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JP2021055216A - 立体マスク - Google Patents

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JP2021055216A JP2019180359A JP2019180359A JP2021055216A JP 2021055216 A JP2021055216 A JP 2021055216A JP 2019180359 A JP2019180359 A JP 2019180359A JP 2019180359 A JP2019180359 A JP 2019180359A JP 2021055216 A JP2021055216 A JP 2021055216A
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Abstract

【課題】顔面への密着性を向上させるとともに、快適なフィット感を損なうことを抑制することができる立体マスクを提供する。【解決手段】立体マスクは、右上縁部8a、右下縁部9a及び湾曲した右前縁部7aを有するシート状の右マスク本体3aと、左上縁部、左下縁部及び湾曲した左前縁部を有するシート状の左マスク本体と、を備え、右前縁部7aと左前縁部との大部分が接合されており、接合されていない上端部未接合部191と下端部未接合部192を有する。右マスク本体3aと左マスク本体とは、それぞれ積層された複数のシートを含み、右マスク本体3aに複数のシートを接合するために形成された右接合部22が線状に複数配されており、左マスク本体に複数のシートを接合するために形成された左接合部が線状に複数配されている。【選択図】図3

Description

本発明は、立体マスクに関する。
近年、花粉やウイルス等からの保護や衛生上の観点より衛生マスク等のマスクが多用されている。例えば、特許文献1には、不織布で形成されて上下にプリーツを有し、丸みを帯びた顔面形状にフィットするマスクが提案されている。また、特許文献2には、右シートと左シートのそれぞれの端部を接合した立体マスクが開示されている。この立体マスクは、右シートと左シートを広げることで立体的な形状を形成し、マスクの周縁部と肌との間に隙間が生じないように構成されている。
実用新案登録第3156690号公報 特開2006−43227号公報
マスクには近年、多様な機能付与が求められている。例えば、高性能な花粉の侵入防止機能、ウイルスの侵入防止機能、PM2.5の侵入防止機能等がマスクの機能として求められる。
また、マスクには顔面への良好なフィット機能が求められる。理由の1つは装着者が快適感を得るためである。他の理由は、良好なフィルター性能の発揮のためである。マスクが顔面に良好にフィットしないと、マスク装着時にマスクの周囲からマスクを通過しない多くの空気が流通して鼻や口に到達してしまい、マスクによるフィルター効果が得られにくいからである。そのため、マスクには「マスクの周囲からの空気流入を極力低減」する機能、すなわち、「吸気の大部分がマスクを通過した濾過後空気である」状態を実現する機能が必要となる。
従来、上述の機能を増進するため、家庭用マスクとして、平面状のマスク面にプリーツを設けて鼻孔及び口を広く覆うことができる構造を有するマスク、及び鼻孔と口を立体的に覆って、顔面とマスクとの隙間を極力減らす構造を有する立体マスク等が知られている。立体マスクには、例えば特許文献2に開示された立体マスクのように、平面状で左右対称形の2枚のシートをそれぞれの端部で接合し、2枚のシートを接合していない部分から広げることで立体構造となるように構成されたものがある。
このタイプの立体マスクは、個別の顔面形状に合わせて製造されているわけではないため、個々の装着者の顔面に必ずしも十分に密着しない場合がある。しかし密着性を向上させようとして例えば耳掛けの張力を大きくし、マスクを顔面に強く押し付けようとすると、快適なフィット感が損なわれやすい。それは、顔面の一部に強く押圧される部分が発生し、不快感が生じるためである。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、顔面への密着性を向上させるとともに、快適なフィット感を損なうことを抑制することができる立体マスクを提供することを例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としての立体マスクは、以下の構成を有する。
