JP2021165582A - ダストカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数が少なく、固定時における歪みの程度が軽減され使用中における早期の破損が防止されたダストカバーを提供する。【解決手段】筒状の弾性材からなるダストカバー本体10と、一方の端部がダストカバー本体10と一体に固定されている固定バンド20と、を備える、ダストカバー100。【選択図】図1
Description
本発明は、ダストカバーに関する。更に詳しくは、車両などの各種装置に備えられるボールジョイント等に用いられるダストカバーに関する。
従来、車両などの各種装置に備えられるボールジョイント等には、それを覆うダストカバーが装着され、このダストカバーによってボールジョイント等への水やダストなどの侵入を防止や、ボールジョイント等からのグリースの流出が防止されている。
そして、このダストカバーをボールジョイント等に組み付ける際には、ダストカバーがボールジョイント等から外れてしまうことなどを防止するために、クリップなどの固定具を用いることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この固定具としては、様々なものが知られている(例えば、特許文献2〜4参照)。特許文献2には、輪状に折り曲げられるバンド部材の両端の内周面が重ね合わされ、この重ね合わせ部にレバーが取り付けられ、このレバーがバンド部材に沿って倒されることにより締め付け対象部材をバンド部材が締め付ける締め付けバンドが記載されている。また、特許文献3には、外側重なり部及び内側重なり部が相互に重なり合ったリング状態となって被締付部材の外周に巻き付けられるバンド本体、第1工具爪、第2工具爪、外側フック爪、及び、内側フック爪を備えるブーツバンドが記載されている。また、特許文献4には、内周面にほぼコ字形の溝部を有する有端リング状の本体部と、本体部の端部に、それぞれの端部を連結するように形成した係止部とを備えるクランプが記載されている。
しかし、特許文献1〜4に記載のクリップなどの固定具は、ダストカバーとは別部材であり、これらを用いる場合、この固定具の分だけ部品点数が多くなる。また、特許文献2〜4などの固定具は、構造が複雑であり、ダストカバーに固定する際に手間がかかる場合もある。また、上記固定具は、使用中にダストカバーが動いたり、固定具による締め付け具合によって、ダストカバーの一部(例えば、クランプ部)に歪みが生じる懸念が未だにある。この歪みは、別部材である固定具付近(即ち、クランプ部)で発生し易く、歪みの程度も大きい。そして、このように大きな歪みが生じると、ダストカバーに亀裂が生じ、使用開始の早期であっても破損する事態を招く懸念が未だにある。
このようなことから、ダストカバーを固定するための固定具について、更なる改良の余地があった。
本発明は、このような従来技術に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、部品点数が少なく、固定時における歪みの程度が軽減されて使用中における早期の破損が防止されたダストカバーの開発を行うことにある。
本発明によれば、以下に示す、ダストカバーが提供される。
[1] 筒状の弾性材からなるダストカバー本体と、
一方の端部が前記ダストカバー本体と一体に固定されている固定バンドと、を備える、ダストカバー。
一方の端部が前記ダストカバー本体と一体に固定されている固定バンドと、を備える、ダストカバー。
[2] 前記ダストカバー本体は、その外周において開口に沿って環状の溝が形成されており、
前記固定バンドは、前記環状の溝内で前記ダストカバー本体と一体に固定されている、前記[1]に記載のダストカバー。
前記固定バンドは、前記環状の溝内で前記ダストカバー本体と一体に固定されている、前記[1]に記載のダストカバー。
[3] 前記ダストカバー本体に、前記固定バンドの他方の端部を固定するための突起部を備える、前記[1]または[2]に記載のダストカバー。
[4] 前記突起部は、前記ダストカバー本体の前記溝内に設けられている、前記[3]に記載のダストカバー。
[5] 前記固定バンドは、ゴム製である、前記[1]〜[4]のいずれかに記載のダストカバー。
[6] 複数の前記固定バンドが設けられ、
複数の前記固定バンドは、前記ダストカバー本体の周方向に均等に配置されている、前記[1]〜[5]のいずれかに記載のダストカバー。
複数の前記固定バンドは、前記ダストカバー本体の周方向に均等に配置されている、前記[1]〜[5]のいずれかに記載のダストカバー。
[7] 軸部の一端に球形部を有するボールスタッドと、前記球形部の軸受を有し、前記ボールスタッドを回転かつ揺動自在に支持するソケットと、を備えるボールジョイントに用いられるものであり、
