JP2021067830A - 議事録作成システム - Google Patents
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Abstract
Description
<本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1の全体構成例>
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1の全体構成について説明する。本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1は、例えば、1つの会議室において会議が行われる場合に使用されるものであって、図1に示されるように、主たる装置として、サーバ100および端末200等から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
まず、本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1を構成するサーバ100の構成の一態様について説明する。サーバ100は、インターネットに接続され、会議参加者等の音声の認識結果を音声認識テキスト232として出力し、音声認識テキスト232内で選択した内容から議事録233を作成するサービス等を提供する。サーバ100は、図5に示されるように、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)110、メモリ120、操作部140および通信インターフェイス150を含む。
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ100の各部を制御する。例えば、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read Only Memory)等であり、サーバ100に内包されているものであってもよいし、サーバ100の各種インターフェイスに着脱可能なものであってもよいし、サーバ100からアクセス可能な他の装置の記録媒体であってもよい。メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、その他の第1実施形態に係るサービスに利用されるデータベース等を記憶する。
操作部140は、サービスの管理者等の命令を受け付けて、当該命令をCPU110に入力する。
通信インターフェイス150は、CPU110からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータ等を介して、端末200等の他の装置に送信する。逆に、通信インターフェイス150は、インターネット、キャリア網、ルータ等を介して端末200等の他の装置からのデータを受信して、CPU110に受け渡す。
次に、本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1を構成する端末200の一態様について説明する。端末200は、会議参加者等に使用され、主に、会議参加者等の音声を取得し、取得した音声データをサーバ100に送信したり、サーバ100から送信された音声認識結果等を受信して表示するためのものである。本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1おいて、端末200は、パーソナルコンピュータやタブレット端末やスマートフォン等である。また、端末200は、ルータやインターネットやキャリア網等を介して、サーバ100が提供する各種のサービスを利用可能である。端末200は、図8に示されるように、主たる構成要素として、CPU210、メモリ220、ディスプレイ230、操作部240、通信インターフェイス250、スピーカ260、マイク270およびプロジェクタ280等を含む。
CPU210は、メモリ220あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、端末200の各部を制御する。
メモリ220は、各種のRAMや、各種のROM等である。メモリ220は、CPU210によって実行されるプログラムや、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、サーバ100から受信したデータ、操作部240を介して入力されたデータ等を記憶する。
ディスプレイ230は、CPU210からの信号に基づいて、テキスト、画像、映像等を表示する。例えば、CPU210は、通信インターフェイス250を介してサーバ100から送られてくるデータ基づいて、図2〜4に示されるような音声認識テキスト232および議事録233を同時にディスプレイ230に表示する。なお、ディスプレイ230は、タッチパネル機能を有していてもよい。
操作部240は、マウス、キーボード、ボタンおよびタッチパネル等であり、ユーザからの各種命令をCPU210に入力する。
通信インターフェイス250は、無線LAN通信あるいは有線LAN等の通信モジュールである。通信インターフェイス250は、サーバ100等の他の装置との間でデータの送受信を仲介する。例えば、CPU210は、操作部240を介したキーワード辞書選択命令、その他の各種の入力情報を、通信インターフェイス250を介してサーバ100に送信したり、通信インターフェイス250を介してサーバ100から受信したデータに基づいてディスプレイ230に図2〜4に示されるような画面を表示したりする。
スピーカ260は、CPU210からの信号に基づいて、音声を出力する。なお、音声を出力する機器は、スピーカ260に限定されていない。つまり、ヘッドホン、イヤホンまたはヘッドセット等の機器が用いられてもよい。
マイク270は、会議参加者等の音声を取得する。マイク270は、有線接続または無線接続によって端末200に接続される。なお、ここで、マイク270は会議参加者数と同じ数だけ用意され、会議参加者1人に1つのマイクが用意されることが好ましい。
プロジェクタ280は、図1に示されるように、ディスプレイ230に表示されている画面をスクリーンに映し出し、ディスプレイ230に表示されている画面を会議参加者が共有できるようにする場合に用いられる。
ここでは、図9を参照して、本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1の利用方法および情報処理概要について説明する。まず、会議参加者(会議主催者を含む)等は、会議が始まる前に、第1照合テーブル121(図6参照)および第2照合テーブル122(図7参照)を作成しておく。第1照合テーブル121および第2照合テーブル122は、サーバ100において作成されてサーバ100のメモリ120に記憶されてもよいし、端末200において作成されて通信インターフェイス150を介してサーバ100のメモリ120に記憶されてもよい。
