JP2020123636A - 半導体モジュールおよび半導体パッケージ、並びに、それらの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体モジュールの信頼性を向上させる。【解決手段】半導体モジュールMJは、チップCP1およびチップCP2を有する。チップCP1では、多層配線層である配線M1a〜M5aのうち配線M1aの一部がインダクタID1を構成し、チップCP2では、多層配線層である配線M1b〜M5bのうち配線M1bの一部がインダクタID2を構成している。チップCP2は、チップCP1上に搭載され、配線M5aと配線M5bとが直接接するように、チップCP1の表面TS1は、チップCP2の表面TS2と接合している。インダクタID2は、平面視においてインダクタID1と重なる位置に形成されている。【選択図】図3
Description
本発明は、半導体モジュールおよび半導体パッケージ、並びに、それらの製造方法に関し、特に、マイクロアイソレータを有する半導体モジュールおよび半導体パッケージに好適に利用できる。
2つの半導体チップの間において、非接触で信号を伝達する場合、フォトカプラが用いられることが多い。しかし、フォトカプラは発光素子および受光素子を有しているため、フォトカプラの小型化が難しい。また、電気信号の周波数が高い場合、フォトカプラでは上記電気信号に追従できなくなるという問題がある。
このような問題に対して、近年では、2つの半導体チップの間に2つのインダクタを設け、これら2つのインダクタの間において、非接触で信号を送受信する技術が開発されている。
例えば、特許文献1には、2つの半導体チップのうち一方の内部に形成されている多層配線層の最下層に第1インダクタを設け、多層配線層の最上層に第2インダクタ設けることで、第1インダクタと第2インダクタとの間において、非接触で電気信号を伝達する信号伝達素子を形成する技術が開示されている。
1つの半導体チップの内部の多層配線層を用いて2つのインダクタを形成する際に、2つのインダクタの間の電位差が大きい場合、層間絶縁膜の厚さが薄いことに起因して、2つのインダクタの間の絶縁耐圧が十分に得られない問題がある。このため、2つのインダクタの間の絶縁耐圧を向上させることが望まれる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになる。
一実施の形態によれば、半導体モジュールは、第1半導体基板、第1半導体基板の上方に形成された第1多層配線層、第1多層配線層の最上層に形成された第1配線、および、第1多層配線層のうち第1配線とは異なる層に形成された第1インダクタを備える第1チップを有する。また、半導体モジュールは、第2多層配線層、第2多層配線層の最上層に形成された第2配線、および、第2多層配線層のうち第2配線とは異なる層に形成された第2インダクタを備える第2チップを有する。ここで、第2チップは、第1チップ上に搭載され、第1配線と第2配線とが直接接するように、第1チップの表面は、第2チップの表面と接合され、第2インダクタは、平面視において第1インダクタと重なる位置に形成されている。
一実施の形態によれば、半導体モジュールの信頼性を向上させることができる。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明などの関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数など(個数、数値、量、範囲などを含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップなども含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合などを除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素などの形状、位置関係などに言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合などを除き、実質的にその形状などに近似または類似するものなどを含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
また、実施の形態で用いる図面においては、図面を見易くするために、断面図であってもハッチングを省略する場合もあるし、平面図であってもハッチングを付す場合もある。
また、以下の実施の形態で「Aの直下に位置しているB」などと表現したときは、AとBとの関係は、互いに直接接している場合も含み、互いの間に他の構成物がある場合も含む。言い換えれば、AとBとの関係は、平面視において重なっていることを意味する。なお、「直下」の代わりに「直上」と表現したときも、同様の関係が成り立つ。
(実施の形態1)
図1は、非接触で電気信号の伝搬を行うことが可能な半導体装置である半導体モジュールMJの概要を示す模式図であり、半導体モジュールMJと、半導体モジュールMJに電気的に接続されたチップ(半導体チップ)CP3とを示している。
図1は、非接触で電気信号の伝搬を行うことが可能な半導体装置である半導体モジュールMJの概要を示す模式図であり、半導体モジュールMJと、半導体モジュールMJに電気的に接続されたチップ(半導体チップ)CP3とを示している。
半導体モジュールMJは、チップ(半導体チップ)CP1とチップ(配線構造体、インターポーザ)CP2とが貼り合わされ、これらが積層された半導体装置である。チップCP1は渦巻き状のインダクタ(コイル)ID1を有し、チップCP2は渦巻き状のインダクタ(コイル)ID2を有する。これらのインダクタID1およびインダクタID2は、互いに離間され、平面視において重なる位置に形成されている。これらのインダクタID1およびインダクタID2により、マイクロアイソレータ(非接触通信回路)が構成されている。
チップCP1には、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体素子が形成されており、複数の半導体素子によって、送信回路TXが構成されている。送信回路TXはインダクタID1に電気的に接続されており、送信回路TXから送信された信号が電流としてインダクタID1へ流れる。インダクタID1における電流の変化に応じて、チップCP2のインダクタID2では誘起起電力が発生して誘導電流が流れる。
チップCP2には、パッド電極PAD1が形成されており、パッド電極PAD1は、インダクタID2に電気的に接続されている。また、チップCP3には、パッド電極PAD2が形成されており、パッド電極PAD2は、ボンディングワイヤBWを介して、パッド電極PAD1に電気的に接続されている。従って、インダクタID2で生じた誘導電流は、パッド電極PAD1およびボンディングワイヤBWを介して、パッド電極PAD2へと流れる。
チップCP3には、MISFETなどの半導体素子が形成されており、複数の半導体素子によって、受信回路RXが構成されている。受信回路RXはパッド電極PAD2に電気的に接続されている。従って、受信回路RXは、送信回路TXから送信された信号を、インダクタID1、インダクタID2、パッド電極PAD1、ボンディングワイヤBWおよびパッド電極PAD2を介して、受信することができる。
