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JP2021184512A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2021184512A
JP2021184512A JP2020088590A JP2020088590A JP2021184512A JP 2021184512 A JP2021184512 A JP 2021184512A JP 2020088590 A JP2020088590 A JP 2020088590A JP 2020088590 A JP2020088590 A JP 2020088590A JP 2021184512 A JP2021184512 A JP 2021184512A
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image
unit
image forming
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forming apparatus
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JP2020088590A
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English (en)
Inventor
浩平 松本
Kohei Matsumoto
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】従来では原因を特定することが困難であった異常であっても、その異常の原因を特定する。【解決手段】入力される画像元データに基づいた画像を記録材上に形成する画像形成部125と、前記画像上の異常を検出する異常検出部209とを備えた画像形成装置1であって、前記異常検出部が検出した異常に対応する予め決められた画像パターンを前記画像形成部に形成させる制御部123と、前記画像パターンを読み取るパターン読取部201と、前記パターン読取部が読み取ったパターン読取データに基づいて前記異常の原因を特定する原因特定部209とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、入力される画像元データに基づいた画像を記録材上に形成する画像形成部と、前記画像上の異常を検出する異常検出部とを備えた画像形成装置が知られている。
例えば、特許文献1には、画像形成部により形成した印刷物(入力される画像元データに基づいた画像が形成された記録材)の画像を読み取り、当該画像の品質検査(異常の検出)を行う画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、品質検査において検出された欠陥(異常)の情報(欠陥のページや当該ページ上の位置、欠陥個数、欠陥レベルなど)を記憶し、オペレーションパネルに表示する。
ところが、従来の画像形成装置では、画像上に発生した異常を検出することができても、その異常の原因を特定することは困難であった。
上述した課題を解決するために、本発明は、入力される画像元データに基づいた画像を記録材上に形成する画像形成部と、前記画像上の異常を検出する異常検出部とを備えた画像形成装置であって、前記異常検出部が検出した異常に対応する予め決められた画像パターンを前記画像形成部に形成させる制御部と、前記画像パターンを読み取るパターン読取部と、前記パターン読取部が読み取ったパターン読取データに基づいて前記異常の原因を特定する原因特定部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、従来では原因を特定することが困難であった異常であっても、その異常の原因を特定することができる。
実施形態の画像形成システムの一例を示す模式図。 同画像形成システムの構成の一例を示すブロック図 同画像形成システムを構成する印刷物検査装置の読取部の一例を示す模式図。 実施形態の欠陥情報の一例を示す図。 実施形態の詳細情報の一例を示す図。 (a)〜(d)は、印刷画像が形成された印刷物上に発生し得る画像の欠陥(異常)を示す説明図。 同印刷物検査装置で行われる欠陥検出(異常検出)の処理手順の一例を示すフローチャート。 (a)は、欠陥レベルが所定のレベル閾値以上であるという条件を満たす欠陥情報が存在するかどうかの判断手順を示す説明図。(b)は、欠陥個数が所定の個数閾値以上であるという条件を満たす欠陥情報が存在するかどうかの判断手順を示す説明図。 同印刷物検査装置で行われる原因診断の処理手順の一例を示すフローチャート。 記録材搬送方向に延びる白スジの原因診断を行うための診断用画像パターンの一例を示す説明図。 白スジの欠陥(異常)が発生した診断用画像パターンの一例を示す説明図。 (a)及び(b)は、印刷物上に発生した欠陥(異常)の原因診断の結果をユーザーに報知する方法の一例を示す説明図。
