以下、図面を参照しながら、実施の形態の照明器具および照明システムを説明する。以下の各図面においては、同一の参照符号が付された部分同士は、図面上における形状に多少の相違があっても、特段の記載がない限り、互いに同一の機能を発揮するものとする。
以下、図1を用いて、実施の形態の照明システム1000の全体構成を説明する。
図1に示されるように、照明器具100は、光源1、電子パネル2、制御部3、音情報取得部S、および撮像部Cを備えている。
光源1は、発光態様を変更可能であり、また、光信号を発することができる。電子パネル2は、たとえば、光源1が発した光を透過可能な液晶ディスプレイである。音情報取得部Sは、照明器具100の周辺の音情報を取得し、制御部3へ音情報を送信する。撮像部Cは、照明器具100の周辺の所定の画像データを取得し、制御部3へ所定の画像データを送信する。
また、所定の画像データは、外部記憶部30(サーバ30a)、電気通信情報網I、およびコンピュータ50を経由して、制御部3へ送信される。また、所定の画像データは、照明器具100と一体化可能な外部記憶部30(記録媒体30b)から制御部3へ送信される。さらに、所定の画像データは、外部記憶部(通信機器30s)から制御部3へ直接送信される。また、所定の画像データは、外部記憶部(通信機器30s)の操作に基づいて、コンピュータ50および電気通信情報網Iを経由して、制御部3へ送信される。コンピュータ50は、外部記憶部30(データベースDB)との通信により、外部記憶部30(データベースDB)から所定の画像データを読み出し、その所定の画像データを照明器具100の制御部3へ送信する。
制御部3は、外部記憶部30としての記録媒体30bが照明器具100に装着されると、記録媒体30bに記憶された情報を読み取り、記憶することができる。
外部記憶部30としての通信機器30sは、たとえば、スマートフォン等の携帯端末である。通信機器30sは、コンピュータ50または照明器具100の制御部3へ制御情報を送信し、照明器具100を制御することができるパーソナルコンピュータ等である。さらに、照明器具100は、光源1から周辺環境へ、特に、通信機器30sへ光信号を発することができる。
照明システム1000に用いられた照明器具100の詳細については、以下の各実施の形態において説明される。
(実施の形態1)
以下、図2および図3を用いて、実施の形態1の照明器具100を説明する。
図2に示されるように、本実施の形態の照明器具100は、光を発する光源1と、光源1が発した光を加工して透過させる電子パネル2と、電子パネル2に所定の画像データを表示させるように、電子パネル2を制御する制御部3と、を備えている。つまり、本実施の形態の照明器具100は、電子パネル2に所定の画像データを表示する表示装置として機能する。また、本実施の形態の照明器具100は、制御部3が電子パネル2を完全に透明な状態にすると、通常の照明器具としても機能する。さらに、本実施の形態の照明器具100は、制御部3が電子パネル2に半透明の状態で所定の画像データを表示すると、光源1が発する光と電子パネル2の表示とが重なった状態を照明器具100の周囲に居る人に見せることができる。
図2においては、照明器具100の一例として、室内において電源ケーブル4によって天井から吊り下げられる例が示されているが、照明器具100は、内壁に装着されるものであっても、床に置かれるものであってもよい。また、照明器具100は、天井、壁、または、床に埋め込まれるものであってもよい。さらに、照明器具100は、建物の外壁、屋根、道路、広場、または公園等の室外に設置されるものであってもよい。
前述の光源1は、発光ダイオードが透明カバーによって内包されたLED(Light Emitting Diode)ランプである。しかしながら、光源1は、光を発するものであれば、いかなるものであってもよい。前述の電子パネル2は、特定の波長の光を透過したり、特定の波長の光の透過を制限したりすることにより、所定の画像データを表示することができるものであれば、いかなるものであってもよい。具体的には、前述の電子パネル2の一例としては、液晶パネルまたは有機エレクトロルミネッセンス(OEL:Organic Electro-Luminescence)が挙げられる。さらに、前述の電子パネル2の一例としては、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)または電子ペーパ等が挙げられる。
本実施の形態においては、電子パネル2は、複数枚、たとえば、4枚の平面の電子パネル2a,2b,2c,2dを角筒状に組み合わせたものであるが、有機エレクトロルミネッセンスまたは電子ペーパからなる曲面パネルであってもよい。たとえば、電子パネル2は、1つの円筒状の曲面パネルであってもよいし、可能であれば、半球状の曲面パネルであってもよい。電子パネル2は、光源1が発した光を加工して透過させ、所定の画像データを表示できるのであれば、いかなる形状を有していてもよい。
本実施の形態においては、筒状の電子パネル2の下端は開放されており、内部の光源1が照明器具100の下側から直接見えるようになっている。しかしながら、照明器具100は、その外部からその内部の光源1を直接見ることができないように、光源1が筐体状の構造によって内包されているものであってもよい。
また、照明器具100は、壁、床、または天井の表面とほぼ同一平面を構成する平面状の電子パネル2と、その背面側に設けられた光源1と、そのような電子パネル2および光源1を制御する制御部3と、を備えていてもよい。
図3に示されるように、制御部3は、照明器具100とは別体の外部記憶部30に記憶された所定の画像データを外部記憶部30から受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによれば、外部記憶部30に記憶された所定の画像データを変更または多様化することにより、照明器具100の電子パネル2に表示される所定の画像データのバリエーションを豊富にすることができる。外部記憶部30は、照明器具100の外部に設けられているか、または、照明器具100と一体化されて使用されるものであっても、照明器具100から分離され得るものであれば、いかなるものであってもよい。
制御部3は、外部記憶部30から送信されてきた所定の画像データを、記憶することなく、電子パネル2に順次表示させるものであってもよい。また、制御部3は、外部記憶部30から送信されてきた所定の画像データを一時的に記憶する内部記憶部を有し、内部記憶部に一時的に記憶された所定の画像データを所定のタイミングで電子パネル2に表示させるものであってもよい。
前述の所定の画像データは、景色、人、動物、植物、物品、機器、または建物等、いかなる画像データであってもよい。また、所定の画像データは、文字、図形、および記号のうちの少なくともいずれか1つを含んでいてもよい。さらに、所定の画像データは、たとえば、広告等の所定の情報を含む画像データであってもよい。これによれば、照明器具100の周囲の人に所定の情報を伝達することができる。
所定の画像データは、予め定められたプログラムにしたがって一定時間ごとに切り替えられたり、連続的に変更されたりするデータ、すなわち、切替画像データまたは動画データであってもよい。これによれば、照明器具100の表示を自動的に変更することができる。
図3に示されるように、本実施の形態においては、外部記憶部30は、インターネット等の電気通信情報網Iを経由して制御部3に対して通信可能に接続され、所定の画像データを記憶しているサーバ30aである。そのため、制御部3は、サーバ30aから送信されてきた所定の画像データを電子パネル2に表示させる。その結果、照明器具100は、サーバ30aに記憶された膨大な数の画像データの中から選択された所定の画像データを電子パネル2に表示させることができる。
ただし、図3に示されるように、外部記憶部30が無線通信を実行可能な通信機器30s、たとえば、リモートコントローラ、または、スマートフォンと呼ばれる携帯電話であってもよい。この場合、通信機器30sがサーバ30aから画像データを予めダウンロードする。その後、必要な場合に、通信機器30sが照明器具100の制御部3へ直接または電気通信情報網Iを経由して所定の画像データを送信する。
制御部3は、外部記憶部30としての通信機器30sから所定の画像データを受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによれば、たとえば、携帯電話等の既に所持している通信機器30sを利用して簡単に所定の画像データを照明器具100に表示させることができる。
また、利用者が通信機器30sからサーバ30aへ要求情報を送信してもよい。この場合、サーバ30aは、その要求情報に基づいて、電気通信情報網Iを経由して照明器具100の制御部3へ所定の画像データを送信する。上記したいずれの場合も、利用者は、通信機器30sを操作するだけで、照明器具100に表示させる所定の画像データを選択することができる。
通信機器30sとしては、リモートコントローラまたはスマートフォンの代わりに、インターネット等の電気通信情報網Iに通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のコンピュータ50(図1参照)が用いられてもよい。この場合、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ50がインターネットIを経由してサーバ30aから画像データを予めダウンロードする。その後、必要な場合に、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ50が照明器具100の制御部3へ電気通信情報網Iを経由して所定の画像データを送信する。コンピュータ50は、人工知能が内蔵されたものであってもよい。
