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JP2020118125A - プラズマリアクター - Google Patents

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千尋 松田
谷口 昌司
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昌司 谷口
一哉 内藤
Kazuya Naito
一哉 内藤
和彦 間所
Kazuhiko Madokoro
和彦 間所
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Abstract

【課題】吸着層が湿潤する場合にも、電極パネル間の放電性能に優れ、HC分解性能に優れるプラズマリアクターを提供する。【解決手段】排ガスが流入する入口2A、および、排ガスが流出する出口2Bとを有するケーシング2と、ケーシング2内に配置され、入口2Aから出口2Bに向かう第1方向に延び、第1方向と直交する第2方向において互いに間隔を隔てて並ぶ複数の電極パネル3とを備えるプラズマリアクター1であり、第2方向において互いに対向する一対の電極パネル3において、一方側の電極パネル3は、他方側の電極パネル3との対向面に、炭化水素を吸着する吸着層6を備える吸着領域αを有し、他方側の電極パネル3は、一方側の電極パネル3との対向面に、吸着層6を備えない露出領域βを有し、電極パネル3は、吸着領域αと露出領域βとが互いに対向するように配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、プラズマリアクターに関する。
従来、排気ガスに含まれる炭化水素(HC)などの有害成分を分解する装置として、プラズマリアクターが知られている。また、プラズマリアクターとしては、HC分解効率の向上が要求されている。
そこで、プラズマリアクター内に、ゼオライトなどのHC吸着材と、貴金属などの触媒活性成分とを含むHC吸着触媒を備えることが、提案されている。このようなHC吸着触媒は、例えば、プラズマリアクター中で互いに対向配置される絶縁性担体の表面などに担持される。そして、排ガス中のHCは、HC吸着材に吸着されて触媒浄化されるとともに、絶縁性担体(電極パネル)間の放電で生じるプラズマによっても浄化される(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−90400号公報
しかしながら、プラズマリアクターでは、内部温度の低下などによって水蒸気の凝縮が生じる場合があり、これにより生じた水分が、吸湿性のHC吸着材(吸着層)を湿潤させて、導電性を上昇させる場合がある。
そして、HC吸着材(吸着層)の導電性が上昇すると、絶縁性担体(電極パネル)間の電子授受が発生し難くなるため、絶縁性担体(電極パネル)間で放電が発生し難くなり、プラズマによるHC分解性能が低下するという不具合がある。
本発明は、吸着層が湿潤する場合にも、電極パネル間の放電性能に優れ、HC分解性能に優れるプラズマリアクターである。
本発明[1]は、排ガスが流入する入口、および、排ガスが流出する出口を有するケーシングと、前記ケーシング内に配置され、前記入口から前記出口に向かう第1方向に延び、前記第1方向と直交する第2方向において互いに間隔を隔てて並ぶ複数の電極パネルと
を備え、第2方向において互いに対向する一対の前記電極パネルにおいて、一方側の前記電極パネルは、他方側の前記電極パネルとの対向面に、炭化水素を吸着する吸着層を備える吸着領域を有し、他方側の前記電極パネルは、一方側の前記電極パネルとの対向面に、前記吸着層を備えない露出領域を有し、前記電極パネルは、前記吸着領域と前記露出領域とが互いに対向するように配置される、プラズマリアクターを含んでいる。
本発明のプラズマリアクターでは、互いに対向する電極パネルのうち、一方側の電極パネルは吸着層を有する吸着領域を有し、他方側の電極パネルは吸着層を有しない露出領域を有する。そして、電極パネルは、吸着領域と露出領域とが互いに対向するように、配置される。
一方側の電極パネルの吸着領域と、他方側の電極パネルの露出領域とが互いに対向していれば、一方側の電極パネルの吸着層が湿潤する場合にも、その吸着層は、他方側の電極パネルの露出面と対向するため、それらの間において電子を良好に授受することができる。
その結果、本発明のプラズマリアクターは、吸着層が湿潤する場合にも、電極パネル間の放電性に優れ、優れたHC分解性能を得ることができる。
