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JP2019510522A - 脱着可能な歯科器具用のクリーニング装置 - Google Patents

脱着可能な歯科器具用のクリーニング装置 Download PDF

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JP2019510522A JP2018525731A JP2018525731A JP2019510522A JP 2019510522 A JP2019510522 A JP 2019510522A JP 2018525731 A JP2018525731 A JP 2018525731A JP 2018525731 A JP2018525731 A JP 2018525731A JP 2019510522 A JP2019510522 A JP 2019510522A
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Abstract

脱着可能な歯科器具12をクリーニングするためのクリーニングデバイス50が記載される。当該デバイス50は、脱着可能な歯科器具の上側面をクリーニングするための複数の下方突起剛毛16を有する回転可能な上部クリーニングブラシ14を有する。当該デバイスはまた、歯科器具12を保持するための下部歯科器具ホルダ12であり、それは、回転可能な上部クリーニングブラシ14に関して、歯科器具12の移動を制限するべく、回転可能な上部クリーニングブラシ14と関連して使用され、使用の際、歯科器具に関して、回転可能な上部クリーニングブラシ14を回転することにより、歯科器具12に対してクリーニング動作が適用される。当該クリーニングデバイス50はまた、組み立てられると単一の一体型ユニットを形成するように、回転可能な上部クリーニングブラシ14および下部歯科器具ホルダ18を一時的に回転可能に相互接続するためのケーシングコネクタを有する。

Description

本願発明は、脱着可能な歯科器具用のクリーニングデバイスに関し、特に、これに限定しないが、脱着可能な歯科器具をクリーニングし、格納しかつ保護するためのクリーニングデバイスに関する。
本願発明は、入れ歯のクリーニングに関して、すべての入れ歯使用者、特に、高齢者および高齢者介護施設が直面する問題を克服するために開発された。典型的に、高齢者および/またはその介助者は、ブラシ、または、しばしば正しくないクリーン液(例えば、歯磨き)を使って、手で入れ歯をクリーニングしている。
ゴールドスタンダードである従来のブラッシング方法は、単純ではなく、直接的ではなく、または、安全でもなく、一貫して非衛生的な結果をもたらす。この方法は、従来の歯ブラシと類似の設計であるブラシを使用し、(a)いくらか不器用な、しばしば高齢者、または、(b)忙しい介助者のいずれかによって、入れ歯を手で持ち、ブラッシングし、リンスすることを要求する。入れ歯は、取り替えるか、修理するのが非常に高価であり、落とすと簡単に壊れる。壊れた入れ歯の交換または単純な修理でさえ、筋肉機能障害(例えば、嚥下障害)の異なる程度、または、認知機能障害(例えば、認知症)の異なるレベルを示す患者にとって、大きな医療的チャレンジをもたらす。
口内器具の不適切なクリーニングは、口内衛生の低下に等しい。一般の健康に対する低い口内衛生の有害効果、および、口のさまざまな病気への寄与は、科学論文にしばしば掲載されており、周知である。
入れ歯用の従来のクリーニングデバイスは、さまざまな種類のブラシ、ホルダ、コンテナ、クリーニング液、殺菌液、浸漬槽、超音波、および、紫外線槽を含む。しかし、現在入手可能なこれらの周知のもののいずれも、入れ歯を洗浄、格納、または、保護のいずれかを行うにすぎない。クリーニング、格納、および、保護の機能を効果的に組み合わせたものは現在存在しない。
1971年に発行されたTomerによる米国特許第3,564,636号は、ブラシ剛毛12が取り付けられた第1および第2ディスク10を有する入れ歯用のブラシデバイスを開示し、当該ディスクは、第1および第2カップ形状のコンテナ2および3のそれぞれに受設された非回転式である。カップ形状のコンテナ2、3の各々の開口部は、それ以外に関して相対的に回転するように他と相互接続関係で受設されるように設計されている。入れ歯は、ブラシの間に配置され、クリーニング動作は接触した状態で両方の手の指とともに、カップ形状のコンテナを相対的に回転させることにより実行される。カップ形状のコンテナ2および3内にはブラシ間の領域に流体を流すことができる開口部が存在しない。Tomerのデバイスは、クリーニングデバイスとして単純に設計されている。
1994年に発行されたSaarelaによる米国特許第5,298,077号は、歯科器具用のクリーニングデバイスおよび方法を開示する。Saarelaのデバイスは、2つの協働エレメント、トップハーフ12およびボトムハーフ14から形成された中空管状ケースであり、それらは互いに係合してシールされたケースを形成する。開口部16は、各ハーフ12、14の周辺壁18に設けられ、剛毛房22が開口部16の間に設けられ、ケース10の内部表面全体を実質的に形成する。図5に示すように、Saarelaのケース10の2つのハーフはツイストされ、水を流した状態で保持され、ケース内に保持された歯科器具のクリーニング作用を有効にする。ケース10は、クリーニング後(第3欄33行)に歯科器具を格納するために使用される。
これらの従来のクリーニングデバイスの問題のひとつは、デバイス内で異なるサイズの歯科器具を収容するための器具が存在しないことである。
