JP2020076536A - フィン、熱交換器、及び空調機 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のフィンをフィン面に直交する方向に並べた状態で保持しつつ、フィンが脱落しないように、フィンの端部から開口に扁平管を差し込めるようにする。【解決手段】フィン本体31の端部には、一端が開放された開口33が設けられている。開口33の一端側には、開口33の内周縁部よりも開口33の内側に位置する突起部35が設けられている。突起部35は、フィン本体31の端部から開口33に扁平管20を差し込むときに変形する。【選択図】図9
Description
本開示は、フィン、熱交換器、及び空調機に関するものである。
従来より、伝熱管(熱媒体管)と、伝熱管と交差するように配置されるフィンとを備えた熱交換器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、伝熱管とフィンとを接合する前に、フィンに形成された穴に集積棒(丸棒)を挿入することで、複数のフィンを厚み方向に集積させた状態で保持するようにした構成が開示されている。
ところで、特許文献1の発明では、フィンの厚み方向から穴に向かって伝熱管を差し込まなければならず、組み立て作業性が悪くなる。そこで、穴の代わりに、一端が開放された開口をフィンの端部に形成して、フィンの端部から伝熱管を差し込むことが考えられる。
しかしながら、一端が開放された開口をフィンの端部に形成した場合には、フィンの開口に差し込まれていた集積棒からフィンが脱落してしまい、複数のフィンを集積させた状態で保持することが困難となる。
本開示の目的は、複数のフィンをフィン面に直交する方向に並べた状態で保持しつつ、フィンの端部から開口に伝熱管を差し込めるようにすることにある。
本開示の第1の態様は、伝熱管(20)と交差するように配置されるフィン本体(31)を備えたフィンであって、前記フィン本体(31)には、前記伝熱管(20)を差し込むための開口(33)が設けられ、前記開口(33)の一端側には、前記フィン本体(31)の端部から前記伝熱管(20)を差し込むときに変形する変形予定部(36)が設けられているものである。
第1の態様では、フィン本体(31)の開口(33)の一端側に変形予定部(36)が設けられる。変形予定部(36)は、フィン本体(31)の端部から開口(33)に伝熱管(20)を差し込むときに変形する。
これにより、フィン本体(31)の開口(33)に集積棒を差し込んだときに、集積棒が変形予定部(36)に引っ掛かることで、フィン本体(31)の脱落を抑えることができる。
また、フィン本体(31)の端部から変形予定部(36)に向かって伝熱管(20)を押し込みながら変形予定部(36)を変形させることで、フィン本体(31)の端部から開口(33)に伝熱管(20)を差し込むことができる。
本開示の第2の態様は、第1の態様において、前記変形予定部(36)は、前記開口(33)の内周縁部よりも該開口(33)の内側に位置する突起部(35)で構成されているものである。
第2の態様では、開口(33)の内周縁部よりも内側に位置する突起部(35)で変形予定部(36)が構成される。これにより、開口(33)に差し込んだ集積棒が突起部(35)に引っ掛かることで、フィン本体(31)の脱落を抑えることができる。
本開示の第3の態様は、伝熱管(20)と交差するように配置されるフィン本体(31)を備えたフィンであって、前記フィン本体(31)の端部に配置されて一端が開放された開口(33)が設けられ、前記開口(33)の一端側には、該開口(33)の内周縁部よりも該開口(33)の内側に位置する突起部(35)が設けられているものである。
第3の態様では、フィン本体(31)の開口(33)には、開口(33)の内周縁部よりも内側に位置する突起部(35)が設けられる。これにより、開口(33)に差し込んだ集積棒が突起部(35)に引っ掛かることで、フィン本体(31)の脱落を抑えることができる。
また、フィン本体(31)の端部から突起部(35)に向かって伝熱管(20)を押し込みながら突起部(35)を変形させることで、フィン本体(31)の端部から開口(33)に伝熱管(20)を差し込むことができる。
本開示の第4の態様は、第2又は第3の態様において、前記突起部(35)は、前記開口(33)の内周縁部における該開口(33)の開放された位置を挟んで対向する位置に一対設けられているものである。
