JP2021001770A - 外観検査装置および外観検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】絶縁膜を介して厚さ方向に積層された第1配線および第2配線の検査を効率よく行うことのできる外観検査装置および外観検査方法を提供すること。【解決手段】外観検査装置1は、第1波長域の光L1および第2波長域の光L2を半導体デバイス6に出射する照明部10と、第1波長域の光L1、および第2波長域の光L2に対して透光膜63の厚さに対応する軸上色収差を発生させるレンズユニット20を備えた撮像部30とを有している。従って、第1波長域の光L1のピントを第1配線61に合わせると、第2波長域の光L2のピントを第2配線62に合わせることができる。従って、レンズ21、22の位置を変えずに、第1波長域の光L1による第1配線61の像、および第2波長域の光L2による第2配線62の像に基づいて、第1配線61および第2配線62の欠陥を検査することができるので、検査時間を短縮することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、第1配線、透光膜および第2配線が基板に順に積層された半導体デバイス外観検査装置、および外観検査方法に関するものである。
半導体デバイスのモールド樹脂の欠陥を検査するために、半導体デバイスに照明光を照射した状態で半導体デバイスを拡大して検査する外観検査装置が提案されている(特許文献1参照)。一方、半導体デバイスでは、基板の一方面側に第1配線、透光膜、および第2配線が順に積層された多層配線構造が採用されている。かかる半導体デバイスの第1配線、および第2配線の欠陥についても、特許文献1に記載の外観検査装置で採用されている光学系を用いれば、検査を行うことができる。
しかしながら、半導体デバイスでは配線の細幅化が進んでおり、半導体デバイスを検査するには、外観検査装置に高倍率化および高分解能化が求められる。しかしながら、高倍率化および高分解能化を図ると、撮像部に設けたレンズユニットの被写界深度が非常に浅くなり、10μm程度となる。このため、第1配線、および第2配線を検査する際、第1配線にピントを合わせると、第2配線の像では、ぼやけたというレベルを超えて、像が見えなくなってしまう。それ故、第1配線にピントを合わせて撮像した後、第2配線にピントを合わせて撮像する必要があり、検査の効率が著しく低下するという問題点がある。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、絶縁膜を介して厚さ方向に積層された第1配線および第2配線の検査を効率よく行うことのできる外観検査装置および外観検査方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、第1配線、透光膜、および第2配線が基板に順に積層された半導体デバイスの欠陥を検査する外観検査装置であって、少なくとも、第1波長域の光、および前記第1波長域と異なる第2波長域の光を前記半導体デバイスに照射する照明部と、複数のレンズの各々の位置を固定した状態で前記第1波長域の光に対して前記第1配線を被写界深度内に位置させ、前記第2波長域の光に対して前記第2配線を被写界深度内に位置させる軸上色収差を発生させるレンズユニットを備えた撮像部と、を有し、前記複数のレンズの各々の位置を固定した状態で、前記撮像部により得られた前記第1波長域の光による前記第1配線の像、および前記第2波長域の光による前記第2配線の像に基づいて、前記第1配線および前記第2配線の欠陥を検査することを特徴とする。
また、本発明の別態様は、第1配線、透光膜、および第2配線が基板に順に積層された半導体デバイスの欠陥を検査する外観検査方法であって、少なくとも、第1波長域の光、および前記第1波長域と異なる第2波長域の光を前記半導体デバイスに照射する照明部と、複数のレンズの各々の位置を固定した状態で前記第1波長域の光に対して前記第1配線を被写界深度内に位置させ、前記第2波長域の光に対して前記第2配線を被写界深度内に
位置させる軸上色収差を発生させるレンズユニットを備えた撮像部と、を外観検査装置に設け、前記複数のレンズの各々の位置を固定した状態で、前記撮像部により得られた前記第1波長域の光による前記第1配線の像、および前記第2波長域の光による前記第2配線の像に基づいて、前記第1配線および前記第2配線の欠陥を検査することを特徴とする。
位置させる軸上色収差を発生させるレンズユニットを備えた撮像部と、を外観検査装置に設け、前記複数のレンズの各々の位置を固定した状態で、前記撮像部により得られた前記第1波長域の光による前記第1配線の像、および前記第2波長域の光による前記第2配線の像に基づいて、前記第1配線および前記第2配線の欠陥を検査することを特徴とする。
本発明において、照明部は、第1波長域の光、および第2波長域の光を半導体デバイスに照射する一方、撮像部は、第1波長域の光、および第2波長域の光に対して、半導体デバイスの第1配線と第2配線との間に介在する透光膜の厚さに対応する軸上色収差を発生させるレンズユニットによって、複数のレンズの各々の位置を固定した状態で第1波長域の光に対して第1配線を被写界深度内に位置させ、第2波長域の光に対して第2配線を被写界深度内に位置させる。このため、レンズユニットのレンズの位置を調整して、例えば、第1波長域の光のピントを第1配線に合わせると、第2波長域の光のピントを第2配線に合わせることができる。従って、レンズユニットの高倍率化を図ったためにレンズユニットの被写界深度が浅くなった場合でも、レンズユニットの複数のレンズの各々の位置を固定した状態で、撮像部により得られた第1波長域の光による第1配線の像、および第2波長域の光による第2配線の像に基づいて、第1配線および第2配線の欠陥を検査することができるので、第1配線および第2配線の検査を効率よく行うことができる。従って、検査時間を短縮することができる。
