JP2020044380A - 化粧用塗布具 - Google Patents
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Abstract
【課題】狙いの位置に適量の化粧料を塗布することが容易な化粧用塗布具を提供する。【解決手段】化粧用塗布具10は、弾性を有するベース部12と、ベース部12からそれぞれ間隔をあけて突出するように形成されており、弾性を有する柱状の複数の突出部11と、ベース部12および突出部11の全域にわたって貼付された複数の繊維15と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は化粧用塗布具に関するものである。
まつ毛にマスカラ等の化粧料を塗布するために化粧用塗布具が用いられる場合がある(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1においては、ロッドと、ロッドの端部に配置されたコアと、コアの外周面上に形成された複数の環状のリブと、を備え、コアおよび複数のリブにはブラシ毛が形成されている化粧用塗布具が開示されている。
文献1のような化粧用塗布具を用いる場合、一旦粉状や液状の化粧料を化粧用塗布具で保持してから、肌やまつ毛に化粧料を塗布する。このような化粧用塗布具では、狙いの位置に適量の化粧料を塗布できることを容易にすることが求められる。
本発明は、狙いの位置に適量の化粧料を塗布することが容易な化粧用塗布具を提供することを目的の1つとする。
本願の化粧用塗布具は、弾性を有するベース部と、ベース部からそれぞれ間隔をあけて突出するように形成されており、弾性を有する柱状の複数の突出部と、ベース部および突出部の全域にわたって貼付された複数の繊維と、を備える。
上記化粧用塗布具によれば、狙いの位置に適量の化粧料を塗布することが容易な化粧用塗布具を提供することができる。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施態様を列記して説明する。本願の化粧用塗布具は、弾性を有するベース部と、ベース部からそれぞれ間隔をあけて突出するように形成されており、弾性を有する柱状の複数の突出部と、ベース部および突出部の全域にわたって貼付された複数の繊維と、を備える。
最初に本願発明の実施態様を列記して説明する。本願の化粧用塗布具は、弾性を有するベース部と、ベース部からそれぞれ間隔をあけて突出するように形成されており、弾性を有する柱状の複数の突出部と、ベース部および突出部の全域にわたって貼付された複数の繊維と、を備える。
本願の化粧用塗布具のベース部には、柱状の突出部が間隔をあけて形成されている。ベース部および突出部の全域にわたって、複数の繊維が貼付されている。ここで、「全域にわたって」とは、ベース部および突出部の全ての領域を覆うのみならず、ベース部および突出部の表面の一部に貼付されていない部分があってもよい。このように繊維が貼付されている領域においては、化粧料を保持し易くなる。ベース部、および1本1本独立して配置される柱状の複数の突出部が弾性を有することで、特に突出部の弾性を利用して、化粧料を塗布することができる。塗布対象の表面に凹凸がある場合でも、表面の凹凸に沿って突出部を変形させて塗布することができる。したがって、狙いの位置に適量の化粧料を塗布することが容易となる。
上記化粧用塗布具において、ベース部は、棒状であって湾曲した湾曲部を含んでもよい。湾曲部は、湾曲部の側面の一部を構成する凹状の第一の湾曲面と、湾曲部の側面の一部を構成し、第一の湾曲面に沿って形成される凸状の第二の湾曲面と、を含んでもよい。複数の突出部は、第一の湾曲面から突出する複数の第一突出部と、第二の湾曲面から突出する複数の第二突出部と、を含んでもよい。このような構成とすることで、凹状の第一の湾曲面および凸状の第二の湾曲面の少なくとも一方を利用し、塗布対象の表面形状に合わせて化粧料を塗布することができる。したがって、化粧料を効率良く塗布することができる。
上記化粧用塗布具において、複数の第一突出部は、それぞれ等間隔に形成され、複数の第二突出部は、それぞれ等間隔に形成されてもよい。第一突出部同士の間隔は、第二突出部同士の間隔と異なってもよい。このように第一突出部同士の間隔と、第二突出部同士の間隔とを異なるようにすることで、塗布対象に応じて最適な突出部を選択して、化粧料を塗布することができる。したがって、化粧料を効率良く塗布することができる。
上記化粧用塗布具において、湾曲部は、第一の湾曲面および第二の湾曲面の双方と交差する一対の側壁面を含んでもよい。第一の湾曲面は、側壁面側から平面的に見て、円弧状であってもよい。複数の第一突出部は、それぞれ平行であって、第一の湾曲面を構成する円弧の両端部を結ぶ線分に垂直な方向に延びていてもよい。このような構成とすることで、第一突出部の先端がある程度開放された状態となり、化粧料塗布具に化粧料を一旦保持させる際に第一突出部間に化粧料が入り込みやすくなる。また、化粧料の塗布時においても、化粧料を塗布することが容易となる。例えば、まつ毛に化粧料を塗布する場合に、まつ毛が第一突出部間に入り込み易くなり、第一突出部を櫛状に用いることができる。そのため、まつ毛に化粧料を塗布することが容易となる。
上記化粧用塗布具において、ベース部は、湾曲部の一方の端部に接続され、真直ぐに延びる棒状の軸部をさらに含んでもよい。このような構成の軸部を含むことで、ベース部を軸部によって支持することができ、湾曲部による化粧料の塗布を容易にすることができる。
