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JP2020194069A - 認証媒体及びその製造方法 - Google Patents

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JP2020194069A
JP2020194069A JP2019099241A JP2019099241A JP2020194069A JP 2020194069 A JP2020194069 A JP 2020194069A JP 2019099241 A JP2019099241 A JP 2019099241A JP 2019099241 A JP2019099241 A JP 2019099241A JP 2020194069 A JP2020194069 A JP 2020194069A
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sheet
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laser
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城 柴田
Jo Shibata
城 柴田
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】個別情報が改竄された場合に、改竄を発見しやすく、よりセキュリティ性の高い認証媒体を提供する。【解決手段】コアシート14に、少なくとも、レーザ発色シート13、透明表面シート11がこの順で積層されて構成され、レーザ発色シートと透明表面シートの間に少なくとも一つのホログラムパターンが形成されたホログラム層12が設けられ、レーザ発色シートの発色により個別情報1が記録された認証媒体であって、個別情報は、ホログラム層の所定のホログラムパターン7を位置の基準として設定された記録領域5に記録され、記録領域は、ホログラム層の領域の一部を少なくとも含み、記録領域内の、少なくとも一つのホログラムパターンの領域3、またはホログラムパターンのない領域のいずれかが、個別情報が記録されない非記録部6となっている【選択図】図2

Description

本発明は、レーザ発色により情報が記録された認証媒体に関し、記録された情報の改竄が困難でセキュリティ性の高い認証媒体およびその製造方法に関する。
IDカード、パスポート等の認証媒体において、認証媒体が真正なものであり、偽造、改竄されたものでないこと、所持者が正規の所持者であることを証するため、認証媒体に記録された情報と所持者本人の所有する情報を照合する必要があり、照合する情報として、パスワードや、顔画像、指紋、静脈パターン、虹彩パターンなどの生体情報を利用した方法が知られている。
また認証媒体は、情報のセキュリティ性を高めるためにICチップを搭載したIC媒体化が進み、これらの情報を電子情報として認証媒体に記録しておくことが可能になってきた。本人を直接撮影した顔画像と、IC内に保存された顔画像情報とを比較照合することで、本人認証が確実に行え、また自動化が可能になるなどといったメリットがあり、例えば入国審査などに採用されている。ただし、情報の読み取り装置等がないと使用できないため、ホログラム等、目視で確認できる光学効果を有するセキュリティデバイスもまた多く採用されている。
一方、これらの認証媒体を形成する材料の分野では、ポリカーボネート樹脂の採用が広まっている。ポリカーボネート樹脂は、耐熱性、耐衝撃性に優れて幅広い使用環境にも適用することができ、透明性が高く記録媒体に適用したときに記録した情報の明瞭性が高く、加工性も良いため、ICカード等に適用してICチップやアンテナを装着する基材としても好適に使用できる。さらにレーザ発色層を設けてレーザ記録に適用したとき、熱変形が少なく、発色性の良い記録が行え、ホログラム等のセキュリティ媒体を設けたときに優れた視認性が得られるなどの特徴があるため、利用が広まっている。
そこで、上述のような各種の生体情報などの認証情報を電子情報や目視情報として記録媒体に記録し、さらにホログラム等のセキュリティ媒体を複数組み合わせて設けるなどしてセキュリティ性を高めた、ポリカーボネート樹脂を基材としたICカードやパスポートなどの認証媒体が使用される様になってきた。