本発明において、前記レンズユニットは、前記複数のレンズのうちのいずれかのレンズを撮像側の面と物体側の面とを逆に配置した場合に軸上色収差が小さくなる特性を有する態様を採用することができる。通常、レンズユニットは、軸上色収差が小さくなるように構成されるが、本発明において、レンズユニットは、軸上色収差が大きくなるように構成される。このため、レンズユニットによって、第1波長域の光、および第2波長域の光に対して透光膜の厚さに対応する軸上色収差を発生させることができる。
本発明において、前記照明部は、前記第1波長域の光、および前記第2波長域の光を異なるタイミングで前記半導体デバイスに照射し、前記第1波長域の光が照射されるタイミング、および前記第2波長域の光が照射されるタイミングの各々で前記撮像部が前記半導体デバイスを撮像する態様を採用することができる。
本発明において、前記照明部が前記第1波長域の光、および前記第2波長域の光を同時に前記半導体デバイスに照射した際に前記撮像部により撮像された画像に含まれる前記第1配線の像、および前記第2配線の像に基づいて、前記第1配線および前記第2配線の欠陥を検査する態様を採用してもよい。かかる態様によれば、第1配線および第2配線の検査をより効率よく行うことができる。すなわち、第1波長域の光のピントを第1配線に合わせると、撮像部により得られた1つの画像には、第1波長域の光による第1配線の像、および第2波長域の光による第2配線の像が含まれ、第1波長域の光による第2配線の像、および第2波長域の光による第1配線の像は、ぼやけたというレベルを超えて、像が見えない。従って、1つの画像に含まれる第1波長域の光による第1配線の像、および第2波長域の光による第2配線の像に基づいて、第1配線および第2配線の欠陥を検査することができる。
本発明において、前記照明部は、前記第1波長域および前記第2波長域を含む波長域の光を出射する光源部と、前記光源部から出射された光源光のうち、前記第1波長域の光、および前記第2波長域の光が選択的に通過するバンドパスフィルタと、を備えている態様を採用することができる。かかる態様の場合、前記光源光は、白色の光である態様を採用することができる。かかる態様にすれば、光源部から出射された光から所望の波長域の光を選択することができる。
本発明において、前記光源部は、前記第1波長域の光を出射する第1光源と、前記第2波長域の光を出射する第2光源とを備える態様を採用することができる。かかる態様によれば、バンドパスフィルタ等を用いずに、2つの波長域の光を半導体デバイスに照射することができる。
本発明において、前記照明部は、前記半導体デバイスに対する照明光の入射光軸が前記基板に対する法線方向から斜めに傾くよう配置されている態様を採用することができる。かかる態様によれば、照明部によって、明視野照明と暗視野照明との間の照明を実現することができるので、明視野照明による明るい画像を得ることができるという利点、および暗視野照明による小さな欠陥を発見しやすいという利点の双方を得ることができる。
本発明において、前記照明部は、照明光の出射光軸が前記基板に対する法線方向から斜めに傾くよう配置されている態様を採用することができる。
本発明において、前記照明部は、光源部から出射された光源光を前記半導体デバイスに向けて反射するミラーを有する態様を採用することができる。
本発明において、前記照明部から前記半導体デバイスに到る光路と前記半導体デバイスから前記撮像部に到る光路とを合成する光路合成素子を有する態様を採用することができる。かかる態様によれば、照明部と撮像部とを離間した位置に配置することができる。
本発明において、前記撮像部は、ラインセンサを用いて前記半導体デバイスを撮像し、前記撮像部と前記半導体デバイスとを前記ラインセンサの延在方向と交差する方向に相対移動させる搬送装置が設けられている態様を採用することができる。かかる態様によれば、撮像部と半導体デバイスをラインセンサと交差する方向に走査すれば、簡素な構成で半導体デバイスの広い範囲を撮像することができる。また、照明部についてはライン照明を行う構成でよいので、構成の簡素化を図ることができる。
本発明において、前記撮像部によってカラー画像を得る態様を採用することができる。本発明において、前記撮像部によってモノクロ画像を得る態様であってもよい。
本発明において、前記半導体デバイスでは、前記第1配線が複数、一定のピッチで並列した状態で延在し、前記第2配線は各々、隣り合う前記第1配線に挟まれた各スペースで前記第1配線に沿うように延在している態様を採用することができる。
本発明において、前記半導体デバイスは、前記基板にトランジスタが形成された電気光学装置用基板であり、前記第1配線および前記第2配線の一方は、前記トランジスタのゲートに電気的に接続されたゲート配線であり、前記第1配線および前記第2配線の他方は、前記トランジスタのソースに電気的に接続されたソース配線である態様を採用することができる。
本発明において、照明部は、第1波長域の光、および第2波長域の光を半導体デバイスに照射する一方、撮像部は、第1波長域の光、および第2波長域の光に対して、半導体デバイスの第1配線と第2配線との間に介在する透光膜の厚さに対応する軸上色収差を発生させるレンズユニットによって、複数のレンズの各々の位置を固定した状態で第1波長域の光に対して第1配線を被写界深度内に位置させ、第2波長域の光に対して第2配線を被写界深度内に位置させる。このため、レンズユニットのレンズの位置を調整して、例えば、第1波長域の光のピントを第1配線に合わせると、第2波長域の光のピントを第2配線に合わせることができる。従って、レンズユニットの高倍率化を図ったためにレンズユニ
