JP2021035010A - アクチュエータ、およびパネルスピーカー - Google Patents
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Abstract
Description
着する必要がないので、可動体と支持体との間で粘弾性部材を可動体および支持体に容易に接合した状態とすることができる。
図1は、本発明を適用したアクチュエータ1の斜視図である。図2は、図1に示す状態から支持体2と可動体5とを分離させた分解斜視図である。図3は、図1に示すアクチュエータ1を異なる方向からみたときの斜視図である。図4は、図2に示す状態から支持体2と可動体5とを分離させた分解斜視図である。図5は、図1に示すアクチュエータ1のYZ断面図である。
図6は、図1に示すアクチュエータ1から粘弾性部材80等を外した状態の分解斜視図である。図1〜6において、支持体2は、可動体5に軸線L方向の一方側L1から重なる第1支持部材3と、第1支持部材3に軸線L方向の他方側L2から重なる第2支持部材4とを有している。第1支持部材3および第2支持部材4は、例えば樹脂製である。
側に張り出した4つの角部35を有している。4つの角部35の各々には、ボルト29を止める穴351が軸線L方向の他方側L2に向けて開口しており、穴351は、角部35を軸線L方向の一方側L1まで貫通している。穴351の周りは円筒部352になっており、円筒部352の周りでは、軸線L方向の他方側L2に向けて凹部353が開口している。凹部353は、軸線L方向の一方側L1に底部を有する有底の凹部であり、第1支持部材3を樹脂成形する際の成形精度を高めるための肉盗み部である。
第1支持部材3の第1外縁部34の軸線L方向の他方側L2の端部340の高さは、角部35および辺部36を含めて一定であり、第1外縁部34の端部340は、軸線Lに対して直交する仮想の平面内に位置する。これに対して、第2支持部材4の第2外縁部44において、角部45に相当する部分は、角部45の間に位置する辺部46より軸線L方向の一方側L1に突出した凸部になっている。従って、辺部46は、角部45より軸線L方向の他方側L2に凹んだ状態にある。
コイル60は、軸線L周りに巻回された円筒状である。コイル60を支持体2に設けるにあたって、本形態では、軸線L周りに延在する円環部611を備えたコイルホルダ61が第1支持部材3に固定される。コイルホルダ61は、非磁性の金属板を加工したものであり、帯状に延在する部分を円弧状に曲げ加工することによって円環部611が構成され、円環部611の外周面に円筒状のコイル60が保持される。コイルホルダ61は、円環部611からZ軸方向の一方側Z1に突出した6つの爪状の凸部612を備えている。
し込んだ後、凸部612のうち、第1支持部材3の端板部31から軸線L方向の一方側L1に突出した部分を凹部311内で径方向内側に折り曲げると、コイルホルダ61は、第1支持部材3に固定される。
本形態において、磁気駆動機構6は、支持体2に保持されたコイル60と、可動体5に保持された磁石50とを有している。コイル60は、中心軸線周りに巻回された筒状のコイルであり、可動体5において、磁石50は、コイル60の内側に配置された永久磁石である。永久磁石は、軸線L方向に着磁され、S極とN極とが軸線L方向に配置されている。
本形態において、弾性部材8は、可動体5の外周面56と第2支持部材4の第2壁部43との間に設けられた粘弾性部材80である。本形態において、粘弾性部材80は、可動体5の外周面56と第2支持部材4の第2壁部43との間において可動体5を全周にわたって囲むように延在する筒状である。
高分子物質に顕著に見られる性質である。従って、粘弾性部材80として、各種ゲル部材を用いることができる。また、粘弾性部材80として、天然ゴム、ジエン系ゴム(例えば、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム)、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム等)、非ジエン系ゴム(例えば、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等)、熱可塑性エラストマー等の各種ゴム材料及びそれらの変性材料を用いてもよい。
に変形する場合も、非線形の成分よりも線形の成分が大きい変形特性を持つ。本形態においては、可動体5がZ軸方向に振動した際、粘弾性部材80は、せん断方向に変形するように構成されている。従って、粘弾性部材80は、線形性が高い範囲で変形するので、リニアリティが良好な振動特性を得ることができる。
アクチュエータ1において、コイル60に給電すると、コイル60が発熱する。特に本形態において、コイル60は、可動体5の第2ヨーク52の筒状胴部522によって径方向の外側から覆われている。さらに、筒状胴部522の径方向外側では、筒状胴部522と第2支持部材4の第2壁部43との間が、全周にわたって粘弾性部材80によって塞がれている。この場合でも、第2ヨーク52においてコイル60に軸線L方向で重なる位置に複数の通気穴523が設けられているため、可動体5を軸線L方向に振動させた際、第2ヨーク52の内側の空気が通気穴523から出入する。従って、第2ヨーク52の通気穴523から出入りする空気によってコイル60を冷却することができるので、コイル60の温度上昇を抑制することができる。