本願発明は、高齢者または忙しい介助者によって容易に使用可能なより効率的な入れ歯クリーニングデバイスを提供することを目的として開発された。デバイスは、入れ歯を適正にクリーニング、格納および保護するための合目的的なシステムを提供するものである。しかし、初期の開発段階で、他のすべてのタイプの脱着可能な歯科器具に対する応用も同じ基本設計および技術を使って開発された。このステージにおいて、本願発明のさまざまな実施形態がすべてのタイプの脱着可能な歯科器具をクリーニングするのに使用可能であることを理解するであろう。
用語“脱着可能な歯科器具”は、以下のタイプの口内器具を含むが、これに限定されない。
スポーツおよび保護マウスガード(ボイルおよびバイト、または専門的にカスタム化されたもの)
歯ぎしり防止用マウスピース
下顎発達デバイス
睡眠時無呼吸およびいびき防止デバイス
総入れ歯および部分入れ歯
歯科矯正リテーナ
脱着可能歯科矯正アライメントデバイス
歯美白ステント
本明細書に記載した従来技術は、例示として列挙したに過ぎず、オーストラリアまたは他国で、これらの従来技術が通常の一般的知識であることを認識するように受け取られるべきではない。
本願発明のひとつの態様に従い、脱着可能な歯科器具をクリーニングするためのクリーニングデバイスが与えられる。当該デバイスは、脱着可能な歯科器具の上側表面をクリーニングするための複数の下方突起剛毛を有する回転可能な上部クリーニングブラシと、
回転可能なクリーニングブラシに対して歯科器具の移動を制限するべく回転可能な上部クリーニングブラシに関して使用される、歯科器具を保持するための下部歯科器具ホルダと、
単一の一体型ユニットを形成するべく、回転可能な上部クリーニングブラシおよび下部歯科器具ホルダを一時的に回転可能に相互接続するためのケーシングコネクタであって、使用の際、クリーニング動作は、回転可能な上部クリーニングブラシおよび/または下部歯科器具ホルダを歯科器具に関して相対的に回転させることにより歯科器具に適用されるところの、ケーシングコネクタを有する。
好適には、ケーシングコネクタは、回転可能な上部クリーニングブラシおよび下部クリーニングブラシの間のクリーニング領域において、下方突起剛毛および上方突起剛毛を包含するための略円筒形ハウジングを有する。好適には、円筒ハウジングは、実質的に透明な材料から作成され、回転可能な上部クリーニングブラシと下部クリーニングブラシとの間のクリーニング領域は、概してユーザにより使用中に視認することができる。好適には、円筒ハウジングは、回転可能な上部クリーニングブラシと下部歯科器具ホルダとの間のクリーニング領域内に保持された歯科器具へケーシングコネクタを通じて流体を流すことを許容する複数の開口部を有する。
好適には、回転可能な相互接続は、上部クリーニングブラシおよび、ケーシングコネクタ内の第1および第2内側溝上の盛り上がったガイドレールによって促進される。有利なことに、クリーニングデバイスは、さらに、ケーシングコネクタを回転可能な上部クリーニングブラシにロックするためのロック機構を有し、デバイスが分解することなく、ケーシングコネクタに関して上部クリーニングブラシを回転することができる。典型的に、ロック機構は、回転可能な上部クリーニングブラシ上の盛り上がったガイドレールに近接して設けられたプッシュターンアンドクリック式のロック機構を有する。好適には、プッシュターンアンドクリック式のロック機構は、上部クリーニングブラシ上に設けられた複数のロック突起、および、ケーシングコネクタの第1および第2の内側溝の少なくともひとつに設けられた複数の一致するインターロックリセスを有する。
好適には、回転可能な上部クリーニングブラシおよび下部歯科器具ホルダの両方は、手で持つことができ、回転可能な上部クリーニングブラシおよび/または下部歯科器具ホルダの相対的回転は、手の前後のツイスト動作によって生じる。
好適には、下部歯科器具ホルダは、歯科器具の下側面をクリーニングするための複数の上方突起剛毛を有する下部クリーニングブラシを有し、使用中、それにより、歯科器具に対する回転可能な上部クリーニングブラシおよび下部クリーニングブラシの回転は、歯科器具の上側面および下側面の両方に同時にクリーニング動作が適用されることを保証する。好適には、回転可能な上部クリーニングブラシおよび下部歯科器具ホルダの両方は、実質的に円形の構成を有する。
ひとつの実施形態において、環状リップが、下部歯科器具上に設けられる。下部歯科器具ホルダがケーシングコネクタに関して回転することを要求されないので、環状リップは、単純な摩擦力によりケーシングコネクタの第1および第2の内側溝のひとつに受設される。
より好適な実施形態において、回転可能な相互接続は、下部クリーニングブラシの盛り上がったガイドレールおよび下部クリーニングブラシに対してケーシングコネクタをロックするためのロック機構によって促進され、デバイスが分解することなく、ケーシングコネクタに対して下部クリーニングブラシの回転を許容する。
好適には、回転可能な上部クリーニングブラシは、ベースコンポーネントの下側に関して設けられた下方突起剛毛を有する上部ベースコンポーネントと、ベースコンポーネントの上側に関して設けられたハンドルをさらに有する。好適には、ハンドルは、必要により、左利きまたは右利きユーザ用に人間工学的に設計される。有利なことに、ハンドルは、適切に柔軟な、滑らない材料から製造され、ウエットまたはドライのいずれの状況においても、使用中に快適かつ堅固なグリップを与える。
好適には、下部クリーニングブラシは、ベースコンポーネントの上側に関連して設けられた上方突起剛毛を有する下側ベースコンポーネント、および、ベースコンポーネントの下側に関して設けられたハンドルをさらに有する。
有利なことに、回転可能な上部クリーニングブラシおよび回転可能な下部クリーニングブラシの両方は、実質的に同一の設計および構造である。
有利なことに、歯科器具の深く、届きにくい領域に届きかつ完全にクリーニングされることを保証するために、上部および下部クリーニングブラシが互いに関して回転するように、上部および下部クリーニングブラシのそれぞれに設けられた下方および上方突起剛毛は、インターリーブするように適応される。付加的に、上部および下部クリーニングブラシの一方または両方の剛毛は、相対的な回転中に間欠的にインターリーブするようにテーパー形状を有する。
