JP2020124751A - スカイビング加工用カッタおよびスカイビング加工装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、本発明は、スカイビング加工用カッタが、それぞれに基体および分断刃を含む複数のカッタ部品に分割されており、複数のカッタ部品の少なくとも2つにはそれぞれ、寸法および位置の少なくとも一方が互いに異なる識別用空隙が形成されていることを特徴とする。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1に示すスカイビング加工装置1は、スカイビング加工用カッタ10(カッタ10)により、円環状のワーク9(被削材)の内側に内歯車を加工する。
スカイビング加工装置1は、ベッド2と、コラム3と、サドル4と、旋回ヘッド5と、スライダ6と、主軸ユニット7と、回転テーブル8と、図示しない制御装置とを備えている。
主軸ユニット7には、スカイビング加工のための切削工具であるカッタ10(図2)が着脱可能に取り付けられる。
サドル4には、旋回ヘッド5がヘッド軸5x周りに回転可能に支持されている。ヘッド軸5xはX軸方向に沿っている。
旋回ヘッド5には、スライダ6がY軸方向に水平移動可能に支持されている。スライダ6には、主軸ユニット7が固定されている。
図4に示すように、カッタ10がアーバ71に装着されると、主軸ユニット7の駆動源から得られる回転駆動力がアーバ71を介してカッタ10に伝達されることで、カッタ10が主軸ユニット7の主軸線A周りに回転する。主軸線Aは、カッタ10の軸線と一致する。
また、旋回ヘッド5を駆動することにより、ヘッド軸5xを回転中心として主軸ユニット7およびカッタ10を旋回させて、回転テーブル8およびワーク9に対して傾斜させることができる。
ワーク9とカッタ10とのすべりによる加工速度も考慮し、ワーク9に切削される内歯車のねじれ角とカッタ10の切削刃20のねじれ角とが対応するように、交差角θが適切に定められる。
切削時におけるカッタ10やワーク9の冷却や潤滑、切り屑の除去のため、切削液が使用されている。
以下、基体11の軸線の方向のことを軸方向D1と称する。
「段」は、分断刃21〜23のそれぞれに相当する。本実施形態における分断刃の段数Nは3である。切削過程においては、最前段である第1分断刃21(1段)から、第2分断刃22(2段)、第3分断刃23(3段)の順にワーク9を切削する。
即ち、カッタ10による切削過程(荒加工、および仕上加工)は、第1〜第3分断刃21〜23が分担する。
また、分断刃の段数Nと、カッタ部品の個数Mとは、必ずしも一致している必要がない。例えば、カッタ10が、2段の分断刃21,22を含むカッタ部品と、1段の分断刃23とを含むカッタ部品とに二分割されていてもよい。
図2および図4に示すように、第2分断刃22は、すくい面22Aと、外周逃げ面22Bと、背面22Cと、側方逃げ面22D,22E(図2)とを有している。すくい面22Aと外周逃げ面22Bとが外周切れ刃22Fをなしている。すくい面22Aと側方逃げ面22D,22Eとがそれぞれ、側方切れ刃22G,22H(図2)をなしている。
第1カッタ部品101は、基体111と、第1分断刃21とを備えている。基体111は円環状に形成されている。第1分断刃21は、基体111の外周部に一体に形成されている。第2、第3カッタ部品102,103も同様である。第2カッタ部品102は、基体112と第2分断刃22とを備え、第3カッタ部品103は、基体113と第3分断刃23とを備えている。
第1〜第3カッタ部品101〜103が積層されると、第1〜第3分断刃21〜23のそれぞれのすくい面21A,22A,23Aのいずれも、概ね、軸方向D1の先端側(後述)を向く。
複数のピン13により、分断刃21〜23の周方向の位相が合うように第1〜第3カッタ部品101〜103を相互に位置決めすることができる。ここでは一例として、2本のピン13が用いられている。
本実施形態の識別用空隙30は、主軸ユニット7の回転駆動力をカッタ10に伝達するためにアーバ71のキー713と係合するキー溝を兼ねている。
第1〜第3空隙31〜33の具体的な構成については後述する。
アーバ71は、カッタ10に包囲される小径部711と、締結部材であるねじ24,25によりカッタ10と締結される大径部712とを備えている。
