JP2021174064A - 交通システム - Google Patents
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Abstract
Description
本開示の1つの局面である交通システムでは、マネージャノードは、移動時間後に複数の探査センサについて干渉が発生すると判定された場合は、干渉を抑制するための干渉抑制指示を出力し、その後に周辺物体の位置を推定する。移動時間後に複数の探査センサの検知範囲が干渉しないと判定された場合、干渉抑制指示は出力されない。そのため、マネージャノードは、干渉が発生すると判定された場合、干渉が発生しないと判定された場合とは異なり、干渉抑制指示によって干渉による影響が抑制された状況で、周辺物体の位置を推定することができる。結果として、物体の検出精度の低下を抑制することができる。
1.交通システム1の構成
交通システム1の構成を、図1に基づき説明する。図1に示すように、交通システム1は、ワーカノード3と、マネージャノード5と、を備える。図1では便宜上、2つのワーカノード3を記載しているが、交通システム1は3以上の複数のワーカノード3を備えていてもよい。また、図1では便宜上、1つのマネージャノード5を記載しているが、交通システム1は複数のマネージャノード5を備えていてもよい。ワーカノード3及びマネージャノード5はノードに対応する。
マネージャノード5は、制御部41と、送受信機43と、を備える。制御部41は、CPU45と、例えば、RAM又はROM等の半導体メモリ(以下、メモリ47とする)と、を有するマイクロコンピュータを備える。
2.処理
2_1.ワーカノード3が実行する処理
それぞれのワーカノード3が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を、図2に基づき説明する。
経過推定情報には、例えば、位置、移動方向、移動速度等が含まれる。
S30では、制御部11が、交通情報IAを生成する。交通情報IAは、上述のS10、S20の処理で生成した経過推定情報(以下、経過推定情報IB)、位置情報(以下、位置情報IC)に加えて更に、物体識別情報ID、センサ識別情報IE、範囲特定情報IF、種別特定情報IG等を含み得る。物体識別情報IDは、それぞれのワーカノード3が配置されたノード配置物体9を識別する情報である。センサ識別情報IEは、ワーカノード3が備えるそれぞれの周辺検出センサ132を識別する情報である。
S50では、制御部11が、統合情報に基づいて、処理を実行する。制御部11は、統合情報に含まれる統合地図情報に示される周辺物体の位置に応じて、所定の処理を実行する。例えば、ワーカノード3が車両に搭載されている場合(すなわち、ノード配置物体9が車両である場合)、制御部11は、ノード配置物体9である車両に対し、周辺物体から退避する制御を指示してもよい。
マネージャノード5が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を、図3に基づき説明する。
S110では、制御部41が、対象ノードを特定し、複数の交通情報IAに含まれる複数の位置情報ICのうちから、対象物体に関する位置情報ICを抽出する。対象ノードは、ワーカノード3の少なくとも一部である。対象物体は、対象ノードの周辺に存在する周辺物体である。
制御部41は、例えば、S130にて推定した探査センサを備えるワーカノード3の移動時間T後の位置から、同種類の探査センサ(例えば、ミリ波センサ同士)を備えるワーカノード3の移動時間T後の位置を抽出する。なお、本実施形態では、制御部41は、範囲対応情報をメモリ47に記憶している。範囲対応情報は、センサ識別情報IEと、センサ識別情報IEによって特定される探査センサの検知範囲と、センサ種別と、を対応づけた情報である。制御部41は、範囲対応情報に基づいて、同種類の探査センサを備えるワーカノード3について、それぞれが備える探査センサの検知範囲を特定することができる。
一方、S140にて移動時間T後に同種類の探査センサに干渉が発生すると判定される場合に移行するS160では、制御部41は、干渉抑制指示を出力する。また、制御部41は、干渉フラグをセットする。
S180では、制御部41は、統合情報を生成し、ワーカノード3へ送信する。送信先のワーカノード3は、対象ノードであってもよいし、対象ノード以外のワーカノード3であってもよい。統合情報は、上述のように、統合地図情報を含む。統合地図情報とは、上述のS150やS170のようにして、推定された物体(すなわち、上述の対象物体)の位置(X、Y)を示す情報である。上述のS150やS170のようにして、とは、複数の位置情報ICを優先度に従って重み付けすること、をいう。