図2は、半導体モジュールMJの平面図を示し、チップCP2の裏面BS2側(半導体モジュールMJの表面側)から見た上面図を示している。
チップCP1の平面サイズは、チップCP2の平面サイズとほぼ同じである。図2に示されるように、平面視において、半導体モジュールMJは、X方向に沿った第1辺S1および第2辺S2、並びに、Y方向に沿った第3辺S3および第4辺S4を有し、チップCP1およびチップCP2も、これらに対応する第1辺S1〜第4辺S4を有する。なお、X方向およびY方向は、互いに交差し、互いに直交している。また、Z方向は、X方向およびY方向に直交する方向であり、半導体モジュールMJの厚さ方向である。
ここで、第1辺S1を用いて例示すると、平面視において、チップCP1の第1辺S1の位置は、チップCP2の第1辺S1の位置と、5μm以内の範囲で一致している。このような関係は、各々の第2辺S2〜第4辺S4についても同様である。
すなわち、平面視において、チップCP1の外周は、チップCP2の外周と所定の範囲内で一致し、具体的には、チップCP2の外周と5μm以内の範囲で一致している。言い換えれば、チップCP1の側面と、チップCP2の側面とは、面一である。更に言い換えれば、チップCP1の第1辺S1〜第4辺S4の位置と、チップCP2の第1辺S1〜第4辺S4の位置とのずれが、それぞれ5μm以内である。
以降の本実施の形態において、チップCP1の平面サイズおよびチップCP2の平面サイズが、同じ、または、ほぼ同じと記した場合は、上述のように、チップCP1の外周が、チップCP2の外周と5μm以内の範囲で一致していることを意味する。
以下に、図3を用いて、本実施の形態の半導体モジュールMJに含まれるチップCP1およびチップCP2と、半導体モジュールMJに電気的に接続されているチップCP3の構造とについて説明する。図3に示されるように、チップCP1は、表面TS1および裏面BS1を有し、チップCP2は、表面TS2および裏面BS2を有している。表面TS1および表面TS2は、向かい合わせになっており、互いに接合している。すなわち、図3では、チップCP2が逆さになっている状態が示されている。
<チップ(半導体チップ)CP1の構造>
チップCP1には図1に示されるような送信回路TXが形成されており、図3では、このような送信回路TXを構成する半導体素子の例として、MISFET1Qが示されている。また、チップCP1の表面TS1は、層間絶縁膜IL5aの表面および配線M5aの表面であり、チップCP1の裏面BS1は、半導体基板SB1の裏面である。
チップCP1には図1に示されるような送信回路TXが形成されており、図3では、このような送信回路TXを構成する半導体素子の例として、MISFET1Qが示されている。また、チップCP1の表面TS1は、層間絶縁膜IL5aの表面および配線M5aの表面であり、チップCP1の裏面BS1は、半導体基板SB1の裏面である。
半導体基板SB1には、p型またはn型のウェル領域が形成されており、ウェル領域にはソース領域またはドレイン領域となる不純物領域が形成されている。半導体基板SB1上には、ゲート絶縁膜を介して、ゲート電極が形成されている。MISFET1Qは、上記ゲート電極、上記ゲート絶縁膜および上記不純物領域を有する半導体素子であり、p型またはn型の電界効果トランジスタである。また、MISFET1Qのような半導体素子は、半導体基板SB1に複数形成されており、半導体基板SB1には、各半導体素子を分離するための素子分離部STIが形成されている。素子分離部STIは、半導体基板SB1に形成された溝内に、酸化シリコン膜のような絶縁膜が埋め込まれることで形成されている。
半導体基板SB1の上方には、MISFET1Qを覆うように、例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜IL0aが形成されている。層間絶縁膜IL0a上には、第1配線層として、複数の配線M1aが形成されている。配線M1aは、アルミニウム膜を主体とした導電性膜からなり、例えば第1バリアメタル膜、アルミニウム膜および第2バリアメタル膜の積層膜からなる。第1バリアメタル膜および第2バリアメタル膜は、例えばチタン膜または窒化チタン膜であるか、これらの積層膜である。
複数の配線M1aの一部は、MISFET1Qに、プラグなどを介して電気的に接続されている。また、複数の配線M1aの他の一部は、インダクタID1を構成している。ここでは、渦巻き状のインダクタID1を構成する配線M1aのうち一部のみを示している。また、インダクタID1もMISFET1Qに電気的に接続されている。
層間絶縁膜IL0a上には、多層の層間絶縁膜IL1a〜IL5aが形成されている。層間絶縁膜IL1a〜IL5aの各々は、例えば酸化シリコン膜または炭酸化シリコン膜である。層間絶縁膜IL1a〜IL4aの各々の上面には、第2〜第4配線層として、複数の配線M2a〜M4aが形成されている。配線M1a〜M4aは、プラグなどを介して互いに電気的に接続されている。また、配線M2a〜M4aの各々を構成する材料は、配線M1aを構成する材料と同じである。
第5配線層である配線M5aは、層間絶縁膜IL5aに形成された溝内に、例えば銅のような導電性膜が埋め込まれることで形成されており、所謂ダマシン配線と呼ばれる配線構造を成している。なお、上記導電性膜と層間絶縁膜IL5aとの間に、例えば窒化タンタル膜のようなバリアメタル膜が介在していてもよい。
複数の配線M5aは、インダクタID1とは異なる層に形成された配線であり、第1〜第5配線層からなる多層配線層の最上層の配線である。複数の配線M5aには、配線M1a〜M4aを介して、インダクタID1に電気的に接続される配線、および、MISFET1Qに電気的に接続される配線が含まれている。
また、配線M5aの表面(チップCP1の表面TS1)は、後述のチップCP2の配線M5bの表面に直接接している。複数の配線M5aには、インダクタID1またはMISFET1Qに電気的に接続される配線も含まれているが、チップCP2の配線M5bとの接着強度を高める目的で、ダミー配線として、インダクタID1またはMISFET1Qに電気的に接続されていないフローティング配線が含まれていてもよい。
<チップ(配線構造体、インターポーザ)CP2の構造>
チップCP2には、多層配線層と、多層配線層の一部にインダクタID2が設けられているが、MISFET1Qのような半導体素子は形成されていない。従って、チップCP2は、チップCP1上に搭載された配線構造体または配線用のインターポーザであるとも言える。
チップCP2には、多層配線層と、多層配線層の一部にインダクタID2が設けられているが、MISFET1Qのような半導体素子は形成されていない。従って、チップCP2は、チップCP1上に搭載された配線構造体または配線用のインターポーザであるとも言える。