小径部711よりも径が大きい大径部712には、軸方向D1と直交する被締結面712Aが形成されている。
図5に示すように、本実施形態の第1〜第3カッタ部品101〜103は、内周部に2つのキー溝(識別用空隙30)を備えており、キー713もアーバ71の小径部711に2つ備えられている(図8参照)。複数のキー713およびキー溝により、アーバ71に対する第1〜第3カッタ部品101〜103の相対回転を規制することで、ひとつあたりのキー713に発生する曲げ応力を低減することが可能となる。
まず、各カッタ部品101〜103に形成されている第1〜第3空隙を説明する。
以下の説明において、「径方向」は、カッタ10の径方向を意味するものとする。
第3カッタ部品103の表面103Aにおける第3空隙33の径方向の寸法がL3であるものとする。
第3空隙33において表面103Aと裏面103Bとを繋ぐ傾斜面331は、軸方向D1に対して傾斜している。裏面103Bにおける第3空隙33の径方向の寸法L2は、L3よりも小さい。
第2カッタ部品102および第1カッタ部品101にも、傾斜面331と連続するように、軸方向D1に対して傾斜した傾斜面321,311が形成されている。
第2カッタ部品102の表面102Aにおける第2空隙32の径方向の寸法L2は、第3空隙33の裏面103Bにおける径方向の寸法L2と同等である。
第2空隙32の表面102Aにおける径方向の寸法L2と比べて、第2カッタ部品102の裏面102Bにおける第2空隙32の径方向の寸法L1は小さい。
第1カッタ部品101の表面101Aにおける第1空隙31の径方向の寸法L1は、第2空隙32の裏面102Bにおける径方向の寸法L1と同等である。
第1空隙31の表面101Aにおける径方向の寸法L1と比べて、第1カッタ部品101の裏面101Bにおける第1空隙31の径方向の寸法L0は小さい。
以上より、第1〜第3空隙31〜33の径方向の寸法に関し、下記の式(1)の通りである。
〔数1〕
L0<L1<L2<L3 ・・・(1)
つまり、第1〜第3カッタ部品101〜103の単体のそれぞれを一見すれば、第1〜第3空隙31〜33の寸法の長、中、短の関係から、第1〜第3カッタ部品101〜103を容易に識別することが可能となる。
「所定の形状」は、位相、順序、および表裏の向きがいずれも正しい状態で第1〜第3カッタ部品101〜103が積層されたときに視覚的、空間的な連続性が成立する形状を言うものとする。
図7(a)に示すように、第1カッタ部品101、第2カッタ部品102、および第3カッタ部品103が位相を合わせて正しい順序で、かつ正しい表裏の向きで積層されると、図6(a)〜(c)からも理解されるように、第1〜第3空隙31〜33は、径方向の寸法L0〜L3の違いに基づいて、視覚的に連続した一の空間としての識別用空隙30を呈する。
このため、識別用空隙30が形成される第1〜第3カッタ部品101〜103には、連続した傾斜面301が形成されている。傾斜面301は、面一または略面一に配置された第1〜第3カッタ部品101〜103の内側の面からなる。識別用空隙30は、この傾斜面301と、軸方向D1に沿った2つの面302,303(図5)との間に、軸方向D1の先端側に向けて窄まる四角錐台状に区画されている。
図7(b)、(c)に示す例のいずれにおいても、第1〜第3カッタ部品101〜103の内側に、連続した傾斜面は形成されていない。
以上より、識別用空隙30を用いて、第1〜第3カッタ部品101〜103の順序や、各カッタ部品101〜103の表裏の向きが、正しいのか誤っているのかを判別することができる。
まず、組み立てる第1〜第3カッタ部品101〜103(図6(a)〜(c))を集める。このとき、第1〜第3カッタ部品101〜103のそれぞれに形成されている第1〜第3空隙31〜33の寸法の相違や、各カッタ部品の表裏で空隙の寸法が異なることによる表側と裏側との外観の違いに基づいて、第1〜第3カッタ部品101〜103のそれぞれを、表裏を含めて容易に識別することができる。
そのため、図7(a)および図5に示すように、第1〜第3カッタ部品101〜103を、位相を合わせて積層する際に、第1〜第3カッタ部品101〜103に正しい順序と正しい表裏の向きを与えることができる。
このとき、識別用空隙30において、滑らかな傾斜面301が認められることを確認する。傾斜面301は、軸方向D1の全体に亘って存在する。
