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JP2020037366A - トラクタ - Google Patents

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JP2020037366A JP2018166371A JP2018166371A JP2020037366A JP 2020037366 A JP2020037366 A JP 2020037366A JP 2018166371 A JP2018166371 A JP 2018166371A JP 2018166371 A JP2018166371 A JP 2018166371A JP 2020037366 A JP2020037366 A JP 2020037366A
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Abstract

【課題】ミッションケースの横側部に連結ボルトによって連結された車軸ケースと、車軸に制動作用する機械式のブレーキ装置と、が備えられたトラクタにおいて、車軸ケースのコストアップや重量アップを回避しつつ強い制動力を備えさせることを可能にする。【解決手段】ブレーキ装置30のブレーキディスク31、ディスク受け部32、及び、ブレーキディスク31をディスク受け部32に押圧操作する回転カム33がミッションケース11の内部に装備されている。【選択図】図3

Description

本発明は、車軸に動力伝達する差動機構が内装されたミッションケースと、前記ミッションケースの横側部に連結ボルトによって連結され、前記車軸を回転可能に支持する車軸ケースと、が備えられたトラクタに関する。
上記したトラクタにおいて、例えば特許文献1に示されるように、ブレーキディスク、ディスク受け部、及び、ブレーキディスクをディスク受け部に押圧操作する回転カムを有し、車軸に制動作用するブレーキ装置が備えられたものがある。
特開平10−6789号公報
従来の場合、ブレーキ装置が車軸ケースの内部に装備され、ブレーキを掛けたときの制動反力が支軸ケースに掛かるので、殊に、強い制動力が必要となる大型のトラクタにおいては、車軸ケースに強い制動反力に対抗する強度を備えさせねばならず、車軸ケースがコスト高になる。また、車軸ケースが重くなる。
本発明は、車軸ケースのコストアップや重量アップを回避しつつ強い制動力を備えさせることができるトラクタを提供する。
本発明によるトラクタは、
車軸に動力伝達する差動機構が内装されたミッションケースと、前記ミッションケースの横側部に連結ボルトによって連結され、前記車軸を回転可能に支持する車軸ケースと、ブレーキディスク、ディスク受け部、及び、前記ブレーキディスクを前記ディスク受け部に押圧操作する回転カムを有し、前記車軸に制動作用するブレーキ装置と、が備えられ、前記ブレーキディスク、前記ディスク受け部及び前記回転カムは、前記ミッションケースの内部に装備されている。
本構成によると、ブレーキを掛けたときの制動反力がミッションケースに掛かるが、差動機構を内装するなどの機能を備えるミッションケースは、強い強度を具備するものなので、車軸ケースに掛かる制動反力を抑制しつつ強い制動力を発揮するブレーキ装置を備えさせることができる。
従って、車軸ケースの強度アップをした場合の車軸ケースのコストアップや重量アップを回避しつつ強い制動力を備えさせることができる。
本発明においては、前記ミッションケースの内部に揺動可能に設けられ、前記回転カムを回転操作するカム操作アームと、前記ミッションケースの外部に揺動可能に設けられ、前記カム操作アームを揺動操作するブレーキ操作具と、前記ミッションケースにおける側壁部の貫通穴に回転可能に装着されると共に前記カム操作アーム及び前記ブレーキ操作具に連結され、前記カム操作アーム及び前記ブレーキ操作具を前記側壁部に揺動可能に支持させると共に前記カム操作アームと前記ブレーキ操作具とを連動連結する回転支軸と、が備えられていると好適である。
