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JP2019534284A - 臨床設定用[f−18]fddnpの複数ドーズ合成方法 - Google Patents

臨床設定用[f−18]fddnpの複数ドーズ合成方法 Download PDF

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JP2019534284A JP2019522575A JP2019522575A JP2019534284A JP 2019534284 A JP2019534284 A JP 2019534284A JP 2019522575 A JP2019522575 A JP 2019522575A JP 2019522575 A JP2019522575 A JP 2019522575A JP 2019534284 A JP2019534284 A JP 2019534284A
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Abstract

2−(1−{6−[(2−[F−18]フルオロエチル)(メチル)アミノ]−2−ナフチル}エチリデン)−マロノニトリル([F−18]FDDNP)の製造方法であって、半自動モジュールを用い、これはフッ素化、予精製、分離、生成物抽出、および調製に使用される。この方法は、ジクロロメタン(DCM)、メタノール(MeOH)、およびテトラヒドロフラン(THF)などの危険な有機溶媒を必要とせずに、既存のFDA規制の下で、ヒトに投与するための[F−18]FDDNPを高収率で製造することができる。この方法はまた、この方法を用いて[F−18]FDDNPを合成する速度を向上させ、約90乃至100分以内に最終生成物を生成することができる。この合成方法は、FDAに登録され承認された自動合成システムに容易に適応できる。【選択図】 図2A

Description

本出願は、2016年11月8日に出願された、米国仮特許出願番号第62/419,286号の優先権を主張する。この出願は、全体が参照により本明細書に組み入れられている。優先権は、35USC§119およびその他の該当する法律に従って主張されている。
技術分野は、一般に、半自動合成モジュールを使用した2−(1−{6−[(2−[F−18]フルオロエチル)(メチル)アミノ]−2−ナフチル}エチリデン)−マロノニトリル([F−18]FDDNP)の合成方法に関する。この方法は、ヒトへの投与にすぐに使用できる、[F−18]FDDNPの高収率かつ短い生産時間での合成に用いられる。この方法はまた、非水性の検査手順を導入しており、従来の合成操作において使用されてきた危険な有機溶媒の組み合わせは使用しない。
2−(1−{6−[(2−[F−18)フルオロエチル)(メチル)アミノ]−2−ナフチル}エチリデン)−マロノニトリル([F−18]FDDNP)PET撮像は、アルツハイマー病(AD)や慢性外傷性脳症(CTE)などの進行性疾患の分類および病期分類に従来から使用されてきた。米国、ヨーロッパ、およびアジアでの約20年間の臨床研究経験は、アルツハイマー病(AD)を正常な老化、軽度の認知障害、およびその他のいくつかの神経変性疾患(例えば、進行性核上性麻痺、レビー小体型認知症、ダウン症候群)と区別する[F−18]FDDNPの能力を実証した。ADを正常な老化と区別する[F−18]FDDNPの能力は、2−デオキシ−2−[F−18]フルオロ−D−グルコース([F−18]FDG)の能力に匹敵する。さらに最近の臨床研究は、外傷性脳損傷および疑わしいCTEの病歴を有する引退した運動選手や軍事職員における明確な[F−18]FDDNPがかかわるパターンを示しており、このパターンはADのパターンと容易に区別することができる。現在、危険にさらされている人の疑わしいCTEを検出できる利用可能なバイオマーカはなく、そしてこの目的のためのその他のPETリガンドは、非常に早期の開発段階にある。
Liu et al.は、[F−18]FDDNPの自動放射能合成のための一方法を開示している。Liu,J.et al.,動物またはヒトへの投与用の2−(1−{ 6−[2−[F]フルオロ エチル)(メチル)アミノ]−2−ナフチル}エチリデン−マロノニトリル([F]FDDNP)の高収率、自動放射能合成、Mol.Imaging Biol.,9:6−16(2007)参照。しかしながら、これまでに報告されている複数用量のトレーサー調製用の[F−18]FDDNPの合成には、一定の制限がある。第一に、この方法は、半分取HPLC精製を行う前に、面倒な複数のカートリッジと蒸発プロセスを使用した、F−18フッ素化反応混合物のかなり複雑な予精製を使用している。第二に、この方法は、予精製および半分取HPLC精製工程において、毒性で、潜在的に有害な有機溶媒(例えば、ジクロロメタン、メタノール(MeOH)、およびテトラヒドロフラン)を使用する。第三に、[F−18]FDDNPの自己放射線分解が、予精製およびHPLC精製プロセスの間に潜在的に起こり得る。自己放射線分解は、一般に、放射化学収率の低下、生成物の安定性の低下、および放射化学不純物の増加をもたらす、高い比活性を有するF−18標識化合物に伴う深刻な問題となり得る。以前に報告されている合成では、ヒト血清アルブミン(HSA)中での生成物の製剤および滅菌も、最終生成物の放射化学収率を約27%に低下させる。[F−18]FDDNPのようなポジトロンエミッタ標識バイオマーカーは半減期が比較的短い(F−18同位体の半減期は110分である)ので、放射化学収率は特に重要である。