傾斜面301を認めることができない場合は、識別用空隙30が連続性を欠いており、第1〜第3カッタ部品101〜103の積層の順序や表裏の向きが誤っていることとなる。その場合は、第1〜第3カッタ部品101〜103を一旦分離して、正しい順序、正しい表裏の向きに是正する。
つまり、もし、積層する前において第1〜第3カッタ部品101〜103を誤って識別したとしても、識別用空隙30を用いることで、順序や表裏を誤って第1〜第3カッタ部品101〜103が積層されることを防止することができる。
第1〜第3カッタ部品101〜103の識別用空隙30に支障なくキー713が挿入されたならば、ナット24および雄ねじ25により、第1〜第3カッタ部品101〜103をアーバ71に固定する。
また、各カッタ部品101〜103の端面、例えば、図6(a)に示す第3カッタ部品103の表面103Aや、裏面103Bに施された刻印は、第1〜第3カッタ部品101〜103が積層されることで隠れてしまう場合がある。しかし本実施形態の識別用空隙30は、第1〜第3カッタ部品101〜103が積層されていてもカッタ部品101〜103の順序や向きの確認に役立てることができる。
したがって、識別用空隙30によれば、第1〜第3カッタ部品101〜103の組み立てに関する正誤の判別に冗長性を与えて、製品の信頼性を向上させることができる。
識別用空隙30がキー溝を兼ねていることで、冗長性をより一層高めることができる。
しかも、第1〜第3空隙31〜33はキー溝を兼ねているから、加工箇所が増えることはない。第1〜第3空隙31〜33は、各カッタ部品101〜103の順序や表裏の向きを表示する目的の刻印に代えて、第1〜第3カッタ部品101〜103に加工することができる。
以上より、コストを抑えつつ、複数のカッタ部品101〜103を容易に識別して正しく組み立てることを実現することができる。
また、本実施形態では第1〜第3カッタ部品101〜103にキー713を挿入するために第1〜第3空隙31〜33を形成している。しかし本発明はこの場合に限定されない。第1〜第3カッタ部品101〜103の内周面には凸部を設けると共に、アーバ71には当該凸部を挿入する溝を形成することでも構わない。 また、本発明は、カッタ10の断面内における孔12および識別用空隙30の配置に依存しない。例えば、孔12と識別用空隙30は、カッタ10の断面内においてカッタ10の軸線に対して垂直方向に配されている必要はない。
また、本実施形態では、第1〜第3空隙31〜33の径方向の寸法関係を特定すると共に、識別用空隙30の傾斜面301が滑らかに形成されている場合を示した。しかし本発明はこの場合に限定されない。例えば、識別用空隙30の傾斜面301は、必ずしも、図7(a)に示す例の如く同一傾斜角度を形成していなくてもよい。複数のカッタ部品101〜103の積層体をアーバ71の小径部711に装着可能であると共に視覚的に連続した一の空間としての識別できればよい。
また、本実施形態では全カッタ部品101〜103を同時に積層した後にアーバ71の小径部711に装着することを前提としている。但し、カッタ部品数が多い場合には、全カッタ部品を同時に積層することが難しい場合もある。この際は、任意の単位(積層数)ごとに、本実施形態に示した対応を行なっても構わない。
次に、図9(a)および(b)を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。
以下では、第1実施形態と異なる事項を中心に説明する。第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付している。
図9(b)に示すように、1つのキー溝14と、1つのピン13とにより、第1〜第3カッタ部品101〜103の位相が決められる。
なお、本実施形態において、キー714およびキー溝14は、径方向の寸法(深さ)が軸方向D1に亘り一定であることに限定されない。複数のカッタ部品101〜103の積層体がアーバ71の小径部711に適切に装着できればよい。
識別用空隙40は、円形の断面形状を呈し、軸方向D1の基端側から先端側に向かうにつれて次第に断面積が縮小、つまり縮径している。そのため、識別用空隙40は円錐台状に形成されている。