以下、本発明に係る画像形成装置の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置の一例を示す模式図である。
本実施形態の画像形成装置は、印刷装置100と、印刷物検査装置200と、スタッカ300とから構成された画像形成システム1である。もちろん、これらの印刷装置100、印刷物検査装置200及びスタッカ300を単一装置内に組み込んだ単体構成であってもよい。
印刷装置100は、報知部としてのオペレーションパネル101と、感光体ドラム103Y,103M,103C,103Kと、転写ベルト105と、二次転写ローラ107と、給紙部109と、搬送ローラ対111と、定着ローラ113と、反転パス115とを備える。
オペレーションパネル101は、画像形成システム1に対して各種操作入力を行ったり、各種画面を表示したりする操作部及び表示部として機能する。
感光体ドラム103Y,103M,103C,103Kは、それぞれ、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程及びクリーニング工程)が行われることによりトナー像が形成され、形成されたトナー像を転写ベルト105に転写する。本実施形態では、感光体ドラム103Y上にイエロートナー像が形成され、感光体ドラム103M上にマゼンダトナー像が形成され、感光体ドラム103C上にシアントナー像が形成され、感光体ドラム103K上にブラックトナー像が形成されるものとするが、これに限定されるものではない。
転写ベルト105は、感光体ドラム103Y,103M,103C,103Kから重畳して転写されたトナー像(フルカラーのトナー画像)を二次転写ローラ107の二次転写位置に搬送する。本実施形態では、転写ベルト105には、まず、イエロートナー像が転写され、続いて、マゼンダトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像が順次重畳して転写されるものとするが、これに限定されるものではない。
給紙部109は、複数の記録材としての記録紙が重ね合わせて収容されており、記録紙を給紙する。
搬送ローラ対111は、給紙部109により給紙された記録紙を搬送路a上で矢印sの方向に搬送する。
二次転写ローラ107は、転写ベルト105により搬送されたフルカラーのトナー画像を、搬送ローラ対111により搬送された記録紙上に二次転写位置で一括転写する。
定着ローラ113は、フルカラーのトナー画像が転写された記録紙を加熱及び加圧することにより、フルカラーのトナー画像を記録紙に定着する。
印刷装置100は、片面印刷の場合、フルカラーのトナー画像が定着された記録紙である印刷物を印刷物検査装置200へ排紙する。一方、印刷装置100は、両面印刷の場合、フルカラーのトナー画像が定着された記録紙を反転パス115へ送る。
反転パス115は、送られた記録紙をスイッチバックすることにより記録紙の表面・裏面を反転して矢印tの方向へ搬送する。反転パス115により搬送された記録紙は、搬送ローラ対111により再搬送され、二次転写ローラ107により前回と逆側の面にフルカラーのトナー画像が転写され、定着ローラ113により定着され、印刷物として、印刷物検査装置200へ排紙される。
印刷物検査装置200は、読取部201A,201Bを備える。読取部201Aは、印刷装置100から排紙された印刷物の一方の面を電子的に読み取り、読取部201Bは、印刷装置100から排紙された印刷物の他方の面を電子的に読み取る。読取部201A,201Bは、例えば、ラインスキャナ等により実現できる。そして印刷物検査装置200は、読み取りが完了した印刷物をスタッカ300へ排紙する。
スタッカ300は、トレイ301を備える。スタッカ300は、印刷物検査装置200により排紙された印刷物をトレイ301にスタックする。
図2は、本実施形態の画像形成システム1の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、印刷装置100は、RIP(Raster Image Processor)部121と、制御部としての印刷制御部123と、画像形成部としての印刷部125とを備える。印刷物検査装置200は、パターン読取部及び画像読取部として機能する読取部201と、取得部203と、マスタ画像生成部205と、バッファ207と、異常検出部及び原因特定部としての検査部209と、記憶部211とを備える。なお、本実施形態では、印刷装置100と印刷物検査装置200とは、USB(Universal Serial Bus)やPCIe(Peripheral Component Interconnect Express)等のローカルなインタフェースによって接続されていることを想定しているが、印刷装置100と印刷物検査装置200との接続形態は、これに限定されるものではなく、例えば、LAN(Local Area Network)などのネットワークで接続されていてもよい。