本構成によると、ブレーキ操作具を操作すると、回転支軸が回転し、カム操作アームが回転支軸によって揺動操作されて回転カムを回転操作し、回転カムがブレーキディスクをディスク受け部に押圧操作するので、ブレーキペダルを連結する連動ロッドなどの部材をミッションケースの外部でブレーキ操作具に連結するだけで簡単にブレーキ装置を操作できる。
本発明においては、前記回転支軸に相対回転可能に外嵌すると共に前記貫通穴を通る状態で前記側壁部に固定され、前記回転支軸を支持するボス部材が備えられ、前記ボス部材の前記カム操作アーム側部分が前記側壁部から前記ミッションケースの内側に突出されて前記カム操作アームの基端側部分に当接されていると好適である。
本構成によると、カム操作アームと側壁部との位置関係がカム操作アームと側壁部との間に隙間ができる位置関係にボス部材によって設定され、側壁部の内側面が鋳肌のままであっても、カム操作アームが鋳肌による悪影響を受けないでスムーズに揺動するので、側壁部の内側面を平滑面に加工しなくても、また、加工できなくても、カム操作アームをスムーズに揺動させてブレーキ装置を円滑に操作できる。
本発明においては、前記ボス部材の前記ブレーキ操作具側部分が前記側壁部から前記ミッションケースの外側に突出されて前記ブレーキ操作具の基端側部分に当接されていると好適である。
本構成によると、ブレーキ操作具と側壁部との位置関係がブレーキ操作具と側壁部との間に隙間ができる位置関係にボス部材によって設定され、ブレーキ操作具に連結する連動ロッドなどの部材を側壁部に触れないようにしつつ連結しやすいので、ブレーキ操作具を側壁部による抵抗を受けないでスムーズに揺動操作できるようにでき、かつ、ブレーキ操作具にブレーキの操作系を能率よく組み付けることができる。
本発明においては、前記ミッションケースの上壁部のうち、前記カム操作アームの上方に対応する部位に開口された作業口と、前記作業口を開閉する蓋体と、が備えられていると好適である。
本構成によると、ミッションケースの外部から作業口を通して手や工具をミッションケース内に入れてカム操作アームなどに対する作業を行えるので、カム操作アームなどの組付けを行い易い。
本発明によるトラクタは、
車軸に動力伝達する差動機構が内装されたミッションケース、及び、前記ミッションケースの横側部に連結ボルトによって連結され、前記車軸を回転可能に支持する車軸ケースを有する車体フレームと、
前記車体フレームの内部に設けられ、前記車軸に制動作用するブレーキ装置と、
前記ミッションケースの内部に揺動可能に設けられ、前記ブレーキ装置を入り切り操作するカム操作アームと、
前記ミッションケースの外部に揺動可能に設けられ、前記カム操作アームを揺動操作するブレーキ操作具と、
前記ミッションケースにおける側壁部の貫通穴に回転可能に装着されると共に前記カム操作アーム及び前記ブレーキ操作具に連結され、前記カム操作アーム及び前記ブレーキ操作具を前記側壁部に揺動可能に支持させると共に前記カム操作アームと前記ブレーキ操作具とを連動連結する回転支軸と、
前記回転支軸に相対回転可能に外嵌すると共に前記貫通穴を通る状態で前記側壁部に固定され、前記回転支軸を支持するボス部材と、が備えられ、
前記ボス部材の前記カム操作アーム側部分が前記側壁部から前記ミッションケースの内側に突出されて前記カム操作アームの基端側部分に当接されており、
前記ボス部材の前記ブレーキ操作具側部分が前記側壁部から前記ミッションケースの外側に突出されて前記ブレーキ操作具の基端側部分に当接されている。
本構成によると、ブレーキ操作具を操作すると、回転支軸が回転し、カム操作アームが回転支軸によって揺動操作されて回転カムを回転操作し、回転カムがブレーキディスクをディスク受け部に押圧操作するので、ブレーキペダルを連結する連動ロッドなどの部材をミッションケースの外部でブレーキ操作具に連結するだけで簡単にブレーキ装置を操作できる。
カム操作アームと側壁部との位置関係がカム操作アームと側壁部との間に隙間ができる位置関係にボス部材によって設定され、側壁部の内側面が鋳肌のままであっても、カム操作アームが鋳肌による悪影響を受けないでスムーズに揺動する。ブレーキ操作具と側壁部との位置関係がブレーキ操作具と側壁部との間に隙間ができる位置関係にボス部材によって設定され、ブレーキ操作具に連結する連動ロッドなどの部材を側壁部に触れないようにしつつ連結しやすい。
