JP2020009786A - Light-emitting element - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、発光素子に関する。 The present invention relates to a light emitting device.
発光素子の1つとして、有機発光層を有する発光素子、すなわち有機EL(Electro Luminescence)素子がある。有機EL素子には、フレキシブルなタイプのもの、すなわち可撓性を持ち、屈曲(湾曲)が可能なタイプのものがある(特許文献1〜5)。このようなフレキシブルな有機EL素子には、基材がガラス基板を含むタイプのものがある(特許文献1、2)。ガラス基板は、樹脂層と比べて、水分や酸素の透過を抑制することができる。 As one of the light emitting elements, there is a light emitting element having an organic light emitting layer, that is, an organic EL (Electro Luminescence) element. Organic EL elements include a flexible type, that is, a type that has flexibility and can be bent (curved) (Patent Documents 1 to 5). As such a flexible organic EL element, there is a type in which a base material includes a glass substrate (Patent Documents 1 and 2). The glass substrate can suppress permeation of moisture and oxygen as compared with the resin layer.
なお、特許文献3には、無機防湿層を有機EL素子の厚み方向の略中央部に配置することにより無機防湿層内に生じる応力を低減することが記載されている。同様に、特許文献4には、酸化ケイ素や酸窒化ケイ素からなるガスバリア層を、有機EL素子を反らせたときに中立面となる位置近傍に配置することにより、ガスバリア層における応力の発生を低減する旨の記載がある。同様に、特許文献5には、シリコン窒化酸化膜などからなる無機絶縁膜を有機EL素子に曲げ応力を加えたときの中立軸の近傍に配置することが記載されている。 In addition, Patent Document 3 describes that the stress generated in the inorganic moisture-proof layer is reduced by disposing the inorganic moisture-proof layer at a substantially central portion in the thickness direction of the organic EL element. Similarly, Patent Document 4 discloses that a gas barrier layer made of silicon oxide or silicon oxynitride is arranged near a position that becomes a neutral plane when an organic EL element is warped, thereby reducing the generation of stress in the gas barrier layer. There is a statement to do. Similarly, Patent Document 5 describes that an inorganic insulating film made of a silicon nitride oxide film or the like is arranged near a neutral axis when bending stress is applied to an organic EL element.
ガラス基板は、その性質上、屈曲時に割れやすい。このため、ガラス基板の割れを抑制することが望まれている。 The glass substrate is liable to break when bent due to its properties. Therefore, it is desired to suppress cracking of the glass substrate.
本発明が解決しようとする課題としては、発光素子が有するガラス基板の割れを抑制することが一例として挙げられる。 An example of the problem to be solved by the present invention is to suppress cracking of a glass substrate included in a light-emitting element.
第1の発明は、ガラス基板と、
発光層を含み、前記ガラス基板の一方の面側に形成された有機機能層と、
を含む可撓性の板状部を備え、
前記板状部を規定の湾曲方向に湾曲させて、前記板状部の一方の面を凹曲面、他方の面を凸曲面とした際に、前記ガラス基板の両面のうち前記凹曲面側に位置する面を第1面と称し、
前記ガラス基板の厚さをTとすると、
前記板状部を前記湾曲させた際に、前記ガラス基板において前記第1面からの距離がL(L>T/2)以下の部分に圧縮応力が加わる発光素子である。
A first invention provides a glass substrate,
An organic functional layer including a light emitting layer, formed on one surface side of the glass substrate,
Comprising a flexible plate-like portion including
When the plate-shaped portion is bent in a predetermined bending direction, and one surface of the plate-shaped portion is a concave curved surface, and the other surface is a convex curved surface, the concave portion is located on the concave curved surface side of both surfaces of the glass substrate. The surface to be called is called the first surface,
Assuming that the thickness of the glass substrate is T,
A light-emitting element in which a compressive stress is applied to a portion of the glass substrate at a distance of L (L> T / 2) or less from the first surface when the plate-shaped portion is curved.
第2の発明は、ガラス基板と、
発光層を含み、前記ガラス基板の一方の面側に形成された有機機能層と、
を含む可撓性の板状部を備え、
前記ガラス基板の全体が、前記板状部の厚さ方向の中心よりも前記板状部の一方の面側に位置している発光素子である。
A second invention provides a glass substrate,
An organic functional layer including a light emitting layer, formed on one surface side of the glass substrate,
Comprising a flexible plate-like portion including
The entirety of the glass substrate is a light emitting element that is located on one surface side of the plate-like portion with respect to a center of the plate-like portion in the thickness direction.
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。 The above and other objects, features and advantages will become more apparent from the preferred embodiments described below and the accompanying drawings.
以下、実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。 Hereinafter, embodiments will be described with reference to the drawings. In all the drawings, the same components are denoted by the same reference numerals, and description thereof will not be repeated.
図1は実施形態に係る発光素子の側断面図である。この発光素子は、可撓性の板状部100を備えている。板状部100は、ガラス基板110と、ガラス基板110の一方の面側に形成された有機機能層と、を含んでいる。有機機能層は、発光層を含んでいる。有機機能層の構成については実施例において後述する。板状部100を規定の湾曲方向に湾曲させて、板状部100の一方の面102を凹曲面、他方の面101を凸曲面とした際に、ガラス基板110の両面のうち凹曲面側に位置する面を第1面111と称する。また、ガラス基板110の厚さをTとする。板状部100を規定の湾曲方向に湾曲させて、板状部100の一方の面102を凹曲面、他方の面101を凸曲面とした際に、ガラス基板110において第1面111からの距離がL(L>T/2)以下の部分(図1の圧縮応力発生部112)に圧縮応力が加わる。
FIG. 1 is a side sectional view of a light emitting device according to the embodiment. This light emitting device includes a flexible plate-
なお、以下においては、説明を簡単にするため、発光素子の各構成要素の位置関係(上下関係等)が各図に示す関係であるものとして説明を行う。ただし、この説明における位置関係は、発光素子の使用時並びに製造時の位置関係とは無関係である。 Note that, in the following, for the sake of simplicity, the description will be made assuming that the positional relationship (such as the vertical relationship) of each component of the light emitting element is the relationship shown in each drawing. However, the positional relationship in this description is irrelevant to the positional relationship at the time of using and manufacturing the light emitting element.
