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JP2020085402A - 空気調和装置の室内機 - Google Patents

空気調和装置の室内機 Download PDF

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JP2020085402A JP2018224566A JP2018224566A JP2020085402A JP 2020085402 A JP2020085402 A JP 2020085402A JP 2018224566 A JP2018224566 A JP 2018224566A JP 2018224566 A JP2018224566 A JP 2018224566A JP 2020085402 A JP2020085402 A JP 2020085402A
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聡通 仲山
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豪典 塩濱
遼太 須原
Ryota Suhara
遼太 須原
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Takeshi Kimura
剛士 木村
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Abstract

【課題】室外の空気をケーシング(33)内へ導入する換気口(115)を備えた天井設置型の室内機において、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制する。【解決手段】換気口(115)と温度センサ(116)の両方を熱交換器(31)よりも風上側に配置する。吸込空気の温度を検知するためにケーシング(33)内に配置される温度センサ(116)と換気口(115)の外周縁との間の最短距離D1より、温度センサ(116)と空気吸込口(111)の外周縁との最短距離D2を小さくする。【選択図】図5

Description

本開示は、空気調和装置の室内機に関するものである。
空気調和装置の室内機(以下、単に室内機ともいう)には、室内空気を吸い込む吸込口と、調和空気を室内に吹き出す吹出口とが形成されたケーシングを備えた天井設置型のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この室内機では、空調されない屋外や天井裏などの室外の空気をケーシング内へ導入(換気)できるように、換気用の開口がケーシングに設けられている。
実開昭62−124413号公報
室内機に室内空気の吸込温度を検知する温度センサを設ける場合、温度センサの位置によっては、換気用の開口からケーシング内に導入された室外の空気(例えば屋外空気)の温度を検出するおそれがある。そうすると、室内空気の検出温度が不正確になってしまう。
本開示の目的は、換気口を備えた天井設置型の室内機において、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制することである。
本開示の態様において、室内機の構成要素の方向を表す用語や位置を表す用語は、空調される特定の空間に室内機を設置した状態の方向や位置を表すものとする。
本開示の第1の態様は、
特定の空間を空調する天井設置型の空気調和装置の室内機を前提とする。
この天井設置型の空気調和装置の室内機は、
箱型のケーシング(33)と、
上記ケーシング(33)内に配置された送風装置(32)と、
上記送風装置(32)よりも風下側に配置された熱交換器(31)と、
上記ケーシング(33)に設けられ、上記空間の空気を吸い込む空気吸込口(111)と、
上記ケーシング(33)に設けられ、上記空間へ空気を吹き出す空気吹出口(75)と、
上記ケーシング(33)に形成され、上記空間の外の空気を上記ケーシング(33)内へ導入する換気口(115)と、
上記空気吸込口(111)から吸い込まれる空気の温度を検知する温度センサ(116)と、を備え、
上記換気口(115)及び上記温度センサ(116)が上記熱交換器(31)よりも風上側に設けられ、
上記温度センサ(116)と上記換気口(115)の外周縁(115a)との間の最短距離D1より、上記温度センサ(116)と上記空気吸込口(111)の外周縁(111a)との最短距離D2が小さい
ことを特徴とする。
第1の態様では、D1よりD2が小さいので、温度センサ(116)が換気口(115)の外周縁(115a)よりも空気吸込口(111)の外周縁(111a)に近い位置に配置される。この第1の態様では、空気吸込口(111)を通って送風装置(32)へ吸い込まれる空気流れと、換気口(115)を通って送風装置(32)へ吸い込まれる空気流れが形成されるが、D1よりD2が小さいため、温度センサ(116)は、換気口(115)を通って送風装置(32)へ吸い込まれる空気よりも、空気吸込口(111)から送風装置(32)へ吸い込まれる室内空気の温度を検出しやすい。したがって、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制できる。
本開示の第2の態様は、第1の態様において、
上記ケーシング(33)は、天板(97)、底板(98)、及び該天板(97)と底板(98)との間に配置された側部(34)を備え、
上記ケーシング(33)の側部(34)は、前面パネル(94)と、前面パネル(94)に対向する背面パネル(93)と、前面パネル(94)と背面パネル(93)との間の複数の横面パネル(95,96)とを有し、
上記背面パネル(93)に上記空気吸込口(111)が形成されている
ことを特徴とする。
第2の態様では、換気口(115)は、天板(97)、底板(98)及び側部(34)(背面パネル(93)、前面パネル(94)及び横面パネル(95,96))のいずれかに形成される。第2の態様においても、D1よりD2が小さいため、温度センサ(116)は、換気口(115)を通って送風装置(32)へ吸い込まれる空気よりも、空気吸込口(111)から送風装置(32)へ吸い込まれる室内空気の温度を検出しやすい。したがって、箱形のケーシング(33)が天板(97)と底板(98)と側部(34)を有し、側部(34)が背面パネル(93)と前面パネル(94)と横面パネル(95,96)とを有する構成の室内機において、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制できる。