図9に示されるように「キーワードによる議事録作成」が選ばれた場合、サーバ100のCPU110は、キーワード辞書を基に議事録233を自動的に作成する。より詳細には、会議参加者等は、図2に示されるように、マウスポインタ240Aを用いて「キーワードによる議事録作成ボタン234」を選ぶ(例えば、クリックする)。そして、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して端末200からの議事録作成方法の選択結果を受け付け、会議が始まる前に選択したキーワード辞書に登録されているキーワードが含まれている音声認識テキスト232を選択して議事録233を自動的に作成する。例えば、キーワード辞書に「売上」「B社」が登録されている場合、サーバ100のCPU110は、図2に示されるように、「売上」「B社」を含んでいる破線で囲まれた音声認識テキスト232を自動的に選択する。そして、サーバ100のCPU110は、図2に示されるように、選択した音声認識テキスト232から議事録233を自動的に作成する。
図9に示されるように「AIによる議事録作成」が選ばれた場合(サーバ100のCPU110がステップS120の処理を実行する場合)、サーバ100のCPU110は、学習モデルに基づいてAIで議事録233を自動的に作成する。より詳細には、会議参加者等は、マウスポインタ240Aを用いて「AIによる議事録作成ボタン235」を選ぶ(例えば、クリックする)。そして、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して端末200からの議事録作成方法の選択結果を受け付け、会議が始まる前に選択した学習モデルを基に音声認識テキスト232を選択して議事録233をAIで自動的に作成する。
図9に示されるように「ユーザ投票による議事録作成」が選ばれた場合、サーバ100のCPU110は、会議参加者等の投票を基に議事録233を作成する。より詳細には、各会議参加者等は、図3に示されるように、マウスポインタ240Aを用いて自身の名前の欄のチェックボックス237を選択することで、議事録233に残すべきと判断した音声認識テキスト232に投票する。そして、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して、各会議参加者等の投票を端末200から受け付け、第2照合テーブル122を参照して重み付け処理を行う。重み付け処理では、例えば、「田中」による投票は3人分の投票とし、「佐藤」による投票は2人分の投票とする。そして、サーバ100のCPU110は、得票が所定値以上(例えば、3人以上)である音声認識テキスト232を選択し、選択した音声認識テキスト232から議事録233を作成する。また、重み付け係数および得票の所定値は、会議が始まる前にあらかじめ設定されていることが好ましい。なお、自身の名前の欄のチェックボックス237を選択した各会議参加者等がマウスポインタ240Aを用いて同じチェックボックス237をもう一度選択した場合、議事録233に残すべきと判断した音声認識テキスト232に対する投票を取り消す処理が行われてもよい。そして、この取り消し処理によってその音声認識テキスト232の得票が所定値以上から所定値未満になった場合、議事録233に残されていたその音声認識テキスト232は議事録233から削除されてもよい。
(1)
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、サーバ100のCPU110は、図2〜4に示されるようなWebページ231を作成する。Webページ231は、エリア231Aおよびエリア231Bから構成されている。エリア231Aには議事録233が表示され、エリア231Bには音声認識テキスト232が表示される。そして、議事録233は、選択された音声認識テキスト232の内容から作成されている。このため、この議事録作成システム1では、議事録233の閲覧者が会議の要点を容易に把握することができる。また、どの音声認識テキスト232が選択されて議事録233が作成されているかを確認することができ、議事録233に残すべき音声認識テキスト232が選択されていないことを見落とさないようにすることができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して端末200からの議事録作成方法の選択結果を受け付け、会議が始まる前に選択したキーワード辞書に登録されているキーワードが含まれている音声認識テキスト232を選択して議事録233を自動的に作成することができる。このため、この議事録作成システム1では、手間をかけることなく議事録233を作成することができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して端末200からの議事録作成方法の選択結果を受け付け、会議が始まる前に選択した学習モデルを基にAIで音声認識テキスト232を選択して議事録233を自動的に作成することができる。このため、本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、手間をかけることなく議事録233を作成することができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して、各第1会議参加者等の投票を端末200から受け付け、第2照合テーブル122を参照して重み付け処理をする。そして、サーバ100のCPU110は、得票が所定値以上である音声認識テキスト232を選択し、選択した音声認識テキスト232から議事録233を作成する。また、サーバ100のCPU110は、第1会議参加者等によって議事録233に残すべきと判断された音声認識テキスト232において、サーバ100の通信インターフェイス150を介して、各第2会議参加者等の投票を端末200から受け付け、第2照合テーブル122を参照して重み付け処理をする。そして、サーバ100のCPU110は、得票が所定値以上である音声認識テキスト232を議事録233に含めないようにする。このため、この議事録作成システム1では、影響力のある人物等の意思を反映させやすくすることができると共に、会議中に取得した発言内容のうち不必要な発言内容を除外した(必要な発言内容のみを残した)議事録233を作成することができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、サーバ100のCPU110は、「取得した音声を発した会議参加者名」および「取得した音声の認識結果」を音声認識テキスト232として出力する。