S190では、制御部41は、干渉フラグがセットされているか否かを判定する。制御部41は、干渉フラグがセットされている場合に処理をS200へ移行させ、干渉フラグがリセットされていない場合に、以上で本処理を終了する。
S210では、制御部41は、干渉フラグをリセットする。これにより、移動時間T後に干渉が発生すると判定された場合(すなわち、S140にて肯定判断された場合)には、干渉フラグがセットされ、干渉抑制指示が出力される。この干渉抑制指示は、干渉抑制指示が出力されてから抑制時間が経過するまで、継続して出力される。制御部41は、以上で本処理を終了する。
以上説明した交通システム1について、図4−図5を用いて、統合情報の生成について説明する。説明のための例として、交通システム1は、サーバ4に配置された1つのマネージャノード5と、3つのワーカノード3A−3Cと、を備える。
そして、制御部41は、(1)式に基づいて、位置情報IC(1)−IC(4)と、それぞれに対応する優先度P(1)−P(4)とを用いて、D物体100の位置(X、Y)を推定する。
(1A)マネージャノード5は、S160では、S140にて移動時間T後に複数の探査センサに干渉が発生すると判定される場合に干渉抑制指示を出力し、干渉が発生しないと判定される場合に干渉抑制指示を出力しない。マネージャノード5は、S170では、移動時間T後に干渉が発生すると判定される場合は、干渉抑制指示が出力された後に、周辺物体(すなわち、上述の対象物体)の位置(例えば、座標(X、Y))を推定する。
第2実施形態以降の実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
以上説明した交通システム2について、図6−図7を用いて、統合情報の生成について説明する。説明のための例として、交通システム1は、サーバ4に配置された1つのマネージャノード5と、4つのワーカノード3と、を備える。4つのワーカノード3は、3つの第1のワーカノード3_1A−3_1Cと、1つの第2のワーカノード3_2と、を備える。
マネージャノード5において、制御部41は、第1のワーカノード3_1Aを対象ノードとし、第2のワーカノード3_2(すなわち、D物体である人)を対象物体として、第2のワーカノード3_2の位置(例えば、座標(X、Y))を推定する。そして、制御部41は、第2のワーカノード3_2の推定位置(すなわち、統合地図情報)を含む統合情報を生成するものとする。
そして、制御部41は、(1)式に基づいて、位置情報IC(1)−IC(5)と、それぞれに対応する優先度P(1)−P(5)とを用いて、対象物体である第2のワーカノード3_2の位置を推定する。制御部41は、推定位置を含む統合情報を対象ノードへ送信する。
第3実施形態では、図3に示す第1実施形態とは異なり、制御部41は、図示しないが、上述のS160では、移動時間T後に干渉が発生すると判定される場合、干渉センサによって検出される位置情報ICの優先度を最も低く設定する指示、を干渉抑制指示として出力する。制御部41は、S170では、最も低く優先度が設定された位置情報ICの重み付けを0として、最も低く優先度が設定された位置情報ICを使用しないで、周辺物体の位置を推定する。
<4.第4実施形態>
第4実施形態では、ワーカノード3は、交通情報IAの送信を停止させるための交通情報停止指示を受信すると、マネージャノード5への交通情報IAの送信を停止するように構成される。
<5.第5実施形態>
第5実施形態では、複数のワーカノード3のうち探査センサを備えるワーカノード3は、探査波の出力を停止させるための探査波停止指示を受信すると、探査波の出力を停止するように構成される。探査波の出力が停止すると、探査波の出力が停止した探査センサによる位置情報が生成されないので、該探査センサを備えるワーカノード3から送信される交通情報IAには、探査センサによって生成される位置情報が含まれない。
制御部41は、S164では、指示対象センサを備えるワーカノード3に対して、探査波停止指示を干渉抑制指示として送信するように構成される。ここでいう指示対象センサとは、第4実施形態とは若干異なり、干渉センサのうちの全て又は1つを除いた残りの全てをいうものとする。例えば、干渉センサのうちの全てを指示対象センサとし、干渉センサの全てに対して探査波停止指示を干渉抑制指示として出力してもよい。