また、以下の説明においては、板状部100を規定の湾曲方向に湾曲させて、板状部100の一方の面102を凹曲面、他方の面101を凸曲面とすることを、単に、板状部100を湾曲させる、という。
Further, in the following description, the plate-
ガラス基板110は、透光性のガラスからなる。ガラス基板110の厚さは、可撓性を有する程度の厚さに形成されている。ガラス基板110の厚さは、例えば、10μm以上200μm以下程度であることが好ましい。
The
ガラス基板110は、ある程度以下の厚さに形成すると、ある程度の可撓性を持たせることができる。しかしながら、ガラス基板110は、十分に薄く形成されていても、限度を超える大きな曲率で(小さな曲率半径で)屈曲させると小さな傷を起点として割れてしまう。
The
本発明者が、ガラス基板110の破壊(割れ)について調べた結果、引っ張り応力によるクラックの進展が支配的であり、ガラス基板110は圧縮応力では破壊されにくいことが分かった。従って、板状部100の曲げ(湾曲)の方向を規定し、且つ、板状部100を湾曲させた状態でガラス基板110の厚み方向においてガラス基板110の厚さTの半分よりも大きい領域に圧縮応力が発生するように、板状部100の厚み方向におけるガラス基板110の配置を設定することにより、ガラス基板110の破壊(割れ)を抑制できる。
As a result of the present inventor's investigation on the destruction (cracking) of the
板状部100を湾曲させると、板状部100における凸曲面側(他方の面101側)の部分には引っ張り応力が、凹曲面側(一方の面102側)の部分には圧縮応力が、それぞれ生じる。図1に示す中心面C1は、板状部100を湾曲させた状態で、引っ張り応力と圧縮応力とが均衡する面である。
When the plate-
上記のように、板状部100を湾曲させた状態で、ガラス基板110の両面のうち板状部100の凹曲面側となる面を、第1面111と称する。板状部100を湾曲させた状態では、ガラス基板110において第1面111からの距離がL以下の部分である圧縮応力発生部112に圧縮応力が加わる。Lは、ガラス基板の厚さTの半分よりも大きい。すなわちL>T/2である。
As described above, in the state where the plate-shaped
換言すれば、ガラス基板110の厚み方向において、ガラス基板110の厚さTの半分よりも大きい領域が、中心面C1よりも他方の面101側に位置している。よって、板状部100を湾曲させた状態で、ガラス基板110の厚み方向において、ガラス基板110の厚さTの半分よりも大きい領域に、圧縮応力が発生する。
In other words, in the thickness direction of the
また、本実施形態に係る発光素子においては、ガラス基板110の厚さ方向の中心C2(ガラス基板110の厚さ方向におけるガラス基板110の中心C2)は、板状部100の厚さ方向の中心(板状部100の厚さ方向における板状部100の中心:図示略)よりも板状部100の一方の面102側に位置している。なお、板状部100の厚さ方向の中心は、上記の中心面C1に一致する場合と、一致しない場合とがある。
In the light emitting device according to the present embodiment, the center C2 of the
本実施形態に係る発光素子は、少なくとも、ガラス基板110よりも他方の面101側には、ガラス基板(ガラス基板110以外のガラス基板)を有していない。発光素子が有するガラス基板は、ガラス基板110のみであることが好ましい。
The light emitting element according to the present embodiment does not have a glass substrate (a glass substrate other than the glass substrate 110) at least on the
以上、本実施形態によれば、発光素子は、ガラス基板110と、発光層を含みガラス基板110の一方の面側に形成された有機機能層と、を含む可撓性の板状部100を備える。板状部100を規定の湾曲方向に湾曲させて、板状部100の一方の面102を凹曲面、他方の面101を凸曲面とした際に、ガラス基板110の両面のうち凹曲面側に位置する面を第1面111と称する。また、ガラス基板110の厚さをTとする。板状部100を湾曲させた際に、ガラス基板110において第1面111からの距離がL(L>T/2)以下の部分に圧縮応力が加わる。つまり、ガラス基板110において第1面111からの距離がL以下の部分である圧縮応力発生部112に圧縮応力が加わるように、発光素子の厚み方向におけるガラス基板110の配置が設定されている。これにより、ガラス基板110の破壊(割れ)を抑制することができるので、発光素子の板状部100の可撓性および信頼性を向上することができる。
As described above, according to the embodiment, the light emitting element includes the flexible plate-shaped
ここで、上記のように、特許文献3〜5には、無機防湿層等を発光素子の厚み方向における略中央部に配置することなどにより、無機防湿層等の内部に生じる応力を低減することが記載されている。このため、発光素子をどちらの方向に湾曲させた場合でも、同等の応力が無機防湿層等の内部に発生する。無機防湿膜は通常1μm以下の極めて薄い膜であるため、特許文献3〜5のような構成により、無機防湿膜内に発生する応力を極めて小さくすることが可能である。しかしながら、ガラス基板110は、薄くても例えば10μm以上の厚さがあり、中心面C1とガラス基板110の厚さ方向の中心C2とを一致させた場合、板状部100をどちらの方向に湾曲させた場合にも、ガラス基板110の内部に引張り応力が発生する。ガラス基板110にはマイクロクラックや端面のチッピング等が発生することが多く、ガラス基板110は無機防湿膜よりも引張り応力に弱いために、ガラス基板110を特許文献3〜5における無機防湿層等と同様の位置に配置した構成では実用上十分な曲率半径と破壊耐性を得ることが困難である。
これに対して、本実施形態では、発光素子の湾曲の方向を一方向に規定し、且つ、板状部100を湾曲させた際にガラス基板110において第1面111からの距離がL(L>T/2)以下の部分に圧縮応力が加わるように、発光素子の厚み方向におけるガラス基板110の配置が設定されている。これにより、ガラス基板110内に発生する引っ張り応力を大幅に低減することができる。或いは、ガラス基板110内には圧縮応力のみが発生する状態にすることができる。その結果、板状部100をより小さい曲率半径で湾曲させることが可能となるとともに、ガラス基板110の破壊耐性を向上することができる。
Here, as described above, Patent Documents 3 to 5 disclose that the stress generated inside the inorganic moisture-proof layer or the like is reduced by arranging the inorganic moisture-proof layer or the like at substantially the center in the thickness direction of the light-emitting element. Is described. Therefore, no matter which direction the light emitting element is bent, the same stress is generated inside the inorganic moisture-proof layer or the like. Since the inorganic moisture-proof film is usually a very thin film of 1 μm or less, it is possible to extremely reduce the stress generated in the inorganic moisture-proof film by the configuration as described in Patent Documents 3 to 5. However, the
On the other hand, in the present embodiment, the direction of curvature of the light emitting element is defined in one direction, and when the plate-shaped
同様に、ガラス基板110の厚さ方向の中心C2が、板状部100の厚さ方向の中心よりも板状部100の一方の面102側に位置していることにより、ガラス基板110において第1面111からの距離がL以下の部分である圧縮応力発生部112に圧縮応力が加わる構成を容易に実現し、ガラス基板110の破壊(割れ)を抑制することができる。
Similarly, since the center C2 in the thickness direction of the
(実施例1)
本実施例に係る発光素子は、以下に説明する点で、上記の実施形態に係る発光素子と相違し、その他の点では、上記の実施形態に係る発光素子と同様に構成されている。
(Example 1)
The light emitting device according to this example is different from the light emitting device according to the above embodiment in the following points, and is otherwise configured in the same manner as the light emitting device according to the above embodiment.