なお、本実施形態は、識別用空隙40が軸方向D1の先端側から基端側に向かうにつれて次第に縮径しても同様に成り立つ。識別用空隙40は、任意の断面形状を呈するものであってよい。本実施形態は、識別用空隙40が楕円または矩形の断面形状を呈し、軸方向D1の基端側から先端側に向かうにつれて次第に断面積が縮小していても同様に成り立つ。
そのため、第1〜第3空隙41〜43は、径寸法の相違に基づいて、容易に識別可能である。
なお、本実施形態において、各空隙41〜43が全カッタ部品101〜103に形成されている場合を示したが、本発明はこの限りではない。例えば、最端部に位置するカッタ部品、図7(a)においては第1カッタ部品101または第3カッタ部品103のいずれかにおいて、対応する第1空隙41または第3空隙43が設けられていなくても構わない。表側または裏側のいずれかから目視で確認が可能であればよいためである。
次に、図10(a)を参照し、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態に係るスカイビング加工用カッタ130(カッタ130)は、第2実施形態と同様の識別用空隙40を備えている。この識別用空隙40に、正誤判別ピン45が挿入されることが第2実施形態のカッタ120とは相違している。
正誤判別ピン45は、識別用空隙40の形状に倣う形状、つまり円錐台状に形成されている。識別用空隙40に挿入されて第1〜第3カッタ部品101〜103を貫通する正誤判別ピン45は、ピン13やキー溝14と同様に、第1〜第3カッタ部品101〜103の位相を合わせるためにそれらを周方向に位置決めする要素の1つである。
識別用空隙46は、上述の識別用空隙40とは逆に、軸方向D1の先端側から基端側に向かうにつれて次第に縮径している。また、識別用空隙46の軸方向D1の基端側の開口43Aと軸方向D1の先端側の開口43Bとが偏心している。
正誤判別ピン47も、識別用空隙46の形状に倣う形状に構成されている。
図11に示すスカイビング加工用カッタ140(カッタ140)は、識別用空隙50の形状および位置が第3実施形態の識別用空隙40(図10(a))とは相違している。
識別用空隙50は、軸方向D1に対して傾斜する方向に連続している。連続する方向の一端から他端まで、識別用空隙50の径は一定である。この識別用空隙50に、全長に亘り径が一定である正誤判別ピン505が挿入される。
識別用空隙50は、第1〜第3カッタ部品501〜503にそれぞれ形成されている第1〜第3空隙51〜53からなる。
図12に示す識別用空隙60は、軸方向D1の基端側から先端側に向かうにつれて次第に縮径しており、かつ軸方向D1に対して傾斜する方向に連続している。
この識別用空隙60に挿入される正誤判別ピン605も、識別用空隙60の形状に倣う形状に構成されている。
識別用空隙60は、第1〜第3カッタ部品601〜603にそれぞれ形成されている第1〜第3空隙61〜63からなる。
図13(a)〜(c)に、図12に示す第3カッタ部品603、第2カッタ部品602、第1カッタ部品601を表側から模式的に示している。
図13(a)に示す第3空隙63、図13(b)に示す第2空隙62、図13(c)に示す第1空隙61から見て取れるように、これらの第1〜第3空隙61〜63はそれぞれ、カッタ部品601〜603の軸心(A)から異なる距離だけ離れている。つまり、カッタ部品601〜603の径方向における位置が相違している。こうした位置の相違に加え、第1〜第3空隙61〜63は、開口の径も相違している。
さらに、位相を合わせて第1〜第3カッタ部品601〜603を積層したときに第1〜第3空隙61〜63が連続することで偏心したテーパ形状を呈する識別用空隙60を用いて、積層順序や表裏の向きを誤ることなく第1〜第3カッタ部品601〜603を組み立てることができる。
図11に示す第1〜第3空隙51〜53や識別用空隙50によっても、同様の効果を得ることができる。
図14に示す第5実施形態では、凸部と凹部が係合されると正しい順序や表裏の向きで積層することができるように、隣り合うカッタ部品に、対応する凸部と凹部を与えている。
図示しないピンにより第1〜第3カッタ部品801〜803の位相を合わせ、図示しないキーおよびキー溝により、アーバ71に対する第1〜第3カッタ部品801〜803の相対回転を規制することができる。
また、第1分断刃21のすくい面21Aよりも内周側に第1凹部812が形成されている。