本実施の形態においては、予め定められたルールにしたがって、サーバ30aの管理者が決定した所定の画像データがサーバ30aから自動的に送信されてくるものとする。ただし、制御部3が利用者によって操作され得る操作部としての通信機器30sを有していてもよい。操作部としての通信機器30sは、タブレット端末またはスマートフォン等の携帯端末である。この場合、操作部としての通信機器30sの操作によって利用者が選択した所定の画像データを要求する情報がサーバ30aへ送信される。それにより、サーバ30aは、照明器具100の制御部3から受信した所定の画像データを要求する情報に基づいて、制御部3へ所定の画像データを送信する。
本実施の形態において実行される手順をフローチャートを用いて説明する。
図4に示されるように、ステップS1において、照明器具100の使用者は、制御部3の内部記憶部または外部記憶部30に所定の画像データを保存する。内部記憶部は、制御部3の記憶部である。次に、ステップS2において、使用者は、照明器具100の電源をオンする。その後、ステップS3において、使用者は、外部記憶部30であってかつ操作部として機能する通信機器30sでデータベースDBに格納されている多数の所定の画像データのうちから1つの所定の画像データを選択する。ステップS4においては、制御部3が光源1を発光させるとともに、内部記憶部または外部記憶部30の所定の画像データを電子パネル2に表示させる。
(実施の形態2)
以下、図5を用いて、実施の形態2の照明器具100を説明する。
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
図5に示されるように、本実施の形態においては、実施の形態1のサーバ30aまたは通信機器30sの代わりに、外部記憶部30として、制御部3に装着されることによって読み取り可能となる所定の画像データを記憶している記録媒体30bが用いられる。記録媒体30bは、制御部3の挿入口3aに挿入される。それにより、記録媒体30bは、制御部3に電気的に接続され、制御部3と通信可能になる。その結果、制御部3は、制御部3に装着された記録媒体30bから読み取られた所定の画像データを電子パネル2に表示させる。
本実施の形態の照明器具100によれば、記録媒体30bを制御部3に装着するという利用者の簡単な手作業のみで、所定の画像データを照明器具100の電子パネル2に表示させることができる。本実施の形態の場合、記録媒体30bに記憶された所定の画像データを変更するか、または、記憶されている所定の画像データが異なるいくつかの記録媒体30bを利用する。それにより、照明器具100に表示させる所定の画像データのバリエーションを豊富にすることができる。
記録媒体30bは、メモリスチック、メモリチップ、メモリカード、光ディスク、または磁気ディスク等、制御部3によって読み取られ得る態様で所定の画像データを記憶しているものであれば、いかなるものであってもよい。また、記録媒体30bは、所定の画像データの変更を容易にするため、既に普及している電子機器、たとえば、パーソナルコンピュータまたはスマートフォンによって書き換え可能な態様で、所定の画像データを記憶しているものであることが好ましい。
(実施の形態3)
以下、図6を用いて、実施の形態3の照明器具100を説明する。
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
図6に示される光源1は、調光および調色のうち少なくともいずれか一方を実行可能なLED(LightEmittingDiode)である。ただし、光源1は、調光および調色のうち少なくともいずれか一方を実行可能であれば、いかなるものであってもよい。この光源1を用いれば、制御部3は、電子パネル2を制御しながら、光源1から発せられた光の調光および調色の少なくともいずか一方を実行することができる。
このような本実施の形態の照明器具100によれば、電子パネル2の制御と光源1の制御とを組合せることによって、電子パネル2に表示される所定の画像データのバリエーションをさらに豊富にすることができる。また、たとえば、光源1の光と半透明の電子パネル2の画像データとを組み合わせることによって、図6に示されるような従来とは異なる光源1と電子パネル2とによる一体的な演出のバリエーションを豊富にすることができる。
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態1または2の照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
(実施の形態4)
以下、図7を用いて、実施の形態4の照明器具100を説明する。
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
図7に示されるように、本実施の形態の照明器具100は、内部の光源1(図示せず)および所定の画像データを表示する電子パネル2に加えて、照明器具100の周辺の画像データを取得する撮像部Cを備えている。制御部3は、撮像部Cが取得した照明器具100の周辺の画像データに応じて、電子パネル2に所定の画像データを表示させるように電子パネル2を制御する。そのため、照明器具100の周辺の状況に応じた所定の画像データを電子パネル2に表示させることができる。
本実施の形態の照明器具100によれば、たとえば、人Hが照明器具100からある程度の距離の位置まで近づいたときに、光源1を点灯させたり、電子パネル2に所定の画像データを変化させたりすることができる。また、たとえば、人Hが照明器具100からある程度の距離の位置から遠ざかったときに、光源1を消灯させたり、電子パネル2に所定の画像データを変化させたりすることができる。
また、たとえば、制御部3は、撮像部Cによって取得された照明器具100の周辺の画像データに含まれる人Hが静止している場合には、所定の画像データとして静止画像データを電子パネル2に表示させてもよい。この場合、制御部3は、撮像部Cによって取得された照明器具100の画像データに含まれる人Hが移動することなく動作していれば、所定の画像データとして時系列的に変化する動画データを電子パネル2に表示させてもよい。
また、制御部3は、たとえば、撮像部Cによって取得された照明器具100の周辺の画像データに含まれる人Hが移動している場合には、所定の画像データとして物や人が移動している動画データを電子パネル2に表示させてもよい。このようにすることにより、照明器具100の周辺に存在する人Hの興味を惹く演出を行うことができる。
本実施の形態の照明器具100の変形例として、制御部3は、撮像部Cが撮像した照明器具100の周辺の画像データをインターネットIを介してサーバ30aへ送信してもよい。この場合、サーバ30aは、人工知能を内蔵されていてもよい。サーバ30aの人工知能は、撮像部Cが撮像した照明器具100の周辺の画像データに適した所定の画像データを選択し、制御部3へ送信する。それにより、制御部3は、照明器具100の周辺の画像データに基づいてサーバ30aの人工知能によって選択された所定の画像データを受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによっても、照明器具100の周辺の状況に応じた所定の画像データを電子パネル2に表示させることができる。
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態1〜3のいずれかの照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
(実施の形態5)
以下、図8および図9を用いて、実施の形態5の照明器具100を説明する。
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態4の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態4の照明器具100と異なっている。
図8に示されるように、本実施の形態の照明器具100も、実施の形態4の照明器具100と同様に、照明器具100の周辺の画像データを取得する撮像部Cを備えている。制御部3は、撮像部Cが取得した照明器具100の周辺の画像データに応じて、電子パネル2に所定の画像データを表示させるように電子パネル2を制御する。
図8では、便宜的に、1つの撮像部Cが描かれているが、複数の撮像部Cが照明器具100に設けられていてもよい。また、複数の撮像部Cは水平面内の360度の全方位にわたって照明器具100の周辺の画像データを取得できるように配置されていることが好ましい。ただし、1つの撮像部Cが鉛直方向に沿って延びる仮想軸まわりに回転可能に照明器具100に設けられていてもよい。この場合、360度の全方位における照明器具100の周辺の画像データが、1つの撮像部Cの仮想軸まわりの回転によって時系列的に取得されてもよい。
図9に示されるように、本実施の形態の照明器具100の制御部3は、時間を計時するタイマ3Tを備えている。また、制御部3は、撮像部Cが取得した照明器具100の周辺の画像データに基づいて照明器具100の周辺に居る人Hの視線の先にある物または表示を特定する特定部3Sを備えている。
また、本実施の形態の制御部3は、画像データを取得したときのタイマ3Tの値と特定部3Sによって特定された人Hの視線の先にある物または表示のデータとを関連付けて記憶する記憶部3Mを備えている。また、制御部3は、記憶部3Mに記憶されたタイマ3Tの値と人Hの視線の先にある物また表示のデータとを用いて、照明器具100の周辺に居る人Hの嗜好を推定する推定部3Cを備えている。
本実施の形態においては、制御部3は、人Hが存在する方向に向かっている電子パネル2の表示を予め定められた手順にしたがって順次切り替える。その後、制御部3は、撮像部Cによって取得された画像データに含まれる人Hの目の画像データの画像処理を行う。それにより、制御部3は、電子パネル2に表示されている複数種類の所定の画像データの中から、記憶部3Mに記憶された所定の画像データごとのタイマ3Tの計時時間に基づいて、人Hが見ている時間が最も長い所定の画像データを決定する。なお、人Hの視線の先にある物また表示のデータは、電子パネル2が表示している所定の画像データである。なお、人Hは、照明器具100の最も近くに居る人であるものとする。