臨床現場でこれらのバイオマーカーを使用するには、2つの検討事項が重要であり、これらの事項は、その他の神経変性疾患の中でもとりわけ、CTEとADを特徴付けるための[F−18]FDDNPの使用の主な目的である。第一に、そのようなバイオマーカーまたはプローブはしばしば1つの地理的位置(例えばサイクロトロンが位置する場所)で製造されるが、遠隔の地理的領域で使用される。比較的長い地理的距離にわたるF−18標識バイオマーカーの輸送は、必然的に最終使用可能線量が低くなる。したがって、できるだけ高い放射化学収率を達成して、1バッチの[F−18]FDDNPを地理的に離れた場所でも効率的に使用できる、複数のドーズに分割できるようにすることがきわめて重要である。第二に、米国食品医薬品局(FDA)が支援する臨床試験およびPETバイオマーカーの臨床的使用においては、すぐに注射できる最終製品の容易さ、再現性および信頼性が不可欠である。
[F−18]FDDNPを合成するモジュラー方法が臨床現場用に開示されている。このアプローチは非常に信頼性が高く、最高で(100)10mCiバッチ用量の入手可能な生物医学的サイクロトロンを使用してヒト注射用の純粋な高い比活性(通常、1乃至5Ci/マイクロモル)を生成し、5乃至10Ciまでの[F−18]フッ化物イオンを日常的に生成できる。したがって、訓練を受けた技術者によるこの方法を使用した製品調製は容易に達成可能であり、ハイスループット臨床設定における重要な条件である。代替的に、この合成方法は、自動放射線合成器で実施することができる。この方法は合成時間を短縮し、合成手順、最も具体的には面倒な複数のカートリッジや有機溶媒を使用するF−18フッ素化反応混合物の複雑な予精製、および半分取HPLC精製前の蒸発プロセスを大幅に単純化する。とりわけ、この方法でなされた重要な改良には、粗製放射性反応混合物の精製用のアルミナベースのカートリッジの利用と、半分取HPLC移動相へのアスコルビン酸の包含がある。本明細書に開示されている合成手順の主な目的は、ハイスループット化学合成、本質的に2つの目的をカバーする信頼性のある化学的方法を得ることである。(1)純粋な最終生成物を比較的離れた場所に輸送できるようにした高収率合成と、F−18同位体の短い半減期(半減期:110分)による製品の減衰を(少なくともある程度までは)補償する。(2)合成が容易であるため、サイクロトロンを有する任意の場所でこの合成を任意のFDA承認自動ラジオシンセサイザー(または手動/半自動合成装置)に容易に適合させることができる。したがって、このPETプローブは、複数の臨床現場で非常に容易に使用できるようになる。本明細書に開示されている[F−18]FDDNPの合成方法は、ほとんどのPETバイオマーカー用のFDA承認自動合成装置に容易に適用可能である。
アルミナカートリッジの使用は、F−18フッ素化反応混合物の初期精製で以前に使用されていた不便な多重カートリッジシステムよりも優れていることがわかった。本明細書で使用されている方法では、単一のアルミナカートリッジが効率的に、単一工程で、無機物質(例えば、KCO)とクリプタンド(例えば、Kryptofix(登録商標))、及びF−18フッ素化反応の間に形成された有機副生成物の一部を除去するが、分解が少ない。準分取HPLC移動相にアスコルビン酸を含有させることは、特に精製プロセスにおいてアセトニトリル水溶液を使用する場合に有益な効果をもたらした。例えば、アスコルビン酸は、HPLC精製プロセス中の[F−18]FDDNPの自己放射能分解を防止する。
一実施形態では、90乃至98%濃縮された[O−18]水の11MeVプロトン衝撃によって、担体無添加[F−18]フッ化物イオンを生成している。水性[F−18]フッ化物イオンをアニオン樹脂カートリッジに捕捉して[O−18]水を回収した。カリウム塩(例えば、KCO)の0.25%(重量:体積ベース)水溶液(0.4mL)を、アセトニトリル1.0mLに溶解させた4,7,13,16,21,24−ヘキサオキサ−1,10−ジアザビシクロ[8.8.8]ヘキサコサンのクリプタンド(例えば、Kryptofix(登録商標)2.2.2。)(10mg)を予め装填したガラス反応容器に通過させることによって、[F−18]フッ化物イオンを順次放出させた。窒素ガス流を吹き込みながら、溶液を115℃で蒸発させた。残基をアセトニトリル(3×0.5mL)との共沸蒸留によって乾燥させた。乾燥させた残基に、アセトニトリル(0.7mL)中のトシルオキシ前駆体2−{[6−(2,2−ジシアノ−1−メチルビニル)−2−ナフチル](メチル)アミノ}エチル−4−メチルベンゼンスルホネート(DDNPT)(2.2乃至2.5mg)を加え、反応混合物を15分間93℃で加熱した。この溶液を窒素流で1分間冷却した。次いで、この混合物を、無水MeCN(6mL)で予めすすいだ中性アルミナ含有カートリッジ(例えば、Sep−Pak(登録商標)Light)に通過させた。より無水のMeCN(2×0.5mL)を用いて反応容器とアルミナ含有カートリッジをすすいだ。回収したMeCN溶離液を、0.1M酢酸アンモニウム(NHOAc)および0.02Mアスコルビン酸(1.5mL)の氷冷水溶液で希釈し、次いで、分取HPLCカラム(Waters Symmetry、PrepC187μ、7.8×300mm)に注入した。HPLCカラムを0.1MのNHOAcと0.02Mのアスコルビン酸の水溶液中で、50%MeCNを用いて5.0mL/分の流速で溶出した。HPLCカラムからの流出物をUV検出器(λ=440nm)でモニタし、続いてガンマ放射性検出器でモニタした。約21分の保持時間で溶出した化学的および放射化学的に純粋な[F−18]FDDNP生成物を含有するHPLC画分を1.25分間回収した。この回収したHPLC画分を水(9mL)で希釈した後、固相抽出カートリッジ(例えば、tC181ccvacSep−Pak(登録商標)(50mg))を通過させた。抽出カートリッジを滅菌水(20mL)で洗浄した。次いで、[F−18]FDDNPをエタノール(EtOH(0.5mL))を用いて固相抽出カートリッジからガラス容器に溶出し、生理食塩水(合計5.5mL)および25%のヒト血清アルブミン(合計4mL)と混合した。EtOH/アリン/ヒト血清アルブミン中の純粋な[F−18]FDDNP製品を、Millex(登録商標)GVフィルター(0.22μm)を通過させることによって滅菌し、滅菌多用量バイアルに収集した。
