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JP2021096110A - 検出装置 - Google Patents

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JP2021096110A
JP2021096110A JP2019226403A JP2019226403A JP2021096110A JP 2021096110 A JP2021096110 A JP 2021096110A JP 2019226403 A JP2019226403 A JP 2019226403A JP 2019226403 A JP2019226403 A JP 2019226403A JP 2021096110 A JP2021096110 A JP 2021096110A
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Naoko Yamabe
奈緒子 山邊
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Yuichi Ogawa
雄一 小川
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Akihito Suzuki
哲仁 鈴木
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Abstract

【課題】基板の温度を所定の温度に保持することができる検出装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、検出装置は、ステージと、温度制御器と、発生器と、受信器と、プロセッサと、を備える。ステージは、サンプルが添付されている構造体を備える基板を支持する。温度制御器は、前記基板の温度を制御する。発生器は、前記構造体に電磁波を照射する。受信器は、前記構造体からの反射波又は透過波を受信する。プロセッサは、前記温度制御器を用いて前記基板の温度を目標温度に制御し、前記基板の温度が前記目標温度である間において、前記受信器が受信した反射波又は透過波の強度に基づいて被検出物を検出する。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、検出装置に関する。
検出装置には、所定の物質(被検出物)を含むサンプルが添付された基板に電磁波を照射し、基板から反射する電磁波の強度に基づいて被検出物を検出するものがある。そのような検出装置は、被検出物が基板に付着することで生じる反射率の変化を検出する。
基板を構成する基材又は構造体の電気的特性は、温度によって変化することがある。
従来、検出装置は、基板の温度変化によって適切に被検出物を検出することができないことがある。
特開2017−194361号公報
上記の課題を解決するために、基板の温度を所定の温度に保持することができる検出装置を提供する。
実施形態によれば、検出装置は、ステージと、温度制御器と、発生器と、受信器と、プロセッサと、を備える。ステージは、サンプルが添付されている構造体を備える基板を支持する。温度制御器は、前記基板の温度を制御する。発生器は、前記構造体に電磁波を照射する。受信器は、前記構造体からの反射波又は透過波を受信する。プロセッサは、前記温度制御器を用いて前記基板の温度を目標温度に制御し、前記基板の温度が前記目標温度である間において、前記受信器が受信した反射波又は透過波の強度に基づいて被検出物を検出する。
図1は、実施形態に係る検出装置の構成例を概略的に示す図である。 図2は、実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る基板の構成例を概略的に示す上面図である。 図4は、実施形態に係る基板の構成例を概略的に示す断面図である。 図5は、実施形態に係る検出装置の動作例を示すフローチャートである。 図6は、実施形態に係る検出装置の動作例を示すフローチャートである。 図7は、実施形態に係る検出装置の動作例を示すフローチャートである。 図8は、実施形態に係る基板の反射率の例を示すグラフである。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。なお、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは適宜、設計変更することができる。
実施形態に係る検出装置は、サンプルに含まれる特定の菌などの有機物(被検出物)の有無又は量を検出する。被検出物は、磁性ビーズなどが修飾されているものであってもよい。