その後、推定部3Cは、人Hが見ているタイマ3Tが計時した時間が最も長い所定の画像データを人Hが一番興味を有している所定の画像データであると推定する。それにより、制御部3は、推定部3Cの推定に基づいて、所定の画像データを電子パネル2に表示させる時間を長くする。その結果、照明器具100は、複数種類の所定の画像データの中から、照明器具100の周囲の人Hにその人Hが最も興味を有すると推定される情報をより長い時間提供することができる。
ただし、人Hの嗜好の推定は、物または表示を人Hが見ている時間の長さ以外に、人Hの瞳孔の大きさ等によって決定されてもよい。たとえば、興味をより多く惹かれるものに対して人Hが瞳孔をより大きくすると見なして、人Hの嗜好を推定してもよい。
また、人Hが照明器具100に対して背中を向けており、人Hの目を撮像することができない状況においては、推定部3Cは、撮像部Cによって取得された画像データの人H以外の部分の画像データから人Hの嗜好を推定してもよい。たとえば、推定部3Cは、撮像部Cが撮像した画像データに化粧品が含まれている場合には、その人Hの視線は化粧品に向けられているものと見なして、制御部3は、電子パネル2に化粧品の画像データを表示させてもよい。これにより、照明器具100の周辺に居る人Hの興味を惹くことができる情報を提供することが可能になる。なお、推定部3Cは、人Hが照明器具100に対して背中を向けている場合には、人Hの後ろ姿から人Hがいずれの方向を見ているかを推定する。推定部3Cの推定の精度を向上させるためには、実験によって人Hの後ろ姿の状態ごとに視線の方向が予め確認されていることが好ましい。
上記した本実施の形態の照明器具100によれば、制御部3は、推定部3Cによって推定された照明器具100の周辺に居る人Hの嗜好に適合した情報を、所定の画像データとして選択し、電子パネル2に表示させるように電子パネル2を制御する。そのため、電子パネル2に照明器具100の周辺に居る人Hに役立つ情報を表示させることが可能になる。
本実施の形態の照明器具100の変形例として、制御部3は、撮像部Cが撮像した照明器具100の周辺の画像データを外部記憶部30としてのサーバ30aへ送信してもよい。この場合、サーバ30aは、人工知能を内蔵している。それにより、サーバ30aの人工知能が、撮像部Cが撮像された照明器具100の周辺の画像データに基づいて、人Hの嗜好を推定する。つまり、サーバ30aは、上記した推定部3Cと同様の機能を発揮する。したがって、サーバ30aは、人Hの嗜好に応じた所定の画像データを選択し、制御部3へ送信する。それにより、制御部3は、照明器具100の周辺の画像データに基づいてサーバ30aの人工知能によって選択された所定の画像データをサーバ30aから受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによっても、電子パネル2に照明器具100の周辺に居る人Hに役立つ情報を表示させることができる。
本実施の形態において実行される手順をフローチャートを用いて説明する。
図10に示されるように、ステップS1において、使用者は、制御部3の内部記憶部または外部記憶部30に所定の画像データを保存する。内部記憶部は、制御部3の記憶部である。次に、ステップS2において、使用者は、照明器具100の電源をオンする。その後、ステップS3A1において、撮像部Cが周辺の状況の画像情報を取得する。ステップS3A2において、周辺の状況に応じて、制御部3またはコンピュータ50がデータベースDB(図1参照)に格納された多数の所定の画像データのうちから1つの所定の画像データを選択する。ステップS4においては、制御部3が内部記憶部または外部記憶部30の選択された所定の画像データを電子パネル2に表示する。
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態1〜4のいずれかの照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
(実施の形態6)
以下、図11を用いて、実施の形態6の照明器具100を説明する。
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
図11に示されるように、照明器具100は、照明器具100の周辺で生じた音情報を取得する音情報取得部Sを備えている。音情報取得部Sの一例としては、マイクロフォン付きのレコーダ等が挙げられる。制御部3は、音情報取得部Sによって取得された音情報に応じて、電子パネル2に所定の画像データを表示させるように電子パネル2を制御する。本実施の形態の照明器具100によれば、照明器具100の周辺で生じている音情報の状況に応じた所定の画像データを表示させることができる。
たとえば、ダンスホールで流れている音楽のリズムや音の高低に合わせて、照明器具100の電子パネル2に表示される所定の画像データを変化させることにより、従来においては実現されなかった演出を実現することができる。また、照明器具100の周辺に居る人の音声がある程度以上大きければ、「静かに!」等の警告表示を出すこともできる。さらに、照明器具100の周辺に居る人が、例えば、「時計」と言えば、現在の時刻を表示し、「お天気」と言えば、天気予報を表示してもよい。つまり、制御部3は、人Hの音声に対応する所定の画像データを電子パネル2に表示させてもよい。
本実施の形態の照明器具100の変形例として、制御部3は、音情報取得部Sが取得した音情報をサーバ30a等の外部記憶部30へ送信してもよい。この場合、外部記憶部30としてのサーバ30aは、人工知能を内蔵していてもよい。この場合、サーバ30aの人工知能は、音情報取得部Sが取得した照明器具100の周辺の音情報に適した所定の画像データを選択し、制御部3へ送信する。それにより、制御部3は、音情報に基づいてサーバ30aの人工知能によって選択された所定の画像データをサーバ30aから受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによっても、照明器具100の周辺で生じている音の状況に応じた所定の画像データを表示させることができる。
本実施の形態において実行される手順をフローチャートを用いて説明する。
図12に示されるように、ステップS1において、使用者は、制御部3の内部記憶部または外部記憶部30に所定の画像データを保存する。次に、ステップS2において、使用者は、照明器具100の電源をオンする。その後、ステップS3B1において、音情報取得部Sが周辺の状況の音情報を取得する。ステップS3B2において、音情報に応じて、制御部3またはコンピュータ50がデータベースDB(図1参照)に格納された多数の所定の画像データのうちから1つの所定の画像データを選択する。ステップS4においては、制御部3が内部記憶部または外部記憶部30の所定の画像データを電子パネル2に表示する。
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態1〜5のいずれかの照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
(実施の形態7)
以下、図13を用いて、実施の形態7の照明器具100を説明する。
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
図13に示されるように、本実施の形態の照明器具100は、光源1が発した光を反射する反射部Rを備えている。また、本実施の形態の照明器具100の光源1は、1点のみから光を発する点発光部ではなく、面全体から光を発する面発光部である。反射部Rは、面発光部からなる光源1に対向する位置に設けられている平板である。
本実施の形態においては、光源1が発した光は、反射部Rで反射される。したがって、光源1が発した光および反射部Rで反射された光が電子パネル2を透過する。本実施の形態の照明器具100によれば、光源1を電子パネル2の背面側に設ける必要がなくなるため、反射部Rを利用して照明器具100の形状を様々に変化させることができる。その結果、照明器具100のデザインのバリエーションを豊富にすることができる。
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態2〜6のいずれかの照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
(実施の形態8)
以下、図14を用いて、実施の形態8の照明器具100を説明する。
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
図14に示されるように、本実施の形態の照明器具100は、光源1が発した光を反射し、光を導く導光部Gを備えている。導光部Gの反射によって導かれた光が電子パネル2を透過する。この構成によっても、導光部Gの形状を異ならせることにより、照明器具100のデザインのバリエーションを豊富にすることができる。
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態2〜6のいずれかの照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
(実施の形態9)
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
以下、図15および図16を用いて、実施の形態9の照明器具100を説明する。
図15に示されるように、外部記憶部30としてのデータベースDBは、データテーブルDTを有している。ただし、データテーブルDTは、記憶されている情報を照明器具100の制御部3へ送信し得るのであれば、いかなる外部記憶部30(サーバ30a、記録媒体30b、データベースDB等)に設けられていてもよい。コンピュータ50は、外部記憶部30(サーバ30a、記録媒体30b、データベースDB等)に記憶されたデータテーブルDTを制御部3へ送信する。それにより、制御部3は、データテーブルDTに記憶されたデータを利用して電子パネル2および光源1を制御する。