そして、この音声認識テキスト232から議事録233が作成される。このため、この議事録作成システム1では、音声認識テキスト232内および議事録233内に示された発言がどの会議参加者等による発言であるかを特定することができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、会議参加者等は、音声認識テキスト232が出力された後に、必要に応じて音声認識テキスト232の内容の一部または全部を修正することができる。このため、この議事録作成システム1では、音声の認識結果に誤りがある場合、その認識結果を修正することで正しい結果を会議参加者等に伝えることができ、延いては音声の誤った認識結果から議事録233が作成されることを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、会議参加者等は、議事録233が作成された後に、必要に応じて議事録233の内容の一部または全部を削除することができる。つまり、議事録233に残すべきではない内容(例えば、一定の役職以上の人にのみ共有されている情報、企業秘密情報等)が選択されて議事録233として作成されていた場合に、当該内容を削除することができる。このため、この議事録作成システム1では、作成された議事録233から情報漏洩等が起きることを防ぐことができる。
(A)
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1のサーバ100や端末200等の各装置の役割の一部または全部を他の装置が実行してもよい。例えば、図10に示される音声認識部100A、情報処理部100Bおよび選択部100Cが、端末200や他の装置によって実現されてもよい。あるいは、端末200のCPU210がメモリ220のプログラムを実行することによって、図9に示される処理の一部または全部が実現されてもよい。サーバ100のCPU110が、端末200から送信された音声データ受信し、音声の内容を認識して認識結果を音声認識テキスト232として出力していたが、例えば、端末200のCPU210が、音声の内容を認識して認識結果を音声認識テキスト232として出力してもよい。かかる場合、端末200は、端末200の通信インターフェイス250を介して音声認識テキスト232をサーバ100に送信することになる。なお、図9に示される処理の一部または全部を実行するためのプログラムを、端末200がインターネット等を介してダウンロード可能であることが好ましい。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、サーバ100のCPU110は、端末200のマイク270の識別情報を第1照合テーブル121に照合して、取得した音声を発した会議参加者名を特定していた。しかし、例えば、会議参加者の声紋データをあらかじめサーバ100のメモリ120等に記憶しておき、サーバ100のCPU110が、取得した音声を声紋データと照合して声紋認証を行い、取得した音声を発した会議参加者名(マイク270の使用者名)を認識してもよい。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して端末200からの議事録作成方法の選択結果を受け付け、選択された議事録作成方法に基づいて議事録233を作成する処理を実行していた。しかし、サーバ100のCPU110は、取得した音声の音量を認識し、その音声の音量が所定値以上である場合にその音声の内容を議事録233に含めてもよい。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、ステップS116にて「ユーザ投票による議事録作成」が選ばれた場合、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して、各会議参加者等の投票を端末200から受け付け、重み付け処理をしていた。しかし、サーバ100のCPU110は、各会議参加者等の投票を受け付けても、重み付け処理をしなくてもよい。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、ステップS116にて「ユーザ投票による議事録作成」が選ばれた場合、各会議参加者等が、図3に示されるように、マウスポインタ240Aを用いて自身の名前の欄のチェックボックス237を選択することで、議事録233に残すべきと判断した音声認識テキスト232に投票していた。しかし、会議参加者等のうち権限のある者を1人選任し、権限のある者のみが、議事録233に残すべきと判断した音声認識テキスト232を選択してもよい。かかる場合、図12に示されるように、各音声認識テキスト232の左側に隣接するようにラジオボタン236が配設され、権限のある者は、ラジオボタン236を選択することで、議事録233に残すべきと判断した音声認識テキスト232を選択して議事録233を作成するとよい。なお、各音声認識テキスト232の左側にラジオボタン236およびチェックボックス237が配設され、「権限のある者のみがラジオボタン236を選択する方法」および「各会議参加者等がチェックボックス237を選択する方法」の両方によって議事録233として残す音声認識テキスト232が決められてもよい。例えば、ある音声認識テキスト232において各会議参加者等がチェックボックス237を選択して投票していない場合、権限のある者がラジオボタン236を選択すればその音声認識テキスト232は議事録233として残される。また、ある音声認識テキスト232において各会議参加者等がチェックボックス237を選択して投票している場合、その投票による得票が所定値以上であるか所定値未満であるかにかかわらず、権限のある者がラジオボタン236を選択すればその音声認識テキスト232は議事録233として残される。また、ある音声認識テキスト232において権限のある者がラジオボタン236を選択していない場合、各会議参加者がチェックボックス237を選択して投票し、その投票による得票が所定値以上であればその音声認識テキスト232は議事録233として残される。また、権限のある者は、議事録233に残すべきと判断した音声認識テキスト232を議事録233にドラッグアンドドロップすることで議事録233を作成してもよい。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、会議参加者等は、図4に示されるように、マウスポインタ240Aを用いて、Webページ231内の議事録233の内容の一部または全部を選択し、選択した内容の削除指示を行っていた。