以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態にかかる洗濯乾燥機100外観の斜視図である。図2は、図1の洗濯乾燥機100の断面図である。
まず、図1に基づいて本実施形態にかかる洗濯乾燥機100の外部構成について説明する。洗濯乾燥機100は、例えば、縦型洗濯乾燥機であり、筐体101、蓋102、操作パネル103、操作部104、及び表示部105を含む。
筐体101は、例えば、上下が開放された直方体形状に成形されている。蓋102は、筐体101の上部を覆う。蓋102は、筐体101の上部に開閉可能に取り付けられている。操作パネル103は、ユーザからの操作を受け付けたり、ユーザに対して各種情報を表示したりする。操作パネル103は、例えば、閉じられた蓋102に隣接するように、筐体101に設けられる。当該操作パネル103には操作部104、表示部105が設けられる。なお、洗濯乾燥機100のうち、操作パネル103が設けられている側を前方と称する場合がある。操作部104、及び表示部105の詳細については後述する。
次に、図2に基づいて本実施形態にかかる洗濯乾燥機100の内部構成について説明する。洗濯乾燥機100は、筐体101の内部に、水槽201、洗濯脱水槽202、パルセータ203、モータ204、乾燥ユニット205、ヒータ206、送風機207、洗濯乾燥機制御部208、操作部104、及び表示部105を含む。
水槽201は、筐体101の内部に設けられている。水槽201は上面が開口し、内部に底のある円筒形状である。洗濯脱水槽202は上面が開口し、内部に底のある円筒形状である。水槽201は、洗剤を溶かした水またはすすぎ用の水(以下、洗濯水という。)を溜めたり排水時の受け皿となる。洗濯脱水槽202は、水槽201の内部に配置されており、洗濯物および洗濯水を収容する。洗濯脱水槽202は、水槽201と同軸に配置されている。
パルセータ203は、翼形状を有する。パルセータ203は、洗濯脱水槽202の内部の底に設けられる。パルセータ203は、回転することによって、洗濯脱水槽202内の洗濯水の流動を生じさせる。モータ204は、水槽201の下に設けられる。モータ204はパルセータ203及び洗濯脱水槽202を回転させる。
乾燥ユニット205は、例えば、筐体101の後方の上部に設けられる。乾燥ユニット205は、送風機207、ヒータ206、吸込口209、及び吹出口210を含む。吸込口209は、例えば、洗濯脱水槽202上部に開口し、洗濯脱水槽202内の空気を吸い込む。吹出口210は、ヒータ206によって昇温した空気を洗濯脱水槽202内に吹き込む。ヒータ206は、例えば電気ヒータである。ヒータ206は、吸込口209から吸い込んだ洗濯脱水槽202内の空気を昇温する。送風機207は、送風機207に繋がるモータ(図示せず)によって駆動され、洗濯脱水槽202内の空気を、吸込口209から吸い込み、ヒータ206に送り込み、吹出口210から洗濯脱水槽202内に吹き込む。なお、ヒータ206の前に除湿機構を設けてもよい。また、乾燥ユニット205はヒートポンプであってもよい。
図3は洗濯乾燥機100、空気調和機301、及びネットワーク302を含むシステム全体の制御ブロック図である。洗濯乾燥機100は、洗濯乾燥機制御部208、通信部304、記憶部305、操作部104、表示部105、音声報知部306、モータ204、送風機207、及びヒータ206を含む。洗濯乾燥機制御部208は通信部304、記憶部305、操作部104、表示部105、音声報知部306、モータ204、送風機207、及びヒータ206等が接続され、洗濯乾燥機100を制御する。洗濯乾燥機100の構成は、これらに限定されるものではない。
洗濯乾燥機制御部208は、例えばMCUであって記憶部305に格納されるプログラムに従って各種の情報処理を実行する。モータ204、送風機207、及びヒータ206は、すでに述べた通りである。モータ204、送風機207、及びヒータ206は、駆動回路(図示せず)を介して、洗濯乾燥機制御部208からの信号によって駆動される。
図4は、操作部104の一例を示す。操作部104は、例えば、電源キー451、スタートキー452、コースキー等各種操作ボタン453を備えている。ユーザからの操作部104の入力により洗濯乾燥機制御部208がプログラムの実行を行う。表示部105は、洗濯乾燥機制御部208によって制御され、例えば、洗濯乾燥機100の操作画面や動作状態を表示する。
通信部304は、WiFiアダプタ等のネットワークインターフェースであって、ネットワーク302を介して、他の家電機器、例えば空気調和機301との間で情報の送受信を行う。
音声報知部306は、洗濯乾燥機制御部208から報知内容を示す報知情報を取得する。音声報知部306は、取得した報知情報が示すメッセージに対応した音声信号を合成し、例えば、スピーカ(図示せず)を駆動する。