本実施の形態の照明器具100は、具体的には、たとえば、レストランで使用される。この場合、データベースDBに格納されたデータテーブルDTは、たとえば、光源1が発する光信号と電子パネル2の所定の画像データとを1対1の関係で関連付けて記憶している。コンピュータ50は、データベースDBからデータテーブルDTを読み出し、照明器具100の制御部3へ送信する。それにより、制御部3は、照明器具100の電子パネル2にデータテーブルDTに記憶されている電子パネル2の所定の画像データを表示させ、光源1にデータテーブルDTに記憶されている発光信号を発信させる。
電子パネル2に表示される所定の画像データが、「和食」のサンプル画像データである場合には、それに関連付けられた光源1が発する光信号によって特定される情報は、その「和食」の「料理名」および「価格」である。電子パネル2に表示される所定の画像データが、「洋食」のサンプル画像データである場合には、それに関連付けられた光源1が発する光信号によって特定される情報は、その「洋食」の「料理名」および「価格」である。電子パネル2に表示される所定の画像データが、「中華料理」のサンプル画像データである場合には、それに関連付けられた光源1が発する光信号によって特定される情報は、その「中華料理」の「料理名」および「価格」である。電子パネル2に表示される所定の画像データは、「イタリア料理」のサンプル画像データである場合には、それに関連付けられた光源1が発する光信号によって特定される情報は、その「イタリア料理」の「料理名」および「価格」である。
図16に示されるように、制御部3は、電子パネル2のある数の所定の画像データのうちのいずれか1つの特定の画像データ、たとえば、「洋食」の画像データを電子パネル2に表示させている。このとき、制御部3は、複数の光信号のうちから選択された特定の画像データに対応する特定の光信号、「洋食」の「料理名」および「価格」を光源1に発信させる。
通信機器30s(図1参照)は、光源1から発信された光信号を、通常はカメラとして使用されている受光器で読み取り、光信号によって特定される情報、「洋食」の「料理名」および「価格」を自身の表示部に表示させる。そのため、通信機器30sには、受光器によって受信された光信号によって特定される情報を自身の表示部に表示するための専用のアプリケーションソフトウエアがインターネットI上の特定のサイトからダウンロードされ、記憶されている。
本実施の形態の照明器具100によれば、光信号を受信した通信機器30s(図1参照)としてのスマートフォン等に電子パネル2に表示されている「洋食」の画像データに関連した「洋食」の「料理名」および「価格」を表示させることができる。したがって、通信機器30sとしてのスマートフォンの使用者は、電子パネル2に表示されている「洋食」の「料理名」および「価格」を容易に把握することができる。
なお、光信号は、可視光線であるが、高速で点滅するため、使用者が肉眼で光信号を認識することはない。
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態1〜8のいずれかの照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
(実施の形態10)
本実施の形態の照明器具100は、実施の形態1の照明器具100とほぼ同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明器具100は、以下に説明する事項に関して、実施の形態1の照明器具100と異なっている。
以下、図17および図18を用いて、実施の形態10の照明器具100を説明する。
図17に示されるように、外部記憶部30としてのデータベースDBは、複数種類のカテゴリごとに、電子パネル2に表示される所定の画像データと光源1が発する発光態様とを関連付けて記憶したデータテーブルDTを有している。データベースDBに設けられたデータテーブルDTは、いかなる外部記憶部30(サーバ30a、記録媒体30b、データベースDB等)に設けられていてもよい。
本実施の形態の照明器具100は、たとえば、ファッションブランドのショップで使用される。この場合、データテーブルDTは、カテゴリ「春」、電子パネル2の所定の画像データ「桜」、および光源1の発光態様「ピンク」を関連付けて記憶している。データテーブルDTは、カテゴリ「夏」、電子パネル2の所定の画像データ「海」、および光源1の発光態様「青」を関連付けて記憶している。データテーブルDTは、カテゴリ「秋」、電子パネル2の所定の画像データ「紅葉」、および光源1の発光態様「オレンジ」を関連付けて記憶している。データテーブルDTは、カテゴリ「冬」、電子パネル2の所定の画像データ「雪」、および光源1の発光態様「白」を関連付けて記憶している。
複数種類のカテゴリ「春」、「夏」、「秋」、および「冬」のうちのいずれか1つの特定のカテゴリが外部の通信機器3sによって指定される場合がある。たとえば、通信機器30sとしてのスマートフォンを操作して、たとえば、「春」というカテゴリが選択される場合がある。
この場合に、照明器具100は、図17に示されるデータベースDBから、コンピュータ50および通信機器30sを経由して、「春」のカテゴリに属する電子パネル2の所定の画像データ「桜」と、光源1の発光態様「ピンク」の発光態様のデータとを受信する。それにより、制御部3は、特定のカテゴリ「春」に属する所定の画像データ「桜」を電子パネル2に表示させる。このとき、制御部3は、特定のカテゴリ「春」に属する発光態様「ピンク」で光源1を発光させる。
上記の本実施の形態の照明器具100によれば、通信機器3sによってカテゴリを指定するだけで、電子パネル2の所定の画像データと光源1の発光態様とが関連付けられた演出を実行することができる。その結果、たとえば、ファッションブランドのショップの雰囲気を、単に趣向を指定するだけで、その趣向に相応しい雰囲気に変更することができる。
本実施の形態において実行される手順をフローチャートを用いて説明する。
図18に示されるように、ステップS1において、使用者は、制御部3の内部記憶部または外部記憶部30に所定の画像データを保存する。次に、ステップS2において、使用者は、照明器具100の電源をオンする。その後、ステップS3C1において、操作部としての通信機器30sに、趣向、具体的には、カテゴリを入力する。ステップS3C2において、コンピュータ50が所定の画像データを選択する。ステップS4においては、制御部3が内部記憶部または外部記憶部30の所定のカテゴリに属する所定の画像データを電子パネル2に表示する。このとき、制御部3は、所定の画像データに関連付けられたカテゴリに属する発光態様で光源1を発光させる。
本実施の形態の照明器具100の構成は、実施の形態1〜9のいずれかの照明器具100の構成と組み合わせられてもよい。
(実施の形態11)
以下、図19〜図21を用いて、実施の形態11の照明システムを説明する。
本実施の形態の照明システム1000に用いられている照明器具100は、実施の形態1〜10の照明器具100と同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明システム1000の特徴的構成を主に説明する。
本実施の形態の照明システム1000は、複数の照明器具100を備えている。通常、複数の照明器具100のそれぞれは、図19に示されるように、互いに異なる所定の画像データを表示している。しかしながら、あるタイミングで、図20に示されるように、複数の制御部3は、互いに同期して複数の電子パネル2のそれぞれに同一の所定の画像データを表示させるように複数の電子パネル2を制御する。
つまり、複数の照明器具100のうちのある照明器具100の制御部3があるプログラムを実行すると、そのある照明器具100が、所定の信号を送信し、その所定の信号を受信した他の照明器具100がそのあるプログラムを実行する。それにより、複数の照明器具100は、同一の所定の画像データをほぼ同時期に表示する。ただし、複数の制御部3が互いに同期して複数の電子パネル2のそれぞれに同一の所定の画像データを表示させるように複数の電子パネル2を制御するのであれば、その方法はいかなるものであってもよい。たとえば、図3に示される通信機器30sからサーバ30aへ所定の画像データの送信を要求する信号が送信され、サーバ30aから同一の所定の画像データが同期して制御部3へ送信されてもよい。それにより、制御部3が同期して電子パネル2に同一の所定の画像データを同期して表示させてもよい。
また、複数の照明器具100の複数の制御部3は、複数の電子パネル2に全体として1つの一体化された所定の画像データを表示させるように複数の電子パネル2を制御してもよい。これによれば、複数の照明器具100の周辺で所定の画像データを見た人に大きなインパクトを与えることができる。
たとえば、図21の(a)に示されるように、走行する1台の自動車がある1つの照明器具100に表示され、他の照明器具100には何も表示されていない。その後、図21の(b)に示されるように、その走行する1台の自動車が、そのある1つの照明器具100から消失し、その他の照明器具100に表示される。このように、一体化された所定の画像データの表示として、1つの動画が複数の照明器具100によって全体として表示されてもよい。これによれば、複数の照明器具100によって時間の流れが読み取られ得る演出を実行することができる。
また、本実施の形態の照明システム1000においては、たとえば、図22に示されるように、1台の自動車が2台の照明器具100によって分割されて表示されてもよい。つまり、ある1つの照明器具100が1台の自動車の前方部を表示し、他の1つの照明器具100が1台の自動車の後方部を表示してもよい。これによっても、照明器具100の周辺に居る人の興味を惹くことができる。
(実施の形態12)
以下、図23〜図25を用いて、実施の形態12の照明システムを説明する。