第4の態様では、一対の突起部(35)を、開口(33)の開放された位置を挟んで対向するように配置している。
本開示の第5の態様は、第4の態様において、前記一対の突起部(35)は、該一対の突起部(35)の距離が前記開口(33)の開放された端部側に近付くにつれて広がるように傾斜した傾斜面を有するものである。
第5の態様では、一対の突起部(35)の距離は、開口(33)の開放側に近付くにつれて広がるように傾斜している。これにより、フィン本体(31)の端部から開口(33)に伝熱管(20)を差し込む際に、一対の突起部(35)の傾斜面がガイド面となるので、伝熱管(20)をスムーズに差し込むことができる。
本開示の第6の態様は、第4又は第5の態様において、前記開口(33)の開口幅W[mm]、前記一対の突起部(35)の間隔Wf[mm]が、0.2<Wf≦W−0.2という条件を満たすように設定されているものである。
第6の態様では、一対の突起部(35)の間隔を、上述した条件を満たすように設定することで、開口(33)に差し込んだ集積棒が突起部(35)に引っ掛かるようにしている。
本開示の第7の態様は、第2乃至第6の態様のうち何れか1つにおいて、前記突起部(35)は、前記フィン本体(31)のフィン面に対して傾斜しているものである。
第7の態様では、突起部(35)を、フィン本体(31)のフィン面に対して傾斜させている。これにより、フィン本体(31)の端部から開口(33)に伝熱管(20)を差し込む際に、突起部(35)が傾斜方向に変形し易くなり、伝熱管(20)をスムーズに差し込むことができる。
本開示の第8の態様は、第7の態様において、前記フィン本体(31)には、フィン面に対して傾斜して、該フィン面と直交する方向に隣り合うフィン本体(31)との間隔を規定するフィンピッチ規定部(32)が設けられ、前記突起部(35)の前記フィン面に対する傾斜角度は、前記フィンピッチ規定部(32)の該フィン面に対する傾斜角度よりも小さいものである。
第8の態様では、突起部(35)のフィン面に対する傾斜角度を、フィンピッチ規定部(32)のフィン面に対する傾斜角度よりも小さくしている。これにより、開口(33)に差し込んだ集積棒が突起部(35)に引っ掛かるようにしている。
本開示の第9の態様は、第1乃至第8の態様のうち何れか1つに記載のフィン(30)と、前記フィン(30)の開口(33)に差し込まれ、該フィン(30)と交差するように配置された伝熱管(20)とを備えた熱交換器である。
第9の態様では、第1乃至第8の態様のうち何れか1つに記載のフィン(30)と、フィン(30)と交差するように配置された伝熱管(20)とを、熱交換器に適用するようにしている。
本開示の第10の態様は、第9の態様に記載の熱交換器(10)を備えた空調機である。
第10の態様では、第9の態様に記載の熱交換器(10)を、空調機に適用するようにしている。
《実施形態》
実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態の熱交換器(10)は、冷凍サイクルを行う空調機(1)の冷媒回路(2)に設けられ、冷媒回路(2)を流れる冷媒を空気と熱交換させる。
実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態の熱交換器(10)は、冷凍サイクルを行う空調機(1)の冷媒回路(2)に設けられ、冷媒回路(2)を流れる冷媒を空気と熱交換させる。
冷媒回路(2)は、圧縮機(3)と、凝縮器(4)と、膨張弁(5)と、蒸発器(6)とが、冷媒配管(7)で順次接続されて構成されている。
空調機(1)が室内機と室外機を備えている場合、本実施形態の熱交換器(10)は、室内機に設けられた蒸発器(6)を構成してもよいし、室外機に設けられた凝縮器(4)を構成してもよい。また、熱交換器(10)が空気と熱交換させる冷媒は、例えばHFC−32等のいわゆるフロン冷媒であってもよいし、二酸化炭素等のいわゆる自然冷媒であってもよい。
−熱交換器の構成−
図2に示すように、本実施形態の熱交換器(10)は、一対のヘッダ(16)と、多数の扁平管(20)(伝熱管)と、多数のフィン(30)とを備えている。ヘッダ(16)、扁平管(20)、及びフィン(30)は、何れもアルミニウム合金製の部材である。
