JP2020085402A - 空気調和装置の室内機 - Google Patents
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Abstract
Description
特定の空間を空調する天井設置型の空気調和装置の室内機を前提とする。
箱型のケーシング(33)と、
上記ケーシング(33)内に配置された送風装置(32)と、
上記送風装置(32)よりも風下側に配置された熱交換器(31)と、
上記ケーシング(33)に設けられ、上記空間の空気を吸い込む空気吸込口(111)と、
上記ケーシング(33)に設けられ、上記空間へ空気を吹き出す空気吹出口(75)と、
上記ケーシング(33)に形成され、上記空間の外の空気を上記ケーシング(33)内へ導入する換気口(115)と、
上記空気吸込口(111)から吸い込まれる空気の温度を検知する温度センサ(116)と、を備え、
上記換気口(115)及び上記温度センサ(116)が上記熱交換器(31)よりも風上側に設けられ、
上記温度センサ(116)と上記換気口(115)の外周縁(115a)との間の最短距離D1より、上記温度センサ(116)と上記空気吸込口(111)の外周縁(111a)との最短距離D2が小さい
ことを特徴とする。
上記ケーシング(33)は、天板(97)、底板(98)、及び該天板(97)と底板(98)との間に配置された側部(34)を備え、
上記ケーシング(33)の側部(34)は、前面パネル(94)と、前面パネル(94)に対向する背面パネル(93)と、前面パネル(94)と背面パネル(93)との間の複数の横面パネル(95,96)とを有し、
上記背面パネル(93)に上記空気吸込口(111)が形成されている
ことを特徴とする。
上記換気口(115)は、上記ケーシング(33)の背面パネル(93)の両側に位置する2つの横面パネル(95,96)の一方に形成されている
ことを特徴とする。
上記複数の横面パネル(95,96)は、互いに対向する第1横面パネル(95)と第2横面パネル(96)である
ことを特徴とする。
上記温度センサ(116)は、上記ケーシング(33)の背面パネル(93)の両側に位置する2つの横面パネル(95,96)の一方より他方に近い
ことを特徴とする。
上記ケーシング(33)内には、上記ケーシング(33)の2つの横面パネル(95,96)の一方より他方の近くに、制御基板(66)が収容された電装品ボックス(65)が配置され、
上記温度センサ(116)は、上記制御基板(66)に接続されている
ことを特徴とする。
上記温度センサ(116)に最も近い横面パネル(95)と上記温度センサ(116)との最短距離D3は、上記最短距離D1より小さい
ことを特徴とする。
上記送風装置(32)は、上記背面パネル(93)の両側に配置された2つの横面パネル(95,96)の間で、上記空気流れ方向と交差する方向に並ぶように配置された複数のファン(32a〜32d)を有し、
上記複数のファン(32a〜32d)は、上記換気口(115)の周縁部との間の最短距離が最も短い第1のファン(32a)と、上記温度センサ(116)との間の最短距離が最も短い第2のファン(32b)とを含む
ことを特徴とする。
上記ケーシング(33)は、第1ケーシング(51)と、該第1ケーシング(51)に装着される第2ケーシング(101)とを有し、
上記第1ケーシング(51)に、上記送風装置(32)及び上記熱交換器(31)が収容され、
上記第2ケーシング(101)に、上記換気口(115)が形成されている
ことを特徴とする。
図1を参照して、空気調和装置(10)について説明する。
室内機(30)は、上記室内空間に設置されるものであって、室内熱交換器(31)と、室内送風装置(32)と、図1には示していないドレンパン(35)(図3参照)とを有する。
室外機(20)は、室外に設置されるものであって、圧縮機(21)と、四方切換弁(22)と、室外熱交換器(23)と、室外ファン(25)と、膨張弁(24)と、液側の第1閉鎖弁(26)と、ガス側の第2閉鎖弁(27)とを有する。
本実施形態の室内機(30)は、天井吊り下げ型であって、室内空間の天井付近に設置される。ここでは、本実施形態の室内機(30)について、図2〜図5を適宜参照しながら説明する。
本体ユニット(50)は、直方体形状の第1ケーシング(51)を有する。図4において、この本体ユニット(50)では、背面板(56)に上記空気流入口(60)が設けられ、背面板(56)に対向する前面パネル(94)に上記空気吹出口(75)が設けられている。本体ユニット(50)の内部には、空気流入口(60)から空気吹出口(75)に至る空気通路(61)が形成される。本体ユニット(50)内の空気通路(61)には、室内熱交換器(31)と室内送風装置(32)とドレンパン(35)とが収容される。空気通路(61)には、室内送風装置(32)により形成される空気流れ方向において、室内熱交換器(31)が室内送風装置(32)よりも風下側に配置される。
図3,図4を参照して、付加ユニット(100)の構成について説明する。同図に示すように、付加ユニット(100)は、第2ケーシング(101)と、放電部(102)とを備える。
第1ケーシング(51)の内部には、空気吸込口(111)から吸い込まれる吸込空気の温度を検知するための温度センサ(116)が設けられている。この実施形態の温度センサ(116)は、該温度センサ(116)の一部分として、温度検出部(116a)を有する。温度センサ(116)は、検出対象の温度が変化すると電気抵抗が変化するセンサで、図4では本体部分と温度検出部(116a)をそれぞれ四角形で簡略表示している。本開示において、「温度センサ(116)」は、空気の温度を検出するもの自体をいう。温度センサ(116)には、温度センサ(116)とは別の部品である配線(図示せず)が接続される。