また、後述の製造方法で詳細に説明するが、チップCP2では、層間絶縁膜IL0bの下部に設けられていた半導体基板が除去されている。従って、チップCP2の裏面BS2は、層間絶縁膜IL0bの裏面であり、チップCP2の表面TS2は、層間絶縁膜IL5bおよび配線M5bの表面である。
層間絶縁膜IL0b上には、第1配線層として、複数の配線M1bが形成されている。複数の配線M1bの一部は、インダクタID2を構成している。ここでは、渦巻き状のインダクタID2を構成する配線M1bのうち一部のみを示している。
層間絶縁膜IL0b上には、多層の層間絶縁膜IL1b〜IL5bが形成されている。層間絶縁膜IL0bは、例えば窒化シリコン膜、酸化シリコン膜または炭酸化シリコン膜である。層間絶縁膜IL1b〜IL5bの各々は、例えば酸化シリコン膜または炭酸化シリコン膜である。層間絶縁膜IL1b〜IL4bの各々の上面には、第2〜第4配線層として、複数の配線M2b〜M4bが形成されている。配線M1b〜M4bは、プラグなどを介して互いに電気的に接続されている。また、配線M1b〜M4bの各々を構成する材料は、配線M1aを構成する材料と同じである。
第5配線層である配線M5bは、層間絶縁膜IL5bに形成された溝内に、例えば銅のような導電性膜が埋め込まれることで形成されており、配線M5aと同様なダマシン配線構造を成している。配線M5bは、インダクタID2とは異なる層に形成された配線であり、第1〜第5配線層からなる多層配線層の最上層の配線である。
また、配線M5bの表面(チップCP2の表面TS2)は、チップCP1の配線M5aの表面に直接接している。複数の配線M5bには、MISFET1Q、インダクタID1またはインダクタID2に電気的に接続される配線も含まれているが、チップCP1の配線M5aとの接着強度を高める目的で、ダミー配線として、MISFET1Q、インダクタID1およびインダクタID2に電気的に接続されていない配線が含まれていてもよい。
チップCP2では、層間絶縁膜IL0bの一部に、裏面BS2側から配線M1bに向かって、開口部OP1が形成されている。多層配線層の最下層の配線である配線M1bのうち開口部OP1から露出した一部の領域が、ボンディングワイヤBWに接続されるためのパッド電極PAD1を構成している。
半導体モジュールMJの左方に示されるパッド電極PAD1は、チップCP1の配線M1a〜M5aおよびチップCP2の配線M1b〜配線M5bを介して、MISFET1Qに電気的に接続され、図示しないリードまたは配線基板などに、ボンディングワイヤなどを介して接続される。また、半導体モジュールMJの右方に示されるパッド電極PAD1は、インダクタID2に接続された配線M1bの一部であり、後述のチップCP3に、ボンディングワイヤBWを介して接続される。
なお、図3に示されるボンディングワイヤBWは、半導体モジュールMJとチップCP3とを接続するための外部接続用の導電体であり、例えば銅または金からなる。
<チップ(半導体チップ)CP3の構造>
チップCP3には図1に示されるような受信回路RXが形成されており、図3では、このような受信回路RXを構成する半導体素子の例として、MISFET2Qが示されている。
チップCP3には図1に示されるような受信回路RXが形成されており、図3では、このような受信回路RXを構成する半導体素子の例として、MISFET2Qが示されている。
半導体基板SB3には、p型またはn型のウェル領域が形成されており、ウェル領域にはソース領域またはドレイン領域となる不純物領域が形成されている。半導体基板SB3上には、ゲート絶縁膜を介して、ゲート電極が形成されている。MISFET2Qは、上記ゲート電極、上記ゲート絶縁膜および上記不純物領域を有する半導体素子であり、p型またはn型の電界効果トランジスタである。また、MISFET2Qのような半導体素子は、半導体基板SB3に複数形成されており、半導体基板SB3には、各半導体素子を分離するための素子分離部STIが形成されている。
半導体基板SB3の上方には、MISFET2Qを覆うように、例えば酸化シリコンからなる層間絶縁膜IL0cが形成されている。層間絶縁膜IL0c上には、第1配線層として、複数の配線M1cが形成されている。複数の配線M1aの一部は、MISFET2Qに、プラグなどを介して電気的に接続されている。
層間絶縁膜IL0c上には、多層の層間絶縁膜IL1c〜IL4cが形成されている。層間絶縁膜IL1c〜IL4cの各々は、例えば酸化シリコン膜または炭酸化シリコン膜である。層間絶縁膜IL1c〜IL4cの各々の上面には、第2〜第4配線層として、複数の配線M2c〜M4cが形成されている。配線M1c〜M4cは、プラグなどを介して互いに電気的に接続されている。また、配線M1c〜M4cの各々を構成する材料は、配線M1aを構成する材料と同じである。
第5配線層である配線M5cは、層間絶縁膜IL4c上に形成されている。配線M5cを構成する材料は、配線M1c〜M4cを構成する材料と同じであるが、配線M5cの厚さは、配線M1c〜M4cの各々の厚さよりも厚い。
層間絶縁膜IL4c上には、配線M5cを覆うように、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜である層間絶縁膜IL5cが形成されている。層間絶縁膜IL5cの一部には開口部OP2が形成されている。配線M5aは、第1〜第5配線層からなる多層配線層の最上層の配線であり、配線M5aのうち開口部OP2から露出した一部の領域が、ボンディングワイヤBWに接続されるためのパッド電極PAD2を構成している。
チップCP3の右方に示されるパッド電極PAD2は、チップCP3の配線M1c〜M5cを介して、MISFET2Qに電気的に接続され、図示しないリードまたは配線基板などに、ボンディングワイヤなどを介して接続される。また、チップCP3の左方に示されるパッド電極PAD2は、ボンディングワイヤBWを介して、チップCP1のパッド電極PAD1に電気的に接続されている。
このように、半導体モジュールMJ(チップCP2)内に形成されているインダクタID2は、インダクタID2に接続されているパッド電極PAD1、ボンディングワイヤBW、パッド電極PAD2および配線M1c〜M5cを介して、MISFET2Qに電気的に接続されている。
<半導体モジュールMJの構成および主な特徴>
図3に示されるように、本実施の形態における半導体モジュールMJは、チップCP1およびチップCP2を有し、チップCP1の表面TS1およびチップCP2の表面TS2が、互いに接合している。具体的には、チップCP1の層間絶縁膜IL5aの上面が、チップCP2の層間絶縁膜IL5bの上面に接合し、チップCP1の最上層配線である配線M5aの上面が、チップCP2の最上層配線である配線M5bの上面に接合している。
図3に示されるように、本実施の形態における半導体モジュールMJは、チップCP1およびチップCP2を有し、チップCP1の表面TS1およびチップCP2の表面TS2が、互いに接合している。具体的には、チップCP1の層間絶縁膜IL5aの上面が、チップCP2の層間絶縁膜IL5bの上面に接合し、チップCP1の最上層配線である配線M5aの上面が、チップCP2の最上層配線である配線M5bの上面に接合している。