RIP部121は、ホスト装置などの外部装置から画像元データとしての印刷データを受け取り、受け取った印刷データから、印刷物の生成元の(印刷の基礎となる)元画像を生成する。具体的には、RIP部121は、印刷データをRIP処理し、元画像としてRIP画像(ビットマップ画像)を生成する。
本実施形態では、印刷データは、PostScript(登録商標)などのページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたデータやTIFF(Tagged Image File Format)形式の画像データなどを含んで構成されるが、これに限定されるものではない。また、本実施形態では、元画像は、CMYKのRIP画像データであり、C(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)、K(黒:Black)それぞれのRIP画像データの各画素が2bitの1200dpiであるものとするが、これに限定されるものではない。
印刷制御部123は、ページ記述言語で記述されたデータから特定される印刷ジョブの情報やRIP部121により生成されたRIP画像を印刷物検査装置200へ送信するとともに、RIP画像を印刷部125へ送信する。また、印刷制御部123は、印刷物検査装置200から送信される(フィードバックされる)欠陥情報を用いて、例えば、スタッカ300に対して品質検査に合格しなかった印刷物の排紙先の指定や品質検査に合格しなかった印刷物へのマーキングを行ったり、印刷部125に対して差し替え印刷を指示したりする。
なお、RIP部121及び印刷制御部123は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの処理装置にプログラムを実行させること、即ち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
印刷部125は、作像プロセスなどの印刷処理プロセスを実行し、RIP画像に基づく印刷画像を記録紙に印刷し、印刷物を生成する。本実施形態では、印刷部125は、感光体ドラム103Y,103M,103C,103K、転写ベルト105、二次転写ローラ107及び定着ローラ113などにより実現されるが、これに限定されるものではない。このように本実施形態では、電子写真方式で画像を印刷するが、これに限定されず、インクジェット方式で画像を印刷するようにしてもよい。
読取部201は、印刷部125により生成された印刷物を読み取って画像読取データを生成する。具体的には、読取部201は、図3に示すように、照明部201aにより照明された印刷物Pを撮像部201bによって撮像することにより、RIP画像に基づく印刷画像が印刷された印刷物Pから、当該印刷画像を電子的に読み取って画像読取データを生成する。本実施形態では、読取部201は、2つの読取部201A,201Bによって構成される。また、本実施形態では、画像読取データは、RGBの画像データであり、R、G、Bそれぞれの画像データの各画素が8bitの200dpiであるものとするが、これに限定されるものではない。
取得部203は、印刷部125により生成された印刷物の生成元の元画像のデータや印刷ジョブの情報を取得する。具体的には、取得部203は、印刷装置100の印刷制御部123からC、M、Y、KそれぞれのRIP画像のデータを取得する。
マスタ画像生成部205は、取得部203により取得された元画像のデータに基づいてマスタ画像データを生成する。具体的には、マスタ画像生成部205は、取得部203により取得された元画像のデータに対し、多値変換処理、平滑化処理、解像度変換処理、及び色変換処理などの各種画像処理を施し、マスタ画像データを生成する。マスタ画像データは、RGBの画像データであり、R、G、Bそれぞれの画像データの各画素が8bitの200dpiであるものとするが、これに限定されるものではない。
なお、取得部203及びマスタ画像生成部205は、例えば、CPUなどの処理装置にプログラムを実行させること、即ち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICやASICなどのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
バッファ207は、マスタ画像生成部205により生成されたマスタ画像データを記憶する。そして、バッファ207は、読取部201により画像読取データが生成されると、検査に用いるマスタ画像データを検査部209へ出力する。なお、バッファ207は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などにより実現できる。