次に、空気調和機301の構成について説明する。空気調和機301は、室内の空気を調和する機器であって、例えば、エアコンである。空気調和機301は、空気調和機制御部307、通信部308、外気PM2.5センサ309、外気湿度センサ310、室内温度センサ311、及び室外温度センサ312を含む。空気調和機制御部307は通信部308、外気PM2.5センサ309、外気湿度センサ310、室内温度センサ311、及び室外温度センサ312等が接続される。この空気調和機301の構成は、これらに限定されるものではない。なお、通信部308は、上記通信部304と同様であるので説明を省略する。
外気PM2.5センサ309は、空気中のPM2.5の濃度(以下、PM2.5値という。)を検知するセンサであって、PM2.5値を表わすPM2.5情報を出力する。外気PM2.5センサ309は、空気中のPM2.5の濃度に限らず、空気の汚れ具合を検出するセンサが含まれる。外気PM2.5センサ309は室外に設けられ、例えば、エアコンの室外機に設けられる。
外気湿度センサ310は、空気中の湿度を検知する湿度センサであって、外気の空気中の湿度(以下、外気湿度という。)を表わす外気湿度情報を出力する。外気湿度センサ310は、室外に設けられ、例えば、エアコンの室外機に設けられる。
室内温度センサ311は、室内の空気の温度(以下、室内の空気の温度を室内温度という。)を検知する温度センサであって、室内の空気の温度を示す室内温度情報を出力する。また、室外温度センサ312は、室外の空気の温度(以下、室外の空気の温度を室外温度という。)を検知する温度センサであって、室外の空気の温度を表わす室外温度情報を出力する。例えば、室内温度センサ311はエアコンの室内機に設けられ、室外温度センサ312はエアコンの室外機に設けられる。なお、通信部308は、通信部304と同様の構成であるため、説明を省略する。
図3に示した洗濯乾燥機100、空気調和機301、及びネットワークの制御ブロックは、一例であって、これに限定されるものではない。
図5は、本実施形態における洗濯乾燥機100の洗濯乾燥機制御部208の機能的構成の一例を示す図である。図5に示すように、洗濯乾燥機100の洗濯乾燥機制御部208は、例えば、機能ブロックとして、外気PM2.5情報取得判定手段401、時刻情報取得判定手段402、外気湿度取得判定手段403、室内外温度取得判定手段404、省エネモード判定手段405、運転情報設定手段407、報知手段408、入力キー判定手段409、洗濯乾燥手段410を含む。
省エネモード判定手段405は、選択されているモードを判定する。この選択されているモードとは、本実施形態においては、省エネモードと通常モードのいずれかである。これらの各モードは、一例として、工場出荷時に初期値として、記憶部305に設定され、操作部104でユーザにより設定変更可能に構成される。
省エネモードは、洗濯乾燥機100の乾燥機能の運転を抑制するように構成された運転情報を設定するモードである。一方、通常モードは、洗濯乾燥機100の乾燥機能の運転を抑制しないように構成された運転情報を設定するモードである。
運転情報設定手段407は、後述の各判定手段が出力した判定結果基づいて、運転情報を設定する。具体的には、運転情報設定手段407は、外気PM2.5情報取得判定手段401が出力した判定結果、時刻情報取得判定手段402が出力した判定結果、外気湿度取得判定手段403が出力した判定結果、室内外温度取得判定手段404が出力した判定結果、および、入力キー判定手段409が出力した判定結果に基づき、運転情報を設定する。
運転情報は、例えば、「標準」、「部屋干し」、「洗濯のみ」である。洗濯乾燥手段410は、運転情報に基づいて、洗濯、乾燥を行う。より具体的には、洗濯乾燥手段410は、例えば運転情報が「標準」の場合には、洗濯乾燥機100のモータ204等を制御し、洗濯脱水槽202内に投入された洗濯物を洗濯及び脱水を行った後、乾燥ユニット205を動作させ、例えば、洗濯物を、着用できるまで乾燥させる。また、洗濯乾燥手段410は、例えば、運転情報が「洗濯のみ」の場合には、例えば、洗濯及び脱水を行い、乾燥ユニット205を動作させない。さらに、洗濯乾燥手段410は、例えば、「部屋干し」の場合には、例えば、洗濯及び脱水を行い、乾燥ユニット205を短時間動作させ、洗濯物を「標準」までは乾燥させないが、「洗濯のみ」より乾燥させる。また、乾燥の際には、洗濯乾燥手段410は、乾燥ユニット205の送風機207とヒータ206を駆動する。送風機207の駆動により洗濯脱水槽202内の空気が乾燥ユニット205の吸込口209から吸い込まれる。吸い込まれた空気は、ヒータ206によって昇温され、吹出口210から洗濯脱水槽202内に吹き込まれる。これにより、洗濯脱水槽202内の空気が昇温され、洗濯物の乾燥が行われる。なお、乾燥する際には、洗濯脱水槽202、パルセータ203を回転させてもよい。