このように、互いに直接接している配線M5aおよび配線M5bを介して、チップCP1とチップCP2との間で、電気信号の伝達を行うことができる。
また、上述のように、チップCP1の平面サイズおよびチップCP2の平面サイズは同じである。具体的には、平面視において、チップCP1の外周は、チップCP2の外周と5μm以内の範囲で一致している。従って、チップCP1およびチップCP2の実装密度が最大となっているので、半導体モジュールMJの小型化を図ることができる。
また、チップCP1の配線M5aおよびチップCP2の配線M5bが互いに直接接合されていることによって、層間絶縁膜IL5aおよび層間絶縁膜IL5bのみが直接接合されている場合と比較して、チップCP1とチップCP2との接合強度を高めることができる。
また、チップCP1およびチップCP2の接続は、配線M5aおよび配線M5bからなる積層配線を引き回すことで達成できる。すなわち、厚さの厚い積層配線によって、チップCP1内およびチップCP2内の所望の箇所まで配線を引き回せるため、設計の自由度が増し、配線抵抗を低く抑制することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、半導体モジュールMJの性能を向上させることができる。
また、本実施の形態では、半導体モジュールMJが形成されるウェハ全体の反りを低減させることができると共に、インダクタID1とインダクタID2との間の絶縁耐圧を向上させることができる。以下に、図4を用いて、このような効果について説明する。
図4は、本願発明者らが検討した比較例1のウェハWF4および比較例2のウェハWF5と、本実施の形態のウェハWF1、WF2とを比較した断面図である。図4には、比較例1のウェハWF4の一部を拡大したチップCP4と、比較例2のウェハWF5の一部を拡大したチップCP5と、本実施の形態のウェハWF1、WF2の一部を拡大した半導体モジュールMJとが示されている。
まず、比較例1のチップCP4は、多層配線層の最上層にインダクタID2が形成されている点を除き、本実施の形態のチップCP1とほぼ同様な構造で形成されている。ここで、製品の仕様によって、インダクタID1とインダクタID2との間の電位差が大きい場合、インダクタID1とインダクタID2との間の絶縁耐圧が不十分となる恐れがある。
そのような比較例1が有する恐れを抑制し、インダクタID1とインダクタID2との間の絶縁耐圧を向上させようと試みた場合、例えば比較例2のように、配線層の数を増やし、インダクタID1とインダクタID2との間に形成される層間絶縁膜の数を増やす(層間絶縁膜の厚さを厚くする)ことが考えられる。従って、比較例2のチップCP5の思想は、比較例1のチップCP4と比較して、インダクタID1とインダクタID2との間の絶縁耐圧を向上させるという点において有効である。
しかしながら、比較例1のウェハWF4および比較例2のウェハWF5の各々の反りを比べると、比較例2のウェハWF5の反りは、比較例1のウェハWF4の反りよりも大きくなっている。これは、配線層および層間絶縁膜を多層化したことによって、これらを構成する材料からの応力が大きくなったことに起因する。
このように、ウェハWF5の反りが大きくなると、ウェハWF5で行われる各製造工程が正常に行えないという問題がある。例えば、多層配線層を形成する過程において、ウェハWF5の反りが大きくなり過ぎて、インダクタID2を含む上層の配線および上層の層間絶縁膜を形成するために、CVD装置またはスパッタリング装置へウェハWF5を搬入できないという問題がある。また、仮に最上層にインダクタID2を形成できたとしても、大きな応力によって、層間絶縁膜、および、MISFET1Qが形成されている半導体基板にクラックなどが発生する恐れもある。そうすると、インダクタID1とインダクタID2との間の絶縁耐圧が劣化する、または、MISFET1Qの特性が変動するなどの不具合が生じる場合もある。すなわち、比較例2では、半導体装置であるチップCP5の信頼性が低下する恐れがある。
このような比較例1および比較例2において懸念される問題に対して、本実施の形態の半導体モジュールMJは、ウェハWF1の表面(TS1)とウェハWF2の表面(TS2)とを貼り合わせることによって形成されている。すなわち、互いの反りが相殺されるように、ウェハWF1の表面(TS1)とウェハWF2の表面(TS2)とが接合されている。言い換えれば、互いに反対の方向に反った状態において、ウェハWF1およびウェハWF2が貼り合わせているので、貼り合わせたウェハWF1およびウェハWF2の全体の反りは、図4に示されるように、非常に小さくなる。従って、本実施の形態では、比較例2が有する問題を抑制することができる。
更に、本実施の形態では、インダクタID1とインダクタID2との間に形成されている層間絶縁膜の厚さが、十分に保たれている。従って、インダクタID1とインダクタID2との間の絶縁耐圧に関して、比較例2の構造とほぼ同様な効果を期待できる。すなわち、本実施の形態によれば、インダクタID1とインダクタID2との間の絶縁耐圧を向上させることができるので、半導体モジュールMJの信頼性を向上させることができる。
なお、インダクタID1およびインダクタID2が形成される配線層は、チップCP1およびチップCP2の各々の多層配線層の最下層に限定されるものではない。しかしながら、本実施の形態のように、インダクタID1が最下層の配線M1aに形成され、インダクタID2が最下層の配線M1bに形成されていることで、インダクタID1とインダクタID2との間の絶縁耐圧を最大限に高めることができる。
<ウェハWF1〜WF3(チップCP1〜CP3)の製造方法>
以下に、図5〜図8を用いて、本実施の形態のチップCP1〜CP3となる領域を複数有するウェハWF1〜WF3の製造方法を説明する。なお、ウェハWF1〜WF3の製造工程は、実際にはそれぞれ個別に行われる。しかしながら、ウェハWF1〜WF3の製造工程には、ほぼ同様の工程が多く含まれているので、以下の説明では、説明の簡略化のため、ウェハWF1〜WF3を同じ図面に図示し、共通する工程については一緒に説明する。
以下に、図5〜図8を用いて、本実施の形態のチップCP1〜CP3となる領域を複数有するウェハWF1〜WF3の製造方法を説明する。なお、ウェハWF1〜WF3の製造工程は、実際にはそれぞれ個別に行われる。しかしながら、ウェハWF1〜WF3の製造工程には、ほぼ同様の工程が多く含まれているので、以下の説明では、説明の簡略化のため、ウェハWF1〜WF3を同じ図面に図示し、共通する工程については一緒に説明する。
まず、図5に示されるように、ウェハWF1〜WF3の支持基板となる半導体基板SB1〜SB3を用意する。半導体基板SB1〜SB3は、好ましくは1〜10Ωcm程度の比抵抗を有する単結晶シリコンからなり、例えばp型の単結晶シリコンからなる。次に、フォトリソグラフィ法およびエッチング処理によって、半導体基板SB1、SB3に溝を形成する。次に、上記溝の内部を含む半導体基板SB1、SB3上に、例えばCVD法によって、例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜を堆積する。次に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって、上記絶縁膜を研磨することで、上記溝の外部の絶縁膜を除去する。このように、上記溝の内部に上記絶縁膜を埋め込むことで、素子分離部STIが形成される。