例えば特許文献1には、ホログラムが転写される物品に予め特殊インキでプレプリント部を設けておき、ホログラムを貼り合わせた後に、レーザ照射により特殊インキのプレプリント部のホログラムの反射層を取り除く形で個別情報を書き込み、下地のプレプリント部を目視可能とすることで、偽造が困難でデザイン性も向上する物品が得られるとしている。
しかしながら、特許文献1の図1に示されている様な物品は、レーザ照射により個別情報データを書き込む際には、プレプリント部は反射性薄膜層の下にあって見えないため、レーザ照射の位置をプレプリント部に正確に合わせるのが困難であるという問題があった。また図2に示されている様な物品は、個別情報に対してさらにレーザ照射で追記されて改竄がなされた場合に、元の情報と改竄された情報の区別ができないという問題があった。
また、特許文献2には、透明なポリカーボネートシートと、表面にホログラム加工を施し、カーボンブラックを含有するポリカーボネートシートを積層し、カーボンブラックを
含有するポリカーボネートシートにYAGレーザを照射して発色させることで、個別情報を記録でき、改竄が困難なIDカードが提供できるとしている。
しかし特許文献2に開示されているIDカードも、個別情報に対してさらにレーザ照射で追記されて改竄がなされた場合に、元の情報と改竄された情報の区別ができないのは同様であった。
特開2005−119106号公報 特開2015−116767号公報
本発明は、以上の様な従来技術の問題点に鑑み、IDカードなど、ホログラムパターン等の光学デバイスが設けられ、レーザ照射により個別情報を記録する物品において、レーザ照射の追記により個別情報が改竄された場合に、改竄を発見しやすく、よりセキュリティ性の高い認証媒体を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
コアシートに、少なくとも、レーザ発色シート、透明表面シートがこの順で積層されて構成され、前記レーザ発色シートと前記透明表面シートの間に少なくとも一つのホログラムパターンが形成されたホログラム層が設けられ、前記レーザ発色シートの発色により個別情報が記録された認証媒体であって、
前記個別情報は、前記ホログラム層の所定のホログラムパターンを位置の基準として設定された記録領域に記録され、
前記記録領域は、前記ホログラム層の領域の一部を少なくとも含み、
前記記録領域内の、少なくとも一つのホログラムパターンの領域、またはホログラムパターンのない領域のいずれかが、前記個別情報が記録されない非記録部となっていることを特徴とする認証媒体を提供する。
上記認証媒体によれば、レーザ発色シートを発色させることで記録された個別情報が、所定のホログラムパターンの位置を基準として正確な位置に記録され、かつ記録領域内であっても非記録部においては個別情報が記録されないために欠落しているという特徴を有することで、記録された個別情報に対して、レーザ光による追記、レーザ発色シートの削り取りなどの方法で改竄が行われたとき、改竄された個別記録と所定のホログラムパターンとの位置関係にズレが生じ、また非記録部を微小な領域とすれば、その領域で記録が欠落していることが分かりにくく、また欠落の再現が困難であり、改竄されたことが発見しやすいため、セキュリティ性の高い認証媒体を提供することができる。
また、上記認証媒体において、前記個別情報の位置の基準となる所定のホログラムパターンは回折格子であって良い。所定のホログラムパターンを回折格子とすると、入射光に対して回折光が特定の角度で射出するため、位置の検出をより正確に行うことができる。
また、上記認証媒体において、前記ホログラム層には互いに異なる光学効果を有する複数種のホログラムパターンが設けられて良い。複数種のパターンを設けることで、位置の基準とするのに適したパターン、改竄の発見に適したパターンなど、目的に即したパターンをそれぞれ別個に設けることができる。
また、上記認証媒体において、前記レーザ発色シート、前記透明表面シートは前記コアシートの表裏両面に積層されて良い。これにより、両面に個別情報が記録された認証媒体を提供することができる。
また、上記認証媒体において、前記コアシート、前記レーザ発色シート、前記透明表面シートのうち少なくとも一つをポリカーボネート樹脂製として良い。ポリカーボネート樹脂製とすることで、熱安定性が高くレーザ照射の熱にも変形することがなく、耐衝撃性、透明性、加工性などもより優れた認証媒体を提供することができる。
本発明はまた、上記本発明の認証媒体の、所定のホログラムパターンの位置を光学的に検出し、前記所定のホログラムパターンの位置を基準として、記録領域にレーザ光を照射してレーザ発色シートを発色させて個別情報を記録し、非記録部においてはレーザ光を照射せずに個別情報を欠落させることを特徴とする認証媒体の製造方法を提供する。
