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JP2020088918A - 回転電機の発電トルク制御装置 - Google Patents

回転電機の発電トルク制御装置 Download PDF

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JP2020088918A JP2018215095A JP2018215095A JP2020088918A JP 2020088918 A JP2020088918 A JP 2020088918A JP 2018215095 A JP2018215095 A JP 2018215095A JP 2018215095 A JP2018215095 A JP 2018215095A JP 2020088918 A JP2020088918 A JP 2020088918A
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Abstract

【課題】エンジンストールの抑制とバッテリ電圧のアンダーシュートの抑制とを両立することのできる回転電機の発電トルク制御装置を提供する。【解決手段】発電トルク制御装置(14)は、エンジン(101)の駆動トルクを用いて発電してバッテリ(22)に充電する回転電機(17)の発電トルクを制御する。発電トルク制御装置は、発電トルクの指令値を算出する第1算出部と、指令値の上限ガード値を、駆動トルクの応答速度及び指令値に基づいて設定するガード値設定部と、指令値を上限ガード値以下に制限した制限指令値を算出する第2算出部と、発電トルクを制限指令値に制御する制御部と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンの駆動トルクを用いて発電する回転電機の発電トルクを制御する装置に関する。
従来、この種の装置において、エンジンに負荷トルクとして作用する発電トルクの急激な上昇を抑制するために、回転電機の界磁コイルに流れる励磁電流を徐々に増加させる徐励制御を行う装置がある(特許文献1参照)。特許文献1に記載の装置では、励磁デューティが0%の状態でバッテリ電圧が目標電圧を下回った時に励磁デューティを所定デューティ値(25%)に設定し、その後に徐励制御を行っている。特許文献1に記載の装置によれば、バッテリ電圧が目標電圧よりも大きく低下するアンダーシュートを抑制することができる。
特許第5430672号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、上記所定デューティ値が大きすぎると、発電トルクが過大となりエンジンストールするおそれがある。一方、所定デューティ値が小さすぎると、バッテリ電圧のアンダーシュートを抑制することができない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、エンジンストールの抑制とバッテリ電圧のアンダーシュートの抑制とを両立することのできる回転電機の発電トルク制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するための第1の手段は、
エンジン(101)の駆動トルクを用いて発電してバッテリ(22)に充電する回転電機(17)の発電トルクを制御する発電トルク制御装置(14)であって、
前記発電トルクの指令値を算出する第1算出部と、
前記指令値の上限ガード値を、前記駆動トルクの応答速度及び前記指令値に基づいて設定するガード値設定部と、
前記指令値を前記上限ガード値以下に制限した制限指令値を算出する第2算出部と、
前記発電トルクを前記制限指令値に制御する制御部と、
を備える。
上記構成によれば、回転電機は、エンジンの駆動トルクを用いて発電してバッテリに充電する。このため、エンジンの駆動トルクに対して回転電機の発電トルクが大きすぎると、エンジンストールするおそれがある。一方、発電トルクが小さい状態において、発電トルクを上昇させる際の上昇率(上昇速度)が小さすぎると、バッテリ電圧が目標電圧よりも大きく低下するアンダーシュートが発生するおそれがある。これに対して、発電トルク制御装置により、回転電機の発電トルクが制御される。
具体的には、第1算出部により、発電トルクの指令値が算出される。ガード値設定部により、指令値の上限ガード値が設定される。第2算出部により、指令値を上限ガード値以下に制限した制限指令値が算出される。そして、制御部により、発電トルクが制限指令値に制御される。このため、発電トルクを上限ガード値以下に制限することができる。
ここで、上限ガード値は、エンジンの駆動トルクの応答速度及び発電トルクの指令値に基づいて設定される。このため、駆動トルクの応答速度を考慮しない場合と比較して、駆動トルクに対して上限ガード値、ひいては発電トルクが大きくなりすぎることを抑制することができる。したがって、発電トルクの指令値が急激に上昇したとしても、エンジンストールを抑制することができる。さらに、発電トルクの指令値は上限ガード値以下に制限されるだけであり、上限ガード値に到達するまでは指令値の上昇量及び上昇率は制限されない。このため、エンジンストールを抑制することのできる範囲で発電トルクを迅速に上昇させることができ、バッテリ電圧のアンダーシュートを抑制することができる。