化粧カバー(91,92)は、細長い直方体形の箱状の部材である。化粧カバー(91,92)は、長辺側の側面の一方と背面とが開口している。また、化粧カバー(91,92)の長さは、付加ユニット(100)の背面から本体ユニット(50)の前面までの長さと概ね等しい。
空気調和装置(10)は、冷房運転と暖房運転を選択的に行う。
この実施形態では、吸込口(111)を通った空気は、4台の室内ファン(32a〜32d)のそれぞれに吸い込まれる。一方、上述したように、換気口(115)から第1の室内ファン(32a)へ至る空気経路と、空気吸込口(111)から第2の室内ファン(32b)へ至る空気経路とが異なる。そのため、換気口(115)を通った空気のほとんどは、矢印D4で示すように第1のファン(32a)に吸い込まれ、第2のファン(32b)にはほとんど吸い込まれない。そして、温度センサ(116)が換気口(115)よりも空気吸込口(111)の近くに配置されているため、温度センサ(116)は、換気口(115)から第1のファン(32a)に吸い込まれる室外の空気温度を検知し難く、空気吸込口(111)から第2の室内ファン(32b)に吸い込まれる室内空気の温度を検知しやすい。よって、温度センサ(116)により、吸込空気の温度が高精度で検出される。
この実施形態では、室内機(30)が、ケーシング(33)に形成されて室外の空気を上記ケーシング(33)内へ導入する換気口(115)と、空気吸込口(111)から吸い込まれる空気の温度を検知する温度センサ(116)とを備え、空気流れ方向において、換気口(115)と温度センサ(116)の両方を室内熱交換器(31)よりも風上側に設けている。そして、温度センサ(116)と換気口(115)の外周縁(115a)との間の最短距離D1より、温度センサ(116)と空気吸込口(111)の外周縁(111a)との最短距離D2が小さい。また、温度センサ(116)と該温度センサ(116)に最も近い横面パネルである右パネル(95)との最短距離D3が、上記最短距離D1より小さい。
〈変形例1〉
図6に示すように、上記換気口(115)は、左パネル(96)には形成せずに天板(97)に形成してもよい。この変形例1においても、温度センサ(116)は換気口(115)の外周縁(115a)からは遠くて、空気吸込口(111)の外周縁(111a)の近くに位置する。具体的には、上記実施形態において説明したD1,D2,D3で示される各距離の大小関係が、上記実施形態と同様に設定される。
図7に示すように、上記換気口(115)は、左パネル(96)には形成せずに背面パネル(93)に形成してもよい。この変形例2において、温度センサ(116)は、左パネル(96)からは遠く、右パネル(95)に近い位置に配置される。換気口(115)は、背面パネル(93)における左パネル(96)寄りの位置に形成され、右パネル(95)から換気口(115)までの距離は左パネル(96)から換気口(115)までの距離よりも遠い。そして、温度センサ(116)は、換気口(115)の外周縁(115a)よりも、空気吸込口(111)の外周縁の近くに位置する。具体的には、上記実施形態において説明したD1,D2,D3で示される各距離の大小関係が、上記実施形態と同様に設定される。
温度センサ(116)と換気口(115)は、上記実施形態、変形例1及び変形例2の位置関係での配置に限らず、その他の配置にしてもよい。例えば、温度センサ(116)は、必ずしも電装品ボックス(65)に設けなくてもよく、電装品ボックス(65)とは離れた配置にしてもよい。ただし、温度センサ(116)は、換気口(115)よりも吸込口(111)に近い位置に配置される。
上記実施形態では、上記温度センサ(116)を、換気口(115)が形成された左パネル(96)よりも、換気口(115)が形成されていない右パネル(95)に近い位置に配置しているが、他の配置にしてもよい。例えば、上記温度センサ(116)を、右パネル(95)と左パネル(96)の中央で且つ底板(98)に近い位置に配置し、換気口(115)を、左パネル(96)(または右パネル(95))における天板(97)に近い位置に形成してもよい。言い換えると、温度センサ(116)と換気口(115)をケーシング(33)の上下方向へ離す配置である。この場合も、空気吸込口(111)は例えば背面パネル(93)に形成され、温度センサ(116)は空気吸込口(111)の外周縁(111a)の近くに配置される。
上記実施形態では、複数の室内ファン(32a〜32d)を第1ケーシング(51)の内部に配置し、複数の室内ファン(32a〜32d)に、換気口(115)の周縁部(116a)との間の最短距離が最も短い第1のファン(32a)と、温度センサ(116)との間の最短距離が最も短い第2のファン(32b)とが含まれるようにしている。しかしながら、室内ファンは複数台には限定されない。
上記実施形態では、温度センサ(116)と換気口(115)の外周縁(115a)との間の最短距離D1と、温度センサ(116)と空気吸込口(111)の外周縁(111a)との最短距離D2と、温度センサ(116)と該温度センサ(116)に最も近い右パネル(95)との最短距離D3との関係が、D1よりもD2とD3の両方が小さくなる位置に温度センサ(116)を配置している。これに対し、D1よりもD2が小さくなる関係が満たされる限り、D1よりもD3が小さくなる関係は満たさなくてもよい。
