット(1420)の内部に到達し、最終的には、開口部(1442、174)を介してカッター(150)の内腔(151)に到達する。チューブ(20)からカッター(150)の内腔(151)に真空が到達するための通路を提供するのに加え、開口部(1442、174、1424)、隙間(1412)、開口部(1454)、溝(1450)、および開口部(176)はまた、チューブ(20)を介して組織サンプルホルダー(1400)から流体を吸引するための通路を提供する。
カッター(150)により切断された組織サンプルが、組織サンプルホルダー(1400)の棚(1444)に送られ得ることを、前述したことから理解されたい。カバー(1400)およびバスケット(1420)の少なくともチャネル(1422)が透明である場合、これにより、各切断された組織サンプルを容易に視覚的に検査する機会をオペレーターに与えることができる。切断された組織サンプルは、次に、棚(1440)からバスケット(1420)の内部へと放出され得る。あるいは、棚(1444)に送られる次の組織サンプルが、前のサンプルを棚(1444)からバスケット(1420)の内部へ押し出すことができる。いったん適切な数の組織サンプルがバスケット(1420)の中に集まったら、組織サンプルホルダー(1400)をプローブ(100)から取り外すことができる。次に、端部キャップ(1440)を取り外して、バスケット(1420)内の組織サンプルを出すことができる。場合によっては、組織サンプルは単に、バスケット(1420)から放出されるか、またはバスケット(1420)から引き出され得る(例えば、鉗子などを使用して)。いくつかの他の場合には、バスケット(1420)をカバー(1410)から取り外すことができ、バスケット(1420)を、中に組織サンプルが入った状態で運ぶことができる。組織サンプルを取り扱い得る他の適切な方法は、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。
B.棚、排水溝、および短絡溝を備えた例示的な組織サンプルホルダー
図53〜図56は、バスケット(1420)を回避する短絡部(short circuit)を選択的にもたらすように組織サンプルホルダー(1400)を改変するのに使用され得る、例示的な構成要素を示している。特に図53〜図55は、端部キャップ(1440)を置換するのに使用され得る例示的な端部キャップ(1540)を示し、図56は、外側カバー(1410)を置換するのに使用され得る例示的な外側カバー(1510)を示している。端部キャップ(1540)は、端部キャップ(1540)が上方開口部(1542)、窪みセクション(1552)および複数の開口部(1554)を備えた溝(1550)、ならびに近位に延びる棚(1544)を含む点で、端部キャップ(1440)と実質的に同じである。端部キャップ(1440)とは異なり、この実施例の端部キャップ(1540)は、溝(1550)から流体的に隔離された第2の溝(1580)を含む。本実施例では、溝(1580)は溝(1550)を中断し、溝(1550)は、端部キャップ(1540)の遠位面の周囲全体の周りに延びているわけではない。いくつかの他のバージョンでは、溝(1550、1580)は、溝(1550)が端部キャップ(1540)の遠位面の周囲全体の周りに延びて、連続した経路を形成するように構成され、配列されている。
本実施例の外側カバー(1510)は、直径方向に対向した一対の、二又の差し込みピンスロット(1520)を含む。各差し込みピンスロット(1520)は、シャシー(106)の対応する差し込みピン(109)を受容するように構成されている。この実施例の各差し込みピンスロット(1520)は、長さ方向に延びるピン進入チャネル(1522)、第1の周方向に延びるチャネル(1524)、および第2の周方向に延びるチャネル(1526)を含む。外側カバー(1510)をプローブ(100)に固定するとき、オペレーターはピン(109)を対応する進入チャネル(1522)と整列させ、外側カバー(1510)をプローブ(100)に向かって遠位に押す。次にオペレーターは、外側カバー(1510)をプローブ(100)に対して回転させて、ピン(109)を、対応する第1の周方向に延びるチャネル(1524)または対応する第2の周方向に延びるチャネル(1526)のいずれかの中に位置付ける。言い換えれば、外側カバー(1510)および端部キャップ(1540)を組み込んだ組織サンプルホルダー(1400)は、プローブ(100)に対する第1の角度方向またはプローブ(100)に対する第2の角度方向の間で選択的に位置付けられ得る。第1の角度方向では、ピン(109)は、対応する第1の周方向に延びるチャネル(1524)の中に配される。第2の角度方向では、ピン(109)は、対応する第2の周方向に延びるチャネル(1526)の中に配される。いくつかのバージョンでは、第2の角度方向は、第1の角度方向から約53°オフセットしている。あるいは、任意の他の適切なオフセットを使用し得る。
外側カバー(1510)および端部キャップ(1540)を組み込んだ組織サンプルホルダー(1400)が第1の角度方向で配されたら、端部キャップ(1540)の開口部(1542)は、シール部材(170)の開口部(174)と整列し、窪みセクション(1552)は、シール部材(170)の開口部(176)と整列する。よって、第1の角度方向にある、この改変された組織サンプルホルダー(1400)は、前述した(端部キャップ(1440)およびカバー(1510)を備えた)組織サンプルホルダー(1400)と実質的に同様に動作する。言い換えれば、第1の角度方向では、組織サンプルは、カッター(150)の内腔(151)を通って棚(1544)の上へと近位に送られ、最終的にはバスケット(1420)に入る。カッター(150)の内腔(151)を通って送られた流体は、開口部(1424、1454)および溝(1550)を介してチューブ(20)を通じて吸引される。外側カバー(1510)および端部キャップ(1540)を組み込んだ組織サンプルホルダー(1400)が第2の角度方向で配されると、第2の溝(1580)が、シール部材(170)の双方の開口部(174、176)と流体連通し、開口部(1542)および溝(1550)はいずれも、対応する開口部(174、176)から流体的に隔離される。よって、溝(1580)は、開口部(174、176)を互いに連結する短絡部を効果的に提供し、バスケット(1420)および組織サンプルホルダー(1400)の他の内部構成要素/領域を回避する。
場合によっては、1つまたは複数の流体(例えば、薬剤および/もしくは他の種類の流体)を生検部位に投与するためには、第2の角度方向にある外側カバー(1510)および端部キャップ(1540)を組み込んだ組織サンプルホルダー(1400)を備えた生検装置(10)を操作することが望ましい場合がある。例えば、針(110)が患者の組織内に配された状態で、カッター(150)は、側方孔(114)を効果的に開くために、近位位置まで後退され得る。医療用流体(または他の種類の流体)の供給源が、ルアーフィット(32、42)のいずれかに連結されて、チューブ(46)を医療用流体(または他の種類の流体)の供給源と流体連通させることができる。前述のとおり、チューブ(46)は、マニホールド(122)を介して第2の内腔(192)と流体連通している。やはり前述したように、第2の内腔(192)は、開口部(194)を介して側方孔(114)と流体連通している。医療用流体(または任意の他の種類の流体)は、これにより、側方孔(114)を介して組織まで送達され得る。チューブ(46)を通じて医療用流体(または他の種類の流体)を引き寄せるのを助けるように、真空がチューブ(20)を通じて適用され得ることも、理解されたい。開口部(174、176)間に直接的な流体通路を提供することにより、溝(1580)は、この真空がバスケット(1420)および組織サンプルホルダー(1400)の他の内部構成要素/領域を回避するようにする。
外側カバー(1510)および端部キャップ(1540)を組み込んだ組織サンプルホルダー(1400)を有する生検装置(10)が、1回の生検処置中に、第1の角度方向と第2の角度方向とを繰り返すように操作され得ることを、前述したことから理解されたい。例えば、生検装置(10)は、処置の第1の部分では、改変された組織サンプルホルダー(1400)が第1の角度方向にある状態で操作されてよく、ここでは、1つまたは複数の組織サンプルがバスケット(1420)に集められる。次に、オペレーターは、外側カバー(1510)を回転させ(これにより、バスケット(1420)および端部キャップ(1540)も回転する)、改変された組織サンプルホルダー(1400)を第2の角度方向にすることができる。第2の角度方向では、オペレーターは、1つまたは複数の流体(例えば、薬剤および/または他の種類の流体)を生検部位に投与することができる。次に、オペレーターは、改変された組織サンプルホルダー(1400)を再び第1の角度方向に移行させ、1つまたは複数の追加の組織サンプルを収集することができる。第1の角度方向と第2の角度方向を繰り返すことは、何回でも行われ得る。
C.水溜めおよび短絡溝を備えた例示的な組織サンプルホルダートレー
図57〜図62は、組織サンプルホルダー(1400)の別の変形体を形成するようにカバー(1510)と組み合わせられ得る、例示的な代替的バスケット(1620)を示している。この実施例のバスケット(1620)は、遠位壁(1640)、近位壁(1626)、一組の側壁(1628)、および床部(1622)を含む。壁(1626、1628、1640)および床部(1622)は一緒になって組織受容区画(1690)を画定している。壁(1626、1628)は、排水開口部(1627、1629)を含む。本明細書に記載するすべての他の排水開口部と同じように、この実施例の排水開口部(1627、1629)は、流体が中を通ることができるように十分大きいが、組織サンプルが中を通過するのを防ぐよう十分小さい。
遠位壁(1640)は、上方開口部(1642)および下方開口部(1652)を画定する。図58および図61で最もよく分かるように、上方開口部(1642)は、組織受容区画(1690)と直接連通している。図61で最もよく分かるように、下方開口部(1652)は、バスケット(1620)の下側の水溜め開口部(1672)で終端する水溜め内腔(1670)と連通している。水溜め開口部(1672)は、環状リップ(1674)で囲まれている。図58〜図59で最もよく分かるように、一対のリップ(1676、1678)は、水溜め開口部(1672)の各側面において、バスケット(1620)の下側の全長に沿って、長さ方向に延びる。リップ(1676、1678)は、バスケット(1620)がカバー(1510)に挿入されると、リップ(1676、1678)とカバー(1510)の内側表面との間に小さな隙間を画定するように構成されている。リップ(1674)はまた、バスケット(1620)がカバー(1510)に挿入されると、リップ(1674)とカバー(1510)の内側表面との間に小さい隙間を画定するように構成されているが、リップ(1674)におけるこの隙間は、リップ(1676、1678)における隙間よりわずかに大きい。
遠位壁(1640)の遠位面は、溝(1580)と実質的に同様に構成され、動作可能である、溝(1680)を含む。前述したバスケット(1420)および端部キャップ(1540)と同じように、この実施例のバスケット(1620)は、2つの異なる角度方向で、カバー(1510)と組み合わせられ、プローブ(100)と連結され得る。第1の角度方向では、上方開口部(1642)は、シール部材(170)の開口部(174)と整列し、下方開口部(1652)は、シール部材(170)の開口部(176)と整列する。よって、真空がチューブ(20)および開口部(176)を介して適用されると、この真空は、下方開口部(1652)、水溜め内腔(1670)、および水溜め開口部(1672)を通って、バスケット(1620)とカバー(1510)の内側表面との間の隙間へと伝えられる。この真空はさらに、排水開口部(1627、1629)を通って組織受容区画(1690)に、また、さらに開口部(1642、174)へと伝えられて、カッター(150)の内腔(151)に到達する。したがって、チューブ(20)からの真空により、切断された組織サンプルが、内腔(151)を通って近位に引き寄せられて、組織受容区画(1690)に到達し得ることを、理解されたい。内腔(151)を通って近位に引き寄せられた流体が、開口部(174、1642)、組織受容区画(1690)、排水開口部(1627、1629)、水溜め開口部(1672)、水溜め内腔(1670)、および開口部(1652、176)を介して、チューブ(20)にさらに引き込まれ得ることも、理解されたい。よって、バスケット(1620)およびカバー(1510)が第1の角度方向でプローブ(100)と連結されると、生検装置(10)は、組織サンプルを組織受容区画(1690)の中に捕捉して、流体を排水するように動作し得る。
前述のとおり、バスケット(1620)およびカバー(1510)は、第1の角度方向から第2の角度方向へとプローブ(100)に対して回転され得る。第2の角度方向では、溝(1680)は、シール部材(170)の双方の開口部(174、176)と流体連通しており、開口部(1642、1652)はいずれも、対応する開口部(174、176)から流体的に隔離されている。よって、溝(1680)は、開口部(174、176)を互いに連結する短絡部を有効に提供し、組織受容区画(1690)およびカバー(1510)の他の内部領域を回避する。やはり前述したように、この第2の角度方向は、1つまたは複数の流体(例えば、薬剤および/もしくは他の種類の流体)が針(110)を介して生検部位まで送達されているときに、使用され得る。あるいは、この第2の角度方向は、任意の他の適切な目的で使用され得る。
D.棚、水溜め、および短絡溝を備えた例示的な組織サンプルホルダートレー
図63〜図68は、組織サンプルホルダー(1400)の別の変形体を形成するようにカバー(1510)と組み合わせられ得る、別の例示的な代替的バスケット(1720)を示している。この実施例のバスケット(1720)は、遠位壁(1740)、近位壁(1726)、一組の側壁(1728)、床部(1722)、および中央壁(1790)を含む。壁(1726、1728、1740、1790)および床部(1722)は、一緒になって、第1の組織受容区画(1792)および第2の組織受容区画(1794)を画定する。壁(1728)は排水開口部(1729)を含む。壁(1790)は上方棚(1796)を画定する。
遠位壁(1740)は、上方開口部(1742)および下方開口部(1752)を画定する。図64および図68で最もよく分かるように、上方開口部(1742)は、棚(1796)と直接連通している。図68で最もよく分かるように、下方開口部(1752)は、第1の水溜め内腔(1771)と連通しており、第2の水溜め内腔(1772)および第3の水溜め内腔(1773)とさらに連通している。水溜め内腔(1771、1772、1773)は、中央壁(1728)を通って延びる。第2の水溜め内腔(1772)は、バスケット(1720)の下側で水溜め開口部(1774)において終端し、第3の水溜め内腔(1773)は、バスケット(1720)の下側で水溜め開口部(1775)で終端している。各水溜め開口部(1774、1775)は、対応する環状リップ(1776、1777)により囲まれている。リップ(1776、1777)は、バスケット(1720)がカバー(1510)に挿入されると、リップ(1776、1777)とカバー(1510)の内側表面との間に小さい隙間を画定するように構成されている。
遠位壁(1740)の遠位面はまた、溝(1580)と実質的に同じように構成され、かつ動作可能である、溝(1780)を含む。前述したバスケット(1420)および端部キャップ(1540)と同じように、この実施例のバスケット(1720)は、2つの異なる角度方向で、カバー(1510)と組み合わせられ、プローブ(100)と連結されることができる。第1の角度方向では、上方開口部(1742)は、シール部材(170)の開口部(174)と整列し、下方開口部(1752)は、シール部材(170)の開口部(176)と整列する。よって、真空がチューブ(20)および開口部(176)を介して適用されると、この真空は、下方開口部(1752)、水溜め内腔(1771、1772、1773)および水溜め開口部(1774、1775)を通って、バスケット(1720)とカバー(1510)の内側表面との間の隙間まで伝えられる。この真空はさらに、排水開口部(1729)を通って、組織受容区画(1792、1794)まで、また、さらには開口部(1742、174)まで伝えられ、カッター(150)の内腔(151)まで到達する。したがって、チューブ(20)からの真空により、切断された組織サンプルが内腔(151)を通って近位に引き寄せられて棚(1796)に到達し得ることを、理解されたい。各切断された組織サンプルは、棚(1796)から組織受容区画(1792、1794)のいずれかの中へ放出され得る。内腔(151)を通って近位に引き寄せられた流体が、開口部(174、1742)、組織受容区画(1792、1794)、排水開口部(1729)、水溜め開口部(1774、1775)、水溜め内腔(1771、1772、1773)、および開口部(1752、176)を介してチューブ(20)の中にさらに引き込まれ得ることも、理解されたい。よって、バスケット(1720)およびカバー(1510)が第1の角度方向でプローブ(100)と連結されると、生検装置(10)は、組織サンプルを組織受容区画(1792、1794)の中に捕捉し、流体を排水するように動作し得る。
前述のとおり、バスケット(1720)およびカバー(1510)は、第1の角度方向から第2の角度方向へとプローブ(100)に対して回転し得る。第2の角度方向では、溝(1780)は、シール部材(170)の双方の開口部(174、176)と流体連通しており、開口部(1742、1752)はいずれも、対応する開口部(174、176)から流体的に隔離されている。よって、溝(1780)は、開口部(174、176)を互いに連結する短絡部を効果的に提供し、組織受容区画(1792、1794)およびカバー(1510)の他の内部領域を回避する。やはり前述したように、この第2の角度方向は、1つまたは複数の流体(例えば、薬剤および/もしくは他の種類の流体)が針(110)を介して生検部位へ送達されているときに、使用され得る。あるいは、この第2の角度方向は、任意の他の適切な目的で使用され得る。
V.プルタブを備えた例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体
前述のとおり、組織サンプルトレーまたはバスケットを組織サンプルホルダー組立体の外側カバーから取り外すのを容易にするのが望ましい場合がある。組織サンプルトレーまたはバスケットのこのように取り外せることにより、組織サンプルをトレー/バスケットから取り外すことがさらに可能になり、かつ/または組織サンプルの他の処理が可能になる。前述したいくつかの実施例(例えば、組織サンプルホルダー(300)など)は、旋回可能なハンドルを含み、このハンドルは、組織サンプルトレーまたはバスケットをつかむのに使用されてよく、トレーまたはバスケットを外側カバーから取り外すのを容易にする。いくつかの他の実施例では、組織サンプルトレーまたはバスケットをつかむためのプルタブが設けられて、トレーまたはバスケットを外側カバーから取り外すのを容易にする。このようなプルタブを含む組織サンプルホルダーのさまざまな実施例を、以下でさらに詳細に説明する。他の実施例は、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。
前述した実施形態とは違い、以下に記載する組織サンプルトレーには、組織サンプルホルダー組立体がプローブ(100)と連結されたときにプローブ(100)の回転部材(180)の把持特徴部(184)を収容する、遠位に向けられた凹部がない。したがって、以下に記載する組織サンプルホルダーは、回転部材(180)がない、改変されたバージョンのプローブ(100)と共に使用され得ることを、理解されたい。あるいは、以下に記載する組織サンプルホルダーは、組織サンプルホルダー組立体がプローブ(100)と連結されたときにプローブ(100)の回転部材(180)の把持特徴部(184)を収容する凹部または他の特徴部を含むように改変され得る。