一実施形態において、2−(1−{6−[(2−[F−18]フルオロエチル)(メチル)アミノ]−2−ナフチル}エチリデン−マロノニトリル([F−18]FDDNP)の製造方法は、樹脂カートリッジ内の[F−18]フッ化物イオン含有溶液から[F−18]フッ化物イオンを捕捉するステップを具える。次いで、[F−18]フッ化物イオンを、カリウム塩溶液(例えば、KCO)を通過させることによって、その中に含有されているクリプタンド溶液を反応容器中に溶出させる。このようにして形成された[F−18]フッ化物/クリプタンド錯体を、無水アセトニトリルを用いた複数回の共沸蒸発に供して、反応容器中に乾燥[F−18]フッ化物イオン/クリプタンド錯体残基を形成する。乾燥[F−18]フッ化物イオン/クリプタンド錯体は、トシルオキシ前駆体2−{[6−2,2−ジシアノ−1−メチルビニル)−2−ナフチル](メチル)アミノ}エチル−4−メチルベンゼンスルホネート(DDNPT)と、無水アセトニトリル中で反応して、反応生成物を形成する。次いで、この反応生成物をアルミナカートリッジを通過させて注入容器に入れる。注入容器に含まれる反応生成物を、氷冷したNHOAc/L−アスコルビン酸溶液で希釈し、HPLCカラムに通過させるか、またはこれに流す。[F−18]FDDNPを含有する画分をHPLCカラムから希釈容器に回収する。次いで、希釈容器に収容されている回収した[F−18]FDDNPを水で希釈し、固相抽出カートリッジに通過させるかまたは流し、次いで[F−18]FDDNPをエタノールで溶出する。次いで、溶出した[F−18]FDDNP(エタノールを含む)を生理食塩水およびヒト血清アルブミンで希釈して最終生成物(すなわち製剤)を形成する。
この方法を用いて、ヒトに投与する準備ができた[F−18]FDDNPを高収率かつ短い生産時間で合成することができる。この方法はまた、以前の合成操作で使用されていた危険な有機溶媒の組み合わせを使用しない。例えば、最終生成物中にメタノール、ジクロロメタン、またはテトラヒドロフランは存在しない。最終生成物に微量のアセトニトリルが含まれている限りでは、その量はFDAのガイドラインレベルを大幅に下回っている。
図1は、[F−18]FDDNPの製造に使用する反応を概略的に示す図である。 図2A及び2Bは、[F−18]FDDNPの合成に使用される半自動合成モジュールの概略図であり、モジュールのさまざまな構成要素で実行される単位操作を示す。 図3Aは、個々の分析用HPLCカラムからの[F−18]FDDNPの溶出を示す放射トレースを示す図である。[F−18]FDDNPの溶出は、異なるHPLCカラムならびに約9.5分で溶出させる異なる移動相の条件を利用した品質管理設定を用いて行われる。これは、半分取HPLCカラムでの溶出時間よりはるかに短い。 図3Bは、図3Aに示すHPLCカラムからの[F−18]FDDNPの溶出を示す紫外(UV)光吸収トレースを示す図である。
図1は、トシルオキシ前駆体からの2−{[6−(2,2−ジシアノ−1−メチルビニル)−2−ナフチル](メチル)アミノ}エチル−4−メチルベンゼンスルホネート(DDNPT)から、バイオマーカーまたはPETトレーサーである2−(1−{6−[(2−[F−18]フルオロエチル)(メチル)アミノ]−2−ナフチル}エチリデン)マロノニトリル([F−18]FDDNP)を生成する放射化学反応を示す。調製または合成に続いて、PETトレーサー[F−18]FDDNPを、半調製用高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって精製する。図2A及び2Bは、[F−18]FDDNPの調製に使用する半自動化モジュール10の概略図を示す。半自動モジュール10は、サイクロトロンまたは他の放射化学実験室に見られる「ホットセル」内に設置される。ホットセルは、放射性物質の取り扱いに使用される専用の筐体である。ホットセルは排気され、技術者やオペレータがガンマ線エミッタからの放射線にさらされるのを防ぐ放射線遮蔽エンクロージャである。遮蔽材には、各種のコンクリート、鉛、鉛ガラス、鋼鉄、劣化ウランを使用できる。
本明細書で説明しているように、半自動モジュール10のいくつかの構成要素は、ホットセルの外に配置することができる。これらは、キャリブレータ目盛12、加熱器コントローラ14、HPLCポンプ18、HPLC溶媒リザーバ19、およびストリップチャート記録装置またはプロッター20、ならびに様々な試薬および溶媒をモジュール10に送達するのに使用される入力ラインまたはチューブを具えていてもよい。加熱槽22、バルブ(V1乃至V5)、HPLC注入器24、検出器26、28、攪拌機30は、ホットセルの外に配置された電源スイッチ(図示せず)を介して遠隔制御される。
図2A及び図2Bに示すように、半自動化モジュール10は5つの機能ユニット(すなわち、ユニット1乃至5)を有し、各ユニットが5つの放射能合成ステップ(フッ素化、前精製、分離、生成物抽出、製剤)のうちの1つを実行する。ユニット1乃至5は物理的に別々のユニットではなく、単体の半自動化モジュール10を合成に使用できることは自明である。本明細書に記載されているユニット1乃至5は、合成および最終調製においてそれぞれ異なる操作またはプロセスを実行するが、単体の全体モジュール10の一部である個別ユニットを意味する。これらのユニットの個々の構成要素は、チューブまたはライン(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはテフロン(登録商標)製チューブ)で互いに接続されており、チューブの端子には、活栓/シリンジと接続するためのオスまたはメスのルアーチップが取り付けられている。操作中は、チューブまたはライン(例えば、図2Aおよび2Bに見られるライン1乃至ライン10)を介して、60mLのシリンジ、窒素ガス(正圧を加えるための)、またはその他の真空源を用いて、真空または正圧をホットセルの外側から加えることによって、試薬または溶媒をシステムに遠隔的に加えることができる。
