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JP2020185322A - コンテンツ配信装置、ユーザー機器、システム、コンテンツ配信方法、プログラム、および、コンピュータ可読記憶媒体 - Google Patents

コンテンツ配信装置、ユーザー機器、システム、コンテンツ配信方法、プログラム、および、コンピュータ可読記憶媒体 Download PDF

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JP2020185322A JP2019093583A JP2019093583A JP2020185322A JP 2020185322 A JP2020185322 A JP 2020185322A JP 2019093583 A JP2019093583 A JP 2019093583A JP 2019093583 A JP2019093583 A JP 2019093583A JP 2020185322 A JP2020185322 A JP 2020185322A
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Shimpei Ogawa
晋平 小川
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Abstract

【課題】生体信号から読み取ったユーザーの情動に基づいて、配信コンテンツを選択することを可能とする。【解決手段】生体データを記憶する脈拍情報値記憶部と、生体の脈拍情報値が入力され、入力された脈拍情報値と生体データとに基づいて、生体の情動の有無を判定する情動判定部と、情動の有無に基づいて、ソフトウェアのコンテンツを選択し、選択結果に基づくコンテンツ選択信号を出力する、コンテンツ選択部と、を備える、コンテンツ配信装置を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、コンテンツ配信装置、ユーザー機器、システム、コンテンツ配信方法、プログラム、および、コンピュータ可読記憶媒体に関する。
従来、生体信号に基づいてゲーム内の指示位置を変化させる発明が知られていた(例えば、特許文献1参照)が、生体信号から読み取った生体の情動に応じてソフトウェアのコンテンツを選択したり配信したりする発明は知られていなかった。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2011−161050号公報
生体信号から読み取ったユーザーの情動に基づいて、配信コンテンツを選択することを可能とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、生体データを記憶する脈拍情報値記憶部と、生体の脈拍情報値が入力され、入力された脈拍情報値と生体データとに基づいて、生体の情動の有無を判定する情動判定部と、情動の有無に基づいて、ソフトウェアのコンテンツを選択し、選択結果に基づくコンテンツ選択信号を出力する、コンテンツ選択部と、を備える、コンテンツ配信装置を提供する。
情動判定部は、脈拍情報値の変動に基づいて情動の有無を判定してもよい。
脈拍情報値は、脈拍数の絶対値、RR間隔、およびLF/HF比を含んでよい。
コンテンツ配信装置は、生体のコンテンツにおける実績データを記憶するコンテンツ実績記憶部をさらに備えてよい。コンテンツ選択部は、情動の有無の判定結果と、実績データとを組み合わせて、コンテンツを選択してよい。
コンテンツ配信装置は、生体の映像を受信して、映像から生体の脈拍情報値を算出する脈拍情報値算出部をさらに備えてよい。脈拍情報値は、脈拍情報値算出部から受信されてよい。
コンテンツ配信装置は、生体から映像を取得し、脈拍情報値算出部に送信する、映像取得部と、映像コンテンツを表示する映像表示部とをさらに備えてよい。映像取得部および映像表示部は、一体化したデバイスとして実装されてよい。
本発明の第2の態様においては、生体の映像を取得する映像取得部と、映像から生体の脈拍情報値を算出する脈拍情報値算出部と、映像コンテンツを表示する映像表示部と、を備えるユーザー機器を提供する。ユーザー機器は、コンテンツ配信装置と通信して、脈拍情報値をコンテンツ配信装置に送信し、信号を受信して映像表示部に選択結果に基づくコンテンツを表示してよい。
本発明の第3の態様においては、生体の映像を取得する段階と、映像から生体の脈拍情報値を算出する段階と、脈拍情報値を生体ごとに生体データとして記憶する段階と、記憶された生体データと算出された脈拍情報値とに基づいて、生体の情動の有無を判定する段階と、コンテンツ選択部により、情動の有無に基づいてソフトウェアのコンテンツを選択する段階と、を備える、コンテンツ配信方法を提供する。
本発明の第4の態様においては、プロセッサにより実行された場合、コンテンツ配信方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
本発明の第5の態様においては、プログラムを格納する、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
コンテンツ配信装置30を有するシステム100の実装例に関する概略図を示す。 システム100の機能に関するブロック図の一例を示す。 システム100の別の実装例に関する概略図を示す。 コンテンツ配信方法200のフロー図の一例を示す。 情動判定部54の行う情動の判定処理に関する概念図である。 コンテンツ配信方法200に関するS106後の処理の一例を示す。 コンテンツ配信方法200を実装すべく機能するコンピュータ1000のハードウェア構成の一例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、コンテンツ配信装置30を有するシステム100の実装例に関する概略図を示す。本例におけるシステムは、ユーザー機器20と、コンテンツ配信装置30とを備える。コンテンツ配信装置30は、サーバに実装されてよい。
ユーザー10は、ユーザー機器20で起動しているソフトウェアに対して操作を行う。ユーザー10には、ユーザー機器20において起動しているソフトウェアによりソフトウェアコンテンツが提供される。ユーザー10は一般的には人間であるが、映像から脈拍情報値が測定できる対象、即ち生体であれば人間に限定されない。ソフトウェアコンテンツは、ユーザー10がユーザー機器20を操作するためのユーザーインタフェースを含んでもよく、ユーザー機器20において表示される映像または音楽を含んでもよい。