上記化粧用塗布具において、複数の突出部は、ベース部から同一の方向に沿って突出してもよい。このような構成とすることで、化粧用塗布具をいわゆる刷毛状として同一の方向に突出した複数の突出部を利用し、狙いの位置に化粧料を塗布することがさらに容易となる。
上記化粧用塗布具は、複数の突出部において、ベース部から突出する方向に垂直な断面の面積が先端に近付くにつれて小さくなってもよい。このような構成とすることで、化粧料を細かく塗布したり、狭い領域に化粧料を塗布したりする際に、突出部の先端を利用して化粧料を塗布することができる。
上記化粧用塗布具において、ベース部および複数の突出部は、一体に形成されていてもよい。このような構成とすることで、例えば射出成型を利用して、ベース部および突出部を効率良く製造することができる。
上記化粧用塗布具において、繊維の繊維長は、10mm以下であり、繊維の径は、200μm以下であってもよい。このような繊維長および径を有する繊維を用いることで、繊維間に適量の化粧料を保持し、化粧料を塗布することが容易となる。
上記化粧用塗布具において、化粧用塗布具において、複数の突出部は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネートおよびポリアミドからなる群から選択される少なくとも一つの樹脂を含んでもよい。これらの樹脂は、適度な弾性を有し、安価に入手することができる。
上記化粧用塗布具において、突出部の曲げ弾性率は、20MPa以下であってもよい。このようにすることで、適度な柔軟性を有する突出部とすることができる。このため、化粧料を塗布することがさらに容易となる。
上記化粧用塗布具において、繊維は、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリウレタン繊維からなる群から選択される少なくとも一つから構成されていてもよい。これらの繊維は、適度な弾性を有し、安価に入手することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
次に、本願の化粧用塗布具の一実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
次に、本願の化粧用塗布具の一実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における化粧部材の一例を示す概略図である。図2は、実施の形態1における化粧用塗布具の正面図である。図2は、図1のY軸方向のうち矢印の向きとは反対の向きに化粧用塗布具を見た場合の図である。図3は、実施の形態1における化粧用塗布具の平面図である。図3は、図2のZ軸方向のうち矢印の向きとは反対の向きに化粧用塗布具を見た場合の図である。図4は、実施の形態1における化粧用塗布具の底面図である。図4は、図2のZ軸方向のうち矢印の向きに化粧用塗布具を見た場合の図である。図5は、実施の形態1における化粧用塗布具の右側面図である。図5は、図2のX軸方向のうち矢印の向きに化粧用塗布具を見た場合の図である。図6は、実施の形態1における化粧用塗布具の左側面図である。図6は、図2のX軸方向のうち矢印の向きとは反対の向きに化粧用塗布具を見た場合の図である。図1において、X軸方向は化粧用塗布具に接続された把持部の長手方向に沿った方向であり、Z軸方向はベース部から突出する第一突出部の突出する方向であり、Z軸方向は、X―Y平面に垂直な方向である。なお、図1〜図6においては、突出部およびベース部に貼付されている繊維を簡略化して図示している。
図1は、実施の形態1における化粧部材の一例を示す概略図である。図2は、実施の形態1における化粧用塗布具の正面図である。図2は、図1のY軸方向のうち矢印の向きとは反対の向きに化粧用塗布具を見た場合の図である。図3は、実施の形態1における化粧用塗布具の平面図である。図3は、図2のZ軸方向のうち矢印の向きとは反対の向きに化粧用塗布具を見た場合の図である。図4は、実施の形態1における化粧用塗布具の底面図である。図4は、図2のZ軸方向のうち矢印の向きに化粧用塗布具を見た場合の図である。図5は、実施の形態1における化粧用塗布具の右側面図である。図5は、図2のX軸方向のうち矢印の向きに化粧用塗布具を見た場合の図である。図6は、実施の形態1における化粧用塗布具の左側面図である。図6は、図2のX軸方向のうち矢印の向きとは反対の向きに化粧用塗布具を見た場合の図である。図1において、X軸方向は化粧用塗布具に接続された把持部の長手方向に沿った方向であり、Z軸方向はベース部から突出する第一突出部の突出する方向であり、Z軸方向は、X―Y平面に垂直な方向である。なお、図1〜図6においては、突出部およびベース部に貼付されている繊維を簡略化して図示している。
図1〜図6を参照して、化粧部材1は、化粧料を保持し、塗布対象に化粧料を塗布する化粧用塗布具10と、化粧部材1を使用する使用者が化粧料を塗布する際に把持する把持部20と、を含む。把持部20は、第一の部材21と、第二の部材22と、を含む。第二の部材22は、中実状であって円柱状の形状である。第二の部材22の一方の端部には、X軸方向のうち矢印の向きに突出する円柱状の突起部221が形成されている。第一の部材21は、中空円筒状である。第一の部材21の外径は、第二の部材22の外径よりもやや小さく形成されている。突起部221は、第一の部材21の一方側に位置する開口部に嵌め込み可能である。このため、把持部20において、第一の部材21は分離可能である。