A.プルタブ、平坦な床部、および二重の水溜め開口部を備えた例示的な組織サンプルトレー
図69〜図75は、プローブ(100)と連結され得る、別の例示的な組織サンプルホルダー組立体(1800)を示している。この実施例の組織サンプルホルダー組立体(1800)は、カバー(1810)と、カバー(1810)に取り外し可能に挿入される組織サンプルトレー(1830)と、を含む。図70〜図71で最もよく分かるように、カバー(1810)は、環状ショルダー(1811)、内側表面(1812)、上方内部フランジ(1814)、および下方内部フランジ(1816)を含む。フランジ(1814、1816)は一緒になって、チャネル(1818)を画定する。フランジ(1814)は、フランジ(1816)およびチャネル(1818)に対して斜めに傾斜した上面を含む。カバー(1810)はまた、シャシー(106)の差し込みピン(109)を受容し、これによりカバー(1810)とシャシー(106)との間に連結をもたらすように構成された、一対の差し込みピンスロット(1819)を含む。
図72〜図73で最もよく分かるように、本実施例の組織サンプルトレー(1830)は、遠位壁(1840)、一対の側壁(1860)、近位壁(1870)、および床部(1880)を含む。壁(1840、1860、1870)および床部(1880)は一緒になって組織受容区画(1890)を画定している。遠位壁(1840)は、上方開口部(1842)および下方開口部(1852)を画定している。遠位壁(1840)は、遠位に突出するプルタブ(1844)をさらに含む。図74で最もよく分かるように、遠位壁(1840)は、組織サンプルトレー(1830)がカバー(1810)に挿入されると、カバー(1810)の環状ショルダー(1811)に対してシールするように構成されている。プルタブ(1844)は、組織サンプルトレー(1830)をカバー(1810)から取り外すのを容易にするために組織サンプルトレー(1830)をつかむのに使用され得る。
上方開口部(1842)は、組織受容区画(1890)と直接流体連通している。壁(1860、1870)および床部(1880)は、対応する排水開口部(1862、1874、1882)を含み、排水開口部(1862、1874、1882)も、組織受容区画(1890)から流体を排水するために組織受容区画(1890)と流体連通している。排水開口部(1862、1874、1882)はまた、以下でさらに詳細に説明するように、組織受容区画(1890)に真空を伝える経路も提供する。各壁(1860、1870)は、対応する外側に延びるフランジ(1864、1872)も含む。図71および図74に示すように、フランジ(1864、1872)は、カバー(1810)のチャネル(1818)に嵌まるように構成され、フランジ(1814、1816、1864、1872)はすべて協働して、カバー(1810)の中での組織サンプルトレー(1830)の支持および位置付けを維持する。
図74〜図75で最もよく分かるように、下方開口部(1852)は、水溜め内腔(1854)と連通しており、水溜め内腔(1854)は、組織サンプルトレー(1830)の下側に位置する、対応する水溜め開口部(1856)の各端部で終端している。図74で分かるように、隙間(1802)が、組織サンプルトレー(1830)の下側とカバー(1810)の内側表面(1812)との間で画定されている。水溜め開口部(1856)は、この隙間(1802)から流体を引き出すように位置付けられる。
組織サンプルホルダー(1800)がプローブ(100)と連結されると、上方開口部(1842)は、シール部材(170)の開口部(174)と整列し、下方開口部(1852)は、シール部材(170)の開口部(176)と整列する。よって、真空がチューブ(20)および開口部(176)を介して適用されると、この真空は、下方開口部(1852)、水溜め内腔(1854)および水溜め開口部(1856)を通って隙間(1802)へと伝えられる。この真空はさらに、排水開口部(1862、1874、1882)を通って組織受容区画(1890)に、また、さらには開口部(1842、174)まで伝えられて、カッター(150)の内腔(151)に到達する。したがって、チューブ(20)からの真空により、切断された組織サンプルは、内腔(151)を通って近位に引き寄せられて、組織受容区画(1890)に到達し得ることを理解されたい。内腔(151)を通って近位に引き寄せられる流体が、開口部(174、1842)、組織受容区画(1890)、排水開口部(1862、1874、1882)、水溜め開口部(1856)、水溜め内腔(1854)、および開口部(1852、176)を介してチューブ(20)にさらに引き込まれ得ることも、理解されたい。よって、組織サンプルホルダー(1830)がプローブ(100)に連結されると、生検装置(10)は、組織サンプルを組織受容区画(1890)の中に捕捉し、流体を排水するように動作し得る。フランジ(1814)の傾斜した構成は、動作中に、流体を組織受容区画(1890)内に案内するのを助けることができる。
図76は、組織サンプルトレー(1830)の単に例示的な変形体を組み込んだ、組織サンプルホルダー組立体(1900)を示している。具体的には、図76は、組織サンプルトレー(1930)を示しており、これは、水溜め内腔(1954)を介して組織サンプルトレー(1930)の遠位壁(1940)にある下方開口部(1952)と連通している、1つの水溜め開口部(1956)を含む。この実施例の組織サンプルトレー(1930)は、カバー(1810)と嵌まることを含め、その他の点では、組織サンプルトレー(1930)と同じである。
B.プルタブ、傾斜した床部、および1つの水溜め開口部を備えた例示的な組織サンプルトレー
図77〜図86は、プローブ(100)と連結され得る、別の例示的な組織サンプルホルダー組立体(2000)を示している。この実施例の組織サンプルホルダー組立体(2000)は、カバー(2010)と、カバー(2010)に取り外し可能に挿入される組織サンプルトレー(2030)と、を含む。図78および図81で最もよく分かるように、カバー(2010)は、環状ショルダー(2011)、斜めに傾斜した内側床部(2012)、およびフランジ受容チャネル(2014)を含む。カバー(2010)はまた、シャシー(106)の差し込みピン(109)を受容し、これによりカバー(2010)とシャシー(106)との間に連結をもたらすように構成された、一対の差し込みピンスロット(2019)を含む。
図82〜図86で最もよく分かるように、本実施例の組織サンプルトレー(2030)は、遠位壁(2040)、一対の側壁(2060)、近位壁(2070)、および斜めに傾斜した床部(2080)を含む。壁(2040、2060、2070)および床部(2080)は一緒になって組織受容区画(2090)を画定する。遠位壁(2040)は、上方開口部(2042)および下方開口部(2052)を画定している。遠位壁(2040)は、遠位に突出するプルタブ(2044)をさらに含む。図82で最もよく分かるように、遠位壁(2040)は、組織サンプルトレー(2030)がカバー(2010)に挿入されるとカバー(2010)の環状ショルダー(2011)に対してシールするように構成されている。プルタブ(2044)は、組織サンプルトレー(2030)をカバー(2010)から取り外すのを容易にするため、組織サンプルトレー(2030)をつかむのに使用され得る。
上方開口部(2042)は、組織受容区画(2090)と直接流体連通している。床部(2080)は、排水開口部(2082)を含み、排水開口部(2082)も、組織受容区画(2090)から流体を排水させるために組織受容区画(2090)と流体連通する。いくつかのバージョンでは、側壁(2060)は、排水開口部も含む。排水開口部(2082)は、以下でさらに詳細に説明するように、組織受容区画(2090)に真空を伝えるための経路も提供する。側壁(2060)はまた、対応する外側に延びるフランジ(2064)を含む。図79および図82に示すように、フランジ(2064)は、カバー(2010)のチャネル(2014)に嵌まるように構成され、フランジ(2064)は、カバー(2010)の中における組織サンプルトレー(2030)の支持および位置付けを維持する。
図82で最もよく分かるように、下方開口部(2052)は、水溜め内腔(2054)と連通しており、水溜め内腔(2054)は、組織サンプルトレー(2030)の下側に位置する水溜め開口部(2056)で終端している。図82で分かるように、隙間(2002)が、組織サンプルトレー(2030)の下側とカバー(2010)の内側床部(2012)との間に画定される。水溜め開口部(2056)は、この隙間(2012)から流体を引き出すように位置付けられる。図86で最もよく分かるように、水溜め内腔(2054)を画定している側方壁(2058)が、この実施例では、実質的に垂直に向けられている。
組織サンプルホルダー(2000)がプローブ(100)と連結されると、上方開口部(2042)は、シール部材(170)の開口部(174)と整列し、下方開口部(2052)は、シール部材(170)の開口部(176)と整列する。よって、真空がチューブ(20)および開口部(176)を介して適用されると、この真空は、下方開口部(2052)、水溜め内腔(2054)、および水溜め開口部(2056)を通って、隙間(2002)へと伝えられる。この真空はさらに、排水開口部(2082)を通って組織受容区画(2090)に、また、さらには開口部(2042、174)へと伝えられて、カッター(150)の内腔(151)に到達する。したがって、チューブ(20)からの真空により、切断された組織サンプルが、内腔(151)を通って近位に引き寄せられて、組織受容区画(2090)に到達し得ることを、理解されたい。内腔(151)を通って近位に引き寄せられた流体が、開口部(174、2042)、組織受容区画(2090)、排水開口部(2082)、水溜め開口部(2056)、水溜め内腔(2054)、および開口部(2052、176)を介して、チューブ(20)にさらに引き込まれ得ることも、理解されたい。よって、組織サンプルホルダー(2030)がプローブ(100)と連結されると、生検装置(10)は、組織サンプルを組織受容区画(2090)の中に捕捉し、流体を排水するように動作し得る。床部(2012)の傾斜した構成は、動作中に流体を水溜め開口部(2056)に向かって案内するのに役立ち得る。
図87〜図90は、組織サンプルトレー(2030)の代わりに組織サンプルホルダー組立体(200)に容易に組み込まれ得る、例示的な代替的組織サンプルトレー(2130)を示している。この実施例の組織サンプルトレー(2130)は、水溜め内腔(2154)を画定している側方壁(2158)が、この実施例では斜めに向けられていることを除き、前述した組織サンプルトレー(2030)と実質的に同じである。組織サンプルトレー(2130)は、その他の点では、組織サンプルトレー(2030)と同じである。
図90は、組織サンプルトレー(2030)の代わりに組織サンプルホルダー組立体(200)に容易に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレー(2230)を示している。この実施例の組織サンプルトレー(2230)は、床部(2280)が水溜め開口部(2256)に隣接した凹部(2284)を画定していることを除き、前述した組織サンプルトレー(2030)と実質的に同じである。組織サンプルトレー(2230)は、その他の点では、組織サンプルトレー(2030)と同じである。
VI.押し出し部(Push Eject)を備えた例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体
前述した実施例は、組織サンプルトレーまたはバスケットをつかむためにハンドルまたはプルタブを使用して、組織サンプルホルダーの遠位端部から組織サンプルトレーまたはバスケットを取り外せるようにしている。場合によっては、組織サンプルトレーまたはバスケットを組織サンプルホルダーの近位端部から取り外せるようにすることが、望ましいかもしれない。これにより、オペレーターの手と、組織サンプルトレーまたはバスケットの遠位端部に見られる流体との間の接触が、最小限となり得る。組織サンプルトレーまたはバスケットを組織サンプルホルダーの近位端部から取り外せるようにする、組織サンプルホルダーのさまざまな実施例を、以下でさらに詳細に説明する。他の実施例は、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。以下に記載する組織サンプルトレーは、組織サンプルホルダー組立体がプローブ(100)と連結されたときにプローブ(100)の回転部材(180)の把持特徴部(184)を収容する、遠位に向けられた凹部を含むことも、理解されたい。
A.近位トレー解放特徴部を備えた例示的な組織サンプルホルダー組立体
図91〜図97は、プローブ(100)と連結され得る、別の例示的な組織サンプルホルダー組立体(2300)を示している。この実施例の組織サンプルホルダー組立体(2300)は、カバー(2310)と、カバー(2310)に取り外し可能に挿入される組織サンプルトレー(2330)と、を含む。図93で最もよく分かるように、カバー(2310)は、近位開口部(2312)を含む。図95〜図97で最もよく分かるように、本実施例の組織サンプルトレー(2330)は、遠位壁(2340)、一対の側壁(2360)、近位壁(2370)、および床部(2380)を含む。壁(2340、2360、2370)および床部(2380)は一緒になって組織受容区画(2390)を画定している。遠位壁(2340)は、上方開口部(2342)および下方開口部(2352)を画定している。近位壁(2370)は、近位に向けられた突出部(2372)を含む。Oリング(2374)が突出部(2372)の周りに配されている。図93〜図94で最もよく分かるように、突出部(2372)は、組織サンプルトレー(2330)がカバー(2310)に挿入されるとカバー(2310)の近位開口部(2312)に嵌まるようにサイズ決めされている。Oリング(2374)は、突出部(2372)が開口部(2312)に挿入されると開口部(2312)内部に流体シールを提供するように位置付けられ、構成されている。よって、Oリング(2374)は、組織サンプルホルダー組立体(2300)内に真空を維持し、組織サンプルホルダー組立体(2300)から流体が漏れるのを防ぐのを助ける。突出部(2372)は、カバー(2310)から近位に突出しているので、オペレーターは、容易にカバー(2310)をつかみ、突出部(2372)を遠位に押して、組織サンプルトレー(2330)をカバー(2310)から押し出すことができる。ほんの一例として、これは、組織受容区画(2390)に集められた組織サンプルを回収するために行われてもよい。
上方開口部(2342)は、組織受容区画(2390)と直接流体連通している。壁(2360、2370)および床部(2380)は、対応する排水開口部(2362、2376、2382)を含み、排水開口部(2362、2376、2382)も、組織受容区画(2390)から流体を排水するように、組織受容区画(2390)と流体連通している。排水開口部(2362、2376、2382)はまた、以下でさらに詳細に説明するように、組織受容区画(2390)に真空を伝えるための経路を提供する。図94で最もよく分かるように、下方開口部(2352)は、水溜め内腔(2354)と連通しており、水溜め内腔(2354)は、組織サンプルトレー(2330)の下側に位置する水溜め開口部(2356)で終端している。図94で分かるように、隙間(2302)が、組織サンプルトレー(2030)の下側とカバー(2310)の内側表面(2312)との間に画定されている。水溜め開口部(2356)は、この隙間(2302)から流体を引き出すように位置付けられている。本実施例では、壁(2360、2370)および床部(2380)は、凹部(2358)も含み、凹部(2358)は、水溜め開口部(2356)と組織受容区画(2390)との間を流体連通させるための追加の通路を提供する。
組織サンプルホルダー(2300)がプローブ(100)と連結されると、上方開口部(2342)は、シール部材(170)の開口部(174)と整列し、下方開口部(2352)はシール部材(170)の開口部(176)と整列する。よって、真空がチューブ(20)および開口部(176)を介して適用されると、この真空は、下方開口部(2352)、水溜め内腔(2354)、および水溜め開口部(2356)を通って隙間(2302)へと伝えられる。この真空はさらに、排水開口部(2362、2376、2382)および凹部(2358)を通って組織受容区画(2390)に、また、さらには開口部(2342、174)まで伝えられて、カッター(150)の内腔(151)に到達する。したがって、チューブ(20)からの真空により、切断された組織サンプルが内腔(151)を通って近位に引き寄せられて組織受容区画(2390)に到達し得ることを、理解されたい。内腔(151)を通って近位に引き寄せられた流体が、開口部(174、2342)、組織受容区画(2390)、排水開口部(2362、2376、2382)、水溜め開口部(2356)、水溜め内腔(2354)、および開口部(2352、176)を介してチューブ(20)にさらに引き込まれ得ることも、理解されたい。よって、組織サンプルホルダー(2330)がプローブ(100)と連結されると、生検装置(10)は、組織サンプルを組織受容区画(2390)の中に捕捉し、流体を排水するように動作し得る。
B.近位トレー解放特徴部および遠位溝を備えた例示的な組織サンプルホルダー組立体
図98〜図104は、プローブ(100)と連結され得る、別の例示的な組織サンプルホルダー組立体(2400)を示している。この実施例の組織サンプルホルダー組立体(2400)は、カバー(2410)と、カバー(2410)に取り外し可能に挿入される組織サンプルトレー(2430)と、を含む。図100で最もよく分かるように、カバー(2410)は、近位開口部(2412)を含む。図102〜図104で最もよく分かるように、本実施例の組織サンプルトレー(2430)は、遠位壁(2440)、一対の側壁(2460)、近位壁(2470)、および床部(2480)を含む。壁(2440、2460、2470)および床部(2480)は一緒になって組織受容区画(2490)を画定する。遠位壁(2440)は、上方開口部(2442)および下方溝(2450)を画定している。近位壁(2470)は、近位に向けられた突出部(2472)を含む。Oリング(2474)が突出部(2472)の周りに配されている。図100〜図101で最もよく分かるように、突出部(2472)は、組織サンプルトレー(2430)がカバー(2410)に挿入されるとカバー(2410)の近位開口部(2412)の中に嵌まるようにサイズ決めされている。Oリング(2474)は、突出部(2472)が開口部(2412)に挿入されると、開口部(2412)内部に流体シールをもたらすように位置付けられ、構成されている。よって、Oリング(2474)は、組織サンプルホルダー組立体(2400)内部に真空を維持し、組織サンプルホルダー組立体(2400)から流体が漏れるのを防ぐのに役立つ。突出部(2472)は、カバー(2410)から近位に突出しているので、オペレーターは、容易にカバー(2410)をつかみ、突出部(2472)を遠位に押して、組織サンプルトレー(2430)をカバー(2410)から押し出すことができる。ほんの一例として、これは、組織受容区画(2490)に集められている組織サンプルを回収するために行われ得る。