ユーザー機器20は、ソフトウェアコンテンツの動作中にユーザーの映像を取得するセンシング動作を行う。ユーザー機器20は、ユーザーの映像データからユーザーの血液の脈動の時間波形、即ち脈波を読み取り、生体の脈波における特徴から生体の情動を判定するための脈拍情報値を算出する。ユーザー機器20は、サーバに実装されるコンテンツ配信装置30と通信を行っており、脈拍情報値のデータを含む信号をコンテンツ配信装置30に対して送信する。
一例として、ユーザー機器20は、ラップトップPC、タブレットPC、スマートフォン、ポータブルゲーム機、ポータブルテレビ、ポータブルビデオプレイヤー、またはポータブルオーディオプレイヤーのうちの少なくとも1つであってよい。ユーザー機器20がポータブル機器である場合、ユーザー10がどこにいてもコンテンツ配信装置30を使用できる。
コンテンツ配信装置30は、ユーザー機器20からユーザー10の脈拍情報値を受信すると、ユーザーごとに生体データとして保存する。さらにコンテンツ配信装置30は、記憶された生体データを用いて脈拍情報値の閾値Riを算出し、閾値Riと脈拍情報値のデータとを比較する。コンテンツ配信装置30は、閾値Riと脈拍情報値のデータとの比較により、ユーザー10のソフトウェアのコンテンツに対する情動の有無を判定する。
さらにコンテンツ配信装置30は、情動の有無の判定に基づいてユーザー機器20が次に表示すべきソフトウェアのコンテンツの選択を行い、選択結果のデータを含むコンテンツ選択信号をユーザー機器20に対して送信する。コンテンツ選択信号は、選択されたコンテンツを指定する信号であり、ユーザー10に選択結果に基づくソフトウェアコンテンツを配信するための指示を与える信号である。ただし、コンテンツ選択部56の送信するコンテンツ選択信号は、ユーザー機器20で実行されるソフトウェア自体を切り替える指示を含んでもよい。
ユーザー機器20は、コンテンツ配信装置30から送られてきた選択結果のデータを含むコンテンツ選択信号に基づいて、ソフトウェアコンテンツをユーザー機器20に表示する。これにより、選択されたソフトウェアのコンテンツがユーザー10へと提供される。また、ユーザー機器20は、コンテンツ選択信号に基づいて、ユーザー機器20で動作するソフトウェア自体の切り替えを行ってもよい。
以上により、ユーザー10の情動に基づいたソフトウェアのコンテンツの提供を行うことができる。特に、ユーザー10がソフトウェアを使用中に、ユーザー機器20に取り付けられたカメラで撮影した映像からユーザー10の脈拍情報値を算出する場合のように、光学的に脈拍情報を抽出する場合には、血圧測定器のカフのような別個の加圧器具を要せず、ユーザー10への負担が小さい。また、ユーザー10のリアルタイムの情動を反映したコンテンツの提供が可能となる。
図2は、システム100の機能に関するブロック図を示す。システム100は、ユーザー機器20およびコンテンツ配信装置30を備える。
ユーザー機器20は、映像取得部50、脈拍情報値算出部52、および、映像表示部58を備える。なお、映像取得部50、脈拍情報値算出部52、および映像表示部58は、一体化したデバイスに実装されてもよく、それぞれ別個のデバイスに実装されてよく、それぞれが各機能専用の別個のデバイスとして実装されてもよい。
コンテンツ配信装置30は、情動判定部54、コンテンツ選択部56、映像表示部58、脈拍情報値記憶部60、およびコンテンツ実績記憶部62を備える。ただし、コンテンツ配信装置30は、コンテンツ実績記憶部62を含まなくともよい。また、コンテンツ配信装置30は、ユーザー機器20と一体型の装置として実装されてもよい。
映像取得部50は、ユーザー10の映像を取得し、映像データを脈拍情報値算出部52へと送信する。映像取得部50の取得する映像は、一例として、解像度5万画素以上、フレームレート5fps以上、カラー3ch以上である。これらの条件を満たす映像を用いることで、脈拍情報値算出部52および情動判定部54の動作がより正確となる。
映像取得部50は、一例として、ユーザー機器20に設けられた映像を取得するカメラを有する。映像取得部50は、一例としてユーザー機器20と一体型のカメラであってよい。ただし、ソフトウェアのコンテンツ配信中にユーザー10の映像を撮影できればよく、外付け型カメラ、または分離型カメラ等であってもよい。
脈拍情報値算出部52は、映像取得部50から受信した映像データから脈拍情報値を算出する。以下の処理により、脈拍情報値算出部52は、脈拍情報値を算出する。
生体の血液は、ヘモグロビン濃度に応じて光のRGB成分のうちG成分(緑色成分)の吸光特性が変化する。脈波が血液量の変動に対応するので、生体を透過または反射した光のG成分における変動の周期は、生体の脈波の周期に対応する。例えば、生体の鼻や指先には毛細血管が集中しており、ヘモグロビン濃度が高い。従って、生体の鼻や指先の映像は、脈波に応じたG成分の変動波形を読み取るのに適している。RGB信号を、YCbCr信号(Yは輝度、Cb、Crは色差を示す)に置き換えて解析を行ってもよい。
また、脈波の解析にあたっては、周波数0Hzにおける信号、または直流成分信号であるバイアス信号と、生体の脈拍に基づく振動成分の信号である基本波の信号との成分に分けた解析が行われてよい。バイアス信号は、生体の血液量を示す信号となり、生体の血行状態の判別に使用できる。脈波情報全体は、バイアス信号と、基本波信号とから復元可能である。
さらには、生体の部位の映像に着目し、経時的な信号に対して高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)等のフーリエ解析やウェーブレット解析のような周波数解析を使用することにより、脈拍数のデータ等種々の脈波における種々の特徴を示す脈波特徴量が抽出される。脈波特徴量からは、脈拍数、脈拍数の変動幅、または脈拍揺らぎ等の種々の脈拍情報値を算出できる。脈拍情報値が算出されると、脈拍情報値算出部52は、算出された脈拍情報値を示す信号を情動判定部54および脈拍情報値記憶部60へと送信する。