検出装置は、空隙が設けられた構造体を有する基板に対して所定の周波数を有する電磁波を照射する。検出装置は、基板から反射した電磁波を検出する。検出センサは、サンプルが添付された構造体で反射した電磁波の強度に基づいてサンプルに含まれる被検出物の有無又は量を検出する。
図1は、検出装置1の構成例を概略的に示す。図1が示すように、検出装置1は、制御装置11、電磁波発生器12、光学系13、ステージ16、光学系17、電磁波受信器18、基板20、温度制御器31、ファン32及び温度センサ33などを備える。制御装置11と電磁波発生器12、ステージ16、電磁波受信器18、温度制御器31、ファン32及び温度センサ33とは、互いに電気的に接続されている。
なお、検出装置1は、図1が示すような構成の他に必要に応じた構成をさらに具備したり、検出装置1から特定の構成が除外されたりしてもよい。
制御装置11は、検出装置1全体を制御する。制御装置11は、制御信号を送信し各部を制御する。また、制御装置11は、検出装置1の各部から種々の信号を受信する。たとえば、制御装置11は、電磁波発生器12に電磁波を照射させる。また、制御装置11は、電磁波受信器18が検出した電磁波の強度を取得する。制御装置11は、電磁波の強度などに基づいて基板20に添付されている被検出物を検出する。
制御装置11については、後に詳述する。
電磁波発生器12は、制御装置11の制御に従って基板20に電磁波(照射波)を照射する。たとえば、電磁波発生器12は、制御装置11から印加される電圧に応じた周波数の電磁波を照射する。たとえば、電磁波発生器12は、数テラヘルツ程度の周波数の電磁波を照射する。
光学系13は、照射波の焦点を基板20上に合わせるレンズである。たとえば、光学系13は、複数のレンズから構成される。
ステージ16は、基板20、温度制御器31、ファン32及び温度センサ33を支持する部材である。ステージ16は、所定の台に固定さている。ステージ16は、制御装置11からの制御に従って基板20を移動させる。たとえば、ステージ16は、制御装置11からの制御に従って移動する。ステージ16は、X軸方向(たとえば、図1の左右方向)、Y軸方向(たとえば、図1に対して鉛直方向)及びZ軸方向(たとえば、図1の上下方向)に基板20を移動させる。
また、ステージ16は、制御装置11からの制御に従って所定の軸を中心軸として基板20を回転させる。
光学系17は、基板20で反射した電磁波(反射波)の焦点を電磁波受信器18に合わせるためのレンズである。たとえば、光学系13は、複数のレンズから構成される。
電磁波受信器18は、反射波の強度を測定する。たとえば、電磁波受信器18は、反射波の強度に応じた電圧を制御装置11に出力する。たとえば、電磁波受信器18は、フォトトランジスタなどから構成される。
温度制御器31は、制御装置11からの制御に従って基板20の温度を制御する。温度制御器31は、ステージ16上に形成されている。温度制御器31は、基板20を積載する。即ち、温度制御器31は、基板20の所定の一面に接触する。
温度制御器31は、制御装置11からの制御に従って基板20を制御する。即ち、温度制御器31は、制御装置11からの制御に従って加熱又は冷却する。たとえば、温度制御器31は、ペルチェ素子(温度制御素子)などから構成される。
ファン32は、制御装置11からの制御に従って温度制御器31に送風する。即ち、ファン32は、温度制御器31を冷却する。ファン32は、温度制御器31が設置されている場所付近に形成されている。
温度センサ33は、基板20の温度を測定する。たとえば、温度センサ33は、基板20の温度に応じた電圧を制御装置11に出力する。たとえば、温度センサ33は、サーミスタなどから構成される。
図2は、検出装置1の制御系の構成例を示すブロック図である。図2が示すように、検出装置1は、制御装置11、電磁波発生器12、ステージ16、電磁波受信器18、温度制御器31、ファン32及び温度センサ33などを備える。電磁波発生器12、電磁波受信器18、温度制御器31、ファン32及び温度センサ33は、前述の通りである。
ステージ16は、X軸モータ127、Y軸モータ128、Z軸モータ129及び回転モータ130などから構成される。
X軸モータ127は、制御装置11からの制御に従って、基板20をX軸方向に移動させるためのモータである。X軸モータ127は、ベルト又はギアなどを用いて基板20をX軸方向に移動させる。
Y軸モータ128は、制御装置11からの制御に従って、基板20をY軸方向に移動させるためのモータである。Y軸モータ128は、ベルト又はギアなどを用いて基板20をY軸方向に移動させる。