本実施の形態の照明システム1000に用いられている照明器具100は、実施の形態1〜8の照明器具100と同一であるので、その同一である部分の説明は繰り返さない。本実施の形態の照明システム1000の特徴的構成を主に説明する。
図23に示されるように、本実施の形態の照明システム1000は、照明器具100と外部機器200とを備えている。外部機器200は、パーソナルコンピュータ等に電気的に接続され得る液晶ディスプレイである。外部機器200は、照明器具100と、表示部202および表示部202を制御する表示制御部203とを有する外部機器200とを備えている。
図23に示されるように、制御部3および表示制御部203は、それぞれ、互いに同期して電子パネル2および表示部202のそれぞれに同一の所定の画像データを表示させるように電子パネル2および表示部202を制御する。つまり、照明器具100と外部機器200とを含む照明システム1000のうちの照明器具100の制御部3または外部機器200の表示制御部203があるプログラムを実行する。それと同時に、そのある照明器具100または外部機器200が、所定の信号を送信し、その所定の信号を受信した外部機器200または照明器具100がそのあるプログラムを実行する。それにより、照明器具100と外部機器200とは、同一の所定の画像データをほぼ同時期に表示する。これによれば、照明器具100と外部機器200の周辺で所定の画像データを見た人に大きなインパクトを与えることができる。
ただし、制御部3と表示制御部203とが互いに同期して複数の電子パネル2のそれぞれに同一の所定の画像データを表示させるように複数の電子パネル2を制御するのであれば、その方法はいかなるものであってもよい。たとえば、図3に示される通信機器30sからサーバ30aへ所定の画像データの送信を要求する信号が送信され、サーバ30aから同一の所定の画像データが同期して制御部3および表示制御部203へ送信されてもよい。それにより、制御部3および表示制御部203が、それぞれ、同期して電子パネル2および表示部202に同一の所定の画像データを同期して表示させてもよい。
また、たとえば、制御部3および表示制御部203は、それぞれ、図24の(a)に示されるように、走行している1台の自動車が1つの照明器具100に表示されるように、電子パネル2および表示部202を制御してもよい。このとき、外部機器200には、いかなる自動車も表示されていない。その後、図24の(b)に示されるように、制御部3および表示制御部203は、その走行している1台の自動車が照明器具100の電子パネル2から消失し、外部機器200の表示部202に表示されるように、電子パネル2および表示部202を制御してもよい。これによっても、照明器具100と外部機器200の周辺で所定の画像データを見た人に大きなインパクトを与えることができる。
また、実施の形態11と同様に、本実施の形態の照明システム1000においては、制御部3と表示制御部203とは、図25に示されるように、電子パネル2および表示部202に全体として1つの一体化された所定の画像データを表示させてもよい。これによっても、照明器具100と外部機器200の周辺で所定の画像データを見た人に大きなインパクトを与えることができる。
(特徴的構成およびそれにより得られる効果)
以下、実施の形態の照明器具100および照明システム1000の特徴的構成およびそれにより得られる効果を述べる。
(1) 実施の形態の照明器具100は、光を発する光源1と、光源1が発した光を加工して透過させる電子パネル2と、電子パネル2に所定の画像データを表示させるように、電子パネル2を制御する制御部3と、を備えている。制御部3は、照明器具100とは別体の外部記憶部30に記憶された所定の画像データを外部記憶部30から受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによれば、外部記憶部30に記憶された所定の画像データを変更することにより、照明器具100の電子パネル2に表示される画像データのバリエーションを豊富にすることができる。
(2) 外部記憶部30は、電気通信情報網Iを経由して制御部3と通信可能に接続され、所定の画像データを記憶しているサーバ30aであってもよい。この場合、制御部3は、サーバ30aから送信されてきた所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによれば、サーバ30aに記憶された膨大な数の画像データの中から選択された所定の画像データを照明器具100の電子パネル2に表示させることができる。
(3) 外部記憶部30は、制御部3に装着されることによって読み取り可能となる所定の画像データを記憶している記録媒体30bであってもよい。この場合、制御部3は、制御部3に装着された記録媒体30bから読み取られた所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによれば、記録媒体30bを制御部3に装着するという簡単な作業のみで、所定の画像データを照明器具100の電子パネル2に表示させることができる。
(4) 外部記憶部30が無線通信を実行可能な通信機器30sであってもよい。この場合、制御部3は、通信機器30sから所定の画像データを受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させる。これによれば、通信機器30sを利用して電子パネル2に表示させる所定の画像データを簡単に選択することができる。
(5) 所定の画像データは、予め定められたプログラムにしたがって自動的に変更されるデータであってもよい。これによれば、照明器具100およびその周辺の雰囲気を自動的に変更することができる。
(6) 照明器具100は、光源1が発した光を反射する反射部Rまたは光源1が発した光を導く導光部Gをさらに備えていてもよい。この場合、反射部Rで反射された光または導光部Gによって導かれた光が電子パネル2を透過する。これによれば、照明器具100のデザインのバリエーションを豊富にすることができる。
(7) 光源1は、調光および調色のうち少なくともいずれか一方を実行可能なものであってもよい。この場合、制御部3は、電子パネル2を制御しながら、光源1から発せられた光の調光および調色の少なくともいずれか一方を実行するように、光源1を制御する。これによれば、電子パネル2の制御と光源1の制御とを組合せることによって、所定の画像データのバリエーションをさらに豊富にすることができる。
(8) 照明器具100は、照明器具100の周辺の画像データを取得する撮像部Cをさらに備えていてもよい。制御部3は、撮像部Cが取得した照明器具100の周辺の画像データに応じて、電子パネル2に所定の画像データを表示させるように電子パネル2を制御してもよい。これによれば、照明器具100の周辺の状況に応じた所定の画像データを表示させることができる。
(9) 制御部3は、撮像部Cが取得した照明器具100の周辺の画像データに基づいて照明器具100の周辺に居る人Hの視線の先にある物または表示を特定する特定部3Sを備えていてもよい。制御部3は、人Hの視線の先にある物または表示のデータを記憶する記憶部3Mを備えていてもよい。制御部3は、人Hの視線の先にある物また表示のデータに基づいて、照明器具100の周辺に居る人Hの嗜好を推定する推定部3Cを備えていてもよい。制御部3は、推定部3Cによって推定された照明器具100の周辺に居る人Hの嗜好に適合した情報を、所定の画像データとして生成し、電子パネル2に表示させるように電子パネル2を制御してもよい。これによれば、照明器具100の周辺に居る人Hに役立つ情報を電子パネル2に表示させることができる。
(10) 照明器具100は、照明器具100の周辺の画像データを取得する撮像部Cをさらに備えていてもよい。制御部3は、撮像部Cが撮像した照明器具100の周辺の画像データを送信し、照明器具100の周辺の画像データに基づいて選択された所定の画像データを受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させてもよい。これによっても、照明器具100の周辺に居る人Hに役立つ情報を電子パネル2に表示させることができる。
(11) 照明器具100は、照明器具100の周辺で生じた音情報を取得する音情報取得部Sをさらに備えていてもよい。この場合、制御部3は、音情報取得部Sによって取得された音情報に応じて、電子パネル2に所定の画像データを表示させるように電子パネル2を制御してもよい。これによれば、照明器具100の周辺で生じている音の状況に応じた所定の画像データを電子パネル2に表示させることができる。
(12) 照明器具100は、照明器具100の周辺で生じた音情報を取得する音情報取得部Sを備えていてもよい。制御部3は、音情報取得部Sが取得した音情報を送信し、音情報に基づいて選択された所定の画像データを受信し、受信した所定の画像データを電子パネル2に表示させてもよい。これによっても、照明器具100の周辺で生じている音の状況に応じた所定の画像データを表示させることができる。
(13) 外部記憶部30として、電子パネル2に表示される少なくとも1つの所定の画像データと光源1が発する少なくとも1つの光信号とを1対1の関係で関連付けて記憶したデータテーブルDTを有するデータベースDBが設けられていてもよい。制御部3は、少なくとも1つの所定の画像データのうちのいずれか1つの特定の画像データを電子パネル2に表示させているときに、少なくとも1つの光信号のうちから選択された特定の画像データに対応する特定の光信号を光源1に発信させてもよい。これによれば、光信号を受信した通信機器30sに電子パネル2に表示されている所定の画像データに関連した画像データを表示させることができる。
(14) 外部記憶部30として、複数種類のカテゴリのそれぞれごとに、電子パネル2に表示される所定の画像データと光源1が発する発光態様とを関連付けて記憶したデータテーブルDTを有するデータベースDBが設けられていてもよい。複数種類のカテゴリのうちのいずれか1つの特定のカテゴリが指定される場合がある。この場合に、制御部3は、特定のカテゴリに属する所定の画像データを電子パネル2に表示させているときに、特定のカテゴリに属する発光態様で光源1を発光させる。これによれば、外部の通信機器3sによってカテゴリを指定するだけで、電子パネル2の所定の画像データと光源1の発光態様とが関連付けられた演出を実行することができる。