脈拍情報値記憶部60は、脈拍情報値を含む信号を受信すると、ユーザーごとおよびコンテンツごとに脈拍情報値に基づく生体データを記憶する。脈拍情報値記憶部60は、生体データを蓄積するデータベースであってよい。一例として、脈拍情報値記憶部60は、コンテンツ配信装置30に実装される。ただし、ユーザー機器20がコンテンツ配信装置30と一体型である場合や、据え置き型ゲーム機またはワークステーション等の高性能デバイスである場合には、脈拍情報値記憶部60は、ユーザー機器20に実装されてもよい。また、脈拍情報値記憶部60は、ログサーバ等の形態で、種々の生体データを蓄積するデータベースサーバとして外部のサーバに設けることもできる。
情動判定部54は、脈拍情報値算出部52から受信した脈拍情報値と、ユーザー10の脈拍情報値に定められた閾値Riとを比較して、ユーザー10の情動の有無を判定する。閾値Riは、ユーザー10ごとに設定されてよく、ソフトウェアのコンテンツごとに設定されてもよい。さらに、閾値Riは、予め設定されてよく、脈拍情報値記憶部60に記憶された生体データに基づいて算出されてもよい。情動判定部54は、脈拍情報値記憶部60にアクセスして、閾値Riの設定の前提となる生体データを取得してよい。
情動判定部54は、閾値Riとの比較結果の大小に基づいてユーザー10のソフトウェアのコンテンツに対する情動の有無を判定する。情動判定部54は、判定結果に基づく信号をコンテンツ選択部56へと送信する。
コンテンツ実績記憶部62は、ユーザーごとおよびコンテンツごとにソフトウェアにおいて達成された実績データを記憶している。一例として、ソフトウェアがゲームソフトウェアである場合には、ゲームソフトウェア内でのユーザーごとのゲームプレイ成績を記憶する。
コンテンツ選択部56は、情動判定部54が行った情動の有無の判定に基づいて、次にユーザー10に提供するソフトウェアコンテンツの選択を行う。一例として、ユーザー10がコンテンツに対し「情動あり」と判定された場合には、ユーザー10がコンテンツに興味を持っていると判定して、ユーザー10の興味に応じたコンテンツを選択する。さらに、コンテンツ選択部56は、コンテンツ実績記憶部62にアクセスし、ユーザー10および他のユーザーの実績データを取得し、実績データおよび情動の有無の判定結果を組み合わせて次に提供するコンテンツを選択してよい。
コンテンツ選択部56は、選択結果に基づくコンテンツ選択信号をユーザー機器20へと出力する。コンテンツ選択信号は、選択されたコンテンツを指定する信号であり、ユーザー10にコンテンツ選択部56による選択結果に基づくソフトウェアコンテンツを配信するための指示を与える信号である。ただし、コンテンツ選択部56の送信するコンテンツ選択信号は、ユーザー機器20で実行されるソフトウェア自体を切り替える指示を含んでもよい。
さらにユーザー機器20は、映像表示部58を備える。ユーザーに提供されるソフトウェアのコンテンツが映像コンテンツを有する場合には、映像表示部58を介してユーザーに映像コンテンツが提供されてよい。コンテンツ選択部56の選択結果に基づく映像コンテンツも、映像表示部58を介してユーザーに提供される。ユーザー機器20がコンテンツ配信装置30と一体型である場合には、コンテンツ配信装置30が映像表示部を有してもよい。
ユーザー機器20がユーザー10に提供するコンテンツは、組み込み型ソフトウェアのコンテンツであって、ユーザー10に聴覚刺激、触覚刺激、または電気刺激等の刺激を提供するコンテンツも含む。そのような場合には、システム100は、映像表示部58を省略してもよい。
映像表示部58を設ける場合、ユーザー10が映像表示部58を見ている最中にユーザー10の顔を正面から映像取得部50が撮影できるように、映像取得部50および映像表示部58との位置および向きが近い配置が好ましい。ユーザー機器20がスマートフォン等である例の場合に、ディスプレイとカメラとの位置および向きが近い配置に対応する。
特に映像表示部58が映像取得部50と一体化したデバイスとして実装される場合、映像取得部50は、映像コンテンツを視聴のために映像表示部58を覗き込むユーザー10の顔の映像データを取得できる。これにより、ユーザー10の顔の映像データから鼻の映像データを自然に取得できる。生体の鼻は毛細血管を多く有し、脈拍情報値を得るために適した部位であるので、情動判定に基づくコンテンツ選択がしやすくなる。
ユーザー機器20がコンテンツ配信装置30と別個に設けられる場合、ユーザー機器20は、コンテンツ配信装置30と通信する。ユーザー機器20は、脈拍情報値算出部52が算出した脈拍情報値をコンテンツ配信装置30へと送信し、コンテンツ選択結果に基づくコンテンツ選択信号を受信して、映像表示部58に選択結果に基づくコンテンツを表示する。
図3は、システム100の別の実装例に関する概略図を示す。本例において、システム100は、デスクトップPCである。他の例では、システム100は、ワークステーション、据え置き型ゲーム機、またはテレビのうちの少なくとも1つのような据え置き型機器であってよい。
本例のようにシステム100が据え置き型機器である場合、システム100のハードウェアとしての処理能力が高くなる。これにより、システム100は、少数のデバイスでユーザー機器20およびコンテンツ配信装置30の機能を完結できる。
本例のシステム100は、デスクトップPCとして実装されている。デスクトップPCは、PC本体70、モニタ72、およびモニタに設けられたカメラ74を有する。本例のPC本体70は、脈拍情報値算出部52、情動判定部54、コンテンツ選択部56、脈拍情報値記憶部60、およびコンテンツ実績記憶部62の機能を有する。モニタ72は、映像表示部58の機能を有し、カメラ74は、映像取得部50の機能を有する。即ち、本例は、ユーザー機器20とコンテンツ配信装置30とが、一体型のシステム100として提供される例に相当する。
図4は、コンテンツ配信方法200の動作に関するフロー図の一例を示す。コンテンツ配信方法は、ステップS100〜S114を備える。
コンテンツ配信方法200においては、ステップS100でコンテンツAが動作している。コンテンツAは、初期状態においてユーザー10に提供されるユーザーインタフェースを含んでよい。
