JP2020016061A - Construction method of embankment - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、堤防の構築方法に関し、さらに詳しくは、護岸などの臨水壁に少ない工数で簡易に堤防を構築することができる堤防の構築方法に関するものである。 The present invention relates to a method for constructing a levee, and more particularly to a method for constructing a levee that can easily construct a levee on a water barrier such as a seawall with a small number of steps.
地球温暖化にともなう水面上昇や台風の大型化などの影響により、これまで高潮や津波による水害が生じていなかった臨水壁(護岸など)においても水害が発生するリスクが高まっている。そこで、従来、水害対策として、既設の臨水壁に対して新たにコンクリートなどで形成された擁壁を増設して臨水壁を嵩上げする堤防の構築方法が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。 Due to the effects of rising water levels due to global warming and the enlargement of typhoons, there is an increasing risk of flood damage on waterfront walls (such as seawalls), which had not been affected by storm surge and tsunami. Therefore, as a countermeasure against flood damage, various methods of constructing a dike have been proposed, in which a retaining wall made of concrete or the like is newly added to an existing water wall to raise the water wall (for example, Patent Document 1). reference).
特許文献1に記載の堤防では、臨水壁に深い溝を設けて、その溝にブロックパネルの一部を挿し込むことにより、臨水壁に擁壁を構築する。しかしながら、この堤防を臨水壁に採用する場合には、臨水壁に深い溝を形成する必要があり、その施工に多くの労力とコストを要する。また、臨水壁に深い溝を形成することで、臨水壁の強度が低下するという問題もある。 In the embankment described in Patent Literature 1, a deep groove is provided in a water wall, and a part of a block panel is inserted into the groove to form a retaining wall on the water wall. However, when this dike is used for a water wall, it is necessary to form a deep groove in the water wall, and the construction requires a lot of labor and cost. In addition, there is also a problem that the formation of the deep groove in the water wall lowers the strength of the water wall.
本発明の目的は、護岸などの臨水壁に少ない工数で簡易に堤防を構築することができる堤防の構築方法を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a method for constructing a levee that can easily construct a levee with a small number of man-hours on a water barrier such as a seawall.
上記目的を達成するため本発明の堤防の構築方法は、臨水壁の上面に止水材および滑動抵抗材を介在させてプレキャスト擁壁を所定位置に載置することにより、前記止水材を前記プレキャスト擁壁の延在方向に連続させて配置した状態にして前記プレキャスト擁壁の設置を完了し、前記臨水壁を超える波の少なくとも一部を前記臨水壁の上面に設置された前記プレキャスト擁壁によって遮断することを特徴とする。 In order to achieve the above object, the method for constructing a dike according to the present invention comprises: mounting the precast retaining wall at a predetermined position with a waterproofing material and a sliding resistance material interposed on the upper surface of the watertight wall; The installation of the precast retaining wall is completed in a state where the precast retaining wall is arranged continuously in the extending direction of the precast retaining wall, and at least a part of the wave exceeding the waterfall wall is disposed on the upper surface of the waterfall wall. It is characterized in that it is blocked by.
本発明では、臨水壁の上面に止水材および滑動抵抗材を介在させてプレキャスト擁壁を所定位置に載置することでプレキャスト擁壁の設置が完了するので、臨水壁に溝などを形成する工事を要する従来の堤防の構築方法に比して工数や労力を大幅に低減することができる。プレキャスト擁壁に波が衝突した場合にも、臨水壁の上面とプレキャスト擁壁との間に介在する止水材により陸地側への漏水が防止され、介在する滑動抵抗材により臨水壁に対してプレキャスト擁壁を十分に固定することができる。 In the present invention, since the installation of the precast retaining wall is completed by placing the precast retaining wall at a predetermined position with the water stop material and the sliding resistance material interposed on the upper surface of the waterfall wall, a groove or the like is formed in the waterfall wall. Man-hours and labor can be greatly reduced as compared with the conventional embankment construction method requiring construction. Even if a wave collides with the precast retaining wall, water leakage to the land side is prevented by the water stoppage material interposed between the upper surface of the waterfall wall and the precast retaining wall, and the sliding resistance material intervenes against the waterfall wall. The precast retaining wall can be sufficiently fixed.
