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JP2021047447A - スクリーン - Google Patents

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JP2021047447A
JP2021047447A JP2020203007A JP2020203007A JP2021047447A JP 2021047447 A JP2021047447 A JP 2021047447A JP 2020203007 A JP2020203007 A JP 2020203007A JP 2020203007 A JP2020203007 A JP 2020203007A JP 2021047447 A JP2021047447 A JP 2021047447A
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勝洋 山本
Katsuhiro Yamamoto
勝洋 山本
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Abstract

【課題】画像をできる限り鮮明に視認することができるスクリーンを提供すること。【解決手段】スクリーン1は、光透過性を有する板部材で構成され、内表面S1に画像が投影されるものである。このスクリーン1は、偏光子で構成された偏光層である第1の樹脂層2と、第1の樹脂層2の両面に設けられ、主としてポリカーボネート樹脂で構成され、厚さが0.2mm以上、リタデーションが2400nm以上、6000nm以下の樹脂層であって、その遅相軸が偏光層の吸収軸と同じ方向となるように配置された第2の樹脂層3Aおよび3Bとを備える。これにより、スクリーン1は、反射光CLが外表面S2に入射した際、当該反射光CLの内表面S1への透過を抑制することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、スクリーンに関する。
近年、自動車に搭載して用いられるヘッドアップディスプレイ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、レーザ光源からの赤(R)、緑(G)、青(B)のレーザ光をそれぞれ照射して、フロントガラスをスクリーンとして、当該スクリーン上に画像を形成することができる。
しかしながら、例えば太陽光がアスファルトや自動車のボンネットで反射した反射光がフロントガラスを透過すると、当該透過した反射光によってスクリーン上の画像が見づらくなるという問題があった。
特開2015−225244公報
本発明の目的は、画像をできる限り鮮明に視認することができるスクリーンを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(16)の本発明により達成される。
(1) 光透過性を有する板部材で構成され、該板部材の一方の面に画像が投影されるスクリーンであって、
偏光子で構成された偏光層と、
前記偏光層の少なくとも一方の面側に設けられ、主としてポリカーボネート樹脂で構成され、厚さが0.2mm以上、リタデーションが2400nm以上、6000nm以下の樹脂層であって、その遅相軸が前記偏光層の吸収軸と同じ方向となるように配置された樹脂層とを備え、
前記板部材の前記一方の面と反対側の他方の面に外光が入射した際、該外光の前記板部材の前記一方の面への透過を抑制することを特徴とするスクリーン。
(2) 前記板部材の前記一方の面側が凹、前記他方の面側が凸となるように湾曲している上記(1)に記載のスクリーン。
(3) 起立した状態で用いられるものであり、
前記吸収軸は、水平方向に対して±45度以内の範囲内で傾斜している上記(1)または(2)に記載のスクリーン。
(4) 前記樹脂層は、主として前記ポリカーボネート樹脂で構成されたシート材を一方向に向かって延伸した状態のものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のスクリーン。
(5) 前記樹脂層の厚さは、3.0mm以下である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のスクリーン。
(6) 前記樹脂層は、前記偏光層の両面側にそれぞれ設けられている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のスクリーン。
(7) 前記各樹脂層の厚さは、同じである上記(6)に記載のスクリーン。