Z軸モータ129は、制御装置11からの制御に従って、基板20をZ軸方向に移動させるためのモータである。Z軸モータ129は、ベルト又はギアなどを用いて基板20をZ軸方向に移動させる。
回転モータ130は、制御装置11からの制御に従って、電磁波が通過する光軸を中心軸として基板20を回転させるためのモータである。回転モータ130は、ベルト又はギアなどを用いて基板20を回転に移動させる。
制御装置11は、プロセッサ111、メモリ112、アドレスデコーダ113、ドライバ114、アンプ115、A/D変換器116、ドライバ117、ドライバ118、ドライバ119、ドライバ120、ドライバ131、ドライバ132及びA/D変換器133などを備える。
アドレスデコーダ113と、プロセッサ111、メモリ112、ドライバ114、A/D変換器116、ドライバ117、ドライバ118、ドライバ119、ドライバ120、ドライバ131、ドライバ132及びA/D変換器133とは、互いに電気的に接続されている。
ドライバ114と電磁波発生器12とは、互いに電気的に接続されている。A/D変換器116とアンプ115とは、互いに電気的に接続されている。アンプ115と電磁波受信器18とは、互いに電気的に接続されている。ドライバ117とX軸モータ127とは、互いに電気的に接続されている。ドライバ118とY軸モータ128とは、互いに電気的に接続されている。ドライバ119とZ軸モータ129とは、互いに電気的に接続されている。ドライバ120と回転モータ130とは、互いに電気的に接続されている。
ドライバ131と温度制御器31とは、互いに電気的に接続されている。ドライバ132とファン32とは、互いに電気的に接続されている。A/D変換器133と温度センサ33とは、互いに電気的に接続されている。
なお、制御装置11は、図2が示すような構成の他に必要に応じた構成をさらに具備したり、制御装置11から特定の構成が除外されたりしてもよい。
プロセッサ111は、制御装置11全体の動作を制御する。たとえば、プロセッサ111は、ステージ16を制御して基板20の位置及び回転角度を制御する。また、プロセッサ111は、電磁波発生器12に電磁波を照射させる。また、プロセッサ111は、電磁波受信器18が検出した反射波の強度に基づいて被検出物を検出する。
たとえば、プロセッサ111は、CPUなどから構成される。また、プロセッサ111は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などから構成されるものであってもよい。また、プロセッサ111は、FPGA(Field Programmable Gate Array)などから構成されるものであってもよい。
メモリ112は、種々のデータを格納する。たとえば、メモリ112は、ROM、RAM及びNVMとして機能する。
たとえば、メモリ112は、制御プログラム及び制御データなどを記憶する。制御プログラム及び制御データは、制御装置11の仕様に応じて予め組み込まれる。たとえば、制御プログラムは、制御装置11で実現する機能をサポートするプログラムなどである。
また、メモリ112は、プロセッサ111の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、メモリ112は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
アドレスデコーダ113は、アドレスバスに従ってプロセッサ111からの制御信号を各部に供給する。たとえば、アドレスデコーダ113は、プロセッサ111からの制御信号が示すアドレスに基づいて、制御信号を供給する対象を決定する。
ドライバ114は、電磁波発生器12を制御するためのインターフェースである。たとえば、ドライバ114は、プロセッサ111からの制御信号に基づいて電磁波発生器12に電圧を印加する。即ち、ドライバ114は、制御信号をアナログ信号に変換して電磁波発生器12に印加する。
アンプ115は、電磁波受信器18からのセンサ信号を所定の倍率で増幅する。アンプ115は、増幅した電圧をA/D変換器116に出力する。
A/D変換器116は、アンプ115が出力した電圧を示すセンサ信号(たとえば、デジタル信号)を生成する。即ち、A/D変換器116は、アンプ115からの電圧をデジタル信号に変換する。A/D変換器116は、センサ信号をプロセッサ111に送信する。