外気PM2.5情報取得判定手段401は、外気PM2.5の濃度(以下、PM2.5値という。)に基づいて、PM2.5値が、予め設定した閾値よりも低いか否かを判定する。具体的には、外気PM2.5情報取得判定手段401は、ネットワーク302を介して、室外に設けられた空気調和機301、例えば、エアコンの室外機(図示せず)に設けた外気PM2.5センサ309が検知した空気中のPM2.5値を表わす外気PM2.5情報を取得する。そして、外気PM2.5情報取得判定手段401は、PM2.5値が、予め設定した閾値より低いか否かを判定する。予め設定した閾値は、例えば、記憶部305から取得され、工場出荷時にプログラムされる。外気PM2.5情報取得判定手段401が、PM2.5値が、予め設定した閾値以上と判定した場合、運転情報設定手段407は、省エネモードおよび通常モードのいずれの場合も、運転情報を「標準」に設定する。この場合、PM2.5値が予め設定した閾値以上なので、室外あるいは室内に洗濯物を干すと、洗濯物がPM2.5によって汚れるおそれがある。運転情報を「標準」に設定することで洗濯物がPM2.5によって汚れることを防止し得る。
時刻情報取得判定手段402は、例えば、現在の時刻を表わす時刻情報を取得し、この時刻情報に基づいて、昼か夜かを判定する。具体的には、例えば、洗濯乾燥機制御部208に設けられた時計部(図示せず)やネットワーク302を介した他の機器から時刻情報を取得する。そして、時刻情報取得判定手段402は、取得した時刻情報が示す現在の時刻に基づいて、現在が昼か夜かを判定する。時刻情報取得判定手段402は、現在の時刻が、例えば、午前8時から午後6時の場合には昼と判定し、一方午前8時から午後6時以外の場合には夜であると判定する。時刻情報取得判定手段402が夜と判定した場合、運転情報設定手段407は、省エネモードの場合には、運転情報を「部屋干し」に設定し、通常モードの場合には、運転情報を「標準」に設定する。夜に洗濯物を室外に干した場合に、洗濯物が乾きにくく、むしろ露が付いてしまうおそれがある。室外に洗濯物を干す可能性がある「洗濯のみ」に運転情報が設定されることを避けることで、洗濯物が乾燥しない状態で放置されることを防止し得る。
外気湿度取得判定手段403は、例えばネットワーク302を介して外気湿度センサ310から取得した外気湿度を示す外気湿度情報に基づいて、予め設定した閾値より低いか否かを判定する。具体的には、外気湿度取得判定手段403は、時刻情報取得判定手段402の判定結果が昼の場合に、外気湿度情報に基づいて、予め設定した閾値より低いか否かを判定する。予め設定した閾値は、例えば、記憶部305から取得される。そして、外気湿度取得判定手段403が外気湿度情報が示す外気湿度が予め設定した閾値以上と判定した場合、運転情報設定手段407は、省エネモードの場合には、運転情報を「部屋干し」に設定し、通常モードの場合には、運転情報を「標準」に設定する。室外の湿度が高いときとは、室外が雨天または雨天となりそうなときであり、洗濯物を室外に干した場合、乾燥ユニット205を動作させて乾燥させる場合よりも乾燥に時間を要するおそれがある。室外に洗濯物を干すことを予定する「洗濯のみ」に運転情報が設定されることを避け、「部屋干し」または「標準」に運転情報を設定することで、洗濯物の乾燥時間を短くし得る。なお、この閾値は、上記省エネモード判定手段405の判定結果により異なる。つまり、この閾値は、例えば、通常モードの場合には、例えば40%であり、省エネモードの場合では例えば70%である。このように閾値を省エネモードで高く設定することにより、上記の例の場合、省エネモードにおいては外気湿度が70%以下では運転情報「部屋干し」で乾燥させる運転をせず、運転情報「洗濯のみ」で乾燥させる運転をするため、その乾燥させる運転をしない分の省エネ効果が得られる。
室内外温度取得判定手段404は、室内温度情報及び室外温度情報に基づいて、室外温度が室内温度より高いか否かを判定する。具体的には、室内外温度取得判定手段404は、ネットワーク302を介して、室内温度センサ311が検知した室内の温度を表わす室内温度情報と、室外温度センサ312が検知した室外の温度を表わす室外温度情報を取得する。次に室内外温度取得判定手段404は、取得した室内温度情報が示す室内温度と、取得した室外温度情報が示す室外温度を比較し、室外温度が室内温度より高いか否かを判定する。そして、室内外温度取得判定手段404が否と判定した場合、運転情報設定手段407は、省エネモードの場合には、運転情報を「部屋干し」に設定し、通常モードの場合には、運転情報を「標準」に設定する。さらに、室内外温度取得判定手段404が、室外温度が室内温度より高いと判定したときに、省エネモードおよび通常モードのいずれの場合にも、運転情報設定手段407は、運転情報を「洗濯のみ」に設定する。
なお、省エネモード判定手段405の判定結果が通常モードである場合に、室内外温度取得判定手段404は、室内温度を用いず、室外温度が予め設定した閾値、例えば、28℃より高いか否かで判定してもよい。通常モードである場合、室内に洗濯物を干すことを前提とする運転情報を「部屋干し」に設定することはないので、室外温度に基づき運転情報を設定してもよい。この場合、室外温度が予め設定した閾値より高いと判定した場合には、運転情報設定手段407は、運転情報を「洗濯のみ」に設定する。一方、室外温度が予め設定した閾値以下と判定した場合には、運転情報設定手段407は、運転情報を「標準」に設定する。
