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JP2021048930A - 吸入量測定システム - Google Patents

吸入量測定システム Download PDF

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JP2021048930A
JP2021048930A JP2019172361A JP2019172361A JP2021048930A JP 2021048930 A JP2021048930 A JP 2021048930A JP 2019172361 A JP2019172361 A JP 2019172361A JP 2019172361 A JP2019172361 A JP 2019172361A JP 2021048930 A JP2021048930 A JP 2021048930A
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石関 一則
Kazunori Ishizeki
一則 石関
豊子 岡田
Toyoko Okada
豊子 岡田
中村 茂巳
Shigemi Nakamura
茂巳 中村
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Tokico System Solutions Co Ltd
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Abstract

【課題】 時系列的な吸気状態の良否を判定することができる吸入量測定システムを提供する。【解決手段】 吸入量測定システムは、空気流測定器1と、タブレット端末4とを備えている。空気流測定器1は、被験者の吸気によって生じた空気流の大きさを測定する。タブレット端末4は、記憶部5、表示器6および制御部7を備えている。記憶部5は、基準となる時系列的な吸気流の大きさを基準吸気パターンSPとして記憶する。制御部7は、空気流測定器1により計測された空気流の大きさを時系列的なグラフ6Bとして表示器6に表示させる。制御部7は、グラフ6Bに重ねて記憶部5に記憶された基準吸気パターンSPを表示器6に表示させる。【選択図】 図1

Description

本開示は、吸入量測定システムに関する。
吸入器を用いて体内に薬剤を効率よく吸入するためには、所定の吸入量(流量および流速)で薬剤を吸入する必要がある。例えば吸入量が小さい場合や吸入時間が短い場合には、薬剤が体内に取り込まれずに吸入器に留まる。この場合、十分な薬剤を体内に吸入することができず、薬剤の効きが悪くなることが懸念される。
このため、吸入器を用いた薬剤の吸入の仕方をトレーニングするために、本出願人は、特許文献1に示す吸入量測定システムを提案した。このシステムでは、トレーニングを行う者の時系列的な吸入量の大きさ(吸入パターン)を計測し、この吸入パターンをモニタ画面に表示させている。
特開2007−61281号公報
ところで、特許文献1に記載された吸入量測定システムでは、計測した吸入パターンと一緒に、一定値である参照値を表示する。このため、吸入量の大きさが参照値を超えたか否かは確認することができる。しかしながら、吸入パターン全体の良否を判定することができず、計測した吸入パターンが望ましい吸入パターンであるか否かを把握することができないという問題があった。
本発明の一実施形態の目的は、時系列的な吸気状態の良否を判定することができる吸入量測定システムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一実施形態による吸入量測定システムは、被験者の吸気によって生じた空気流の大きさを測定する空気流測定器と、基準となる時系列的な吸気流の大きさを基準吸気パターンとして記憶する基準吸気流記憶手段と、表示器と、を備えてなり、前記表示器に、前記空気流測定器により計測された空気流の大きさを時系列的にグラフとして表示させると共に、このグラフに重ねて前記基準吸気パターンを表示させる制御手段を備えたことを特徴としている。
本発明の一実施形態によれば、時系列的な吸気状態の良否を判定することができる。