ドライバ117、118、119及び120は、それぞれX軸モータ127、Y軸モータ128、Z軸モータ129及び回転モータ130を制御するためのインターフェースである。たとえば、ドライバ117、118、119及び120は、プロセッサ111からの制御信号に基づいて、それぞれX軸モータ127、Y軸モータ128、Z軸モータ129及び回転モータ130に電圧を印加する。
ドライバ131は、温度制御器31を制御するためのインターフェースである。ドライバ131は、プロセッサ111からの制御信号に基づいて、温度制御器31に電力を供給する。基板20を加熱する場合、ドライバ131は、所定の極性の電流を温度制御器31に印加する。また、基板20を冷却する場合、ドライバ131は、逆の極性の電流を温度制御器31に印加する。
また、ドライバ131は、プロセッサ111から制御信号に基づいて温度制御器31に供給する電流量を制御する。たとえば、ドライバ131は、制御信号を構成するパルスのDUTY等に基づいて電流量を制御する。
ドライバ132は、ファン32を制御するためのインターフェースである。ドライバ132は、プロセッサ111からの制御信号に従ってファン32の回転数などを制御する。
A/D変換器133は、温度センサ33が出力した電圧を示すセンサ信号(たとえば、デジタル信号)を生成する。即ち、A/D変換器133は、温度センサ33からの電圧をデジタル信号に変換する。A/D変換器133は、センサ信号をプロセッサ111に送信する。
なお、電磁波受信器18は、アンプ115を含むものであってもよい。また、電磁波受信器18は、アンプ115及びA/D変換器116を含むものであってもよい。
また、温度センサ33は、A/D変換器133を含むものであってもよい。
また、ステージ16は、X軸モータ127、Y軸モータ128、Z軸モータ129及び回転モータ130の何れか2つ以上のモータを1つのモータで実現してもよい。
次に、基板20について説明する。
図3は、基板20の上面図である。図4は、F4−F4の断面図である。
図3及び図4が示すように、基板20は、基材21及び構造体22などから構成される。
基材21は、たとえば、所定の大きさの矩形に形成される。基材21は、電磁波発生器12が照射する電磁波に対して変化を生じさせない素材から構成される。即ち、基材21は、たとえば、電磁波発生器12が照射する電磁波の周波数帯において透過性を有する素材から構成される。基材21は、シリコンから構成されるシリコンウエハなどである。また、基材21は、ポリエチレンなどの有機材料から構成されてもよい。
基材の厚さは、100〜800μmの範囲である。たとえば、基材21の厚さは、525μm程度である。
なお、基材21の素材及び外寸は、特定の構成に限定されるものではない。
構造体22は、基材21に支持されている。構造体22は、電磁波の反射率における周波数特性においてピークを有する。構造体22は、ピークに寄与する所定の形状の構造体から構成される。構造体22は、例えば、電磁波発生器12が照射する電磁波の周波数帯においてピークを有する。
構造体22に被検出物が付着すると、構造体22の反射率は、変化する。
構造体22は、環状構造である。構造体22は、環の一部が切断する構造である。たとえば、構造体22は、C字型に形成される。
構造体22は、金又はアルミニウム(金属)などの導電体から形成される。構造体22は、複数の層を備える構造であってもよい。たとえば、構造体22は、基材21との接着層としてクロム又はチタンなどの層を備えてもよい。
たとえば、構造体22の外寸は、18μm程度である。また、構造体22の幅(環の幅)は、3μm程度である。また、構造体22の厚さは、0.1μmから50μmの範囲である。構造体22の厚さは、0.2μm程度である。
なお、構造体22は、電磁波に共振するものであればよく、構造体22の形状、大きさ及び個数は、特定の構成に限定されるものではない。
構造体22は、分割リング共振器を形成する。構造体22は、分割リング共振器によってLCR(コイル、コンデンサ、抵抗)回路を形成する。構造体22は、LCR回路によって所定の共振周波数において共振特性を有する。
構造体22は、周期的に複数個配置される周期構造体として基材21上に複数個形成されている。
なお、構造体22は、基材21上に形成される層であって、所定の形状の空隙を有するものであってもよい。たとえば、構造体22は、環の一部が切断する形状(C字型)の空隙を周期的に複数個有するものであってもよい。
次に、制御装置11が実現する機能について説明する。以下の機能は、制御装置11のプロセッサ111がメモリ112などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