報知手段408は、運転情報設定手段407が、運転情報を設定した後、設定した運転情報に関連付けされた報知情報が示すメッセージを、ユーザに報知する。具体的には、報知手段408は、例えば、記憶部305から運転情報に関連付けされた報知情報を取得し、音声報知部306に送る。報知情報は、例えば、予め工場出荷時に記憶部305にプログラムされる。そして、音声報知部306は、報知情報が示すメッセージ、例えば「洗濯だけにしては、如何でしょうか。」を発声する。さらに報知情報が示すメッセージに洗濯物を干す場所を示唆するメッセージを含めてもよい。例えば「洗濯だけにして、外に干しては如何でしょうか。」とする。図7に運転情報に関連付けられた報知情報の一例を示す。
なお、ユーザに報知する方法としては、表示部105に表示しても良く、ネットワーク302を介してスマートフォンに表示させてもよい。さらに、報知情報には、各判定手段がした判定結果に関連付けされたメッセージを含んでも良い。例えば、室内外温度取得判定手段404の判定結果が、室外温度が室内温度より高いであり、外気湿度取得判定手段403の判定結果が予め設定した閾値より低いであり、省エネモード判定手段405の判定結果が省エネモードである場合には、報知情報が示すメッセージを「外の空気も暖かく、湿度も低いです。省エネモード設定ですので、洗濯だけにして、外に干しては如何でしょうか。」としてもよい。
入力キー判定手段409は、運転情報設定手段407で設定された運転情報に基づいて運転を行うか否かの判定を行う。例えば、まず、入力キー判定手段409は、押された操作部104のキーが、所定のキー、例えば「スタート」と表示されたキー(以下、スタートキーという。)が押されたか、所定の他のキー、例えば「コース」と表示されたキー(以下、コースキーという)が押されたかを判定する。そして、入力キー判定手段409は、スタートキーが押されたと判定した場合、運転情報設定手段407で設定された運転情報に基づく運転を開始するように洗濯乾燥手段410に指示する。一方、入力キー判定手段409は、コースキーが押されたと判定した場合、運転情報設定手段407で設定される運転情報を、例えば、コースキーが押された回数に応じて、1回押された場合に「標準」に、2回押された場合に「部屋干し」に、3回押された場合に「洗濯のみ」に設定すると判定する。そして、運転情報設定手段407は、上記入力キー判定手段409の判定結果に基づいて、運転情報を設定する。つまり、コースキーが押された場合は、ユーザによる運転情報の設定となる。
そして、洗濯乾燥手段410は、入力キー判定手段409による運転を開始の指示を受けて、運転情報設定手段407が設定した運転情報に基づき、洗濯、乾燥を行う。
上記の図5に示した各機能ブロックは、一例であって、これに限定されるものではない。
図6は、本実施形態にかかる洗濯乾燥機100の処理の一例を示すフロー図である。
図6に示すように、まず、洗濯乾燥機100の電源がONされると、省エネモード判定手段405は、選択されているモードが省エネモードと通常モードのいずれかを判定する(ステップS101)。
次に、外気PM2.5情報取得判定手段401は、PM2.5値に基づいて、PM2.5値が、予め設定した閾値よりも低いか否かを判定する(ステップS102、S108)。具体的には、外気PM2.5情報取得判定手段401は、室外に設けられた空気調和機301、例えば、エアコンの室外機(図示せず)に設けた外気PM2.5センサ309が検知した空気中のPM2.5値を表わす外気PM2.5情報を取得する。そして、外気PM2.5情報取得判定手段401は、PM2.5値が、予め設定した閾値より低いか否かを判定する。外気PM2.5情報取得判定手段401が、否と判定した場合(ステップS102、S108におけるNOの場合)、運転情報設定手段407は、省エネモードおよび通常モードのいずれの場合も、運転情報を「標準」に設定する(ステップS112)。
一方、ステップS102において、PM2.5値は予め設定した閾値より低いと外気PM2.5情報取得判定手段401が判定すると(ステップS102におけるYESの場合)、時刻情報取得判定手段402は、例えば、昼か夜かを判定する。例えば、洗濯乾燥機制御部208に設けられた時計部(図示せず)から現在の時刻情報を取得し、現在の時刻情報に基づいて、現在が昼か夜かを判定する。時刻情報取得判定手段402が夜と判定した場合(ステップS103における夜の場合)、運転情報設定手段407は、運転情報を「部屋干し」に設定する(ステップS106)。
一方、ステップS103において、現在の時刻情報が、昼であると判定した場合(ステップS103の昼の場合)、外気湿度取得判定手段403は、例えば、外気湿度センサ310から取得した外気湿度を示す外気湿度情報に基づいて、予め設定した閾値、例えば70%より低いか否かを判定する(ステップS104)。そして、外気湿度取得判定手段403が否と判定した場合(ステップS104におけるNOの場合)、運転情報設定手段407は、運転情報を「部屋干し」に設定する(ステップS106)。