(8) 前記各樹脂層のうちの1つの樹脂層には、金属酸化物が含有されている上記(6)または(7)に記載のスクリーン。
(9) 前記金属酸化物が含有されている樹脂層上に設けられ、主として紫外線硬化性樹脂で構成されたハードコート層を備える上記(8)に記載のスクリーン。
(10) 前記金属酸化物が含有されている樹脂層側が前記外光の入射側に臨むように使用される上記(8)または(9)に記載のスクリーン。
(11) 前記偏光層は、主としてポリビニルアルコール樹脂で構成されている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のスクリーン。
(12) 前記偏光層は、主として前記ポリビニルアルコール樹脂で構成されたシート材を一方向に向かって延伸した状態のものである上記(11)に記載のスクリーン。
(13) 前記偏光層の厚さは、0.01mm以上、0.03mm以下である上記(1)ないし(12)のいずれかに記載のスクリーン。
(14) 前記偏光層と前記樹脂層とを接合する接合層を備える上記(1)ないし(13)のいずれかに記載のスクリーン。
(15) 前記板部材の総厚は、0.6mm以上、5.0mm以下である上記(1)ないし(14)のいずれかに記載のスクリーン。
(16) コンバイナとして用いられる上記(1)ないし(15)のいずれかに記載のスクリーン。
本発明によれば、画像をできる限り鮮明に視認することができる。
図1は、本発明のスクリーンをコンバイナに適用した場合の実施形態を示す側面図である。 図2は、図1中の一点鎖線で囲まれた領域[A]の拡大断面図である。 図3は、図2中のスクリーンの斜視図である。 図4は、図3中のB−B線断面図である。 図5は、図3中のC−C線断面図である。 図6は、図2中のスクリーンの拡大断面図である。
以下、本発明のスクリーンを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のスクリーンをコンバイナに適用した場合の実施形態を示す側面図である。図2は、図1中の一点鎖線で囲まれた領域[A]の拡大断面図である。図3は、図2中のスクリーンの斜視図である。図4は、図3中のB−B線断面図である。図5は、図3中のC−C線断面図である。図6は、図2中のスクリーンの拡大断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図4、図6中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、図1、図2中の左側を「前」または「前方」、右側を「後」または「後方」と言う。また、図6中では、理解を容易にするため、スクリーンを平坦な状態で図示するとともに、厚さ方向を誇張して模式的に図示している。
図1、図2に示すように、自動車100には、ヘッドアップディスプレイ(Head-Up Display)10が搭載されている。このヘッドアップディスプレイ10は、ダッシュボード101の上部に内蔵されている。
また、ヘッドアップディスプレイ10とフロントガラス102との間には、コンバイナとして用いられるスクリーン1が配置されている。「コンバイナ」とは、ヘッドアップディスプレイ10を使用するに際し、ヘッドアップディスプレイ10からスクリーン1に投影された画像(映像)と、フロントガラス102越し、すなわち、前方の風景とを重ねて、運転手Hに視認させるものを言う。なお、スクリーン1は、起立した状態で、支持部(図示せず)を介してダッシュボード101上に支持されている。
図2に示すように、ヘッドアップディスプレイ10は、光源11と、反射部材12と、収納体13とを備えている。
光源11は、赤(R)、緑(G)、青(B)それぞれの色のレーザ光LSを独立して照射することができる。そして、光源11を走査しつつ、各色のレーザ光LSの照射タイミング等を制御することにより、画像を形成することができる。
反射部材12は、例えばプリズムで構成されており、光源11からのレーザ光LSを反射することができる。反射部材12で反射されたレーザ光LSは、スクリーン1上に投影される。そして、この投影光は、前記画像として運転手Hに認識される(図1、図2参照)。
図2に示すように、収納体13は、箱状をなし、その内側に、光源11や反射部材12、その他、ヘッドアップディスプレイ10を構成する部品等を収納することができる。また、収納体13は、フロントガラス102側に向かって開口した開口部で構成された窓部131を有している。この窓部131を介して、レーザ光LSは、収納体13の外部、すなわち、スクリーン1に向かって出射される。