そして、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して端末200からの削除指示を受け付け、選択された内容を削除していた。しかし、サーバ100のCPU110は、選択された内容の削除の可否を投票によって受け付けてもよい。そして、サーバ100のCPU110は、得票が所定値以上である場合、選択された内容を削除する。なお、サーバ100のCPU110は、投票受け付けた際に、所定の重み係数に従って各投票を重み付け処理してもよい。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1において、会議参加者等の話し方の癖、会議参加者等の方言、会議の議題、企業内や業界内でのみで使用される用語(例えば、社内用語、業界用語等)等に対応した音声認識を行うための音声認識辞書がサーバ100のメモリ120に記憶されてもよい。かかる場合、サーバ100のCPU110は、AIによる学習を利用することによって、音声認識辞書を基に、取得した音声の内容を認識する。これによって、取得した音声の内容の認識結果の精度を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1において、企業内や業界内のみで使用される用語を一般的な用語に変換するための変換辞書がサーバ100のメモリ120に記憶されてもよい。これによって、企業内や業界内のみで使用される用語を知らない者が議事録233を閲覧しても会議の内容を理解することができ、変形例(I)に記載の翻訳処理時に翻訳結果の精度を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1は、多言語(少なくとも2つ以上の言語)が用いられる場合であっても適用することができる。まず、会議参加者が発した音声の言語で出力された音声認識テキスト232が、1つのWebページ231内のエリア231Bに表示される。次に、音声認識テキスト232が、会議参加者が発した音声の言語以外の1または複数の言語に翻訳され、翻訳結果が、会議参加者が発した音声の言語以外の言語毎に翻訳テキストとして出力される。そして、会議参加者が発した音声の言語以外の言語毎にWebページ231が作成されて、各Webページ231内のエリア231Bに各翻訳テキストが表示される。つまり、会議で用いられる言語の数だけWebページ231が作成されて、各Webページ231が端末200に並べられて表示されることになる。このため、会議参加者等は、多言語による会議であっても、各会議参加者等の言語で議事録233を確認することができる。なお、音声認識テキスト232を取得した音声以外の言語に翻訳する処理は、サーバ100のCPU110によって行われるとよい。かかる場合、会議参加者等は、使用されるマイク毎にそのマイクの使用者名に加えてそのマイクの使用者の言語等を格納した照合テーブル(図示せず)を会議前に作成しておくとよい。これによって、会議参加者が発した音声の言語(例えば、日本語)を認識することができると共に、会議参加者が発した音声の言語を他のどの言語(例えば、英語、中国語等)に翻訳するかを認識することができる。
第1実施形態に係る議事録作成システム1において、サーバ100のCPU110は、作成された議事録233から音声合成により音声データを生成してもよい。これによって、会議参加者等は、端末200(例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末やスマートフォン)のスピーカ260やデジタルオーディオプレーヤー等から出力される音声を聞くことで、視覚で確認しなくても会議の内容を把握することができる。
第1実施形態に係る議事録作成システム1において、サーバ100のCPU110は、議事録233に残すべきと判断された音声認識テキスト232において、「議事録233に残すための投票をした会議参加者等以外の会議参加者等の投票」をさらに受け付けていた。そして、サーバ100のCPU110は、その投票による得票が所定値以上である音声認識テキスト232を議事録233に含めないようにしていた。しかし、サーバ100のCPU110は、「議事録233に残すための投票をした会議参加者等以外の会議参加者等の投票」だけでなく、「議事録233に残すための投票をした会議参加者等の投票」も受け付けてもよい。これは、一度は議事録233に残すための投票をしたが議事録233に残すべきではないという考えに変わった会議参加者等からの投票を受け付けるためである。
上記の第1実施形態に係る議事録作成システム1は、1つの会議室において会議が行われる場合に使用されるものであった。しかし、上記の技術は、例えば、図11に示されるようなウェブ会議が行われる場合であっても適用することができる。ただし、本発明の第2実施形態に係る議事録作成システム2において、端末200は、各会議参加者に1つずつ用意されており、プロジェクタ280を含まなくてもよい。本発明の第2実施形態に係る議事録作成システム2において、図11に示される各端末200が、上記の第1実施形態に係る議事録作成システム1にて説明したWebページ231を表示する。
110 :CPU(音声認識部、情報処理部、選択部)
100A:音声認識部
100B:情報処理部
100C:選択部
200 :端末
200A:入力装置
200B:表示部
230 :ディスプレイ(表示部)
232 :音声認識テキスト
233 :議事録
270 :マイク
<本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1の全体構成例>
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1の全体構成について説明する。本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1は、例えば、1つの会議室において会議が行われる場合に使用されるものであって、図1に示されるように、主たる装置として、サーバ100および端末200等から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
まず、本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1を構成するサーバ100の構成の一態様について説明する。サーバ100は、インターネットに接続され、会議参加者等の音声の認識結果を音声認識テキスト232として出力し、音声認識テキスト232内で選択した内容から議事録233を作成するサービス等を提供する。サーバ100は、図5に示されるように、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)110、メモリ120、操作部140および通信インターフェイス150を含む。
