JP2020000371A - 睡眠状態判定装置、睡眠状態判定方法、及び睡眠状態判定システム - Google Patents
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Abstract
Description
一方、ホテルや医療施設、及び介護施設など、ユーザの宿泊を伴う施設においては、ユーザが適切な睡眠をとれているか、夜間に定期的に確認する見守りを行っている。このような施設に特許文献1に記載の技術を用いれば、ユーザの睡眠の質を把握して、適切な睡眠をとれているか否かを把握することができる。
また、本発明は、上記に記載の睡眠状態判定装置と、前記睡眠状態判定装置から複数のユーザの判定結果をそれぞれ受信し、受信した複数のユーザの判定結果を一覧にして表示する管理者端末を有する睡眠状態判定システムである。
図1に示すように、睡眠状態判定システム1は、例えば、睡眠状態判定装置10、センサシート20、通信制御装置30、端末装置40、印刷装置50、管理者端末60及び通信ネットワーク70を備える。睡眠状態判定装置10、センサシート20、通信制御装置30、端末装置40、印刷装置50及び管理者端末60の各々は、通信ネットワーク70を介して通信可能に接続される。
睡眠状態判定装置10は、受信したユーザの生体情報及び睡眠状態の判定結果を示す情報を、所定の送信先に送信する。ここでの送信先は、例えば、端末装置40や管理者端末60である。
また、端末装置40には、睡眠状態判定装置10から送信される情報に基づいて、ユーザの生体情報及び睡眠状態の判定結果を表示するアプリケーションプログラムがインストールされている。端末装置40は、当該アプリケーションプログラムを起動させ、睡眠状態判定装置10から生体情報及び睡眠状態の判定結果を示す情報を受信する。端末装置40は、当該アプリケーションプログラムの動作により、受信した生体情報や睡眠状態の判定結果を示す情報を表示画面に表示する。或いは、端末装置40は、WEB(World Wide Web)ブラウザから、生体情報や睡眠状態を表示する個別のURL(Uniform Resource Locator)にアクセスし、WEBアプリ上で生体情報や睡眠情報を見ることもできる。これにより、睡眠状態判定システム1が介護施設や病院等に適用された場合、端末装置40を所持する医療従事者等は、ユーザの睡眠状態を把握することができる。
なお、端末装置40は、生体情報、又は睡眠状態の判定結果を示す情報の一方のみを受信してもよい。この場合、端末装置40は、例えば、睡眠状態判定装置10により睡眠中のユーザが覚醒したと判定された場合に、その旨を電子メールの通知等により受信する。これにより、端末装置40を所持する医療従事者等は、睡眠中であったユーザが覚醒したことを把握することができる。
例えば、睡眠状態判定システム1が介護施設や病院等に適用された場合、管理者端末60は、介護従事者や医療従事者が常駐する場所、例えばナースステーション等、に設けられる端末装置である。この場合、管理者端末60は、受信した生体情報及び睡眠状態を判定した結果を示す情報に基づいて、ユーザの睡眠状態、つまりユーザが入床しているか離床しているか、覚醒しているか睡眠中であるか等を把握することができる。これにより、消灯後にユーザが入床したか、夜中に目を覚ましていないか等を把握することができる。
例えば、管理者端末60は、アラーム通知条件を設定する設定項目が表示された管理画面(図5参照)を表示し、キーボードやマウス等の入力装置(不図示)から、管理者等の入力操作により設定項目に対して入力された設定値を取得し、取得した値を後述する睡眠状態判定装置10のアラーム条件記憶部107に記憶させる。
例えば、管理者端末60は、各種パラメータの設定を行う設定項目が表示された管理画面(図6参照)を表示し、キーボードやマウス等の入力装置から、管理者等の入力操作により設定項目に対して入力された設定値を取得し、取得した値を後述する睡眠状態判定装置10の判定閾値記憶部103に記憶させる。
通信ネットワーク70は、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、プロバイダ装置、無線基地局、専用回線などのうちの一部または全部を含む通信網である。