(15) 照明システム1000は、複数の照明器具100を備えている。複数の制御部3は、互いに同期して複数の電子パネル2のそれぞれに同一の所定の画像データを表示させるように複数の電子パネル2を制御する。あるいは、複数の制御部3は、複数の電子パネル2に全体として1つの一体化された所定の画像データを表示させるように複数の電子パネル2を制御する。これによれば、複数の照明器具100の周辺で所定の画像データを見た人に大きなインパクトを与えることができる。
(16) 照明システム1000は、照明器具100と、表示部202および表示部202を制御する表示制御部203を有する外部機器200とを備えている。制御部3および表示制御部203は、それぞれ、互いに同期して電子パネル2および表示部202のそれぞれに同一の所定の画像データを表示させるように電子パネル2および表示部202を制御する。あるいは、制御部3および表示制御部203は、それぞれ、電子パネル2および表示部202に全体として1つの一体化された所定の画像データを表示させるように電子パネル2および表示部202を制御する。これによれば、照明器具100および外部機器200の周辺で所定の画像データを見た人に大きなインパクトを与えることができる。
(実施の形態13)
図26は、実施の形態13に係る照明器具の構成の第1の例を示す斜視図である。なお、上述にて説明済みの構成要素については、同一の参照符号を付し、説明を省略する場合がある。
また、説明の便宜上、図26に示すように、鉛直方向(高さ方向)に延びる軸をZ軸とし、Z軸に直交する1つの軸をX軸とし、X軸及びZ軸に直交する軸をY軸とする。また、Z軸の正方向を「上」、Z軸の負方向を「下」、X軸の正方向を「右」、X軸の負方向を「左」と称する場合がある。また、XY平面を水平面、XY平面に垂直な面を垂直面と称する場合がある。ただし、これらの方向に係る表現は、説明の便宜上用いられるものであって、当該構造の実使用時における姿勢を限定する意図ではない。
照明器具100は、図26に示すように、鉛直方向に延びる略四角柱の形状を呈する。ただし、照明器具100の形状は、四角柱に限られず、三角柱、五角柱、六角柱、八角柱といった他の角柱であってもよい。また、照明器具100の形状は、正角柱(例えば正四角柱)に限られず、どのような角柱であってもよい。
照明器具100は、光源1、電子パネル2(2a、2b)、制御部3、電源ケーブル4、下面パネル5及びワイヤー6を備える。
光源1は、四角柱の内部に配置され、光を発する装置である。光源1は、球状のLED電球であってよい。あるいは、光源1は、上下に延びる棒状のLED蛍光灯であってよい。このとき、棒状の光源1の水平断面形状は、円形又は多角形などであってよい。あるいは、光源1は、複数のLEDにて構成されてもよい。また、光源1は、調光機能を有するLEDであってもよい。
電子パネル2は、四角柱の4つの側面を形成するように、角筒状に配置される。すなわち、照明器具100は、4つの電子パネル2を備える。以下、互いに隣接する電子パネル2の交線(つまり四角柱の側面の線)を、側稜11と称する。なお、後述する演出の観点から、光源1の形状と照明器具100の形状とは異なっていることが好ましい。例えば、棒状の光源1の水平断面形状は円形であり、照明器具100の4つの電子パネル2の水平断面形状は四角形であってよい。
照明器具100を見た人は、光源1が発する光をバックライトとして、電子パネル2に表示された画像を視認できる。加えて、照明器具100は、光源1から電子パネル2の各画素までの距離が異なるため、電子パネル2の各画素の受ける光量が異なる。加えて、電子パネル2の内側には、光を拡散する拡散シートが張り付けられてもよい。これらの構成によれば、照明器具100の電子パネル2に表示された画像は、照明器具100を見た人に、平面バックライトを備えた一般的な電子看板に表示される画像とは異なるイメージで視認される。よって、照明器具100を用いることにより、一般的な電子看板では実現が難しい様々な演出を実現できる。
下面パネル5は、四角柱の下面を形成するように配置される。すなわち、下面パネル5の4辺は、4つの電子パネル2の下辺に固定される。下面パネル5は、透明なパネルであってもよいし、所定の色を有する半透明のパネルであってもよい。あるいは、照明器具は、下面パネル5を備えなくてもよい。
制御部3は、四角柱の上部を形成するように配置される。制御部3の形状は、図3に示すように四角柱であってもよいし、図26に示すように四角錐台であってもよい。
制御部3の上面を形成する上面板7の中心には、電源ケーブル4を通すための貫通穴8が形成される。また、上面板7の貫通穴8を中心とする所定の半径の円周CL上に、ワイヤー6を係合するための係合部9が設けられる。係合部9は、1つ設けられてもよいし、複数設けられてもよい。複数の係合部9は、当該円周CL上に等間隔(例えば45度ごと)に設けられてよい。また、複数の係合部9のうちの少なくとも1つの係合部9Aは、貫通穴8と側稜11とを結ぶ直線M1上に設けられてよい。
電源ケーブル4は、制御部3から、貫通穴8を通って上方に延び、吊り下げ用部材300に設けられた電源301に接続する。吊り下げ用部材300は、天井又は梁等に取り付けられた、照明器具100を吊り下げるための部材である。なお、電源301は、コンセント、ソケット、アウトレットといった他の用語に読み替えられてもよい。光源1、電子パネル2及び制御部3は、電源ケーブル4を通じて供給された電力によって動作する。また、照明器具100は、筒状の硬質のポールにて吊り下げ用部材300に吊り下げられ、電源ケーブル4は、当該筒状のポールの中を貫通して電源301に接続されてもよい。
ワイヤー6は、一端が複数の係合部9の1つに係合され、他端が吊り下げ用部材300に設けられたフック302に接続される。ワイヤー6は、1本であってもよいし、図26に示すように2本であってもよいし、3本以上であってもよい。ワイヤー6を設けることにより、照明器具100の落下防止の安全性が向上すると共に、照明器具100を吊り下げる際に、電子パネル2の向きを調節できるようになる。
例えば、照明器具100を設置する作業者は、照明器具100を吊り下げる際に、複数の係合部9の中からワイヤー6を係合させる1つの係合部9を選択することにより、電子パネル2の向きを調節できる。別言すると、作業者は、照明器具100の上面板7の中心を通り鉛直方向に延びる仮想的な軸を回転軸とし、照明器具100を所望の角度回転させた状態で吊り下げることができる。
例えば、吊り下げ用部材300は、ライティングレールのような横長の部材であって、電源301及びフック302を備えてよい。あるいは、吊り下げ用部材300は、シーリングのような円形の部材であって、中心に電源301を備え、円周にフック302を備えてよい。作業者は、ワイヤー6の一端を、貫通穴8と側稜11とを結ぶ直線M1上に設けられた係合部9Aに係合させ、当該ワイヤー6の他端を、フック302に接続する。これにより、吊り下げ用部材300における電源301とフック302とを結ぶ直線(以下「基準直線」という)M2と1つの電子パネル2の面との角度(内角)が45度となるように、照明器具100を吊り下げることができる。ここでは、45度の例について述べたが、基準直線M2と1つの電子パネル2の面との角度は、30度又は60度など、任意の所定の角度であってよい。
図27は、実施の形態13に係る照明器具の構成の第2の例を示す斜視図である。なお、上述にて説明済みの構成要素については、同一の参照符号を付し、説明を省略する場合がある。
図27に示す照明器具100は、光源1、電子パネル2(2a、2b)、制御部3、電源ケーブル4、下面パネル5及びワイヤー6を備える。加えて、照明器具100は、回転抑止部12を備える。
回転抑止部12は、図27に示すように、円筒形状の筒部12Aと、筒部12Aの側面から横方向に張り出し、ワイヤー6を係合するための穴を有する係合部12Bとを含む。回転抑止部12は、筒部12Aに電源ケーブル4を挿入することによって、電源ケーブル4に取り付けられる。筒部12Aの内径と電源ケーブル4の外径はほぼ同じ長さであってよい。すなわち、電源ケーブル4は筒部12Aにぴったり挿入される。
次に、回転抑止部12を用いて、基準直線M2と1つの電子パネル2の面との角度が45度となるように、照明器具100を吊り下げる方法について説明する。
まず、作業者は、直線M1と係合部12Bの張り出し方向とが平行となるように筒部12Aを水平回転させる。次に、作業者は、ワイヤー6の一端を係合部12Bに係合し、ワイヤー6の他端を吊り下げ用部材300に設けられたフック302に接続する。なお、フック302は、図27に示すように、電源部301から所定の距離以上離れた位置に設けられてよい。
これにより、回転抑止部12の係合部12Bが斜めに張られたワイヤー6の張力によってフック302の方に引っ張られ、基準直線M2と1つの電子パネル2の面との角度が45度となる。そして、電源ケーブル4が回転抑止部12の筒部12Aにぴったり挿入されているので、電源ケーブル4の水平回転はこの状態で維持される。したがって、電源ケーブル4が繋がっている照明器具100が電源ケーブル4のねじれの復元力によって勝手に水平回転することは抑止され、基準直線M2と1つの電子パネル2の面との角度は45度に維持される。なお、作業者は、回転抑止部12の水平回転を調整することにより、電子パネル2の面を任意の方向に向かせることができる。
また、回転抑止部12の筒部12Aは、クリップのように、電源ケーブル4を挟み込むような構造であってもよい。この場合、作業者は、基準直線M2と1つの電子パネル2の面との角度が45度となるように照明器具100を水平回転させ、その状態を維持したまま、直線M1と係合部12Bの張り出し方向とが平行となるように電源ケーブル4を筒部12Aで挟み込む。このような回転抑止部12の構成によっても、上述と同様に、基準直線M2と1つの電子パネル2の面との角度を45度に維持できる。ここでは、45度の例について述べたが、基準直線M2と1つの電子パネル2の面との角度は、30度又は60度など、任意の所定の角度であってよい。