第一の部材21の第二の部材22が位置する側とは反対側の端部20Aには、化粧用塗布具10が配置されている。化粧用塗布具10は、複数の突出部11と、ベース部12と、土台部14と、複数の繊維15と、を含む。図7は、ベース部12および土台部14を示す概略図である。図7は、図2に示す化粧用塗布具10から繊維15を取り除いた状態を示す図である。図1および図7を参照して、土台部14は、弾性を有する。土台部14は、中空円筒状の周壁部141を含む。周壁部141は、X軸方向のうち矢印が示す向きとは反対の向きに向って外径が小さくなる。周壁部141の一方側の開口を覆うようにベース部12が配置されている。周壁部141の外周面上には、内径側に環状に凹んだ凹部144Aが形成されている。凹部144Aは、開口142に近い側に形成されている。周壁部141の他方の開口142側には第一の部材21が配置されている。周壁部141は、第一の部材21の端部20Aに形成されている開口部に周壁部141の弾性変形を利用して、嵌め込み可能である。周壁部141を第一の部材21に押し込んでいき、凹部144Aが第一の部材21の内壁面に形成されている隆起部211に嵌め込まれることで、化粧用塗布具10の把持部20側への移動が規制される。その結果、化粧用塗布具10が位置決めされる。
本実施の形態において、土台部14は、樹脂製である。土台部14を構成する成分は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネートおよびポリアミドからなる群から選択される少なくとも一つの樹脂を含む。
ベース部12は、X軸方向に延びる棒状の軸部121と、X軸方向に対して湾曲する棒状の湾曲部123と、を含む。軸部121は、側壁面121Cを含む。Y軸方向から平面的に見て、側壁面121Cの一方側の端部121Aと、側壁面121Cの他方側の端部121Bとの間隔は、X軸方向のうち矢印の向きに向って短くなる。Y軸方向から平面的に見て、端部121Aは直線状であり、端部121Bは曲線状である。軸部121の一方の端部は、土台部14に接続されている。軸部121の側壁面121Cと、土台部14の周壁部141との間には、段差Vを有する。軸部121の他方の端部は、湾曲部123の一方の端部に接続されている。
湾曲部123は、湾曲部123の側面の一部を構成する第一の湾曲面123Aおよび第二の湾曲面123Bと、第一の湾曲面123Aおよび第二の湾曲面123Bの双方とそれぞれ交差する一対の側壁面123C,123Dと、を含む。第一の湾曲面123Aは、その中央の領域がZ軸方向のうち矢印の向きとは反対の向きに凹む。第二の湾曲面123Bは、その中央の領域がZ軸方向のうち矢印の向きとは反対の向きに突出する。第一の湾曲面123Aおよび第二の湾曲面123Bは、側壁面123C,123Dを挟んで、Z軸方向に離隔して配置されている。第一の湾曲面123Aおよび第二の湾曲面123Bは、Y軸方向から平面的に見て、円弧状である。第一の湾曲面123Aを構成する円弧の両端部を結ぶ線分Mは、X軸方向に平行である。第二の湾曲面123Bを構成する円弧の曲率は、第一の湾曲面123Aを構成する円弧の曲率よりも大きい。なお、図7においては、理解の容易の観点から、第一の湾曲面123Aおよび第二の湾曲面123Bを破線で示している。
ベース部12は、弾性を有する。本実施の形成において、ベース部12は、樹脂製である。ベース部12を構成する成分は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネートおよびポリアミドからなる群から選択される少なくとも一つの樹脂を含む。
複数の突出部11は、第一の湾曲面123Aに形成されている複数の第一突出部181〜192と、第二の湾曲面123Bに形成されている複数の第二突出部151〜177と、を含む。本実施の形態においては、側壁面123C,123Dには、突出部11は形成されていない。第一突出部181〜192は、柱状の形状を有し、12本の突出部11から構成される。第一突出部181〜192は、Z軸方向のうち矢印の向きに突出している。第一突出部181〜192は、Y−Z平面に沿って平行に並んで配置される。第一突出部181〜192が突出する方向(Z軸方向)は、第一の湾曲面123Aを構成する円弧の両端部を結ぶ線分Mに直交する。第一突出部181〜192が突出する方向(Z軸方向)から平面的に見て、第一突出部181〜192はそれぞれX軸方向に沿って間隔をあけて配置されている。第一突出部181〜192において、それぞれの間隔の長さは、同一となるように形成されている。ここで、第一突出部181〜192同士のそれぞれの間隔の長さとは、第一突出部181〜192のそれぞれの先端部同士の間隔の長さである。第一突出部186と、第一突出部187との間隔の長さL4は、例えば、約0.9mmである。本実施の形態における第一突出部181〜192の曲げ弾性率は、20MPa以下である。ここで、曲げ弾性率の測定方法としては、例えば、JIS K7171:2016に準拠した方法である。
第一突出部181〜192のうち、第一突出部186の突出高さが最も高く形成されている。ここで、突出高さとは、第一突出部181〜192が突出する方向(Z軸方向)における第一突出部181〜192の高さである。第一突出部186の突出高さL3は、例えば、約2mmである。第一突出部181〜186の突出高さは、ベース部12の先端側に向って徐々に低くなるように形成されている。同様に、第一突出部187〜192のうち、第一突出部187の突出高さが最も高く形成されている。第一突出部187〜192の突出高さは、軸部121に向って徐々に低くなるように形成されている。第一突出部181〜192の先端部は、X軸方向に沿って並んで配置されている。