ットの被写界深度が浅くなった場合でも、レンズユニットの複数のレンズの各々の位置を固定した状態で、撮像部により得られた第1波長域の光による第1配線の像、および第2波長域の光による第2配線の像に基づいて、第1配線および第2配線の欠陥を検査することができるので、第1配線および第2配線の検査を効率よく行うことができる。
ットの被写界深度が浅くなった場合でも、レンズユニットの複数のレンズの各々の位置を固定した状態で、撮像部により得られた第1波長域の光による第1配線の像、および第2波長域の光による第2配線の像に基づいて、第1配線および第2配線の欠陥を検査することができるので、第1配線および第2配線の検査を効率よく行うことができる。
図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、半導体デバイス6では、少なくとも、第1配線61、透光膜63、および第2配線62が基板65に順に積層されており、外観検査装置1および外観検査方法では、第2配線62の側(基板65と反対側)から照明部10による照明が行われ、撮像部30によって第2配線62の側(基板65と反対側)から半導体デバイス6の撮像が行われる場合を中心に説明する。
[本発明の基本構成]
図1は、本発明を適用した外観検査装置1および外観検査方法の原理等を模式的に示す説明図である。図2は、図1に示す第1配線61および第2配線62の平面構造を模式的に示す説明図である。
図1は、本発明を適用した外観検査装置1および外観検査方法の原理等を模式的に示す説明図である。図2は、図1に示す第1配線61および第2配線62の平面構造を模式的に示す説明図である。
図1において、半導体デバイス6は、少なくとも、第1配線61、透光膜63、および第2配線62が基板65に順に積層された多層配線構造を有している。本形態において、基板65には、例えば、3層の層間絶縁膜66、67、68が順に積層されており、層間絶縁膜66、67の層間に、金属や金属化合物からなる遮光性の第1配線61が設けられ、層間絶縁膜67、68の層間に、金属や金属化合物からなる遮光性の第2配線62が設けられている。従って、本形態において、第1配線61は下層配線であり、第2配線62は上層配線であり、第1配線61と第2配線62との間に介在する透光膜63は、シリコン酸化膜等からなる層間絶縁膜67である。透光膜63の厚さは、例えば、30μm程度である。
かかる半導体デバイス6としては、液晶表示装置や有機エレクトロルミネッセンス表示装置等の電気光学装置に用いられる電気光学装置用基板60を例示することができる。電気光学装置用基板60には、複数のトランジスタによって、複数の走査線および複数のデータ線に対応する複数の単位回路によって駆動回路が形成されている。従って、第1配線61および第2配線62の一方は、駆動回路用のトランジスタのゲートに電気的に接続されたゲート配線であり、第1配線61および第2配線62の他方は、駆動回路用のトランジスタのソースに電気的に接続されたソース配線である。本形態においては、例えば、下層側の第1配線61がゲート配線であり、上層側の第2配線62がソース配線である。
ここで、第1配線61および第2配線62は、平面的には、例えば、図2に示すように配置される。図2に示す構成例では、第1配線61が複数、一定のピッチで並列した状態で延在し、第2配線62は各々、隣り合う第1配線61に挟まれた各スペースで第1配線61に沿うように延在している。
このように構成した半導体デバイス6では、第1配線61および第2配線62に断線等の欠陥が存在すると、半導体デバイス6に不具合が発生する。具体的には、第1配線61および第2配線62に断線が存在すると、半導体デバイス6は正常に作動しない。また、第1配線61および第2配線62に細くなった部分が存在すると、電気抵抗の増大や断線による信頼性低下の問題がある。従って、本形態の半導体デバイス6の製造工程では、図1に模式的に示す外観検査装置1によって、半導体デバイス6に対して、第2配線62の側(基板65と反対側)から照明部10による照明が行われた状態で、撮像部30によって第2配線62の側(基板65と反対側)から半導体デバイス6の撮像が行われ、第1配線61および第2配線62に対する検査が行われる。
外観検査装置1は、少なくとも、第1波長域の光L1、および第1波長域と異なる第2波長域の光L2を半導体デバイスに出射する照明部10と、レンズユニット20を備えた撮像部30とを有しており、撮像部30は、レンズユニット20を介して届いた画像光を受光する撮像素子31を有している。図1には、レンズユニット20を2つのレンズ21、22によって模式的に示してある。照明部10から照射される照明光L0は略平行光である。
本形態において、レンズユニット20は、第1波長域の光L1、および第2波長域の光L2に対して、第1配線61と第2配線62との間に介在する透光膜63の厚さに対応する軸上色収差を発生させる。すなわち、レンズユニット20は、複数のレンズ21、22の各々の位置を固定した状態で第1波長域の光L1に対して第1配線61を被写界深度内に位置させ、第2波長域の光L2に対して第2配線62を被写界深度内に位置させる軸上色収差を発生させる。
ここで、レンズユニット20は、例えば、レンズ21の撮像側の面21aと物体側の面21bとを逆に配置した場合、軸上色収差が小さくなる特性を有する。すなわち、通常、レンズユニットは、軸上色収差が小さくなるように構成されるが、本形態において、レンズユニット20は、軸上色収差が大きくなるように構成される。このため、レンズユニット20によって、第1波長域の光L1、および第2波長域の光L2に対して透光膜63の厚さに対応する軸上色収差を発生させることができる。例えば、レンズユニット20によって、第1波長域の光L1、および第2波長域の光L2に対して透光膜63の厚さに対応する30μmの軸上色収差を発生させることができる。