図1は、本発明のプラズマリアクターの第1実施形態を備える車両の概略構成図である。 図2は、プラズマリアクターの第1実施形態(正極パネルが両面に吸着層を備える形態)の電極パネルを示す側面図である。 図3は、プラズマリアクターの第2実施形態(正極パネルおよび負極パネルが一方面に吸着層を備える形態)の電極パネルを示す側面図である。 図4は、プラズマリアクターの第3実施形態(正極パネルおよび負極パネルが他方面に吸着層を備える形態)の電極パネルを示す側面図である。 図5は、プラズマリアクターの第4実施形態(正極パネルが上流側一方面と下流側他方面とに吸着層を備え、負極パネルが上流側他方面と下流側一方面とに吸着層を備える形態)の電極パネルを示す側面図である。 図6は、プラズマリアクターの第5実施形態(正極パネルおよび負極パネルにおいて、吸着層がパターン成形される形態)の電極パネルを示す側面図である。 図7は、実施例1のプラズマリアクターの放電状態を示す写真であり、図7Aは、乾燥時における放電状態を示し、図7Bは、湿潤時における放電状態を示す。 図8は、比較例1のプラズマリアクターの放電状態を示す写真であり、図8Aは、乾燥時における放電状態を示し、図8Bは、湿潤時における放電状態を示す。
1.プラズマリアクターの概略
本発明のプラズマリアクターの第1実施形態について、図1および図2を参照して詳述する。
図1に示すように、プラズマリアクター1は、車両100の排気システム103に含まれる。
車両100は、エンジン101と、バッテリー102を含む電気システムと、エンジン101に吸気するための図示しない吸気システムと、エンジン101に燃料を供給するための図示しない燃料噴射システムと、エンジン101から排気するための排気システム103とを備える。
排気システム103は、排気管104と、プラズマリアクター1とを備える。
排気管104は、エンジン101から排出される排ガスを排気するための配管である。排気管104は、エンジン101に接続される。
プラズマリアクター1は、排気管104の途中に介在される。プラズマリアクター1は、電源配線105を介して、バッテリー102に電気的に接続される。プラズマリアクター1は、後で詳しく説明するが、バッテリー102から電源配線105を介して電力が供給されることにより、プラズマを発生させ、排ガスに含まれる有害成分を分解する。プラズマリアクター1を通過した排ガスは、排気管104を介して、車外に排出される。
2.プラズマリアクターの詳細
図1に示すように、プラズマリアクター1は、ケーシング2と、複数の電極パネル3とを備える。
(1)ケーシング
ケーシング2は、中空の筒形状を有する。ケーシング2は、入口2Aと、出口2Bとを有する。エンジン101から排出された排ガスは、排気管104を通って、入口2Aからケーシング2の内部に流入する。ケーシング2の内部を通過した排ガスは、出口2Bから排出される。
(2)電極パネル
複数の電極パネル3は、ケーシング2内に配置される。
複数の電極パネル3のそれぞれは、入口2Aから出口2Bに向かう第1方向に延びる。複数の電極パネル3のそれぞれは、平板形状を有する。複数の電極パネル3は、第1方向と直交する第2方向において互いに間隔を隔てて並ぶ。
互いに隣接する2つの電極パネル3の間隔は、例えば、0.10mm以上、好ましくは、0.30mm以上であり、例えば、1.00mm以下、好ましくは、0.80mm以下である。
図2に示すように、複数の電極パネル3は、正極パネル3Aと、負極パネル3Bとを含む。正極パネル3Aは、バッテリー102(図1参照)の正極に電気的に接続される電極パネル3である。負極パネル3Bは、バッテリー102の負極に電気的に接続される電極パネル3である。正極パネル3Aと負極パネル3Bとは、第2方向において対向配置される。正極パネル3Aと負極パネル3Bとは、交互に並ぶ。正極パネル3Aと負極パネル3Bとは、同じ構造を有する。すなわち、複数の電極パネル3のそれぞれは、同じ構造を有する。詳しくは、複数の電極パネル3のそれぞれは、誘電体層4と、導体層5とを備えており、また、後述する所定の領域に、吸着層6を備えている。
誘電体層4は、第1方向に延びる。誘電体層4は、平板形状を有する。誘電体層4は、例えば、酸化アルミニウムなどのセラミックスからなる。誘電体層4は、第1表面S1と、第2表面S2とを有する。第1表面S1は、第2方向における一方側の表面である。第2表面S2は、第2方向における他方側の表面である。
誘電体層4の厚み(第2方向における長さ)は、例えば、0.20mm以上、好ましくは、0.30mm以上であり、例えば、3.00mm以下、好ましくは、2.00mm以下である。
導体層5は、例えば、タングステンなどの金属からなり、電源配線105(図1参照)に電気的に接続されている。
導体層5は、第1方向に延びるシート形状を有する。また、導体層5は、第1方向における誘電体層4の全体において、誘電体層4の内部に配置される。