以下、本発明の堤防の構築方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。 Hereinafter, a method for constructing an embankment of the present invention will be described based on an embodiment shown in the drawings.
本発明では、図1〜図5に示すように、海や湖、河川などに面する臨水壁10に、プレキャスト擁壁2、止水材3、および滑動抵抗材4を用いて堤防1を構築する。本願図中では、臨水壁面10bに対する法線方向をX方向とし、水平方向においてX方向に直交する臨水壁面10bの延在方向をY方向とし、上下方向をZ方向としている。本願図中のWLは平常時の水位を示している。以下では、X方向において、臨水壁10が面している水域側を水域側といい、その反対側を陸地側という。
In the present invention, as shown in FIGS. 1 to 5, a dike 1 is constructed by using a precast
プレキャスト擁壁2(以下、擁壁2という)は、鉄筋を配したコンクリートで形成される。擁壁2は、臨水壁10に堤防1を構築する施工前に予め工場等で製造される。この実施形態では、側面視でL字状であり、正面視および平面視で四角形状の擁壁2を例示している。この擁壁2の下面2aは平坦に形成されている。擁壁2には、吊具を連結可能な連結治具5が複数打ち込まれている。連結治具5としては、リフトアンカーなどが例示できる。擁壁2の形状は特に限定されず、例えば、側面視で四角形状やT字状、正面視や平面視でL字状やZ字状などの擁壁2にすることもできる。
The precast retaining wall 2 (hereinafter, referred to as retaining wall 2) is formed of concrete with reinforcing bars. The
止水材3は不透水性の部材であり、例えば、瀝青材料やゴム材料、樹脂材料などで形成される。施工現場で固化させる液状の止水材3を用いることもできるが、予めシート状に成形されている止水材3を用いるとよい。具体的には、止水材3としては、例えば、瀝青質目地板や瀝青質繊維性目地板、ゴム製シート、塩化ビニル製シートを用いるとよい。
The
滑動抵抗材4は、臨水壁10に対して擁壁2の滑動を防止して固定させる部材であり、コンクリートに対する摩擦抵抗の大きい瀝青材料やゴム材料、樹脂材料などで形成される。施工現場で固化させる液状の滑動抵抗材4を用いることもできるが、予めシート状に成形されている滑動抵抗材4を用いるとよい。具体的には、滑動抵抗材4しては、例えば、瀝青質目地板や瀝青質繊維性目地板を用いるとよい。
The sliding
止水材3と滑動抵抗材4は同じ部材で構成することもできるし、それぞれ別種類の部材で構成することもできる。止水材3の機能と滑動抵抗材4の機能を兼ね備えた部材(止水材兼滑動抵抗材3、4)としては、瀝青質目地板や瀝青質繊維性目地板などの瀝青材料で形成された部材が例示できる。
The water blocking
図1および図2に示すように、本発明では、まず、臨水壁10の上面10aの所定位置に止水材3および滑動抵抗材4を敷設する。この所定位置は、擁壁2を設置する予定の位置である。この実施形態では、止水材3および滑動抵抗材4として、止水材3の機能と滑動抵抗材4の機能を兼ね備えた止水材兼滑動抵抗材3、4を臨水壁10の上面10aに敷いている。滑動抵抗材4(止水材3)と上面10aとは、接着剤によって接合することも、接合せずに滑動抵抗材4を単純に敷設しただけにすることもできる。
As shown in FIGS. 1 and 2, in the present invention, first, a
次いで、クレーンなどの重機を使用して擁壁2を吊り上げ、予め敷設した止水材3および滑動抵抗材4(止水材兼滑動抵抗材3、4)の上に擁壁2を載置する。臨水壁10の上面10aには擁壁2を設置するための溝や穴などを設ける加工を行わない。即ち、臨水壁10の強度を低下させる加工はしない。擁壁2の載置により、臨水壁10に対する擁壁2の設置が完了する。擁壁2の下面2aと滑動抵抗材4(止水材3)は接合せずに、擁壁2を単純に載置しただけにする。