図2に示すように、本実施形態の熱交換器(10)は、一対のヘッダ(16)と、多数の扁平管(20)(伝熱管)と、多数のフィン(30)とを備えている。ヘッダ(16)、扁平管(20)、及びフィン(30)は、何れもアルミニウム合金製の部材である。
〈ヘッダ〉
ヘッダ(16)は、両端が閉塞された細長い中空円筒状に形成されている。図2において、熱交換器(10)の両端には、一対のヘッダ(16)が起立した状態で配置されている。
ヘッダ(16)は、両端が閉塞された細長い中空円筒状に形成されている。図2において、熱交換器(10)の両端には、一対のヘッダ(16)が起立した状態で配置されている。
〈扁平管〉
図3に示すように、扁平管(20)は、厚さよりも幅が長い扁平な形状の管である。扁平管(20)は、扁平管(20)の伸長方向と直交する断面が、角の丸い長方形状となっている。複数の扁平管(20)は、それぞれの幅方向に沿った側面が互いに向かい合う姿勢で配置されている。
図3に示すように、扁平管(20)は、厚さよりも幅が長い扁平な形状の管である。扁平管(20)は、扁平管(20)の伸長方向と直交する断面が、角の丸い長方形状となっている。複数の扁平管(20)は、それぞれの幅方向に沿った側面が互いに向かい合う姿勢で配置されている。
また、複数の扁平管(20)は、互いに一定の間隔をおいて上下に並んで配置されている。各扁平管(20)の両端部は、それぞれヘッダ(16)に挿入されている。各ヘッダ(16)は、ロウ材を用いた接合であるロウ付けによって、扁平管(20)に固定されている。
扁平管(20)には、隔壁(22)によって仕切られた複数の流路(21)が形成されている。本実施形態の扁平管(20)には、四つの隔壁(22)が設けられ、五つの流路(21)が形成されている。ただし、ここに示した、隔壁(22)と流路(21)の数は、単なる一例である。
扁平管(20)において、五つの流路(21)は、扁平管(20)の伸長方向に沿って互いに平行に延び、それぞれが扁平管(20)の両端面に開口する。また、扁平管(20)において、五つの流路(21)は、扁平管(20)の幅方向に一列に並んでいる。
〈フィン〉
図4〜図6に示すように、フィン(30)は、概ね長方形板状に形成されたフィン本体(31)と、フィン本体(31)と一体に形成されたカラー部(32)(フィンピッチ規定部)とを備えている。フィン本体(31)には、フィン本体(31)の一端が開放されて扁平管(20)を差し込むための開口(33)が、複数形成されている。フィン本体(31)は、複数の開口(33)が並ぶ方向が長辺となっている。
図4〜図6に示すように、フィン(30)は、概ね長方形板状に形成されたフィン本体(31)と、フィン本体(31)と一体に形成されたカラー部(32)(フィンピッチ規定部)とを備えている。フィン本体(31)には、フィン本体(31)の一端が開放されて扁平管(20)を差し込むための開口(33)が、複数形成されている。フィン本体(31)は、複数の開口(33)が並ぶ方向が長辺となっている。
開口(33)は、フィン本体(31)の一方の長辺に開放されてフィン本体(31)の短辺方向に延びる切り欠き状に形成されている。なお、フィン本体(31)の長辺は、図5における左右方向に延びる辺であり、フィン本体(31)の短辺方向は、図5における上下方向である。
カラー部(32)は、フィン本体(31)における開口(33)の縁部に連続して形成されている。また、カラー部(32)は、開口(33)の縁部からフィン本体(31)と交差する方向に突出する。図6に示す例では、カラー部(32)は、フィン面に対して略直交している。
開口(33)の一端側には、フィン本体(31)の端部から扁平管(20)を差し込むときに変形する変形予定部(36)が設けられている。具体的に、変形予定部(36)は、開口(33)の内周縁部よりも開口(33)の内側に位置する突起部(35)で構成されている。突起部(35)は、開口(33)の内周縁部における開口(33)の開放された位置を挟んで対向する位置に一対設けられている。
このような構成とすれば、複数のフィン(30)をフィン面に直交する方向に並べた状態で保持するために、開口(33)に集積棒(50)(図8参照)を差し込んだときに、集積棒(50)が突起部(35)に引っ掛かるので、フィン本体(31)の脱落を抑えることができる。
また、フィン本体(31)の端部から突起部(35)に向かって扁平管(20)を押し込みながら突起部(35)を変形させることで、フィン本体(31)の端部から開口(33)に扁平管(20)を差し込むことができる。