第2分断刃22に対して軸方向D1の基端側に突出している第2基体112の軸方向D1の基端側の部分が第2凸部821に相当する。
第3分断刃23に対して軸方向D1の基端側に突出している第3基体113の軸方向D1の基端側の部分が第3凸部831に相当する。
〔数2〕
C1<C2<C3 ・・・(2)
上記の径の相違に基づいて、第1〜第3カッタ部品801〜803の外観が相違するため、第1〜第3カッタ部品801〜803を容易に識別することができる。
それに加え、第1〜第3カッタ部品801〜803を積層するためには凸部が凹部に挿入された状態に係合する必要があるため、第1〜第3凸部、第1〜第3凹部に径差が与えられていることで、誤った順序や表裏の向きで積層されて組み付けられることを未然に防止できる。
例えば、軸方向D1の先端側から基端側に向けて、第2カッタ部品802、第1カッタ部品801、第3カッタ部品803の順に積層しようとすると、第2カッタ部品802の第2凸部821を第1凹部812の奥まで挿入することができない。そのため、第1カッタ部品801と第2カッタ部品802との間に顕著に隙間があいてしまうため、順序の誤りに視覚的、直感的に気付くことができる。
以上より、第1〜第3カッタ部品801〜803のそれぞれの凸部および凹部により、積層可能な順序と表裏の向きが一意に定まるため、積層順序や表裏の向きが誤っている状態で第1〜第3カッタ部品801〜803を組み立てることはできない。
例えば、キー溝を兼ねる識別用空隙30(図4)を備えた第1実施形態と組み合わせることができる。その場合において、第1〜第3カッタ部品801〜803を、位相を合わせて積層するとき、第1凸部811が第2凹部822に、第2凸部821が第3凹部832にそれぞれ挿入されない限りは第1〜第3カッタ部品801〜803を隙間なく積層することができないので、ピン13(図5)を孔12に嵌合して第1〜第3カッタ部品801〜803を一体化する前に、積層順序や表裏の誤りに気付くことができる。
つまり、凸部811,821,831や凹部812,822,832を備えていれば、ピン13を孔12に挿入する前に第1〜第3カッタ部品801〜803を積層する際に、積層順序や表裏の向きが正しいことが保証されるので、ピン13を孔12から抜く作業が発生しない。このため保守を効率的に行うことができる。
正誤判別ピン45は、ピン13を孔12に通す前に、識別用空隙40に挿入するとよい。ピン13を先に孔12に通していると、正誤判別ピン45を識別用空隙40に通せないことで誤りに気付いた場合に、第1〜第3カッタ部品101〜103を分離するためにピン13を孔12から抜く作業が発生する。正誤判別ピン45を識別用空隙40に通すことができれば、位相に加え、積層の向きや表裏が正しいことが保証されるので、ピン13を孔12から抜く作業が発生しない。
次に、図15(a)〜(c)を参照し、本発明の第6実施形態について説明する。
第6実施形態でも、第5実施形態と同様、凸部と凹部とが係合されると正しい順序や表裏の向きで積層することができるように、隣り合うカッタ部品に、対応する凸部と凹部を与えている。
図15(a)に示すスカイビング加工用カッタ160(カッタ160)は、第1〜第3カッタ部品901〜903を備えている。
図示しないピンにより第1〜第3カッタ部品901〜903の位相を合わせ、図示しないキーおよびキー溝により、アーバ71に対する第1〜第3カッタ部品901〜903の相対回転を規制することができる。
また、図15(c)に示すように、第1カッタ部品901の表側には、多角形状の凸部911が形成されている。この凸部911に対応した多角形状の凹部922が第2カッタ部品902の裏側に形成されている。
円環状の凹部932には円環状の凸部921のみを挿入でき、多角形状の凸部911は挿入できない。また、多角形状の凹部922には多角形状の凸部911のみを挿入でき、円環状の凸部921は挿入できない。つまり、形状毎に組み合わせが決まる。
その他、第1〜第3カッタ部品901〜903に適宜に凸部および凹部を与えることにより、第1〜第3カッタ部品901〜903を容易に識別して正しく組み立てることに寄与することができる。
例えば、図16(b)に示す例では、円柱状の凸部925が第2カッタ部品902に形成され、円錐台状の凸部915が第1カッタ部品901に形成されている。