第二突出部151〜177は、柱状の形状を有し、27本の突出部11から構成される。第二突出部151〜177は、Y軸方向から平面的に見て、第二の湾曲面123Bを構成する円弧状に沿って、間隔をあけて形成されている。Y軸方向から平面的に見て、第二突出部151〜177は、放射状に突出しており、第二突出部151〜177のそれぞれが第二の湾曲面123Bに当接する領域の端部同士を結んだ線分に垂直な方向に突出している。図7では、理解の容易の観点から、第二突出部168が第二の湾曲面123Bに当接する領域の端部同士を結んだ線分Nを例示する。第二突出部151〜177において、それぞれの間隔の長さは、同一となるように形成されている。第二突出部165と、第二突出部166との間隔の長さL1は、約0.5mmである。第二突出部151〜177のそれぞれの間隔は、第一突出部181〜192のそれぞれの間隔よりも狭い。第二突出部151〜177において、それぞれの突出高さは、同一となるように形成されている。ここで、突出高さとは、第二突出部151〜177のそれぞれの突出方向における第二突出部151〜177の高さである。第二突出部166の突出高さL2は、約2mmである。実施の形態における第二突出部151〜177の曲げ弾性率は、20MPa以下である。
図8は、突出部11および湾曲部123の概略断面図である。図8は、突出部11およびベース部12を図7中のI−Iで示す平面で切断した場合の断面図である。図8を参照して、第一突出部186は、第一突出部186の突出する方向(Z軸方向)に垂直な断面(X−Y平面)における断面積が小さくなるテーパー状の形状を有する。同様に、第一突出部186を除いた第一突出部181〜192は、X−Y平面における断面積が小さくなるように形成されている。第二突出部166は、第二突出部166の突出する方向(Z軸方向)に垂直な断面(X−Y平面)における断面積が小さくなるテーパー状の形状を有する。同様に、第二突出部166を除いた第二突出部151〜177の突出する方向に垂直な断面における断面積は小さくなるように形成されている。
突出部11は、弾性を有する。突出部11を構成する成分は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネートおよびポリアミドからなる群から選択される少なくとも一つの樹脂を含む。
本実施の形態においては、突出部11、ベース部12および土台部14は継ぎ目なく、一体に形成されている。突出部11、ベース部12および土台部14を構成する成分は、同じである。ベース部12において、湾曲部123および軸部121は、継ぎ目なく、一体に形成されている。
図2〜図7を参照して、繊維15は、ベース部12、第一突出部181〜192、第二突出部151〜177の全域にわたって複数貼付されている。ここで、全域にわたって貼付されているとは、ベース部12、第一突出部181〜192および第二突出部151〜177の全ての領域を覆うのみならず、ベース部12、第一突出部181〜192および第二突出部151〜177の表面の一部に貼付されていない部分があってもよい。ベース部12においては、第一の湾曲面123A、第二の湾曲面123B、側壁面123Cおよび軸部121の全域にわたって繊維15が形成されている。
繊維15の繊維長は、10mm以下の短繊維である。繊維15の繊維長は、好ましくは9.65mm以下であり、より好ましくは5mm以下であり、さらに好ましくは1.8mm以下である。繊維15の繊維長を10mm以下とすることで、繊維間に適量の化粧料を保持し、化粧料を塗布することが容易となる。繊維15の繊維長の下限は、例えば0.1mmである。繊維15の径は、200μm以下である。繊維15の径は、好ましくは193μm以下であり、より好ましくは50μm以下であり、さらに好ましくは19.3μm以下である。繊維15の径を200μm以下とすることで、繊維間に適量の化粧料を保持し、化粧料を塗布することが容易となる。繊維15の径の下限は、例えば、3μmである。本実施の形態において、繊維15の繊維長は、第一突出部181〜192および第二突出部151〜177のそれぞれの間隔よりも短く形成されている。本実施の形態において、繊維15は、ポリアミド繊維である。繊維15は、ポリアミド繊維の他、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリウレタン繊維等であってもよい。
次に、本実施の形態1における化粧用塗布具10の製造方法について、簡単に説明する。最初に、図2に示す繊維15が貼付されていない化粧用塗布具10に対応する構造体を準備する工程が実施される。構造体は、例えば、射出成型によって形成される。ベース部12、第一突出部181〜192、第二突出部151〜177および土台部14に対応する部分は一体成型によって形成される。次に、構造体において、ベース部12、第一突出部181〜192および第二突出部151〜177に対応する部分の表面を露出するようにセットし、液状の接着剤を塗布する工程が実施される。液状の接着剤を塗布した後に、静電植毛装置を用いて繊維15を貼付する工程、いわゆるフロック加工が実施される。より具体的には、静電植毛装置におけるアース電極上に、ベース部12、第一突出部181〜192および第二突出部151〜177に対応する部分の表面を露出するように構造体がセットされる。高電圧を印加しながら繊維15を供給することで、ベース部12、第一突出部181〜192および第二突出部151〜177に対応する部分の表面に繊維15が貼付される。フロック加工の後に、接着剤を乾燥させる工程が実施される。このようにして繊維15が貼付された化粧用塗布具10が形成される。化粧用塗布具10に把持部20が接続され、本実施の形態1における化粧部材1が得られる。