前記ダストカバー本体は、変形可能な胴体部と、前記胴体部の一端側に設けられ、前記ソケットに固定されるクランプ部と、を有し、
前記環状の溝が、前記クランプ部の外周に形成されている、前記[1]〜[6]のいずれかに記載のダストカバー。
前記ダストカバー本体は、変形可能な胴体部と、前記胴体部の一端側に設けられ、前記ソケットに固定されるクランプ部と、を有し、
前記環状の溝が、前記クランプ部の外周に形成されている、前記[1]〜[6]のいずれかに記載のダストカバー。
本発明のダストカバーは、部品点数が少なく、固定時における歪みの程度が軽減され使用中における早期の破損が防止されるという効果を奏する。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、適宜設計の変更、改良等が加えられることが理解されるべきである。
(1)ダストカバー:
本発明のダストカバーの一の実施形態は、図1〜図3に示すダストカバー100である。このダストカバー100は、筒状の弾性材からなり、その外周において開口13に沿って環状の溝(環状溝)11が形成されたダストカバー本体10と、環状溝11内で一方の端部がダストカバー本体10と一体に固定されている固定バンド20と、を備えている。
本発明のダストカバーの一の実施形態は、図1〜図3に示すダストカバー100である。このダストカバー100は、筒状の弾性材からなり、その外周において開口13に沿って環状の溝(環状溝)11が形成されたダストカバー本体10と、環状溝11内で一方の端部がダストカバー本体10と一体に固定されている固定バンド20と、を備えている。
ダストカバー100は、ダストカバー本体10と一体に固定されている固定バンド20を備え、この固定バンド20によってダストカバー100をボールジョイント400(図5参照)等に固定している。そのため、ダストカバー100は、従来のダストカバーに比べて、部品点数が少なく、更に、固定時における歪みの程度が軽減されて、使用中における早期の破損が防止されるものである。
本発明のダストカバーは、例えば、ボールジョイントのダストカバーとして用いることができる。このダストカバーは、ボールジョイント内への水やダストの浸入を防止するとともに、ボールジョイント内に封入されたグリースの流出を防止するものである。
ボールジョイントとしては、具体的には、図5に示すボールジョイント400のように、軸部32の一端に球形部33を有するボールスタッド31と、この球形部33の軸受34を有し、ボールスタッド31を回転かつ揺動自在に支持するソケット35と、軸部32における球形部33とは反対側で軸部32と結合する結合部材(不図示)と、を備えるものを挙げることができる。
ダストカバー100は、球形部33を中心とするボールスタッド31の揺動に対してダストカバー本体10が屈伸変形することによって追随する。
ここで、従来のダストカバーは、下端に形成されたクランプ部15の外周に形成された環状溝11に配置されたスナップリング60(固定具)によって固定されている(図9参照)。図9には、従来のダストカバー200を示している。図9は、クランプ部15の開口13側からダストカバー200を見た図であり、スナップリング60を透視した図である。
図9に示すスナップリング60などの従来の固定具を用いると、図9の矢印で示すように環状のスナップリング60によってクランプ部15をその内側(ソケット35(図5参照)側)に押し付ける力が発生し、この力によってダストカバー200がボールジョイント等に固定される。このとき、ダストカバー200のクランプ部15は、スナップリング60によってその径が小さくなるように絞り込まれる(別言すれば、ダストカバー200の開口が窄まる)ので、使用中に(特に使用中の早期に)ずれて歪みが発生する懸念があり、また、固定する際にクランプ部15において微視的に不規則に歪みが発生することがある。そして、このような歪みが、ダストカバー200の使用中に亀裂が発生する原因となる懸念がある。
一方、ダストカバー100のようにダストカバー本体10に一体に固定された固定バンド20を用いる場合、固定バンド20は、自由端23(ダストカバー本体10に固定されていない側の端(図2参照))側の端部をダストカバー本体10に固定する際には、図7、図8の矢印(片矢印)で示すような張力(テンション)を発生させる。つまり、ダストカバー本体10のクランプ部15には、環状溝11に沿った方向の力も発生し、固定バンド20の固定された両端部の領域(固定バンド領域41(図7、図8参照))以外の領域である自由領域に存在する部分が固定バンド20側に引き付けられ、その部分における歪みの発生が低減されつつ、ダストカバー100がボールジョイント等に固定されることになる。なお、図7、図8は、クランプ部15の開口13側からダストカバー100,101を見た図であり、固定バンド20及び突起部45を透視した図である。