S102では、コンテンツ配信方法200は、生体の映像を取得する。S104では、コンテンツ配信方法200は、S102で取得した映像から生体の血流における脈波の脈波特徴量を抽出し、生体の脈拍情報値を算出する。脈拍情報値は、生体のコンテンツAに対する情動判定のために使用されるとともに、生体ごとに生体データとして記憶される。S106では、コンテンツ配信方法200は、脈拍情報値と情動判定のための閾値とを比較して、生体における情動の有無の判定を行う。閾値は、脈拍情報値記憶部60に記憶された生体データに基づいてよい。
S108では、S106で「情動あり」と判定された場合に、ユーザー10に適していると設定されたコンテンツが選択される。S110では、S108でのコンテンツ選択結果として、ユーザー10にコンテンツBが提供される。
他方、S112では、S106で生体が「情動なし」と判定された場合に、ユーザー10に適していると設定されたコンテンツが選択される。S114では、S110でのコンテンツ選択結果として、ユーザー10にコンテンツCが提供される。
コンテンツ配信方法200は、コンピュータプログラムを介して実行されてよい。コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行された場合に、コンピュータにコンテンツ配信方法200を実行させる。コンピュータプログラムは、ユーザー機器20またはサーバ等のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。
図5は、情動判定部54の行う情動の判定処理に関する概念図である。映像取得部50の取得した映像から、ユーザーの情動の有無を判定する。情動の有無の判定に使用する測定値Xと比較対象になる閾値Ri(i=1,2,…)の比較を行う。
測定値Xは、脈拍数の絶対値PR(pumping rate)、脈拍数の変動(上昇または下降)幅ΔPR、脈拍揺らぎのうちの少なくとも1つを含む。一例として、脈拍揺らぎは、LF/HF比、SDNN、NN50、またはpNN50のうち少なくとも1つを含む。情動の有無の判定は、脈拍数の絶対値PRでなく、脈拍数の変動ΔPR、脈拍揺らぎのような脈拍の変動を示す情報値に基づいてよく、さらには脈拍情報値の変動に基づいてもよい。
LFは、Low Frequencyの略語で、0.05〜0.15Hzの周波数に相当する心拍のパワースペクトルの振幅である。HFは、High Frequencyの略語で、0.15〜0.40Hzの周波数に相当する心拍のパワースペクトルの振幅である。
NNは、normal−to−normal R−R intervalの略で、通常のRR間隔である。SDNN(ms)は、Standard deviation of all NN intervalの略語で、不整脈を除外した5分間のRR間隔、即ち、脈波同士の間隔の標準偏差である。RMSSDは、The square root of the mean of the sum of the square of differences between adjaent NN intervalの略語で、隣り合うRR間隔の差を2乗し合計したものの平均の平方根である。
NN50は、5分間の心拍測定を行った場合に、連続した隣接するRR間隔の差が50msを超えるパルスの総数である。pNN50(%)は、5分間の心拍測定を行った場合に、連続した隣接するRR間隔の差が50msを超える心拍が心拍測定時間全体に占める割合を示す。LF/HF比、SDNN、RMSSD、NN50、およびpNN50は、脈拍の変動を示す脈拍情報値であり、生体の緊張またはストレスと相関する。
一例として、情動の判定を行うための脈拍情報値の測定値Xは、脈拍数の絶対値PR、RR間隔、およびLF/HF比を含む。これらの測定値Xを使用することで、情動の検知をより正確に実行できる。
閾値Riは、測定値Xごとに設定されてよく、各測定値Xの平均、あるいは各測定値Xに重み付けをして足し上げた値等について、多段階に設定されてもよい。本例では、測定値Xとして1つの値を用いた場合について、閾値Riを二段階で設置した例が示されている。
生体の情動は、測定値Xおよび閾値Riの相対関係によって判定される。本例では、測定値Xの値が、R1以上であれば生体が興奮状態にあると判定し、R2以上R1未満であれば生体が沈静状態にあると判定し、R2未満であれば生体が落胆状態にあると判定する。
即ち、本例では、2段階の閾値R1およびR2に応じて、3段階の情動状態を変動する例に対応する。ただし、情動の判定は有無の二値であってもよく、4以上の多段階で判定されてもよい。
一例として、閾値Riは、予め設定された値を有する。設定は、ソフトウェアのコンテツ製作者によって行われてよい。例えば、ソフトウェアが動画コンテンツを含む場合に、コンテンツ制作者が、ユーザー10の関心に応じて提供する動画コンテンツを切り替える場合である。これにより、コンテンツ制作者は、ユーザー10にユーザー10の関心が高いコンテンツを選択的に提供できる。
あるいは、閾値Riは、ソフトウェアコンテンツの種類に応じて、ユーザー10が自身で設定できる値であってよい。例えば、ソフトウェアが学習ソフトウェアである場合に、ユーザー10の自身の設定した値に応じて、集中力の低下を検出する場合である。これにより、ユーザー10が自身の設定した集中力変化の判定のための閾値Riに応じて、ソフトウェアに所望の動作を行わせ、所望のコンテンツを提供させることができる。
別例として、閾値Riは、関連する過去の生体の反応データに基づいて算出されてよい。コンテンツ配信装置30は、情動の判定をしたい過去の脈拍情報値の生体データを生体ごとおよびコンテンツごとに脈拍情報値記憶部60に記憶できる。即ち、脈拍情報値記憶部60は、生体データを蓄積するデータベースとして機能してよい。
閾値Riは、測定対象の生体自身における過去のデータ、他の同種の生体における過去の生体データに基づいて算出されてよい。あるいは、閾値Riは、測定対象コンテンツに基づいて、同種のコンテンツに対する過去の生体データ、異種のコンテンツに対する過去の生体データ、または、それらの組み合わせに基づいて算出されてもよい。閾値Riと情動との関係は、過去の生体データからの機械学習により設定されてもよい。
[情動判定例1]
情動判定例1は、測定値Xと、他のコンテンツをプレイしたユーザー10自身のデータとを比較する例である。即ち本例は、測定対象コンテンツに基づいた生体自身の異種のコンテンツに対する過去の生体データとの比較を行う例に相当する。
