JP2020105148A - 非アリールヘテロ環置換芳香族化合物 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れたβ−ラクタマーゼ阻害作用を有する新規な化合物の提供。【解決手段】式(1a)または(1b)で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩。[式(1a)および(1b)中、Gは、O、S等;Xは、水酸基、C1−6アルコキシ基等;L1は、単結合、O、S等;L2は、単結合、またはC1−6アルキレン基;Zは、H、水酸基等;R1、R2、R3は、そのうちいずれか一つは、複数の環構造を有する特定の置換基であり、残りの二つは、各々独立して、H、C1−6アルキル基等;R4は、カルボキシル基、C1−6アルキルカルボニル基等]【選択図】なし
Description
本発明は医薬として有用なヘテロ環置換芳香族化合物、又はその製薬学的に許容される塩に関する。より詳しくは新規なヘテロ環置換芳香族化合物、又はその製薬学的に許容される塩を含有する医薬組成物に関する。該ヘテロ環置換芳香族化合物又はその製薬学的に許容される塩を含有する治療剤に関する。
ペニシリンの発見以降、抗菌剤は感染症の治療において重要な位置を占めてきた。
その中でもβ−ラクタム系薬剤(例えばペニシリン系抗菌剤、セファロスポリン系抗菌剤、カルバペネム系抗菌剤)は、強い殺菌力と高い安全性から、細菌感染症治療で最も汎用されている薬剤である。しかしながら、β−ラクタム系薬剤の使用の増加にともない、β−ラクタム系薬剤に対して耐性を獲得した病原菌の出現と蔓延が世界的な問題となっている。これらの病原体の耐性化機構として、β−ラクタマーゼの産生、β−ラクタム系薬剤の標的分子の構造変化、菌体内への薬剤透過性の低下、薬剤排出の亢進などが挙げられ、特にβ−ラクタム系薬剤を分解して不活化させるβ−ラクタマーゼの産生はβ−ラクタム系薬剤の有効性維持に最も影響を及ぼすもののひとつである。種々の細菌が、種々のβ−ラクタム系薬剤の効能に対抗するβ−ラクタマーゼを進化させてきている。β−ラクタマーゼは、それらのアミノ酸配列に基づき、4つのクラス、すなわち、AmblerクラスA、B、CおよびD型に分類することができる。クラスA、CおよびD型の酵素は酵素活性の中心にセリン残基を持っているので、セリン−β−ラクタマーゼと呼ばれ、またクラスBの酵素は酵素活性の中心にセリン残基を持たず、金属イオンである亜鉛(Zn2+)を有するので、メタロ−β−ラクタマーゼ(亜鉛−β−ラクタマーゼ)と呼ばれている。
その中でもβ−ラクタム系薬剤(例えばペニシリン系抗菌剤、セファロスポリン系抗菌剤、カルバペネム系抗菌剤)は、強い殺菌力と高い安全性から、細菌感染症治療で最も汎用されている薬剤である。しかしながら、β−ラクタム系薬剤の使用の増加にともない、β−ラクタム系薬剤に対して耐性を獲得した病原菌の出現と蔓延が世界的な問題となっている。これらの病原体の耐性化機構として、β−ラクタマーゼの産生、β−ラクタム系薬剤の標的分子の構造変化、菌体内への薬剤透過性の低下、薬剤排出の亢進などが挙げられ、特にβ−ラクタム系薬剤を分解して不活化させるβ−ラクタマーゼの産生はβ−ラクタム系薬剤の有効性維持に最も影響を及ぼすもののひとつである。種々の細菌が、種々のβ−ラクタム系薬剤の効能に対抗するβ−ラクタマーゼを進化させてきている。β−ラクタマーゼは、それらのアミノ酸配列に基づき、4つのクラス、すなわち、AmblerクラスA、B、CおよびD型に分類することができる。クラスA、CおよびD型の酵素は酵素活性の中心にセリン残基を持っているので、セリン−β−ラクタマーゼと呼ばれ、またクラスBの酵素は酵素活性の中心にセリン残基を持たず、金属イオンである亜鉛(Zn2+)を有するので、メタロ−β−ラクタマーゼ(亜鉛−β−ラクタマーゼ)と呼ばれている。
β−ラクタマーゼの産生による耐性化の問題解決にはβ−ラクタマーゼ阻害剤とβ−ラクタム系薬剤との併用が有効であることが既に確認されており、市販のβ−ラクタマーゼ阻害剤のクラブラン酸、スルバクタム、およびタゾバクタムは主にKPC(Klebsiella pneumoniae Carbapenemase)を除くクラスA型β−ラクタマーゼを阻害し、アビバクタムはKPCを含むクラスA型、クラスC型およびOXA−48を含む一部のクラスD型のβ−ラクタマーゼを阻害することが知られている(非特許文献1)。しかしながらこれら既存のβ−ラクタマーゼ阻害剤は、種々の細菌が産生する全てのβ−ラクタマーゼを効果的にかつ広域的に阻害できるわけではなく、例えばクラスB型のメタロ−β−ラクタマーゼに効果を示さない。また、近年、従来のものと比較してより多くの基質(β−ラクタム系薬剤)を分解できるESBLs(Extended Spectrum β-Lactamases)と総称されるβ−ラクタマーゼが分離され、欧米諸国において新たな耐性菌、特に院内感染の原因菌として問題となっており、これに加えて、日本国内においては、メタロ−β−ラクタマーゼ産生菌の出現、伝播が問題になりつつある。このような現状に鑑みれば、ESBLsやメタロ−β−ラクタマーゼを含むβ−ラクタマーゼ産生菌への対応が、院内感染予防上のきわめて重要な問題となっている。さらに病原菌の進化は早く、新たなβ−ラクタマーゼ耐性菌が出現する可能性はきわめて高い。よってこれらの問題への解決策や課題に対する備えとして、既存のβ−ラクタマーゼ阻害剤とは構造が異なり、それによって、より広域なβ−ラクタマーゼ阻害作用やメタロ−β−ラクタマーゼ阻害作用が期待される新たなβ−ラクタマーゼ阻害剤の開発が求められている。
最近、β−ラクタマーゼの阻害作用を有するボロン酸誘導体が、特許文献1〜9等において報告されている。これらの特許文献には、本発明に含有されるヘテロ環置換芳香族化合物、すなわち、特定の位置の側鎖において非アリールヘテロ環(好ましくは含窒素非アリールヘテロ環)構造と該環に結合する芳香族環(好ましくはヘテロアリール)を有するボロン酸化合物群に関する構造の開示はない。
Buynak. JD. Expert Opinion on Therapeutic Patents, 2013, 23(11), 1469-1481.
本発明が解決しようとする課題は、優れたβ−ラクタマーゼ阻害作用を有する新規な化合物を見出し、β−ラクタム系薬剤との併用もしくは単剤にて細菌感染症の有用な予防または治療剤を提供することにある。具体的には、敗血症、発熱性好中球減少症、細菌性髄膜炎、細菌性心内膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、尿路感染症、性器感染症、眼感染症又は歯性感染症等の疾患のβ−ラクタム系薬剤との併用による治療のために有用な予防または治療剤を提供することにある。
本発明者らは鋭意研究を行った結果、下記式(1a)、(1b)または(11)で表される化合物、またはその製薬学的に許容される塩(以下、「本発明の化合物」と称することもある)が上記課題を解決することを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は以下のとおりである。
[項1]
式(1a)または(1b):
[式(1a)および(1b)中、
Gは、酸素原子、硫黄原子、または−NRa1−であり、
Xは、水酸基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、または−NRa2Rb1であり、
Ra1、Ra2およびRb1は、各々独立して、同一または異なって、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール
5)5員または6員のヘテロアリール、
6)4〜10員の非アリールヘテロ環、
7)C1−6アルキルカルボニル基、
8)C3−10脂環式カルボニル基、
9)C6−10アリールカルボニル基、
10)5員または6員のヘテロアリールカルボニル基、
11)C1−6アルキルスルホニル基、
12)C3−10脂環式スルホニル基、
13)C6−10アリールスルホニル基、
14)5員または6員のヘテロアリールスルホニル基、または
15)−ORc1、
のいずれかであり(但し、上記2)から14)の各置換基は置換されていてもよい)であり、
ここにおいて、Ra2およびRb1は、それらが一緒になって置換されていてもよい4〜10員の含窒素非アリールヘテロ環を形成していてもよく、
Rc1は、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール、
5)5員または6員のヘテロアリール、または
6)4〜10員の非アリールヘテロ環
のいずれかであり(但し、上記2)から6)の各置換基は置換されていてもよい)、
L1は、単結合、酸素原子、硫黄原子、−SO−、−SO2−、−NRd−、−NRdC(=O)−、または−NRdSO2−であり、
L2は、単結合、または置換されていてもよいC1−6アルキレン基であり、
Zは、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)カルボキシル基、
5)C3−10脂環式基、
6)C6−10アリール、
7)5員または6員のヘテロアリール、
8)4〜10員の非アリールヘテロ環、
9)C1−6アルコキシ基、
10)C3−10脂環式オキシ基、
11)C6−10アリールオキシ基、
12)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
13)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
14)C1−6アルキルチオ基、
15)C3−10脂環式チオ基、
16)C6−10アリールチオ基、
17)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
18)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基、
(但し、上記5)から18)の各置換基は置換されていてもよい)
19)−SO2−NRe1Rf1、
20)−NRe1−C(=O)ORf1、
21)−NRg1−C(=O)NRe1Rf1、
22)−NRe1−C(=S)Rf1、
23)−NRe1−C(=S)ORf1、
24)−NRg1−C(=S)NRe1Rf1、
25)−NRg1−CRe1(=NRf1)、
26)−NRg1−CRe1(=N−ORf1)、
27)−NRh1−C(=NRg1)NRe1Rf1、
28)−NRh1−C(=N−ORg1)NRe1Rf1、
29)−NRi1−C(=NRh1)NRg1−NRe1Rf1、
30)−NRi1−C(=N−ORh1)NRg1−NRe1Rf1、
31)−NRe1−SO2−Rf1、
32)−NRg1−SO2−NRe1Rf1、
33)−C(=O)ORe1、
34)−C(=S)ORe1、
35)−C(=S)NRe1Rf1、
36)−C(=S)NRe1ORf1、
37)−C(=S)NRg1−NRe1Rf1、
38)−C(=NRe1)Rf1、
39)−C(=N−ORe1)Rf1、
40)−C(=NRh1)NRg1−NRe1Rf1、
41)−C(=N−ORh1)NRg1−NRe1Rf1、
42)−NRe1Rf1、
43)−NRg1−NRe1Rf1、
44)−NRe1ORf1、
45)−NRe1−C(=O)Rf1、
46)−C(=O)NRe1Rf1、
47)−C(=O)NRe1ORf1、
48)−C(=O)NRg1−NRe1Rf1、
49)−C(=O)Re1、
50)−C(=NRg1)NRe1Rf1、または
51)−C(=N−ORh1)NRe1Rf1
のいずれかであり、
R1、R2およびR3のうちのいずれか一つは、下記式(2):
〔式(2)中、
Yは、酸素原子、硫黄原子、または−NRj−であり、
環Aは、置換されていてもよい4〜20員の非アリールヘテロ環であり、
環Qは、5〜10員のヘテロアリールまたはC6−10アリールであり、
下付き文字dは、環Q上の置換可能な位置の数であり、
各R5は独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)カルボキシル基、
6)C1−6アルキル基、
7)C3−10脂環式基、
8)C6−10アリール、
9)5員または6員のヘテロアリール、
10)4〜10員の非アリールヘテロ環、
11)C1−6アルコキシ基、
12)C3−10脂環式オキシ基、
13)C6−10アリールオキシ基、
14)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
15)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
16)C1−6アルキルチオ基、
17)C3−10脂環式チオ基、
18)C6−10アリールチオ基、
19)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
20)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基、
(但し、上記5)から19)の各置換基は置換されていてもよい)
21)−SO2−NRe2Rf2、
22)−NRe2−C(=O)ORf2、
23)−NRg2−C(=O)NRe2Rf2、
24)−NRe2−C(=S)Rf2、
25)−NRe2−C(=S)ORf2、
26)−NRg2−C(=S)NRe2Rf2、
27)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
28)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
29)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
30)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
31)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
32)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
33)−NRe2−SO2−Rf2、
34)−NRg2−SO2−NRe2Rf2、
35)−C(=O)ORe2、
36)−C(=S)ORe2、
37)−C(=S)NRe2Rf2、
38)−C(=S)NRe2ORf2、
39)−C(=S)NRg2−NRe2Rf2、
40)−C(=NRe2)Rf2、
41)−C(=N−ORe2)Rf2、
42)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
43)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
44)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
45)−NRe2Rf2、
46)−NRg2−NRe2Rf2、
47)−NRe2ORf2、
48)−NRe2−C(=O)Rf2、
49)−C(=O)NRe2Rf2、
50)−C(=O)NRe2ORf2、
51)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
52)−C(=O)Re3、および
53)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択される〕で表される基であり、あるいは二つのR5が環Q内の隣接した原子上にそれぞれ置換している場合、二つの該R5が一緒になってさらにC5−9脂環式基との縮環構造、もしくは5〜9員の非アリールヘテロ環との縮環構造を形成していてもよく、
(R1、R2およびR3のうち式(2)の構造をとらない)残りの二つは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、置換されていてもよいC1−6アルキルチオ基、置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリール、または−NRa3Rb2であり、
Rd、Re1、Re2、Re3、Rf1、Rf2、Rg1、Rg2、Rh1、Rh2、Ri1、Ri2およびRjは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−10脂環式基、置換されていてもよいC6−10アリール、置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリール、または置換されていてもよい4〜10員の非アリールヘテロ環であり、
Re1とRf1またはRe2とRf2の組み合わせは、同一窒素原子に結合する場合、それらが一緒になって置換されていてもよい4〜10員の含窒素非アリールヘテロ環を形成していてもよく、
R4は、
1)−C(=O)R8、
2)−SO2−L6−R8
(上記1)および2)の式中、R8は、−NRa5Rb4、−NRa5−L7−B(ORm1)2、−ORm1、または置換されていてもよいC1−6アルキル基であり、L6は、単結合、または−NRa6−である)、
3)−NRa4Rb3、
4)−B(ORm1)2、
5)−PO(ORm1)(ORm2)、
6)置換されていてもよい5員のヘテロアリール、
7)置換されてもよい5員の非アリールヘテロ環、または
8)1)から7)のいずれかの生物学的等価体
(但し、上記2)、4)、5)および6)の式は、カルボン酸等価体を含み、8)はこれらを重複して含んでもよい)
のいずれかであり、
Ra3、Ra4、Ra5、Ra6、Rb2、Rb3およびRb4は、各々独立して、同一または異なって、前記Ra1、Ra2およびRb1と同じ定義であり、ここにおいて、Ra3とRb2、Ra4とRb3またはRa5とRb4の組み合わせが同一の窒素原子に結合する場合は、それらが一緒になって置換されていてもよい4〜10員の含窒素非アリールヘテロ環を形成していてもよく、
Rm1は、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール、
5)5員または6員のヘテロアリール、または
6)4〜10員の非アリールヘテロ環
のいずれかであり(但し、上記2)から6)の各置換基は置換されていてもよい)、
ただし、Rm1が酸素原子を介してホウ素原子に結合している場合、二つのRm1がC2−4アルキレンとして、ホウ素原子、および二つの酸素原子と一緒になって、5〜7員の非アリールヘテロ環(該非アリールヘテロ環はアルキレン部が置換されていてもよい)
を形成していてもよく、
Rm2は、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、または置換されていてもよいC3−10脂環式基であり、
L7は、置換されていてもよいC1−3アルキレン基である。]
で表される、化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項2]
Z−L2−L1は水素原子または置換されてもよいC1−6アルキルチオ基である、項1に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項3]
Z−L2−L1は水素原子である、項1または項2に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項4]
Gは酸素原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項5]
Xは、水酸基、または置換されていてもよいC1−6アルコキシ基である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項6]
Xは水酸基である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項7]
式(1a)および(1b)の化合物がそれぞれ、下記式(3a)および(3b):
[式(3a)および(3b)中、X、R1、R2およびR3は、上記項のいずれか一項に定義されるとおりであり、
R4は、
1)−COORm1(ここで、Rm1は、水素原子、C1−6アルキル基、C3−10脂環式基、C6−10アリール、5員または6員のヘテロアリール、または4〜10員の非アリールヘテロ環のいずれかであり、ここで、該C1−6アルキル基、該C3−10脂環式基、該C6−10アリール、該5員または6員のヘテロアリール、および該4〜10員の非アリールヘテロ環はそれぞれ、置換されていてもよい)、および
2)1)の生物学的等価体
からなる群より選択される。]
で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項8]
R4は、
1)−COOH(すなわち、カルボキシル基)、または
2)カルボン酸等価体
である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項9]
式(1a)および(1b)の化合物または式(3a)および(3b)の化合物がそれぞれ、下記式(4a)および(4b):
[式(4a)および(4b)中、X、Y、R4、R5、d、環Aおよび環Qは、上記項のいずれか一項に定義されるとおりであり、
R1およびR2は、各々独立して、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルチオ基(但し、該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基およびC1−6アルキルチオ基は、置換されていてもよい)である。]
で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項10]
環Aは、置換されていてもよい4〜10員の非アリールヘテロ環である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項11]
環Aは、置換されていてもよい4〜7員の非アリールヘテロ環である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項12]
Yは、酸素原子または硫黄原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項13]
Yは、酸素原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項14]
式(1a)および(1b)の化合物または式(3a)および(3b)の化合物または式(4a)および(4b)の化合物がそれぞれ、下記式(5a)および(5b):
[式(5a)および(5b)中、Y、R1、R2、R5、d、および環Qは、上記項のいずれか一項に定義されるとおりであり、環Aは、置換されていてもよい4〜6員の含窒素非アリールヘテロ環である。]
で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項15]
環Aが、置換されていてもよいアゼチジン環である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項16]
環Qは、以下の
からなる群より選択され、
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)C1−4アルキル基、
6)C3−10脂環式基、
7)C1−4アルコキシ基、
8)C3−10脂環式オキシ基、
9)C6−10アリールオキシ基、
10)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
11)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
(但し、上記5)から10)の各置換基は置換されていてもよい)
12)−SO2−NRe2Rf2、
13)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
14)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
15)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
16)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
17)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
18)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
19)−C(=NRe2)Rf2、
20)−C(=N−ORe2)Rf2、
21)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
22)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
23)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
24)−NRe2Rf2、
25)−NRg2−NRe2Rf2、
26)−NRe2ORf2、
27)−NRe2−C(=O)Rf2、
28)−C(=O)NRe2Rf2、
29)−C(=O)NRe2ORf2、
30)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
31)−C(=O)Re3、および
32)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
(但し、該アルキル基は置換されていてもよい)
4)C3−10脂環式基、
(但し、該脂環式基は置換されていてもよい)
5)−C(=NRe2)Rf2、
6)−C(=N−ORe2)Rf2、
7)−SO2−NRe2Rf2、
8)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
9)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
10)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
11)−C(=O)NRe2Rf2、
12)−C(=O)NRe2ORf2、
13)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
14)−C(=O)Re3、
15)−C(=N―ORh2)NRe2Rf2、
16)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
17)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
18)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
19)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
20)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
21)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
22)−NRe2Rf2、および
23)−NRe2−C(=O)Rf2
からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項17]
環Qは、以下の
からなる群より選択され、
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)C1−4アルキル基、
6)C3−10脂環式基、
7)C1−4アルコキシ基、
8)C3−10脂環式オキシ基、
9)C6−10アリールオキシ基、
10)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
11)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
(但し、上記5)から10)の各置換基は置換されていてもよい)
12)−SO2−NRe2Rf2、
13)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
14)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
15)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
16)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
17)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
18)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
19)−C(=NRe2)Rf2、
20)−C(=N−ORe2)Rf2、
21)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
22)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
23)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
24)−NRe2Rf2、
25)−NRg2−NRe2Rf2、
26)−NRe2ORf2、
27)−NRe2−C(=O)Rf2、
28)−C(=O)NRe2Rf2、
29)−C(=O)NRe2ORf2、
30)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
31)−C(=O)Re3、および
32)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
(但し、該アルキル基は置換されていてもよい)
4)C3−10脂環式基、
(但し、該脂環式基は置換されていてもよい)
5)−C(=NRe2)Rf2、
6)−C(=N−ORe2)Rf2、
7)−SO2−NRe2Rf2、
8)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
9)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
10)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
11)−C(=O)NRe2Rf2、
12)−C(=O)NRe2ORf2、
13)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
14)−C(=O)Re3、
15)−C(=N―ORh2)NRe2Rf2
16)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
17)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
18)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
19)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
20)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
21)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
22)−NRe2Rf2、および
23)−NRe2−C(=O)Rf2
からなる群より選択され、
各R5cは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)C1−4アルキル基、
6)C3−10脂環式基、
7)C1−4アルコキシ基、
8)C3−10脂環式オキシ基、
9)C6−10アリールオキシ基、
10)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
11)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
(但し、上記5)から10)の各置換基は置換されていてもよい)
12)−SO2−NRe2Rf2、
13)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
14)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
15)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
16)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
17)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
18)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
19)−C(=NRe2)Rf2、
20)−C(=N−ORe2)Rf2、
21)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
22)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
23)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
24)−NRe2Rf2、
25)−NRg2−NRe2Rf2、
26)−NRe2ORf2、
27)−NRe2−C(=O)Rf2、
28)−C(=O)NRe2Rf2、
29)−C(=O)NRe2ORf2、
30)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
31)−C(=O)Re3、および
32)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択され、または、
同じ炭素原子上の2つのR5cが、同一の酸素原子であってカルボニル基(C=O)を形成してもよく、
L4は、−N(R5b)−、−O−、−S−、−SO2−、または−SO−を表す、
上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項18]
環Qは、以下の
からなる群より選択される、
上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項19]
R1、およびR2は、各々独立して、同一または異なって、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、
3)C1−6アルキル基、
4)C1−6アルコキシ基、および
5)C1−6アルキルチオ基
(但し、上記3)から5)の各置換基はハロゲン原子で置換されていてもよい)
からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項20]
R1、およびR2は、各々独立して、同一または異なって、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、および
3)ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項21]
R1、およびR2がともに、水素原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項22]
式(1a)および(1b)の化合物または式(3a)および(3b)の化合物または式(4a)および(4b)の化合物または式(5a)および(5b)の化合物がそれぞれ、下記式(6a)および(6b):
[式(6a)および(6b)中、R5、dおよび環Qは、上記項のいずれか一項に定義されるとおりであり、
mは、1、2、または3の整数であり、
nは、1、2、または3の整数であり、
m+nは、2、3、または4である。]
で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項23]
mは1または2であり、nは1または2であり、m+nは2または3である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項24]
mは1であり、nは1である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項25]
環Qは、以下の
からなる群より選択される5員または6員のアリールまたはヘテロアリールであり、
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、および
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項26]
環Qは、以下の
からなる群より選択される9員または10員のヘテロアリールであり、
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、および
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項27]
環Qは、以下の
からなる群より選択される9員または10員のヘテロアリールであり、
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項28]
環Qは、以下の
からなる群より選択され、
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項29]
Re2、およびRf2は、各々独立して、同一または異なって、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、または置換されていてもよいC3−10脂環式基である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項30]
Re2、およびRf2は、各々独立して、同一または異なって、水素原子、または置換されていてもよいC1−6アルキル基である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項31]
Re2、およびRf2は、水素原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項32]
存在しているR5、R5aおよび/またはR5bのうちの少なくとも一つが、−(CH2)k−NH2であり、各kは独立して0〜4の整数である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項33]
dが1であるとき、存在しているR5、R5aまたはR5bは−(CH2)k−NH2であり、dが2以上であるとき、存在しているR5aおよび/またはR5bのうちの一つが、−(CH2)k−NH2であり、残りのR5aおよび/またはR5bが水素原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項34]
kが1である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項35]
環Qが6員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して3位、4位もしくは5位に位置する、または環Qが5員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して置換可能な2位もしくは3位に位置する、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項36]
環Qが6員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して4位に位置する、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項37]
環Qが6員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して3位に位置する、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項38]
環Qが
であり、ここで、L9が、硫黄原子、
からなる群より選択され、
L9が硫黄原子である場合、R13は水素原子または−(CH2)k−NH2であり、
L9が
である場合、R11、R12およびR13のいずれか一つは、−(CH2)k−NH2であり、残りの二つは、水素であり、
L9が
である場合、R12およびR13の一方は、−(CH2)k−NH2であり、もう一方は、水素であり、
kはいずれの場合にも、0〜4の整数であり、
但し、R12が存在するとき、R12が結合する炭素は、R13が結合する炭素と結合することを条件とし、
L10は、窒素原子、または=CH−である、
上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項39]
L9が硫黄原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項40]
L10が窒素原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項41]
R13が水素原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項42]
L10が=CH−である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項43]
L9が、
である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項44]
L9が、
である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項45]
R13が−(CH2)k−NH2である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項46]
kが1である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項47]
以下の化合物からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩:
2−ヒドロキシ−7−(1−ピリミジン−2−イル−アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
7−(1−(5−アミノメチルピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(5−(アミノメチル)ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
7−(1−(4−アミノメチルピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(4−(アミノメチル)ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
7−(1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
2−ヒドロキシ−7−(1−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
7−(1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
2−ヒドロキシ−7−(1−(チアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(チアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
7−(1−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
2−ヒドロキシ−7−(1−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
2−ヒドロキシ−7−(1−(ピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(ピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
2−ヒドロキシ−7−(1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{(1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
7−(1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
7−(1−(6−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(6−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
7−(1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
7−(1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、および
8−{[1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
。
[項48]
以下の化合物からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩:
7−(1−(5−アミノメチルピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(5−(アミノメチル)ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
7−(1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
7−(1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、
8−{[1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
、
7−(1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
、および
8−{[1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
。
[項49]
以下の化合物名称または構造式で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物の塩:
8−{[1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸・2ナトリウム塩
。
[項50]
下記式(11):
[式(11)中、RGは水酸基、チオール基、または−NHRa1であり、Ra1、Z、L1、L2、X、R1、R2、R3、およびR4は、上記項のいずれか一項に記載の定義と同義であり、式(1a)は項1と同義である]
で表される、化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項51]
式(11)の化合物が、下記式(12):
[式(12)中、X、R1、R2、R3、およびR4は、上記項のいずれか一項に記載の定義と同義である]
で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項52]
式(12)の化合物が、下記式(13):
[式(13)中、X、Y、R1、R2、R4、R5、d、環Aおよび環Qは、上記項のいずれか一項に記載の定義と同義である]
で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項53]
XおよびRGは水酸基であり、R4はカルボキシル基であり、環Aは置換されていてもよい4〜6員の含窒素非アリールヘテロ環である上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項54]
式(13)の化合物が、下記式(14):
[式(14)中、R5、d、環Q、mおよびnは、上記項のいずれか一項に記載の定義と同義である]
で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項55]
RGが、水酸基またはチオール基である上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項56]
RGが、水酸基である上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項57]
Xが、水酸基またはC1−6アルコキシ基である上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項58]
Xが、水酸基である上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項59]
以下の化合物からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩:
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
、
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(5−(アミノメチル)ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
、
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(4−(アミノメチル)ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
、
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
、
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
、
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
、
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(チアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
、
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
、
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
、
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(ピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
、
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{(1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
、
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
、
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(6−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
、
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
、および
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
。
[項60]
上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩を含有する医薬。
[項61]
細菌感染症の治療薬または予防薬である上記項のいずれか一項に記載の医薬。
[項62]
上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有するβ−ラクタマーゼ阻害剤。
[項63]
上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩および医薬上許容される担体を含有する医薬組成物。
[項64]
追加の薬剤をさらに含む、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項65]
追加の薬剤が、抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗炎症剤および抗アレルギー剤からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項66]
追加の薬剤が、β−ラクタム系薬剤である、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項67]
追加の薬剤であるβ−ラクタム系薬剤が、アモキシシリン、アンピシリン(ピバンピシリン、ヘタシリン、バカンピシリン、メタンピシリン、タランピシリン)、エピシリン、カルベニシリン(カリンダシリン)、チカルシリン、テモシリン、アズロシリン、ピペラシリン、メズロシリン、メシリナム(ピブメシリナム)、スルベニシリン、ベンジルペニシリン(G)、クロメトシリン、ベンザチンベンジルペニシリン、プロカインベンジルペニシリン、アジドシリン、ペナメシリン、フェノキシメチルペニシリン(V)、プロピシリン、ベンザチンフェノキシメチルペニシリン、フェネチシリン、クロキサシリン(ジクロキサシリン、フルクロキサシリン)、オキサシリン、メチシリン、ナフシリン、ファロペネム、ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム、メロペネム、パニペネム、トモペネム、ラズペネム、セファゾリン、セファセトリル、セファドロキシル、セファレキシン、セファログリシン、セファロニウム、セファロリジン、セファロチン、セファピリン、セファトリジン、セファゼドン、セファザフル、セフラジン、セフロキサジン、セフテゾール、セファクロル、セファマンドール、セフミノクス、セフォニシド、セフォラニド、セフォチアム、セフプロジル、セフブペラゾン、セフロキシム、セフゾナム、セフォキシチン、セフォテタン、セフメタゾール、ロラカルベフ、セフィキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフカペン、セフダロキシム、セフジニル、セフジトレン、セフェタメト、セフメノキシム、セフォジジム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフピミゾール、セフピラミド、セフポドキシム、セフスロジン、セフテラム、セフチブテン、セフチオレン、セフチゾキシム、フロモキセフ、ラタモキセフ、セフェピム、セフォゾプラン、セフピロム、セフキノム、セフトビプロール、セフタロリン、CXA−101、RWJ−54428、MC−04546、ME1036、BAL30072、SYN2416、セフチオフル、セフキノム、セフォベシン、アズトレオナム、チゲノナム、カルモナム、RWJ−442831、RWJ−333441、およびRWJ−333442からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項68]
β−ラクタム系薬剤が、セフタジジム、ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム、メロペネム、またはパニペネムから選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項69]
β−ラクタム系薬剤が、アズトレオナム、チゲノナム、BAL30072、SYN2416またはカルモナムから選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項70]
追加の薬剤とともに投与されることを特徴とする、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項71]
追加の薬剤が、抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗炎症剤または抗アレルギー剤から選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項72]