また、図8に示すように固定バンド20を複数設けることによって、固定バンド20を1つ設けた場合に比べて、固定バンド領域41のそれぞれに発生する歪みが小さくなる。つまり、固定バンド20を1つ設ける場合に比べて歪みが分散され、その結果、ダストカバー100の使用中に亀裂が発生することを更に良好に防止することができる。
(1−1)ダストカバー本体:
ダストカバー本体10は、筒状の弾性材からなるものである。このダストカバー本体10によって、ダストカバー100が装着されたボールジョイント等に水やダストなどが侵入することを防止できる。
ダストカバー本体10は、筒状の弾性材からなるものである。このダストカバー本体10によって、ダストカバー100が装着されたボールジョイント等に水やダストなどが侵入することを防止できる。
ダストカバー本体10は、弾性材からなるものである限りその材質については特に制限なく従来公知のものを適宜採用することができる。例えば、ゴム状弾性を有する合成樹脂材料などを挙げることができる。
ダストカバー本体10は、一方の端部及び他方の端部に開口13を有し、内部が空洞である筒状のものであり、この空洞の部分にボールジョイント等が配置され、ボールジョイント等をダスト等から保護するものである。
ダストカバー本体10は、その外周において開口13に沿って環状の溝(環状溝11)が形成されているものとすることができる。ダストカバー100をボールジョイント等に装着した際には、この環状溝11に沿って固定バンド20を配置し、ダストカバー100をボールジョイント等に固定することができる。なお、本発明のダストカバーは、ボールジョイント等に密着して固定され、軸方向にずれない限り、ダストカバー本体10には、上記環状溝11が形成されていなくてもよい。
環状溝11の大きさは、特に制限はないが、例えば、環状溝11に沿って固定バンド20を配置した際に固定バンド20が環状溝11に収まるような大きさとすることができる。
環状溝11は、従来公知のダストカバーにおいてスナップリング等の固定具を配置するための溝(即ち、クランプ部15の外周に形成される環状の溝)を採用することができる。
環状溝11の数は、特に制限はなく、1本であってもよいし、複数本形成してもよい。
環状溝11の断面形状は、特に制限はなく従来公知の形状を適宜採用することができ、例えば、コの字状(即ち、平らな底面と、この底面から垂直または斜めに立ち上がる側面とを有する形状)などとすることができる。
本発明のダストカバーは、上述したように特にボールジョイント用のダストカバーとして用いることができる。ここで、図5に示すように、ボールジョイント400は、軸部の一端に球形部33を有するボールスタッド31と、球形部33の軸受34を有し、ボールスタッド31を回転かつ揺動自在に支持するソケット35と、を備えている。
ダストカバー本体10は、このようなボールジョイント400に用いられるダストカバー100におけるダストカバー本体とすることができ、このダストカバー本体10は、図5に示すように、変形可能な胴体部51と、この胴体部51の一端側に設けられ、ソケット35に固定されるクランプ部15と、を有するものとすることができる。そして、環状溝11は、クランプ部15の外周に形成されている。
更に、ダストカバー本体10は、胴体部51の他端側(クランプ部15が形成された側とは反対の端部)に、内周シールリップ53及びこの内周シールリップ53の外側に位置する外部シールリップ55を設けることができる。なお、ダストカバー本体10には、金属製の補強環が埋設されていてもよい。
(1−2)固定バンド:
固定バンド20は、一方の端部がダストカバー本体10と一体に固定されているものである。特に、固定バンド20は、環状溝11内でダストカバー本体10と一体に固定させることができる。なお、固定バンド20がダストカバー本体10に固定されている端部を、以下「固定端21」と記す場合がある。このような固定バンド20を採用することによって、ダストカバーの部品点数を少なくすることができ、ボールジョイント等への固定作業が容易になる。また、この固定バンド20によって、ダストカバー本体10のクランプ部15の内周面がソケット35に密着するので、クランプ部15とソケット35との間から水やダストなどの侵入が防止される。更に、ダストカバー100内に設けたグリースが漏れ出ることを防止することができる。