本開示の第3の態様は、第2の発明において、
上記換気口(115)は、上記ケーシング(33)の背面パネル(93)の両側に位置する2つの横面パネル(95,96)の一方に形成されている
ことを特徴とする。
第3の態様では、背面パネル(93)に空気吸込口(111)が形成され、背面パネル(93)の両側に位置する2つの横面パネル(95,96)の一方に換気口(115)が形成された室内機において、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制できる。
本開示の第4の態様は、第3の態様において、
上記複数の横面パネル(95,96)は、互いに対向する第1横面パネル(95)と第2横面パネル(96)である
ことを特徴とする。
第4の態様では、複数の横面パネル(95,96)は、互いに対向する第1横面パネル(95)と第2横面パネル(96)であり、換気口(115)は第1横面パネル(95)及び第2横面パネル(96)の一方に形成される。この第4の態様では、背面パネル(93)に空気吸込口(111)が形成され、互いに対向する第1横面パネル(95)及び第2横面パネル(96)の一方に換気口(115)が形成された室内機において、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制できる。
本開示の第5の態様は、第3または第4の態様において、
上記温度センサ(116)は、上記ケーシング(33)の背面パネル(93)の両側に位置する2つの横面パネル(95,96)の一方より他方に近い
ことを特徴とする。
第5の態様では、温度センサ(116)は、ケーシング(33)の背面パネル(93)の両側に位置する2つの横面パネル(95,96)の一方より他方に近い位置に設けられる。言い換えると、温度センサ(116)は、換気口(115)が形成された横面パネル(96)より、換気口(115)が形成されていない横面パネル(95)に近い位置に設けられる。よって、温度センサ(116)は、ケーシング(33)の幅方向(左右方向)の中心から、換気口(115)と離れる方向にずれて配置される。そのため、温度センサ(116)が空気吸込口(111)からケーシング(33)内へ流入した空気の温度を検知しやすく、換気口(115)からケーシング(33)内へ流入した空気の温度を検知し難い構成を容易に実現できる。
本開示の第6の態様は、第5の態様において、
上記ケーシング(33)内には、上記ケーシング(33)の2つの横面パネル(95,96)の一方より他方の近くに、制御基板(66)が収容された電装品ボックス(65)が配置され、
上記温度センサ(116)は、上記制御基板(66)に接続されている
ことを特徴とする。
第6の態様では、温度センサ(116)は、空気吸込口(111)からケーシング(33)内へ流入した空気の温度を検知しやすく、換気口(115)からケーシング(33)内へ流入した空気の温度を検知し難い。しかも、電装品ボックス(65)が上記の他方の横面パネルの近くに配置されているため、制御基板(66)と温度センサ(116)を近い位置に配置することが可能になる。その結果、温度センサ(116)を電装品ボックス(65)内の制御基板(66)に接続しやすくなる。
本開示の第7の態様は、第2から第6の態様の何れか1つにおいて、
上記温度センサ(116)に最も近い横面パネル(95)と上記温度センサ(116)との最短距離D3は、上記最短距離D1より小さい
ことを特徴とする。
第7の態様では、D1より、D2とD3の両方が小さい。そのため、温度センサ(116)は、換気口(115)よりも空気吸込口(111)に近く、且つ換気口(115)が形成されていない横面パネル(95)の近くに配置される。この第7の態様では、換気口(115)が横面パネル(95,96)に形成されている場合と同様に、横面パネル(95,96)以外の面(例えば天板(97))に形成されている場合でも、温度センサ(116)を換気口(115)が形成されていない横面パネル(95)の近くに配置し、且つ換気口(115)から遠ざけて空気吸込口(111)に近づけることで、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制できる。
本開示の第8の態様は、第2から第7の態様の何れか1つにおいて、
上記送風装置(32)は、上記背面パネル(93)の両側に配置された2つの横面パネル(95,96)の間で、上記空気流れ方向と交差する方向に並ぶように配置された複数のファン(32a〜32d)を有し、
上記複数のファン(32a〜32d)は、上記換気口(115)の周縁部との間の最短距離が最も短い第1のファン(32a)と、上記温度センサ(116)との間の最短距離が最も短い第2のファン(32b)とを含む
ことを特徴とする。
第8の態様では、第1のファン(32a)に吸い込まれる空気は換気口(115)を通った空気になりやすく、第2のファン(32b)に吸い込まれる空気は空気吸込口(111)を通った空気になりやすい。ここで、温度センサ(116)が換気口(115)より空気吸込口(111)に近く、第2のファン(32b)の近くに配置されるから、温度センサ(116)は空気吸込口(111)からケーシング(33)内へ流入した空気の温度を検知しやすい。したがって、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制しやすくなる。
本開示の第9の態様は、第1から第8の態様の何れか1つにおいて、
上記ケーシング(33)は、第1ケーシング(51)と、該第1ケーシング(51)に装着される第2ケーシング(101)とを有し、
上記第1ケーシング(51)に、上記送風装置(32)及び上記熱交換器(31)が収容され、
上記第2ケーシング(101)に、上記換気口(115)が形成されている
ことを特徴とする。
第9の態様では、換気口(115)が第2ケーシング(101)に形成されているので、換気口(115)をメンテナンスする際、第2ケーシング(101)だけを取り外してメンテナスを行うことができる。そのため、換気口(115)のメンテナンスが容易になる。