検査部209は、読取部201により生成された画像読取データとマスタ画像生成部205により生成されたマスタ画像データとを比較して、印刷装置100により生成された印刷物の品質検査(異常の検出)を行う。
具体的には、検査部209は、読取部201により生成された画像読取データとバッファ207から出力されたマスタ画像データとを画素単位で比較し、RGB各色8bitの画素値の差分値を画素毎に算出する。そして、検査部209は、画素毎の差分値と品質検査用の閾値との大小関係に基づいて、印刷装置100により生成された印刷物の品質検査(異常の検出)を行い、その検査結果と取得部203により取得された印刷ジョブの情報とを用いて、印刷物の欠陥(異常)に関する欠陥情報(異常情報)を生成し、記憶部211に記憶する。記憶部211は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などにより実現できる。
なお、検査部209は、例えば、CPUなどの処理装置にプログラムを実行させること、即ち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICやASICなどのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
図4は、本実施形態の欠陥情報の一例を示す図である。
図4に示す例では、1つの印刷ジョブ分の欠陥情報を示している。なお、図4の印刷ジョブは、元画像に基づく印刷を複数回行い、同一の印刷物を複数部数作成することを指示するものである。欠陥情報は、部、ページ、表裏、用紙サイズ、紙厚、欠陥個数、欠陥レベル、読取画像(画像読取データ)、サムネイル画像及び詳細情報を対応付けた情報となっている。なお、図4に示す例では、読取画像(画像読取データ)、サムネイル画像及び詳細情報の値の記載を省略している。
部、ページ及び表裏は、読取画像(画像読取データ)が、何部目の印刷物の何ページ目の表又は裏を読み取った画像であるかを示す。欠陥個数は、画像読取データから検出された欠陥の個数を示す。欠陥レベルは、画像読取データから検出された欠陥全体での欠陥のレベルを示し、品質検査の判断基準に用いられる。
読取画像は、検査部209の品質検査に用いられた画像読取データであり、読取部201により生成された画像読取データである。サムネイル画像は、画像読取データを低解像度化した画像データである。本実施形態では、サムネイル画像が、200dpiの画像読取データを25dpiに低解像度化した画像であるものとするが、これに限定されるものではない。
詳細情報は、画像読取データから検出された各欠陥の詳細に関する情報である。図5は、本実施形態の詳細情報の一例を示す図である。図5に示す例では、詳細情報は、部、ページ、表裏、欠陥番号、欠陥種類、主走査方向位置座標、副走査方向位置座標、欠陥濃度及び欠陥の大きさを対応付けた情報となっている。
欠陥番号は、検出された各欠陥(異常)を識別するための番号である。欠陥種類は、欠陥番号が示す欠陥の種類である。具体的には、欠陥(異常)の種類としては、例えば、印刷物の地肌部上に発生したポチ、印刷物の地肌部上に発生した地汚れ、主走査方向や副走査方向(記録材搬送方向)に延びるスジなどが挙げられる。
主走査方向位置座標は、欠陥番号が示す欠陥の主走査方向での位置座標である。副走査方向位置座標は、欠陥番号が示す欠陥の副走査方向での位置座標である。つまり、主走査方向位置座標及び副走査方向位置座標は、画像読取データ上での欠陥の位置を示す。また、欠陥濃度は、欠陥番号が示す欠陥の濃度である。また、欠陥の大きさは、欠陥番号が示す欠陥の大きさである。
図6(a)〜(d)は、印刷画像Gが形成された印刷物上に発生し得る画像の欠陥(異常)を示す説明図である。
図6(a)では、中ぐらいのポチE1、小さいポチE2、地汚れE3が発生した印刷物Pの一例を示す図であり、図6(b)では、大きいポチE4が発生した印刷物Pの一例を示す図であり、図6(c)では、記録材搬送方向に延びる白スジE5が発生した印刷物Pの一例を示す図であり、図6(d)では、図6(b)とは異なる位置に大きいポチE6が発生した印刷物Pの一例を示す図である。
図7は、本実施形態の印刷物検査装置200で行われる欠陥検出(異常検出)の処理手順の一例を示すフローチャートである。
取得部203は、印刷部125により生成された印刷物の生成元の元画像の画像データと印刷ジョブの情報を取得する(S101)。ユーザがオペレーションパネル101から検査開始指示を印刷物検査装置200に入力すると(S102)、まず、マスタ画像生成部205が、取得部203により取得された元画像のデータに基づいてマスタ画像データを生成する(S103)。