固定バンド20は、一方の端部がダストカバー本体10と一体に固定されているものである。特に、固定バンド20は、環状溝11内でダストカバー本体10と一体に固定させることができる。なお、固定バンド20がダストカバー本体10に固定されている端部を、以下「固定端21」と記す場合がある。このような固定バンド20を採用することによって、ダストカバーの部品点数を少なくすることができ、ボールジョイント等への固定作業が容易になる。また、この固定バンド20によって、ダストカバー本体10のクランプ部15の内周面がソケット35に密着するので、クランプ部15とソケット35との間から水やダストなどの侵入が防止される。更に、ダストカバー100内に設けたグリースが漏れ出ることを防止することができる。
そして、固定バンド20によってダストカバー100をボールジョイント等に固定する場合、クランプ部15が適正な締め付け力でボールジョイント等に締結・固定される。そのため、ダストカバー100に過大な歪みが生じ難く、その結果、ダストカバー100の使用中(特に使用開始早期)に亀裂が発生し、損傷してしまう可能性を低くすることができる。
固定バンド20の数は、特に制限はなく、1本であってもよいし、複数本採用してもよい。複数設ける場合、その数は特に制限はないが、例えば、2〜6本程度とすることができる。なお、ボールジョイント等への組付け作業を簡易化するという観点からすると、固定バンド20の数は、1本であることがよい。
複数の固定バンド20を設ける場合、各固定バンド20の位置(固定端21の位置)は、適宜設定することができるが、例えば、ダストカバー本体10の周方向に均等に配置することがよい。例えば、図6は、4本の固定バンド20を設け、これらの固定バンド20について、ダストカバー本体10の周方向に均等に(即ち、ダストカバー本体10を周方向において4等分した位置に)配置した例を示している。なお、6本の固定バンド20を設けた場合には、ダストカバー本体10を6等分した位置に固定バンド20をそれぞれ配置することができる。
このようにすると、固定バンド20による固定力が均等にダストカバー本体10に加わることになり、ダストカバー本体10における歪みの発生を更に良好に防止することができる。
固定バンド20の長さは、クランプ部15の外周長を考慮して適宜設定することができる。なお、例えば、クランプ部15の外周長の1/2以下とすることができ、より具体的には、クランプ部15の外周長の(1/2×0.9)程度などとすることができる。
固定バンド20は、ダストカバー本体10と一体成形されたものである。このようにすることで、部品点数を減らすことができ、ダストカバー100の歪みを更に良好に防止することができる。
固定バンド20をダストカバー本体10に固定する方法としては、特に制限はなく、例えば、固定バンド20に凸部が形成され、環状溝11内にこの凸部に対応する凹部が形成されている状態で、凸部を凹部に嵌めることで固定する方法(第1の固定方法)や、環状溝11内に後述する突起部45を配置し、固定バンド20にこの突起部45に対応する貫通孔42(図2,図3等参照)を形成した状態で、この貫通孔42に突起部45を嵌めることで固定する方法(第2の固定方法)などを挙げることができる。
(1−3)突起部:
本発明のダストカバーは、図1等に示すダストカバー100のように、ダストカバー本体10に、固定バンド20の他方の端部(自由端23(図2参照))を固定するための突起部45を備えるものであってもよい。この突起部45は、図4等に示すように、ダストカバー本体10の環状溝11内に設けることができ、固定バンド20の他方の端部(自由端23(図2参照))と嵌り合うことで、固定バンド20をダストカバー本体10に固定するためのものである。このように固定バンド20をダストカバー本体10に固定することで、ボールジョイント等にダストカバー100を固定する力が発生し、ダストカバー100をより確実に固定することができる。図4は、図1の一部を拡大した状態を模式的に示す拡大図である。
本発明のダストカバーは、図1等に示すダストカバー100のように、ダストカバー本体10に、固定バンド20の他方の端部(自由端23(図2参照))を固定するための突起部45を備えるものであってもよい。この突起部45は、図4等に示すように、ダストカバー本体10の環状溝11内に設けることができ、固定バンド20の他方の端部(自由端23(図2参照))と嵌り合うことで、固定バンド20をダストカバー本体10に固定するためのものである。このように固定バンド20をダストカバー本体10に固定することで、ボールジョイント等にダストカバー100を固定する力が発生し、ダストカバー100をより確実に固定することができる。図4は、図1の一部を拡大した状態を模式的に示す拡大図である。