図1は、空気調和装置の構成を概略的に示す冷媒回路図である。 図2は、実施形態の室内機を前方斜め上から見た斜視図である。 図3は、図2のIII−III線断面図である。 図4は、室内機の内部の機器配置を示す概略図である。 図5は、室内機における温度センサと換気口の位置関係を示す配置図である。 図6は、変形例1の室内機における温度センサと換気口の位置関係を示す配置図である。 図7は、変形例2の室内機における温度センサと換気口の位置関係を示す配置図である。 図8は、変形例7に係る室内機の縦断面図である。 図9は、図8の室内機の内部の機器配置を示す概略図である。
実施形態について説明する。本実施形態の空気調和装置(10)は、室内機(30)とこれに接続される室外機(20)とを備え、空調される特定の空間である室内空間の空気調和を行うものである。なお、本明細書において、「上」、「下」、「右」、「左」、「前面(前)」、「背面(後)」、「横面」、「天板」、「底板」、「側部」等の方向や位置を示す用語は、いずれも設置状態の室内機(30)を正面側(前面側)から見たときの方向や位置を意味する。
−空気調和装置−
図1を参照して、空気調和装置(10)について説明する。
図1に示すように、空気調和装置(10)は、室内機(30)と、室外機(20)とを備える。空気調和装置(10)では、圧縮機(21)、四方切換弁(22)、室外熱交換器(23)、膨張弁(24)、および室内熱交換器(31)が冷媒配管で接続され、蒸気圧縮冷凍サイクルを行う冷媒回路(11)が構成されている。
冷媒回路(11)は、室外回路(12)と、室内回路(13)と、液側の第1連絡配管(14)と、ガス側の第2連絡配管(15)とを備えている。第1連絡配管(14)は、室外回路(12)の第1閉鎖弁(16)と室内回路(13)の第1配管継手(18)に接続されている。第2連絡配管(15)は、室外回路(12)の第2閉鎖弁(17)と室内回路(13)の第2配管継手(19)に接続されている。
〈室内機の概略構成〉
室内機(30)は、上記室内空間に設置されるものであって、室内熱交換器(31)と、室内送風装置(32)と、図1には示していないドレンパン(35)(図3参照)とを有する。
室内熱交換器(31)は、内部を流れる冷媒と室内送風装置(32)によって供給される室内空気とを熱交換させるものである。室内熱交換器(31)は、例えばフィンアンドチューブ熱交換器によって構成されている。室内熱交換器(31)は、本開示の熱交換器を構成している。
室内送風装置(32)は、室内熱交換器(31)に室内空気を供給し、室内熱交換器(31)を通過した空気をさらに室内空間へ供給するためのものである。室内送風装置(32)は、本開示の送風装置を構成している。
〈室外機の概略構成〉
室外機(20)は、室外に設置されるものであって、圧縮機(21)と、四方切換弁(22)と、室外熱交換器(23)と、室外ファン(25)と、膨張弁(24)と、液側の第1閉鎖弁(26)と、ガス側の第2閉鎖弁(27)とを有する。
圧縮機(21)は、室内熱交換器(31)および室外熱交換器(23)のうち蒸発器として機能するものから流出した低圧ガス冷媒を吸入し、これを圧縮することで高温の高圧ガス冷媒を吐出するものである。圧縮機(21)が吐出した高圧ガス冷媒は、室内熱交換器(31)および室外熱交換器(23)のうち放熱器として機能するものに流入する。
四方切換弁(22)は、冷媒回路(11)における冷媒の流れを可逆的に切り替えるためのものである。具体的に、四方切換弁(22)は、室内熱交換器(31)が蒸発器となって空気調和装置(10)が冷房運転を行うための第1状態(図1に実線で示す状態)と、室内熱交換器(31)が放熱器となって空気調和装置(10)が暖房運転を行うための第2状態(図1に破線で示す状態)とに切換可能である。
室外熱交換器(23)は、内部を流れる冷媒と室外ファン(25)によって供給される室外空気とを熱交換させるものである。室外熱交換器(23)は、例えばフィンアンドチューブ熱交換器によって構成されている。
室外ファン(25)は、室外熱交換器(23)に室外空気を供給するためのものである。
膨張弁(24)は、室内熱交換器(31)および室外熱交換器(23)のうち放熱器として機能するものから流出した冷媒を減圧するためのものである。膨張弁(24)は、例えば開度調節可能な電子膨張弁によって構成されている。
〈室内機の具体構成〉
本実施形態の室内機(30)は、天井吊り下げ型であって、室内空間の天井付近に設置される。ここでは、本実施形態の室内機(30)について、図2〜図5を適宜参照しながら説明する。
図2〜図4に示すように、室内機(30)は、全体として直方体状に形成される。この室内機(30)は、一つの本体ユニット(50)と、一つの付加ユニット(100)と、一対の化粧カバー(91,92)とを備える。付加ユニット(100)には、室内空間の空気を付加ユニット(100)の中へ吸い込むための空気吸込口(111)が形成され、本体ユニット(50)には、空気が付加ユニット(100)から本体ユニット(50)の中へ流入する空気流入口(60)が形成されている。本体ユニット(50)には、室内熱交換器(31)を通過させた調和空気を室内機(30)の前方へ吹き出して室内空間に供給するための空気吹出口(75)が形成されている。
後述するように、本体ユニット(50)は第1ケーシング(51)を有し、付加ユニット(100)は第2ケーシング(101)を有している。それぞれが別体の第1ケーシング(51)と第2ケーシング(101)とにより、本実施形態の室内機(30)のケーシング(33)が構成されている。
ケーシング(33)は、図示しないフレームと、天板(97)と、側部(34)と、底板(98)とを有している。この実施形態では、側部(34)は4面のパネルを有する。ケーシング(33)では、空気吸込口(111)が設けられた側部(34)である背面パネル(93)と、空気吹出口(75)が設けられた側部(34)である前面パネル(94)とは対向している。ケーシング(33)は、左右の横面パネル(95,96)を有している。ここでいう「左右の横面パネル(95,96)」は、それぞれ、第1ケーシング(51)の横面パネルと第2ケーシング(101)の横面パネルとを含む。横面パネル(95,96)は、室内機(30)の据付状態において右側面に位置する右パネル(第1横面パネル)(95)と、左側面に位置する左パネル(第2横面パネル)(96)とを有する。ケーシング(33)の天板(97)は、室内機(30)の据付状態においてケーシング(33)の上面を構成する板状部材である。ケーシング(33)の底板(98)は、室内機(30)の据付状態においてケーシング(33)の下面を構成する板状部材である。
〈本体ユニット〉