ここでは、構造体22に、被検出物が含まれる(含まれ得る)サンプルが添付されているものとする。たとえば、ユーザは、構造体22に、液状のサンプルを添付し乾燥させる。
まず、プロセッサ111は、温度制御器31を用いて基板20の温度を所定の温度(目標温度(たとえば、25℃程度))に保持する機能を有する。
プロセッサ111は、ステージ16に基板20がセットされると、検出動作を開始する。たとえば、プロセッサ111は、操作部などを通じて検出動作を開始する操作の入力を受け付ける。また、プロセッサ111は、センサなどを用いてステージ16に基板20がセットされたことを検知すると、検出動作を開始してもよい。
検出動作を開始すると、プロセッサ111は、メモリ112から目標温度を取得する。メモリ112は、予め目標温度を格納する。
目標温度を取得すると、プロセッサ111は、温度センサ33を用いて基板20の温度を測定する。即ち、プロセッサ111は、A/D変換器133から基板20の温度を示すセンサ信号を取得する。
基板20の温度を測定すると、プロセッサ111は、基板20の温度と目標温度とが一致するか判定する。たとえば、プロセッサ111は、基板20の温度と目標温度との差が所定の閾値以下であるか判定する。
基板20の温度が目標温度よりも低い場合、温度制御器31は、プロセッサ111の制御に基づいて基板20を加熱する。
また、基板20の温度が目標温度よりも高い場合、温度制御器31は、プロセッサ111の制御に基づいて基板20を冷却する。ここで、ファン32は、プロセッサ111の制御に基づいて温度制御器31に送風してもよい。
基板20の温度と目標温度とが一致する場合、プロセッサ111は、再び基板20の温度を測定する動作に戻る。
プロセッサ111は、被検出物の検出が終了するまで温度制御を継続する。
また、プロセッサ111は、被検出物を検出する機能として以下の機能を有する。
まず、プロセッサ111は、電磁波発生器12からの電磁波が構造体22に照射される位置に基板20を搬送させる制御を行う機能を有する。
検出動作が開始すると、ステージ16は、プロセッサ111の制御に基づいて基板20を電磁波発生器12からの照射波が構造体22に照射される位置に搬送する。即ち、プロセッサ111は、X軸モータ127、Y軸モータ128及びZ軸モータ129を制御して、電磁波発生器12からの照射波が構造体22に照射される位置に基板20を搬送させる。
また、プロセッサ111は、基板の20の温度と目標温度とが一致する間において構造体22に電磁波発生器12からの電磁波を照射させる制御を行う機能を有する。
ステージ16が基板20を搬送すると、プロセッサ111は、基板20の温度と目標温度とが一致するまで待機する。基板20の温度と目標温度とが一致すると、電磁波発生器12は、プロセッサ111の制御に基づいて構造体22に電磁波を照射する。即ち、プロセッサ111は、ドライバ114を用いて電磁波発生器12に所定の電圧を印加させる。
また、プロセッサ111は、構造体22からの反射波の強度(受信強度)を取得する機能を有する。
電磁波受信器18は、反射波を受信すると、受信強度に対応する電圧をアンプ115に出力する。アンプ115は、電磁波受信器18からの電圧を増幅してA/D変換器116に出力する。
A/D変換器116は、アンプ115からの電圧を示すセンサ信号をプロセッサ111に出力する。
プロセッサ111は、A/D変換器116からのセンサ信号を受信することで、反射波の強度を取得する。
また、プロセッサ111は、構造体22からの反射波の強度(受信強度)に基づいて被検出物を検出する機能を有する。
前述の通り、被検出物が構造体22に添付されると、構造体22の反射率は、変化する。
プロセッサ111は、電磁波発生器12が照射する電磁波の強度(照射強度)と受信強度とに基づいて構造体22の反射率を算出する。
また、プロセッサ111は、被検出物が添付されていない場合における構造体22の反射率をメモリ112などから取得する。
プロセッサ111は、両反射率が一致する場合(たとえば、両反射率の差が所定の閾値以下である場合)、構造体22に被検出物が存在しないと判定する。
また、プロセッサ111は、両反射率が一致しない場合(たとえば、両反射率の差が所定の閾値より大きい場合)、構造体22に被検出物が存在すると判定する。また、プロセッサ111は、両反射率の差に基づいて構造体22に存在する被検出物の量を判定する。
プロセッサ111は、被検出物の有無及び量を判定すると、判定結果(検出結果)を出力する。たとえば、プロセッサ111は、表示部に判定結果を表示させる。また、プロセッサ111は、通信インターフェースなどを通じて外部装置に判定結果を送信してもよい。
次に、制御装置11の動作例について説明する。