ここで、本実施の形態1における化粧用塗布具10の湾曲部123には、柱状の第一突出部181〜192および第二突出部151〜177が間隔をあけて形成されている。ベース部12、第一突出部181〜192および第二突出部151〜177の全域にわたって、複数の繊維15が貼付されている。このように繊維15が貼付されている領域においては、化粧料を保持し易くなる。ベース部12、および1本1本独立して配置される柱状の第一突出部181〜192および第二突出部151〜177が弾性を有することで、特に第一突出部181〜192および第二突出部151〜177の弾性を利用して、化粧料を塗布することができる。塗布対象の表面に凹凸がある場合でも、表面の凹凸に沿って第一突出部181〜192および第二突出部151〜177を変形させて塗布することができる。したがって、狙いの位置に適量の化粧料を塗布することが容易となる。
なお、本実施の形態1における化粧用塗布具10は、粉状や液状の化粧料を塗布する際に好適に用いることができる。特に、本実施の形態1における化粧用塗布具10は、まつ毛を濃く、長く見せるために使用するマスカラを塗布する際に好適に用いることができる。
上記実施の形態において、ベース部12は、棒状であって湾曲した湾曲部123を含む。湾曲部123は、湾曲部123の側面の一部を構成する凹状の第一の湾曲面123Aと、湾曲部123の側面の一部を構成し、第一の湾曲面123Aに沿って形成される凸状の第二の湾曲面123Bと、を含む。複数の突出部11は、第一の湾曲面123Aから突出する複数の第一突出部181〜192と、第二の湾曲面123Bから突出する複数の第二突出部151〜177と、を含む。このような構成とすることで、凹状の第一の湾曲面123Aまたは凸状の第二の湾曲面123Bを利用し、塗布対象の表面形状に合わせて化粧料を塗布することができる。したがって、化粧料を効率良く塗布することができる。
上記実施の形態において、第一突出部181〜192は、それぞれ等間隔に形成されている。第二突出部151〜177は、それぞれ等間隔に形成されている。第一突出部181〜192同士の間隔は、第二突出部151〜177同士の間隔は異なる。このように第一突出部181〜192同士の間隔と、第二突出部151〜177同士の間隔とを異なるようにすることで、塗布対象に応じて最適な突出部を選択して、化粧料を塗布することができる。したがって、化粧料を効率良く塗布することができる。
上記実施の形態において、湾曲部123は、第一の湾曲面123Aおよび第二の湾曲面123Bの双方と交差する一対の側壁面123C,123Dを含む。第一の湾曲面123Aは、Y軸方向から平面的に見て、円弧状である。第一突出部181〜192は、それぞれ平行であって、第一の湾曲面123Aを構成する円弧の両端部を結ぶ線分Mに垂直な方向(Z軸方向)に延びる。このような構成とすることで、第一突出部181〜192の先端がある程度開放された状態となり、化粧用塗布具10に化粧料を一旦保持させる際に第一突出部181〜192間に化粧料が入り込みやすくなる。また、化粧料の塗布時においても、化粧料を塗布することが容易となる。例えば、まつ毛に化粧料を塗布する場合に、まつ毛が第一突出部181〜192間に入り込み易くなり、第一突出部181〜192を櫛状に用いることができる。そのため、まつ毛に化粧料を塗布することが容易となる。
上記実施の形態において、ベース部12は、湾曲部123の一方の端部に接続され、X軸方向に延びる棒状の軸部121を含む。このような構成の軸部121を含むことで、ベース部12を軸部121によって支持することができ、湾曲部123による化粧料の塗布を容易にすることができる。
上記実施の形態は、第一突出部181〜192および第二突出部151〜177において、湾曲部123から突出する方向に垂直な断面の面積が先端に近付くにつれて小さくなる。このような形状の第一突出部181〜192および第二突出部151〜177を利用して、塗布対象の形状に合わせて化粧料を塗布することができる。
上記実施の形態において、ベース部12、第一突出部181〜192および第二突出部151〜177は、一体に形成されている。このような構成とすることで、例えば射出成型を利用して、ベース部12、第一突出部181〜192および第二突出部151〜177を効率良く製造することができる。
上記実施の形態において、第一突出部181〜192および第二突出部151〜177は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネートおよびポリアミドからなる群から選択される少なくとも一つの樹脂を含む。これらの樹脂は、適度な弾性を有し、安価に入手することができる。
上記実施の形態において、第一突出部181〜192および第二突出部151〜177の曲げ弾性率は、20MPa以下である。このようにすることで、適度な柔軟性を有する突出部11とすることができる。このため、化粧料を塗布することがさらに容易となる。
上記実施の形態において、繊維15は、ポリアミド繊維としたが、これに限られるものではなく、繊維15は、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリウレタン繊維からなる群から選択される少なくとも一つから構成されていてもよい。これらの繊維15は、適度な弾性を有し、安価に入手することができる。
上記実施の形態において、繊維15は、ベース部12、第一突出部181〜192、第二突出部151〜177の全域にわたって貼付される場合について説明したが、これに限られるものではなく、軸部121には繊維15が貼付されず、軸部121を除いたベース部12の全域に繊維15が貼付されるようにしてもよい。また、湾曲部123の全域には繊維15が貼付され、湾曲部123を除いたベース部12の領域には繊維15が貼付されないようにしてもよい。