本体ユニット(50)は、直方体形状の第1ケーシング(51)を有する。図4において、この本体ユニット(50)では、背面板(56)に上記空気流入口(60)が設けられ、背面板(56)に対向する前面パネル(94)に上記空気吹出口(75)が設けられている。本体ユニット(50)の内部には、空気流入口(60)から空気吹出口(75)に至る空気通路(61)が形成される。本体ユニット(50)内の空気通路(61)には、室内熱交換器(31)と室内送風装置(32)とドレンパン(35)とが収容される。空気通路(61)には、室内送風装置(32)により形成される空気流れ方向において、室内熱交換器(31)が室内送風装置(32)よりも風下側に配置される。
室内熱交換器(31)は、本体ユニット(50)の左右方向に延びるように設けられている。室内熱交換器(31)は、図4に示すように、側面視で傾いたL字状になるように2つの熱交換面が互いに角度をなして配置された構成である。
図4に示すように、室内送風装置(32)は、この例では、ケーシング本体(31)の左右方向に並んで4つ設けられた室内ファン(32a〜32d)を有する。これらの室内ファン(32a〜32d)は、2つの横面パネル(95,96)の間で、空気流れ方向と交差する方向に並んでいる。室内ファン(32a〜32d)は、共通のシャフト(32f)でファンモータ(32e)に接続されていて、当該ファンモータ(32e)によって駆動される。
本体ユニット(50)には、電装品ボックス(65)が設けられる。電装品ボックス(65)は、概ね直方体形状の箱状に形成される。電装品ボックス(65)には、制御基板であるプリント配線板(66)が収容される。
ドレンパン(35)は、第1ケーシング(51)の内部に配置され、上記底板(98)の上方に位置している。ドレンパン(35)は、発泡樹脂で形成され、上記室内熱交換器(31)で発生するドレン水(凝縮水)を受けるものである。図3,図4に示すように、ドレンパン(35)は、ドレン水を受ける平面視が長方形の水受け部(36)と、水受け部(36)の外縁となる部分に形成された立ち上げ部(37)とを有する。
図3に示すように、本体ユニット(50)内には、熱交換器(31)よりも空気流れ方向の下流側に吹出通路(73)が形成される。吹出通路(73)は、室内熱交換器(31)から空気吹出口(75)へ向かって、全体として斜め下方へ延びる通路であり、空気流れ方向の下流側の端部に空気吹出口(75)が形成されている。吹出通路(73)は、その全体が、ドレンパン(35)の外縁である立ち上げ部(37)より空気流れ方向の下流側に配置されている。
空気吹出口(75)には、合成樹脂で形成された複数枚(本実施形態では4枚)の羽根部材(86)からなる風向調節羽根(85)が設けられる。各羽根部材(86)は、細長い長方形板状の部材である。各羽根部材(86)は、その長手方向が概ね水平となる姿勢で、空気吹出口(75)を左右に横断するように配置される(図2を参照)。4枚の羽根部材(86)は、上下方向に等間隔で配置される。各羽根部材(86)は、それぞれの長手方向に沿って延びる回転軸を中心として、所定の角度範囲で回転可能となっている。風向調節羽根(85)は、室内機(30)が運転されていない状態で空気吹出口(75)を閉塞する。ここでいう「閉塞」は、ある程度の隙間が形成される状態を含む。
各羽根部材(86)を風向調節用モータ(図示せず)によって駆動すると、各羽根部材(86)の角度が変化する。各羽根部材(86)は、吹出通路(73)から吹き出される空気を案内する。このため、各羽根部材(86)の角度が変化すると、吹出通路(73)から吹き出される空気の向きが上下方向に変化する。風向調節羽根(85)は、吹出通路(73)から流出する空気の風向を、室内機(30)を設置した状態で水平よりも下向きの所定角度から上向きの所定角度まで、調整可能に構成されている。
〈付加ユニット〉
図3,図4を参照して、付加ユニット(100)の構成について説明する。同図に示すように、付加ユニット(100)は、第2ケーシング(101)と、放電部(102)とを備える。
第2ケーシング(101)は、外形が横長直方体状に形成され、本体ユニット(50)の背面に装着される。第2ケーシング(101)は、内部へ空気を吸い込むための上記空気吸込口(111)と、第2ケーシング(101)から第1ケーシング(51)へ空気が流出する通気口(112)とを有する。空気吸込口(111)にはフィルタ(図示せず)が設けられる。
放電部(102)は、第2ケーシング(101)に収容されている。放電部(102)は、第2ケーシング(101)内を流れる空気を、活性種を含む低温プラズマが生成される放電により浄化するために設けられている。図示していないが、付加ユニットには、放電部(102)の動作を制御する制御基板が収容された電装品ボックスが、本体ユニット(50)の電装品ボックス(65)とは別に設けられている。
上記第2ケーシング(101)には、左パネル(96)に、室外の空気を付加ユニット(100)及び本体ユニット(50)の中へ導入するための換気口(115)が形成されている。室外の空気は、屋外の空気や天井裏の空気など、温度調整のなされていない空気である。換気口(115)には、室外の空気をケーシング(33)の内部空間に導入するダクト(図示せず)が接続され、ケーシング(33)の内部が換気される。
〈吸込空気の温度検出構造〉
第1ケーシング(51)の内部には、空気吸込口(111)から吸い込まれる吸込空気の温度を検知するための温度センサ(116)が設けられている。この実施形態の温度センサ(116)は、該温度センサ(116)の一部分として、温度検出部(116a)を有する。温度センサ(116)は、検出対象の温度が変化すると電気抵抗が変化するセンサで、図4では本体部分と温度検出部(116a)をそれぞれ四角形で簡略表示している。本開示において、「温度センサ(116)」は、空気の温度を検出するもの自体をいう。温度センサ(116)には、温度センサ(116)とは別の部品である配線(図示せず)が接続される。
図5に示すように、温度センサ(116)(具体的には温度検出部(116a))と換気口(115)の外周縁(115a)との間の最短距離D1より、温度センサ(116)(具体的には温度検出部(116a))と空気吸込口(111)の外周縁(111a)との最短距離D2が小さい。最短距離D1,D2は、図5の矢印D1,D2の長さに相当する。概略的に表現すると、温度センサ(116)は、換気口(115)よりも空気吸込口(111)に近い。
また、温度センサ(116)と、該温度センサ(116)(具体的には温度検出部(116a))に最も近くて換気口(115)が形成されていない右パネル(95)との間の最短距離D3は、上記最短距離D1より小さい。