また、収納体13の窓部131には、当該窓部131を覆うように、透明なカバー部材14が設置されている。これにより、塵や埃等の異物が窓部131を介して収納体13内に侵入するのを防止することができ、よって、光源11のレンズや反射部材12が当該異物によって曇ったり汚れたりするのを防止することができる。
図3、図6に示すように、スクリーン1は、光透過性を有する板部材で構成されている。スクリーン1は、その一方の面(以下「内表面S1」と言う)が運転手H側、すなわち、内側(後方)、当該一方の面と反対側の他方の面(以下「外表面S2」と言う)がフロントガラス102側、すなわち、外側(前方)を臨むように配置されている。
図3〜図5に示すように、スクリーン1は、内表面S1側が凹、外表面S2側が凸となるように湾曲している。これにより、ヘッドアップディスプレイ10から内表面S1に向かって照射されたレーザ光LSは、内表面S1で反射して、運転手Hに画像として視認されることとなる(図1、図2参照)。
また、内表面S1では、鉛直方向に沿った平均曲率k(図4参照)と、水平方向に沿った平均曲率k(図5参照)とは、異なる。平均曲率kは、図4、図5に示す構成では平均曲率kよりも大きいが、平均曲率kよりも小さくてもよい。
図6に示すように、スクリーン1は、第1の樹脂層2と、第2の樹脂層3Aおよび第2の樹脂層3Bと、接合層4Aおよび接合層4Bと、ハードコート層5Aおよびハードコート層5Bとを備える積層板である。以下、各層について説明する。
第1の樹脂層2は、スクリーン1の厚さ方向の中央に位置する中間層であり、その厚さtがスクリーン1の面方向に一定の部分である。
この第1の樹脂層2は、主としてポリビニルアルコール(PVA)樹脂で構成されている。本実施形態では、第1の樹脂層2は、ポリビニルアルコール樹脂に、ヨウ素や二色性染料などに代表される二色性色素を染色し、ホウ素化合物等で架橋したものとなっている。なお、第1の樹脂層2におけるポリビニルアルコール樹脂の含有量は、0.2%以上、8%以下であるのが好ましく、0.5%以上、5%以下であるのがより好ましい。
また、第1の樹脂層2は、前記構成材料からなるシート材(フィルム)を加工したものとなっている。すなわち、当該シート材は、スクリーン1での第1の樹脂層2の厚さtよりも厚いシート材であり、そのシート材を厚さtとなるまで一方向に向かって延伸した延伸状態とすることにより、第1の樹脂層2として用いられる(得られる)。これにより、第1の樹脂層2は、偏光子として機能する偏光層となる。
厚さtとしては、特に限定されず、例えば、0.01mm以上、0.03mm以下であるのが好ましい。厚さtが0.01mm未満であると、第1の樹脂層2が偏光子としての機能が十分に図れないことがあり、また、厚さtが0.03mmを超えても、それ以上の偏光子としての機能の向上は望めない。
第1の樹脂層2の屈折率としては、特に限定されず、例えば、1.52以上、1.67以下であるのが好ましく、1.54以上、1.60以下であるのがより好ましい。
図6に示すように、第1の樹脂層2の左側の面21側には、第2の樹脂層3Aが配置され、右側の面22側には、第2の樹脂層3Bが配置されている。第2の樹脂層3Aと第2の樹脂層3Bとは、配置箇所が異なり、また第2の樹脂層3Aが金属酸化物の粒子31を含むこと以外は、同じ構成であるため、以下、第2の樹脂層3Aについて代表的に説明する。
第2の樹脂層3Aは、主としてポリカーボネート樹脂で構成されている。このポリカーボネート樹脂としては、重量平均分子量が19000以上、40000以下であるのが好ましく、19500以上、35000以下であるのがより好ましい。これにより、第2の樹脂層3Aは、例えば十分な耐衝撃性を有するものとなる。
また、第2の樹脂層3Aは、金属酸化物の粒子31を含有するポリカーボネート樹脂のシート材を加工したものである。すなわち、当該シート材は、スクリーン1での第2の樹脂層3Aの厚さt3Aよりも厚いシート材であり、そのシート材を厚さt3Aとなるまで一方向に向かって延伸した延伸状態とすることにより、第2の樹脂層3Aとして用いられる。これにより、第2の樹脂層3Aは、リタデーション(複屈折率×厚さ)を有するものとなる。このリタデーションとしては、例えば、2400nm以上、6000nm以下となるのが好ましく、3000nm以上、5600nm以下となるのがより好ましい。
厚さt3A(第2の樹脂層3Bの厚さt3Bについても同様)は、0.2mm以上、3.0mm以下であり、好ましくは0.3mm以上、2.5mm以下である。厚さt3Aが0.2mm未満であると、第2の樹脂層3Aが前記リタデーションを有するものとなるのが望めないことがある。また、厚さt3Aが3.0mmを超えると、スクリーン1の重量が増え、設置が困難になることがある。また、厚さt3Aと厚さt3Bとは、異なっていてもよいが、同じであるのが好ましい。厚さt3Aと厚さt3Bとが同じである場合、高温下にさらされた際、反りの発生が少ないと言う利点がある。