Next, the
図3に示すように、臨水壁10に対する擁壁2の設置が完了した状態では、擁壁2がY方向に延在配置され、臨水壁10の上面10aと擁壁2の下面2aとの間に止水材3および滑動抵抗材4が介在した状態となる。止水材3は擁壁2の延在方向(Y方向)に連続して配置された状態となる。この実施形態では、止水材3と滑動抵抗材4を兼ねた止水材兼滑動抵抗材3、4が擁壁2の下面2aの全範囲に配置され、臨水壁10の上面10aと擁壁2の下面2aとが接触しない状態となっている。
As shown in FIG. 3, in a state where the installation of the
滑動抵抗材4(止水材3)は擁壁2の自重によって圧縮されて、擁壁2の下面2aと臨水壁10の上面10aに圧着する。滑動抵抗材4は擁壁2の下面2aとの間、臨水壁10の上面10aとの間のそれぞれに摩擦抵抗を生じさせるため、擁壁2は滑動抵抗材4によって臨水壁10の上面10aに固定された状態になる。滑動抵抗材4によって擁壁2を臨水壁10の上面10aに固定させる力は、擁壁2の自重、擁壁2の下面2aと滑動抵抗材4との接触面積に大きく影響を受ける。したがって、強い固定力を得るために擁壁2の下面2aと臨水壁10の上面10aとの接触面積は十分に広くすることが望ましい。換言すれば、十分な固定力を得ることができるならば擁壁2の下面2aの全範囲に滑動抵抗材4を配置しなくてもよい。一方、止水材3は水域側からの水を遮断するために、擁壁2の延在方向全長にわたって延在させる。この実施形態では、止水材兼滑動抵抗材3、4を擁壁2の延在方向全長にわたって延在させている。
The sliding resistance material 4 (water blocking material 3) is compressed by the weight of the
図4および図5に示すように、複数の擁壁2をY方向に並べて堤防1を構築する場合には、擁壁2どうしを互いの側面2bを対向させて隣接配置し、対向した擁壁2の側面2bどうしの間に止水材6を介在させる。擁壁2どうしの間に介在させる止水材6は、臨水壁10と擁壁2との間に介在させる止水材3と同じ部材を使用してもよいし、別種類の部材を使用してもよい。擁壁2のY方向に延在する側面2bどうしの間に、止水材6の機能と滑動抵抗材4の機能を兼ね備えた止水材兼滑動抵抗材を介在させることもできる。
As shown in FIGS. 4 and 5, when the embankment 1 is constructed by arranging the plurality of retaining
複数の擁壁2を並べて堤防1を構築する場合には、すべての擁壁2の設置予定範囲に止水材3および滑動抵抗材4の敷設作業を完了した後に、擁壁2の設置作業を行ってもよいし、止水材3および滑動抵抗材4の敷設作業と擁壁2の設置作業を交互に行ってもよい。また、擁壁2の側面2bどうしの間に介在させる止水材6は、擁壁2を臨水壁10の上面10aに載置した後に擁壁2の側面2bに設置或いは塗布することもできるし、擁壁2を臨水壁10の上面10aに載置する前に予め擁壁2の側面2bに接合しておくこともできる。擁壁2を臨水壁10の上面10aに載置した後は、装飾や防錆などを目的として必要に応じて擁壁2や臨水壁10の上面10aの塗装などの付随作業を行うこともあるが、臨水壁10の強度を低下させる加工はしない。
When the embankment 1 is constructed by arranging a plurality of retaining
このように、臨水壁10の上面10aに載置した擁壁2を堤防1として用いる。高潮などの時には、臨水壁10を超える波の少なくとも一部を臨水壁10の上面10aに設置された擁壁2によって遮断する。擁壁2に波が衝突した場合にも、臨水壁10の上面10aと擁壁2との間に介在する止水材3により陸地側への漏水が防止され、介在する滑動抵抗材4により臨水壁10に対して擁壁2を十分に固定することができる。
In this way, the retaining
このように、本発明では、臨水壁10の上面10aに止水材3および滑動抵抗材4を介在させて擁壁2を所定位置に載置することで擁壁2の設置が完了するので、臨水壁10に溝などを形成する工事を要する従来の堤防の構築方法に比して工数や労力を大幅に低減することができる。臨水壁10に溝や穴などを設ける加工を施す必要がないため、臨水壁10の強度が低下することもない。