次に、フォトリソグラフィ法およびイオン注入によって、半導体基板SB1、SB3に、p型またはn型のウェル領域を形成する。次に、半導体基板SB1、SB3上にゲート絶縁膜およびゲート電極を形成し、半導体基板SB1、SB3にソース領域およびドレイン領域を形成することで、半導体基板SB1、SB3にそれぞれMISFET1Q、2Qを形成する。
次に、図6に示されるように、半導体基板SB1〜SB3上に、例えばCVD法によって、それぞれ層間絶縁膜IL0a〜IL0cを形成する。次に、フォトリソグラフィ法およびエッチング処理によって、層間絶縁膜IL0a、IL0cにコンタクトホールを形成し、その後、上記コンタクトホール内にタングステン膜などを埋め込むことで、層間絶縁膜IL0a、IL0cに、MISFET1Q、2Qに電気的に接続されるプラグを形成する。
次に、図7に示されるように、層間絶縁膜IL0a〜IL0c上に、第1配線層として、それぞれ複数の配線M1a〜M1cを形成する。配線M1a〜M1cは、例えばスパッタリング法によって、第1バリアメタル膜、アルミニウム膜および第2バリアメタル膜を順次形成し、これらをパターニングすることで形成される。第1バリアメタル膜および第2バリアメタル膜は、例えばチタン膜または窒化チタン膜であるか、これらの積層膜である。また、ウェハWF1において、複数の配線M1aの一部は、MISFET1Qに上記プラグを介して電気的に接続され、複数の配線M1aの他の一部は、インダクタID1を構成する。また、ウェハWF2において、複数の配線M1bの一部は、後の工程でパッド電極PAD1を構成し、複数の配線M1bの他の一部は、インダクタID2を構成する。また、ウェハWF3において、複数の配線M1cの一部は、MISFET2Qに上記プラグを介して電気的に接続される。
次に、図8に示されるように、ウェハWF1において、層間絶縁膜IL0a上に、層間絶縁膜IL1a〜IL4aおよび配線M2a〜M4aを形成し、ウェハWF2において、層間絶縁膜IL0b上に、層間絶縁膜IL1b〜IL4bおよび配線M2b〜M4bを形成し、ウェハWF3において、層間絶縁膜IL0c上に、層間絶縁膜IL1c〜IL4cおよび配線M2c〜M4cを形成する。層間絶縁膜IL1a〜IL4a、IL1b〜IL4b、IL1c〜IL4cは、例えばCVD法によって形成され、例えば酸化シリコン膜または炭酸化シリコン膜である。第2〜第4配線層である配線M2a〜M4a、M2b〜M4b、M2c〜M4cの形成工程および材料は、配線M1a〜M1cの形成工程および材料と同様である。
次に、ウェハWF1、WF2において、層間絶縁膜IL4a、IL4b上に、例えばCVD法によって、例えば酸化シリコン膜または炭酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜IL5a、IL5bを形成する。次に、層間絶縁膜IL5a、IL5bに溝を形成し、上記溝の内部を含む層間絶縁膜IL5a、IL5b上に、スパッタリング法またはCVD法によって、タンタル膜および窒化タンタル膜からなるバリアメタル膜を形成する。次に、上記バリアメタル膜上に、例えばめっき法によって、例えば銅膜を堆積する。次に、CMP法によって、上記銅膜および上記バリアメタル膜を研磨することで、上記溝の外部の上記銅膜および上記バリアメタル膜を除去する。このように、上記溝の内部に上記銅膜および上記バリアメタル膜を埋め込むことで、ダマシン構造の配線M5aおよび配線M5bが形成される。
以上で、ウェハWF1、WF2の製造工程は概ね完了となる。すなわち、以上の製造工程によって、MISFET1Q、多層配線層である配線M1a〜配線M5aおよびインダクタID1を有するウェハWF1が準備され、多層配線層である配線M1b〜配線M5b、パッド電極PAD1およびインダクタID2を有するウェハWF2が準備される。
ここで、層間絶縁膜IL5aおよび配線M5aの各々の表面がウェハWF1の表面TS1となっており、半導体基板SB1の裏面がウェハWF1の裏面BS1となっている。また、層間絶縁膜IL5bおよび配線M5bの各々の表面がウェハWF2の表面TS2となっており、半導体基板SB2の裏面がウェハWF2の裏面BS2となっている。
また、ウェハWF3においては、層間絶縁膜IL4c上に、配線M5cを形成する。配線M5cは、配線M1cと同様の手法で形成され、同様の構造を有するが、配線M5cのアルミニウム膜の厚さが配線M1cのアルミニウム膜の厚さよりも厚い。その後、配線M5cを覆うように、層間絶縁膜IL4c上に、例えばCVD法によって、例えば窒化シリコン膜からなる層間絶縁膜IL5cを形成する。その後、フォトリソグラフィ法およびエッチング処理によって、層間絶縁膜IL5cの一部に開口部OP2を形成する。開口部OP2から露出した配線M5cは、パッド電極PAD2となる。
以上で、ウェハWF3の製造工程は概ね完了となる。すなわち、以上の製造工程によって、MISFET2Q、および、多層配線層である配線M1c〜配線M5cを有するウェハWF1が準備される。
ここで、層間絶縁膜IL5cおよび配線M5cの各々の表面がウェハWF3の表面TS3となっており、半導体基板SB3の裏面がウェハWF3の裏面BS3となっている。
<半導体モジュールMJの製造方法>
以下に、図9〜図13を用いて、本実施の形態の半導体モジュールMJの製造方法を説明する。なお、図9〜図13では、最終的に複数の半導体モジュールMJ(チップCP1、CP2)が形成されるウェハWF1、WF2に着目して説明するが、参考としてウェハWF3も図示する。
以下に、図9〜図13を用いて、本実施の形態の半導体モジュールMJの製造方法を説明する。なお、図9〜図13では、最終的に複数の半導体モジュールMJ(チップCP1、CP2)が形成されるウェハWF1、WF2に着目して説明するが、参考としてウェハWF3も図示する。
まず、図9に示されるように、図8の製造工程が完了したウェハWF1およびウェハWF2を準備し、ウェハWF1の表面TS1と、ウェハWF2の表面TS2とが向き合うように、ウェハWF1に対してウェハWF2を反転させる、または、ウェハWF2に対してウェハWF1を反転させる。
次に、図10に示されるように、ウェハWF1の表面TS1と、ウェハWF2の表面TS2とを互いに接合させる。この時、チップCP1となる領域が、チップCP2となる領域と重なるように、ウェハWF1とウェハWF2との位置合わせが行われる。これにより、ウェハWF1の層間絶縁膜IL5aおよび配線M5aが、それぞれウェハWF2の層間絶縁膜IL5bおよび配線M5bに接合される。また、ウェハWF1のインダクタID1の直上に、ウェハWF2のインダクタID2が位置するように、ウェハWF1とウェハWF2とを接合させる。言い換えれば、ウェハWF1のインダクタID1が、平面視においてウェハWF2のインダクタID2と重なるように、ウェハWF1とウェハWF2とを接合させる。