具体的には、導体層5は、第1方向における誘電体層4の全体において、誘電体層4の第2方向略中央に配置される。これにより、誘電体層4による導体層5の被覆厚み(導体層5から誘電体層4の表面までの厚み)を確保して、電極パネル3の耐久性を確保することができる。
吸着層6は、炭化水素(HC)を吸着するための無機層であって、HC吸着材から構成されている。HC吸着材としては、例えば、アルミナ、ゼオライトなどの無機材料などが挙げられる。これらHC吸着材は、単独使用または2種類以上併用することができる。HC吸着材として、好ましくは、ゼオライトが挙げられる。
吸着層6の形成方法としては、特に制限されないが、例えば、HC吸着材(ゼオライトなど)を含むスラリーを、電極パネル3の誘電体層4の表面に塗布し、乾燥させ、必要により焼成すればよい。これにより、誘電体層4を被覆する吸着層6が形成される。
吸着層6の厚みは、例えば、0.01mm以上、好ましくは、0.05mm以上であり、例えば、0.2mm以下、好ましくは、0.1mm以下である。
このような吸着層6は、第2方向において互いに対向する一対の電極パネル3の対向方向の内側において、一方側の電極パネル3の表面の少なくとも一部に配置され、誘電体層4を被覆する。これにより、吸着層6が形成された領域としての吸着領域αが区画される。また、吸着層6は、他方側の電極パネル3の表面の少なくとも一部には配置されず、誘電体層4を露出させる。これにより、誘電体層4が露出された領域としての露出領域βが区画される。
より具体的には、図2では、正極パネル3Aと、紙面上側の負極パネル3Bとが、第2方向において互いに対向している。そして、それらの対向方向の内側において、一方側の電極パネル3としての正極パネル3Aの表面(第1表面S1)全体に、吸着層6が形成されている。つまり、正極パネル3Aの表面(第1表面S1)全体が、吸着領域αとされている。
また、他方側の電極パネル3としての負極パネル3Bの裏面(第2表面S2)には、吸着層6が形成されず、誘電体層4が露出している。つまり、紙面上側の負極パネル3Bの裏面(第2表面S2)全体が、露出領域βとされている。
また、図2では、正極パネル3Aと、紙面下側の負極パネル3Bとが、第2方向において互いに対向している。そして、それらの対向方向の内側において、一方側の電極パネル3としての正極パネル3Aの裏面(第2表面S2)全体に、吸着層6が形成されている。つまり、正極パネル3Aの裏面(第2表面S2)全体が、吸着領域αとされている。
また、他方側の電極パネル3としての負極パネル3Bの表面(第1表面S1)には、吸着層6が形成されず、誘電体層4が露出している。つまり、紙面下側の負極パネル3Bの表面(第1表面S1)全体が、露出領域βとされている。
このように、プラズマリアクター1では、第2方向において互いに対向する一対の電極パネル3において、一方側の電極パネル3(正極パネル3A)は、他方側の電極パネル3(負極パネル3B)との対向面に、吸着層6を備える吸着領域αを有する。また、他方側の電極パネル3(負極パネル3B)は、一方側の電極パネル3(正極パネル3A)との対向面に、吸着層6を備えない露出領域βを有する。
そして、これら電極パネル3は、正極パネル3Aの吸着領域αと、負極パネル3Bの露出領域βとが、第2方向において互いに対向するように、ケーシング2内に配置されている。
すなわち、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bは、それらを厚み方向に投影した投影面において、正極パネル3Aの吸着領域αの投影面と、負極パネル3Bの露出領域βの投影面とが互いに重複するように、配置される。これにより、吸着領域αと露出領域βとが、第2方向において対向する。
3.排ガス浄化
車両100では、エンジン101から排出される排ガスが、排気管104を通過し、プラズマリアクター1に供給される。
このとき、図1に示すように、バッテリー102から電源配線105を介してプラズマリアクター1に電力が供給されると、各電極パネル3の第1表面S1と第2表面S2との間に、放電が生じる。
これにより、各電極パネル3の間の気体が、プラズマ状態となる。すなわち、プラズマリアクター1内にプラズマが発生する。
すると、プラズマリアクター1に流入した排ガスに含まれる有害成分(例えば、炭化水素(HC)など)は、プラズマリアクター1内のプラズマにより分解(プラズマ分解)される。
4.作用・効果
通常、プラズマリアクター1では、内部温度の低下などによって水蒸気の凝縮が生じる場合があり、これにより生じた水分が、吸着層6を湿潤させて、導電性を上昇させる場合がある。そして、吸着層6の導電性が上昇すると、電極パネル3間の電子授受が発生し難くなるため、電極パネル3間で放電が発生し難くなり、プラズマによるHC分解性能が低下するという不具合がある。