(1)立体マスクは、右上縁部、右下縁部及び湾曲した右前縁部を有するシート状の右マスク本体と、左上縁部、左下縁部及び湾曲した左前縁部を有するシート状の左マスク本体と、を備え、前記右前縁部と前記左前縁部との大部分が接合されており、前記右前縁部の右上端部と前記左前縁部の左上端部との間が接合されていない上端部未接合部を有し、前記右前縁部の右下端部と前記左前縁部の左下端部との間が接合されていない下端部未接合部を有し、前記右マスク本体は、積層された複数のシートを含み、前記右マスク本体には前記複数のシートを接合するために形成された右接合部が線状に複数配されており、前記左マスク本体は、積層された複数のシートを含み、前記左マスク本体には前記複数のシートを接合するために形成された左接合部が線状に複数配されている。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
本発明に係る立体マスクによれば、顔面への密着性を向上させるとともに、快適なフィット感を損なうことを抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る立体マスクを装着のために広げたときの斜視図である。 (a)は図1に示す立体マスクを畳んだ状態で右マスク本体側から見た側面図、(b)は左マスク本体側から見た側面図である。 図1に示す立体マスクの右マスク本体の詳細図である。 図1に示す立体マスクの上端部付近の拡大図である。 図1に示す立体マスクの下端部付近の拡大図である。 本発明の実施の形態2に係る立体マスクを畳んだ状態で右マスク本体側から見た側面図である。
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1に係る立体マスク1について図面を用いて説明する。なお、以下の説明における上下方向及び左右方向は、装着時の立体マスク1を正面から視認した状態における方向、又は単に図面上における方向であり、適宜図面にて図示する。また、立体マスク1を顔面に装着した場合に前方に膨出する側を前側、その反対側を内側ということがある。
図1に示すように、立体マスク1は、立体的に鼻孔及び口を覆うマスク本体3と、マスク本体3を顔面に装着するための耳掛け紐5と、を有する。マスク本体3は、所定のフィルター機能を有する。耳掛け紐5は、マスク本体3を顔面に装着したときにマスク本体3の顔面への密着性を維持する機能を有する。そのため、耳掛け紐5は、ゴム等の素材又は構造によって伸縮性を発揮するように構成されている。
マスク本体3は、右マスク本体3aと左マスク本体3bとを含んで構成される。右マスク本体3aと左マスク本体3bとは、後述するように前縁部7で互いに接合されている。右マスク本体3aには右耳掛け紐5aが接続されており、左マスク本体3bには左耳掛け紐5bが接続されている。右耳掛け紐5aと左耳掛け紐5bとが装着者の耳に掛けられることにより、マスク本体3が顔面に装着される。
図2(a)、(b)に示すように、右マスク本体3aと左マスク本体3bとは、左右対称の形状を有しており、各々が平面状、即ちシート状に形成されている。図2(a)に示すように、右マスク本体3aは、右前縁部7aと、右上縁部8aと、右下縁部9aと、2つの右耳掛け紐接続部11a、12aとを有する。
右前縁部7aは、立体マスク1を前面から見たときの中央を上下に伸びる部分に対応している。具体的には、右前縁部7aは、装着者の鼻梁から鼻先を通って下あごまで達し、装着した場合に、顔の前方に膨出する部分である。従って、右前縁部7aは、顔面を横から見たときに鼻梁から下あごまでを覆うプロファイルに沿って前方に凸に湾曲している。
右上縁部8aは、右前縁部7aの上端15aから右耳掛け紐接続部11aに連なる部分である。右上縁部8aは、装着者の鼻梁から頬の上部を通って耳の前方まで達し、装着した場合に、頬の上部に密着する。右上縁部8aは、本実施の形態1では右前縁部7aの上端15aからやや下さがりに傾斜して再び上向きに右耳掛け紐接続部11aの方向に伸びる形状を有しているが、この形状に限られない。
