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JP2021098219A - 鋳造金型及びアルミ鋳造方法 - Google Patents

鋳造金型及びアルミ鋳造方法 Download PDF

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康之 伊藤
義一 厚澤
Yoshikazu ATSUZAWA
義一 厚澤
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Abstract

【課題】鋳造欠陥を伴わないで、湯口から第2キャビティ末端までの距離を短くすることができる鋳造金型を提供する。【解決手段】溶湯12は、湯口58から主湯道59に供給され、円錐部57の円錐面57bに沿いながら第1湯道61と第2湯道62に分流され、第1湯道61を通る溶湯が第1キャビティ53に注湯され、第2湯道62を通る溶湯が第2キャビティ54に注湯される。【効果】溶湯は円錐面に沿って流れるために、乱れない。第1キャビティと第2キャビティの間に湯口及び主湯道を設けたので、湯口から第2キャビティ末端までの距離が短くなる。【選択図】図5

Description

本発明は、ナックルの製造に好適な鋳造金型及びアルミ鋳造方法に関する。
アルミニウム合金(以下、アルミニウム又はアルミと記載する。)を溶解し、得られた溶湯を金型へ注湯することで、アルミニウム製品を得ることができる。
アルミニウム製品として、車両部品の一つであるナックルが知られている。ナックルは、車軸部を中心として放射状に張り出し部が延びている複雑な形状の部品である。
ナックルを鋳造する金型が、各種提案されている(例えば、特許文献1(図6)参照)。
特許文献1の技術を、図9(平面図)に基づいて説明する。
図9に示すように、鋳造金型100は、車軸部を形成する中央キャビティ101と、この中央キャビティ101から一方に延びる第1キャビティ102と、中央キャビティ101から他方に延びる第2キャビティ103とを有する。
加えて、鋳造金型100は、湯口104と湯道105とを有する。この湯道105は、湯口104と第1キャビティ102とを繋ぐ役割を果たす。
溶湯は、湯口104→湯道105→第1キャビティ102→中央キャビティ101→第2キャビティ103のように流れる。
湯口104から第2キャビティ103の末端(図では右上隅)までの距離が長いため、注湯時間が長くなる。注湯時間が長いと鋳造時間が長くなり、生産性が低下する。
また、第2キャビティ103の末端まで溶湯が到達するように、溶湯温度を高める必要がある。溶湯温度が低すぎると、溶湯が凝固して末端まで流れなくなるからである。
しかし、溶湯温度が高いと、凝固時間が長くなり、生産性が低下する。
生産性の向上が求められる中、湯口から第2キャビティ末端までの距離を短くすることが望まれる。
この要望に応えるべく、本発明者らは、湯口104を第1キャビティ102と第2キャビティ103の中間位置に移すことを検討した。湯口から第2キャビティ末端までの距離が約半分になるからである。この検討内容を、図10と図11に基づいて詳しく説明する。
図10に示すように、従来のナックル鋳物110は、車軸穴111を有する中央部112と、この中央部112から張り出す第1張り出し部113、第2張り出し部114及び第3張り出し部115とからなる。
このような形状のナックル鋳物110を鋳造する鋳造金型120は、図11に示すように、中央キャビティ121と、第1キャビティ122と、第2キャビティ123と、車軸穴111を設けるために突出した柱部124とを有すると共に、底面に湯口125及び湯道126を有する。
湯口125から第2キャビティ123末端までの距離が短くなり、注湯時間が短縮でき、生産性が高まる。
ところで、湯道126を流れる溶湯127は、柱部124の平坦な頂面128に衝突する。次に、左又は右に流れ方向が90°曲がる。すなわち、流れ方向が急変する。衝突と流れ方向の急変によって、溶湯127の流れが乱れる。この乱れにより、ガスを巻き込むなどの鋳造欠陥が生じる。