第2の手段では、前記ガード値設定部は、前記指令値が前記上限ガード値に基づいて制限されている場合に、前記駆動トルクの応答速度に応じた上昇率で前記上限ガード値を上昇させる。こうした構成によれば、指令値が上限ガード値に基づいて制限されている場合であっても、エンジンストールを抑制することのできる範囲で発電トルクを上昇させることができる。
第3の手段では、前記ガード値設定部は、前記指令値が前記上限ガード値に基づいて制限されていない場合に、前記指令値を前記駆動トルクの応答速度に応じた係数でなましたなまし値に基づいて前記上限ガード値を設定する。こうした構成によれば、指令値のなまし値を算出する簡単な演算により、駆動トルクの応答速度を考慮して上限ガード値を設定することができる。
第4の手段では、前記ガード値設定部は、前記指令値が前記上限ガード値に基づいて制限されていない場合に、前記指令値を前記駆動トルクの応答速度に応じた係数でなましたなまし値に所定値を加えた値に前記上限ガード値を設定する。
上記構成によれば、第3の手段において、上記なまし値に所定値を加えた値に上限ガード値が設定される。このため、上限ガード値が指令値よりも所定値大きい状態に移行し易くなり、指令値がより大きい値に変更された当初に指令値が上限ガード値で制限されにくくすることができる。したがって、発電トルクの応答性、ひいては発電量の応答性を向上させることができる。
また、第5の手段のように、前記ガード値設定部は、前記指令値が前記上限ガード値に基づいて制限されていない場合に、前記上限ガード値の変化率を、前記駆動トルクの応答速度に応じた変化率以下に制限する、といった構成を採用することもできる。こうした構成によっても、駆動トルクの応答速度を考慮して上限ガード値を設定することができる。
第6の手段では、前記ガード値設定部は、前記指令値が前記上限ガード値以上になった後、前記上限ガード値が前記指令値に所定値を加えた値以上になるまで、前記駆動トルクの応答速度に応じた上昇率で前記上限ガード値を上昇させる。
上記構成によれば、発電トルクの指令値が上限ガード値以上になった後、上限ガード値が指令値に所定値を加えた値以上になるまで、上限ガード値が上昇させられる。このため、上限ガード値が指令値よりも所定値大きい状態に移行し易くなり、指令値がより大きい値に変更された当初に指令値が上限ガード値で制限されにくくすることができる。したがって、発電トルクの応答性、ひいては発電量の応答性を向上させることができる。さらに、駆動トルクの応答速度に応じた上昇率で上限ガード値が上昇させられる。このため、エンジンストールを抑制しつつ、上限ガード値が指令値よりも所定値大きい状態に迅速に移行させることができる。
具体的には、第7の手段のように、前記エンジンがアイドル運転状態である場合に、前記エンジンの回転速度が所定アイドル回転速度になるように前記駆動トルクが制御されているエンジンに、上記第1〜第5の手段を適用することができる。
第8の手段では、前記ガード値設定部は、前記駆動トルクを制御する外部装置から、前記上昇率を受信する。こうした構成によれば、エンジンの駆動トルクを制御する外部装置により、駆動トルクの応答速度に応じた上昇率が適切に設定され、その上昇率で上限ガード値を上昇させることができる。したがって、エンジンストールを抑制しつつ、上限ガード値を迅速に上昇させることができる。
第9の手段では、前記ガード値設定部は、前記駆動トルクを制御する外部装置から、前記係数を受信する。こうした構成によれば、エンジンの駆動トルクを制御する外部装置により、駆動トルクの応答速度に応じた係数がエンジンの仕様等に応じて適切に設定され、指令値をその係数でなましたなまし値に上限ガード値を設定することができる。したがって、エンジンストールの抑制とバッテリ電圧のアンダーシュートの抑制とを両立する上で、上限ガード値を適切に設定することができる。
車載回転電機システムの構成を示す回路図。 比較例の制御態様を示すタイムチャート。 発電制御の手順を示すフローチャート。 図3のトルク指令値算出の手順を示すフローチャート。 図3のガード判定の手順を示すフローチャート。 図3のガード処理の手順を示すフローチャート。 目標電圧低下時の制御態様を示すタイムチャート。 電気負荷減少時の制御態様を示すタイムチャート。 電気負荷増加時の制御態様を示すタイムチャート。
以下、車両に搭載された回転電機システムとして具現化した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、車載回転電機システム100は、回転電機ユニット10、エンジンECU(Electronic Control Unit)20、バッテリ22、第2コンデンサ23、電気負荷24等を備えている。回転電機ユニット10は、回転電機17、インバータ13、回転電機ECU14等を備えている。回転電機ユニット10は、モータ機能(力行機能)付き発電機であり、機電一体型のISG(Integrated Starter Generator)として構成されている。回転電機17は、3相電機子巻線としてのX,Y、Z相巻線11X,11Y,11Z、界磁巻線12、回転位置センサ18、電流センサ19X,19Yを備えている。バッテリ22は、例えば12Vの電圧を出力するPbバッテリである。なお、バッテリ22として、Pbバッテリと異なる種類のバッテリで12Vを出力するバッテリや、12V以外の電圧を出力するバッテリ等を採用することもできる。