図2〜図4の各図は、本実施例に係る発光素子の模式的な側断面図である。このうち図2は板状部100の概略的な構成を示している。図3は図2よりも詳細な層構造を示している。図4は板状部100が固定部材300に固定された状態を示している。
2 to 4 are schematic side sectional views of the light emitting device according to the present embodiment. FIG. 2 shows a schematic configuration of the plate-shaped
本実施例では、発光素子がボトムエミッションタイプであり、且つ、他方の面101(凸曲面)側から光を放射する例を説明する。 In this embodiment, an example in which the light emitting element is a bottom emission type and light is emitted from the other surface 101 (convex curved surface) will be described.
図2に示すように、本実施例の場合、ガラス基板110の全体が、板状部100の厚さ方向の中心C3よりも、板状部100の一方の面102側に位置している。
As shown in FIG. 2, in the case of the present embodiment, the
すなわち、本実施例に係る発光素子は、ガラス基板110と、発光層を含みガラス基板110の一方の面側に形成された有機機能層140(後述)と、を含む可撓性の板状部100を備え、ガラス基板110の全体が、板状部100の厚さ方向の中心C3よりも板状部100の一方の面102側に位置している。
That is, the light emitting device according to the present embodiment is a flexible plate-shaped portion including the
これにより、図2のように板状部100を湾曲させた状態で、ガラス基板110の全体に圧縮応力が発生することを期待できる。
Accordingly, it can be expected that a compressive stress is generated in the
なお、ガラス基板110の全体が、上記の中心面C1(図1参照)よりも、板状部100の一方の面102側に位置していることが好ましい。このようにすることによって、図2のように板状部100を湾曲させた状態で、ガラス基板110の全体に圧縮応力が発生するようにできる。
It is preferable that the
図3に示すように、発光素子は、ガラス基板110と、第1電極130と、有機機能層140と、第2電極150と、を備えている。有機機能層140は、第1電極130と第2電極150との間に配置されている。第1電極130は、有機機能層140とガラス基板110との間に配置されている。
As shown in FIG. 3, the light emitting device includes a
第1電極130は、例えばITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの金属酸化物導電体からなる透明電極である。ただし、第1電極130は、光が透過する程度に薄い金属薄膜であっても良い。
The
第2電極150は、例えば、Ag、Au、Alなどの金属層からなる反射電極である。第2電極150は、有機機能層140から第2電極150側に向かう光を反射する。ただし、第2電極150をITOやIZOなどの金属酸化物導電体からなる透明電極とし、第2電極150よりも下層に光反射層(図示略)を設けても良い。あるいは第2電極150を構成する金属層の膜厚を薄くして第2電極150に透光性を持たせ、非発光時は透明な発光素子としても良い。
The
第1電極130と第2電極150とのうちの何れか一方が陽極で、何れか他方が陰極である。陰極を構成する材料と陽極を構成する材料とは、仕事関数が互いに異なっている。
One of the
例えば、ガラス基板110の一方の面(図4における下面)と第1電極130の一方の面(図1における上面)とが相互に接している。また、第1電極130の他方の面(図1における下面)と有機機能層140の一方の面(図1における上面)とが相互に接している。また、有機機能層140の他方の面(図1における下面)と第2電極150の一方の面(図1における上面)とが相互に接している。ただし、ガラス基板110と第1電極130との間には他の層が存在していても良い。同様に、第1電極130と有機機能層140との間には他の層が存在していても良い。同様に、有機機能層140と第2電極150との間には他の層が存在していても良い。
For example, one surface (the lower surface in FIG. 4) of the
板状部100は、ガラス基板110よりも板状部100の他方の面101側に配置された樹脂層210を更に備えている。樹脂層210の層厚はガラス基板110の厚さTよりも厚い。
The plate-shaped
樹脂層210は、例えば、透光性の樹脂である。樹脂層210は、例えば、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルフォン)、PC(ポリカーボネート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリイミド、ポリアミドのうちの何れか1つからなる。
なお、樹脂層210は、有機無機ハイブリッド構造体であっても良い。有機無機ハイブリッド構造体としては、ガラスファイバークロスに樹脂を含浸させることにより構成されたものが挙げられる。この場合も、樹脂層210(樹脂含有層と称することもできる)は、透光性である。
The
Note that the
樹脂層210は、例えば、ガラス基板110の第1面111とは反対側の面に接している。ただし、ガラス基板110と樹脂層210との間には他の層が存在していても良い。
The
板状部100は、樹脂層210におけるガラス基板110側とは反対側に設けられた光取り出しフィルム220を更に備えている。光取り出しフィルム220は、例えば、マイクロレンズアレイシート又は散乱シートからなる。光取り出しフィルム220は、例えば、樹脂層210におけるガラス基板110側とは反対側の面に接している。ただし、樹脂層210と光取り出しフィルム220との間には他の層が存在していても良い。
The plate-shaped
有機機能層140はガラス基板110よりも板状部100の他方の面101側に配置されている。
The organic