右下縁部9aは、右前縁部7aの下端16aから右耳掛け紐接続部12aに連なる部分である。右下縁部9aは、装着者の下顎から頬の下部を通って耳の前方まで達し、装着した場合に、顎部から頬の下部に密着する。右下縁部9aは、本実施の形態1では右前縁部7aの下端16aから上方に傾斜して右耳掛け紐接続部12aの方向に伸びる形状を有しているが、この形状に限られない。
右耳掛け紐接続部11a、12aは、それぞれ右耳掛け紐5aの両端が接続される部分である。右耳掛け紐接続部11aは、右耳掛け紐接続部12aよりも上方に位置する。
図2(b)に示す左マスク本体3bは、左前縁部7bと、左上縁部8bと、左下縁部9bと、2つの左耳掛け紐接続部11b、12bとを有する。左マスク本体3bは、右側マスク本体3aと左右対称形であり、その形状は右マスク本体3aの形状と同等であるので、符号に「a」に代えて「b」を付してその説明は省略する。
本実施の形態1において、右前縁部7aと左前縁部7bとを区別する必要がない場合は、併せて前縁部7と称する。同様に、右上縁部8aと左上縁部8bとを区別する必要がない場合は、併せて上縁部8と称する。また、右下縁部9aと左下縁部9bとを区別する必要がない場合は、併せて下縁部9と称する。他の各部についても同様に、左右を区別する場合は「右」又は「左」を付し、左右を区別しない場合は「右」及び「左」を付さずに記載する。
マスク本体3は、実施の形態1では熱可塑性樹脂製の不織布又はガーゼのシートを含んで構成されている。具体的には、マスク本体3は、フィルター機能を有する4層に積層された複数のシートを含む。これらの4層のシートは、花粉、ウイルス、及び/又は塵埃等の通過を抑制する機能を有する。4層のシートは、各々に異なる機能が付与されていてもよい。例えば、各層のシートは、各層が捕獲しやすい粒子径が異なるように各層の繊維状態を異ならせ、花粉を捕獲する機能、塵埃を捕獲する機能、触媒機能等をそれぞれの層に付与してもよい。なお、マスク本体3を構成するシートの材質、積層数、及び機能は上記の例に限定されるものではない。
図1に戻り、立体マスク1は、右マスク本体3aと左マスク本体3bとが前縁部7の大部分で接合されている。一方、マスク本体3の上縁部8、下縁部9、耳掛け紐接続部11、12及び面部分は左右が接合されていない。また、前縁部7の上端部17と下端部18とに、接合されていない未接合部19を有する。右マスク本体3aと左マスク本体3bとの接合部分及び未接合部19の詳細については後述する。
立体マスク1を装着する場合は、耳掛け紐5a、5bを持って左右に開くと、図1に示すように、前縁部7が前方に膨出した状態で内側に空間が形成される。この空間に鼻孔と口が収容されるように立体マスク1を配置して、耳掛け紐5a、5bを耳に掛けることで立体マスク1の装着が完了する。
次に、マスク本体3の詳細な構成について、図3を用いて説明する。なお、左マスク本体3bは右マスク本体3aと対称形であるので、図3では右マスク本体3aのみを図示し、左マスク本体3bの図示は省略する。
図3に示すように、マスク本体3は、右前縁部7aと左前縁部7bとを重ねた前縁部7において、右マスク本体3aと左マスク本体3bとを溶着により接合した前縁接合部14を有する。また、図4に示すように、マスク本体3は、右前縁部7aの右上端部17aと左前縁部7bの左上端部17bとの間が接合されていない上端部未接合部191を有する。また、図5に示すように、マスク本体3は、右前縁部7aの右下端部18aと左前縁部7bの左下端部18bとの間が接合されていない下端部未接合部192を有する。上端部未接合部191と下端部未接合部192とを合わせて未接合部19と称する。
言い換えれば、図3に示すように、前縁接合部14は、前縁部7の上端15から下方に離間した位置151から、前縁部7の下端16から上方に離間した位置161までの間に形成されている。上端部未接合部191は、前縁部7の上端15から下方に離間した離間位置151までの間に形成されている。また、下端部未接合部192は、前縁部7の下端16から上方に離間した離間位置161までの間に形成されている。
上端部未接合部191の長さ、即ち前縁部7の上端15から離間位置151までの距離は、5mm以上、18mm以下であることが好ましく、10mm以上、18mm以下であることがより好ましく、12mm以上、15mm以下であることがさらに好ましい。また、下端部未接合部192の長さ、即ち前縁部7の下端16から離間位置161までの距離は、5mm以上、20mm以下であることが好ましく、10mm以上、18mm以下であることがより好ましく、12mm以上、15mm以下であることがさらに好ましい。