状態判定部102は、例えば、生体情報に含まれる心拍数を示す情報に基づいて、ユーザが入床しているか離床しているかを判定する。具体的には、状態判定部102は、取得したユーザの心拍数が所定の閾値Th以上であり、尚且つ、所定の期間T1の間継続して検知された場合、ユーザが入床していると判定する。ここで入床の判定に用いられる入床変数(例えば、閾値Th、及び期間T1、等)は、判定変数の一例である。特に、期間T1は、「第1判定変数」の一例である。
入床変数は、例えば、判定閾値記憶部103に記憶される。この場合、状態判定部102は、判定閾値記憶部103を参照して取得した入床変数を用いて、ユーザが入床しているか否かの判定を行う。
一方、状態判定部102は、ユーザが入床していると判定しない場合に、ユーザが離床していると判定する。状態判定部102は、ユーザが入床しているか否かを示す情報を、アラーム通知部104及び出力部105に出力する。
入床後の覚醒変数は、例えば、判定閾値記憶部103に記憶される。この場合、状態判定部102は、判定閾値記憶部103を参照して取得した入床後の覚醒変数を用いて、入床しているユーザが覚醒しているか否かの判定を行う。
一方、状態判定部102は、ユーザが入床していると判定した場合において、ユーザが覚醒していると判定しない場合に、ユーザが入眠したと判定する。
状態判定部102は、ユーザが覚醒しているか入眠したかを示す情報を、アラーム通知部104及び出力部105に出力する。
入眠後の覚醒変数は、例えば、判定閾値記憶部103に記憶される。この場合、状態判定部102は、判定閾値記憶部103を参照して取得した入眠後の覚醒変数を用いて、入眠後のユーザが覚醒したか否かの判定を行う。
一方、状態判定部102は、ユーザが入眠したと判定した後において、ユーザが覚醒したと判定しない場合に、ユーザが睡眠を継続させている(睡眠中である)と判定する。
状態判定部102は、入眠後のユーザが覚醒したか睡眠中であるかを示す情報を、アラーム通知部104及び出力部105に出力する。
寝返り変数は、任意に設定されてよいが、例えば、期間T5は、上述した入眠後における覚醒の判定に用いられる期間T4よりも短い期間に設定される。
寝返り変数は、例えば、判定閾値記憶部103に記憶される。この場合、状態判定部102は、判定閾値記憶部103を参照して取得した寝返り変数を用いて、ユーザが寝返りをしたか否かの判定を行う。
状態判定部102は、ユーザが寝返りをしたか否かを示す情報を、アラーム通知部104及び出力部105に出力する。
床ずれ変数は、例えば、判定閾値記憶部103に記憶される。この場合、状態判定部102は、判定閾値記憶部103を参照して取得した床ずれ変数を用いて、ユーザに床ずれ対応が必要か否かの判定を行う。
状態判定部102は、ユーザに床ずれ対応が必要か否かを示す情報を、アラーム通知部104及び出力部105に出力する。
図2に示すように、睡眠状態は、例えば、複数のユーザにおける睡眠状態を一覧にした「全ユーザの睡眠状態リアルタイム一覧画面」の状態で示される。画像600は、例えば、睡眠状態判定装置10から睡眠状態を受信した管理者端末60の表示画面に表示される画像である。この例では、介護施設を利用する複数のユーザにおける睡眠状態が一覧で示された場合の例を示している。画像600は、領域601〜603により構成される。
領域602には、「一覧表示」というタイトルで、睡眠状態判定装置10が設置された設置場所ごとに、ユーザの氏名(利用者)、離入床、心拍数、呼吸数、睡眠状態及び設置期間がそれぞれ掲載される。この例では、領域602の下部の凡例に示すように、離入床が離床と入床の各々に対応させたアイコンの表示で示され、ユーザの睡眠の深さが、覚醒、睡眠1〜睡眠4の各々の状態に対応させたアイコンの表示により示される。
また、領域602には、「詳細表示」と示された欄602A、「レポート表示」と示された欄602B、「データ出力」と示された欄602C、及び日付が設定可能な欄602Dがそれぞれ掲載される。管理者端末60の表示画面には、ユーザの全員における現在の状態を一覧で示す「全ユーザの睡眠状態リアルタイム一覧画面」が表示される。個別のユーザが選択された上で「詳細表示」の欄602Aがマウスのクリック操作等により選択されると、管理者端末60は、表示画面に、欄602Dに設定された日付における「各ユーザの睡眠状態リアルタイム詳細画面」を表示させる。なお、欄602Dに日付が設定されない状態で欄602Aがクリックされた場合には、現在の日付における「各ユーザの睡眠状態リアルタイム詳細画面」が表示される。