As described above, in the present invention, the installation of the
また、本発明では、堤防1を構築した後に、必要に応じて堤防1の撤去や移設も簡易に短時間で行うことができる。例えば、平常時には擁壁2、止水材3、および滑動抵抗材4、或いは、少なくとも擁壁2を、臨水壁10の所定位置とは異なる場所に保管しておき、台風に関する気象情報に基づいて、高潮が予測されるときにだけ堤防を構築することもできる。即ち、本発明は、常設の堤防1を構築する方法のほか、係留施設などの平常時には堤防1の設置を避けたい場所に仮設の堤防1を構築する方法としても用いることができる。平常時に堤防1の設置を避けたい場所では、堤防1の構築および撤去に多大な時間を要する場合は、その場所が本来の機能を発揮する時間が失われるため、それを回避できる本発明は極めて有益である。
Further, in the present invention, after the embankment 1 is constructed, the embankment 1 can be easily removed and relocated as needed in a short time. For example, in normal times, the retaining
本発明では、臨水壁10に特殊な加工を施す必要はないが、臨水壁10の上面10aが汚れている場合や上面10aに滑動抵抗材4が滑り易い塗装などが施されている場合には、必要に応じて堤防1を構築する前に、臨水壁10の上面10aの洗浄やケレン処理を行うとよい。
In the present invention, it is not necessary to apply special processing to the
この実施形態のように、擁壁2を臨水壁10の上面10aに載置する前に、止水材3および滑動抵抗材4を臨水壁10の上面10aに敷設する場合には、擁壁2と止水材3および滑動抵抗材4とを容易に分離できるので、止水材3および滑動抵抗材4が劣化した場合に新たなものに取り替え易い。
As in this embodiment, when the
臨水壁10の上面10aに液状の止水材3および滑動抵抗材4を塗布する場合には、止水材3および滑動抵抗材4が固化するまでに時間を要するが、この実施形態のように、シート状の止水材3および滑動抵抗材4を用いると、止水材3および滑動抵抗材4の敷設作業をより短時間で完了するには有利になる。
In the case where the liquid
この実施形態のように、止水材3と滑動抵抗材4とに同じ部材(止水材兼滑動抵抗材3、4)を使用すると、止水材3と滑動抵抗材4とに別種類の部材を使用する場合に比して、より少ない工数で臨水壁10の上面10aに止水材3および滑動抵抗材4を敷設できるので、工期の短縮や作業員の軽労化を図るには有利になる。
When the same member (water-stopping material and sliding
さらに、止水材3と滑動抵抗材4とに同じ部材(止水材兼滑動抵抗材3、4)を使用することで、擁壁2の下面2aの全範囲に滑動抵抗材4を配置することが可能となる。擁壁2の下面2aの全範囲に滑動抵抗材4を配置すると、臨水壁10および擁壁2に当接する滑動抵抗材4の表面積を大きく確保できるので、臨水壁10に対する擁壁2の滑動を防止するには有利になる。
Furthermore, by using the same member (water-stopping material and sliding-
この実施形態のように、隣接する擁壁2の側面2bどうしの間に止水材6を介在させると、堤防1の遮水性を高めるには有利になる。したがって、擁壁2の側面2bどうしの間に止水材6を介在させることは必須ではないが止水材6を介在させることが好ましい。擁壁2を臨水壁10の上面10aに載置する前に、工場などで擁壁2の側面2bに止水材6を予め接合しておくと、施工現場において擁壁2の側面2bに対する止水材6の位置合わせなどを行う必要がなくなる。
As in this embodiment, when the