未接合部19の効果は以下の通りである。前縁部7が上端15から下端16まで接合されている場合、上端部17において右マスク本体3aと左マスク本体3bとが左右に開きにくいため、装着時に上端部17が装着者の鼻梁部を挟み込んで装着者に痛み等の不快感を与える場合がある。また、装着時に上端部17が装着者の鼻梁に密着せず、隙間が空きやすい。
同様に、前縁部7が上端15から下端16まで接合されている場合、下端部18において右マスク本体3aと左マスク本体3bとが左右に開きにくいため、下端部18が装着者の顎部にくい込んで装着者に痛み等の不快感を与える場合がある。また、装着時に下端部18が装着者の顎部に密着せず、隙間が空きやすい。
これに対して、前縁部7の上端部17に上端部未接合部191を設けることにより、図4に示すように、右上端部17aと左上端部17bとが装着者の鼻梁に沿って左右に開いて鼻梁に密着しやすくなり、密着性を高めることができる。さらに、開いた上端部17が装着者の鼻梁部に対してクッションの役割を果たす。そのため、装着者に不快感を与える虞が抑制される。
また、前縁部7の下端部18に下端部未接合部192を設けることにより、図5に示すように、右下端部18aと左下端部18bとが装着者の下顎に沿って左右に開いて下顎に密着しやすくなり、密着性を高めることができる。さらに、開いた下端部18が装着者の顎部に対してクッションの役割を果たす。そのため、装着者に不快感を与える虞が抑制される。
次に、右接合部22について説明する。前述のように、マスク本体3は積層された4層のシートを含む。これらの複数のシートがずれたりすることを抑制する必要がある。そのため、マスク本体3は複数のシートを接合するために、線状の接合部22を有する。本実施の形態1に係る立体マスク1においては、接合部22は、マスク本体3の顔面への密着性を高める役割も有する。図3に示すように、右接合部22は、頬下部を密着させるための第1右接合部23と、頬上部を密着させるための第2右接合部24と、鼻側部を密着させるための第3右接合部25とを含む。
第1右接合部23は、右上縁部8aから右下縁部9aにかけて、前縁部7の湾曲方向とは逆方向に湾曲して形成されている。つまり、図3においては、前縁部7は左方向に凸に湾曲し、第1右接合部23は右方向に凸に湾曲している。第1右接合部23は、オーバル形状の一部のように湾曲している。本実施の形態1でいうオーバル形状とは、楕円に類似した形状に湾曲した曲線状であることを意味し、厳密な楕円形状であることを意味するものではない。
本実施の形態1では、第1右接合部23は、3本の第1右接合部231、232、233で構成されている。そして、隣接する第1接合部23同士の間隔は、下縁部9aに向かうほど広くなる。つまり、第1右接合部231と第1右接合部232との間隔は、下縁部9aに向かうほど広くなり、第1右接合部232と第1右接合部233との間隔は、下縁部9aに向かうほど広くなる。また、第1右接合部23は、下縁部9aに近づくにつれて、第1右接合部23の下縁部9aに対する傾斜角が漸減するように形成されている。
なお、第1右接合部233は途中で途切れていないが、第1右接合部231及び第1右接合部232は、右耳掛け紐接続部11a、12aを接合する右耳掛け紐接続部接合部26aがあるため、上部と下部とに分断されている。このように、第1右接合部23は連続して形成されていてもよく、途中で中断して形成されていてもよい。
第1右接合部23の本数は限定されないが、複数本であることが好ましい。また、複数本である場合は、上述のように隣接する第1右接合部23同士の間隔が、下縁部9aに近づくほど広くなることが好ましい。
第1右接合部23を設けることにより、右マスク本体3aが第1右接合部23に沿って曲がりやすくなる。そのため、複数の第1右接合部23を、隣接する第1右接合部23同士の間隔が、下縁部9に近づくほど広くなるように構成することで、右マスク本体3aが顎から頬にかけての顔面形状に沿って曲がりやすくなる。そのため、右マスク本体3aと顎から頬にかけての接触面積が増加し、密着性が向上する。同時に、右マスク本体3aの顎から頬に対する押圧力が分散されて、不快感を抑制できるという効果も得られる。