次に、図11に示されるように、CMP法を用いた研磨処理によって、ウェハWF2の半導体基板SB2を除去し、層間絶縁膜IL0bを露出させる。これにより、層間絶縁膜IL0bの裏面がウェハWF2の裏面BS2となる。
次に、図12に示されるように、フォトリソグラフィ法およびエッチング処理によって、層間絶縁膜IL0bの一部に開口部OP1を形成する。配線M1bのうち開口部OP1から露出した領域が、パッド電極PAD1となる。
その後、互いに接合しているウェハWF1およびウェハWF2を、ダイシング工程によって個片化することで、図3に示されるような、互いに接合しているチップCP1およびチップCP2が複数取得される。すなわち、複数の半導体モジュールMJが形成される。また、ウェハWF3もダイシング工程によって個片化され、ウェハWF3からチップCP3が複数取得される。
このように、ウェハWF1およびウェハWF2が互いに接合された状態において、ダイシング工程を行っているので、チップCP1の平面サイズ、および、チップCP2の平面サイズは同じとなる。
ここで、ダイシング工程には、ブレードまたはレーザによる手法が用いられるが、本願発明者らの検討によれば、これらの手法では、各チップのサイズに多少のばらつきがあることが判った。また、層間絶縁膜IL0a〜IL5aおよび層間絶縁膜IL0b〜IL5bのような絶縁膜と、半導体基板SB1のようなシリコンとでは、互いの熱膨張係数が異なるため、ダイシング工程後に、チップCP1およびチップCP2の各々の平面サイズが変化することもある。
特に、本実施の形態のように、互いに接合されたウェハWF1およびウェハWF2を一括してダイシングする場合、1つの半導体モジュールMJにおける平面サイズのばらつきが大きくなる。このようなばらつきは、5μm以内の範囲である。すなわち、本実施の形態の半導体モジュールMJでは、図2で説明したように、チップCP1の第1辺S1〜第4辺S4の位置と、チップCP2の第1辺S1〜第4辺S4の位置とのずれが、それぞれ5μm以内である。
<半導体パッケージPKGの構造および製造方法>
以下に、図13〜図15を用いて、本実施の形態の半導体パッケージPKGについて説明する。なお、本実施の形態では、半導体モジュールMJを半導体装置と見做すことができるが、半導体モジュールMJおよびチップCP3を内蔵する半導体パッケージPKGを半導体装置と見做すこともできる。
以下に、図13〜図15を用いて、本実施の形態の半導体パッケージPKGについて説明する。なお、本実施の形態では、半導体モジュールMJを半導体装置と見做すことができるが、半導体モジュールMJおよびチップCP3を内蔵する半導体パッケージPKGを半導体装置と見做すこともできる。
まず、図13に示されるように、リードLD、ダイパッドDP1およびダイパッドDP1を準備する。リードLD、ダイパッドDP1およびダイパッドDPは、導電体で形成されており、例えば銅または銅合金などの金属材料からなる。
次に、ダイパッドDP1上に、ダイボンド材(接着材)DBを介して半導体モジュールMJを接着し、ダイパッドDP2上に、ダイボンド材DBを介してチップCP3を接着する。半導体モジュールMJは、裏面BS1側がダイパッドDP1に対向するように搭載され、チップCP3は、裏面BS3側がダイパッドDP2に対向するように搭載される。
次に、図14に示されるように、半導体モジュールMJのパッド電極PAD1およびチップCP3のパッド電極PAD2を、ボンディングワイヤBWを用いて接続する。また、半導体モジュールMJの他のパッド電極PAD1およびリードLDと、チップCP3の他のパッド電極PAD2およびリードLDとを、ボンディングワイヤBWを用いて接続する。
次に、図15に示されるように、半導体モジュールMJ、ダイパッドDP1、チップCP3、ダイパッドDP2、ボンディングワイヤBWおよびリードLDを、封止樹脂部MRによって封止する。封止樹脂部MRは、例えば熱硬化性樹脂材料のような樹脂材料などからなり、フィラーなどを含むこともできる。封止樹脂部MRにより、半導体モジュールMJおよびチップCP3を、大気中の水分などの外部環境から保護することができる。
また、リードLDは、リードLDのうちの封止樹脂部MRの内部に位置する部分であるインナリード部と、リードLDのうちの封止樹脂部MRの外部に位置する部分であるアウタリード部とからなり、アウタリード部は、封止樹脂部MRの側面から封止樹脂部MRの外部に突出している。アウタリード部に対して、折り曲げ加工を施すことで、図15に示されるように、リードLDが屈曲する。屈曲したリードLDの下面は、封止樹脂部MRの下面よりも若干下に位置するように加工されている。この屈曲したリードLDは、半導体パッケージPKGの外部接続用端子部(外部端子)として機能することができる。
以上により、本実施の形態の半導体パッケージPKGが製造される。
(実施の形態2)
以下に、実施の形態2の半導体モジュールMJを、図16を用いて説明する。なお、以下では、実施の形態1との相違点を主に説明する。
以下に、実施の形態2の半導体モジュールMJを、図16を用いて説明する。なお、以下では、実施の形態1との相違点を主に説明する。
実施の形態1では、インダクタID1は配線M1aによって構成され、インダクタID2は配線M1bによって構成されていた。実施の形態2では、インダクタID1およびインダクタID2が、それぞれ2層の配線層によって構成されている。すなわち、インダクタID1は配線M1aおよび配線M2aによって構成され、インダクタID2は配線M1bおよび配線M2bによって構成されている。
チップCP1における配線M1aと、チップCP2における配線M1bとは、それぞれ多層配線層の最下層の配線で構成されているため、配線M1aおよび配線M1bの各々の厚さが比較的薄く、インダクタID1およびインダクタID2の各々の抵抗が高くなり易い。
そこで、図16に示されるように、インダクタID1およびインダクタID2が、それぞれ2層の配線層によって構成されていることによって、インダクタID1およびインダクタID2の各々の抵抗を低くすることができる。
また、実施の形態2では、実施の形態1と比較して、インダクタID1とインダクタID2との間の距離が短くなるため、この間の領域における絶縁耐圧が低下する。しかしながら、求められる製品仕様に従って、絶縁耐圧が十分に確保できる場合には、実施の形態2に開示した技術は効果的である。また、同様の理由から、インダクタID1またはインダクタID2の何れか一方のみが2層の配線層によって構成され、他方は、実施の形態1のように1層の配線層によって構成されてもよい。
(実施の形態3)
以下に、実施の形態3の半導体モジュールMJを、図17を用いて説明する。なお、以下では、実施の形態1との相違点を主に説明する。
以下に、実施の形態3の半導体モジュールMJを、図17を用いて説明する。なお、以下では、実施の形態1との相違点を主に説明する。
