JP2020064762A - 燃料電池セル、及びセルスタック装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示すように、セルスタック装置100は、マニホールド2と、複数の燃料電池セル10と、を備えている。
図2に示すように、マニホールド2は、燃料電池セル10にガスを供給するように構成されている。また、マニホールド2は、燃料電池セル10から排出されたガスを回収するように構成されている。マニホールド2は、ガス供給室21とガス回収室22とを有している。ガス供給室21には、燃料処理器70から燃料ガスが供給される。ガス回収室22は、各燃料電池セル10にて使用された燃料ガスを回収する。
図4は、セルスタック装置の断面図を示している。図4に示すように、燃料電池セル10は、マニホールド2から上方に延びている。燃料電池セル10は、基端部101及び先端部102を有している。燃料電池セル10は、基端部101がマニホールド2に取り付けられている。すなわち、マニホールド2は、各燃料電池セル10の基端部101を支持している。本実施形態では、燃料電池セル10の基端部101は下端部を意味し、燃料電池セル10の先端部102は上端部を意味する。
支持基板4は、マニホールド2から上下方向に延びている。詳細には、支持基板4は、マニホールド2から上方に延びている。支持基板4は、扁平状であり、基端部41と先端部42とを有している。基端部41及び先端部42は、支持基板4の長さ方向(x軸方向)における両端部である。本実施形態では、支持基板4の基端部41は下端部を意味し、支持基板4の先端部42は上端部を意味する。
複数の発電素子部5が、支持基板4の第1主面45及び第2主面46に支持されている。各発電素子部5は、第1及び第2ガス流路43,44が延びる方向(x軸方向)に沿って間隔をあけて配置される。詳細には、各発電素子部5は、支持基板4上において、基端部41から先端部42に向かって互いに間隔をあけて配置されている。なお、各発電素子部5は、インターコネクタ9によって、互いに直列に接続されている。
図4に示すように、連通部材3は、支持基板4の先端部42に取り付けられている。そして、連通部材3は、第1ガス流路43と第2ガス流路44とを連通させる連通流路30を有している。詳細には、連通流路30は、各第1ガス流路43と各第2ガス流路44とを連通する。連通流路30は、各第1ガス流路43から各第2ガス流路44まで延びる空間によって構成されている。連通部材3は、支持基板4に接合されていることが好ましい。また、連通部材3は、支持基板4と一体的に形成されていることが好ましい。連通流路30の数は、第1ガス流路43の数よりも少ない。本実施形態では、一本の連通流路30のみによって、複数の第1ガス流路43と複数の第2ガス流路44とが連通されている。
図8に示すように、集電部材12は、隣り合う燃料電池セル10の間に配置されている。そして、集電部材12は、隣り合う燃料電池セル10を互いに電気的に接続している。集電部材12は、隣り合う燃料電池セル10の先端部102同士を接合している。例えば、集電部材12は、支持基板4の両主面に配置された複数の発電素子部5のうち、最も先端側に配置された発電素子部5よりも先端側に配置されている。集電部材12は、隣り合う燃料電池セル10の最も先端側に配置された発電素子部5同士を電気的に接続している。なお、各燃料電池セル10の各主面45,46において最も先端側に配置された発電素子部5は、隣の燃料電池セル10の最も先端側に配置された発電素子部5と隣り合っている。
図9に示すように、各発電素子部5は、支持基板4上において、燃料電池セル10の基端部101から先端部102に向かって互いに間隔をあけて配置されている。この各発電素子部5のうち、最も先端側(図9の一番上側)に配置された発電素子部5を第1先端側発電素子部5aと称する。なお、先端側とは、燃料電池セル10の連通流路30に近い側を言う。最も先端側に配置された発電素子部5とは、最も連通流路30に近い発電素子部5と同義である。
図10に示すように、インターコネクタ9は、空気極8と接触する接触面91を有する。接触面91は、空気極8の空気極集電部82と接触する面である。インターコネクタ9の外周縁部は、電解質7によって覆われており、空気極集電部82とは接触していない。このため、インターコネクタ9の外周縁部は接触面91ではない。
上述したように構成されたセルスタック装置100では、燃料ガスをマニホールド2のガス供給室21に供給するとともに、燃料電池セル10を空気などの酸素を含むガスに曝す。すると、空気極8において下記(1)式に示す化学反応が起こり、燃料極6において下記(2)式に示す化学反応が起こり、電流が流れる。
(1/2)・O2+2e−→O2− …(1)
H2+O2−→H2O+2e− …(2)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態では、セルスタック装置100の全ての燃料電池セル10において、中央インターコネクタ9aの接触面91の面積が他のインターコネクタ9の接触面91の面積の平均値よりも小さく構成されていたが、これに限定されない。例えば、セルスタック装置100の複数の燃料電池セル10のうち、少なくとも一つの燃料電池セル10において、中央インターコネクタ9aの接触面91の面積が他のインターコネクタ9の接触面91の面積の平均値よりも小さく構成されていればよい。すなわち、複数の燃料電池セル10のうち、いくつかの燃料電池セル10において、中央インターコネクタ9aの接触面91の面積が他のインターコネクタ9の接触面91の面積の平均値以上であってもよい。
