JP2020061848A - パワーコンディショナおよび配電システム - Google Patents
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Abstract
Description
このような配電システムでは、パワーコンディショナを用い、商用系統電力から供給される交流電力を直流電力に変換して直流電力源に蓄電するとともに、直流電力源から供給された直流電力を一般の電気機器等で使用可能な交流電力に変換する。
このようなパワーコンディショナ200では、パワーコンディショナ200から系統への電力の入出力は、単相3線のうち、例えば、U、O相の2線間のみで行い、W相の線は、電流と電圧検出のためにのみ接続されている。
ここで、W相においても電流と電圧を検出するのは、系統連系規程に基づき、U相、W相の両方で、系統への逆電力防止と系統の過電圧/不足電圧検出が必要なためである。
これに対応するため、U相とW相に電流センサ(CT)451、452をパワーコンディショナ200の系統受電端側に設け、電圧センサ205、206をパワーコンディショナ200内部に設けて、系統からの受電端側の電力を監視できるようにする方法が用いられている。
そして、この電流センサが正しく設置されているかを確認するため、2台の電力変換部を用いて負荷が非接続の状態で配電線に交流電力を出力している(特許文献1参照)。
また、本発明の配電システムは、単相3線の商用電力系統に単相2線で連系されるパワーコンディショナを含む配電システムであって、パワーコンディショナの受電端側の中性線以外の2相に電流センサが設けられ、単相3線のうち商用電力系統と連系していない2つの相間に電流センサの異常を判別可能な大きさの電流を消費する負荷を接続したことを特徴としている。
上記パワーコンディショナおよび配電システムによれば、商用電力系統と連系していない2つの相間に電流センサの異常を判別可能な大きさの電流を消費する負荷を設けたことから、家庭用負荷の消費電流が小さい場合であっても、従来では検知が困難であった電流センサに流れる電流の向きや蓄電システム等を設置する際に受電端に配置される電流センサの取付方向の間違い、電流センサの取付不完全、電流センサの故障、電流センサの信号線の断線等といった電流センサに係る異常を的確に検知することができる。
図1から図3を用いて、本発明の第1の実施形態について説明する。
以下、図1および図2を用いて、本実施形態に係る配電システム10の構成について説明する。
なお、図1に示すように主幹ブレーカ410の商用電力系統510側にエネファーム(登録商標)等の商用系統連系機器500が接続される場合がある。
変換された交流電力は、蓄電池システム用ブレーカ110を介して重要負荷および一般負荷に繋がる系統出力に供給可能となっている。
また、太陽電池モジュール300からの発電電力および/または直流電力に変換された商用電力を充電電力として、コンバータを介して定置型蓄電池ユニット240および/またはV2Hスタンド250を介して電動車260に搭載された車載蓄電池261に充電することが可能となっている。
本実施形態においては、図2に示すようにパワーコンディショナ200の受電端側のU相およびW相に設けられた電流センサ451、452からのセンサ出力信号により、電流センサの異常を検知する。
なお、これらのコンバータとしては、例えば、昇圧または昇降圧チョッパ型コンバータを例示することができる。
なお、主幹ブレーカ410は、トリップ機能を備えたブレーカである。
また、一般負荷には主幹ブレーカ410を介して商用電力が供給される。一方、停電時には、商用電力系統510とパワーコンディショナ200とが解列され定置型蓄電池ユニット240、V2Hスタンド250(車載蓄電池)および太陽電池モジュール300の少なくとも1つに基づく電力がパワーコンディショナ200から重要負荷に供給可能となっている。
また、パワーコンディショナ200が故障した場合等、蓄電池システム用ブレーカ110がオフ状態のときには、切替スイッチ430を手動で系統出力側に切り替えることにより、重要負荷には主幹ブレーカ410を介して商用電力が供給される。
ここで、重要負荷としては、照明、冷蔵庫、空調機器等を例示することができる。
パワーコンディショナ200は、図2に示すように、インバータ201と、コンバータ202と、電源回路203と、制御部204と、電圧センサ205、206と、を含んで構成されている。
パワーコンディショナ200は、単相3線の商用電力系統510に単相2線で系統連系されている。具体的には、単相3線のうちU相−O相(中性線)間の2線間にパワーコンディショナ200(インバータ201)が接続されている。
また、商用電力系統510の受電端側の中性線以外の2相、すなわちU相およびW相には、それぞれ電流センサ451、452が設けられ、商用電力系統510の単相3線のうち、U相−O相間には、家庭用100V負荷421が、W相−O相間には、家庭用100V負荷422が設けられている。
また、定置型蓄電池ユニット240や車載蓄電池261を充電するため、商用電力を直流電力に変換する。
なお、例示したコンバータ202は、インバータ201により商用電力を所定の直流電圧に変換した直流電力や太陽電池モジュール300等の他の供給源からの直流電力を充電電力として定置型蓄電池ユニット240に供給する双方向コンバータである。
なお、本実施形態においては、インバータ201とコンバータ202が、本発明の「主回路」に相当する。