X,Y、Z相巻線11X,11Y,11Zは、図示しない固定子鉄心に巻回されて固定子を構成している。本実施形態において、X,Y、Z相巻線11X,11Y,11Zのそれぞれの第1端同士は、中性点にて接続されている。すなわち、回転電機ユニット10は、Y結線されたものである。
界磁巻線12は、固定子鉄心の内周側に対向配置された図示しない界磁極に巻回されて回転子を構成している。界磁巻線12に励磁電流を流すことにより、界磁極が磁化される。界磁極が磁化されたときに発生する回転磁界によって各相巻線11X,11Y,11Zから交流電圧が出力される。本実施形態において、回転子は、エンジン101(図1では車載エンジンのボディを模式的に表示)のクランク軸から回転動力を得て回転する。回転位置センサ18は、界磁巻線12の回転位置を検出する。回転位置センサ18は、レゾルバやホール素子等により構成されている。エンジン101のクランク軸と回転電機17の回転子は、ベルトにより接続されている。エンジン101は、例えばガソリンを燃料とするエンジンであり、燃料の燃焼により駆動力を発生する。なお、エンジン101は、ガソリンエンジンに限らず、軽油を燃料として用いるディーゼルエンジンや、その他の燃料を用いるエンジンであってもよい。
インバータ13(電力変換回路に相当)は、各相巻線11X,11Y,11Zから出力された交流電圧(交流電力)を直流電圧(直流電力)に変換する。また、インバータ13は、バッテリ22から入力される直流電圧を交流電圧に変換して各相巻線11X,11Y,11Zへ出力する。インバータ13(整流回路に相当)は、電機子巻線の相数と同数の上下アームを有するブリッジ回路である。詳しくは、インバータ13は、X相モジュール13X、Y相モジュール13Y、及びZ相モジュール13Zを備え、3相全波整流回路を構成している。回転電機17により発電された交流電圧はインバータ13により直流電圧に変換されてバッテリ22に供給され、バッテリ22が充電される。すなわち、回転電機17は、エンジン101の駆動トルクを用いて発電してバッテリ22に充電する。また、インバータ13は、回転電機17の各相巻線11X,11Y,11Zに供給される交流電圧を調節することで回転電機17を駆動する駆動回路を構成している。電流センサ19XはX相巻線に流れる電流を検出し、電流センサ19YはY相巻線に流れる電流を検出する。
X,Y,Z相モジュール13X,13Y,13Zのそれぞれは、上アームスイッチSp、及び下アームスイッチSnを備えている。すなわち、スイッチSp,Sn(スイッチング素子に相当)はブリッジ接続されている。本実施形態では、各スイッチSp,Snとして、電圧制御形の半導体スイッチング素子を用いており、具体的には、NチャネルMOSFETを用いている。上アームスイッチSpには、上アームダイオードDpが逆並列(並列)に接続され、下アームスイッチSnには、下アームダイオードDnが逆並列(並列)に接続されている。本実施形態では、各ダイオードDp,Dnとして、各スイッチSp,Snのボディダイオードを用いている。なお、各ダイオードDp,Dnとしては、ボディダイオードに限らず、例えば各スイッチSp,Snとは別部品のダイオードであってもよい。
X相モジュール13XのX端子PXには、X相巻線11Xの第2端が接続されている。X端子PXには、上アームスイッチSpの低電位側端子(ソース)と下アームスイッチSnの高電位側端子(ドレイン)とが接続されている。上アームスイッチSpのドレインには、回転電機ユニット10のB端子(出力端子に相当)が接続され、下アームスイッチSnのソースには、回転電機ユニット10のE端子を介して接地部位(グランドGND)としてのエンジン101のボディが接続されている。B端子は、上記バッテリ22の正極に接続される端子であり、着脱自在のコネクタ状に形成されている。
Y相モジュール13YのY端子PYには、Y相巻線11Yの第2端が接続されている。Y端子PYには、上アームスイッチSpと下アームスイッチSnとの接続点が接続されている。上アームスイッチSpのドレインには、B端子が接続され、下アームスイッチSnのソースには、E端子を介してグランドGNDとしてのエンジン101のボディが接続されている。
Z相モジュール13ZのZ端子PZには、Z相巻線11Zの第2端が接続されている。Z端子PZには、上アームスイッチSpと下アームスイッチSnとの接続点が接続されている。上アームスイッチSpのドレインには、B端子が接続され、下アームスイッチSnのソースには、E端子を介してグランドGNDとしてのエンジン101のボディが接続されている。
各相モジュール13X,13Y,13Zのそれぞれを構成する各スイッチSp,Snの直列接続体には、第1コンデンサ15と、ツェナーダイオード16とが並列接続されている。インバータ13の高圧側接続点P1と低圧側接続点P2との間の電圧を検出する電圧センサ41(電圧検出部に相当)が設けられている。電圧センサ41により検出されたバッテリ電圧は、回転電機ECU14へ出力される。