このような構成の第2の樹脂層3Aと、第2の樹脂層3Aから粒子31を省略した構成の第2の樹脂層3Bとは、それぞれ、その遅相軸が第1の樹脂層2の吸収軸と同じ方向となるように配置されている。「遅相軸」とは、第2の樹脂層3Aや第2の樹脂層3Bを透過する光の進む速度が遅い(位相が遅れる)方位のことであり、これと反対に、光の進む速度が速い(位相が進む)方位をその位相子の「進相軸」と言う。なお、遅相軸と吸収軸とのズレは、±5度以内までなら許容される。また、吸収軸は、ヘッドアップディスプレイ10から出射される偏光方向に対して±45度以内であれば、傾斜していてもよい。
ところで、図1に示すように、自動車100が走行中、自動車100には、自動車100のボンネット103や、その他、自動車100が走行する路面200等で太陽光(自然光)が反射した反射光CLが入射することがある。そして、図6に示すように、反射光CLは、スクリーン1を透過しようとして、当該スクリーン1の外表面S2に入射する。この反射光CLはS偏光であり、また、スクリーン1では、第1の樹脂層2の吸収軸がS方位にあり、前述したように、当該吸収軸と同じ方向に第2の樹脂層3Aおよび第2の樹脂層3Bの各遅相軸がある。これにより、反射光CLがスクリーン1で吸収され、内表面S1への透過が抑制され、よって、運転手Hは、スクリーン1上の画像をできる限り鮮明に視認することができる。また、ヘッドアップディスプレイ10から出射された光LSは、スクリーン1の運転手Hの側に反射され、運転手Hへの情報が提供される。一方、反射されなかった光LSは、第1の樹脂層2によって吸収され、実質的に二重像を引き起こさない程度まで、低減される。このようにスクリーン1は、偏光板として機能するものとなっている。
また、前述したように、第1の樹脂層2の両面側にそれぞれ第2の樹脂層3Aおよび第2の樹脂層3Bが設けられている。この構成は、第1の樹脂層2の片面側に第2の樹脂層3Aまたは第2の樹脂層3Bが設けられている場合に比べて、反射光CLおよびフロントガラス102側へ透過するヘッドアップディスプレイ10の光LSを吸収する機能を車内の環境下で維持するのに寄与する。
第2の樹脂層3Aや第2の樹脂層3Bの屈折率としては、特に限定されず、例えば、1.58以上、1.60以下であるのが好ましく、1.585以上、1.595以下であるのがより好ましい。
図6に示すように、第2の樹脂層3Aには、金属酸化物の粒子31が分散して含有されている。この粒子31は、太陽光に含まれる赤外線を吸収することができるIR(Infrared Rays)カット材である。これにより、例えば炎天下でのスクリーン1の温度上昇を抑制して、熱による変形や劣化等を防止することができる。
また、スクリーン1は、金属酸化物の粒子31を含有する第2の樹脂層3A側がフロントガラス102、すなわち、反射光CLの入射側に臨み、第2の樹脂層3B側がレーザ光LSの入射側に臨む。これにより、金属酸化物の粒子31が画像と干渉して、当該画像の視認性が低下するのをできる限り防止することができる。
また、第1の樹脂層2と第2の樹脂層3Aとは、接合層4Aを介して接合され、第1の樹脂層2と第2の樹脂層3Bとは、接合層4Bを介して接合されている。接合層4Aおよび接合層4Bは、ウレタン接着剤、エポキシ接着剤、アクリル接着剤、アクリル粘着剤等の各種接着剤または粘着剤である。これにより、各層同士の接合を確実に行なうことができ、スクリーン1は長期間の使用に耐え得るものとなる。
接合層4Aの厚さt4A、接合層4Bの厚さt4Bとしては、特に限定されず、例えば、0.005mm以上、0.02mm以下であるのが好ましく、0.006mm以上、0.015mm以下であるのがより好ましい。厚さt4A、厚さt4Bが0.005mm未満であると、接着力の低下を招くことがあり、また、厚さt4A、厚さt4Bが0.02mmを超えても、それ以上の接着力の向上を望めない。また、厚さt4Aと厚さt4Bとは、異なっていてもよいが、同じであるのが好ましい。
接合層4Aや接合層4Bの屈折率としては、特に限定されず、例えば、1.46以上、1.55以下であるのが好ましく、1.461以上、1.545以下であるのがより好ましい。
第2の樹脂層3A上には、ハードコート層5Aが設けられている。これにより、比較的傷がつき易い第2の樹脂層3Aを保護することができる。なお、ハードコート層5Aは、当該ハードコート層5Aとなるワニス状の材料を第2の樹脂層3A上に塗布して、この塗布されたものに紫外線を照射することにより硬化したものである。