一方、ステップS104において、外気湿度情報が示す外気湿度が予め設定した閾値、例えば70%より低いと外気湿度取得判定手段403が判定した場合(ステップS104のYESの場合)、室内外温度取得判定手段404は、室内温度情報及び室外温度情報に基づいて、室外温度が室内温度より高いか否かを判定する(ステップS105)。具体的には、室内外温度取得判定手段404は、室内温度センサ311が検知した室内の温度を表わす室内温度情報と、室外温度センサ312が検知した室外の温度を表わす室外温度情報を取得する。次に、室内外温度取得判定手段404は、取得した室内温度情報が示す室内温度と、取得した室外温度情報が示す室外温度を比較し、室外温度が室内温度より高いか否かを判定する。そして、室内外温度取得判定手段404が否と判定した場合(ステップS105におけるNOの場合)、運転情報設定手段407は、運転情報を「部屋干し」に設定する(ステップS106)。一方、室外温度が室内温度より高いと判定した場合(ステップS105におけるYESの場合)に、運転情報設定手段407は、運転情報を「洗濯のみ」に設定する(ステップS107)。
上記ステップS108において、PM2.5値は予め設定した閾値以上であると外気PM2.5情報取得判定手段401が判定すると(ステップS108におけるYESの場合)、ステップS103と同様に、時刻情報取得判定手段402は、現在の時刻情報が、昼か夜かを判定する(ステップS109)。時刻情報取得判定手段402が夜と判定した場合(ステップS109における夜の場合)、運転情報設定手段407は、運転情報を「標準」に設定する(ステップS112)。
一方、ステップ109において、時刻情報取得判定手段402が出力した判定結果が、昼の場合(ステップS109における昼場合)には、ステップS104と同様に、外気湿度取得判定手段403は、例えば、外気湿度センサ310から取得した外気湿度を示す外気湿度情報に基づいて、予め設定した閾値、例えば40%より低いか否かを判定する(ステップS110)。そして、外気湿度取得判定手段403が否と判定した場合(ステップS110おけるNO)、運転情報設定手段407は、運転情報を「標準」に設定する(ステップS112)。
一方、ステップS110において、外気湿度取得判定手段403が出力した判定結果が、外気湿度が予め設定した閾値より低い場合(ステップS110におけるYES)には、ステップS105と同様に、室内外温度取得判定手段404は、室内温度情報及び室外温度情報に基づいて、室外温度が室内温度より高いか否かを判定する(ステップS111)。そして、室内外温度取得判定手段404が否と判定した場合(ステップS111におけるNOの場合)、運転情報設定手段407は、運転情報を「標準」に設定する(ステップS112)。一方、室外温度が室内温度より高いと判定した場合(ステップS111におけるYESの場合)に、運転情報設定手段407は、運転情報を「洗濯のみ」に設定する(ステップS113)。
ステップS106、ステップS107、ステップS113、ステップS112、及び後述するステップS117において、運転情報設定手段407が、運転情報を設定した後、報知手段408は、設定した運転情報に関連付けされた報知情報が示すメッセージを、ユーザに報知する(ステップS114)。具体的には、報知手段408は、例えば、記憶部305から運転情報に関連付けされた報知情報を取得し、音声報知部306に送る。そして、音声報知部306は、例えば、報知情報が示すメッセージ「洗濯だけにして、外に干しては如何でしょうか。」を発声する。
次に、入力キー判定手段409は、運転情報設定手段407で設定された運転情報に基づいて運転を行うか否かの判定を行う(ステップS115)。例えば、まず、入力キー判定手段409は、押された操作部104のキーが、所定のキーが押されたか、所定の他のキーが押されたかを判定する。そして、入力キー判定手段409は、所定のキー(例えば、「スタート」表示されている。)が押されたと判定した場合(ステップS115におけるYES)、運転情報設定手段407で設定された運転情報に基づく運転を開始するように洗濯乾燥手段410に指示する。そして、洗濯乾燥手段410は、入力キー判定手段409による運転を開始の指示を受けて、運転情報設定手段407が設定した運転情報に基づき、洗濯、乾燥を行う(S116)。そして、洗濯乾燥機100は、動作を終了する。
一方、入力キー判定手段409が、所定の他のキー(例えば「コース」と表示されている。)が押されたと判定した場合(ステップS115におけるNO)、運転情報設定手段407で設定される運転情報を、例えば、コースキーが押された回数に応じて、1回押された場合に「標準」に、2回押された場合に「部屋干し」に、3回押された場合に「洗濯のみ」に設定すると判定する。そして、運転情報設定手段407は、上記入力キー判定手段409の判定結果に基づいて、運転情報を設定し(ステップS117)、上記ステップS114に進む。