<6.第6実施形態>
第6実施形態では、複数のワーカノード3のうち探査センサを備えるワーカノード3は、探査波の周波数を変更するための周波数変更指示を受信すると、探査波の周波数を変更するように構成される。探査波の周波数が変更されると、周波数が変更された探査センサによる位置情報ICが生成され、該探査センサを備えるワーカノード3から送信される交通情報IAには、該探査センサによって生成される位置情報が含まれる。
制御部41は、S166では、指示対象センサを備えるワーカノード3に対して、周波数変更指示を干渉抑制指示として送信するように構成される。ここでいう指示対象センサとは、干渉センサのうちの全てであってもよいし、干渉センサのうちの1つを除いた残りの全てであってもよい。例えば、干渉センサのうちの全てを指示対象センサとし、干渉センサの全てに対して周波数変更指示を干渉抑制指示として出力してもよい。
<7.第7実施形態>
第7実施形態では、複数のワーカノード3のうち探査センサを備えるワーカノード3は、探査波の偏波特性(例えば、偏波方向)を変更するための偏波変更指示を受信すると、探査波の偏波特性を変更するように構成される。探査波の偏波特性が変更されると、偏波特性が変更された探査センサによる位置情報ICが生成され、該探査センサを備えるワーカノード3から送信される交通情報IAには、該探査センサによって生成される位置情報が含まれる。
制御部41は、S168では、指示対象センサを備えるワーカノード3に対して、偏波変更指示を干渉抑制指示として送信するように構成される。指示対象センサは、干渉センサのうちの全てであってもよいし、干渉センサのうちの1つを除いた残りの全てであってもよい。例えば、干渉センサのうちの全てを指示対象センサとし、干渉センサの全てに対して周波数変更指示を干渉抑制指示として出力してもよい。
<8.他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
Claims (8)
- 複数のノードを備え、前記複数のノードの間で通信可能な交通システムであって、
前記複数のノードは、複数のワーカノード(3)、及び少なくとも1つのマネージャノード(5)を含み、
前記ワーカノードは、道路上又は道路に面した位置にあるノード配置物体に配置され、
前記ワーカノードは、
前記ワーカノードが搭載された前記ノード配置物体の予め定められた時間が経過した後の位置を推定するための経過推定情報を取得する経過推定情報部(S10)と、
前記ワーカノードに搭載されたセンサによって前記ノード配置物体の周辺に存在する周辺物体の位置を検出し、前記周辺物体の位置を表す位置情報を生成する周辺情報部(S20)と、
前記経過推定情報と、前記位置情報と、前記ノード配置物体を識別する物体識別情報と、前記ノード配置物体に搭載された前記センサを識別するセンサ識別情報と、前記センサであって予め定められた探査波を送信する探査センサの検知範囲を特定するための範囲特定情報と、を含む情報を交通情報として生成し、前記交通情報を前記マネージャノードに送信する情報送信部(S30)と、を備え、
前記マネージャノードは、
複数の前記ワーカノードから複数の前記交通情報を受信するマネージャ受信部(S110)と、
前記マネージャ受信部が受信した複数の前記交通情報に含まれる複数の前記位置情報のそれぞれに、検出精度が高いほど高く表される優先度を設定し、設定された前記優先度が高いほど前記位置情報の重み付けを大きくして、重み付けされた複数の前記位置情報に基づき前記周辺物体の位置を推定するように構成される位置推定部(S150、S170)と、
異なる前記ノード配置物体に配置される異なる前記ワーカノードが備える同種類の前記探査センサについて、予め定められた移動時間後に、干渉が発生するか否かを判定する干渉判定部(S140)と、
前記移動時間後に前記干渉が発生すると判定される場合に、前記干渉を抑制するための干渉抑制指示を出力し、干渉が発生しないと判定される場合に前記干渉抑制指示を出力しないように構成される指示出力部(S160、S162、S164、S166、S168)と、を備え、
前記位置推定部(S170)は、前記移動時間後に前記干渉が発生すると判定される場合は、前記指示出力部によって前記干渉抑制指示が出力された後に、前記周辺物体の位置を推定する、交通システム。 - 請求項1に記載の交通システムであって、
前記ワーカノードは、前記ワーカノードを第1のワーカノードとして、前記第1のワーカノードと、前記第1のワーカノードとは異なる第2のワーカノードと、を含み、