同様に、第2の樹脂層3B上にも、ハードコート層5Bが設けられている。これにより、比較的傷がつき易い第2の樹脂層3Bを保護することができる。ハードコート層5Bも、当該ハードコート層5Bとなるワニス状の材料を第2の樹脂層3B上に塗布して、この塗布されたものに紫外線を照射することにより硬化したものである。なお、スクリーン1では、ハードコート層5Bを省略することもできる。
ハードコート層5Aおよびハードコート層5Bは、それぞれ、紫外線硬化性樹脂で構成され、紫外線硬化性樹脂としては、例えば、アクリル系化合物を主成分とする紫外線硬化性樹脂、ウレタンアクリレートオリゴマーまたはポリエステルウレタンアクリレートオリゴマーを主成分とする紫外線硬化性樹脂、エポキシ系樹脂、ビニルフェノール系樹脂の群から選ばれる少なくとも1種を主成分とする紫外線硬化性樹脂等が挙げられる。そして、これらの中でもアクリル系化合物を主成分とする紫外線硬化性樹脂が好ましい。これにより、各樹脂層との密着性を向上することができる。
ハードコート層5Aの厚さt5A、ハードコート層5Bの厚さt5Bとしては、特に限定されず、例えば、0.002mm以上、0.020mm以下であるのが好ましく、0.003mm以上、0.015mm以下であるのがより好ましい。また、厚さt5Aと厚さt5Bとは、異なっていてもよいが、同じであるのが好ましい。
ハードコート層5Aやハードコート層5Bの屈折率としては、特に限定されず、例えば、1.40以上、1.60以下であるのが好ましく、1.450以上、1.595以下であるのがより好ましい。
以上のような構成のスクリーン1は、その総厚tが例えば0.4mm以上、5.0mm以下であるのが好ましく、0.65mm以上、4.0mm以下であるのがより好ましい。これにより、スクリーン1をできる限り薄いものとすることができる。また、スクリーン1は、自動車100内での通常の使用に耐え得る程度の剛性を有するものなり、湾曲した形状を維持することができる。
また、スクリーン1は、その平面視で長方形をなすものであり、縦が50mm以上、200mm以下であるのが好ましく、60mm以上、190mm以下であるのがより好ましく、横が100mm以上、400mm以下であるのが好ましく、130mm以上、380mm以下であるのがより好ましい。
以上、本発明のスクリーンを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、スクリーンを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のスクリーンは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、スクリーンは、第1の樹脂層の両面にそれぞれ第2の樹脂層が設けられているが、これに限定されず、一方の第2の樹脂層を省略してもよい。
1 スクリーン
2 第1の樹脂層
21、22 面
3A、3B 第2の樹脂層
31 粒子
4A、4B 接合層
5A、5B ハードコート層
10 ヘッドアップディスプレイ(Head-Up Display)
11 光源
12 反射部材
13 収納体
131 窓部
14 カバー部材
100 自動車
101 ダッシュボード
102 フロントガラス
103 ボンネット
200 路面
H 運転手
、k 平均曲率
LS レーザ光
CL 反射光
総厚
、t3A、t3B、t4A、t4B、t5A、t5B 厚さ
S1 内表面
S2 外表面
このような目的は、下記(1)〜(13)の本発明により達成される。
(1) 光透過性を有する板部材で構成され、該板部材の一方の面に画像が投影されるスクリーンであって、
偏光子で構成された偏光層と、
前記偏光層の両面側にそれぞれ設けられ、主としてポリカーボネート樹脂で構成され、厚さが0.2mm以上、リタデーションが2400nm以上、6000nm以下の樹脂層であって、その遅相軸が前記偏光層の吸収軸と同じ方向となるように配置された樹脂層と
前記各樹脂層上にそれぞれ設けられ、主として紫外線硬化性樹脂で構成されたハードコート層とを備え、
前記偏光層の屈折率は、1.52以上、1.67以下であり、
前記各樹脂層の屈折率は、それぞれ、1.58以上、1.60以下であり、
前記各ハードコート層の屈折率は、それぞれ、1.40以上、1.60以下であり、
前記板部材の前記一方の面と反対側の他方の面に外光が入射した際、該外光の前記板部材の前記一方の面への透過を抑制することを特徴とするスクリーン。
) 前記樹脂層は、主として前記ポリカーボネート樹脂で構成されたシート材を一方向に向かって延伸した状態のものである上記(1)または(2)に記載のスクリーン。
