JP2021186863A - 熱交換器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換器を低コストで製造することができる熱交換器の製造方法を提供することを課題とする。【解決手段】回転する回転ツールFの先端側ピンF3を押出多孔管2の少なくとも一方の端部の外周面11fに挿入し、基端側ピンF2の外周面を押出多孔管2の外周面11fに接触させた状態で、重合部J2に沿って所定の深さで押出多孔管2の外周面11fの廻りに一周させて重合部J2を摩擦攪拌する本接合工程と、を含み、本接合工程において、二つの蓋体3と押出多孔管2とを各蓋体3の両外側から一対の保持部32で押圧して保持しつつ、保持部32を用いて押出多孔管2及び蓋体3を回転又は平行移動させて押出多孔管2と少なくとも一つの蓋体3とを摩擦攪拌することを特徴とする。【選択図】図10
Description
本発明は、熱交換器の製造方法に関する。
摩擦攪拌を利用した熱交換器の製造方法が行われている。例えば、特許文献1には、複数の孔部が並設された押出多孔管と、当該押出多孔管の開口部を封止する封止体とを摩擦攪拌で接合する熱交換器の製造方法が開示されている。
特許文献1に係る発明では、回転ツールと押出多孔管の外周面とを垂直にした状態で回転ツールを押出多孔管廻りに一周させるため、回転ツールを、例えば、先端にスピンドルユニット等の回転駆動手段を備えたアームロボットに取り付けるなどして、回転ツールの回転中心軸の角度や挿入位置を変更・調整する必要がある。また、押出多孔管及び蓋体を位置決めする治具と回転ツールの移動ルートとが干渉しないように調整する必要がある。このため作業が煩雑になるとともに、回転ツールを駆動させるための装置等の付帯設備に費用がかかり、結果的に製造コストが高くなるという問題がある。
このような観点から、本発明は、熱交換器を低コストで製造することができる熱交換器の製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、内部にフィンを有する押出多孔管と、前記押出多孔管の開口部を封止する二つの蓋体とで構成され、前記押出多孔管と前記蓋体とを摩擦攪拌で接合する熱交換器の製造方法であって、前記蓋体は、底部及び前記底部の周縁から立ち上がる周壁部を有し、前記押出多孔管は、両端部に前記フィンが形成されておらず前記周壁部が嵌め合わされる嵌合部を有し、摩擦攪拌で用いる回転ツールは、基端側ピンと、先端側ピンとを備え、前記基端側ピンのテーパー角度は、先端側ピンのテーパー角度よりも大きくなっており、前記基端側ピンの外周面には階段状のピン段差部が形成されており、前記押出多孔管の一方の前記嵌合部に一の前記蓋体の前記周壁部を挿入し、前記押出多孔管の他方の前記嵌合部に他の前記蓋体の前記周壁部を挿入することにより、前記押出多孔管の両端部の内周面とそれぞれの前記蓋体の前記周壁部の外周面とを重ね合わせて二つの重合部を形成するとともに、前記押出多孔管の一方のフィンの端面と一の前記蓋体の前記周壁部の端面、及び、前記押出多孔管の他方のフィンの端面と他の前記蓋体の前記周壁部の端面とをそれぞれ突き合わせて二組の突合せ部を形成する突合せ工程と、回転する前記回転ツールの先端側ピンを前記押出多孔管の少なくとも一方の端部の外周面に挿入し、前記基端側ピンの外周面を前記押出多孔管の外周面に接触させた状態で、前記重合部に沿って所定の深さで前記押出多孔管の外周面の廻りに一周させて前記重合部を摩擦攪拌する本接合工程と、を含み、前記本接合工程において、二つの前記蓋体と前記押出多孔管とを各前記蓋体の両外側から一対の保持部で押圧して保持しつつ、前記保持部を用いて前記押出多孔管及び前記蓋体を回転又は平行移動させて前記押出多孔管と少なくとも一つの前記蓋体とを摩擦攪拌することを特徴とする。
また、本発明は、内部にフィンを有する押出多孔管と、前記押出多孔管の開口部を封止する二つの蓋体とで構成され、前記押出多孔管と前記蓋体とを摩擦攪拌で接合する熱交換器の製造方法であって、前記蓋体は、底部及び前記底部の周縁から立ち上がる周壁部を有し、前記周壁部の外周縁に、段差底面と、前記段差底面から立ち上がる段差側面と、を有する周壁段差部を形成し、前記押出多孔管は、両端部に前記フィンが形成されておらず前記周壁部が嵌め合わされる嵌合部を有し、摩擦攪拌で用いる回転ツールは、基端側ピンと、先端側ピンとを備え、前記基端側ピンのテーパー角度は、先端側ピンのテーパー角度よりも大きくなっており、前記基端側ピンの外周面には階段状のピン段差部が形成されており、前記押出多孔管の一方の前記嵌合部に一の前記蓋体の前記周壁部を挿入し、前記押出多孔管の他方の前記嵌合部に他の前