以下に説明するように、本形態では、第1波長域の光L1によって下層側の第1配線61の欠陥を検査し、第2波長域の光L2によって第2配線62の欠陥を検査することから、第1波長域は、第2波長域より長波長域である。例えば、第1波長域の光L1は、波長域が500nmから565nmの緑色光であり、第2波長域の光L2は、波長域が455nmから490nmの青色光である。
本形態に係る外観検査装置1および外観検査方法では、レンズユニット20における各レンズ21、22の位置を固定した状態で、撮像部30により得られた第1波長域の光L1による第1配線61の像、および第2波長域の光L2による第2配線62の像に基づいて、第1配線61および第2配線62の欠陥を検査する。より具体的には、レンズユニット20におけるレンズ21、22の位置を調整して、例えば、第1波長域の光L1のピントを第1配線61に合わせると、第2波長域の光L2のピントを第2配線62に合わせることができる。従って、撮像部30によって半導体デバイス6を撮像すると、第1波長域の光L1によって第1配線61の像が得られ、第2波長域の光L2によって第2配線62の像が得られる。これに対して、第2波長域の光L2による第1配線61の像は、ぼやけたというレベルを超えて、像が見えない。また、第1波長域の光L1による第2配線62
の像は、ぼやけたというレベルを超えて、像が見えない。従って、第1波長域の光L1による第1配線61の撮像結果によって第1配線61の欠陥を検査することができ、第2波長域の光L2による第2配線62の撮像結果によって第2配線62の欠陥を検査することができる。
の像は、ぼやけたというレベルを超えて、像が見えない。従って、第1波長域の光L1による第1配線61の撮像結果によって第1配線61の欠陥を検査することができ、第2波長域の光L2による第2配線62の撮像結果によって第2配線62の欠陥を検査することができる。
それ故、レンズユニット20の高倍率化を図ったために被写界深度が10μm程度まで浅くなった場合でも、レンズユニット20における各レンズ21、22の位置を固定した状態で、撮像部30により得られた第1波長域の光L1による撮像結果、および第2波長域の光L2による撮像結果に基づいて、第1配線61および第2配線62の欠陥を検査することができるので、第1配線61および第2配線62の検査を効率よく行うことができる。従って、検査時間を短縮することができる。
(検査方法の第1例)
本例において、照明部10は、第1波長域の光L1、および第2波長域の光L2を異なるタイミングで半導体デバイス6に出射し、第1波長域の光L1が出射されるタイミング、および第2波長域の光L2が出射されるタイミングの各々において、撮像部30は、レンズユニット20における各レンズ21、22の位置を固定した状態で、半導体デバイス6を撮像する。
本例において、照明部10は、第1波長域の光L1、および第2波長域の光L2を異なるタイミングで半導体デバイス6に出射し、第1波長域の光L1が出射されるタイミング、および第2波長域の光L2が出射されるタイミングの各々において、撮像部30は、レンズユニット20における各レンズ21、22の位置を固定した状態で、半導体デバイス6を撮像する。
この場合、第1波長域の光L1が出射されたタイミングで撮像部30が半導体デバイス6を撮像した画像には、第2配線62の像は、ぼやけたというレベルを超えて、像が見えない。それ故、第1配線61の欠陥の有無を検査することができる。また、第2波長域の光L2が出射されたタイミングで撮像部30が半導体デバイス6を撮像した画像には、第1配線61の像は、ぼやけたというレベルを超えて、像が見えない。それ故、第2配線62の欠陥の有無を検査することができる。従って、レンズユニットの高倍率化を図ったために被写界深度が浅くなった場合でも、レンズユニット20における各レンズ21、22の位置を固定した状態で第1配線61および第2配線62の欠陥を検査することができるので、第1配線61および第2配線62の検査を効率よく行うことができる。なお、撮像部30によって得られた画像は、カラー画像、あるいはモノクロ画像のいずれであってもよい。
(検査方法の第2例)
本例において、照明部10は、第1波長域の光L1、および第2波長域の光L2を同時に半導体デバイス6に照射するとともに、撮像部30は半導体デバイス6を撮像する。次に、撮像部30により得られた1つの画像に含まれる第1波長域の光L1による第1配線61の像、および第2波長域の光L2による第2配線62の像に基づいて、第1配線61および第2配線62の欠陥を検査する。すなわち、第1波長域の光L1のピントを第1配線61に合わせると、第2波長域の光L2のピントが第2配線62に合うため、撮像部30により得られた1つの画像には、第1波長域の光L1による第1配線61の像、および第2波長域の光L2による第2配線62の像が含まれる。これに対して、第1波長域の光L1による第2配線62の像、および第2波長域の光L2による第1配線61の像は、ぼやけたというレベルを超えて、像が見えない。このため、1つの画像に含まれる第1波長域の光L1による撮像結果、および第2波長域の光L2による撮像結果に基づいて、第1配線61および第2配線62の欠陥を同時に検査することができる。従って、レンズユニット20の高倍率化を図ったために被写界深度が浅くなった場合でも、レンズユニット20における各レンズ21、22の位置を固定した状態で第1配線61および第2配線62の欠陥をより効率よく検査することができる。なお、撮像部30によって得られた画像は、カラー画像、あるいはモノクロ画像のいずれであってもよい。カラー画像であれば、モノクロ画像の場合より、第1配線61および第2配線62の欠陥を容易に検査することができる。
