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JP2020059261A - 生地および遮蔽装置 - Google Patents

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JP2020059261A
JP2020059261A JP2018193885A JP2018193885A JP2020059261A JP 2020059261 A JP2020059261 A JP 2020059261A JP 2018193885 A JP2018193885 A JP 2018193885A JP 2018193885 A JP2018193885 A JP 2018193885A JP 2020059261 A JP2020059261 A JP 2020059261A
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博行 古谷
Hiroyuki Furuya
博行 古谷
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Tachikawa Blind Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】透過光によって柄部分が浮き上がるようにして意匠性を高めた生地および遮蔽装置を提供する。【解決手段】経糸が複数本の緯糸の上を通過した後、1本の緯糸の下を通過することを繰り返して織られた両面サテン生地をスクリーン12に用いるロールスクリーン10であって、緯糸で構成された領域は、柄部12aを備え、柄部12aは、透光性の低い領域に透光性の高い領域を設けて構成されている。柄部12aは、スクリーン12で区切られる2つの空間に明るさの差があるときに、暗い方の面に柄部12aが浮き上がる。【選択図】図1

Description

本発明は、柄部を有する生地および遮蔽装置に関する。
遮蔽装置としてのロールスクリーンは、生地で構成されたスクリーンが引き出し操作によって下降し、また、生地の巻き取り操作によって上昇する。例えば、特許文献1には、2枚の透光性繊維基材の間に柄付シートを設け、柄付シートにおいて、柄部を他の領域よりも透光性を低くした生地のスクリーンが記載されている。このスクリーンは、一方の面から照射された透過光によって、他方の面に柄部を浮かび上がらせる意匠性を有している。すなわち、この生地では、透過光が照射された際に、柄部が周辺領域より暗くなるように浮き上がる。
特開2001−336372号公報
このように、スクリーンに用いられる生地においては、透過光によって柄部を浮き上がらせるにも、柄部を周辺より暗くするのか明るくするのかによってもその意匠性は異なってくる。
本発明の目的は、新たな構成で透過光によって柄部が浮き上がるようにして意匠性を高めた生地および遮蔽装置を提供することにある。
上記課題を解決するための生地は、複数の層で構成された生地であって、中間層は、透光性を異ならせて構成された柄部を備え、前記柄部は、周辺領域よりも前記透光性の高い領域を設けて構成されている。上記生地において、前記第1面側の明るさと前記第2面側の明るさとに差があるときに、暗い方の外層に前記柄部が浮き上がるようになる。
上記生地において、溶解除去される繊維を含む織組織であり、前記柄部は、オパール加工により構成されているようにしてもよい。また、上記生地において、前記柄部は、前記中間層をレーザー加工して構成されているようにしてもよい。
上記生地において、前記中間層は、平織組織としてもよい。
上記課題を解決するための遮蔽装置は、上述のような構成を備えた生地を移動可能な遮蔽材として用いた遮蔽装置であって、前記遮蔽材は室内または室外の何れか一方への透過光を利用して前記一方の側から前記柄部を視認可能とするものである。上記遮蔽装置において、前記遮蔽材は、前後に複数枚並べられており、前後の遮蔽材の前記透光性の高い領域が重なったとき透光状態となり、前後の遮蔽材の前記透光性の高い領域がずれたとき遮光状態となるようにすることもできる。