好適には、上部および下部クリーニングブラシの一方または両方の剛毛は、クラスタ状に配列されており、それは複数の周辺クラスタ、および、比較的低い高さの剛毛によって形成されたトラフによって囲まれた比較的高い高さの剛毛の単一の中央クラスタを有し、その結果、ひとつ以上のリセスが形成され、その内部に、脱着可能な歯科器具がより簡単に収容される。
明細書を通じて、特に記載しない限り、用語、“有する”、“含む”は、記載する整数値を含むものであり、任意の整数値または整数値のグループを排除しない。同様に、用語“好適に”または“好ましい”は、記述した所望の整数値または整数のグループが望ましいことをさすが、本願発明の作用に必須ではない。
本願発明の本質は、添付する図面を参照して、例示として与えられる歯科クリーニングデバイスのいくつかの好適な実施形態の詳細な説明からより明確に理解されよう。
図1Aは、本願発明に従う歯科クリーニングデバイスの第1実施形態の側面図である。 図1Bは、図1Aの線E−Eに沿ったクリーニングデバイスの断面図である。 図1Cは、図1Aのクリーニングデバイスの分解図である。 図2Aは、本願発明に従う歯科クリーニングデバイスの第2実施形態の平面図である。 図2Bは、図2Aのクリーニングデバイスの側面図である。 図2Cは、図2Aのクリーニングデバイスの平面図である。 図2Dは、図2Cの線F−Fに沿った図2Aのクリーニングデバイスの断面図である。 図3は、図1のクリーニングデバイスの分解図である。 図4は、分解図で示す図2のクリーニングデバイスの各コンポーネントの断面図である。 図5Aは、図1のクリーニングデバイスおよび図2のクリーニングデバイス用のケーシングコネクタの側面図である。 図5Bは、図5Aのケーシングコネクタの斜視図である。 図5Cは、図5Aのケーシングコネクタの平面図である。 図5Dは、図5Cの線E−Eに沿ったケーシングデバイスの断面図である。 図6Aは、図6のクリーニングデバイス用の交互ハンドルデザインの平面図である。 図6Bは、図6Aに示すハンドルの側面図である。 図6Cは、図6Aに示すハンドルの斜視図である。 図7Aは、図2のクリーニングデバイス用の交互ブラシ設計の平面斜視図である。 図7Bは、図7Aに示すブラシの側面図である。 図7Cは、図7Aに示すブラシの平面図である。 図7Dは、図7Cに示す線G−Gに沿ったブラシの断面図である。 図8は、図2に示す歯科クリーニングデバイスの第2実施形態の側面図である。 図9は、本願発明に従う、歯科クリーニングデバイスの第3実施形態の側面図である。 図10は、本願発明に従う、歯科クリーニングデバイスの第4実施形態の側面図である。
図1は、本願発明に従う、脱着可能な歯科器具12(図示せず)をクリーニングするためのクリーニングデバイス10の第1実施形態を示し、それは、脱着可能な歯科器具12の上側表面をクリーニングするための複数の下方突起剛毛16を有する回転可能な上部クリーニングブラシ14を有する。この実施形態は、総入れ歯または部分入れ歯等のような比較的大きい歯科器具用に特に設計されている。回転可能な上部クリーニングブラシ14は、好適には、実質的に円形構造を有する。図1Bおよび図1Cに示すように、好適には、回転可能な上部クリーニングブラシ14は、ベースコンポーネント24の下側に関して設けられる下方突起剛毛16を有する上部ベースコンポーネント24をさらに有する。好適にはベースコンポーネント24は、別個のコンポーネントとして、硬質プラスチック材料から製造される。この実施形態において、下方突起剛毛16は、クリーニング動作を有効に行うべく、要求される硬さを有する適切に弾力性があるゴム、シリコン、または、プラスチック材料から別々に成形される。図1Bに示すように、剛毛16は、同一材料のウエブ17から突起し、それは、ベースコンポーネント24の下側面上に留められる。
ベースコンポーネント24の上側面と関連して上部ハンドル26’が設けられる。好適には、上部ハンドル26’は、必要により、左利き用または右利き用に人間工学的に設計される。この実施形態において、ハンドル26’は、ウエットまたはドライのいずれの状況における使用時においても、快適かつ安定したグリップを与えるよう、ソフトで、スリップしないシリコン材料から別個のコンポーネントとして製造される。図1Bに示すように、ハンドル26’は、ベースコンポーネント24の上側面に留められる。
クリーニングデバイス10は、歯科器具12を保持するための下部歯科器具ホルダ18をさらに有し、それは、回転可能な上部クリーニングブラシ14に関して歯科器具の回転を制限するべく回転可能な上部クリーニングブラシと関連して使用される。使用中、クリーニング動作は、回転可能な上部クリーニングブラシ14および/または下部歯科器具ホルダ18を、歯科器具12に関して回転させることにより、歯科器具に適用される。好適には、回転可能な上部クリーニングブラシ14および下部歯科器具ホルダ18は、手で持てるような寸法で形成され、回転可能な上部クリーニングブラシ14および/または下部歯科器具ホルダ18の相対的回転は、手の単純な前後のツイスト動作によって実行される。
この実施形態において、下部歯科器具ホルダ18は、実質的に円形形状を有し、歯科器具12の下側面をクリーニングするための複数の上方突起剛毛22を有する下部クリーニングブラシ20を有する。使用中、歯科器具12に関する、回転可能な上部クリーニングブラシ14および下部クリーニングブラシ20の回転は、歯科器具の上側面および下側面の両方に対して同時にクリーニング動作が適用されることを保証する。