記蓋体の前記周壁部を挿入することにより、前記押出多孔管の両端部の内周面とそれぞれの前記蓋体の前記段差側面とを重ね合わせて二つの重合部を形成するとともに、前記押出多孔管の一方の端面と一の前記蓋体の前記段差底面、及び、前記押出多孔管の他方の端面と他の前記蓋体の前記段差底面とをそれぞれ突き合わせて二つの突合せ部を形成する突合せ工程と、回転する前記回転ツールの先端側ピンを前記押出多孔管の少なくとも一方の端部の外周面に挿入し、前記基端側ピンの外周面を前記押出多孔管の外周面に接触させた状態で、前記重合部に沿って所定の深さで前記押出多孔管の外周面の廻りに一周させて前記重合部を摩擦攪拌する本接合工程と、を含み、前記本接合工程において、二つの前記蓋体と前記押出多孔管とを各前記蓋体の両外側から一対の保持部で押圧して保持しつつ、前記保持部を用いて前記押出多孔管及び前記蓋体を回転又は平行移動させて前記押出多孔管と少なくとも一つの前記蓋体とを摩擦攪拌することを特徴とする。
かかる製造方法によれば、蓋体を一対の保持部で保持した状態で押出多孔管及び蓋体を回転又は平行移動させるため、本接合工程中に保持部と回転ツールとが干渉しない。つまり、押出多孔管及び蓋体を位置決めするための治具が回転ツールの移動の妨げにならない。これにより、挿入位置等の調整が容易になるとともに、付帯設備の費用も抑えることができる。よって、熱交換器を低コストで製造することができる。また、押出多孔管のフィン又は端面と周壁部とを突き合わせることで、蓋体の挿入方向の位置決めを容易に行うことができる。また、基端側ピンの外周面を押出多孔管の外周面に接触させることで、バリの発生を抑制することができる。
また、前記押出多孔管は第二アルミニウム合金で形成されており、前記蓋体は第一アルミニウム合金で形成されており、前記第一アルミニウム合金は前記第二アルミニウム合金よりも硬度が高い材種であることが好ましい。
また、前記第一アルミニウム合金は鋳造材からなり、前記第二アルミニウム合金は展伸材からなることが好ましい。
また、前記本接合工程では、前記先端側ピンの先端を前記蓋体の前記周壁部に接触させた状態で前記押出多孔管の外周面の廻りに一周させて前記重合部を摩擦攪拌することが好ましい。
かかる製造方法によれば、蓋体と押出多孔管との接合強度を高めることができる。
本発明によれば、熱交換器を低コストで製造することができる熱交換器の製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。まずは、本実施形態に係る熱交換器の製造方法で用いる回転ツールについて説明する。回転ツールは、摩擦攪拌接合に用いられるツールである。図1に示すように、回転ツールFは、例えば工具鋼で形成されており、基軸部F1と、基端側ピンF2と、先端側ピンF3とで主に構成されている。基軸部F1は、円柱状を呈し、摩擦攪拌装置の主軸に接続される部位である。
基端側ピンF2は、基軸部F1に連続し、先端に向けて先細りになっている。基端側ピンF2は、円錐台形状を呈する。基端側ピンF2のテーパー角度Aは適宜設定すればよいが、例えば、135〜160°になっている。テーパー角度Aが135°未満であるか、又は、160°を超えると摩擦攪拌後の接合表面粗さが大きくなる。テーパー角度Aは、後記する先端側ピンF3のテーパー角度Bよりも大きくなっている。図2に示すように、基端側ピンF2の外周面には、階段状のピン段差部F21が高さ方向の全体に亘って形成されている。ピン段差部F21は、右回り又は左回りで螺旋状に形成されている。つまり、ピン段差部F21は、平面視して螺旋状であり、側面視すると階段状になっている。本第一実施形態では、回転ツールFを右回転させるため、ピン段差部F21は基端側から先端側に向けて左回りに設定している。
なお、回転ツールFを左回転させる場合は、ピン段差部F21を基端側から先端側に向けて右回りに設定することが好ましい。これにより、ピン段差部F21によって塑性流動材が先端側に導かれるため、被接合金属部材の外部に溢れ出る金属を低減することができる。ピン段差部F21は、段差底面F21aと、段差側面F21bとで構成されている。隣り合うピン段差部F21の各頂点F21c,F21cの距離X1(水平方向距離)は、後記する段差角度C及び段差側面F21bの高さY1に応じて適宜設定される。
段差側面F21bの高さY1は適宜設定すればよいが、例えば、0.1〜0.4mmで設定されている。高さY1が0.1mm未満であると接合表面粗さが大きくなる。一方、高さY1が0.4mmを超えると接合表面粗さが大きくなる傾向があるとともに、有効段差部数(被接合金属部材と接触しているピン段差部F21の数)も減少する。