左パネル(96)よりも右パネル(95)に近い位置には、上記電装品ボックス(65)が配置されている。温度センサ(116)は電装品ボックス(65)に取り付けられ、電装品ボックス(65)内のプリント配線板(66)に上記配線で接続されている。この配置により、温度センサ(116)は、左パネル(96)よりも右パネル(95)の近くに位置し、換気口(115)から離れる。
上述したように、4台の室内ファン(32a〜32d)は、右パネル(95)と左パネル(96)との間で、空気流れ方向とほぼ直角に交差する左右方向に配置されている。4台の室内ファン(32a〜32d)と温度センサ(116)との間の最短距離はそれぞれ異なり、4台の室内ファン(32a〜32d)と温度センサ(116)との間の最短距離もそれぞれ異なる。
この実施形態において、4台の室内ファン(32a〜32d)は、第1の室内ファン(32a)と第2の室内ファン(32b)とを含む。第1の室内ファン(32a)は、4台の室内ファン(32a〜32d)のうち、左パネル(96)に最も近く、換気口(115)の周縁部(115a)との間の最短距離(図の破線矢印D4の長さ)が最も短い。第2の室内ファン(32b)は、4台の室内ファン(32a〜32d)のうち、右パネル(95)に最も近く、温度センサ(116)との間の最短距離が最も短い。
空気吸込口(111)の外周縁(111a)と温度センサ(116)との間の距離D2が、換気口(115)の外周縁(115a)と温度センサ(116)との間の距離D1よりも短く、しかも温度温度センサ(116)と第2の室内ファン(32b)との間の距離が他の室内ファン(32)との間の距離よりも短いため、温度センサ(116)に近い空気吸込口(111)からケーシング(33)の内部へ流入する空気は、温度センサ(116)を通って第2の室内ファン(32b)へ吸い込まれる。したがって、空気吸込口(111)から温度センサ(116)を通って第2の室内ファン(32b)へ至る空気経路と、換気口(115)から第1の室内ファン(32a)へ至る空気経路とが異なりやすくなる。
なお、換気口(115)と温度センサ(116)は、この実施形態の配置と左右を反転させた配置にしてもよい。
〈化粧カバー〉
化粧カバー(91,92)は、細長い直方体形の箱状の部材である。化粧カバー(91,92)は、長辺側の側面の一方と背面とが開口している。また、化粧カバー(91,92)の長さは、付加ユニット(100)の背面から本体ユニット(50)の前面までの長さと概ね等しい。
化粧カバー(91,92)は、開口した側面がケーシング(33)側を向く姿勢で本体ユニット(50)に取り付けられ、本体ユニット(50)の側面と付加ユニット(100)の側面とを覆う。ケーシング(33)の右側に配置された右化粧カバー(91)は、ケーシング(33)の右パネル(95)を覆う。ケーシング(33)の左側に配置された左化粧カバー(92)は、ケーシング(33)の左パネル(96)を覆う。
−運転動作−
空気調和装置(10)は、冷房運転と暖房運転を選択的に行う。
冷房運転では、四方切換弁(22)が第1状態に設定され、冷媒回路(11)において冷媒が循環する。そして、室外熱交換器(23)が放熱器として機能し、室内熱交換器(31)が蒸発器として機能する。室内機(30)は、室内空間から吸い込んだ空気を室内熱交換器(31)において冷却し、冷却された空気を室内空間へ吹き出す。
暖房運転では、四方切換弁(22)が第2状態に設定され、冷媒回路(11)において冷媒が循環する。そして、室内熱交換器(31)が放熱器として機能し、室外熱交換器(23)が蒸発器として機能する。室内機(30)は、室内空間から吸い込んだ空気を室内熱交換器(31)において加熱し、加熱された空気を室内空間へ吹き出す。
〈吸込空気の温度検出〉
この実施形態では、吸込口(111)を通った空気は、4台の室内ファン(32a〜32d)のそれぞれに吸い込まれる。一方、上述したように、換気口(115)から第1の室内ファン(32a)へ至る空気経路と、空気吸込口(111)から第2の室内ファン(32b)へ至る空気経路とが異なる。そのため、換気口(115)を通った空気のほとんどは、矢印D4で示すように第1のファン(32a)に吸い込まれ、第2のファン(32b)にはほとんど吸い込まれない。そして、温度センサ(116)が換気口(115)よりも空気吸込口(111)の近くに配置されているため、温度センサ(116)は、換気口(115)から第1のファン(32a)に吸い込まれる室外の空気温度を検知し難く、空気吸込口(111)から第2の室内ファン(32b)に吸い込まれる室内空気の温度を検知しやすい。よって、温度センサ(116)により、吸込空気の温度が高精度で検出される。
−実施形態の効果−
この実施形態では、室内機(30)が、ケーシング(33)に形成されて室外の空気を上記ケーシング(33)内へ導入する換気口(115)と、空気吸込口(111)から吸い込まれる空気の温度を検知する温度センサ(116)とを備え、空気流れ方向において、換気口(115)と温度センサ(116)の両方を室内熱交換器(31)よりも風上側に設けている。そして、温度センサ(116)と換気口(115)の外周縁(115a)との間の最短距離D1より、温度センサ(116)と空気吸込口(111)の外周縁(111a)との最短距離D2が小さい。また、温度センサ(116)と該温度センサ(116)に最も近い横面パネルである右パネル(95)との最短距離D3が、上記最短距離D1より小さい。
この実施形態では、ケーシング(33)が、天板(97)、底板(98)、及び該天板(97)と底板(98)との間に配置された側部(34)を備え、空気吸込口(111)が、側部(34)のうちの背面パネル(93)に形成されている。そして、背面パネル(93)に対向する側部(34)を前面パネル(94)とし、背面パネル(93)と前面パネル(94)を除く側部(34)をケーシング(33)の横面パネル(95,96)としている。
ここで、換気口がケーシングに設けられた室内機において、室内空気の吸込温度を検知する温度センサを設ける場合、温度センサの位置によっては、換気口(115)からケーシング内に導入された室外の空気(例えば屋外空気)の温度を検出するおそれがあり、その場合、室内空気の検出温度が不正確になってしまう。