好適には、下部クリーニングブラシ20は、ベースコンポーネントの上部に関して設けられた上方突起剛毛22を有する下部ベースコンポーネント21、および、ベースコンポーネント21の下側に関して設けられた下部ハンドル28をさらに有する。好適には、下部クリーニングブラシ20は、ベースコンポーネント21に設けられた環状リップ36をさらに有する。図1Bおよび1Cに示すように、有利なことに、環状リップ36は、テーパー形状を有する。好適には、この実施形態において、下部ベースコンポーネント21、上方突起剛毛22および下部ハンドル28はすべて単一の一体型コンポーネントとして、適当な弾性プラスチック材料により成形される。
好適には、下部クリーニングブラシ20上の上方突起剛毛22は増加したサイズの複数の反回転ピラー29を有し、それは、クリーニング動作中に回転可能な歯科器具12の移動を制限するように適応される。典型的に、図1Cからわかるように、反回転ピラー29は、上方突起剛毛22に関して増加した高さ、直径および硬さを有する。反回転ピラー29は、回転可能な上部クリーニングブラシ14が器具12の上側面をクリーニングするときに生じる歯科器具12の回転角度を制限する。回転可能な上部クリーニングブラシ12は、それが反回転ピラー29のひとつと係合しかつリミットに達するまで、下部クリーニングブラシ20を横切って移動し、その後、それは他のひとつの反回転ピラー29と係合しかつ新しいリミットに達するまで再び後方に移動してよい。器具12はクリーニング動作中にリミット間で前後に移動する。これは、歯科器具12のすべての面において同時クリーニング動作を促進する。
典型的にクリーニングデバイス10は、回転可能な上部クリーニングブラシ14および下部クリーニングブラシ20を一時的に回転可能に相互接続するためのケーシングコネクタをさらに有し、その結果、組み立てられたときに単一の一体型ユニットまたはキャディを形成する。好適には、ケーシングコネクタは、下方突起剛毛16および上方突起剛毛22を、回転可能な上部クリーニングブラシ14および下部クリーニングブラシ20との間のクリーニング領域内に包含するための円筒形ハウジング30を有する。好適には、円筒形ハウジング30は、複数の開口部32を具備し、その結果、ケーシングコネクタを通じて、回転可能な上部クリーニングブラシ14と下部クリーニングブラシ20との間のクリーニング領域内に流体を流すことができる。
好適には、図1Bに示すように、ケーシングコネクタ30との回転可能な相互接続は、回転可能な上部クリーニングブラシ14のベースコンポーネント24上に設けられた盛り上がったガイドレール34によって促進される。図1Aおよび1Bに示すように、組み立てられた位置において、円筒形ハウジング30の上側エッジは、盛り上がったガイドレール34と当接する。図5Bおよび5Dに示すように、円筒ハウジング30は、第1および第2の内側溝38、40を備える。
典型的に、クリーニングデバイス10は、回転可能な上部クリーニングブラシ14に対してケーシングコネクタ30をロックするためのロック機構44を有し、それにより、デバイスが分解せずに、下部クリーニングブラシに対する上部クリーニングブラシの回転が許容される。典型的に、ロック機構44は、回転可能な上部クリーニングブラシ上の盛り上がったガイドレール34に隣接して設けられたプッシュターンアンドクリック式のロック機構を有する。プッシュターンアンドクリック式のロック機構44は、上部ベースコンポーネント上に設けられた複数(本例において3つ)のロック突起46、および、ケーシングコネクタ30の内側溝38および40に設けられた複数の一致するインターロックリセス42を有する。ロック突起46は、盛り上がったガイドレールに近接して設けられ、第1および第2の内側溝38および40のいずれかに摺動して受設されて適応される。
有利なことに、図5Aの線A−Aによって表される中央水平面に関してケーシングコネクタ30が実質的に対称であるように設計されるように、インターロックリセス42は、第1および第2内側溝38、40の両方に設けられる。これにより、ケーシングコネクタ30は、組み立てられたデバイス10内のいずれかの方向で、上部および下部クリーニングブラシ14および20に結合可能となる。図5Bおよび5Dに示すように、溝38および40内で、インターロックリセス42のそれぞれの側面に、第1および第2ストップ48が与えられる。ストップ48は、回転可能な上部クリーニングブラシ14の回転の範囲を約120°までに制限する。
回転可能な上部クリーニングブラシ14をケーシングコネクタに回転可能に結合するために、ロック突起46は、最初に、インターロックリセス42とアライメントされる。その後、クリーニングブラシ14およびケーシングコネクタ30は、一緒に押され、互いに対して回転し、その結果、ロック突起46は、インターロックリセス42の側面に設けられたストップ48を乗り越え、それにより、上部クリーニングブラシ14およびケーシングコネクタ30は一緒にロック状態になる。ロック突起46が内側溝38または40内に一旦受設されれば、それらはストップ48間の溝内を自由に摺動して移動可能である。
上部クリーニングブラシ14のストレートな回転動作は、ガイドレール34から離れない。回転可能な上部クリーニングブラシ14の回転は、ロック突起46がストップ48を打つとき、その制限に達する。回転可能な上部クリーニングブラシ14は、その後、ロック突起46がストップ48に達するまで、反対方向の後方に回転される。ケーシングコネクタ30に関する上部クリーニングブラシのこの前後回転は、好適なクリーニングサイクルである。
プッシュターンアンドクリック式ロック機構44をリリースするために、上部クリーニングブラシ14の上部ベースコンポーネント24は、わずかにへこんで(押されて)おり、その結果、ロック突起46はストップ48の下にかがみ、インターロックリセス42と再アライメントされ、上部クリーニングブラシ14をケーシングコネクタ30から開放することができる。
