JP2021034462A - プリント配線板の製造方法 - Google Patents
プリント配線板の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021034462A JP2021034462A JP2019150877A JP2019150877A JP2021034462A JP 2021034462 A JP2021034462 A JP 2021034462A JP 2019150877 A JP2019150877 A JP 2019150877A JP 2019150877 A JP2019150877 A JP 2019150877A JP 2021034462 A JP2021034462 A JP 2021034462A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- printed wiring
- wiring board
- connecting piece
- outer peripheral
- manufacturing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Structure Of Printed Boards (AREA)
Abstract
【課題】製造工程で発現する歪を個々のプリント配線板の中だけで収め、隣接するプリント配線板や、その他の周囲に位置するプリント配線板に影響を与えないようすることで板状基材に配列した複数のプリント配線板に形成する配線パターンの位置ずれを抑制したプリント配線板の製造方法を提供する。【解決手段】配列している複数枚のプリント配線板を有する基板材料からのプリント配線板の製造方法であって、プリント配線板10が、プリント配線板10の外周部と一体の連結片1により基板材料から支持され、連結片1が、プリント配線板10の外周部に、スリット20を設けることにより、プリント配線板10に発生する歪を吸収する屈曲部または湾曲部を備える。連結片1と、プリント配線板10の外周部を形成するスリット20加工後、プリント配線板10に貫通穴や配線を形成する。【選択図】図1
Description
本発明は、プリント配線板の製造方法に関する。
プリント配線板の一般的な製造工程は、銅張積層板を用いてNCドリルで貫通穴を形成する工程、その形成した貫通穴に無電解や電解銅めっきを行う工程、エッチング用レジストマスクを形成する工程、銅層をエッチング処理して必要な配線パターンを形成する工程、エッチング用レジストマスクを除去し、ソルダーレジストを形成する工程、形成した配線パターンに所定のめっきを形成する工程等を経て、NCルータやプレス等を用いた外形加工工程によって個々のプリント配線板を得ている。
また、小さなプリント配線板は、大判の板状基材を用いて複数のプリント配線板を配列して製造する。通常は、最終的に個々のプリント配線板として個片化する際にこの大判の板状基材から外形加工と同時に切り出されるが、加工屑の発生を少なくするためにストレート形状の連結片によって外枠部である大判の板状基材に接続しているものもある。このようなストレート形状の連結片は、例えば特許文献1、2に図示されている。
さらに、得ようとする複数配列された小さなプリント配線板は、それまでの製造工程によって加えられた歪を基板内部に内包している。この内包する歪はプリント配線板およびプリント配線板を支持する接続された大判の板状基材側との間でバランスしているため、そのままの状態では動くことはなく安定している。
しかし、プリント配線板とプリント配線板を支持する大判の板状基材側との接続が外形加工等により分断されると、内部歪は解放されてプリント配線板の位置は動くことになる。この時に解放される内部歪は、接続されている大判の板状基材の内包できる歪量となる。このため板状基材の中央付近のプリント配線板に形成した配線パターンの位置と端側付近のプリント配線板に形成した配線パターンの位置が、ブリント配線板毎に位置ずれとなってしまう原因となっている。
しかし、プリント配線板とプリント配線板を支持する大判の板状基材側との接続が外形加工等により分断されると、内部歪は解放されてプリント配線板の位置は動くことになる。この時に解放される内部歪は、接続されている大判の板状基材の内包できる歪量となる。このため板状基材の中央付近のプリント配線板に形成した配線パターンの位置と端側付近のプリント配線板に形成した配線パターンの位置が、ブリント配線板毎に位置ずれとなってしまう原因となっている。
このような状況に鑑み、本発明では、製造工程で発現する歪を個々のプリント配線板の中だけで収め、隣接するプリント配線板や、その他の周囲に位置するプリント配線板に影響を与えないようにすることで板状基材に配列した複数のプリント配線板に形成する配線パターンの位置ずれを抑制したプリント配線板を提供することを目的とする。
本発明の第1の発明は、配列している複数枚のプリント配線板を有する基板材料からのプリント配線板の製造方法であって、前記プリント配線板が、前記プリント配線板の外周部と一体の連結片により前記基板材料から支持され、前記連結片が、前記プリント配線板の外周部に、スリットを設けることにより、前記プリント配線板に発生する歪を吸収する屈曲部または湾曲部を備え、前記連結片と、前記プリント配線板の外周部を形成するスリット加工後、前記プリント配線板に貫通穴や配線を形成することを特徴とするプリント配線板の製造方法である。
本発明の第2の発明は、第1の発明における連結片が、前記プリント配線板に2箇所以上の位置に設けられ、前記連結片の形状が「くの字状」、「Sの字状」、「クランク状」のいずれか1種、または2種以上の形状であることを特徴とするプリント配線板の製造方法である。
本発明の第3の発明は、第1の発明におけるプリント配線板の外周部と一体の前記連結片の両側の該外周部は、前記プリント配線板側に向けて凹部が形成されていることを特徴とするプリント配線板の製造方法である。