上方開口部(2442)は、組織受容区画(2490)と直接流体連通している。壁(2460、2470)および床部(2480)は、対応する排水開口部(2462、2476、2482)を含み、排水開口部(2462、2476、2482)も、組織受容区画(2490)から流体を排水するために組織受容区画(2490)と流体連通している。排水開口部(2462、2476、2482)は、以下でさらに詳細に説明するように、組織受容区画(2490)へ真空を伝えるための経路を提供している。下方溝(2450)は、遠位壁(2440)の遠位面上に円の形状を形成し、上方開口部(2442)の真下に上方領域(2452)を含んでいる。下方溝(2450)は、外側に延びる4つの分枝部(2454)をさらに含み、分枝部(2454)は、遠位壁(2440)に形成された、半径方向内側に延びるノッチ(2456)で終端している。4つの分枝部(2454)およびノッチ(2456)が本実施例では設けられているが、任意の適切な数の分枝部(2454)およびノッチ(2456)を設けてよいことを、理解されたい。本実施例では、ノッチ(2456)はそれぞれ、カバー(2410)と組織サンプルトレー(2430)との間に画定された隙間(2402)と、溝(2450)との間を流体連通させるための通路を提供するようにサイズ決めされている。よって、ノッチ(2456)は、本明細書に記載する他の実施例の水溜め開口部により提供されるのと同じような機能性を提供する。
組織サンプルホルダー(2400)がプローブ(100)と連結されると、上方開口部(2442)は、シール部材(170)の開口部(174)と整列し、溝(2450)の上方領域(2452)は、シール部材(170)の開口部(176)と整列する。よって、真空がチューブ(20)および開口部(176)を介して適用されると、この真空は、溝(2450)およびノッチ(2456)を通って隙間(2402)まで伝えられる。この真空はさらに、排水開口部(2462、2476、2482)を通って組織受容区画(2490)へ、さらには開口部(2442、174)まで伝えられて、カッター(150)の内腔(151)に到達する。したがって、チューブ(20)からの真空により、切断された組織サンプルが、内腔(151)を通って近位に引き寄せられて、組織受容区画(2490)に到達することを、理解されたい。内腔(151)を通って近位に引き寄せられた流体が、開口部(174、2442)、組織受容区画(2490)、排水開口部(2462、2476、2482)、ノッチ(2456)、溝(2450)、および開口部(176)を介してチューブ(20)にさらに引き込まれ得ることも、理解されたい。よって、組織サンプルホルダー(2430)がプローブ(100)と連結されると、生検装置(10)は、組織サンプルを組織受容区画(2490)内に捕捉し、流体を排水するように動作し得る。
C.近位トレー解放特徴部およびフランジのアレイを備えた例示的な組織サンプルホルダー組立体
図105〜図114は、プローブ(100)と連結され得る、別の例示的な組織サンプルホルダー組立体(2500)を示している。この実施例の組織サンプルホルダー組立体(2500)は、カバー(2510)と、カバー(2510)に取り外し可能に挿入される組織サンプルトレー(2530)と、を含む。図109で最もよく分かるように、カバー(2510)は、近位開口部(2512)を含む。図110〜図113で最もよく分かるように、本実施例の組織サンプルトレー(2530)は、遠位壁(2540)、一対の側壁(2560)、近位壁(2570)、および床部(2580)を含む。壁(2540、2560、2570)および床部(2580)は一緒になって組織受容区画(2590)を画定する。遠位壁(2540)は、上方開口部(2542)および溝(2550)を画定している。近位壁(2570)は、近位に向けられた突出部(2572)を含む。Oリング(2574)が、突出部(2572)の周りに配されている。図106および図109で最もよく分かるように、突出部(2572)は、組織サンプルトレー(2530)がカバー(2510)に挿入されるとカバー(2510)の近位開口部(2512)の中に嵌まるようにサイズ決めされている。Oリング(2574)は、突出部(2572)が開口部(2512)に挿入されると開口部(2512)内部に流体シールをもたらすように位置付けられ、構成されている。よって、Oリング(2574)は、組織サンプルホルダー組立体(2500)内部の真空を維持し、流体が組織サンプルホルダー組立体(2500)から漏れるのを防ぐのに役立つ。突出部(2572)は、カバー(2510)から近位に突出しているので、オペレーターは、容易にカバー(2510)をつかみ、突出部(2572)を遠位に押して組織サンプルトレー(2530)をカバー(2510)から押し出すことができる。ほんの一例として、これは、組織受容区画(2590)に集められている組織サンプルを回収するために行われ得る。
上方開口部(2542)は、組織受容区画(2590)と直接流体連通している。壁(2560)および床部(2580)は、対応する排水開口部(2562、2582)を含み、排水開口部(2562、2582)も、流体を組織受容区画(2590)から排水するように組織受容区画(2590)と流体連通している。排水開口部(2562、2582)はまた、以下でさらに詳細に説明するように、組織受容区画(2590)に真空を伝えるための経路を提供する。溝(2550)は、遠位壁(2540)の遠位面のほぼ全体にわたって延びており、上方開口部(2542)の真下にある領域(2552)を含んでいる。遠位壁(2540)は、複数の外側に延びるフランジ(2544)をさらに含み、これらのフランジは、間にノッチ(2556)を画定している。ノッチ(2556)は、カバー(2510)と組織サンプルトレー(2530)との間に画定された隙間(2502)、および溝(2550)と流体連通している。よって、ノッチ(2556)は、本明細書に記載する他の実施例の水溜め開口部によりもたらされるのと同じような機能性をもたらす。
図113〜図114で最もよく分かるように、本実施例の床部(2580)は、長さ方向に延びるリブ(2584)をさらに含む。リブ(2584)は、カバー(2510)に係合して、隙間(2502)を、組織サンプルトレー(2430)の底部における2つの側方セクションに分割するように構成されている。組織サンプルトレー(2430)の遠位領域は、中空のこぶ(2570)も含む。図114に示すように、リブ(2584)の遠位部分は、こぶ(2570)内へ上方に延びている。それにもかかわらず、リブ(2584)およびこぶ(2570)は、隙間(2502)の一方の側方から、隙間(2502)のもう一方の側方までの流体通路(2572)を提供する。
組織サンプルホルダー(2500)がプローブ(100)と連結されると、上方開口部(2542)は、シール部材(170)の開口部(174)と整列し、溝(2550)の領域(2552)は、シール部材(170)の開口部(176)と整列する。よって、真空がチューブ(20)および開口部(176)を介して適用されると、この真空は、溝(2550)およびノッチ(2556)を通じて隙間(2502)に伝えられる。この真空はさらに、排水開口部(2562、2582)を通じて組織受容区画(2590)に、また、さらには開口部(2542、174)まで伝えられて、カッター(150)の内腔(151)に到達する。したがって、チューブ(20)からの真空により、切断された組織サンプルが、内腔(151)を通って近位に引き寄せられて組織受容区画(2590)に到達し得ることを、理解されたい。内腔(151)を通って近位に引き寄せられた流体が、開口部(174、2542)、組織受容区画(2590)、排水開口部(2562、2582)、ノッチ(2556)、溝(2550)、および開口部(176)を介してチューブ(20)にさらに引き込まれ得ることも、理解されたい。よって、組織サンプルホルダー(2530)がプローブ(100)と連結されると、生検装置(10)は、組織サンプルを組織受容区画(2590)の中に捕捉し、流体を排水するように動作し得る。
D.近位トレー解放特徴部および二重の溝を備えた例示的な組織サンプルホルダー組立体
図115〜図123は、プローブ(100)と連結され得る、別の例示的な組織サンプルホルダー組立体(2600)を示している。この実施例の組織サンプルホルダー組立体(2600)は、カバー(2610)と、カバー(2610)に取り外し可能に挿入される組織サンプルトレー(2630)と、を含む。図116で最もよく分かるように、カバー(2610)は、近位開口部(2612)を含む。カバー(2610)は、前述したカバー(1410)と同様に、3つの丸い突出部を有する近位部分も含む。さらに、この実施例のカバー(2610)は、前述したカバー(1510)と同様に、二又の差し込みピンスロット(2620)を含む。さらに前述したように、これらの二又の差し込みピンスロット(2620)により、組織サンプルホルダー組立体(2600)は、プローブ(100)に対して第1の角度方向と第2の角度方向との間を移行することができ、生検装置(10)は、組織サンプルホルダー組立体(2600)が第1の角度方向にあるときに動作可能であり、また、組織サンプルホルダー組立体(2600)が第2の角度方向にあるときもまた動作可能である。
図120〜図123で最もよく分かるように、本実施例の組織サンプルトレー(2630)は、遠位壁(2640)、一対の側壁(2660)、および近位壁(2670)を含む。壁(2640、2660、2670)は一緒になって組織受容区画(2690)を画定する。遠位壁(2640)は、上方開口部(2642)、第1の溝(2650)、および溝(2650)から流体的に隔離された第2の溝(2680)を画定している。近位壁(2670)は、近位に向けられた突出部(2672)を含む。Oリング(2674)が突出部(2672)の周りに配されている。図116で最もよく分かるように、突出部(2672)は、組織サンプルトレー(2630)がカバー(2610)に挿入されるとカバー(2610)の近位開口部(2612)の中に嵌まるようにサイズ決めされている。Oリング(2674)は、突出部(2672)が開口部(2612)に挿入されると開口部(2612)内部に流体シールをもたらすように位置付けられ、構成されている。よって、Oリング(2674)は、組織サンプルホルダー組立体(2600)内部に真空を維持し、流体が組織サンプルホルダー組立体(2600)から漏れるのを防ぐのに役立つ。突出部(2672)は、カバー(2610)から近位に突出しているので、オペレーターは、容易にカバー(2610)をつかみ、突出部(2672)を遠位に押して、組織サンプルトレー(2630)をカバー(2610)から押し出すことができる。ほんの一例として、これは、組織受容区画(2690)に集められている組織サンプルを回収するために行われ得る。
上方開口部(2642)は、組織受容区画(2690)と直接流体連通している。壁(2660)は、排水開口部(2662)を含み、排水開口部(2662)も、組織受容区画(2690)から流体を排水するために組織受容区画(2690)と流体連通している。排水開口部(2662)はまた、以下でさらに詳細に説明するように、組織受容区画(2690)に真空を伝えるための経路を提供する。遠位壁(2640)は、溝(2650)の底部にノッチ(2656)を画定している。ノッチ(2656)は、カバー(2610)と組織サンプルトレー(2630)との間に画定された隙間(不図示)と、溝(2650)との間を流体連通させるための経路を提供するように構成されている。よって、ノッチ(2656)は、本明細書に記載する他の実施例の水溜め開口部によりもたらされるのと同じような機能性を提供する。
前述のとおり、組織サンプルホルダー組立体(2600)は、プローブ(100)に対して第1の角度方向と第2の角度方向との間で選択的に回転することができる。組織サンプルホルダー組立体(2600)がプローブ(100)に対して第1の角度方向に配されると、開口部(2642)は、シール部材(170)の開口部(174)と整列し、溝(2650)の上方領域(2652)は、シール部材(170)の開口部(176)と整列する。
よって、第1の角度方向にある、この組織サンプルホルダー組立体(2600)は、切断された組織サンプルを、組織サンプル区画(2690)に引き込むように動作する。よって、真空がチューブ(20)および開口部(176)を介して適用されると、この真空は、溝(2650)およびノッチ(2656)を通って、カバー(2610)と組織サンプルトレー(2630)との間に画定された隙間まで伝えられる。この真空はさらに、排水開口部(2662)を通って組織受容区画(2690)に、また、さらには開口部(2642、174)まで伝えられて、カッター(150)の内腔(151)に到達する。したがって、チューブ(20)からの真空により、切断された組織サンプルが、内腔(151)を通って近位に引き寄せられて組織受容区画(2690)に到達し得ることを、理解されたい。内腔(151)を通って近位に引き寄せられた流体が、開口部(174、2642)、組織受容区画(2690)、排水開口部(2662)、ノッチ(2656)、溝(2650)、および開口部(176)を介してチューブ(20)にさらに引き込まれ得ることを、理解されたい。よって、組織サンプルホルダー(2630)が第1の角度方向でプローブ(100)と連結されると、生検装置(10)は、組織サンプルを組織受容区画(2690)の中に捕捉し、流体を排水するように動作し得る。
組織サンプルホルダー組立体(2600)が第2の角度方向で配されると、第2の溝(2680)は、シール部材(170)の双方の開口部(174、176)と流体連通し、開口部(2642)および溝(2650)はいずれも、対応する開口部(174、176)から流体的に隔離される。よって、溝(2680)は、開口部(174、176)を互いに連結する短絡部を効率的にもたらし、組織サンプル区画(2690)および組織サンプルホルダー組立体(2600)の他の内部構成要素/領域を回避する。
場合によっては、1つまたは複数の流体(例えば、薬剤および/もしくは他の種類の流体)を生検部位に投与するために、組織サンプルホルダー組立体(2600)が第2の角度方向にある状態で生検装置(10)を操作することが望ましい場合がある。例えば、針(110)が患者の組織内に配された状態で、カッター(150)は、近位位置まで後退され、側方孔(114)を有効に開くことができる。医療用流体(または他の種類の流体)の供給源が、ルアーフィット(32、42)のいずれかと連結されて、チューブ(46)を医療用流体(または他の種類の流体)の供給源と流体連通させることができる。前述のとおり、チューブ(46)は、マニホールド(122)を介して第2の内腔(192)と流体連通している。やはり前述したように、第2の内腔(192)は、開口部(194)を介して側方孔(114)と流体連通している。これにより、医療用流体(または他の種類の流体)は、側方孔(114)を介して組織に送達され得る。真空がチューブ(20)を通じて適用されて、チューブ(46)を通じて医療用流体(または他の種類の流体)を引き寄せるのを助け得ることも、理解されたい。開口部(174、176)間に直接的な流体通路を設けることにより、溝(2680)は、この真空が、組織受容区画(2690)および組織サンプルホルダー組立体(2600)の他の内部構成要素/領域を回避するようにする。
組織サンプルホルダー組立体(2600)を有する生検装置(10)が、1回の生検処置中に第1の角度方向と第2の角度方向を繰り返すように動作し得ることを、前記から理解されたい。例えば、生検装置(10)は、処置の第1の部分においては、組織サンプルホルダー組立体(2600)が第1の角度方向にある状態で動作することができ、ここで、1つまたは複数の組織サンプルが組織受容区画(2690)に集められる。次にオペレーターは、外側カバー(2610)を回転させ(これにより、組織サンプルトレー(2630)も回転する)、組織サンプルホルダー組立体(2600)を第2の角度方向にすることができる。第2の角度方向では、オペレーターは、1つまたは複数の流体(例えば、薬剤および/もしくは他の種類の流体)を生検部位に投与することができる。オペレーターは次に、組織サンプルホルダー組立体(2600)を再び第1の角度方向へと移行させて、1つまたは複数の追加の組織サンプルを収集することができる。第1の角度方向と第2の角度方向をこのように繰り返すことは、何回でも行われ得る。
E.近位トレー解放特徴部および排水リブを備えた例示的な組織サンプルトレー
図124〜図127は、組織サンプルトレー(2630)の代わりに組織サンプルホルダー組立体(2600)に組み込まれ得る、例示的な代替的組織サンプルトレー(2730)を示している。この実施例の組織サンプルトレー(2730)は、この実施例の組織サンプルトレー(2730)の遠位壁(2740)に第2の溝(2680)がないことを除き、組織サンプルトレー(2630)と実質的に同じである。代わりに、いくつかの他のバージョンの組織サンプルトレー(2730)は、溝(2680)を含み得る。また、組織サンプルトレー(2630)とは異なり、本実施例の組織サンプルトレー(2730)は、各側壁(2760)に、一連の外側に延びるリブ(2764)を含む。リブ(2764)は、組織サンプルトレー(2730)の下側で終端している。場合によっては、リブ(2764)は、真空が溝(2750)から組織受容区画(2790)に伝わるのを促進する。さらに、または代わりに、リブ(2764)は、流体が組織受容区画(2790)から出るのを促進することができる。第2の溝(2680)を省略すること、およびリブ(2764)を含むことは別として、組織サンプルトレー(2730)は、組織サンプルトレー(2630)と同時である。
F.オーバーモールドされたボタンを備えた例示的なカバー
前述したさまざまな実施例では、組織サンプルトレーの、近位に延びる突出部は、組織サンプルホルダー組立体のカバーから近位に突出していて、組織サンプルトレーをカバーから押し出すためにオペレーターが組織サンプルトレーの突出部を直接押すことを可能にする。図128〜図129は、近位に突出する突出部を組織サンプルトレーから省略しつつも、同様の機能性を提供し得る特徴部の、単に例示的な一例を示している。具体的には、図128〜図129は、前述したさまざまな組織サンプルホルダー組立体のいずれにも容易に組み込まれ得る、例示的なカバー(2810)を示している。本実施例のカバー(2810)は、カバー(2810)の近位端部に、3つの丸い突出部付きの構成を有するが、カバー(2810)は、代わりに、任意の他の適切な形状を有し得ることを、理解されたい。
本実施例のカバー(2810)は、カバー(2810)の近位端部に、一体的な押しボタン特徴部(2812)を含む。押しボタン特徴部(2812)は変形可能である。いくつかのバージョンでは、押しボタン特徴部(2812)は、エラストマー材料から形成される。押しボタン特徴部(2812)は、カバー(2810)内部に配されたトレーもしくはバスケットの近位端部に係合するように構成された、遠位突出部(2814)を含む。よって、オペレーターが、トレーもしくはバスケットをカバー(2810)から押し出したいと思ったら、オペレーターは、カバー(2810)をプローブ(100)から取り外し、その後、押しボタン特徴部(2812)を遠位に押すことができる。これにより、押しボタン特徴部(2812)は遠位側に変形でき、これによって、突出部(2814)はさらに、トレーもしくはバスケットを、カバー(2810)に対して遠位に駆動することができる。他の適切な特徴部および構成は、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。
VII.複数の取り外し可能なトレーを備えた例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体
場合によっては、複数の取り外し可能なトレーを含む、組織サンプルホルダー組立体を提供することが望ましい場合があり、各トレーは、複数の組織サンプルを保持するようにサイズ決めされ、構成されている。これにより、生検装置(10)の回転組立体は、組織サンプルホルダー組立体を回転させて、組織サンプルをさまざまな取り外し可能なトレーに分配することができるようになる。このような組織サンプルホルダー組立体のいくつかの実施例が、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy Device Tissue Sample Holder with Bulk Chamber and Pathology Chamber」の名称で2013年2月28日に公開された米国特許出願公開第2013/0053724号に開示されている。いくつかの追加の実施例を、以下でさらに詳細に記載するが、さらに他の実施例は、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。