回転電機ECU14(回転電機の発電トルク制御装置に相当)は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を含むマイコンとして構成されている。回転電機ECU14は、その内部の図示しないICレギュレータにより、界磁巻線12に流す励磁電流を調整する。これにより、回転電機ユニット10の発電トルク、ひいては発電電圧(B端子の電圧)を制御する。また、回転電機ECU14は、車両の走行開始後にインバータ13を制御して回転電機17を駆動させて、エンジン101の駆動力をアシストする。回転電機17は、エンジンECU20からエンジン101を始動させる指令を受信した場合に、エンジン101の始動時にクランク軸に回転を付与可能であり、スタータとしての機能を有している。回転電機ECU14は、通信端子であるL端子及び通信線を介して、回転電機ユニット10外部の制御装置であるエンジンECU20と接続されている。
エンジンECU20(外部装置に相当)は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を含むマイコンとして構成されており、エンジン101の運転状態を制御する。エンジンECU20は、エンジン101がアイドル運転状態である場合に、エンジン101の駆動トルクを制御することにより、エンジン101の回転速度を目標アイドル回転速度(所定アイドル回転速度)にフィードバック制御する。また、エンジンECU20は、所定の自動停止条件が成立した場合にエンジン101を自動停止させ、所定の自動再始動条件が成立した場合にエンジン101を自動再始動させる。エンジンECU20は、バッテリ22の目標電圧を算出する。例えば、エンジンECU20は、エンジン101の始動時や、エンジン101を搭載した車両の加速時(エンジン101の加速時)に、目標電圧を低下させ、バッテリ電圧の低下時に目標電圧を上昇させる。エンジンECU20は、バッテリ22の目標電圧を回転電機ECU14へ送信する。
さらに、エンジンECU20は、エンジン101の駆動トルクの応答速度に応じた後述の上限ガード値の上昇率リミット(上限上昇率)を算出し、回転電機ECU14へ送信する。回転電機17の発電トルクの応答速度は、エンジン101の駆動トルクの応答速度よりも高くなっている。上昇率リミットは、エンジン101の駆動トルクの最大上昇率(最大上昇速度)に設定されている。エンジンECU20は、上限ガード値の算出において後述のトルク指令値をなます際のなまし係数(係数に相当)を算出し、回転電機ECU14へ送信する。なまし係数は、トルク指令値のなまし値の変化率が、エンジン101の駆動トルクの最大変化率(最大変化速度)になるように設定されている。回転電機ECU14とエンジンECU20とは、双方向通信(例えば、LINプロトコルを用いたシリアル通信)を行い、互いに情報のやりとりをする。
回転電機ECU14は、エンジンECU20から送信されたシリアル通信信号に基づいて、回転電機17により力行を行う指令である力行指令、回転電機17により発電を行う指令である発電指令、それらのいずれでもないニュートラル指令、及び回転電機17に要求する要求トルク(力行トルク、発電トルク、制動トルク)を把握する。そして、回転電機ECU14は、回転電機17が要求トルクを発生するように、界磁巻線12に印加するPWM電圧、及びスイッチSp,Snのオンオフ状態を制御する。詳しくは、回転電機ECU14は、回転位置センサ18により検出される界磁巻線12の回転位置に基づいて、界磁巻線12(すなわち回転電機17)の回転速度を算出する。回転電機ECU14は、電流センサ19X,19Yにより検出されたX相,Y相の電流、界磁巻線12の回転位置及び回転速度に基づいて、界磁巻線12に印加するPWM電圧のオンオフ期間(デューティ等)、及びPWM制御により各スイッチSp,Snのオンオフ位相及びオンオフ期間(デューティ等)を制御する。
さらに、回転電機ECU14(第1算出部に相当)は、回転電機17による発電時において、エンジンECU20から受信したバッテリ22の目標電圧に基づいて、発電トルクの指令値(以下、「トルク指令値」という)を算出する。回転電機ECU14(ガード値設定部に相当)は、トルク指令値の上限ガード値を、エンジン101の駆動トルクの応答速度及びトルク指令値に基づいて設定する。その際に、回転電機ECU14は、エンジンECU20から上限ガード値の上記上昇率リミットと上記なまし係数とを受信する。回転電機ECU14(第2算出部に相当)は、トルク指令値を上限ガード値以下にガード(制限)したガード後のトルク指令値(制限指令値に相当)を算出する。回転電機ECU14(制御部に相当)は、発電トルクをガード後のトルク指令値に制御する。
B端子には、リレー21を介して、エンジンECU20とバッテリ22の正極端子とが接続されている。バッテリ22の負極端子には、グランドGNDとしてのエンジン101のボディが接続されている。B端子には、第2コンデンサ23と、電気負荷24とが接続されている。電気負荷24は、例えば車両の電子制御ブレーキシステムや電動パワーステアリング等、所定電圧以上を動作電圧とする電気負荷を含んでいる。動作電圧は、電気負荷が規定の性能を発揮可能な電圧であり、電気負荷の保証電圧や定格電圧等である。電気負荷24は、エアコンディショナーや、車載オーディオ、ヘッドランプ等を含んでいてもよい。なお、リレー21は、イグニッションスイッチのオンによってオン状態とされる。