本発明の第1の実施形態による吸入量測定システムを示す斜視図である。 吸入量測定システムを示すブロック図である。 吸気パターン計測処理を示す流れ図である。 表示器に表示された測定結果の一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態による吸入量測定システムを示す斜視図である。 表示器に表示された基準吸気パターンの一例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態による吸入量測定システムを、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1および図2は、本発明の第1の実施形態による吸入量測定システムを示している。図1に示すように、第1の実施形態における吸入量測定システムは、空気流測定器1と、タブレット端末4とを備えている。
空気流測定器1は、被験者の吸気によって生じた空気流の大きさを測定する。空気流測定器1は、空気流の流量を検出する流量センサでもよく、空気流の流速を検出する流速センサでもよく、空気流によって発生する圧力差を検出する圧力センサでもよい。空気流測定器1は、空気流の方向も検出する。空気流測定器1は、空気流の大きさと方向に応じた流量信号を出力する。空気流測定器1は、接続ケーブル3を介してタブレット端末4に接続されている。
空気流測定器1には、吸入抵抗器2が装着されている。吸入抵抗器2は、例えば特許文献1に開示された吸入抵抗器とほぼ同様に構成されている。吸入抵抗器2は、被験者の吸気によって生じた空気流に、治療で実際に使用する吸入器における吸入抵抗と同等の吸入抵抗を与える。
このとき、吸入抵抗器2の吸入抵抗は、治療で実際に使用する吸入器の吸入抵抗となるように設定されている。これにより、吸入抵抗器2を用いることによって、吸入器による吸入のシミュレーションを行うことができる。
空気流測定器1に吸入抵抗器2を取り付けた状態で、被験者が吸入抵抗器2をくわえて息を吸い込む。この吸気動作によって吸入抵抗器2内に生じた空気流が、空気流測定器1によって計測される。そして、空気流測定器1によって計測された空気流の流量信号は、タブレット端末4に入力される。
タブレット端末4は、記憶部5、表示器6および制御部7を備えている。記憶部5は、例えばRAM、ROM等のようなメモリであり、基準吸気流記憶手段を構成している。記憶部5は、基準となる時系列的な吸気流の大きさを基準吸気パターンSPとして記憶する(図4参照)。基準吸気パターンSPは、例えば被験者が吸入器を用いたときに、薬剤を十分に吸入することができる吸気パターンである。基準吸気パターンSPは、例えば吸入器の種類、薬剤の種類、喉や肺などの人体での送達箇所によって決められる。このため、基準吸気パターンSPは、医師、薬剤師、製薬会社等のように吸入器による薬剤の吸入指導を行える者により設定されることが好ましい。
図1および図4に示すように、表示器6は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等によって構成されている。表示器6は、空気流測定器1によって吸気パターンの計測が開始されると、図4に示す画面を表示する。このとき、表示器6の画面には、計測された空気流の大きさを示す流量メータ6Aが表示される。これに加えて、表示器6の画面には、空気流の大きさを時系列的にグラフ(実吸気パターン)として表示される。このとき、グラフ6Bの縦軸は、空気流の大きさである。グラフ6Bの横軸は、時間である。表示器6の画面には、グラフ6Bに重ねて、記憶部5に記憶された基準吸気パターンSPを表示される。
制御部7は、例えばマイクロコンピュータからなり、制御手段を構成している。制御部7は、後述する吸気パターン計測処理を実行する。制御部7には、空気流測定器1から流量信号が入力される。制御部7は、空気流測定器1により計測された空気流の大きさを時系列的にグラフ6Bとして表示器6に表示させる。このグラフ6Bは、実際に計測された空気流の大きさの経時変化を示す実吸気パターンを含んでいる。これに加えて、制御部7は、記憶部5から基準吸気パターンSPを読み出す。制御部7は、グラフ6Bの実吸気パターンに重ねて基準吸気パターンSPを表示器6に表示させる。
次に、制御部7による吸気パターン計測処理を、図3を参照して説明する。
ステップS1では、制御部7は、記憶部5から基準吸気パターンSPを読み出し、基準吸気パターンSPを表示器6に表示させる。ステップS2では、空気流測定器1による空気流の計測を開始する。これにより、制御部7には、空気流測定器1からの流量信号が入力される。