図6に例示する実施形態のように、擁壁2を臨水壁10の上面10aに載置する前に、止水材3および滑動抵抗材4を擁壁2の下面2aに予め接合しておくこともできる。この場合には、クレーンなどの重機を使用して止水材3および滑動抵抗材4が予め一体化されている擁壁2を吊り上げ、その擁壁2を臨水壁10の上面10aの所定位置に載置する。これにより、臨水壁10に対する擁壁2の設置が完了し、臨水壁10に堤防1が構築される。
As shown in the embodiment illustrated in FIG. 6, before placing the
この実施形態では、止水材3と滑動抵抗材4とに別種類の部材を使用している。さらに、擁壁2の下部に溝部が形成されていて、その溝部に止水材3と滑動抵抗材4が配置されている。止水材3と滑動抵抗材4は、擁壁2を臨水壁10の上面10aに載置した際に圧縮する分を見込んで擁壁2の下面2aから下方に突設されている。擁壁2の下面2aは先の実施形態のように平坦にしてもよいが、止水材3および滑動抵抗材4を配置する範囲が限定されている場合は、この実施形態のように溝部を設けて止水材3および滑動抵抗材4を配置することもできる。
In this embodiment, different types of members are used for the
図7に示すように、擁壁2を臨水壁10の上面10aに載置すると、溝部が形成されている擁壁2の下面2aの一部分と臨水壁10の上面10aとの間に止水材3および滑動抵抗材4が介在した状態となり、溝部が形成されていない擁壁2の下面2aの部分は臨水壁10の上面10aに当接した状態となる。
As shown in FIG. 7, when the
図8に示すように、この実施形態では、平面視でL字状の擁壁2とZ字状の擁壁2の二種類の擁壁2を組み合わせて堤防1を構築している。堤防1の延在方向(Y方向)の中央部分をZ字状の擁壁2で構築し、堤防1の延在方向の端部をL字状の擁壁2で構築している。擁壁2どうしは、擁壁2の突出部とその擁壁2に隣り合う擁壁2の切欠き部とを互いに嵌合し、擁壁2の突出部どうしがX方向に重なる向きで隣接配置している。そして、X方向に延在する擁壁2の側面2bどうしは互いに当接させた状態とし、Y方向に延在する擁壁2の側面2bどうしの間に止水材6を介在させている。
As shown in FIG. 8, in this embodiment, the embankment 1 is constructed by combining two types of retaining
図9に示すように、この実施形態では、それぞれの擁壁2の下面2aの外周縁の全周に止水材3を配置し、止水材3で囲われた内側の領域の水域側と陸地側の2ヶ所に滑動抵抗材4を配置している。溝部が形成されていない擁壁2の下面2aの中央部分は、臨水壁10の上面10aに当接した状態になっている。その他の構成は、図1〜図5に例示した先の実施形態の堤防1と同じである。
As shown in FIG. 9, in this embodiment, the water-stopping
この実施形態のように、擁壁2を臨水壁10の上面10aに載置する前に、止水材3および滑動抵抗材4を擁壁2の下面2aに予め接合しておく場合には、施工現場において、止水材3および滑動抵抗材4を敷設する作業や、止水材3および滑動防止部材4と擁壁2との位置合わせを行う必要がないので、工期の短縮や作業員の軽労化を図るには益々有利になる。
When the retaining
止水材3と滑動抵抗材4とに別種類の部材を使用する場合には、コンクリートに対する摩擦抵抗が小さい止水材3や、不透水性を有しない滑動抵抗材4も採用できるので、止水材3および滑動抵抗材4の選択肢が増える。即ち、より止水性に優れた止水材3や、コンクリートに対する摩擦抵抗がより大きい滑動抵抗材4を採用できるというメリットがある。
When different types of members are used for the
止水材3と滑動抵抗材4とに別種類の部材を使用する場合には、この実施形態のように、滑動抵抗材4よりも水域側に止水材3を配置するとよい。滑動抵抗材4よりも水域側に止水材3を配置することで、擁壁2に波が衝突した場合にも、滑動抵抗材4に水が侵入する可能性を低くできる。それ故、滑動抵抗材4による摩擦抵抗を安定して高く維持するには有利になる。この実施形態のように、擁壁2の水域側端部に止水材3を設けることが好ましいが、止水材3を擁壁2の中央部分に設けた場合にも、滑動抵抗材4を止水材3よりも陸地側に配置すれば、同様の効果を奏することができる。