上記実施の形態において、複数の突出部11は、第一の湾曲面123Aおよび第二の湾曲面123Bに形成される場合について説明したが、これに限られるものではなく、複数の突出部11は、第一の湾曲面123Aおよび第二の湾曲面123Bに形成されると共に、側壁面123C,123Dに形成されるようにしてもよい。また、側壁面123C,123Dのいずれか一方に形成されるようにしてもよい。
上記実施の形態において、ベース部12は、軸部121を含む場合について説明したが、これに限られるものではなく、ベース部12は、軸部121を含まない構成であってもよい。
上記実施の形態において、突出部11、ベース部12および土台部14は一体に形成されている場合について説明したが、これに限られるものではなく、それぞれの部材が形状に合わせて異なる材質となるようにしてもよい。
上記実施の形態において、第一突出部181〜192および第二突出部151〜177は、等間隔に形成されている場合について説明したが、これに限られるものではなく、第一突出部181〜192および第二突出部151〜177が等間隔に形成されていなくてもよい。
上記実施の形態において、第一突出部181〜192の先端部は、X軸方向に沿って並んで配置されている場合について説明したが、これに限られるものではなく、第一突出部187〜192のそれぞれの突出高さが同じとなるようにしてもよい。
上記実施の形態では、第一の部材21に化粧用塗布具10を取り付ける構成として、周壁部141の凹部144Aを第一の部材21の隆起部211に嵌め込む場合について説明したが、これに限られるものではなく、またはこれに加えて、以下の種々の方法によって取り付けるようにしてもよい。例えば、第一の部材21に隆起部211を形成せずに、第一の部材21にカシメピンを挿し込むための径方向に貫通する貫通孔を複数形成しておく。そして、第一の部材21の外周面側からカシメピンを挿し込み、貫通孔に挿通させて、周壁部141に形成された凹部144Aにカシメピンの先端が嵌め込まれるようにしてもよい。また、周壁部141の外周面および第一の部材21の内周面の少なくともいずれか一方に接着剤を塗布して、周壁部141と第一の部材21とが接着固定されるように取り付けてもよい。また、例えばローレット加工によって、第一の部材21の内周面のうち、周壁部141に形成された凹部144Aに対応する箇所に複数の凸部を形成し、複数の凸部を凹部144Aに嵌め込んで、周壁部141を第一の部材21に取り付けるようにしてもよい。
上記実施の形態では、第一の部材21に第二の部材22を取り付ける構成として、第二の部材22の突起部221を第一の部材21の開口部に嵌め込む場合について説明したが、これに限られるものではなく、またはこれに加えて、以下の種々の方法によって取り付けるようにしてもよい。例えば、第二の部材22の突起部221の表面、および第一の部材21の内周面の少なくともいずれか一方に接着剤を塗布して、第一の部材21と第二の部材22とが接着固定されるように取り付けてもよい。また、例えばローレット加工によって、第一の部材21の内周面に複数の凸部を形成すると共に、第二の部材22の突起部221の表面に複数の凹部を形成する。第一の部材21の内周面に形成された複数の凸部と、突起部221の表面に形成された複数の凹部とを嵌め合わせて、第一の部材21に第二の部材22を取り付けるようにしてもよい。
(実施の形態2)
次に、本願の化粧用塗布具の実施の形態2について説明する。実施の形態2の化粧用塗布具は、実施の形態1の化粧用塗布具10と同様の効果を奏する。しかしながら、実施の形態2における化粧用塗布具では、ベース部12および突出部11の構造や、土台部14を含まない点が、実施の形態1の場合と異なっている。以下、実施の形態1の場合とは異なる点について主に説明する。
次に、本願の化粧用塗布具の実施の形態2について説明する。実施の形態2の化粧用塗布具は、実施の形態1の化粧用塗布具10と同様の効果を奏する。しかしながら、実施の形態2における化粧用塗布具では、ベース部12および突出部11の構造や、土台部14を含まない点が、実施の形態1の場合と異なっている。以下、実施の形態1の場合とは異なる点について主に説明する。
図9は、実施の形態2における化粧部材の一例を示す概略図である。図9を参照して、化粧部材2は、化粧用塗布具10と、把持部20と、を備える。把持部20は、X軸方向に延びる棒状の本体部31と、第一突起部33と、第二突起部34と、を含む。本体部31の長手方向(X軸方向)の一方の端部には、第一突起部33が配置されている。第一突起部33は、X軸方向のうち矢印の向きとは反対の向きに突出する。本体部31の長手方向(X軸方向)の他方の端部には、第二突起部34が配置されている。第二突起部34は、X軸方向のうち矢印の向きに突出する。Z軸方向から平面的に見て、把持部20のY軸方向の長さL5は、第一突起部33および第二突起部34のY軸方向の長さL6よりも長い。
化粧用塗布具10は、突出部11と、ベース部12と、繊維15と、を含む。ベース部12は、第一のベース部125と、第二のベース部126と、を含む。Z軸方向から平面的に見て、第二のベース部126の面積は、第一のベース部125の面積よりも大きい。