ここで、集積棒(50)の幅は、開口(33)の開口幅よりも0.2mm程度小さいものを想定している。そこで、図5に示すように、開口(33)の開口幅W[mm]、一対の突起部(35)の間隔Wf[mm]を、0.2<Wf≦W−0.2という条件を満たすように設定している。
また、図6に示すように、一対の突起部(35)は、フィン本体(31)のフィン面に対して傾斜している。フィン面は、扁平管(20)の伸長方向であるフィン(30)の並び方向に対して直交する面である。ここで、図6で下側のフィン面と突起部(35)の下面とがなす角度を、突起部(35)のフィン面に対する傾斜角度θ1[°]とすると、傾斜角度θ1は、カラー部(32)のフィン面に対する傾斜角度(図6では90°)よりも小さくなっている。具体的に、突起部(35)の傾斜角度θ1は、0°<θ1<78°の範囲で設定するのが好ましい。
一対の突起部(35)は、一対の突起部(35)の距離が開口(33)の開放された端部側に近付くにつれて広がるように傾斜した傾斜面を有する。これにより、フィン本体(31)の端部から開口(33)に扁平管(20)を差し込む際に、一対の突起部(35)の傾斜面がガイド面となるので、扁平管(20)をスムーズに差し込むことができる。
ここで、突起部(35)の傾斜面における扁平管(20)が最初に当接する箇所において、扁平管(20)の挿入方向と突起部(35)の接線とがなす角度θ2[°]は、10°≦θ2≦80°の範囲で設定するのが好ましい(図9参照)。なお、突起部(35)の傾斜面における扁平管(20)が最初に当接する箇所にR加工を施すようにしてもよい。
図7に示すように、複数のフィン(30)は、それぞれのフィン本体(31)が向かい合うように配置されている。また、複数のフィン(30)は、それぞれの対応する開口(33)が一列に並ぶように配置されている。隣り合うフィン(30)のフィン本体(31)同士の間隔は、カラー部(32)の突端が隣りのフィン(30)のフィン本体(31)に当接することによって、一定に保たれる。
フィン(30)は、カラー部(32)の内側面が、拡管によって拡張した扁平管(20)の外面と接触する。そして、フィン(30)のカラー部(32)は、ロウ材を用いた接合であるロウ付けによって、扁平管(20)に固定されている。つまり、フィン(30)は、扁平管(20)を拡張する拡管と、接合材としてロウ材を用いた接合(すなわち、ロウ付け)によって、扁平管(20)に固定されている。
−熱交換器の製造方法−
本実施形態の熱交換器(10)の製造方法について説明する。
本実施形態の熱交換器(10)の製造方法について説明する。
〈フィンと扁平管との組立〉
図8に示すように、複数のフィン(30)が、それぞれのフィン本体(31)が互いに向かい合い、それぞれの対応する開口(33)が一列に並ぶように配置される。そして、フィン(30)の開口(33)に集積棒(50)が差し込まれ、複数のフィン(30)が、フィン面に直交する方向に並んで状態で保持される。このとき、集積棒(50)が突起部(35)に引っ掛かるため、集積棒(50)からフィン(30)が脱落することはない。
図8に示すように、複数のフィン(30)が、それぞれのフィン本体(31)が互いに向かい合い、それぞれの対応する開口(33)が一列に並ぶように配置される。そして、フィン(30)の開口(33)に集積棒(50)が差し込まれ、複数のフィン(30)が、フィン面に直交する方向に並んで状態で保持される。このとき、集積棒(50)が突起部(35)に引っ掛かるため、集積棒(50)からフィン(30)が脱落することはない。
そして、図9に示すように、フィン(30)の開口(33)に、扁平管(20)が上方から差し込まれる。このとき、フィン(30)の突起部(35)に向かって扁平管(20)を押し込みながら突起部(35)を変形させることで、フィン(30)の端部から開口(33)に扁平管(20)を差し込むことができる(図10参照)。
最終的に、フィン(30)の開口(33)から集積棒(50)を取り外し、集積棒(50)を取り外した開口(33)に対しても、扁平管(20)を差し込むようにする。これにより、扁平管(20)は、配列された複数のフィン(30)と交差するように配置される。