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ100の各部を制御する。例えば、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read Only Memory)等であり、サーバ100に内包されているものであってもよいし、サーバ100の各種インターフェイスに着脱可能なものであってもよいし、サーバ100からアクセス可能な他の装置の記録媒体であってもよい。メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、その他の第1実施形態に係るサービスに利用されるデータベース等を記憶する。
操作部140は、サービスの管理者等の命令を受け付けて、当該命令をCPU110に入力する。
通信インターフェイス150は、CPU110からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータ等を介して、端末200等の他の装置に送信する。逆に、通信インターフェイス150は、インターネット、キャリア網、ルータ等を介して端末200等の他の装置からのデータを受信して、CPU110に受け渡す。
次に、本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1を構成する端末200の一態様について説明する。端末200は、会議参加者等に使用され、主に、会議参加者等の音声を取得し、取得した音声データをサーバ100に送信したり、サーバ100から送信された音声認識結果等を受信して表示するためのものである。本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1おいて、端末200は、パーソナルコンピュータやタブレット端末やスマートフォン等である。また、端末200は、ルータやインターネットやキャリア網等を介して、サーバ100が提供する各種のサービスを利用可能である。端末200は、図8に示されるように、主たる構成要素として、CPU210、メモリ220、ディスプレイ230、操作部240、通信インターフェイス250、スピーカ260、マイク270およびプロジェクタ280等を含む。
CPU210は、メモリ220あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、端末200の各部を制御する。
メモリ220は、各種のRAMや、各種のROM等である。メモリ220は、CPU210によって実行されるプログラムや、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、サーバ100から受信したデータ、操作部240を介して入力されたデータ等を記憶する。
ディスプレイ230は、CPU210からの信号に基づいて、テキスト、画像、映像等を表示する。例えば、CPU210は、通信インターフェイス250を介してサーバ100から送られてくるデータ基づいて、図2〜4に示されるような音声認識テキスト232および議事録233を同時にディスプレイ230に表示する。なお、ディスプレイ230は、タッチパネル機能を有していてもよい。
操作部240は、マウス、キーボード、ボタンおよびタッチパネル等であり、ユーザからの各種命令をCPU210に入力する。
通信インターフェイス250は、無線LAN通信あるいは有線LAN等の通信モジュールである。通信インターフェイス250は、サーバ100等の他の装置との間でデータの送受信を仲介する。例えば、CPU210は、操作部240を介したキーワード辞書選択命令、その他の各種の入力情報を、通信インターフェイス250を介してサーバ100に送信したり、通信インターフェイス250を介してサーバ100から受信したデータに基づいてディスプレイ230に図2〜4に示されるような画面を表示したりする。
スピーカ260は、CPU210からの信号に基づいて、音声を出力する。なお、音声を出力する機器は、スピーカ260に限定されていない。つまり、ヘッドホン、イヤホンまたはヘッドセット等の機器が用いられてもよい。
マイク270は、会議参加者等の音声を取得する。マイク270は、有線接続または無線接続によって端末200に接続される。なお、ここで、マイク270は会議参加者数と同じ数だけ用意され、会議参加者1人に1つのマイクが用意されることが好ましい。
プロジェクタ280は、図1に示されるように、ディスプレイ230に表示されている画面をスクリーンに映し出し、ディスプレイ230に表示されている画面を会議参加者が共有できるようにする場合に用いられる。
ここでは、図9を参照して、本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1の利用方法および情報処理概要について説明する。まず、会議参加者(会議主催者を含む)等は、会議が始まる前に、第1照合テーブル121(図6参照)および第2照合テーブル122(図7参照)を作成しておく。第1照合テーブル121および第2照合テーブル122は、サーバ100において作成されてサーバ100のメモリ120に記憶されてもよいし、端末200において作成されて通信インターフェイス150を介してサーバ100のメモリ120に記憶されてもよい。
図9に示されるように「キーワードによる議事録作成」が選ばれた場合、サーバ100のCPU110は、キーワード辞書を基に議事録233を自動的に作成する。より詳細には、会議参加者等は、図2に示されるように、マウスポインタ240Aを用いて「キーワードによる議事録作成ボタン234」を選ぶ(例えば、クリックする)。そして、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して端末200からの議事録作成方法の選択結果を受け付け、会議が始まる前に選択したキーワード辞書に登録されているキーワードが含まれている音声認識テキスト232を選択して議事録233を自動的に作成する。例えば、キーワード辞書に「売上」「B社」が登録されている場合、サーバ100のCPU110は、図2に示されるように、「売上」「B社」を含んでいる破線で囲まれた音声認識テキスト232を自動的に選択する。そして、サーバ100のCPU110は、図2に示されるように、選択した音声認識テキスト232から議事録233を自動的に作成する。
図9に示されるように「AIによる議事録作成」が選ばれた場合(サーバ100のCPU110がステップS120の処理を実行する場合)、サーバ100のCPU110は、学習モデルに基づいてAIで議事録233を自動的に作成する。より詳細には、会議参加者等は、マウスポインタ240Aを用いて「AIによる議事録作成ボタン235」を選ぶ(例えば、クリックする)。そして、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して端末200からの議事録作成方法の選択結果を受け付け、会議が始まる前に選択した学習モデルを基に音声認識テキスト232を選択して議事録233をAIで自動的に作成する。