変形例7は、図8,図9に示すように、本体ユニット(50)のうち、空気の流れ方向における室内熱交換器(31)の下流側で吹出通路(73)が設けられている部分を、本体ユニット(50)とは別体の吹出ユニット(70)にした例である。この変形例7では、本体ユニット(50)のケーシングの前面に吹出ユニット(70)のケーシングが装着される。
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
30 室内機
31 室内熱交換器(熱交換器)
32 室内送風装置(送風装置)
32a 第1の室内ファン(第1のファン)
32b 第2の室内ファン(第2のファン)
33 ケーシング
34 側部
65 電装品ボックス
66 プリント配線板(制御基板)
75 吹出口
93 背面パネル
94 前面パネル
95 右パネル(第1横面パネル)
96 左パネル(第2横面パネル)
97 天板
98 底板
111 吸込口
111a 外周縁
115 換気口
115a 外周縁
116 温度センサ
116a 温度検出部
Claims (9)
- 特定の空間を空調する天井設置型の空気調和装置の室内機であって、
箱型のケーシング(33)と、
上記ケーシング(33)内に配置された送風装置(32)と、
上記送風装置(32)よりも風下側に配置された熱交換器(31)と、
上記ケーシング(33)に設けられ、上記空間の空気を吸い込む空気吸込口(111)と、
上記ケーシング(33)に設けられ、上記空間へ空気を吹き出す空気吹出口(75)と、
上記ケーシング(33)に形成され、上記空間の外の空気を上記ケーシング(33)内へ導入する換気口(115)と、
上記空気吸込口(111)から吸い込まれる空気の温度を検知する温度センサ(116)と、を備え、
上記換気口(115)及び上記温度センサ(116)が上記熱交換器(31)よりも風上側に設けられ、
上記温度センサ(116)と上記換気口(115)の外周縁(115a)との間の最短距離D1は、上記温度センサ(116)と上記空気吸込口(111)の外周縁(111a)との最短距離D2より小さい
ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。 - 請求項1において、
上記ケーシング(33)は、天板(97)、底板(98)、及び該天板(97)と底板(98)との間に配置された側部(34)を備え、
上記ケーシング(33)の側部(34)は、前面パネル(94)と、前面パネル(94)に対向する背面パネル(93)と、前面パネル(94)と背面パネル(93)との間の複数の横面パネル(95,96)とを有し、
上記背面パネル(93)に上記空気吸込口(111)が形成されている
ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。 - 請求項2において、
上記換気口(115)は、上記ケーシング(33)の背面パネル(93)の両側に位置する2つの横面パネル(95,96)の一方に形成されている
ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。 - 請求項3において、
上記複数の横面パネル(95,96)は、互いに対向する第1横面パネル(95)と第2横面パネル(96)である
ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。 - 請求項3または4において、
上記温度センサ(116)は、上記ケーシング(33)の背面パネル(93)の両側に位置する2つの横面パネル(95,96)の一方より他方に近い
ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。 - 請求項5において、
上記ケーシング(33)内には、上記ケーシング(33)の2つの横面パネル(95,96)の一方より他方の近くに、制御基板(66)が収容された電装品ボックス(65)が配置され、
上記温度センサ(116)は、上記制御基板(66)に接続されている
ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。 - 請求項2から6の何れか1つにおいて、
上記温度センサ(116)に最も近い横面パネル(95)と上記温度センサ(116)との最短距離D3は、上記最短距離D1より小さい
ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。 - 請求項2から7の何れか1つにおいて、
上記送風装置(32)は、上記背面パネル(93)の両側に配置された2つの横面パネル(95,96)の間で、空気流れ方向と交差する方向に並ぶように配置された複数のファン(32a〜32d)を有し、
上記複数のファン(32a〜32d)は、上記換気口(115)の周縁部との間の最短距離が最も短い第1のファン(32a)と、上記温度センサ(116)との間の最短距離が最も短い第2のファン(32b)とを含む
ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。 - 請求項1から8の何れか1つにおいて、
上記ケーシング(33)は、第1ケーシング(51)と、該第1ケーシング(51)に装着される第2ケーシング(101)とを有し、
上記第1ケーシング(51)に、上記送風装置(32)及び上記熱交換器(31)が収容され、
上記第2ケーシング(101)に、上記換気口(115)が形成されている
ことを特徴とする天井設置型の空気調和装置の室内機。
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