続くステップS3では、制御部7は、流量信号に基づいて、空気流が変化したか否かを判定する。即ち、制御部7は、空気流が変化したか否かによって、吸気パターンを計測するための予備動作があったか否かを判定する。このとき、制御部7は、空気流が増加したことを判定してもよく、空気流の方向を判定してもよい。空気流の方向を判定する場合には、例えば空気流の方向が、被験者が空気を吐き出す方向か否かを判定する。被験者が空気を吸い込む前には、必ず空気を吐き出す。このため、被験者による空気の吐出動作を検出することによって、その後の吸込動作による空気流(吸気流)を計測することができる。なお、空気流の方向を判定する場合には、例えば空気流の方向が、被験者が空気を吐き出す方向から吸い込む方向に切り換わったか否かを判定してもよい。
ステップS3で「NO」と判定したときには、被験者による空気流の変化が確認できない。このため、ステップS1以降の処理を繰り返し、空気流が変化するまで待機する。
一方、ステップS3で「YES」と判定したときには、空気流が変化したから、ステップS4に移行する。ステップS4では、制御部7は、空気流測定器1によって計測した空気流の大きさを時系列的にグラフ6Bとして表示器6に表示させる。このとき、グラフ6B中には、空気流の大きさの経時変化を示す実吸気パターンが表示される。
続くステップS5では、予め決められた所定時間T1が経過したか否かを判定する。このとき、所定時間T1は、被験者がモニタ試験を開始するための準備時間である。具体的には、所定時間T1は、例えばステップS3で「YES」と判定(予備動作は開始)してから、被験者が空気の吸込動作の準備を整えるまでの時間である。
ステップS5で「YES」と判定したときには、被験者の準備が整っていると考えられる。このため、ステップS6に移行して、制御部7は、被験者に吸入開始を報知する。吸入開始は、開始タイミングであることを表示器6に表示することによって報知してもよく、各種の音を発生させることによって報知してもよい。なお、ステップS6では、所定時間T1が経過した直後の1回だけ、吸入開始を被験者に報知する。
ステップS6が終了すると、ステップS7に移行する。また、ステップS5で「NO」と判定したときも、ステップS7に移行する。ステップS7では、予め決められた所定時間T2が経過したか否かを判定する。このとき、所定時間T2は、例えばステップS3で「YES」と判定(予備動作は開始)してから、空気流の計測が完了までに必要な時間である。所定時間T2は、所定時間T1よりも長時間である。
ステップS7で「NO」と判定したときには、空気流の計測が終了していない。このため、制御部7は、ステップS4以降の処理を繰り返す。一方、ステップS7で「YES」と判定したときには、空気流の計測が終了している。このため、ステップS8に移行して、制御部7は、空気流測定器1による空気流の計測を停止する。
続くステップS9では、制御部7は、実吸気パターンと基準吸気パターンSPとを比較し、実吸気パターンが基準吸気パターンSPの範囲内か否かを判定する。ステップS9で「YES」と判定したときには、例えば所定時間T1から所定時間T2までの全体に亘って、実吸気パターンが基準吸気パターンSPの範囲内になっている。この場合、実吸気パターンは、薬剤の吸入に適したパターンであると考えられる。このため、制御部7は、ステップS10に移行して、被験者による実吸気パターンが「合格」である旨を表示器6に表示させる。
一方、ステップS9で「NO」と判定したときには、例えば所定時間T1から所定時間T2までの全体またはその一部において、実吸気パターンが基準吸気パターンSPの範囲外となっている。この場合、実吸気パターンは、薬剤の吸入に不適切なパターンであると考えられる。このため、制御部7は、ステップS11に移行して、被験者による実吸気パターンが「不合格」である旨を表示器6に表示させる。
ステップS10またはステップS11が終了すると、ステップS12に移行する。ステップS12では、制御部7は、計測した実吸気パターン、訓練日時、合否の結果を、記憶部5に記憶する。ステップS12が終了すると、リターンする。
次に、本実施形態による吸入量測定システムを用いて行った測定結果の一例を図4に示す。
図4は、被験者が本実施形態による吸入量測定システムを用いて測定を行ったときの表示器6の画面を示している。図4中のグラフ6Bには、参考として、トレーニング前の2つの実吸気パターンP1,P2とトレーニング後の1つの実吸気パターンP0を表示している。実際のグラフ6Bには、計測した空気流の大きさに応じた1つの実吸気パターンが表示される。