一方、読取部201では、印刷部125により生成された印刷物を読み取って画像読取データを生成する(S104)。そして、検査部209は、読取部201により生成された画像読取データとマスタ画像生成部205により生成されたマスタ画像とを比較して、印刷装置100により生成された印刷物の品質を検査し、欠陥情報を生成する(ステップS109)。
そして、印刷物の全ページの品質を検査するまで(S106のNo)、ステップS103〜S105の処理を繰り返し、印刷物の全ページの品質検査(異常検出)を行ったら(S106のYes)、検査部209は、生成した欠陥情報を記憶部211に保存する(S107)。
なお、図7に示すフローチャートでは、1ページ毎にステップS103〜S105の処理を行う例について説明したが、ステップS103〜S105の処理を一度に全ページ分行うようにしてもよい。また、ステップS103とS104の処理順序を入れ替えてもよい。
印刷物の全ページ分の欠陥情報を記憶部211に保存したら、検査部209は、次に、記憶部221に保存された欠陥情報を参照し、図8(a)に示すように、欠陥レベルが所定のレベル閾値以上であるという条件を満たす欠陥情報が存在するかどうかを判断する(S108)。欠陥レベルが所定のレベル閾値以上である欠陥情報が存在した場合(S108のYes)、当該欠陥情報の欠陥(異常)の種類についての発生原因を特定するための原因診断を実行する(S110)。
また、検査部209は、記憶部221に保存された欠陥情報を参照し、図8(b)に示すように、欠陥個数が所定の個数閾値以上であるという条件を満たす欠陥情報が存在するかどうかを判断する(S109)。欠陥個数が所定の個数閾値以上である欠陥情報が存在した場合(S109のYes)、当該欠陥情報の欠陥(異常)の種類についての発生原因を特定するための原因診断を実行する(S110)。
なお、図7に示すフローチャートでは、印刷物の全ページ分の欠陥情報を記憶部211に保存した後に、ステップS108〜S110の処理を行う例について説明したが、印刷物の各ページの品質検査が終了するたびに欠陥情報を記憶部211に保存してステップS108〜S110の処理を行ってもよい。この場合、連続画像形成動作中に形成される印刷物上に発生した欠陥(異常)の原因診断を、その連続画像形成動作中に実行することができる。なお、ステップS108とS109の処理順序を入れ替えてもよい。
図9は、本実施形態の印刷物検査装置200で行われる原因診断の処理手順の一例を示すフローチャートである。
検査部209は、上述した欠陥検出(異常検出)において原因診断を実行することになった場合、まず、原因特定対象となる欠陥(異常)の種類を取得する(S201)。そして、取得した欠陥に対応する予め決められた診断用画像パターンを印刷部125に形成させるための指示を印刷装置100の印刷制御部123へ送信し、当該診断用画像パターンを作成する(S202)。欠陥の種類ごとの各診断用画像パターンの画像データは、例えば記憶部211に記憶されており、検査部209は、取得した欠陥に対応する診断用画像パターンの画像データを記憶部211から読み出し、印刷制御部123へ送信する。
このように作成した診断用画像パターンは、例えば印刷物として印刷物検査装置200へ出力され、読取部201によって読み取る(S203)。なお、ここでは、印刷物上の印刷画像を読み取る読取部201を利用して診断用画像パターンを読み取る例について説明するが、読取部201とは別の読取部によって診断用画像パターンを読み取っても良い。例えば、別の読取部を転写ベルト105に対向する位置に配置し、転写ベルト105上の診断用画像パターンを読み取るようにしてもよい。この場合、診断用画像パターンを記録紙上に転写させる必要がないので、記録紙の無駄を省くことが可能となる。
読取部201によって診断用画像パターンを読み取って生成されたパターン読取データは、検査部209に送られる。検査部209では、パターン読取データと当該診断用画像パターンの画像データとを比較して、診断用画像パターン上に発生している欠陥(異常)を検出する(ステップS204)。そして、検査部209は、欠陥の検出結果から、当該欠陥の原因を特定する処理を実行する(S205)。
本実施形態では、この処理において、欠陥を発生させた色の特定(どの感光体ドラム103Y,103M,103C,103K上で欠陥が発生したか等)、欠陥を発生させた部材や装置の特定(感光体ドラム、転写ベルト、帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程など)、欠陥を発生させた位置の特定(主走査方向位置や副走査方向位置など)の少なくとも1つの特定を行う。
図10は、図6(c)に示した記録材搬送方向に延びる白スジE5の原因診断を行うための診断用画像パターンの一例を示す説明図である。