従って、側壁部の内側面を鋳肌のままにしても、ブレーキ装置をスムーズに操作できると共に操作系の組付け作業を能率よくできるトラクタを得られる。
トタクタの全体を示す左側面図である。 走行用伝動装置を示す縦断側面図である。 ブレーキ装置を示す縦断正面図である。 後側分割ミッションケース、ボス部材及び回転支軸の斜視図である。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、トラクタの車体に関し、図1に示される矢印Fの方向を「車体前方」、矢印Bの方向を「車体後方」、矢印Uの方向を「車体上方」、矢印Dの方向を「車体下方」、紙面表側の方向を「車体左方」、紙面裏側の方向を「車体右方」とする。
〔トラクタの全体について〕
図1に示されるように、トラクタは、走行装置としての左右一対の前車輪1が駆動可能かつ揺動操向可能に装備され、かつ、走行装置としての左右一対の後車輪2が駆動可能に装備された車体を備えている。車体の前部に、エンジン3を有する原動部4が形成されている。車体の後部に、運転座席5、及び、前車輪1を操向操作するステアリングホィール6を有する運転部7が形成されている。運転部7には、搭乗空間を覆うキャビン7aが備えられている。車体フレーム8の後部に、各種の作業装置を昇降操作可能に連結するリンク機構9が装備されている。
車体フレーム8は、エンジン3と、エンジン3の後部に連結されたクラッチハウジング10と、クラッチハウジング10に前部が連結されたミッションケース11と、ミッションケース11の後部から左横外向きに延ばされ、左の後車輪2を回転可能に支持する左側の車軸ケース12と、ミッションケース11の後部から右横外向きに延ばされ、右の後車輪2を回転可能に支持する右側の車軸ケース12と、エンジン3から前向きに延ばされ、左右の前車輪1を支持する前輪支持フレーム13と、を備えている。前輪支持フレーム13による左右の前車輪1の支持は、前輪駆動ケース14を介して行われる。
トラクタにおいては、車体後部にリンク機構9を介してプラウ(図示せず)やロータリ耕耘装置(図示せず)が連結されて、乗用型耕耘機を構成される。車体前部にフロントローダ装置(図示せず)が連結されて、ローダ作業機を構成される。このように車体に各種の作業機が連結されて、各種の作業機を構成される。車体後部に連結された作業装置には、ミッションケース11の後部に設けられた動力取出し軸15からエンジン3の動力を取り出して伝達することができる。
〔走行用伝動装置の構成について〕
エンジン3の動力を前車輪1及び後車輪2に伝達する走行用伝動装置16が図2に示される如く構成されている。走行用伝動装置16は、ミッションケース11を備えている。走行用伝動装置16において、ミッションケース11の前後方向が車体の前後方向と一致し、ミッションケース11の上下方向が車体の上下方向と一致するように設定してある。ミッションケース11は、前側分割ミッションケース11aと、後側分割ミッションケース11bと、に分割可能に構成されている。
ミッションケース11の前部に、エンジン3(図1参照)の動力が主クラッチ17を介して伝達される伝動装置入力軸18が回転可能に支持されている。ミッションケース11の後部に、左後側及び右後側の車軸2aに動力伝達する差動機構19が内装されている。ミッションケース11の前部内と後部内とにわたり、伝動装置入力軸18に伝達された動力を変速して差動機構19に伝達するミッション20が設けられている。
ミッション20には、図2に示されるように、伝動装置入力軸18に伝達された動力を高速側の動力と低速側の動力とに変速する高低速切換え装置20Aと、高低速切換え装置20Aが出力する高速側動力及び低速側動力を前進動力と後進動力とに変換する前後進切換え装置20Bと、前後進切換え装置20Bが出力する前進動力及び後進動力を回転速度が複数段階に異なる変速動力に主変速する変速装置20Cと、変速装置20Cが出力する動力を回転速度が高低速の2段階に異なる変速動力に副変速する副変速装置20Dと、副変速装置20Dが出力する動力をクリープ変速するクリープ変速装置20Eと、が備えられている。本実施形態では、変速装置20Cは、第1速から第6速の6段階の変速が可能に構成されている。これに限らず、5段階以下、7段階以上の変速が可能な変速装置が採用されていてもよい。