本例において、照明部10は、第1波長域の光L1、および第2波長域の光L2を同時に半導体デバイス6に照射するとともに、撮像部30は半導体デバイス6を撮像する。次に、撮像部30により得られた1つの画像に含まれる第1波長域の光L1による第1配線61の像、および第2波長域の光L2による第2配線62の像に基づいて、第1配線61および第2配線62の欠陥を検査する。すなわち、第1波長域の光L1のピントを第1配線61に合わせると、第2波長域の光L2のピントが第2配線62に合うため、撮像部30により得られた1つの画像には、第1波長域の光L1による第1配線61の像、および第2波長域の光L2による第2配線62の像が含まれる。これに対して、第1波長域の光L1による第2配線62の像、および第2波長域の光L2による第1配線61の像は、ぼやけたというレベルを超えて、像が見えない。このため、1つの画像に含まれる第1波長域の光L1による撮像結果、および第2波長域の光L2による撮像結果に基づいて、第1配線61および第2配線62の欠陥を同時に検査することができる。従って、レンズユニット20の高倍率化を図ったために被写界深度が浅くなった場合でも、レンズユニット20における各レンズ21、22の位置を固定した状態で第1配線61および第2配線62の欠陥をより効率よく検査することができる。なお、撮像部30によって得られた画像は、カラー画像、あるいはモノクロ画像のいずれであってもよい。カラー画像であれば、モノクロ画像の場合より、第1配線61および第2配線62の欠陥を容易に検査することができる。
[実施の形態1]
図3は、本発明に実施形態1に係る外観検査装置1の概略構成図である。なお、図1に示す外観検査装置1は、図1を参照して説明した検査方法の第2例を実施するための装置であり、図1に示す基本構成と同様な構成を有する。このため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。但し、図3では、レンズユニット20を4つのレンズ21、22、23、24によって模式的に示してある。また、図1中において、軸線Vは、半導体デバイス6の基板65の表面に対する法線方向を示す。軸線L10は照明部10の照明光の中心光軸であり、軸線L20はレンズユニット20の中心光軸である。
図3は、本発明に実施形態1に係る外観検査装置1の概略構成図である。なお、図1に示す外観検査装置1は、図1を参照して説明した検査方法の第2例を実施するための装置であり、図1に示す基本構成と同様な構成を有する。このため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。但し、図3では、レンズユニット20を4つのレンズ21、22、23、24によって模式的に示してある。また、図1中において、軸線Vは、半導体デバイス6の基板65の表面に対する法線方向を示す。軸線L10は照明部10の照明光の中心光軸であり、軸線L20はレンズユニット20の中心光軸である。
図3に示す外観検査装置1は、第1波長域の光L1、および第1波長域と異なる第2波長域の光L2を半導体デバイス6に出射する照明部10と、第1波長域の光L1、および第2波長域の光L2に対して透光膜63の厚さに対応する軸上色収差を発生させるレンズユニット20を備えた撮像部30とを有しており、撮像部30は、レンズユニット20を介して届いた画像光を受光する撮像素子31を有している。また、外観検査装置1は、撮像部30によって得られた画像データを解析することで半導体デバイス6の欠陥を判断する解析部40を備えている。
本形態の外観検査装置1において、撮像素子31は、受光面がレンズユニット20の光軸(軸線L20)に対して直交するように配置されたラインセンサ310であり、半導体デバイス6の長さ方向の略全体を一定の幅で撮像する。照明部10は、半導体デバイス6の長さ方向の略全体を一定の幅で照明する。このため、外観検査装置1は、ラインセンサ310の延在方向と交差する方向F(幅方向)に半導体デバイス6を搬送する搬送部50を備えている。従って、半導体デバイス6を照明部10および撮像部30に対して幅方向の相対移動させることができるので、ラインセンサ310を用いた場合でも、半導体デバイス6のうち、配線領域の全体面を撮像することができる。
ここで、レンズユニット20は、レンズユニット20に含まれるレンズ21、22、23、24のうち、いずれかのレンズの撮像側の面と物体側の面とを逆に配置した場合、軸上色収差が小さくなる特性を有する。このため、レンズユニット20によって、第1波長域の光L1、および第2波長域の光L2に対して透光膜63の厚さに対応する軸上色収差を発生させることができる。例えば、透光膜63の厚さが30μmである場合、レンズユニット20は、第1波長域の光L1、および第2波長域の光L2に対して透光膜63の厚さに対応する30μmの軸上色収差を発生させることができる。従って、レンズユニット20は、複数のレンズ21、22、23、24の各々の位置を固定した状態で第1波長域の光L1に対して第1配線61を被写界深度内に位置させ、第2波長域の光L2に対して第2配線62を被写界深度内に位置させる軸上色収差を発生させることができる。
本形態では、図1を参照して説明した構成と同様、半導体デバイス6に対して、第2配線62の側(基板65と反対側)から照明部10による照明が行われ、撮像部30によって第2配線62の側(基板65と反対側)から半導体デバイス6の撮像が行われる。その際、第1波長域の光L1によって下層側の第1配線61の欠陥を検査し、第2波長域の光L2によって第2配線62の欠陥を検査することから、第1波長域は、第2波長域より長波長域である。例えば、第1波長域の光L1は緑色光であり、第2波長域の光L2は青色光である。また、照明部10は、第1波長域の光L1、および第2波長域の光L2を同時に半導体デバイス6に照射するとともに、撮像部30は半導体デバイス6を撮像する。