上記は図6に示した洗濯乾燥機100の処理は、一例であって、これに限定されるものではない。
本実施形態によれば、洗濯乾燥機100は、空気調和機301等から外気湿度他を示す情報を取得し、取得した情報に基づき運転情報を設定する。これにより、洗濯乾燥機100の周囲環境から洗濯物の乾燥に適した運転情報をユーザに提案することができる洗濯乾燥機を実現することができる。
また、図6に示した洗濯乾燥機100の処理を、洗濯乾燥機100の電源がONされたときに行うため、ユーザが洗濯物の洗濯や乾燥を実行するときの洗濯乾燥機100の周囲環境から判断して、洗濯物の乾燥に適した運転情報を提案する。したがって、ユーザが洗濯乾燥機100の乾燥機能の運転モードを好みの運転モード(省エネモードか通常モード)に予め設定しておけば、洗濯乾燥機100によって好みの運転モード及び周囲環境から最適な乾燥コースに係る運転情報を設定するので、ユーザはスタートキーを押すだけで、その時々に応じた最適な乾燥コースにて洗濯物の洗濯、乾燥を行うことができる。
なお、本実施形態は、種々の変形が可能である。例えば、上述の構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。例えば、ステップS103、ステップS104、ステップS105は順序を入れ替えて判定してもよい。またステップS109,ステップS110、ステップS111も順序を入れ替えて判定してもよい。また、上記は、空気調和機301はエアコンの例で説明したがこれに限定されるものではなく、例えば、室内温度情報は、空気清浄機に設けられた温度センサから取得しても良い。さらに、上記ではPM2.5を例に説明したが、洗濯物を汚す恐れのある物質、例えば、花粉であってもよい。
また、上記では、各判定手段で順次判定し、各判定手段の判定結果に基づき運転情報を設定した例で説明したが、これに限定されるものではない。例えば、各判定手段が出力した判定結果を一括して運転情報設定手段に入力し、各判定手段の判定結果に関連付けられた運転情報を運転情報テーブルとして保持し、各判定手段が出力した判定結果に基づき運転情報テーブルを参照して、運転情報を設定するように構成してもよい。図8は、運転情報テーブルの一例である。図8(a)は省エネモード用運転情報テーブル、図8(b)は通常モード用運転情報テーブルである。
<第2の実施形態>
図9は第2の実施形態にかかる、洗濯乾燥機100、空気調和機301、気象サーバ501及びネットワーク302を含むシステム全体の制御ブロック図である。第1の実施形態とは異なり、気象サーバ501が加わる点が異なるが、他は第1の実施形態と同様である。
気象サーバ501は、気象サーバ制御部502、通信部503、記憶部504を含む。
気象サーバ制御部502は、例えばCPUであって記憶部504に格納されるプログラムに従って各種の情報処理を実行する。通信部503は、LANアダプタ等のネットワークインターフェースであって、ネットワーク302を介して、他の家電機器、例えば洗濯乾燥機100との間で情報の送受信を行う。記憶部504は、例えば、ハードディスクであって、プログラム及びデータ、例えば、地域別の天気を示す天気情報が記録される。なお、気象サーバ501の構成はこれに限定されるものではない。
図9に示した洗濯乾燥機100、空気調和機301、気象サーバ501及びネットワーク302の制御ブロックは、一例であって、これに限定されるものではない。
図10は、第2の実施形態にかかる洗濯乾燥機100の制御部の機能的構成の一例を示す図である。図10に示すように、本実施形態の洗濯乾燥機100の洗濯乾燥機制御部208は、さらに、例えば、天気情報取得判定手段601を含む点及び運転情報設定手段407がさらに取得した天気情報に基づき運転情報を設定する点が第1の実施形態と異なる。
天気情報取得判定手段601は、まず気象情報を提供する気象サーバ501にアクセスし、洗濯乾燥機100が存する地域の天気を表わす天気情報を取得する。具体的には、例えば、洗濯乾燥機100の天気情報取得判定手段601は、ネットワーク302を介して、気象サーバ501に対し、洗濯乾燥機100が存する地域を示す地域情報を送る。気象サーバ501には、地域情報に関連付けされ天気情報が、例えば記憶部504に保持されている。地域情報を取得した、気象サーバ501は、取得した地域情報に基づき気象情報を取得し、ネットワーク302を介して、洗濯乾燥機100に対し、天気情報を送る。そして、洗濯乾燥機100の天気情報取得判定手段601は天気情報を取得する。