また、個別のユーザが選択された上で「レポート表示」の欄602Bが選択されると、管理者端末60は、表示画面に、欄602Dに設定された日付における「バイタルレポート」を表示させる。「バイタルレポート」には、個別のユーザの過去の日付における平均的なバイタルデータ(心拍数、呼吸数、睡眠時間、熟睡度等)が示されている。
また、「データ出力」欄602Cが選択されると、管理者端末60は、表示画面に表示された情報を印刷装置50に出力する。
領域612には、「表示日」というタイトルで、閲覧を所望する日付の睡眠状態を設定する欄が掲載される。「表示内容」というタイトルで、閲覧を所望する内容を選択する欄に、「睡眠」、「心拍」、「呼吸」、「体動」、及び「離入床」を選択するラジオボタンが掲載される。この例では、表示内容として「睡眠」が選択された例を示している。
また、領域612には、「比較表示」というタイトルで、表示日と比較する睡眠状態の表示として、「(表示)なし」、「前日(の表示)」、及び「前々日(の表示)」を選択するラジオボタンが掲載される。この例では、比較表示として、「(表示)なし」が設定された例を示している。
領域612の下側の部分には、設定した「表示日」、及び「表示内容」に対応する睡眠状態(この例では、所定の日付における睡眠の深さ)の時系列の変化を示すグラフが掲載される。この例では、横軸に時刻、縦軸に睡眠の深さ(睡眠レベル)により睡眠の深さが掲載された例を示す。この例では、「比較表示」の表示は「なし」に設定されているため、先日又は前々日の睡眠の深さを示すグラフが、比較対象として表示されていない。
なお、この例では、睡眠の深さが、「覚醒」、「浅い」、「やや浅い」、「やや深い」及び「深い」の各段階で掲載されている。この睡眠の深さと、図2の領域602に表示されたアイコン表示の睡眠の深さとは、同じ指標に基づいて判定されたものであってもよいし、異なる指標に基づいて判定されたものであってもよい。
領域617には、「利用者」というタイトルでユーザを選択する欄が掲載される。「表示日」というタイトルで、閲覧を所望する日付の睡眠状態を設定する欄が掲載される。「表示日の状態」というタイトルで、選択されたユーザにおける設定された日の睡眠時間、心拍数平均、呼吸数平均、睡眠時の体動回数、離床時間合計、入床時間合計及び熟睡度がそれぞれ掲載される。
領域618には、領域617の「表示日」の欄に設定された日における離入床の時系列の変化を示すグラフが掲載される。この例では、横軸に時刻、縦軸に離床と入床とが示されている。
領域619には、領域617の「表示日」の欄に設定された日における睡眠の度合い(この例では、覚醒、浅い、やや浅い、やや深い、深い)の時系列の変化を示すグラフが掲載される。この例では、横軸に時刻、縦軸に睡眠の度合いが示されている。
領域621には、施設の名称、及び現在日時等の書誌的事項が掲載される。
領域622には、「システム設定」というタイトルで、アラーム通知条件を設定する欄(アラーム通知設定)が掲載される。アラーム通知設定には、対象イベント、閾値、イベント成立時間、アラーム設定時間帯及びメール通知の項目を備える。また、ぞれぞれの項目がアラーム通知として設定された欄622A〜622Gが掲載される。
対象イベントには、アラーム通知のトリガとなる睡眠状態として、離床や覚醒、心拍数の低下、或いは通信断、等のイベント名称と、そのイベントを選択するチェックボックスが掲載される。この例では、チェックボックスがチェックされたイベント名称が黒色で表示され、チェックされていないイベント名称が灰色で表示される。
閾値は、イベントとして心拍数等の数値を伴う睡眠状態が選択された場合に、イベントの発生とみなす閾値を設定する欄である。この場合、睡眠状態が閾値として設定された値以上(又は未満)となった場合にアラーム通知が行われる。
イベント成立時間は、イベントとして選択した睡眠状態の継続時間を設定する欄である。この場合、イベント成立時間として設定された時間の間、睡眠状態が継続した場合にアラーム通知が行われる。
アラーム設定時間帯は、アラーム通知を行う時間帯の開始時間と終了時間とを設定する欄である。この場合、アラーム設定時間帯にイベントが発生した場合にアラーム通知が行われる。