本例では、ユーザー10自身の過去の脈拍数に基づいて、情動判定のための脈拍数に関する閾値Riは、脈拍数80に設定される。一例として、ユーザー10がコンテンツAをプレイした場合には脈拍数が100であったが、コンテンツBをプレイした場合には脈拍数が60であった例を考える。この場合には、ユーザー10は、コンテンツAに対して「情動あり」と判定され、コンテンツBに対しては「情動なし」と判定される。
[情動判定例2]
情動判定例2は、測定値Xと、同じコンテンツをプレイした他人のデータとを比較する例である。即ち本例は、測定対象の生体自身における過去のデータ、および他の同種の生体における過去のデータに基づいて算出される例に相当する。
本例では、ユーザー10および他のユーザーの同じコンテンツをプレイした際の過去の脈拍数から、情動判定のための脈拍数に関する閾値Riは、脈拍値:80に設定される。一例として、同じコンテンツをプレイした他のユーザーの脈拍数が60、ユーザー10の脈拍数が100であった例を考える。この場合、ユーザー10は、そのコンテンツに対して「情動あり」と判定され、他のユーザーは「情動なし」と判定される。
[情動判定例3]
情動判定例3は、ユーザー10の脈拍数のリアルタイムデータを予め定められた脈拍数の推移パターンと比較する例である。一例として、予め定められた推移はコンテンツ開始から終了にかけて脈拍数が上昇するものであるとする。実際のユーザー10の脈拍数との差異が閾値内であり続ける場合に、ユーザー10は、「情動あり」と判定される。一方、実際の推移と予め定められた推移との差異が閾値を超えた場合、即ち、実際の推移として脈拍数の下降を示した場合等に、ユーザー10は「情動なし」と判定される。
図6は、コンテンツ配信方法200に関するS106後の処理の一例を示す。一例として、コンテンツ配信装置30がコンテンツを選択する対象ソフトウェアは、動画配信ソフトウェア、ゲームソフトウェア、マッチングアプリケーション、学習用コンテンツ配信ソフトウェア、ショッピング用ソフトウェア、ソーシャル・ネットワーキングサービス(SNS)を介したコミュニケーションアプリケーション、または、健康管理・フィットネスアプリケーション等であってよい。
一例として、動画配信ソフトウェアまたはゲームソフトウェアは、恋愛、ホラー、スポーツ、アクション等のコンテンツを有していてよい。また、マッチングアプリケーションは、恋愛マッチングアプリケーションであってもよい。動画配信ソフトウェアのようにソフトウェアのコンテンツが映像コンテンツを有する場合には、S108またはS112で選択するコンテンツは、映像コンテンツであってよい。
一例として、S106で「情動あり」と判定した場合には、ユーザー10が対象コンテンツに興味があると判定する。S108において、学習ソフトウェアでより難易度が高いコンテンツを選択し、ユーザー10に提供する(S110)。別の例では、ゲームソフトウェアでより熟練度が高いプレイヤー向けのゲームコンテンツを選択する。あるいは、動画配信ソフトウェアでより再生時間の長く、類似したコンテンツを選択する。さらに別の例では、eコマースのようなショッピングアプリで、類似コンテンツまたはより高級な課金額の高いコンテンツを表示することを選択する。S106で「情動なし」と判定した場合には、S112でS108と逆の特徴を有するコンテンツを選択し、ユーザー10に提供する(S114)。
以下では、具体的な対象ソフトウェアの実施例を紹介する。以下の実施例は例示であり、ソフトウェア、各デバイス等の構成等を限定するものではない。
[実施例1]
実施例1に係るソフトウェアは、恋愛マッチングアプリケーションである。本例では、多数の登録者のデータを保存し登録者同士をマッチングするマッチングアプリケーションにおいて、ある登録者のデータというコンテンツを閲覧中のユーザーに、次に表示するコンテンツを情動の有無に基づいて判定する。
ユーザー10は、スマートフォン等のユーザー機器20を使用して、ソフトウェアが提供する各登録者のデータというコンテンツにアクセスする。ユーザー10が登録者Aのプロフィールを閲覧している最中に、スマートフォンに内蔵のカメラでユーザー10の顔映像を取得する。ユーザー機器20は、映像に基づいて算出した脈拍数をコンテンツ配信装置30を有するサーバに送信する。
コンテンツ配信装置30は、ユーザー10が過去に登録者A以外のプロフィールを閲覧していたときの脈拍数のデータを保存している。一例として、コンテンツ配信装置30は、登録者A以外のプロフィールを見ていたときの脈拍数の平均値を閾値Riとして設定する。コンテンツ配信装置30は、ユーザー10が登録者Aのプロフィールを閲覧中の脈拍数と、閾値Riとを比較する。
コンテンツ配信装置30は、脈拍数が閾値Riより大きい場合に、ユーザー10は登録者Aに対して「情動あり」と判定する。コンテンツ配信装置30は、ソフトウェアが有料のメッセージ交換に進むよう促すコンテンツを表示するように、ユーザー機器20へ信号を送信する。
コンテンツ配信装置30は、ユーザー10の脈拍数が閾値Ri以下の場合に、ユーザー10は登録者Aに対して「情動なし」と判定する。この例において、さらに登録者Aに対して別のユーザーが同様の判定をした場合に、「情動あり」の判定が多く出た登録者Bのデータが存在することがある。コンテンツ配信装置30は、ソフトウェアが登録者Bのデータを表示するようユーザー機器20へ信号を送信する。
[実施例2]
実施例2に係るソフトウェアは、ホラーゲームである。本例では、いくつかのステージを有するホラーゲームにおいて、次のステージに対応するコンテンツの選択をコンテンツ配信装置30によって行う。
一例として、ユーザー機器20は、ポータブルゲーム機である。ただし、ユーザー機器20は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、据え置き型ゲーム機等のゲームコンテンツを含むソフトウェアを実行できる他の機器であってもよい。
ユーザー10がポータブルゲーム機でホラーゲームをプレイしている最中に、ユーザー10の顔映像がポータブルゲーム機に付属のカメラにより取得する。続いて映像に基づいてユーザー10の脈拍数が算出される。算出された脈拍数は、コンテンツ配信装置30に送信される。
一例として、ホラーゲームのゲームコンテンツでは、ゲーム中のあるステージにおいて、ステージでこなすべきミッションと、次のステージに進むまでの間の制限時間とが設定されている。本例では、制限時間が迫るに従って脈拍数が変動するかどうかの検証が行われる。