突起部45は、これを配置する位置に特に制限はなく、固定バンド20をこの突起部45に固定した際に、ダストカバー100がボールジョイント等に固定される状態となる位置を採用することができる。例えば、以下のように配置することができる。突起部45、ダストカバー100の中心軸O、及び、固定バンド20の固定端21を、突起部45、ダストカバー100の中心軸O、固定バンド20の固定端21の順に結んで仮想線(図2、図6中、一点鎖線で示す)を引いたとき、この仮想線のなす角θ(鋭角)が45〜135°程度となるようにすることができる。図2には、仮想線のなす角θが90°となるように、固定バンド20(特に固定バンド20の固定端21)と突起部45を配置した例を示している。また、図6には、仮想線のなす角θが45°となるように、固定バンド20(特に固定バンド20の固定端21)と突起部45を配置した例を示している。
突起部45の材質は、特に制限はなく、例えば、金属、ゴムなどを採用することができる。
突起部45の形状は、特に制限はなく、固定バンド20を嵌めた後にこの固定バンド20が外れてしまわない構造であることが更によい。
突起部45は、ダストカバー本体10と一体に作製したものであってもよい。
(2)ダストカバーの使用方法:
本発明のダストカバーの使用方法について、ダストカバー100に基づいて以下に説明する。まず、ダストカバー100をボールジョイント400に装着する。その後、ダストカバー100の固定バンド20の貫通孔42を突起部45に嵌めて固定バンド20を固定する。このとき、固定バンド20に張力(テンション)が発生し(図7の矢印参照)、クランプ部15が適正な締め付け力でボールジョイント等に締結・固定される。このようにして、過大な歪みの発生を防止しつつ、ダストカバー100がボールジョイント400から外れてしまうことを防止することができる。ダストカバー100は、このような簡単な操作でボールジョイント400に固定することができる。
本発明のダストカバーの使用方法について、ダストカバー100に基づいて以下に説明する。まず、ダストカバー100をボールジョイント400に装着する。その後、ダストカバー100の固定バンド20の貫通孔42を突起部45に嵌めて固定バンド20を固定する。このとき、固定バンド20に張力(テンション)が発生し(図7の矢印参照)、クランプ部15が適正な締め付け力でボールジョイント等に締結・固定される。このようにして、過大な歪みの発生を防止しつつ、ダストカバー100がボールジョイント400から外れてしまうことを防止することができる。ダストカバー100は、このような簡単な操作でボールジョイント400に固定することができる。
ここで、具体的には、固定バンド20を突起部45に嵌めるときに、上述のように固定バンド20にテンションを発生させる。すると、固定バンド20によってダストカバー100のクランプ部15における、突起部45と固定バンド20の固定端21との間の部分(固定バンド領域41)の距離が縮められる。一方で、固定バンド領域41以外の領域である自由領域は、突起部45と固定バンド20の固定端21の方向に引っ張られ、伸びる。そのため、クランプ部15の自由領域は、過大な歪みの発生が防止されつつ、ボールジョイント400に固定される。
このように、ダストカバー100の一部(特にクランプ部15)に過大な歪みが生じることを防止できる。その結果、使用中にダストカバー100に亀裂が生じることを防止できる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1に示すようなダストカバーを作製した。このダストカバーは、筒状の弾性材からなり、クランプ部の外周には、環状の溝(環状溝)が形成されていた。そして、この環状の溝内には、1本のゴム製の固定バンドが、その一方の端部(固定端)がダストカバー本体と一体に固定され、更に、固定バンドの固定端から離れた位置に突起部が1つ設けられていた。
図1に示すようなダストカバーを作製した。このダストカバーは、筒状の弾性材からなり、クランプ部の外周には、環状の溝(環状溝)が形成されていた。そして、この環状の溝内には、1本のゴム製の固定バンドが、その一方の端部(固定端)がダストカバー本体と一体に固定され、更に、固定バンドの固定端から離れた位置に突起部が1つ設けられていた。
作製したダストカバーを、図5に示すようにボールジョイントに装着した。このとき、ダストカバーをボールジョイントに嵌め込んだ後、ダストカバーの固定バンドの自由端を突起部に嵌め合わせて固定バンドを固定させた。このようにして、ダストカバーをボールジョイントに固定した。
本実施例のダストカバーは、固定バンドがダストカバーに一体に形成されたものであり、部品点数が少なく、ボールジョイントへの装着も容易であった。