図2に示されるように、差動機構19の差動機構入力軸19aに形成された支持部21にシフトギヤ22が相対回転不能に、かつ、スライド可能に支持されている。副変速装置20Dの副変速出力軸23の後部にギヤ部23aが形成されている。クリープ変速装置20Eの第2クリープギヤ24が差動機構入力軸19aに相対回転可能に支持されている。シフトギヤ22が支持部21とギヤ部23aとにわたって係合されると、シフトギヤ22と第2クリープギヤ24との係合が外れ、かつ、副変速出力軸23と差動機構入力軸19aとがシフトギヤ22によって連動連結され、副変速出力軸23の動力が変速されないで差動機構19に入力される。シフトギヤ22が支持部21と第2クリープギヤ24の側部とに係合されると、シフトギヤ22とギヤ部23aとの係合が外れ、かつ、第2クリープギヤ24と差動機構入力軸19aとがシフトギヤ22によって連動連結され、副変速出力軸23の動力がクリープ変速装置20Eによってクリープ変速されて差動機構19に入力される。
差動機構入力軸19aの動力がギヤ機構25を介して前輪出力軸26に伝達され、前輪出力軸26の動力が前輪クラッチ27、前輪伝動軸28(図1参照)を介して前輪駆動ケース14(図1参照)に入力される。
図2に示される29は、作業変速装置である。作業変速装置29は、伝動装置入力軸18の動力が回転軸29aによって入力され、入力された動力を変速して動力取出し軸15に伝達する。
〔ブレーキ装置の構成について〕
図1に示されるように、車体フレーム8の後部に、左の後車輪2に制動作用する左側のブレーキ装置30、及び、右の後車輪2に制動作用する右側のブレーキ装置30が設けられている。左側のブレーキ装置30と右側のブレーキ装置30とは、左側のブレーキ装置30が車体フレーム8の左横側部に設けられ、右側のブレーキ装置30が車体フレーム8の右横側部に設けられている点において異なる構成を備えているが、他の点においては、同じ構成を備えている。以下において、左側のブレーキ装置30のみについて説明する。
図3,4に示されるように、ミッションケース11の左横側部にケース支持部11cが備えられ、ケース支持部11cに車軸ケース12が複数本の連結ボルト40によって連結されている。車軸ケース12は、左の後車輪2の車軸2aを回転可能に支持している。本実施形態では、差動機構19の出力軸19bの動力を減速して車軸2aに伝達する遊星ギヤ機構41を介して出力軸19bと車軸2aとが連動連結され、遊星ギヤ機構41のリングギヤ41aがケース支持部11cと車軸ケース12との間に介装されている。これに限らず、例えば、差動機構19の出力軸19bと車軸2aとが連結部材によって相対回転不能に連結されるなど、ケース支持部11cと車軸ケース12との間に介装される部材を備えないものであってもよい。
左側のブレーキ装置30は、車体フレーム8のうちのミッションケース11に内装されている。具体的には、図3に示されるように、左側のブレーキ装置30は、ブレーキディスク31、ディスク受け部32、及び、ブレーキディスク31をディスク受け部32に押圧操作する回転カム33を有している。ブレーキディスク31、ディスク受け部32及び回転カム33は、ミッションケース11のうちのケース支持部11cに内装されている。本実施形態では、4枚のブレーキディスク31を有するブレーキ装置30が採用されている。これに限らず、3枚以下、5枚以上のブレーキディスク31を有するブレーキ装置であってもよい。
4枚のブレーキディスク31のそれぞれは、差動機構19の出力軸19bにおけるスプライン軸部19dに相対回転不能に、かつ、スライド可能に係合されている。ディスク受け部32は、ケース支持部11cに内嵌されている。ディスク受け部32は、ディスク受け部32の外周側部分がケース支持部11cに備えられた位置決め部34とリングギヤ41aとによって挟まされることにより、ケース支持部11cにおける組付け位置に位置決めされている。回転カム33は、ミッションケース11に備えられたカム支持部42におけるフランジ部分42aに相対回転可能にかつスライド可能に外嵌されている。