本実施形態では、背面パネル(93)、前面パネル(94)及び左右の横面パネル(95,96)を備えた箱形のケーシング(33)を有する室内機(30)において、温度センサ(116)と換気口(115)の外周縁(115a)との間の最短距離D1より、温度センサ(116)と空気吸込口(111)の外周縁(111a)との最短距離D2が小さい。言い換えると、温度センサ(116)は、換気口(115)の外周縁(115a)よりも空気吸込口(111)の外周縁(111a)に近い位置に配置されている。また、温度センサ(116)は、換気口(115)よりも空気吸込口(111)の近くに位置し、且つ換気口(115)が形成されていない右パネル(57,109)の近くに配置される。
したがって、空気吸込口(111)を通ってファン(32a〜32d)へ吸い込まれる空気の経路と、換気口(115)を通ってファン(32a〜32d)へ吸い込まれる空気の経路において、温度センサ(116)を通る空気は、空気吸込口(111)から吸い込まれた室内空気がほとんどになりやすい。そのため、温度センサが換気口(115)から吸い込まれた空気の温度を検出するおそれが少なくなり、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制できる。
本実施形態では、温度センサ(116)が、換気口(115)の形成された左パネル(96)より、換気口(115)の形成されていない右パネル(95)に近い位置に配置されている。この構成によれば、換気口(115)から温度センサ(116)までの距離が、温度センサ(116)がケーシング(33)の幅方向の中心に位置する構成よりも長くなる。よって、換気口(115)から吸い込まれた空気が温度センサ(116)に到達し難い。そのため、換気口(115)から吸い込まれた空気の温度が温度センサ(116)で検出され難くなり、逆に言うと、空気吸込口(111)から吸い込まれた室内空気の温度が温度センサ(116)で検出されやすくなる。
この実施形態では、換気口(115)の形成されていない右パネル(95)の近くに、プリント配線板(66)が収容された電装品ボックス(65)が配置され、温度センサ(116)がプリント配線板(66)に接続されている。この構成によれば、空気吸込口(111)からケーシング(33)内へ流入した空気が温度センサ(116)に到達しやすく、換気口(115)からケーシング(33)内へ流入した空気が温度センサ(116)に到達し難くなる。しかも、この実施形態では、温度センサ(116)と電装品ボックス(65)がいずれも右パネル(95)の近くに配置され、温度センサ(116)と電装品ボックス(65)の距離が短いので、温度センサ(116)を電装品ボックス(65)内のプリント配線板(66)に接続しやすくなる。
この実施形態では、第1のファン(32a)と第2のファン(32b)とを含む複数の室内ファン(32a〜32d)を設けている。また、第1のファン(32a)と換気口(115)の周縁部との間の最短距離が最も短く、第2のファン(32b)と温度センサ(116)との間の最短距離が最も短い。この構成によれば、第1のファン(32a)に吸い込まれる空気は換気口(115)を通った空気になりやすく、第2のファン(32b)に吸い込まれる空気は空気吸込口(111)及び温度センサ(116)を通った空気になりやすい。そして、空気吸込口(111)から吸い込まれた室内空気の温度が温度センサ(116)で検出されやすくなるので、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制しやすくなる。
本実施形態では、上記ケーシング(33)が、第1ケーシング(51)と、該第1ケーシング(51)に装着される第2ケーシング(101)とを有する。第1ケーシング(51)には、上記室内ファン(32a〜32d)及び上記熱交換器(31)が収容されている。第2ケーシング(101)には、機能部品(102)が収容されている。そして、この第2ケーシング(101)に、上記換気口(115)が形成されている。
この実施形態では、換気口(115)が第2ケーシング(101)に形成されているので、換気口(115)をメンテナンスする際に、第2ケーシング(101)だけを取り外してメンテナスを行うことができる。そのため、換気口(115)のメンテナンスが容易になる。
−実施形態1の変形例−
〈変形例1〉
図6に示すように、上記換気口(115)は、左パネル(96)には形成せずに天板(97)に形成してもよい。この変形例1においても、温度センサ(116)は換気口(115)の外周縁(115a)からは遠くて、空気吸込口(111)の外周縁(111a)の近くに位置する。具体的には、上記実施形態において説明したD1,D2,D3で示される各距離の大小関係が、上記実施形態と同様に設定される。
したがって、この変形例1においても、換気口(115)からケーシング(33)の内部へ流入した室外の空気は温度センサ(116)へ到達し難く、吸込口(111)からケーシング(33)の内部へ流入した室内空間の空気が温度センサ(116)へ到達しやすくなる。そのため、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制できる。
〈変形例2〉
図7に示すように、上記換気口(115)は、左パネル(96)には形成せずに背面パネル(93)に形成してもよい。この変形例2において、温度センサ(116)は、左パネル(96)からは遠く、右パネル(95)に近い位置に配置される。換気口(115)は、背面パネル(93)における左パネル(96)寄りの位置に形成され、右パネル(95)から換気口(115)までの距離は左パネル(96)から換気口(115)までの距離よりも遠い。そして、温度センサ(116)は、換気口(115)の外周縁(115a)よりも、空気吸込口(111)の外周縁の近くに位置する。具体的には、上記実施形態において説明したD1,D2,D3で示される各距離の大小関係が、上記実施形態と同様に設定される。
この変形例2においても、換気口(115)からケーシング(33)の内部へ流入した室外の空気は、矢印D4に沿って第1のファン(32a)へ吸い込まれやすく、矢印D1の温度センサ(116)へ到達し難い。逆に、吸込口(111)からケーシング(33)の内部へ流入した室内空間の空気が矢印D2に沿って温度センサ(116)へ到達しやすい。そのため、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制できる。
〈変形例3〉