円柱状の凸部925は第3カッタ部品903の凹部935に挿入される。
円錐台状の凸部915は第2カッタ部品902の凹部926に挿入される。
これらの凸部925,915および凹部935,926も、第1〜第3カッタ部品901〜903の識別と、積層順序および表裏の向きを一意に決めることに寄与する。
また、本発明においては、必ずしも、全数のカッタ部品に識別用空隙を与える必要はない。例えば、ある特定の段の分断刃の外観に顕著な特徴があるため、当該段に対応するカッタ部品を容易に識別できる場合は、当該段に対応するカッタ部品には識別用空隙を与えずに、残りの複数のカッタ部品にのみ識別用空隙を与えるようにしてもよい。
あるいは、特定の段に顕著な特徴がないとしても、複数のカッタ部品のうちの1つにおいて、識別用空隙の付与を省略することができる。
例えば、第1〜第3カッタ部品101〜103のうち、第1カッタ部品101には識別用空隙を与えずに、第2カッタ部品102には寸法が長い識別用空隙を与え、第3カッタ部品103には寸法が短い識別用空隙を与えることとすれば、識別用空隙の無し/長い/短いに基づいて第1〜第3カッタ部品101〜103を識別することができる。
本発明のスカイビング加工用カッタは、平歯車(spur gear)の軸線とカッタの軸線を交差するように配置して平歯車を加工するように構成された複数の分断刃を備えるものであってもよい。
本発明のスカイビング加工用カッタの刃の形状は制限されない。 また、本発明のスカイビング加工用カッタは、外観の形態に限定されず、ストレート型、樽型、テーパ型など任意の形態でも成り立つ。
2 ベッド
3 コラム
4 サドル
5 旋回ヘッド
5x ヘッド軸
6 スライダ
7 主軸ユニット(回転軸装置)
8 回転テーブル
8z 軸線
9 ワーク(被削材)
10 スカイビング加工用カッタ
11 基体
12 孔
13 ピン
14 キー溝
20 切削刃
21 第1分断刃
21A すくい面
22 第2分断刃
22A すくい面
22B 外周逃げ面
22C 背面
22D,22E 側方逃げ面
22F 外周切れ刃
22G,22H 側方切れ刃
23 第3分断刃
23A すくい面
24 ナット
25 雄ねじ
30 識別用空隙
31〜33 第1〜第3空隙(識別用空隙)
40 識別用空隙
41〜43 第1〜第3空隙
43A,43B 開口
45 正誤判別ピン
46 識別用空隙
47 正誤判別ピン
50 識別用空隙
51〜53 第1〜第3空隙
60 識別用空隙
61〜63 第1〜第3空隙
71 アーバ(支持体)
101 第1カッタ部品
101A 表面
101B 裏面
102 第2カッタ部品
102A 表面
102B 裏面
103 第3カッタ部品
103A 表面
103B 裏面
111,112,113 基体
120,130,140,150,160 スカイビング加工用カッタ(カッタ)
301,311,321,331 傾斜面
302,303 面
304,305,306,307 段差
401 壁面
402 開口
501〜503 第1〜第3カッタ部品
505 正誤判別ピン
601〜603 第1〜第3カッタ部品
605 正誤判別ピン
711 小径部
711A 先端部
712 大径部
712A 被締結面
713,714 キー
801〜803 第1〜第3カッタ部品
811,821,831 第1〜第3凸部
811A,821A,831A 頂面
812,822,832 第1〜第3凹部
901〜903 第1〜第3カッタ部品
911,915,921,923,924,925 凸部
912,922,926,932,935 凹部
A 主軸線
C0〜C2 径
D1 軸方向
B 刃すじ
L0〜L3 寸法
TL 接線
θ 交差角
Claims (10)
- スカイビング加工用カッタであって、
軸周りに回転される基体と、前記基体に形成されて被削材を切削する複数の切削刃と、を備え、
前記各切削刃は、
前記被削材を切削する切削過程を分担可能に構成された2以上の分断刃を含み、
前記スカイビング加工用カッタは、
それぞれに前記基体および前記分断刃を含む複数のカッタ部品に分割され、
前記複数のカッタ部品の少なくとも2つにはそれぞれ、
寸法および位置の少なくとも一方が互いに異なる識別用空隙が形成されている、
ことを特徴とするスカイビング加工用カッタ。 - 前記複数のカッタ部品の少なくとも2つにそれぞれ形成されている前記識別用空隙は、