図4に示すように、トレーニング前の実吸気パターンP1は、基準吸気パターンSPの開始タイミングが経過すると、空気流の大きさが急激に増加するものの、短時間で減少している。このため、基準吸気パターンSPの前半部分では、実吸気パターンP1の空気流の大きさは基準吸気パターンSPに比べて過大となっている。基準吸気パターンSPの後半部分では、実吸気パターンP1の空気流の大きさは基準吸気パターンSPに比べて過少となっている。このように、実吸気パターンP1は、殆どの領域で基準吸気パターンSPの範囲外となっており、不適切な吸気パターンになっている。このとき、表示器6には、「不合格」である旨が表示される。これにより、被験者は、自身の吸気パターンが不適切な吸気パターンであることを認識することができる。また、実吸気パターンP1と基準吸気パターンSPとを比較することによって、被験者は、両者の差異を把握して、空気流の大きさや時間変化を改善することができる。
トレーニング前の実吸気パターンP2は、基準吸気パターンSPの開始タイミングが経過すると、空気流の大きさが基準吸気パターンSPに従って徐々に増加している。しかしながら、基準吸気パターンSPの中間から後半部分では、実吸気パターンP2の空気流の大きさは、基準吸気パターンSPよりも不足している。このため、実吸気パターンP2は、基準吸気パターンSPの後半部分で基準吸気パターンSPの範囲外となっており、不適切な吸気パターンになっている。このとき、表示器6には、「不合格」である旨が表示される。これにより、被験者は、自身の吸気パターンが不適切な吸気パターンであることを認識することができる。
これに対し、トレーニング後の実吸気パターンP0では、空気流の大きさは基準吸気パターンSPに従って変化している。具体的には、基準吸気パターンSPの開始タイミングが経過すると、実吸気パターンP0は、基準吸気パターンSPに沿うように、空気流の大きさが増加する。そして、基準吸気パターンSPの中間部分では、実吸気パターンP0は、基準吸気パターンSPの範囲内に留まるように、空気流の大きさが維持されている。基準吸気パターンSPの後半部分では、実吸気パターンP0は、基準吸気パターンSPに沿うように、空気流の大きさが減少する。これにより、実吸気パターンP0は、基準吸気パターンSPの全ての領域で基準吸気パターンSPの範囲内となっており、適切な吸気パターンになっている。このとき、表示器6には、「合格」である旨が表示される。これにより、被験者は、自身の吸気パターンが薬剤の吸入するために適切な吸気パターンになったことを把握することができる。
然るに、特許文献1に記載された吸入量測定システムでは、流量計により測定した時系列の空気流の大きさと一緒に、一定値である参照値を表示する。このため、空気流の大きさが参照値を超えたか否かは確認できる。しかしながら、時系列の基準データを表示するわけではないため、時系列の空気流全体の良否は、被験者は判定することができない。
これに対し、第1の実施形態によれば、制御部7は、空気流測定器1により計測された空気流の大きさを時系列的にグラフ6B(実吸気パターン)として表示器6に表示させると共に、このグラフ6Bに重ねて基準吸気パターンSPを表示させる。
これにより、被験者の実際の時系列的な吸入の状態と基準吸気パターンSPとのずれを容易に確認することができる。この結果、例えば吸入力が弱いか否かに限らず、吸入時間が短いか否かも被験者は容易に把握することができ、吸入器による薬剤の吸入の仕方のトレーニングを容易に行うことができる。
また、特許文献1に記載された吸入量測定システムでは、電源を入れると、自動的に吸入量の表示が開始される。このため、被験者は、吸気開始のタイミングを把握し難く、時系列の空気流の大きさの取得が不安定になる傾向がある。これに加え、電源投入からある程度の時間が経過すると、流量計により測定した時系列の空気流の大きさを全て表示させることが難しくなる。
これに対し、第1の実施形態による吸入量測定システムでは、制御部7は、空気流測定器1により計測された空気流の大きさに変化が生じた場合に、表示器6に空気流測定器1により計測された空気流の大きさの表示を開始させる。
このとき、被験者が呼吸動作を開始すると、表示器6に空気流測定器1により計測された空気流の大きさの表示が開始される。この結果、被験者が所望するタイミングで吸気の測定を行うことができ、かつ被験者の吸気によって生じた時系列的な吸気流の大きさを表示器6に表示させることができる。また、被験者が所望するタイミングで吸気の測定を行うから、基準吸気パターンSPの終了時点に至るまでの空気流の大きさの経時変化(実吸気パターン)を全て表示することができる。