図28、実施の形態13に係る照明器具の構成の第3の例を示す斜視図である。なお、上述にて説明済みの構成要素については、同一の参照符号を付し、説明を省略する場合がある。
図28に示す照明器具100は、光源1、電子パネル2(2a、2b)、制御部3、電源ケーブル4及び下面パネル5を備える。加えて、照明器具100は、ケーブルカバー13及びケーブル巻き取り部14を備える。
ケーブルカバー13は、図28に示すように、円筒形状の第1筒部13A及び第2筒部13Bを含む。第2筒部13Bは、第1筒部13Aの下方から、当該第1筒部13Aに挿入されている。第2筒部13Bは、第1筒部13A内を上下に摺動可能である。ケーブルカバー13は、プラスチックに代表される軽量且つ硬質な素材で構成されてよい。
ケーブルカバー13は、第1筒部13A及び第2筒部13Bに電源ケーブル4を挿入することによって、電源ケーブル4に取り付けられる。第2筒部13Bの内径と電源ケーブル4の外径はほぼ同じ長さであってよい。すなわち、電源ケーブル4は第2筒部13Bにぴったり挿入される。また、第1筒部13Aの上端は、電源部301に固定されてよい。
ケーブル巻き取り部14は、電源部301の内部に配置され、余った電源ケーブル4を巻き取る。例えば、第2筒部13Bを上方に動かして第1筒部13Aに挿入させた場合、第2筒部13Bにぴったり挿入されている電源ケーブル4も一緒に上方に移動し、電源部301の内部において電源ケーブル4が余る。ケーブル巻き取り部14は、その余った電源ケーブル4を巻き取る。
次に、ケーブルカバー13を用いて、基準直線M2と1つの電子パネル2の面との角度が45度となるように、照明器具100を吊り下げる方法について説明する。
まず、作業者は、基準直線M2と1つの電子パネル2の面との角度が45度となるように第2筒部13Bを水平回転させる。電源ケーブル4が第2筒部13Bにぴったり挿入されており、第2筒部13Bは第1筒部13Aにぴったり挿入されており、第1筒部13Aは電源部301に固定されているので、電源ケーブル4の水平回転はこの状態で維持される。したがって、電源ケーブル4が繋がっている照明器具100が電源ケーブル4のねじれの復元力によって勝手に水平回転することは抑止され、基準直線M2と1つの電子パネル2の面との角度は45度に維持される。なお、第2筒部13Bの水平回転を調整することにより、電子パネル2の面を任意の方向(例えば30度や60度など任意の所定の角度)に向かせることができる。
図29は、照明器具100を店舗の入り口に吊り下げて設置した例を示す模式図である。図30は、照明器具100を店舗の入り口に吊り下げて設置した例を示す平面図(上から見た図)である。
従来の電子看板(デジタルサイネージ)は、平面の液晶ディスプレイを1つ備える構成である。このような従来の電子看板を入り口の中央に吊り下げた場合、当該電子看板の正面に人が集まるため、店舗に出入りする客の邪魔になってしまう。すなわち、電子看板を見ている人が、店舗の出入り口の動線を塞いでしまう。
そこで、図29及び図30に示すように、店舗の入り口の中央付近において、店舗の入り口の面と平行な基準直線M2と1つの電子パネル2aの面との角度が45度となるように、照明器具100を吊り下げる。これにより、電子パネル2a、2bの正面の位置が、入り口の中央付近よりも左右に寄った位置となるため、電子パネル2a、2bを見る人H1が入り口の中央付近を塞がない。すなわち、照明器具100の電子パネル2a、2bを見る人H1が、店舗に出入りする客H2、H3の邪魔にならない。
したがって、従来の電子看板に代えて、本実施の形態の照明器具100を用いることにより、店舗に出入りする客H2、H3の動線M3を妨げることなく、電子パネル2の表示画像(例えば広告画像)による店舗への集客効果を高めることができる。
また、店舗の入り口の中央付近において、図29及び図30に示すように照明器具100を吊り下げることにより、2つの電子パネル2a、2bが店舗の外側に向くだけでなく、残りの2つの電子パネル2c、2dが店舗の内側に向く。よって、店舗の内側に向く2つの電子パネル2c、2dに画像及び情報を表示することにより、照明器具100を、店内の客H3に向けた演出効果にも利用できる。すなわち、1つの照明器具100によって、店外の人H1向けの集客効果と店内の客H3向けの演出効果との両方を実現できる。
(実施の形態14)
図31は、複数の照明器具100を通路に設置した例を示す模式図である。なお、本実施の形態に係る照明器具100は、実施の形態13にて説明したものであってよい。
図31に示すように、複数の照明器具100は、通路の両脇に並べて吊り下げられてよい。このとき、通路の予め定められた場所に立った人(以下「鑑賞者」という)に対して、各照明器具100の1つの電子パネル2が略正面を向くように、各照明器具100の電子パネル2の向き(つまり照明器具100の回転角度)を調節する。以下、照明器具100の4つの電子パネル2のうち、鑑賞者に対して略正面を向いている1つの電子パネル2を、「正面電子パネル」という。
複数の照明器具100は、互いに連携して又は所定のサーバからの指示に基づいて、正面電子パネル2に画像を表示し、鑑賞者向けの演出を行う。例えば、複数の照明器具100は、鑑賞者から近い位置の正面電子パネル2から、鑑賞者から遠い位置の正面電子パネル2の順に連続的にキャラクター画像を表示する。これにより、キャラクター画像が通路の手前から奥に移動しているような演出を実現できる。
また、通路に並べられた複数の照明器具100は、避難誘導に利用されてもよい。例えば、避難が必要な状況が発生した場合、複数の照明器具100は、電子パネル2に避難誘導に関する画像(例えば非常口の方向を示す矢印)を表示する。これにより、複数の照明器具100を、平時の状況では画像による演出に利用でき、避難が必要な状況では避難誘導に利用できる。
なお、複数の照明器具100は、図31に示すように、吊り下げて設置されてもよいし、例えば、通路の両脇に並べて置かれてもよい。この場合も、上述した正面電子パネル2を用いた画像演出及び/又は避難誘導を実現できる。
(実施の形態15)
図32は、照明器具100を飲食店内のテーブルの中央付近に吊り下げて設置した例を示す模式図である。なお、本実施の形態に係る照明器具100は、実施の形態13にて説明したものであってよい。加えて、照明器具100は、電子パネル2毎に、電子パネル2の向きと共通の方向を撮像する撮像部Cを備えてよい。加えて、照明器具100は、当該照明器具100の設置されたテーブルTBの各椅子に着席している人(以下「着席者」という)H4には聞こえるが、他のテーブルにおける着席者には聞こえにくい指向性を有するスピーカーSPを備えてよい。
図32に示すように、照明器具100は、飲食店のテーブルTBの中央付近に吊り下げられる。このとき、照明器具100は、4つの電子パネル2のそれぞれがテーブルTBの周りに配置された4つの座席を向くように、電子パネル2の向きを調節して吊り下げられる。これにより、照明器具100の各電子パネル2が、各座席の着席者H4の正面を向くので、着席者H4から電子パネル2が見やすくなる。
また、照明器具100は、照明としての機能に加え、次のような機能を提供できてよい。
<空間演出>
照明器具100は、各電子パネル2、撮像部C及びスピーカーSPを用いて、各着席者H4に向けた画像及び音楽による空間演出を提供してよい。
例えば、照明器具100の制御部3は、撮像部Cを通じて着席者H4の顔画像を撮像し、その顔画像の表情から着席者H4の感情を分析する。そして、照明器具100の制御部3は、その感情の分析結果に応じた画像及び音楽を、その着席者H4の方を向いている電子パネル2及びスピーカーSPにそれぞれ出力する。なお、顔画像の表情に基づく着席者H4の感情の分析には、公知の感情分析技術が用いられてよい。感情分析技術は、人工知能、機械学習又はディープラーニングといった技術を利用したものであってもよい。感情分析の結果は、例えば、喜び、感動、興奮、驚き、期待、平穏、悲しみ、怒り、落胆、退屈など、予め定められた分類のいずれに適合するかを示す情報であってよい。例えば、ある着席者H4の感情の分析結果が「退屈」であった場合、照明器具100の制御部3は、その着席者H4の方を向いている電子パネル2及びスピーカーSPに、退屈を緩和する画像及び音楽をそれぞれ出力してよい。このように、照明器具100を用いて、テーブルTB毎、及び、テーブルTBにおける着席者H4毎に適切な空間演出を実現できる。
あるいは、照明器具100の制御部3は、飲食店のコンセプトに基づく画像及び音楽を、電子パネル2及びスピーカーSPにそれぞれ出力してよい。飲食店のコンセプトと画像及び音楽との対応関係は、飲食店の事業者によって予め設定されてもよいし、照明器具100を提供及び管理する事業者によって予め設定されてもよい。
<商品訴求>
照明器具100の制御部3は、各電子パネル2、撮像部C及びスピーカーSPを用いて、各着席者H4におすすめのメニュー等を画像表示及び音声出力してよい。
例えば、照明器具100の制御部3は、撮像部Cを通じて着席者H4の顔画像を撮像し、その顔画像から着席者H4の性別及び年齢層を分析する。そして、照明器具100の制御部3は、その分析結果に応じたおすすめのメニューの画像及び情報を、その着席者H4の方を向いている電子パネル2及びスピーカーSPにそれぞれ出力する。これにより、照明器具100を用いて、テーブルTB毎、及び、テーブルTBにおける着席者H4毎に適切な商品訴求を実現できる。なお、顔画像に基づく人物の性別及び年齢層の分析には、公知の人物特性分析技術が用いられてよい。人物特性分析技術は、人工知能、機械学習又はディープラーニングといった技術を利用したものであってもよい。