以下に、個々のユニットならびにそれらの構造および機能について説明する。
UNIT−1 フッ素化ユニット:このユニットは、[F−18]フッ化物イオンを、続く溶出用樹脂カートリッジ42に送達するのに使用するループまたは流路を有する自動ピンチバルブ(VI)を具える。一実施形態では、樹脂カートリッジ42は、[F−18]フッ化物イオンをプロトン照射した[O−18]水から単離するように調製された陰イオン交換樹脂カートリッジであり、[O−18]水を節約して、合成中に蒸発させる必要がある水の量を減らす。一実施形態では、樹脂カートリッジ42は、0.125インチ(内径)、0.160インチ(外径)のPTFEチューブに、BioRad(登録商標)MP−1樹脂(BioRad(登録商標)、Hercules、CAから入手可能であり、カタログ番号1411851)を装填することによってカスタムメイドされている。BioRad(登録商標)MP−1樹脂は、スチレンジビニルベンゼンのマトリックスを使用し、マクロ多孔性の強陰イオン交換樹脂である。官能基はR−CHN+(CHである。BioRad(登録商標)MP−1樹脂は、真空とチューブ内の樹脂を沈降させるまたは引っ張る重力のいずれかを使用して、チューブ内に装填されている。樹脂は、1/8インチのホールパンチで形成しフリット対(細孔径70μmのポリエチレンフリット材料製)を用いてチューブ内に保持されている。このフリットが樹脂材料をチューブの内側に固定し、流体が樹脂材料を通過できるようにする。チューブの端部には、樹脂カートリッジ42の完成させるルアーフィッティングを取り付けるようにしてもよい。
V1がオフ(通常は開)のとき、バルブV1は、図2AのバルブV1の右側の流路を挟む、あるいは閉じて、標的の水が樹脂カートリッジ42(カートリッジMP−1ともいう)を通過できるようにする。ここで、[F−18]フッ化物イオンは樹脂カートリッジ42に含まれる樹脂上に装填され、一方で[O−18]水は、回収バイアル34に進む。V1がオンのときは、バルブV1がバルブV1の左側の流路を挟む、あるいは閉じて、炭酸カリウム(又は他のカリウム塩)溶液が樹脂カートリッジ42を通って流れ、[F−18]フッ化物イオンを反応容器44に溶出させる。
バルブVIに関連するフローループ内に配置されている陰イオン交換樹脂カートリッジ42(例えば、MP−1カートリッジ)は、サイクロトロン照射標的水から[F−18]フッ化物イオンを捕捉するためのものである。カートリッジ42は、[F−18]フッ化物イオンを捕捉し、[O−18]水を通過させて、30mLのガラスバイアル34中に回収する。線量キャリブレータ45(モデルCRC−15R、Capintec、Inc.,Florham,NJ)を用いて、樹脂カートリッジ42で捕捉した放射能を測定する。線量キャリブレータ45は、ホットセル内に配置され、バルブV1と樹脂カートリッジ42を保持するウェルである。線量キャリブレータセンサ45に接続された機器読み取りユニット12のF−18キーを押すことによって放射能を読み取る。樹脂カートリッジ42に捕捉された[F−18]フッ化物イオンは、0.4mLの0.25%炭酸カリウム水溶液を添加することによって放出される(他のカリウム塩も使用できる)。これは、ライン1(PTFE製)を介して添加され、送出ライン46(これもPTFE製)を介してフッ素化反応容器44に回収される。加熱オイルバス22が電動ジャッキプラットフォーム(図示せず)上に配置されており、バスを反応容器44と選択的に接触させる。ガラスフッ素化反応容器44は、3つのPTFEチューブ(チューブ46、ライン2、及びチューブ50)を担持するシリコンストッパー48と共にバス22の上方に配置されている。ライン2は、水性[F−18]フッ化物イオンの共沸乾燥用のアセトニトリルの添加に使用される。ライン2はまた、クリプタンド溶液(例えば、Kryptofix(登録商標)/MeCN溶液)ならびにDDNPTを含む前駆体試薬を、乾燥[F−18]フッ化物イオン/クリプタンド錯体残基を含む反応容器44に添加するのにも使用される。フッ素化反応容器44からアセトニトリルが蒸発する間、チューブ50を介して窒素を移送する窒素源をユニット2内のPTFEライン3に接続することによって、穏やかなガスバブリングが可能になる。
UNIT−2 アルミナSep−Pak(登録商標)予精製ユニット:UNIT−1からのフッ素化反応混合物を、反応容器44からPTFEチューブ50を介してガラスシリンジバレル52に反応混合物を引き込むライン3を介して真空を適用することにより、アルミナ含有カートリッジ54(Sep−Pak(登録商標)Almina N Plus Ligh Cartridge、製品番号WAT023561、Waters Corporation、Milford Massachusetts)に連結されたガラスシリンジバレル52(3mL)に移す。アルミナカートリッジ54は、PTFEチューブ58を介して、HPLC注入容器56に連結されている。アルミナカートリッジ54を通る流体経路は、ライン3を通ってガラスシリンジバレル52内に正圧(例えば、窒素の)をかけることによって達成される。