A.近位に取り外し可能なトレーを備えた例示的な組織サンプルホルダー組立体
図130〜図140は、プローブ(100)と連結され得る、別の例示的な組織サンプルホルダー組立体(2900)を示している。この実施例の組織サンプルホルダー組立体(2900)は、カバー(2910)、本体(2920)、および複数の組織サンプルトレー(2940)を含む。カバー(2910)は、一対の差し込みピンスロット(2912)を含み、これは、差し込みピン(109)を受容するように構成されており、組織サンプルホルダー組立体(2900)を、プローブ(100)と取り外し可能に連結する。カバー(2910)は、開いた遠位端部(2914)および開いた近位端部(2916)も含む。以下でさらに詳細に説明するように、カバー(2910)は、プローブ(100)に対して本体(2920)を収容するように構成されているが、カバー(2910)は、本体(2920)がカバー(2910)内部で回転するのを可能にする。
図134および図136で最もよく分かるように、本体(2920)は、本体(2920)の近位端部(2921)から遠位に延びる、一連の4つの通路(2922)を含む。通路(2922)は、対応する組織サンプルトレー(2940)を受容するように構成されている。図132および図135で最もよく分かるように、本体(2920)の遠位端部(2923)は、一組の内側開口部(2924)および一組の外側開口部(2926)を含む。開口部(2924、2926)は、対になって設けられ、遠位端部(2923)の周りで角度をつけて離間している。各対の開口部(2924、2926)は、対応する通路(2922)と流体連通している。遠位端部(2923)はまた、溝(2980)を含む。溝(2980)は、開口部(2924、2926)または通路(2922)のいずれとも流体連通していない。
図130および図132で最もよく分かるように、本体(2920)は、遠位に突出する鋲(2930)も含む。鋲(2930)は、回転部材(180)の把持特徴部(184)と連結するように構成されている。鋲(2930)は、本体(2920)の一体的特徴部であり、鋲(2930)の回転により、本体(2920)および組織サンプルトレー(2940)が鋲(2930)の長さ方向軸を中心に回転する。前述のとおり、回転部材(180)は、一体的な歯車(182)を含み、一体的な歯車(182)は、プローブ(100)およびホルスター(200)が互いに連結されると、ホルスター(200)の歯車(240)と噛み合う。歯車(240)は、ホルスター(200)のモーターによって駆動されて、組織サンプルを切断するためにカッター(150)が作動されるたびに、回転部材(180)を所定の角度増分で回転させる。ほんの一例として、歯車(240)は、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って、かつ/または、本明細書で引用した任意の他の参考文献の教示の少なくとも一部に従って、駆動され得る。
図137〜図140で最もよく分かるように、各組織サンプルトレー(2940)は、近位壁(2942)、一対の側壁(2944)、遠位壁(2946)、および床部(2948)を含む。壁(2942、2944、2946)および床部(2948)は一緒になって組織受容チャンバ(2990)を画定する。近位壁(2942)は、組織サンプルトレー(2940)が通路(2922)に完全に挿入されると、本体(2920)に対する流体密封のシールをもたらすように構成されている。ハンドル(2950)が、近位壁(2942)から近位に延び、組織サンプルトレー(2940)を通路(2922)から近位に引き抜くのを容易にする。遠位壁(2946)は、上方の弓状開口部(2952)と、下方のV字型凹部(2954)とを含む。組織サンプルトレー(2940)が通路(2922)に挿入されると、開口部(2952)は、本体(2920)の対応する開口部(2926)と整列し、凹部(2954)は、本体(2920)の対応する開口部(2924)と整列する。床部(2948)は、近位壁(2942)から遠位壁(2946)までのテーパー状の移行部を提供するように成形され、床部(2948)は、凹部(2954)のV字型への移行部を提供する。図139で最もよく分かるように、床部(2948)はまた、別の寸法に沿ってテーパー状になっており、床部(2948)が近位壁(2942)から遠位壁(2946)に延びるにつれて、床部(2948)は外側へ扇形に広がっている。床部(2948)はまた、複数の開口部(2949)を含み、これらの開口部は、開口部(2949)を通じた真空および流体の連通をもたらすとともに、開口部(2949)を組織サンプルが通過するのを防ぐように構成されている。
前述のとおり、本体(2920)は、プローブ(100)に対してさまざまな角度方向に回転するように、鋲(2930)を介して駆動され得る。それらの角度方向のいくつかでは、一対の開口部(2924、2926)のうちの内側開口部(2924)は、シール部材(170)の開口部(176)と整列し、同じ対の開口部(2924、2926)のうちの外側開口部(2926)は、シール部材(170)の開口部(174)と整列する。よって、チューブ(20)を介して引かれる真空は、開口部(176、2924)を介して対応する床部(2948)の下側に伝えられる。この真空は、開口部(2949)を通って、床部(2948)の上の対応する組織受容チャンバ(2990)までさらに伝えられ、その後、開口部(2926、174)を介してカッター(150)の内腔(151)に伝えられる。この真空は、切断された組織サンプルが、内腔(151)を通じて近位に引き寄せられるのに役立ち得る。このような切断された組織サンプルは次に、開口部(2926、174)を通ってさらに近位に送られて、それから、組織受容チャンバ(2990)に到達することができる。いくつかの組織サンプルが、各組織受容チャンバ(2990)に集められ得ることを、理解されたい。カッター(150)の内腔(151)を通って引き寄せられた流体が、開口部(2926、174)、組織受容チャンバ(2990)、開口部(2949)、および開口部(176、2924)を通過して、チューブ(20)を介して排水され得ることも、理解されたい。さらに、カッター(150)の内腔(151)を通って引き寄せられた流体が、その特定の時点で開口部(174、176)と整列する特定の通路(2922)のみを通過する。言い換えれば、その特定の時点で開口部(174、176)と整列した通路(2922)と関連する「アクティブな」組織受容チャンバ(2990)内部にない組織サンプルは、流体でいっぱいにはならない。
本体(2920)を回転させるために回転部材(180)を駆動するモーターは、カッター(150)がある回数作動されたら、自動的に作動されてよく、回転部材(180)は、次の対の開口部(2924、2926)を、開口部(174、176)に対して割り出して、追加の組織サンプルを、次の(空の)組織受容チャンバ(2990)に入れる。代わりに、本体(2920)を回転させるために回転部材(180)を駆動するモーターは、オペレーターによって(例えば、ボタンもしくは他のユーザー入力特徴部などを作動させることによって)選択的に作動されてよく、オペレーターは、次の対の開口部(2924、2926)を、開口部(174、176)に対していつ割り出すかを決定する。いくつかの他のバージョンでは、本体(2920)は、手動で回転され、モーターは、本体(2920)を回転させるために作動されない。本体(2920)が回転され得る、さまざまな適切な方法は、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。
場合によっては、オペレーターは、1つまたは複数の流体(例えば、薬剤および/もしくは他の種類の流体)を生検部位に投与したいと思うかもしれない。そのような場合、本体(2920)は、溝(2980)を開口部(174、176)と整列させるように回転され得る。本明細書に記載する他の実施例のように、溝(2980)は、開口部(174、176)を互いに連結する短絡部を提供し、本体(2920)の内部および組織サンプルトレー(2940)を回避する。
B.遠位に取り外し可能なトレーを備えた例示的な組織サンプルホルダー組立体
図141〜図147は、プローブ(100)と連結され得る、さらに別の例示的な組織サンプルホルダー組立体(3000)を示している。この実施例の組織サンプルホルダー組立体(3000)は、カバー(3010)と、本体(3020)と、複数の組織サンプルトレー(3040)とを含む。カバー(3010)は、一対の差し込みピンスロット(3012)を含み、差し込みピンスロット(3012)は、差し込みピン(109)を受容するように構成されて、組織サンプルホルダー組立体(3000)を、プローブ(100)と取り外し可能に連結させる。カバー(3010)はまた、開いた遠位端部(3014)および開いた近位端部(3016)を含む。以下でさらに詳細に説明するように、カバー(3010)は、プローブ(100)に対して本体(3020)を収容するように構成されるが、カバー(3010)は、本体(3020)をカバー(3010)内部で回転させることができる。
図143で最もよく分かるように、本体(3020)は、本体(3020)の遠位端部(3021)から近位に延びる、一連の4つの通路(3022、3024)を含む。通路(3022)は、対応する組織サンプルトレー(3040)を受容するように構成されている。通路(3024)は、取り外し可能なプラグ(3050)を受容するように構成されている。図142で最もよく分かるように、本体(3020)の近位端部(3023)は、1つの開口部(3026)を含み、これは、開口部(3026)を通じて通路(3024)にプラグ(3050)を選択的に挿入することができるように構成されている。図141で分かるように、プラグ(3050)は、プラグ(3050)が通路(3024)に完全に挿入されたときに、通路(3024)の全長の手前で止まり、プラグ(3050)が通路(3024)に完全に挿入されたときに、凹部(3028)が、通路(3024)の遠位端部の中に残っている。
図141および図143で最もよく分かるように、本体(3020)は、遠位に突出する鋲(3030)も含む。鋲(3030)は、回転部材(180)の把持特徴部(184)と連結するように構成される。鋲(3030)は、本体(3020)の一体的特徴部であり、鋲(3030)の回転により、本体(3020)および組織サンプルトレー(3040)が鋲(3030)の長さ方向軸を中心に回転する。前述のとおり、回転部材(180)は、プローブ(100)およびホルスター(200)が互いに連結されたときにホルスター(200)の歯車(240)と噛み合う一体的な歯車(182)を含む。歯車(240)は、ホルスター(200)のモーターにより駆動されて、組織サンプルを切断するためにカッター(150)が作動されるたびに、回転部材(180)を所定の角度増分で回転される。ほんの一例として、歯車(240)は、開示の内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って、かつ/または本明細書で引用する任意の他の参考文献の教示の少なくとも一部に従って、駆動されてよい。
図144〜図147で最もよく分かるように、各組織サンプルトレー(3040)は、近位壁(3042)、一対の側壁(3044)、遠位壁(3046)、および床部(3048)を含む。壁(3042、3044、3046)および床部(3048)は一緒になって組織受容チャンバ(3090)を画定している。遠位壁(3046)は、上方開口部(3052)および下方開口部(3054)を含む。組織サンプルトレー(3040)が通路(3022)に挿入されると、遠位壁(3046)および開口部(3052、3054)は、本体(3020)の遠位端部(3021)で露出される。床部(3048)は、近位壁(3042)から遠位壁(3046)に向かって下方へとテーパー状になるが、下方開口部(3054)につながるチャネル(3056)を提供する。床部(3048)はまた、複数の開口部(3049)を含み、これらの開口部は、開口部(3049)を通じた真空および流体の連通をもたらすとともに、開口部(3049)を組織サンプルが通過するのを妨げるように構成されている。
前述のとおり、本体(3020)は、プローブ(100)に対してさまざまな角度方向に回転するように鋲(3030)により駆動され得る。それらの角度方向のいくつかでは、1つの組織サンプルトレー(3040)の下方開口部(3054)は、シール部材(170)の開口部(176)と整列し、同じ組織サンプルトレー(3040)の上方開口部(3052)は、シール部材(170)の開口部(174)と整列する。よって、チューブ(20)を介して引かれた真空は、開口部(176、3024)を介して、対応する床部(3048)の下側に伝えられる。この真空は、開口部(3049)を通って、床部(3048)の上の対応する組織受容チャンバ(3090)までさらに伝えられ、その後、開口部(3052、174)を介して、カッター(150)の内腔(151)まで伝えられる。この真空は、切断された組織サンプルが、内腔(151)を通って近位に引き寄せられるのを助けることができる。このような切断された組織サンプルは、次に、開口部(3052、174)を通ってさらに近位に送られ、その後、組織受容チャンバ(3090)に到達する。いくつかの組織サンプルが各組織受容チャンバ(3090)に集められ得ることを、理解されたい。カッター(150)の内腔(151)を通って引き寄せられた流体が、開口部(3052、174)、組織受容チャンバ(3090)、開口部(3049)、および開口部(176、3054)を通過し、チューブ(20)を介して排水され得ることも、理解されたい。さらに、カッター(150)の内腔(151)を通って引き寄せられた流体は、その特定の時点で開口部(174、176)と整列した特定の通路(3022)のみを通過する。言い換えれば、その特定の時点で開口部(174、176)と整列している通路(3022)と関連した「アクティブな」組織受容チャンバ(3090)の中にない組織サンプルは、流体でいっぱいにはならない。
本体(3020)を回転させるために回転部材(180)を駆動するモーターは、カッター(150)がある回数作動されたら、自動的に作動されてよく、回転部材(180)は、次の対の開口部(3052、3054)を開口部(174、176)に対して割り出して、追加の組織サンプルを、次の(空の)組織受容チャンバ(3090)に入れる。代わりに、本体(3020)を回転させるために回転部材(180)を駆動するモーターは、オペレーターによって(例えば、ボタンもしくは他のユーザー入力特徴部などを作動させることによって)選択的に作動されてよく、オペレーターは、次の対の開口部(3052、3054)を開口部(174、176)に対していつ割り出すかを決定する。いくつかの他のバージョンでは、本体(3020)は、手動で回転され、モーターは、本体(3020)を回転させるために作動されない。本体(3020)が回転され得る、さまざまな適切な方法は、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。
場合によっては、オペレーターは、1つまたは複数の流体(例えば、薬剤および/もしくは他の種類の流体)を生検部位に投与したいと思うかもしれない。そのような場合、本体(3020)は、通路(3024)を開口部(174、176)と整列させるように回転され得る。この段階で、プラグ(3050)は、通路(3024)に挿入されてよく、開口部(174、176)は、シールされた凹部(3028)を与えられる。本明細書に記載する他の実施例のように、凹部(3028)は、開口部(174、176)を互いに連結する短絡部を提供し、組織サンプルトレー(3040)を回避する。
さらに、または代わりに、オペレーターは、針(110)を介して生検部位マーカーを生検部位に配備したいと思うかもしれない。そのような場合、本体(3020)は、通路(3024)を開口部(174、176)と整列させるように回転され得る。この段階で、プラグ(3050)は、通路(3024)から取り外されてよく、通路(3024)および開口部(174)を介したカッター(150)の内腔(151)への開いた通路を提供する。カッター(150)は、この段階で近位に後退した位置にあってよく、側方孔(114)を有効に開く。次に、マーカーアプライヤ器具の作業端部が開いた側方孔(114)に到達するまで、マーカーアプライヤ器具のシャフトが、通路(3024)、開口部(174)、およびカッター(150)の内腔(151)を通して挿入され得る。マーカーアプライヤ器具は、その後、開いた側方孔(114)を介して生検部位に生検部位マーカーを配備するために作動され得る。例示的なマーカーアプライヤ器具が、開示の内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号に開示されている。代わりに、任意の他の適切なマーカーアプライヤ器具を使用してよい。いったん生検部位が適切にマークされたら、オペレーターは、プラグ(3050)を通路(3024)に戻す(replace)ことができる。
いくつかの変形体では、組織サンプルホルダー組立体(3000)のプラグ(3050)および通路(3024)は、組織サンプルホルダー組立体(3000)に組み込まれ、溝(2980)が省略され、通路(2922)および組織サンプルトレー(2940)は、プラグ(3050)および通路(3024)を収容するように構成を変えられる。本明細書の教示が、異なる実施例間で組み合わせられ得る、他の適切な方法は、当業者には明らかであろう。
VIII.複数の静止バルク組織受容区画を備えた例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体
図148〜図152は、本体(3020)および組織サンプルトレー(3040)の代わりに組織サンプルホルダー組立体(3000)に組み込まれ得る、例示的な組立体(3100)を示している。この実施例の組立体(3100)は、本体(3120)およびスクリーン部材(3140)を含む。この実施例の本体(3120)は、本体(3120)の遠位端部(3121)から近位に延びる一連の7つの通路(3122、3124)を含む。通路(3122)は、本体(3120)の、半径方向に延びる内壁(3160、3162)によって画定される。通路(3124)は、壁(3162)によって画定される。各壁(3160、3162)は、以下でさらに詳細に説明するように、スクリーン部材(3140)を受容するように構成された、対応するチャネル(3164、3166)を画定している。通路(3124)は、前述したプラグ(3050)のような、取り外し可能なプラグを受容するように構成されている。図149および図151で最もよく分かるように、本体(3120)の近位端部(3123)は、1つの開口部(3126)を含み、この開口部(3126)は、開口部(3126)を通じて通路(3124)にプラグを選択的に挿入することができるように構成されている。本実施例では、挿入されたプラグは、プラグが通路(3124)に完全に挿入されると、通路(3124)の全長の手前で止まり、プラグが通路(3124)に完全に挿入されると、凹部が通路(3124)の遠位端部内に残る。
図148および図152で最もよく分かるように、本体(3120)は、遠位に突出する鋲(3130)も含む。鋲(3130)は、回転部材(180)の把持特徴部(184)と連結されるように構成されている。鋲(3130)は、本体(3120)の一体的な特徴部であり、鋲(3130)の回転により、本体(3120)およびスクリーン部材(3140)が、鋲(3130)の長さ方向軸を中心として回転する。前述のとおり、回転部材(180)は、プローブ(100)およびホルスター(200)が互いに連結されるとホルスター(200)の歯車(240)と噛み合う、一体的な歯車(182)を含む。歯車(240)は、ホルスター(200)のモーターにより駆動され、組織サンプルを切断するためにカッター(150)が作動されるたびに、回転部材(180)を所定の角度増分で回転させる。ほんの一例として、歯車(240)は、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って、かつ/または、本明細書に引用される任意の他の参考文献の教示の少なくとも一部に従って、駆動され得る。