第2右接合部24は、右マスク本体3aの右上縁部8aの下方に、右上縁部8aのラインに沿って線状に形成されている。実施の形態1では、第2右接合部24は3本の第2右接合部241、242、243で構成されている。隣接する第2右接合部24同士の間隔は、前縁部7に近づくほど広くなる。
第2右接合部24の本数は限定されないが、複数本であることが好ましい。また、複数本である場合は、上述のように隣接する第2右接合部24同士の間隔が、前縁部7に近づくほど広くなることが好ましい。
隣接する第2右接合部24同士の間隔が、前縁部7に近づくほど広くなるように構成することで、第1右接合部23で述べた効果の理由と同様の理由により、右マスク本体3aが頬の上部の顔面形状に沿って曲がりやすくなり、右マスク本体3aと頬の上部との接触面積が増加し、密着性が向上する。同時に、右マスク本体3aの頬の上部に対する押圧力が分散されて、不快感を抑制できるという効果も得られる。
第3右接合部25は、右マスク本体3aの右上縁部8aの近傍から第2右接合部24に交差するように、線状に複数本形成されている。本実施の形態1では、第3右接合部25は2本の第3右接合部251、252で構成されている。第3右接合部25は、右上縁部8aから第2右接合部24を超える位置まで形成されている。第3右接合部25は、立体マスク1を装着した場合に装着者の鼻側部付近に第3右接合部25が位置するように、右マスク本体3aの右前縁部7aから離れた位置に配置されている。第3右接合部25の本数は限定されないが、複数本であることが好ましい。
第3右接合部25を上記のように構成することで、第1右接合部23で述べた効果の理由と同様の理由により、右マスク本体3aが鼻側部の顔面形状に沿って曲がりやすくなり、マスク本体3と鼻側部との接触面積が増加し、密着性が向上することが期待できる。同時に、右マスク本体3aの鼻側部に対する押圧力が分散されて、不快感を抑制できるという効果も期待できる。
右マスク本体3aは、第1右接合部23、第2右接合部24、第3右接合部25のうちのいずれか1つ又は2つを備えてもよい。あるいは、右マスク本体3aは、第1右接合部23、第2右接合部24、第3右接合部25のすべてを備えていてもよい。
以上説明した右接合部22は、溶着による溶着部であり、より具体的には複数のスポットが線状に離間して配列されたスポット溶着部である。スポット溶着部の各スポットの形状は、例えば円形、楕円形、矩形等が好ましいが、不定形でもよい。また、各スポットは最大径が0.8mm以下であることが好ましい。最大径とは、最も幅が広い部分の長さをいう。また、スポットのピッチは1mm程度であることが好ましい。右接合部22は、このようなスポットが線状に1本以上配列されて構成されている。右接合部22をスポット状に形成することで、右マスク本体3aが連続した線状の接合によって固くなることを抑制し、装着時の肌触りの劣化が抑制される。
以上、右マスク本体3aの詳細な構成について説明した。なお、左マスク本体3bは、右マスク本体3aと対称形に構成されており、形状とその機能は右マスク本体3aと同等であるため、説明は省略する。
以上の実施の形態1に係る立体マスク1によれば、顔面への密着性を向上させるとともに、快適なフィット感を損なうことを抑制することができる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2に係る立体マスク2について、図面を参照して説明する。なお、実施の形態1と同じ要素については同じ番号を付して、詳細な説明は省略する。なお、本実施の形態2において、左右を区別する場合は「右」又は「左」を付し、左右を区別しない場合は「右」及び「左」を付さずに記載する。
図6に示すように、立体マスク2は、前縁部7の上端部17と下端部18とが、丸く、つまり曲線状に形成されている。具体的には、右前縁部7aの右上端部17aと右上縁部8aとが曲線状に接続されており、左前縁部7bの左上端部17bと左上縁部8bとが曲線状に接続されている。また、右前縁部7aの右下端部18aと右下縁部9aとが曲線状に接続されており、左前縁部7bの左下端部18bと左下縁部9bとが曲線状に接続されている。
本実施の形態2に係る立体マスク2では、上端15及び下端16が見かけ上存在しない。しかし、図6に点線で示すように、前縁部7を上方に延長した線と、上縁部8を前方に延長した線との交点が上端15に相当し、前縁部7を下方に延長した線と、下縁部9を前方に延長した線との交点が下端16に相当する。なお図6では、右マスク本体3aのみ図示しているが、左マスク本体3bも左右対称で同様の構成である。