下部歯科器具ホルダ18のアセンブリはいくらか異なり、本実施形態において、下部クリーニングブラシ20はケーシングコネクタ30に関して回転することを要求されない。この場合、下部クリーニングブラシ20の下部ベースコンポーネント21上に設けられた環状リップ36は、内側溝38、40の他のひとつに受設される。環状リップ36は、ハードケーシングコネクタ30と弾性ベースコンポーネント21との間の単純な摩擦係合によって、ケーシングコネクタ30にフィットされる。ケーシングコネクタ30は手の圧力によってベースコンポーネント21に押し下げられ、その結果、テーパー状の環状リップ36は、それがケーシングコネクタの内側溝に受設されるまで、押しつぶされる。これにより、堅固なフィットが与えられるが、下部クリーニングブラシ20およびケーシングコネクタ30は必要なら引き抜かれて、別個のコンポーネントとなる。
有利なことに、組み立てられた状態において、クリーニングデバイス10は、回転可能な上部クリーニングブラシ14と下部クリーニングブラシ20との間のクリーニング領域内のキャディ状の円筒ハウジング30の内側に、歯科器具12を効果的にロックする。円筒ハウジング30は、フルハンドグリップに快適に収まる直径およびサイズを有する。それは人間工学的に設計され、ブラッシング中に器具を落とすか、正しく保持しないことから生じるダメージから歯科器具12を保護する。
上部および下部クリーニングブラシ14、20にそれぞれ設けられた下方および上方突起剛毛16、22は、エッジからエッジに配置可能であり、その結果、剛毛16、22のそれぞれのセットの端部がちょうど接触する。しかし、下方および上方突起剛毛16、22は、図1Bに示すように、上部および下部クリーニングブラシが互いに関して回転するに従い、剛毛のそれぞれのセットの端部がインターリーブするように適応されるような好適な長さを有する。このインターリーブは、歯科器具12の上側および下側面の深く、届きにくい領域まで届きかつ完全にクリーニングされることを保証する。任意に、上部および下部クリーニングブラシ14、20の一方または両方の剛毛の長さは、テーパー状であり、その結果、相対回転中にそれらは間欠的にインターリーブする。剛毛16、22のテーパーは図1Cに示されている。
図2から7は、本願発明に従う、脱着可能な歯科器具12(図示せず)をクリーニングするためのクリーニング器具50の第2の実施形態を示す。クリーニングブラシ50は、脱着可能な歯科器具の上側面をクリーニングするための複数の下方突起剛毛16を有する回転可能な上部クリーニングブラシ14を有する。本実施形態はまた、総入れ歯、または、部分入れ歯などの、より大きな歯科器具用に設計される。クリーニングデバイス50は、クリーニングデバイス10の第1実施形態に類似しており、したがって、同じ部品には同じ符号を付し、それの詳細な説明は省略する。図2D、図3、および図4に示すように、回転可能な上部クリーニングブラシ14は、好適には、ベースコンポーネント24の下側と関連して設けられた下方突起剛毛を含む上部ベースコンポーネント24を有する。
上部ハンドル26’がベースコンポーネント24の上側に関連して設けられる。図2D、図3および図4から明確にわかるように、ハンドル26’は、ベースコンポーネント24の上側に留められる。ハンドル26’は、必要なら異なるタイプのハンドルと置換可能である。図6は、ユーザに対してより人間工学的に快適なハンドグリップを与える他のタイプのハンドル26’’を示す。好適には、ハンドル26’’は、必要により、左利きまたは右利き用に人間工学的に設計される。この実施形態において、ハンドル26’’は、柔軟で、滑らない材料から別個のコンポーネントとして製造され、ウエットまたはドライの状況においての使用でも快適かつ安全なグリップを与える。
クリーニングデバイス50の本実施形態において、下部歯科器具ホルダ18は実質的に円形構成を有し、歯科器具12の下側面をクリーニングするための複数の上方突起剛毛22を有する下部クリーニングブラシ20を有する。使用の際、回転可能な上部クリーニングブラシ14の相対回転の間、歯科器具12に関する下部クリーニングブラシ20の相対回転は、歯科器具の上側および下側面の両方に対して、同時クリーニング動作が適用されることを保証する。
好適には、下部クリーニングブラシ20は、ベースコンポーネントの上側に関連して設けられた上方突起剛毛22、およびベースコンポーネント21の下側に関連して設けられた下部ハンドル28を含む下部ベースコンポーネント21’をさらに有する。図2および3からわかるように、ハンドル28は、ベースコンポーネント21の下側に留められる。上部ハンドル26’と同様に、下部ハンドル28は、必要により異なるタイプのハンドルと置換可能である。上部クリーニングブラシ14と同様に、上方突起剛毛22は、クリーニング動作を有効に行うために、所望の硬さを有する適切な弾性ゴム、シリコンまたはプラスチック材料から別個に成形される。図2D、図3および図4から明確にわかるように、剛毛22は、同じ材料のウエブ27から突起し、それは、ベースコンポーネント21の上側に留められる。
第1実施形態と異なり、クリーニングデバイス50の本実施形態において、上部クリーニングブラシ14および下部クリーニングブラシ20は、実質的に同一のデザインおよび構造を有する。これは、コンポーネントの製造を単純化しかつ製造コストを削減する。また、それは、上部および下部クリーニングブラシのさまざまなコンポーネントが交換可能であることを意味している。そのことで、ユーザは、クリーニングデバイス10を分解および再組立可能となる。