追加の薬剤が、β−ラクタム系薬剤である、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項73]
追加の薬剤であるβ−ラクタム系薬剤が、アモキシシリン、アンピシリン(ピバンピシリン、ヘタシリン、バカンピシリン、メタンピシリン、タランピシリン)、エピシリン、カルベニシリン(カリンダシリン)、チカルシリン、テモシリン、アズロシリン、ピペラシリン、メズロシリン、メシリナム(ピブメシリナム)、スルベニシリン、ベンジルペニシリン(G)、クロメトシリン、ベンザチンベンジルペニシリン、プロカインベンジルペニシリン、アジドシリン、ペナメシリン、フェノキシメチルペニシリン(V)、プロピシリン、ベンザチンフェノキシメチルペニシリン、フェネチシリン、クロキサシリン(ジクロキサシリン、フルクロキサシリン)、オキサシリン、メチシリン、ナフシリン、ファロペネム、ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム、メロペネム、パニペネム、トモペネム、ラズペネム、セファゾリン、セファセトリル、セファドロキシル、セファレキシン、セファログリシン、セファロニウム、セファロリジン、セファロチン、セファピリン、セファトリジン、セファゼドン、セファザフル、セフラジン、セフロキサジン、セフテゾール、セファクロル、セファマンドール、セフミノクス、セフォニシド、セフォラニド、セフォチアム、セフプロジル、セフブペラゾン、セフロキシム、セフゾナム、セフォキシチン、セフォテタン、セフメタゾール、ロラカルベフ、セフィキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフカペン、セフダロキシム、セフジニル、セフジトレン、セフェタメト、セフメノキシム、セフォジジム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフピミゾール、セフピラミド、セフポドキシム、セフスロジン、セフテラム、セフチブテン、セフチオレン、セフチゾキシム、フロモキセフ、ラタモキセフ、セフェピム、セフォゾプラン、セフピロム、セフキノム、セフトビプロール、セフタロリン、CXA−101、RWJ−54428、MC−04546、ME1036、BAL30072、SYN2416、セフチオフル、セフキノム、セフォベシン、アズトレオナム、チゲノナム、カルモナム、RWJ−442831、RWJ−333441、およびRWJ−333442からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項74]
β−ラクタム系薬剤が、セフタジジム、ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム、メロペネム、およびパニペネムからなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項75]
β−ラクタム系薬剤が、アズトレオナム、チゲノナム、BAL30072、SYN2416およびカルモナムからなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項76]
細菌感染症を治療するための上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項77]
細菌感染症がβ−ラクタマーゼを有し得る細菌が関与する細菌感染症である上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項78]
細菌感染症が、敗血症、発熱性好中球減少症、細菌性髄膜炎、細菌性心内膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、尿路感染症、性器感染症、眼感染症又は歯性感染である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項79]
上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩と、敗血症、発熱性好中球減少症、細菌性髄膜炎、細菌性心内膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、尿路感染症、性器感染症、眼感染症および歯性感染の治療剤からなる群より選択される少なくとも1種類以上の薬剤とを組み合わせてなる医薬。
[項80]
β−ラクタム系薬剤を含む医薬組成物であって、該医薬組成物は、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩とともに投与されることを特徴とする、医薬組成物。
[項81]
治療が必要な患者に、治療上の有効量の上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩を投与することを特徴とする、細菌感染症を治療するための方法。
[項82]
細菌感染症がβ−ラクタマーゼを有し得る細菌が関与する細菌感染症である上記項のいずれか一項に記載の方法。
[項83]
細菌感染症が、敗血症、発熱性好中球減少症、細菌性髄膜炎、細菌性心内膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、尿路感染症、性器感染症、眼感染症又は歯性感染である、上記項のいずれか一項に記載の方法。
[項84]
追加の薬剤とともに投与されることを特徴とする、上記項のいずれか一項に記載の方法。
[項85]
式(I’’):
[式中
各G3は、独立して、−C(=O)R34、−C(=O)(CH2)0−3SR33、−C(=O)(CH2)1−3R34、−C(=O)OR33、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR31OR33、−NR31C(=O)R34、−NR31C(=O)NR31R32、−NR31C(=O)OR33、−NR31S(O)2R33、−NR31S(O)2NR31R32、−C(=NR31)R34、−C(=NR31)NR31R32、−NR31CR34(=NR32)、−NR31C(=NR32)NR31R32、−S(O)2R33、−S(O)(CH2)1−3R33、−S(O)2NR31R32、−S(O)2NR31OR33、−NR31S(O)2NR31OR33、−CN、−OR31、−SR31、−NR31R32、置換されていてもよいC1−10アルキル、置換されていてもよいC2−10アルケニル、置換されていてもよいC2−10アルキニル、置換されていてもよいC3−7カルボシクリル、置換されていてもよい5−10員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール、置換されていてもよいC3−7カルボシクリル−C1−6アルキル、置換されていてもよい5−10員ヘテロシクリル−C1−6アルキル、置換されていてもよいC6−10アリール−C1−6アルキル、および置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール−C1−6アルキルからなる群から選択され;
Y1は、CR31およびNからなる群から選択され;
各Y2は、独立して−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−O−、−CR31R32−、および−NR32−からなる群から選択されるか、またはY2−(CH2)n3−G3はCH3であり;
Y4は、−O−、−S−、および−NR31−からなる群から選択され;
Y5は、−OH、−SH、および−NHR31からなる群から選択され;
Y6は、−OH、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、および−N(OR33)R32からなる群から選択され、
Q71およびQ72は、各々独立してHまたは−Y2−(CH2)n3−G3であり;
各n3は、独立して0〜3の整数であり;
m3は、0または1であり;
A2は、C3−10カルボシクリル、C6−10アリール、5−10員ヘテロアリール、および5−10員ヘテロシクリルからなる群から選択され;
各R31、R32、R33、およびR34は、独立して−H、ハロゲン、置換されていてもよいC1−4アルキル、置換されていてもよいO−C1−4アルキル、置換されていてもよいC3−7カルボシクリル、置換されていてもよい4−10員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、および置換されていてもよい5−10員ヘテロアリールからなる群から選択され;
R35は、1〜5回存在し、そして各R35は、独立して、H、OH、ハロゲン、CN、−C(=O)OR31;−C(=O)NR31R32;−C(=O)NR31OR32;−NR31C(=O)R32;−NR31C(=O)NR32R33;−NR31C(=O)OR32;−NR31S(O)2R32;−NR31S(O)2NR32R33;−C(=NR31)R32;−C(=NR31)NR32R33;−NR31CR32(=NR33);NR31C(=NR32)NR33R34;−S(O)(CH2)1−3R34、−S(O)2NR31R32、−S(O)2NR31OR33、−NR31S(O)2NR31OR33、置換されていてもよいC2−C6アルケニル、置換されていてもよいC2−C6アルキニル、置換されていてもよいC1−C6ヘテロアルキル、置換されていてもよいC3−C7カルボシクリル、置換されていてもよい5−10員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール、シアノ、C1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル、アリールオキシ、スルフヒドリル(メルカプト)、および−(CH2)p−Y3−(CH2)qM’からなる群から選択され;
pおよびqは、各々独立して0、1、または2であり;
Y3は、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−O−、−CR31R32−、および−NR31−からなる群から選択され;
M’は、ハロゲン、シアノ、−OH、−C(=O)NR31R32;−C(=O)NROR32;−NR31C(=O)R32;−NR31C(=O)NR32R33;−NR31C(=O)OR32;−NR31S(O)2R32;−NR31S(O)2NR32R33;−C(=NR31)R32;−C(=NR31)NR32R33;−NR31CR32(=NR33);−NR31C(=NR32)NR33R34;−S(O)2R31、−S(O)2NR31R32、−S(O)2NR31OR33;−OR31、−CN、−NR31R32、−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC2−4アルケニル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC2−4アルキニル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC6−10アリール;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC3−7カルボシクリル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール;およびC1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31N32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよい3−10員ヘテロシクリルからなる群から選択され;
R36は、−H、ハロゲン、置換されていてもよい−C1−6アルキル、−OH、−C(=O)OR80、−P(O)(OR80)2、P(O)(OR80)R31、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、−N(OR33)R32、置換されていてもよい−S−C1−6アルキル、−C(=O)NR31R32、−S(O)2NR31R32、CN、置換されていてもよい−S(O)−C1−6アルキル、置換されていてもよい−S(O)2−C1−6アルキル、およびカルボン酸等価体からなる群から選択され;
R80は、−H、−C1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)C1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)OC1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)C6−10アリール、−CR40R41OC(=O)OC6−10アリール、−CR40R41OC(=O)NR40C1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)NR40C6−10アリール、および
からなる群から選択され;
R37は、OH、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、および−N(OR33)R32からなる群から選択され;そして
R40およびR41は、各々独立して、−H、置換されていてもよいC1−4アルキル、置換されていてもよいC3−7カルボシクリル、置換されていてもよい5−10員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、および置換されていてもよい5−10員ヘテロアリールからなる群から選択される]で表される化合物を製造する方法であって、式(I’):
で表される化合物[式(I’)中の置換基は、式(I’’)中の置換基と同じである]に、塩基を添加する工程を包含する、方法。
[項86]
前記式I’’の化合物が、式(Ia’):
[式中、
n3は、0または1であり、
J、L8、およびM8は、各々独立して、CR35およびNからなる群から選択される]で表される化合物であり、前記式I’の化合物が、式(Ia):
[式(Ia)中の置換基は、式(Ia’)中の置換基と同じである]で表される化合物である、上記項のいずれか一項に記載の方法。
[項87]
式III’’:
[式中、
A2は、C3−10カルボシクリル、C6−10アリール、5−10員ヘテロアリール、および5−10員ヘテロシクリルからなる群から選択され;
m4は、0、1または2であり;
Y7は、−CH2−、−O−、−S−および−NR31−からなる群から選択され;
n4は、1、2または3であり;
Q71およびQ72はHであり;
各R37は、独立して、OH、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、および−N(OR31)R32からなる群から選択され;
Y4は、−O−、−S−、および−NR31−からなる群から選択され;
Y5は、−OH、−SH、および−NHR31からなる群から選択され;
Y6は、−OH、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、および−NCOR31R32;
各R31、R32、R33およびR34は、独立して、−H、ハロゲン、置換されていてもよいC1−4アルキル、置換されていてもよいO−C1−4アルキル、置換されていてもよいC3−7カルボシクリル、置換されていてもよい4−10員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、および置換されていてもよい5−10員ヘテロアリールから選択され;
R35は、1〜5回存在し、各R35は、独立して、H、OH、ハロゲン、−C(=O)OR31;−C(=O)NR31R32;−C(=O)NR31OR32;−C(=NR31)R32;−C(=NR31)NR32R33;−NR31C(=O)R32;−NR31C(=O)NR32R33;−NR31C(=O)OR32;−NR31S(O)2R32;−NR31S(O)2NR32R33;−NR31CR32(=NR33);−NR31C(=NR32)NR33R34;−S(O)(CH2)1−3R34、−S(O)2NR31R32、−S(O)2NR31OR33、−NR31S(O)2NR31OR33、置換されていてもよいC2−C6アルケニル、置換されていてもよいC2−C6アルキニル、置換されていてもよいC1−C6ヘテロアルキル、置換されていてもよいC3−C7カルボシクリル、置換されていてもよい5−10員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール、シアノ、C1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル、アリールオキシ、スルフヒドリル(メルカプト)、および−(CH2)p4−Y3−(CH2)q4M’からなる群から選択され;
p4およびq4は、各々独立して、0、1、または2であり;
Y3は、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−O−、−CR31R32−、および−NR31−からなる群から選択され;
M’は、ハロゲン、シアノ、−OH、−C(=O)NR31R32;−C(=O)NR31OR32;−NR31C(=O))R32;−NR31C(=O)NR32R33;
−NR31C(=O)OR32;−NR31S(O)2R32;−NR31S(O)2NR32R33;−C(=NR31)R32;−C(=NR31)NR32R33;−NR31CR32(=NR33);−NR31C(=NR32)NR33R34;−S(=O)2R31、−S(O)2NR31R32、−S(O)2NR31OR33;−OR31、−CN、−NR31R32、−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC2−4アルケニル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC2−4アルキニル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC6−10アリール;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC3−7カルボシクリル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール;ならびにC1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよい3−10員ヘテロシクリルからなる群から選択され;
R36は、H、ハロゲン、置換されていてもよい−C1−6アルキル、−OH、−C(=O)OR80、−P(O)(OR80)2、P(O)(OR80)R31、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、−N(OR31)R32、置換されていてもよい−S−C1−6アルキル、−C(=O)NR31R32、−S(O)2NR31R32、CN、置換されていてもよい−S(=O)−C1−6アルキル、置換されていてもよい−S(O)2−C1−6アルキル、およびカルボン酸等価体からなる群から選択され;
R80は、−H、アルカリ金属、NH4 +、−C1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)C1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)OC1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)C6−10アリール、−CR40R41OC(=O)OC6−10アリール、−CR40R41OC(=O)NR40C1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)NR40C6−10アリール、および
から選択され;
R40およびR41は、独立して、−H、置換されていてもよいC1−4アルキル、置換されていてもよいC3−7カルボシクリル、置換されていてもよい5−10員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、および置換されていてもよい5−10員ヘテロアリールからなる群から選択される]で表される化合物を製造する方法であって、式(III’):
で表される化合物[式(III’)中の置換基は、式(III’’)中の置換基と同じである]に、塩基を添加する工程を包含する、方法。
[項88]
前記式(III’’)の化合物が、
[式中、m4は、0、1、または2であり、J、L8、およびM8は、各々独立して、CR35およびNからなる群から選択される]であり、前記式(III’)の化合物が、
である、上記項のいずれか一項に記載の方法。
[項89]
式(I’):
[式(I’)中、
A2は、C3−10カルボシクリル、C6−10アリール、5−10員C6−10ヘテロアリール、および5−10員ヘテロシクリルからなる群から選択され;
Xcは、−C(ReRf)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、または−NR31−であり;
Raは、−H、ハロゲン、置換されていてもよい−C1−6アルキル、−OH、−C(=O)OR、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、−N(OR33)R32、置換されていてもよい−S−C1−6アルキル、−C(=O)NR31R32、−S(O)2NR31R32、CN、置換されていてもよい−S(O)−C1−6アルキル、置換されていてもよい−S(O)2−C1−6アルキル、およびカルボン酸等価体からなる群から選択され;
RbおよびRcは、介在する原子と一緒になって、5−8員ホウ素エステル環を形成し、酸素(O)、硫黄(S)または窒素(N)から選択されるさらなる1−3個のヘテロ原子を含んでいてもよく;
Rdは、−OH、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、および−N(OR33)R32からなる群から選択され、
Y2は、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−O−、−CH2−および−NR32−からなる群から選択され;
G3は、−NR31R32、−N3、−C(=O)NR31R32、−S(O)2NR31R32、−SR33、−OR33、−CH2NR31C(=O)R35、−C(=NOR33)−Xb、−C(=NOR33)−Za、−C(=O)OR33、−C(=O)NR31(OR33)、−NR31(OR33)、−NR31C(=O)R35、−NR31C(=O)NR32R31a、−NR31C(=O)OR33、−NR31S(O)2R33、−NR31S(O)2NR32R31a、−NR31R32R31a、−C(=O)NR31NR32R31a、−S(O)2NR31NR32R31a、−C(=NR31)R35、−C(=NR31)NR32R31a、−NR31CR35(=NR32)、−NR31C(=NR32)NR31aR32a、−CN、1個以上のR40で置換されていてもよいC1−10アルキル、1個以上のR40で置換されていてもよいC2−10アルケニル、1個以上のR40で置換されていてもよいC2−10アルキニル、1個以上のR40で置換されていてもよいC3−7カルボシクリル、1個以上のR40で置換されていてもよい3−10員ヘテロシクリル、1個以上のR40で置換されていてもよいC6−10アリール、1個以上のR40で置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール、1個以上のR40で置換されていてもよいC1−6アルキレン−C3−7カルボシクリル、1個以上のR40で置換されていてもよいC1−6アルキレン−3−10員ヘテロシクリル、1個以上のR40で置換されていてもよいC1−6アルキレン−C6−10アリール、および1個以上のR40で置換されていてもよいC1−6アルキレン−5−10員ヘテロアリールからなる群から選択され;
ReおよびRfは、各々独立して、−H、C1−6アルキル、−OH、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、C3−10脂環式、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−NR31C(=O)R35、−NR31S(O)2R33、−C(=O)R35、−C(=O)OR33、アルキルアリール、置換されていてもよいC6−10アリール、置換されていてもよい−O−C6−10アリール、−CN、置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール、置換されていてもよい−O−ヘテロアリール、置換されていてもよい3−10員ヘテロシクリル、−S(O)R33、−S(O)2R33、−R31−O−C(=O)OR33からなる群から選択されるか、またはReおよびRfは、結合する炭素と一緒になって、C3−8脂環式または4−8員ヘテロシクリルを形成し;
R47は、1〜5回存在し、そして各R47は、独立して、−H、−OH、ハロゲン、−CH3、−CF3、C1−C6アルケニル、C1−C6アルキニル、C1−C6ヘテロアルキル、C3−C7カルボシクリル、3−10員ヘテロシクリル、アリール、5−10員ヘテロアリール、シアノ、C1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル、アリールオキシ、スルフヒドリル(メルカプト)、および−(CH2)m8−Y’−(CH2)p8M’からなる群から選択されるか、または
2つの隣接するR47は、介在する原子と一緒になって5−10員ヘテロアリールを形成し;
m8およびp8は、独立して0〜3であり;
Y’は、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−O−、−CR35R36−、および−NR31−からなる群から選択され;
M’は、−C(=O)NR31R32;−C(=O)NR31OR33;−NR31C(=O)R35;−NR31C(=O)NR32R31a;−NR31C(=O)OR33;−NR31S(O)2R33;−NR31S(O)2NR32R31a;−C(=NR31)R35;−C(=NR31)NR32R31a;−NR31CR35(=NR32);−NR31C(=NR32)NR31aR32a;NR31R32;−SO3R33;−CN;−OR33、−NR31R32、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R35からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキル;C1−4アルキル、−OR33、−NR31R32、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R35からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC3−10脂環式;C1−4アルキル、−OR33、−NR31R32、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R35からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC6−10アリール;C1−4アルキル、−OR33、−NR31R32、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R35からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよい5〜10員ヘテロアリール;およびC1−4アルキル、−OR33、−NR31R32、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R35からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよい4〜10員ヘテロシクリルからなる群から選択され;
Xbは、水素または置換されていてもよいC1−9アルキルであり;
Zaは、置換されていてもよいC3−8脂環式、置換されていてもよいヘテロシクリル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリールから選択され;
R80は、−H、−C1−9アルキル、−CR35R36OC(=O)C1−9アルキル、−CR35R36OC(=O)OC1−9アルキル、CR36R37OC(=O)C6−10アリール、CR36R37OC(=O)OC6−10アリール、および
からなる群から選択され;
各R31、R32、R31aおよびR32aは、独立して、−H、置換されていてもよい−C1−10アルキル、置換されていてもよいC2−10アルケニル、置換されていてもよいC2−10アルキニル、置換されていてもよいC3−7脂環式、置換されていてもよい3−8員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、および置換されていてもよい5−10員ヘテロアリールからなる群から選択され;
R33は、水素、置換されていてもよいC1−10アルキル、置換されていてもよいC1−10アルキル−COOH、置換されていてもよいC2−10アルケニル、置換されていてもよいC2−10アルキニル、置換されていてもよいC3−7脂環式、置換されていてもよい3−8員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、または置換されていてもよい5−10員ヘテロアリールであり;
各R35、R36、R38およびR39は、独立して、−H、−OH、−NH2、置換されていてもよいアルコキシル、置換されていてもよい−C1−10アルキル、置換されていてもよいC2−10アルケニル、置換されていてもよいC2−10アルキニル、置換されていてもよいC3−7脂環式、置換されていてもよい3−8員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、および置換されていてもよい5−10員ヘテロアリールからなる群から選択され;
各nは、独立して、0〜3であり;
各R40は、独立して、−(CH2)0−6R41であり;そして
各R41は、独立して、C1−C6アルキル;C2−C6アルケニル;C2−C6アルキニル;C1−C6ヘテロアルキル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいC3−C7カルボシクリル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいC3−C7−カルボシクリル−C1−C6−アルキル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよい3−10員ヘテロシクリル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよい3−10員ヘテロシクリル−C1−C6−アルキル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいアリール;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいアリール(C1−C6)アルキル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール(C1−C6)アルキル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいC1−C6アルキレン−C3−7カルボシクリル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいC1−C6アルキレン−3〜10員ヘテロシクリル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいC1−C6アルキレン−C6−10アリール;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいC1−C6アルキレン−5〜10員ヘテロアリール;ハロ;シアノ;ヒドロキシ;C1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル(エーテル);アリールオキシ;ハロ(C1−C6)アルキル;ハロ(C1−C6)アルコキシ;アミノ;アミノ(C1−C6)アルキル;ニトロ;O−カルバミル;N−カルバミル;O−チオカルバミル;N−チオカルバミル;C−アミド;N−アミド;S−スルホンアミド;N−スルホンアミド;C−カルボキシ;O−カルボキシ;アシル;シアネート;イソシアネート;チオシアナト;イソチオシアナト;スルホニル;オキソ;−OR33;−C1−6アルキレン−COOR33;−SR33;C(=O)NR31R32;−NR31R32;−NR31(CH2)0−4COR35;−NR31(CH2)0−4C(=NR32)R35;−NR31−CH−[(CH2)0−4−NR31aR32a]2;−NR31−(CH2)1−5−R33;−NR31(CH2)1−4−NR31aR32a;−N[(CH2)1−4−NR31R32]2;−S(CH2)0−4C(=NR31)R35;−S(CH2)1−4−R33;−S(CΗ2)0−4−NR31R32;−S−CH−[(CH2)0−4−NR31R32]2;−S[(CH2)1−4−NR31R32]2;−S(CH2)0−4−3−10員ヘテロシクリル;−S(CH2)0−4−3−10員ヘテロシクリル−NR31R32;−S(CH2)0−4−5−10員ヘテロアリール−NR31R32;−S(O)2NR31R32;および−O−C1−6アルキレン−NR31R32から選択される]
で表される化合物を製造する方法であって、式(I):
[式(I)中の置換基は、式(I’)と同じである]
で表される化合物に、塩基を添加する工程を包含する、方法。
[項90]
前記式(I’)の化合物が、式(Ia’):
であり、式(I)が、式(Ia):
である、上記項のいずれか一項に記載の方法。
[項91]
前記式(I’)の化合物が、式(I−1’):
[式中、J、L8、およびM8は、各々独立して、CR47およびNからなる群から選択される]であり、式(I)が、式(I−1):
である、上記項のいずれか一項に記載の方法。
[項92]
式(1b):
[式(1b)中、G、X、Z、L1、L2、R1、R2、R3、およびR4は、項1に定義される通りである]
で表される化合物を製造する方法であって、式(1a):
[式(1a)中、G、X、Z、L1、L2、R1、R2、R3、およびR4は、式(1b)に定義される通りである]
で表される化合物に、塩基を添加する工程を包含する、方法。
[項93]
前記塩基が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、tert−ブトキシカリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムアミド、およびリチウムジイソプロピルアミドからなる群から選択される、上記項のいずれか一項に記載の方法。
[項94]
Zが水酸基であり、前記塩基が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、および水酸化カリウムから成る群から選択される、上記項のいずれか一項に記載の方法。
式(1a)または(1b):
Gは、酸素原子、硫黄原子、または−NRa1−であり、
Xは、水酸基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、または−NRa2Rb1であり、
Ra1、Ra2およびRb1は、各々独立して、同一または異なって、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール
5)5員または6員のヘテロアリール、
6)4〜10員の非アリールヘテロ環、
7)C1−6アルキルカルボニル基、
8)C3−10脂環式カルボニル基、
9)C6−10アリールカルボニル基、
10)5員または6員のヘテロアリールカルボニル基、
11)C1−6アルキルスルホニル基、
12)C3−10脂環式スルホニル基、
13)C6−10アリールスルホニル基、
14)5員または6員のヘテロアリールスルホニル基、または
15)−ORc1、
のいずれかであり(但し、上記2)から14)の各置換基は置換されていてもよい)であり、
ここにおいて、Ra2およびRb1は、それらが一緒になって置換されていてもよい4〜10員の含窒素非アリールヘテロ環を形成していてもよく、
Rc1は、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール、
5)5員または6員のヘテロアリール、または
6)4〜10員の非アリールヘテロ環
のいずれかであり(但し、上記2)から6)の各置換基は置換されていてもよい)、
L1は、単結合、酸素原子、硫黄原子、−SO−、−SO2−、−NRd−、−NRdC(=O)−、または−NRdSO2−であり、
L2は、単結合、または置換されていてもよいC1−6アルキレン基であり、
Zは、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)カルボキシル基、
5)C3−10脂環式基、
6)C6−10アリール、
7)5員または6員のヘテロアリール、
8)4〜10員の非アリールヘテロ環、
9)C1−6アルコキシ基、
10)C3−10脂環式オキシ基、
11)C6−10アリールオキシ基、
12)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
13)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
14)C1−6アルキルチオ基、
15)C3−10脂環式チオ基、
16)C6−10アリールチオ基、
17)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
18)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基、
(但し、上記5)から18)の各置換基は置換されていてもよい)
19)−SO2−NRe1Rf1、
20)−NRe1−C(=O)ORf1、
21)−NRg1−C(=O)NRe1Rf1、
22)−NRe1−C(=S)Rf1、
23)−NRe1−C(=S)ORf1、
24)−NRg1−C(=S)NRe1Rf1、
25)−NRg1−CRe1(=NRf1)、
26)−NRg1−CRe1(=N−ORf1)、
27)−NRh1−C(=NRg1)NRe1Rf1、
28)−NRh1−C(=N−ORg1)NRe1Rf1、
29)−NRi1−C(=NRh1)NRg1−NRe1Rf1、
30)−NRi1−C(=N−ORh1)NRg1−NRe1Rf1、
31)−NRe1−SO2−Rf1、
32)−NRg1−SO2−NRe1Rf1、
33)−C(=O)ORe1、
34)−C(=S)ORe1、
35)−C(=S)NRe1Rf1、
36)−C(=S)NRe1ORf1、
37)−C(=S)NRg1−NRe1Rf1、
38)−C(=NRe1)Rf1、
39)−C(=N−ORe1)Rf1、
40)−C(=NRh1)NRg1−NRe1Rf1、
41)−C(=N−ORh1)NRg1−NRe1Rf1、
42)−NRe1Rf1、
43)−NRg1−NRe1Rf1、
44)−NRe1ORf1、
45)−NRe1−C(=O)Rf1、
46)−C(=O)NRe1Rf1、
47)−C(=O)NRe1ORf1、
48)−C(=O)NRg1−NRe1Rf1、
49)−C(=O)Re1、
50)−C(=NRg1)NRe1Rf1、または
51)−C(=N−ORh1)NRe1Rf1
のいずれかであり、
R1、R2およびR3のうちのいずれか一つは、下記式(2):
Yは、酸素原子、硫黄原子、または−NRj−であり、
環Aは、置換されていてもよい4〜20員の非アリールヘテロ環であり、
環Qは、5〜10員のヘテロアリールまたはC6−10アリールであり、
下付き文字dは、環Q上の置換可能な位置の数であり、
各R5は独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)カルボキシル基、
6)C1−6アルキル基、
7)C3−10脂環式基、
8)C6−10アリール、
9)5員または6員のヘテロアリール、
10)4〜10員の非アリールヘテロ環、
11)C1−6アルコキシ基、
12)C3−10脂環式オキシ基、
13)C6−10アリールオキシ基、
14)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
15)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
16)C1−6アルキルチオ基、
17)C3−10脂環式チオ基、
18)C6−10アリールチオ基、
19)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
20)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基、
(但し、上記5)から19)の各置換基は置換されていてもよい)
21)−SO2−NRe2Rf2、
22)−NRe2−C(=O)ORf2、
23)−NRg2−C(=O)NRe2Rf2、
24)−NRe2−C(=S)Rf2、
25)−NRe2−C(=S)ORf2、
26)−NRg2−C(=S)NRe2Rf2、
27)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
28)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
29)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
30)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
31)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
32)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
33)−NRe2−SO2−Rf2、
34)−NRg2−SO2−NRe2Rf2、
35)−C(=O)ORe2、
36)−C(=S)ORe2、
37)−C(=S)NRe2Rf2、
38)−C(=S)NRe2ORf2、
39)−C(=S)NRg2−NRe2Rf2、
40)−C(=NRe2)Rf2、
41)−C(=N−ORe2)Rf2、
42)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
43)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
44)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
45)−NRe2Rf2、
46)−NRg2−NRe2Rf2、
47)−NRe2ORf2、
48)−NRe2−C(=O)Rf2、
49)−C(=O)NRe2Rf2、
50)−C(=O)NRe2ORf2、
51)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
52)−C(=O)Re3、および
53)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択される〕で表される基であり、あるいは二つのR5が環Q内の隣接した原子上にそれぞれ置換している場合、二つの該R5が一緒になってさらにC5−9脂環式基との縮環構造、もしくは5〜9員の非アリールヘテロ環との縮環構造を形成していてもよく、
(R1、R2およびR3のうち式(2)の構造をとらない)残りの二つは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、置換されていてもよいC1−6アルキルチオ基、置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリール、または−NRa3Rb2であり、
Rd、Re1、Re2、Re3、Rf1、Rf2、Rg1、Rg2、Rh1、Rh2、Ri1、Ri2およびRjは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−10脂環式基、置換されていてもよいC6−10アリール、置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリール、または置換されていてもよい4〜10員の非アリールヘテロ環であり、
Re1とRf1またはRe2とRf2の組み合わせは、同一窒素原子に結合する場合、それらが一緒になって置換されていてもよい4〜10員の含窒素非アリールヘテロ環を形成していてもよく、
R4は、
1)−C(=O)R8、
2)−SO2−L6−R8
(上記1)および2)の式中、R8は、−NRa5Rb4、−NRa5−L7−B(ORm1)2、−ORm1、または置換されていてもよいC1−6アルキル基であり、L6は、単結合、または−NRa6−である)、
3)−NRa4Rb3、
4)−B(ORm1)2、
5)−PO(ORm1)(ORm2)、
6)置換されていてもよい5員のヘテロアリール、
7)置換されてもよい5員の非アリールヘテロ環、または
8)1)から7)のいずれかの生物学的等価体
(但し、上記2)、4)、5)および6)の式は、カルボン酸等価体を含み、8)はこれらを重複して含んでもよい)
のいずれかであり、
Ra3、Ra4、Ra5、Ra6、Rb2、Rb3およびRb4は、各々独立して、同一または異なって、前記Ra1、Ra2およびRb1と同じ定義であり、ここにおいて、Ra3とRb2、Ra4とRb3またはRa5とRb4の組み合わせが同一の窒素原子に結合する場合は、それらが一緒になって置換されていてもよい4〜10員の含窒素非アリールヘテロ環を形成していてもよく、
Rm1は、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール、
5)5員または6員のヘテロアリール、または
6)4〜10員の非アリールヘテロ環
のいずれかであり(但し、上記2)から6)の各置換基は置換されていてもよい)、
ただし、Rm1が酸素原子を介してホウ素原子に結合している場合、二つのRm1がC2−4アルキレンとして、ホウ素原子、および二つの酸素原子と一緒になって、5〜7員の非アリールヘテロ環(該非アリールヘテロ環はアルキレン部が置換されていてもよい)
を形成していてもよく、
Rm2は、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、または置換されていてもよいC3−10脂環式基であり、
L7は、置換されていてもよいC1−3アルキレン基である。]
で表される、化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項2]
Z−L2−L1は水素原子または置換されてもよいC1−6アルキルチオ基である、項1に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項3]
Z−L2−L1は水素原子である、項1または項2に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項4]
Gは酸素原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項5]
Xは、水酸基、または置換されていてもよいC1−6アルコキシ基である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項6]
Xは水酸基である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項7]
式(1a)および(1b)の化合物がそれぞれ、下記式(3a)および(3b):
R4は、
1)−COORm1(ここで、Rm1は、水素原子、C1−6アルキル基、C3−10脂環式基、C6−10アリール、5員または6員のヘテロアリール、または4〜10員の非アリールヘテロ環のいずれかであり、ここで、該C1−6アルキル基、該C3−10脂環式基、該C6−10アリール、該5員または6員のヘテロアリール、および該4〜10員の非アリールヘテロ環はそれぞれ、置換されていてもよい)、および
2)1)の生物学的等価体
からなる群より選択される。]
で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項8]
R4は、
1)−COOH(すなわち、カルボキシル基)、または
2)カルボン酸等価体
である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項9]
式(1a)および(1b)の化合物または式(3a)および(3b)の化合物がそれぞれ、下記式(4a)および(4b):
R1およびR2は、各々独立して、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルチオ基(但し、該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基およびC1−6アルキルチオ基は、置換されていてもよい)である。]
で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項10]
環Aは、置換されていてもよい4〜10員の非アリールヘテロ環である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項11]
環Aは、置換されていてもよい4〜7員の非アリールヘテロ環である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項12]
Yは、酸素原子または硫黄原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項13]
Yは、酸素原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項14]
式(1a)および(1b)の化合物または式(3a)および(3b)の化合物または式(4a)および(4b)の化合物がそれぞれ、下記式(5a)および(5b):
で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項15]
環Aが、置換されていてもよいアゼチジン環である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項16]
環Qは、以下の
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)C1−4アルキル基、
6)C3−10脂環式基、
7)C1−4アルコキシ基、
8)C3−10脂環式オキシ基、
9)C6−10アリールオキシ基、
10)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
11)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
(但し、上記5)から10)の各置換基は置換されていてもよい)
12)−SO2−NRe2Rf2、
13)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
14)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
15)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
16)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
17)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
18)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
19)−C(=NRe2)Rf2、
20)−C(=N−ORe2)Rf2、
21)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
22)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
23)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
24)−NRe2Rf2、
25)−NRg2−NRe2Rf2、
26)−NRe2ORf2、
27)−NRe2−C(=O)Rf2、
28)−C(=O)NRe2Rf2、
29)−C(=O)NRe2ORf2、
30)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
31)−C(=O)Re3、および
32)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
(但し、該アルキル基は置換されていてもよい)
4)C3−10脂環式基、
(但し、該脂環式基は置換されていてもよい)
5)−C(=NRe2)Rf2、
6)−C(=N−ORe2)Rf2、
7)−SO2−NRe2Rf2、
8)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
9)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
10)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
11)−C(=O)NRe2Rf2、
12)−C(=O)NRe2ORf2、
13)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
14)−C(=O)Re3、
15)−C(=N―ORh2)NRe2Rf2、
16)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
17)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
18)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
19)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
20)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
21)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
22)−NRe2Rf2、および
23)−NRe2−C(=O)Rf2
からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項17]
環Qは、以下の
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)C1−4アルキル基、
6)C3−10脂環式基、
7)C1−4アルコキシ基、
8)C3−10脂環式オキシ基、
9)C6−10アリールオキシ基、
10)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
11)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
(但し、上記5)から10)の各置換基は置換されていてもよい)
12)−SO2−NRe2Rf2、
13)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
14)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
15)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
16)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
17)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
18)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
19)−C(=NRe2)Rf2、
20)−C(=N−ORe2)Rf2、
21)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
22)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