左側のブレーキ装置30においては、ミッションケース11の左横外側に設けられたブレーキ操作具51を有するブレーキ操作部50によって回転カム33が入り位置に回転操作されることにより、入り状態になり、左の後車輪2(図1参照)にブレーキを掛ける。すなわち、回転カム33が入り位置に回転操作されると、回転カム33がカム支持部42に備えられているカム部材42bによってブレーキディスク31に向けて押し操作され、ブレーキディスク31が回転カム33によってディスク受け部32に押圧される。ディスク受け部32に押圧されたブレーキディスク31は、ディスク受け部32による制動を受けて出力軸19bに制動作用することによって遊星ギヤ機構41を介して車軸2aに制動作用する。ディスク受け部32に掛かる制動反力は、リングギヤ41a及び連結ボルト40を介してケース支持部11cによって受け止められる。
左側のブレーキ装置30においては、ブレーキ操作部50によって回転カム33が切り位置に回転操作されることにより、切り状態になり、左の後車輪2(図1参照)に対するブレーキを解除する。すなわち、回転カム33が切り位置になると、カム部材42bによる回転カム33のブレーキディスク31に向けての押圧が解除され、ブレーキディスク31のディスク受け部32への押圧が解除される。ディスク受け部32への押圧が解除されたブレーキディスク31は、ディスク受け部32による制動を解除されて出力軸19bに対する制動作用を解除することによって車軸2aに対する制動作用を解除する。
〔ブレーキ操作部の構成について〕
ブレーキ操作部50は、図3に示されるように、ミッションケース11の外部に設けられたブレーキ操作具51と、ミッションケース11の内部に設けられたカム操作アーム52と、ミッションケース11の側壁部11dに支持された回転支軸54と、を備えている。
カム操作アーム52は、カム操作アーム52の遊端部が回転カム33の操作部33aに係合する状態で設けられている。回転支軸54は、回転支軸54に相対回転可能に外嵌するボス部材55を介して側壁部11dの貫通穴53に装着されている。回転支軸54は、側壁部11dにボス部材55を介して相対回転可能に支持されている。貫通穴53は、側壁部11dのうちのボス部11e(図4参照)を備える部分に開口されている。ボス部11eは、図4に示されるように、ケース支持部11cの上部における外周側部分に連結する状態で形成されている。ブレーキ操作具51の基部が回転支軸54のミッションケース外の端部に相対回転不能に連結されている。ブレーキ操作具51と回転支軸54とは、溶接によって連結されている。カム操作アーム52の基部が回転支軸54のミッションケース内の端部に相対回転不能に連結されている。カム操作アーム52と回転支軸54とは、カム操作アーム52が回転支軸54のスプライン軸部54aに係合されることによって相対回転不能に連結している。カム操作アーム52を止め輪56とボス部材55とによって挟むことにより、カム操作アーム52の回転支軸54に対する位置決めが行われている。カム操作アーム52とブレーキ操作具51とは、回転支軸54によって連動連結されている。カム操作アーム52及びブレーキ操作具51は、回転支軸54を介して側壁部11dに支持され、回転支軸54の軸芯Pを揺動支点にしてミッションケース11に対して揺動可能な状態となっている。
ボス部材55は、図3に示されるように、貫通穴53を通る状態で側壁部11dに固定されている。図4に示されるように、ボス部材55の外周部にネジ部が形成されている。ボス部材55の側壁部11dへの固定は、ボス部材55のネジ部が貫通穴内に形成されたネジ部に締め込まれることによって行われている。ボス部材55のブレーキ操作具側の端部に備えられたフランジ部55aが側壁部11dの外側面に当て付けられて、ボス部材55の側壁部11dに対する位置決めが行われている。本実施形態では、ボス部材55を側壁部11dに固定する固定手段として、ボス部材55を側壁部11dにねじ込む構成を採用されているが、これに限らない。たとえば、ボス部材55のうち、側壁部11dからミッションケース11の内側に突出する部位にネジ部材を装着し、このネジ部材とフランジ部55aとによって側壁部11dを挟持する構成を採用してもよい。また、ボス部材55のうち、側壁部11dからミッションケース11の内側に突出する部位と、側壁部11dからミッションケース11の外部に突出する部位とにネジ部材を装着し、内外両側のネジ部材によって側壁部11dを挟持する構成を採用してもよい。