フィン(30)は、扁平管(20)を拡張させる拡管工程によって、扁平管(20)に固定される。拡管工程では、各扁平管(20)の流路(21)に高圧のガス又は液体が供給される。その結果、扁平管(20)の流路(21)の圧力が上昇し、扁平管(20)が拡張するように塑性変形する。そして、扁平管(20)の拡張した部分が、フィン(30)のカラー部(32)に押し付けられ、フィン(30)が扁平管(20)に固定される。
〈扁平管とヘッダとの組立〉
次に、拡管工程においてフィン(30)が固定された扁平管(20)に、ヘッダ(16)が接続される。図2に示すように、全ての扁平管(20)の両端部は、一対のヘッダ(16)にそれぞれ差し込まれる。
次に、拡管工程においてフィン(30)が固定された扁平管(20)に、ヘッダ(16)が接続される。図2に示すように、全ての扁平管(20)の両端部は、一対のヘッダ(16)にそれぞれ差し込まれる。
〈加熱工程〉
加熱工程では、フィン(30)と、扁平管(20)と、ヘッダ(16)とが加熱される。ここで、組立工程において準備される扁平管(20)の外面には、ロウ材からなるロウ層が予め形成されている。そして、加熱工程では、フィン(30)と、扁平管(20)と、ヘッダ(16)とが、ロウ材の融点よりも高い温度(例えば、600℃〜700℃)にまで加熱される。
加熱工程では、フィン(30)と、扁平管(20)と、ヘッダ(16)とが加熱される。ここで、組立工程において準備される扁平管(20)の外面には、ロウ材からなるロウ層が予め形成されている。そして、加熱工程では、フィン(30)と、扁平管(20)と、ヘッダ(16)とが、ロウ材の融点よりも高い温度(例えば、600℃〜700℃)にまで加熱される。
加熱工程では、扁平管(20)の外面に設けられたロウ材が溶融する。溶融したロウ材は、扁平管(20)の外面とフィン(30)のカラー部(32)の内面の間の微細な隙間を満たす。また、溶融したロウ材は、扁平管(20)の外面とヘッダ(16)の隙間も満たす。
そして、その後にフィン(30)と扁平管(20)とヘッダ(16)とを冷却すると、ロウ材が固化し、フィン(30)とヘッダ(16)が扁平管(20)に固定される。
−実施形態の効果−
本実施形態のフィン(30)は、扁平管(20)(伝熱管)と交差するように配置されるフィン本体(31)を備えている。そして、フィン本体(31)には、扁平管(20)を差し込むための開口(33)が設けられ、開口(33)の一端側には、フィン本体(31)の端部から扁平管(20)を差し込むときに変形する変形予定部(36)が設けられているものである。
本実施形態のフィン(30)は、扁平管(20)(伝熱管)と交差するように配置されるフィン本体(31)を備えている。そして、フィン本体(31)には、扁平管(20)を差し込むための開口(33)が設けられ、開口(33)の一端側には、フィン本体(31)の端部から扁平管(20)を差し込むときに変形する変形予定部(36)が設けられているものである。
本実施形態では、フィン本体(31)の開口(33)の一端側に変形予定部(36)が設けられる。変形予定部(36)は、フィン本体(31)の端部から開口(33)に扁平管(20)を差し込むときに変形する。
これにより、フィン本体(31)の開口(33)に集積棒(50)を差し込んだときに、集積棒(50)が変形予定部(36)に引っ掛かることで、フィン本体(31)の脱落を抑えることができる。
また、フィン本体(31)の端部から変形予定部(36)に向かって扁平管(20)を押し込みながら変形予定部(36)を変形させることで、フィン本体(31)の端部から開口(33)に扁平管(20)を差し込むことができる。
また、本実施形態のフィン(30)は、変形予定部(36)は、開口(33)の内周縁部よりも開口(33)の内側に位置する突起部(35)で構成されているものである。
本実施形態では、開口(33)の内周縁部よりも内側に位置する突起部(35)で変形予定部(36)が構成される。これにより、開口(33)に差し込んだ集積棒(50)が突起部(35)に引っ掛かることで、フィン本体(31)の脱落を抑えることができる。
また、本実施形態のフィン(30)は、扁平管(20)と交差するように配置されるフィン本体(31)を備えている。そして、フィン本体(31)の端部に配置されて一端が開放された開口(33)が設けられ、開口(33)の一端側には、開口(33)の内周縁部よりも開口(33)の内側に位置する突起部(35)が設けられているものである。
本実施形態では、フィン本体(31)の開口(33)には、開口(33)の内周縁部よりも内側に位置する突起部(35)が設けられる。これにより、開口(33)に差し込んだ集積棒(50)が突起部(35)に引っ掛かることで、フィン本体(31)の脱落を抑えることができる。