なお、本実施形態に係る電源回路203は、商用電力系統510と連系していない2つの相間、W相−O相間の交流電力(100V)から所望の直流電圧を生成する。
また、停電時には、定置型蓄電池ユニット240からコンバータ202を介して所望の直流電圧を生成する。
制御部204は、電流センサ451、452からのセンス信号に基づいてそれぞれ、電流センサ451、452の異常を検知する。
電流センサ452は、W相〜O相間の家庭用負荷422の消費電流が小さくなると、目的とする電流センサの異常を検知することが出来なくなる。
これにより、商用電力系統510と連系していない相(本実施形態では、W相)に対しても電流センサ452の異常を判別可能な大きさの電流(センサの特性にもよるが、例えば異常判別可能な電流閾値として20mAを例示することができる)を流す構成としたことから、家庭用負荷の消費電流が小さい場合に、従来では検知が困難であった電流センサ452に流れる電流の向きや蓄電システム等を設置する際に受電端に配置される電流センサ452の取付方向の間違い、電流センサ452の取付不完全、電流センサ452の故障、電流センサ452の信号線の断線等といった電流センサ452に係る異常を的確に検知することができる。
この場合は、商用電力系統510の単相3線(200V/100V)のうち、O相(中性線)以外の2つの相間(U相−W相間)に電源回路203を接続する。これにより、商用電力系統510と連系していない相(W相)に対しても電流センサ452の異常を判別可能な大きさの電流を流す構成としたことから、家庭用負荷の消費電流が小さい場合に、従来では検知が困難であった電流センサ452に流れる電流の向きや蓄電システム等を設置する際に受電端に配置される電流センサ452の取付方向の間違い、電流センサ452の取付不完全、電流センサ452の故障、電流センサ452の信号線の断線等といった電流センサ452に係る異常を的確に検知することができる。
また、このような負荷(電流消費回路)としては、パワーコンディショナ200の内部に設けることが好ましいが、パワーコンディショナ200の内部回路に限定されない。
図4を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
配電システムの構成等は、第1の実施形態と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
これにより、商用電力系統510と連系していない相(本実施形態では、W相)に対しても電流センサ452の異常を判別可能な大きさの電流を流す構成としたことから、家庭用負荷の消費電流が小さい場合に、従来では検知が困難であった電流センサ452に流れる電流の向きや蓄電システム等を設置する際に受電端に配置される電流センサ452の取付方向の間違い、電流センサ452の取付不完全、電流センサ452の故障、電流センサ452の信号線の断線等といった電流センサ452に係る異常を的確に検知することができる。
特に、コンデンサの場合には、ノイズフィルタとしての機能も期待できるため好適である。
110;蓄電池システム用ブレーカ
130;主幹ブレーカ
200;パワーコンディショナ
201;インバータ
202;コンバータ
203;電源回路
204;制御部
205;電圧センサ
206;電圧センサ
207;電子部品
240;定置型蓄電池ユニット
250;V2Hスタンド
260;電動車
300;太陽電池モジュール
410;主幹ブレーカ
420;分岐ブレーカ
430;切替スイッチ
440;重要負荷用分岐ブレーカ
451;電流センサ
452;電流センサ
500;商用系統連系機器
Claims (5)
- 単相3線の商用電力系統の受電端側の中性線以外の2相に電流センサを備えた配電システムにおいて、前記単相3線の商用電力系統に単相2線で連系されるパワーコンディショナであって、
前記単相3線のうち前記商用電力系統と連系していない2つの相間に前記電流センサの異常を判別可能な大きさの電流を消費する負荷を接続したことを特徴とするパワーコンディショナ。 - 前記商用電力系統からの交流電力を直流電力に変換して蓄電池に対する充電電力を生成可能なインバータを含む主回路を備えた請求項1に記載のパワーコンディショナであって、
前記負荷が、前記主回路以外で前記商用電力系統からの電力供給を受けて電流を消費する回路であることを特徴とするパワーコンディショナ。 - 前記負荷が、前記主回路を駆動するための電源回路であることを特徴とする請求項2に記載のパワーコンディショナ。
- 前記負荷が、交流電流を流す電子部品であることを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
- 単相3線の商用電力系統に単相2線で連系されるパワーコンディショナを含む配電システムであって、
前記パワーコンディショナの受電端側の中性線以外の2相に電流センサが設けられ、
前記単相3線のうち前記商用電力系統と連系していない2つの相間に前記電流センサの異常を判別可能な大きさの電流を消費する負荷を接続したことを特徴とする配電システム。
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JP2018179787A (ja) * | 2017-04-14 | 2018-11-15 | アイシン精機株式会社 | 電流センサの取付状態判定装置 |
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