生産性を高めことができても、鋳造欠陥が発生することは、容認されない。
そこで、鋳造欠陥を伴わないで、湯口から第2キャビティ末端までの距離を短くすることができる鋳造金型が望まれる。
特開2012−143788号公報
本発明は、鋳造欠陥を伴わないで、湯口から第2キャビティ末端までの距離を短くすることができる鋳造金型を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、中央部と、この中央部から張り出す第1張り出し部と、前記中央部から前記第1張り出し部とは別方向へ第2張り出し部とを有する鋳物を鋳造する鋳造金型であって、
この鋳造金型は、底面に設けられる湯口と、この湯口から立ち上がる主湯道と、この主湯道から分岐する第1湯道と、この第1湯道で溶湯が供給され前記第1張り出し部を形成する第1キャビティと、前記主湯道から分岐する第2湯道と、この第2湯道で溶湯が供給され前記第2張り出し部を形成する第2キャビティとを有し、
前記主湯道の出口に、この主湯道へ突出する円錐部が設けられ、前記主湯道を通る溶湯が前記円錐部の円錐面に沿いながら前記第1湯道と前記第2湯道に分流されるようにしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の鋳造金型であって、
前記鋳物は、ナックルであり、
前記中央部は、車軸穴を有する車軸部であり、
前記鋳造金型は、前記車軸穴を形成する柱部を更に備え、
前記円錐部は、前記柱部の先端に設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の鋳造金型へアルミニウムの溶湯を注湯するアルミ鋳造方法であって、
前記溶湯は、電磁ポンプで汲み上げられて、前記湯口から前記主湯道に供給され、前記円錐部の円錐面に沿いながら前記第1湯道と前記第2湯道に分流され、前記第1湯道を通る溶湯が前記第1キャビティに注湯され、前記第2湯道を通る溶湯が前記第2キャビティに注湯されることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、主湯道の出口に円錐部を設け、溶湯が円錐部の円錐面に沿いながら第1湯道と第2湯道に分流されるようにした。溶湯の流れの変化を穏やかにした。このことにより、鋳造欠陥の発生を抑えることができる。
また、第1キャビティと第2キャビティの間に湯口及び主湯道を設けたので、湯口から第2キャビティ末端までの距離が短くなった。
よって、本発明によれば、鋳造欠陥を伴わないで、湯口から第2キャビティ末端までの距離を短くすることができる鋳造金型が提供される。
請求項2に係る発明では、鋳物は、ナックルであり、中央部は、車軸穴を有する車軸部であり、鋳造金型は、車軸穴を形成する柱部を更に備え、円錐部は、柱部の先端に設けられている。
ナックルであれば、車軸穴は必須である。車軸穴を形成する柱部に円錐部を設けたので、円錐部を容易に主湯道へ突出させることができ、鋳造金型の製造コストを抑えることができる。
請求項3に係る発明では、溶湯はアルミニウムであり、溶湯は電磁ポンプで汲み上げられる。電磁ポンプの電磁作用により、溶湯の流動性が高まる。流動性が高まると、流れ方向の急変の影響を受けやすくなる。
しかし、本発明では、溶湯が円錐部の円錐面に沿いながら流れる。円錐面により流れ方向は穏やかに変化するため、流動性の高い溶湯を鋳造金型へ注湯することができる。
溶湯の流動性が高いと、溶湯がキャビティの末端まで良好に到達するため、溶湯温度や金型温度を下げることができる。溶湯温度や金型温度が下がると溶湯の凝固時間が短くなり、生産性がさらに高まる。