23)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
24)−NRe2Rf2、
25)−NRg2−NRe2Rf2、
26)−NRe2ORf2、
27)−NRe2−C(=O)Rf2、
28)−C(=O)NRe2Rf2、
29)−C(=O)NRe2ORf2、
30)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
31)−C(=O)Re3、および
32)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
(但し、該アルキル基は置換されていてもよい)
4)C3−10脂環式基、
(但し、該脂環式基は置換されていてもよい)
5)−C(=NRe2)Rf2、
6)−C(=N−ORe2)Rf2、
7)−SO2−NRe2Rf2、
8)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
9)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
10)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
11)−C(=O)NRe2Rf2、
12)−C(=O)NRe2ORf2、
13)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
14)−C(=O)Re3、
15)−C(=N―ORh2)NRe2Rf2
16)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
17)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
18)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
19)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
20)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
21)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
22)−NRe2Rf2、および
23)−NRe2−C(=O)Rf2
からなる群より選択され、
各R5cは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)C1−4アルキル基、
6)C3−10脂環式基、
7)C1−4アルコキシ基、
8)C3−10脂環式オキシ基、
9)C6−10アリールオキシ基、
10)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
11)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
(但し、上記5)から10)の各置換基は置換されていてもよい)
12)−SO2−NRe2Rf2、
13)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
14)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
15)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
16)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
17)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
18)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
19)−C(=NRe2)Rf2、
20)−C(=N−ORe2)Rf2、
21)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
22)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
23)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
24)−NRe2Rf2、
25)−NRg2−NRe2Rf2、
26)−NRe2ORf2、
27)−NRe2−C(=O)Rf2、
28)−C(=O)NRe2Rf2、
29)−C(=O)NRe2ORf2、
30)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
31)−C(=O)Re3、および
32)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択され、または、
同じ炭素原子上の2つのR5cが、同一の酸素原子であってカルボニル基(C=O)を形成してもよく、
L4は、−N(R5b)−、−O−、−S−、−SO2−、または−SO−を表す、
上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項18]
環Qは、以下の
上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項19]
R1、およびR2は、各々独立して、同一または異なって、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、
3)C1−6アルキル基、
4)C1−6アルコキシ基、および
5)C1−6アルキルチオ基
(但し、上記3)から5)の各置換基はハロゲン原子で置換されていてもよい)
からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項20]
R1、およびR2は、各々独立して、同一または異なって、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、および
3)ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項21]
R1、およびR2がともに、水素原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項22]
式(1a)および(1b)の化合物または式(3a)および(3b)の化合物または式(4a)および(4b)の化合物または式(5a)および(5b)の化合物がそれぞれ、下記式(6a)および(6b):
mは、1、2、または3の整数であり、
nは、1、2、または3の整数であり、
m+nは、2、3、または4である。]
で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項23]
mは1または2であり、nは1または2であり、m+nは2または3である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項24]
mは1であり、nは1である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項25]
環Qは、以下の
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、および
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項26]
環Qは、以下の
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、および
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項27]
環Qは、以下の
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項28]
環Qは、以下の
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項29]
Re2、およびRf2は、各々独立して、同一または異なって、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、または置換されていてもよいC3−10脂環式基である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項30]
Re2、およびRf2は、各々独立して、同一または異なって、水素原子、または置換されていてもよいC1−6アルキル基である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項31]
Re2、およびRf2は、水素原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項32]
存在しているR5、R5aおよび/またはR5bのうちの少なくとも一つが、−(CH2)k−NH2であり、各kは独立して0〜4の整数である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項33]
dが1であるとき、存在しているR5、R5aまたはR5bは−(CH2)k−NH2であり、dが2以上であるとき、存在しているR5aおよび/またはR5bのうちの一つが、−(CH2)k−NH2であり、残りのR5aおよび/またはR5bが水素原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項34]
kが1である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項35]
環Qが6員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して3位、4位もしくは5位に位置する、または環Qが5員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して置換可能な2位もしくは3位に位置する、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項36]
環Qが6員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して4位に位置する、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項37]
環Qが6員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して3位に位置する、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項38]
環Qが
L9が硫黄原子である場合、R13は水素原子または−(CH2)k−NH2であり、
L9が
L9が
kはいずれの場合にも、0〜4の整数であり、
但し、R12が存在するとき、R12が結合する炭素は、R13が結合する炭素と結合することを条件とし、
L10は、窒素原子、または=CH−である、
上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項39]
L9が硫黄原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項40]
L10が窒素原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項41]
R13が水素原子である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項42]
L10が=CH−である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項43]
L9が、
[項44]
L9が、
[項45]
R13が−(CH2)k−NH2である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項46]
kが1である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項47]
以下の化合物からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩:
2−ヒドロキシ−7−(1−ピリミジン−2−イル−アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(5−アミノメチルピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(5−(アミノメチル)ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(4−アミノメチルピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(4−(アミノメチル)ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
2−ヒドロキシ−7−(1−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
2−ヒドロキシ−7−(1−(チアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(チアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
2−ヒドロキシ−7−(1−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
2−ヒドロキシ−7−(1−(ピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(ピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
2−ヒドロキシ−7−(1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{(1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(6−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(6−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
[項48]
以下の化合物からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩:
7−(1−(5−アミノメチルピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(5−(アミノメチル)ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
[項49]
以下の化合物名称または構造式で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物の塩:
8−{[1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸・2ナトリウム塩
[項50]
下記式(11):
で表される、化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項51]
式(11)の化合物が、下記式(12):
で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項52]
式(12)の化合物が、下記式(13):
で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項53]
XおよびRGは水酸基であり、R4はカルボキシル基であり、環Aは置換されていてもよい4〜6員の含窒素非アリールヘテロ環である上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項54]
式(13)の化合物が、下記式(14):
で表される、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項55]
RGが、水酸基またはチオール基である上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項56]
RGが、水酸基である上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項57]
Xが、水酸基またはC1−6アルコキシ基である上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項58]
Xが、水酸基である上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項59]
以下の化合物からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩:
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(5−(アミノメチル)ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(4−(アミノメチル)ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(チアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(ピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{(1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(6−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
[項60]
上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩を含有する医薬。
[項61]
細菌感染症の治療薬または予防薬である上記項のいずれか一項に記載の医薬。
[項62]
上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有するβ−ラクタマーゼ阻害剤。
[項63]
上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩および医薬上許容される担体を含有する医薬組成物。
[項64]
追加の薬剤をさらに含む、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項65]
追加の薬剤が、抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗炎症剤および抗アレルギー剤からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項66]
追加の薬剤が、β−ラクタム系薬剤である、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項67]
追加の薬剤であるβ−ラクタム系薬剤が、アモキシシリン、アンピシリン(ピバンピシリン、ヘタシリン、バカンピシリン、メタンピシリン、タランピシリン)、エピシリン、カルベニシリン(カリンダシリン)、チカルシリン、テモシリン、アズロシリン、ピペラシリン、メズロシリン、メシリナム(ピブメシリナム)、スルベニシリン、ベンジルペニシリン(G)、クロメトシリン、ベンザチンベンジルペニシリン、プロカインベンジルペニシリン、アジドシリン、ペナメシリン、フェノキシメチルペニシリン(V)、プロピシリン、ベンザチンフェノキシメチルペニシリン、フェネチシリン、クロキサシリン(ジクロキサシリン、フルクロキサシリン)、オキサシリン、メチシリン、ナフシリン、ファロペネム、ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム、メロペネム、パニペネム、トモペネム、ラズペネム、セファゾリン、セファセトリル、セファドロキシル、セファレキシン、セファログリシン、セファロニウム、セファロリジン、セファロチン、セファピリン、セファトリジン、セファゼドン、セファザフル、セフラジン、セフロキサジン、セフテゾール、セファクロル、セファマンドール、セフミノクス、セフォニシド、セフォラニド、セフォチアム、セフプロジル、セフブペラゾン、セフロキシム、セフゾナム、セフォキシチン、セフォテタン、セフメタゾール、ロラカルベフ、セフィキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフカペン、セフダロキシム、セフジニル、セフジトレン、セフェタメト、セフメノキシム、セフォジジム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフピミゾール、セフピラミド、セフポドキシム、セフスロジン、セフテラム、セフチブテン、セフチオレン、セフチゾキシム、フロモキセフ、ラタモキセフ、セフェピム、セフォゾプラン、セフピロム、セフキノム、セフトビプロール、セフタロリン、CXA−101、RWJ−54428、MC−04546、ME1036、BAL30072、SYN2416、セフチオフル、セフキノム、セフォベシン、アズトレオナム、チゲノナム、カルモナム、RWJ−442831、RWJ−333441、およびRWJ−333442からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項68]
β−ラクタム系薬剤が、セフタジジム、ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム、メロペネム、またはパニペネムから選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項69]
β−ラクタム系薬剤が、アズトレオナム、チゲノナム、BAL30072、SYN2416またはカルモナムから選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項70]
追加の薬剤とともに投与されることを特徴とする、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項71]
追加の薬剤が、抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗炎症剤または抗アレルギー剤から選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項72]
追加の薬剤が、β−ラクタム系薬剤である、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項73]
追加の薬剤であるβ−ラクタム系薬剤が、アモキシシリン、アンピシリン(ピバンピシリン、ヘタシリン、バカンピシリン、メタンピシリン、タランピシリン)、エピシリン、カルベニシリン(カリンダシリン)、チカルシリン、テモシリン、アズロシリン、ピペラシリン、メズロシリン、メシリナム(ピブメシリナム)、スルベニシリン、ベンジルペニシリン(G)、クロメトシリン、ベンザチンベンジルペニシリン、プロカインベンジルペニシリン、アジドシリン、ペナメシリン、フェノキシメチルペニシリン(V)、プロピシリン、ベンザチンフェノキシメチルペニシリン、フェネチシリン、クロキサシリン(ジクロキサシリン、フルクロキサシリン)、オキサシリン、メチシリン、ナフシリン、ファロペネム、ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム、メロペネム、パニペネム、トモペネム、ラズペネム、セファゾリン、セファセトリル、セファドロキシル、セファレキシン、セファログリシン、セファロニウム、セファロリジン、セファロチン、セファピリン、セファトリジン、セファゼドン、セファザフル、セフラジン、セフロキサジン、セフテゾール、セファクロル、セファマンドール、セフミノクス、セフォニシド、セフォラニド、セフォチアム、セフプロジル、セフブペラゾン、セフロキシム、セフゾナム、セフォキシチン、セフォテタン、セフメタゾール、ロラカルベフ、セフィキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフカペン、セフダロキシム、セフジニル、セフジトレン、セフェタメト、セフメノキシム、セフォジジム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフピミゾール、セフピラミド、セフポドキシム、セフスロジン、セフテラム、セフチブテン、セフチオレン、セフチゾキシム、フロモキセフ、ラタモキセフ、セフェピム、セフォゾプラン、セフピロム、セフキノム、セフトビプロール、セフタロリン、CXA−101、RWJ−54428、MC−04546、ME1036、BAL30072、SYN2416、セフチオフル、セフキノム、セフォベシン、アズトレオナム、チゲノナム、カルモナム、RWJ−442831、RWJ−333441、およびRWJ−333442からなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項74]
β−ラクタム系薬剤が、セフタジジム、ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム、メロペネム、およびパニペネムからなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項75]
β−ラクタム系薬剤が、アズトレオナム、チゲノナム、BAL30072、SYN2416およびカルモナムからなる群より選択される、上記項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[項76]
細菌感染症を治療するための上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項77]
細菌感染症がβ−ラクタマーゼを有し得る細菌が関与する細菌感染症である上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項78]
細菌感染症が、敗血症、発熱性好中球減少症、細菌性髄膜炎、細菌性心内膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、尿路感染症、性器感染症、眼感染症又は歯性感染である、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
[項79]
上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩と、敗血症、発熱性好中球減少症、細菌性髄膜炎、細菌性心内膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、尿路感染症、性器感染症、眼感染症および歯性感染の治療剤からなる群より選択される少なくとも1種類以上の薬剤とを組み合わせてなる医薬。
[項80]
β−ラクタム系薬剤を含む医薬組成物であって、該医薬組成物は、上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩とともに投与されることを特徴とする、医薬組成物。
[項81]
治療が必要な患者に、治療上の有効量の上記項のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩を投与することを特徴とする、細菌感染症を治療するための方法。
[項82]
細菌感染症がβ−ラクタマーゼを有し得る細菌が関与する細菌感染症である上記項のいずれか一項に記載の方法。
[項83]
細菌感染症が、敗血症、発熱性好中球減少症、細菌性髄膜炎、細菌性心内膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、尿路感染症、性器感染症、眼感染症又は歯性感染である、上記項のいずれか一項に記載の方法。
[項84]
追加の薬剤とともに投与されることを特徴とする、上記項のいずれか一項に記載の方法。
[項85]
式(I’’):
各G3は、独立して、−C(=O)R34、−C(=O)(CH2)0−3SR33、−C(=O)(CH2)1−3R34、−C(=O)OR33、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR31OR33、−NR31C(=O)R34、−NR31C(=O)NR31R32、−NR31C(=O)OR33、−NR31S(O)2R33、−NR31S(O)2NR31R32、−C(=NR31)R34、−C(=NR31)NR31R32、−NR31CR34(=NR32)、−NR31C(=NR32)NR31R32、−S(O)2R33、−S(O)(CH2)1−3R33、−S(O)2NR31R32、−S(O)2NR31OR33、−NR31S(O)2NR31OR33、−CN、−OR31、−SR31、−NR31R32、置換されていてもよいC1−10アルキル、置換されていてもよいC2−10アルケニル、置換されていてもよいC2−10アルキニル、置換されていてもよいC3−7カルボシクリル、置換されていてもよい5−10員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール、置換されていてもよいC3−7カルボシクリル−C1−6アルキル、置換されていてもよい5−10員ヘテロシクリル−C1−6アルキル、置換されていてもよいC6−10アリール−C1−6アルキル、および置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール−C1−6アルキルからなる群から選択され;
Y1は、CR31およびNからなる群から選択され;
各Y2は、独立して−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−O−、−CR31R32−、および−NR32−からなる群から選択されるか、またはY2−(CH2)n3−G3はCH3であり;
Y4は、−O−、−S−、および−NR31−からなる群から選択され;
Y5は、−OH、−SH、および−NHR31からなる群から選択され;
Y6は、−OH、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、および−N(OR33)R32からなる群から選択され、
Q71およびQ72は、各々独立してHまたは−Y2−(CH2)n3−G3であり;
各n3は、独立して0〜3の整数であり;
m3は、0または1であり;
A2は、C3−10カルボシクリル、C6−10アリール、5−10員ヘテロアリール、および5−10員ヘテロシクリルからなる群から選択され;
各R31、R32、R33、およびR34は、独立して−H、ハロゲン、置換されていてもよいC1−4アルキル、置換されていてもよいO−C1−4アルキル、置換されていてもよいC3−7カルボシクリル、置換されていてもよい4−10員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、および置換されていてもよい5−10員ヘテロアリールからなる群から選択され;
R35は、1〜5回存在し、そして各R35は、独立して、H、OH、ハロゲン、CN、−C(=O)OR31;−C(=O)NR31R32;−C(=O)NR31OR32;−NR31C(=O)R32;−NR31C(=O)NR32R33;−NR31C(=O)OR32;−NR31S(O)2R32;−NR31S(O)2NR32R33;−C(=NR31)R32;−C(=NR31)NR32R33;−NR31CR32(=NR33);NR31C(=NR32)NR33R34;−S(O)(CH2)1−3R34、−S(O)2NR31R32、−S(O)2NR31OR33、−NR31S(O)2NR31OR33、置換されていてもよいC2−C6アルケニル、置換されていてもよいC2−C6アルキニル、置換されていてもよいC1−C6ヘテロアルキル、置換されていてもよいC3−C7カルボシクリル、置換されていてもよい5−10員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール、シアノ、C1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル、アリールオキシ、スルフヒドリル(メルカプト)、および−(CH2)p−Y3−(CH2)qM’からなる群から選択され;
pおよびqは、各々独立して0、1、または2であり;
Y3は、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−O−、−CR31R32−、および−NR31−からなる群から選択され;
M’は、ハロゲン、シアノ、−OH、−C(=O)NR31R32;−C(=O)NROR32;−NR31C(=O)R32;−NR31C(=O)NR32R33;−NR31C(=O)OR32;−NR31S(O)2R32;−NR31S(O)2NR32R33;−C(=NR31)R32;−C(=NR31)NR32R33;−NR31CR32(=NR33);−NR31C(=NR32)NR33R34;−S(O)2R31、−S(O)2NR31R32、−S(O)2NR31OR33;−OR31、−CN、−NR31R32、−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC2−4アルケニル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC2−4アルキニル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC6−10アリール;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC3−7カルボシクリル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール;およびC1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31N32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよい3−10員ヘテロシクリルからなる群から選択され;
R36は、−H、ハロゲン、置換されていてもよい−C1−6アルキル、−OH、−C(=O)OR80、−P(O)(OR80)2、P(O)(OR80)R31、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、−N(OR33)R32、置換されていてもよい−S−C1−6アルキル、−C(=O)NR31R32、−S(O)2NR31R32、CN、置換されていてもよい−S(O)−C1−6アルキル、置換されていてもよい−S(O)2−C1−6アルキル、およびカルボン酸等価体からなる群から選択され;
R80は、−H、−C1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)C1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)OC1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)C6−10アリール、−CR40R41OC(=O)OC6−10アリール、−CR40R41OC(=O)NR40C1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)NR40C6−10アリール、および
R37は、OH、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、および−N(OR33)R32からなる群から選択され;そして
R40およびR41は、各々独立して、−H、置換されていてもよいC1−4アルキル、置換されていてもよいC3−7カルボシクリル、置換されていてもよい5−10員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、および置換されていてもよい5−10員ヘテロアリールからなる群から選択される]で表される化合物を製造する方法であって、式(I’):
[項86]
前記式I’’の化合物が、式(Ia’):
n3は、0または1であり、
J、L8、およびM8は、各々独立して、CR35およびNからなる群から選択される]で表される化合物であり、前記式I’の化合物が、式(Ia):
[項87]
式III’’:
A2は、C3−10カルボシクリル、C6−10アリール、5−10員ヘテロアリール、および5−10員ヘテロシクリルからなる群から選択され;
m4は、0、1または2であり;
Y7は、−CH2−、−O−、−S−および−NR31−からなる群から選択され;
n4は、1、2または3であり;
Q71およびQ72はHであり;
各R37は、独立して、OH、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、および−N(OR31)R32からなる群から選択され;
Y4は、−O−、−S−、および−NR31−からなる群から選択され;
Y5は、−OH、−SH、および−NHR31からなる群から選択され;
Y6は、−OH、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、および−NCOR31R32;
各R31、R32、R33およびR34は、独立して、−H、ハロゲン、置換されていてもよいC1−4アルキル、置換されていてもよいO−C1−4アルキル、置換されていてもよいC3−7カルボシクリル、置換されていてもよい4−10員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、および置換されていてもよい5−10員ヘテロアリールから選択され;
R35は、1〜5回存在し、各R35は、独立して、H、OH、ハロゲン、−C(=O)OR31;−C(=O)NR31R32;−C(=O)NR31OR32;−C(=NR31)R32;−C(=NR31)NR32R33;−NR31C(=O)R32;−NR31C(=O)NR32R33;−NR31C(=O)OR32;−NR31S(O)2R32;−NR31S(O)2NR32R33;−NR31CR32(=NR33);−NR31C(=NR32)NR33R34;−S(O)(CH2)1−3R34、−S(O)2NR31R32、−S(O)2NR31OR33、−NR31S(O)2NR31OR33、置換されていてもよいC2−C6アルケニル、置換されていてもよいC2−C6アルキニル、置換されていてもよいC1−C6ヘテロアルキル、置換されていてもよいC3−C7カルボシクリル、置換されていてもよい5−10員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール、シアノ、C1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル、アリールオキシ、スルフヒドリル(メルカプト)、および−(CH2)p4−Y3−(CH2)q4M’からなる群から選択され;
p4およびq4は、各々独立して、0、1、または2であり;
Y3は、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−O−、−CR31R32−、および−NR31−からなる群から選択され;
M’は、ハロゲン、シアノ、−OH、−C(=O)NR31R32;−C(=O)NR31OR32;−NR31C(=O))R32;−NR31C(=O)NR32R33;
−NR31C(=O)OR32;−NR31S(O)2R32;−NR31S(O)2NR32R33;−C(=NR31)R32;−C(=NR31)NR32R33;−NR31CR32(=NR33);−NR31C(=NR32)NR33R34;−S(=O)2R31、−S(O)2NR31R32、−S(O)2NR31OR33;−OR31、−CN、−NR31R32、−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC2−4アルケニル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC2−4アルキニル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC6−10アリール;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC3−7カルボシクリル;C1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール;ならびにC1−4アルキル、−(CH2)0−4OR31、−(CH2)0−4CN、−(CH2)0−4NR31R32、−(CH2)0−4−ヘテロシクリル、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R32からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよい3−10員ヘテロシクリルからなる群から選択され;
R36は、H、ハロゲン、置換されていてもよい−C1−6アルキル、−OH、−C(=O)OR80、−P(O)(OR80)2、P(O)(OR80)R31、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、−N(OR31)R32、置換されていてもよい−S−C1−6アルキル、−C(=O)NR31R32、−S(O)2NR31R32、CN、置換されていてもよい−S(=O)−C1−6アルキル、置換されていてもよい−S(O)2−C1−6アルキル、およびカルボン酸等価体からなる群から選択され;
R80は、−H、アルカリ金属、NH4 +、−C1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)C1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)OC1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)C6−10アリール、−CR40R41OC(=O)OC6−10アリール、−CR40R41OC(=O)NR40C1−9アルキル、−CR40R41OC(=O)NR40C6−10アリール、および
R40およびR41は、独立して、−H、置換されていてもよいC1−4アルキル、置換されていてもよいC3−7カルボシクリル、置換されていてもよい5−10員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、および置換されていてもよい5−10員ヘテロアリールからなる群から選択される]で表される化合物を製造する方法であって、式(III’):
[項88]
前記式(III’’)の化合物が、
[項89]
式(I’):
A2は、C3−10カルボシクリル、C6−10アリール、5−10員C6−10ヘテロアリール、および5−10員ヘテロシクリルからなる群から選択され;
Xcは、−C(ReRf)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、または−NR31−であり;
Raは、−H、ハロゲン、置換されていてもよい−C1−6アルキル、−OH、−C(=O)OR、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、−N(OR33)R32、置換されていてもよい−S−C1−6アルキル、−C(=O)NR31R32、−S(O)2NR31R32、CN、置換されていてもよい−S(O)−C1−6アルキル、置換されていてもよい−S(O)2−C1−6アルキル、およびカルボン酸等価体からなる群から選択され;
RbおよびRcは、介在する原子と一緒になって、5−8員ホウ素エステル環を形成し、酸素(O)、硫黄(S)または窒素(N)から選択されるさらなる1−3個のヘテロ原子を含んでいてもよく;
Rdは、−OH、置換されていてもよい−O−C1−6アルキル、−NR31R32、および−N(OR33)R32からなる群から選択され、
Y2は、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−O−、−CH2−および−NR32−からなる群から選択され;
G3は、−NR31R32、−N3、−C(=O)NR31R32、−S(O)2NR31R32、−SR33、−OR33、−CH2NR31C(=O)R35、−C(=NOR33)−Xb、−C(=NOR33)−Za、−C(=O)OR33、−C(=O)NR31(OR33)、−NR31(OR33)、−NR31C(=O)R35、−NR31C(=O)NR32R31a、−NR31C(=O)OR33、−NR31S(O)2R33、−NR31S(O)2NR32R31a、−NR31R32R31a、−C(=O)NR31NR32R31a、−S(O)2NR31NR32R31a、−C(=NR31)R35、−C(=NR31)NR32R31a、−NR31CR35(=NR32)、−NR31C(=NR32)NR31aR32a、−CN、1個以上のR40で置換されていてもよいC1−10アルキル、1個以上のR40で置換されていてもよいC2−10アルケニル、1個以上のR40で置換されていてもよいC2−10アルキニル、1個以上のR40で置換されていてもよいC3−7カルボシクリル、1個以上のR40で置換されていてもよい3−10員ヘテロシクリル、1個以上のR40で置換されていてもよいC6−10アリール、1個以上のR40で置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール、1個以上のR40で置換されていてもよいC1−6アルキレン−C3−7カルボシクリル、1個以上のR40で置換されていてもよいC1−6アルキレン−3−10員ヘテロシクリル、1個以上のR40で置換されていてもよいC1−6アルキレン−C6−10アリール、および1個以上のR40で置換されていてもよいC1−6アルキレン−5−10員ヘテロアリールからなる群から選択され;
ReおよびRfは、各々独立して、−H、C1−6アルキル、−OH、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、C3−10脂環式、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、−NR31C(=O)R35、−NR31S(O)2R33、−C(=O)R35、−C(=O)OR33、アルキルアリール、置換されていてもよいC6−10アリール、置換されていてもよい−O−C6−10アリール、−CN、置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール、置換されていてもよい−O−ヘテロアリール、置換されていてもよい3−10員ヘテロシクリル、−S(O)R33、−S(O)2R33、−R31−O−C(=O)OR33からなる群から選択されるか、またはReおよびRfは、結合する炭素と一緒になって、C3−8脂環式または4−8員ヘテロシクリルを形成し;
R47は、1〜5回存在し、そして各R47は、独立して、−H、−OH、ハロゲン、−CH3、−CF3、C1−C6アルケニル、C1−C6アルキニル、C1−C6ヘテロアルキル、C3−C7カルボシクリル、3−10員ヘテロシクリル、アリール、5−10員ヘテロアリール、シアノ、C1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル、アリールオキシ、スルフヒドリル(メルカプト)、および−(CH2)m8−Y’−(CH2)p8M’からなる群から選択されるか、または
2つの隣接するR47は、介在する原子と一緒になって5−10員ヘテロアリールを形成し;
m8およびp8は、独立して0〜3であり;
Y’は、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−O−、−CR35R36−、および−NR31−からなる群から選択され;
M’は、−C(=O)NR31R32;−C(=O)NR31OR33;−NR31C(=O)R35;−NR31C(=O)NR32R31a;−NR31C(=O)OR33;−NR31S(O)2R33;−NR31S(O)2NR32R31a;−C(=NR31)R35;−C(=NR31)NR32R31a;−NR31CR35(=NR32);−NR31C(=NR32)NR31aR32a;NR31R32;−SO3R33;−CN;−OR33、−NR31R32、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R35からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキル;C1−4アルキル、−OR33、−NR31R32、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R35からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC3−10脂環式;C1−4アルキル、−OR33、−NR31R32、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R35からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよいC6−10アリール;C1−4アルキル、−OR33、−NR31R32、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R35からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよい5〜10員ヘテロアリール;およびC1−4アルキル、−OR33、−NR31R32、ハロゲン、−C(=O)NR31R32、および−NR31C(=O)R35からなる群から選択される0〜2個の置換基で置換されていてもよい4〜10員ヘテロシクリルからなる群から選択され;
Xbは、水素または置換されていてもよいC1−9アルキルであり;
Zaは、置換されていてもよいC3−8脂環式、置換されていてもよいヘテロシクリル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリールから選択され;
R80は、−H、−C1−9アルキル、−CR35R36OC(=O)C1−9アルキル、−CR35R36OC(=O)OC1−9アルキル、CR36R37OC(=O)C6−10アリール、CR36R37OC(=O)OC6−10アリール、および
各R31、R32、R31aおよびR32aは、独立して、−H、置換されていてもよい−C1−10アルキル、置換されていてもよいC2−10アルケニル、置換されていてもよいC2−10アルキニル、置換されていてもよいC3−7脂環式、置換されていてもよい3−8員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、および置換されていてもよい5−10員ヘテロアリールからなる群から選択され;
R33は、水素、置換されていてもよいC1−10アルキル、置換されていてもよいC1−10アルキル−COOH、置換されていてもよいC2−10アルケニル、置換されていてもよいC2−10アルキニル、置換されていてもよいC3−7脂環式、置換されていてもよい3−8員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、または置換されていてもよい5−10員ヘテロアリールであり;
各R35、R36、R38およびR39は、独立して、−H、−OH、−NH2、置換されていてもよいアルコキシル、置換されていてもよい−C1−10アルキル、置換されていてもよいC2−10アルケニル、置換されていてもよいC2−10アルキニル、置換されていてもよいC3−7脂環式、置換されていてもよい3−8員ヘテロシクリル、置換されていてもよいC6−10アリール、および置換されていてもよい5−10員ヘテロアリールからなる群から選択され;
各nは、独立して、0〜3であり;
各R40は、独立して、−(CH2)0−6R41であり;そして
各R41は、独立して、C1−C6アルキル;C2−C6アルケニル;C2−C6アルキニル;C1−C6ヘテロアルキル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいC3−C7カルボシクリル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいC3−C7−カルボシクリル−C1−C6−アルキル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよい3−10員ヘテロシクリル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよい3−10員ヘテロシクリル−C1−C6−アルキル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいアリール;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいアリール(C1−C6)アルキル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよい5−10員ヘテロアリール(C1−C6)アルキル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいC1−C6アルキレン−C3−7カルボシクリル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいC1−C6アルキレン−3〜10員ヘテロシクリル;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいC1−C6アルキレン−C6−10アリール;ハロ、アミン、シアノ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、およびC1−C6ハロアルコキシで置換されていてもよいC1−C6アルキレン−5〜10員ヘテロアリール;ハロ;シアノ;ヒドロキシ;C1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル(エーテル);アリールオキシ;ハロ(C1−C6)アルキル;ハロ(C1−C6)アルコキシ;アミノ;アミノ(C1−C6)アルキル;ニトロ;O−カルバミル;N−カルバミル;O−チオカルバミル;N−チオカルバミル;C−アミド;N−アミド;S−スルホンアミド;N−スルホンアミド;C−カルボキシ;O−カルボキシ;アシル;シアネート;イソシアネート;チオシアナト;イソチオシアナト;スルホニル;オキソ;−OR33;−C1−6アルキレン−COOR33;−SR33;C(=O)NR31R32;−NR31R32;−NR31(CH2)0−4COR35;−NR31(CH2)0−4C(=NR32)R35;−NR31−CH−[(CH2)0−4−NR31aR32a]2;−NR31−(CH2)1−5−R33;−NR31(CH2)1−4−NR31aR32a;−N[(CH2)1−4−NR31R32]2;−S(CH2)0−4C(=NR31)R35;−S(CH2)1−4−R33;−S(CΗ2)0−4−NR31R32;−S−CH−[(CH2)0−4−NR31R32]2;−S[(CH2)1−4−NR31R32]2;−S(CH2)0−4−3−10員ヘテロシクリル;−S(CH2)0−4−3−10員ヘテロシクリル−NR31R32;−S(CH2)0−4−5−10員ヘテロアリール−NR31R32;−S(O)2NR31R32;および−O−C1−6アルキレン−NR31R32から選択される]
で表される化合物を製造する方法であって、式(I):
で表される化合物に、塩基を添加する工程を包含する、方法。
[項90]
前記式(I’)の化合物が、式(Ia’):
[項91]
前記式(I’)の化合物が、式(I−1’):
[項92]
式(1b):
で表される化合物を製造する方法であって、式(1a):
で表される化合物に、塩基を添加する工程を包含する、方法。
[項93]
前記塩基が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、tert−ブトキシカリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムアミド、およびリチウムジイソプロピルアミドからなる群から選択される、上記項のいずれか一項に記載の方法。
[項94]
Zが水酸基であり、前記塩基が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、および水酸化カリウムから成る群から選択される、上記項のいずれか一項に記載の方法。