図10は、第一のベース部125および第一突出部を示す概略図である。図10は、図9に示す化粧用塗布具10から繊維15を取り除いた状態を示す図である。図9および図10を参照して、第一のベース部125は、第一突起部33の本体部31が位置する側とは反対側に配置されている。第一のベース部125から見て、第一突起部33が位置する側とは反対側に位置するように複数の第一突出部113A〜113Dが形成されている。第一突出部113A〜113Dは、柱状の形状を有する。第一突出部113A〜113Dは、第一のベース部125から、X軸方向のうち矢印の向きとは反対の向きに突出する。第一突出部113A〜113Dは、Y軸方向に間隔をあけて形成されている。第一突出部113A〜113Dにおいて、それぞれの間隔の長さは、同一となるように形成されている。第一突出部113A〜113Dでは、先端に近付くにつれて、第一突出部113A〜113Dの突出する方向(X軸方向)に垂直な断面における面積が小さくなる。第一突出部113A〜113Dの先端部は、Y軸方向に沿って並んで配置されている。
図11は、第二のベース部126および第二突出部を示す概略図である。図11を参照して、第二のベース部126は、第二突起部34の本体部31が位置する側とは反対側に配置されている。第二のベース部126から見て、第二突起部34が位置する側とは反対側に位置するように複数の第二突出部114A〜114Gが形成されている。第二突出部114A〜114Gは、柱状の形状を有する。第二突出部114A〜114Gは、第二のベース部126からX軸方向のうち矢印の向きに突出する。第一突出部113A〜113Dのそれぞれの突出高さL7は、第二突出部114A〜114Gのそれぞれの突出高さL8と一致する。ここで、突出高さとは、第一突出部113A〜113Dおよび第二突出部114A〜114Gが突出する方向(X軸方向)における第一突出部113A〜113Dおよび第二突出部114A〜114Gの高さである。第二突出部114A〜114Gは、Y軸方向に間隔をあけて形成されている。第二突出部114A〜114Gにおいて、それぞれの間隔の長さは、同一となるように形成されている。第二突出部114A〜114Gでは、先端に近付くにつれて、第二突出部114A〜114Gの突出する方向(X軸方向)に垂直な断面における断面積が小さくなる。第二突出部114A〜114Gの先端部は、Y軸方向に沿って並んで配置されている。
繊維15は、第一のベース部125、第二のベース部126、第一突出部113A〜113D、および第二突出部114A〜114Gの全域にわたって複数貼付されている。
上記実施の形態2の構造を有する化粧用塗布具10によっても、実施の形態1と同様に、狙いの位置に適量の化粧料を塗布することが容易となる。
なお、本実施の形態2における化粧用塗布具10によっても、粉状や液状の化粧料を塗布する際に好適に用いることができる。特に、本実施の形態2における化粧用塗布具10は、目もとに陰影をつけるための化粧料であるアイシャドーを塗布する際に好適に用いることができる。化粧用塗布具10における第一突出部113A〜113D、または第二突出部114A〜114Gは、化粧料を塗布する場所に応じて使い分けすることができる。例えば、第一突出部113A〜113Dによって下まぶたにアイシャドーを塗布し、第二突出部114A〜114Gによって上まぶたにアイシャドーを塗布することができる。
上記実施の形態において、第一突出部113A〜113Dは、第一のベース部125から同一の方向(X軸方向)に沿って突出する。同様に、第二突出部114A〜114Gは、第二のベース部126から同一の方向(X軸方向)に沿って突出する。このような構成とすることで、同一の方向に突出した第一突出部113A〜113Dまたは第二突出部114A〜114Gを利用し、狙いの位置に化粧料を塗布することがさらに容易となる。
(実施の形態3)
次に、本願の化粧用塗布具の実施の形態3について説明する。実施の形態3の化粧用塗布具は、実施の形態1の化粧用塗布具10と同様の効果を奏する。しかしながら、実施の形態3における化粧用塗布具では、ベース部12および突出部11の構造や、土台部14を含まない点が、実施の形態1の場合と異なっている。以下、実施の形態1の場合とは異なる点について主に説明する。
次に、本願の化粧用塗布具の実施の形態3について説明する。実施の形態3の化粧用塗布具は、実施の形態1の化粧用塗布具10と同様の効果を奏する。しかしながら、実施の形態3における化粧用塗布具では、ベース部12および突出部11の構造や、土台部14を含まない点が、実施の形態1の場合と異なっている。以下、実施の形態1の場合とは異なる点について主に説明する。
図12は、実施の形態3における化粧部材の一例を示す概略図である。図12を参照して、化粧部材3は、化粧用塗布具10と、把持部20と、を備える。把持部20は、X軸方向に延びる棒状の形状を有する。把持部20の長手方向(X軸方向)の一方の端部には、化粧用塗布具10が配置されている。
化粧用塗布具10は、複数の突出部115A〜115Gと、ベース部127と、繊維15と、を含む。ベース部12から見て、把持部20が位置する側とは反対側に位置するように複数の突出部115A〜115Gが形成されている。突出部115A〜115Gは、柱状の形状を有する。突出部115A〜115Gは、ベース部127からX軸方向のうち矢印の向きとは反対の向きに突出する。突出部115A〜115Gは、Y軸方向に間隔をあけて形成されている。突出部115A〜115Gの突出高さは、Y軸方向のうち矢印の向きに向って徐々に低くなるように形成されている。ここで、突出高さとは、突出部115A〜115Gが突出する方向(X軸方向)における突出部115A〜115Gの高さである。突出部115A〜115Gのうち、突出部115Aの突出高さL9が最も高く形成されている。突出部115A〜115Gのうち、突出部115Gの突出高さL10が最も低く形成されている。