制御部7は、空気流測定器1により計測された空気流の流れ方向が吸気による方向と異なる方向であることが検出された場合に、表示器6に空気流測定器1により計測された空気流の大きさの表示を開始させる。
被験者が吸気動作を行う前には、吐出動作を行う。これに対し、被験者による空気の吐出動作を検出したときに、制御部7は、表示器6に空気流測定器1により計測された空気流の大きさの表示を開始される。この結果、被験者が表示器6に表示された基準吸気パターンSPに合わせて吸気を開始することができるから、被験者は、例えば基準吸気パターンSPに合わせて吸気量を調整することができ、吸気のトレーニングを容易に行うことができる。
制御部7は、被験者による吸気の開始タイミングを報知する。これにより、被験者に対して吸気の開始時期を把握させることができる。このため、被験者は基準吸気パターンSPに合うように、吸気量を調整することができる。
制御部7は、記憶部5に記憶された基準吸気パターンSPと、空気流測定器1により計測された空気流の大きさとが所定の関係となっていない場合に、その旨を報知する。
基準吸気パターンSPは、例えば空気流の大きさに所定の許容範囲を有する時系列の吸気パターンである。このため、制御部7は、吸気の開始タイミングから基準吸気パターンSPが終了するタイミングまでの間にわたって、例えば空気流測定器1により計測された空気流の大きさが基準吸気パターンSPの範囲内であるか否かを判定する。空気流測定器1により計測された空気流の大きさが基準吸気パターンSPの範囲外となるときには、制御部7は、「不合格」である旨を表示器6に表示させる。これにより、被験者は、自身の実吸気パターンが不適切であることを把握することができ、例えば吸気方法や吸気量についての改善の必要性を認識することができる。
なお、第1の実施形態では、制御部7は、空気流測定器1により計測された空気流の大きさが基準吸気パターンSPの範囲外となる場合は、基準吸気パターンSPと空気流測定器1により計測された空気流の大きさとが所定の関係になっていないものと判断し、その旨を被験者に報知するものとした。具体的には、空気流測定器1により計測された空気流の大きさが基準吸気パターンSPの範囲外となるときには、制御部7は、「不合格」である旨を表示器6に表示させる。
本発明はこれに限らず、制御部7は、空気流測定器1により測定された空気流の大きさの変化率が記憶部5に記憶された基準吸気パターンの空気流の大きさの変化率よりも低い場合に、その旨を報知してもよい。
例えば、制御部7は、基準吸気パターンの空気流の大きさの変化率の最低値(dQs/dt)を取得し、空気流測定器1により測定された空気流の大きさの変化率(dQ/dt)と比較する(図4参照)。空気流測定器1により測定された空気流の大きさの変化率が基準吸気パターンの空気流の大きさの変化率の最低値よりも低い場合には、制御部7は、「不合格」である旨を表示器6に表示させる。これにより、吸入器が例えば経肺投薬の薬剤のように、一定以上の吸気速度が要求される薬剤を用いる場合でも、この吸入器に対するトレーニングの適否を判断することができる。
なお、空気流測定器1により測定された空気流の大きさに微小な変化が生じた場合、この変化に基づく誤判定を防止する必要がある。このため、測定された空気流の大きさに対して低周波フィルタ処理を行い、空気流の大きさの変化率を取得してもよい。
次に、図5および図6は第2の実施形態を示している。第2の実施形態の特徴は、制御部は、複数の基準吸気パターンのうち使用する吸入器に応じた基準吸気パターンを表示器に表示させることにある。なお、第2の実施形態では、上述した第1の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
第2の実施形態における吸入量測定システムも、第1の実施形態における吸入量測定システムと同様に、空気流測定器1と、タブレット端末4とを備えている。
図5に示すように、空気流測定器1は、複数種類(例えば3種類)の吸入抵抗器21〜23が装着可能となっている。吸入抵抗器21〜23は、治療で実際に使用する複数種類の吸入器に対応している。このため、吸入抵抗器21〜23は、同じ形状や大きさである必要はなく、吸入器の種類に応じて互いに異なる形状等でもよい。吸入抵抗器21〜23の流通抵抗は、複数種類の吸入器に応じて互いに異なる値となっている。なお、単一の吸入抵抗器によって複数種類の吸入器に応じた流通抵抗が得られる場合には、単一の吸入抵抗器を用いてもよい。