図9に示されるように「ユーザ投票による議事録作成」が選ばれた場合、サーバ100のCPU110は、会議参加者等の投票を基に議事録233を作成する。より詳細には、各会議参加者等は、図3に示されるように、マウスポインタ240Aを用いて自身の名前の欄のチェックボックス237を選択することで、議事録233に残すべきと判断した音声認識テキスト232に投票する。そして、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して、各会議参加者等の投票を端末200から受け付け、第2照合テーブル122を参照して重み付け処理を行う。重み付け処理では、例えば、「田中」による投票は3人分の投票とし、「佐藤」による投票は2人分の投票とする。そして、サーバ100のCPU110は、得票が所定値以上(例えば、3人以上)である音声認識テキスト232を選択し、選択した音声認識テキスト232から議事録233を作成する。また、重み付け係数および得票の所定値は、会議が始まる前にあらかじめ設定されていることが好ましい。なお、自身の名前の欄のチェックボックス237を選択した各会議参加者等がマウスポインタ240Aを用いて同じチェックボックス237をもう一度選択した場合、議事録233に残すべきと判断した音声認識テキスト232に対する投票を取り消す処理が行われてもよい。そして、この取り消し処理によってその音声認識テキスト232の得票が所定値以上から所定値未満になった場合、議事録233に残されていたその音声認識テキスト232は議事録233から削除されてもよい。
(1)
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、サーバ100のCPU110は、図2〜4に示されるようなWebページ231を作成する。Webページ231は、エリア231Aおよびエリア231Bから構成されている。エリア231Aには議事録233が表示され、エリア231Bには音声認識テキスト232が表示される。そして、議事録233は、選択された音声認識テキスト232の内容から作成されている。このため、この議事録作成システム1では、議事録233の閲覧者が会議の要点を容易に把握することができる。また、どの音声認識テキスト232が選択されて議事録233が作成されているかを確認することができ、議事録233に残すべき音声認識テキスト232が選択されていないことを見落とさないようにすることができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して端末200からの議事録作成方法の選択結果を受け付け、会議が始まる前に選択したキーワード辞書に登録されているキーワードが含まれている音声認識テキスト232を選択して議事録233を自動的に作成することができる。このため、この議事録作成システム1では、手間をかけることなく議事録233を作成することができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して端末200からの議事録作成方法の選択結果を受け付け、会議が始まる前に選択した学習モデルを基にAIで音声認識テキスト232を選択して議事録233を自動的に作成することができる。このため、本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、手間をかけることなく議事録233を作成することができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して、各第1会議参加者等の投票を端末200から受け付け、第2照合テーブル122を参照して重み付け処理をする。そして、サーバ100のCPU110は、得票が所定値以上である音声認識テキスト232を選択し、選択した音声認識テキスト232から議事録233を作成する。また、サーバ100のCPU110は、第1会議参加者等によって議事録233に残すべきと判断された音声認識テキスト232において、サーバ100の通信インターフェイス150を介して、各第2会議参加者等の投票を端末200から受け付け、第2照合テーブル122を参照して重み付け処理をする。そして、サーバ100のCPU110は、得票が所定値以上である音声認識テキスト232を議事録233に含めないようにする。このため、この議事録作成システム1では、影響力のある人物等の意思を反映させやすくすることができると共に、会議中に取得した発言内容のうち不必要な発言内容を除外した(必要な発言内容のみを残した)議事録233を作成することができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、サーバ100のCPU110は、「取得した音声を発した会議参加者名」および「取得した音声の認識結果」を音声認識テキスト232として出力する。そして、この音声認識テキスト232から議事録233が作成される。このため、この議事録作成システム1では、音声認識テキスト232内および議事録233内に示された発言がどの会議参加者等による発言であるかを特定することができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、会議参加者等は、音声認識テキスト232が出力された後に、必要に応じて音声認識テキスト232の内容の一部または全部を修正することができる。このため、この議事録作成システム1では、音声の認識結果に誤りがある場合、その認識結果を修正することで正しい結果を会議参加者等に伝えることができ、延いては音声の誤った認識結果から議事録233が作成されることを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、会議参加者等は、議事録233が作成された後に、必要に応じて議事録233の内容の一部または全部を削除することができる。つまり、議事録233に残すべきではない内容(例えば、一定の役職以上の人にのみ共有されている情報、企業秘密情報等)が選択されて議事録233として作成されていた場合に、当該内容を削除することができる。このため、この議事録作成システム1では、作成された議事録233から情報漏洩等が起きることを防ぐことができる。
(A)