本形態のアクチュエータ1において、コイル60に交流を印加すると、可動体5は、Z軸方向に振動するため、アクチュエータ1における重心がZ軸方向に変動する。このため、アクチュエータ1を触覚デバイスとして手にした利用者は、Z軸方向の振動を体感することができる。その際、コイル60に印加する交流波形を調整して、可動体5がZ軸方向の一方側Z1に移動する加速度と、可動体5がZ軸方向の他方側Z2に移動する加速度とを相違させれば、利用者は、Z軸方向において方向性を有する振動を体感することができる。
図7は、図1に示すアクチュエータ1を備えたパネルスピーカー100の説明図である。図8は、図7に示すアクチュエータ1とダイヤフラム110との固定部分を拡大して示す説明図である。
従って、ダイヤフラム110の背面111側にアクチュエータ1を固定するためのシャーシ等が不要であるため、パネルスピーカー100の薄型化を図ることができる。
図9は、図7に示すアクチュエータ1とダイヤフラム110との固定部分の別態様を拡大して示す説明図である。図9に示すように、本形態でも、図8に示す構成例と同様、アクチュエータ1の支持体2のZ軸方向の端板部31をダイヤフラム110の背面111に固定する。
ダイヤフラム110と接する。従って、パネルスピーカー100の高周波域での音圧レベルを低下する等の事態が発生しにくい等、図8に示す構成例と同様な効果を奏する。
図7には、ダイヤフラム110に2つのアクチュエータ1を設けた態様を例示したが、出力すべきサウンドの大きさによっては、1のアクチュエータ1、または3つ以上のアクチュエータ1を設けてもよい。
Claims (7)
- 支持体と、
前記支持体に弾性部材を介して支持された可動体と、
前記可動体の中心軸線が延在する軸線方向に沿って前記可動体を前記支持体に対して変位させる磁気駆動機構と、
を有し、
前記支持体は前記可動体の外周面に径方向外側で対向する壁部を備え、
前記弾性部材は、前記外周面と前記壁部との間で前記可動体を全周にわたって囲むように延在する筒状の粘弾性部材であり、
前記粘弾性部材は、前記粘弾性部材自身の粘着性によって前記可動体の前記外周面および前記壁部に接合されていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1に記載のアクチュエータにおいて、
前記磁気駆動機構は、前記支持体に保持されたコイルと、前記可動体に保持された磁石と、を有し、
前記コイルは、前記中心軸線周りに巻回された筒状のコイルであり、
前記磁石は、前記コイルの内側に配置された永久磁石であり、
前記永久磁石は、前記軸線方向に着磁され、
前記可動体は、前記コイルの内側で前記永久磁石に前記軸線方向の一方側から重なる第1ヨークと、前記永久磁石に対して前記軸線方向の他方側から重なる第2ヨークと、を有し、
前記第2ヨークは、前記永久磁石に対して前記軸線方向の他方側から重なる平板部と、前記平板部から前記コイルを介して前記第1ヨークに前記軸線方向に対して交差する方向で対向する位置まで延在するとともに前記可動体の前記外周面を構成する筒状胴部と、を含み、
前記粘弾性部材は、前記筒状胴部と前記壁部との間で前記筒状胴部を全周にわたって囲むように延在していることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項2に記載のアクチュエータにおいて
前記筒状胴部の前記軸線方向の一方側の端部、前記粘弾性部材の前記軸線方向の一方側の端部、および前記壁部の前記軸線方向の一方側の端部は、前記軸線方向における位置が同一であり、径方向から見て重なっていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項2または3に記載のアクチュエータにおいて
前記コイルは、円筒状であり、
前記第1ヨーク、前記永久磁石、および前記第2ヨークの前記永久磁石に固定された平板部は、円板状であり、
前記筒状胴部は、円筒状であり、
前記粘弾性部材は、円筒状であることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項2から4までの何れか一項に記載のアクチュエータにおいて、
前記支持体は、前記可動体に前記軸線方向の一方側から重なる第1支持部材と、前記第1支持部材に前記軸線方向の他方側から重なる第2支持部材と、を有し、
前記コイルは前記第1支持部材に支持され、
前記第2支持部材に前記壁部が設けられていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1から5までの何れか一項に記載のアクチュエータを備えたパネルスピーカーであって、
前記支持体がダイヤフラムに固定されていることを特徴とするパネルスピーカー。 - 請求項6に記載のパネルスピーカーにおいて、
前記ダイヤフラムは、表示パネルであることを特徴とするパネルスピーカー。
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