段差底面F21aと段差側面F21bとでなす段差角度Cは適宜設定すればよいが、例えば、85〜120°で設定されている。段差底面F21aは、本実施形態では水平面と平行になっている。段差底面F21aは、ツールの回転軸から外周方向に向かって水平面に対して−5°〜15°内の範囲で傾斜していてもよい(マイナスは水平面に対して下方、プラスは水平面に対して上方)。距離X1、段差側面F21bの高さY1、段差角度C及び水平面に対する段差底面F21aの角度は、摩擦攪拌を行う際に、塑性流動材がピン段差部F21の内部に滞留して付着することなく外部に抜けるとともに、段差底面F21aで塑性流動材を押えて接合表面粗さを小さくすることができるように適宜設定する。
図1に示すように、先端側ピンF3は、基端側ピンF2に連続して形成されている。先端側ピンF3は円錐台形状を呈する。先端側ピンF3の先端には、回転中心軸線Zに対して垂直で平坦な平坦面F4が形成されている。先端側ピンF3のテーパー角度Bは、基端側ピンF2のテーパー角度Aよりも小さくなっている。図2に示すように、先端側ピンF3の外周面には、螺旋溝F31が刻設されている。螺旋溝F31は、右回り、左回りのどちらでもよいが、本第一実施形態では回転ツールFを右回転させるため、基端側から先端側に向けて左回りに刻設されている。
なお、回転ツールFを左回転させる場合は、螺旋溝F31を基端側から先端側に向けて右回りに設定することが好ましい。これにより、螺旋溝F31によって塑性流動材が先端側に導かれるため、被接合金属部材の外部に溢れ出る金属を低減することができる。螺旋溝F31は、螺旋底面F31aと、螺旋側面F31bとで構成されている。隣り合う螺旋溝F31の頂点F31c,F31cの距離(水平方向距離)を長さX2とする。螺旋側面F31bの高さを高さY2とする。螺旋底面F31aと、螺旋側面F31bとで構成される螺旋角度Dは例えば、45〜90°で形成されている。螺旋溝F31は、被接合金属部材と接触することにより摩擦熱を上昇させるとともに、塑性流動材を先端側に導く役割を備えている。
回転ツールFは、適宜設計変更が可能である。図3は、本発明の回転ツールの第一変形例を示す側面図である。図3に示すように、第一変形例に係る回転ツールFAでは、ピン段差部F21の段差底面F21aと段差側面F21bとのなす段差角度Cが85°になっている。段差底面F21aは、水平面と平行である。このように、段差底面F21aは水平面と平行であるとともに、段差角度Cは、摩擦攪拌中にピン段差部F21内に塑性流動材が滞留して付着することなく外部に抜ける範囲で鋭角としてもよい。
図4は、本発明の回転ツールの第二変形例を示す側面図である。図4に示すように、第二変形例に係る回転ツールFBでは、ピン段差部F21の段差角度Cが115°になっている。段差底面F21aは水平面と平行になっている。このように、段差底面F21aは水平面と平行であるとともに、ピン段差部F21として機能する範囲で段差角度Cが鈍角となってもよい。
図5は、本発明の回転ツールの第三変形例を示す側面図である。図5に示すように、第三変形例に係る回転ツールFCでは、段差底面F21aがツールの回転軸から外周方向に向かって水平面に対して10°上方に傾斜している。段差側面F21bは、鉛直面と平行になっている。このように、摩擦攪拌中に塑性流動材を押さえることができる範囲で、段差底面F21aがツールの回転軸から外周方向に向かって水平面よりも上方に傾斜するように形成されていてもよい。上記の回転ツールの第一〜第三変形例によっても、下記の実施形態と同等の効果を奏することができる。
[第一実施形態]
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。本発明は以下の実施形態のみに限定されるものではない。また、各実施形態における構成要素は一部又は全部を適宜組み合わせることができる。第一実施形態に係る熱交換器1は、図6に示すように、押出多孔管2と、押出多孔管2の両端に配置された蓋体3(3A,3B)とで構成されている。熱交換器1は、内部に流体を流通させて、配置される発熱体を冷却する機器である。押出多孔管2と各蓋体3とは摩擦攪拌接合で一体化される。なお、蓋体3は、必要に応じて蓋体3A,3Bと称して区別する。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。本発明は以下の実施形態のみに限定されるものではない。また、各実施形態における構成要素は一部又は全部を適宜組み合わせることができる。第一実施形態に係る熱交換器1は、図6に示すように、押出多孔管2と、押出多孔管2の両端に配置された蓋体3(3A,3B)とで構成されている。熱交換器1は、内部に流体を流通させて、配置される発熱体を冷却する機器である。押出多孔管2と各蓋体3とは摩擦攪拌接合で一体化される。なお、蓋体3は、必要に応じて蓋体3A,3Bと称して区別する。