本発明の第4の発明は、第1の発明における基板材料に、スリットとなる部分が開口したレジストマスクを形成後、ブラスト処理法による前記スリット加工を施すことを特徴とするプリント配線板の製造方法である。
本発明によれば、プリント配線板に形成した配線パターンの位置のバラツキが抑制されて位置精度が向上したプリント配線板が得られる。
本発明の製造方法は、最初に板状の基板材料に歪を吸収するための連結片を形成する。
その連結片はスリットを介して、その形状を形成する。その際、連結片の両側のプリント配線板の外周部には、プリント配線板側に窪んだ凹部が設けられる。
そしてプリント配線板に必要な貫通穴や配線パターンを形成し、最終的に個々のプリント配線板の連結片との連結部を切断することで個片化する。
その連結片はスリットを介して、その形状を形成する。その際、連結片の両側のプリント配線板の外周部には、プリント配線板側に窪んだ凹部が設けられる。
そしてプリント配線板に必要な貫通穴や配線パターンを形成し、最終的に個々のプリント配線板の連結片との連結部を切断することで個片化する。
即ち、先ずスリットを形成することで、個々のプリント配線板を形成する各工程での加工によって生じる歪を、個々のプリント配線板と、その連結片と、スリットの部分とで吸収することで、隣接のプリント配線板に与える影響を抑える。これにより、大判の板状基材に複数配列されるプリント配線板の位置がどれも同じとなり、プリント配線板の位置精度が向上する。
以下、具体例を挙げて本実施態様を、図面を参照しながら説明する。
基板材料である銅張積層板として、両面に12μmの銅層を有する厚さ64μmの銅張ガラスエポキシ樹脂基板を準備する。
その準備した基板材料の両面に、厚さ25μmのドライフィルムレジストをラミネートし、幅250μmのクランク状の連結片とプリント配線板の外形を形成するスリットとなる部分が開口したレジストマスクを形成する。
次いで、そのレジストマスクの開口した部分に露出する銅層を、エッチング加工によって除去する。
基板材料である銅張積層板として、両面に12μmの銅層を有する厚さ64μmの銅張ガラスエポキシ樹脂基板を準備する。
その準備した基板材料の両面に、厚さ25μmのドライフィルムレジストをラミネートし、幅250μmのクランク状の連結片とプリント配線板の外形を形成するスリットとなる部分が開口したレジストマスクを形成する。
次いで、そのレジストマスクの開口した部分に露出する銅層を、エッチング加工によって除去する。
先のエッチング加工により露出した銅層を除去した後、一方の面側からレジストマスクの開口した部分に露出する樹脂基材を、ブラスト加工によって略半分の厚さにし、他方の面側からのブラスト加工によって貫通穴となるスリットを形成する。
このスリットにより基板材料の樹脂基板50に、略矩形形状のプリント配線板に対し、例えば、x方向に4カ所、y方向に4カ所(外形の1辺にそれぞれ2カ所)の図2左のクランク状の連結片1を備えるプリント配線板が形成される。
その連結片1の両側のプリント配線板の外周部には、プリント配線板側に窪んだ凹部2、2(図2参照)を設ける。
このスリットにより基板材料の樹脂基板50に、略矩形形状のプリント配線板に対し、例えば、x方向に4カ所、y方向に4カ所(外形の1辺にそれぞれ2カ所)の図2左のクランク状の連結片1を備えるプリント配線板が形成される。
その連結片1の両側のプリント配線板の外周部には、プリント配線板側に窪んだ凹部2、2(図2参照)を設ける。
次に、一般的な製造工程である、貫通穴を形成する工程、形成した貫通穴に銅層を形成する無電解銅めっき工程、配線パターンを形成するためのエッチング用レジストマスクを形成する工程、表裏面の銅層を配線パターンにするエッチング工程、エッチング用レジストマスクを除去し、ソルダーレジストを形成する工程、形成した配線パターンに所定のめっきを形成する工程等を行い、図1に示すような2×6ケの合計12製品のプリント配線板10が配列する大判の板状基材40を作製する。
その得られた1枚の銅張積層板に2×6ケ(=合計12製品)のプリント配線板10を配列した、大判の板状基材40を、外形加工して配列するプリント配線板10を切り出し、個片化して所定のプリント配線板10を得る。
その得られた1枚の銅張積層板に2×6ケ(=合計12製品)のプリント配線板10を配列した、大判の板状基材40を、外形加工して配列するプリント配線板10を切り出し、個片化して所定のプリント配線板10を得る。
得られた製品のプリント配線板を、その製品中心を基準に形成された配線パターンの位置精度を確認したところ、図3(a)、(b)に示すように、上記12製品のx方向及びy方向位置のばらつきは、両者ともに概ね±6μmに収まっている。
即ち、本発明は、製造工程の最終段階で外枠部から切り離されることで発現する歪を、最初にスリットを形成することで工程の最終段階での変形を抑制できる。また工程途中で発生する歪は連結片が吸収すると共にその次の工程で修正することも可能となるため精度が向上できる。さらに、例えば最終的にルータ加工を行う事で発生する変形についても、プリント配線板側の連結片が接続する部分を折り曲げて個片化することが可能なため変形が生じない利点を有する。
即ち、本発明は、製造工程の最終段階で外枠部から切り離されることで発現する歪を、最初にスリットを形成することで工程の最終段階での変形を抑制できる。また工程途中で発生する歪は連結片が吸収すると共にその次の工程で修正することも可能となるため精度が向上できる。さらに、例えば最終的にルータ加工を行う事で発生する変形についても、プリント配線板側の連結片が接続する部分を折り曲げて個片化することが可能なため変形が生じない利点を有する。