) 前記樹脂層の厚さは、3.0mm以下である上記(1)ないし()のいずれかに記載のスクリーン。
(5) 前記各樹脂層の厚さは、同じである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のスクリーン。
) 前記各樹脂層のうちの1つの樹脂層には、金属酸化物が含有されている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のスクリーン。
) 前記金属酸化物が含有されている樹脂層側が前記外光の入射側に臨むように使用される上記(6)に記載のスクリーン。
) 前記偏光層は、主としてポリビニルアルコール樹脂で構成されている上記(1)ないし()のいずれかに記載のスクリーン。
) 前記偏光層は、主として前記ポリビニルアルコール樹脂で構成されたシート材を一方向に向かって延伸した状態のものである上記()に記載のスクリーン。
10) 前記偏光層の厚さは、0.01mm以上、0.03mm以下である上記(1)ないし()のいずれかに記載のスクリーン。
11) 前記偏光層と前記樹脂層とを接合する接合層を備える上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のスクリーン。
12) 前記板部材の総厚は、0.6mm以上、5.0mm以下である上記(1)ないし(11)のいずれかに記載のスクリーン。
13) コンバイナとして用いられる上記(1)ないし(12)のいずれかに記載のスクリーン。

Claims (16)

  1. 光透過性を有する板部材で構成され、該板部材の一方の面に画像が投影されるスクリーンであって、
    偏光子で構成された偏光層と、
    前記偏光層の少なくとも一方の面側に設けられ、主としてポリカーボネート樹脂で構成され、厚さが0.2mm以上、リタデーションが2400nm以上、6000nm以下の樹脂層であって、その遅相軸が前記偏光層の吸収軸と同じ方向となるように配置された樹脂層とを備え、
    前記板部材の前記一方の面と反対側の他方の面に外光が入射した際、該外光の前記板部材の前記一方の面への透過を抑制することを特徴とするスクリーン。
  2. 前記板部材の前記一方の面側が凹、前記他方の面側が凸となるように湾曲している請求項1に記載のスクリーン。
  3. 起立した状態で用いられるものであり、
    前記吸収軸は、水平方向に対して±45度以内の範囲内で傾斜している請求項1または2に記載のスクリーン。
  4. 前記樹脂層は、主として前記ポリカーボネート樹脂で構成されたシート材を一方向に向かって延伸した状態のものである請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスクリーン。
  5. 前記樹脂層の厚さは、3.0mm以下である請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスクリーン。
  6. 前記樹脂層は、前記偏光層の両面側にそれぞれ設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載のスクリーン。
  7. 前記各樹脂層の厚さは、同じである請求項6に記載のスクリーン。
  8. 前記各樹脂層のうちの1つの樹脂層には、金属酸化物が含有されている請求項6または7に記載のスクリーン。
  9. 前記金属酸化物が含有されている樹脂層上に設けられ、主として紫外線硬化性樹脂で構成されたハードコート層を備える請求項8に記載のスクリーン。
  10. 前記金属酸化物が含有されている樹脂層側が前記外光の入射側に臨むように使用される請求項8または9に記載のスクリーン。
  11. 前記偏光層は、主としてポリビニルアルコール樹脂で構成されている請求項1ないし10のいずれか1項に記載のスクリーン。
  12. 前記偏光層は、主として前記ポリビニルアルコール樹脂で構成されたシート材を一方向に向かって延伸した状態のものである請求項11に記載のスクリーン。
  13. 前記偏光層の厚さは、0.01mm以上、0.03mm以下である請求項1ないし12のいずれか1項に記載のスクリーン。
  14. 前記偏光層と前記樹脂層とを接合する接合層を備える請求項1ないし13のいずれか1項に記載のスクリーン。
  15. 前記板部材の総厚は、0.6mm以上、5.0mm以下である請求項1ないし14のいずれか1項に記載のスクリーン。
  16. コンバイナとして用いられる請求項1ないし15のいずれか1項に記載のスクリーン。
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