温度センサ(116)と換気口(115)は、上記実施形態、変形例1及び変形例2の位置関係での配置に限らず、その他の配置にしてもよい。例えば、温度センサ(116)は、必ずしも電装品ボックス(65)に設けなくてもよく、電装品ボックス(65)とは離れた配置にしてもよい。ただし、温度センサ(116)は、換気口(115)よりも吸込口(111)に近い位置に配置される。
このように構成しても、上記実施形態及び各変形例と同様に、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制できる。
〈変形例4〉
上記実施形態では、上記温度センサ(116)を、換気口(115)が形成された左パネル(96)よりも、換気口(115)が形成されていない右パネル(95)に近い位置に配置しているが、他の配置にしてもよい。例えば、上記温度センサ(116)を、右パネル(95)と左パネル(96)の中央で且つ底板(98)に近い位置に配置し、換気口(115)を、左パネル(96)(または右パネル(95))における天板(97)に近い位置に形成してもよい。言い換えると、温度センサ(116)と換気口(115)をケーシング(33)の上下方向へ離す配置である。この場合も、空気吸込口(111)は例えば背面パネル(93)に形成され、温度センサ(116)は空気吸込口(111)の外周縁(111a)の近くに配置される。
このように構成しても、上記実施形態及び各変形例と同様に、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制できる。
〈変形例5〉
上記実施形態では、複数の室内ファン(32a〜32d)を第1ケーシング(51)の内部に配置し、複数の室内ファン(32a〜32d)に、換気口(115)の周縁部(116a)との間の最短距離が最も短い第1のファン(32a)と、温度センサ(116)との間の最短距離が最も短い第2のファン(32b)とが含まれるようにしている。しかしながら、室内ファンは複数台には限定されない。
具体的には、室内ファン(32)が1台の構成において、温度センサ(116)と換気口(115)の外周縁(115a)との間の最短距離D1よりも、温度センサ(116)と空気吸込口(111)の外周縁(111a)との最短距離D2が小さくなるようにしてもよい。この構成でも、上記実施形態及び各変形例と同様に、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制できる。
〈変形例6〉
上記実施形態では、温度センサ(116)と換気口(115)の外周縁(115a)との間の最短距離D1と、温度センサ(116)と空気吸込口(111)の外周縁(111a)との最短距離D2と、温度センサ(116)と該温度センサ(116)に最も近い右パネル(95)との最短距離D3との関係が、D1よりもD2とD3の両方が小さくなる位置に温度センサ(116)を配置している。これに対し、D1よりもD2が小さくなる関係が満たされる限り、D1よりもD3が小さくなる関係は満たさなくてもよい。
要するに、本開示の吸込空気の温度検出構造においては、温度センサ(116)と換気口(115)の外周縁(115a)との間の最短距離D1よりも、温度センサ(116)と空気吸込口(111)の外周縁(111a)との最短距離D2の方が小さく、空気吸込口(111)を通った室内空間の空気の温度を温度センサ(116)が検出する限り、他の構成は適宜変更してもよい。
〈変形例7〉
変形例7は、図8,図9に示すように、本体ユニット(50)のうち、空気の流れ方向における室内熱交換器(31)の下流側で吹出通路(73)が設けられている部分を、本体ユニット(50)とは別体の吹出ユニット(70)にした例である。この変形例7では、本体ユニット(50)のケーシングの前面に吹出ユニット(70)のケーシングが装着される。
吹出ユニット(70)が本体ユニット(50)と別体である点を除き、この変形例7の構成は実施形態1と同じである。特に、温度センサ(116)と換気口(115)の外周縁(115a)との間の最短距離D1より、温度センサ(116)と空気吸込口(111)の外周縁(111a)との最短距離D2が小さい。また、温度センサ(116)と該温度センサ(116)に最も近い横面パネル(95,96)との最短距離D3が、上記最短距離D1より小さい。
したがって、この変形例7においても、上記実施形態と同様に、空気吸込口(111)から吸い込まれた室内空気の温度が温度センサ(116)で検出されやすくなるので、吸込空気の検出温度が不正確になるのを抑制しやすくなる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
例えば、上記実施形態では、本体ユニット(50)と付加ユニット(100)と化粧カバー(91,92)とを組み合わせて構成される室内機(30)を説明したが、室内機(30)は、本体ユニット(50)の第1ケーシング(51)と付加ユニット(100)の第2ケーシング(101)を一体にして、第1ケーシング(51)に放電部などの機能部品を設けた構成であってもよい。
上記実施形態や変形例では、換気口(115)を、ケーシング(33)の側部(34)のうちの一つの面のみ、または天板(97)のみに形成するようにしているが、任意の2つの面など複数面に形成してもよい。その場合でも、温度センサ(116)と換気口(115)の外周縁(115a)との間の最短距離D1よりも、温度センサ(116)と空気吸込口(111)の外周縁(111a)との最短距離D2の方が小さくなるようにすれば、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
上記実施形態において、ケーシング(33)の形状は直方体形状に限らず、平面視が六角形や八角形の立体でもよい。ケーシング(33)が直方体形状でない場合、左右の側面パネルの合計枚数は3枚以上になる。また、前面パネル(94)と背面パネル(93)が対向する態様は平行に限らず、例えば前面パネル(94)が斜めになっていてもよい。直方体のケーシング(33)で側面パネル(34)同士が対向する態様も、同様に平行には限られない。
本開示の換気口(115)を有する室内機(30)は、空気吸込口(111)からケーシング(33)内へ吸い込まれた空気が室内送風装置(32)及び室内熱交換器(31)を通過して空気吹出口(75)から吹き出される構成において、換気口(115)の外周縁(115a)と温度センサ(116)との最短距離D1よりも、空気吸込口(111)の外周縁(111a)と温度センサ(116)との最短距離D2の方が短くなっていればよく、天井吊り下げ型の室内機に限定されるものではない。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上説明したように、本開示は、空気調和装置の室内機について有用である。