本発明に係る鋳造装置の原理図である。 電磁ポンプの断面図である。 図2の3部拡大図である。 (a)は鋳物の正面図、(b)はナックル鋳物の斜視図である。 鋳造金型の断面図であり、図4(b)の5―5線断面に対応する断面図である。 (a)は重力金型鋳造法の原理図、(b)は重力金型鋳造法での鋳造時間を説明する図、(c)は電磁ポンプを用いた鋳造法の原理図、(d)は電磁ポンプを用いた鋳造法での鋳造時間を説明する図である。 離型直後のナックル鋳物の断面図である。 ナックル鋳物の分解図である。 従来の鋳造金型の平面図である。 従来のナックル鋳物の断面図である。 従来のナックル鋳物に対応する鋳造金型の断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1に示すように、保持炉10は、ヒータ11を備えてアルミニウムの溶湯12を貯留する炉である。この保持炉10に、電磁ポンプ20が設けられている。溶湯12は、融点以上にヒータ11で加熱又は保温され、その温度は温度制御部66で制御される。
この例では、保持炉10に鋼製フレーム13を載せ、この鋼製フレーム13で電磁ポンプ20が支えられているが、保持炉10への電磁ポンプ20の取付け形態は任意である。
なお、保持炉10は、溶解炉、出湯炉、取鍋(とりべ)などのアルミニウムを溶融状態で貯留する容器であればよく、狭義の保持炉に限定されない。
電磁ポンプ20の詳細な構造を、図2に基づいて説明する。
図2に示すように、電磁ポンプ20は、ベースフランジ21と、このベースフランジ21を貫通して上下に伸びている導湯管22と、この導湯管22に収納される鉄心部材23と、導湯管22の下部を囲う下部コイル24と、この下部コイル24を囲いつつベースフランジ21に吊るされる下部ケース25と、導湯管22の上部を囲う上部コイル26と、この上部コイル26を囲いつつベースフランジ21に載っている上部ケース27と、導湯管22から上へ伸びる吐出管28と、この吐出管28を囲う湯面計29と、を備えている。
下部コイル24に通電すると、フレミングの左手の原理で、溶湯(図1、符号12)が引き上げられる。
次に、上部コイル26に通電し、下部コイル24を非通電にすると、溶湯が湯面計29まで引き上げられる。湯面計29のレベルが「待機レベル」になる。
フレミングの左手の法則により、電流を増すと、力が増加する。
上部コイル26の電流をさらに増すと、溶湯は湯面計29を超えて、吐出管28より上へ吐出される。すると、図1に示す導湯ブロック14を通って、鋳造金型50に注湯される。
よって、電磁ポンプ20は、保持炉10に貯留した溶湯12を汲み上げて、鋳造金型50へ供給する加圧注湯手段である。
なお、鋳造金型50は、ヒータや水通路を備えており、温度制御部66により、常に鋳造金型50の各部の温度を計測し、この計測値が所定温度になるように、温度制御する。この温度制御により、注湯直前の鋳造金型50の温度が適温に保たれる。
本発明者らは、加圧注湯手段としての電磁ポンプ20に、電磁作用特有の圧力現象があり、この現象に注目した。この現象を、図3に基づいて説明する。
図3に示すように、導湯管22と鉄心部材23との間の通路を、溶湯12が上向きに流れている。上部コイル26の上端部26aから鉄心部材23へ達する磁場31は上に凸になるように湾曲化する。この湾曲の度合いは、50Hzであれば2倍の100Hzで変動する。
この磁場31の変動(変位)に起因して、溶湯12の圧力(吐出圧力)が、細かい周期(100Hz)で、微小変動する。すなわち、細かな脈動が不可避的に発生する。
次に、鋳物35の形態を説明する。
図4(a)に示すように、鋳物35は、中央部36と、この中央部36から張り出す第1張り出し部42と、中央部36から第1張り出し部42とは別方向へ第2張り出し部43とを有する。鋳物35の用途は、任意であるが、例えば、車両部品の一種であるナックル鋳物である。
図4(b)に示すように、鋳物35としてのナックル鋳物40は、中央部36に相当する車軸部41と、この車軸部41から大きく張り出す第1張り出し部42と、車軸部41から反対側へ張り出す第2張り出し部43と、車軸部41から奥へ張り出す第3張り出し部44とを有している。車軸部41は中央に車軸穴45を有している。
このような形態のナックル鋳物40に好適な鋳造金型50を図5で説明する。
図5に示すように、鋳造金型50は、固定型51と可動型52からなる。