板状部100は、更に、封止層160を有している。封止層160は、第2電極150の下面を覆っている。封止層160は、例えば、無機固体(SiON膜、Al2O3膜など)からなる層を膜封止することにより形成されている。封止層160は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)又はALD(Atomic Layer Deposition)により形成することができる。なお、無機固体層の下に、更に、有機材料からなる保護膜を形成しても良い。更に、固体封止(例えば、アルミ箔を熱硬化形エポキシ接着剤により貼り付けるなど)を行っても良い。
The plate-shaped
図4に示すように、本実施例に係る発光素子は、更に、曲面(例えば凹曲面301)を有する固定部材300を更に備えている。板状部100は、固定部材300の凹曲に沿って固定部材300に固定され、板状部100の一方の面102が凹曲面、他方の面101が凸曲面となるように湾曲している。
As shown in FIG. 4, the light emitting device according to the present embodiment further includes a fixing
本実施例の場合、固定部材300は、透光性のものである。固定部材300は、例えば、透明なアクリル板からなる。
In the case of this embodiment, the fixing
なお、固定部材300における凹曲面301とは反対側の面(図4における上面)は、例えば、凸曲面となっている。ただし、固定部材300における凹曲面301とは反対側の面は、平坦面であっても良いし、その他の形状の面であっても良い。
The surface (upper surface in FIG. 4) of the fixing
第1電極130と第2電極150との間に電圧が印加されることにより、有機機能層140の発光層が発光する。有機機能層140、第1電極130、ガラス基板110、樹脂層210および光取り出しフィルム220、及び固定部材300は、いずれも、有機機能層140の発光層が発光した光の少なくとも一部を透過する。発光層が発光した光の一部は、固定部材300の上面から、発光素子の外部に放射される。
When a voltage is applied between the
次に、有機機能層140の層構造の例について説明する。
Next, an example of the layer structure of the organic
図5は有機機能層140の層構造の第1例を示す側断面図である。この有機機能層140は、正孔注入層141、正孔輸送層142、発光層143、電子輸送層144、及び電子注入層145をこの順に積層した構造を有している。すなわち有機機能層140は、有機エレクトロルミネッセンス発光層である。なお、正孔注入層141及び正孔輸送層142の代わりに、これら2つの層の機能を有する一つの層を設けてもよい。同様に、電子輸送層144及び電子注入層145の代わりに、これら2つの層の機能を有する一つの層を設けてもよい。
FIG. 5 is a side sectional view showing a first example of the layer structure of the organic
この例において、発光層143は、例えば赤色の光を発光する層、青色の光を発光する層又は緑色の光を発光する層である。この場合、平面視において、赤色の光を発光する発光層143を有する領域、緑色の光を発光する発光層143を有する領域、及び青色の光を発光する発光層143を有する領域が繰り返し設けられていても良い。この場合、各領域を同時に発光させると、発光素子は白色等の単一の発光色で発光する。
In this example, the
なお、発光層143は、複数の色を発光するための材料を混ぜることにより、白色等の単一の発光色で発光するように構成されていても良い。
Note that the light-emitting
図6は有機機能層140の層構造の第2例を示す側断面図である。この有機機能層140の発光層143は、発光層143a、143b、143cをこの順に積層した構成を有している。発光層143a、143b、143cは、互いに異なる色の光(例えば赤、緑、及び青)を発光する。そして発光層143a、143b、143cが同時に発光することにより、発光素子は白色等の単一の発光色で発光する。
FIG. 6 is a side sectional view showing a second example of the layer structure of the organic
次に、本実施形態に係る発光素子を製造する方法の一例を説明する。 Next, an example of a method for manufacturing the light emitting device according to the embodiment will be described.
先ず、ガラス基板110の下面(第1面111)に、スパッタ法などによりITOやIZOなどの金属酸化物導電体からなる透光性の導電膜を成膜し、エッチングによりこれをパターニングして第1電極130を形成する。
First, a light-transmitting conductive film made of a metal oxide conductor such as ITO or IZO is formed on the lower surface (first surface 111) of the
次に、第1電極130の下面に有機材料を成膜することにより有機機能層140を形成する。
Next, the organic
次に、有機機能層140の下面に、マスクを用いた蒸着法などによりAg、Au、Al等の金属材料を所望のパターンに堆積させて、第2電極150を形成する。
Next, a
次に、第2電極150の下面に封止層160を形成する。
Next, the
なお、必要に応じてバスラインや隔壁部をそれぞれ適切なタイミングで形成しても良い。バスラインは、第1電極130よりも低抵抗な材料により構成され、第1電極130に接触するように設けられる。隔壁部は、有機機能層140を平面視において複数の領域に仕切るものであり絶縁膜により構成される。
The bus line and the partition may be formed at appropriate timings as needed. The bus line is made of a material having a lower resistance than the
本実施例によれば、上記の実施形態と同様の効果が得られる他、以下の効果が得られる。 According to this embodiment, the following effects can be obtained in addition to the same effects as those of the above embodiment.