上部クリーニングブラシ14の下方突起剛毛16、および/または下部クリーニングブラシ20の上方突起剛毛22は、高さ、直径および/または硬さの異なる複数の剛毛を含んでよい。それらは、クリーニング動作中に、異なるタイプの脱着可能な歯科器具12を収容しかつクリーニングするために適応される。いずれの場合においても、剛毛16、20は、回転可能なクリーニングブラシ14、20が、器具12の上側面および下側面をクリーニングする間に生じる歯科器具12の回転角度を制限する。回転可能な上部および下部クリーニングブラシが、時計回りに回転しその後反時計回りに回転するような方法で動作するに従い、器具12は、上部および下部クリーニングブラシ14、20を横切って、後方および前方に移動する。したがって器具12は、クリーニング動作中に制限内で、前後に移動する。これは、歯科器具12の全表面の同時クリーニング動作を促進する。実際に、第1実施形態の反回転ピラー29は必ずしも必要ないことが判明した。
図7は、下部クリーニングブラシ20の上方突起剛毛22および/または上部クリーニングブラシ14の下方突起剛毛16用の代替的なクラスタブラシ構成を示す。このブラシ構成は、特に、総入れ歯および部分入れ歯用に適している。本実施形態において、剛毛はクラスタ状に配列され、それは複数の周辺クラスタ52および相対的に高さが増加した単一の中央クラスタ54を含み、その内部で脱着可能な歯科器具がより容易に収納されるひとつ以上のリセスを形成するべく、それらの間に相対的に高さの減少した剛毛により形成されたトラフ56によって、中央クラスタ54が包囲されている。使用の際、入れ歯は、中央クラスタ54と周辺クラスタ52との間に形成されたトラフ56内に受設された歯、および、中央クラスタ54上に支持された入れ歯のベースと一緒に配置される。
クリーニングデバイス50は、組み立てられた時に単一の一体型ユニットを形成するように、回転可能な上部クリーニングブラシ14および下部クリーニングブラシ20を一時的に回転可能に相互接続するためのケーシングコンテナ30をさらに有する。図2B、図2Dおよび4から明確にわかるように、好適には、ケーシングコネクタ30による、回転可能な上部クリーニングブラシ14の回転可能な相互接続は、回転可能な上部クリーニングブラシ14のベースコンポーネント24上に設けられた盛り上がったガイドレール34によって促進される。図2Bおよび図2Dに示すように、この組立位置において、円筒ハウジング30の上側エッジは、盛り上がったガイドレール34に当接する。図2B、図2Dおよび図4から明確にわかるように、好適には、ケーシングコネクタ30による回転可能な下部クリーニングブラシ20の回転可能な相互接続は、回転可能な下部クリーニングブラシ20のベースコンポーネント21’上に設けられた盛り上がったレール34’によって同様に促進される。図2Bおよび図2Dに示すように、その組立位置において、円筒ハウジング30の下側エッジは、盛り上がったガイドレース34’と当接する。図4Bおよび図4Dから明確にわかるように、円筒ハウジング30は第1および第2内側溝38、40を具備する。
ケーシングコネクタ30による下部クリーニングブラシ20の回転可能な相互接続および組立は、実質的に、上部クリーニングブラシ14と同一である。したがって、下部クリーニングブラシ20の回転可能な相互接続の同じ部品は、同じ符号で示し、詳細な説明を省略する。
典型的に、クリーニングデバイス50は、デバイスが分離することなく、ケーシングコネクタに関して、上部および下部クリーニングブラシの回転を許すべく、回転可能な上部クリーニングブラシ14および回転可能な下部クリーニングブラシに対してケーシングコネクタ30をロックするためのロック機構44をさらに有する。典型的に、ロック機構44は、回転可能な上部および下部クリーニングブラシ上の盛り上がったガイドレール34、34’に隣接して設けられたプッシュターンアンドクリックロック機構を有する。プッシュターンアンドクリックロック機構44は、先の実施形態のものと同様であり、下部および上部ベースコンポーネント21、24上に設けられた複数のロック突起46、および、ケーシングコネクト30の内側溝38、40に設けられた複数の一致するインターロックリセス42を有する。図3および4に示されるように、ロック突起46、46’は、盛り上がったガイドレール34、34’に隣接して設けられ、第1および第2内側溝38、40のいずれかにそれぞれ摺動可能に受設されるように適応されている。
回転可能な上部クリーニングブラシ14または回転可能な下部クリーニングブラシ20をケーシングコネクタ30に回転可能に結合するために、ロック突起46はインターロックリセス42に最初にアライメントされている。その後、クリーニングブラシ14または20およびケーシングコネクタ30は、一緒に押され、互いに関して回転する。その結果、ロック突起46はインターロックリセス42の側面に設けられたストップ48を乗り越え、それにより、クリーニングブラシおよびケーシングコネクタ30は、一緒にロックする。ロック突起46が内側溝38または40内に受設されると、それらはストップ48の間で溝の内部を自由にスライド可能である。
クリーニングブラシ14または20のストレートな回転動作は、ガイドレール34からそれをリリースしない。クリーニングブラシの回転は、ロック突起46がストップ48を打つとき、そのリミットに到達する。回転可能なクリーニングブラシは、その後、ロック突起46が再びストップ48に到達するまで他の方向に回転して戻される。ケーシングコネクタ30に関するこのクリーニングブラシ14、20の前後回転は、好適なクリーニングサイクルである。
プッシュターンアンドクリックロック機構44をリリースするために、クリーニングブラシのベースコンポーネントは、わずかにつぶされ(絞られ)なければならず、その結果、ロック突起46は、ストップ48の下にかがみ、したがって、クリーニングブラシをケーシングコネクタ30からリリースするべくインターロックリセス42と再アライメントされる。
有利なことに、組立てられた状態で、クリーニングデバイス10は、回転可能な上部クリーニングブラシ14と下部クリーニングブラシ20との間のクリーニング領域内における、キャディ状の円筒ハウジング30の内部の適所に、歯科器具12を効果的にロックする。