押出多孔管2は、本体部11と、複数のフィン12とで主に構成されている。フィン12は、本体部11の内部に形成されている。押出多孔管2は、本実施形態では第二アルミニウム合金を主に含んで形成されている。第二アルミニウム合金は、例えば、JIS A1050,A1100,A6063等のアルミニウム合金展伸材で形成されている。押出多孔管2は、第二アルミニウム合金で形成された押出形材である。
本体部11は、筒状を呈する。本体部11の側部11a,11bは外側(本体部11の幅方向外側)に凸となるように湾曲している。本体部11の基板部11c,11dは平坦になっており、平行に対向している。つまり、本体部11の断面は長丸形状になっている。フィン12は、基板部11c,11dに対して垂直になっている。フィン12は、本体部11の押し出し方向に延設され、それぞれ平行に形成されている。隣り合うフィン12の間には、流体が流通する断面矩形の孔部13が形成されている。
押出多孔管2の両端の開口部には、フィン12が形成されていない嵌合部14が形成されている。嵌合部14は、後記する蓋体3の周壁部22が挿入される部位である。嵌合部14は、フィン12の両端を切削することにより形成されている。押出多孔管2の形状は、上記した形状に限定されるものではない。例えば、押出多孔管2の断面(押出方向に対して垂直な断面)が、円形、楕円形又は角形であってもよい。
蓋体3A,3Bは、押出多孔管2の両端の開口部を封止する部材である。蓋体3A,3Bは、それぞれ同形状になっている。蓋体3は、底部21と、周壁部22とを有する。底部21は、長丸形状を呈する板状部材である。底部21の外形は、押出多孔管2の内部に収容されて、押出多孔管2の開口部を封止するように、押出多孔管2の本体部11の内周面11g(図7参照)と概ね同形状になっている。周壁部22は、底部21の周縁部から垂直に立ち上がる部位である。周壁部22は、底部21の形状に沿って長丸の枠状に形成されている。底部21と周壁部22とで凹状のヘッダー流路24が形成されている。
蓋体3の材料は、摩擦攪拌可能な金属であれば特に制限されないが、本実施形態では第一アルミニウム合金を主に含んで形成されている。第一アルミニウム合金は、第二アルミニウム合金よりも硬度の高い材料である。第一アルミニウム合金は、例えば、JISH5302 ADC12(Al-Si-Cu系)等のアルミニウム合金鋳造材を用いている。なお、本明細書において硬度はブリネル硬さをいい、JIS Z 2243に準じた方法によって測定することができる。
次に、本実施形態に係る熱交換器の製造方法について説明する。本実施形態に係る熱交換器の製造方法では、準備工程と、突合せ工程と、本接合工程とを行う。
準備工程は、押出多孔管2及び蓋体3を準備する工程である。押出多孔管2は、例えば、押出成形で成形する。蓋体3は、例えば、ダイキャストにより成形する。
突合せ工程は、図7に示すように、押出多孔管2に蓋体3を突き合わせる工程である。突合せ工程では、押出多孔管2の嵌合部14に、蓋体3の周壁部22を挿入して、嵌め合わせる。これにより、周壁部22の端面22aと、複数のフィン12の端面12aとが突き合わされて複数の突合せ部J1が形成される。また、押出多孔管2の内周面11gと周壁部22の外周面22bとが重ね合されて重合部J2が形成される。
本接合工程は、回転ツールF(図1参照)を用いて重合部J2を摩擦攪拌接合する工程である。本接合工程では、保持工程と、摩擦攪拌工程とを行う。保持工程は、図8に示すように、一対の保持部32を備える挟持装置(治具)で蓋体3A,3Bを両外側から押圧して挟持する。本実施形態では、保持部32と蓋体3Aとの間、保持部32と蓋体3Bとの間にそれぞれ中間プレート31を介設している。保持部32は円柱状を呈し、その端面が中間プレート31,31にそれぞれ面接触する。中間プレート31を設けることで、保持部32の押圧力を分散させて、押出多孔管2及び蓋体3A,3Bを確実に保持することができる。なお、中間プレート31は省略してもよい。
挟持装置の保持部32と押出多孔管2及び蓋体3A,3Bとは同期して回転又は平行移動する。つまり、当該挟持装置は、蓋体3A及び蓋体3Bを保持部32,32でそれぞれ押圧し挟持した状態で、押出多孔管2及び蓋体3A,3Bを周方向に回転させるとともに、上下、左右及び前後方向に直線移動させることができる。
回転ツールFは、例えば、鉛直方向及び水平方向に移動可能な摩擦攪拌装置に取り付けてもよいし、先端にスピンドルユニット等の回転駆動手段を備えたアームロボットに取り付けてもよい。