但し、例えば流通抵抗は同じであっても、異なる薬剤に使用される吸入器も考えられる。この場合には、吸入抵抗器21〜23の流通抵抗は、互いに同じ値でもよい。吸入抵抗器21〜23の中で選択された1つが、空気流測定器1に取り付けられる。
タブレット端末4は、第1の実施形態と同様に構成され、記憶部24、表示器6および制御部25を備えている。記憶部24は、第1の実施形態による記憶部5と同様に構成されている。但し、記憶部24は、吸入器に応じた複数の基準吸気パターンSP1〜SP3を記憶している(図6参照)。例えば、基準吸気パターンSP1は、第1の実施形態による基準吸気パターンSPと同じ形状になっている。
基準吸気パターンSP2は、基準吸気パターンSP1に比べて、空気流の大きさが急峻に増加し、短時間で吸気が終了するパターンになっている。基準吸気パターンSP2は、例えば薬剤を一気に深く吸い込むような用途の吸入器に対応している。
基準吸気パターンSP3は、基準吸気パターンSP1に比べて、全体的に空気流の大きさが小さいパターンになっている。基準吸気パターンSP3は、例えば薬剤を気道の浅い箇所に吸着させるような用途の吸入器に対応している。
制御部25は、第1の実施形態による制御部7と同様に構成されている。但し、制御部25は、記憶部24から複数の基準吸気パターンSP1〜SP3のうち1つを選択して読み出す。
制御部25は、空気流測定器1により計測された空気流の大きさを時系列的にグラフ6Bとして表示器6に表示させる。これに加えて、制御部25は、記憶部24に記憶された複数の基準吸気パターンSP1〜SP3のうち使用する吸入器に応じた基準吸気パターンを、グラフ6Bに重ねて表示器6に表示させる。このとき、吸入抵抗器21〜23が複数の吸入器にそれぞれ対応している場合には、制御部25は、空気流測定器1に装着された吸入抵抗器に応じた基準吸気パターンを表示器6に表示させる。
例えば、空気流測定器1に吸入抵抗器21が装着される場合には、制御部25は、基準吸気パターンSP1を表示器6に表示させる。この場合、第1の実施形態による実吸気パターンP0は、基準吸気パターンSP1の全ての領域で基準吸気パターンSP1の範囲内になる。このとき、制御部25は、表示器6に「合格」である旨が表示される。
一方、空気流測定器1に吸入抵抗器22が装着される場合には、制御部25は、基準吸気パターンSP2を表示器6に表示させる。この場合、第1の実施形態による実吸気パターンP0は、基準吸気パターンSP2に比べて、空気流の大きさが不足している。このため、実吸気パターンP0は、基準吸気パターンSP2の範囲外となっており、不適切な吸気パターンになっている。このとき、制御部25は、表示器6に「不合格」である旨が表示される。
かくして、第2の実施形態でも、第1の実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。また、第2の実施形態によれば、実際の吸入治療に使用される吸入器とほぼ同等の負荷を与える吸入抵抗器21〜23を用いて吸入した場合の流量を計測することができる。このため、被験者が実際に吸入治療に使用する吸入器を用いた場合とほぼ同等の吸入量を、吸入抵抗器21〜23を使用して測定することができる。従って、被験者は実際の吸入器や薬剤等を用いることなく吸入の訓練を行うことができる。
これに加え、第2の実施形態では、制御部25は、複数の基準吸気パターンSP1〜SP3のうち使用する吸入器に応じた基準吸気パターンを表示器6に表示させる。このため、表示器6に被験者の使用する吸入器に応じた基準吸気パターンを表示させて、被験者に適した吸気のトレーニングを行うことができる。
なお、前記各実施形態では、記憶部5,24、表示器6および制御部7,25を備えたタブレット端末4を使用するものとした。本発明はこれに限らず、タブレット端末に代えて、スマートフォンを用いてもよく、据置き型のパーソナルコンピュータ等を用いてもよい。
前記各実施形態では、空気流測定器1は、接続ケーブル3を介してタブレット端末4に有線接続するものとした。本発明はこれに限らず、空気流測定器1は、タブレット端末4に無線接続してもよい。
次に、上記実施形態に含まれる吸入量測定システムとして、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
第1の態様としては、被験者の吸気によって生じた空気流の大きさを測定する空気流測定器と、基準となる時系列的な吸気流の大きさを基準吸気パターンとして記憶する基準吸気流記憶手段と、表示器と、を備えてなり、前記表示器に、前記空気流測定器により計測された空気流の大きさを時系列的にグラフとして表示させると共に、このグラフに重ねて前記基準吸気パターンを表示させる制御手段を備えたことを特徴としている。