10 空気調和装置
30 室内機
31 室内熱交換器(熱交換器)
32 室内送風装置(送風装置)
32a 第1の室内ファン(第1のファン)
32b 第2の室内ファン(第2のファン)
33 ケーシング
34 側部
65 電装品ボックス
66 プリント配線板(制御基板)
75 吹出口
93 背面パネル
94 前面パネル
95 右パネル(第1横面パネル)
96 左パネル(第2横面パネル)
97 天板
98 底板
111 吸込口
111a 外周縁
115 換気口
115a 外周縁
116 温度センサ
116a 温度検出部
空気吸込口(111)の外周縁(111a)と温度センサ(116)との間の距離D2が、換気口(115)の外周縁(115a)と温度センサ(116)との間の距離D1よりも短く、しかも温度センサ(116)と第2の室内ファン(32b)との間の距離が他の室内ファン(32)との間の距離よりも短いため、温度センサ(116)に近い空気吸込口(111)からケーシング(33)の内部へ流入する空気は、温度センサ(116)を通って第2の室内ファン(32b)へ吸い込まれる。したがって、空気吸込口(111)から温度センサ(116)を通って第2の室内ファン(32b)へ至る空気経路と、換気口(115)から第1の室内ファン(32a)へ至る空気経路とが異なりやすくなる。

Claims (9)

  1. 特定の空間を空調する天井設置型の空気調和装置の室内機であって、
    箱型のケーシング(33)と、
    上記ケーシング(33)内に配置された送風装置(32)と、
    上記送風装置(32)よりも風下側に配置された熱交換器(31)と、
    上記ケーシング(33)に設けられ、上記空間の空気を吸い込む空気吸込口(111)と、
    上記ケーシング(33)に設けられ、上記空間へ空気を吹き出す空気吹出口(75)と、
    上記ケーシング(33)に形成され、上記空間の外の空気を上記ケーシング(33)内へ導入する換気口(115)と、
    上記空気吸込口(111)から吸い込まれる空気の温度を検知する温度センサ(116)と、を備え、
    上記換気口(115)及び上記温度センサ(116)が上記熱交換器(31)よりも風上側に設けられ、
    上記温度センサ(116)と上記換気口(115)の外周縁(115a)との間の最短距離D1は、上記温度センサ(116)と上記空気吸込口(111)の外周縁(111a)との最短距離D2より小さい
    ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。
  2. 請求項1において、
    上記ケーシング(33)は、天板(97)、底板(98)、及び該天板(97)と底板(98)との間に配置された側部(34)を備え、
    上記ケーシング(33)の側部(34)は、前面パネル(94)と、前面パネル(94)に対向する背面パネル(93)と、前面パネル(94)と背面パネル(93)との間の複数の横面パネル(95,96)とを有し、
    上記背面パネル(93)に上記空気吸込口(111)が形成されている
    ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。
  3. 請求項2において、
    上記換気口(115)は、上記ケーシング(33)の背面パネル(93)の両側に位置する2つの横面パネル(95,96)の一方に形成されている
    ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。
  4. 請求項3において、
    上記複数の横面パネル(95,96)は、互いに対向する第1横面パネル(95)と第2横面パネル(96)である
    ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。
  5. 請求項3または4において、
    上記温度センサ(116)は、上記ケーシング(33)の背面パネル(93)の両側に位置する2つの横面パネル(95,96)の一方より他方に近い
    ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。
  6. 請求項5において、
    上記ケーシング(33)内には、上記ケーシング(33)の2つの横面パネル(95,96)の一方より他方の近くに、制御基板(66)が収容された電装品ボックス(65)が配置され、
    上記温度センサ(116)は、上記制御基板(66)に接続されている
    ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。
  7. 請求項2から6の何れか1つにおいて、
    上記温度センサ(116)に最も近い横面パネル(95)と上記温度センサ(116)との最短距離D3は、上記最短距離D1より小さい
    ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。
  8. 請求項2から7の何れか1つにおいて、
    上記送風装置(32)は、上記背面パネル(93)の両側に配置された2つの横面パネル(95,96)の間で、空気流れ方向と交差する方向に並ぶように配置された複数のファン(32a〜32d)を有し、
    上記複数のファン(32a〜32d)は、上記換気口(115)の周縁部との間の最短距離が最も短い第1のファン(32a)と、上記温度センサ(116)との間の最短距離が最も短い第2のファン(32b)とを含む
    ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。
  9. 請求項1から8の何れか1つにおいて、
    上記ケーシング(33)は、第1ケーシング(51)と、該第1ケーシング(51)に装着される第2ケーシング(101)とを有し、
    上記第1ケーシング(51)に、上記送風装置(32)及び上記熱交換器(31)が収容され、
    上記第2ケーシング(101)に、上記換気口(115)が形成されている
    ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。
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