実施の形態2に係る立体マスク2により、実施の形態1に係る立体マスク1と同様の効果が得られる。さらに、上端部17を曲線状に形成したことにより、上端部17と装着者の鼻梁との接触がより柔軟になり、フィット感を向上させることができる。また、下端部18を曲線状に形成したことにより、下端部18と装着者の下顎との接触がより柔軟になり、フィット感を向上させることができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。例えば、右マスク本体3a及び左マスク本体3bの材質は、熱可塑性樹脂製の不織布やガーゼに限られず、その他の材質の繊維素材であってもよいし、多孔質素材(例えば、ウレタン樹脂等)等であってもよい。
上記の実施の形態では、前縁接合部14及び接合部22は溶着により接合されている。溶着は、熱又は超音波等を用いて局所的に加熱することにより、熱可塑性樹脂を溶融させ、次いで冷却して固化させて接合する方法である。しかし接合の方法は溶着に限定されない。マスク本体3の材質に合わせて、接着剤等による接着、又は縫製等を適宜用いることができる。
なお、本発明は、以下の趣旨を含む。
[趣旨1]
立体マスクは、右上縁部、右下縁部及び湾曲した右前縁部を有するシート状の右マスク本体と、
左上縁部、左下縁部及び湾曲した左前縁部を有するシート状の左マスク本体と、を備え、
前記右前縁部と前記左前縁部との大部分が接合されており、
前記右前縁部の右上端部と前記左前縁部の左上端部との間が接合されていない上端部未接合部を有し、
前記右前縁部の右下端部と前記左前縁部の左下端部との間が接合されていない下端部未接合部を有し、
前記右マスク本体は、積層された複数のシートを含み、前記右マスク本体には前記複数のシートを接合するために形成された右接合部が線状に複数配されており、
前記左マスク本体は、積層された複数のシートを含み、前記左マスク本体には前記複数のシートを接合するために形成された左接合部が線状に複数配されていることを趣旨とする。
上記の立体マスクによれば、顔面への密着性を向上させるとともに、快適なフィット感を損なうことを抑制することができる。
[趣旨2]
前記右接合部は、前記右上縁部から前記右下縁部にかけて、前記右前縁部とは逆方向に湾曲した第1右接合部を含み、前記左接合部は、前記左上縁部から前記左下縁部にかけて、前記左前縁部とは逆方向に湾曲した第1左接合部を含むことを趣旨とする。
[趣旨3]
前記第1右接合部と前記第1左接合部とが、それぞれ複数本形成されていることを趣旨とする。
[趣旨4]
前記複数の第1右接合部は、前記右下縁部に向かうほど隣接する前記第1右接合部同士の間隔が広くなり、前記複数の第1左接合部は、前記左下縁部に向かうほど隣接する前記第1左接合部同士の間隔が広くなることを趣旨とする。
[趣旨5]
前記右接合部は、前記右上縁部に沿って形成された複数の第2右接合部を含み、前記右前縁部に向かうほど隣接する前記第2右接合部同士の間隔が広くなり、前記左接合部は、前記左上縁部に沿って形成された複数の第2左接合部を含み、前記左前縁部に向かうほど隣接する前記第2左接合部同士の間隔が広くなることを趣旨とする。
[趣旨6]
前記右接合部は、前記右前縁部から離れた位置において、前記右上縁部近傍から前記第2右接合部に交差する方向に形成された複数の第3右接合部を有し、前記左接合部は、前記左前縁部から離れた位置において、前記左上縁部近傍から前記第2左接合部に交差する方向に形成された複数の第3左接合部を有することを趣旨とする。
[趣旨7]
前記右マスク本体の前記複数のシートと前記左マスク本体の前記複数のシートとが、それぞれ熱可塑性樹脂製の不織布又はガーゼを含み、前記右接合部と前記左接合部とは、それぞれ複数のスポットが線状に配列されたスポット溶着部であることを趣旨とする。
[趣旨8]
前記スポットは、最大径が0.8mm以下であることを趣旨とする。
[趣旨9]
前記右前縁部の前記右上端部と前記右上縁部とが曲線状に接続されており、前記左前縁部の前記左上端部と前記左上縁部とが曲線状に接続されており、前記右前縁部の前記右下端部と前記右下縁部とが曲線状に接続されており、前記左前縁部の前記左下端部と前記左下縁部とが曲線状に接続されていることを趣旨とする。
