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JP2021172590A - 除草剤 - Google Patents

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JP2021172590A
JP2021172590A JP2020074772A JP2020074772A JP2021172590A JP 2021172590 A JP2021172590 A JP 2021172590A JP 2020074772 A JP2020074772 A JP 2020074772A JP 2020074772 A JP2020074772 A JP 2020074772A JP 2021172590 A JP2021172590 A JP 2021172590A
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JP
Japan
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herbicide
fatty acid
acid ester
propylene glycol
glycol fatty
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Pending
Application number
JP2020074772A
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English (en)
Inventor
良成 小林
Yoshinari Kobayashi
幹雄 土井
Mikio Doi
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Taiyo Kagaku KK
Original Assignee
Taiyo Kagaku KK
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Publication date
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Abstract

【課題】安全性及び除草活性に優れる新規な除草剤の提供。【解決手段】エステル化率が5〜60%のプロピレングリコール脂肪酸エステルを含む、除草剤。好ましくは、係るプロピレングリコール脂肪酸エステルの構成脂肪酸が、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、及びラウリン酸からなる群より選択される1種以上の脂肪酸を含む、除草剤。より好ましくは、エステル化率が5〜60%のプロピレングリコール脂肪酸エステル及び媒体を含有する、除草剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、除草剤に関する。
農耕地または非農耕地には種々の雑草が発生し、その駆除のために多くの除草剤が開発されている。特に近年では、農耕地または非農耕地に限らず、人の居住地と雑草の発生地が近接する傾向にあるため、人や環境に対して安全性の高い除草剤が求められている。
例えば、特許文献1では、分解物の毒性が低く、環境に適合した除草用組成物として、6〜12の偶数の炭素数の脂肪酸とグリセリンから得られるグリセリン脂肪酸エステルを有効成分として含有する除草用組成物が開示されている。
特許第5493872号公報
しかしながら、特許文献1の除草用組成物では、除草活性が十分でない場合もあり、更なる改善が求められる。
本発明は、安全性及び除草活性に優れる新規な除草剤を提供することに関する。
本発明は、下記[1]〜[3]に関する。
[1]エステル化率が5〜60%のプロピレングリコール脂肪酸エステルの群より選択される1種以上を含む、除草剤。
[2]エステル化率が5〜60%のプロピレングリコール脂肪酸エステル及び水を含有する、除草剤組成物。
[3]エステル化率が5〜60%のプロピレングリコール脂肪酸エステルを除草剤として使用する方法。
本発明によれば、安全性及び除草活性に優れる新規な除草剤を提供することができる。
実施例7の除草剤組成物の噴霧前後を示す写真である。 実施例7の除草剤組成物を噴霧した葉表面についての光学顕微鏡写真である。
本発明らが上記課題について検討した結果、驚くべきことに、特定のプロピレングリコール脂肪酸エステルが除草剤として使用できることを新たに見出した。従って、本発明では、除草剤の他、特定のプロピレングリコール脂肪酸エステルを除草剤として使用する方法についても提供するものである。特定のプロピレングリコール脂肪酸エステルが除草剤として使用できるメカニズムは定かではないが、葉表面への浸透性が高いためと推定される。
本発明の除草剤は、エステル化率が5〜60%のプロピレングリコール脂肪酸エステルを含む。本発明の除草剤は、実質的にエステル化率が5〜60%のプロピレングリコール脂肪酸エステルからなるものであってもよいし、水やアルコールなどを含んでいてもよい。
本発明の除草剤に係るプロピレングリコール脂肪酸エステルのエステル化率は、除草活性の観点から、5%以上、好ましくは10%以上であり、また、同様の観点から、60%以下、好ましくは25%以下であり、これらいずれの組み合せの範囲としてもよい。本明細書におけるプロピレングリコール脂肪酸エステルのエステル化率は、プロピレングリコールに付加している脂肪酸のモル数(M)としたとき、下式より算出される値である。
エステル化率(%)=(M/2)×100
本発明の除草剤に係るプロピレングリコール脂肪酸エステルの構成脂肪酸としては、特に限定されないが、炭素数6〜12の直鎖飽和脂肪酸が挙げられ、このうち好ましくはカプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸の1種以上を含むものである。本発明の除草剤に係るプロピレングリコール脂肪酸エステルは、これらの脂肪酸を、構成脂肪酸のうち、好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上含むものである。
本発明の除草剤に係るプロピレングリコール脂肪酸エステルのHLB値は、除草作用の観点から、好ましくは5〜20であり、より好ましくは8〜15である。HLBの計算方法としては、一般的に、アトラス法、グリフィン法、ディビス法、川上法が知られている。そして、本明細書におけるHLBは、アトラス法に基づくHLBを意味し、次式の通り容易に算出できる。