UNIT−3 セミプレパラティブHPLCユニット:次いで、注入容器56内の粗生成物の混合物を、3mLのループ容積を有するラインまたはチュービング60を介して、連結されたPTFEライン(例えば、ライン5)を通して真空を適用することによって電気的に作動するHPLCインジェクターバルブ24に移す。PTFEライン4は、UNIT−2に見られるように、HPLC注入容器56への水溶液の添加に使用される。HPLCバルブ24を用いて、粗反応混合物をHPLCカラム62(Waters Symmetry PrepC18、7μ、7.8×300mm)に注入すると、カラム流出物がUV検出器26を通過し、続いてガンマ放射能検出器28を通過する。三方電磁弁V2により、HPLC溶離液を廃棄位置64または収集位置のいずれかに方向転換させることができ、それによって溶離液がユニット66(図2Bに示す)への移送用のチューブ66に入る。バルブV2、V3、およびV4については、「NO」は常開を意味する。NCは、常閉を意味する。
UNIT−4 生成物抽出ユニット:UNIT−3からのHPLC画分を、チューブ66を介してガラス希釈容器68で受けて、複数のラインを有する隔壁70で蓋をする。PTFEライン6はHPLC画分を水で希釈するために使用され、移送ライン72は三方電磁弁V3を通して容器68の内容物を吸い上げるために使用され、ライン7は通気ラインとして作用する。希釈容器68の内容物は、攪拌装置30と磁気攪拌子74を用いて磁気的に攪拌される。攪拌子74は、調製前に希釈容器68内に配置されており、容器内の液体を均質化する。強疎水性のシリカベースの結合相を含むカートリッジ76が(Sep−Pak(登録商標)tC18 1CC Vacのカートリッジ、製品番号WAT0549、Waters Corporation、Milford Massachusetts)が、電磁弁V3の出力に接続されている。希釈容器68の内容物は、ライン6を通して(ライン7がキャップされている間)圧力を加えることによって、カートリッジ76を通して流されて、製剤原料をカートリッジ76に捕捉する一方で、ライン78を介して溶媒は三方電磁弁V4を通って廃棄物バイアル64に入る。カートリッジ76をPTFEチューブライン8を介して水ですすぎ、すすいだ水も廃棄物バイアル64内に入る。カートリッジ76内に捕捉された放射性生成物がエタノール(同様にPTFEチューブライン8から投入)の添加によって放出されると、この生成物は電磁弁V4を通過し、チューブまたはライン82を介して混合容器80に集められる。次いで、混合容器80中のエタノール中の生成物を通常の生理食塩水(合計5.5mL)と、PTFEライン9を介して添加したヒト血清アルブミン(HSA)(合計4.0mL)で希釈する。
UNIT−5 最終薬品滅菌ユニット:最終薬品バイアル84は、25mmの滅菌フィルター86(製品溶液の滅菌用)と、4mmの滅菌フィルター88(通気用)と、滅菌針/無菌注射器90に連結されており、事前に層流フード内で無菌条件下で組み立てられている。接続されたPTFEライン10を通して真空を適用することにより、UNIT−4からの混合容器80の内容物を、ライン92を介した二方向ソレノイドバルブV5を通してガラスシリンジバレル96(10mL)に移す。移送後、ライン10を通る正圧の適用で、チェックバルブ98および滅菌フィルター86を介してこの製品を滅菌最終医薬品バイアル84内に押しだす。
以下の操作を行って、半自動化反応モジュールをセットアップする:
A)すべての容器、ガラス製品、チューブ部品、およびバルブを、組み立て前に洗浄し乾燥させる。
B)180mLの80%メタノール水溶液でカラムを逆に溶離することにより、半分取HPLCカラム62を再生する。
C)ホットセルの表面を70%のアルコールで洗浄する。
D)モジュール10とその他の機器の電源を入れる。
E)オイルバス22(前面パネル;40ボルト入力)用のヒーターコントローラ14をオンにして、115℃に設定して、デジタル温度計でオイルバスの温度を確認する。
F)HPLCカラム62を200mLの移動相で再平衡化した後、半分取HPLCシステムをチェックする。10mLのグラデュアルシリンダ内の「回収ライン」を介して移動相を回収することにより、5mL/分で2分間、ポンプ流量を測定する。その流速での圧力にして、流速を1mL/分に下げ、V2を「廃棄」に切り替える。
G)6mLのシリンジを用いて、6mLの無水MeCNでアルミナカートリッジ54をすすぐ。
H)0.1M NHOAc/0.02MのL−アスコルビン酸溶液を冷蔵庫で冷却する。
I)12mLの1M KHCO溶液で、次いで2×12mLの18MΩの水で 洗浄することによって、MP−1アニオン樹脂カートリッジ42を活性化する。
J)活性化したMP−1樹脂カートリッジ42をピンチバルブ(VI)ループに挿入し、フッ化物トラップをCapintecウェル45に入れる 。
K)Kryptofix(登録商標)/MeCN溶液(1mL、プラスチックシリンジ)を反応容器44に加える。
L)2つの滅菌フィルター(1つは濾過用86およびもう1つは通気用)を有する製品バイアル84をCyclotron社に注文し、Cyclotron社のスタッフによって滅菌環境で組み立てる。
M)あらかじめ組み立てられた30mLの滅菌製品バイアル84に、ラベル「18FDDNP HSA/生理食塩水/EtOH」と、バッチ番号「MM−DD−YY」のラベル付けをする。
N)HPLC画分希釈容器68中に、攪拌棒74と9mLの18MΩ水を加える。
O)10個のPTFEチューブ端子をホットセルのドアに下げて、モジュール10を組み立てる。
P)2.5mLの生理食塩水を6mLのプラスチックシリンジを用いて開放混合容器80に加える。
Q)ライン5を介してHPLC注入ループ24をHPLC移動相で満たす。
反応工程の前に多数の溶液を調製する。これには:(1)Kryptofix(登録商標)/MeCN溶液(10mg/mL);(2)KHCO溶液(1M);(3)KCO溶液(0.25%重量:体積ベース);(4)NHOAc/L−アスコルビン酸溶液(0.1M/0.02M);(5)HPLC移動相(MeCN/0.1M NHOAc+0.02ML−アスコルビン酸);が含まれる。
[F−18]フッ素化反応:
(1)[F−18]フッ化物イオン溶液(通常、サイクロトロンの製造能力に基づいて1乃至5Ci)の反応容器44への送達:
a.読み出し12を用いてアニオン樹脂カートリッジ42に捕捉された[F−18]フッ化物イオンの放射能(及び時間)を書き留める:
b.バルブV1をオンにする(ホットセルパネルの電気スイッチを押す):
c.[F−18]フッ化物イオンを、0.4mLの0.25%KCO溶液を通過させ、次いで0.1mLの18MΩ水をライン1を介して樹脂カートリッジを通すことによって、Kryptofix(登録商標)をあらかじめ装填した反応容器44に放出する:
d.V1をオフにする(ホットセルパネルの電気スイッチを上げる):
e.読み出し12を用いて[F−18]フッ化物イオン残留物の放射能(&時間)を書き留める:
f.ホットセルのサイドドアを開き、反応容器からF−18送達ラインを素早く取り外す。
(2)[F−18]フッ化物/Kryptofix(登録商標)複合体の乾燥:
a.定量バルブで窒素流量を調製して、ライン3を介して[F−18]フッ化物イオン溶液に穏やかな窒素流を導入する;
b.オイルバス22を保持しているジャッキを持ち上げて、反応容器44を115℃に加熱したオイルバス22に浸す;
c.反応容器44の上部のすりガラス接合部が部分的に乾燥しているように見えたら(約5乃至6分)、ライン2を介して0.5mLの無水アセトニトリルを反応容器44に加え、窒素バブリングを続ける;
d.各回0.5mLの無水アセトニトリルで、共沸蒸発をさらに2回繰り返し、この時点で、反応容器44のすりガラス接合部は完全に乾燥しているように見えるはずである(トータル約15分);
e.最後の2回のアセトニトリルの蒸発の間に、オイルバス22の温度を115℃から93℃に下げる。
(3)[F−18]フッ素化反応:
a.オイルバス22を下げて、ライン2を介して1mLのガラスシリンジを用いて、無水アセトニトリル(0.7mL)中の前駆体DDNPT(2.2乃至2.5mg)を、反応容器中の乾燥[F−18]フッ化物イオン/Kryptofix(登録商標)錯体残基に加える。DDNPTの合成に関する詳細は、Liu et al,High−Yield、Automated Radiosyntheis of 2−1−{6−j2−[18F]Fluoroethyl)(methyl)amino]−2−naphthyl}ethylidene)malononitrile{18 F)FDDNP}Ready for aAnimal or Human Administration,Molecular Imaging and Biology、Vol.9,pp.6−16(2007)に記載されている。
数秒間窒素を穏やかにバブリングすることによって反応容器の内容物を混合させる。
b.オイルバス22を上昇させて反応混合物を90乃至95℃に加熱する。
c.オイルバス22を下げることにより、15分の時点で反応容器44の加熱を停止する。
d.窒素流を2分間バブリングして反応混合物を冷却する。
予精製
(1)ライン3を介して60mLのプラスチックシリンジで真空引きすることにより、冷却した反応混合物を反応容器44からシリンジバレル52に移す。
(2)ライン3を介して空気圧でアルミナSep−Pak(登録商標)カートリッジ54を通って液体を押して、注入容器56に押し込む。
(3)0.5mLの無水MeCNを反応容器44に加え、ステップ1と2を繰り返す。
(4)さらに0.5mLの無水MeCNを反応容器44に加え、再びステップ1と2を繰り返す。
HPLC精製
(1)例えば、分取HPLC移動相として、MeCN/0.1M NHOAc+0.02M L−アスコルビン酸(1:1)をポンピングする[0046−47]の操作といった、冷却中のHPLCポンプ18の流速を5mL/分に設定する。
(2)1.5mLの氷冷した/冷却したNHOAc/L−アスコルビン酸(0.1M/0.02M)溶液(3mLプラスチックシリンジを使用)をライン4を介してHPLC注入容器56に加える。
(3)ライン5を通して真空を適用して、ライン60を介してHPLC注入容器56内の混合物をHPLC注入器24のループに移す(注入ループ24をHPLC移動相で満たすのにも使用される、取り付けたシリンジを引き出す)。
(4)ホットセルの外のコントロールボックスを「注入」に切り替えて注入する。
(5)ストリップチャートレコーダまたはプロッタ20と、ストップウォッチを始動させる。
(6)潜在的な目詰まりに対して、HPLCポンプ18の背圧を監視する。
(7)9mLの18MΩ水を含む希釈容器68に対して、攪拌装置30をオンにする。
(8)ストリップチャートレコーダ/プロッタ20上のUVおよび放射性トレースを監視し、ストリップチャートレコーダ/21で観察された、約21分の保持時間で(V2をオンにすることによって)放射性ピークを希釈容器68に回収する。1分15秒後に(V2をオフにすることによって)回収を停止する。
HPLC画分からの製剤原料の抽出
(1)さらに1分間撹拌を続ける。
(2)希釈容器68内の混合液をカートリッジ76に通し、ライン6を介して圧力を加えることにより流出液をHPLC廃棄物フラスコ64に入れる。溶液をカートリッジ76に通過させるのに高圧が必要であれば、停止コックでベントチューブライン7を塞ぐ。
(3)V3をオンにし、ライン8を介して12+8mLの滅菌水(12mLのプラスチック製シリンジを使用する)を通過させてカートリッジ76を洗浄する。流出液を廃棄物64に入れる。
(4)カートリッジ76を窒素気流で乾燥させる。
QCのための薬物投与量の調製とサンプリング
(1)「製品3方弁」V4を「回収」にする。
(2)0.5mLのEtOH(1mL滅菌シリンジを使用)を用いて、2.5mLの滅菌生理食塩水を含む混合容器80にカートリッジ76をゆっくりと溶出させる。
(3)ライン8を介して混合容器80に窒素を穏やかにバブリングする。
(4)バブリングを止める。