可動型52には、第1張り出し部(図4(b)、符号42)を形成する第1キャビティ53と、第2張り出し部(図4(b)、符号43)を形成する第2キャビティ54と、第3張り出し部(図4(b)、符号44)を形成する第3キャビティ55とが設けられている。
加えて、可動型52には、車軸穴(図4(b)、符号45)を形成する柱部56が設けられている。この柱部56は、抜き勾配が付いた円柱であり、第1〜第3キャビティ53〜55を突き抜けるようにして、固定型51まで延び、先端に、下へ尖っている円錐部57を備えている。
固定型51は、下面に湯口58を備え、この湯口58から上へ延びる主湯道59を備え、円錐部57で分岐されつつ円錐部57に沿って延びる第1湯道61、第2湯道62及び第3湯道63を備えている。第3湯道63は、作図の都合で、円錐部57の奥と、手前を通る。
第1湯道61は第1キャビティ53に繋がり、第2湯道62は第2キャビティ54に繋がり、第3湯道63は第3キャビティ55に繋がっている。
円錐部57は、主湯道59の出口に、主湯道59へ突出した形態で設けられている。
そのため、湯口58から主湯道59へ流れる溶湯12は、円錐部57の頂点57aで分けられ、円錐面57bに沿って流れる。したがって、第1湯道61、第2湯道62及び第3湯道63を流れる溶湯12は、乱れることなく円滑に流れる。
以上に述べた鋳造金型50は、重力金型鋳造法、低圧金型鋳造法、ダイカスト法に供することは差し支えないが、電磁ポンプ20を用いた鋳造法に好適である。
そこで、従来の技術(重力金型鋳造法)と本発明(電磁ポンプを用いた鋳造法)とを比較しつつ、金型130又は鋳造金型50へ注湯する溶湯について説明する。
重力金型鋳造法では、注湯直前の金型温度(部位によって温度は異なる。)を、240℃〜360℃の範囲に制御する。加えて、金型130には、厚さが150μmの離型剤を塗布する。
図6(a)に示すように、重力金型鋳造法では、金型130の高い位置に設けた湯口131から、注湯する。溶湯は下へ傾斜する湯道132を通って、キャビティ133を満たす。湯口131からキャビティ133の末端(終端)までの距離は長くなる。そのため、溶湯の温度は高めにする。
図6(b)に示すように、溶湯温度は、710℃とした。この710℃は、AC4CHの液相線温度615℃より、95℃高い。この条件での鋳造時間は80秒であった。
図3で説明したように、電磁ポンプを用いると溶湯の流動性が増す。この知見から、本発明者らは、溶湯温度を下げても、キャビティの末端まで溶湯を流すことができることに気づいた。加えて、溶湯温度が下がると、注湯直前の金型温度を下げることができる。
さらに加えて、溶湯温度が下がると、金型への熱的ダメージが軽減されるため、離型剤を薄くすることができる。加えて、溶湯の流動性が高いことでも、金型への熱的ダメージが軽減されるため、離型剤を薄くすることができる。
電磁ポンプを用いた鋳造法では、注湯直前の金型温度(部位によって温度は異なる。)を、120℃〜240℃の範囲に制御する。これでも、溶湯はキャビティの末端まで凝固することなく流れた。加えて、金型50には、厚さが20μmの粉末離型剤を静電塗装した。
図6(c)に示すように、実施例では、電磁ポンプ20で金型50へ注湯する。
図6(d)に示すように、溶湯温度を10℃下げて700℃とし、注湯直前の金型温度(部位によって温度は異なる。)を120〜240℃の範囲として、金型50へ注湯した。この条件での鋳造時間は45秒であった。
鋳造時間が、ほぼ半分になったので、生産性の向上が図れる。
図7に示すように、得られたナックル鋳物40を、境界線64に沿ってカットする。
図8に示すように、製品部46と非製品部47とを分離する。製品部46は、機械加工を施すことで、ナックルに仕上げる。非製品部47は、スクラップとされ、再溶解され、次の鋳造に供される。
ところで、図11において、従来は金型120へ重力金型鋳造法又は低圧金型鋳造法で溶湯127を注湯していた。