上記認証媒体の製造方法によれば、レーザ発色シートを発色させることで記録される個別情報を、所定のホログラムパターンの位置を基準として正確な位置に記録することができ、かつ記録領域内であっても非記録部においては個別情報を記録しないために欠落した態様で記録が行え、記録された個別情報に対して、レーザ光による追記、レーザ発色シートの削り取りなどの方法で改竄が行われたとき、改竄された個別記録と所定のホログラムパターンとの位置関係にズレが生じ易く、また非記録部を微小な領域とすれば、その領域で記録が欠落していることが分かりにくく、また欠落の再現が困難であり、改竄されたことが発見しやすくセキュリティ性の高い認証媒体を製造できる。
本発明によれば、認証媒体に個別情報を記録する際に所定のホログラムとの位置を正確に合わせて記録することで、改竄のために個別情報の追記をした場合や、認証媒体を削って個別情報を書き換えたとき、所定のホログラムに対するレーザ発色層の個別情報に生じる位置ズレが発見しやすく、また非記録部を改竄による再現が困難なものとすることができるため、容易に改竄を発見することができる。
本発明の認証媒体の一形態の断面模式図である。 本発明の認証媒体の一形態に個別情報を記録した一例の模式図である。 本発明の認証媒体の一形態に個別情報を記録した第二の例の模式図である。 本発明の認証媒体の一形態に個別情報を記録した第三の例の模式図である。 本発明の認証媒体の一形態に個別情報を記録した第四の例の模式図である。 本発明の認証媒体の一形態に個別情報を記録した第五の例の模式図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の認証媒体の一形態の断面模式図である。本実施形態の認証媒体10は、コアシート14の両面に、レーザ光を照射することで発色して個別情報を書き込めるレーザ発色シート13、15、表面を保護する透明表面シート11、16が積層して接着され、レーザ発色シート13と透明表面シート11の間にホログラム層12が設けられている。認証媒体10にはこれ以外にも、認証媒体としての機能を損なわない限りにおいて他の層を含んでも良く、例えばICチップと通信アンテナを含むインレイシートを、例えばコアシート14とレーザ発色シート15の間に挟み込んでも良い。また上記の各層には、認証媒体としての機能を損なわない限りにおいて、適宜印刷が施されても良く、公知の偽造防止機能が搭載されても良い。また必要に応じ、接着剤層が設けられても良い。
コアシート14、レーザ発色シート13、15の材質としては、認証媒体としての耐久性、形状安定性、加工適性などを有すれば特に限定するものではないが、ポリカーボネート樹脂製とすると、耐衝撃性、レーザ光照射時の耐熱性に優れて幅広い使用環境にも適用することができ、透明性が高く記録した情報の明瞭性が高く、加工性も良いためより好ましい。
透明表面シート11、16の材質としては、コアシート14、レーザ発色シート13、15と同等のものとしても良いが、レーザ発色シート13、15に照射するレーザ光がYAGレーザ等の赤外域レーザの場合は、レーザ光の影響を受けにくい樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂製とすると好ましい。透明表面シート11、16は、全面が透明であって良いが、レーザ発色シート13、15への個別情報の書き込みに支障がない限り、一部が不透明でもよい。
コアシート14は、透明であっても不透明であっても良いが、図1の例の様に両面にレーザ発色シートを設ける場合は、不透明なほうがレーザ発色シートの発色パターンを見やすく好ましい。
レーザ発色シート13、15は、樹脂にレーザ光を吸収して発色する発色剤等を含ませたものとしても良いが、ポリカーボネート樹脂製とすると、発色剤等を使用しなくともYAGレーザ、VYOレーザ等の赤外域レーザを吸収し、その熱によりシートの変質により発色する。
ホログラム層12は、レリーフ形成層と反射層とを少なくとも有する。なお本明細書でいう「ホログラム」は、厳密な意味でのホログラムに限らず、反射、回折、散乱、屈折、チェンジング、3D表示効果など、表面に微細な構造が形成されたレリーフ形成層により生じる光学的効果を有するものを総称するものである。反射層は、アルミニウムなどの金属の蒸着層であっても良いが、酸化チタン、酸化亜鉛などの金属酸化物を蒸着した透明反射膜とすると、レーザ発色シート13の発色パターンを透明表面シート11側から透視することができるため、より好ましい。また、金属蒸着層を設けるなどして部分的に不透明としても良い。