次に天気情報取得判定手段601は、取得した天気情報が示す天気が、予め設定した天気(洗濯物の乾燥に適した天気)と一致するか否かを判定する。例えば、省エネモードのときには「晴」または「曇」か否かを判定する。通常モードのときには「晴」か否かを判定する。予め設定した天気は、例えば、記憶部305から取得され、記憶部305には、例えば、工場出荷時にプログラムされる。天気情報取得判定手段601は、取得した天気情報が示す天気が予め設定した天気の場合には、天気情報が示す天気は予め設定した天気であると判定する。取得した天気情報が示す天気が予め設定した天気ない場合には、天気情報が示す天気は予め設定した天気でないと判定し、運転情報設定手段407は運転情報を「部屋干し」または「標準」に設定する。室外に洗濯物を干すことを予定する運転情報「洗濯のみ」に設定しないことで、洗濯物が雨に濡れたり、あるいは乾燥に時間を要することを避けることができ得る。
なお、省エネモードのときの予め設定した天気を、通常モードのときに比べ、天気が悪い曇りまで含めて設定することで、通常モードの場合に、運転情報「標準」に設定される天気、例えば曇の場合でも、省エネモードの場合には、洗濯乾燥機100消費電力が少ない運転情報、例えば「洗濯のみ」に設定される。その乾燥させる運転をしない分の省エネ効果が得られる。
上記は図10に示した洗濯乾燥機100の機能ブロックは、一例であって、これに限定されるものではない。
図11は、第2の実施形態にかかる処理の一例を示すフロー図である。図11に基づいて本実施形態おける洗濯乾燥機100が実行する動作の流れの一例について説明する。第2の実施形態は、さらに、気象サーバ501から、洗濯乾燥機100が存する地域の「晴」、「曇」、「雨」などの天気を示す天気情報を取得する点、及びさらに取得した天気情報に基づいて、運転情報を設定する点が第1の実施形態と異なる。
まず、洗濯乾燥機100の電源がONされると、第1の実施形態と同様に省エネモードか、通常モードかを判定し(ステップS201)、PM2.5値は閾値より低いかを判定し(ステップS202、S209)、現在の時刻が昼か夜かを判定(ステップS203)する。
そして、ステップS203において、時刻情報取得判定手段402が、昼と判定した場合には、天気情報取得判定手段601は、まず気象情報を提供する気象サーバ501にアクセスし、洗濯乾燥機100が存する地域の天気を表わす天気情報を取得する。次に天気情報取得判定手段601は、取得した天気情報が示す天気が、予め設定した天気と一致するか否かを判定する(ステップS204)。例えば、「晴」または「曇」か否かを判定する。天気情報取得判定手段601の判定結果が、取得した天気情報が示す天気は予め設定した天気と一致しない場合(ステップS204におけるNO)には、運転情報設定手段407は運転情報を「部屋干し」に設定する。(ステップS207)。
一方、ステップS204において、天気情報取得判定手段601が出力した判定結果が予め設定した天気である場合には、次に第1の実施形態と同様に、室内温度が室内温度より高いか否かを判定し(ステップS205)、外気湿度が予め設定した閾値より低いか否かを判定する(ステップS206)。
そして、ステップS203において時刻情報取得判定手段402の判定結果が夜である場合、ステップS204において天気情報取得判定手段601の判定結果が取得した天気情報が示す天気が予め設定した天気ではない場合、ステップS205において室内外温度取得判定手段404の判定結果が室外温度が室内温度以下である場合、またはステップS206において外気湿度取得判定手段403の判定結果が取得した外気湿度情報が示す湿度が予め設定した閾値以上である場合には、運転情報設定手段407は、運転情報を「部屋干し」に設定する(ステップS207)。
一方、ステップS203において時刻情報取得判定手段402の判定結果が昼の場合、ステップS204において天気情報取得判定手段601の判定結果が取得した天気情報が示す天気が予め設定した天気である場合、ステップS205において室内外温度取得判定手段404の判定結果が室外温度が室内温度より高いである場合、及びステップS206において外気湿度取得判定手段403の判定結果が取得した外気湿度情報が示す湿度が予め設定した閾値より低いである場合には、運転情報設定手段407は、運転情報を「洗濯のみ」に設定する(ステップS208)。
一方上記ステップS209において、外気PM2.5情報判定手段が出力した判定結果がPM2.5値は閾値より低いである場合は(ステップS209におけるYES)、ステップS203、ステップS204、ステップS205、ステップS206と同様に、ステップS210で昼か夜かを判定し、ステップS211で天気が予め設定した天気であるか否か判定し、ステップS212で室外温度が室内温度より高いか否かを判定し、ステップS213で外気湿度が所定の閾値より低いか否かを判定する。なお、ステップS211において、天気情報取得判定手段601が、判定するために用いる予め設定した天気は、例えば晴に設定される。
そして、ステップS210において時刻情報取得判定手段402の判定結果が夜である場合、ステップS211において天気情報取得判定手段601の判定結果が取得した天気情報が示す天気が予め設定した天気ではない場合、ステップS212において室内外温度取得判定手段404がの判定結果が室外温度が室内温度以下である場合、またはステップS213において外気湿度取得判定手段403の判定結果が取得した外気湿度情報が示す湿度が予め設定した閾値以上である場合には、運転情報設定手段407は、運転情報を「標準」に設定する(ステップS214)。