上記課題を解決するための生地は、第1糸が複数本の第2糸の上を通過した後、1本の前記第2糸の下を通過することを繰り返して織られた生地であって、前記第2糸の一部の領域は、柄部を構成し、前記柄部は、周辺領域よりも前記透光性の高い領域を設けて構成されている。
上記生地において、前記第2糸は、溶解除去される繊維を含む糸であって、前記柄部は、オパール加工により構成されているようにしてもよい。また、上記生地において、前記溶解除去される繊維を含む糸は、カチオン可染繊維で構成してもよい。上記生地において、前記生地は、サテン生地で構成してもよい。
上記課題を解決するための遮蔽装置は、上述のような構成を備えた生地を昇降可能なスクリーンとして用いた遮蔽装置であって、前記スクリーンは室内または室外の何れか一方への透過光を利用して前記一方の側から前記柄部を視認可能とするものである。上記遮蔽装置において、前記遮蔽材は、前後に複数枚並べられており、前後の遮蔽材の前記透光性の高い領域が重なったとき透光状態となり、前後の遮蔽材の前記透光性の高い領域がずれたとき遮光状態となるようにすることもできる。
また、上記課題を解決するための生地は、複数の層で構成された生地であって、中間層は、透光性を異ならせて構成された柄部を備え、前記柄部は、周辺領域よりも前記透光性の高い領域を設けて構成され、外層は、前記柄部により生じる凹凸が表面に表れておらず、一方の外層側の明るさと他方の外層側の明るさとに差があるときに、暗い方の外層に前記柄部が浮き上がって視認可能となる生地である。
本発明によれば、新たな構成で透過光によって柄部が浮き上がるようにして意匠性を高めることができる。
第1実施形態におけるロールスクリーンの正面図。 スクリーンに用いられる両面サテン生地を示す図であり、(a)は、両面サテン生地の組織図、(b)は、(a)における第1列の端面を示す模式図、(c)は、(a)における第2列の端面を示す模式図。 (a)は、両面サテン生地における緯糸の模式図、(b)は、(a)の変形例を示す模式図。 ロールスクリーンの使用状態と柄部の見え方との関係を示す図であって、(a)は、日中の使用環境を示す模式図、(b)は、室外からの柄部の見え方を示す図、(c)は、室内からの柄部の見え方を示す図。 第2実施形態のスクリーンの構成を示す分解斜視図。 第2実施形態のスクリーンに用いられる平織生地の組織図。 調光ロールスクリーンの模式図であって,(a)は、透光状態、(b)は、遮光状態を示す。
以下、本発明が適用されたロールスクリーンについて図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、このロールスクリーン10は、一例として、窓枠に取り付けられ、日射などを遮蔽する遮蔽装置として使用され、また、部屋と階段といった第1空間と第2空間とを仕切り空気の流れなどを遮蔽する遮蔽装置として使用される。このようなロールスクリーン10は、窓枠や天井に設けられた設置部2に取り付けられる。
ロールスクリーン10は、設置部2に取り付けられるヘッド部11と、ヘッド部11から垂下される遮蔽材としてのスクリーン12とを備えている。ヘッド部11は、ブラケット4を介して設置部2に取り付けられる。ヘッド部11は、幅方向における両端部にサイドカバー13を備えている。サイドカバー13は、内部に、スクリーン12を巻回する巻取軸としての巻取パイプ14を回転可能に支持している。巻取パイプ14は、ヘッド部11の幅方向に延在しており、幅方向における一端部に、巻取パイプ14と同軸のプーリ15を備えている。プーリ15には、操作部として、巻取パイプ14を回転する環状の操作チェーン16が係合されている。操作チェーン16は、ヘッド部11の幅方向における一端部より垂下されており、操作チェーン16を構成する2本のチェーンが垂下されている。操作チェーン16は、2本のチェーンのうちの何れか一方のチェーンを引き下げる操作を行うことで、巻取パイプ14をスクリーン12の引き出し方向に回転させたり、スクリーン12の巻取方向に回転させる。これにより、ウェイトバー17とともにスクリーン12が昇降される。