本実施形態では、ブレーキ装置30及びブレーキ操作部50を組付けた状態のミッションケース11に車軸ケース12を連結できるので、ブレーキ装置30及びブレーキ操作部50の組付け作業と、車軸ケース12の組付け作業とを別々にできる。本実施形態では、ボス部材55を採用しているが、ボス部材55を採用せず、回転支軸54が側壁部11dに直接に支持される構成を採用してもよい。
図3に示されるように、ボス部材55のカム操作アーム側部分55bが側壁部11dからミッションケース11の内部に突出されてカム操作アーム52の基端側部分に当接されている。カム操作アーム52と側壁部11dとの間に、隙間S1がボス部材55のカム操作アーム側部分55bによって設けられている。ミッションケース11の内側は研磨などの加工ができなくて側壁部11dの内面は鋳肌のままになるが、カム操作アーム52は、隙間S1によって側壁部11dの内面に当接しないでスムーズに揺動する。
図3に示されるように、ボス部材55のブレーキ操作具側部分としてのフランジ部55aが側壁部11dからミッションケース11の外部に突出されてブレーキ操作具51の基端側部分に当接されている。ブレーキ操作具51と側壁部11dとの間に、隙間S2がボス部材55のフランジ部55aによって設けられている。ブレーキペダル(図示せず)をブレーキ操作具51に連結する連動ロッドなどの連結部材が側壁部11dに触れることを隙間S2によって回避しつつ連結部材をブレーキ操作具51に連結できる。
カム操作アーム52の側壁部11dに対する位置決め、及び、ブレーキ操作具51の側壁部11dに対する位置決めがボス部材55によって行われ、カム操作アーム52と回転カム33との位置関係をカム操作アーム52の遊端部が回転カム33の操作部33aに適切に作用する位置関係に保持される。
ブレーキ操作部50においては、ブレーキ操作具51が回転支軸54の軸芯Pを揺動支点にして揺動操作されることにより、回転支軸54が回転操作される。軸芯Pは、図1に示されるように、車体側面視において、車軸2aの車軸芯Xの前上方に位置している。ブレーキ操作具51は、隙間S2によって側壁部11dの外側面に触れないでスムーズに揺動し、回転支軸54がスムーズに回転操作される。回転カム33が回転操作されると、カム操作アーム52が回転支軸54によって揺動操作される。カム操作アーム52は、隙間S1によって側壁部11dの鋳肌のままの内側面に触れないでスムーズに揺動する。カム操作アーム52が揺動操作されると、回転カム33の操作部33aがカム操作アーム52の遊端部によって押し操作されて回転カム33が回転操作される。
図3,4に示されるように、ミッションケース11の上壁部11fに、上壁部11fのうちのカム操作アーム52の上方に対応する部位に開口された作業口60、及び、通常時に作業口60を閉じておき、作業口60の利用時に作業口60を開く蓋体61が備えられている。作業口60は、作業口60の横外側にボス部11e及びブレーキ操作具51が位置する配置で設けられている。蓋体61は、上壁部11fに対する脱着によって開閉される。ブレーキ装置30の組付け作業や点検作業を行う際、ミッションケース11の外部から作業口60を通して内部に工具や手を差し入れてカム操作アーム52や止め輪56などに対する作業を行うことができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、貫通穴53が側壁部11dのうちのボス部11eを有する部分に開口されている例を示したが、ボス部11eを備えないで実施してもよい。
(2)上記した実施形態では、4枚のブレーキディスク31を備えるブレーキ装置30が採用されているが、3枚以下や5枚以上のブレーキディスク31を備えるブレーキ装置が設けられたものであってもよい。