図10に例示する診断用画像パターンは、各感光体ドラム103Y,103M,103C,103K上に、アナログ出力とデジタル出力という2つの出力方法で、それぞれ、主走査方向にわたって延びる高画像濃度と低画像濃度の2つの帯状パターンを副走査方向(記録材搬送方向)に並べて作成し、これらを各感光体ドラム103Y,103M,103C,103Kから転写ベルト上で重複しないように転写して記録紙上に作成したものである。
本実施形態のように、色ごとの独立した診断用画像パターンを作成することで、欠陥(異常)が、どの色の感光体ドラム103Y,103M,103C,103K上で発生したのかを特定することができる。
また、本実施形態のように、診断用画像パターンとして、主走査方向にわたって延びる帯状パターンを用いることで、欠陥(異常)が主走査方向のどの位置で発生したのかを特定することができる。
また、本実施形態では、アナログ出力とデジタル出力という2つの出力方法で診断用画像パターンを出力する。ここでいうアナログ出力とは、露光工程を実施せずに画像パターンを作成する出力方法であり、例えば、帯電バイアスや現像バイアスを調整して高画像濃度と低画像濃度の2つの帯状パターンを作成する。これに対し、デジタル出力とは、通常の作像プロセスと同様に露光工程によって潜像パターンを形成して画像パターンを作成する出力方法である。このような2種類の出力方法で診断用画像パターンを作成することで、欠陥(異常)の原因が、露光工程にあるのか否かを特定することができる。
また、本実施形態のように、高画像濃度と低画像濃度という2つの診断用画像パターンを用いることで、欠陥(異常)の原因が、現像工程にあるのか、帯電工程にあるのかを特定することができる。
以下の表1は、作成した各診断用画像パターンのうち記録材搬送方向に延びる白スジの欠陥(異常)が発生した診断用画像パターンと、その白スジの発生原因との関係を示す表である。
Figure 2021184512
本実施形態においては、表1に示すように、アナログ出力及びデジタル出力における高画像濃度の診断用画像パターンに白スジの欠陥が発生した場合、当該色の感光体ドラムにおける現像工程に原因があると特定する。また、アナログ出力及びデジタル出力における低画像濃度の診断用画像パターンに白スジの欠陥が発生した場合、当該色の感光体ドラムにおける帯電工程に原因があると特定する。また、デジタル出力における低画像濃度の診断用画像パターンに白スジの欠陥が発生し、アナログ出力における低画像濃度の診断用画像パターンには白スジの欠陥が発生していない場合、当該色の感光体ドラムにおける露光工程に原因があると特定する。
図11は、本実施形態における白スジの欠陥(異常)が発生した診断用画像パターンの一例を示す説明図である。
図11(a)に示すように、デジタル出力におけるKの低濃度画像パターン上に白スジの欠陥(異常)が検出された場合、印刷物上に発生した白スジの欠陥(異常)の原因は、Kの露光工程に存在することを特定することができる。また、図11(b)に示すように、アナログ出力及びデジタル出力におけるKの高濃度画像パターン上に白スジの欠陥(異常)が検出された場合、印刷物上に発生した白スジの欠陥(異常)の原因は、Kの現像工程に存在することを特定することができる。
なお、欠陥の種類ごとの各画像パターンは、それぞれ対応する欠陥が発生する原因を特定するのに適したものであればよい。特に、それぞれの欠陥について、当該欠陥を発生させた色の特定(どの感光体ドラム103Y,103M,103C,103K上で欠陥が発生したか等)、当該欠陥を発生させた部材や装置の特定(感光体ドラム、転写ベルト、帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程など)、当該欠陥を発生させた位置の特定(主走査方向位置や副走査方向位置など)の少なくとも1つの特定を容易にする画像パターンであるのが好ましい。
以上のようにして、印刷物上に発生した欠陥(異常)の原因を特定したら、その診断結果(特定した欠陥の原因)を、ユーザーに報知したり、保守業者へ報知したりする処理を行う(S206)。ユーザーに報知する方法としては、例えば、図12(a)に示すように、その診断結果を示す情報をオペレーションパネル101に表示したり、図12(b)に示すように、その診断結果を示す情報を通信ネットワークを介してユーザー端末(スマートフォンなど)の表示部に表示したりする。このように原因診断の結果が即座にユーザーへ報知されることで、ユーザビリティ性に優れた画像形成装置を提供することができる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[第1態様]