図5は、制御装置11の動作例について説明するためのフローチャートである。
ここでは、ステージ16に基板20がセットされたものとする。
制御装置11のプロセッサ111は、基板20の温度制御を行う(ACT1)。また、プロセッサ111は、ACT1と並行して、基板20の構造体22に添付されている被検出物を検出する検出処理を行う(ACT2)。
ACT1及びACT2が完了すると、プロセッサ111は、動作を終了する。
次に、プロセッサ111が基板20の温度制御を行う動作例(ACT1)について説明する。
図6は、プロセッサ111が基板20の温度制御を行う動作例(ACT1)について説明するためのフローチャートである。
まず、プロセッサ111は、目標温度を取得する(ACT11)。目標温度を取得すると、プロセッサ111は、温度センサ33を用いて基板20の温度を測定する(ACT12)。
基板20の温度を測定すると、プロセッサ111は、測定した温度と目標温度とが一致するか判定する(ACT13)。測定した温度と目標温度とが一致しないと判定すると(ACT13、NO)、プロセッサ111は、測定した温度が目標温度より低いか判定する(ACT14)。
測定した温度が目標温度より低いと判定すると(ACT14、YES)、プロセッサ111は、温度制御器31に基板20を加熱させる(ACT15)。なお、プロセッサ111は、測定した温度と目標温度との差に基づいて温度制御器31に出力する電流量を制御してもよい。
測定した温度が目標温度より高いと判定すると(ACTNO、YES)、プロセッサ111は、温度制御器31に基板20を冷却させる(ACT16)。なお、プロセッサ111は、測定した温度と目標温度との差に基づいて温度制御器31に出力する電流量を制御してもよい。
温度制御器31に基板20を加熱させた場合(ACT15)、又は、温度制御器31に基板20を冷却させた場合(ACT16)、プロセッサ111は、ACT12に戻る。
測定した温度と目標温度とが一致すると判定すると(ACT13、YES)、プロセッサ111は、検出処理(ACT2)が終了したか判定する(ACT17)。検出処理が終了していないと判定すると(ACT17、NO)、プロセッサ111は、ACT12に戻る。
検出処理が終了したと判定すると(ACT17、YES)、プロセッサ111は、動作を終了する。
次に、プロセッサ111が検出処理を行う動作例(ACT2)について説明する。
図7は、プロセッサ111が検出処理を行う動作例(ACT2)について説明するためのフローチャートである。
まず、プロセッサ111は、ステージ16に、基板20を電磁波発生器12からの照射波が構造体22に照射される位置に基板20を搬送させる(ACT21)。基板20を搬送させると、プロセッサ111は、基板20の温度(ACT12で測定された温度)と目標温度とが一致するか判定する(ACT22)。
基板20の温度と目標温度とが一致しないと判定すると(ACT22、NO)、プロセッサ111は、ACT22に戻る。
基板20の温度と目標温度とが一致すると判定すると(ACT22、YES)、電磁波発生器12に、構造体22に電磁波を照射させる(ACT23)。構造体22に電磁波が照射されると、プロセッサ111は、電磁波受信器18を用いて受信強度を取得する(ACT24)。
受信強度を取得すると、プロセッサ111は、受信強度などに基づいて構造体22において被検出物を検出する(ACT25)。即ち、プロセッサ111は、被検出物の有無及び量を判定する。
被検出物を検出すると、プロセッサ111は、検出結果を出力する(ACT26)。検出結果を出力すると、プロセッサ111は、動作を終了する。
次に、構造体22の反射率について説明する。
図8は、構造体22の反射率を説明するためのグラフである。
図8において、横軸は、電磁波の周波数を示す。縦軸は、反射率を示す。ここで、f1は、電磁波発生器12が照射する電磁波の周波数である。
図8は、グラフ41、グラフ42、グラフ51及びグラフ52を示す。
グラフ41は、基板20の温度がT1(温度変化前)であり構造体22に被検出物が存在しない場合における周波数特性を示す。図8が示すように、f1を有する電磁波が構造体22に照射される場合、構造体22の反射率は、s1である。
グラフ42は、基板20の温度がT1であり構造体22にある量の被検出物が存在する場合における周波数特性を示す。図8が示すように、f1を有する電磁波が構造体22に照射される場合、構造体22の反射率は、s11である。
グラフ51は、基板20の温度がT1と異なるT2(目標温度)であり構造体22に被検出物が存在しない場合における周波数特性を示す。図8が示すように、f1を有する電磁波が構造体22に照射される場合、構造体22の反射率は、s2である。