スクリーン12は、一例として、可撓性シートである。スクリーン12の巻取および引き出し方向である上下方向において、スクリーン12の一端部は、巻取パイプ14に固定され、他端部は、スクリーン12の位置を上下方向に沿って安定させるウェイトバー17が取り付けられている。
ここでのスクリーン12は、遮光率の高い生地で構成されており、両面サテン生地が用いられている。また、スクリーン12は、透過光が照射された際に、暗い方の空間側の面に柄が明るく浮かび上がるように構成されている。このスクリーン12では、例えば小鳥が枝に止まっている状態の柄部12aが設けられており、透過光が照射された際に、暗い方の空間側の面に柄部12aが明るく浮かび上がる。柄部12aとしては、アルファベット、数字、ひらがな、カタカナ、漢字、記号など文字、キャラクタ、線、図形などを構成要素とした模様で構成されている。また、柄部12aとしては、他に、幾何学模様などであってもよい。また、ここでの柄部12aは、帯形状など単調な模様であってもよい。
サテン(朱子織)生地は、次のような特徴を有している。サテン生地は、生地の三原組織(他に、平織、綾織がある。)の1つである。サテン生地は、経糸が複数本の緯糸の上を通過した後、1本の緯糸の下を通過することを繰り返して織られた織物である。さらに具体的には、経糸と複数本の緯糸とで組織され、交差している接結点(組織点)が上下左右とも隣接しないように規則的に飛ばして織った織物であって、経糸が浮き糸となって表面を構成している。サテン生地には、例えば4本糸が浮き5本目に接結する5枚朱子、7本糸が浮き8本目に接結する8枚朱子、11本糸が浮き12本目に接結する12枚朱子などがある。サテン生地は、平織などの他の組織と比べて使用する糸が多く厚手生地である一方で、浮き糸が多いことから、摩擦に弱く毛羽立ち易い。そして、サテン生地は、用途によって、経糸(浮き糸)が一方の表面にのみ表れた片面サテン生地と両面に表れた両面サテン生地とがある。スクリーン12は、各面が意匠面となることから、両面サテン生地が使用されている。
図2(a)〜(c)に示すように、スクリーン12で用いられる両面サテン生地は、浮き糸が両面に表れており、奇数番目の経糸21が一方の第1面に浮く浮き糸となり(図2(b)参照)、偶数番目の経糸22が他方の第2面に浮く浮き糸となっている(図2(c)参照)。なお、スクリーン12を遮光性とする場合、表面に表れない緯糸23は、黒色など明度の低い糸を用いることが好ましい。また、両面サテン生地は、樹脂が含浸加工されることによって、繊維が解れにくくなり、耐摩擦性を向上され、また、形状安定性が向上されている。なお、スクリーン12の防炎性を高める場合には、染料などの色材に防炎剤を混ぜるようにする。
両面サテン生地で構成されたスクリーン12は、一方の第1面の浮き糸である経糸21が第1外層を構成し、他方の第2面の浮き糸である経糸22が第2外層を構成し、両面の浮き糸の交差する緯糸23が中間層を構成している。図3(a)に示すように、中間層を構成する緯糸23は、第1糸要素24と第2糸要素25とを合撚した合撚糸である。そして、第1糸要素24は、レギュラーポリエステルの長繊維である。第2糸要素25は、アルカリを主成分とする繊維分解剤で溶解する常圧カチオン可染ポリエステルの長繊維である。第2糸要素25は、アルカリを主成分とする繊維分解剤で溶解する処理時間などを調整することで、溶解の程度を適宜調整することができる。スクリーン12では、第2糸要素25である常圧カチオン可染ポリエステルの長繊維を溶解して、織物に透かし模様を付けて、柄部12aを設けている(オパール加工)。両面サテン生地は、オパール加工によって中間層に柄部12aが設けられた後、樹脂が含浸加工される。
なお、経糸21,22は、第1糸要素と第2糸要素とを合撚した合撚糸であり、各糸要素は、例えばレギュラーポリエステルの長繊維である。したがって、経糸21,22は、オパール加工によっても溶解除去されない。