(3)上記した実施形態では、前車輪1及び後車輪2が装着されているが、セミクローラが装着されているものであってもよい。
本発明は、前車輪及び後車輪に替えてセミクローを備えるトラクタに適用できる。
2a 車軸
8 車体フレーム
11 ミッションケース
11d 側壁部
11f 上壁部
12 車軸ケース
19 差動機構
30 ブレーキ装置
31 ブレーキディスク
32 ディスク受け部
33 回転カム
40 連結ボルト
51 ブレーキ操作具
52 カム操作アーム
53 貫通穴
54 回転支軸
55 ボス部材
55a ブレーキ操作具側部分(フランジ部)
55b カム操作アーム側部分
60 作業口
61 蓋体

Claims (6)

  1. 車軸に動力伝達する差動機構が内装されたミッションケースと、
    前記ミッションケースの横側部に連結ボルトによって連結され、前記車軸を回転可能に支持する車軸ケースと、
    ブレーキディスク、ディスク受け部、及び、前記ブレーキディスクを前記ディスク受け部に押圧操作する回転カムを有し、前記車軸に制動作用するブレーキ装置と、が備えられ、
    前記ブレーキディスク、前記ディスク受け部及び前記回転カムは、前記ミッションケースの内部に装備されているトラクタ。
  2. 前記ミッションケースの内部に揺動可能に設けられ、前記回転カムを回転操作するカム操作アームと、
    前記ミッションケースの外部に揺動可能に設けられ、前記カム操作アームを揺動操作するブレーキ操作具と、
    前記ミッションケースにおける側壁部の貫通穴に回転可能に装着されると共に前記カム操作アーム及び前記ブレーキ操作具に連結され、前記カム操作アーム及び前記ブレーキ操作具を前記側壁部に揺動可能に支持させると共に前記カム操作アームと前記ブレーキ操作具とを連動連結する回転支軸と、が備えられている請求項1に記載のトラクタ。
  3. 前記回転支軸に相対回転可能に外嵌すると共に前記貫通穴を通る状態で前記側壁部に固定され、前記回転支軸を支持するボス部材が備えられ、
    前記ボス部材の前記カム操作アーム側部分が前記側壁部から前記ミッションケースの内側に突出されて前記カム操作アームの基端側部分に当接されている請求項2に記載のトラクタ。
  4. 前記ボス部材の前記ブレーキ操作具側部分が前記側壁部から前記ミッションケースの外側に突出されて前記ブレーキ操作具の基端側部分に当接されている請求項3に記載のトラクタ。
  5. 前記ミッションケースの上壁部のうち、前記カム操作アームの上方に対応する部位に開口された作業口と、
    前記作業口を開閉する蓋体と、が備えられている請求項2から4のいずれか一項に記載のトラクタ。
  6. 車軸に動力伝達する差動機構が内装されたミッションケース、及び、前記ミッションケースの横側部に連結ボルトによって連結され、前記車軸を回転可能に支持する車軸ケースを有する車体フレームと、
    前記車体フレームの内部に設けられ、前記車軸に制動作用するブレーキ装置と、
    前記ミッションケースの内部に揺動可能に設けられ、前記ブレーキ装置を入り切り操作するカム操作アームと、
    前記ミッションケースの外部に揺動可能に設けられ、前記カム操作アームを揺動操作するブレーキ操作具と、
    前記ミッションケースにおける側壁部の貫通穴に回転可能に装着されると共に前記カム操作アーム及び前記ブレーキ操作具に連結され、前記カム操作アーム及び前記ブレーキ操作具を前記側壁部に揺動可能に支持させると共に前記カム操作アームと前記ブレーキ操作具とを連動連結する回転支軸と、
    前記回転支軸に相対回転可能に外嵌すると共に前記貫通穴を通る状態で前記側壁部に固定され、前記回転支軸を支持するボス部材と、が備えられ、
    前記ボス部材の前記カム操作アーム側部分が前記側壁部から前記ミッションケースの内側に突出されて前記カム操作アームの基端側部分に当接されており、
    前記ボス部材の前記ブレーキ操作具側部分が前記側壁部から前記ミッションケースの外側に突出されて前記ブレーキ操作具の基端側部分に当接されているトラクタ。
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