1、2:立体マスク、3:マスク本体、3a:右マスク本体、3b:左マスク本体、5: 耳掛け紐、5a:右耳掛け紐、5b:左耳掛け紐、7:前縁部、7a:右前縁部、7b:左前縁部、8:上縁部、8a:右上縁部、8b:左上縁部、9:下縁部、9a:右下縁部、9b:左下縁部、11a、12a:右耳掛け紐接続部、11b、12b:左耳掛け紐接続部、14:前縁接合部、15:上端、15a:右前縁部の上端、15b:左前縁部の上端、151:上端からの離間位置、16:下端、16a:右前縁部の下端、16b:左前縁部の下端、161:下端からの離間位置、17:上端部、17a:右上端部、17b:左上端部、18:下端部、18a:右下端部、18b:左下端部、19:未接合部、191:上端部未接合部、192:下端部未接合部、22:右接合部、23(231、232、233):第1右接合部、24(241、242、243):第2右接合部、25(251、252):第3右接合部、26a:右耳掛け紐接続部接合部

Claims (9)

  1. 右上縁部、右下縁部及び湾曲した右前縁部を有するシート状の右マスク本体と、
    左上縁部、左下縁部及び湾曲した左前縁部を有するシート状の左マスク本体と、を備え、
    前記右前縁部と前記左前縁部との大部分が接合されており、
    前記右前縁部の右上端部と前記左前縁部の左上端部との間が接合されていない上端部未接合部を有し、
    前記右前縁部の右下端部と前記左前縁部の左下端部との間が接合されていない下端部未接合部を有し、
    前記右マスク本体は、積層された複数のシートを含み、前記右マスク本体には前記複数のシートを接合するために形成された右接合部が線状に複数配されており、
    前記左マスク本体は、積層された複数のシートを含み、前記左マスク本体には前記複数のシートを接合するために形成された左接合部が線状に複数配されている、立体マスク。
  2. 前記右接合部は、前記右上縁部から前記右下縁部にかけて、前記右前縁部とは逆方向に湾曲した第1右接合部を含み、前記左接合部は、前記左上縁部から前記左下縁部にかけて、前記左前縁部とは逆方向に湾曲した第1左接合部を含む、請求項1に記載の立体マスク。
  3. 前記第1右接合部と前記第1左接合部とが、それぞれ複数本形成されている、請求項2に記載の立体マスク。
  4. 前記複数の第1右接合部は、前記右下縁部に向かうほど隣接する前記第1右接合部同士の間隔が広くなり、前記複数の第1左接合部は、前記左下縁部に向かうほど隣接する前記第1左接合部同士の間隔が広くなる、請求項3に記載の立体マスク。
  5. 前記右接合部は、前記右上縁部に沿って形成された複数の第2右接合部を含み、前記右前縁部に向かうほど隣接する前記第2右接合部同士の間隔が広くなり、前記左接合部は、前記左上縁部に沿って形成された複数の第2左接合部を含み、前記左前縁部に向かうほど隣接する前記第2左接合部同士の間隔が広くなる、請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の立体マスク。
  6. 前記右接合部は、前記右前縁部から離れた位置において、前記右上縁部近傍から前記第2右接合部に交差する方向に形成された複数の第3右接合部を有し、前記左接合部は、前記左前縁部から離れた位置において、前記左上縁部近傍から前記第2左接合部に交差する方向に形成された複数の第3左接合部を有する、請求項5に記載の立体マスク。
  7. 前記右マスク本体の前記複数のシートと前記左マスク本体の前記複数のシートとが、それぞれ熱可塑性樹脂製の不織布又はガーゼを含み、前記右接合部と前記左接合部とは、それぞれ複数のスポットが線状に配列されたスポット溶着部である、請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の立体マスク。
  8. 前記スポットは、最大径が0.8mm以下である、請求項7に記載の立体マスク。
  9. 前記右前縁部の前記右上端部と前記右上縁部とが曲線状に接続されており、前記左前縁部の前記左上端部と前記左上縁部とが曲線状に接続されており、前記右前縁部の前記右下端部と前記右下縁部とが曲線状に接続されており、前記左前縁部の前記左下端部と前記左下縁部とが曲線状に接続されている、請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載の立体マスク。
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