メール通知には、アラーム通知として電子メールによる通知を行うか否かを選択するチェックボックスが掲載される。また、この例では、「共通の通知先メールアドレス」と掲載された欄に、アラーム通知を行う電子メールのアドレスが表示される。
領域622の欄622Bでは、アラーム通知設定として、アラーム設定時間帯(21:00〜6:00)において、ユーザが離床していると判定された状態が30分開継続した場合との条件が設定されている。また、このアラーム通知の条件を満たした場合にメール通知が行われるように設定されている。
領域622の欄622Cでは、アラーム通知設定として、アラーム設定時間帯(21:00〜4:00)において、ユーザが覚醒していると判定された状態が10分開継続した場合との条件が設定されている。また、このアラーム通知の条件を満たした場合にメール通知が行われないように設定されている。
領域622の欄622Dでは、アラーム通知設定として、アラーム設定時間帯(設定なし)において、ユーザの心拍が20以下に低下していると判定された状態が3分開継続した場合との条件が設定されている。また、このアラーム通知の条件を満たした場合にメール通知が行われないように設定されている。
領域622の欄622Eでは、アラーム通知設定として、アラーム設定時間帯(設定なし)において、ユーザの心拍が0(ゼロ)に低下していると判定された状態が1分開継続した場合との条件が設定されている。また、このアラーム通知の条件を満たした場合にメール通知が行われるように設定されている。
領域622の欄622Fでは、アラーム通知設定として、アラーム設定時間帯(設定なし)において、ユーザの呼吸が0(ゼロ)に低下していると判定された状態が3分開継続した場合との条件が設定されているが、この条件を満たした場合に、アラーム通知及びメール通知が行われないように設定されている。
領域622の欄622Gでは、アラーム通知設定として、アラーム設定時間帯(設定なし)において、睡眠状態判定装置10が通信制御装置30からユーザの情報を受信できない状態が30分開継続した場合との条件が設定されている。また、このアラーム通知の条件を満たした場合にメール通知が行われるように設定されている。
領域631には、施設の名称、及び現在日時等の書誌的事項が掲載される。
領域632には、「システム設定」というタイトルで、判定変数を設定する欄(睡眠解析パラメータ)が掲載される。睡眠解析パラメータには、入床判定、離床判定、入眠判定、覚醒判定、寝返り判定、及び床ずれ対応判定の各項目を備える。
離床判定には、連続して心拍を検出しない回数を設定する欄632Bが掲載される。この場合、心拍が欄632Bに設定された回数連続して検出されない場合に、離床と判定される。なお、本実施形態では、上述した入床判定と離床判定のいずれか一方が用いられてよい。この場合、入床判定が用いられた場合には、入床と判定しない場合に離床と判定される。一方、離床判定が用いられた場合には、離床と判定しない場合に入床と判定される。
覚醒判定には、連続して体動を検出する回数を設定する欄632E、及び欄632Eに設定した体動を検出する回数のうち、体動ありを検出する回数を設定する欄632Fが掲載される。この場合、入眠後、欄632Eに設定された回数連続して取得した体動のうち、欄632Fに設定された回数の体動ありが検出された場合に、入眠後に覚醒したと判定される。
床ずれ対応判定には、連続して体動を検出する時間を設定する欄632Hが掲載される。この場合、入眠後、体動なしが欄632Hに設定された時間連続して検出された場合に、床ずれ対応が必要と判定される。
睡眠状態判定装置10は、取得した生体情報の心拍数が全て所定の閾値Th以上であるか否かを判定する(ステップS101)。
睡眠状態判定装置10は、心拍数が全て閾値Th以上である場合、入床していると判定し(ステップS102)、睡眠状態を判定する処理(状態判定処理)を行う(ステップS103)。
一方、睡眠状態判定装置10は、取得した生体情報の心拍数が所定の閾値Th未満である場合、離床していると判定し(ステップS104)、ステップS100に示す処理に戻る。
睡眠状態判定装置10は、取得した生体情報の体動が全て「体動あり」であるか否かを判定する(ステップS201)。
睡眠状態判定装置10は、体動が全て「体動あり」である場合、覚醒していると判定する(ステップS206)。この場合、睡眠状態判定装置10は、図6に示すアラーム通知条件に応じてアラーム通知を行う。そして、睡眠状態判定装置10は、ステップS100に示す処理に戻る。