ガラス基板110の全体が板状部100の厚さ方向の中心C3よりも板状部100の一方の面102側に位置しているので、板状部100を湾曲させた状態で、ガラス基板110の全体に圧縮応力が発生することを期待できる。よって、ガラス基板110の破壊を更に抑制することができる。
Since the
板状部100は、ガラス基板110よりも板状部100の他方の面101側に配置された樹脂層210を更に備え、樹脂層210の層厚はガラス基板110の厚さTよりも厚い。よって、ガラス基板110の全体が板状部100の厚さ方向の中心C3よりも一方の面102側に位置する構成を容易に実現することができる。
The plate-shaped
発光素子は、曲面(例えば凹曲面301)を有する固定部材300を更に備え、板状部100は、固定部材300の曲面に沿って固定部材300に固定され、板状部100の一方の面102が凹曲面となり、他方の面101が凸曲面となるように湾曲している。これにより、板状部100の湾曲の向きを一定に維持することができる。なお、板状部100の湾曲の向きは、ガラス基板110の破壊が抑制される向きとなっている。
The light emitting element further includes a fixing
また、固定部材300の曲面は凹曲面301であるので、板状部100がフラットに復元しようとする弾性力によって、板状部100が固定部材300の凹曲面301に対して押し付けられる。よって、板状部100を固定部材300に対して強固に固定しなくても、板状部100が固定部材300に貼り付いた状態を維持しやすい。また、ユーザ側に露出する光取り出しフィルム220側の面(発光面)が固定部材300によって覆われているため、発光素子を外部からの衝撃に強い構造とすることができる。
In addition, since the curved surface of the fixing
なお、上記の実施例1では、板状部100の他方の面101側にのみ固定部材300を配置する例を説明したが、凹曲面を有する第1の固定部材の凹曲面と、凸曲面を有する第2の固定部材の凸曲面とによって、板状部100を挟み込んで固定するようにしても良い。この場合、板状部100の両面を第1の固定部材と第2の固定部材とによってそれぞれ保護することができる。
In the first embodiment, the example in which the fixing
(実施例2)
本実施例に係る発光素子の板状部100の構成は、上記の実施例1と同様である。本実施例では、板状部100の具体的な構造について、ガラス基板110内の応力の分布のモデルについて説明する。
(Example 2)
The configuration of the plate-shaped
図7は板状部100を湾曲させた際に板状部100内に生じる応力を説明するための図である。図7において、領域R1では板状部100内の応力の分布を示し、領域R2では板状部100内の各層の厚さ方向に直交する方向の幅(幅b)を示し、領域R3では板状部100内の各層のヤング率(縦弾性係数)Eを示している。各領域R1〜R3において、縦軸は厚さ方向位置yである。領域R1の横軸は応力の大きさ、領域R2の横軸は幅b、領域R3の横軸はヤング率Eである。
FIG. 7 is a diagram for explaining stress generated in the plate-shaped
ここで、図2に示す中心面C1は、板状部100を湾曲させた状態で、引っ張り応力と圧縮応力とが均衡する面である。
Here, the center plane C1 shown in FIG. 2 is a plane where the tensile stress and the compressive stress are balanced in a state where the plate-shaped
幅bおよびヤング率Eが発光素子の厚み方向における位置yの関数であり、発光素子がy=0からy=hの位置まであるとき(つまり、発光素子の厚さがhのとき)、発光素子の厚み方向における中心面C1の位置λは以下の式1で計算することができる。 The width b and the Young's modulus E are functions of the position y in the thickness direction of the light-emitting element. When the light-emitting element is at a position from y = 0 to y = h (that is, when the thickness of the light-emitting element is h), light emission is performed. The position λ of the center plane C1 in the thickness direction of the element can be calculated by the following equation 1.
有機機能層140および封止層160の幅bは、ガラス基板110の幅bよりも若干小さい程度であるがほぼ無視でき、実際の発光素子ではほぼ一定とすることができる。
The width “b” of the organic
板状部100を一定の曲率で曲げた状態で、板状部100内に発生する応力σは、以下の式2で計算することができる。式2において、ρは板状部100の曲率半径である。
The stress σ generated in the plate-
上記の式2に示すように、応力σは、中心面C1からの距離とヤング率に比例し、曲率半径ρに反比例する。 As shown in the above equation 2, the stress σ is proportional to the distance from the center plane C1 and the Young's modulus, and is inversely proportional to the radius of curvature ρ.
ここで、図7の領域R1に示すように、板状部100において中心面C1よりも凸面側には引張り応力TLが発生し、凹面側には圧縮応力CSが発生する。
Here, as shown in a region R1 of FIG. 7, in the plate-shaped
発光素子が3層で構成される場合の中心面C1の位置λは、以下の式3で計算することができる。 The position λ of the center plane C1 in the case where the light emitting element is composed of three layers can be calculated by the following Expression 3.
ここで、板状部100における各層の厚さは、一例として、以下の通りとする。
第1電極130、有機機能層140、第2電極150および封止層160を含む部分の厚さt1=5μm
ガラス基板110の厚さt2=50μm
樹脂層210の厚さt3=200μm
光取り出しフィルム220の厚さt4=100μm
Here, the thickness of each layer in the plate-shaped
The thickness t 1 of the portion including the
Thickness of glass substrate 110 t 2 = 50 μm
Thickness t 3 of
Thickness of light extraction film 220 t 4 = 100 μm
また、板状部100における各層のヤング率は、一例として、以下の通りとする。
第1電極130、有機機能層140、第2電極150および封止層160を含む部分のヤング率E1=3GPa
ガラス基板110のヤング率E2=70GPa
樹脂層210のヤング率E3=6GPa
光取り出しフィルム220のヤング率E4=3GPa
Further, the Young's modulus of each layer in the plate-shaped
Young's modulus E 1 of the portion including the
Young's modulus E 2 of
Young's modulus E 3 of
Young's modulus E 4 of
なお、樹脂層210はPENからなる基板である。第1電極130はITOからなる。封止層160は、SiONのCVD膜と、紫外線硬化樹脂からなる保護膜と、を含む。
The
これらの条件の場合、上記式(3)より、中心面C1の位置λ=76μmとなる。また、ガラス基板110の厚さ方向の中心C2(図1参照)の位置は46μmであり、中心C2は、中心面C1の位置λから他方の面101(凹曲面)側にずれた位置に配置されている。また、ガラス基板110の上面も、中心面C1の位置λから21μmだけ他方の面101(凹曲面)側にずれた位置に配置されている。つまり、板状部100を湾曲させた状態で、ガラス基板110の全体が圧縮応力を受ける。
Under these conditions, the position λ of the center plane C1 is 76 μm from the above equation (3). The position of the center C2 (see FIG. 1) in the thickness direction of the
ここで、本発明者の検討から分かったように、ガラス基板110の破壊(割れ)は引っ張り応力によるクラックの進展が支配的であり、ガラス基板110は圧縮応力では破壊されにくい。
Here, as understood from the study of the present inventor, the breaking (cracking) of the
本実施例の発光素子の板状部100を図2とは逆の方向(封止層160側が凸曲面となる方向)に湾曲させた場合、φ80mm(曲率半径を40mm)とした段階でガラス基板110にクラックが発生した。一方、本実施例の発光素子の板状部100を図2の方向すなわち規定の湾曲方向に湾曲させた場合は、φ10mm(曲率半径を5mm)としても、ガラス基板110におけるクラックの発生が確認できなかった。
When the plate-shaped
このように、板状部100の曲げ方向を一方向に限定し、且つ、ガラス基板110を中心面C1から他方の面101(凹曲面)側にずらして配置することにより、ガラス基板110における半分以上の部分が圧縮応力を受けるようにすることができる。その結果、板状部100を高い曲率で曲げた場合でも、ガラス基板110の破壊を抑制することが可能となる。
As described above, the bending direction of the plate-shaped
本実施例によっても、上記の実施例1と同様の効果が得られる。 According to this embodiment, the same effect as that of the first embodiment can be obtained.