このようなスクリーン12は、緯糸23の一部が溶解除去された部分が他の周辺領域よりも薄手となって透光性が高くなり、この透光性の差によって、柄部12aが構成されることになる。すなわち、スクリーン12は、両面サテン生地により構成されることで、全体としては遮光性でありながら、オパール加工より緯糸23の一部が溶解除去された部分では透光性が高くなり、透光性の差によって柄部12aが構成されるようになっている。そして、中間層を構成する緯糸23の一部が溶解除去されても、経糸21,22で構成される各外層は、緯糸23の一部が溶解除去した部分を覆うことで、表面に凹凸が表れない、または、表れにくくしている。
また、図3(b)に示すように、中間層を構成する緯糸23は、二重構造糸であるカバードヤーンであってもよい。この場合、緯糸は、第1糸要素24は、レギュラーポリエステル繊維からなり、二層構造糸の芯を構成している。第2糸要素25は、芯となる第1糸要素24の周囲を被覆している。そして、第1糸要素24の周囲を被覆している第2糸要素25が常圧カチオン可染ポリエステルの長繊維である。なお、図3(b)は、第2糸要素は、一層構造で第1糸要素の周囲を被覆しているが、二層構造で第1糸要素を被覆するようにしてもよい。
次に、上記のように構成されたロールスクリーンの動作を説明する。操作チェーン16は、2本のチェーンのうちの何れか一方のチェーンを引き下げる操作を行うことで、巻取パイプ14をスクリーン12の引き出し方向に回転させたり、スクリーン12の巻取方向に回転させる。これにより、ウェイトバー17とともにスクリーン12が昇降される。
図4(a)は、ロールスクリーン10が窓枠に設定されており、スクリーン12の図中左側の面が室外を向いており、右側の面が室内を向いている。そして、日中のように、室外の方が室内よりも明るい状態を示している。この場合、室外から日射がスクリーン12に照射される。すると、日射は、遮光性の高いスクリーン12によって遮られる。ただし、オパール加工により緯糸23の一部が溶解除去された部分は、透光性が高く、透過光としての日射が透過し易くなっている。したがって、図4(b)に示すように、明るい方の室外からは柄部12aが視認しづらくなる。一方で、図4(c)に示すように、暗い方の室内からは、緯糸23の一部が溶解除去された部分と溶解除去されていない部分との透光性の差によって、柄部12aが明るく浮き上がって見えることになる。
図示はしないが、これとは逆に、夜間などは、室内が明るく、室外が暗い。そうすると、緯糸23の一部が溶解除去された部分からは、透過光としての室内の照明光が透過する。したがって、室外から見たときに、柄部12aが明るく浮き上がって見える。そして、室内からは柄部12aが視認しづらくなる。
以上のようなロールスクリーンは、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1−1)スクリーン12は、中間層を構成する緯糸23の一部がオパール加工によって溶解除去されていることで、周囲の領域よりも高い透光性を有している。したがって、暗い側の面には、透光性の差によって柄部12aを周辺よりも明るく浮き上がらせることができる。
(1−2)柄部12aは、表面を構成しない中間層を構成する緯糸23をオパール加工することによって、部分的に透光性を高くしている。したがって、スクリーン12の表面(各外層)は、緯糸23の一部を溶解したことにより生じた凹凸が表面に表れない、または、表れにくくなる。これにより、スクリーンの表面は、凹凸によって影ができにくくなり、明るい状態において、柄部12aを一層見えにくくすることができる。また、触覚によっても分かりにくくすることができる。
(1−3)スクリーン12は、織組織であり、既存のスクリーン12と同様の取り扱いをすることができる。
(1−4)柄部12aは、オパール加工によって容易に織組織に設けることができる。
(1−5)スクリーン12は、両面サテン生地を使用することで、1枚の生地で、中間層に柄部12aを設けることができる。したがって、スクリーン12の構成は、簡素である。
なお、第1実施形態は、さらに、例えば以下のように適宜変更して実施することもできる。