これに対して、上記のプラズマリアクター1では、互いに対向する電極パネル3のうち、一方側の電極パネル3は吸着層6を有する吸着領域αを有し、他方側の電極パネル3は吸着層6を有しない露出領域βを有する。そして、電極パネル3は、吸着領域αと露出領域βとが互いに対向するように、配置される。
このように、一方側の電極パネル3の吸着領域αと、他方側の電極パネル3の露出領域βとが互いに対向していれば、一方側の電極パネル3の吸着層6が湿潤する場合にも、その吸着層6は、他方側の電極パネル3の誘電体層4の露出面と対向するため、それらの間において電子を良好に授受することができる。
その結果、上記のプラズマリアクター1は、吸着層6が湿潤する場合にも、電極パネル3間の放電性に優れ、優れたHC分解性能を得ることができる。
5.変形例
上記の第1実施形態では、図2が参照されるように、第2方向において互いに対向する一対の電極パネル3のうち、正極パネル3Aにのみ吸着層6が形成され、負極パネル3Bには吸着層6が形成されていないが、吸着層6が形成される部分は、上記に限定されない。
つまり、第2方向において互いに対向する一対の電極パネル3のうち、少なくともいずれか一方の電極パネル3の表面に、吸着層6が形成され、吸着領域αが区画されており、また、他方の電極パネル3の表面に、吸着層6が備えられない露出領域βが区画されており、それらが対向するように電極パネル3が配置されていればよい。
より具体的には、例えば、図3に第2実施形態として示されるように、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bの両方が、第1表面S1の全体に吸着層6を備えることもできる。このような場合、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bの両方において、第2表面S2には吸着層6が備えられず、誘電体層4が露出される。つまり、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bの第1表面S1全体が吸着領域αとされ、また、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bの第2表面S2全体が露出領域βとされ、それらが互いに対向するように電極パネル3が配置される。
また、例えば、図4に第3実施形態として示されるように、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bの両方が、第2表面S2の全体に吸着層6を備えることもできる。このような場合、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bの両方において、第1表面S1には吸着層6が備えられず、誘電体層4が露出される。つまり、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bの第2表面S2全体が吸着領域αとされ、また、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bの第1表面S1全体が露出領域βとされ、それらが互いに対向するように電極パネル3が配置される。
さらに、例えば、図5に第4実施形態として示されるように、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bが、第1方向上流側部分の第1表面S1と、第1方向下流側部分の第2表面S2とにおいて、吸着層6を備えることもできる。このような場合、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bは、第1方向上流側部分の第2表面S2と、第1方向下流側部分の第1表面S1とには、吸着層6が備えられず、誘電体層4が露出される。つまり、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bの、第1方向上流側部分の第1表面S1、および、第1方向下流側部分の第2表面S2とが吸着領域αとされ、また、第1方向上流側部分の第2表面S2、および、第1方向下流側部分の第1表面S1が露出領域βとされ、それらが互いに対向するように電極パネル3が配置される。
なお、図示しないが、上記とは逆に、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bの、第1方向上流側部分の第1表面S1、および、第1方向下流側部分の第2表面S2とが露出領域βとされ、また、第1方向上流側部分の第2表面S2、および、第1方向下流側部分の第1表面S1が吸着領域αとされ、それらが互いに対向するように配置されていてもよい。