なお、本実施例および上記の実施例1のように発光面側を凸に曲げる場合には、中心面C1をガラス基板110よりも発光面側に近づける必要がある。そのために比較的ヤング率の高い樹脂層210をガラス基板110よりも発光面側に配置した構造とし、さらにある程度厚さのある光取り出しフィルム220を設けている。また、封止層160としては、厚さが小さい膜封止を用いている。
When the light emitting surface side is bent to be convex as in this embodiment and the first embodiment, the center plane C1 needs to be closer to the light emitting surface side than the
また、本実施例では、ガラス基板110の全体が中心面C1から凹曲面側にずれた位置に配置されており、ガラス基板110の全体が圧縮応力を受ける例を説明した。ただし、ガラス基板110の厚さ方向の中心C2(図1参照)が中心面C1より凹面側にずれていれば、ある程度の効果が期待できる。例えばガラス基板110(t1=50μm、E1= 70GPa)に樹脂層210(t2=100μm、E2=6GPa)が積層されている例では、中心面はλ=36μmとなりガラス基板110の内部に位置する。この条件では、板状部100を図2とは逆方向に湾曲させた場合と比べて、図2の方向に湾曲させた場合は、1/3の曲率までガラス基板110が破壊することなく板状部100を湾曲可能であった。これは、どちらの方向に板状部100を湾曲させた場合もガラス基板110における凸曲面側には引張り応力がかかるものの、式2に示すとおり、中心面C1からの距離が近いほど応力が小さくなるため、図2とは逆方向に湾曲させた場合と比べて、図2の方向に湾曲させた場合の方が、同じ曲率での引張り応力が小さくなったためと考えられる。
Further, in the present embodiment, an example has been described in which the
(実施例3)
図8は実施例3に係る発光素子の模式的な側断面図である。上記の実施例1および2(図3)では、発光素子がボトムエミッションタイプであり、且つ、他方の面101(凸曲面)側から光を放射する例を説明した。これに対し、本実施例では、発光素子がボトムエミッションタイプであり、且つ、一方の面102(凹曲面)側から光を放射する例を説明する。
(Example 3)
FIG. 8 is a schematic side sectional view of the light emitting device according to the third embodiment. In the above-described first and second embodiments (FIG. 3), an example has been described in which the light-emitting element is a bottom emission type and emits light from the other surface 101 (convex curved surface) side. On the other hand, in this embodiment, an example in which the light emitting element is a bottom emission type and emits light from one surface 102 (concave curved surface) will be described.
上記の実施例1および2では、樹脂層210を基準として一方の面102側に、ガラス基板110、第1電極130、有機機能層140、第2電極150および封止層160がこの順に配置されている。これに対して、本実施例では、樹脂層210を基準として一方の面102側に、封止層160、第2電極150、有機機能層140、第1電極130、ガラス基板110および光取り出しフィルム220がこの順に配置されている。また、樹脂層210の上面が他方の面101であり、光取り出しフィルム220の下面が一方の面102である。
In the first and second embodiments, the
ただし、板状部100を湾曲させた際に、ガラス基板110において第1面111からの距離がL(L>T/2)以下の部分に圧縮応力が加わる点は、上記の実施例1、2と同様である。また、中心面C1に対するガラス基板110の配置や、板状部100の厚さ方向の中心C3に対するガラス基板110の配置についても、上記の実施例1および2と同様である。また、発光素子は、上記の固定部材300を備えていても良い。
However, when the plate-shaped
なお、本実施例の場合、樹脂層210は、透光性である必要は無い。
In the case of this embodiment, the
第1電極130と第2電極150との間に電圧が印加されることにより有機機能層140の発光層が発光する。発光層からの光は、第1電極130、ガラス基板110および光取り出しフィルム220をこの順に透過して、光取り出しフィルム220の下面から、発光素子の外部に放射される。
When a voltage is applied between the
本実施例によっても、上記の実施例1および2と同様の効果が得られる。 According to this embodiment, the same effects as those of the first and second embodiments can be obtained.