繊維15は、突出部115A〜115Gおよびベース部127の全域にわたって複数貼付されている。
上記実施の形態3の構造を有する化粧用塗布具10によっても、実施の形態1と同様に、狙いの位置に適量の化粧料を塗布することが容易となる。
なお、本実施の形態3における化粧用塗布具10によっても、粉状や液状の化粧料を塗布する際に好適に用いることができる。特に、本実施の形態3における化粧用塗布具10は、眉毛に化粧料を塗布するアイブローブラシとして好適に用いることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、請求の範囲によって規定され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の化粧用塗布具は、容易に狙いの位置に適量の化粧料を塗布することが求められる化粧用塗布具に、特に有利に適用され得る。
1,2,3 化粧部材、10 化粧用塗布具、11,115A,115B,115C,115D,115E,115F,115G 突出部、12,127 ベース部、14 土台部、15 繊維、20 把持部、20A 端部、21 第一の部材、22 第二の部材、31 本体部、33 第一突起部、34 第二突起部、113A,113B,113C,113D,181,182,183,184,185,186,187,188,189,190,191,192 第一突出部、114A,114B,114C,114D,114E,114F,114G,151,152,153,154,155,156,157,158,159,160,161,162,163,164,165,166,167,168,169,170,171,172,173,174,175,176,177 第二突出部、121 軸部、121A,121B 端部、121C,123C,123D 側壁面、123 湾曲部、123A 第一の湾曲面、123B 第二の湾曲面、125 第一のベース部、126 第二のベース部、141 周壁部、142 開口、143 蓋部、144A 凹部、211 隆起部、221 突起部。
Claims (12)
- 弾性を有するベース部と、
前記ベース部からそれぞれ間隔をあけて突出するように形成されており、弾性を有する柱状の複数の突出部と、
前記ベース部および前記突出部の全域にわたって貼付された複数の繊維と、を備える、化粧用塗布具。 - 前記ベース部は、棒状であって湾曲した湾曲部を含み、
前記湾曲部は、
前記湾曲部の側面の一部を構成する凹状の第一の湾曲面と、
前記湾曲部の側面の一部を構成し、前記第一の湾曲面に沿って形成される凸状の第二の湾曲面と、を含み、
前記複数の突出部は、
前記第一の湾曲面から突出する複数の第一突出部と、
前記第二の湾曲面から突出する複数の第二突出部と、を含む、請求項1に記載の化粧用塗布具。 - 前記複数の第一突出部は、それぞれ等間隔に形成され、前記複数の第二突出部は、それぞれ等間隔に形成されており、
前記第一突出部同士の間隔は、前記第二突出部同士の間隔と異なる、請求項2に記載の化粧用塗布具。 - 前記湾曲部は、前記第一の湾曲面および前記第二の湾曲面の双方と交差する一対の側壁面を含み、
前記第一の湾曲面は、前記側壁面側から平面的に見て、円弧状であり、
前記複数の第一突出部は、それぞれ平行であって、前記第一の湾曲面を構成する円弧の両端部を結ぶ線分に垂直な方向に延びている、請求項2または請求項3に記載の化粧用塗布具。 - 前記ベース部は、前記湾曲部の一方の端部に接続され、真直ぐに延びる棒状の軸部をさらに含む、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の化粧用塗布具。
- 前記複数の突出部は、前記ベース部から同一の方向に突出する、請求項1に記載の化粧用塗布具。
- 前記複数の突出部の形状は、前記ベース部から突出する方向に垂直な断面の面積が先端に近付くにつれて小さくなる、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の化粧用塗布具。
- 前記ベース部および前記複数の突出部は、一体に形成されている、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の化粧用塗布具。
- 前記繊維の繊維長は、10mm以下であり、前記繊維の径は、200μm以下である、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の化粧用塗布具。
- 前記突出部は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネートおよびポリアミドからなる群から選択される少なくとも一つの樹脂を含む、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の化粧用塗布具。
- 前記突出部の曲げ弾性率は、20MPa以下である、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の化粧用塗布具。
- 前記繊維は、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリウレタン繊維からなる群から選択される少なくとも一つから構成されている、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の化粧用塗布具。
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