グラフ52は、基板20の温度がT2であり構造体22にある量の被検出物が存在する場合における周波数特性を示す。図8が示すように、f1を有する電磁波が構造体22に照射される場合、構造体22の反射率は、s21である。
図8が示すように、s1とs2とは、互いに異なる値である。即ち、構造体22に被検出物が存在しない場合において、基板20の温度が異なると反射率も異なる。
同様に、s11とs21とは、互いに異なる値である。即ち、構造体22にある量の被検出物が存在する場合においても、基板20の温度が異なると反射率も異なる。
そのため、基板20の温度が目標温度と異なる(たとえば、基板20の温度がT1である)場合、プロセッサ111は、適切に被検出物の有無又は量を検出することができないおそれがある。本願では、検出装置は、基板20の温度を目標温度にしてから検出を行うため、基板20の温度変化の影響を防止する。
なお、検出装置1は、構造体22を透過する透過波の強度に基づいて被検出物を検出するものであってもよい。たとえば、電磁波受信器18は、基板20に対して電磁波発生器12と対向する位置に形成される。電磁波受信器18は、基板20を透過した透過波の強度を測定する。
また、検出装置1は、サンプルを添付していない構造体22からの反射波の強度を測定するものであってもよい。この場合、プロセッサ111がサンプルを添付していない構造体22からの反射波の強度を測定する。その後、ユーザは、構造体22にサンプルを添付する。プロセッサ111は、サンプルを添付した構造体22からの反射波の強度を測定する。プロセッサ111は、両強度に基づいて被検出物を検出する。
以上のように構成された検出装置は、サンプルが添付されている基板の温度を所定の目標温度に保持する。検出装置は、基板の温度が目標温度に保持されている間において、基板に電磁波を照射し基板からの反射波の強度を測定する。検出装置は、測定した強度に基づいて被検出物を検出する。その結果、検出装置は、基板の温度変化によって生じる反射率の変化を防止することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…検出装置、11…制御装置、12…電磁波発生器、13…光学系、16…ステージ、17…光学系、18…電磁波受信器、20…基板、21…基材、22…構造体、31…温度制御器、32…ファン、33…温度センサ、41…グラフ、42…グラフ、51…グラフ、52…グラフ、111…プロセッサ、112…メモリ、113…アドレスデコーダ、114…ドライバ、115…アンプ、116…A/D変換器、117…ドライバ、118…ドライバ、119…ドライバ、120…ドライバ、127…X軸モータ、128…Y軸モータ、129…Z軸モータ、130…回転モータ、131…ドライバ、132…ドライバ、133…A/D変換器。

Claims (5)

  1. サンプルが添付されている構造体を備える基板を支持するステージと、
    前記基板の温度を制御する温度制御器と、
    前記構造体に電磁波を照射する発生器と、
    前記構造体からの反射波又は透過波を受信する受信器と、
    前記温度制御器を用いて前記基板の温度を目標温度に制御し、
    前記基板の温度が前記目標温度である間において、前記受信器が受信した反射波又は透過波の強度に基づいて被検出物を検出する、
    プロセッサと、
    を備える検出装置。
  2. 前記温度制御器は、前記基板の一面に接触させる温度制御素子を有し、
    前記受信器は、前記構造体からの反射波を受信する、
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記温度制御素子は、ペルチェ素子から構成される、
    請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記基板は、前記構造体を支持し、シリコンから構成される基材を備え、
    前記構造体は、導電体を含む、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の検出装置。
  5. 前記基板の温度を測定する温度センサを備え、
    前記プロセッサは、前記温度センサが測定した温度に基づいて前記基板の温度を制御する、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の検出装置。
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