本発明において、上記1または複数の特徴は、明示された組み合わせに加え、さらに組み合わせて提供されうることが意図される。本発明のなおさらなる実施形態および利点は、必要に応じて以下の詳細な説明を読んで理解すれば、当業者に認識される。
本発明の化合物は、酵素活性中心にセリン残基を有するセリン−β−ラクタマーゼに対して優れた阻害作用を有する。また本発明の化合物のより優れた態様は、複数種のβ−ラクタマーゼに対する広域的なβ−ラクタマーゼ阻害作用や酵素活性中心に亜鉛(Zn2+)を有するメタロ−β−ラクタマーゼ阻害作用が期待される。したがって、本発明の化合物は、単剤で、またはβ−ラクタム系薬剤と併用することにより、β−ラクタマーゼを有し得る細菌が関与する細菌感染症、具体的には敗血症、発熱性好中球減少症、細菌性髄膜炎、細菌性心内膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、尿路感染症、性器感染症、眼感染症又は歯性感染の治療剤および/または予防剤として有用である。
以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
本明細書の全体にわたり、単数形の表現は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。従って、単数形の冠詞(例えば、英語の場合は「a」、「an」、「the」など)は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用されるすべての専門用語および科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
最初に本発明において使用される用語および一般的な技術を説明する。
本明細書の全体にわたり、単数形の表現は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。従って、単数形の冠詞(例えば、英語の場合は「a」、「an」、「the」など)は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用されるすべての専門用語および科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
最初に本発明において使用される用語および一般的な技術を説明する。
「基」なる用語は、別途指定されない限り、1価基を意味する。1価基でない例としては、アルキレン基(2価)などが挙げられる。また、下記の置換基等の説明において、「基」なる用語を省略する場合もある。
本明細書において、「置換されていてもよい」もしくは「置換されている」で定義される場合における置換基の数は、特に限定がない場合、置換可能であれば特に制限はなく、1または複数である。また、特に指示した場合を除き、各々の置換基の説明はその置換基が他の置換基の一部分または置換基である場合にも該当する。
「置換されていてもよい」における置換基としては、以下からなる置換基群αから選択され、同一または異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい。置換基の種類によって特に制限されないが、置換基が結合する原子が酸素原子、窒素原子、硫黄原子の場合は、下記の置換基の中から結合する原子が炭素原子のものに限定される。
置換基群αは、
1)ハロゲン原子
2)水酸基
3)カルボキシル基
4)シアノ基
5)C1−6アルキル基
6)C2−6アルケニル基
7)C2−6アルキニル基
8)C1−6アルコキシ基
9)C1−6アルキルチオ基
10)C1−6アルキルカルボニル基
11)C1−6アルキルスルホニル基
(但し、5)から11)の各置換基は、置換基群βから選択される、同一または異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)
12)C3−10脂環式基
13)C3−10脂環式オキシ基
14)C6−10アリールオキシ基
15)5員または6員のヘテロアリールオキシ基
16)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基
17)C3−10脂環式チオ基
18)C6−10アリールチオ基
19)5員または6員のヘテロアリールチオ基
20)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基
21)C6−10アリール
22)5員または6員のヘテロアリール
23)4〜10員の非アリールヘテロ環
24)C3−10脂環式カルボニル基
25)C6−10アリールカルボニル基
26)5員または6員のヘテロアリールカルボニル基
27)4〜10員の非アリールヘテロ環カルボニル基
28)C3−10脂環式スルホニル基
29)C6−10アリールスルホニル基
30)5員または6員のヘテロアリールスルホニル基
31)4〜10員の非アリールヘテロ環スルホニル基
(但し12)から31)の各置換基は、1〜5個の置換基群βまたは前記1)C1−6アルキル基によって置換されていてもよい)
32)−NR10aR11a
33)−SO2−NR10bR11b
34)−NR10c−C(=O)R11c
35)−NR10d−C(=O)OR11d
36)−NR12a−C(=O)NR10eR11e
37)−NR10f−C(=S)R11f
38)−NR10g−C(=S)OR11g、
39)−NR12b−C(=S)NR10hR11h
40)−NR10i−SO2−R11i
41)−NR12c−SO2−NR10jR11j
42)−C(=O)OR10k
43)−C(=O)NR10lR11k
44)−C(=O)NR10mOR11l
45)−C(=O)NR12d−NR10nR11m
46)−C(=S)OR10o
47)−C(=S)NR10pR11n
48)−C(=S)NR10qOR11o
49)−C(=S)NR12e−NR10rR11p
50)−C(=NR13a)R10s
51)−C(=NR13b)CHO
52)−C(=NR13c)NR10tR11q
53)−C(=NR13d)NR12f−NR10uR11r
54)−NR17c−C(=NR13k)R17d
55)−NR12g−C(=NR13e)−NR10vR11s
56)−NR14−C(=NR13f)NR12h−NR10wR11t
57)−OC(=O)R10x
58)−OC(=O)OR10y
59)−OC(=O)NR10z1R11u
60)−NR12i−NR10z2R11v
61)−NR10z3OR11w
62)−C(=N−OR13a)R10s
63)−C(=N−OR13b)CHO
64)−C(=N−OR13c)NR10tR11q
65)−C(=N−OR13d)NR12f−NR10uR11r
が挙げられ、
置換基群βは、
1)ハロゲン原子、
2)水酸基、
3)カルボキシル基、
4)シアノ基、
5)C3−10脂環式基、
6)C1−6アルコキシ基、
7)C3−10脂環式オキシ基、
8)C1−6アルキルチオ基、
9)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
10)C6−10アリール、
11)5員または6員のヘテロアリール、
12)4〜10員の非アリールヘテロ環、
13)C1−6アルキルカルボニル基、
14)C3−10脂環式カルボニル基、
15)C6−10アリールカルボニル基、
16)5員または6員のヘテロアリールカルボニル基、
17)4〜10員の非アリールヘテロ環カルボニル基、
18)−NR15aR16a、
19)−SO2−NR15bR16b、
20)−NR15c−C(=O)R16c
21)−NR17a−C(=O)NR15dR16d、
22)−C(=O)NR15eR16e、
23)−C(=NR13g)R15f、
24)−C(=NR13h)NR15gR16f
25)−NR16g−C(=NR13i)R15h
26)−NR17b−C(=NR13j)−NR15iR16h
27)−C(=N−OR13g)R15f、
28)−C(=N−OR13h)NR15gR16f
(但し、置換基群βのうち、5)から17)の各置換基は、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、カルボキシル基、−NR18aR18bからなる群より選択される1〜5個の置換基によって置換されていてもよい)からなる群であり、
R13a、R13b、R13c、R13d、R13e、R13f、R13g、R13h、R13i、R13j、R13kは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基であり、
R10a、R10b、R10c、R10d、R10e、R10f、R10g、R10h、R10i、R10j、R10k、R10l、R10m、R10n、R10o、R10p、R10q、R10r、R10s、R10t、R10u、R10v、R10w、R10x、R10y、R10z1、R10z2、R10z3、R11a、R11b、R11c、R11d、R11e、R11f、R11g、R11h、R11i、R11j、R11k、R11l、R11m、R11n、R11o、R11p、R11q、R11r、11s、R11t、R11u、R11v、R11w、R12a、R12b、R12c、R12d、R12e、R12f、R12g、R12h、R12i、R14、R15a、R15b、R15c、R15d、R15e、R15f、R15g、R15h、R15i、R16a、R16b、R16c、R16d、R16e、R16f、R16g、R16h、R17a、R17b、R17c、R17dは、各々独立して、同一または異なって、水素原子またはC1−6アルキル基(該基は、水酸基、シアノ基、C1−6アルコキシ基、−NR18aR18bより選ばれる同一または異なる、1〜3個の置換基によって置換されていてもよい)であり、
R18a、R18bは、各々独立して、同一または異なって、水素原子またはC1−6アルキル基である。
置換基群αは、
1)ハロゲン原子
2)水酸基
3)カルボキシル基
4)シアノ基
5)C1−6アルキル基
6)C2−6アルケニル基
7)C2−6アルキニル基
8)C1−6アルコキシ基
9)C1−6アルキルチオ基
10)C1−6アルキルカルボニル基
11)C1−6アルキルスルホニル基
(但し、5)から11)の各置換基は、置換基群βから選択される、同一または異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)
12)C3−10脂環式基
13)C3−10脂環式オキシ基
14)C6−10アリールオキシ基
15)5員または6員のヘテロアリールオキシ基
16)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基
17)C3−10脂環式チオ基
18)C6−10アリールチオ基
19)5員または6員のヘテロアリールチオ基
20)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基
21)C6−10アリール
22)5員または6員のヘテロアリール
23)4〜10員の非アリールヘテロ環
24)C3−10脂環式カルボニル基
25)C6−10アリールカルボニル基
26)5員または6員のヘテロアリールカルボニル基
27)4〜10員の非アリールヘテロ環カルボニル基
28)C3−10脂環式スルホニル基
29)C6−10アリールスルホニル基
30)5員または6員のヘテロアリールスルホニル基
31)4〜10員の非アリールヘテロ環スルホニル基
(但し12)から31)の各置換基は、1〜5個の置換基群βまたは前記1)C1−6アルキル基によって置換されていてもよい)
32)−NR10aR11a
33)−SO2−NR10bR11b
34)−NR10c−C(=O)R11c
35)−NR10d−C(=O)OR11d
36)−NR12a−C(=O)NR10eR11e
37)−NR10f−C(=S)R11f
38)−NR10g−C(=S)OR11g、
39)−NR12b−C(=S)NR10hR11h
40)−NR10i−SO2−R11i
41)−NR12c−SO2−NR10jR11j
42)−C(=O)OR10k
43)−C(=O)NR10lR11k
44)−C(=O)NR10mOR11l
45)−C(=O)NR12d−NR10nR11m
46)−C(=S)OR10o
47)−C(=S)NR10pR11n
48)−C(=S)NR10qOR11o
49)−C(=S)NR12e−NR10rR11p
50)−C(=NR13a)R10s
51)−C(=NR13b)CHO
52)−C(=NR13c)NR10tR11q
53)−C(=NR13d)NR12f−NR10uR11r
54)−NR17c−C(=NR13k)R17d
55)−NR12g−C(=NR13e)−NR10vR11s
56)−NR14−C(=NR13f)NR12h−NR10wR11t
57)−OC(=O)R10x
58)−OC(=O)OR10y
59)−OC(=O)NR10z1R11u
60)−NR12i−NR10z2R11v
61)−NR10z3OR11w
62)−C(=N−OR13a)R10s
63)−C(=N−OR13b)CHO
64)−C(=N−OR13c)NR10tR11q
65)−C(=N−OR13d)NR12f−NR10uR11r
が挙げられ、
置換基群βは、
1)ハロゲン原子、
2)水酸基、
3)カルボキシル基、
4)シアノ基、
5)C3−10脂環式基、
6)C1−6アルコキシ基、
7)C3−10脂環式オキシ基、
8)C1−6アルキルチオ基、
9)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
10)C6−10アリール、
11)5員または6員のヘテロアリール、
12)4〜10員の非アリールヘテロ環、
13)C1−6アルキルカルボニル基、
14)C3−10脂環式カルボニル基、
15)C6−10アリールカルボニル基、
16)5員または6員のヘテロアリールカルボニル基、
17)4〜10員の非アリールヘテロ環カルボニル基、
18)−NR15aR16a、
19)−SO2−NR15bR16b、
20)−NR15c−C(=O)R16c
21)−NR17a−C(=O)NR15dR16d、
22)−C(=O)NR15eR16e、
23)−C(=NR13g)R15f、
24)−C(=NR13h)NR15gR16f
25)−NR16g−C(=NR13i)R15h
26)−NR17b−C(=NR13j)−NR15iR16h
27)−C(=N−OR13g)R15f、
28)−C(=N−OR13h)NR15gR16f
(但し、置換基群βのうち、5)から17)の各置換基は、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、カルボキシル基、−NR18aR18bからなる群より選択される1〜5個の置換基によって置換されていてもよい)からなる群であり、
R13a、R13b、R13c、R13d、R13e、R13f、R13g、R13h、R13i、R13j、R13kは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基であり、
R10a、R10b、R10c、R10d、R10e、R10f、R10g、R10h、R10i、R10j、R10k、R10l、R10m、R10n、R10o、R10p、R10q、R10r、R10s、R10t、R10u、R10v、R10w、R10x、R10y、R10z1、R10z2、R10z3、R11a、R11b、R11c、R11d、R11e、R11f、R11g、R11h、R11i、R11j、R11k、R11l、R11m、R11n、R11o、R11p、R11q、R11r、11s、R11t、R11u、R11v、R11w、R12a、R12b、R12c、R12d、R12e、R12f、R12g、R12h、R12i、R14、R15a、R15b、R15c、R15d、R15e、R15f、R15g、R15h、R15i、R16a、R16b、R16c、R16d、R16e、R16f、R16g、R16h、R17a、R17b、R17c、R17dは、各々独立して、同一または異なって、水素原子またはC1−6アルキル基(該基は、水酸基、シアノ基、C1−6アルコキシ基、−NR18aR18bより選ばれる同一または異なる、1〜3個の置換基によって置換されていてもよい)であり、
R18a、R18bは、各々独立して、同一または異なって、水素原子またはC1−6アルキル基である。
「置換されていてもよい」における置換基としては、好ましくは下記の置換基が挙げられる。
置換基群αは、好ましくは、
1)ハロゲン原子
2)水酸基
3)カルボキシル基
4)シアノ基
5)C1−6アルキル基
6)C1−6アルコキシ基
7)C1−6アルキルチオ基
8)C1−6アルキルカルボニル基
(但し、5)から8)の各置換基は、置換基群βから選択される、同一または異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)
9)C3−10脂環式基
10)C3−10脂環式オキシ基
11)C6−10アリールオキシ基
12)5員または6員のヘテロアリールオキシ基
13)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基
14)C3−10脂環式チオ基
15)C6−10アリールチオ基
16)5員または6員のヘテロアリールチオ基
17)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基
18)C6−10アリール
19)5員または6員のヘテロアリール
20)4〜10員の非アリールヘテロ環
21)C3−10脂環式カルボニル基
22)C6−10アリールカルボニル基
23)5員または6員のヘテロアリールカルボニル基
24)4〜10員の非アリールヘテロ環カルボニル基
(但し9)から24)の各置換基は、1〜5個の置換基群βまたは前記1)C1−6アルキル基によって置換されていてもよい)
25)−NR10aR11a
26)−SO2−NR10bR11b
27)−NR10c−C(=O)R11c
28)−NR12a−C(=O)NR10dR11d
29)−NR10e−SO2−R11e
30)−NR12b−SO2−NR10fR11f
31)−C(=O)NR10gR11g
32)−C(=NR13a)R10h
33)−C(=NR13b)NR10iR11h
34)−NR11f−C(=NR13c)R10g
35)−NR12c−C(=NR13d)−NR10jR11i
36)−C(=N−OR13a)R10h
37)−C(=N−OR13b)NR10iR11h
が挙げられ、
置換基群βは、好ましくは、
1)ハロゲン原子
2)水酸基
3)シアノ基
4)C3−10脂環式基
5)C1−6アルコキシ基
6)C1−6アルキルチオ基
7)5員または6員のヘテロアリールチオ基
8)5員または6員のヘテロアリール
9)4〜10員の非アリールヘテロ環
10)C1−6アルキルカルボニル基
11)C3−10脂環式カルボニル基
12)C6−10アリールカルボニル基
13)5員または6員のヘテロアリールカルボニル基
14)4〜10員の非アリールヘテロ環カルボニル基
15)−NR15aR16a
16)−NR15b−C(=O)R16b
17)−NR17a−C(=O)NR15cR16c
18)−C(=O)NR15dR16d
19)−C(=NR13e)R15e
20)−C(=NR13f)NR15fR16e
21)−NR16f−C(=NR13g)R15g
22)−NR17b−C(=NR13h)−NR15hR16g
23)−C(=N−OR13e)R15e
24)−C(=N−OR13f)NR15fR16e
(但し、置換基群βのうち、4)から14)の各置換基は、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、カルボキシル基、−NR18aR18bからなる群より選択される1〜5個の置換基によって置換されていてもよい)からなる群であり、
R13a、R13b、R13c、R13d、R13e、R13f、R13g、R13hは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基であり、
R10a、R10b、R10c、R10d、R10e、R10f、R10g、R10h、R10i、R10j、R11a、R11b、R11c、R11d、R11e、R11f、R11g、R11h、R11i、R12a、R12b、R12c、R15a、R15b、R15c、R15d、R15e、R15f、R15g、R15h、R16a、R16b、R16c、R16d、R16e、R16f、R16g、R17a、R17bは、各々独立して、同一または異なって、水素原子またはC1−6アルキル基(該基は、水酸基、シアノ基、C1−6アルコキシ基、−NR18aR18bより選ばれる同一または異なる、1〜3個の置換基によって置換されていてもよい)であり、
R18a、R18bは、各々独立して、同一または異なって、水素原子またはC1−6アルキル基である。
置換基群αは、好ましくは、
1)ハロゲン原子
2)水酸基
3)カルボキシル基
4)シアノ基
5)C1−6アルキル基
6)C1−6アルコキシ基
7)C1−6アルキルチオ基
8)C1−6アルキルカルボニル基
(但し、5)から8)の各置換基は、置換基群βから選択される、同一または異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)
9)C3−10脂環式基
10)C3−10脂環式オキシ基
11)C6−10アリールオキシ基
12)5員または6員のヘテロアリールオキシ基
13)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基
14)C3−10脂環式チオ基
15)C6−10アリールチオ基
16)5員または6員のヘテロアリールチオ基
17)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基
18)C6−10アリール
19)5員または6員のヘテロアリール
20)4〜10員の非アリールヘテロ環
21)C3−10脂環式カルボニル基
22)C6−10アリールカルボニル基
23)5員または6員のヘテロアリールカルボニル基
24)4〜10員の非アリールヘテロ環カルボニル基
(但し9)から24)の各置換基は、1〜5個の置換基群βまたは前記1)C1−6アルキル基によって置換されていてもよい)
25)−NR10aR11a
26)−SO2−NR10bR11b
27)−NR10c−C(=O)R11c
28)−NR12a−C(=O)NR10dR11d
29)−NR10e−SO2−R11e
30)−NR12b−SO2−NR10fR11f
31)−C(=O)NR10gR11g
32)−C(=NR13a)R10h
33)−C(=NR13b)NR10iR11h
34)−NR11f−C(=NR13c)R10g
35)−NR12c−C(=NR13d)−NR10jR11i
36)−C(=N−OR13a)R10h
37)−C(=N−OR13b)NR10iR11h
が挙げられ、
置換基群βは、好ましくは、
1)ハロゲン原子
2)水酸基
3)シアノ基
4)C3−10脂環式基
5)C1−6アルコキシ基
6)C1−6アルキルチオ基
7)5員または6員のヘテロアリールチオ基
8)5員または6員のヘテロアリール
9)4〜10員の非アリールヘテロ環
10)C1−6アルキルカルボニル基
11)C3−10脂環式カルボニル基
12)C6−10アリールカルボニル基
13)5員または6員のヘテロアリールカルボニル基
14)4〜10員の非アリールヘテロ環カルボニル基
15)−NR15aR16a
16)−NR15b−C(=O)R16b
17)−NR17a−C(=O)NR15cR16c
18)−C(=O)NR15dR16d
19)−C(=NR13e)R15e
20)−C(=NR13f)NR15fR16e
21)−NR16f−C(=NR13g)R15g
22)−NR17b−C(=NR13h)−NR15hR16g
23)−C(=N−OR13e)R15e
24)−C(=N−OR13f)NR15fR16e
(但し、置換基群βのうち、4)から14)の各置換基は、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、カルボキシル基、−NR18aR18bからなる群より選択される1〜5個の置換基によって置換されていてもよい)からなる群であり、
R13a、R13b、R13c、R13d、R13e、R13f、R13g、R13hは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基であり、
R10a、R10b、R10c、R10d、R10e、R10f、R10g、R10h、R10i、R10j、R11a、R11b、R11c、R11d、R11e、R11f、R11g、R11h、R11i、R12a、R12b、R12c、R15a、R15b、R15c、R15d、R15e、R15f、R15g、R15h、R16a、R16b、R16c、R16d、R16e、R16f、R16g、R17a、R17bは、各々独立して、同一または異なって、水素原子またはC1−6アルキル基(該基は、水酸基、シアノ基、C1−6アルコキシ基、−NR18aR18bより選ばれる同一または異なる、1〜3個の置換基によって置換されていてもよい)であり、
R18a、R18bは、各々独立して、同一または異なって、水素原子またはC1−6アルキル基である。
「置換されていてもよい」における置換基としては、さらに好ましくは下記の置換基が挙げられる。
置換基群αは、さらに好ましくは、
1)ハロゲン原子
2)水酸基
3)シアノ基
4)C1−6アルキル基
5)C1−6アルコキシ基
6)C1−6アルキルチオ基
7)C1−6アルキルカルボニル基
(但し、4)から7)の各置換基は、置換基群βから選択される、同一または異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)
8)5員または6員のヘテロアリールオキシ基
9)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基
10)5員または6員のヘテロアリールチオ基
11)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基
12)C6−10アリール
13)5員または6員のヘテロアリール
14)4〜10員の非アリールヘテロ環
(但し4)から14)の各置換基は、1〜5個の置換基群βまたは前記1)C1−6アルキル基によって置換されていてもよい)
15)−NR10aR11a
16)−NR11b−C(=O)R10b
17)−NR12a−C(=O)NR10cR11c
18)−C(=O)NR10dR11d
19)−C(=NR13a)R10e
20)−C(=NR13b)NR10fR11e
21)−NR11f−C(=NR13c)R10g
22)−NR12b−C(=NR13d)−NR10hR11g
23)−C(=N−OR13a)R10e
24)−C(=N−OR13b)NR10fR11e
が挙げられ、
置換基群βは、さらに好ましくは、
1)ハロゲン原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)−NR15aR16a、
5)−NR15b−C(=O)R16b、
6)−NR17a−C(=O)NR15cR16c、
7)−C(=O)NR15dR16d、
8)−C(=NR13e)R15e、
9)−C(=NR13f)NR15fR16e、
10)−NR16f−C(=NR13g)R15g、
11)−NR17b−C(=NR13h)−NR15hR16g
12)−C(=N−OR13e)R15e、
13)−C(=N−OR13f)NR15fR16e
であり、
R13a、R13b、R13c、R13d、R13e、R13f、R13g、R13hは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基であり、
R10a、R10b、R10c、R10d、R10e、R10f、R10g、R10h、R11a、R11b、R11c、R11d、R11e、R11f、R11g、R12a、R12b、R15a、R15b、R15c、R15d、R15e、R15f、R15g
、R15h、R16a、R16b、R16c、R16d、R16e、R16f、R16g、R17a、R17bは、各々独立して、同一または異なって、水素原子またはC1−6アルキル基(該基は、水酸基、シアノ基、C1−6アルコキシ基、−NR18aR18bより選ばれる同一または異なる、1〜3個の置換基によって置換されていてもよい)であり、
R18a、R18bは、各々独立して、同一または異なって、水素原子またはC1−6アルキル基である。
置換基群αは、さらに好ましくは、
1)ハロゲン原子
2)水酸基
3)シアノ基
4)C1−6アルキル基
5)C1−6アルコキシ基
6)C1−6アルキルチオ基
7)C1−6アルキルカルボニル基
(但し、4)から7)の各置換基は、置換基群βから選択される、同一または異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい)
8)5員または6員のヘテロアリールオキシ基
9)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基
10)5員または6員のヘテロアリールチオ基
11)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基
12)C6−10アリール
13)5員または6員のヘテロアリール
14)4〜10員の非アリールヘテロ環
(但し4)から14)の各置換基は、1〜5個の置換基群βまたは前記1)C1−6アルキル基によって置換されていてもよい)
15)−NR10aR11a
16)−NR11b−C(=O)R10b
17)−NR12a−C(=O)NR10cR11c
18)−C(=O)NR10dR11d
19)−C(=NR13a)R10e
20)−C(=NR13b)NR10fR11e
21)−NR11f−C(=NR13c)R10g
22)−NR12b−C(=NR13d)−NR10hR11g
23)−C(=N−OR13a)R10e
24)−C(=N−OR13b)NR10fR11e
が挙げられ、
置換基群βは、さらに好ましくは、
1)ハロゲン原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)−NR15aR16a、
5)−NR15b−C(=O)R16b、
6)−NR17a−C(=O)NR15cR16c、
7)−C(=O)NR15dR16d、
8)−C(=NR13e)R15e、
9)−C(=NR13f)NR15fR16e、
10)−NR16f−C(=NR13g)R15g、
11)−NR17b−C(=NR13h)−NR15hR16g
12)−C(=N−OR13e)R15e、
13)−C(=N−OR13f)NR15fR16e
であり、
R13a、R13b、R13c、R13d、R13e、R13f、R13g、R13hは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基であり、
R10a、R10b、R10c、R10d、R10e、R10f、R10g、R10h、R11a、R11b、R11c、R11d、R11e、R11f、R11g、R12a、R12b、R15a、R15b、R15c、R15d、R15e、R15f、R15g
、R15h、R16a、R16b、R16c、R16d、R16e、R16f、R16g、R17a、R17bは、各々独立して、同一または異なって、水素原子またはC1−6アルキル基(該基は、水酸基、シアノ基、C1−6アルコキシ基、−NR18aR18bより選ばれる同一または異なる、1〜3個の置換基によって置換されていてもよい)であり、
R18a、R18bは、各々独立して、同一または異なって、水素原子またはC1−6アルキル基である。
「C1−6」とは、炭素原子数が1〜6であることを意味する。他の数字の場合も同様であり、例えば、「C1−4」とは炭素原子数が1〜4であることを意味する。
「ヘテロ原子」は、酸素原子、窒素原子、硫黄原子等を意味する。
「ハロゲン原子」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を意味する。好ましくはフッ素原子、又は塩素原子である。さらに好ましくは、フッ素原子である。「ハロゲン原子」を「ハロゲン」と称する場合もある。
「C1−6アルキル基」は、直鎖状または分枝鎖状の炭素原子数1〜6の飽和炭化水素基を意味する。「C1−6アルキル基」として、好ましくは「C1−4アルキル基」が挙げられ、より好ましくは「C1−3アルキル基」であり、さらに好ましくは「C1−2アルキル基」である。「C1−6アルキル基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、1,2−ジメチルプロピル等が挙げられる。
「C2−6アルケニル基」は、1個または2個以上の炭素−炭素二重結合を含有する、直鎖状または分枝鎖状の炭素原子数2から6の不飽和炭化水素基を意味する。「C2−6アルケニル基」として、好ましくは「C2−4アルケニル基」である。「C2−6アルケニル基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、ビニル基、1−プロピレニル基、2−プロピレニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−1−プロピレニル基、2−メチル−2−プロピレニル基等が挙げられる。
「C2−6アルキニル基」は、1個または2個以上の三重結合を有する直鎖または分枝の不飽和脂肪族炭化水素基を意味する。「C2−6アルキニル基」として、好ましくは「C2−4アルキニル基」である。具体的には、これらに限定されないが、例えば、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニル基、3−ブチニル基、1−ペンチニル基、1−へキシニル基などが挙げられる。
「C3−20脂環式基」とは、炭素原子数3から20の単環式または二環式の非芳香族の炭化水素環を意味し、一部不飽和結合を有するもの、一部架橋構造を有するもの、一部スピロ化されたものおよび1個または2個以上のカルボニル構造を有するものも含む。「脂環式基」は、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、およびシクロアルキニル基を包含する。「C3−20脂環式基」として、好ましくは「C3−10脂環式基」であり、より好ましくは「C3−6脂環式基」である。「C3−20脂環式基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロヘキサジニル基、シクロヘプタジニル基、シクロオクタジニル基、アダマンチルまたはノルボルニル等が挙げられる。
一部架橋構造を有する「C3−20脂環式基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、下記に示す構造のもの等が挙げられる。
一部架橋構造を有する「C3−20脂環式基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、下記に示す構造のもの等が挙げられる。
また、「C3−20脂環式基」には、芳香族環と縮環した化合物も包含される。具体例としては、例えば、下記で表される基等が挙げられる。
「C3−10脂環式基」は、上記「C3−20脂環式基」のうち、「C3−10脂環式基」が1価基となっている置換基を意味する。
「C5−9脂環式基」は、上記「C3−20脂環式基」のうち、「C5−9脂環式基」が1価基となっている置換基を意味する。
「C6−10アリール」は、炭素原子数6から10の単環式、または二環式の芳香族炭化水素環を意味し、具体的には、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基などが挙げられる。C6−10のアリールとして、好ましくはC6またはC10のアリールが挙げられる。また、「C6−10アリール」は、C5−9脂環式基との縮環構造、もしくは5〜9員の非アリールヘテロ環との縮環構造を形成してもよい。当該縮環構造の具体例としては、例えば、下記で表される基等が挙げられる。
「5員または6員のヘテロアリール」は、酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる群より選択される同一または異なる1〜4個のヘテロ原子を含む、5から6個の原子からなる単環の芳香族ヘテロ環を意味する。
「5〜10員のヘテロアリール」は、酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる群より選択される同一または異なる1〜4個のヘテロ原子を含む、5から10個の原子からなる単環または二環の芳香族ヘテロ環を意味する。
「9員または10員のヘテロアリール」は、酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる群より選択される同一または異なる1〜4個のヘテロ原子を含む、9から10個の原子からなる二環の芳香族ヘテロ環を意味する。
「5員または6員の含窒素ヘテロアリール」は、1個の窒素原子に加え、酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる群より選択される同一または異なる0〜3個のヘテロ原子を含む、5から6個の原子からなる単環の芳香族ヘテロ環を意味する。
「9員または10員のヘテロアリール」の具体例としては、これらに限定されないが、下記に示す構造のもの等が挙げられる。
「6員のヘテロアリール」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン等が挙げられる。
「5員のヘテロアリール」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、チオフェン、ピロール、チアゾール、イソチアゾール、ピラゾール、イミダゾール、フラン、オキサゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、テトラゾール等が挙げられ、好ましくはピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、トリアゾール、テトラゾールまたはチアジアゾールであり、より好ましくはイミダゾールまたはチアジアゾールである。
「5員または6員のヘテロアリール」の具体例としては、上記「5員のヘテロアリール」および「6員のヘテロアリール」の具体例が挙げられる。また、前記「5員または6員のヘテロアリール」または「5〜10員のヘテロアリール」は、C5−10脂環式基との縮環構造、もしくは5〜10員の非アリールヘテロ環との縮環構造を形成していてもよい。具体例としては、例えば、下記で表される基等が挙げられる。
「4〜20員の非アリールヘテロ環」は、酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる群より選択される同一または異なる1個または2個以上のヘテロ原子を含む、4から20個の原子で構成される単環式または二環式の非芳香族のヘテロ環を意味し、一部不飽和結合を有するもの、一部架橋された構造を有するものおよび一部スピロ化されたものを含む。非アリールヘテロ環は、アリールまたはヘテロアリールと縮合環を形成してもよい。例えば、C6−10アリールまたは5員または6員のヘテロアリールと縮合した場合も非アリールヘテロ環に含まれる。また、当該非アリールヘテロ環を構成するのに、1個または2個以上のカルボニル、チオカルボニル、スルフィニルまたはスルホニルを含んでいてもよく、例えば、ラクタム、チオラクタム、ラクトン、チオラクトン、環状のイミド、環状のカルバメート、環状のチオカルバメート等の環状基も当該非アリールヘテロ環に含まれる。ここにおいて、カルボニル、スルフィニルおよびスルホニルの酸素原子およびチオカルボニルの硫黄原子は、4から20員の数(環の大きさ)および環を構成しているヘテロ原子の数には含まれない。「4〜20員の非アリールヘテロ環」の具体例としては、これらに限定されるわけではないが、例えば、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ホモピペリジン、オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等や下記に示す構造のもの等が挙げられる。
また、一部架橋およびスピロ構造を有する「4〜20員の非アリールヘテロ環」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、下記に示す構造のもの等が挙げられる。
「4〜20員の含窒素非アリールヘテロ環」は、1個の窒素原子に加え、酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる群より選択される同一または異なる0個または1個以上のヘテロ原子を含む、4から20個の原子で構成される単環式または二環式の非芳香族のヘテロ環を意味し、一部不飽和結合を有するもの、一部架橋された構造を有するものおよび一部スピロ化されたものを含む。
「4〜10員の非アリールヘテロ環」は、上記「4〜20員の非アリールヘテロ環」のうち、「4〜10員の非アリールヘテロ環」が1価基となっている置換基を意味する。
「5〜9員の非アリールヘテロ環」は、上記「4〜20員の非アリールヘテロ環」のうち、「5〜9員の非アリールヘテロ環」が1価基となっている置換基を意味する。
「5〜7員の非アリールヘテロ環」は、上記「4〜20員の非アリールヘテロ環」のうち、「5〜7員の非アリールヘテロ環」が1価基となっている置換基を意味する。
「4〜7員の非アリールヘテロ環」は、上記「4〜20員の非アリールヘテロ環」のうち、「4〜7員の非アリールヘテロ環」が1価基となっている置換基を意味する。
「4員の非アリールヘテロ環」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、アゼチジン、オキセタン、チエタン等が挙げられる。
また、一部不飽和結合を有する「4員の非アリールヘテロ環」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、下記に示す構造のもの等が挙げられる。
「5員の非アリールヘテロ環」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、ピロリジン、ピロリドン、オキサゾリジノン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン等が挙げられる。
また、一部不飽和結合を有している「5員の非アリールヘテロ環」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、下記に示す構造のもの等が挙げられる。
また、一部架橋構造を有している「5員の非アリールヘテロ環」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、下記に示す構造のもの等が挙げられる。
また、カルボニルやチオカルボニル等を含んでいる「5員の非アリールヘテロ環」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、下記に示す構造のもの等が挙げられる。
「6員の非アリールヘテロ環」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロチオピラン等が挙げられる。
また、一部不飽和結合を有している「6員の非アリールヘテロ環」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、下記に示す構造のもの等が挙げられる。
また、一部架橋構造を有している「6員の非アリールヘテロ環」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、下記に示す構造のもの等が挙げられる。
「C1−6アルコキシ基」は、「C1−6アルキルオキシ基」を意味し、該C1−6アルキル部分は、上記C1−6アルキル基と同義である。「C1−6アルコキシ基」として、好ましくは「C1−4アルコキシ基」であり、より好ましくは「C1−3アルコキシ基」であり、さらに好ましくは「C1−2アルコキシ基」である。「C1−6アルコキシ基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、イソペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、tert−ペンチルオキシ基、1,2−ジメチルプロポキシ基等が挙げられる。
「C3−10脂環式オキシ基」は、(C3−10脂環式基)−O−基を意味し、該C3−10脂環式部分は、C3−10脂環式基と同義である。「C3−6脂環式オキシ基」は、(C3−6脂環式基)−O−基を意味し、該C3−6脂環式部分は、C3−6脂環式基と同義である。「C3−6脂環式オキシ基」として、好ましくは「C3−5脂環式オキシ基」である。「C3−6脂環式オキシ基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、シクロプロピルオキシ基、シクロブチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基等が挙げられる。
「C6−10アリールオキシ基」のC6−10アリール部分は、上記C6−10アリールと同義である。「C6−10アリールオキシ基」として、好ましくは「C6もしくはC10のアリールオキシ基」が挙げられる。「C6−10アリールオキシ基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。
「5員または6員のヘテロアリールオキシ基」の5員または6員のヘテロアリール部分は、上記「5員のヘテロアリール」もしくは「6員のヘテロアリール」と同義である。「5員または6員のヘテロアリールオキシ基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、ピラゾイルオキシ基、トリアゾイルオキシ基、チアゾイルオキシ基、チアジアゾイルオキシ基、ピリジルオキシ基、ピリダゾイルオキシ基等が挙げられる。
「4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基」の4〜10員の非アリールヘテロ環部分は、上記「4〜10員の非アリールヘテロ環」と同義である。「4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基」として、好ましくは、「4〜6員の非アリールヘテロ環オキシ基」である。「4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えばテトラヒドロフラニルオキシ基、テトラヒドロピラニルオキシ基、アゼチジニルオキシ基、ピロリジニルオキシ基、ピペリジニルオキシ基等が挙げられる。
「C1−6アルキルチオ基」のC1−6アルキル部分は、上記C1−6アルキルと同義である。「C1−6アルキルチオ基」として、好ましくは「C1−4アルキルチオ基」であり、より好ましくは「C1−3アルキルチオ基」である。「C1−6アルキルチオ基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基、イソプロピルチオ基、イソブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、イソペンチルチオ基、ネオペンチルチオ基、tert−ペンチルチオ基、1,2−ジメチルプロピルチオ基等が挙げられる。
「C3−10脂環式チオ基」は、(C3−10脂環式基)−S−基を意味し、該C3−10脂環式部分は、上記C3−10脂環式基と同義である。「C3−10脂環式チオ基」として、好ましくは「C3−6脂環式チオ基」である。「C3−6脂環式チオ基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、シクロプロピルチオ基、シクロブチルチオ基、シクロペンチルチオ基、シクロヘキシルチオ基等が挙げられる。
「C6−10アリールチオ基」のC6−10アリール部分は、上記C6−10アリールと同義である。「C6−10アリールチオ基」として、好ましくは「C6もしくはC10のアリールチオ基」が挙げられる。「C6−10アリールオキシ基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、フェニルチオ基、1−ナフチルチオ基、2−ナフチルチオ基等が挙げられる。
「5員または6員のヘテロアリールチオ基」の5員または6員のヘテロアリール部分は、上記「5員のヘテロアリール」もしくは「6員のヘテロアリール」と同義である。「5員または6員のヘテロアリールチオ基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、ピラゾイルチオ基、トリアゾイルチオ基、チアゾイルチオ基、チアジアゾイルチオ基、ピリジルチオ基、ピリダゾイルチオ基等が挙げられる。
「4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基」の4〜10員の非アリールヘテロ環部分は、上記「4〜10員の非アリールヘテロ環」と同義である。「4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基」として、好ましくは、「4〜6員の非アリールヘテロ環チオ基」である。「4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えばテトラヒドロピラニルチオ基、ピペリジニルチオ基等が挙げられる。
「C1−6アルキルカルボニル基」とは、上記「C1−6アルキル基」で置換されたカルボニル基を意味する。「C1−6アルキルカルボニル基」として、好ましくは、「C1−4アルキルカルボニル基」である。「C1−6アルキルカルボニル基」の具体例として、これらに限定されないが、例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基等が挙げられる。
「C3−10脂環式カルボニル基」とは、上記「C3−10脂環式基」で置換されたカルボニル基を意味する。「C3−10脂環式カルボニル基」として、好ましくは、「C3−6脂環式カルボニル基」である。「C3−10脂環式カルボニル基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えばシクロプロピルカルボニル基、シクロペンチルカルボニル基等が挙げられる。
「C6−10アリールカルボニル基」とは、上記「C6−10アリール」で置換されたカルボニル基を意味する。「C6−10アリールカルボニル基」として、好ましくは、「C6またはC10のアリールカルボニル基」である。「C6−10アリールカルボニル基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えばベンゾイル基、1−ナフチルカルボニル基、2−ナフチルカルボニル基等が挙げられる。
「5員または6員のヘテロアリールカルボニル基」とは、上記「5員または6員のヘテロアリール」で置換されたカルボニル基を意味する。「5員または6員のヘテロアリールカルボニル基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えばピラゾイルカルボニル基、トリアゾイルカルボニル基、チアゾイルカルボニル基、チアジアゾイルカルボニル基、ピリジルカルボニル基、ピリダゾイルカルボニル基等が挙げられる。
「4〜10員の非アリールヘテロ環カルボニル基」とは、上記「4〜10員の非アリールヘテロ環」で置換されたカルボニル基を意味する。「4〜10員の非アリールヘテロ環カルボニル基」として、好ましくは、「4〜6員の非アリールヘテロ環カルボニル基」である。「4〜10員の非アリールヘテロ環カルボニル基」の具体例としては、これらに限定されないが、アゼチジニルカルボニル基、ピロリジニルカルボニル基、ピペリジニルカルボニル基、モルホリニルカルボニル基等が挙げられる。
「C1−6アルキルスルホニル基」とは、上記「C1−6アルキル基」で置換されたスルホニル基を意味する。「C1−6アルキルスルホニル基」として、好ましくは「C1−4アルキルスルホニル基」である。「C1−6アルキルスルホニル基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えばメチルスルホニル基、プロピオニルスルホニル基、ブチリルスルホニル基等が挙げられる。
「C3−10脂環式スルホニル基」とは、上記「C3−10脂環式基」で置換されたスルホニル基を意味する。「C3−10脂環式スルホニル基」として、好ましくは「C3−6脂環式スルホニル基」である。「C3−10脂環式スルホニル基」の具体例としては、これらに限定されないが、例えばシクロプロピルスルホニル基、シクロブチルスルホニル基、シクロペンチルスルホニル基、シクロヘキシルスルホニル基等が挙げられる。
「C6−10アリールスルホニル基」とは、上記「C6−10アリール」で置換されたスルホニル基を意味する。「C6−10アリールスルホニル基」として、好ましくは「C6またはC10のアリールスルホニル基」である。「C6−10アリールスルホニル基」の具体例としては、これらに限定されないが、フェニルスルホニル基、1−ナフチルスルホニル基、2−ナフチルスルホニル基等が挙げられる。
「5員または6員のヘテロアリールスルホニル基」とは、上記「5員または6員のヘテロアリール」で置換されたスルホニル基を意味する。「5員または6員のヘテロアリールスルホニル基」の具体例としては、ピラゾイルスルホニル基、トリアゾイルスルホニル基、チアゾイルスルホニル基、チアジアゾイルスルホニル基、ピリジルスルホニル基、ピリダゾイルスルホニル基等が挙げられる。
「C1−6アルキレン基」とは、炭素数1から6の飽和炭化水素から2個の水素原子を除くことにより2価基になっている置換基を意味する。「C1−3アルキレン基」および「C2−4アルキレン基」は、炭素数1から3の、および炭素数2から4の飽和炭化水素から2個の水素原子を除くことにより2価基になっている置換基をそれぞれ意味する。
環Qの具体的な構造の記載において、波線と交わっている結合は、環Aとの結合を示す。環原子間の結合と交わっている結合については、その環原子を含む単環または縮合多環上の置換可能位置のいずれにも変数(例えばR5、R5aなど)が存在することを意味する。5+6員の縮合二環式環の5員環とA環が結合する場合には、例えば、
(式中のdは4である)は、
である。5+6員の縮合二環式環の6員環とA環が結合する場合には、例えば、
(式中のdは4である)は、
のいずれかであり、A環は6員環の環炭素原子と結合する。下付き文字dは、環Q上の化学的に結合可能な位置の数から環Aとの結合位置の数1を除いた、置換基(例えば、R5、R5a、R5b、R5c等)が置換可能な位置の数である。置換基R5aに括弧を付し、その下付き文字として記載する場合、R5a以外の基(例えば、R5b、R5c等)で置換された位置の数を除いて、d−1、d−2等と記載し、置換しているR5aの数を表す(上記の例では、d−1=4−1=3、およびd−2=4−2=2となる)。置換しているR5aの数が2以上となる場合にこの記載に従っており、置換しているR5aの数が1となる場合は、括弧や下付き文字は省略している。
環Qが非アリールヘテロ環と縮環構造を形成したヘテロアリールである場合の記載において(例えば、項17に記載された態様)、同一の基(環Q)にdとL4が存在する場合、L4は、一つの置換可能な、しかしR5a以外の基で置換された位置として数えることとする。例えば、
の場合には、式中の置換基が置換可能な位置の数dは7であり、置換基R5aに括弧を付し、その下付き文字として記載したd−5は、R5a以外の基で置換された位置の数が5であり(4個のR5cと1個のL4を合わせてカウントして5となる)、置換しているR5aの数は2となる(d−5=7−5=2となる)。
環Qが非アリールヘテロ環と縮環構造を形成したヘテロアリールである場合の記載において(例えば、項17に記載された態様)、同一の基(環Q)にdとL4が存在する場合、L4は、一つの置換可能な、しかしR5a以外の基で置換された位置として数えることとする。例えば、
「生物学的等価体(bioisostere)」は、医薬分子において、ある基(例えば、カルボキシル基)と生物学的に同じ役割を果たす他の部分構造(官能基)をいう(本発明においては、プロドラッグ構造も生物学的等価体の概念として含む)。「カルボン酸等価体」は、カルボン酸の生物学的等価体を意味する。当該カルボン酸等価体としては、これらに限定されないが、例えば−SO3H、−SO2NHR19a、−B(ORm1)2、−PO(ORm1)(ORm2)、−CONHR19a、−CONHSO2R19a、−CONR19aCN、−CONHNHSO2R19aおよび下記式(8A)、(8B)、(8C)、(8D)、(8E)、(8F)、(8G)、(8H)、(8I)、(8J)、(8K)、(8L)、(8M)、(8N)、(8O)、(8P)、(8Q)、(8R)、(8S)、(8T)、(8U)、(8V)および(8W)に示す置換基(該置換基の各々は、化学的に置換可能な位置において、同一または異なる、1〜3個のR19bでさらに置換されていてもよい)等が挙げられ、