図2に、比較例の制御態様を示す。比較例の発電トルク制御装置は、エンジン101に負荷トルクとして作用する発電トルクの急激な上昇を抑制するために、回転電機17の界磁巻線12に流れる励磁電流を徐々に増加させる徐励制御を行っている。図2では、エンジン101がアイドル運転状態であり、エンジン101の駆動トルクが制御されることにより、エンジン101の回転速度が目標アイドル回転速度にフィードバック制御されている。
時刻t11以前では、エンジン101の回転速度が目標アイドル回転速度に制御されており、エンジン101の実トルク、バッテリ22の目標電圧、バッテリ電圧、回転電機17のトルク指令値、及び実発電トルクが、一定となっている。時刻t11において、バッテリ22の目標電圧が低下し、回転電機17のトルク指令値が0まで低下する。これにより、エンジン101の実トルク及びバッテリ電圧が低下し、時刻t12においてバッテリ電圧がバッテリ22の目標電圧を下回る。このため、トルク指令値が上昇し、界磁巻線12に流れる励磁電流が増加させられる。しかし、界磁巻線12に流れる励磁電流を徐々に増加させる徐励制御が行われるため、トルク指令値及び実発電トルクは徐々にしか増加せず、バッテリ電圧が目標電圧よりも大きく低下するアンダーシュートが生じる。その後、時刻t13において、バッテリ電圧が目標電圧に一致し、エンジン101の実トルク、バッテリ22の目標電圧、バッテリ電圧、回転電機17のトルク指令値、及び実発電トルクが、一定となる。
本実施形態では、エンジンストールの抑制とバッテリ電圧のアンダーシュートの抑制とを両立するために、図3に示す発電制御及び図4〜6に示す各処理を実行する。これらの一連の処理は、回転電機ECU14により所定の周期で繰り返し実行される。
図3に示すように、まず、バッテリ22の目標電圧とバッテリ電圧とに基づいて、回転電機17のトルク指令値を算出する(S10)。続いて、トルク指令値を上限ガード値以下にガードしているガード中とするか、ガードを解除したガード解除とするか判定する(S20)。続いて、トルク指令値を上限ガード値でガードするガード処理を行う(S30)。その後、この一連の処理を一旦終了する(END)。なお、S10の処理が第1算出部としての処理に相当する。
図4は、図3のS10のトルク指令値算出処理の詳細を示すフローチャートである。この一連の処理は、回転電機ECU14により実行される。
まず、目標電圧とバッテリ電圧との偏差を算出する(S101)。詳しくは、エンジンECU20から目標電圧を受信し、目標電圧から電圧センサ41により検出されたバッテリ電圧を引いて偏差を算出する。
続いて、算出された偏差に比例係数KPを掛けて比例項を算出する(S102)。また、偏差積算値の前回値に算出された偏差を足して偏差積算値を算出する(S103)。算出された偏差積算値に積分係数KIを掛けて積分項を算出する(S104)。偏差積算値を偏差積算値の前回値として保存する(S105)。
続いて、算出された比例項と積分項とを足してトルク指令値を算出する(S106)。トルク指令値をトルク指令値の前回値として保存する(S107)。その後、この一連の処理を終了する(END)。
図5は、図3のS20のガード判定の詳細を示すフローチャートである。この一連の処理は、回転電機ECU14により実行される。
まず、トルク指令値のガード状態がガード解除であるか否か判定する(S201)。ガード状態は、後述するS203又はS205の処理で設定され、初期状態はガード解除である。
S201の判定において、トルク指令値のガード状態がガード解除であると判定した場合(S201:YES)、トルク指令値が上限ガード値以上であるか否か判定する(S202)。上限ガード値は、後述する図6のS302又はS305の処理で設定される。この判定において、トルク指令値が上限ガード値以上であると判定した場合(S202:YES)、ガード状態をガード中に設定する(S203)。一方、この判定において、トルク指令値が上限ガード値以上でないと判定した場合(S202:NO)、現在のガード状態を維持する。これらの処理の後、この一連の処理を終了する(END)。
また、S201の判定において、トルク指令値のガード状態がガード解除でないと判定した場合(S201:NO)、上限ガード値からトルク指令値を引いた値がオフセット値以上であるか否か判定する(S204)。オフセット値(所定値に相当)は、トルク指令値がオフセット値だけ急激に上昇したとしても、エンジンストールを抑制することのできる範囲の最大値に設定されている。この判定において、上限ガード値からトルク指令値を引いた値がオフセット値以上であると判定した場合(S204:YES)、ガード状態をガード解除に設定する(S205)。一方、この判定において、上限ガード値からトルク指令値を引いた値がオフセット値以上でないと判定した場合(S204:NO)、現在のガード状態を維持する。これらの処理の後、この一連の処理を終了する(END)。
図6は、図3のS30のガード処理の詳細を示すフローチャートである。この一連の処理は、回転電機ECU14により実行される。
まず、トルク指令値のガード状態がガード中であるか否か判定する(S301)。この判定において、トルク指令値のガード状態がガード中であると判定した場合(S301:YES)、上限ガード値を、上限ガード値の前回値に上昇率リミットを加えた値に設定する(S302)。上昇率リミットは、エンジンECU20から受信する。上昇率リミットは、エンジン101の駆動トルクの最大上昇率(最大上昇速度)に設定されている。