本形態において、照明部10は、第1波長域および第2波長域を含む波長域の光を出射する光源部11と、光源部11から出射された光源光のうち、第1波長域の光L1、および第2波長域の光L2を選択的に通過するバンドパスフィルタ13とを備えている。光源
部11は、発光ダイオード111を備えており、光源部11から出射された光源光Sは、白色の光である。従って、バンドパスフィルタ13によって、光源部11から出射された光から所望の波長域の光を選択することができる。かかる照明部10から出射される照明光L0は、軸線L10に略平行な光からなる。なお、光源光Sが白色の光である場合、光源部11にハロゲンランプ等を用いてもよい。
部11は、発光ダイオード111を備えており、光源部11から出射された光源光Sは、白色の光である。従って、バンドパスフィルタ13によって、光源部11から出射された光から所望の波長域の光を選択することができる。かかる照明部10から出射される照明光L0は、軸線L10に略平行な光からなる。なお、光源光Sが白色の光である場合、光源部11にハロゲンランプ等を用いてもよい。
本形態において、照明部10は、明視野照明と暗視野照明との間の照明となるように、半導体デバイス6に対する照明光L0の入射光軸が基板65に対する法線方向(軸線V)から斜めに傾くよう配置されている。従って、明視野照明による明るい画像を得ることができるという利点、および暗視野照明による小さな欠陥を発見しやすいという利点の双方を得ることができる。本形態において、照明部10は、光源光Sの光軸が基板65に対する法線方向(軸線V)から斜めに傾くよう配置されており、照明光L0は、反射や屈折等を起こさずに半導体デバイス6に照射される。かかる態様によれば、照明光L0の出射光軸の傾きによって、半導体デバイス6に対する照明光L0の入射光軸を傾かせることができる。
本形態において、照明部10は、明視野照明と暗視野照明との中間より明視野照明に近い照明となるように、半導体デバイス6に対する照明光L0の入射光軸と基板65に対する法線方向(軸線V)とがなす角度が小さく設定されている。それ故、暗視野照明による小さな欠陥を発見しやすいという利点を得ながら、明視野照明による明るい画像を得ることができるという利点を得ることができる。
かかる構成に対応して、撮像部30のレンズユニット20の中心光軸(軸線L20)も、基板65に対する法線方向(軸線V)となす角度が設定されている。
(欠陥検査について)
図4を参照して、外観検査装置1を用いた半導体デバイス6の欠陥検査の方法について説明する。図4は、図3に示す外観検査装置1によって半導体デバイス6を撮像した結果を示す説明図であり、外観検査装置1で取得した半導体デバイス6の第1配線61の像、および第2配線62の像を示す図である。
図4を参照して、外観検査装置1を用いた半導体デバイス6の欠陥検査の方法について説明する。図4は、図3に示す外観検査装置1によって半導体デバイス6を撮像した結果を示す説明図であり、外観検査装置1で取得した半導体デバイス6の第1配線61の像、および第2配線62の像を示す図である。
外観検査装置1は、ラインセンサ310(撮像部30)で取得した第1配線61および第2配線62の画像データを解析部40で評価することで、半導体デバイス6の第1配線61および第2配線62に欠陥があるか判断する。具体的には、外観検査装置1において、解析部40は、予め欠陥のない半導体デバイス6の画像データ(以下、標準画像データGと呼ぶ)を有しておき、解析部40が標準画像データGおよびラインセンサ310(撮像部30)で取得した画像データ(以下、実画像データG1と呼ぶ)を比較評価することで、半導体デバイス6に欠陥がある判断する。
図4に示すように、ラインセンサ310で取得した実画像データG1は、第1波長域の光L1で撮影された第1配線61の像、および第2波長域の光L2で撮影された第2配線62の像が1つの画像データに含まれている。ラインセンサ310で取得した実画像データG1において、図4の領域X以外の領域は、きれいな縞模様となっており、第1配線61および第2配線62に欠陥Dがない状態を表している。一方、図4の領域Xは、黒い点として、第2配線62に欠陥Dがある状態を表している。従って、外観検査装置1の解析部40は、標準画像データGおよび実画像データG1を比較評価し、標準画像データGと異なる部分である領域Xが実画像データG1に含まれていると判断した場合には、今回検査した半導体デバイス6に欠陥Dがあると判断する。
[実施の形態2]
図5は、本発明の実施の形態2に係る外観検査装置1の概略構成図である。なお、本形態の基本的な構成は、照明部10を除いて、実施の形態1に係る外観検査装置1と同一であるので、同一部分の説明は省略する。
図5は、本発明の実施の形態2に係る外観検査装置1の概略構成図である。なお、本形態の基本的な構成は、照明部10を除いて、実施の形態1に係る外観検査装置1と同一であるので、同一部分の説明は省略する。
実施の形態1では、照明部10の光軸(軸線L10)が半導体デバイス6まで屈曲せずに、直線的に延在していた。これに対して、本形態では、図5に示すように、照明部10は、半導体デバイス6に対する照明光L0の入射光軸が基板65に対する法線方向から斜めに傾くように構成するにあたって、光源部11からの出射光軸は、基板65の表面と略平行であるが、照明光L0は、光源部11から出射された光源光が全反射ミラー14によって反射してから半導体デバイス6に斜めに入射する。かかる構成に対応して、撮像部30のレンズユニット20の中心光軸(軸線L20)も、基板65に対する法線となす角度が設定されている。