制限時間が迫るに従って脈拍数が上昇した場合に、ユーザー10は、「情動あり」と判定される。「情動あり」と判定した場合には、ユーザー10はそのコンテンツに興味があると判定する。
コンテンツ配信装置30は、次のコンテンツ(ステージ)を次のように選択して配信する。「情動あり」と判定した場合であって、かつミッションを達成した場合には、コンテンツ配信装置30は、ユーザー10は判定が行われたステージのコンテンツに興味があり、より難易度の高いミッションでも楽しむことができると判定し、続いて難易度の高いコンテンツを表示する。「情動あり」と判定した場合であって、かつミッションを達成しなかった場合には、ユーザー10は判定が行われたステージのコンテンツに興味があるが、その難易度ではユーザー10には難し過ぎたと判定し、続いて類似性の高く難易度の低いコンテンツを表示する。
本例におけるミッションの達成の可否は、コンテンツ実績記憶部62に格納されたデータに相当する。コンテンツ選択部56は、コンテンツ実績記憶部62に格納されたミッションの達成の可否のデータと、情動判定部54の判定結果とを組み合わせ、次にユーザー10に提供するコンテンツを選択する。
制限時間が迫るに従って脈拍数が上昇しなかった場合には、ユーザー10は「情動なし」と判定される。ユーザー10は、判定が行われたステージのコンテンツには興味がなかったと判定され、コンテンツ選択部56は、続いて類似性の低いコンテンツを配信する。
[実施例3]
実施例3に係るソフトウェアは、スポーツ動画配信ソフトウェアである。ソフトウェアは、ユーザー10の情動の有無に応じて、配信する動画コンテンツを切り替える。
一例として、ユーザー機器20は、タブレットPCである。ただし、ユーザー機器20は、デスクトップPC、ラップトップPC、スマートフォン、据え置き型ゲーム機等の動画コンテンツを表示する機能を有し、ソフトウェアを実行できる他の機器であってもよい。
タブレットPCでスポーツ動画を視聴している最中に、ユーザー10の映像は、タブレットPC内蔵のカメラで取得される。タブレットPCは、取得したユーザー10の映像から脈拍数を算出し、算出した脈拍数をコンテンツ配信装置30を有するサーバに送信する。
コンテンツ配信装置30は、動画配信ソフトを用いて動画を視聴する最中にユーザー10が示した過去の脈拍数のデータを、ユーザーごとの生体データとしてデータベースに保存している。ユーザー機器20において算出された脈拍数を含むデータをコンテンツ配信装置30が受信すると、コンテンツ配信装置30は、受信したデータの脈拍数と、データベースにおける過去の脈拍数データから算出された閾値Riとを比較する。
脈拍数が閾値Riより高い場合には、ユーザー10は「情動あり」と判定される。他方、閾値Ri未満の場合には、ユーザー10は「情動なし」と判定される。一例として、閾値Riは、過去の脈拍数データの平均値であってよい。
ユーザー10が「情動あり」と判定された場合には、ユーザー10が表示中のコンテンツに興味があると判定する。スポーツ動画配信ソフトウェアは、広告コンテンツを表示し、再生時間の長い動画を選択して表示する。
ユーザー10が「情動なし」と判定された場合には、ユーザー10が表示中のコンテンツに興味がないと判定する。スポーツ動画配信ソフトウェアは、広告コンテンツを表示せず、再生時間の短い動画を選択して表示する。
スポーツ動画配信ソフトウェアは、コンテンツ配信装置30を有するサーバ側で実行されるソフトウェアであってもよい。ユーザー10は、インターネットブラウザ等を介してサーバにアクセスする。サーバ側で動画配信ソフトウェアが実行され、ブラウザのプラグインソフトウェア等を介して、ユーザーの映像が撮影される。
撮影された映像データがサーバにアップロードされると、取得したユーザー10の映像からサーバ側で脈拍数を算出する。算出した脈拍数に基づいて「情動」の有無に関する判定がサーバ側で行われる。サーバ側で動画コンテンツが切り替えられると、動画コンテンツおよび動画配信ソフトウェアが結びついた形でユーザー側にブラウザ上で実行可能な形式のデータとしてデータが送信される。
[実施例4]
実施例4に係るソフトウェアは、学習用動画コンテンツ配信ソフトウェアである。一例として、学習は、インターネットを介したeラーニングによる学習である。
一例として、ユーザー機器20は、ラップトップPCである。ただし、ユーザー機器20は、デスクトップPC、タブレット型PC、スマートフォン、据え置き型ゲーム機等の動画コンテンツを表示する機能を有し、ソフトウェアを実行できる他の機器であってもよい。
ユーザー10がラップトップPCでモニタを見ながら学習している最中に、ユーザー10の映像がラップトップPC内蔵のカメラで取得される。ラップトップPCは、取得したユーザー10の映像から脈拍数を算出し、算出した脈拍数をコンテンツ配信装置30を有するサーバに送信する。
サーバは、学習用動画コンテンツ配信ソフトウェアを用いて動画を視聴する最中に、ユーザー10が示した過去の脈拍数のデータを、ユーザーごとの生体データをデータベースに蓄積している。ユーザー機器20において算出された脈拍数を含むデータをコンテンツ配信装置30が受信すると、コンテンツ配信装置30は、受信したデータの脈拍数の変動幅と、データベースにおける過去の脈拍数データから算出された閾値Riとを比較する。
脈拍数の変動幅が第1の閾値R1より小さい場合には、ユーザー10は「情動なし」(集中)と判定される。コンテンツ配信装置30は、次に配信するコンテンツの難易度を上げる。
脈拍数の変動幅が第1の閾値R1より大きく、定期的に第1の閾値R1より大きい値をとり、脈拍が安定せずにぶれている場合には、ユーザー10は「情動あり」(焦っている)と判定される。コンテンツ配信装置30は、次に配信するコンテンツの難易度を下げる。
脈拍数の変動幅が第1の閾値R1より大きな値である第2の閾値R2より大きい値を取った後に、変動幅が下がって第1の閾値R1より小さい値で安定した場合には、ユーザー10は「情動あり」(集中力が低下)と判定される。コンテンツ配信装置30は、コーヒーブレイクを促すコンテンツを表示する。
図7は、コンテンツ配信方法200を実装すべく機能するコンピュータ1000のハードウェア構成の一例を示す。また、複数のコンピュータが協働してコンテンツ配信方法200を実装すべく機能してもよい。