When different types of members are used for the
より好ましくは、この実施形態のように、擁壁2の下面2aの外周縁の全周に止水材3を配置し、止水材3で囲われた内側の領域に滑動抵抗材4を配置するとよい。滑動抵抗材4の四方に止水材3を配置することで、雨水などが滑動抵抗材4に侵入することをより確実に防ぐことができる。それ故、滑動抵抗材4による摩擦抵抗を安定して高く維持するには益々有利になる。
More preferably, as in this embodiment, the
止水材3と滑動抵抗材4は先の実施形態のように、同じ部材(止水材兼滑動抵抗材3、4)を用いることもできる。また、先の実施形態においても、この実施形態のように止水材3と滑動抵抗材4とに別種類の部材を用いることもできる。
The same member (waterproof material and sliding
この実施形態のように、平面視でL字状の擁壁2とZ字状の擁壁2とを組み合わせて堤防1を構築すると、嵌め合わされた擁壁2の側面2bどうしの間のすき間がX方向に一直線上に連通しないため、擁壁2に波が衝突した場合にも、隣り合う擁壁2どうしの間を水がより通り抜け難くなる。それ故、堤防1の遮水性を高めるには有利になる。また、平面視でL字状やZ字状の擁壁2の突出部どうしをX方向に重ねて隣接配置することで、突出部が水域側にある擁壁2にかかる水圧が、突出部が陸側にある擁壁2によっても支持される構造となるため、それぞれの擁壁2がより臨水壁10に対して滑動し難くなる。それ故、堤防1の安定性を高めるにはより有利になる。
When the embankment 1 is constructed by combining the L-shaped
平面視でL字状の擁壁2とZ字状の擁壁2とを組み合わせて堤防1を構築する場合には、隣り合う擁壁2のX方向に延在する側面2bどうしの間に止水材6を介在させることもできるが、この実施形態のように、隣り合う擁壁2のY方向に延在する側面2bどうしの間に止水材6を介在させると、最小限の止水材6で効果的に堤防1の遮水性を高めることができる。なお、この実施形態では、平面視でL字状の擁壁2とZ字状の擁壁2とを組み合わせて堤防1を構築しているが、平面視でL字状の擁壁2だけを組み合わせて堤防1を構築することもできるし、平面視でZ字状の擁壁2だけを組み合わせて堤防1を構築することもできる。
When the embankment 1 is constructed by combining the L-shaped
この実施形態では、擁壁2の側面2bどうしの間に一枚のシート状の止水材6を介在させているが、擁壁2を臨水壁10の上面10aに載置する前に、それぞれの擁壁2の側面2bに止水材6を予め接合しておき、擁壁2どうしを隣接配置する際に、擁壁2の側面2bに接合されている止水材6どうしを当接させることで、擁壁2の側面2bどうしの間に二枚の止水材6を介在させることもできる。
In this embodiment, one sheet-like
なお、上記で例示した実施形態では、平面視で臨水壁面10の延在方向(Y方向)に延在する直線状の堤防1を構築する場合を例示したが、本発明では、擁壁2の形状や配置を変えることで、平面視で屈曲した形状の堤防1や曲線状の堤防1を構築することも可能である。
In addition, in the embodiment exemplified above, the case where the linear embankment 1 extending in the extending direction (Y direction) of the
1 堤防
2 プレキャスト擁壁
2a プレキャスト擁壁の下面
2b プレキャスト擁壁の側面
3 止水材
4 滑動抵抗材
5 連結治具
6 (プレキャスト擁壁の側面どうしの間に介在させる)止水材
10 臨水壁
10a 臨水壁の上面
10b 臨水壁面
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