第1態様は、入力される画像元データ(例えば印刷データ)に基づいた画像(例えば印刷画像)を記録材(例えば記録紙)上に形成する画像形成部(例えば印刷部125)と、前記画像上の異常を検出する異常検出部(例えば検査部209)とを備えた画像形成装置(例えば画像形成システム1)であって、前記異常検出部が検出した異常に対応する予め決められた画像パターンを前記画像形成部に形成させる制御部(例えば印刷制御部123)と、前記画像パターンを読み取るパターン読取部(例えば読取部201)と、前記パターン読取部が読み取ったパターン読取データに基づいて前記異常の原因を特定する原因特定部(例えば検査部209)とを有することを特徴とするものである。
本態様においては、異常検出部が検出した異常に対応する予め決められた画像パターンを画像形成部に形成させ、その画像パターンをパターン読取部で読み取ったパターン読取データに基づいて原因特定部が異常の原因を特定する。画像パターンの内容は、入力される画像元データに依存しないことから、異常の原因を特定するのに適した内容とすることができる。
例えば、入力される画像元データに基づいて電子写真方式により形成したカラー画像上に、記録材搬送方向に延びるスジ(異常)が発生した場合、その画像上のスジからは、そのスジの原因が、どの色の画像形成部に起因しているのかを特定できない場合がある。この場合であっても、入力される画像元データに依存しない画像パターンであれば、例えば色ごとに独立した画像パターンを作成することで、そのスジの原因がどの色の画像形成部に起因しているのかを特定することができる。また、入力される画像元データに基づいた画像上のスジからは、そのスジの原因が、例えば、帯電工程に存在するのか、あるいは現像工程に存在するのかを特定することは難しい。この場合も、入力される画像元データに依存しない画像パターンであれば、例えば画像濃度の異なる画像パターンを作成することで、そのスジの原因が帯電工程に存在するか、現像工程に存在するかを特定することができる。
したがって、本態様によれば、入力される画像元データに基づいた画像上では原因を特定することができないような異常であっても、その異常の原因を特定することができる。
[第2態様]
第2態様は、第1態様において、前記画像を読み取る画像読取部(例えば読取部201)を有し、前記異常検出部は、前記画像の画像元データと前記画像読取部が読み取った画像読取データとに基づいて、該画像上の異常を検出することを特徴とするものである。
これによれば、簡易な方法で、画像上の異常を検出することができる。
[第3態様]
第3態様は、第1又は第2態様において、前記異常検出部が検出した異常検出データ(例えば欠陥情報)を累積的に記憶する記憶部211を有し、前記制御部は、前記記憶部に記憶された異常検出データが所定条件を満たしたら、該所定条件に対応する異常についての前記画像パターンを前記画像形成部に形成させることを特徴とするものである。
これによれば、継続的に発生する異常についての原因を適切に特定することができる。
[第4態様]
第4態様は、第1乃至第3態様のいずれかにおいて、前記制御部は、連続画像形成動作を継続したまま、前記画像パターンを前記画像形成部に形成させることを特徴とするものである。
これによれば、連続画像形成動作の継続中でも異常の原因を特定することができ、より迅速に異常の原因をユーザーや保守業者に知らせることが可能となる。
[第5態様]
第5態様は、第1乃至第4態様のいずれかにおいて、前記原因特定部が特定した原因を含む異常情報を報知する報知部(例えばオペレーションパネル101)を有することを特徴とするものである。
これによれば、異常の原因をユーザーや保守業者に知らせることができる。
[第6態様]
第6態様は、第1乃至第5態様のいずれかにおいて、前記画像形成部は、入力される画像元データに基づいて、互いに異なる複数の色の画像材(例えばトナー)を用いて記録材上に画像を形成するものであり、前記画像パターンは、前記色ごとに独立した複数の画像パターンを含むことを特徴とするものである。
本態様によれば、入力される画像元データに基づいて複数の色の画像材により形成したカラー画像上に異常が発生した場合、その異常の原因がどの色の画像材に起因しているのかをすることができる。
[第7態様]
第7態様は、第1乃至第6態様のいずれかにおいて、前記画像形成部は、電子写真方式で画像を形成するものであることを特徴とするものである。
本態様によれば、異常の原因の特定が難しい電子写真方式において、異常の原因を特定することができる。
[第8態様]
第8態様は、第7態様において、前記画像パターンは、画像濃度の異なる複数の画像パターンを含むことを特徴とするものである。
入力される画像元データに基づいた画像上の異常からは、その異常の原因が、例えば、帯電工程に存在するのか、あるいは現像工程に存在するのかを特定することは難しい場合が多い。この場合であっても、本態様によれば、画像濃度の異なる複数の画像パターンを作成することで、上述したように、その異常の原因が帯電工程に存在するか、現像工程に存在するかを特定することが可能となる。