一方、睡眠状態判定装置10は、体動が全て「体動あり」ではない場合、入眠したと判定する(ステップS203)。この場合、睡眠状態判定装置10は、図6に示すアラーム通知条件に応じてアラーム通知を行う。
睡眠状態判定装置10は、取得した体動のうち所定のレコード数以上の連続した体動が「体動あり」であるか否かを判定する(ステップS205)。ここでのレコード数には、図7に示す判定変数の設定画面において覚醒判定として欄632Fに設定された値(例えば、レコード数=6)が反映される。
睡眠状態判定装置10は、取得した体動のうち所定のレコード数以上の連続した体動が「体動あり」である場合、覚醒したと判定する(ステップS206)。この場合、睡眠状態判定装置10は、図6に示すアラーム通知条件に応じてアラーム通知を行う。そして、睡眠状態判定装置10は、ステップS100に示す処理に戻る。
睡眠状態判定装置10は、取得した生体情報の体動が全て「体動あり」であるか否かを判定する(ステップS208)。
睡眠状態判定装置10は、体動が全て「体動あり」である場合、寝返りしたと判定する(ステップS209)。この場合、睡眠状態判定装置10は、図6に示すアラーム通知条件に応じてアラーム通知を行う。そして、睡眠状態判定装置10は、ステップS203に示す処理に戻る。
一方、睡眠状態判定装置10は、体動が全て「体動あり」ではない場合、入眠してから所定の期間以上の間、体動なしが継続しているか否かを判定する(ステップS210)。ここでの所定の時間には、図7に示す判定変数の設定画面において床ずれ対応判定として欄632Hに設定された値(例えば、3[時間])が反映される。
睡眠状態判定装置10は、入眠してから所定の期間以上の間、体動なしが継続している場合、床ずれ対策が必要と判定する(ステップS211)。この場合、睡眠状態判定装置10は、図6に示すアラーム通知条件に応じてアラーム通知を行う。そして、睡眠状態判定装置10は、ステップS203に示す処理に戻る。
これに対し、本発明を活用すれば、複数のユーザについての情報、例えば個々のユーザにおける過去の心拍数、呼吸数、寝返り回数、睡眠状態等の情報が閲覧できるため、引継ぎがより容易により確実に実施することが可能である。さらに、見回りの際に、ユーザに変化があった場合には、当該ユーザにおける上記過去の情報に基づいて、その変化の原因を探ることが可能である。また、ユーザにおける上記過去の情報を用いて、施設から離れた遠隔地等にいるユーザの家族へ、ユーザの状況を知らせる資料に活用することも可能である。
また、実施形態の睡眠状態判定装置10は、覚醒やイベントが発生した場合に、所定の通知先にアラーム通知を行うことができるため、特に夜間など、介護従事者側の人手が少ない場合であっても、アラーム通知に応じて、覚醒しているユーザに対する見回りを優先的に行うことができるため、より確実に必要な介護を行うことが可能となる。
また、実施形態の睡眠状態判定システム1は、睡眠状態判定装置10と、睡眠状態判定装置10により判定された複数のユーザの睡眠状態の判定結果を、一覧にして表示する管理者端末60を有することにより、複数のユーザの睡眠状態を一括して把握することができ、何れのユーザが覚醒したか入眠したかを容易に認識できるため、見回りを効率よく、尚且つ適切なタイミングで行うことが可能となる。
そこで、上述した睡眠状態判定システム1をナースコールシステムと連携させた例について、実施形態の変形例として説明する。以下の説明においては、実施形態と異なる構成についてのみ説明し、同様の構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
状態判定部102Aは、生体情報に基づいて睡眠の状態を判定し、判定した結果を、センサシート20の設置場所情報と共に、アラーム通知部104A及び出力部105Aに出力する。ここで、センサシート20の設置場所情報は、センサシート20の設置場所を示す情報であり、例えば、病室番号とベッド番号とを示すものであってもよいし、その病室におけるユーザの氏名などを含むものであってもよい。状態判定部102Aは、例えば、予めセンサシート20の識別番号と設置場所情報とを対応させた情報を図示しない記憶部に記憶させ、当該記憶部を参照することにより、センサシート20の設置場所情報を取得する。ここで、センサシート20の設置場所情報は、「ユーザがいる場所を示す場所情報」の一例である。