また、本実施例のダストカバーは、歪みの発生に起因する破損は発生し難いことが推測される。
(実施例2)
図6に示すようなダストカバーを作製した。このダストカバーは、複数の固定バンドを設け、更に、これらの固定バンドの自由端のそれぞれを固定する複数の突起部を設けていた。本実施例のダストカバーは、このような構成としたこと以外は、実施例1のダストカバーと同様のものであった。
図6に示すようなダストカバーを作製した。このダストカバーは、複数の固定バンドを設け、更に、これらの固定バンドの自由端のそれぞれを固定する複数の突起部を設けていた。本実施例のダストカバーは、このような構成としたこと以外は、実施例1のダストカバーと同様のものであった。
このダストカバーについて、実施例1と同様にしてボールジョイントに装着した。本実施例のダストカバーは、固定バンドがダストカバーに一体に形成されたものであり、部品点数が少なく、ボールジョイントへの装着も容易であった。
また、本実施例のダストカバーは、実施例1と同様に、歪みの発生に起因するダストカバーの破損は発生し難いことが推測される。
本発明のダストカバーは、車両などの各種装置に備えられるボールジョイント等に用いられるダストカバーとして採用することができる。
10:ダストカバー本体、11:溝(環状溝)、13:開口、15:クランプ部、20:固定バンド、21:固定端、23:自由端、31:ボールスタッド、32:軸部、33:球形部、34:軸受、35:ソケット、41:固定バンド領域、42:貫通孔、45:突起部、51:胴体部、53:内周シールリップ、55:外部シールリップ、60:スナップリング、100,101,200:ダストカバー、400:ボールジョイント、O:中心軸、θ:なす角。
Claims (7)
- 筒状の弾性材からなるダストカバー本体と、
一方の端部が前記ダストカバー本体と一体に固定されている固定バンドと、を備える、ダストカバー。 - 前記ダストカバー本体は、その外周において開口に沿って環状の溝が形成されており、
前記固定バンドは、前記環状の溝内で前記ダストカバー本体と一体に固定されている、請求項1に記載のダストカバー。 - 前記ダストカバー本体に、前記固定バンドの他方の端部を固定するための突起部を備える、請求項1または2に記載のダストカバー。
- 前記突起部は、前記ダストカバー本体の前記溝内に設けられている、請求項3に記載のダストカバー。
- 前記固定バンドは、ゴム製である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のダストカバー。
- 複数の前記固定バンドが設けられ、
複数の前記固定バンドは、前記ダストカバー本体の周方向に均等に配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のダストカバー。 - 軸部の一端に球形部を有するボールスタッドと、前記球形部の軸受を有し、前記ボールスタッドを回転かつ揺動自在に支持するソケットと、を備えるボールジョイントに用いられるものであり、
前記ダストカバー本体は、変形可能な胴体部と、前記胴体部の一端側に設けられ、前記ソケットに固定されるクランプ部と、を有し、
前記環状の溝が、前記クランプ部の外周に形成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のダストカバー。
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Cited By (1)
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DE102023103552A1 (de) | 2023-02-14 | 2024-08-14 | Carl Freudenberg Kg | Dichtungsbalg und Anordnung, die diesen Dichtungsbalg umfasst |
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2020
- 2020-04-08 JP JP2020069831A patent/JP2021165582A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102023103552A1 (de) | 2023-02-14 | 2024-08-14 | Carl Freudenberg Kg | Dichtungsbalg und Anordnung, die diesen Dichtungsbalg umfasst |
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