実施の形態1では、配線M1bの一部がパッド電極PAD1として用いられ、パッド電極PAD1にボンディングワイヤBWが接続されていた。実施の形態2では、チップCP2の裏面BS1側において、配線M1b(パッド電極PAD1)上に再配線RWが形成されており、再配線RWは、ボンディングワイヤBWに接続されるためのパッド電極PAD3として用いられている。
配線M1bの厚さが薄い場合、配線M1bにボンディングワイヤBWを接続した際に、ボンディングワイヤBWの衝撃によって、配線M1b自体または層間絶縁膜IL1b〜IL5bにクラックが発生する恐れがある。
そこで、図17に示されるように、チップCP2の表面TS2から裏面BS1に向かう方向において、配線M1b(パッド電極PAD1)上に、配線M1bよりも厚い厚さを有する再配線RWをパッド電極PAD3として形成し、再配線RW(パッド電極PAD3)にボンディングワイヤBWを接続させる。すなわち、厚さの薄いパッド電極PAD1は、厚さの厚いパッド電極PAD3を介してボンディングワイヤBWに電気的に接続されている。このため、ボンディングワイヤBWの衝撃はパッド電極PAD3で大幅に吸収されるので、上記の恐れを抑制することができる。ここでは、配線M1bの厚さは700nm程度であり、再配線RWの厚さは2〜3μm程度である。
なお、再配線RWは、図12において、開口部OP1を形成した後であって、且つ、ダイシング工程(個片化工程)を行う前に形成することができる。具体的には、まず、開口部OP1から露出している配線M1b上、および、層間絶縁膜IL0b上に、スパッタリング法によって、クロムなどからなるバリアメタル膜を形成し、上記バリアメタル膜上にシード層となる薄い銅膜を形成する。次に、上記シード層上に、再配線RWとなる領域が開口されるパターンを有するレジストパターンを形成する。次に、上記レジストパターンから露出している上記シード層上に、めっき法によって、厚い銅膜を形成する。次に、上記レジストパターンを除去し、続いて、厚い銅膜から露出しているシード層およびバリアメタル膜を除去する。このような工程によって、配線M1bに接続し、且つ、上記バリアメタル膜、上記シード層および厚い銅膜からなる再配線RWが形成される。
また、実施の形態3で開示した技術に、実施の形態2で開示した技術を適用してもよい。
(実施の形態4)
以下に、実施の形態4の半導体モジュールMJを、図18を用いて説明する。なお、以下では、実施の形態1との相違点を主に説明する。
以下に、実施の形態4の半導体モジュールMJを、図18を用いて説明する。なお、以下では、実施の形態1との相違点を主に説明する。
実施の形態1では、チップCP2に形成される配線M1bの厚さは、チップCP1に形成される配線M1aの厚さとほぼ同様であった。実施の形態2では、配線M1bの厚さは、少なくとも配線M1aの厚さよりも厚く、配線M1a〜M5aの各々の厚さよりも厚い。
上述の実施の形態2および実施の形態3でも説明したように、配線M1bの厚さが薄いと、インダクタID1の抵抗が高くなり易い問題、および、ボンディングワイヤBWの衝撃によるクラックの問題がある。
一方で、チップCP2は、MISFET1Q、2Qなどの半導体素子が形成されておらず、配線用のインターポーザとして使用することができる。このため、半導体素子の微細化などに合わせて、各配線層の幅および厚さを設計せずともよい。すなわち、チップCP2の配線M1b〜M5bの幅および厚さの寸法を、チップCP1の配線M1a〜M5aの幅および厚さの寸法よりも大きく設計することができ、チップCP2の配線M1b〜M5bは、所謂グローバル配線またはセミグローバル配線として用いることもできる。
例えば、図18に示されるように、予め厚さの厚い配線M1bを形成しておくことで、インダクタID1の抵抗の上昇を抑制することができ、ボンディングワイヤBWの衝撃に対する耐性を高めることができる。実施の形態4における配線M1bの厚さは、チップCP1の配線M1a〜M5aの各々の厚さよりも厚く、1〜2μm程度である。
また、図18では、チップCP2の配線M1b〜M5bの各々の厚さは、実施の形態1よりも厚く、チップCP1の配線M1a〜M5aの各々の厚さよりも厚いが、配線M1bの厚さのみが厚く、配線M2b〜M5bの各々の厚さは、配線M1a〜M5aの各々の厚さと同じ程度であってもよい。言い換えれば、配線M2b〜M5bの各々の厚さは、実施の形態1と同じ程度であってもよい。
また、実施の形態4で開示した技術に、実施の形態2および実施の形態3で開示した技術を適用してもよい。
以上、本願発明者らによってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、チップCP1〜CP3では、多層配線層として5層の配線を例示したが、このような多層配線層は、5層より少なくてもよいし、5層より多くてもよい。
また、上記実施の形態では、チップCP1の配線M1a〜M4a、チップCP2の配線M1b〜M4b、および、チップCP3の配線M1c〜M4cが、アルミニウム膜を主体とした構造によって形成される場合を例示したが、これらは、配線M5aなどと同様に、銅を主体としたダマシン構造によって形成されていてもよい。
1Q、2Q MISFET
BS1〜BS3 裏面
BW ボンディングワイヤ
CP1〜CP5 チップ
DB ダイボンド材
DP1、DP2 ダイパッド
ID1、ID2 インダクタ(コイル)
IL0a〜IL5a、IL0b〜IL5b、IL0c〜IL5c 層間絶縁膜
LD リード
M1a〜M5a、M1b〜M5b、M1c〜M5c 配線
MJ 半導体モジュール
MR 封止樹脂部
OP1、OP2 開口部
PAD1〜PAD3 パッド電極
RW 再配線
RX 受信回路
S1〜S4 辺
SB1〜SB3 半導体基板
STI 素子分離部
TS1〜TS3 表面
TX 送信回路
WF1〜WF5 ウェハ
BS1〜BS3 裏面
BW ボンディングワイヤ
CP1〜CP5 チップ
DB ダイボンド材
DP1、DP2 ダイパッド
ID1、ID2 インダクタ(コイル)
IL0a〜IL5a、IL0b〜IL5b、IL0c〜IL5c 層間絶縁膜
LD リード
M1a〜M5a、M1b〜M5b、M1c〜M5c 配線
MJ 半導体モジュール
MR 封止樹脂部
OP1、OP2 開口部
PAD1〜PAD3 パッド電極
RW 再配線
RX 受信回路
S1〜S4 辺
SB1〜SB3 半導体基板
STI 素子分離部
TS1〜TS3 表面
TX 送信回路
WF1〜WF5 ウェハ
Claims (20)
- 第1半導体基板、前記第1半導体基板の上方に形成された第1多層配線層、前記第1多層配線層の最上層に形成された第1配線、および、前記第1多層配線層のうち前記第1配線とは異なる層に形成された第1インダクタを備える第1チップと、
第2多層配線層、前記第2多層配線層の最上層に形成された第2配線、および、前記第2多層配線層のうち前記第2配線とは異なる層に形成された第2インダクタを備える第2チップと、
を有し、
前記第2チップは、前記第1チップ上に搭載され、
前記第1配線と前記第2配線とが直接接するように、前記第1チップの表面は、前記第2チップの表面と接合され、
前記第2インダクタは、平面視において前記第1インダクタと重なる位置に形成されている、半導体モジュール。 - 請求項1記載の半導体モジュールにおいて、