前記第2のワーカノードは、前記第2のワーカノードが配置された前記ノード配置物体の位置を表す情報を、前記周辺物体としての前記第2のワーカノードの位置を表す前記位置情報として取得し、前記位置情報と、前記第2のワーカノードが配置された前記ノード配置物体の識別情報と、を含む情報を前記交通情報として生成し、前記交通情報を前記マネージャノードに送信するように構成されており、
前記マネージャノードでは、
前記マネージャ受信部は、前記第1のワーカノード及び前記第2のワーカノードの両方を含む前記ワーカノードから前記交通情報を受信する、交通システム。 - 請求項1又は請求項2に記載の交通システムであって、
前記マネージャノードでは、
前記指示出力部は、複数の前記位置情報のうち、前記移動時間後に前記干渉が発生すると判定される前記探査センサを干渉センサとして、前記干渉センサによって検出される前記位置情報の前記優先度を、前記移動時間後に前記干渉が発生しないと判定される場合の前記優先度よりも低く設定する指示、を前記干渉抑制指示として出力し、
前記位置推定部は、前記移動時間後に前記干渉が発生すると判定される場合は、前記干渉抑制指示に従って複数の前記位置情報のそれぞれに前記優先度を設定し、前記周辺物体の位置を推定する、交通システム。 - 請求項3に記載の交通システムであって、
前記指示出力部は、前記移動時間後に前記干渉が発生すると判定される場合、前記干渉センサによって検出される前記位置情報の前記優先度を最も低く設定する指示、を前記干渉抑制指示として出力し、
前記位置推定部は、最も低く前記優先度が設定された前記位置情報の重み付けを0として、前記最も低く優先度が設定された位置情報を使用しないで前記周辺物体の位置を推定する、交通システム。 - 請求項1又は請求項2に記載の交通システムであって、
前記ワーカノードは、前記交通情報の送信を停止させるための交通情報停止指示を受信すると、前記情報送信部による前記マネージャノードへの前記交通情報の送信を停止するように構成されており、
前記マネージャノードでは、
前記指示出力部は、前記移動時間後に前記干渉が発生すると判定される前記探査センサを干渉センサとして、前記干渉センサのうちの全て又は1つを除いた残りの全てを指示対象センサとして、前記指示対象センサを備える前記ワーカノードに対して、前記交通情報停止指示を前記干渉抑制指示として送信する、交通システム。 - 請求項1又は請求項2に記載の交通システムであって、
前記複数のワーカノードのうち前記探査センサを備える前記ワーカノードは、前記探査波の出力を停止させるための探査波停止指示を受信すると、前記探査センサによる前記探査波の出力を停止するように構成されており、
前記マネージャノードでは、
前記指示出力部は、前記移動時間後に前記干渉が発生すると判定される前記探査センサを干渉センサとして、前記干渉センサのうちの全て又は1つを除いた残りの全てを指示対象センサとして、前記指示対象センサを備える前記ワーカノードに対して、前記探査波停止指示を前記干渉抑制指示として送信する、交通システム。 - 請求項1又は請求項2に記載の交通システムであって、
前記複数のワーカノードのうち前記探査センサを備える前記ワーカノードは、前記探査波の周波数を変更するための周波数変更指示を受信すると、前記探査センサによる前記探査波の周波数を変更するように構成されており、
前記マネージャノードでは、
前記指示出力部(S166)は、前記移動時間後に前記干渉が発生すると判定される前記探査センサを干渉センサとして、前記干渉センサのうちの全て又は1つを除いた残りの全てを指示対象センサとして、前記指示対象センサを備える前記ワーカノードに対して、前記周波数変更指示を前記干渉抑制指示として送信する、交通システム。 - 請求項1又は請求項2に記載の交通システムであって、
前記複数のワーカノードのうち前記探査センサを備える前記ワーカノードは、前記探査波の偏波特性を変更するための偏波変更指示を受信すると、前記探査センサによる前記探査波の偏波特性を変更するように構成されており、
前記マネージャノードでは、
前記指示出力部(S168)は、前記移動時間後に前記干渉が発生すると判定される前記探査センサを干渉センサとして、前記干渉センサのうちの全て又は1つを除いた残りの全てを指示対象センサとして、前記指示対象センサを備える前記ワーカノードに対して、前記偏波変更指示を前記干渉抑制指示として送信する、交通システム。
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