摩擦攪拌工程では、図9に示すように、設定移動ルートL1上に、開始位置SP1、終了位置EP1、中間点S1,S2をそれぞれ離間して設定する。設定移動ルートL1は、押出多孔管2の端面11eの近傍に、端面11eと平行に設定する。
図9に示すように、摩擦攪拌工程では、開始位置SP1から中間点S1までの押入区間と、設定移動ルートL1上の中間点S1から一周廻って中間点S2までの本区間と、中間点S2から終了位置EP1までの離脱区間の三つの区間を連続して摩擦攪拌接合する。摩擦攪拌工程では、例えば、回転ツールFを摩擦攪拌装置に取り付ける場合は、回転ツールFの位置を移動させずに、保持部32,32で被接合金属部材を回転又は直線移動させて摩擦攪拌接合を行う。また、例えば、回転ツールFをアームロボットに取りつける場合は、保持部32,32を備えた挟持装置及びアームロボットの少なくとも一方を変位させて被接合金属部材の周りに回転ツールFを相対移動させて摩擦攪拌接合を行う。
押入区間では、開始位置SP1から中間点S1までの摩擦攪拌を行う。押入区間では、本体部11の一方の端部の外周面11fに対して回転中心軸線Zを垂直にしつつ、右回転させた先端側ピンF3を開始位置SP1に挿入し、中間点S1まで相対移動させる。この際、少なくとも中間点S1に到達するまでに予め設定された「所定の深さ」に達するように先端側ピンF3を徐々に押し入れていく。つまり、回転ツールFを一ヶ所に留まらせることなく、回転ツールFを設定移動ルートL1に移動させながら徐々に下降させていく。回転ツールFの移動軌跡には塑性化領域W1が形成される。
図10に示すように、回転ツールFが中間点S1に達したら、そのまま本区間に移行する。所定の深さとは、中間点S1から一周廻って中間点S2までの本区間において、先端側ピンF3を差し込む深さを言う。本実施形態では、先端側ピンF3の先端を周壁部22の外周面22bに接触させるとともに、基端側ピンF2の外周面を押出多孔管2の外周面11fに接触させた状態となるように所定の深さを設定する。本区間においては、先端側ピンF3を押出多孔管2の端部の外周面11fの側から重合部J2まで挿入して、先端側ピンF3を押出多孔管2及び周壁部22に接触させるとともに、基端側ピンF2の外周面を押出多孔管2の外周面11fに接触させた状態で、重合部J2を摩擦攪拌する。なお、本区間においては、先端側ピンF3が蓋体3Aに接触しないように所定の深さを設定してもよい。この場合は、先端側ピンF3と押出多孔管2との摩擦熱により、重合部J2が塑性流動化して接合される。
本区間においては、回転ツールFを上方から見た場合に、回転中心軸線Zが、設定移動ルートL1と重なるように回転ツールFを移動させる。図11に示すように、回転ツールFを一周させて先端側ピンF3が中間点S2に到達したら、そのまま離脱区間に移行する。
離脱区間では、中間点S2から終了位置EP1に向かうまでの間に先端側ピンF3を徐々に引き抜いて(上昇させて)、終了位置EP1で押出多孔管2から先端側ピンF3を離脱させる。つまり、回転ツールFを一ヶ所に留まらせることなく、回転ツールFを終了位置EP1に移動させながら徐々に引抜いていく。
なお、押出多孔管2と一端側の蓋体3Aとの摩擦攪拌接合が終了したら、同じ要領で押出多孔管2と他端側の蓋体3Bとの摩擦攪拌接合を行う。すなわち、押出多孔管2の一方の嵌合部14に一の蓋体3Aの周壁部22を挿入するとともに、押出多孔管2の他方の嵌合部に他の蓋体3Bの周壁部を挿入する。これにより、押出多孔管2の両端部の内周面とそれぞれの蓋体3A,3Bの周壁部22の外周面とを重ね合わせて二つの重合部J2を形成する(一部図示略)。また、押出多孔管2の一方のフィン12の端面12aと蓋体3Aの周壁部22の端面22a、及び、押出多孔管2の他方のフィン12の端面と他の蓋体3Bの周壁部の端面とをそれぞれ突き合わせて、フィン12の両端に二組の突合せ部J1を形成する(一部図示略)。そして、二つの重合部J2をそれぞれ摩擦攪拌する。なお、押出多孔管2と他端側の蓋体3Bとの摩擦攪拌は省略してもよい。つまり、押出多孔管2と少なくとも一つの蓋体3が摩擦攪拌されていればよい。
以上説明した本実施形態における熱交換器の製造方法によれば、蓋体3A,3Bを一対の保持部32で両外側から保持した状態で押出多孔管2及び蓋体3A,3Bを回転又は直線移動させるため、本接合工程中に保持部32と回転ツールFとが干渉しない。つまり押出多孔管2と蓋体3A,3Bとを位置決めするための治具が、回転ツールFの移動ルート上に無いため回転ツールFの移動の妨げにならない。これにより、挿入位置等の調整が容易になるとともに、付帯設備の費用も抑えることができる。よって、熱交換器1を低コストで製造することができる。