前記第2インダクタは、前記第2多層配線層のうち最下層の配線によって構成されている、半導体モジュール。 - 請求項1記載の半導体モジュールにおいて、
前記第2インダクタは、前記第2多層配線層のうち最下層の配線および最下層から1層上の配線によって構成されている、半導体モジュール。 - 請求項2記載の半導体モジュールにおいて、
前記第1インダクタは、前記第1多層配線層のうち最下層の配線によって構成されている、半導体モジュール。 - 請求項2記載の半導体モジュールにおいて、
前記第1インダクタは、前記第1多層配線層のうち最下層の配線および最下層から1層上の配線によって構成されている、半導体モジュール。 - 請求項2記載の半導体モジュールにおいて、
前記第2多層配線層の最下層の配線の一部は、前記第2インダクタに電気的に接続され、且つ、ボンディングワイヤに接続されるための第1パッド電極を構成している、半導体モジュール。 - 請求項6記載の半導体モジュールにおいて、
前記第2チップの表面から裏面に向かう方向において、前記第1パッド電極上には、前記第1パッド電極よりも厚い厚さを有し、且つ、前記ボンディングワイヤに接続されるための第3パッド電極が形成され、
前記第1パッド電極は、前記第3パッド電極を介して前記ボンディングワイヤに接続されている、半導体モジュール。 - 請求項2記載の半導体モジュールにおいて、
前記第2多層配線層の最下層の配線の厚さは、前記第1多層配線層の最下層の配線の厚さよりも厚い、半導体モジュール。 - 請求項8記載の半導体モジュールにおいて、
前記第2多層配線層の最下層の配線の厚さは、前記第1多層配線層の各層の配線の厚さよりも厚い、半導体モジュール。 - 請求項1記載の半導体モジュールにおいて、
前記第2チップの裏面には、半導体基板が形成されていない、半導体モジュール - 請求項1記載の半導体モジュールにおいて、
平面視において、前記第1チップの外周は、前記第2チップの外周と5μm以内の範囲で一致している、半導体モジュール。 - 請求項1記載の半導体モジュールにおいて、
前記第1チップにおいて、前記第1半導体基板に、第1電気回路の一部を構成し、前記第1多層配線層の下方に形成され、且つ、前記第1インダクタに電気的に接続された第1半導体素子が形成されている、半導体モジュール。 - 請求項12記載の半導体モジュールを用いた半導体パッケージにおいて、
第2半導体基板、前記第2半導体基板に形成され、且つ、第2電気回路の一部を構成する第2半導体素子、前記第2半導体素子の上方に形成された第3多層配線層、前記第3多層配線層の最上層に形成され、且つ、前記第2半導体素子に電気的に接続された第2パッド電極を備える第3チップを有し、
前記第2チップにおいて、前記第2多層配線層の最下層の配線の一部は、前記第2インダクタに電気的に接続され、且つ、ボンディングワイヤに接続されるための第1パッド電極を構成し、
前記第1パッド電極および前記第2パッド電極は、前記ボンディングワイヤによって接続され、
前記半導体モジュール、前記第3チップおよび前記ボンディングワイヤは、封止樹脂部によって封止されている、半導体パッケージ。 - 請求項13記載の半導体パッケージにおいて、
前記第1電気回路は、前記第1インダクタに電気的に接続された送信回路を構成し、
前記第2電気回路は、前記送信回路から送信された信号を、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、前記第1パッド電極、前記ボンディングワイヤおよび前記第2パッド電極を介して受信することができる受信回路を構成している、半導体パッケージ。 - (a)第1半導体基板、前記第1半導体基板の上方に形成された第1多層配線層、前記第1多層配線層の最上層に形成された第1配線、および、前記第1多層配線層のうち前記第1配線とは異なる層に形成された第1インダクタを備える第1チップとなる領域を複数有する第1ウェハを準備する工程、
(b)第2半導体基板、前記第2半導体基板の上方に形成された第2多層配線層、前記第2多層配線層の最上層に形成された第2配線、および、前記第2多層配線層のうち前記第2配線とは異なる層に形成された第2インダクタを備える第2チップとなる領域を複数有する第2ウェハを準備する工程、
(c)前記(a)工程および前記(b)工程後に、前記第1配線と前記第2配線とが直接接するように、前記第1ウェハの表面と前記第2ウェハの表面とを接合する工程、
(d)前記(c)工程後、前記第2半導体基板を除去する工程、
(e)前記(d)工程後、互いに接合された前記第1ウェハと前記第2ウェハとを個片化することによって、互いに接合された前記第1チップおよび前記第2チップを有する半導体モジュールを、複数取得する工程、
を有する、半導体モジュールの製造方法。 - 請求項15記載の半導体モジュールの製造方法において、
前記(e)工程の個片化工程後に、平面視において、前記第1チップの外周は、前記第2チップの外周と5μm以内の範囲で一致している、半導体モジュールの製造方法。 - 請求項15記載の半導体モジュールの製造方法において、
(f)前記(d)工程と前記(e)工程の間に、前記第2多層配線層の最下層の配線の一部を第1パッド電極として露出させる工程、
(g)前記(f)工程後、前記第1パッド電極上に、前記第1パッド電極よりも厚い厚さを有する再配線を形成する工程、
を更に有する、半導体モジュールの製造方法。 - 請求項1記載の半導体モジュールの製造方法において、
前記第1インダクタは、前記第1多層配線層のうち少なくとも最下層の配線によって構成され、
前記第2インダクタは、前記第2多層配線層のうち少なくとも最下層の配線によって構成されている、半導体モジュールの製造方法。 - 請求項18記載の半導体モジュールの製造方法において、
前記(a)工程において、前記第1半導体基板には、第1電気回路の一部を構成し、前記第1多層配線層の下方に形成され、且つ、前記第1インダクタに電気的に接続された第1半導体素子が形成されている、半導体モジュールの製造方法。 - 請求項19記載の半導体モジュールを用いた半導体パッケージの製造方法において、
(h)第3半導体基板、前記第3半導体基板に形成され、且つ、第2電気回路の一部を構成する第2半導体素子、前記第2半導体素子の上方に形成された第3多層配線層、前記第3多層配線層の最上層に形成され、且つ、前記第2半導体素子に電気的に接続された第2パッド電極を備える第3チップとなる領域を複数有する第3ウェハを準備する工程、
(i)前記(h)工程後、前記第3ウェハを個片化することによって、前記第3チップを複数取得する工程、
(j)前記(e)工程後および前記(i)工程後、前記第2多層配線層の最下層の配線の一部であり、且つ、前記第2インダクタに電気的に接続された第1パッド電極と、前記第2パッド電極とをボンディングワイヤによって接続する工程、
(k)前記半導体モジュール、前記第3チップおよび前記ボンディングワイヤを、封止樹脂部によって封止する工程、
を有する、半導体パッケージの製造方法。
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