[式(8V)および(8W)中、
Rsが、水素原子、C1−6アルキル基またはC3−10脂環式基(当該C1−6アルキル基またはC3−10脂環式基は、1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよい)のいずれかであり、
Rtが、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基は、1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよい)、C3−10脂環式基、C3−10脂環式オキシ基、フェニル基、フェノキシ基、ピリジル基またはピリジルオキシ基(当該C3−10脂環式基、C3−10脂環式オキシ基、フェニル基、フェノキシ基、ピリジル基、ピリジルオキシ基は、1〜5個のハロゲン原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基からなる群より選択される置換基で置換されていてもよい)のいずれかである]であり、
R19a、R19bは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−10アリール、5員または6員のヘテロアリール、または4〜10員の非アリールヘテロ環を表し、
Rm1は、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール、
5)5員または6員のヘテロアリール、または
6)4〜10員の非アリールヘテロ環
のいずれかを表し(但し、上記2)から6)の各置換基は置換されていてもよい)、
ただし、Rm1が酸素原子を介してホウ素原子に結合している場合、二つのRm1がC2−4アルキレンとして、ホウ素原子、および二つの酸素原子と一緒になって、5〜7員の非アリールヘテロ環(該非アリールヘテロ環はアルキレン部が置換されていてもよい)
を形成していてもよく、
Rm2は、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、または置換されていてもよいC3−10脂環式基を表す。
ここで好ましくは、
Rsが、水素原子またはC1−6アルキル基であり、
Rtが、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C3−10脂環式基またはC3−10脂環式オキシ基のいずれかである。
あるいは、ここで好ましくは、
R19a、R19bが、各々独立して、同一または異なって、水素原子、水酸基、またはC1−6アルキル基である。
また、ここで好ましくは、Rm1、Rm2は、各々独立して、同一または異なって、水素原子、C1−6アルキル基、またはC3−10脂環式基である。
Rsが、水素原子、C1−6アルキル基またはC3−10脂環式基(当該C1−6アルキル基またはC3−10脂環式基は、1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよい)のいずれかであり、
Rtが、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基(当該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基は、1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよい)、C3−10脂環式基、C3−10脂環式オキシ基、フェニル基、フェノキシ基、ピリジル基またはピリジルオキシ基(当該C3−10脂環式基、C3−10脂環式オキシ基、フェニル基、フェノキシ基、ピリジル基、ピリジルオキシ基は、1〜5個のハロゲン原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基からなる群より選択される置換基で置換されていてもよい)のいずれかである]であり、
R19a、R19bは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−10アリール、5員または6員のヘテロアリール、または4〜10員の非アリールヘテロ環を表し、
Rm1は、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール、
5)5員または6員のヘテロアリール、または
6)4〜10員の非アリールヘテロ環
のいずれかを表し(但し、上記2)から6)の各置換基は置換されていてもよい)、
ただし、Rm1が酸素原子を介してホウ素原子に結合している場合、二つのRm1がC2−4アルキレンとして、ホウ素原子、および二つの酸素原子と一緒になって、5〜7員の非アリールヘテロ環(該非アリールヘテロ環はアルキレン部が置換されていてもよい)
を形成していてもよく、
Rm2は、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、または置換されていてもよいC3−10脂環式基を表す。
ここで好ましくは、
Rsが、水素原子またはC1−6アルキル基であり、
Rtが、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C3−10脂環式基またはC3−10脂環式オキシ基のいずれかである。
あるいは、ここで好ましくは、
R19a、R19bが、各々独立して、同一または異なって、水素原子、水酸基、またはC1−6アルキル基である。
また、ここで好ましくは、Rm1、Rm2は、各々独立して、同一または異なって、水素原子、C1−6アルキル基、またはC3−10脂環式基である。
本発明化合物の一態様は、下記式(1a)または(1b):
で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩として例示できる。式(1a)および(1b)中、
Gは、酸素原子、硫黄原子、または−NRa1−であり、
Xは、水酸基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、または−NRa2Rb1であり、
Ra1、Ra2およびRb1は、各々独立して、同一または異なって、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール
5)5員または6員のヘテロアリール、
6)4〜10員の非アリールヘテロ環、
7)C1−6アルキルカルボニル基、
8)C3−10脂環式カルボニル基、
9)C6−10アリールカルボニル基、
10)5員または6員のヘテロアリールカルボニル基、
11)C1−6アルキルスルホニル基、
12)C3−10脂環式スルホニル基、
13)C6−10アリールスルホニル基、
14)5員または6員のヘテロアリールスルホニル基、または
15)−ORc1、
のいずれかであり(但し、上記2)から14)の各置換基は置換されていてもよい)であり、
ここにおいて、Ra2およびRb1は、それらが一緒になって置換されていてもよい4〜10員の含窒素非アリールヘテロ環を形成していてもよく、
Rc1は、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール、
5)5員または6員のヘテロアリール、または
6)4〜10員の非アリールヘテロ環
のいずれかであり(但し、上記2)から6)の各置換基は置換されていてもよい)、
L1は、単結合、酸素原子、硫黄原子、−SO−、−SO2−、−NRd−、−NRdC(=O)−、または−NRdSO2−であり、
L2は、単結合、または置換されていてもよいC1−6アルキレン基であり、
Zは、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)カルボキシル基、
5)C3−10脂環式基、
6)C6−10アリール、
7)5員または6員のヘテロアリール、
8)4〜10員の非アリールヘテロ環、
9)C1−6アルコキシ基、
10)C3−10脂環式オキシ基、
11)C6−10アリールオキシ基、
12)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
13)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
14)C1−6アルキルチオ基、
15)C3−10脂環式チオ基、
16)C6−10アリールチオ基、
17)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
18)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基、
(但し、上記5)から18)の各置換基は置換されていてもよい)
19)−SO2−NRe1Rf1、
20)−NRe1−C(=O)ORf1、
21)−NRg1−C(=O)NRe1Rf1、
22)−NRe1−C(=S)Rf1、
23)−NRe1−C(=S)ORf1、
24)−NRg1−C(=S)NRe1Rf1、
25)−NRg1−CRe1(=NRf1)、
26)−NRg1−CRe1(=N−ORf1)、
27)−NRh1−C(=NRg1)NRe1Rf1、
28)−NRh1−C(=N−ORg1)NRe1Rf1、
29)−NRi1−C(=NRh1)NRg1−NRe1Rf1、
30)−NRi1−C(=N−ORh1)NRg1−NRe1Rf1、
31)−NRe1−SO2−Rf1、
32)−NRg1−SO2−NRe1Rf1、
33)−C(=O)ORe1、
34)−C(=S)ORe1、
35)−C(=S)NRe1Rf1、
36)−C(=S)NRe1ORf1、
37)−C(=S)NRg1−NRe1Rf1、
38)−C(=NRe1)Rf1、
39)−C(=N−ORe1)Rf1、
40)−C(=NRh1)NRg1−NRe1Rf1、
41)−C(=N−ORh1)NRg1−NRe1Rf1、
42)−NRe1Rf1、
43)−NRg1−NRe1Rf1、
44)−NRe1ORf1、
45)−NRe1−C(=O)Rf1、
46)−C(=O)NRe1Rf1、
47)−C(=O)NRe1ORf1、
48)−C(=O)NRg1−NRe1Rf1、
49)−C(=O)Re1、
50)−C(=NRg1)NRe1Rf1、または
51)−C(=N−ORh1)NRe1Rf1
のいずれかであり、
R1、R2およびR3のうちのいずれか一つは、下記式(2):
〔式(2)中、
Yは、酸素原子、硫黄原子、または−NRj−であり、
環Aは、置換されていてもよい4〜20員の非アリールヘテロ環であり、
環Qは、5〜10員のヘテロアリールまたはC6−10アリールであり、
下付き文字dは、環Q上の置換可能な位置の数であり、
各R5は独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン原子、
5)カルボキシル基、
6)C1−6アルキル基、
7)C3−10脂環式基、
8)C6−10アリール、
9)5員または6員のヘテロアリール、
10)4〜10員の非アリールヘテロ環、
11)C1−6アルコキシ基、
12)C3−10脂環式オキシ基、
13)C6−10アリールオキシ基、
14)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
15)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
16)C1−6アルキルチオ基、
17)C3−10脂環式チオ基、
18)C6−10アリールチオ基、
19)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
20)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基、
(但し、上記5)から20)の各置換基は置換されていてもよい)
21)−SO2−NRe2Rf2、
22)−NRe2−C(=O)ORf2、
23)−NRg2−C(=O)NRe2Rf2、
24)−NRe2−C(=S)Rf2、
25)−NRe2−C(=S)ORf2、
26)−NRg2−C(=S)NRe2Rf2、
27)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
28)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
29)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
30)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
31)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
32)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
33)−NRe2−SO2−Rf2、
34)−NRg2−SO2−NRe2Rf2、
35)−C(=O)ORe2、
36)−C(=S)ORe2、
37)−C(=S)NRe2Rf2、
38)−C(=S)NRe2ORf2、
39)−C(=S)NRg2−NRe2Rf2、
40)−C(=NRe2)Rf2、
41)−C(=N−ORe2)Rf2、
42)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
43)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
44)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
45)−NRe2Rf2、
46)−NRg2−NRe2Rf2、
47)−NRe2ORf2、
48)−NRe2−C(=O)Rf2、
49)−C(=O)NRe2Rf2、
50)−C(=O)NRe2ORf2、
51)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
52)−C(=O)Re3、および
53)−C(=N−ORh2)−NRe2Rf2
からなる群より選択される〕で表される基であり、あるいは二つのR5が環Q内の隣接した原子上にそれぞれ置換している場合、二つの該R5が一緒になってさらにC5−9脂環式基との縮環構造、もしくは5〜9員の非アリールヘテロ環との縮環構造を形成していてもよく、
(R1、R2およびR3のうち式(2)の構造をとらない)残りの二つは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、置換されていてもよいC1−6アルキルチオ基、置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリール、または−NRa3Rb2であり、
Rd、Re1、Re2、Re3、Rf1、Rf2、Rg1、Rg2、Rh1、Rh2、Ri1、Ri2およびRjは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−10脂環式基、置換されていてもよいC6−10アリール、置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリール、または置換されていてもよい4〜10員の非アリールヘテロ環であり、
Re1とRf1またはRe2とRf2の組み合わせは、同一窒素原子に結合する場合、それらが一緒になって置換されていてもよい4〜10員の含窒素非アリールヘテロ環を形成していてもよく、
R4は、
1)−C(=O)R8、
2)−SO2−L6−R8
(上記1)および2)の式中、R8は、−NRa5Rb4、−NRa5−L7−B(ORm1)2、−ORm1、または置換されていてもよいC1−6アルキル基であり、L6は、単結合、または−NRa6−である)、
3)−NRa4Rb3、
4)−B(ORm1)2、
5)−PO(ORm1)(ORm2)、
6)置換されていてもよい5員のヘテロアリール、
7)置換されてもよい5員の非アリールヘテロ環、または
8)1)から7)のいずれかの生物学的等価体
(但し、上記2)、4)、5)および6)の式は、カルボン酸等価体を含み、8)はこれらを重複して含んでもよい)
のいずれかであり、
Ra3、Ra4、Ra5、Ra6、Rb2、Rb3およびRb4は、各々独立して、同一または異なって、前記Ra1、Ra2およびRb1と同じ定義であり、ここにおいて、Ra3とRb2、Ra4とRb3またはRa5とRb4の組み合わせが同一の窒素原子に結合する場合は、それらが一緒になって置換されていてもよい4〜10員の含窒素非アリールヘテロ環を形成していてもよく、
Rm1は、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール、
5)5員または6員のヘテロアリール、または
6)4〜10員の非アリールヘテロ環
のいずれかであり(但し、上記2)から6)の各置換基は置換されていてもよい)、
ただし、Rm1が酸素原子を介してホウ素原子に結合している場合、二つのRm1がC2−4アルキレンとして、ホウ素原子、および二つの酸素原子と一緒になって、5〜7員の非アリールヘテロ環(該非アリールヘテロ環はアルキレン部が置換されていてもよい)を形成していてもよく、
Rm2は、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、または置換されていてもよいC3−10脂環式基であり、
L7は、置換されていてもよいC1−3アルキレン基である。
Gは、酸素原子、硫黄原子、または−NRa1−であり、
Xは、水酸基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、または−NRa2Rb1であり、
Ra1、Ra2およびRb1は、各々独立して、同一または異なって、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール
5)5員または6員のヘテロアリール、
6)4〜10員の非アリールヘテロ環、
7)C1−6アルキルカルボニル基、
8)C3−10脂環式カルボニル基、
9)C6−10アリールカルボニル基、
10)5員または6員のヘテロアリールカルボニル基、
11)C1−6アルキルスルホニル基、
12)C3−10脂環式スルホニル基、
13)C6−10アリールスルホニル基、
14)5員または6員のヘテロアリールスルホニル基、または
15)−ORc1、
のいずれかであり(但し、上記2)から14)の各置換基は置換されていてもよい)であり、
ここにおいて、Ra2およびRb1は、それらが一緒になって置換されていてもよい4〜10員の含窒素非アリールヘテロ環を形成していてもよく、
Rc1は、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール、
5)5員または6員のヘテロアリール、または
6)4〜10員の非アリールヘテロ環
のいずれかであり(但し、上記2)から6)の各置換基は置換されていてもよい)、
L1は、単結合、酸素原子、硫黄原子、−SO−、−SO2−、−NRd−、−NRdC(=O)−、または−NRdSO2−であり、
L2は、単結合、または置換されていてもよいC1−6アルキレン基であり、
Zは、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)カルボキシル基、
5)C3−10脂環式基、
6)C6−10アリール、
7)5員または6員のヘテロアリール、
8)4〜10員の非アリールヘテロ環、
9)C1−6アルコキシ基、
10)C3−10脂環式オキシ基、
11)C6−10アリールオキシ基、
12)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
13)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
14)C1−6アルキルチオ基、
15)C3−10脂環式チオ基、
16)C6−10アリールチオ基、
17)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
18)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基、
(但し、上記5)から18)の各置換基は置換されていてもよい)
19)−SO2−NRe1Rf1、
20)−NRe1−C(=O)ORf1、
21)−NRg1−C(=O)NRe1Rf1、
22)−NRe1−C(=S)Rf1、
23)−NRe1−C(=S)ORf1、
24)−NRg1−C(=S)NRe1Rf1、
25)−NRg1−CRe1(=NRf1)、
26)−NRg1−CRe1(=N−ORf1)、
27)−NRh1−C(=NRg1)NRe1Rf1、
28)−NRh1−C(=N−ORg1)NRe1Rf1、
29)−NRi1−C(=NRh1)NRg1−NRe1Rf1、
30)−NRi1−C(=N−ORh1)NRg1−NRe1Rf1、
31)−NRe1−SO2−Rf1、
32)−NRg1−SO2−NRe1Rf1、
33)−C(=O)ORe1、
34)−C(=S)ORe1、
35)−C(=S)NRe1Rf1、
36)−C(=S)NRe1ORf1、
37)−C(=S)NRg1−NRe1Rf1、
38)−C(=NRe1)Rf1、
39)−C(=N−ORe1)Rf1、
40)−C(=NRh1)NRg1−NRe1Rf1、
41)−C(=N−ORh1)NRg1−NRe1Rf1、
42)−NRe1Rf1、
43)−NRg1−NRe1Rf1、
44)−NRe1ORf1、
45)−NRe1−C(=O)Rf1、
46)−C(=O)NRe1Rf1、
47)−C(=O)NRe1ORf1、
48)−C(=O)NRg1−NRe1Rf1、
49)−C(=O)Re1、
50)−C(=NRg1)NRe1Rf1、または
51)−C(=N−ORh1)NRe1Rf1
のいずれかであり、
R1、R2およびR3のうちのいずれか一つは、下記式(2):
Yは、酸素原子、硫黄原子、または−NRj−であり、
環Aは、置換されていてもよい4〜20員の非アリールヘテロ環であり、
環Qは、5〜10員のヘテロアリールまたはC6−10アリールであり、
下付き文字dは、環Q上の置換可能な位置の数であり、
各R5は独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン原子、
5)カルボキシル基、
6)C1−6アルキル基、
7)C3−10脂環式基、
8)C6−10アリール、
9)5員または6員のヘテロアリール、
10)4〜10員の非アリールヘテロ環、
11)C1−6アルコキシ基、
12)C3−10脂環式オキシ基、
13)C6−10アリールオキシ基、
14)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
15)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
16)C1−6アルキルチオ基、
17)C3−10脂環式チオ基、
18)C6−10アリールチオ基、
19)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
20)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基、
(但し、上記5)から20)の各置換基は置換されていてもよい)
21)−SO2−NRe2Rf2、
22)−NRe2−C(=O)ORf2、
23)−NRg2−C(=O)NRe2Rf2、
24)−NRe2−C(=S)Rf2、
25)−NRe2−C(=S)ORf2、
26)−NRg2−C(=S)NRe2Rf2、
27)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
28)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
29)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
30)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
31)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
32)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
33)−NRe2−SO2−Rf2、
34)−NRg2−SO2−NRe2Rf2、
35)−C(=O)ORe2、
36)−C(=S)ORe2、
37)−C(=S)NRe2Rf2、
38)−C(=S)NRe2ORf2、
39)−C(=S)NRg2−NRe2Rf2、
40)−C(=NRe2)Rf2、
41)−C(=N−ORe2)Rf2、
42)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
43)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
44)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
45)−NRe2Rf2、
46)−NRg2−NRe2Rf2、
47)−NRe2ORf2、
48)−NRe2−C(=O)Rf2、
49)−C(=O)NRe2Rf2、
50)−C(=O)NRe2ORf2、
51)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
52)−C(=O)Re3、および
53)−C(=N−ORh2)−NRe2Rf2
からなる群より選択される〕で表される基であり、あるいは二つのR5が環Q内の隣接した原子上にそれぞれ置換している場合、二つの該R5が一緒になってさらにC5−9脂環式基との縮環構造、もしくは5〜9員の非アリールヘテロ環との縮環構造を形成していてもよく、
(R1、R2およびR3のうち式(2)の構造をとらない)残りの二つは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、置換されていてもよいC1−6アルキルチオ基、置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリール、または−NRa3Rb2であり、
Rd、Re1、Re2、Re3、Rf1、Rf2、Rg1、Rg2、Rh1、Rh2、Ri1、Ri2およびRjは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−10脂環式基、置換されていてもよいC6−10アリール、置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリール、または置換されていてもよい4〜10員の非アリールヘテロ環であり、
Re1とRf1またはRe2とRf2の組み合わせは、同一窒素原子に結合する場合、それらが一緒になって置換されていてもよい4〜10員の含窒素非アリールヘテロ環を形成していてもよく、
R4は、
1)−C(=O)R8、
2)−SO2−L6−R8
(上記1)および2)の式中、R8は、−NRa5Rb4、−NRa5−L7−B(ORm1)2、−ORm1、または置換されていてもよいC1−6アルキル基であり、L6は、単結合、または−NRa6−である)、
3)−NRa4Rb3、
4)−B(ORm1)2、
5)−PO(ORm1)(ORm2)、
6)置換されていてもよい5員のヘテロアリール、
7)置換されてもよい5員の非アリールヘテロ環、または
8)1)から7)のいずれかの生物学的等価体
(但し、上記2)、4)、5)および6)の式は、カルボン酸等価体を含み、8)はこれらを重複して含んでもよい)
のいずれかであり、
Ra3、Ra4、Ra5、Ra6、Rb2、Rb3およびRb4は、各々独立して、同一または異なって、前記Ra1、Ra2およびRb1と同じ定義であり、ここにおいて、Ra3とRb2、Ra4とRb3またはRa5とRb4の組み合わせが同一の窒素原子に結合する場合は、それらが一緒になって置換されていてもよい4〜10員の含窒素非アリールヘテロ環を形成していてもよく、
Rm1は、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール、
5)5員または6員のヘテロアリール、または
6)4〜10員の非アリールヘテロ環
のいずれかであり(但し、上記2)から6)の各置換基は置換されていてもよい)、
ただし、Rm1が酸素原子を介してホウ素原子に結合している場合、二つのRm1がC2−4アルキレンとして、ホウ素原子、および二つの酸素原子と一緒になって、5〜7員の非アリールヘテロ環(該非アリールヘテロ環はアルキレン部が置換されていてもよい)を形成していてもよく、
Rm2は、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、または置換されていてもよいC3−10脂環式基であり、
L7は、置換されていてもよいC1−3アルキレン基である。
いくつかの実施形態において、L1は、単結合、酸素原子、硫黄原子、−SO−、−SO2−、−NRd−、−NRdC(=O)−、または−NRdSO2−である。前記Rdは、本明細書中に定義されるとおりである。一実施形態において、L1は単結合である。
いくつかの実施形態において、L2は、単結合、または置換されていてもよいC1−6アルキレン基である。一実施形態において、L2は単結合である。
いくつかの実施形態において、Zは、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)カルボキシル基、
5)C3−10脂環式基、
6)C6−10アリール、
7)5員または6員のヘテロアリール、
8)4〜10員の非アリールヘテロ環、
9)C1−6アルコキシ基、
10)C3−10脂環式オキシ基、
11)C6−10アリールオキシ基、
12)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
13)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
14)C1−6アルキルチオ基、
15)C3−10脂環式チオ基、
16)C6−10アリールチオ基、
17)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
18)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基、
(但し、上記5)から18)の各置換基は置換されていてもよい)
19)−SO2−NRe1Rf1、
20)−NRe1−C(=O)ORf1、
21)−NRg1−C(=O)NRe1Rf1、
22)−NRe1−C(=S)Rf1、
23)−NRe1−C(=S)ORf1、
24)−NRg1−C(=S)NRe1Rf1、
25)−NRg1−CRe1(=NRf1)、
26)−NRg1−CRe1(=N−ORf1)、
27)−NRh1−C(=NRg1)NRe1Rf1、
28)−NRh1−C(=N−ORg1)NRe1Rf1、
29)−NRi1−C(=NRh1)NRg1−NRe1Rf1、
30)−NRi1−C(=N−ORh1)NRg1−NRe1Rf1、
31)−NRe1−SO2−Rf1、
32)−NRg1−SO2−NRe1Rf1、
33)−C(=O)ORe1、
34)−C(=S)ORe1、
35)−C(=S)NRe1Rf1、
36)−C(=S)NRe1ORf1、
37)−C(=S)NRg1−NRe1Rf1、
38)−C(=NRe1)Rf1、
39)−C(=N−ORe1)Rf1、
40)−C(=NRh1)NRg1−NRe1Rf1、
41)−C(=N−ORh1)NRg1−NRe1Rf1、
42)−NRe1Rf1、
43)−NRg1−NRe1Rf1、
44)−NRe1ORf1、
45)−NRe1−C(=O)Rf1、
46)−C(=O)NRe1Rf1、
47)−C(=O)NRe1ORf1、
48)−C(=O)NRg1−NRe1Rf1、
49)−C(=O)Re1
50)−C(=NRg1)NRe1Rf1、または
51)−C(=N−ORh1)NRe1Rf1
のいずれかである。前記Re1、Rf1、Rg1およびRh1は、本明細書中に定義されるとおりである。一実施形態において、Zは水素原子である。あるいは別の一実施形態において、Zは置換されてもよいC1−6アルキルチオ基である。
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)カルボキシル基、
5)C3−10脂環式基、
6)C6−10アリール、
7)5員または6員のヘテロアリール、
8)4〜10員の非アリールヘテロ環、
9)C1−6アルコキシ基、
10)C3−10脂環式オキシ基、
11)C6−10アリールオキシ基、
12)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
13)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
14)C1−6アルキルチオ基、
15)C3−10脂環式チオ基、
16)C6−10アリールチオ基、
17)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
18)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基、
(但し、上記5)から18)の各置換基は置換されていてもよい)
19)−SO2−NRe1Rf1、
20)−NRe1−C(=O)ORf1、
21)−NRg1−C(=O)NRe1Rf1、
22)−NRe1−C(=S)Rf1、
23)−NRe1−C(=S)ORf1、
24)−NRg1−C(=S)NRe1Rf1、
25)−NRg1−CRe1(=NRf1)、
26)−NRg1−CRe1(=N−ORf1)、
27)−NRh1−C(=NRg1)NRe1Rf1、
28)−NRh1−C(=N−ORg1)NRe1Rf1、
29)−NRi1−C(=NRh1)NRg1−NRe1Rf1、
30)−NRi1−C(=N−ORh1)NRg1−NRe1Rf1、
31)−NRe1−SO2−Rf1、
32)−NRg1−SO2−NRe1Rf1、
33)−C(=O)ORe1、
34)−C(=S)ORe1、
35)−C(=S)NRe1Rf1、
36)−C(=S)NRe1ORf1、
37)−C(=S)NRg1−NRe1Rf1、
38)−C(=NRe1)Rf1、
39)−C(=N−ORe1)Rf1、
40)−C(=NRh1)NRg1−NRe1Rf1、
41)−C(=N−ORh1)NRg1−NRe1Rf1、
42)−NRe1Rf1、
43)−NRg1−NRe1Rf1、
44)−NRe1ORf1、
45)−NRe1−C(=O)Rf1、
46)−C(=O)NRe1Rf1、
47)−C(=O)NRe1ORf1、
48)−C(=O)NRg1−NRe1Rf1、
49)−C(=O)Re1
50)−C(=NRg1)NRe1Rf1、または
51)−C(=N−ORh1)NRe1Rf1
のいずれかである。前記Re1、Rf1、Rg1およびRh1は、本明細書中に定義されるとおりである。一実施形態において、Zは水素原子である。あるいは別の一実施形態において、Zは置換されてもよいC1−6アルキルチオ基である。
好ましい実施形態において、Z−L2−L1は水素原子である。あるいは別の実施形態において、Z−L2−L1は置換されてもよいC1−6アルキルチオ基である
いくつかの実施形態において、Gは、酸素原子、硫黄原子、または−NRa1−である。一実施形態において、Gは、酸素原子または硫黄原子である。好ましい実施形態において、Gは、酸素原子である。前記Ra1は、本明細書中に定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、Xは、水酸基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、または−NRa2Rb1である。一実施形態において、Xは、水酸基、または置換されていてもよいC1−6アルコキシ基である。好ましい実施形態において、Xは、水酸基である。前記Ra2およびRb1は、本明細書中に定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、R1、R2およびR3のうちのいずれか一つは、下記式(2):
[式(2)中、
Yは、酸素原子、硫黄原子、または−NRj−であり、
環Aは、置換されていてもよい4〜20員の非アリールヘテロ環であり、
環Qは、5〜10員のヘテロアリールまたはC6−10アリールであり、
下付き文字dは、環Q上の置換可能な位置の数であり、
各R5は独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン原子、
5)カルボキシル基、
6)C1−4アルキル基、
7)C3−10脂環式基、
8)C6−10アリール、
9)5員または6員のヘテロアリール、
10)4〜10員の非アリールヘテロ環、
11)C1−6アルコキシ基、
12)C3−10脂環式オキシ基、
13)C6−10アリールオキシ基、
14)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
15)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
16)C1−6アルキルチオ基、
17)C3−10脂環式チオ基、
18)C6−10アリールチオ基、
19)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
20)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基、
(但し、上記5)から19)の各置換基は置換されていてもよい)
21)−SO2−NRe2Rf2、
22)−NRe2−C(=O)ORf2、
23)−NRg2−C(=O)NRe2Rf2、
24)−NRe2−C(=S)Rf2、
25)−NRe2−C(=S)ORf2、
26)−NRg2−C(=S)NRe2Rf2、
27)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
28)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
29)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
30)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
31)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
32)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
33)−NRe2−SO2−Rf2、
34)−NRg2−SO2−NRe2Rf2、
35)−C(=O)ORe2、
36)−C(=S)ORe2、
37)−C(=S)NRe2Rf2、
38)−C(=S)NRe2ORf2、
39)−C(=S)NRg2−NRe2Rf2、
40)−C(=NRe2)Rf2、
41)−C(=N−ORe2)Rf2、
42)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
43)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
44)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
45)−NRe2Rf2、
46)−NRg2−NRe2Rf2、
47)−NRe2ORf2、
48)−NRe2−C(=O)Rf2、
49)−C(=O)NRe2Rf2、
50)−C(=O)NRe2ORf2、
51)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
52)−C(=O)Re3、および
53)−C(=N−ORh2)−NRe2Rf2
からなる群より選択される]で表される基であり、あるいは二つのR5が環Q内の隣接した原子上にそれぞれ置換している場合、二つの該R5が一緒になってさらにC5−9脂環式基との縮環構造、もしくは5〜9員の非アリールヘテロ環との縮環構造を形成していてもよく、
(R1、R2およびR3のうち式(2)の構造をとらない)残りの二つは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、置換されていてもよいC1−6アルキルチオ基、置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリール、または−NRa3Rb2であり、ここで、Ra3およびRb2は本明細書中に定義されるとおりであり、Rd、Re1、Re2、Re3、Rf1、Rf2、Rg1、Rg2、Rh1、Rh2、Ri1、Ri2およびRjは、本明細書中に定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、R5は、本明細書中に定義されるR5aおよび/またはR5bであってもよい。
Yは、酸素原子、硫黄原子、または−NRj−であり、
環Aは、置換されていてもよい4〜20員の非アリールヘテロ環であり、
環Qは、5〜10員のヘテロアリールまたはC6−10アリールであり、
下付き文字dは、環Q上の置換可能な位置の数であり、
各R5は独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン原子、
5)カルボキシル基、
6)C1−4アルキル基、
7)C3−10脂環式基、
8)C6−10アリール、
9)5員または6員のヘテロアリール、
10)4〜10員の非アリールヘテロ環、
11)C1−6アルコキシ基、
12)C3−10脂環式オキシ基、
13)C6−10アリールオキシ基、
14)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
15)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
16)C1−6アルキルチオ基、
17)C3−10脂環式チオ基、
18)C6−10アリールチオ基、
19)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
20)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基、
(但し、上記5)から19)の各置換基は置換されていてもよい)
21)−SO2−NRe2Rf2、
22)−NRe2−C(=O)ORf2、
23)−NRg2−C(=O)NRe2Rf2、
24)−NRe2−C(=S)Rf2、
25)−NRe2−C(=S)ORf2、
26)−NRg2−C(=S)NRe2Rf2、
27)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
28)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
29)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
30)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
31)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
32)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
33)−NRe2−SO2−Rf2、
34)−NRg2−SO2−NRe2Rf2、
35)−C(=O)ORe2、
36)−C(=S)ORe2、
37)−C(=S)NRe2Rf2、
38)−C(=S)NRe2ORf2、
39)−C(=S)NRg2−NRe2Rf2、
40)−C(=NRe2)Rf2、
41)−C(=N−ORe2)Rf2、
42)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
43)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
44)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
45)−NRe2Rf2、
46)−NRg2−NRe2Rf2、
47)−NRe2ORf2、
48)−NRe2−C(=O)Rf2、
49)−C(=O)NRe2Rf2、
50)−C(=O)NRe2ORf2、
51)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
52)−C(=O)Re3、および
53)−C(=N−ORh2)−NRe2Rf2
からなる群より選択される]で表される基であり、あるいは二つのR5が環Q内の隣接した原子上にそれぞれ置換している場合、二つの該R5が一緒になってさらにC5−9脂環式基との縮環構造、もしくは5〜9員の非アリールヘテロ環との縮環構造を形成していてもよく、
(R1、R2およびR3のうち式(2)の構造をとらない)残りの二つは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、置換されていてもよいC1−6アルキルチオ基、置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリール、または−NRa3Rb2であり、ここで、Ra3およびRb2は本明細書中に定義されるとおりであり、Rd、Re1、Re2、Re3、Rf1、Rf2、Rg1、Rg2、Rh1、Rh2、Ri1、Ri2およびRjは、本明細書中に定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、R5は、本明細書中に定義されるR5aおよび/またはR5bであってもよい。
一実施形態において、R1、R2およびR3のうち一つが式(2)で表されるとき、R1、R2およびR3のうち式(2)の構造をとらない残りの二つは、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、およびトリフルオロメトキシからなる群より選択される。好ましい実施形態において、R3が式(2)で表され、R1およびR2は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、およびトリフルオロメトキシからなる群より選択される。
あるいはR3が式(2)で表される、一つの好ましい実施形態において、
R1、およびR2は、各々独立して、同一または異なって、好ましくは、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、
3)C1−6アルキル基、
4)C1−6アルコキシ基、および
5)C1−6アルキルチオ基
(但し、上記3)から5)の各置換基はハロゲン原子で置換されていてもよい)
からなる群より選択され、
より好ましくは、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、および
3)ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
からなる群より選択され、
さらに好ましくは、
R1およびR2がともに、水素原子であってもよい。
あるいはR3が式(2)で表される、一つの好ましい実施形態において、
R1、およびR2は、各々独立して、同一または異なって、好ましくは、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、
3)C1−6アルキル基、
4)C1−6アルコキシ基、および
5)C1−6アルキルチオ基
(但し、上記3)から5)の各置換基はハロゲン原子で置換されていてもよい)
からなる群より選択され、
より好ましくは、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、および
3)ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
からなる群より選択され、
さらに好ましくは、
R1およびR2がともに、水素原子であってもよい。
いくつかの実施形態において、Yは、酸素原子、硫黄原子、または−NRj−である。一実施形態において、Yは、酸素原子または硫黄原子である。好ましい実施形態において、Yは、酸素原子である。前記Rjは、本明細書中に定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、環Aは、置換されていてもよい4〜20員の非アリールヘテロ環である。一実施形態において、環Aは、置換されていてもよい4〜10員の非アリールヘテロ環である。一実施形態において、環Aは、置換されていてもよい4〜7員の非アリールヘテロ環である。一実施形態において、環Aは、置換されていてもよい4〜6員の非アリールヘテロ環である。一実施形態において、環Aは、置換されていてもよいアゼチジン環である。当該実施形態における、ある特定の実施形態において、環Aは、
であり、ここで、R6はアゼチジン環上の置換基を表し、R5と同様の定義であり、波線と直交する結合はYとの結合を示し、*を付した結合は環Qとの結合を示す。ある好ましい実施形態において、R6は、各々独立して、同一または異なって、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、
3)C1−6アルキル基、
4)C1−6アルコキシ基
(但し、上記3)および4)の各置換基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい)からなる群より選択され、
より好ましい実施形態において、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、および
3)ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
からなる群より選択され、
最も好ましくは、
水素原子である。
ある特定の実施形態において、環Aは、
であり、ここで、mは1、2または3であり、nは1、2または3であり、m+nは2、3、4または5であり、波線と直交する結合はYとの結合を示し、*を付した結合は環Qとの結合を示す。一実施形態において、m+nは2、3または4である。一実施形態において、m+nは2または3である。好ましい実施形態において、m+nは2である。より好ましい実施形態において、m=1かつn=1である。
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、
3)C1−6アルキル基、
4)C1−6アルコキシ基
(但し、上記3)および4)の各置換基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい)からなる群より選択され、
より好ましい実施形態において、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、および
3)ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
からなる群より選択され、
最も好ましくは、
水素原子である。
ある特定の実施形態において、環Aは、
いくつかの実施形態において、各R5は、独立して、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、−NRe2Rf2、ハロゲン原子、−CN(シアノ基)、−OH(水酸基)、−COOH(カルボキシル基)、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルチオ基、−SO2−NRe2Rf2、−C(=N−ORe2)Rf2、−C(=NRh2)−NRe2Rf2、および−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2からなる群より選択される。一実施形態において、各R5は、独立して、水素原子、水酸基で置換されているC1−4アルキル基、−NRe2Rf2で置換されていてもよいC1−4アルキル基、−NRe2Rf2、ハロゲン原子、−CN、−OH、C1−4アルコキシ基、−SO2−NRe2Rf2、−C(=N−ORe2)Rf2、−C(=NRh2)−NRe2Rf2、および−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2からなる群より選択される。一実施形態において、各R5は、独立して、水素原子、水酸基で置換されているC1−4アルキル基、−NRe2Rf2で置換されていてもよいC1−4アルキル基、−NRe2Rf2、ハロゲン原子、−CN、−OH、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択される。一実施形態において、各R5は、独立して、水素原子、水酸基で置換されているC1−4アルキル基、−NH2で置換されているC1−4アルキル基、−NH2、ハロゲン原子、−CN、−OH、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択される。前記Re2、Rf2、Rg2およびRh2は、本明細書中に定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、一つのR5は、置換されていてもよいC1−4アルキル基であり、残りのR5は水素である。一実施形態において、一つのR5は、アミノ置換されているC1−4アルキル基であり、残りのR5は水素である。好ましい実施形態において、一つのR5は、2−アミノエチルまたはアミノメチルであり、残りのR5は水素である。より好ましい実施形態において、一つのR5はアミノメチルであり、残りのR5は水素である。
いくつかの実施形態において、環Qは、5〜10員のヘテロアリールまたはC6−10アリールである。一実施形態において、環Qは、
からなる群より選択され、ここで、各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン原子、
5)C1−4アルキル基、
6)C3−10脂環式基、
7)C1−4アルコキシ基、
8)C3−10脂環式オキシ基、
9)C6−10アリールオキシ基、
10)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
11)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
(但し、上記5)から10)の各置換基は置換されていてもよい)
12)−SO2−NRe2Rf2、
13)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
14)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
15)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
16)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
17)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
18)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
19)−C(=NRe2)Rf2、
20)−C(=N−ORe2)Rf2、
21)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
22)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
23)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
24)−NRe2Rf2、
25)−NRg2−NRe2Rf2、
26)−NRe2ORf2、
27)−NRe2−C(=O)Rf2、
28)−C(=O)NRe2Rf2、
29)−C(=O)NRe2ORf2、
30)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
31)−C(=O)Re3、および
32)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
(但し、該アルキル基は置換されていてもよい)
4)C3−10脂環式基、
(但し、該脂環式基は置換されていてもよい)
5)−C(=NRe2)Rf2、
6)−C(=N−ORe2)Rf2、
7)−SO2−NRe2Rf2、