また、本接合工程では、先端側ピンF3の先端(平坦面F4)が、周壁部22の外周面22bに接触するように(突き抜けるように)所定の深さを設定することで、蓋体3と押出多孔管2との接合強度を高めることができる。また、本接合工程では、基端側ピンF2の外周面を押出多孔管2の外周面11fに接触させた状態で摩擦攪拌接合を行うため、塑性流動材を押さえることができ、バリの発生を抑制することができる。
また、基端側ピンF2の外周面で塑性流動材を押えることができるため、接合表面(押出多孔管2の外周面11f)に形成される段差凹溝を小さくすることができるとともに、段差凹溝の脇に形成される膨出部を無くすか若しくは小さくすることができる。また、基端側ピンF2の階段状のピン段差部F21は浅く、かつ、出口が広いため、塑性流動材を段差底面F21aで押えつつ塑性流動材がピン段差部F21の外部に抜けやすくなっている。そのため、基端側ピンF2で塑性流動材を押えても基端側ピンF2の外周面に塑性流動材が付着し難い。よって、接合表面粗さを小さくすることができるとともに、接合品質を好適に安定させることができる。
また、突合せ工程では、押出多孔管2のフィン12に周壁部22の端面22aを当接させることで、蓋体3の挿入方向(押出多孔管2の押し出し方向)の位置決めを容易に行うことができる。
また、本接合工程の押入区間では、開始位置SP1から中間点S1まで回転ツールFを移動させつつ所定の深さとなるまで先端側ピンF3を徐々に押入することにより、設定移動ルートL1上の一点で回転ツールFが停止して摩擦熱が過大になるのを防ぐことができる。
同様に、本接合工程の離脱区間では、中間点S2から終了位置EP1まで回転ツールFを移動させつつ所定の深さから先端側ピンF3を徐々に引き抜いて離脱させることにより、設定移動ルートL1上の一点で回転ツールFが停止して摩擦熱が過大になるのを防ぐことができる。
同様に、本接合工程の離脱区間では、中間点S2から終了位置EP1まで回転ツールFを移動させつつ所定の深さから先端側ピンF3を徐々に引き抜いて離脱させることにより、設定移動ルートL1上の一点で回転ツールFが停止して摩擦熱が過大になるのを防ぐことができる。
これらにより、設定移動ルートL1上で摩擦熱が過大となり、蓋体3から押出多孔管2へ第一アルミニウム合金が過剰に混入して接合不良となるのを防ぐことができる。
また、蓋体3の第一アルミニウム合金は、押出多孔管2の第二アルミニウム合金よりも硬度の高い材料になっている。これにより、熱交換器1の耐久性を高めることができる。また、蓋体3の第一アルミニウム合金をアルミニウム合金鋳造材とし、押出多孔管2の第二アルミニウム合金をアルミニウム合金展伸材とすることが好ましい。第一アルミニウム合金を例えば、JISH5302 ADC12等のAl−Si−Cu系アルミニウム合金鋳造材とすることにより、蓋体3の鋳造性、強度、被削性等を高めることができる。また、第二アルミニウム合金を例えば、JIS A1000系又はA6000系とすることにより、押出多孔管2の加工性、熱伝導性を高めることができる。
また、本接合工程においては、突合せ部J1の全周を摩擦攪拌接合できるため、熱交換器の気密性及び水密性を高めることができる。また、本接合工程の終端部分において、回転ツールFが中間点S1を完全に通過してから終了位置EP1に向かうようにする。つまり、本接合工程によって形成された塑性化領域W1の設定移動ルートL1上の各端部同士をオーバーラップさせることにより、より気密性及び水密性を高めることができる。また、蓋体3にヘッダー流路24を備えることにより、各孔部13に流れる流体を集約することができる。
なお、本接合工程では、回転ツールFの回転速度を一定としてもよいが、可変させてもよい。本接合工程の押入区間において、開始位置SP1における回転ツールFの回転速度をV1とし、本区間における回転ツールFの回転速度をV2とすると、V1>V2としてもよい。回転速度のV2は、設定移動ルートL1における予め設定された一定の回転速度である。つまり、開始位置SP1では、回転速度を高く設定しておき、押入区間内で徐々に回転速度を低減させながら本区間に移行してもよい。