続いて、トルク指令値が上限ガード値以上であるか否か判定する(S303)。この判定において、トルク指令値が上限ガード値以上であると判定した場合(S303:YES)、ガード後のトルク指令値として上限ガード値を設定する(S304)。一方、トルク指令値が上限ガード値以上でないと判定した場合(S303:NO)、ガード後のトルク指令値としてトルク指令値を設定する(S306)。これらの処理の後、この一連の処理を終了する(END)。
また、トルク指令値のガード状態がガード中でないと判定した場合(S301:NO)、上限ガード値を、トルク指令値をなまし係数でなました値とオフセット値とを足した値に設定する(S305)。詳しくは、上限ガード値=トルク指令値(前回値)+{トルク指令値−トルク指令値(前回値)}/なまし係数+オフセット値とする。なまし係数は、エンジンECU20から受信する。なまし係数は、トルク指令値のなまし値の変化率が、エンジン101の駆動トルクの最大変化率(最大変化速度)になるように設定されている。上記のように、オフセット値(所定値に相当)は、トルク指令値がオフセット値だけ急激に上昇したとしても、エンジンストールを抑制することのできる範囲の最大値に設定されている。続いて、S306の処理へ進む。
なお、S301,S302,S305の処理がガード値設定部としての処理に相当し、S304、S306の処理が第2算出部としての処理に相当する。
図7に、本実施形態における目標電圧低下時の制御態様を示す。本実施形態の発電トルク制御装置は、回転電機17の界磁巻線12に流れる励磁電流を徐々に増加させる徐励制御を行わず、図3〜6で説明した制御を行っている。図7では、エンジン101がアイドル運転状態であり、エンジン101の駆動トルクが制御されることにより、エンジン101の回転速度が目標アイドル回転速度にフィードバック制御されている。なお、同図では、回転電機17のトルク指令値が低下した場合を示しており、オフセット値の影響が小さいため、便宜上オフセット値の作用を省略して示している。
時刻t21以前では、エンジン101の回転速度が目標アイドル回転速度に制御されており、エンジン101の実トルク、バッテリ22の目標電圧、バッテリ電圧、回転電機17のトルク指令値、実発電トルク、及び上限ガード値が、一定となっている。時刻t21において、バッテリ22の目標電圧が低下し、回転電機17のトルク指令値が0まで低下する。これにより、エンジン101の実トルク及びバッテリ電圧が低下する。この際に、上限ガード値は、トルク指令値をなまし係数でなました値とオフセット値とを足した値に設定される。このため、上限ガード値はトルク指令値に遅れて低下する。
時刻t22においてバッテリ電圧が目標電圧を下回り、トルク指令値が上昇する。この際に、トルク指令値が上限ガード値に到達するまでは、トルク指令値の上昇量及び上昇率は制限されない。このため、実発電トルクは、図2の比較例と比較して迅速に上昇し、バッテリ電圧のアンダーシュートが抑制される。そして、トルク指令値が上限ガード値に到達すると、トルク指令値は上限ガード値以下にガードされ、ガード状態がガード中に設定される。ガード中においては、上限ガード値は上限ガード値の前回値に上昇率リミットを加えた値に設定される。したがって、上限ガード値及びトルク指令値は上昇率リミットで上昇し、実発電トルクはこれらに遅れて上限ガード値に到達する。その後、時刻t23において、バッテリ電圧が目標電圧に一致し、エンジン101の実トルク、バッテリ22の目標電圧、バッテリ電圧、回転電機17のトルク指令値、実発電トルク、及び上限ガード値が、一定となる。
図8に、本実施形態における電気負荷減少時の制御態様を示す。本実施形態の発電トルク制御装置は、回転電機17の界磁巻線12に流れる励磁電流を徐々に増加させる徐励制御を行わず、図3〜6で説明した制御を行っている。図8では、エンジン101がアイドル運転状態であり、エンジン101の駆動トルクが制御されることにより、エンジン101の回転速度が目標アイドル回転速度にフィードバック制御されている。なお、同図では、回転電機17のトルク指令値が低下した場合を示しており、オフセット値の影響が小さいため、便宜上オフセット値の作用を省略して示している。
時刻t31以前では、エンジン101の回転速度が目標アイドル回転速度に制御されており、エンジン101の実トルク、バッテリ22の目標電圧、バッテリ電圧、回転電機17のトルク指令値、実発電トルク、及び上限ガード値が、一定となっている。時刻t31において、車両の電気負荷が減少し、回転電機17のトルク指令値が0まで低下する。これにより、エンジン101の実トルクが低下し、バッテリ電圧が上昇する。この際に、上限ガード値は、トルク指令値をなまし係数でなました値とオフセット値とを足した値に設定される。このため、上限ガード値はトルク指令値に遅れて低下する。その後、回転電機17による発電量の減少に伴ってバッテリ電圧が低下する。
時刻t32においてバッテリ電圧が目標電圧を下回り、トルク指令値が上昇する。この際に、トルク指令値が上限ガード値に到達するまでは、トルク指令値の上昇量及び上昇率は制限されない。このため、実発電トルクは、図2の比較例と比較して迅速に上昇し、バッテリ電圧のアンダーシュートが抑制される。以降は、図7と同様である。