8)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
9)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
10)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
11)−C(=O)NRe2Rf2、
12)−C(=O)NRe2ORf2、
13)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
14)−C(=O)Re3、
15)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2、
16)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
17)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
18)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
19)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
20)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
21)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
22)−NRe2Rf2、および
23)−NRe2−C(=O)Rf2
からなる群より選択される。
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン原子、
5)C1−4アルキル基、
6)C3−10脂環式基、
7)C1−4アルコキシ基、
8)C3−10脂環式オキシ基、
9)C6−10アリールオキシ基、
10)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
11)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
(但し、上記5)から10)の各置換基は置換されていてもよい)
12)−SO2−NRe2Rf2、
13)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
14)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
15)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
16)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
17)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
18)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
19)−C(=NRe2)Rf2、
20)−C(=N−ORe2)Rf2、
21)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
22)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
23)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
24)−NRe2Rf2、
25)−NRg2−NRe2Rf2、
26)−NRe2ORf2、
27)−NRe2−C(=O)Rf2、
28)−C(=O)NRe2Rf2、
29)−C(=O)NRe2ORf2、
30)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
31)−C(=O)Re3、および
32)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
(但し、該アルキル基は置換されていてもよい)
4)C3−10脂環式基、
(但し、該脂環式基は置換されていてもよい)
5)−C(=NRe2)Rf2、
6)−C(=N−ORe2)Rf2、
7)−SO2−NRe2Rf2、
8)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
9)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
10)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
11)−C(=O)NRe2Rf2、
12)−C(=O)NRe2ORf2、
13)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
14)−C(=O)Re3、
15)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2、
16)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
17)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
18)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
19)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
20)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
21)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
22)−NRe2Rf2、および
23)−NRe2−C(=O)Rf2
からなる群より選択される。
一実施形態において、環Qは、
からなる群より選択される5員または6員の単環式アリールまたはヘテロアリールであり、
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される。
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される。
別の実施形態において、環Qは、
からなる群より選択される9員または10員の二環式ヘテロアリールであり、
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される。
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される。
別の実施形態において、環Qは、
からなる群より選択される9員または10員の二環式ヘテロアリールであり、
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される。
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される。
別の実施形態において、環Qは、
からなる群より選択され、
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)C1−4アルキル基、
6)C3−10脂環式基、
7)C1−4アルコキシ基、
8)C3−10脂環式オキシ基、
9)C6−10アリールオキシ基、
10)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
11)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
(但し、上記5)から10)の各置換基は置換されていてもよい)
12)−SO2−NRe2Rf2、
13)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
14)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
15)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
16)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
17)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
18)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
19)−C(=NRe2)Rf2、
20)−C(=N−ORe2)Rf2、
21)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
22)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
23)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
24)−NRe2Rf2、
25)−NRg2−NRe2Rf2、
26)−NRe2ORf2、
27)−NRe2−C(=O)Rf2、
28)−C(=O)NRe2Rf2、
29)−C(=O)NRe2ORf2、
30)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
31)−C(=O)Re3、および
32)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
(但し、該アルキル基は置換されていてもよい)
4)C3−10脂環式基、
(但し、該脂環式基は置換されていてもよい)
5)−C(=NRe2)Rf2、
6)−C(=N−ORe2)Rf2、
7)−SO2−NRe2Rf2、
8)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
9)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
10)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
11)−C(=O)NRe2Rf2、
12)−C(=O)NRe2ORf2、
13)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
14)−C(=O)Re3、
15)−C(=N―ORh2)NRe2Rf2
16)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
17)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
18)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
19)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
20)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
21)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
22)−NRe2Rf2、および
23)−NRe2−C(=O)Rf2
からなる群より選択され、
各R5cは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)C1−4アルキル基、
6)C3−10脂環式基、
7)C1−4アルコキシ基、
8)C3−10脂環式オキシ基、
9)C6−10アリールオキシ基、
10)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
11)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
(但し、上記5)から10)の各置換基は置換されていてもよい)
12)−SO2−NRe2Rf2、
13)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
14)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
15)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
16)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
17)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
18)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
19)−C(=NRe2)Rf2、
20)−C(=N−ORe2)Rf2、
21)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
22)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
23)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
24)−NRe2Rf2、
25)−NRg2−NRe2Rf2、
26)−NRe2ORf2、
27)−NRe2−C(=O)Rf2、
28)−C(=O)NRe2Rf2、
29)−C(=O)NRe2ORf2、
30)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
31)−C(=O)Re3、および
32)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択され、または、
同じ炭素原子上の2つのR5cは、同一の酸素原子であってカルボニル基(C=O)を形成してもよく、
L4は、−N(R5b)−、−O−、−S−、−SO2−、または−SO−を表す。一実施形態において、L4は、−N(R5b)−である。
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)C1−4アルキル基、
6)C3−10脂環式基、
7)C1−4アルコキシ基、
8)C3−10脂環式オキシ基、
9)C6−10アリールオキシ基、
10)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
11)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
(但し、上記5)から10)の各置換基は置換されていてもよい)
12)−SO2−NRe2Rf2、
13)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
14)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
15)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
16)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
17)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
18)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
19)−C(=NRe2)Rf2、
20)−C(=N−ORe2)Rf2、
21)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
22)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
23)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
24)−NRe2Rf2、
25)−NRg2−NRe2Rf2、
26)−NRe2ORf2、
27)−NRe2−C(=O)Rf2、
28)−C(=O)NRe2Rf2、
29)−C(=O)NRe2ORf2、
30)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
31)−C(=O)Re3、および
32)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
(但し、該アルキル基は置換されていてもよい)
4)C3−10脂環式基、
(但し、該脂環式基は置換されていてもよい)
5)−C(=NRe2)Rf2、
6)−C(=N−ORe2)Rf2、
7)−SO2−NRe2Rf2、
8)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
9)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
10)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
11)−C(=O)NRe2Rf2、
12)−C(=O)NRe2ORf2、
13)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
14)−C(=O)Re3、
15)−C(=N―ORh2)NRe2Rf2
16)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
17)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
18)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
19)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
20)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
21)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
22)−NRe2Rf2、および
23)−NRe2−C(=O)Rf2
からなる群より選択され、
各R5cは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)C1−4アルキル基、
6)C3−10脂環式基、
7)C1−4アルコキシ基、
8)C3−10脂環式オキシ基、
9)C6−10アリールオキシ基、
10)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
11)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
(但し、上記5)から10)の各置換基は置換されていてもよい)
12)−SO2−NRe2Rf2、
13)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
14)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
15)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
16)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
17)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
18)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
19)−C(=NRe2)Rf2、
20)−C(=N−ORe2)Rf2、
21)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
22)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
23)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
24)−NRe2Rf2、
25)−NRg2−NRe2Rf2、
26)−NRe2ORf2、
27)−NRe2−C(=O)Rf2、
28)−C(=O)NRe2Rf2、
29)−C(=O)NRe2ORf2、
30)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
31)−C(=O)Re3、および
32)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択され、または、
同じ炭素原子上の2つのR5cは、同一の酸素原子であってカルボニル基(C=O)を形成してもよく、
L4は、−N(R5b)−、−O−、−S−、−SO2−、または−SO−を表す。一実施形態において、L4は、−N(R5b)−である。
別の実施形態において、環Qは、
からなる群より選択され、式中のR5a、R5bおよびR5cは、本明細書中に定義されるとおりである。
別の実施形態において、環Qは、
からなる群より選択され、各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される。
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される。
一実施形態において、環Q上に存在しているR5、R5aおよび/またはR5bのうちの少なくとも一つが、−(CH2)k−NH2であり、各kは独立して0〜4の整数である。好ましい実施形態において、dが1であるとき、存在しているR5、R5aまたはR5bは−(CH2)k−NH2である。別の好ましい実施形態において、dが2以上であるとき、存在しているR5aおよび/またはR5bのうちの一つが、−(CH2)k−NH2であり、残りのR5aおよび/またはR5bが水素原子である。
いくつかの実施形態において、kは1または2である。一実施形態において、kは1である。別の実施形態において、kは2である。
一実施形態において、環Q上に存在しているR5、R5aおよび/またはR5bは、水素原子、メチル、アミノメチル、2−アミノエチル、およびグアニジノメチルからなる群より独立して選択される。一実施形態において、環Q上に存在しているR5aおよび/またはR5bは、水素原子、メチル、およびアミノメチルからなる群より独立して選択される。
一実施形態において、環Qが6員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して3位、4位もしくは5位に位置する。別の実施形態において、環Qが5員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して置換可能な2位もしくは3位に位置する。好ましい実施形態において、環Qが6員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して4位に位置する。別の好ましい実施形態において、環Qが6員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して3位に位置する。
一実施形態において、環Qが
であり、ここで、L9が、硫黄原子、
からなる群より選択され、
L9が硫黄原子である場合、R13は水素原子または−(CH2)k−NH2であり、
L9が
である場合、R11、R12およびR13のいずれか一つは、−(CH2)k−NH2であり、残りの二つは、水素であり、
L9が
である場合、R12およびR13の一方は、−(CH2)k−NH2であり、もう一方は、水素であり、
kはいずれの場合にも、0〜4の整数であり、
但し、R12が存在するとき、R12が結合する炭素は、R13が結合する炭素と結合することを条件とし、
L10は、窒素原子、または=CH−である。
L9が硫黄原子である場合、R13は水素原子または−(CH2)k−NH2であり、
L9が
L9が
kはいずれの場合にも、0〜4の整数であり、
但し、R12が存在するとき、R12が結合する炭素は、R13が結合する炭素と結合することを条件とし、
L10は、窒素原子、または=CH−である。
一実施形態において、L9は硫黄原子である。別の実施形態において、L9は
である。さらに別の実施形態において、L9は
である。
一実施形態において、L10は窒素原子である。別の実施形態において、L10は=CH−である。
一実施形態において、R13は水素原子である。別の実施形態において、R13は−(CH2)k−NH2である。
いくつかの実施形態において、式(1a)および(1b)のR4は、
1)−C(=O)R8、
2)−SO2−L6−R8
(上記1)および2)の式中、R8は、−NRa5Rb4、−NRa5−L7−B(ORm1)2、−ORm1、または置換されていてもよいC1−6アルキル基であり、L6は、単結合、または−NRa6−である)、
3)−NRa4Rb3、
4)−B(ORm1)2、
5)−PO(ORm1)(ORm2)、
6)置換されていてもよい5員のヘテロアリール、
7)置換されてもよい5員の非アリールヘテロ環、または
8)1)から7)のいずれかの生物学的等価体
(但し、上記2)、4)、5)および6)の式は、カルボン酸等価体を含み、7)はこれらを重複して含んでもよい)
のいずれかである。一実施形態において、R4は−C(=O)−ORm1である。好ましい実施形態において、R4は、−C(=O)OHである。前記Ra4、Ra5、Ra6、Rb3、Rb4、L7、Rm1およびRm2は本明細書中に定義されるとおりである。
1)−C(=O)R8、
2)−SO2−L6−R8
(上記1)および2)の式中、R8は、−NRa5Rb4、−NRa5−L7−B(ORm1)2、−ORm1、または置換されていてもよいC1−6アルキル基であり、L6は、単結合、または−NRa6−である)、
3)−NRa4Rb3、
4)−B(ORm1)2、
5)−PO(ORm1)(ORm2)、
6)置換されていてもよい5員のヘテロアリール、
7)置換されてもよい5員の非アリールヘテロ環、または
8)1)から7)のいずれかの生物学的等価体
(但し、上記2)、4)、5)および6)の式は、カルボン酸等価体を含み、7)はこれらを重複して含んでもよい)
のいずれかである。一実施形態において、R4は−C(=O)−ORm1である。好ましい実施形態において、R4は、−C(=O)OHである。前記Ra4、Ra5、Ra6、Rb3、Rb4、L7、Rm1およびRm2は本明細書中に定義されるとおりである。
本発明化合物の特定の態様は、具体的に下記式(3a)または(3b):
で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩としても例示できる。式(3a)または(3b)中、X、R1、R2およびR3は、本明細書中に定義されるとおりであり、R4は、
1)−COORm1(ここで、Rm1は、水素原子、C1−6アルキル基、C3−10脂環式基、C6−10アリール、5員または6員のヘテロアリール、または4〜10員の非アリールヘテロ環のいずれかであり、ここで、該C1−6アルキル基、該C3−10脂環式基、該C6−10アリール、該5員または6員のヘテロアリール、および該4〜10員の非アリールヘテロ環はそれぞれ、置換されていてもよい)、および
2)1)の生物学的等価体
からなる群より選択される。
1)−COORm1(ここで、Rm1は、水素原子、C1−6アルキル基、C3−10脂環式基、C6−10アリール、5員または6員のヘテロアリール、または4〜10員の非アリールヘテロ環のいずれかであり、ここで、該C1−6アルキル基、該C3−10脂環式基、該C6−10アリール、該5員または6員のヘテロアリール、および該4〜10員の非アリールヘテロ環はそれぞれ、置換されていてもよい)、および
2)1)の生物学的等価体
からなる群より選択される。
本発明化合物の好ましい態様は、具体的に下記式(4a)および(4b):
で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩としても例示できる。式(4a)および(4b)中、X、Y、R4、R5、d、環Aおよび環Qは、本明細書中に定義されるとおりであり、R1およびR2は、各々独立して、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルチオ基(但し、該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基およびC1−6アルキルチオ基は、置換されていてもよい)である。
本発明化合物のさらに好ましい態様は、具体的に下記式(5a)および(5b):
で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩としても例示できる。式(5a)および(5b)中、Y、R1、R2、R5、d、および環Qは、本明細書中に定義されるとおりであり、環Aは、置換されていてもよい4〜6員の含窒素非アリールヘテロ環である。
本発明化合物のなおさらに好ましい態様は、具体的に下記式(6a)および(6b):
で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩としても例示できる。式(6a)および(6b)中、R5、d、および環Qは本明細書中に定義されるとおりであり、mは、1、2、または3の整数であり、nは、1、2、または3の整数であり、m+nは、2、3、または4である。
本発明化合物の特に好ましい態様は、具体的に下記式(9a)および(9b):
で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩としても例示できる。式(9a)および(9b)中、R5、d、および環Qは本明細書中に定義されるとおりである。
本発明化合物の別の態様は、具体的に下記式(11):
で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩としても例示できる。式(11)中、Z、L1、L2、X、R1、R2、R3、およびR4は、本明細書中に定義されるとおりであり、RGは水酸基、チオール基または−NHRa1であり、Ra1は、本明細書中に定義されるとおりである。
本発明化合物の別の態様は、具体的に下記式(12):
で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩としても例示できる。式(12)中、X、R1、R2、R3、およびR4は、本明細書中に定義されるとおりであり、RGは水酸基、チオール基または−NHRa1であり、Ra1は、本明細書中に定義されるとおりである。式(12)の化合物は、式(1)または(1a)の化合物と水溶液中や生体内で平衡反応により相互変換可能な関係となり、生物学的に等価となりうる。
本発明化合物の別の態様は、具体的に下記式(13):
で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩としても例示できる。式(13)中、X、Y、環A、環Q、d、R1、R2、R4、R5およびRGは、本明細書中に定義されるとおりであり、RGは水酸基、チオール基または−NHRa1であり、Ra1は、本明細書中に定義されるとおりである。
本発明化合物の好ましい態様は、具体的に下記式(14):
で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩としても例示できる。式(14)中、X、環Q、m、n、d、およびR5は、本明細書中に定義されるとおりであり、RGは水酸基、チオール基または−NHRa1であり、Ra1は、本明細書中に定義されるとおりである。
以下、本発明の化合物について、さらに説明する。
本発明の化合物には、置換基の種類によっては、互変異生体、幾何異性体等の立体異性体および光学異性体が存在しうるが、本発明はそれらも含む。すなわち、本発明の化合物において不斉炭素原子が一つ以上存在する場合には、ジアステレオマーや光学異性体が存在するが、これらのジアステレオマーや光学異性体の混合物や単離されたものも本発明の化合物に含まれる。
本発明の化合物には、置換基の種類によっては、互変異生体、幾何異性体等の立体異性体および光学異性体が存在しうるが、本発明はそれらも含む。すなわち、本発明の化合物において不斉炭素原子が一つ以上存在する場合には、ジアステレオマーや光学異性体が存在するが、これらのジアステレオマーや光学異性体の混合物や単離されたものも本発明の化合物に含まれる。
また、本発明の化合物は、温度、湿度等の環境条件、または固体、液体、または溶液中等の物理的な要因によっては、平衡状態等により下記式(11)で表される構造で存在しうるが、本発明の化合物はそれらも含まれる。
式(11)中、Xは、水酸基、チオール基、−NHRa1を表し、Z、L1、L2、RG、R1、R2、R3、R4、およびRa1は、本明細書中に記載の定義と同義であり、式(1a)は本明細書中に記載の定義と同義である。
なお、例えば、本願実施例化合物の構造は、プロトン核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)、液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)等を用い、当業者にとって最も妥当と考える推定に基づいているが、あくまで個々の特定の測定環境下での構造推定であり、特に、前記式(1a)の構造、式(1b)の構造および式(11)の構造は、個々の化合物固有の特性、温度、湿度等の種々の環境条件、または固体、液体、または溶液中等の物理的な要因等によって、相互に変換、または一部がいずれかに変換して混合している可能性がある。
なお、例えば、本願実施例化合物の構造は、プロトン核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)、液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)等を用い、当業者にとって最も妥当と考える推定に基づいているが、あくまで個々の特定の測定環境下での構造推定であり、特に、前記式(1a)の構造、式(1b)の構造および式(11)の構造は、個々の化合物固有の特性、温度、湿度等の種々の環境条件、または固体、液体、または溶液中等の物理的な要因等によって、相互に変換、または一部がいずれかに変換して混合している可能性がある。
また、本発明の化合物には、各種水和物、溶媒和物および結晶多形も含まれる。
さらに、本発明の化合物は、同位体元素(例えば、2H(もしくはD)、3H(もしくはT)、11C、13C、14C、13N、15N、15O、35S、18F、125I等)で置換されていてもよく、これらの化合物も本発明の化合物に含まれる。
さらに本発明の範囲には本発明化合物のプロドラッグも含まれる。本発明においてプロドラッグとは、生体内で酸加水分解により、あるいは酵素的に分解されて前記式(1a)、(1b)または(11)の化合物を与える誘導体をいう。例えば、前記式(1a)、(1b)または(11)の化合物が水酸基やアミノ基、またはカルボキシル基を有する場合は、これらの基を常法に従って修飾してプロドラッグを製造することができる。
例えばカルボキシ基を有する化合物であればそのカルボキシル基がアルコキシカルボニル基となった化合物、アルキルチオカルボニル基となった化合物、またはアルキルアミノカルボニル基となった化合物が挙げられる。
また、例えばアミノ基を有する化合物であれば、そのアミノ基がアルカノイル基で置換されアルカノイルアミノ基となった化合物、アルコキシカルボニル基により置換されアルコキシカルボニルアミノ基となった化合物、アルカノイルオキシメチルアミノ基となった化合物、またはヒドロキシルアミンとなった化合物が挙げられる。
また例えば水酸基を有する化合物であれば、その水酸基が前記アルカノイル基により置換されてアルカノイルオキシ基となった化合物、リン酸エステルとなった化合物、またはアルカノイルオキシメチルオキシ基となった化合物が挙げられる。
これらのプロドラッグ化に用いる基のアルキル部分としては前記アルキル基が挙げられ、そのアルキル基は例えばアルコキシ基等により置換されていてもよい。好ましい例としては、次のものが挙げられる。
例えばカルボキシル基がアルコキシカルボニル基となった化合物についての例としては、メトキシカルボニルまたはエトキシカルボニルなどのアルコキシカルボニル、またはメトキシメトキシカルボニル、エトキシメトキシカルボニル、2−メトキシエトキシカルボニル、2−メトキシエトキシメトキシカルボニルまたはピバロイルオキシメトキシカルボニルなどのアルコキシ基により置換されたアルコキシカルボニルが挙げられる。
本発明において、「製薬学的に許容される塩」とは、薬学的に使用することが許容されている酸付加塩および塩基付加塩を意味する。「製薬学的に許容される塩」としては、これらに限定されないが、例えば、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、ギ酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、エチルコハク酸塩、マロン酸塩、ラクトビオン酸塩、グルコン酸塩、グルコヘプトン酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸塩(トシル酸塩)、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、アスコルビン酸塩、マンデル酸塩、サッカリン酸塩、キシナホ酸塩、パモ酸塩、ケイヒ酸塩、アジピン酸塩、システイン塩、N−アセチルシステイン塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、ヨウ化水素酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、ピクリン酸塩、チオシアン酸塩、ウンデカン酸塩、アクリル酸ポリマー塩、カルボキシビニルポリマー等の酸付加塩;リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等の無機塩基付加塩;モルホリン、ピペリジン等の有機塩基付加塩;アスパラギン酸、グルタミン酸等のアミノ酸との付加塩等が挙げられる。
本発明の化合物は、経口投与または非経口投与により、直接または適当な剤形を用いて製剤、医薬または医薬組成物にし、投与することができる。これらの剤形の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、液剤、懸濁剤、注射剤、貼付剤、パップ剤等が挙げられる。また、これらの製剤は、通常の医薬品添加物として使用されている添加剤を用いて、公知の方法で製造することができる。
これらの添加剤としては、目的に応じて、賦形剤、崩壊剤、結合剤、流動化剤、滑沢剤、コーティング剤、溶解剤、溶解補助剤、増粘剤、分散剤、安定化剤、甘味剤、香料等を用いることができる。これらの添加剤の具体例としては、これらに限定されないが、例えば、乳糖、マンニトール、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、トウモロコシデンプン、部分α化デンプン、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ステアリン酸マグネシウム、フマル酸ステアリルナトリウム、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、酸化チタン、タルク等が挙げられる。
本発明の化合物の投与量は、投与対象動物、投与経路、疾患、患者の年齢、体重および症状によって適宜選択される。例えば、経口投与の場合には、成人に対して、1日当たり、下限として0.01mg(好ましくは100mg)、上限として10000mg(好ましくは6000mg)であり、この量を1日1回または数回に分けて投与することができる。
本発明の化合物は、β−ラクタマーゼに対して阻害活性を持つ化合物である。従って、抗菌剤と組み合わせて用いることで、細菌感染症の有用な予防または治療剤となりえる。これらの細菌感染症の具体例としては、敗血症、発熱性好中球減少症、細菌性髄膜炎、細菌性心内膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、尿路感染症、性器感染症、眼感染症又は歯性感染症等が挙げられる。
本発明の化合物は、本明細書に記載されている1つ以上の細菌感染症を治療するために、抗菌剤、抗真菌薬、抗ウイルス薬、抗炎症薬または抗アレルギー薬から選択される少なくとも1種類以上の薬剤と組み合わせて用いることができる。好ましくは、抗菌剤が挙げられ、さらに好ましくはβ−ラクタム系薬剤であり、具体的にはアモキシシリン、アンピシリン(ピバンピシリン、ヘタシリン、バカンピシリン、メタンピシリン、タランピシリン)、エピシリン、カルベニシリン(カリンダシリン)、チカルシリン、テモシリン、アズロシリン、ピペラシリン、メズロシリン、メシリナム(ピブメシリナム)、スルベニシリン、ベンジルペニシリン(G)、クロメトシリン、ベンザチンベンジルペニシリン、プロカインベンジルペニシリン、アジドシリン、ペナメシリン、フェノキシメチルペニシリン(V)、プロピシリン、ベンザチンフェノキシメチルペニシリン、フェネチシリン、クロキサシリン(ジクロキサシリン、フルクロキサシリン)、オキサシリン、メチシリン、ナフシリン、ファロペネム、ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム、メロペネム、パニペネム、トモペネム、ラズペネム、セファゾリン、セファセトリル、セファドロキシル、セファレキシン、セファログリシン、セファロニウム、セファロリジン、セファロチン、セファピリン、セファトリジン、セファゼドン、セファザフル、セフラジン、セフロキサジン、セフテゾール、セファクロル、セファマンドール、セフミノクス、セフォニシド、セフォラニド、セフォチアム、セフプロジル、セフブペラゾン、セフロキシム、セフゾナム、セフォキシチン、セフォテタン、セフメタゾール、ロラカルベフ、セフィキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフカペン、セフダロキシム、セフジニル、セフジトレン、セフェタメト、セフメノキシム、セフォジジム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフピミゾール、セフピラミド、セフポドキシム、セフスロジン、セフテラム、セフチブテン、セフチオレン、セフチゾキシム、フロモキセフ、ラタモキセフ、セフェピム、セフォゾプラン、セフピロム、セフキノム、セフトビプロール、セフタロリン、CXA−101、RWJ−54428、MC−04546、ME1036、BAL30072、SYN2416、セフチオフル、セフキノム、セフォベシン、アズトレオナム、チゲノナム、カルモナム、RWJ−442831、RWJ−333441、またはRWJ−333442が挙げられる。本発明の化合物およびそれらの治療剤の投与時期は限定されず、これらを投与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与してもよい。また、本発明の化合物とそれらの治療剤の合剤としてもよい。それらの治療剤の投与量は、臨床上用いられている用量を基準として適宜選択することができる。また、本発明の化合物とそれらの治療剤との配合比は、投与対象、投与経路、対象疾患、症状、組み合わせ等により適宜選択することができる。
本発明の別の態様では、β−ラクタム系薬剤などの抗菌剤を含む医薬組成物を使用する際に、本発明の化合物を、同時または異時に組み合わせて投与することができる。このようなβラクタム剤を含む医薬組成物もまた本発明の範囲内にあり、敗血症、発熱性好中球減少症、細菌性髄膜炎、細菌性心内膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、尿路感染症、性器感染症、眼感染症又は歯性感染症等の細菌感染症の治療または予防のために用いることができる。
このような医薬、製剤、医薬組成物は、当該分野で公知の任意の技術を用いて、本発明の化合物および/または追加の薬剤(例えば、β−ラクタム系薬剤などの抗菌剤)を、一緒にまたは別々に、合剤としてまたは別々の薬剤として、適宜の任意の成分と混合することによって製造することができ、当該分野で公知の任意の技術を用いて、適宜の製剤、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、液剤、懸濁剤、注射剤、貼付剤、パップ剤とすることで製剤化することができる。本発明の化合物および/または追加の薬剤(例えば、β−ラクタム系薬剤などの抗菌剤)が別々の薬剤として調製される場合は、2つの薬剤のキットとして提供されてもよく、一方の成分の単剤として提供され、他方の成分(本発明の化合物の場合は、追加の薬剤(例えば、β−ラクタム系薬剤などの抗菌剤、追加の薬剤(例えば、β−ラクタム系薬剤などの抗菌剤)の場合は、本発明の化合物)を同時または異時に組み合わせて投与されることを指示する指示書(添付文書など)とともに提供されてもよい。
本発明の化合物を医薬の活性成分として使用する場合、それはヒトだけに使用することを意図するのではなく、ヒト以外のその他の動物(ネコ、イヌ、ウシ、ニワトリ、魚等)にも使用することが可能である。
以下に、本発明の化合物の製造法について、例を挙げて説明するが、本発明はもとよりこれらに限定されるものではない。
本発明の化合物は、これらに限定されないが、例えば、下記に記した製造法によって製造することができる。これらの製造法は、有機合成化学を習熟している者の知識に基づき、適宜改良することができる。下記製造法において、原料として用いられる化合物は、反応に支障をきたさない限り、それらの塩を用いてもよい。
下記製造法において、具体的に保護基の使用を明示していなくても、反応点以外のいずれかの官能基が反応条件で変化する場合、または反応後の処理を実施するのに不適当な場合には、反応点以外を必要に応じて保護し、反応終了後または一連の反応を行った後に脱保護することにより目的化合物を得ることができる。これらの過程で用いられる保護基としては、文献(T. W. Greene and P. G. M. Wuts, “Protective Group in Organic Synthesis”, 3rd Ed., John Wiley and Sons, Inc., New York (1999))等に記載されている通常の保護基を用いることができる。また、保護基の導入および除去は、有機合成化学で常用される方法(例えば、上記文献に記載の方法等)またはそれらに準じた方法により行うことができる。
下記製造法における出発原料および中間体は、市販品として購入可能であるか、または公知文献に記載された方法もしくは公知化合物から公知の方法に準じて合成することにより入手可能である。また、これらの出発原料および中間体は、反応に支障をきたさない限り、それらの塩を用いてもよい。
下記製造法における中間体および目的化合物は、それらの官能基を適宜変換することによって、本発明に含まれる別の化合物へ変換することもできる。その際の官能基の変換は、有機合成化学で常用される方法(例えば、R. C. Larock, “Comprehensive Organic Transformations”, 2nd Ed., John Wiley and Sons, Inc., New York (1999)に記載されている方法等)またはそれらに準じた方法により行うことができる。
下記製造法における不活性溶媒とは、反応で用いられる原料、試薬、塩基、酸、触媒、配位子等(以下、「反応で用いられる原料等」と称することもある)と反応しない溶媒を意味する。また、各工程で使用する溶媒が、反応で用いられる原料等と反応する場合であっても、目的の反応が進行して目的化合物が得られる限り、不活性溶媒として使用することができる。
製造法1
式(1a)の化合物のうち、下記式(1−7)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。
式中、L1、L2、G、Z、環A、環Q、R4、R5、Y、下付き文字dは、本明細書項1に定義される通りであり、ただし、Yの一端、R1aおよびR2aは、それぞれが図中ベンゼン環上で無置換の表記である3箇所の結合可能ないずれかの位置で結合し、R1aおよびR2aは本明細書項1に定義されるR1、R2およびR3のうち式(2)の構造をとらない残りの二つを表し、Xaは、水酸基またはC1−6アルコキシ基であり、Hは水素原子であり、LGは脱離基(例えば塩素、臭素、ヨウ素のようなハロゲン原子、メタンスルホニルオキシのような低級アルキルスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシのようなトリハロゲノメタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシのようなアリールスルホニルオキシ基等が挙げられる)を表し、Tは水酸基または脱離基(例えば塩素、臭素、ヨウ素のようなハロゲン原子、メタンスルホニルオキシのような低級アルキルスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシのようなトリハロゲノメタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシのようなアリールスルホニルオキシ基等が挙げられる)を表し、PG1は水酸基の保護基(例えば、tert−ブトキシカルボニル基、アセチル基、メトキシメチル基、p−メトキシベンジル基、tert−ブチルジメチルシリル基、トリメチルシリル基等が挙げられる)、チオール基の保護基(例えば、アセトアミドメチル基又はトリチル基が挙げられる)またはアミノ基の保護基(例えば、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、アセチル基、ベンゾイル基、トリフルオロアセチル基、ベンジルオキシカルボニル基、3−もしくは4−クロロベンジルオキシカルボニル基、トリフェニルメチル基、メタンスルホニル基、p−トルエンスルホニル基、トリメチルシリル基、ベンジルオキシカルボニル基、3−もしくは4−クロロベンジルオキシカルボニル基、ベンジルスルホニル基、ベンジル基、4−ニトロベンジル基、4−メトキシベンジル基、メチル基、エチル基等が挙げられる)を表し、PG2およびPG3はボロン酸の保護基(例えば、置換されていてもよいC1−6アルキル基、または下記式
で表される構造等が挙げられる)を表し、PG4は水素原子、水酸基の保護基(例えば、tert−ブトキシカルボニル基、アセチル基、メトキシメチル基、p−メトキシベンジル基、tert−ブチルジメチルシリル基、トリメチルシリル基等が挙げられる)、チオール基の保護基(例えば、アセトアミドメチル基又はトリチル基が挙げられる)、またはアミノ基の保護基(例えば、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、アセチル基、ベンゾイル基、トリフルオロアセチル基、ベンジルオキシカルボニル基、3−もしくは4−クロロベンジルオキシカルボニル基、トリフェニルメチル基、メタンスルホニル基、p−トルエンスルホニル基、トリメチルシリル基、ベンジルオキシカルボニル基、3−もしくは4−クロロベンジルオキシカルボニル基、ベンジルスルホニル基、ベンジル基、4−ニトロベンジル基、4−メトキシベンジル基、メチル基、エチル基等が挙げられる)を表す。
式(1a)の化合物のうち、下記式(1−7)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。
出発原料である化合物(1−1)は、市販されているものを用いるか、または公知の方法(例えば、WO2016/003929、WO2016/149393等)で製造されたものを用いることができる。
化合物(1−2)は、市販品として購入したものを用いるか、または公知文献(WO2016/149393、Journal of Heterocyclic Chemistry, 15(8), 1295, 1978、Journal of Heterocyclic Chemistry, 44(2), 279, 2007、Eur. J. Med. Chem., 64, 54, 2013、J. Med. Chem., 2012, 55, 2945.、J. Med. Chem., 2005, 48, 1984.、Tetrahedron Letters, 57, 2888, 2016、WO2012/018668等)に記載された方法、もしくは公知化合物から公知の方法(例えば、R. C. Larock, “Comprehensive Organic Transformations”, 2nd Ed., John Wiley and Sons, Inc., New York (1999)に記載されている方法等)に準じて合成したものを用いることができる。また、化合物(1−5)は、市販品として購入したものを用いるか、または公知文献(WO2011/086125、WO2011/143495等)に記載された方法、公知化合物から公知の方法(例えば、R. C. Larock, “Comprehensive Organic Transformations”, 2nd Ed., John Wiley and Sons, Inc., New York (1999)に記載されている方法等)に準じて合成したものを用いることができる。化合物(1−2)および化合物(1−5)は、反応に支障をきたさない限り、それらの塩を用いることもできるし、必要に応じて官能基が保護されたものを用いることもできる。
工程1−1:化合物(1−3)は、化合物(1−1)に対して、不活性溶媒中、塩基の存在下、常圧または加圧下にて化合物(1−2)と反応させることで製造することができる。不活性溶媒の具体例としては、例えば、THFもしくはDME等のエーテル系溶媒、ジクロロメタンもしくはジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。塩基としては、例えば、tert−ブトキシカリウム、水素化ナトリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる。塩基のモル当量としては、化合物(1−1)に対して、0.001〜100モル当量を用いることができるが、好ましくは、0.5〜10モル当量である。化合物(1−2)のモル当量としては、化合物(1−1)に対して、0.001〜100モル当量を用いることができるが、好ましくは1〜10モル当量である。反応温度は、約−10℃〜約100℃の範囲から選択される。
工程1−2:化合物(1−4)は、化合物(1−3)の保護基PG1を脱保護することで製造することができる。本工程は文献(T. W. Greene and P. G. M. Wuts, “Protective Group in Organic Synthesis”, 3rd Ed., John Wiley and Sons, Inc., New York (1999))に記載されている方法等に準じて行うことができる。
工程1−3:化合物(1−6)は、下記に示される製造法(1−3−1)もしくは製造法(1−3−2)を用いて製造することができる。
工程1−3−1:Yが酸素原子であり、Tが水酸基のとき、化合物(1−6)は、化合物(1−4)に対して、不活性溶媒中、アゾ化合物類縁体および有機リン化合物存在下/またはホスホラン化合物存在下、常圧または加圧下にて化合物(1−5)といわゆる光延反応の条件にて反応させることで製造することができる。不活性溶媒の具体例としては、例えば、THF、またはDME等のエーテル系溶媒、トルエン、またはベンゼン等の炭化水素系溶媒等が挙げられる。アゾ化合物類縁体としては、例えばジエチルアゾジカルボキシレート、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート等が挙げられる。アゾ化合物類縁体のモル当量としては、化合物(1−4)に対して、0.001〜100モル当量を用いることができるが、好ましくは、1〜10モル当量である。有機リン化合物としては、例えばトリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等が挙げられる。有機リン化合物のモル当量としては、化合物(1−4)に対して、0.001〜100モル当量を用いることができるが、好ましくは、1〜10モル当量である。ホスホラン化合物としては、例えば(シアノメチレン)トリブチルホスホラン、(シアノメチレン)トリメチルホスホラン等が挙げられる。ホスホラン化合物のモル当量としては、化合物(1−4)に対して、0.001〜100モル当量を用いることができるが、好ましくは、1〜10モル当量である。反応温度は、約−10℃〜約100℃の範囲から選択される。