かかる構成によれば、光源部11を撮像部30から離間させることができるので、照明部10のレイアウトの自由度が高い。
[実施の形態3]
図6は、本発明の実施の形態3に係る外観検査装置1の概略構成図である。なお、本形態における基本的な構成は、照明部10および撮像部30のレイアウト等を除いて、実施の形態1に係る外観検査装置1と同一であるので、同一部分の説明は省略する。
図6は、本発明の実施の形態3に係る外観検査装置1の概略構成図である。なお、本形態における基本的な構成は、照明部10および撮像部30のレイアウト等を除いて、実施の形態1に係る外観検査装置1と同一であるので、同一部分の説明は省略する。
図6に示すように、本形態では、照明部10において光源部11からの出射光軸は、基板65の表面と略平行である。これに対して、撮像部30のレンズユニット20の光軸(軸線L20)は、基板65の表面に対する法線方向(軸線V)と略平行である。ここで、外観検査装置1には、照明部10から半導体デバイス6に到る光路と半導体デバイス6から撮像部30に到る光路とを合成する光路合成素子35が配置されており、照明光L0は、基板65の表面に対する法線方向(軸線V)と略平行である。従って、照明部10は明視野照明を行う。図6には、光路合成素子35として板状のハーフミラーが配置されているが、光路合成プリズムを配置してもよい。
かかる態様によれば、照明部10と撮像部30とを離間した位置に配置することができる等の利点がある。
[実施の形態4]
図7は、本発明の実施の形態4に係る外観検査装置1の概略構成図である。なお、本形態における基本的な構成は、照明部を除いて、実施の形態1に係る外観検査装置1と同一であるので、同一部分の説明は省略する。
図7は、本発明の実施の形態4に係る外観検査装置1の概略構成図である。なお、本形態における基本的な構成は、照明部を除いて、実施の形態1に係る外観検査装置1と同一であるので、同一部分の説明は省略する。
上記の実施の形態1、2、3では、白色の光をバンドパスフィルタ13に通過させることで、第1波長域の光L1および第2波長域の光L2を得たが、本形態では、図7に示すように、照明部10の光源部11は、第1波長域の光L1を出射する第1光源116と、第2波長域の光L2を出射する第2光源117とを備えている。本形態において、第1光源116は、第1波長域の光L1を出射する発光ダイオード116aを備え、第2光源117は、第2波長域の光L2を出射する発光ダイオード117aを備えている態様を採用することができる。かかる態様によれば、バンドパスフィルタ等を用いずに、2つの波長域の光を半導体デバイス6に照射することができる。
また、第1光源116および第2光源117をタイミングをずらして点灯させることができるで、検査方法2に限らず、検査方法1を実行することもできる。
(他の実施の形態)
上記の実施の形態では、第1波長域の光L1および第2波長域の光L2のみを半導体デバイス6に照射する構成であったが、第1波長域および第2波長域を含む波長域の光を半導体デバイス6に照射してもよい。この場合も、第1波長域および第2波長域以外の光が生成する像は、ぼやけたというレベルを超えて、像が見えないので、第1配線61および第2配線62の検査に影響を及ぼしにくい。
上記の実施の形態では、第1波長域の光L1および第2波長域の光L2のみを半導体デバイス6に照射する構成であったが、第1波長域および第2波長域を含む波長域の光を半導体デバイス6に照射してもよい。この場合も、第1波長域および第2波長域以外の光が生成する像は、ぼやけたというレベルを超えて、像が見えないので、第1配線61および第2配線62の検査に影響を及ぼしにくい。
上記の実施の形態では、第1波長域の光L1は緑色の光であり、第2波長域の光L2は青色の光であったが、これに限定されない。例えば、第1波長域の光L1は、波長域が625nmから745nmの赤色の光であり、第2波長域の光L2が緑色の光、あるいは青色の光であってもよい。また、多層配線構造における配線が第1配線61、および第2配線62に加えて、第3配線を有する場合、例えば、第1波長域の光L1を赤色の光とし、第2波長域の光L2を緑色の光とし、第3波長域の光を青色の光とし、第3波長域の光(青色の光)によって、第3配線を検査してもよい。また、多層配線構造における配線は4層以上である場合に本発明を適用してもよい。
上記実施形態では、第2配線62の側(基板65と反対側)から照明部10による照明が行われ、撮像部30によって第2配線62の側(基板65と反対側)から半導体デバイス6の撮像が行われる場合を中心に説明したが、第1配線61の側(基板65の側)から照明部10による照明が行われ、撮像部30によって第1配線61の側(基板65の側)から半導体デバイス6の撮像が行われる態様であってもよい。この場合、第1波長域は、第2波長域より短波長域とする。
上記実施形態では、撮像部30としてカラーもしくはモノクロで説明したが、より検出精度レベルを上げる目的で、偏光カメラを用いてもよい。偏向カメラは、0°、45°、90°、135°等の偏光成分を検知する素子を備えているので、より高精度な欠陥検査を行うことができる。また、この場合、照明部10と半導体デバイス6の間に偏光フィルタを配置し、半導体デバイス6の撮影が行われる態様であってもよい。かかる態様の場合、欠陥箇所をより鮮明に検出することができる。
1…外観検査装置、6…半導体デバイス、10…照明部、11…光源部、13…バンドパスフィルタ、14…反射ミラー、20…レンズユニット、21、22、23、24…レンズ、30…撮像部、31…撮像素子、35…光路合成素子、40…解析部、50…搬送部、60…電気光学装置用基板、61…第1配線、62…第2配線、63…透光膜、65…基板、116…第1光源、117…第2光源、310…ラインセンサ、D…欠陥、G…標準画像データ、G1…実画像データ、L0…照明光、L1…第1波長域の光、L2…第2波長域の光