また、照明器具100の制御部3は、当日の料理に使用した素材の画像、又は、当日の料理を担当したシェフの顔画像を、電子パネル2に表示してもよい。
<コミュニケーション>
照明器具100は、無線LANのアクセスポイントとして動作してよい。着席者H4は、自分のスマートフォンを、無線LANのアクセスポイントとして動作している照明器具100に無線接続させることができる。
照明器具100の制御部3は、クーポンを取得するためのWEBページを、無線接続されたスマートフォンに表示させてもよい。これにより、着席者H4は、このWEBページから、自分のスマートフォンにクーポンをダウンロードできる。
照明器具100の制御部3は、当日の料理に使用した素材の生産者、又は、当日の料理を担当したシェフへメッセージを送信するためのWEBページを、無線接続されたスマートフォンに表示させてもよい。これにより、着席者H4は、このWEBページにメッセージを入力して、自分のスマートフォンから生産者又はシェフへメッセージを送信できる。
照明器具100の制御部3は、店員を呼び出すためのWEBページを、無線接続されたスマートフォンに表示させてもよい。これにより、着席者H4は、このWEBページに表示された呼び出しボタンを押下して、自分のスマートフォンを用いて店員を呼び出すことができる。
<席への誘導>
図33は、複数の照明器具100を利用して客をテーブルに誘導する例を説明するための図である。
例えば、店員が、携帯端末を操作して、客の案内先のテーブルTBの番号(例えば「6」)を入力した場合、照明器具100Aの制御部3は、次の処理を実行する。すなわち、入力された番号のテーブル(つまり客の案内先のテーブル)TBに設けられた照明器具100Aは、所定の画像(例えばテーブルの番号の画像「6」)を電子パネル2に表示する。加えて、店舗の入り口から客の案内先のテーブルTBまでの通路の脇に設置されている一連の照明器具100Bは、客を案内先の席に誘導するための画像(例えば矢印の画像)を、電子パネル2に表示する。
これにより、入店した客H5は、点線矢印M4で示すように、一連の照明器具100Bに表示された画像を見て、自力で案内先のテーブルTBに辿り着くことができる。よって、店員が客H5を案内先のテーブルTBまで誘導する業務を軽減できる。
(実施の形態16)
図34は、照明器具100を飲食店のカウンターに設置した例を示す模式図である。図35は、照明器具100を飲食店のカウンターに設置した場合の利用態様を説明するための図である。なお、本実施の形態に係る照明器具100は、実施の形態13にて説明したものであってよい。
図35では、カウンター400を境界として、右上の領域A1は、店員T1が商品の注文及び会計の業務を行う領域を示し、右下の領域A2は、客H6が商品の注文及び会計を行う領域を示し、左上の領域A3は、店員T2が注文された商品を客に提供する業務を行う領域を示し、左下の領域A4は、客H7が注文した商品を受け取る領域を示す。
図34及び図35に示すように、基準直線M2は、カウンター400の長手方向と平行であってよい。そして、照明器具100は、右上の領域A1、右下の領域A2、左上の領域A3、及び、左下の領域A4の中央付近の位置に吊り下げられてよい。なお、照明器具100は、吊り下げられる代わりに、カウンター400の中央付近の位置に置かれてもよい。
このとき、照明器具100は、基準直線M2と1つの電子パネル2aの面との角度が45度となるように吊り下げられてよい。そして、照明器具100の制御部3は、各電子パネル2に次の画像を表示させてよい。
照明器具100の制御部3は、右下の領域A2から見える電子パネル2bに、注文及び会計を行う客H6向けの画像及び情報(例えば注文商品及び合計金額等)を表示する。
照明器具100の制御部3は、右上の領域A1から見える電子パネル2cに、注文及び会計を行う店員T1向けの画像及び情報(例えば注文商品及び合計金額等)を表示する。
照明器具100の制御部3は、左下の領域A4から見える電子パネル2aに、注文商品の受け取り待ちの客H7向けの画像及び情報(例えば呼び出し中の注文番号、呼び出し済みの注文番号等)を表示する。
照明器具100の制御部3は、左上の領域A3から見える電子パネル2dに、注文商品を提供する店員T2向けの画像及び情報(例えば提供前の注文番号等)を表示する。
これにより、1つの照明器具100にて、4つの領域A1、A2、A3、A4のそれぞれに存在する人T1、H6、T2、H7に向けて、適切な画像及び情報を提供できる。すなわち、照明器具100を利用することにより、従来の液晶モニタを領域A1,A2,A3,A4にそれぞれ設置する場合と比較して、省スペース化を実現できる。
また、注文待ちの客H6は電子パネル2bに向かって一列に並び、受け取り待ちの客H7は電子パネル2aに向かって一列に並ぶ傾向にあるため、客がカウンター400に向かって一列に並ぶ場合と比較して、カウンター400から客の列の最後尾までの距離(奥行)Lを短くできる。
なお、上述した照明器具100の利用態様は、飲食店のカウンターに限られない。例えば、照明器具100は、ホテルのレセプションのカウンター400の中央付近において、図35に示すように、基準直線M2と1つの電子パネル2aの面との角度が45度となるように吊り下げられてよい。この場合、右上の領域A1にチェックインを受け付けるスタッフT1、左上の領域A3にチェックアウトを受け付けるスタッフT2が存在し、右下の領域A2にチェックインを行う客H6、左下の領域A4にチェックアウトを行う客H7が並んでよい。
(実施の形態17)
図36は、照明器具100をスーパーマーケットの食品売り場に設置した例を示す模式図である。なお、本実施の形態に係る照明器具100は、実施の形態13にて説明したものであってよい。
例えば、図36に示すように、2つの照明器具100A、100Bは、食品売り場の上に吊り下げられる。このとき、照明器具100A、100Bは、食品売り場の通路と平行な基準直線M2と1つの電子パネル2の面との角度が45度となるように吊り下げられる。
そして、例えばタイムセールの期間において、図36に示すように、一方の照明器具100Aは、通路の方を向いている2つの電子パネル2a、2bにそれぞれ「S」と「A」の画像を表示し、他方の照明器具100Bは、同じ通路の方を向いている2つの電子パネル2a、2bにそれぞれ「L」と「E」の画像を表示してよい。これにより、通路を通る人H8は、2つの照明器具100A、100Bを見て、「SALE」と読むことができる。なお、タイムセールの期間以外において、照明器具100A、100Bは、食品に関する画像及び情報(例えば食品の生産地及び値段等)を電子パネル2に表示してよい。
(本開示のまとめ)
本開示に係る照明器具(100)は、吊り下げ式の角柱の形状であって、角柱の内部に配置され、光を発する光源(1)と、角柱の側面を形成し、光源が発した光を加工して透過させる電子パネル(2)と、電子パネルの画像の表示を制御する制御部(3)と、角柱の上面から上方に延び、吊り下げ用部材(300)に設けられた電源(301)に接続される電源ケーブル(4)と、上面(7)の中心と角柱の側稜(11)とを結ぶ直線(M1)上に形成された係合部(9)と、一端が係合部に係合され、他端が吊り下げ用部材に設けられたフック(302)に接続されるワイヤー(6)とを備える。なお、照明器具の角柱の形状は四角柱であってよい。
この構成によれば、吊り下げ用部材に設けられた電源とフックとを結ぶ基準直線(M2)と1つの電子パネル(2)の面との角度(θ)が0度よりも大きな角度となるように照明器具を吊り下げることができる。例えば、照明器具の角柱の形状が四角柱の場合、基準直線と1つの電子パネルの面との角度(θ)が45度となるように照明器具を吊り下げることができる。したがって、他の人の動線(M3)が基準直線(M2)と交差するような場所(例えば店舗の入り口)においても、電子パネルを見ている人が他の人の動線を妨げないように照明器具を設置することができる。
また、制御部(3)は、4つの電子パネル(2)のうち、隣接する2つの電子パネルに客(H6、H7)向けの画像を表示し、残りの隣接する2つの電子パネルに従業員(T1、T2)向けの画像を表示してよい。
この構成によれば、客と従業員を隔てるカウンター(400)に平行な基準直線(M2)と1つの電子パネルの面との角度(θ)が45度となるように照明器具を吊り下げ、客側の2つの電子パネルに客向けの画像を表示し、従業員側の2つの電子パネルに従業員向けの画像を表示できる。よって、従来の液晶モニタを設置する場合と比較して、省スペース化を実現できる。加えて、客は電子パネルの正面に向かって並ぶ傾向にあるため、客がカウンターに向かって並ぶ場合と比較して、カウンターから客の列の最後尾までの距離(L)を短くできる。
また、照明器具(100)は、四角柱の各側面に配置され、電子パネル(2)の向きと共通の方向を撮像する撮像部(C)をさらに備えてよい。そして、制御部(3)は、撮像部が撮像した人物の画像に基づいて、人物の特徴を特定し、その特定した人物の特徴に関連付けられている関連情報を、撮像部の撮像方向と共通の向きの電子パネルに表示してよい。
例えば、上記の人物の特徴は、人物の性別及び年齢層を含み、上記の関連情報は、人物の性別及び年齢層に予め関連付けられている情報を含んでよい。この構成によれば、電子パネルの正面に位置する人物の性別及び年齢層に関連付けられた情報を、当該電子パネルに表示できる。よって、照明器具の制御部は、各電子パネルの正面に位置する各人に向けて、その人の性別及び年齢層に適した情報(例えばおすすめメニュー)を表示できる。
例えば、上記の人物の特徴は、人物の推定された感情を含み、上記の関連情報は、人物の推定された感情に予め関連付けられている情報を含んでよい。この構成によれば、電子パネルの正面に位置する人物の感情に関連付けられた情報を、当該電子パネルに表示できる。よって、照明器具の制御部は、各電子パネルの正面に位置する各人に向けて、その人の感情に適した情報(例えば退屈を緩和する情報)を表示できる。
以上、添付図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。