[第9態様]
第9態様は、第7又は第8態様において、前記画像パターンは、露光工程を実施して形成される画像パターンと、露光工程を実施せずに形成される画像パターンとを含むことを特徴とするものである。
入力される画像元データに基づいた画像上の異常からは、その異常の原因が、露光工程に存在するか否かを特定することは難しい場合が多い。この場合であっても、本態様によれば、露光工程を実施して形成される画像パターンと露光工程を実施せずに形成される画像パターンとを作成することで、上述したように、その異常の原因が露光工程に存在するか否かを特定することが可能となる。
[第10態様]
第10態様は、第1乃至第9態様のいずれかにおいて、前記異常は、記録材搬送方向に延びるスジが発生する異常を含むことを特徴とするものである。
これによれば、異常の原因の特定が難しい記録材搬送方向に延びるスジについて、その原因を特定することができる。
1 :画像形成システム
100 :印刷装置
101 :オペレーションパネル
103 :感光体ドラム
105 :転写ベルト
107 :二次転写ローラ
109 :給紙部
111 :搬送ローラ対
113 :定着ローラ
115 :反転パス
121 :RIP部
123 :印刷制御部
125 :印刷部
200 :印刷物検査装置
201 :読取部
201a :照明部
201b :撮像部
203 :取得部
205 :マスタ画像生成部
207 :バッファ
209 :検査部
211 :記憶部
221 :記憶部
300 :スタッカ
301 :トレイ
特開2016−55525号公報

Claims (10)

  1. 入力される画像元データに基づいた画像を記録材上に形成する画像形成部と、
    前記画像上の異常を検出する異常検出部とを備えた画像形成装置であって、
    前記異常検出部が検出した異常に対応する予め決められた画像パターンを前記画像形成部に形成させる制御部と、
    前記画像パターンを読み取るパターン読取部と、
    前記パターン読取部が読み取ったパターン読取データに基づいて前記異常の原因を特定する原因特定部とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記画像を読み取る画像読取部を有し、
    前記異常検出部は、前記画像の画像元データと前記画像読取部が読み取った画像読取データとに基づいて、該画像上の異常を検出することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
    前記異常検出部が検出した異常検出データを累積的に記憶する記憶部を有し、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された異常検出データが所定条件を満たしたら、該所定条件に対応する異常についての前記画像パターンを前記画像形成部に形成させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記制御部は、連続画像形成動作を継続したまま、前記画像パターンを前記画像形成部に形成させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記原因特定部が特定した原因を含む異常情報を報知する報知部を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成部は、入力される画像元データに基づいて、互いに異なる複数の色の画像材を用いて記録材上に画像を形成するものであり、
    前記画像パターンは、前記色ごとに独立した複数の画像パターンを含むことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成部は、電子写真方式で画像を形成するものであることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    前記画像パターンは、画像濃度の異なる複数の画像パターンを含むことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項7又は8に記載の画像形成装置において、
    前記画像パターンは、露光工程を実施して形成される画像パターンと、露光工程を実施せずに形成される画像パターンとを含むことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記異常は、記録材搬送方向に延びるスジが発生する異常を含むことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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