工程1−3−2:Yが酸素原子、硫黄原子、または−NRj−であり、Tが脱離基(例えば塩素、臭素、ヨウ素のようなハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基のような低級アルキルスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基のようなトリハロゲノメタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基のようなアリールスルホニルオキシ基等が挙げられる)であるとき、化合物(1−6)は、化合物(1−4)に対して、不活性溶媒中、塩基の存在下、常圧または加圧下にて化合物(1−5)と反応させることで製造することができる。不活性溶媒の具体例としては、例えば、THFもしくはDME等のエーテル系溶媒、ジクロロメタンもしくはジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。塩基としては、例えば、tert−ブトキシカリウム、水素化ナトリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム等が挙げられる。塩基のモル当量としては、化合物(1−1)に対して、0.001〜100モル当量を用いることができるが、好ましくは、0.5〜10モル当量である。化合物(1−5)のモル当量としては、化合物(1−4)に対して、0.001〜100モル当量を用いることができるが、好ましくは1〜10モル当量である。反応温度は、約−10℃〜約100℃の範囲から選択される。
工程1−3−1:Yが酸素原子であり、Tが水酸基のとき、化合物(1−6)は、化合物(1−4)に対して、不活性溶媒中、アゾ化合物類縁体および有機リン化合物存在下/またはホスホラン化合物存在下、常圧または加圧下にて化合物(1−5)といわゆる光延反応の条件にて反応させることで製造することができる。不活性溶媒の具体例としては、例えば、THF、またはDME等のエーテル系溶媒、トルエン、またはベンゼン等の炭化水素系溶媒等が挙げられる。アゾ化合物類縁体としては、例えばジエチルアゾジカルボキシレート、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート等が挙げられる。アゾ化合物類縁体のモル当量としては、化合物(1−4)に対して、0.001〜100モル当量を用いることができるが、好ましくは、1〜10モル当量である。有機リン化合物としては、例えばトリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等が挙げられる。有機リン化合物のモル当量としては、化合物(1−4)に対して、0.001〜100モル当量を用いることができるが、好ましくは、1〜10モル当量である。ホスホラン化合物としては、例えば(シアノメチレン)トリブチルホスホラン、(シアノメチレン)トリメチルホスホラン等が挙げられる。ホスホラン化合物のモル当量としては、化合物(1−4)に対して、0.001〜100モル当量を用いることができるが、好ましくは、1〜10モル当量である。反応温度は、約−10℃〜約100℃の範囲から選択される。
工程1−3−2:Yが酸素原子、硫黄原子、または−NRj−であり、Tが脱離基(例えば塩素、臭素、ヨウ素のようなハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基のような低級アルキルスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基のようなトリハロゲノメタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基のようなアリールスルホニルオキシ基等が挙げられる)であるとき、化合物(1−6)は、化合物(1−4)に対して、不活性溶媒中、塩基の存在下、常圧または加圧下にて化合物(1−5)と反応させることで製造することができる。不活性溶媒の具体例としては、例えば、THFもしくはDME等のエーテル系溶媒、ジクロロメタンもしくはジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。塩基としては、例えば、tert−ブトキシカリウム、水素化ナトリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム等が挙げられる。塩基のモル当量としては、化合物(1−1)に対して、0.001〜100モル当量を用いることができるが、好ましくは、0.5〜10モル当量である。化合物(1−5)のモル当量としては、化合物(1−4)に対して、0.001〜100モル当量を用いることができるが、好ましくは1〜10モル当量である。反応温度は、約−10℃〜約100℃の範囲から選択される。
工程1−4:本反応は、公知の方法(例えばWO2014/151958、WO2015/191907、WO2016/003929等)に準じ、対応する化合物(1−6)より製造することができる。好ましくは、下記に示される製造法(1−4−1)もしくは製造法(1−4−2)を用いて製造することができる。
製造法(1−4−1):化合物(1−7)は、化合物(1−6)を出発原料として、酸性条件下、不活性溶媒中、ボロン酸と反応させることで製造することができる。ボロン酸としては、例えば、フェニルボロン酸、2−メチルプロピルボロン酸が挙げられる。ボロン酸のモル当量としては、化合物(1−6)に対して、0.001〜100モル当量の範囲で用いることができるが、好ましくは1〜3モル当量である。酸としては、例えば塩酸、トリフルオロ酢酸等が挙げられる。酸のモル当量としては、化合物(1−6)に対して、0.001〜100モル当量の範囲で用いることができるが、好ましくは1〜10モル当量である。不活性溶媒の具体例としては、例えば、ジクロロメタン、もしくはジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ヘキサンもしくはヘプタン等の炭化水素系溶媒、THFもしくはDME等のエーテル系溶媒、アセトニトリルもしくはプロピオニトリル等のニトリル系溶媒、水が挙げられ、単独あるいは混合溶媒として用いることができる。また、上記に示された酸をそのまま溶媒として用いることもできる。溶媒として好ましくは、ヘキサン/アセトニトリルの混合溶媒が用いられる。反応温度は、約−10℃〜約100℃の範囲から選択される。
製造法(1−4−2):化合物(1−7)は、化合物(1−6)を出発原料として、トリフルオロ酢酸溶媒中、トリエチルシランと反応させることで製造することができる。トリエチルシランのモル当量としては、化合物(1−6)に対して、0.001〜100モル当量の範囲で用いることができるが、好ましくは、1〜50モル当量である。反応温度は、約−10℃〜約70℃の範囲から選択される。
製造法(1−4−1):化合物(1−7)は、化合物(1−6)を出発原料として、酸性条件下、不活性溶媒中、ボロン酸と反応させることで製造することができる。ボロン酸としては、例えば、フェニルボロン酸、2−メチルプロピルボロン酸が挙げられる。ボロン酸のモル当量としては、化合物(1−6)に対して、0.001〜100モル当量の範囲で用いることができるが、好ましくは1〜3モル当量である。酸としては、例えば塩酸、トリフルオロ酢酸等が挙げられる。酸のモル当量としては、化合物(1−6)に対して、0.001〜100モル当量の範囲で用いることができるが、好ましくは1〜10モル当量である。不活性溶媒の具体例としては、例えば、ジクロロメタン、もしくはジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ヘキサンもしくはヘプタン等の炭化水素系溶媒、THFもしくはDME等のエーテル系溶媒、アセトニトリルもしくはプロピオニトリル等のニトリル系溶媒、水が挙げられ、単独あるいは混合溶媒として用いることができる。また、上記に示された酸をそのまま溶媒として用いることもできる。溶媒として好ましくは、ヘキサン/アセトニトリルの混合溶媒が用いられる。反応温度は、約−10℃〜約100℃の範囲から選択される。
製造法(1−4−2):化合物(1−7)は、化合物(1−6)を出発原料として、トリフルオロ酢酸溶媒中、トリエチルシランと反応させることで製造することができる。トリエチルシランのモル当量としては、化合物(1−6)に対して、0.001〜100モル当量の範囲で用いることができるが、好ましくは、1〜50モル当量である。反応温度は、約−10℃〜約70℃の範囲から選択される。
製造法2
式(1a)の化合物のうち、下記式(2−7)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。
式中、L1、L2、G、Z、環A、環Q、R1、R2、R4、R5、下付き文字dは、本明細書項1に定義される通りであり、Xa、H、LG、T、PG1、PG2、PG3、PG4は、それぞれ製造法1に記載の定義と同義であり、Ybは酸素原子または硫黄原子である。
式(1a)の化合物のうち、下記式(2−7)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。
出発原料である化合物(2−1)は、市販されているものを用いるか、または公知の方法(例えば、WO2016/003929、WO2016/149393等)で製造されたものを用いることができる。
化合物(1−2)および(1−5)は、市販品として購入したものを用いるか製造法1に記載されたものを用いることができる。化合物(1−2)および化合物(1−5)は、反応に支障をきたさない限り、それらの塩を用いることもできるし、必要に応じて官能基が保護されたものを用いることもできる。
工程2−1:化合物(2−3)は、化合物(2−1)および(1−2)を出発原料とし、前記製造法1に記載の工程1−1に準じた条件を用いて製造することができる。
工程2−2:化合物(2−4)は、化合物(2−3)の保護基PG1を脱保護することで製造することができる。本工程は文献(T. W. Greene and P. G. M. Wuts, “Protective Group in Organic Synthesis”, 3rd Ed., John Wiley and Sons, Inc., New York (1999))に記載されている方法等に準じて行うことができる。
工程2−3:化合物(2−6)は、化合物(2−4)および(1−5)を出発原料とし、前記製造法1に記載の工程2−3に準じた条件を用いて製造することができる。
工程2−4:化合物(2−7)は、化合物(2−6)を出発原料とし、前記製造法1の工程1−4に準じた条件を用いて製造することができる。
製造法3
式(1a)の化合物のうち、下記式(3−7)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。該化合物(3−7)は、前記化合物(1−7)において、L1が−NRdC(=O)−、かつRdが水素原子の場合を表す。
式中、L2、G、Z、環A、環Q、R4、R5、Y、下付き文字dは、本明細書項1に定義される通りであり、Y、R1a、R2aのベンゼン環上の結合位置、R1a、R2a、Xa、H、LG、T、PG1、PG2、PG3、PG4は、それぞれ製造法1に記載の定義と同義であり、TMSはトリメチルシリル基を表す。
式(1a)の化合物のうち、下記式(3−7)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。該化合物(3−7)は、前記化合物(1−7)において、L1が−NRdC(=O)−、かつRdが水素原子の場合を表す。
出発原料である化合物(1−1)および化合物(1−5)は、市販品として購入したものを用いるか、製造法1に記載の方法で製造されたものを用いることができる。また、化合物(3−2)および化合物(3−3)は市販品として購入したものを用いるか、公知化合物から公知の方法(例えば、R. C. Larock, “Comprehensive Organic Transformations”, 2nd Ed., John Wiley and Sons, Inc., New York (1999)に記載されている方法等)に準じて合成したものを用いることができる。化合物(1−5)、化合物(3−2)、および化合物(3−3)、は、反応に支障をきたさない限り、それらの塩を用いることもできるし、必要に応じて官能基が保護されたものを用いることもできる。
工程3−1:化合物(3−1)は、化合物(1−1)に対して、不活性溶媒中、常圧または加圧下にてヘキサメチルジシラザンリチウムと反応させることで製造することができる。不活性溶媒の具体例としては、例えば、THFもしくはジエチルエーテル等のエーテル系溶媒等が挙げられる。ヘキサメチルジシラザンリチウムのモル当量としては、化合物(1−1)に対して、0.001〜100モル当量を用いることができるが、好ましくは、1〜10モル当量である。反応温度は、約−78℃〜約50℃の範囲から選択される。
工程3−2:化合物(3−4)は、化合物(3−1)に対して、不活性溶媒中、縮合剤および/または塩基の存在下または非存在下、常圧または加圧下にて化合物(3−2)または(3−3)と反応させることで製造することができる。不活性溶媒の具体例としては、例えば、THFもしくはDME等のエーテル系溶媒、ジクロロメタンもしくはクロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒、DMF、NMP、DMSO等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。(3−2)または(3−3)のモル当量としては、化合物(3−1)に対して、0.001〜100モル当量用いることができるが、好ましくは、1〜10モル当量である。縮合剤としては、常法で使用される種々の縮合剤を使用することができるが、例えば1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(塩酸塩を含む)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’,−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩等が挙げられる。縮合剤のモル当量としては、化合物(3−1)に対して、0.001〜100モル当量用いることができるが、好ましくは、1〜10モル当量である。塩基としては、例えばジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン等が挙げられる。塩基のモル当量としては化合物(3−1)に対して、0.001〜100モル当量用いることができるが、好ましくは、1〜10モル当量である。反応温度は、約−78℃〜約100℃の範囲から選択される。
工程3−3:化合物(3−5)は、化合物(3−4)を出発原料とし、前記製造法1の工程1−2に準じた条件を用いることで製造することができる。
工程3−4:化合物(3−6)は、化合物(3−5)および(1−5)を出発原料とし、前記製造法1の工程1−3に準じた条件を用いて製造することができる。
工程3−5:化合物(3−7)は、化合物(3−6)を出発原料とし、前記製造法1の工程1−4に準じた条件を用いることで製造することができる。
製造法4
式(1a)の化合物のうち、下記式(4−7)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。該化合物(4−7)は、前記化合物(2−7)において、L1が−NRdC(=O)−、かつRdが水素原子の場合を表す。
式中、L2、G、Z、環A、環Q、R1、R2、R4、R5、下付き文字dは、本明細書項1に定義される通りであり、Xa、H、LG、T、PG1、PG2、PG3、PG4は、それぞれ製造法1に記載の定義と同義であり、Ybは製造法2に記載の定義と同義であり、TMSはトリメチルシリル基を表す。
式(1a)の化合物のうち、下記式(4−7)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。該化合物(4−7)は、前記化合物(2−7)において、L1が−NRdC(=O)−、かつRdが水素原子の場合を表す。
出発原料である化合物(1−1)および化合物(1−5)は、市販品として購入したものを用いるか、製造法1に記載の方法で製造されたものを用いることができる。また、化合物(3−2)および化合物(3−3)は市販品として購入したものを用いるか、製造法3に記載の方法で製造されたものを用いることができる。化合物(1−5)、化合物(3−2)、および化合物(3−3)、は、反応に支障をきたさない限り、それらの塩を用いることもできるし、必要に応じて官能基が保護されたものを用いることもできる。
工程4−1:化合物(4−1)は、化合物(1−1)を出発原料とし、前記製造法3の工程3−1に準じた条件を用いることで製造することができる。
工程4−2:化合物(4−4)は、化合物(4−1)に対して、化合物(3−2)または(3−3)を、前記製造法3の工程3−2に準じた条件で反応させることにより製造することができる。
工程4−3:化合物(4−5)は、化合物(4−4)を出発原料とし、前記製造法1の工程1−2に準じた条件を用いることで製造することができる。
工程4−4:化合物(4−6)は、化合物(4−5)および(1−5)を出発原料とし、前記製造法1の工程1−3に準じた条件を用いて製造することができる。
工程4−5:化合物(4−7)は、化合物(4−6)を出発原料とし、前記製造法1の工程1−4に準じた条件を用いることで製造することができる。
製造法5
式(1a)の化合物のうち、下記式(5−4)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。
式中、G、環A、環Q、R1、R2、R4、R5、下付き文字dは、本明細書項1に定義される通りであり、Xa、H、T、PG1、PG2、PG3、PG4は、それぞれ製造法1に記載の定義と同義であり、Ybは製造法2に記載の定義と同義である。
式(1a)の化合物のうち、下記式(5−4)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。
出発原料である化合物(5−1)および化合物(1−5)は、市販品として購入したものを用いるか、製造法1に記載の方法で製造されたものを用いることができる。化合物(1−5)は、反応に支障をきたさない限り、それらの塩を用いることもできるし、必要に応じて官能基が保護されたものを用いることもできる。
工程5−1:化合物(5−2)は、化合物(5−1)を出発原料とし、前記製造法1の工程1−2に準じた条件を用いることで製造することができる。
工程5−2:化合物(5−3)は、化合物(5−2)および(1−5)を出発原料とし、前記製造法1の工程1−3に準じた条件を用いて製造することができる。
工程5−3:化合物(5−4)は、化合物(5−3)を出発原料とし、前記製造法1の工程1−4に準じた条件を用いることで製造することができる。
製造法6
前記式(1−5)で表される化合物群のうち、下記式(6−5)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。該化合物(6−5)は、前記化合物(1−5)において、環Aが4〜6員の含窒素非アリールヘテロ環、Tが水酸基の例を表す。
式中、環Q、R5、下付き文字dは本明細書項1に定義される通りであり、Wはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素のようなハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基のような低級アルキルスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基のようなトリハロゲノメタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基のようなアリールスルホニルオキシ基等の脱離基を表す。
前記式(1−5)で表される化合物群のうち、下記式(6−5)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。該化合物(6−5)は、前記化合物(1−5)において、環Aが4〜6員の含窒素非アリールヘテロ環、Tが水酸基の例を表す。
工程6−1:置換
式(6−1)の化合物と式(6−2)の化合物との反応は塩基の存在下、無溶媒下または適当な溶媒中で常圧または加圧下に行われる。
式(6−1)の化合物と式(6−2)の化合物との反応は塩基の存在下、無溶媒下または適当な溶媒中で常圧または加圧下に行われる。
使用する溶媒は、原料化合物の種類等に従って適宜選択されるべきであるが、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサンのようなエーテル類、塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコールのようなアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、1−メチルピロリジン−2−オン、ジメチルスルホキシドが挙げられる。これらの溶媒はそれぞれ単独で、または2種以上の混合溶媒として用いられる。
塩基の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような水酸化アルカリ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような炭酸アルカリ、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムのような重炭酸アルカリ、またはトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンのような有機塩基が挙げられるが、式(6−2)の化合物の過剰量で兼ねることも可能である。なお、式(6−2)の化合物は、塩酸塩等の酸付加塩の形で使用し、反応系中で遊離塩基を生成させてもよい。反応温度は用いる原料化合物の種類等により異なるが、通常約−10℃〜約200℃、好ましくは約20℃〜約170℃である。
式(6−1)の化合物および式(6−2)の化合物は市販されているものを使用するか、対応する市販品より、公知の方法、例えば、R. C. Larock, “Comprehensive Organic Transformations”, 2nd Ed., John Wiley and Sons, Inc., New York (1999)に記載されている方法またはこれらに準じた方法により製造したものを使用することができる。
製造法7
前記式(1−5)で表される化合物群のうち、下記式(7−4)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。式(7−1)の化合物は市販されているものを使用するか、対応する市販品より、公知の方法、例えば、R. C. Larock, “Comprehensive Organic Transformations”, 2nd Ed., John Wiley and Sons, Inc., New York (1999)に記載されている方法またはこれらに準じた方法により製造したものを使用することができる。
式中、Qは本明細書項1に定義される通りであり、Wは製造法6に記載の定義と同義である。
前記式(1−5)で表される化合物群のうち、下記式(7−4)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。式(7−1)の化合物は市販されているものを使用するか、対応する市販品より、公知の方法、例えば、R. C. Larock, “Comprehensive Organic Transformations”, 2nd Ed., John Wiley and Sons, Inc., New York (1999)に記載されている方法またはこれらに準じた方法により製造したものを使用することができる。
工程(7−1):置換
本反応は式(7−1)の化合物を用いて上記工程(6−1)に記載した方法と同様の方法により行うことができる。
本反応は式(7−1)の化合物を用いて上記工程(6−1)に記載した方法と同様の方法により行うことができる。
工程(7−2):還元
本還元は常法に従って行うことができ、例えば、適当な溶媒中でパラジウム炭素、ラネーニッケル、酸化白金等の触媒の存在下、水素と反応させることにより行われる。これらの反応の溶媒としては、例えば、エタノール、メタノールのようなアルコール類、水、酢酸、ジオキサン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドが挙げられる。これらの溶媒はそれぞれ単独で、または2種以上の混合溶媒として用いられる。反応温度は用いる原料化合物の種類等により異なるが、通常約0℃〜約80℃であり、常圧または加圧下に行われる。
本還元は常法に従って行うことができ、例えば、適当な溶媒中でパラジウム炭素、ラネーニッケル、酸化白金等の触媒の存在下、水素と反応させることにより行われる。これらの反応の溶媒としては、例えば、エタノール、メタノールのようなアルコール類、水、酢酸、ジオキサン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドが挙げられる。これらの溶媒はそれぞれ単独で、または2種以上の混合溶媒として用いられる。反応温度は用いる原料化合物の種類等により異なるが、通常約0℃〜約80℃であり、常圧または加圧下に行われる。
本反応は必要に応じて酸の存在下に行われ、酸の具体例としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸などが挙げられる。添加した酸に応じて(7−2)の化合物を塩として得ることもできる。
工程(7−3):Boc化
本反応は常法に従って行うことができ、例えば、適当な溶媒中または無溶媒で二炭酸ジ-tert-ブチルなどと反応させることにより行われる。これらの反応の溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサンのようなエーテル類、塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、1−メチルピロリジン−2−オン、ジメチルスルホキシドが挙げられる。これらの溶媒はそれぞれ単独で、または2種以上の混合溶媒として用いられる。反応温度は用いる原料化合物の種類等により異なるが、通常約0℃〜約80℃であり、常圧または加圧下に行われる。
本反応は常法に従って行うことができ、例えば、適当な溶媒中または無溶媒で二炭酸ジ-tert-ブチルなどと反応させることにより行われる。これらの反応の溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサンのようなエーテル類、塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、1−メチルピロリジン−2−オン、ジメチルスルホキシドが挙げられる。これらの溶媒はそれぞれ単独で、または2種以上の混合溶媒として用いられる。反応温度は用いる原料化合物の種類等により異なるが、通常約0℃〜約80℃であり、常圧または加圧下に行われる。
本反応は必要に応じて塩基の存在下に行われ、塩基の具体例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような炭酸アルカリ、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムのような重炭酸アルカリ、またはトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンのような有機塩基が挙げられる。
製造法8
前記式(1−5)で表される化合物群のうち、下記式(8−5)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。式(8−1)の化合物は市販されているものを使用するか、対応する市販品より、公知の方法、例えば、R. C. Larock, “Comprehensive Organic Transformations”, 2nd Ed., John Wiley and Sons, Inc., New York (1999)に記載されている方法またはこれらに準じた方法により製造したものを使用することができる。
式中、環Qは本明細書項1に定義される通りであり、Jは水素原子又はC1−6アルコキシ基(本置換基はアリール基で置換されてもよい)であり、Waは塩素または臭素である。
前記式(1−5)で表される化合物群のうち、下記式(8−5)で表される化合物は、例えば下記製造法によって製造することができる。式(8−1)の化合物は市販されているものを使用するか、対応する市販品より、公知の方法、例えば、R. C. Larock, “Comprehensive Organic Transformations”, 2nd Ed., John Wiley and Sons, Inc., New York (1999)に記載されている方法またはこれらに準じた方法により製造したものを使用することができる。
工程(8−1):ハロゲン化
化合物(8−2)は、化合物(8−1)を、不活性溶媒中、銅触媒、亜硝酸ナトリウムおよび酸の存在下、Sandmeyer条件にて反応させることにより製造することができる。不活性溶媒の具体例としては、例えば、水、アセトニトリル、メタノール、エタノール等が挙げられる。銅触媒としては、塩化銅(I)、臭化銅(I)、金属銅等が挙げられる。銅触媒のモル当量としては、化合物(6−1)に対して、0.001〜1モル当量を用いることができるが、好ましくは0.1〜0.5モル当量である。亜硝酸ナトリウムのモル当量としては、化合物(6−1)に対して、0.001〜100モル当量を用いることができるが、好ましくは1〜10モル当量である。酸の具体例としては、例えば塩化水素、臭化水素、臭化水素、酢酸、硫酸等が挙げられる。反応温度は約−10℃〜約100℃の範囲から選択される。
化合物(8−2)は、化合物(8−1)を、不活性溶媒中、銅触媒、亜硝酸ナトリウムおよび酸の存在下、Sandmeyer条件にて反応させることにより製造することができる。不活性溶媒の具体例としては、例えば、水、アセトニトリル、メタノール、エタノール等が挙げられる。銅触媒としては、塩化銅(I)、臭化銅(I)、金属銅等が挙げられる。銅触媒のモル当量としては、化合物(6−1)に対して、0.001〜1モル当量を用いることができるが、好ましくは0.1〜0.5モル当量である。亜硝酸ナトリウムのモル当量としては、化合物(6−1)に対して、0.001〜100モル当量を用いることができるが、好ましくは1〜10モル当量である。酸の具体例としては、例えば塩化水素、臭化水素、臭化水素、酢酸、硫酸等が挙げられる。反応温度は約−10℃〜約100℃の範囲から選択される。
工程(8−2):還元
化合物(8−3)は化合物(8−2)の置換基−C(=O)−Jを還元することで製造することができる。本工程は文献(R. C. Larock, “Comprehensive Organic Transformations”, 2nd Ed., John Wiley and Sons, Inc., New York (1999))に記載されている方法等に準じて行うことができる。
化合物(8−3)は化合物(8−2)の置換基−C(=O)−Jを還元することで製造することができる。本工程は文献(R. C. Larock, “Comprehensive Organic Transformations”, 2nd Ed., John Wiley and Sons, Inc., New York (1999))に記載されている方法等に準じて行うことができる。
工程(8−3):アミノ化
化合物(8−4)は、化合物(8−3)を出発原料とし、前記製造法1の工程1−3−1に準じた条件を用いて光延反応を行うことで製造することができる。
化合物(8−4)は、化合物(8−3)を出発原料とし、前記製造法1の工程1−3−1に準じた条件を用いて光延反応を行うことで製造することができる。
工程(8−4):置換
化合物(8−5)は、化合物(8−4)を出発原料とし、前記製造法6の工程6−1に記載した方法と同様の方法により製造することができる。
化合物(8−5)は、化合物(8−4)を出発原料とし、前記製造法6の工程6−1に記載した方法と同様の方法により製造することができる。
製造法9
式(1a)の化合物は、製造法1、2、3、4、および5と同様にして、購入又は調製可能な対応する原料から製造することができる。
式中、X、Z、G、L1、L2、R1、R2、R3、R4は、項1に定義される通りである。
式(1a)の化合物は、製造法1、2、3、4、および5と同様にして、購入又は調製可能な対応する原料から製造することができる。
製造法9A
式(1a)の化合物(三置換ホウ素化合物)は、該化合物の性質に応じて、例えば、求核性のXアニオン(X−)と反応させることで、式(1b)の化合物(四置換ホウ素化合物)へと変換することができる。該化合物(1b)は通常、下記の式に表されるような金属塩として存在する。
式中、X、Z、G、L1、L2、R1、R2、R3、R4は、項1に定義される通りであり、X−はXアニオンであり、例えば、水酸化物イオン(HO−または−OHと表記される)、C1−6アルコキシド(該C1−6アルコキシドは、RuO−で表され、該Ruが前記C1−6アルキル基である)、アミドアニオン(−NRa2Rb1)等を表し、M+は一価の金属カチオンであり、例えば、ナトリウムイオン(Na+)、リチウムイオン(Li+)、カリウムイオン(K+)等のアルカリ金属イオンを表し、M2+は二価の金属カチオンであり、例えば、マグネシウムイオン(Mg2+)、カルシウムイオン(Ca2+)等のアルカリ土類金属イオンを表す。
式(1a)の化合物(三置換ホウ素化合物)は、該化合物の性質に応じて、例えば、求核性のXアニオン(X−)と反応させることで、式(1b)の化合物(四置換ホウ素化合物)へと変換することができる。該化合物(1b)は通常、下記の式に表されるような金属塩として存在する。
より具体的には、式(1a)の化合物に以下に述べるような塩基を添加することによって式(1b)の化合物を製造することができる。イオン対であるM+X−またはM2+(X−)2は、MXまたはM(X)2の形態である塩基を添加して発生させて(1b)を製造する反応に用いることができ、該塩基として、例えば、Xが水酸基の場合、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等が挙げられ、好ましくは水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、より好ましくは水酸化ナトリウムである。また塩基として、例えば、XがC1−6アルコキシ基(RuO)の場合、tert−ブトキシカリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等の金属アルコキシドが挙げられる。また塩基として、例えば、Xが−NRa2Rb1の場合、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド等の金属アミドが挙げられる。
あるいはM+X−は、XHが存在する又はXHからなる反応系中に別の塩基を添加することで発生させてもよい。
例えば、XHが水(H2O)の場合、該水中に水素化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムを添加することで、水酸化物イオンとナトリウムイオンが、あるいは水中に水素化カリウムまたは炭酸カリウムを添加することで、水酸化物イオンとカリウムイオンが、それぞれ系中に発生する。
また例えば、XHがC1−6アルコール(該C1−6アルコールは、RuOHで表され、該Ruが前記C1−6アルキル基である)の場合、該RuOH中に水素化ナトリウムを添加することで、水酸化物イオンとナトリウムイオンが、あるいはRuOH中に水素化カリウムを添加することで、C1−6アルコキシドとカリウムイオンが、それぞれ系中に発生する。
また例えば、XHがアミン(HNRa2Rb1(該Ra2、Rb1は、項1に定義される通りである))の場合、該HNRa2Rb1を含む反応系中に水素化ナトリウムを添加することで、ナトリウムアミド(NaNRa2Rb1)が、HNRa2Rb1を含む反応系中に水素化カリウムを添加することで、カリウムアミド(KNRa2Rb1)が、それぞれ系中に発生する。
製造法9B
式I’の化合物は、該化合物の性質に応じて、例えば、求核性のXアニオン(X−)と反応させることで、式I’’の化合物へと変換することができる。該化合物I’’は通常、下記の式に表されるような金属塩として存在する。より具体的には、式I’の化合物に製造法7A記載と同様の塩基を添加することによって式I’’の化合物を製造することができる。
式中の基は、上記に規定される通りであり、ただし、R37がXと同義であり、X−はXアニオンであり(すなわち、X−はR37アニオンを表す)、例えば、水酸化物イオン(HO−または−OHと表記される)、C1−6アルコキシド等を表し、M+は一価の金属カチオンであり、例えば、ナトリウムイオン(Na+)、リチウムイオン(Li+)、カリウムイオン(K+)等のアルカリ金属イオンを表し、M2+は二価の金属カチオンであり、例えば、マグネシウムイオン(Mg2+)、カルシウムイオン(Ca2+)等のアルカリ土類金属イオン等を表す。
式I’の化合物は、該化合物の性質に応じて、例えば、求核性のXアニオン(X−)と反応させることで、式I’’の化合物へと変換することができる。該化合物I’’は通常、下記の式に表されるような金属塩として存在する。より具体的には、式I’の化合物に製造法7A記載と同様の塩基を添加することによって式I’’の化合物を製造することができる。
製造法9C
式III’の化合物は、該化合物の性質に応じて、例えば、求核性のXアニオン(X−)と反応させることで、式III’’の化合物へと変換することができる。該化合物III’’は通常、下記の式に表されるような金属塩として存在する。より具体的には、式III’の化合物に製造法7A記載と同様の塩基を添加することによって式III’’の化合物を製造することができる。
式中の基は、上記に規定される通りであり、ただし、R37がXと同義であり、X−はXアニオンであり(すなわち、X−はR37アニオンを表す)、例えば、水酸化物イオン(HO−または−OHと表記される)、C1−6アルコキシド等を表し、M+は一価の金属カチオンであり、例えば、ナトリウムイオン(Na+)、リチウムイオン(Li+)、カリウムイオン(K+)等のアルカリ金属イオンを表し、M2+は二価の金属カチオンであり、例えば、マグネシウムイオン(Mg2+)、カルシウムイオン(Ca2+)等のアルカリ土類金属イオン等を表す。
式III’の化合物は、該化合物の性質に応じて、例えば、求核性のXアニオン(X−)と反応させることで、式III’’の化合物へと変換することができる。該化合物III’’は通常、下記の式に表されるような金属塩として存在する。より具体的には、式III’の化合物に製造法7A記載と同様の塩基を添加することによって式III’’の化合物を製造することができる。
製造法9D
式(I)の化合物は、該化合物の性質に応じて、例えば、求核性のXアニオン(X−)と反応させることで、式(I’)の化合物へと変換することができる。該化合物(I’)は通常、下記の式に表されるような金属塩として存在する。より具体的には、式(I)の化合物に製造法7A記載と同様の塩基を添加することによって式(I’)の化合物を製造することができる。
式中の基は、上記に規定される通りであり、ただし、RdがXと同義であり、X−はXアニオンであり、例えば、水酸化物イオン(HO−または−OHと表記される)、C1−6アルコキシド等を表し(すなわち、X−はRdアニオンを表す)、M+は一価の金属カチオンであり、例えば、ナトリウムイオン(Na+)、リチウムイオン(Li+)、カリウムイオン(K+)等のアルカリ金属イオンを表し、M2+は二価の金属カチオンであり、例えば、マグネシウムイオン(Mg2+)、カルシウムイオン(Ca2+)等のアルカリ土類金属イオン等を表す。
式(I)の化合物は、該化合物の性質に応じて、例えば、求核性のXアニオン(X−)と反応させることで、式(I’)の化合物へと変換することができる。該化合物(I’)は通常、下記の式に表されるような金属塩として存在する。より具体的には、式(I)の化合物に製造法7A記載と同様の塩基を添加することによって式(I’)の化合物を製造することができる。
例えば、式(1a)の化合物のうち、Xが水酸基である下記式(1a’)の化合物について、例えば、前記製造法1における工程1−4に準じた当該化合物を取得する反応を行った後、水酸化ナトリウム水溶液で処理することによって、化合物の性質に応じて、式(1b’)のナトリウム塩化合物として得ることができる。
式中、Z、G、L1、L2、R1、R2、R3、R4は、項1に定義される通りである。
例えば、式(1a)の化合物のうち、Xが水酸基かつR4がカルボキシル基である下記式(1a’’)の化合物について、例えば、前記製造法1における工程1−4に準じた当該化合物を取得する反応を行った後、水酸化ナトリウム水溶液で処理することによって、化合物の性質に応じて、式(1b’’)の二ナトリウム塩化合物として得ることができる。
式中、Z、G、L1、L2、R1、R2、R3、は、項1に定義される通りである。
上記製造法における中間体および目的化合物は、有機合成化学で常用される精製法(例えば、中和、濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィー等)に付することにより単離精製することができる。また、各中間体においては、特に精製することなく次の反応に供することも可能である。
光学活性な出発原料や中間体を用いること、または中間体や最終品のラセミ体を光学分割することにより、本発明の化合物の光学活性体を製造することができる。光学分割の方法としては、これらに限定されないが、例えば、光学活性カラムを用いた分離方法、分別結晶化法等の分離方法が挙げられる。本発明の化合物のジアステレオマーは、これらに限定されないが、例えば、カラムクロマトグラフィーや分別結晶化法等の分離方法によって、製造することができる。
式(1)で表される化合物の製薬学的に許容される塩は、これらに限定されないが、例えば、水、メタノール、エタノール、2−プロパノール、酢酸エチル、アセトン等の溶媒中で、式(1)で表される化合物と、製薬学的に許容される酸または塩基とを混合することで製造することができる。
本明細書において「または」は、文章中に列挙されている事項の「少なくとも1つ以上」を採用できるときに使用される。「もしくは」も同様である。本明細書において「2つの値の範囲内」と明記した場合、その範囲には2つの値自体も含む。
本明細書において引用された、科学文献、特許、特許出願などの参考文献は、その全体が、各々具体的に記載されたのと同じ程度に本明細書において参考として援用される。
以上、本発明を、理解の容易のために好ましい実施形態を示して説明してきた。以下に、実施例に基づいて本発明を説明するが、上述の説明および以下の実施例は、例示の目的のみに提供され、本発明を限定する目的で提供したのではない。従って、本発明の範囲は、本明細書に具体的に記載された実施形態にも実施例にも限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
以下に本発明を参考例、実施例および試験例により、さらに具体的に説明するが、本発明はもとよりこれらに限定されるものではない。
化合物の同定は、プロトン核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)、液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)等を用いて行った。また、核磁気共鳴スペクトルにはテトラメチルシランを内部標準として用いた。
参考例および実施例におけるカラムクロマトグラフィーは、山善株式会社製のシリカゲルカラム、YMC製のYMC−Actus Triart C18を用いた。また、薄層クロマトグラフィー(TLC)を使用して精製した際のTLC(シリカゲルプレート)にはSilica gel 60F254(メルク)、TLC(NHシリカゲルプレート)にはTLCプレートNH(FujiSilysia)を使用した。
参考例および実施例に記載している各種データは、以下の機器で取得した。
NMRスペクトル:[1H−NMR]400MHz:JEOLJNM−ALシリーズAL400、JEOL EX270LC−MSスペクトル:Waters ACQUITYTM Ultra Performance LC、Waters AQUITY UPLC H−Class System
NMRスペクトル:[1H−NMR]400MHz:JEOLJNM−ALシリーズAL400、JEOL EX270LC−MSスペクトル:Waters ACQUITYTM Ultra Performance LC、Waters AQUITY UPLC H−Class System
参考例および実施例に記載の化合物名は、ACD/Name(ACD/Labs12.0,Advanced Chemistry Development Inc.)を用いて、または公知文献に用いられた名称等を参考にして、命名しており、必ずしもIUPAC命名法に従うものではない。これらの化合物名は、当業者が一義的にIUPAC名に変換できる。
高速液体クロマトグラフィー質量分析計(LCMS)の測定条件(以下、測定法ともいう)は、以下の通りであり、観察された質量分析の値[MS(m/z)]を[M+1]+あるいは[M]+で、その質量分析の値が観察された保持時間をRt(分、min)で示す。なお、各実測値においては、測定に用いた測定条件をA〜Cで付記する。例えば、「LCMS:[M+H]+/Rt=620/1.32A」と表すとき、測定条件Aで測定したことを表す。
測定条件A
測定機器:Waters ACQUITYTM Ultra Performance LC
カラム:ACQUITY UPLC BEH C18 1.7μm 2.1×30mmcolumn
溶媒:A液:0.05% HCOOH/H2O、B液:CH3CN
グラジエント条件:
0.0−1.3分;A/B=60/40から5/95(linear gradient)
1.3−1.5分;A/B=60/40
流速:0.80mL/min
UV:220nm, 254nm
カラム温度:40℃
測定機器:Waters ACQUITYTM Ultra Performance LC
カラム:ACQUITY UPLC BEH C18 1.7μm 2.1×30mmcolumn
溶媒:A液:0.05% HCOOH/H2O、B液:CH3CN
グラジエント条件:
0.0−1.3分;A/B=60/40から5/95(linear gradient)
1.3−1.5分;A/B=60/40
流速:0.80mL/min
UV:220nm, 254nm
カラム温度:40℃
測定条件B
測定機器:Waters ACQUITYTM Ultra Performance LC
カラム:ACQUITY UPLC BEH C18 1.7μm 2.1×30mmcolumn
溶媒:A液:0.05% HCOOH/H2O、B液:CH3CN
グラジエント条件:
0.0−1.3分;A/B=90/10から5/95(linear gradient)
1.3−1.5分;A/B=90/10
流速:0.80mL/min
UV:220nm, 254nm
カラム温度:40℃
測定機器:Waters ACQUITYTM Ultra Performance LC
カラム:ACQUITY UPLC BEH C18 1.7μm 2.1×30mmcolumn
溶媒:A液:0.05% HCOOH/H2O、B液:CH3CN
グラジエント条件:
0.0−1.3分;A/B=90/10から5/95(linear gradient)
1.3−1.5分;A/B=90/10
流速:0.80mL/min
UV:220nm, 254nm
カラム温度:40℃
測定条件C
測定機器:Waters ACQUITYTM Ultra Performance LC
カラム:ACQUITY UPLC BEH C18 1.7μm 2.1×30mmcolumn
溶媒:A液:0.05% HCOOH/H2O、B液:CH3CN
グラジエント条件:
0.0−1.3分;A/B=99/1から5/95(linear gradient)
1.3−1.5分;A/B=99/1
流速:0.80mL/min
UV:220nm, 254nm
カラム温度:40℃
測定機器:Waters ACQUITYTM Ultra Performance LC
カラム:ACQUITY UPLC BEH C18 1.7μm 2.1×30mmcolumn
溶媒:A液:0.05% HCOOH/H2O、B液:CH3CN
グラジエント条件:
0.0−1.3分;A/B=99/1から5/95(linear gradient)
1.3−1.5分;A/B=99/1
流速:0.80mL/min
UV:220nm, 254nm
カラム温度:40℃
参考例、実施例および試験例において、記載の簡略化のために、上記で示した略語および下記に示す略語を使用することがある。
s:一重線
d:二重線
t:三重線
q:四重線
m:多重線
br:幅広い
dd:二重線の二重線
J:カップリング定数(coupling constant)
Hz:ヘルツ(Hertz)
δ:化学シフト
min:分
Rt:保持時間
Boc:tert−ブトキシカルボニル基
CD3OD:重メタノール
CDCl3:重クロロホルム
s:一重線
d:二重線
t:三重線
q:四重線
m:多重線
br:幅広い
dd:二重線の二重線
J:カップリング定数(coupling constant)
Hz:ヘルツ(Hertz)
δ:化学シフト
min:分
Rt:保持時間
Boc:tert−ブトキシカルボニル基
CD3OD:重メタノール
CDCl3:重クロロホルム
参考例1:1−ピリミジン−2−イルアゼチジン−3−オール
2−フルオロピリミジン(397mg)、アゼチジン−3−オール(197mg)およびトリエチルアミン(1.13mL)のメタノール(2.5mL)溶液をマイクロウェーブ照射下130℃で5時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=100/0〜70/30)にて精製して表記化合物(370mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.29 (2H, d, J = 4.9 Hz), 6.53 (1H, t, J = 4.9 Hz), 4.80-4.73 (1H, m), 4.39 (2H, dd, J = 10.1, 6.7 Hz), 3.99 (2H, dd, J = 10.1, 4.4 Hz), 2.51 (1H, d, J = 6.1 Hz).
LC-MS:[M+H]+/Rt(min):152.0/0.305B
LC-MS:[M+H]+/Rt(min):152.0/0.305B
参考例2〜11:
参考例1に記載した方法と同様の方法に従い、対応する出発原料を用いて、表(2)に示す化合物を得た。
参考例1に記載した方法と同様の方法に従い、対応する出発原料を用いて、表(2)に示す化合物を得た。
参考例12:tert−ブチル{[6−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)−3−ピリジル]メチル}カーバメート
(12−1)6−フルオロニコチノニトリル(244mg)、アゼチジン3−オール(290mg)およびトリエチルアミン(0.836ml)のメタノール(5mL)溶液をマイクロウェーブ照射下130℃で2時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=100/0〜70/30)にて精製して6−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−3−カルボニトリル(322mg)を得た。
(12−2)上記生成物(374mg)、10%/wtパラジウム炭素(109mg)および5mol/L塩化水素水溶液(0.4mL)のメタノール(50mL)溶液を水素雰囲気下6時間室温で攪拌した。反応液をセライトろ過、メタノール洗浄した後、ろ液を減圧濃縮して1−[5−(アミノメチル)−ピリジン−2−イル]アゼチジン−3−オール塩酸塩(374mg)を粗生成物として得た。本化合物はこれ以上の生成を行うことなく次反応へ用いた。
(12−3)上記粗生成物(361mg)、二炭酸ジ-tert-ブチル(385mg)およびトリエチルアミン(0.7mL)のジクロロメタン(8mL)溶液を室温で2時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=100/0〜70/30)にて精製し、表記化合物(359mg)を得た。
1H-NMR (CD3OD) δ: 7.47 (1H, t, J = 7.9 Hz), 6.59 (1H, d, J = 7.9 Hz), 6.25 (1H, d, J = 7.9 Hz), 4.70-4.61 (1H, m), 4.23 (2H, dd, J= 8.1, 7.2 Hz), 4.17 (2H, s), 3.76 (2H, dd, J = 8.9, 4.6 Hz), 1.45 (9H, s).
LC-MS:[M+H]+/Rt(min):280.1/0.359B
LC-MS:[M+H]+/Rt(min):280.1/0.359B
参考例13〜14:
参考例12に記載した方法と同様の方法に従い、対応する出発原料を用いて、表(3)に示す化合物を得た。
参考例12に記載した方法と同様の方法に従い、対応する出発原料を用いて、表(3)に示す化合物を得た。
参考例15:tert−ブチル{[5−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]メチル}カーバメート
(15−1)5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−カルボン酸エチル(1.48g)、および金属銅(109mg)の酢酸(14.2mL)/濃塩酸(2.9mL)溶液に対し、亜硝酸ナトリウム(2.95g)の水溶液(3.6mL)を氷冷下で滴下した後、室温で14時間撹拌を行った。反応溶液を水で希釈した後、酢酸エチルで抽出を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶液をろ過した。溶媒を減圧留去して5−クロロ−1,3,4−チアジアゾール−2−カルボン酸エチル(1.51g)を得た。
(15−2)上記生成物(1.51g)のメタノール(16mL)溶液に対し、水素化ホウ素ナトリウム(890mg)を氷冷下で加え、室温で14時間撹拌を行った。反応溶液に酢酸(9mL)を加えたのち、酢酸エチルで抽出を行った。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶液をろ過した。溶媒を減圧留去して(5−クロロ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)メタノール(850mg)を得た。
(15−3)上記生成物(104mg)、N,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド(155mg)、イミノジカルボン酸ジ−tert―ブチル(195mg)のテトラヒドロフラン(1.7mL)に対し、トリブチルホスフィン(0.22mL)を氷冷下で加え、室温で1時間撹拌を行った。溶媒を減圧留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜80/20)で精製し、N,N−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−(5−クロロ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)メチルアミン(146mg)を得た。
(15−4)上記生成物(93mg)、炭酸水素ナトリウム(89mg)、アゼチジン−3−オール塩酸塩(44mg)のエタノール溶液を、80℃で3時間撹拌を行った。次に水酸化ナトリウム(53mg)を加え、室温で1時間撹拌を行った。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出を行った。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶液をろ過した。溶媒を減圧留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=98/2〜92/8)で精製し、表記化合物(67mg)を得た。
1H-NMR (CD3OD) δ: 7.90 (1H, s), 4.78-4.69 (1H, m), 4.38 (2H, s), 4.32 (2H, dd, J = 8.5, 7.8 Hz), 3.91 (2H, dd, J = 8.5, 4.0 Hz), 1.45 (9H, s).