図152で最もよく分かるように、スクリーン部材(3140)は、例えば、「C」字型を形成するように湾曲したシート材料(例えば、金属、プラスチックなど)を含み、スクリーン部材(3140)のエッジ(3142、3144)は、長さ方向に延びる隙間(3146)を画定する。前述のとおり、スクリーン部材(3140)は、チャネル(3164、3166)を介して本体(3120)に挿入される。エッジ(3142、3144)は、壁(3162)のチャネル(3166)に位置付けられ、通路(3124)は隙間(3146)に位置付けられる。スクリーン部材(3140)はまた、その中を通じて形成された複数の開口部(3148)を含む。開口部(3148)は、開口部(3148)を通じて真空および流体の連通をもたらすとともに、組織サンプルが開口部(3148)を通過するのを妨げるように構成されている。
図150で最もよく分かるように、スクリーン部材(3140)は、各通路(3122)を内側チャンバ(3176)および外側チャンバ(3174)に効果的に分割し、各通路(3122)は、それぞれの一対のチャンバ(3176、3174)を有する。前述のとおり、本体(3120)は、鋲(3130)により駆動されて、プローブ(100)に対してさまざまな角度方向に回転することができる。それらの角度方向のいくつかでは、1つの通路(3122)の内側チャンバ(3176)は、シール部材(170)の開口部(176)と整列し、同じ通路(3122)の外側チャンバ(3174)は、シール部材(170)の開口部(174)と整列する。よって、チューブ(20)を介して引かれた真空は、開口部(176)およびチャンバ(3174)を介して、対応する通路(3122)内のスクリーン部材(3140)の一部の下側に伝えられる。この真空はさらに、開口部(3148)を通って、スクリーン部材(3140)の同じ部分より上の対応するチャンバ(3174)まで、そして、さらには、開口部(174)を介してカッター(150)の内腔(151)に伝えられる。この真空は、切断された組織サンプルが、内腔(151)を通じて近位に引き寄せられるのを助けることができる。このような切断された組織サンプルは、次に、開口部(174)を通ってさらに近位に伝えられ、その後、チャンバ(3174)に到達する。いくつかの組織サンプルが、各チャンバ(3174)に集められ得ることを、理解されたい。カッター(150)の内腔(151)を通じて引き寄せられた流体が、開口部(174)、チャンバ(3174)、開口部(3148)、チャンバ(3176)、および開口部(176)を通過して、チューブ(20)を介して排水されることも、理解されたい。さらに、カッター(150)の内腔(151)を通って引き寄せられた流体は、その特定の時点で開口部(174、176)と整列した特定の通路(3122)のみを通過する。言い換えれば、その特定の時点で開口部(174、176)と整列した通路(3122)と関連する「アクティブな」チャンバ(3174)内部にない組織サンプルは、流体でいっぱいにはならない。
本体(3120)を回転させるために回転部材(180)を駆動するモーターは、カッター(150)がある回数作動されたら、自動的に作動されてよく、回転部材(180)は、次の対のチャンバ(3176、3174)を開口部(174、176)に対して割り出して、追加の組織サンプルを次の(空の)組織チャンバ(3174)に入れる。代わりに、本体(3120)を回転させるために回転部材(180)を駆動するモーターは、オペレーターによって(例えば、ボタンもしくは他のユーザー入力特徴部などを作動させることによって)選択的に作動されてよく、オペレーターは、次の対のチャンバ(3176、3174)を開口部(174、176)に対していつ割り出すかを決定する。いくつかの他のバージョンでは、本体(3120)は、手動で回転され、モーターは、本体(3120)を回転させるためには作動されない。本体(3120)が回転され得る、さまざまな適切な方法は、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。
場合によっては、オペレーターは、1つまたは複数の流体(例えば、薬剤および/もしくは他の種類の流体)を生検部位に投与したいと思うかもしれない。そのような場合、本体(3120)は、通路(3124)を開口部(174、176)と整列させるように回転され得る。この段階で、プラグは、通路(3124)に挿入されてよく、開口部(174、176)は、シールされた凹部を与えられる。本明細書に記載する他の実施例のように、シールされた凹部は、開口部(174、176)を互いに連結する短絡部を提供し、チャンバ(3176、3174)を回避する。
さらに、または代わりに、オペレーターは、針(110)を介して生検部位マーカーを生検部位に配備したいと思うかもしれない。そのような場合、本体(3120)は、通路(3124)を開口部(174、176)と整列させるように回転され得る。この段階で、プラグは、通路(3124)から取り外されてよく、通路(3124)および開口部(174)を介したカッター(150)の内腔(151)への開いた通路を提供する。カッター(150)は、この段階で、近位に後退した位置にあってよく、側方孔(114)を効果的に開く。次に、マーカーアプライヤ器具のシャフトは、マーカーアプライヤ器具の作業端部が開いた側方孔(114)に到達するまで、通路(3124)、開口部(174)、およびカッター(150)の内腔(151)を通じて挿入され得る。マーカーアプライヤ器具は、その後、開いた側方孔(114)を介して生検部位に生検部位マーカーを配備するように作動され得る。例示的なマーカーアプライヤ器具は、開示の内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号に開示されている。代わりに、任意の他の適切なマーカーアプライヤ器具を使用することができる。いったん生検部位が適切にマークされたら、オペレーターは、プラグを通路(3124)に戻すことができる。
IX.単一のバルクサンプルトレーおよびプラグを備えた例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体
図163〜図171は、プローブ(100)と連結され得る、さらに別の例示的な組織サンプルホルダー組立体(4900)を示している。この実施例の組織サンプルホルダー組立体(4900)は、カバー(4910)、本体(4920)、組織サンプルトレー(4940)、およびプラグ(4980)を含む。カバー(4910)は、一対の差し込みピンスロット(4912)を含み、差し込みピンスロット(4912)は、差し込みピン(109)を受容するように構成され、組織サンプルホルダー組立体(4900)は、プローブ(100)と取り外し可能に連結されることができる。カバー(4910)はまた、開いた遠位端部(4914)および開いた近位端部(4916)を含む。以下でさらに詳細に説明するように、カバー(4910)は、プローブ(100)に対して本体(4920)を収容するように構成されているが、カバー(4910)は、本体(4920)をカバー(4910)内部で回転させることができる。
図165で最もよく分かるように、本体(4920)は、トレー受容通路(4922)およびプラグ受容通路(4924)を含み、各通路(4922、4924)は、本体(3020)の遠位端部(3021)から近位に延びている。通路(4922)は、組織サンプルトレー(4940)を受容するように構成され、通路(4924)は、取り外し可能なプラグ(4980)を受容するように構成されている。図141および同様のプラグ(3050)について前述したように、本実施例のプラグ(4980)は、プラグ(4980)が通路(4924)に完全に挿入されると通路(4924)の全長の手前で止まり、プラグ(4980)が通路(4924)に完全に挿入されると、凹部(4928)が通路(4924)の遠位端部に残る。図164および図166〜図167に示すように、本体(4920)の遠位壁(4932)は、上方開口部(4934)および下方開口部(4936)を含む。組織サンプルホルダー(4900)がプローブ(100)と連結され、本体(4920)がプローブ(100)に対して組織サンプル受容角度位置まで割り出されたら、上方開口部(4934)は、シール部材(170)の開口部(174)と整列し、下方開口部(4936)は、シール部材(170)の開口部(176)と整列する。よって、上方開口部(4934)は、本体(4920)がプローブ(100)に対して組織サンプル受容角度位置まで割り出されたら、カッター(150)の内腔(151)と流体連通し、下方開口部(4936)は、本体(4920)がプローブ(100)に対して組織サンプル受容角度位置まで割り出されたら、チューブ(20)と流体連通する。
図166〜図167で最もよく分かるように、本体(4920)はまた、遠位に突出する鋲(4930)を含む。鋲(4930)は、回転部材(180)の把持特徴部(184)と連結されるように構成されている。鋲(4930)は、本体(4920)の一体的な特徴部であり、鋲(4930)の回転により、本体(4920)は鋲(4930)の長さ方向軸を中心にして回転する。前述のとおり、回転部材(180)は、プローブ(100)およびホルスター(200)が互いに連結されると、ホルスター(200)の歯車(240)と噛み合う、一体的な歯車(182)を含む。歯車(240)は、ホルスター(200)のモーターにより駆動され、組織サンプルを切断するためにカッター(150)が作動されるたびに、回転部材(180)を所定の角度増分で回転させる。ほんの一例として、歯車(240)は、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って、かつ/または、本明細書に引用される任意の他の参考文献の教示の少なくとも一部に従って、駆動され得る。
図168〜図171で最もよく分かるように、組織サンプルトレー(4940)は、遠位壁(4942)、近位壁(4944)、床部(4946)、および壁(4942、4944)間に延びる一対の側壁(4948)を含む。壁(4942、4944、4948)、および床部(4946)は協働して、組織受容区画(4950)を画定する。ハンドル(4952)が近位壁(4944)から近位に延びており、組織サンプルトレー(4940)が通路(4922)から近位に引き抜かれるのを容易にする。図169および図170〜図171で最もよく分かるように、遠位壁(4942)は、上方開口部(4962)および下方凹部(4964)を画定する。開口部(4962)および凹部(4964)は、組織サンプルホルダー(4900)がプローブ(100)と連結されると、本体(4920)の対応する開口部(4934、4936)およびシール部材(170)の開口部(174、176)と整列するように構成されている。よって、上方開口部(4962)は、本体(4920)がプローブ(100)に対して組織サンプル受容角度位置まで割り出されると、カッター(150)の内腔(151)と流体連通しており、下方凹部(4964)は、本体(4920)がプローブ(100)に対して組織サンプル受容角度位置まで割り出されると、チューブ(20)と流体連通する。
図168および図170で最もよく分かるように、上方開口部(4962)は、組織受容区画(4950)と直接流体連通している。図169および図171で最もよく分かるように、下方凹部(4964)は、U字型の水溜め内腔(4966)と流体連通している。水溜め内腔(4966)は、床部(4946)の遠位端部にある一対の下方開口部(4968)で終端している。開口部(4968)は、水溜め内腔(4966)のU字型の構成により、互いから横にオフセットしている。本実施例では、複数の排水孔(4970、4972)が、壁(4948)および床部(4946)をそれぞれ通って形成されている。排水孔(4970、4972)は、前述したさまざまな排水孔と実質的に同じように構成され、動作可能である。チューブ(20)からの真空が開口部(176、4936)および凹部(4964)を通じて適用されると、このような真空は、水溜め内腔(4966)および下方開口部(4968)を介して、床部(4946)の外側表面と通路(4922)の内側表面との間に画定された隙間または空間に、また、側壁(4948)の外側表面と通路(4922)の内側表面との間に画定された隙間または空間に伝えられることを、理解されたい。組織受容区画(4950)から排水された流体が、開口部(4968)、水溜め内腔(4966)、凹部(4964)、および開口部(176)を介して引き抜かれ得ることを、さらに理解されたい。
組織サンプルホルダー(4900)がプローブ(100)と連結されて、本体(4920)がプローブ(100)に対して組織サンプル受容角度位置まで割り出されると、上方開口部(4934、4962)が、シール部材(170)の開口部(174)と整列し、下方開口部(4936)および凹部(4964)がシール部材(170)の開口部(176)と整列することを、前記から理解されたい。よって、真空がチューブ(20)および開口部(176)を介して適用されると、この真空は、下方開口部(4936)、凹部(4964)、水溜め内腔(4966)、および水溜め開口部(4968)を通って、床部(4946)と通路(4922)の内側表面との間に画定された隙間まで伝えられる。この真空はさらに、排水開口部(4970、4972)を通って組織受容区画(4950)まで、また、さらには開口部(4962、4934、174)に伝えられて、カッター(150)の内腔(151)に到達する。したがって、チューブ(20)からの真空により、切断された組織サンプルが内腔(151)を通って近位に引き寄せられて、組織受容区画(4950)に到達し得ることを、理解されたい。内腔(151)を通って近位に引き寄せられた流体が、開口部(174、4934、4962)、組織受容区画(4950)、排水開口部(4970、4972)、水溜め開口部(4968)、水溜め内腔(4966)、凹部(4964)および開口部(4936、176)を介してチューブ(20)にさらに引き込まれ得ることも、理解されたい。よって、組織サンプルホルダー(4900)がプローブ(100)と連結され、本体(4920)がプローブ(100)に対して組織サンプル受容角度位置まで割り出されると、生検装置(10)は、組織サンプルを組織受容区画(4950)に捕捉し、流体を排水するように動作し得る。
場合によっては、オペレーターは、1つまたは複数の流体(例えば、薬剤および/もしくは他の種類の流体)を生検部位に投与したいと思うかもしれない。そのような場合、回転部材(180)を駆動するモーターは、通路(4924)を開口部(174、176)と整列させるために本体(4920)を回転させるように作動され得る。この段階で、プラグ(4980)は、通路(4924)に挿入されてよく、開口部(174、176)は、シールされた凹部(4928)を与えられる。本明細書に記載する他の実施例のように、凹部(4928)は、開口部(174、176)を互いに連結する短絡部を提供し、組織サンプルトレー(4940)を回避する。
さらに、または代わりに、オペレーターは、針(110)を介して生検部位マーカーを生検部位に配備したいと思うかもしれない。そのような場合、本体(4920)は、通路(4924)を開口部(174、176)と整列させるために回転され得る。この段階で、プラグ(4980)は、通路(4924)から取り外されてよく、通路(4924)および開口部(174)を介したカッター(150)の内腔(151)への開いた通路を提供する。カッター(150)は、この段階で、近位に後退した位置にあってよく、側方孔(114)を効果的に開く。次に、マーカーアプライヤ器具のシャフトは、マーカーアプライヤ器具の作業端部が開いた側方孔(114)に到達するまで、通路(4924)、開口部(174)、およびカッター(150)の内腔(151)を通じて挿入され得る。マーカーアプライヤ器具は、その後、開いた側方孔(114)を介して生検部位に生検部位マーカーを配備するように作動され得る。例示的なマーカーアプライヤ器具は、開示の内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号に開示されている。代わりに、任意の他の適切なマーカーアプライヤ器具を使用することができる。いったん生検部位が適切にマークされたら、オペレーターは、プラグ(4980)を通路(4924)に戻すことができる。
X.近位に取り外し可能なサンプルトレーおよびプラグを備えた例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体
図172〜図182は、プローブ(100)と連結され得る、さらに別の例示的な組織サンプルホルダー組立体(5900)を示している。この実施例の組織サンプルホルダー組立体(5900)は、カバー(5910)、本体(5920)、複数の組織サンプルトレー(5940)、およびプラグ(5980)を含む。カバー(5910)は、一対の差し込みピンスロット(5912)を含み、差し込みピンスロット(5912)は、差し込みピン(109)を受容するように構成され、組織サンプルホルダー組立体(5900)はプローブ(100)と取り外し可能に連結されることができる。カバー(5910)はまた、開いた遠位端部(5914)および開いた近位端部(5916)を含む。以下でさらに詳細に説明するように、カバー(5910)は、プローブ(100)に対して本体(5920)を収容するように構成されているが、カバー(5910)は、本体(5920)をカバー(5910)内部で回転させることができる。
図176で最もよく分かるように、本体(5920)は、複数のトレー受容通路(5922)およびプラグ受容通路(5924)を含み、各通路(5922、5924)は、本体(5920)の遠位端部(5921)から近位に延びる。通路(5922)は、組織サンプルトレー(5940)を受容するように構成され、通路(5924)は、取り外し可能なプラグ(5980)を受容するように構成されている。図141および同様のプラグ(3050)に関して前述したように、本実施例のプラグ(5980)は、プラグ(5980)が通路(5924)に完全に挿入されると通路(5924)の全長の手前で止まり、プラグ(5980)が通路(5924)に完全に挿入されると、凹部(5928)が通路(5924)の遠位端部に残る。図172、図174、図177に示すように、本体(5920)の遠位壁(5932)は、それぞれの通路(5922)について、一組の上方開口部(5934)と、一組の下方開口部(5936)と、を含む。組織サンプルホルダー(5900)がプローブ(100)と連結され、本体(5920)がプローブ(100)に対して3つの組織サンプル受容角度位置のうちの1つまで割り出されると、対応する上方開口部(5934)は、シール部材(170)の開口部(174)と整列し、対応する下方開口部(5936)は、シール部材(170)の開口部(176)と整列する。よって、所与の上方開口部(5934)は、本体(5920)がプローブ(100)に対して所与の組織サンプル受容角度位置まで割り出されると、カッター(150)の内腔(151)と流体連通し、所与の下方開口部(5936)は、本体(5920)がプローブ(100)に対して所与の組織サンプル受容角度位置まで割り出されると、チューブ(20)と流体連通する。