・図3は、経糸を浮き糸としたサテン生地であるが、緯糸を浮き糸としたサテン生地であってもよい。この場合、中間層は、経糸で構成されることになり、当該経糸が常圧カチオン可染ポリエステル繊維を含む糸で構成され、オパール加工によって一部が柄部12aに応じて溶解除去される。
・オパール加工によって溶解除去される繊維は、常圧カチオン可染ポリエステル繊維に限定されるものではない。酸に強い繊維(絹、ナイロン、ポリエステルなど)と酸に弱い繊維(セルロース系の繊維(綿、レーヨンなど))を組み合わせ、酸に弱い繊維が溶解除去されるようにしてもよい。
・両面サテン生地は、遮光性に優れたものであるが、遮光性を下げたスクリーン12の場合は、緯糸23を明度を調整するため黒色以外とすることで遮光性を調整することができる。
・スクリーン12の外層(表面)は、印刷によって、更なる柄部が設けられているようにしてもよい。これにより、スクリーン12は、外層(表面)の柄部と中間層の柄部12aとの組み合わせでデザイン設計の自由度を高くすることができる。
〔第2実施形態〕
図5に示すように、第2実施形態のスクリーン31は、第1外層を構成する第1生地32と、第2外層を構成する第2生地33と、第1生地32と第2生地33との間に位置する中間層としての第3生地34とを備えている。
図6に示すように、第1生地32および第2生地33は、その用途により様々な生地が用いられる。例えば、第1生地32および第2生地33は、経糸35と緯糸36を交互に浮き沈みさせて織った平織生地である。なお、経糸が2本もしくは3本の緯糸の上を通過した後、1本の緯糸の下を通過することを繰り返して織られる綾織生地であってもよいし、両面に浮き糸が表れた両面サテン生地や片面に浮き糸が表れた片面サテン生地であってもよい。
第3生地34は、両面が平坦な平織生地であり、経糸37および緯糸38の何れか一方または両方に、アルカリを主成分とする繊維分解剤で溶解する常圧カチオン可染ポリエステルの長繊維が用いられている(図3参照)。そして、第3生地34は、オパール加工によって柄部34aが設けられる。第3生地34は、平織生地を用いることで、第1生地32および第2生地33の表面に凹凸を表れにくくしている。第3生地34に設けられる柄部34aは、オパール加工ではなく、レーザー加工によって形成されていてもよい。第3生地34は、第1生地32および第2生地33に対して接着剤によって張り合わされる。ここで用いられる接着剤は、例えば透光性を有する布用接着剤が用いられる。スクリーン31の遮光性を高める場合、表面に表れない第3生地34には、黒色の生地を用いることが好ましい。
以上のように構成されたスクリーン31にあっても、室外から日射がスクリーン31に照射される。すると、日射は、遮光性の高いスクリーン31によって遮られる。ただし、第3生地34において、オパール加工によりの一部が溶解除去された部分は、透光性が高く、透過光としての日射が透過し易くなっている。したがって、明るい方の室外からは柄部34aが視認しづらくなる。一方で、暗い方の室内からは、第3生地34におけるオパール加工によりの一部が溶解除去された部分と溶解除去されていない部分との透光性の差によって、柄部34aが明るく浮き上がって見えることになる。
これとは逆に、夜間などは、室内が明るく、室外が暗い。そうすると、第3生地34におけるオパール加工によりの一部が溶解除去された部分からは、透過光としての室内の照明光が透過する。したがって、室外から見たときに、柄部34aが浮き上がって見える。そして、室内からは柄部34aが視認しづらくなる。
以上のようなスクリーン31は、以下に列挙する効果を得ることができる。
(2−1)スクリーン31は、第1生地32と第2生地33と第3生地34とを貼り合わせるだけで簡単に構成することができる。
(2−2)第1生地32と第2生地33との間に位置する第3生地34には、平織生地が用いられていることで、第1生地32および第2生地33(スクリーン31の表面および裏面)に凹凸が表れることを抑えることができる。これにより、スクリーン31の表面は、凹凸によって影ができにくくなり、柄部34aを一層見えにくくすることができる。また、触覚によっても分かりにくくすることができる。