第2の態様としては、第1の態様において、前記制御手段は、前記空気流測定器により計測された空気流の大きさに変化が生じた場合に、前記表示器に前記空気流測定器により計測された空気流の大きさの表示を開始させることを特徴としている。
第3の態様としては、第1の態様において、前記制御手段は、前記空気流測定器により計測された空気流の流れ方向が吸気による方向と異なる方向であることが検出された場合に、前記表示器に前記空気流測定器により計測された空気流の大きさの表示を開始させることを特徴としている。
第4の態様としては、第1ないし第3のいずれかの態様において、前記制御手段は、被験者による吸気の開始タイミングを報知することを特徴としている。
第5の態様としては、第1ないし第4のいずれかの態様において、前記制御手段は、前記基準吸気流記憶手段に記憶された基準吸気パターンと、前記空気流測定器により計測された空気流の大きさとが所定の関係となっていない場合に、その旨を報知することを特徴としている。
第6の態様としては、第5の態様において、前記制御手段は、前記空気流測定器により測定された空気流の大きさの変化率が前記基準吸気流記憶手段に記憶された基準吸気パターンの空気流の大きさの変化率よりも低い場合に、その旨を報知することを特徴としている。
第7の態様としては、第1ないし第6のいずれかの態様において、前記基準吸気流記憶手段は、吸入器に応じた複数の前記基準吸気パターンを記憶し、前記制御手段は、前記基準吸気流記憶手段に記憶された複数の前記基準吸気パターンのうち使用する前記吸入器に応じた基準吸気パターンを前記表示器に表示させることを特徴としている。
1 空気流測定器
2,21〜23 吸入抵抗器
4 タブレット端末
5,24 記憶部(基準吸気流記憶手段)
6 表示器
6B グラフ
7,25 制御部(制御手段)
SP,SP1〜SP3 基準吸気パターン

Claims (7)

  1. 被験者の吸気によって生じた空気流の大きさを測定する空気流測定器と、
    基準となる時系列的な吸気流の大きさを基準吸気パターンとして記憶する基準吸気流記憶手段と、
    表示器と、を備えてなり、
    前記表示器に、前記空気流測定器により計測された空気流の大きさを時系列的にグラフとして表示させると共に、このグラフに重ねて前記基準吸気パターンを表示させる制御手段を備えたことを特徴とする吸入量測定システム。
  2. 前記制御手段は、前記空気流測定器により計測された空気流の大きさに変化が生じた場合に、前記表示器に前記空気流測定器により計測された空気流の大きさの表示を開始させることを特徴とする請求項1に記載の吸入量測定システム。
  3. 前記制御手段は、前記空気流測定器により計測された空気流の流れ方向が吸気による方向と異なる方向であることが検出された場合に、前記表示器に前記空気流測定器により計測された空気流の大きさの表示を開始させることを特徴とする請求項1に記載の吸入量測定システム。
  4. 前記制御手段は、被験者による吸気の開始タイミングを報知することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の吸入量測定システム。
  5. 前記制御手段は、前記基準吸気流記憶手段に記憶された基準吸気パターンと、前記空気流測定器により計測された空気流の大きさとが所定の関係となっていない場合に、その旨を報知することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の吸入量測定システム。
  6. 前記制御手段は、前記空気流測定器により測定された空気流の大きさの変化率が前記基準吸気流記憶手段に記憶された基準吸気パターンの空気流の大きさの変化率よりも低い場合に、その旨を報知することを特徴とする請求項5に記載の吸入量測定システム。
  7. 前記基準吸気流記憶手段は、吸入器に応じた複数の前記基準吸気パターンを記憶し、
    前記制御手段は、前記基準吸気流記憶手段に記憶された複数の前記基準吸気パターンのうち使用する前記吸入器に応じた基準吸気パターンを前記表示器に表示させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の吸入量測定システム。
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