前記複数のカッタ部品が位相を合わせて積層された状態において、
前記複数の前記カッタ部品に亘り所定の形状を呈するように構成されている、
請求項1に記載のスカイビング加工用カッタ。 - 少なくとも2つの前記カッタ部品に亘り前記識別用空隙に挿入される正誤判別ピンを備え、
前記正誤判別ピンは、前記識別用空隙の所定の形状に倣う形状に構成されている、
請求項2に記載のスカイビング加工用カッタ。 - 前記正誤判別ピンは、
前記複数のカッタ部品に形成されている前記識別用空隙に挿入され、
前記複数のカッタ部品を位相が合うように相互に位置決めする2以上の位置決め要素のうちの少なくとも1つである、
請求項3に記載のスカイビング加工用カッタ。 - 少なくとも2つの前記カッタ部品に亘り、前記識別用空隙は、
前記スカイビング加工用カッタの軸方向の一端から他端に向かうにつれて次第に断面積が縮小するように構成されている、
請求項2から4のいずれか一項に記載のスカイビング加工用カッタ。 - 少なくとも2つの前記カッタ部品に亘り、前記識別用空隙は、
前記スカイビング加工用カッタの軸方向に対して傾斜する方向に連続するように構成されている、
請求項2から5のいずれか一項に記載のスカイビング加工用カッタ。 - 前記識別用空隙は、
前記スカイビング加工用カッタを支持する支持体に備わるキーが挿入されるキー溝である、
請求項2に記載のスカイビング加工用カッタ。 - 前記キー溝は、
前記スカイビング加工用カッタの軸方向の一端から他端に向かうにつれて次第に軸心から離れて、前記スカイビング加工用カッタの径方向における寸法が変化するように形成されている、
請求項7に記載のスカイビング加工用カッタ。 - 軸方向に隣り合う前記複数のカッタ部品は、
凸部と凹部との係合により積層される少なくとも2つの前記カッタ部品を含み、
隣り合う前記カッタ部品の一方は、前記凸部を備え、
隣り合う前記カッタ部品の他方は、前記凸部が挿入される前記凹部を備える、
請求項1から8のいずれか一項に記載のスカイビング加工用カッタ。 - 請求項1から9のいずれか一項に記載のスカイビング加工用カッタと、
前記スカイビング加工用カッタに回転駆動力を伝達する回転軸装置と、を備える、
ことを特徴とするスカイビング加工装置。
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JP2019016716A JP2020124751A (ja) | 2019-02-01 | 2019-02-01 | スカイビング加工用カッタおよびスカイビング加工装置 |
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JPS6165720A (ja) * | 1984-09-07 | 1986-04-04 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 組立ピニオンカツタ |
WO2018078964A1 (ja) * | 2016-10-25 | 2018-05-03 | 三菱重工工作機械株式会社 | スカイビング加工用カッタ |
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-
2019
- 2019-02-01 JP JP2019016716A patent/JP2020124751A/ja active Pending
- 2019-12-10 WO PCT/JP2019/048211 patent/WO2020158194A1/ja active Application Filing
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6165720A (ja) * | 1984-09-07 | 1986-04-04 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 組立ピニオンカツタ |
WO2018078964A1 (ja) * | 2016-10-25 | 2018-05-03 | 三菱重工工作機械株式会社 | スカイビング加工用カッタ |
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