Claims (17)
- 第1配線、透光膜、および第2配線が基板に順に積層された半導体デバイスの欠陥を検査する外観検査装置であって、
少なくとも、第1波長域の光、および前記第1波長域と異なる第2波長域の光を前記半導体デバイスに照射する照明部と、
複数のレンズの各々の位置を固定した状態で前記第1波長域の光に対して前記第1配線を被写界深度内に位置させ、前記第2波長域の光に対して前記第2配線を被写界深度内に位置させる軸上色収差を発生させるレンズユニットを備えた撮像部と、
を有し、
前記複数のレンズの各々の位置を固定した状態で、前記撮像部により得られた前記第1波長域の光による前記第1配線の像、および前記第2波長域の光による前記第2配線の像に基づいて、前記第1配線および前記第2配線の欠陥を検査することを特徴とする外観検査装置。 - 請求項1に記載の外観検査装置において、
前記レンズユニットは、前記複数のレンズのうちのいずれかのレンズを撮像側の面と物体側の面とを逆に配置した場合に軸上色収差が小さくなる特性を有することを特徴とする外観検査装置。 - 請求項1または2に記載の外観検査装置において、
前記照明部は、前記第1波長域の光、および前記第2波長域の光を異なるタイミングで前記半導体デバイスに照射し、前記第1波長域の光が照射されるタイミング、および前記第2波長域の光が照射されるタイミングの各々で前記撮像部が前記半導体デバイスを撮像することを特徴とする外観検査装置。 - 請求項1または2に記載の外観検査装置において、
前記照明部が前記第1波長域の光、および前記第2波長域の光を同時に前記半導体デバイスに照射した際に前記撮像部により撮像された画像に含まれる前記第1配線の像、および前記第2配線の像に基づいて、前記第1配線および前記第2配線の欠陥を検査することを特徴とする外観検査装置。 - 請求項4に記載の外観検査装置において、
前記照明部は、前記第1波長域および前記第2波長域を含む波長域の光を出射する光源部と、前記光源部から出射された光源光のうち、前記第1波長域の光、および前記第2波長域の光が選択的に通過するバンドパスフィルタと、を備えていることを特徴とする外観検査装置。 - 請求項5に記載の外観検査装置において、
前記光源光は、白色の光であることを特徴とする外観検査装置。 - 請求項1から4までの何れか一項に記載の外観検査装置において、
前記照明部は、前記第1波長域の光を出射する第1光源と、前記第2波長域の光を出射する第2光源とを備えることを特徴する外観検査装置。 - 請求項1から7までの何れか一項に記載の外観検査装置において、
前記照明部は、前記半導体デバイスに対する照明光の入射光軸が前記基板に対する法線方向から斜めに傾くよう配置されていることを特徴とする外観検査装置。 - 請求項8に記載の外観検査装置において、
前記照明部は、照明光の出射光軸が前記基板に対する法線方向から斜めに傾くよう配置されていることを特徴とする外観検査装置。 - 請求項8に記載の外観検査装置において、
前記照明部は、光源部から出射された光源光を前記半導体デバイスに向けて反射するミラーを有することを特徴とする外観検査装置。 - 請求項1から7までの何れか一項に記載の外観検査装置において、
前記照明部から前記半導体デバイスに到る光路と前記半導体デバイスから前記撮像部に到る光路とを合成する光路合成素子を有することを特徴とする外観検査装置。 - 請求項1から11までの何れか一項に記載の外観検査装置において、
前記撮像部は、ラインセンサを用いて前記半導体デバイスを撮像し、
前記撮像部と前記半導体デバイスを前記ラインセンサの延在方向と交差する方向に相対移動させる搬送装置が設けられていることを特徴とする外観検査装置。 - 請求項1から12までの何れか一項に記載の外観検査装置において、
前記撮像部によってカラー画像を得ることを特徴とする外観検査装置。 - 請求項1から12までの何れか一項に記載の外観検査装置において、
前記撮像部によってモノクロ画像を得ることを特徴とする外観検査装置。 - 請求項1から14までの何れか一項に記載の外観検査装置において、
前記半導体デバイスでは、前記第1配線が複数、一定のピッチで並列した状態で延在し、前記第2配線は各々、隣り合う前記第1配線に挟まれた各スペースで前記第1配線に沿うように延在していることを特徴とする外観検査装置。 - 請求項1から15までの何れか一項に記載の外観検査装置において、
前記半導体デバイスは、前記基板にトランジスタが形成された電気光学装置用基板であり、
前記第1配線および前記第2配線の一方は、前記トランジスタのゲートに電気的に接続されたゲート配線であり、
前記第1配線および前記第2配線の他方は、前記トランジスタのソースに電気的に接続されたソース配線であることを特徴とする外観検査装置。 - 第1配線、透光膜、および第2配線が基板に順に積層された半導体デバイスの欠陥を検査する外観検査方法であって、
少なくとも、第1波長域の光、および前記第1波長域と異なる第2波長域の光を前記半導体デバイスに照射する照明部と、
複数のレンズの各々の位置を固定した状態で前記第1波長域の光に対して前記第1配線を被写界深度内に位置させ、前記第2波長域の光に対して前記第2配線を被写界深度内に位置させる軸上色収差を発生させるレンズユニットを備えた撮像部と、
を外観検査装置に設け、
前記複数のレンズの各々の位置を固定した状態で、前記撮像部により得られた前記第1波長域の光による前記第1配線の像、および前記第2波長域の光による前記第2配線の像に基づいて、前記第1配線および前記第2配線の欠陥を検査することを特徴とする外観検査方法。
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