図9に、本実施形態における電気負荷増加時の制御態様を示す。本実施形態の発電トルク制御装置は、回転電機17の界磁巻線12に流れる励磁電流を徐々に増加させる徐励制御を行わず、図3〜6で説明した制御を行っている。図9では、エンジン101がアイドル運転状態であり、エンジン101の駆動トルクが制御されることにより、エンジン101の回転速度が目標アイドル回転速度にフィードバック制御されている。同図では、オフセット値の作用を省略せず示している。
時刻t41以前では、エンジン101の回転速度が目標アイドル回転速度に制御されており、エンジン101の実トルク、バッテリ22の目標電圧、バッテリ電圧、回転電機17のトルク指令値、実発電トルク、及び上限ガード値が、一定となっている。ここで、上限ガード値は、トルク指令値をなまし係数でなました値にオフセット値を足した値に設定されている。時刻t41において、車両の電気負荷が増加し、回転電機17のトルク指令値が上昇する。これにより、エンジン101の実トルクが上昇し、バッテリ電圧が低下する。この際、トルク指令値は上限ガード値よりも速く上昇するため、トルク指令値が上限ガード値に到達する。すなわち、トルク指令値の上昇時に、トルク指令値をオフセット値分は迅速に上昇させることができる。そして、トルク指令値が上限ガード値以下にガードされ、ガード状態がガード中に設定される。
その後、ガード中においては、上限ガード値は上限ガード値の前回値に上昇率リミットを加えた値に設定される。したがって、上限ガード値及びトルク指令値は上昇率リミットで上昇し、実発電トルクはこれらに遅れて上昇する。その後、時刻t42において、バッテリ電圧が目標電圧に一致し、エンジン101の実トルク、バッテリ22の目標電圧、バッテリ電圧、回転電機17のトルク指令値、及び実発電トルクが、一定となる。上限ガード値は、トルク指令値をなまし係数でなました値にオフセット値を足した値になるまで、上昇率リミットで上昇する。その後、上限ガード値は、トルク指令値をなまし係数でなました値にオフセット値を足した値に設定される。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・発電トルクがガード後のトルク指令値に制御される。このため、発電トルクを上限ガード値以下に制限することができる。ここで、上限ガード値は、エンジン101の駆動トルクの応答速度及びトルク指令値に基づいて設定される。このため、駆動トルクの応答速度を考慮しない場合と比較して、駆動トルクに対して上限ガード値、ひいては発電トルクが大きくなりすぎることを抑制することができる。したがって、トルク指令値が急激に上昇したとしても、エンジンストールを抑制することができる。さらに、トルク指令値は上限ガード値以下に制限されるだけであり、上限ガード値に到達するまではトルク指令値の上昇量及び上昇率は制限されない。このため、エンジンストールを抑制することのできる範囲で発電トルクを迅速に上昇させることができ、バッテリ電圧のアンダーシュートを抑制することができる。
・回転電機ECU14は、トルク指令値が上限ガード値に基づいて制限されている場合に、駆動トルクの応答速度に応じた上昇率リミットで上限ガード値を上昇させる。こうした構成によれば、トルク指令値が上限ガード値に基づいて制限されている場合であっても、エンジンストールを抑制することのできる範囲で発電トルクを上昇させることができる。
・回転電機ECU14は、トルク指令値が上限ガード値に基づいて制限されていない場合に、トルク指令値を駆動トルクの応答速度に応じたなまし係数でなましたなまし値に基づいて上限ガード値を設定する。こうした構成によれば、トルク指令値のなまし値を算出する簡単な演算により、駆動トルクの応答速度を考慮して上限ガード値を設定することができる。
・上記なまし値にオフセット値を加えた値に上限ガード値が設定される。このため、上限ガード値がトルク指令値よりもオフセット値大きい状態に移行し易くなり、トルク指令値がより大きい値に変更された当初にトルク指令値が上限ガード値で制限されにくくすることができる。したがって、発電トルクの応答性、ひいては発電量の応答性を向上させることができる。
・トルク指令値が上限ガード値以上になった後、上限ガード値がトルク指令値にオフセット値を加えた値以上になるまで、上限ガード値が上昇させられる。このため、上限ガード値がトルク指令値よりもオフセット値だけ大きい状態に移行し易くなり、トルク指令値がより大きい値に変更された当初にトルク指令値が上限ガード値で制限されにくくすることができる。したがって、発電トルクの応答性、ひいては発電量の応答性を向上させることができる。さらに、駆動トルクの応答速度に応じた上昇率リミットで上限ガード値が上昇させられる。このため、エンジンストールを抑制しつつ、上限ガード値がトルク指令値よりもオフセット値大きい状態に迅速に移行させることができる。
・回転電機ECU14は、駆動トルクを制御するエンジンECU20から、上昇率を受信する。こうした構成によれば、エンジン101の駆動トルクを制御するエンジンECU20により、駆動トルクの応答速度に応じた上昇率リミットが適切に設定され、その上昇率リミットで上限ガード値を上昇させることができる。したがって、エンジンストールを抑制しつつ、上限ガード値を迅速に上昇させることができる。