(5)QCのために容器80から100μLの16.7%EtOH/生理食塩水(サンプル−1)を取り出す。
(6)ライン9を介して3mLの25%ヒト血清アルブミン(HSA)を非常に穏やかな窒素のバブリングによって混合容器80に加える。
(7)窒素バブリングを停止し、V5をオンにし、ライン10を介してHSAシリンジバレル96に真空を適用することによってHSA/EtOH/生理食塩水を移送する。
(8)V5をオフにし、ライン10を介して圧力をかけて、無菌フィルタ86を通して、製品を無菌製品バイアル84内に押しだす。
(9)ライン9を介して、混合容器80中の残基に、さらに1mLの25%ヒト血清アルブミンおよび3mLの無菌生理食塩水を加える。
(10)V5をオンにし、シリンジバレル96にライン10を介して真空をかけることによってすすぎHSAを移送する。
(11)V5をオフにし、ライン10を介して圧力を加えて、HSAを滅菌フィルター86を通して製品バイアル84に移す。
(12)フィルタの完全性をチェックする。
(13)細菌性エンドトキシンと、無菌性QC試験用に0.3mLの医薬品サンプル(サンプル−2)を採取する。
パワーダウン
(1)ホットセル内のモジュール10全体の電源を切る。約25分の時点でHPLCポンプ18をオフにする。ホットセルの外側にある機器の電源タップ20をオフにする。
この方法を用いて生成される放射化学収率(%)は高く、下記の表1に見られるように概ね35%以上である。放射化学収率は、EOB×100に補正された反応容器44に送達され、EOB÷放射能に補正された製品の放射能から計算される。
表1−本明細書に記載の方法を用いて最終的に調製した[F−18]FDDNPの典型的な放射化学収率
Figure 2019534284
開始[F−18]活性(EOBに補正されたmCi)
[F−18]FDDNP収率(EOBに補正されたmCi)
放射化学収率(%)

EOB=[F−18]フッ化物イオンのサイクロトロン製造のためのエンドオブボンバードメント
図3Aは、個別分析用HPLCカラムからの[F−18]FDDNPの溶出を示す放射トレースである。[F−18]FDDNPの溶出は、異なるHPLCカラム(すなわち分析カラム)を用いた品質管理設定と、約9.5分で溶出を引き起こす様々な移動相条件を用いて行われることに留意されたい。図3Bは、図3AのHPLCカラムからの[F−18]FDDNPの溶出を示す紫外(UV)光吸収トレースを示す。品質管理の目的で、ラジオ薄層クロマトグラフィ(TLC)試験やガスクロマトグラフィ試験も実施できる。
本明細書に開示されている[F−18]FDDNPの製造方法にはいくつかの重要な利点がある。第一に、この方法は有害な有機溶媒の組み合わせを組み入れていない。従来の合成方法は、ジクロロメタン(DCM)、メタノール(MeOH)、およびテトラヒドロフラン(THF)の使用が必要であった。例えば、上述したLiu et al.(2007)を参照されたい。これらの有機溶媒は、FDAクラス2溶媒に分類されており、現在のFDAの規制および指針の下では、それらの固有の毒性のために医薬品においては制限されている。例えば、FDAは工業用Q3C不純物である、残留溶媒についての指針を出しており、これは、どのくらいの量の残留溶媒が薬剤において安全と考えらえるかについて推奨するものである。米国保健福祉省、食品医薬品局、改訂3、6月、2017の業界向けQ3Cの表およびリストガイダンスを参照。これは、参照により本明細書に組み入れられている。DCMおよびTHFなどの溶媒は、医薬品中に含めることが望ましくない。例えば、DCMは既知の発がん物質である。THFは、体組織に対する既知の刺激剤である過酸化物形成化合物である。したがって、実施形態では、製造プロセスは、DCM、MeOH、またはTHFなどの有機溶媒を実質的に含んでいない。最終製品は、FDAで定められたガイドラインの限度(410ppm)を下回る微量のアセトニトリル(0−50ppm)のみを含んでいるため、記載されている最終製品は既存のFDA規制および指針の下でヒトへの投与用のものである。最終生成物はいくらかのエタノールを含んでいてもよいが、エタノールの量はヒトへの投与用に希釈され、濃度はFDAガイドラインの限度を大幅に下回る。本製造方法のその他の利点は、より短い経過時間(例えば120分と比較して合計100分)で最終製品を製造することができることである。これは、反応を抑えるために1%HCl水溶液を使用し、続いてC−18Sep−Pak(登録商標)抽出を行う従来の合成方法に代えて、有機溶媒と続く溶離液の蒸発を単一のアルミナカートリッジ(例えば、Sep−Pak(登録商標))を使用して行うことによって可能となる。例えば、上述したLiu et al.(2007)、を参照されたい。重要なことに、これは予精製のためのフッ素化反応の直後に単一のアルミナカートリッジを使用する非水性後処理である。これは合成時間を短縮することに加えて、[F−18]FDDNPの自己放射能分解を低減するのに重要な役割を果たしている。すなわち、この方法は、いくつかの実施形態では120分未満で最終生成物を製造することができ、より好ましくは100分以下で最終生成物を製造することができる。例えば、一実施形態では、最終製品は約90から100分で製造することができる。放射性フッ素同位体(フッ素−18の半減期は110分である)が発生するとすぐに急速な放射性崩壊が起こり始めるので、このことは重要である。その他の利点は、本明細書に記載の方法を用いて達成される高い収率である。一般に、最終生成物収率(最終的な配合生成物で測定した場合)は約30%から約40%の範囲である。しかしながら、これより高い収率が得られており、最も高い収率は約45乃至46%である。本明細書に記載の方法は高い信頼性があり、最大100の10mCiバッチ用量の純粋な比活性が高い(通常1乃至5のCi/マイクロモル)の[F−18]FDDNPバイオマーカーを製造することができる。これは、ヒトへの注射用であり、市販の生物医学的サイクロトロンを用いて、ルーチンで最大5−10Ciの[F−18]フッ化物イオンを生成する。