ホログラム層12は、転写箔の態様とされたものから熱圧転写する公知の手法により設けることができる。ホログラム層12は、認証媒体10の全面にわたって設けても、その一部に設けても良く、設ける領域、広さ、層の形状等は、適宜定めることができる。
図2は、本発明の認証媒体の一形態に個別情報を記録した一例の模式図である。認証媒体を透明表面シート11の側から平面視した状態であり、ホログラム層12の透明なホログラムパターンA2と透明なホログラムパターンB3が見えている。ホログラムパターンA2とホログラムパターンB3は、ルーペなどで拡大して見たときに見分けやすいものとすると好ましく、例えばホログラムパターンA2を単純な散乱構造やマイクロ文字、ホログラムパターンB3を絵柄のホログラムなどとすると良い。設定された記録領域5に、ドット状のレーザ照射によりに発色したレーザ発色部1が形成されている。ただし、ここではホログラムパターンB3の部分は非記録部6とされ、その部分ではレーザ発色部1が形成されずに欠落している。
図1から明らかなように、レーザ発色シート13はホログラム層12の下層にあるが、ホログラム層12が透明ホログラムとなっているため、レーザ発色部1を目視することができる。レーザ発色部1のドットのサイズは、レーザ光のスポット径と同等で、数十μm
と微小なものとすることができるため、レーザ発色部1は高精度の位置設定が可能である。従って非記録部6のサイズも微小なものとすることができて肉眼では視認し難く、改竄が困難で、改竄されたときにも発見しやすい。
IDカード等の認証媒体に偽造、改竄を行う手法として、カードの表面を削って別のホログラムシートや印字シートを埋め込む、顔画像にレーザで追記(髭を加える、髪形を変える等)して別人に見せかける、などの手法が行われるが、本発明の認証媒体では、肉眼では視認し難い微小なサイズの非記録部6が設けられていること自体が気づかれにくく、ルーペ等で非記録部6の有無やその位置を確認することで偽造、改竄が行われたか否かを確認することができる。
記録領域5の位置は、公知の光センサを用いてホログラム層内に設けた回折格子からなるアライメントマーク7からの回折光を検出することで高精度に合わせることができる。なおアライメントマーク7を設ける代わりに、ホログラムパターンA2またはホログラムパターンB3の特徴的な部分を同様に検出して位置の基準とすることもできる。
図3は、本発明の認証媒体の一形態に個別情報を記録した第二の例の模式図である。前述の例と同じく認証媒体を透明表面シート11の側から平面視した状態であり、ホログラム層の透明なホログラムパターンB3とホログラムのない領域4が見えている。ホログラムパターンB3は絵柄のホログラムとしている。設定された記録領域5に、ドット状のレーザ照射によりに発色したレーザ発色部1が形成されている。ただし、ここではホログラムのない領域4にレーザ発色部1が形成され、ホログラムパターンB3の部分は非記録部6とされて、その部分ではレーザ発色部1が形成されずに欠落している。ホログラムのない領域4は白色などの単色とすることができるので、レーザ発色部1を視認しやすい。この例では、特に図示していないがホログラムパターンB3の特徴的な部分を検出して位置の基準としており、レーザ発色部1が、高精度の位置設定が可能で改竄し難く、改竄が発見しやすいのは前述の例と同様である。
図4は、本発明の認証媒体の一形態に個別情報を記録した第三の例の模式図である。前述の例と同じく認証媒体を透明表面シート11の側から平面視した状態であり、ホログラム層12の透明なホログラムパターンA2と透明なホログラムパターンB3が見えている。この例では、ホログラムパターンA2を単純な散乱構造、ホログラムパターンB3を絵柄のホログラムとしている。設定された記録領域5に、ドット状のレーザ照射によりに発色したレーザ発色部1が形成されている。ただし、ここではホログラムパターンA2の部分は非記録部6とされ、その部分ではレーザ発色部1が形成されずに欠落している。
ホログラム層12が透明ホログラムであれば、ホログラムパターンB3が絵柄のホログラムであってもレーザ発色部1を目視することができる。レーザ発色部1が、高精度の位置設定が可能で改竄し難く、改竄が発見しやすいのは前述の例と同様である。