・回転電機ECU14は、駆動トルクを制御するエンジンECU20から、なまし係数を受信する。こうした構成によれば、エンジン101の駆動トルクを制御するエンジンECU20により、駆動トルクの応答速度に応じたなまし係数がエンジン101の仕様等に応じて適切に設定され、トルク指令値をそのなまし係数でなましたなまし値に上限ガード値を設定することができる。したがって、エンジンストールの抑制とバッテリ電圧のアンダーシュートの抑制とを両立する上で、上限ガード値を適切に設定することができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。上記実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
・上昇率リミット(上昇率上限値)を、エンジン101の駆動トルクの最大上昇率(最大上昇速度)よりも若干小さい値に設定してもよい。
・なまし係数を、トルク指令値のなまし値の変化率が、エンジン101の駆動トルクの最大変化率(最大変化速度)よりも若干小さくになるように設定してもよい。
・なまし係数及び上昇率リミットを、回転電機ECU14に予め記憶させておいてもよい。
・回転電機ECU14(ガード値設定部に相当)は、トルク指令値が上限ガード値に基づいて制限されていない場合に、上限ガード値の変化率を、エンジン101の駆動トルクの応答速度に応じた変化率(変化率リミット)以下に制限する、といった構成を採用することもできる。こうした構成によっても、エンジン101の駆動トルクの応答速度を考慮して上限ガード値を設定することができる。変化率リミット(変化率上限値)は、エンジン101の駆動トルクの最大変化率(最大変化速度)に設定してもよいし、最大変化率よりも若干小さい値に設定してもよい。なお、変化率リミットを、エンジンECU20から受信してもよいし、回転電機ECU14に予め記憶させておいてもよい。
・オフセット値(所定値に相当)を0に設定することにより、オフセット値を省略してもよい。
・回転電機17として、オルタネータ(発電機)や、車両を走行させることが可能なトルクを発生するMG(Motor Generator)を採用することもできる。
・エンジン101のアイドル運転状態に限らず、エンジンECU20が車両を一定速度で走行させるように制御するクルーズコントロール中に、上述した発電制御を実行することもできる。
14…回転電機ECU、17…回転電機、22…バッテリ、101…エンジン。

Claims (9)

  1. エンジン(101)の駆動トルクを用いて発電してバッテリ(22)に充電する回転電機(17)の発電トルクを制御する発電トルク制御装置(14)であって、
    前記発電トルクの指令値を算出する第1算出部と、
    前記指令値の上限ガード値を、前記駆動トルクの応答速度及び前記指令値に基づいて設定するガード値設定部と、
    前記指令値を前記上限ガード値以下に制限した制限指令値を算出する第2算出部と、
    前記発電トルクを前記制限指令値に制御する制御部と、
    を備える回転電機の発電トルク制御装置。
  2. 前記ガード値設定部は、前記指令値が前記上限ガード値に基づいて制限されている場合に、前記駆動トルクの応答速度に応じた上昇率で前記上限ガード値を上昇させる、請求項1に記載の回転電機の発電トルク制御装置。
  3. 前記ガード値設定部は、前記指令値が前記上限ガード値に基づいて制限されていない場合に、前記指令値を前記駆動トルクの応答速度に応じた係数でなましたなまし値に基づいて前記上限ガード値を設定する、請求項1又は2に記載の回転電機の発電トルク制御装置。
  4. 前記ガード値設定部は、前記指令値が前記上限ガード値に基づいて制限されていない場合に、前記指令値を前記駆動トルクの応答速度に応じた係数でなましたなまし値に所定値を加えた値に前記上限ガード値を設定する、請求項3に記載の回転電機の発電トルク制御装置。
  5. 前記ガード値設定部は、前記指令値が前記上限ガード値に基づいて制限されていない場合に、前記上限ガード値の変化率を、前記駆動トルクの応答速度に応じた変化率以下に制限する、請求項1又は2に記載の回転電機の発電トルク制御装置。
  6. 前記ガード値設定部は、前記指令値が前記上限ガード値以上になった後、前記上限ガード値が前記指令値に所定値を加えた値以上になるまで、前記駆動トルクの応答速度に応じた上昇率で前記上限ガード値を上昇させる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転電機の発電トルク制御装置。
  7. 前記エンジンがアイドル運転状態である場合に、前記エンジンの回転速度が所定アイドル回転速度になるように前記駆動トルクが制御されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機の発電トルク制御装置。
  8. 前記ガード値設定部は、前記駆動トルクを制御する外部装置(20)から、前記上昇率を受信する、請求項2又は6に記載の回転電機の発電トルク制御装置。
  9. 前記ガード値設定部は、前記駆動トルクを制御する外部装置から、前記係数を受信する、請求項3又は4に記載の回転電機の発電トルク制御装置。
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