なお、本実施例の場合、光取り出しフィルム220はなるべく薄く形成することが好ましい。或いは、光取り出しフィルム220を省略することも好ましい。また、封止層160としては、膜封止よりも厚さが大きい固体封止を用いることも好ましい。
In this embodiment, the
(実施例4)
図9は実施例4に係る発光素子の模式的な側断面図である。上記の実施例1および2(図3)では、発光素子がボトムエミッションタイプである例を説明した。これに対し、本実施例では、発光素子がトップエミッションタイプである例を説明する。また、本実施例では、他方の面101(凸曲面)側から光を放射する例を説明する。
(Example 4)
FIG. 9 is a schematic side sectional view of a light emitting device according to Example 4. In the first and second embodiments (FIG. 3), the example in which the light emitting element is the bottom emission type has been described. On the other hand, in this embodiment, an example in which the light emitting element is a top emission type will be described. In this embodiment, an example in which light is emitted from the other surface 101 (convex curved surface) will be described.
上記の実施例1および2では、樹脂層210を基準として一方の面102側に、ガラス基板110、第1電極130、有機機能層140、第2電極150および封止層160がこの順に配置されている。これに対して、本実施例では、樹脂層210を基準として一方の面102側に、封止層160、第1電極130、有機機能層140、第2電極150およびガラス基板110がこの順に配置されている。また、樹脂層210の上面が他方の面101であり、ガラス基板110の下面が一方の面102である。
In the first and second embodiments, the
ただし、板状部100を湾曲させた際に、ガラス基板110において第1面111からの距離がL(L>T/2)以下の部分に圧縮応力が加わる点は、上記の実施例1、2と同様である。また、中心面C1に対するガラス基板110の配置や、板状部100の厚さ方向の中心C3に対するガラス基板110の配置についても、上記の実施例1および2と同様である。また、発光素子は、上記の固定部材300を備えていても良い。
However, when the plate-shaped
なお、封止層160は、透光性である。
Note that the
第1電極130と第2電極150との間に電圧が印加されることにより有機機能層140の発光層が発光する。発光層からの光は、第1電極130、封止層160、樹脂層210および光取り出しフィルム220をこの順に透過して、光取り出しフィルム220の上面から、発光素子の外部に放射される。
When a voltage is applied between the
本実施例によっても、上記の実施例1および2と同様の効果が得られる。 According to this embodiment, the same effects as those of the first and second embodiments can be obtained.
(実施例5)
図10は実施例5に係る発光素子の模式的な側断面図である。上記の実施例1および2(図3)では、発光素子がボトムエミッションタイプである例を説明した。これに対し、本実施例では、発光素子がトップエミッションタイプである例を説明する。また、本実施例では、他方の面101(凹曲面)側から光を放射する例を説明する。
(Example 5)
FIG. 10 is a schematic side sectional view of a light emitting device according to Example 5. In the first and second embodiments (FIG. 3), the example in which the light emitting element is the bottom emission type has been described. On the other hand, in this embodiment, an example in which the light emitting element is a top emission type will be described. In this embodiment, an example in which light is emitted from the other surface 101 (concave curved surface) will be described.
上記の実施例1および2では、樹脂層210を基準として一方の面102側に、ガラス基板110、第1電極130、有機機能層140、第2電極150および封止層160がこの順に配置されている。これに対して、本実施例では、樹脂層210を基準として一方の面102側に、ガラス基板110、第2電極150、有機機能層140、第1電極130、封止層160および光取り出しフィルム220がこの順に配置されている。また、樹脂層210の上面が他方の面101であり、光取り出しフィルム220の下面が一方の面102である。
In the first and second embodiments, the
ただし、板状部100を湾曲させた際に、ガラス基板110において第1面111からの距離がL(L>T/2)以下の部分に圧縮応力が加わる点は、上記の実施例1、2と同様である。また、中心面C1に対するガラス基板110の配置や、板状部100の厚さ方向の中心C3に対するガラス基板110の配置についても、上記の実施例1および2と同様である。また、発光素子は、上記の固定部材300を備えていても良い。
However, when the plate-shaped
なお、本実施例の場合、樹脂層210は、透光性である必要は無い。一方、封止層160は、透光性である。
In the case of this embodiment, the
第1電極130と第2電極150との間に電圧が印加されることにより有機機能層140の発光層が発光する。発光層からの光は、第1電極130、封止層160および光取り出しフィルム220をこの順に透過して、光取り出しフィルム220の下面から、発光素子の外部に放射される。
When a voltage is applied between the
本実施例によっても、上記の実施例1および2と同様の効果が得られる。 According to this embodiment, the same effects as those of the first and second embodiments can be obtained.
なお、本実施例の場合、光取り出しフィルム220はなるべく薄く形成することが好ましい。或いは、光取り出しフィルム220を省略することも好ましい。また、封止層160としては、厚さが小さい膜封止を用いることが好ましい。
In this embodiment, the
(実施例6)
図11は実施例6に係る発光素子の模式的な分解斜視図である。図12(a)は実施例6に係る発光素子の模式的な断面図(非湾曲時)、図12(b)は実施例6に係る発光素子の模式的な断面図(湾曲時)、図12(c)は実施例6に係る発光素子の模式的な側断面図である。本実施例に係る発光素子は、以下に説明する点で、上記の実施例1に係る発光素子と相違し、その他の点で、上記の実施例1に係る発光素子と同様に構成されている。
(Example 6)
FIG. 11 is a schematic exploded perspective view of the light emitting device according to the sixth embodiment. FIG. 12A is a schematic sectional view of the light emitting device according to Example 6 (when not curved), and FIG. 12B is a schematic sectional view of the light emitting device according to Example 6 (when curved). FIG. 12C is a schematic side sectional view of the light emitting device according to Example 6. The light emitting element according to the present embodiment is different from the light emitting element according to the above-described first embodiment in the following description, and is configured similarly to the light emitting element according to the first embodiment in other points. .