また、フィン本体(31)の端部から突起部(35)に向かって扁平管(20)を押し込みながら突起部(35)を変形させることで、フィン本体(31)の端部から開口(33)に扁平管(20)を差し込むことができる。
また、本実施形態のフィン(30)は、突起部(35)は、開口(33)の内周縁部における開口(33)の開放された位置を挟んで対向する位置に一対設けられているものである。
本実施形態では、一対の突起部(35)を、開口(33)の開放された位置を挟んで対向するように配置している。
また、本実施形態のフィン(30)は、一対の突起部(35)は、一対の突起部(35)の距離が開口(33)の開放された端部側に近付くにつれて広がるように傾斜した傾斜面を有するものである。
本実施形態では、一対の突起部(35)の距離は、開口(33)の開放側に近付くにつれて広がるように傾斜している。これにより、フィン本体(31)の端部から開口(33)に扁平管(20)を差し込む際に、一対の突起部(35)の傾斜面がガイド面となるので、扁平管(20)をスムーズに差し込むことができる。
また、本実施形態のフィン(30)は、開口(33)の開口幅W[mm]、一対の突起部(35)の間隔Wf[mm]が、0.2<Wf≦W−0.2という条件を満たすように設定されているものである。
本実施形態では、一対の突起部(35)の間隔を、上述した条件を満たすように設定することで、開口(33)に差し込んだ集積棒(50)が突起部(35)に引っ掛かるようにしている。
また、本実施形態のフィン(30)は、突起部(35)は、フィン本体(31)のフィン面に対して傾斜しているものである。
本実施形態では、突起部(35)を、フィン本体(31)のフィン面に対して傾斜させている。これにより、フィン本体(31)の端部から開口(33)に扁平管(20)を差し込む際に、突起部(35)が傾斜方向に変形し易くなり、扁平管(20)をスムーズに差し込むことができる。
また、本実施形態のフィン(30)は、フィン本体(31)には、フィン面に対して傾斜して、フィン面と直交する方向に隣り合うフィン本体(31)との間隔を規定するカラー部(32)(フィンピッチ規定部)が設けられ、突起部(35)のフィン面に対する傾斜角度は、カラー部(32)のフィン面に対する傾斜角度よりも小さいものである。
本実施形態では、突起部(35)のフィン面に対する傾斜角度を、カラー部(32)のフィン面に対する傾斜角度よりも小さくしている。これにより、開口(33)に差し込んだ集積棒が突起部(35)に引っ掛かるようにしている。
また、本実施形態の熱交換器(10)は、上述したフィン(30)と、フィン(30)の開口(33)に差し込まれ、フィン(30)と交差するように配置された扁平管(20)とを備えている。
本実施形態では、上述したフィン(30)と、フィン(30)と交差するように配置された扁平管(20)とを、熱交換器(10)に適用するようにしている。
なお、本実施形態では、開口(33)の内周縁部における開口(33)の開放された位置を挟んで対向する位置に一対の突起部(35)を設けるようにしたが、開口(33)の内周縁部から1つの突起部(35)を突出させるようにしてもよい。
《その他の実施形態》
−第1変形例−
前記実施形態のフィン(30)において、図11に示すように、フィン(30)の開口(33)の一端が閉塞されていてもよい。この場合、開口(33)の一端を閉塞している部分が変形予定部(36)を構成している。
−第1変形例−
前記実施形態のフィン(30)において、図11に示すように、フィン(30)の開口(33)の一端が閉塞されていてもよい。この場合、開口(33)の一端を閉塞している部分が変形予定部(36)を構成している。
変形予定部(36)には、ミシン目状のスリット(37)が形成されている。スリット(37)を形成したことで、変形予定部(36)は、フィン(30)の端部から扁平管(20)を差し込むときに破断し易くなっている。
以上、実施形態及び変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態及び変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上説明したように、本開示は、フィン、熱交換器、及び空調機について有用である。