歯科クリーニングデバイス50を使用する方法が以下で説明される。歯科器具12(図示せず)は、下部クリーニングブラシ20およびすでに回転可能に相互接続された円筒ハウジングとともに、デバイス50の回転可能な下部クリーニングブラシ20内に配置される。回転可能な上部クリーニングブラシ14は、その後適所でロックされ、その結果、器具12はデバイス50に固定され安全に保持されてクリーニングの準備ができる。正しいクリーニング液がその後、円筒ハウジングの開口部32を通じて適用される。閉止されかつロックされたユニット50は、その後、流水の下で保持され(真水が、器具をクリーニングしかつリンスするのに常に使用されるように)、上部および下部クリーニングブラシは、15から30秒毎に時計回り/反時計回りの方法でツイストされる。代替的なツイスト動作およびデュアル対向剛毛は、器具12のすべての面が効果的に同時にクリーニングされることを保証する。クリーニング後およびリンス後に、器具12はデバイス内に安全に格納されたままになり、さらなる使用が要求されるまで空気乾燥される。全クリーニングデバイス10は、適当な浸漬バス52(図示せず)内に配置することにより、所望により、溶液内に浸漬される。
図9は、本願発明に従う、脱着可能な歯科器具12(図示せず)をクリーニングするための第3の実施形態のクリーニングデバイス60を示す。クリーニングデバイス60は、クリーニングデバイス60が同様の直径であるが、歯ぎしり防止マウスピースおよび他の単一円弧器具のような、より小さい脱着可能な歯科器具12を収容するようにより低いプロファイル寸法を有することを除いて、実質的に第2の実施形態と同じである。クリーニングデバイス60の全体の高さは、71.85mmであり、デバイスの全体の直径は86.53mmである。デバイス50の第3実施形態は、図8に比較のために同じスケールで示す。クリーニングデバイス50の全高さは79.82mmであり、デバイスの全体の直径は87.04mmである。クリーニングデバイス60の第3実施形態は、実質的に、第2の実施形態と同じコンポーネントおよび構成を有するので、同じ部品には同じ符号が使用されている。
クリーニングデバイス60は、回転可能な歯科基部12の上側面をクリーニングするための複数の下方突起剛毛16を含む回転可能な上部クリーニングブラシ14を有する。
下部歯科器具ホルダ18は、歯科器具12を保持し、かつ、回転可能な上部クリーニングブラシ14に関して歯科器具の移動を制限するために設けられる。使用の際、歯科器具に関して回転可能な上部クリーニングブラシ14を回転させることにより歯科器具12へクリーニング動作が適用される。第2実施形態と同様に、下部歯科器具ホルダ18は、上部クリーニングブラシ14と実質的に同一の下部クリーニングブラシ20を有し、それは歯科器具12の下側面をクリーニングするための複数の上方突起剛毛22を有する。使用の際、歯科器具12に関する、回転可能な上部クリーニングブラシ14および下部クリーニングブラシ20の回転は、歯科器具の上側面および下側面の両方に同時にクリーニング動作が適用されることを保証する。
図9に示すように、上記実施形態と同様に、回転可能な上部クリーニングブラシ14および下部クリーニングブラシ20とを一時的に回転可能に相互接続するための円筒ハウジング30’の形式のケーシングコネクタがクリーニングデバイス60内に設けられ、その結果、組み立てられた時に単一の一体型ユニットが形成される。図9に示すデバイス60と図8に示すデバイス50とを比較することによりわかるように、ケーシングコネクタ30’はケーシングコネクタ30と類似の直径を有するが、より小さい器具を効果的に収容しかつクリーニング動作を実行するために、減少した高さを有する。デバイスのさまざまなコンポーネントのベーシックデザイン、アセンブリおよび機能を変更することなく、クリーニングデバイスの寸法を、さまざまなタイプの脱着可能な歯科器具用に変更可能であることが、ケーシングコネクタの主な特徴である。
他の態様において、クリーニングデバイスのデザイン、アセンブリおよび動作は、第2実施形態のものと実質的に同一であるので説明を省略する。
図10は、本願発明に従う、回転可能な歯科器具12(図示せず)をクリーニングするための第4の実施形態にかかるクリーニングデバイス70を示す。クリーニングデバイス70は、より大きな直径を有し、歯科矯正リテーナ、インビザライン(商標)タイプの器具、または、ホワイトニングステントのようなより低いプロファイルの脱着可能な歯科器具12を収容するためにより低いプロファイルを有することを除いて、第2実施形態と実質的に同一である。クリーニングデバイス70は、第3実施形態60と類似の高さ(プロファイル)を有する。クリーニングデバイス70の全体の高さは、73.95mmであり、デバイスの全体の直径は93.89mmである。クリーニングデバイス70の本実施形態はまた、第2および第3実施形態50、60と実質的に同じコンポーネントを有する。したがって同じ部品には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
クリーニングデバイス70は、回転可能な歯科器具12の上側面をクリーニングするための複数の下方突起剛毛16を含む回転可能な上部クリーニングブラシ14’を有する。下部クリーニングブラシ20’の形式での下部歯科器具ホルダ18’が歯科器具12を保持するために設けられる。それは、回転可能な上部クリーニングブラシ14’に関して歯科器具の移動を制限するように回転可能な上部クリーニングブラシと関連して使用される。使用の際、歯科器具に関して、回転可能な上部クリーニングブラシ14を回転させることにより、歯科器具12にクリーニング動作が適用される。上記した実施形態と同様に、下部クリーニングブラシ20’は、歯科器具12の下側面をクリーニングするための複数の下方突起剛毛22を有する。使用の際、歯科器具12に関する、回転可能な上部クリーニングブラシ14’および下部クリーニングブラシ20’の回転は、歯科器具の上側面および下側面の両方に同時にクリーニング動作が適用されることを保証する。クリーニングデバイス70の本実施形態は、単一のデバイスのクリーニング用に説明された方法と本質的に同じようにして、同時に2つの低プロファイル器具をクリーニングするのに最も適している。