一方、ステップS210において時刻情報取得判定手段402の判定結果が昼である場合、ステップS211において天気情報取得判定手段601の判定結果が取得した天気情報が示す天気が予め設定した天気である場合、ステップS212において室内外温度取得判定手段404の判定結果が室外温度が室内温度より高いである場合、及びステップS213において外気湿度取得判定手段403の判定結果が取得した外気湿度情報が示す湿度が予め設定した閾値より低いである場合には、運転情報設定手段407は、運転情報を「洗濯のみ」に設定する(ステップS215)。
運転情報設定手段407が、運転情報を設定した以降は、第1の実施形態と同様である。
上記は図11に示した洗濯乾燥機100の処理は、一例であって、これに限定されるものではない。
本実施形態によれば、気象サーバ501から天気情報を取得することで、天気情報が示す天気が例えば雨の場合には運転情報を「部屋干し」または「標準」設定し、洗濯物を雨で濡らすことを避け得る。これにより、洗濯乾燥機100の周囲環境だけでなく、気象サーバ501からの天気情報も加味して判断することができる。例えば、洗濯乾燥機100の電源がONされたときの室外環境は乾燥に適しているが、数時間後には雨が降るなどの予報情報があれば、洗濯物が乾ききらないうちに雨に濡らされるといったことを回避できる。また、洗濯運転開始時は室外環境は乾燥に適していないが、今後気温が上がるなどの天気情報があれば、洗濯物を乾燥する時点では室外環境は乾燥に適していると判断することが可能となる。
本実施形態は、種々の変形が可能である。例えば、第1の実施形態と同様に、上記では、各判定手段で順次判定し、各判定手段の判定結果に基づき運転情報を設定した例で説明したが、これに限定されるものではない。例えば、各判定手段が出力した判定結果を一括して運転情報設定手段に入力し、各判定手段の判定結果に関連付けられた運転情報を運転情報テーブルとして保持し、各判定手段が出力した判定結果に基づき運転情報テーブルを参照して、運転情報を設定するように構成してもよい。図12は、運転情報テーブルの一例である。図12(a)は省エネモード用運転情報テーブル、図12(b)は通常モード用運転情報テーブルである。
本発明は、種々の変形が可能である。例えば、上述の構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
上記では、空気調和機301、例えば、エアコンの例で説明したが、さらに、浴室を乾燥させる浴室乾燥機含んでもよい。洗濯乾燥機制御部208は、浴室乾燥機の運転情報を表わす浴室乾燥機運転情報を取得して、取得した浴室乾燥機運転情報に基づき洗濯乾燥機の運転情報を設定してもよい。浴室乾燥機運転情報は、例えば、浴室乾燥機の設定温度を示す設定温度、連続運転しているか否か、あるいは2時間以上運転するようにタイマが設定されて運転されているか否かなどを表わす情報を含む。取得した動作情報が洗濯物を乾燥させるに十分な条件、例えば、浴室乾燥機の設定温度が室外温度より高く、2時間以上運転するようにタイマが設定されて運転または連続運転されている場合には、運転情報設定手段407は、運転情報を「洗濯のみ」と設定してもよい。運転情報「洗濯のみ」で乾燥させる運転をするため、その乾燥させる運転をしない分の省エネ効果が得られる。さらに、報知手段408が報知する報知情報が示すメッセージに洗濯物を干す場所を示唆するメッセージ、例えば「浴室乾燥機が動作しています。洗濯だけにして、浴室で洗濯物を干しては如何でしょうか。」を加えてもよい。
また、複数の空気調和機があってもよい。一例として、複数の空気調和機がある場合には、洗濯乾燥機制御部208はネットワーク302を介して、各空気調和機の室内に存する温度センサから各部屋の室内温度を表わす室内温度情報を取得する。各部屋の室内温度を比較し、最も高い室内温度の部屋を判定する。そして室内温度として、最も室内温度の高い部屋の室内温度に基づいて、運転情報を設定する。そして、運転情報が「部屋干し」が設定された場合、例えば、報知情報が示すメッセージにさらに、最も室内温度が高い部屋を案内するメッセージを加える。この場合、室内温度が最も高い部屋の室内温度で運転情報を設定でき、当該部屋で部屋干しが可能になる。
さらに、空気のホコリを検知するホコリセンサを備えた空気調和機から室内の空気のホコリの濃度を表わすホコリ濃度情報を取得し、「部屋干し」する部屋をユーザに報知してもよい。ホコリセンサは、ホコリ、ダニの死骸、カビの胞子、花粉、タバコの煙、及びPM2.5等の濃度を検知し、濃度を表わす情報を出力するセンサである。一例として、最も高い室内温度を示す部屋が複数ある場合に、ホコリ濃度が最も低い部屋を「部屋干し」する部屋としてユーザに報知する。ホコリ濃度情報が示す濃度が最も低い部屋を報知することで、洗濯物がホコリなどによって汚れることを抑止し得る。