実施例に係るコンピュータ1000は、ホスト・コントローラ1010により相互に接続されるCPU1012、RAM1014、グラフィック・コントローラ1016、およびディスプレイデバイス1018を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ1020によりホスト・コントローラ1010に接続される通信インターフェイス1022、ハードディスクドライブ1024、およびDVDドライブ1026を有する入出力部と、入出力コントローラ1020に接続されるROM1030、入出力チップ1040、および入出力チップに接続されたキーボード1042を有するレガシー入出力部と、を備える。
ホスト・コントローラ1010は、RAM1014と、高い転送レートでRAM1014をアクセスするCPU1012およびグラフィック・コントローラ1016とを接続する。CPU1012は、ROM1030およびRAM1014に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ1016は、CPU1012等がRAM1014内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、ディスプレイデバイス1018上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ1016は、CPU1012等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ1020は、ホスト・コントローラ1010と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス1022、ハードディスクドライブ1024、DVDドライブ1026を接続する。通信インターフェイス1022は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ1024は、コンピュータ1000内のCPU1012が使用するプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブ1026は、DVD−ROM1001からプログラムまたはデータを読み取り、RAM1014を介してハードディスクドライブ1024に提供する。
また、入出力コントローラ1020には、ROM1030と、および入出力チップ1040の比較的低速な入出力装置とが接続される。キーボード1042は、入出力装置の一例である。ROM1030は、コンピュータ1000が起動時に実行するブート・プログラム、および/または、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。入出力チップ1040は、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を入出力コントローラ1020へと接続する。
RAM1014を介してハードディスクドライブ1024に提供されるプログラムは、DVD−ROM1001、またはICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM1014を介してコンピュータ1000内のハードディスクドライブ1024にインストールされ、CPU1012において実行される。プログラムは、コンピュータ1000にインストールされ、コンピュータ1000に、コンテンツ配信方法200を実装するための各構成、例えばシステム100の各構成として機能させる。
プログラムに記述された情報処理は、コンピュータ1000に読込まれることにより、ソフトウェアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段である映像取得部50、脈拍情報値算出部52、情動判定部54、コンテンツ選択部56、映像表示部58、脈拍情報値記憶部60、またはコンテンツ実績記憶部62の少なくとも一部として機能する。そして、この具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ1000の使用目的に応じた情報の演算または加工を実現することにより、使用目的に応じた特有のシステム100が構築される。
一例として、コンピュータ1000と外部の装置等との間で通信を行う場合には、CPU1012は、RAM1014上にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理内容に基づいて、通信インターフェイス1022に対して通信処理を指示する。通信インターフェイス1022は、CPU1012の制御を受けて、RAM1014、ハードディスクドライブ1024、またはDVD−ROM1001等の記憶装置上に設けた送信バッファ領域等に記憶された送信データを読み出してネットワークへと送信し、もしくは、ネットワークから受信した受信データを記憶装置上に設けた受信バッファ領域等へと書き込む。このように、通信インターフェイス1022は、DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)方式により記憶装置との間で送受信データを転送してもよく、これに代えて、CPU1012が転送元の記憶装置または通信インターフェイス1022からデータを読み出し、転送先の通信インターフェイス1022または記憶装置へとデータを書き込むことにより送受信データを転送してもよい。
また、CPU1012は、ハードディスクドライブ1024、DVDドライブ1026(DVD−ROM1001)、等の外部記憶装置に格納されたファイルまたはデータベース等の中から、全部または必要な部分をDMA転送等によりRAM1014へと読み込ませ、RAM1014上のデータに対して各種の処理を行う。そして、CPU1012は、処理を終えたデータを、DMA転送等により外部記憶装置へと書き戻す。このような処理において、RAM1014は、外部記憶装置の内容を一時的に保持するものとみなせるから、本実施形態においてはRAM1014および外部記憶装置等をメモリ、記憶部、または記憶装置等と総称する。本実施形態における各種のプログラム、データ、テーブル、データベース等の各種の情報は、このような記憶装置上に格納されて、情報処理の対象となる。なお、CPU1012は、RAM1014の一部をキャッシュメモリに保持し、キャッシュメモリ上で読み書きを行うこともできる。このような形態においても、キャッシュメモリはRAM1014の機能の一部を担うので、本実施形態においては、区別して示す場合を除き、キャッシュメモリもRAM1014、メモリ、および/または記憶装置に含まれるものとする。