図5は、本発明の認証媒体の一形態に個別情報を記録した第四の例の模式図である。前述の例と同じく認証媒体を透明表面シート11の側から平面視した状態であり、ホログラム層の透明なホログラムパターンA2と透明なホログラムパターンB3が見えている。この例では、ホログラムパターンA2をマイクロ文字、ホログラムパターンB3を絵柄のホログラムとしている。設定された記録領域5に、ドット状のレーザ照射によりに発色したレーザ発色部1が形成されている。ただし、ここではホログラムパターンA2の部分は非記録部6とされ、その部分ではレーザ発色部1が形成されずに欠落している。
ホログラムパターンA2のマイクロ文字は通常の目視では光学効果がないので、ホログラムパターンB3の絵柄のホログラムの見た目に影響を与えないので好ましい。一方、ル
ーペ等を使うとマイクロ文字は判別しやすく、非記録部6が発見しやすい。従ってレーザ発色部1が、高精度の位置設定が可能で改竄し難く、改竄が発見しやすいのは前述の例と同様である。
図6は、本発明の認証媒体の一形態に個別情報を記録した第五の例の模式図である。前述の例と同じく認証媒体を透明表面シート11の側から平面視した状態であり、ホログラム層の透明なホログラムパターンB3とホログラムのない領域4が見えている。ホログラムパターンB3は絵柄のホログラムとしている。設定された記録領域5に、ドット状のレーザ照射によりに発色したレーザ発色部1が形成されている。ただし、ここではホログラムパターンB3にレーザ発色部1が形成され、ホログラムのない領域4の部分は非記録部6とされて、その部分ではレーザ発色部1が形成されずに欠落している。ホログラム層12が透明ホログラムであれば、ホログラムパターンB3が絵柄のホログラムであってもレーザ発色部1を目視することができる。この例では、特に図示していないがホログラムパターンB3の特徴的な部分を検出して位置の基準としており、レーザ発色部1が、高精度の位置設定が可能で改竄し難く、改竄が発見しやすいのは前述の例と同様である。
以上説明したように、本発明によれば、レーザ発色により記録された個別情報の改竄が発見しやすく、セキュリティ性の高い認証媒体を提供できる。
1・・・レーザ発色部
2・・・ホログラムパターンA
3・・・ホログラムパターンB
4・・・ホログラムパターンのない領域
5・・・記録領域
6・・・非記録部
7・・・アライメントマーク(回折格子)
10・・・認証媒体
11、16・・・透明表面シート
12・・・ホログラム層
13、15・・・レーザ発色シート
14・・・コアシート

Claims (6)

  1. コアシートに、少なくとも、レーザ発色シート、透明表面シートがこの順で積層されて構成され、前記レーザ発色シートと前記透明表面シートの間に少なくとも一つのホログラムパターンが形成されたホログラム層が設けられ、前記レーザ発色シートの発色により個別情報が記録された認証媒体であって、
    前記個別情報は、前記ホログラム層の所定のホログラムパターンを位置の基準として設定された記録領域に記録され、
    前記記録領域は、前記ホログラム層の領域の一部を少なくとも含み、
    前記記録領域内の、少なくとも一つのホログラムパターンの領域、またはホログラムパターンのない領域のいずれかが、前記個別情報が記録されない非記録部となっていることを特徴とする認証媒体。
  2. 前記個別情報の位置の基準となる所定のホログラムパターンが回折格子であることを特徴とする請求項1に記載の認証媒体。
  3. 前記ホログラム層には互いに異なる光学効果を有する複数種のホログラムパターンが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の認証媒体。
  4. 前記レーザ発色シート、前記透明表面シートは前記コアシートの表裏両面に積層されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の認証媒体。
  5. 前記コアシート、前記レーザ発色シート、前記透明表面シートのうち少なくとも一つがポリカーボネート樹脂製であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の認証媒体。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の認証媒体の、所定のホログラムパターンの位置を光学的に検出し、前記所定のホログラムパターンの位置を基準として、記録領域にレーザ光を照射してレーザ発色シートを発色させて個別情報を記録し、非記録部においてはレーザ光を照射せずに個別情報を欠落させることを特徴とする認証媒体の製造方法。
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