本実施例に係る発光素子の板状部100は、上記の実施例1〜5の何れかの板状部100と同様に構成されている。
The plate-shaped
本実施例に係る発光素子は、上記の固定部材300(図4)の代わりに、固定部材400を備えている。固定部材400は、塑性変形可能なものであり、板状部100の他方の面101側に固定されている(図12(a))。そして、固定部材400とともに板状部100を湾曲させて、板状部100の他方の面101を凸曲面とし、他方の面101を凹曲面とすることにより、固定部材400によって板状部100が湾曲状態に保持される(図12(b)、図12(c))。
The light emitting device according to the present embodiment includes a fixing
つまり、固定部材400を塑性変形させることによって、固定部材400は塑性変形後の形状に保持される。また、可撓性の板状部100は、固定部材400によって拘束されているため、固定部材400によって板状部100が湾曲状体に保持される。
That is, by plastically deforming the fixing
このように、本実施例では、板状部100とともに固定部材400を湾曲させることにより、固定部材400が曲面を有する形状へと塑性変形している。
As described above, in the present embodiment, the fixing
より具体的には、例えば、板状部100は矩形状である。一方、固定部材400は、板状部100の矩形枠状に形成されている。
More specifically, for example, the plate-shaped
固定部材400は、板状部100の各辺に沿って伸びる4つの直線状の板状部401〜404を有している。このうち板状部401と板状部403とが互いに平行に対向し、板状部402と板状部404とが互いに平行に対向している。また、板状部401および403に対して、板状部402および403が直交している。固定部材400の中央部には、矩形状の開口部400aが形成されている。
The fixing
例えば、図12(b)および(c)に示すように、板状部401および403を弧状に湾曲させるとともに板状部100を湾曲させることによって、板状部401および403が塑性変形し、板状部100が湾曲状態に保持されている。
For example, as shown in FIGS. 12B and 12C, the plate-shaped
すなわち、固定部材400は、板状部100の第1の辺に沿って伸びる第1部分(板状部401)と、板状部100の第1の辺に対向する第2の辺に沿って伸びる第2部分(板状部402)と、を有する。そして、第1部分と第2部分とがそれぞれ弧状に湾曲している。
That is, the fixing
板状部100の他方の面101側から光を放射するタイプの場合(板状部100が上記の実施例1、2又は4の場合)には、固定部材400の開口部400aを介して好適に光を放射することができる。
In the case of a type in which light is emitted from the
また、板状部100が上記の実施例1〜5の何れの構成の場合でも、固定部材400の開口部400aを介して好適に放熱を行うことができる。
In addition, in the case where the plate-shaped
固定部材400は、例えば、金属により構成することができる。板状部100を固定部材400に固定する方法は限定されないが、例えば、接着剤を用いて固定することができる。
The fixing
本実施例によれば、上記の実施例1と同様の効果(固定部材300により得られる効果を除く)が得られる他、以下の効果が得られる。 According to this embodiment, the same effects as those of the first embodiment (excluding the effects obtained by the fixing member 300) are obtained, and the following effects are obtained.
板状部100とともに固定部材400を湾曲させることにより、固定部材400が曲面を有する形状へ塑性変形している。よって、固定部材400によって、板状部100の一方の面102が凹曲面、他方の面101が凸曲面となる湾曲状態に保持される。つまり、固定部材400によって板状部100の湾曲の向きを一定に維持することができる。なお、板状部100の湾曲の向きは、ガラス基板110の破壊が抑制される向きとなっている。
By bending the fixing
また、本実施例の場合、固定部材400と板状部100とを合わせた発光素子の全体を湾曲させるため、実施例1と比べて、上記の中心面C1が固定部材400側(図12(b)、(c)における上側)に移動するのと同様の効果が得られる。その結果、板状部100を湾曲させた状態で、ガラス基板110内に発生する圧縮応力を増大させることができる。換言すれば、実施例1において樹脂層210の層厚を大きくするのと同様の効果が得られる。
Further, in the case of the present embodiment, since the entire light emitting element in which the fixing
ここで、発光素子の凸面側に配置される材料のヤング率が高いほど、中心面C1を発光素子の凸面側に移動させる効果がある。上記の式1に示すように、固定部材400の厚み(幅b)が小さくても、固定部材400のヤング率が高ければ十分に効果が得られる。
Here, as the Young's modulus of the material disposed on the convex surface side of the light emitting element is higher, the effect of moving the center plane C1 to the convex surface side of the light emitting element is obtained. As shown in the above formula 1, even if the thickness (width b) of the fixing
また、板状部100は矩形状であり、固定部材400は、板状部100の第1の辺に沿って伸びる第1部分(板状部401)と、板状部100の第1の辺に対向する第2の辺に沿って伸びる第2部分(板状部402)と、を有する。そして、第1部分と第2部分とがそれぞれ弧状に湾曲している。したがって、固定部材400によって、板状部100の一方の面102が凹曲面、他方の面101が凸曲面となる湾曲状態に保持される。
Further, the plate-shaped
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。 As described above, the embodiments and examples have been described with reference to the drawings. However, these are examples of the present invention, and various configurations other than those described above can be adopted.
例えば、上記においては、板状部100に外力を加えて板状部100を湾曲させることによってガラス基板110に圧縮応力を発生させる例を説明したが、ガラス基板110に化学処理を施すことによって、ガラス基板110内に圧縮応力を発生させるようにしても良い。
For example, in the above description, an example in which a compressive stress is generated in the
Claims (1)
前記可撓性の板状部を固定する固定部材と、を備え、
前記可撓性の板状部は、
ガラス基板と、
発光層を含み、前記ガラス基板の一方の面側に形成された有機機能層と、
前記ガラス基板の膜厚よりも厚い樹脂層と、を含み、
前記固定部材は、前記ガラス基板に対して前記樹脂層が形成されている面側が凸曲面となるように前記可撓性の板状部を固定し、
前記ガラス基板の厚さ方向の中心は、前記可撓性の板状部の厚さ方向の中心よりも凹曲面側に位置する発光素子。 A flexible plate-like portion,
A fixing member for fixing the flexible plate-shaped portion,
The flexible plate portion,
A glass substrate,
An organic functional layer including a light emitting layer, formed on one surface side of the glass substrate,
Including a resin layer thicker than the thickness of the glass substrate,
The fixing member fixes the flexible plate-shaped portion such that a surface of the glass substrate on which the resin layer is formed has a convex curved surface,
A light-emitting element in which the center in the thickness direction of the glass substrate is located on a concave curved surface side with respect to the center in the thickness direction of the flexible plate-shaped portion.
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