図172、図174、図177で最もよく分かるように、本体(5920)はまた、遠位に突出する鋲(5930)を含む。鋲(5930)は、回転部材(180)の把持特徴部(184)と連結されるように構成されている。鋲(5930)は、本体(5920)の一体的な特徴部であり、鋲(5930)の回転により、本体(5920)が鋲(5930)の長さ方向軸を中心として回転する。前述のとおり、回転部材(180)は、プローブ(100)およびホルスター(200)が互いに連結されるとホルスター(200)の歯車(240)と噛み合う、一体的な歯車(182)を含む。歯車(240)は、ホルスター(200)のモーターにより駆動され、組織サンプルを切断するためにカッター(150)が作動されるたびに、回転部材(180)を所定の角度増分で回転させる。ほんの一例として、歯車(240)は、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って、かつ/または、本明細書に引用される任意の他の参考文献の教示の少なくとも一部に従って、駆動され得る。
図176、図177、および図179〜図182で最もよく分かるように、、各組織サンプルトレー(5940)は、遠位壁(5942)、近位壁(5944)、床部(5946)、および壁(5942、5944)間に延びる一対の側壁(5948)を含む。壁(5942、5944、5948)、および床部(5946)は協働して組織受容区画(5950)を画定する。具体的には、床部(5946)は、床部(5946)が遠位壁(5942)から近位に延びるにつれて、下方に傾斜する。これに対応して、側壁(5948)は、下方に傾斜する床部(5946)に適合するように側壁(5948)が遠位壁(5942)から近位に延びるにつれて、広がっている。ハンドル(5952)は、近位壁(5944)から近位に延び、組織サンプルトレー(5940)を通路(5922)から近位に引き出すのを容易にする。図180で最もよく分かるように、遠位壁(5942)は、上方開口部(5962)および下方凹部(5964)を画定している。開口部(5962)および凹部(5964)は、組織サンプルホルダー(5900)がプローブ(100)と連結されると本体(5920)の対応する開口部(5934、5936)およびシール部材(170)の開口部(174、176)と整列するように構成されている。よって、所与の上方開口部(5962)は、本体(5920)がプローブ(100)に対して所与の組織サンプル受容角度位置まで割り出されると、カッター(150)の内腔(151)と流体連通し、所与の下方凹部(5964)は、本体(5920)がプローブ(100)に対して所与の組織サンプル受容角度位置まで割り出されると、チューブ(20)と流体連通する。
図179および図180で最もよく分かるように、上方開口部(5962)は、組織受容区画(5950)と直接流体連通する。図179、図180、図182で最もよく分かるように、下方凹部(5964)は、床部(5946)下の隙間または空間と流体連通する。本実施例では、複数の排水孔(5970、5972)は、壁(5948)および床部(5946)をそれぞれ通って形成されている。排水孔(5970、5972)は、前述したさまざまな排水孔と実質的に同じように構成され、動作可能である。チューブ(20)からの真空が開口部(176、5936)および凹部(5964)を通じて適用されると、このような真空は、床部(5946)の外側表面と通路(5922)の内側表面との間に画定された隙間または空間に、また、側壁(5948)の外側表面と通路(5922)の内側表面との間に画定された隙間または空間に、伝えられることを、理解されたい。組織受容区画(5950)から排水される流体が、開口部(5968)、凹部(5964)、および開口部(176)を介して引き抜かれ得ることを、さらに理解されたい。
組織サンプルホルダー(5900)がプローブ(100)と連結され、本体(5920)がプローブ(100)に対して所与の組織サンプル受容角度位置まで割り出されると、上方開口部(5934、5962)はシール部材(170)の開口部(174)と整列し、所与の下方開口部(5936)および凹部(5964)は、シール部材(170)の開口部(176)と整列することを、前記から理解されたい。よって、真空がチューブ(20)および開口部(176)を介して適用されると、この真空は、下方開口部(5936)、および凹部(5964)を通って、床部(5946)と通路(5922)の内側表面との間に画定された隙間まで伝えられる。この真空はさらに、排水開口部(5970、5972)を通って組織受容区画(5950)に、また、さらには開口部(5962、5934、174)に伝えられて、カッター(150)の内腔(151)に到達する。したがって、チューブ(20)からの真空により、切断された組織サンプルが内腔(151)を通って近位に引き寄せられて組織受容区画(5950)に到達し得ることを、理解されたい。内腔(151)を通って近位に引き寄せられた流体が、開口部(174、5934、5962)、組織受容区画(5950)、排水開口部(5970、5972)、凹部(5964)および開口部(5936、176)を介してチューブ(20)にさらに引き込まれ得ることも、理解されたい。よって、組織サンプルホルダー(5900)がプローブ(100)と連結され、本体(5920)がプローブ(100)に対して所与の組織サンプル受容角度位置まで割り出されると、生検装置(10)は、組織サンプルを組織受容区画(5950)に捕捉し、流体を排水するように動作し得る。
場合によっては、オペレーターは、1つまたは複数の流体(例えば、薬剤および/もしくは他の種類の流体)を生検部位に投与したいと思うかもしれない。そのような場合、回転部材(180)を駆動するモーターは、通路(5924)を開口部(174、176)と整列させるために本体(5920)を回転させるよう作動され得る。この段階で、プラグ(5980)は、通路(5924)に挿入されてよく、開口部(174、176)は、シールされた凹部(5928)を与えられる。本明細書に記載する他の実施例のように、凹部(5928)は、開口部(174、176)を互いに連結する短絡部を提供し、組織サンプルトレー(5940)を回避する。
さらに、または代わりに、オペレーターは、針(110)を介して生検部位マーカーを生検部位に配備したいと思うかもしれない。そのような場合、本体(5920)は、通路(5924)を開口部(174、176)と整列させるために回転され得る。この段階で、プラグ(5980)は、通路(5924)から取り外されてよく、通路(5924)および開口部(174)を介したカッター(150)の内腔(151)への開いた通路を提供する。カッター(150)は、この段階で、近位に後退した位置にあってよく、側方孔(114)を効果的に開く。次に、マーカーアプライヤ器具のシャフトは、マーカーアプライヤ器具の作業端部が開いた側方孔(114)に到達するまで、通路(5924)、開口部(174)、およびカッター(150)の内腔(151)を通じて挿入され得る。マーカーアプライヤ器具は、その後、開いた側方孔(114)を介して生検部位に生検部位マーカーを配備するように作動され得る。例示的なマーカーアプライヤ器具は、開示の内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号に開示されている。代わりに、任意の他の適切なマーカーアプライヤ器具を使用することができる。いったん生検部位が適切にマークされたら、オペレーターは、プラグ(5980)を通路(5924)に戻すことができる。
XI.補助真空付きの例示的な生検装置
場合によっては、補助真空を組織サンプルホルダー組立体に提供することが望ましいかもしれない。そのような補助真空は、チューブ(20)を介して適用されている真空に加えて、またはその代わりに提供され得る。図153は、補助真空を組織サンプルホルダー組立体(300)に提供するためにプローブ(100)に追加の真空チューブ(3200)が備え付けられた、例示的な構成を示している。この実施例の真空チューブ(3200)は、組織サンプルホルダー組立体(300)と弁組立体(3202)との間に延びている。弁組立体(3202)は、チューブ(20)のルアーフィット(22)とさらに連結される。弁組立体(3202)はまた、弁組立体(3202)が真空制御モジュール(250)などの真空源と連結されるのを可能にする、取り付け具(3204)を含む。いくつかのバージョンでは、弁組立体(3202)により、真空は、双方のチューブ(20、3200)により同時に組織サンプルホルダー組立体(300)に適用される。さらに、または代わりに、弁組立体(3202)は、1回にただ1つのチューブ(20、3200)を介して真空を適用することを繰り返す(alternate between)ように動作可能であってよい。弁組立体(3202)がとり得るさまざまな適切な形態は、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。プローブ(100)の向きに基づいて、かつ/または他の要因に基づいて、余分な流体を組織サンプルホルダー組立体(300)から除去するために、オペレーターがチューブ(3200)を使用したいと思うかもしれないことも、理解されたい。さらに別の単に例示的な実施例として、補助真空は、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy Device with Auxiliary Vacuum Source」の名称で2013年2月19日に発行された米国特許第8,376,957号の教示の少なくとも一部に従って、提供され得る。
XII.組織サンプルホルダーのタイプを選択するための例示的なプロセス
前述のとおり、生検システム(2)は、少なくとも2つの異なる種類の組織サンプルホルダーを受け入れるように構成されてよく、この2種類には、チャンバ1つ当たりに1つの組織サンプルのみを受容するように構成されたチャンバを備えたトレーを含む、少なくとも1つの種類の組織サンプルホルダーと、チャンバ1つ当たりにいくつかの組織サンプルを受容するように構成された1つまたは複数のトレーを含む、少なくとも1つの種類の組織サンプルホルダーと、が含まれる。明瞭にするために、第1のタイプの組織サンプルホルダーは、単一サンプルチャンバ組織サンプルホルダーと呼び、第2のタイプは、バルクサンプルチャンバ組織サンプルホルダーと呼ぶ。単一サンプルチャンバ組織サンプルホルダーのさまざまな実施例が、開示の内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy Device with Discrete Tissue Chambers」の名称で2014年4月22日に発行された米国特許第8,702,623号、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Vacuum Timing Algorithm for Biopsy Device」の名称で2011年5月10日に発行された米国特許第7,938,786号、に開示されている。バルクサンプルチャンバ組織サンプルホルダーのさまざまな実施例は、(図9〜図152を参照して)前述されており、また、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy Device Tissue Sample Holder with Bulk Chamber and Pathology Chamber」の名称で2013年2月28日に公開された米国特許出願公開第2013/0053724号に記載されている。当然、さまざまな他の種類の単一サンプルチャンバ組織サンプルホルダーおよびバルクサンプルチャンバ組織サンプルホルダーを生検装置(10)と共に使用することができる。
図154は、どの種類の組織サンプルホルダーを使用するのかオペレーターが示すことができるように、生検システム(2)により実行され得る例示的なプロセス(4000)を示している。ほんの一例として、プロセス(4000)は、真空制御モジュール(250)によって主に実施されることができ、真空制御モジュール(250)は、メモリ、プロセッサ、および/またはプロセス(4000)を実行するのに必要な任意の他の適切なハードウェアを含み得る。プロセス(4000)を実行するために真空制御モジュール(250)に組み込まれ得るさまざまな適切な種類のハードウェアは、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。図155〜図162は、プロセス(4000)の実行中に生検システム(2)を通じて提供され得る、さまざまな種類のグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を示している。やはりほんの一例として、これらのGUIは、真空制御モジュール(250)を通じて提供されてよく、真空制御モジュール(250)は、通常のスクリーン、タッチスクリーン、および/またはGUIを提供するのに必要な、任意の他の適切なハードウェアを含み得る。GUIを提供するために真空制御モジュール(250)に組み込まれ得る、さまざまな適切な種類のハードウェアは、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。真空制御モジュール(250)は、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って構成され、動作可能であってよいことも、理解されたい。
図154に示すように、本実施例のプロセス(4000)は、工程(4002)で始まり、工程(4002)では、オペレーターは、プローブ(100)をホルスター(200)に固定するように指示される。ほんの一例として、生検システム(2)は、工程(4002)中に、図155に示すGUI(4100)をオペレーターに提示することができる。この実施例のGUI(4100)は、テキスト指示(4106)と共に、プローブ(100)のグラフィック表示(4102)と、ホルスター(200)のグラフィック表示(4104)とを含む。当然、GUI(4100)は、この段階で任意の他の適切な様相を有してよい。
いったんオペレーターがプローブ(100)をホルスター(200)と連結したら、プロセス(4000)は、工程(4004)へ進み、工程(4004)では、オペレーターは、プローブ(100)に固定された(または固定されるであろう)組織サンプルホルダーのタイプを示すように指示される。いくつかのバージョンでは、生検システム(2)は、ホルスター(200)とのプローブ(100)の連結を自動的に検知する感知特徴部を含み、プローブ(100)がホルスター(200)と連結されるとすぐに、プロセス(4000)は自動的に工程(4004)に進む。いくつかの他のバージョンでは、オペレーターは、プロセス(4000)が工程(4004)に進む前に、プローブ(100)がホルスター(200)と連結されていることを示すために、GUI(4100)を介して何らかの形の確認(conformation)を提供しなければならない。図156は、工程(4004)の間に生検システム(2)がオペレーターに提示し得る、例示的なGUI(4200)を示している。このGUI(4200)は、テキスト指示(4206)と共に、単一サンプルチャンバ組織サンプルホルダーのグラフィック表示(4202)と、バルクサンプルチャンバ組織サンプルホルダーのグラフィック表示(4204)と、を含む。当然、GUI(4200)は、この段階で任意の他の適切な様相を有してよい。
プロセス(4000)の残りは、工程(4004)中にオペレーターが選択した組織サンプルホルダーのタイプに基づいて進む。タッチスクリーンを介してGUI(4200)が提示されるいくつかのバージョンでは、オペレーターは、関連するグラフィック表示(4202、4204)を、1回、2回、または任意の他の適切な回数タップすることにより、組織サンプルホルダーのタイプを選択する。オペレーターが(例えば、グラフィック表示(4202)をタップすることなどにより)単一サンプルチャンバ組織サンプルホルダーを選択した場合、プロセス(4000)は、工程(4006)に進み、工程(4006)では、オペレーターは、初期化に進むように指示される。図157は、生検システム(2)が工程(4006)中にオペレーターに提示し得る、例示的なGUI(4300)を示す。このGUI(4300)は、テキスト指示(4306)および入力矢印(4308)と共に、単一サンプルチャンバ組織サンプルホルダーのグラフィック表示(4302)と、バルクサンプルチャンバ組織サンプルホルダーのグラフィック表示(4304)と、を含む。グラフィック表示(4302)は、グラフィック表示(4304)と比べて強調され、単一サンプルチャンバ組織サンプルホルダーのタイプが選択されたという視覚的確認をオペレーターに与える。当然、GUI(4300)は、この段階で任意の他の適切な様相を有し得る。
いったんオペレーターが(例えば、矢印(4308)を直接タップするなどして)入力矢印(4308)を作動させると、生検システム(2)は、組織サンプルホルダー、カッター(150)、および真空制御モジュール(250)の真空ポンプの初期化をもたらす。この初期化は、工程(4008)として示されている。ほんの一例として、このような初期化は、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って実行され得る。初期化が完了すると、プロセス(4000)は、レディ状態(ready state)である工程(4010)に至る。このレディ状態では、生検装置(10)は、いくつかの組織サンプルを患者から入手するように動作し得る。図158は、生検システム(2)が工程(4010)中にオペレーターに提示し得る例示的なGUI(4400)を示す。この実施例のGUI(4400)は、第1の領域(4410)、第2の領域(4420)、第3の領域(4430)、スタンバイ入力部(4440)を含む。当然、GUI(4400)は、この段階で任意の他の適切な様相を有し得る。
第1の領域(4410)は、第1の入力部(4412)と、第2の入力部(4414)と、針(110)およびカッター(150)のグラフィック表示(4416)と、を含む。第1の入力部(4412)により、オペレーターは、側方孔(114)の有効な長さを選択的に変えることができる。第2の入力部(4414)により、オペレーターは、カッター(150)の他の設定を変えることができる。グラフィック表示(4416)は、側方孔(114)の選択された長さ設定を示す視覚的フィードバックを与える。第1の領域(4410)は、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って、構築され、動作可能であってよいことを、理解されたい。
GUI(4400)の第2の領域(4420)は、第1の入力部(4422)と、第2の入力部(4424)と、単一サンプルチャンバ組織サンプルホルダーのグラフィック表示(4426)と、を含む。第1の入力部(4422)により、オペレーターは、一番最近入手した組織サンプルを、その組織サンプルが入手された直後に見ることができるよう、ユーザーに提示するために、組織サンプルホルダーを回転させるべき角度位置を識別することができる。第2の入力部(4424)により、オペレーターは、カッター(150)の内腔(151)に対して組織サンプルホルダーを徐々に、つまり1回に1つのチャンバを、回転させることができる。グラフィック表示(4426)は、組織サンプルホルダーの角度をつけた位置付けおよび/または組織サンプルホルダーのさまざまな組織受容チャンバを組織サンプルが占めていることを示す、視覚的フィードバックをオペレーターに与えることができる。第2の領域(4420)もまた、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って、構築され、動作可能であってよい。
GUI(4400)の第3の領域(4430)は、第1の入力部(4432)と、第2の入力部(4434)と、真空制御モジュール(250)によりもたらされる真空レベルのグラフィック表示(4436)と、を含む。第1の入力部(4432)により、オペレーターは、(例えば、入力部(4432)をタップすることなどにより所定の真空レベルを繰り返すことで)真空レベルを選択することができる。グラフィック表示(4436)は、選択された真空レベルを示すように、視覚的フィードバックをオペレーターに与える。第2の入力部(4434)により、オペレーターは、真空除去サイクル(clearing vacuum cycle)を開始することができる。第3の領域(4430)もまた、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って、構築され、動作可能であってよい。