また、第一本接合工程の離脱区間において、本区間における回転ツールFの回転速度をV2、終了位置EP1において離脱させるときの回転ツールFの回転速度をV3とすると、V3>V2としてもよい。つまり、離脱区間に移行したら、終了位置EP1に向けて徐々に回転速度を上げながら押出多孔管2から回転ツールFを離脱させてもよい。回転ツールFを押出多孔管2に押し入れる際又は押出多孔管2から離脱させる際に、前記のように設定することで、押入区間又は離脱区間時における少ない押圧力を、回転速度で補うことができるため、摩擦攪拌を好適に行うことができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る熱交換器の製造方法について説明する。第二実施形態では、図12,13に示すように、蓋体3Cの形状が第一実施形態と相違する。第二実施形態では、第一実施形態と相違する部分を中心に説明する。第二実施形態に係る熱交換器の製造では、準備工程と、突合せ工程と、本接合工程とを行う。
次に、本発明の第二実施形態に係る熱交換器の製造方法について説明する。第二実施形態では、図12,13に示すように、蓋体3Cの形状が第一実施形態と相違する。第二実施形態では、第一実施形態と相違する部分を中心に説明する。第二実施形態に係る熱交換器の製造では、準備工程と、突合せ工程と、本接合工程とを行う。
準備工程では、押出多孔管2及び蓋体3Cを準備する。蓋体3Cは、底部21と、底部21の周縁から立ち上がる周壁部22Cとを有する。周壁部22Cの外周縁には周方向全体に亘って周壁段差部23が形成されている。周壁段差部23は、段差底面23aと、段差底面23aから垂直に立ち上がる段差側面23bとを有する。段差底面23aは、底部21と平行になっている。
突合せ工程では、押出多孔管2の嵌合部14に蓋体3Cの周壁部22Cを挿入して、嵌め合わせる。これにより、周壁部22Cの段差底面23aと、押出多孔管2の端面11eとが突き合わされて突合せ部J3が形成される(押出多孔管2の両端で二つの突合せ部J3が形成される)。また、押出多孔管2の内周面11gと周壁部22Cの段差側面23bとが重ね合されて重合部J4が形成される(押出多孔管2の両端で二つの重合部J4が形成される)。なお、フィン12と、周壁部22Cの端面22aとは接触させてもよいし、離間させてもよい。
本接合工程では、図8に示すように、回転ツールFを用いて重合部J4を摩擦攪拌接合する。本接合工程の本区間では先端側ピンF3の先端(平坦面F4)が周壁部22C(段差側面23b)に接触するとともに、基端側ピンF2の外周面が押出多孔管2の外周面11fに接触するように所定の深さを設定している。本接合工程は、第一実施形態と概ね同じであるため説明を省略する。
以上説明した第二実施形態に係る熱交換器の製造方法でも第一実施形態と略同等の効果を得ることができる。また、突合せ工程では、蓋体3Cの段差底面23aを押出多孔管2の端面11eに当接させることで、蓋体3Cの挿入方向(押出多孔管2の押し出し方向)の位置決めを容易に行うことができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、前記した本実施形態に係る本接合工程では、設定移動ルートL1上に開始位置SP1及び終了位置EP1を設けたが、設定移動ルートL1に対して、蓋体3から離間する位置に、開始位置SP1及び終了位置EP1を設けてもよい。この場合においても、開始位置SP1から設定移動ルートL1上に設けた中間点S1まで回転ツールFを移動させながら徐々に回転ツールFを押入させる。また、中間点S2から終了位置EP1まで回転ツールFを移動させながら徐々に回転ツールFを離脱させる。これにより、設定移動ルートL1上で摩擦熱が過剰になるのを防ぐことができる。また、回転ツールFを中間点S1側に移動させる際又は中間点S2から離間させる際には、回転ツールFの移動速度が低下したり停止したりしないように移動ルートを設定することが好ましい。
1 熱交換器
2 押出多孔管
3 蓋体
22 周壁部
32 保持部
F 回転ツール
F2 基端側ピン
F3 先端側ピン
J1 突合せ部
J2 重合部
SP1 開始位置
EP1 終了位置
W1 塑性化領域
2 押出多孔管
3 蓋体
22 周壁部
32 保持部
F 回転ツール
F2 基端側ピン
F3 先端側ピン
J1 突合せ部
J2 重合部
SP1 開始位置
EP1 終了位置
W1 塑性化領域
Claims (5)
- 内部にフィンを有する押出多孔管と、前記押出多孔管の開口部を封止する二つの蓋体とで構成され、前記押出多孔管と前記蓋体とを摩擦攪拌で接合する熱交換器の製造方法であって、
前記蓋体は、底部及び前記底部の周縁から立ち上がる周壁部を有し、
前記押出多孔管は、両端部に前記フィンが形成されておらず前記周壁部が嵌め合わされる嵌合部を有し、
摩擦攪拌で用いる回転ツールは、基端側ピンと、先端側ピンとを備え、前記基端側ピンのテーパー角度は、先端側ピンのテーパー角度よりも大きくなっており、前記基端側ピンの外周面には階段状のピン段差部が形成されており、