加えて、例えば、図6に第5実施形態として示されるように、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bのそれぞれにおいて、吸着層6がパターン成形されていてもよい。
より具体的には、この第5実施形態では、吸着層6が、第1方向および第2方向に直交する方向(紙面奥行き方向)に沿って、所定パターンとしての適宜の幅の縞模様を形成するように、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bの両面に形成される。
これにより、正極パネル3Aおよび負極パネル3Bの両面において、縞状の吸着領域αが区画されるとともに、スリット状の露出領域βが区画され、それらが互いに対向するように電極パネル3が配置される。なお、吸着層6のパターンとしては、上記に限定されず、例えば、ドットパターン、チェックパターンなど、任意のパターンを採用することができる。
以上のような第2実施形態〜第6実施形態においても、一方側の電極パネル3の吸着領域αと、他方側の電極パネル3の露出領域βとが互いに対向している。そのため、一方側の電極パネル3の吸着層6が湿潤する場合にも、その吸着層6は、他方側の電極パネル3の誘電体層4の露出面と対向するため、それらの間において電子を良好に授受することができる。
その結果、上記のプラズマリアクター1は、吸着層6が湿潤する場合にも、電極パネル3間の放電性に優れ、優れたHC分解性能を得ることができる。
以下に実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は、何ら実施例および比較例に限定されない。また、以下の記載において用いられる配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなどの具体的数値は、上記の「発明を実施するための形態」において記載されている、それらに対応する配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなど該当記載の上限値(「以下」、「未満」として定義されている数値)または下限値(「以上」、「超過」として定義されている数値)に代替することができる。
なお、「部」および「%」は、特に言及がない限り、質量基準である。
実施例1
プラズマリアクターの正極パネルの両面に、ゼオライトのスラリー(乾燥重量としてゼオライト90質量%、バインダー10質量%)を塗布し、450℃で1時間焼成することにより、ゼオライトからなる吸着層(厚み0.075μm)を形成した。一方、負極パネルには、吸着層を形成しなかった。
次いで、プラズマリアクターのケーシング内において、正極パネルおよび負極パネルを交互に0.5mmの間隔を隔てて積層配置した。その後、プラズマリアクターを作動させ、乾燥時の放電状態を確認した。
また、プラズマリアクターの入口方向から出口方向に向かって、水道水を霧吹きで30回噴霧し、15分放置した。その後、プラズマリアクターを作動させ、湿潤時の放電状態を確認した。
乾燥時の放電状態の写真を、図7Aに示し、湿潤時の放電状態の写真を、図7Bに示す。なお、図7は、プラズマリアクターの側面図であり、白色部分が放電による発光を示している。
比較例1
正極パネルの両面に吸着層を形成し、かつ、負極パネルの両面に吸着層を形成した以外は、実施例1と同じ方法で、プラズマリアクターを作動させ、放電状態を確認した。
乾燥時の放電状態の写真を、図8Aに示し、湿潤時の放電状態の写真を、図8Bに示す。なお、図8も、プラズマリアクターの側面図であり、白色部分が放電による発光を示している。
1 プラズマリアクター
2 ケーシング
2A 入口
2B 出口
3 電極パネル
4 誘電体層
5 導体層
6 吸着層
α 吸着領域
β 露出領域

Claims (1)

  1. 排ガスが流入する入口、および、排ガスが流出する出口を有するケーシングと、
    前記ケーシング内に配置され、前記入口から前記出口に向かう第1方向に延び、前記第1方向と直交する第2方向において互いに間隔を隔てて並ぶ複数の電極パネルと
    を備え、
    第2方向において互いに対向する一対の前記電極パネルにおいて、
    一方側の前記電極パネルは、他方側の前記電極パネルとの対向面に、炭化水素を吸着する吸着層を備える吸着領域を有し、
    他方側の前記電極パネルは、一方側の前記電極パネルとの対向面に、前記吸着層を備えない露出領域を有し、
    前記電極パネルは、前記吸着領域と前記露出領域とが互いに対向するように配置される
    ことを特徴とする、プラズマリアクター。
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