また、CPU1012は、RAM1014から読み出したデータに対して、プログラムの命令列により指定された、本実施形態中に記載した各種の演算、情報の加工、条件判断、情報の検索・置換等を含む各種の処理を行い、RAM1014へと書き戻す。例えば、CPU1012は、条件判断を行う場合においては、本実施形態において示した各種の変数が、他の変数または定数と比較して、大きい、小さい、以上、以下、等しい等の条件を満たすかどうかを判断し、条件が成立した場合(または不成立であった場合)に、異なる命令列へと分岐し、またはサブルーチンを呼び出す。
また、CPU1012は、記憶装置内のファイルまたはデータベース等に格納された情報を検索することができる。例えば、第1属性の属性値に対し第2属性の属性値がそれぞれ対応付けられた複数のエントリが記憶装置に格納されている場合において、CPU1012は、記憶装置に格納されている複数のエントリの中から第1属性の属性値が指定された条件と一致するエントリを検索し、そのエントリに格納されている第2属性の属性値を読み出すことにより、所定の条件を満たす第1属性に対応付けられた第2属性の属性値を得ることができる。
以上に示したプログラムまたはモジュールは、外部の記録媒体に格納されてもよい。記録媒体としては、DVD−ROM1001の他に、Blu−ray(登録商標)、またはCD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、フレキシブルディスク、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスクまたはRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ1000に提供してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
ユーザー・・・10、ユーザー機器・・・20、コンテンツ配信装置・・・30、映像取得部・・・50、脈拍情報値算出部・・・52、情動判定部・・・54、コンテンツ選択部・・・56、映像表示部・・・58、脈拍情報値記憶部・・・60、コンテンツ実績記憶部・・・62、PC本体・・・70、モニタ・・・72、カメラ・・・74、システム・・・100、コンテンツ配信方法・・・200、コンピュータ・・・1000、DVD−ROM・・・1001、ホスト・コントローラ・・・1010、CPU・・・1012、RAM・・・1014、グラフィック・コントローラ・・・1016、ディスプレイデバイス・・・1018、入出力コントローラ・・・1020、通信インターフェイス・・・1022、ハードディスクドライブ・・・1024、DVDドライブ・・・1026、ROM・・・1030、入出力チップ・・・1040、キーボード・・・1042

Claims (11)

  1. 生体データを記憶する脈拍情報値記憶部と、
    生体の脈拍情報値が入力され、入力された前記脈拍情報値と前記生体データとに基づいて、前記生体の情動の有無を判定する情動判定部と、
    前記情動の有無に基づいて、ソフトウェアのコンテンツを選択し、選択結果に基づくコンテンツ選択信号を出力する、コンテンツ選択部と、
    を備える、コンテンツ配信装置。
  2. 前記情動判定部は、前記脈拍情報値の変動に基づいて前記情動の有無を判定する、
    請求項1に記載のコンテンツ配信装置。
  3. 前記脈拍情報値は、脈拍数の絶対値、RR間隔、およびLF/HF比を含む、
    請求項1または2に記載のコンテンツ配信装置。
  4. 前記生体の前記コンテンツにおける実績データを記憶するコンテンツ実績記憶部をさらに備え、
    前記コンテンツ選択部は、前記情動の有無の判定結果と、前記実績データとを組み合わせて、前記コンテンツを選択する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のコンテンツ配信装置。
  5. 前記生体の映像を受信して、前記映像から前記生体の脈拍情報値を算出する脈拍情報値算出部をさらに備え、
    前記脈拍情報値は、前記脈拍情報値算出部から受信される、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のコンテンツ配信装置。
  6. 前記生体から前記映像を取得し、前記脈拍情報値算出部に送信する映像取得部と、
    映像コンテンツを表示する映像表示部と、をさらに備え、
    前記映像取得部および前記映像表示部は、一体化したデバイスとして実装される、
    請求項5に記載のコンテンツ配信装置。
  7. 生体の映像を取得する映像取得部と、
    前記映像から前記生体の脈拍情報値を算出する脈拍情報値算出部と、
    映像コンテンツを表示する映像表示部と、を備え、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のコンテンツ配信装置と通信して、前記脈拍情報値を前記コンテンツ配信装置に送信し、前記コンテンツ選択信号を受信して前記映像表示部に前記選択結果に基づくコンテンツを表示する、ユーザー機器。
  8. 請求項1から6のいずれか一項に記載のコンテンツ配信装置と、
    請求項7に記載のユーザー機器と、
    を備える、システム。
  9. 生体の映像を取得する段階と、
    前記映像から前記生体の脈拍情報値を算出する段階と、
    前記脈拍情報値を生体ごとに生体データとして記憶する段階と、
    記憶された前記生体データと算出された前記脈拍情報値とに基づいて、前記生体の情動の有無を判定する段階と、
    コンテンツ選択部により、前記情動の有無に基づいてソフトウェアのコンテンツを選択する段階と、
    を備える、
    コンテンツ配信方法。
  10. プロセッサにより実行された場合、請求項9に記載のコンテンツ配信方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムを格納する、コンピュータ可読記憶媒体。
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