各燃料電池セル10の第1及び第2主面45、46のそれぞれにおいて、中央インターコネクタ9aの接触面91の面積が他のインターコネクタ9の接触面91の面積の平均値よりも小さかったが、これに限定されない。例えば、各燃料電池セル10の第1及び第2主面45,46の一方において、中央インターコネクタ9aの接触面91の面積が他のインターコネクタ9の接触面91の面積の平均値よりも小さく、第1及び第2主面45,46の他方において、中央インターコネクタ9aの接触面91の面積が他のインターコネクタ9の接触面91の面積の平均値以上であってもよい。
上記実施形態では、各燃料電池セル10が有するインターコネクタ9の数が偶数であってため、中央インターコネクタ9aが2つ存在したが、インターコネクタ9の数が奇数の場合、中央インターコネクタ9aの数は1つとなる。
上記実施形態では、第1ガス流路43と第2ガス流路44とは、連通部材3が有する連通流路30によって連通されていたが、この構成に限定されない。例えば、図12に示すように、支持基板4が、内部に連通流路30を有していてもよい。この場合、セルスタック装置100は、連通部材3を備えていなくてもよい。この支持基板4内に形成された連通流路30によって、第1ガス流路43と第2ガス流路44とが連通されている。
上記実施形態では、支持基板4は、複数の第1ガス流路43を有しているが、1つの第1ガス流路43のみを有していてもよい。同様に、支持基板4は、複数の第2ガス流路44を有しているが、1つの第2ガス流路44のみを有していてもよい。
上記実施形態では、燃料電池セル10はマニホールド2から上方に延びるように構成されているが、これに限定されない。例えば、燃料電池セル10は、マニホールド2から下方に延びていてもよい。
上記実施形態のマニホールド2では、1つのマニホールド本体部23を仕切板24で仕切ることによって、ガス供給室21とガス回収室22とを画定しているが、マニホールド2の構成はこれに限定されない。例えば、2つのマニホールド本体部23によってマニホールド2を構成することもできる。この場合、1つのマニホールド本体部23がガス供給室21を有し、別のマニホールド本体部23がガス回収室22を有している。
21 ガス供給室
22 ガス回収室
5 発電素子部
9 インターコネクタ
9a 中央インターコネクタ
9b 第1先端側インターコネクタ
9d 第1基端側インターコネクタ
91 接触面
10 燃料電池セル
30 連通流路
43 第1ガス流路
44 第2ガス流路
Claims (5)
- 基端部及び先端部を有する燃料電池セルであって、
前記燃料電池セルの基端部から先端部に延びる少なくとも1つの第1ガス流路と、
前記燃料電池セルの基端部から先端部に延び、前記燃料電池セルの先端部において前記第1ガス流路と連通する、少なくとも1つの第2ガス流路と、
燃料極、電解質、及び空気極を有し、前記第1及び第2ガス流路が延びる方向に沿って間隔をあけて配置される複数の発電素子部と、
隣り合う前記発電素子部の一方の発電素子部の燃料極と他方の発電素子部の空気極とを電気的に接続する複数のインターコネクタと、
を備え、
前記各インターコネクタは、前記空気極と接触する接触面を有し、
前記各インターコネクタのうち、前記燃料電池セルの中央部に配置された中央インターコネクタの前記接触面の面積は、他のインターコネクタの前記接触面の面積の平均値よりも小さい、
燃料電池セル。
- 前記中央インターコネクタの接触面の面積は、前記各インターコネクタのうち、最も先端側に配置された先端側インターコネクタの接触面の面積よりも小さい、
請求項1に記載の燃料電池セル。
- 前記中央インターコネクタの接触面の面積は、前記各インターコネクタのうち、最も基端側に配置された基端側インターコネクタの接触面の面積よりも小さい、
請求項1又は2に記載の燃料電池セル。
- 前記燃料電池セルの先端部において、前記第1及び第2ガス流路が延びる方向と交差する方向に延びる連通流路をさらに備え、
前記第1ガス流路と前記第2ガス流路とは、前記連通流路を介して互いに連通する、
請求項1から3のいずれかに記載の燃料電池セル。
- 請求項1から4のいずれかに記載の燃料電池セルと、
ガス供給室及びガス回収室を有し、前記燃料電池セルの基端部を支持するマニホールドと、
を備え、
前記第1ガス流路は、前記ガス供給室と連通し、
前記第2ガス流路は、前記ガス回収室と連通する、
セルスタック装置。
Priority Applications (1)
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JP2018196034A JP6757778B2 (ja) | 2018-10-17 | 2018-10-17 | 燃料電池セル、及びセルスタック装置 |
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JP6757778B2 JP6757778B2 (ja) | 2020-09-23 |
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Family Applications (1)
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2018
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