出力部105Aは、状態判定部102Aにより判定された睡眠状態を、センサシート20の設置場所情報と共に、インターフェースサーバ80に通知する。
10、10A…睡眠状態判定装置
101…測定結果取得部
102…状態判定部
103…判定閾値記憶部
104…アラーム通知部
105…出力部
106…生体情報記憶部
107…アラーム条件記憶部
20…センサシート
30…通信制御装置
40…端末装置
50…印刷装置
60…管理者端末
70…通信ネットワーク
80…インターフェースサーバ
90…ナースコールシステム
Claims (10)
- 測定されたユーザの生体情報を取得する測定結果取得部と、
取得された生体情報に基づいて、前記ユーザが離床しているか入床しているかを判定し、前記ユーザが入床していると判定した場合、前記ユーザが覚醒しているか入眠したかを判定する状態判定部と、
前記状態判定部により判定された判定結果を出力する出力部
を有する睡眠状態判定装置。 - 前記状態判定部は、睡眠状態を判定する変数である第1判定変数に対応する期間に取得された前記生体情報に基づいて、前記生体情報に含まれる心拍数を示す情報の全てに、所定の閾値以上の心拍数が示される場合に、前記ユーザが入床していると判定する
請求項1に記載の睡眠状態判定装置。 - 前記状態判定部は、前記ユーザが入床したと判定した後、第2判定変数に対応する期間に取得された生体情報に基づいて、前記生体情報に含まれる体動の有無を示す情報の全てに、体動ありが示される場合に前記ユーザが覚醒していると判定し、前記ユーザが覚醒していると判定ない場合に前記ユーザが入眠したと判定する
請求項1又は請求項2に記載の睡眠状態判定装置。 - 前記状態判定部は、前記ユーザが入眠したと判定した後、第3判定変数に対応する期間に取得された生体情報に基づいて、前記第3判定変数に対応する期間より少ない第4判定変数に対応する期間に取得された前記生体情報に含まれる体動の有無を示す情報の全てに、体動ありが示される場合に前記ユーザが覚醒したと判定する
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の睡眠状態判定装置。 - 前記状態判定部は、前記ユーザが入眠したと判定した後、第5判定変数に対応する期間に取得された生体情報に基づいて、前記生体情報に含まれる体動の有無を示す情報の全てに、体動ありが示される場合に前記ユーザが寝返りをしたと判定する
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の睡眠状態判定装置。 - 前記状態判定部は、前記ユーザが寝返りをしていないと判定する場合、前記ユーザが入眠したと判定した後の第6判定変数に対応する期間に取得された生体情報に基づいて、前記生体情報に含まれる体動の有無を示す情報の全てに、体動なしが示される場合に前記ユーザに床ずれ対応が必要と判定する
請求項1から請求項5の何れか一項に記載の睡眠状態判定装置。 - 前記状態判定部に判定された判定結果が、所定のアラーム通知条件を充足する場合、所定の通知先に当該判定結果を通知するアラーム通知部
を更に備える
請求項1から請求項6の何れか一項に記載の睡眠状態判定装置。 - 前記アラーム通知部は、前記ユーザがいる場所を示す場所情報と共に、前記状態判定部に判定された判定結果を、所定の通知先に通知する
請求項7に記載の睡眠状態判定装置。 - 請求項1から請求項7の何れか一項に記載の睡眠状態判定装置と、
前記睡眠状態判定装置から複数のユーザの判定結果をそれぞれ受信し、受信した複数のユーザの判定結果を一覧にして表示する管理者端末
を有する睡眠状態判定システム。 - 測定結果取得部が、測定されたユーザの生体情報を取得する測定結果取得工程と、
状態判定部が、取得された生体情報に基づいて、前記ユーザが離床しているか入床しているかを判定し、前記ユーザが入床していると判定した場合、前記ユーザが覚醒しているか入眠したかを判定する状態判定工程と
出力部が、前記状態判定部に判定された判定結果を出力する出力工程
を有する睡眠状態判定方法。
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