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1のサーバ100や端末200等の各装置の役割の一部または全部を他の装置が実行してもよい。例えば、図10に示される音声認識部100A、情報処理部100Bおよび選択部100Cが、端末200や他の装置によって実現されてもよい。あるいは、端末200のCPU210がメモリ220のプログラムを実行することによって、図9に示される処理の一部または全部が実現されてもよい。サーバ100のCPU110が、端末200から送信された音声データ受信し、音声の内容を認識して認識結果を音声認識テキスト232として出力していたが、例えば、端末200のCPU210が、音声の内容を認識して認識結果を音声認識テキスト232として出力してもよい。かかる場合、端末200は、端末200の通信インターフェイス250を介して音声認識テキスト232をサーバ100に送信することになる。なお、図9に示される処理の一部または全部を実行するためのプログラムを、端末200がインターネット等を介してダウンロード可能であることが好ましい。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、サーバ100のCPU110は、端末200のマイク270の識別情報を第1照合テーブル121に照合して、取得した音声を発した会議参加者名を特定していた。しかし、例えば、会議参加者の声紋データをあらかじめサーバ100のメモリ120等に記憶しておき、サーバ100のCPU110が、取得した音声を声紋データと照合して声紋認証を行い、取得した音声を発した会議参加者名(マイク270の使用者名)を認識してもよい。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して端末200からの議事録作成方法の選択結果を受け付け、選択された議事録作成方法に基づいて議事録233を作成する処理を実行していた。しかし、サーバ100のCPU110は、取得した音声の音量を認識し、その音声の音量が所定値以上である場合にその音声の内容を議事録233に含めてもよい。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、ステップS116にて「ユーザ投票による議事録作成」が選ばれた場合、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して、各会議参加者等の投票を端末200から受け付け、重み付け処理をしていた。しかし、サーバ100のCPU110は、各会議参加者等の投票を受け付けても、重み付け処理をしなくてもよい。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、ステップS116にて「ユーザ投票による議事録作成」が選ばれた場合、各会議参加者等が、図3に示されるように、マウスポインタ240Aを用いて自身の名前の欄のチェックボックス237を選択することで、議事録233に残すべきと判断した音声認識テキスト232に投票していた。しかし、会議参加者等のうち権限のある者を1人選任し、権限のある者のみが、議事録233に残すべきと判断した音声認識テキスト232を選択してもよい。かかる場合、図12に示されるように、各音声認識テキスト232の左側に隣接するようにラジオボタン236が配設され、権限のある者は、ラジオボタン236を選択することで、議事録233に残すべきと判断した音声認識テキスト232を選択して議事録233を作成するとよい。なお、各音声認識テキスト232の左側にラジオボタン236およびチェックボックス237が配設され、「権限のある者のみがラジオボタン236を選択する方法」および「各会議参加者等がチェックボックス237を選択する方法」の両方によって議事録233として残す音声認識テキスト232が決められてもよい。例えば、ある音声認識テキスト232において各会議参加者等がチェックボックス237を選択して投票していない場合、権限のある者がラジオボタン236を選択すればその音声認識テキスト232は議事録233として残される。また、ある音声認識テキスト232において各会議参加者等がチェックボックス237を選択して投票している場合、その投票による得票が所定値以上であるか所定値未満であるかにかかわらず、権限のある者がラジオボタン236を選択すればその音声認識テキスト232は議事録233として残される。また、ある音声認識テキスト232において権限のある者がラジオボタン236を選択していない場合、各会議参加者がチェックボックス237を選択して投票し、その投票による得票が所定値以上であればその音声認識テキスト232は議事録233として残される。また、権限のある者は、議事録233に残すべきと判断した音声認識テキスト232を議事録233にドラッグアンドドロップすることで議事録233を作成してもよい。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1では、会議参加者等は、図4に示されるように、マウスポインタ240Aを用いて、Webページ231内の議事録233の内容の一部または全部を選択し、選択した内容の削除指示を行っていた。そして、サーバ100のCPU110は、サーバ100の通信インターフェイス150を介して端末200からの削除指示を受け付け、選択された内容を削除していた。しかし、サーバ100のCPU110は、選択された内容の削除の可否を投票によって受け付けてもよい。そして、サーバ100のCPU110は、得票が所定値以上である場合、選択された内容を削除する。なお、サーバ100のCPU110は、投票受け付けた際に、所定の重み係数に従って各投票を重み付け処理してもよい。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1において、会議参加者等の話し方の癖、会議参加者等の方言、会議の議題、企業内や業界内でのみで使用される用語(例えば、社内用語、業界用語等)等に対応した音声認識を行うための音声認識辞書がサーバ100のメモリ120に記憶されてもよい。かかる場合、サーバ100のCPU110は、AIによる学習を利用することによって、音声認識辞書を基に、取得した音声の内容を認識する。これによって、取得した音声の内容の認識結果の精度を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1において、企業内や業界内のみで使用される用語を一般的な用語に変換するための変換辞書がサーバ100のメモリ120に記憶されてもよい。これによって、企業内や業界内のみで使用される用語を知らない者が議事録233を閲覧しても会議の内容を理解することができ、変形例(I)に記載の翻訳処理時に翻訳結果の精度を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る議事録作成システム1は、多言語(少なくとも2つ以上の言語)が用いられる場合であっても適用することができる。