重力金型鋳造法又は低圧金型鋳造法に比較して、電磁ポンプを用いた鋳造法の場合、溶湯127の流動性が高まる。流動性が高まると、流速が増加したのと同等の現象が起こる。すなわち、渦の発生や乱れは流速が大きいほど顕著になる。したがって、重力金型鋳造法又は低圧金型鋳造法に比較して、電磁ポンプを用いた鋳造法では溶湯流れの乱れ対策が強く求められる。
対策として、図5の円錐部57が有効となる。すなわち、円錐部57は、重力金型鋳造法又は低圧金型鋳造法に比較して、電磁ポンプを用いた鋳造法に顕著な効果を発揮する。
以上により、本発明方法は、次のように纏めることができる。
図5に示す溶湯12は、電磁ポンプ(図1、符号20)で汲み上げられて、湯口58から主湯道59に供給され、円錐部57の円錐面57bに沿いながら第1湯道61と第2湯道62に分流され、第1湯道61を通る溶湯が第1キャビティ53に注湯され、第2湯道62を通る溶湯が第2キャビティ54に注湯される。
電磁ポンプ(図1、符号20)により溶湯の流動性が高まる。溶湯の流動性が高いと、溶湯がキャビティの末端まで良好に到達するため、溶湯温度や金型温度を下げることができる。溶湯温度や金型温度が下がると溶湯の凝固時間が短くなり、生産性がさらに高まる。
尚、主湯道59から分岐する第1湯道61などの本数は、実施例では3本にしたが、2本又は4本以上であってもよく、複数であればよく、本数は任意である。
また、主湯道59から円盤状に湯道が広がる場合であっても、円盤状の湯道は、断面視で第1湯道と第2湯道を含むため、本発明に含まれる。
また、本発明の鋳造金型50は、アルミ溶湯の鋳造に好適であるが、銅溶湯、錫溶湯、鋳鉄溶湯、その他の溶湯の鋳造に供することは、差し支えない。
また、本発明の円錐部57は、底面が正円、楕円、長円、歪な円の何れであってもよい。また、三角錐や四角推などの角推は、稜線が乱れの発生源となるため、好ましくない。しかし、稜線を丸めた角錐であれば、円錐部57に含められる。
よって、円錐部57は、狭義の正円錐に限定されない。
本発明は、アルミニウムの溶湯を注湯する鋳造金型に好適である。
12…溶湯、20…電磁ポンプ、35…鋳物、36…中央部、40…ナックル鋳物、41…車軸部、42…第1張り出し部、43…第2張り出し部、50…鋳造金型、53…第1キャビティ、54…第2キャビティ、56…柱部、57…円錐部、57a…頂点、57b…円錐面、58…湯口、59…主湯道、61…第1湯道、62…第2湯道。

Claims (3)

  1. 中央部と、この中央部から張り出す第1張り出し部と、前記中央部から前記第1張り出し部とは別方向へ第2張り出し部とを有する鋳物を鋳造する鋳造金型であって、
    この鋳造金型は、底面に設けられる湯口と、この湯口から立ち上がる主湯道と、この主湯道から分岐する第1湯道と、この第1湯道で溶湯が供給され前記第1張り出し部を形成する第1キャビティと、前記主湯道から分岐する第2湯道と、この第2湯道で溶湯が供給され前記第2張り出し部を形成する第2キャビティとを有し、
    前記主湯道の出口に、この主湯道へ突出する円錐部が設けられ、前記主湯道を通る溶湯が前記円錐部の円錐面に沿いながら前記第1湯道と前記第2湯道に分流されるようにしたことを特徴とする鋳造金型。
  2. 請求項1記載の鋳造金型であって、
    前記鋳物は、ナックルであり、
    前記中央部は、車軸穴を有する車軸部であり、
    前記鋳造金型は、前記車軸穴を形成する柱部を更に備え、
    前記円錐部は、前記柱部の先端に設けられていることを特徴とする鋳造金型。
  3. 請求項1又は請求項2記載の鋳造金型へアルミニウムの溶湯を注湯するアルミ鋳造方法であって、
    前記溶湯は、電磁ポンプで汲み上げられて、前記湯口から前記主湯道に供給され、前記円錐部の円錐面に沿いながら前記第1湯道と前記第2湯道に分流され、前記第1湯道を通る溶湯が前記第1キャビティに注湯され、前記第2湯道を通る溶湯が前記第2キャビティに注湯されることを特徴とするアルミ鋳造方法。
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