オペレーターがスタンバイ入力部(4440)を作動させた場合、プロセス(4000)は、工程(4012)に進み、ここで、生検システム(2)は、スタンバイモードになる。図159は、工程(4006)中に生検システム(2)がオペレーターに提示し得る、例示的なGUI(4500)を示す。このGUI(4500)は、テキスト指示(4506)および入力矢印(4508)と共に、単一サンプルチャンバ組織サンプルホルダーのグラフィック表示(4502)と、バルクサンプルチャンバ組織サンプルホルダーのグラフィック表示(4504)とを含む。当然、GUI(4500)は、この段階で任意の他の適切な様相を有し得る。この段階で、オペレーターは、入力矢印(4508)を作動させることによって(例えば、タッチスクリーンの入力矢印(4508)をタップすることなどによって)工程(4010)に戻ることができる。あるいは、オペレーターは、グラフィック表示(4504)を作動させることによって(例えば、タッチスクリーン上のグラフィック表示(4504)をタップすることなどによって)プローブ(100)と連結される組織サンプルホルダーのタイプを変更し、これに対応して生検システム(2)の動作モードを変更することができる。オペレーターがグラフィック表示(4504)を作動させると、プロセス(4000)は、以下でさらに詳細に説明する工程(4020)に進む。
前述のとおり、プロセス(400)の進行は、工程(4004)中にオペレーターが選択する組織サンプルホルダーのタイプに基づいて変化する。前記の記載は、オペレーターが単一サンプルチャンバ組織サンプルホルダーのタイプを選択した場合に焦点を当てている。場合によっては、オペレーターは、工程(4004)の間に(例えば、グラフィック表示(4204)をタップすることなどによって)バルクサンプルチャンバ組織サンプルホルダーのタイプを選択することができる。このような選択が行われると、プロセス(4000)は、工程(4014)に進み、ここで、オペレーターは、初期化に進むよう指示される。図160は、工程(4014)中に生検システム(2)がオペレーターに提示し得る、例示的なGUI(4600)を示している。このGUI(4600)は、テキスト指示(4606)および入力矢印(4608)と共に、単一サンプルチャンバ組織サンプルホルダーのグラフィック表示(4602)と、バルクサンプルチャンバ組織サンプルホルダーのグラフィック表示(4604)とを含んでいる。グラフィック表示(4604)は、グラフィック表示(4604)と比べて強調されて、バルクサンプルチャンバ組織サンプルホルダーのタイプが選択されたという視覚的な確認をオペレーターに与える。当然、GUI(4600)は、この段階で任意の他の適切な様相を有し得る。
いったんオペレーターが(例えば、矢印(4608)を直接タップすることなどによって)入力矢印(4608)を作動させると、生検システム(2)は、カッター(150)および真空制御モジュール(250)の真空ポンプを初期化する。この初期化は、工程(4016)として示されている。ほんの一例として、このような初期化は、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って、行われ得る。初期化が終わったら、プロセス(4000)は、レディ状態である工程(4018)に至る。このレディ状態では、生検装置(10)は、いくつかの組織サンプルを患者から入手するように動作し得る。図161は、工程(4018)中に生検システム(2)がオペレーターに提示し得る、例示的なGUI(4700)を示している。この実施例のGUI(4700)は、第1の領域(4710)と、第2の領域(4720)と、第3の領域(4730)と、スタンバイ入力部(4740)とを含む。当然、GUI(4700)は、この段階で任意の他の適切な様相を有し得る。
第1の領域(4710)は、第1の入力部(4712)と、第2の入力部(4714)と、針(110)およびカッター(150)のグラフィック表示(4716)と、を含む。第1の入力部(4712)により、オペレーターは、側方孔(114)の有効な長さを選択的に変えることができる。第2の入力部(4714)により、オペレーターは、カッター(150)の他の設定を変えることができる。グラフィック表示(4716)は、側方孔(114)の選択された長さの設定を示す、視覚的なフィードバックを与える。第1の領域(4710)は、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って、構築され、動作可能であってよいことを、理解されたい。
GUI(4700)の第2の領域(4720)は、第1の入力部(4722)と、第2の入力部(4724)と、バルクサンプルチャンバ組織サンプルホルダーのグラフィック表示(4726)と、を含む。第1の入力部(4722)により、オペレーターは、前述のとおり医療用流体(または他の種類の流体)が針(110)を通って適用されることを示すよう、動作モードを選択することができる。前述したものなどの「短絡」溝を含む、バルクチャンバ組織サンプルホルダーのバージョンでは、生検装置(100)は、オペレーターが第1の入力部(4722)を作動させるのに応じて、前述のとおりシール部材(170)の開口部(174、176)の上に「短絡」溝を位置付けるように、組織サンプルホルダーを作動させることができる。第2の入力部(4724)により、オペレーターは、前記オペレーターが前述のように針(110)を通じて生検部位マーカーを適用したときに生検システムをリセットすることができる。グラフィック表示(4726)は、オペレーターに視覚的フィードバックを与え、組織サンプルが組織サンプルホルダーの1つまたは複数のバルクチャンバを占めていることを示すことができる。
GUI(4700)の第3の領域(4730)は、第1の入力部(4732)と、第2の入力部(4734)と、真空制御モジュール(250)により与えられる真空レベルのグラフィック表示(4736)と、を含む。第1の入力部(4732)により、オペレーターは(例えば、入力(4732)をタップすることによって所定の真空レベルを繰り返すことなどによって)真空レベルを選択することができる。グラフィック表示(4736)は、選択された真空レベルを示すように、視覚的なフィードバックをオペレーターに与える。第2の入力部(4734)により、オペレーターは、真空除去サイクルを開始することができる。第3の領域(4730)も、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Biopsy System」の名称で2014年2月6日に公開された米国特許出願公開第2014/0039343号の教示の少なくとも一部に従って、構築され、動作可能であってよい。
オペレーターがスタンバイ入力部(4740)を作動させた場合、プロセス(4000)は工程(4020)に進み、ここで、生検システム(2)は、スタンバイモードになる。図162は、工程(4020)中に生検システム(2)がオペレーターに提示し得る、例示的なGUI(4800)を示している。このGUI(4800)は、テキスト指示(4806)および入力矢印(4808)と共に、バルクサンプルチャンバ組織サンプルホルダーのグラフィック表示(4804)を含む。当然、GUI(4800)は、この段階で任意の他の適切な様相を有し得る。この段階で、オペレーターは、入力矢印(4808)を作動させることによって(例えば、タッチスクリーン上の入力矢印(4808)をタップすることなどによって)工程(4018)に戻ることができる。本実施例では、生検システム(2)が、オペレーターにGUI(4800)を使用させて、工程(4020)中にプローブ(100)と連結される組織サンプルホルダーのタイプを変え、これに対応して生検システム(2)の動作モードを変えることをさせない点で、工程(4020)は工程(4012)と異なっており、GUI(4800)はGUI(4500)と異なっている。オペレーターが単一チャンバ組織サンプルホルダーおよび対応する動作モードに変えたいと考えた場合、オペレーターは、プローブ(100)をホルスター(200)から切り離さなければならず、これにより、プロセス(4000)が工程(4002)およびGUI(4100)に戻って始まる。いくつかの他のバージョンでは、生検システム(2)により、オペレーターは、GUI(4800)を使用して、工程(4020)中に、プローブ(100)に連結される組織サンプルホルダーのタイプを変え、これに対応して生検システム(2)の動作モードを変えることができる。
本実施例では、オペレーターがプロセス(4000)中の任意の時点でプローブ(100)をホルスター(200)から切り離すと、プロセス(4000)は、工程(4002)に戻る。当然、プロセス(4000)および前述したすべてのGUIは、単に例示的なものである。任意の他の適切なプロセスおよび/またはGUIを、前述したものに加えて、またはそれらの代わりに、使用することができる。
XIII.その他
前述したさまざまな実施例では、組織サンプルホルダーは、プローブ(100)と直接連結されている。いくつかの他のバージョンでは、組織サンプルホルダーは、プローブ(100)と直接連結されない。ほんの一例として、組織サンプルホルダーは、1つまたは複数のチューブ(例えば、可撓性チューブ)および/または開口部(174、176)(もしくは開口部(174、176)の等価物など)とさらに連結される他の導管と連結されてよく、組織サンプルホルダーは、1つまたは複数のチューブを介して、プローブ(100)から遠くに離される。このようないくつかのバージョンでは、1つまたは複数のチューブおよび/または他の導管を通じた吸引は、組織を開いた側方孔(114)に引き込むのに、また、可撓性チューブが曲がった場合でも、カッター(150)の内腔(151)の長さ、および組織サンプルホルダーを内腔(151)と連結する可撓性チューブを通じて、切断された組織サンプルを近位に引き寄せるのに、十分である。組織サンプルホルダーが1つまたは複数の可撓性チューブおよび/または他の導管を介してプローブ(100)と遠隔的に連結され得る、さまざまな適切な方法は、本明細書の教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。本明細書に記載する組織サンプルホルダーのいずれも、1つまたは複数の可撓性チューブおよび/または他の導管を介してプローブ(100)と遠隔的に連結され得ることも、理解されたい。
本明細書に記載する、いくつかの例としての組織サンプルホルダーは、ただ1つの単一組織受容チャンバを含む。このようなチャンバは、1回に複数の組織サンプルを受容および保持するように構成されているが、これらの実施例では、ただ1つの単一チャンバが存在する。本明細書に記載する組織サンプルホルダーのいくつかの他の実施例は、4つの組織受容チャンバを有する。本明細書に記載する組織サンプルホルダーのいくつかの他の実施例は、3つの組織受容チャンバを有する。本明細書に記載する組織サンプルホルダーのいくつかの他の実施例は、6つの組織受容チャンバを有する。任意の適切な数の組織受容チャンバが、組織サンプルホルダーにより提供され得ることを、理解されたい。本明細書に記載する組織受容チャンバの数は、限定的なものととらえるべきではない。
参照により本明細書に組み込まれると言われた任意の特許、公報、または他の開示資料は、全体として、または部分的に、組み込まれる資料が本開示に記載される既存の定義、陳述、または他の開示資料と矛盾しない範囲でのみ、本明細書に組み込まれることが理解されるべきである。したがって、必要な範囲で、本明細書に明白に記載される開示は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する資料に優先する。参照により本明細書に組み込まれると言われたが、本明細書に記載される既存の定義、陳述、または他の開示資料と矛盾する、あらゆる資料またはその一部は、組み込まれる資料と既存の開示資料との間に矛盾が生じない範囲で、組み込まれるに過ぎない。
本発明の実施形態は、ロボット支援手術における適用を有している。
ほんの一例として、本明細書に記載した実施形態は、手術前に処理され得る。まず、新しい器具または使用済みの器具を入手し、必要であれば洗浄することができる。この器具は、次に滅菌され得る。1つの滅菌技術では、器具が、プラスチックまたはTYVEKバッグなど、閉じられ密閉された容器の中に置かれる。容器および器具は、その後、γ放射線、x線、または高エネルギー電子などの、容器を貫通できる放射線場の中に置かれ得る。放射線が、器具上および容器内の細菌を死滅させることができる。滅菌された器具は、その後、滅菌容器内に保管され得る。密閉された容器は、医療施設で開封されるまで、器具を滅菌状態に保つことができる。βもしくはγ放射線、エチレンオキシド、または蒸気を含むがこれらに限定されない、当技術分野で既知の任意の他の技術を使用して、装置を滅菌することもできる。
本明細書に開示した装置の実施形態は、少なくとも1回使用した後で再利用のため再調整されることができる。再調整は、装置の分解ステップ、その後の、特定の部品の洗浄または置換ステップ、およびその後の再組立ステップの、任意の組み合わせを含むことができる。具体的には、本明細書に開示する装置の実施形態は、分解されてよく、装置の、任意の数の特定の部品または部分が、任意の組み合わせで、選択的に置換または除去されることができる。特定の部分が洗浄および/または置換されると、装置の実施形態は、再調整施設で、または、外科処置の直前に外科チームによって、その後使用されるように再組立され得る。当業者は、装置の再調整が、分解、洗浄/置換、および再組立のためのさまざまな技術を利用できることを認識するであろう。このような技術の利用、および結果として得られる再調整済み装置はすべて、本出願の範囲内である。
本発明のさまざまな実施形態を図示し説明してきたが、本明細書に記載された方法およびシステムのさらなる改作物が、本発明の範囲を逸脱せずに、当業者による適切な改変により達成され得る。このような潜在的な改変のいくつかには言及しており、他のものは、当業者には明らかであろう。例えば、前述した実施例、実施形態、外形、材料、寸法、比率、ステップなどは、例示的なものであり、必須ではない。したがって、本発明の範囲は、以下の請求項の点で検討されるべきであり、本明細書および図面に示し説明した構造および動作の詳細に限定されないことが理解される。
〔実施の態様〕
(1) 生検装置において、
(a)プローブ本体と、
(b)前記プローブ本体から遠位に延びる針部分であって、横方向組織受容孔を含む、針部分と、
(c)前記孔を通って突出する組織から組織サンプルを切断するために前記針部分に対して並進運動可能である、中空カッターであって、カッター内腔を画定する、中空カッターと、
(d)組織サンプルホルダーであって、
(i)本体、および、
(ii)組織サンプルトレーを含み、前記組織サンプルトレーは、前記本体と取り外し可能に係合され、前記組織サンプルトレーは、下方に延びる内腔を含み、前記下方に延びる内腔は、一対の下方開口部を含み、前記組織サンプルトレーは、チャンバを画定し、前記チャンバは、前記組織サンプルトレーの複数の開口部を通じて、前記一対の下方開口部と連通している、
組織サンプルホルダーと、
を含む、生検装置。
(2) 実施態様1に記載の生検装置において、
前記組織サンプルトレーは、遠位壁をさらに含む、生検装置。
(3) 実施態様2に記載の生検装置において、
前記下方に延びる内腔は、前記組織サンプルトレーの前記遠位壁内部に配されている、生検装置。
(4) 実施態様3に記載の生検装置において、
前記組織サンプルトレーは、近位壁、床部、および前記遠位壁と前記近位壁との間に配された一対の側壁をさらに含む、生検装置。
(5) 実施態様4に記載の生検装置において、
前記組織サンプルトレーの前記複数の開口部は、前記床部および前記一対の側壁を通って配されている、生検装置。
(6) 実施態様1に記載の生検装置において、
前記回転可能な本体は、上方開口部、および下方開口部を含み、
前記上方開口部は、前記中空カッターと整列するように構成されており、
前記下方開口部は、前記プローブ本体の真空源と整列するように構成されている、生検装置。
(7) 実施態様6に記載の生検装置において、
前記組織サンプルトレーは、上方開口部、および下方凹部を含み、
前記上方開口部は、前記組織サンプルトレーの前記チャンバと流体連通しており、
前記下方凹部は、前記組織サンプルトレーの前記下方に延びる内腔と流体連通している、生検装置。
(8) 実施態様7に記載の生検装置において、
前記回転可能な本体の前記上方開口部は、前記組織サンプルトレーの前記上方開口部と整列するように構成されており、
前記回転可能な本体の前記下方開口部は、前記組織サンプルトレーの前記下方凹部と整列するように構成されている、生検装置。
(9) 実施態様8に記載の生検装置において、
前記プローブ本体は、前記カッターが前記組織サンプルトレーのキャビティと流体連通し、前記真空源が前記組織サンプルトレーの前記下方に延びる内腔と流体連通するように、前記中空カッターおよび前記真空源に対して、前記回転可能な本体の前記上方開口部および前記下方開口部を割り出す(index)ように構成されている、生検装置。
(10) 実施態様1に記載の生検装置において、
前記回転可能な本体は、前記組織サンプルトレーと前記回転可能な本体との間に隙間を画定するように構成されており、
前記一対の下方開口部は、前記隙間および前記組織サンプルトレーの複数の開口部を通じて、前記組織サンプルトレーの前記チャンバと流体連通している、生検装置。
(11) 実施態様1に記載の生検装置において、
前記回転可能な本体は、トレー受容通路、およびプラグ受容通路を含む、生検装置。
(12) 実施態様11に記載の生検装置において、
前記トレー受容通路は、前記組織サンプルトレーを受容するように構成されている、生検装置。
(13) 実施態様12に記載の生検装置において、
前記プラグ受容通路は、プラグを取り外し可能に受容するように構成されており、
前記プラグ受容通路は、マーカーアプライヤ器具を受容するようにさらに構成されている、生検装置。
(14) 実施態様1に記載の生検装置において、
前記プローブ本体と前記組織サンプルホルダーとの間に位置付けられたシールをさらに含む、生検装置。
(15) 実施態様1に記載の生検装置において、
前記下方に延びる内腔は、U字型である、生検装置。
(16) 生検装置と共に使用される組織サンプルホルダーにおいて、
(a)カップと、
(b)前記カップに挿入可能な本体と、
(c)前記本体に挿入可能な組織サンプルトレーであって、
(i)上方開口部および下方凹部を含む遠位壁であって、前記下方凹部は、前記遠位壁内部に配された内腔と連通しており、前記内腔は、一対の下方開口部を画定している、遠位壁、
(ii)近位壁、
(iii)床部、
(iv)前記遠位壁と前記近位壁との間に配された一対の側壁、ならびに、
(v)前記遠位壁、前記近位壁、前記床部、および前記一対の側壁によって画定された組織収集チャンバ、を含み、前記床部および前記一対の側壁は、複数の開口部を含み、前記内腔により画定された前記一対の下方開口部は、前記床部および前記一対の側壁の前記複数の開口部を通じて前記チャンバと流体連通している、
組織サンプルトレーと、
を含む、組織サンプルホルダー。
(17) 実施態様16に記載の組織サンプルホルダーにおいて、
前記床部および側壁を通っている前記複数の開口部は、流体が流れること、および前記生検装置により切断された組織サンプルの流れを遮断することを、可能にするように構成されている、組織サンプルホルダー。
(18) 実施態様16に記載の組織サンプルホルダーにおいて、
前記本体、および前記組織サンプルトレーの前記床部は、前記本体と前記組織サンプルトレーとの間に隙間を画定し、
前記隙間は、前記床部の前記複数の開口部から前記遠位壁の前記内腔まで流体を送るように構成されている、組織サンプルホルダー。
(19) 実施態様16に記載の組織サンプルホルダーにおいて、
前記遠位壁の前記内腔は、U字型の水溜め内腔である、組織サンプルホルダー。
(20) 生検装置と共に使用される組織サンプルホルダーにおいて、
(a)カップと、