本発明の実施形態を説明してきたが、本発明の範囲から逸脱することなく様々な修正を加えることができる。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物を除いて限定されるべきではない。

Claims (15)

  1. 2−(1−{6−[(2−[F−18]フルオロエチル)(メチル)アミノ]−2−ナフチル}エチリデン)−マロノニトリル([F−18]FDDNP)の製造方法において:
    [F−18]フッ化物イオンを樹脂製カートリッジに捕捉するステップと;
    前記樹脂製カートリッジにカリウム塩溶液、続いて水を通すことによって、その中に含まれているクリプタンド溶液を有する反応容器に[F−18]フッ化物イオンを溶出させるステップであって、その中に[F−18]フッ化物/クリプタンド錯体を形成するステップと;
    前記[F−18]フッ化物イオン/クリプタンド錯体を、無水アセトニトリルで複数回共沸蒸発させて、前記反応容器中で乾燥[F−18]フッ化物イオン/クリプタンド錯体残基を形成するステップと;
    無水アセトニトリル中で、前記乾燥[F−18]フッ化物イオン/クリプタンド錯体を、トシルオキシ前駆体2−{[6−(2,2−ジシアノ−1−メチルビニル)−2−ナフチル](メチル)アミノ}(エチル1−4−メチルベンゼンスルホネート(DDNPT)と反応させて、反応生成物を形成するステップと;
    前記反応生成物をアルミナカートリッジに通して注入容器に入れるステップと;
    注入容器に入っている反応生成物をHPLCカラムに注入するステップと;
    前記HPLC容器から[F−18]FDDNPを含有する画分を希釈容器に回収するステップと;
    前記希釈容器内に含まれている回収された[F−18]FDDNPを水で希釈するステップと;
    前記希釈した[F−18]FDDNPを固相抽出カートリッジに通し、[F − 18]FDDNPをエタノールで溶出するステップと;
    エタノールに含まれる[F−18]FDDNPを生理食塩水とヒト血清アルブミンで希釈して、最終生成物を形成するステップと;
    を具えることを特徴とする方法。
  2. 前記最終生成物を滅菌バイアルに移すステップをさらに具えることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記滅菌バイアルへの移送中に前記最終生成物をフィルターで濾過することを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 前記最終生成物の残基を、前記フィルターを通して前記滅菌バイアル中で生理食塩水およびヒト血清アルブミンを用いてすすぐステップをさらに具えることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 前記滅菌バイアル中の[F−18]FDDNPが35%を超える放射化学収率を有することを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  6. 前記滅菌バイアル中の[F−18]FDDNPが、サイクロトロンで精製した活性が開始するときの1CiのF−18フッ化物での35%以上の放射化学的収率で、400mCi以上の量(EOBに補正)で生成される、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  7. 反応生成物を、直接前記アルミナカートリッジを介して注入容器に通すステップが、反応容器を無水アセトニトリルですすぐステップと、前記すすぎをアルミナカートリッジを通して流すステップとを、さらに具えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記反応生成物を前記アルミナカートリッジを介して前記注入容器に通した後に、前記注入容器に冷却した酢酸アンモニウム(NHOAc)/L−アスコルビン酸を加えるステップをさらに具えることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  9. 前記HPLCカラムが、MeCN/酢酸アンモニウム(NHOAc)およびL−アスコルビン酸を用いて調製されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  10. 前記最終製品が120分未満で製造されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  11. 前記最終製品が約100分以内に製造されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  12. 前記[F−18]FDDNPが、自動合成装置を用いて製造されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  13. 前記[F−18]FDDNPが少なくともいくつかの手動操作を用いて生成されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  14. 請求項1に記載の方法によって製造された生成物において、前記最終生成物が、FDAが設定したガイドライン(410ppm)未満の濃度で、微量のアセトニトリル(0ないし50ppm)を含有することを特徴とする生成物。
  15. 前記最終生成物がメタノール、ジクロロメタン、および/またはテトラヒドロフランを含まないことを特徴とする、請求項1に記載の方法によって製造された生成物。
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