(2−3)第3生地34の柄部34aは、オパール加工の他、レーザー加工によっても設けることができる。勿論、柄部34aは、オパール加工とレーザー加工と併用することもできる。
なお、第2実施形態は、さらに、例えば以下のように適宜変更して実施することもできる。
・第1生地32および第2生地33にも柄部34aがプリントなどによって設けられていてもよい。これにより、スクリーン31は、第1生地32および第2生地33の柄部と第3生地34の柄部34aとの組み合わせでデザイン設計の自由度を高くすることができる。
・第1生地32で構成される第1外層および第2生地33で構成される第2外層の両方は、織組織ではなく樹脂シートであってもよいし、何れか一方が生地で他方が樹脂シートであってもよい。また、第1外層および第2外層の少なくともいずれか一方は、樹脂シートなどのシート素材ではなく、中間層の各面にコーティングされた樹脂層であってもよい。
・第3生地34で構成される中間層も、織組織ではなく樹脂シートであってもよい。中間層を樹脂シートで構成する場合は、印刷によって柄部34aを構成するようにすればよい。
・柄部34aにおける透光の程度は、1段階に限定されるものではなく、多段階であってもよい。これにより、柄部34aを構成する図柄の表現方法を増やすことができる。例えば、レーザー加工において、レーザー出力を可変制御することで、透光の程度を多段階とすることができる。
・第2実施形態のスクリーン31は、第1生地32、第2生地33および第3生地34の3層構造に限定されるものではない。外層を構成する第1生地32と第2生地33との間には、複数の生地や樹脂シートが挟まれることによって複数の層によって中間層が構成されていてもよい。このような場合、第1生地32と第2生地33との間の複数の層のうち少なくとも1つの層に柄部34aが設けられることになる。例えば、1つの層に柄部34aが設けられていてもよいし、全ての層に柄部34aが設けられていてもよいし、幾つかの層に柄部34aが設けられていてもよい。全てまたは幾つかの層に柄部34aを設ける場合、1つの層に設けた柄部と他の層に設けた柄部とを組み合わせた状態で1つのまとまりを有する柄を構成するようにしてもよい。
なお、第1実施形態および第2実施形態は、さらに、例えば以下のように適宜変更して実施することもできる。
・遮蔽装置としては、ロールスクリーンの他に、縦型ブラインドの縦型スラットに適用してもよい。また、たくし上げカーテンやプリーツスクリーン、カーテンなどに適用してもよい。
・ロールスクリーンの中には調光ロールスクリーンがある。調光ロールスクリーンは、例えば2枚のスクリーン41,42が前後に並んでいる。各スクリーン41,42は、光を透過する透光部43と、光を遮光する遮光部44とが交互に上下方向に並設されている。そして、調光ロールスクリーンは、各スクリーン41,42が相対的に上下に移動されることで、2枚のスクリーン41,42の透光部43の位置が一致した、すなわち重なった透光状態(図7(a)参照)と、1つのスクリーン41の透光部43と他のスクリーン42の遮光部44の位置が一致した、すなわち重なった遮光状態とが切り替わる(図7(b)参照)。各スクリーン41,42は、全体としては透光部43と遮光部44とによって縞模様を有している。ここでの各スクリーン41,42は、一例として、第1実施形態のように両面サテン生地で構成する。そして、透光部43をオパール加工によって透光性を有するように構成する。ここで透光部43は、帯形状を有しており、遮光部44よりも透光性の高い部分となる。透光部全体が同じ透光性を有した柄部12aとなってもよいし、透光部43となる帯状領域に、幾何学模様などの柄部12aが設けられていてもよい。
また、各スクリーン41,42は、第2実施形態のように複数枚の生地を重ねて構成してもよい。この場合、中間層を構成する生地に対して、オパール加工やレーザー加工を施すことによって、帯形状を有した透光部43となる領域を構成する。複数枚の生地を重ねたときには、オパール加工やレーザー加工を施した領域がスクリーンの透光部43となる。中間層を構成する生地に設ける透光部43となる領域は、領域全体が同じ透光性を有した柄部12aとなってもよいし、幾何学模様などの柄部12aが設けられていてもよい。