比較として、上記とは異なる従来形状の連結片の実施態様として、先に説明した実施態様と同様の加工を行うが、連結片を、従来の幅250μmのストレート形状とするもので、各工程を経て形成されるプリント配線板の配線パターンのx方向位置の精度は、図4(a)に示されるように、概ね±10μmで、y方向位置の精度は、図4(b)に示されるように、概ね±12μmである。
図3、図4から、位置精度は倍に上がっていることが判る。
図3、図4から、位置精度は倍に上がっていることが判る。
1 連結片
2 凹部
10 プリント配線板
20 スリット
30 外枠部
40 板状基材
50 樹脂基板(基板材料)
2 凹部
10 プリント配線板
20 スリット
30 外枠部
40 板状基材
50 樹脂基板(基板材料)
Claims (4)
- 配列している複数枚のプリント配線板を有する基板材料からのプリント配線板の製造方法であって、
前記プリント配線板が、前記プリント配線板の外周部と一体の連結片により前記基板材料から支持され、
前記連結片が、前記プリント配線板の外周部に、スリットを設けることにより、前記プリント配線板に発生する歪を吸収する屈曲部または湾曲部を備え、
前記連結片と、前記プリント配線板の外周部を形成するスリット加工後、前記プリント配線板に貫通穴や配線を形成することを特徴とするプリント配線板の製造方法。 - 前記連結片が、前記プリント配線板に2箇所以上の位置に設けられ、
前記連結片の形状が「くの字状」、「Sの字状」、「クランク状」のいずれか1種、または2種以上の形状であることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板の製造方法。 - 前記プリント配線板の外周部と一体の前記連結片の両側の該外周部は、前記プリント配線板側に向けて凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板の製造方法。
- 前記基板材料に、スリットとなる部分が開口したレジストマスクを形成後、ブラスト処理法による前記スリット加工を施すことを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019150877A JP2021034462A (ja) | 2019-08-21 | 2019-08-21 | プリント配線板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019150877A JP2021034462A (ja) | 2019-08-21 | 2019-08-21 | プリント配線板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021034462A true JP2021034462A (ja) | 2021-03-01 |
Family
ID=74676018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019150877A Pending JP2021034462A (ja) | 2019-08-21 | 2019-08-21 | プリント配線板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021034462A (ja) |
-
2019
- 2019-08-21 JP JP2019150877A patent/JP2021034462A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2011018983A1 (ja) | 積層基板の製造方法 | |
CN105407658A (zh) | 一种防止软板金手指偏位的软硬结合板的制作方法 | |
CN201957347U (zh) | 一种刚挠结合的多层印刷电路板的层压用模具 | |
CN105430944B (zh) | 多层印刷电路板的制作方法及多层印刷电路板 | |
JP2021034462A (ja) | プリント配線板の製造方法 | |
JP4617941B2 (ja) | 回路形成基板の製造方法 | |
WO2013180088A1 (ja) | メタルコア基板、メタルコア基板の製造方法、及びこれらに用いられるコア板 | |
CN114007332B (zh) | 多次压合层间高对准度印刷线路板的加工方法 | |
CN113179595B (zh) | 软硬结合板一次性铣板成型加工工艺 | |
CN112601387B (zh) | 一种大尺寸印制多层板的制作方法 | |
WO2019187528A1 (ja) | プリント基板の製造方法 | |
CN221688894U (zh) | 高阶hdi电路板的叠盲孔对位结构 | |
JP2013008910A (ja) | 配線基板及び配線基板の製造方法 | |
CN117769164A (zh) | 高阶hdi电路板的叠盲孔对位方法 | |
TWI381782B (zh) | 具有超外型配件之電路板之製作方法 | |
JP2017069255A (ja) | 配線基板の製造方法、配線基板用のワークパネル及び配線基板 | |
JP2003152289A (ja) | プリント配線板および多層プリント配線板 | |
TWI717278B (zh) | 利用補強框製作電路板的方法 | |
KR20110045567A (ko) | 인쇄 회로 기판 제조 방법 | |
JPH01209794A (ja) | 多層印刷配線板の製造方法 | |
TWI391051B (zh) | 連片電路板之製作方法 | |
JP3610591B2 (ja) | 多層印刷配線板の製造方法 | |
JP2004142399A (ja) | 浮き出し模様形成方法並びに、浮き出し模様を有する製品の製造方法 | |
TWI454196B (zh) | 成型方法 | |
JP2005251902A (ja) | プリント基板の製造方法。 |