HLB=20(1−S/A)
HLB : エステルのHLB
S : エステルのけん化価
A : エステルを構成する脂肪酸の酸価
本発明の除草剤に係るプロピレングリコール脂肪酸エステルの製造方法は特に限定するものではないが、プロピレングリコールと油脂もしくは脂肪酸を用いてリン酸、苛性ソーダ等の酸触媒またはアルカリ触媒の存在下もしくは無触媒で100℃〜300℃、好ましくは120℃〜260℃の範囲で加熱し生成水を系外に除去することによって得られる。反応は不活性ガスの存在下で行なうのが好ましい。また、トルエン又はキシレン等の共沸溶剤中で行ってもよい。
本発明の除草剤は、一般に食品添加物として用いられているプロピレングリコール脂肪酸エステルを含むものであるため、安全性が高いといえる。本発明の除草剤は、単独で使用することができるが、他の除草剤と併用することもでき、水、アルコールなどの媒体と混合させた除草剤組成物を調製して、使用することもできる。アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール等が挙げられる。本発明の除草剤組成物の好適な態様としては、エステル化率が5〜60%のプロピレングリコール脂肪酸エステル及び水を含む態様が挙げられる。また、媒体としてアルコールを含む態様におけるアルコールの含有量は、媒体中、好ましくは50質量%以下である。
本発明の除草剤組成物中の本発明の除草剤の含有量は、除草活性の観点から、エステル化率が5〜60%のプロピレングリコール脂肪酸エステルの量として、好ましくは0.1%以上、より好ましくは0.5%以上、さらに好ましくは1.0%以上、また、水へ分散させた際の安定性の観点から、好ましくは30%以下、より好ましくは10%以下、さらに好ましくは5%以下であり、これらいずれの組み合せの範囲としてもよい。
本発明の除草剤組成物は、エステル化率が5〜60%のプロピレングリコール脂肪酸エステルを除草作用の有効成分とし、上記の他にも本分野において公知の成分を任意に含有することができるが、安全性の観点から、食品添加物以外の素材を実質的に含有しないものが好ましい。
本発明の除草剤組成物は、上記成分を添加した後、必要に応じて加熱・攪拌することにより調製することができる。ここで、任意成分については、これらを含有する除草剤を水等の媒体に添加してもよいし、別途添加することもできる。
本発明の除草剤および除草剤組成物が適用可能な植物としては、イネ科雑草、広葉雑草などが挙げられる。
本発明の除草剤および除草剤組成物は、噴霧など公知の塗布手段により植物に塗布することができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
除草剤組成物の調製
実施例1〜6、比較例1〜7
公知の方法により表1に記載のプロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステルを調製し、これらを表2、3に示すように2質量%となるように水で希釈して除草剤組成物を調製した。
<除草活性>
各実施例、比較例の除草剤組成物を霧吹きにてセイタカワダチソウ1個体に滴る程度噴霧を行い、4時間後の状態を目視で確認した。結果を表2、3に示す。
<水分散性>
各実施例、比較例の除草剤組成物における調製直後の分散状態を目視で確認した。結果を表2、3に示す。
<総合評価>
各実施例、比較例の除草剤組成物について、以下の基準で総合評価を行った。結果を表2、3に示す。
S:除草活性は、完全にしおれる。
A:除草活性は、7〜9割程度しおれ、且つ、水分散性(調製直後)は、白濁又は微量の油浮きはある。あるいは、除草活性は、6割程度しおれ、且つ、水分散性(調製直後)は、白濁する。
B:除草活性は、6割程度しおれ、且つ、水分散性(調製直後)は、微量の油浮きはある。
C:除草活性は、1〜5割程度しおれる。
D:除草活性は、効果なし。
Figure 2021172590
Figure 2021172590
Figure 2021172590
表2、3に示すように、エステル化率が5〜60%の範囲内にあるプロピレングリコール脂肪酸エステルを含む実施例1〜6の除草剤組成物は、グリセリン脂肪酸エステルを含む比較例3、4の除草剤組成物に比べて、いずれも優れた除草活性及び水分散性を示すものであった。
実施例7
公知の方法によりエステル化率40%のプロピレングリコールカプリル酸エステル(HLB:11)を調製し、これを2質量%となるように水で希釈して除草剤組成物を調製した。この除草剤組成物を、チチコグサモドキが生えている場所(図1の左写真の左側、3m×5mの範囲内)に噴霧した。噴霧前と噴霧後(24時間後)の写真を図1に示す。図1の右写真は、除草剤組成物を噴霧した場所の拡大写真である。図1から、実施例7の除草剤組成物を噴霧した左側の範囲にあるチチコグサモドキは、完全にしおれていたことが分かる。
また、実施例7の除草剤組成物を噴霧後(7時間後)のチチコグサモドキの葉表面について、光学顕微鏡(オリンパス社製、BX50)を用いて倍率600倍で観察したところ(図2の中央)、50℃で24時間乾燥させた場合(図2の右側)と同様の状態であった。従って、実施例7の除草剤組成物を噴霧したことで細胞が崩れていると考えられる。
各種植物に用いることができる新規な除草剤を提供するものである。

Claims (6)

  1. エステル化率が5〜60%のプロピレングリコール脂肪酸エステルを含む、除草剤。
  2. 前記プロピレングリコール脂肪酸エステルの構成脂肪酸が、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、及びラウリン酸からなる群より選択される1種以上の脂肪酸を含む、請求項1に記載の除草剤。
  3. エステル化率が5〜60%のプロピレングリコール脂肪酸エステル及び媒体を含有する、除草剤組成物。
  4. 前記プロピレングリコール脂肪酸エステルの含有量が0.1〜30質量%である、請求項3に記載の除草剤組成物。
  5. 前記媒体が水である、請求項3又は4に記載の除草剤組成物。
  6. エステル化率が5〜60%のプロピレングリコール脂肪酸エステルを除草剤として使用する方法。
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