前記押出多孔管の一方の前記嵌合部に一の前記蓋体の前記周壁部を挿入し、前記押出多孔管の他方の前記嵌合部に他の前記蓋体の前記周壁部を挿入することにより、前記押出多孔管の両端部の内周面とそれぞれの前記蓋体の前記周壁部の外周面とを重ね合わせて二つの重合部を形成するとともに、前記押出多孔管の一方のフィンの端面と一の前記蓋体の前記周壁部の端面、及び、前記押出多孔管の他方のフィンの端面と他の前記蓋体の前記周壁部の端面とをそれぞれ突き合わせて二組の突合せ部を形成する突合せ工程と、
回転する前記回転ツールの先端側ピンを前記押出多孔管の少なくとも一方の端部の外周面に挿入し、前記基端側ピンの外周面を前記押出多孔管の外周面に接触させた状態で、前記重合部に沿って所定の深さで前記押出多孔管の外周面の廻りに一周させて前記重合部を摩擦攪拌する本接合工程と、を含み、
前記本接合工程において、二つの前記蓋体と前記押出多孔管とを各前記蓋体の両外側から一対の保持部で押圧して保持しつつ、前記保持部を用いて前記押出多孔管及び前記蓋体を回転又は平行移動させて前記押出多孔管と少なくとも一つの前記蓋体とを摩擦攪拌することを特徴とする熱交換器の製造方法。 - 内部にフィンを有する押出多孔管と、前記押出多孔管の開口部を封止する二つの蓋体とで構成され、前記押出多孔管と前記蓋体とを摩擦攪拌で接合する熱交換器の製造方法であって、
前記蓋体は、底部及び前記底部の周縁から立ち上がる周壁部を有し、前記周壁部の外周縁に、段差底面と、前記段差底面から立ち上がる段差側面と、を有する周壁段差部を形成し、
前記押出多孔管は、両端部に前記フィンが形成されておらず前記周壁部が嵌め合わされる嵌合部を有し、
摩擦攪拌で用いる回転ツールは、基端側ピンと、先端側ピンとを備え、前記基端側ピンのテーパー角度は、先端側ピンのテーパー角度よりも大きくなっており、前記基端側ピンの外周面には階段状のピン段差部が形成されており、
前記押出多孔管の一方の前記嵌合部に一の前記蓋体の前記周壁部を挿入し、前記押出多孔管の他方の前記嵌合部に他の前記蓋体の前記周壁部を挿入することにより、前記押出多孔管の両端部の内周面とそれぞれの前記蓋体の前記段差側面とを重ね合わせて二つの重合部を形成するとともに、前記押出多孔管の一方の端面と一の前記蓋体の前記段差底面、及び、前記押出多孔管の他方の端面と他の前記蓋体の前記段差底面とをそれぞれ突き合わせて二つの突合せ部を形成する突合せ工程と、
回転する前記回転ツールの先端側ピンを前記押出多孔管の少なくとも一方の端部の外周面に挿入し、前記基端側ピンの外周面を前記押出多孔管の外周面に接触させた状態で、前記重合部に沿って所定の深さで前記押出多孔管の外周面の廻りに一周させて前記重合部を摩擦攪拌する本接合工程と、を含み、
前記本接合工程において、二つの前記蓋体と前記押出多孔管とを各前記蓋体の両外側から一対の保持部で押圧して保持しつつ、前記保持部を用いて前記押出多孔管及び前記蓋体を回転又は平行移動させて前記押出多孔管と少なくとも一つの前記蓋体とを摩擦攪拌することを特徴とする熱交換器の製造方法。 - 前記押出多孔管は第二アルミニウム合金で形成されており、前記蓋体は第一アルミニウム合金で形成されており、前記第一アルミニウム合金は前記第二アルミニウム合金よりも硬度が高い材種であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱交換器の製造方法。
- 前記第一アルミニウム合金は鋳造材からなり、前記第二アルミニウム合金は展伸材からなることを特徴とする請求項3に記載の熱交換器の製造方法。
- 前記本接合工程では、前記先端側ピンの先端を前記蓋体の前記周壁部に接触させた状態で前記押出多孔管の外周面の廻りに一周させて前記重合部を摩擦攪拌することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の熱交換器の製造方法。
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Citations (4)
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JP2012228718A (ja) * | 2011-04-27 | 2012-11-22 | Mitsubishi Electric Corp | 缶体の製造装置およびその製造装置を用いた缶体の製造方法 |
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2020
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