1 空調機
10 熱交換器
20 扁平管(伝熱管)
30 フィン
31 フィン本体
32 カラー部(フィンピッチ規定部)
33 開口
35 突起部
36 変形予定部
10 熱交換器
20 扁平管(伝熱管)
30 フィン
31 フィン本体
32 カラー部(フィンピッチ規定部)
33 開口
35 突起部
36 変形予定部
Claims (10)
- 伝熱管(20)と交差するように配置されるフィン本体(31)を備えたフィンであって、
前記フィン本体(31)には、前記伝熱管(20)を差し込むための開口(33)が設けられ、
前記開口(33)の一端側には、前記フィン本体(31)の端部から前記伝熱管(20)を差し込むときに変形する変形予定部(36)が設けられていることを特徴とするフィン。 - 請求項1において、
前記変形予定部(36)は、前記開口(33)の内周縁部よりも該開口(33)の内側に位置する突起部(35)で構成されていることを特徴とするフィン。 - 伝熱管(20)と交差するように配置されるフィン本体(31)を備えたフィンであって、
前記フィン本体(31)の端部に配置されて一端が開放された開口(33)が設けられ、
前記開口(33)の一端側には、該開口(33)の内周縁部よりも該開口(33)の内側に位置する突起部(35)が設けられていることを特徴とするフィン。 - 請求項2又は3において、
前記突起部(35)は、前記開口(33)の内周縁部における該開口(33)の開放された位置を挟んで対向する位置に一対設けられていることを特徴とするフィン。 - 請求項4において、
前記一対の突起部(35)は、該一対の突起部(35)の距離が前記開口(33)の開放された端部側に近付くにつれて広がるように傾斜した傾斜面を有することを特徴とするフィン。 - 請求項4又は5において、
前記開口(33)の開口幅W[mm]、前記一対の突起部(35)の間隔Wf[mm]が、0.2<Wf≦W−0.2という条件を満たすように設定されていることを特徴とするフィン。 - 請求項2乃至6のうち何れか1つにおいて、
前記突起部(35)は、前記フィン本体(31)のフィン面に対して傾斜していることを特徴とするフィン。 - 請求項7において、
前記フィン本体(31)には、フィン面に対して傾斜して、該フィン面と直交する方向に隣り合うフィン本体(31)との間隔を規定するフィンピッチ規定部(32)が設けられ、
前記突起部(35)の前記フィン面に対する傾斜角度は、前記フィンピッチ規定部(32)の該フィン面に対する傾斜角度よりも小さいことを特徴とするフィン。 - 請求項1乃至8のうち何れか1つに記載のフィン(30)と、
前記フィン(30)の開口(33)に差し込まれ、該フィン(30)と交差するように配置された伝熱管(20)とを備えたことを特徴とする熱交換器。 - 請求項9に記載の熱交換器(10)を備えたことを特徴とする空調機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018209821A JP2020076536A (ja) | 2018-11-07 | 2018-11-07 | フィン、熱交換器、及び空調機 |
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JP2018209821A JP2020076536A (ja) | 2018-11-07 | 2018-11-07 | フィン、熱交換器、及び空調機 |
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JP2020076536A true JP2020076536A (ja) | 2020-05-21 |
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ID=70723864
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7560784B2 (ja) | 2022-03-31 | 2024-10-03 | ダイキン工業株式会社 | フィンの集積方法 |
-
2018
- 2018-11-07 JP JP2018209821A patent/JP2020076536A/ja active Pending
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