なお、前後に並べられるスクリーンの枚数は、3枚以上であってもよく、その中の少なくとも1枚のスクリーンが移動して透光状態と遮光状態とが切り替わるようにしてもよい。
・スクリーン12,31を構成する生地は、ロールスクリーン以外の用途にも使用可能である。例えば、照明器具のランプシェードとして使用することも可能である。
2…設置部、4…ブラケット、10…ロールスクリーン、11…ヘッド部、12…スクリーン、12a…柄部、13…サイドカバー、14…巻取パイプ、15…スプロケット、16…操作チェーン、17…ウェイトバー、21…経糸、22…経糸、23…緯糸、24…第1糸要素、25…第2糸要素、31…第2実施形態のスクリーン、31…スクリーン、32…第1生地、33…第2生地、34…第3生地、34a…柄部、35…経糸、36…緯糸、37…経糸、38…緯糸、41,42…スクリーン、43…透光部、44…遮光部。

Claims (14)

  1. 複数の層で構成された生地であって、
    中間層は、透光性を異ならせて構成された柄部を備え、
    前記柄部は、周辺領域よりも前記透光性の高い領域を設けて構成されている生地。
  2. 一方の外層側の明るさと他方の外層側の明るさとに差があるときに、暗い方の外層に前記柄部が浮き上がる
    請求項1に記載の生地。
  3. 前記中間層は、溶解除去される繊維を含む織組織であり、前記柄部は、オパール加工により構成されている
    請求項1または2に記載の生地。
  4. 前記柄部は、前記中間層をレーザー加工することによって構成されている
    請求項1または2に記載の生地。
  5. 前記中間層は、平織組織である
    請求項1ないし4のうち何れか1項に記載の生地。
  6. 請求項1ないし請求項5のうち何れか1項に記載の生地を移動可能な遮蔽材として用いた遮蔽装置であって、
    前記遮蔽材は室内または室外の何れか一方への透過光を利用して前記一方の側から前記柄部を視認可能とする遮蔽装置。
  7. 前記遮蔽材は、前後に複数枚並べられており、
    前後の遮蔽材の前記透光性の高い領域が重なったとき透光状態となり、
    前後の遮蔽材の前記透光性の高い領域がずれたとき遮光状態となる
    請求項6に記載の遮蔽装置。
  8. 第1糸が複数本の第2糸の上を通過した後、1本の前記第2糸の下を通過することを繰り返して織られた生地であって、
    前記第2糸の一部の領域は、柄部を構成し、前記柄部は、周辺領域よりも透光性の高い領域を設けて構成されている生地。
  9. 前記第2糸は、溶解除去される繊維を含む糸であって、前記柄部は、オパール加工により構成されている
    請求項8に記載の生地。
  10. 前記溶解除去される繊維を含む糸は、カチオン可染繊維である
    請求項9に記載の生地。
  11. 前記生地は、サテン生地である
    請求項8ないし10のうち何れか1項に記載の生地。
  12. 請求項8ないし請求項11のうち何れか1項に記載の生地を移動可能な遮蔽材として用いた遮蔽装置であって、
    前記遮蔽材は室内または室外の何れか一方への透過光を利用して前記一方の側から前記柄部を視認可能とする遮蔽装置。
  13. 前記遮蔽材は、前後に複数枚並べられており、
    前後の遮蔽材の前記透光性の高い領域が重なったとき透光状態となり、
    前後の遮蔽材の前記透光性の高い領域がずれたとき遮光状態となる
    請求項12に記載の遮蔽装置。
  14. 複数の層で構成された生地であって、
    中間層は、透光性を異ならせて構成された柄部を備え、
    前記柄部は、周辺領域よりも前記透光性の高い領域を設けて構成され、
    外層は、前記柄部により生じる凹凸が表面に表れておらず、
    一方の外層側の明るさと他方の外層側の明るさとに差があるときに、暗い方の外層に前記柄部が浮き上がって視認可能となる生地。
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