まず、会議参加者が発した音声の言語で出力された音声認識テキスト232が、1つのWebページ231内のエリア231Bに表示される。次に、音声認識テキスト232が、会議参加者が発した音声の言語以外の1または複数の言語に翻訳され、翻訳結果が、会議参加者が発した音声の言語以外の言語毎に翻訳テキストとして出力される。そして、会議参加者が発した音声の言語以外の言語毎にWebページ231が作成されて、各Webページ231内のエリア231Bに各翻訳テキストが表示される。つまり、会議で用いられる言語の数だけWebページ231が作成されて、各Webページ231が端末200に並べられて表示されることになる。このため、会議参加者等は、多言語による会議であっても、各会議参加者等の言語で議事録233を確認することができる。なお、音声認識テキスト232を取得した音声以外の言語に翻訳する処理は、サーバ100のCPU110によって行われるとよい。かかる場合、会議参加者等は、使用されるマイク毎にそのマイクの使用者名に加えてそのマイクの使用者の言語等を格納した照合テーブル(図示せず)を会議前に作成しておくとよい。これによって、会議参加者が発した音声の言語(例えば、日本語)を認識することができると共に、会議参加者が発した音声の言語を他のどの言語(例えば、英語、中国語等)に翻訳するかを認識することができる。
第1実施形態に係る議事録作成システム1において、サーバ100のCPU110は、作成された議事録233から音声合成により音声データを生成してもよい。これによって、会議参加者等は、端末200(例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末やスマートフォン)のスピーカ260やデジタルオーディオプレーヤー等から出力される音声を聞くことで、視覚で確認しなくても会議の内容を把握することができる。
第1実施形態に係る議事録作成システム1において、サーバ100のCPU110は、議事録233に残すべきと判断された音声認識テキスト232において、「議事録233に残すための投票をした会議参加者等以外の会議参加者等の投票」をさらに受け付けていた。そして、サーバ100のCPU110は、その投票による得票が所定値以上である音声認識テキスト232を議事録233に含めないようにしていた。しかし、サーバ100のCPU110は、「議事録233に残すための投票をした会議参加者等以外の会議参加者等の投票」だけでなく、「議事録233に残すための投票をした会議参加者等の投票」も受け付けてもよい。これは、一度は議事録233に残すための投票をしたが議事録233に残すべきではないという考えに変わった会議参加者等からの投票を受け付けるためである。
上記の第1実施形態に係る議事録作成システム1は、1つの会議室において会議が行われる場合に使用されるものであった。しかし、上記の技術は、例えば、図11に示されるようなウェブ会議が行われる場合であっても適用することができる。ただし、本発明の第2実施形態に係る議事録作成システム2において、端末200は、各会議参加者に1つずつ用意されており、プロジェクタ280を含まなくてもよい。本発明の第2実施形態に係る議事録作成システム2において、図11に示される各端末200が、上記の第1実施形態に係る議事録作成システム1にて説明したWebページ231を表示する。
110 :CPU(音声認識部、情報処理部、選択部)
100A:音声認識部
100B:情報処理部
100C:選択部
200 :端末
200A:入力装置
200B:表示部
230 :ディスプレイ(表示部)
232 :音声認識テキスト
233 :議事録
270 :マイク
Claims (12)
- マイクで取得した音声を認識する音声認識部と、
前記音声の認識結果を音声認識テキストとして出力し、前記音声認識テキスト内で選択した内容から議事録を作成する情報処理部と
を備える、議事録作成システム。 - 前記音声認識テキストを第1のエリアに表示し、前記議事録を第2のエリアに表示する表示部をさらに備える、
請求項1に記載の議事録作成システム。 - 前記情報処理部は、前記音声認識テキスト内の内容毎に1または複数のユーザによる第1投票を受け付け、前記ユーザの第1投票によって所定値以上の得票を獲得した内容を選択して議事録を作成する、
請求項1または2に記載の議事録作成システム。 - 前記情報処理部は、前記音声認識テキスト内の内容毎に前記ユーザの第1投票を受け付けて重み付けをし、重み付けされた前記ユーザの投票による得票が所定値以上である内容を選択して議事録を作成する、
請求項3に記載の議事録作成システム。 - 前記情報処理部は、前記ユーザの第1投票によって所定値以上の得票を獲得した内容毎に前記ユーザによる第2投票をさらに受け付け、前記ユーザの第2投票によって所定値以上の得票を獲得した内容を議事録に含めない、
請求項3または4に記載の議事録作成システム。 - 前記情報処理部は、前記ユーザの第1投票によって所定値以上の得票を獲得した内容毎に前記ユーザの第2投票を受け付けて重み付けをし、重み付けされた前記ユーザの投票による得票が所定値以上である内容を議事録に含めない、
請求項5に記載の議事録作成システム。 - 前記情報処理部は、前記音声認識テキストと前記議事録との関係性に基づく学習により生成されたモデルを用いて前記音声認識テキスト内の内容を選択して議事録を作成する、
請求項1から6に記載の議事録作成システム。 - キーワードをあらかじめ登録したキーワード辞書の選択をする選択部をさらに備え、
前記情報処理部は、前記選択部で選択されたキーワード辞書に登録されたキーワードが含まれている前記音声認識テキスト内の内容を選択して議事録を作成する、
請求項1から7に記載の議事録作成システム。 - 前記音声認識部は、認識した前記音声がいずれの話者から発せられたかを特定し、
前記情報処理部は、前記話者の名前を付して前記音声の認識結果を音声認識テキストとして出力する、
請求項1から8に記載の議事録作成システム。 - 前記情報処理部は、前記音声認識テキストおよび前記議事録を前記音声の言語以外の言語に翻訳することが可能である、
請求項1から9のいずれか1項に記載の議事録作成システム。 - 前記情報処理部は、前記議事録における前記音声認識テキスト内の内容を選択して前記議事録から削除することができる、
請求項1から10のいずれか1項に記載の議事録作成システム。 - 前記情報処理部は、前記議事録から音声データを生成することができる、
請求項1から11のいずれか1項に記載の議事録作成システム。
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