LC-MS:[M+H]+/Rt(min):287.3/0.481B
LC-MS:[M+H]+/Rt(min):287.3/0.481B
参考例16:tert−ブチル 6−{[1−(ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)オキシ]−3−{2−[(3aS,4S,6S,7aR)−3a,5,5−トリメチルヘキサヒドロ−4,6−メタノ−1,3,2−ベンゾジオキサボロール−2−イル]エチル}ベンゾエート
tert−ブチル 2−[(tert−ブトキシカルボニル)オキシ]−6−ヒドロキシ−3−{2−[(3aS,4S,6S,7aR)−3a,5,5−トリメチルヘキサヒドロ−4,6−メタノ−1,3,2−ベンゾジオキサボロール−2−イル]エチル}ベンゾエート(516mg)および1−(ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−オール(参考例1の化合物、227mg)のトルエン(5mL)溶液にシアノメチレントリブチルホスホラン(0.79mL)を滴下し、100℃で3時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=100/0〜0/100)で精製し、表記化合物(503mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.63 (2H, d, J = 4.8 Hz), 6.55 (1H, d, J =8.5 Hz), 5.88 (1H, t, J = 4.8 Hz), 5.82 (1H, d, J = 8.5 Hz), 4.40-4.31 (1H, m), 3.82 (2H, dd, J = 9.8, 6.7 Hz), 3.57 (1H, dd, J= 8.5, 1.2 Hz), 3.51 (2H, dd, J = 9.8, 4.0 Hz), 1.96 (2H, t, J =8.2 Hz), 1.69-1.58 (1H, m), 1.54-1.43 (1H, m), 1.38-1.31 (1H, m), 1.25-1.20 (1H, m), 1.19-1.09 (1H, m), 0.87 (9H, s), 0.86 (9H, s), 0.69(3H, s), 0.60 (3H,s), 0.45 (2H, t, J = 8.2 Hz), 0.36 (1H, d, J = 11.0 Hz), 0.16 (3H, s).
LC−MS:[M+H]+/Rt(min):650.5/1.190A
LC−MS:[M+H]+/Rt(min):650.5/1.190A
参考例17〜30
tert−ブチル 2−[(tert−ブトキシカルボニル)オキシ]−6−ヒドロキシ−3−{2−[(3aS,4S,6S,7aR)−3a,5,5−トリメチルヘキサヒドロ−4,6−メタノ−1,3,2−ベンゾジオキサボロール−2−イル]エチル}ベンゾエート、および参考例2〜15の化合物を出発原料とし、参考例16に記載した方法と同様の方法に従って、反応、後処理、精製を行い、表(4)に示す化合物を製造した。
tert−ブチル 2−[(tert−ブトキシカルボニル)オキシ]−6−ヒドロキシ−3−{2−[(3aS,4S,6S,7aR)−3a,5,5−トリメチルヘキサヒドロ−4,6−メタノ−1,3,2−ベンゾジオキサボロール−2−イル]エチル}ベンゾエート、および参考例2〜15の化合物を出発原料とし、参考例16に記載した方法と同様の方法に従って、反応、後処理、精製を行い、表(4)に示す化合物を製造した。
実施例1:2−ヒドロキシ−7−(1−ピリミジン−2−イル−アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリンニン−8−カルボン酸・塩酸塩
tert−ブチル 6−{[1−(ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)オキシ]−3−{2−[(3aS,4S,6S,7aR)−3a,5,5−トリメチルヘキサヒドロ−4,6−メタノ−1,3,2−ベンゾジオキサボロール−2−イル]エチル}ベンゾエート(参考例16の化合物、503mg)のアセトニトリル(2mL)およびヘキサン(10mL)混合溶液にフェニルボロン酸(93mg)および4mol/L塩化水素/ジオキサン溶液(2mL)を加えた。当該溶液を2時間撹拌した後、静置し、二層に分離した反応液からピペットで上層(主にヘキサンから成る層)を除去した。残った下層(主にアセトニトリルから成る層)に新たにヘキサン(10ml)を加え、2時間の撹拌、静置による二層分離、および上層(ヘキサン層)の除去、という一連の操作をさらに2回繰り返した後、残った下層(アセトニトリル層)の溶媒を減圧留去し、得られた残渣をジエチルエーテルおよびヘキサンで洗浄した。当該残渣を逆層分取HPLC(移動相:水/アセトニトリル=99/1〜5/95)で精製した。得られた生成物(フリー体)を4mol/L塩化水素ジオキサン溶液に溶解後、減圧濃縮することで表題化合物(11mg)を得た。
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.60 (2H, d, J = 5.2 Hz), 7.20 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.01 (1H, t, J = 5.3 Hz), 6.41 (1H, d, J = 7.9 Hz), 5.31-5.26 (1H, m), 4.82-4.75 (3H, m), 4.42-4.36 (2H, m), 2.71 (2H, t, J= 7.8 Hz), 1.07 (2H, t, J = 7.8 Hz).
LC−MS:[M+H]+/Rt(min):342.1/0.587C
LC−MS:[M+H]+/Rt(min):342.1/0.587C
実施例2〜14
参考例17〜30を出発原料とし、実施例1に記載した方法と同様の方法に従って、反応、後処理、精製を行い、表(5)に示す化合物を得た。
参考例17〜30を出発原料とし、実施例1に記載した方法と同様の方法に従って、反応、後処理、精製を行い、表(5)に示す化合物を得た。
以下に実施例2〜15の化合物の名称を示す。
7−(1−(5−アミノメチルピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸・塩酸塩(実施例2)
7−(1−(4−アミノメチルピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸・2塩酸塩(実施例3)
7−(1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸(実施例4)
2−ヒドロキシ−7−(1−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸(実施例5)
7−(1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸(実施例6)
2−ヒドロキシ−7−(1−(1−チアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸(実施例7)
7−(1−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸(実施例8)
2−ヒドロキシ−7−(1−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸(実施例9)
2−ヒドロキシ−7−(1−(ピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸・塩酸塩(実施例10)
2−ヒドロキシ−7−(1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸(実施例11)
7−(1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸・2塩酸塩(実施例12)
7−(1−(6−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸・2塩酸塩(実施例13)
7−(1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸・2塩酸塩(実施例14)
7−(1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸・塩酸塩(実施例15)
7−(1−(5−アミノメチルピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸・塩酸塩(実施例2)
7−(1−(4−アミノメチルピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸・2塩酸塩(実施例3)
7−(1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸(実施例4)
2−ヒドロキシ−7−(1−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸(実施例5)
7−(1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸(実施例6)
2−ヒドロキシ−7−(1−(1−チアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸(実施例7)
7−(1−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸(実施例8)
2−ヒドロキシ−7−(1−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸(実施例9)
2−ヒドロキシ−7−(1−(ピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸・塩酸塩(実施例10)
2−ヒドロキシ−7−(1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸(実施例11)
7−(1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸・2塩酸塩(実施例12)
7−(1−(6−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸・2塩酸塩(実施例13)
7−(1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸・2塩酸塩(実施例14)
7−(1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸・塩酸塩(実施例15)
実施例16:8−{[1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸・2ナトリウム塩
7−(1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸・塩酸塩(参考例15の化合物、20mg)の水(0.5mL)溶液に1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.15mL)を加え、5分間室温で攪拌した。その溶液を逆層分取HPLC(移動相:水/アセトニトリル=99/1〜80/20)で精製し、減圧濃縮することで表題化合物(10mg)を得た。
1H-NMR (CD3OD) δ: 6.71 (1H, d, J = 8.2 Hz), 5.95 (1H, d, J = 8.2 Hz), 5.14-5.13 (1H, m), 4.46 (2H, dd, J = 7.0, 3.7 Hz), 4.19 (2H, dd, J = 9.5, 4.3 Hz), 3.98 (2H, s), 2.56 (2H, t, J = 7.0 Hz), 0.44 (2H, t, J = 7.0 Hz).
LC−MS:[M+H]+/Rt(min):376.9/0.437C
LC−MS:[M+H]+/Rt(min):376.9/0.437C
以下に、本発明の代表的化合物についての薬理試験方法およびその結果を示すが、本発明はこれらの試験例に限定されるものではない。
試験例1:β−ラクタマーゼ産生菌に対するMEPMの最小発育阻止濃度(MIC)評価 試験化合物のβ−ラクタマーゼ阻害活性を評価するために、β−ラクタマーゼ産生菌に対する試験化合物とβ−ラクタム系薬剤との併用効果を評価した。β−ラクタム系抗菌剤としてメロペネム(MEPM)を用い、試験化合物を固定濃度(4μg/mL)で加えた場合のβ−ラクタマーゼ産生菌に対するMEPMの最小発育阻止濃度(MIC)を微量液体希釈法(公比:2)により測定した。試験化合物の併用によりMEPMのMICが1/32未満になったものをA、1/32〜1/16になったものをB、1/8〜1/4になったものをC、1/2以上となったものをDとして以下に示した。
試験例2:β−ラクタマーゼ産生菌に対するMEPMの最小発育阻止濃度(MIC)評価 試験例1と同様にして、例えば、E.coli ATCC BAA−2469(NDM−1)、K.pneumomiae ATCC BAA−2470(NDM−1)、K.pneumomiae NCTC 13439(VIM−1)、K.pneumomiae NCTC 13440(VIM−1)、およびE.coli NCTC 13476(IMP)等を用いて、試験化合物のメタロ−β−ラクタマーゼ阻害活性を評価することが可能である。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明の化合物は、β−ラクタマーゼに対して強い阻害作用を示し、敗血症、発熱性好中球減少症、細菌性髄膜炎、細菌性心内膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、尿路感染症、性器感染症、眼感染症又は歯性感染症の治療剤および/または予防剤として有用である。
Claims (84)
- 式(1a)または(1b):
Gは、酸素原子、硫黄原子、または−NRa1−であり、
Xは、水酸基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、または−NRa2Rb1であり、
Ra1、Ra2およびRb1は、各々独立して、同一または異なって、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール
5)5員または6員のヘテロアリール、
6)4〜10員の非アリールヘテロ環、
7)C1−6アルキルカルボニル基、
8)C3−10脂環式カルボニル基、
9)C6−10アリールカルボニル基、
10)5員または6員のヘテロアリールカルボニル基、
11)C1−6アルキルスルホニル基、
12)C3−10脂環式スルホニル基、
13)C6−10アリールスルホニル基、
14)5員または6員のヘテロアリールスルホニル基、または
15)−ORc1、
のいずれかであり(但し、上記2)から14)の各置換基は置換されていてもよい)であり、
ここにおいて、Ra2およびRb1は、それらが一緒になって置換されていてもよい4〜10員の含窒素非アリールヘテロ環を形成していてもよく、
Rc1は、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール、
5)5員または6員のヘテロアリール、または
6)4〜10員の非アリールヘテロ環
のいずれかであり(但し、上記2)から6)の各置換基は置換されていてもよい)、
L1は、単結合、酸素原子、硫黄原子、−SO−、−SO2−、−NRd−、−NRdC(=O)−、または−NRdSO2−であり、
L2は、単結合、または置換されていてもよいC1−6アルキレン基であり、
Zは、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)カルボキシル基、
5)C3−10脂環式基、
6)C6−10アリール、
7)5員または6員のヘテロアリール、
8)4〜10員の非アリールヘテロ環、
9)C1−6アルコキシ基、
10)C3−10脂環式オキシ基、
11)C6−10アリールオキシ基、
12)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
13)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
14)C1−6アルキルチオ基、
15)C3−10脂環式チオ基、
16)C6−10アリールチオ基、
17)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
18)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基、
(但し、上記5)から18)の各置換基は置換されていてもよい)
19)−SO2−NRe1Rf1、
20)−NRe1−C(=O)ORf1、
21)−NRg1−C(=O)NRe1Rf1、
22)−NRe1−C(=S)Rf1、
23)−NRe1−C(=S)ORf1、
24)−NRg1−C(=S)NRe1Rf1、
25)−NRg1−CRe1(=NRf1)、
26)−NRg1−CRe1(=N−ORf1)、
27)−NRh1−C(=NRg1)NRe1Rf1、
28)−NRh1−C(=N−ORg1)NRe1Rf1、
29)−NRi1−C(=NRh1)NRg1−NRe1Rf1、
30)−NRi1−C(=N−ORh1)NRg1−NRe1Rf1、
31)−NRe1−SO2−Rf1、
32)−NRg1−SO2−NRe1Rf1、
33)−C(=O)ORe1、
34)−C(=S)ORe1、
35)−C(=S)NRe1Rf1、
36)−C(=S)NRe1ORf1、
37)−C(=S)NRg1−NRe1Rf1、
38)−C(=NRe1)Rf1、
39)−C(=N−ORe1)Rf1、
40)−C(=NRh1)NRg1−NRe1Rf1、
41)−C(=N−ORh1)NRg1−NRe1Rf1、
42)−NRe1Rf1、
43)−NRg1−NRe1Rf1、
44)−NRe1ORf1、
45)−NRe1−C(=O)Rf1、
46)−C(=O)NRe1Rf1、
47)−C(=O)NRe1ORf1、
48)−C(=O)NRg1−NRe1Rf1、
49)−C(=O)Re1、
50)−C(=NRg1)NRe1Rf1、または
51)−C(=N−ORh1)NRe1Rf1
のいずれかであり、
R1、R2およびR3のうちのいずれか一つは、下記式(2):
Yは、酸素原子、硫黄原子、または−NRj−であり、
環Aは、置換されていてもよい4〜20員の非アリールヘテロ環であり、
環Qは、5〜10員のヘテロアリールまたはC6−10アリールであり、
下付き文字dは、環Q上の置換可能な位置の数であり、
各R5は独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)カルボキシル基、
6)C1−6アルキル基、
7)C3−10脂環式基、
8)C6−10アリール、
9)5員または6員のヘテロアリール、
10)4〜10員の非アリールヘテロ環、
11)C1−6アルコキシ基、
12)C3−10脂環式オキシ基、
13)C6−10アリールオキシ基、
14)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
15)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
16)C1−6アルキルチオ基、
17)C3−10脂環式チオ基、
18)C6−10アリールチオ基、
19)5員または6員のヘテロアリールチオ基、
20)4〜10員の非アリールヘテロ環チオ基、
(但し、上記5)から19)の各置換基は置換されていてもよい)
21)−SO2−NRe2Rf2、
22)−NRe2−C(=O)ORf2、
23)−NRg2−C(=O)NRe2Rf2、
24)−NRe2−C(=S)Rf2、
25)−NRe2−C(=S)ORf2、
26)−NRg2−C(=S)NRe2Rf2、
27)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
28)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
29)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
30)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
31)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
32)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
33)−NRe2−SO2−Rf2、
34)−NRg2−SO2−NRe2Rf2、
35)−C(=O)ORe2、
36)−C(=S)ORe2、
37)−C(=S)NRe2Rf2、
38)−C(=S)NRe2ORf2、
39)−C(=S)NRg2−NRe2Rf2、
40)−C(=NRe2)Rf2、
41)−C(=N−ORe2)Rf2、
42)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
43)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
44)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
45)−NRe2Rf2、
46)−NRg2−NRe2Rf2、
47)−NRe2ORf2、
48)−NRe2−C(=O)Rf2、
49)−C(=O)NRe2Rf2、
50)−C(=O)NRe2ORf2、
51)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
52)−C(=O)Re3、および
53)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択される〕で表される基であり、あるいは二つのR5が環Q内の隣接した原子上にそれぞれ置換している場合、二つの該R5が一緒になってさらにC5−9脂環式基との縮環構造、もしくは5〜9員の非アリールヘテロ環との縮環構造を形成していてもよく、
(R1、R2およびR3のうち式(2)の構造をとらない)残りの二つは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、置換されていてもよいC1−6アルキルチオ基、置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリール、または−NRa3Rb2であり、
Rd、Re1、Re2、Re3、Rf1、Rf2、Rg1、Rg2、Rh1、Rh2、Ri1、Ri2およびRjは、各々独立して、同一または異なって、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−10脂環式基、置換されていてもよいC6−10アリール、置換されていてもよい5員または6員のヘテロアリール、または置換されていてもよい4〜10員の非アリールヘテロ環であり、
Re1とRf1またはRe2とRf2の組み合わせは、同一窒素原子に結合する場合、それらが一緒になって置換されていてもよい4〜10員の含窒素非アリールヘテロ環を形成していてもよく、
R4は、
1)−C(=O)R8、
2)−SO2−L6−R8
(上記1)および2)の式中、R8は、−NRa5Rb4、−NRa5−L7−B(ORm1)2、−ORm1、または置換されていてもよいC1−6アルキル基であり、L6は、単結合、または−NRa6−である)、
3)−NRa4Rb3、
4)−B(ORm1)2、
5)−PO(ORm1)(ORm2)、
6)置換されていてもよい5員のヘテロアリール、
7)置換されてもよい5員の非アリールヘテロ環、または
8)1)から7)のいずれかの生物学的等価体
(但し、上記2)、4)、5)および6)の式は、カルボン酸等価体を含み、8)はこれらを重複して含んでもよい)
のいずれかであり、
Ra3、Ra4、Ra5、Ra6、Rb2、Rb3およびRb4は、各々独立して、同一または異なって、前記Ra1、Ra2およびRb1と同じ定義であり、ここにおいて、Ra3とRb2、Ra4とRb3またはRa5とRb4の組み合わせが同一の窒素原子に結合する場合は、それらが一緒になって置換されていてもよい4〜10員の含窒素非アリールヘテロ環を形成していてもよく、
Rm1は、
1)水素原子、
2)C1−6アルキル基、
3)C3−10脂環式基、
4)C6−10アリール、
5)5員または6員のヘテロアリール、または
6)4〜10員の非アリールヘテロ環
のいずれかであり(但し、上記2)から6)の各置換基は置換されていてもよい)、
ただし、Rm1が酸素原子を介してホウ素原子に結合している場合、二つのRm1がC2−4アルキレンとして、ホウ素原子、および二つの酸素原子と一緒になって、5〜7員の非アリールヘテロ環(該非アリールヘテロ環はアルキレン部が置換されていてもよい)
を形成していてもよく、
Rm2は、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、または置換されていてもよいC3−10脂環式基であり、
L7は、置換されていてもよいC1−3アルキレン基である。]
で表される、化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - Z−L2−L1は水素原子または置換されてもよいC1−6アルキルチオ基である、請求項1に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- Z−L2−L1は水素原子である、請求項1または請求項2に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- Gは酸素原子である、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- Xは、水酸基、または置換されていてもよいC1−6アルコキシ基である、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- Xは水酸基である、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 式(1a)および(1b)の化合物がそれぞれ、下記式(3a)および(3b):
R4は、
1)−COORm1(ここで、Rm1は、水素原子、C1−6アルキル基、C3−10脂環式基、C6−10アリール、5員または6員のヘテロアリール、または4〜10員の非アリールヘテロ環のいずれかであり、ここで、該C1−6アルキル基、該C3−10脂環式基、該C6−10アリール、該5員または6員のヘテロアリール、および該4〜10員の非アリールヘテロ環はそれぞれ、置換されていてもよい)、および
2)1)の生物学的等価体
からなる群より選択される。]
で表される、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - R4は、
1)−COOH(すなわち、カルボキシル基)、または
2)カルボン酸等価体
である、請求項7に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - 式(1a)および(1b)の化合物または式(3a)および(3b)の化合物がそれぞれ、下記式(4a)および(4b):
R1およびR2は、各々独立して、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルチオ基(但し、該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基およびC1−6アルキルチオ基は、置換されていてもよい)である。]
で表される、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - 環Aは、置換されていてもよい4〜10員の非アリールヘテロ環である、請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 環Aは、置換されていてもよい4〜7員の非アリールヘテロ環である、請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- Yは、酸素原子または硫黄原子である、請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- Yは、酸素原子である、請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 式(1a)および(1b)の化合物または式(3a)および(3b)の化合物または式(4a)および(4b)の化合物がそれぞれ、下記式(5a)および(5b):
で表される、請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - 環Aが、置換されていてもよいアゼチジン環である、請求項1〜請求項14のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 環Qは、以下の
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)C1−4アルキル基、
6)C3−10脂環式基、
7)C1−4アルコキシ基、
8)C3−10脂環式オキシ基、
9)C6−10アリールオキシ基、
10)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
11)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
(但し、上記5)から10)の各置換基は置換されていてもよい)
12)−SO2−NRe2Rf2、
13)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
14)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
15)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
16)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
17)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
18)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
19)−C(=NRe2)Rf2、
20)−C(=N−ORe2)Rf2、
21)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
22)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
23)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
24)−NRe2Rf2、
25)−NRg2−NRe2Rf2、
26)−NRe2ORf2、
27)−NRe2−C(=O)Rf2、
28)−C(=O)NRe2Rf2、
29)−C(=O)NRe2ORf2、
30)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
31)−C(=O)Re3、および
32)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
(但し、該アルキル基は置換されていてもよい)
4)C3−10脂環式基、
(但し、該脂環式基は置換されていてもよい)
5)−C(=NRe2)Rf2、
6)−C(=N−ORe2)Rf2、
7)−SO2−NRe2Rf2、
8)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
9)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
10)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
11)−C(=O)NRe2Rf2、
12)−C(=O)NRe2ORf2、
13)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
14)−C(=O)Re3、
15)−C(=N―ORh2)NRe2Rf2、
16)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
17)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
18)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
19)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
20)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
21)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
22)−NRe2Rf2、および
23)−NRe2−C(=O)Rf2
からなる群より選択される、請求項1〜請求項15のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - 環Qは、以下の
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)C1−4アルキル基、
6)C3−10脂環式基、
7)C1−4アルコキシ基、
8)C3−10脂環式オキシ基、
9)C6−10アリールオキシ基、
10)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
11)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
(但し、上記5)から10)の各置換基は置換されていてもよい)
12)−SO2−NRe2Rf2、
13)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
14)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
15)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
16)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
17)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
18)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
19)−C(=NRe2)Rf2、
20)−C(=N−ORe2)Rf2、
21)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
22)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
23)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
24)−NRe2Rf2、
25)−NRg2−NRe2Rf2、
26)−NRe2ORf2、
27)−NRe2−C(=O)Rf2、
28)−C(=O)NRe2Rf2、
29)−C(=O)NRe2ORf2、
30)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
31)−C(=O)Re3、および
32)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
(但し、該アルキル基は置換されていてもよい)
4)C3−10脂環式基、
(但し、該脂環式基は置換されていてもよい)
5)−C(=NRe2)Rf2、
6)−C(=N−ORe2)Rf2、
7)−SO2−NRe2Rf2、
8)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
9)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
10)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
11)−C(=O)NRe2Rf2、
12)−C(=O)NRe2ORf2、
13)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
14)−C(=O)Re3、
15)−C(=N―ORh2)NRe2Rf2
16)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
17)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
18)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
19)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
20)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
21)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
22)−NRe2Rf2、および
23)−NRe2−C(=O)Rf2
からなる群より選択され、
各R5cは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)シアノ基、
4)ハロゲン、
5)C1−4アルキル基、
6)C3−10脂環式基、
7)C1−4アルコキシ基、
8)C3−10脂環式オキシ基、
9)C6−10アリールオキシ基、
10)5員または6員のヘテロアリールオキシ基、
11)4〜10員の非アリールヘテロ環オキシ基、
(但し、上記5)から10)の各置換基は置換されていてもよい)
12)−SO2−NRe2Rf2、
13)−NRg2−CRe2(=NRf2)、
14)−NRg2−CRe2(=N−ORf2)、
15)−NRh2−C(=NRg2)NRe2Rf2、
16)−NRh2−C(=N−ORg2)NRe2Rf2、
17)−NRi2−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
18)−NRi2−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
19)−C(=NRe2)Rf2、
20)−C(=N−ORe2)Rf2、
21)−C(=NRh2)−NRe2Rf2、
22)−C(=NRh2)NRg2−NRe2Rf2、
23)−C(=N−ORh2)NRg2−NRe2Rf2、
24)−NRe2Rf2、
25)−NRg2−NRe2Rf2、
26)−NRe2ORf2、
27)−NRe2−C(=O)Rf2、
28)−C(=O)NRe2Rf2、
29)−C(=O)NRe2ORf2、
30)−C(=O)NRg2−NRe2Rf2、
31)−C(=O)Re3、および
32)−C(=N−ORh2)NRe2Rf2
からなる群より選択され、または、
同じ炭素原子上の2つのR5cが、同一の酸素原子であってカルボニル基(C=O)を形成してもよく、
L4は、−N(R5b)−、−O−、−S−、−SO2−、または−SO−を表す、
請求項1〜請求項15のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - 環Qは、以下の
請求項1〜請求項15および請求項17のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - R1、およびR2は、各々独立して、同一または異なって、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、
3)C1−6アルキル基、
4)C1−6アルコキシ基、および
5)C1−6アルキルチオ基
(但し、上記3)から5)の各置換基はハロゲン原子で置換されていてもよい)
からなる群より選択される、請求項1〜請求項18のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - R1、およびR2は、各々独立して、同一または異なって、
1)水素原子、
2)ハロゲン原子、および
3)ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
からなる群より選択される、請求項1〜請求項19のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - R1、およびR2がともに、水素原子である、請求項1〜請求項20のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 式(1a)および(1b)の化合物または式(3a)および(3b)の化合物または式(4a)および(4b)の化合物または式(5a)および(5b)の化合物がそれぞれ、下記式(6a)および(6b):
mは、1、2、または3の整数であり、
nは、1、2、または3の整数であり、
m+nは、2、3、または4である。]
で表される、請求項1〜請求項14、請求項16〜請求項21のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - mは1または2であり、nは1または2であり、m+nは2または3である、請求項22に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- mは1であり、nは1である、請求項22または請求項23に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 環Qは、以下の
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、および
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される、請求項1〜請求項16および請求項19〜請求項24のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - 環Qは、以下の
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、および
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される、請求項1〜請求項16および請求項19〜請求項24のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - 環Qは、以下の
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される、請求項1〜請求項16および請求項19〜請求項24のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - 環Qは、以下の
各R5aは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)C1−4アルコキシ基、
5)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から5)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
6)−NRe2Rf2
からなる群より選択され、
各R5bは独立して、
1)水素原子、
2)水酸基、
3)C1−4アルキル基、
4)−C(=O)Re3(ここでRe3は、C1−4アルキル基である)、および
(但し、上記3)から4)の各基は、フッ素原子、NRe2Rf2および水酸基からなる群から一種または複数種選択される、一つまたは複数の基で置換されていてもよい)
5)−NRe2Rf2
からなる群より選択される、請求項1〜請求項15および請求項17〜請求項24のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - Re2、およびRf2は、各々独立して、同一または異なって、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、または置換されていてもよいC3−10脂環式基である、請求項1〜請求項28のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- Re2、およびRf2は、各々独立して、同一または異なって、水素原子、または置換されていてもよいC1−6アルキル基である、請求項1〜請求項29のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- Re2、およびRf2は、水素原子である、請求項1〜請求項30のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 存在しているR5、R5aおよび/またはR5bのうちの少なくとも一つが、−(CH2)k−NH2であり、各kは独立して0〜4の整数である、請求項1〜請求項31のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- dが1であるとき、存在しているR5、R5aまたはR5bは−(CH2)k−NH2であり、dが2以上であるとき、存在しているR5aおよび/またはR5bのうちの一つが、−(CH2)k−NH2であり、残りのR5aおよび/またはR5bが水素原子である、請求項1〜請求項32のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- kが1である、請求項32または請求項33に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 環Qが6員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して3位、4位もしくは5位に位置する、または環Qが5員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して置換可能な2位もしくは3位に位置する、請求項16〜請求項34のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 環Qが6員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して4位に位置する、請求項16〜請求項35のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 環Qが6員環であるとき、−CH2−NH2であるR5aが、環Q上の環Aに対する結合位置に対して3位に位置する、請求項16〜請求項36のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 環Qが
L9が硫黄原子である場合、R13は水素原子または−(CH2)k−NH2であり、
L9が
L9が
kはいずれの場合にも、0〜4の整数であり、
但し、R12が存在するとき、R12が結合する炭素は、R13が結合する炭素と結合することを条件とし、
L10は、窒素原子、または=CH−である、
請求項1〜請求項24のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - L9が硫黄原子である、請求項38に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- L10が窒素原子である、請求項39に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- R13が水素原子である、請求項40に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- L10が=CH−である、請求項38に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- L9が、
- L9が、
- R13が−(CH2)k−NH2である、請求項40および請求項42〜請求項44のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- kが1である、請求項38〜請求項45のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 以下の化合物からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩:
2−ヒドロキシ−7−(1−ピリミジン−2−イル−アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(5−アミノメチルピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(5−(アミノメチル)ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(4−アミノメチルピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(4−(アミノメチル)ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
2−ヒドロキシ−7−(1−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
2−ヒドロキシ−7−(1−(チアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(チアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
2−ヒドロキシ−7−(1−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
2−ヒドロキシ−7−(1−(ピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(ピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
2−ヒドロキシ−7−(1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{(1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(6−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(6−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
- 以下の化合物からなる群より選択される、請求項47に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩:
7−(1−(5−アミノメチルピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(5−(アミノメチル)ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
7−(1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ−2−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾオキサボリニン−8−カルボン酸
8−{[1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸
- 以下の化合物名称または構造式で表される、請求項48に記載の化合物の塩:
8−{[1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−4,4−ジヒドロキシ−5−オキサ−4−ボラヌイダビシクロ[4.4.0]デカ−1(6),7,9−トリエン−7−カルボン酸・2ナトリウム塩
- 下記式(11):
で表される、化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - 式(11)の化合物が、下記式(12):
で表される、請求項50に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - 式(12)の化合物が、下記式(13):
で表される、請求項50または請求項51に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - XおよびRGは水酸基であり、R4はカルボキシル基であり、環Aは置換されていてもよい4〜6員の含窒素非アリールヘテロ環である請求項52に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 式(13)の化合物が、下記式(14):
で表される、請求項50〜請求項53のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。 - RGが、水酸基またはチオール基である請求項50〜請求項54のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- RGが、水酸基である請求項50〜請求項55のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- Xが、水酸基またはC1−6アルコキシ基である請求項50〜請求項56のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- Xが、水酸基である請求項50〜請求項57のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 以下の化合物からなる群より選択される、請求項50に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩:
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(5−(アミノメチル)ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(4−(アミノメチル)ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(チアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(ピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{(1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(5−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(6−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(4−アミノメチルピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
3−[2−(ジヒドロキシボラニル)エチル]−6−{[1−(5−アミノメチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アゼチジン−3−イル]オキシ}−2−ヒドロキシ安息香酸
- 請求項1〜請求項59のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩を含有する医薬。
- 細菌感染症の治療薬または予防薬である請求項60に記載の医薬。
- 請求項1〜請求項59のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有するβ−ラクタマーゼ阻害剤。
- 請求項1〜請求項59のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩および医薬上許容される担体を含有する医薬組成物。
- 追加の薬剤をさらに含む、請求項63に記載の医薬組成物。
- 追加の薬剤が、抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗炎症剤および抗アレルギー剤からなる群より選択される、請求項64に記載の医薬組成物。
- 追加の薬剤が、β−ラクタム系薬剤である、請求項64または請求項65に記載の医薬組成物。
- 追加の薬剤であるβ−ラクタム系薬剤が、アモキシシリン、アンピシリン(ピバンピシリン、ヘタシリン、バカンピシリン、メタンピシリン、タランピシリン)、エピシリン、カルベニシリン(カリンダシリン)、チカルシリン、テモシリン、アズロシリン、ピペラシリン、メズロシリン、メシリナム(ピブメシリナム)、スルベニシリン、ベンジルペニシリン(G)、クロメトシリン、ベンザチンベンジルペニシリン、プロカインベンジルペニシリン、アジドシリン、ペナメシリン、フェノキシメチルペニシリン(V)、プロピシリン、ベンザチンフェノキシメチルペニシリン、フェネチシリン、クロキサシリン(ジクロキサシリン、フルクロキサシリン)、オキサシリン、メチシリン、ナフシリン、ファロペネム、ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム、メロペネム、パニペネム、トモペネム、ラズペネム、セファゾリン、セファセトリル、セファドロキシル、セファレキシン、セファログリシン、セファロニウム、セファロリジン、セファロチン、セファピリン、セファトリジン、セファゼドン、セファザフル、セフラジン、セフロキサジン、セフテゾール、セファクロル、セファマンドール、セフミノクス、セフォニシド、セフォラニド、セフォチアム、セフプロジル、セフブペラゾン、セフロキシム、セフゾナム、セフォキシチン、セフォテタン、セフメタゾール、ロラカルベフ、セフィキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフカペン、セフダロキシム、セフジニル、セフジトレン、セフェタメト、セフメノキシム、セフォジジム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフピミゾール、セフピラミド、セフポドキシム、セフスロジン、セフテラム、セフチブテン、セフチオレン、セフチゾキシム、フロモキセフ、ラタモキセフ、セフェピム、セフォゾプラン、セフピロム、セフキノム、セフトビプロール、セフタロリン、CXA−101、RWJ−54428、MC−04546、ME1036、BAL30072、SYN2416、セフチオフル、セフキノム、セフォベシン、アズトレオナム、チゲノナム、カルモナム、RWJ−442831、RWJ−333441、およびRWJ−333442からなる群より選択される、請求項65または請求項66に記載の医薬組成物。
- β−ラクタム系薬剤が、セフタジジム、ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム、メロペネム、またはパニペネムから選択される、請求項66または請求項67に記載の医薬組成物。
- β−ラクタム系薬剤が、アズトレオナム、チゲノナム、BAL30072、SYN2416またはカルモナムから選択される、請求項66または請求項67に記載の医薬組成物。
- 追加の薬剤とともに投与されることを特徴とする、請求項63に記載の医薬組成物。
- 追加の薬剤が、抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗炎症剤または抗アレルギー剤から選択される、請求項70に記載の医薬組成物。
- 追加の薬剤が、β−ラクタム系薬剤である、請求項70または請求項71に記載の医薬組成物。
- 追加の薬剤であるβ−ラクタム系薬剤が、アモキシシリン、アンピシリン(ピバンピシリン、ヘタシリン、バカンピシリン、メタンピシリン、タランピシリン)、エピシリン、カルベニシリン(カリンダシリン)、チカルシリン、テモシリン、アズロシリン、ピペラシリン、メズロシリン、メシリナム(ピブメシリナム)、スルベニシリン、ベンジルペニシリン(G)、クロメトシリン、ベンザチンベンジルペニシリン、プロカインベンジルペニシリン、アジドシリン、ペナメシリン、フェノキシメチルペニシリン(V)、プロピシリン、ベンザチンフェノキシメチルペニシリン、フェネチシリン、クロキサシリン(ジクロキサシリン、フルクロキサシリン)、オキサシリン、メチシリン、ナフシリン、ファロペネム、ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム、メロペネム、パニペネム、トモペネム、ラズペネム、セファゾリン、セファセトリル、セファドロキシル、セファレキシン、セファログリシン、セファロニウム、セファロリジン、セファロチン、セファピリン、セファトリジン、セファゼドン、セファザフル、セフラジン、セフロキサジン、セフテゾール、セファクロル、セファマンドール、セフミノクス、セフォニシド、セフォラニド、セフォチアム、セフプロジル、セフブペラゾン、セフロキシム、セフゾナム、セフォキシチン、セフォテタン、セフメタゾール、ロラカルベフ、セフィキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフカペン、セフダロキシム、セフジニル、セフジトレン、セフェタメト、セフメノキシム、セフォジジム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフピミゾール、セフピラミド、セフポドキシム、セフスロジン、セフテラム、セフチブテン、セフチオレン、セフチゾキシム、フロモキセフ、ラタモキセフ、セフェピム、セフォゾプラン、セフピロム、セフキノム、セフトビプロール、セフタロリン、CXA−101、RWJ−54428、MC−04546、ME1036、BAL30072、SYN2416、セフチオフル、セフキノム、セフォベシン、アズトレオナム、チゲノナム、カルモナム、RWJ−442831、RWJ−333441、およびRWJ−333442からなる群より選択される、請求項71または請求項72に記載の医薬組成物。
- β−ラクタム系薬剤が、セフタジジム、ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム、メロペネム、およびパニペネムからなる群より選択される、請求項72または請求項73に記載の医薬組成物。
- β−ラクタム系薬剤が、アズトレオナム、チゲノナム、BAL30072、SYN2416およびカルモナムからなる群より選択される、請求項72または請求項73に記載の医薬組成物。
- 細菌感染症を治療するための請求項1〜請求項59のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 細菌感染症がβ−ラクタマーゼを有し得る細菌が関与する細菌感染症である請求項76に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 細菌感染症が、敗血症、発熱性好中球減少症、細菌性髄膜炎、細菌性心内膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、尿路感染症、性器感染症、眼感染症又は歯性感染である、請求項76または請求項77に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
- 請求項1〜請求項59のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩と、敗血症、発熱性好中球減少症、細菌性髄膜炎、細菌性心内膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、尿路感染症、性器感染症、眼感染症および歯性感染の治療剤からなる群より選択される少なくとも1種類以上の薬剤とを組み合わせてなる医薬。
- β−ラクタム系薬剤を含む医薬組成物であって、該医薬組成物は、請求項1〜請求項59のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩とともに投与されることを特徴とする、医薬組成物。
- 治療が必要な患者に、治療上の有効量の請求項1〜請求項59のいずれか一項に記載の化合物またはその製薬学的に許容される塩を投与することを特徴とする、細菌感染症を治療するための方法。
- 細菌感染症がβ−ラクタマーゼを有し得る細菌が関与する細菌感染症である請求項81に記載の方法。
- 細菌感染症が、敗血症、発熱性好中球減少症、細菌性髄膜炎、細菌性心内膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、尿路感染症、性器感染症、眼感染症又は歯性感染である、請求項81または請求項82に記載の方法。
- 追加の薬剤とともに投与されることを特徴とする、請求項81〜請求項83のいずれか一項に記載の方法。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190118 |