(b)本体と、
(c)前記本体の対応する通路に挿入可能な複数の組織サンプルトレーであって、
(i)上方開口部および下方開口部を含む遠位壁、
(ii)近位壁、
(iii)前記近位壁から前記遠位壁へと下方にテーパー状になる床部であって、複数の床部開口部を含む、床部、
(iv)前記遠位壁と前記近位壁との間に配された一対の側壁であって、複数の側壁開口部を含む、一対の側壁、ならびに、
(v)前記遠位壁、前記近位壁、前記床部、および前記一対の側壁によって画定された組織収集チャンバ、を含み、前記床部および前記一対の側壁は、前記本体と前記組織サンプルトレーとの間に隙間を画定し、前記下方開口部は、前記本体と前記組織サンプルトレーとの間の前記隙間、ならびに前記床部開口部および側壁開口部を介して前記チャンバと流体連通している、
複数の組織サンプルトレーと、
を含む、組織サンプルホルダー。
例示的な生検システムの概略図を描いている。
例示的なホルスターと連結された例示的なプローブを含む、図1の生検システムの例示的な生検装置の斜視図を描いている。
プローブがホルスターから切り離された、図2の生検装置の斜視図を描いている。
図2の生検装置のプローブの斜視図を描いている。
図4のプローブの分解組立図を描いている。
図4のプローブの針組立体の断面図を描いている。
上部ハウジング部品が取り外された、図4のプローブの構成要素の部分的な上面図を描いている。
図7の線8‐8に沿った、図7の構成要素の断面図を描いている。
図4のプローブの組織サンプルホルダー組立体の斜視図を描いている。
図9の組織サンプルホルダー組立体の分解組立図を描いている。
組織チャンバがカッターと整列している、図9の組織サンプルホルダー組立体の側断面図を描いている。
図9の組織サンプルホルダー組立体の斜視図を描いている。
図9の組織サンプルホルダー組立体のカバーの正面図を描いている。
図9の組織サンプルホルダー組立体の側断面図を描いている。
図9の組織サンプルホルダー組立体の断面端面図を描いている。
図9の組織サンプルホルダー組立体の分解組立斜視図を描いている。
図9の組織サンプルホルダー組立体の組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図17の組織サンプルトレーの正面図を描いている。
図17の組織サンプルトレーの後面図を描いている。
図17の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図18の線21‐21に沿った、図17の組織サンプルトレーの断面図を描いている。
図18の線22‐22に沿った、図17の組織サンプルトレーの別の断面図を描いている。
例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体の斜視図を描いている。
図23の組織サンプルホルダー組立体の断面図を描いている。
図23の組織サンプルホルダー組立体の組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図23の組織サンプルホルダー組立体に組み込まれ得る、例示的な代替的組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図26の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図26の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図26の組織サンプルトレーの端面図を描いている。
図26の組織サンプルトレーの側面図を描いている。
図29の線31‐31に沿った、図26の組織サンプルトレーの側断面図を描いている。
図23の組織サンプルホルダー組立体に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図32の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図32の線34‐34に沿った、図32の組織サンプルトレーの断面端面図を描いている。
図32の線35‐35に沿った、図32の組織サンプルトレーの断面斜視図を描いている。
図23の組織サンプルホルダー組立体に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図23の組織サンプルホルダー組立体に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図23の組織サンプルホルダー組立体に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図23の組織サンプルホルダー組立体に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図39の組織サンプルトレーの端面図を描いている。
図23の組織サンプルホルダー組立体に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図23の組織サンプルホルダー組立体に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図42の組織サンプルトレーの端面図を描いている。
図23の組織サンプルホルダー組立体に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図44の組織サンプルトレーの端面図を描いている。
図4のプローブに組み込まれ得る、例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体の斜視図を描いている。
図46の組織サンプルホルダー組立体の端面図を描いている。
図46の組織サンプルホルダー組立体の分解組立斜視図を描いている。
図47の線49‐49に沿った、図46の組織サンプルホルダー組立体の側断面図を描いている。
図46の組織サンプルホルダー組立体のバスケットの斜視図を描いている。
図46の組織サンプルホルダー組立体の端部キャップの斜視図を描いている。
図51の端部キャップの別の斜視図を描いている。
図46の組織サンプルホルダー組立体に組み込まれ得る、例示的な代替的端部キャップの斜視図を描いている。
図53の端部キャップの別の斜視図を描いている。
図53の端部キャップの端面図を描いている。
図46の組織サンプルホルダー組立体に組み込まれ得るカバーの側面図を描いている。
組織サンプルホルダー組立体を形成するために図56のカバーと組み合わせられ得る、例示的な代替的組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図57の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図57の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図57の組織サンプルトレーの端面図を描いている。
図60の線61‐61に沿った、図57の組織サンプルトレーの断面斜視図を描いている。
図60の線62‐62に沿った、図57の組織サンプルトレーの断面斜視図を描いている。
組織サンプルホルダー組立体を形成するために図56のカバーと組み合わせられ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図63の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図63の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図63の組織サンプルトレーの端面図を描いている。
図63の組織サンプルトレーの上面図を描いている。
図66の線68‐68に沿った、図63の組織サンプルトレーの側断面図を描いている。
図4のプローブに組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体の斜視図を描いている。
図69の組織サンプルホルダー組立体のカバーの端面図を描いている。
図69の組織サンプルホルダー組立体の分解組立斜視図を描いている。
図69の組織サンプルホルダー組立体の組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図72の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図69の線74‐74に沿った、図69の組織サンプルホルダー組立体の側断面図を描いている。
図73の線75‐75に沿った、図72の組織サンプルトレーの側断面図を描いている。
図4のプローブに組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体の断面斜視図を描いている。
図4のプローブに組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体の端面図を描いている。
図77の組織サンプルホルダー組立体のカバーの端面図を描いている。
図77の組織サンプルホルダー組立体の分解組立斜視図を描いている。
図78のカバーの別の端面図を描いている。
図78の線81‐81に沿った、図78のカバーの側断面図を描いている。
図77の線82‐82に沿った、図77の組織サンプルホルダー組立体の断面斜視図を描いている。
図77の組織サンプルホルダー組立体の組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図83の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図83の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図84の線86‐86に沿った、図83の組織サンプルトレーの断面斜視図を描いている。
図77の組織サンプルホルダー組立体に組み込まれ得る、例示的な代替的組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図87の組織サンプルトレーの側面図を描いている。
図88の線89‐89に沿った、図87の組織サンプルトレーの断面斜視図を描いている。
図77の組織サンプルホルダー組立体に組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルトレーの側面図を描いている。
図4のプローブに組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体の斜視図を描いている。
図91の組織サンプルホルダー組立体の端面図を描いている。
図91の組織サンプルホルダー組立体の分解組立斜視図を描いている。
図92の線94‐94に沿った、図91の組織サンプルホルダー組立体の側断面図を描いている。
図91の組織サンプルホルダー組立体の組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図95の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図95の組織サンプルトレーの底面図を描いている。
図4のプローブに組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体の斜視図を描いている。
図98の組織サンプルホルダー組立体の端面図を描いている。
図98の組織サンプルホルダー組立体の分解組立斜視図を描いている。
図99の線101‐101に沿った、図98の組織サンプルホルダー組立体の断面斜視図を描いている。
図98の組織サンプルホルダー組立体の組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図102の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図102の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図4のプローブに組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体の斜視図を描いている。
図105の組織サンプルホルダー組立体の別の斜視図を描いている。
図105の組織サンプルホルダー組立体の端面図を描いている。
図105の組織サンプルホルダー組立体の別の端面図を描いている。
図105の組織サンプルホルダー組立体の分解組立斜視図を描いている。
図105の組織サンプルホルダー組立体の組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図110の組織サンプルトレーの端面図を描いている。
図110の組織サンプルトレーの上面図を描いている。
図110の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図112の線114‐114に沿った、図105の組織サンプルホルダー組立体の断面端面図を描いている。
図4のプローブに組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体の斜視図を描いている。
図115の組織サンプルホルダー組立体の別の斜視図を描いている。
図115の組織サンプルホルダー組立体の端面図を描いている。
図115の組織サンプルホルダー組立体の別の端面図を描いている。
図115の組織サンプルホルダー組立体の分解組立斜視図を描いている。
図115の組織サンプルホルダー組立体の組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図120の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図120の組織サンプルトレーの側面図を描いている。
図120の組織サンプルトレーの上面図を描いている。
図115の組織サンプルホルダー組立体に組み込まれ得る、別の例示的な組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図124の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図124の組織サンプルトレーの上面図を描いている。
図124の組織サンプルトレーの底面図を描いている。
図115の組織サンプルホルダー組立体に組み込まれ得る、例示的な代替的カバーの斜視図を描いている。
図128の線129‐129に沿った、図128のカバーの側断面図を描いている。
図4のプローブに組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体の斜視図を描いている。
図130の組織サンプルホルダー組立体の別の斜視図を描いている。
図130の組織サンプルホルダー組立体の端面図を描いている。
図130の組織サンプルホルダー組立体の別の端面図を描いている。
図130の組織サンプルホルダー組立体の分解組立斜視図を描いている。
図130の組織サンプルホルダー組立体の回転可能な本体の端面図を描いている。
図130の組織サンプルホルダー組立体の回転可能な本体の別の端面図を描いている。
図130の組織サンプルホルダー組立体の組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図137の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図137の組織サンプルトレーの上面図を描いている。
図137の組織サンプルトレーの端面図を描いている。
図4のプローブに組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体の斜視図を描いている。
図141の組織サンプルホルダー組立体の別の斜視図を描いている。
図141の組織サンプルホルダー組立体の分解組立斜視図を描いている。
図141の組織サンプルホルダー組立体の端面図を描いている。
図141の組織サンプルホルダー組立体の組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図145の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図145の線147‐147に沿った、図145の組織サンプルトレーの断面斜視図を描いている。
図4のプローブに組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体の斜視図を描いている。
図148の組織サンプルホルダー組立体の別の斜視図を描いている。
図148の組織サンプルホルダー組立体の端面図を描いている。
図148の組織サンプルホルダー組立体の別の端面図を描いている。
図148の組織サンプルホルダー組立体の分解組立斜視図を描いている。
追加の真空導管を含む、例示的な代替的プローブ組立体を描いている。
図1の生検システムを用いて行われ得る、例示的なプロセスを示すフローチャートを描いている。
図154のプロセスの実施中に、図1の生検システムを通じて提供され得る、グラフィカルユーザーインターフェースのスクリーンショットを描いている。
図154のプロセスの実施中に、図1の生検システムを通じて提供され得る、グラフィカルユーザーインターフェースの別のスクリーンショットを描いている。
図154のプロセスの実施中に、図1の生検システムを通じて提供され得る、グラフィカルユーザーインターフェースの別のスクリーンショットを描いている。
図154のプロセスの実施中に、図1の生検システムを通じて提供され得る、グラフィカルユーザーインターフェースの別のスクリーンショットを描いている。
図154のプロセスの実施中に、図1の生検システムを通じて提供され得る、グラフィカルユーザーインターフェースの別のスクリーンショットを描いている。
図154のプロセスの実施中に、図1の生検システムを通じて提供され得る、グラフィカルユーザーインターフェースの別のスクリーンショットを描いている。
図154のプロセスの実施中に、図1の生検システムを通じて提供され得る、グラフィカルユーザーインターフェースの別のスクリーンショットを描いている。
図154のプロセスの実施中に、図1の生検システムを通じて提供され得る、グラフィカルユーザーインターフェースの別のスクリーンショットを描いている。
図4のプローブに組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体の斜視図を描いている。
図163の組織サンプルホルダー組立体の端面図を描いている。
図163の組織サンプルホルダー組立体の分解組立斜視図を描いている。
図164の線166‐166に沿った、図163の組織サンプルホルダー組立体の回転可能な本体の側断面図を描いている。
図166の回転可能な本体の斜視図を描いている。
図163の組織サンプルホルダー組立体の組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図168の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図168の線170‐170に沿った、図168の組織サンプルトレーの断面図を描いている。
図168の線171‐171に沿った、図168の組織サンプルトレーの別の断面図を描いている。
図4のプローブに組み込まれ得る、別の例示的な代替的組織サンプルホルダー組立体の斜視図を描いている。
図172の組織サンプルホルダー組立体の別の斜視図を描いている。
図172の組織サンプルホルダー組立体の端面図を描いている。
図172の組織サンプルホルダー組立体の別の端面図を描いている。
図172の組織サンプルホルダー組立体の分解組立斜視図を描いている。
図174の線177‐177に沿った、図172の組織サンプルホルダー組立体の側断面図を描いている。
図172の組織サンプルホルダー組立体の回転可能な本体の端面図を描いている。
図172の組織サンプルホルダー組立体の組織サンプルトレーの斜視図を描いている。
図179の組織サンプルトレーの別の斜視図を描いている。
図179の組織サンプルトレーの上面図を描いている。
図179の組織サンプルトレーの端面図を描いている。