図10に示すように、上記実施形態と同様に、ケーシングコネクタまたは円筒ハウジング30’’が、回転可能な上部クリーニングブラシ14’および下部クリーニングブラシ20’を一時的に回転可能に相互接続するために、クリーニングデバイス70に設けられ、その結果、組み立てられたとき、単一の一体型ユニットが形成される。
他の態様において、クリーニングデバイス70のデザイン、アセンブリ、および、動作は、第2および第3実施形態50、60と同様であるため、詳細な説明は省略する。
クリーニングデバイス50の第2実施形態で採用された、図7のクラスタブラシ構成は、特に、入れ歯に適している。クリーニングデバイスの第3および第4の実施形態60、70は、好適には、四角形の均一なブラシ構成を有する。他のタイプの脱着可能な歯科器具に対してさまざまなブラシ構成が使用可能である。例えば、スポーツマウスガードをクリーニングするために設計されたクリーニングデバイスの他の実施形態は、回転可能な上部または下部クリーニングブラシのひとつのクラスタブラシ構成を、他の回転可能なクリーニングブラシにおける対向するレギュラーブラシ構成と組み合わせてもよい。
歯科クリーニングデバイスのいくつかの好適実施形態が詳細に説明されてきたが、説明した実施形態は従来技術に対して多くの利点を与える。以下は、その例である。
a)脱着可能な歯科器具のすべての方法に対して、安全、有効、および効率的なクリーニング、格納および保護を与えること。
b)カスタム形成されたクリーニングおよび殺菌液とともに同時に、取り付けおよび機能的器具をクリーニングするカスタム設計のブラシ動作を利用することにより、より効果的なクリーニングを与えること。
c)キャディ形状の円筒ハウジングの内部の適所にクリーニングデバイスが器具をロックする点で、手で持ったブラシ法よりも安全であること。ここで、キャディはフルハンドサイズであり、人間工学的に設計され、落下および/または不注意な歪み、従来の器具クリーニング方法中に器具を握りながらの手の圧力によるクラックまたは破壊から生じる任意のダメージから器具を保護すること。
d)任意の他のクリーニング方法よりも速いこと。従来のハンドヘルドのブラッシング方法を使って5から8分かかったものを、または、浸漬バスを使って一晩かかったものを、クリーニングデバイスは、15から30秒で達成する。(歯科医師は、一晩中の浸漬をスタンドアロンのクリーニング方法とは認めないが、広く使用されている方法であると求めている。)
e)切り替え式のツイスト動作およびデュアル対向ブラシは、歯科器具のすべての面が効果的に同時にクリーニングされかつリンスされることを保証する。クリーニングされかつリンスされると、器具はさらなる使用が要求されるまで、デバイス内に安全に格納されたままとなる。全クリーニングデバイスは、所望により液内に浸漬可能である。
本願発明の基本的な発明思想から離れることなく、上述した実施形態に対してさまざまな修正および改良が可能であることは当業者の知るところである。例えば、上述したクリーニングデバイスは、手動のツイスト動作により動作可能であり、上部および/または下部クリーニングブラシの相対回転は、自動クリーニング動作を与えるように動力化されてよい。したがって、本願発明の範囲は、上述した特定の実施形態に限定されない。
米国特許第3,564,636号明細書 米国特許第5,298,077号明細書
本願発明のひとつの態様に従い、脱着可能な歯科器具をクリーニングするためのクリーニングデバイスが与えられる。当該デバイスは、脱着可能な歯科器具の上側表面をクリーニングするための複数の下方突起剛毛を有する回転可能な上部クリーニングブラシと、
回転可能なクリーニングブラシに対して歯科器具の移動を制限するべく回転可能な上部クリーニングブラシに関して使用される、歯科器具を保持するための下部歯科器具ホルダと、
単一の一体型ユニットを形成するべく、回転可能な上部クリーニングブラシおよび下部歯科器具ホルダを一時的に回転可能に相互接続するためのケーシングコネクタであって、使用の際、クリーニング動作は、回転可能な上部クリーニングブラシおよび/または下部歯科器具ホルダを歯科器具に関して相対的に回転させることにより歯科器具に適用されるところの、ケーシングコネクタを有し、
ケーシングコネクタは、回転可能な上部クリーニングブラシおよび下部歯科器具ホルダの間でクリーニング領域を包含するための略円筒形状ハウジングを有する、ことを特徴とする。
適には、円筒ハウジングは、実質的に透明な材料から作成され、回転可能な上部クリーニングブラシと下部歯科器具ホルダとの間のクリーニング領域は、概してユーザにより使用中に視認することができる。好適には、円筒ハウジングは、回転可能な上部クリーニングブラシと下部歯科器具ホルダとの間のクリーニング領域内に保持された歯科器具へケーシングコネクタを通じて流体を流すことを許容する複数の開口部を有する。

Claims (21)

  1. 脱着可能な歯科器具をクリーニングするためのクリーニングデバイスであって、
    脱着可能な歯科器具の上側面をクリーニングするための複数の下方突起剛毛を有する回転可能な上部クリーニングブラシと、
    前記歯科器具を保持するための下部歯科器具ホルダであり、前記回転可能な上部クリーニングブラシに関して、前記歯科器具の移動を制限するべく、前記回転可能な上部クリーニングブラシと関連して使用される、ところの下部歯科器具ホルダと、
    単一の一体型ユニットを形成するように、前記回転可能な上部クリーニングブラシおよび前記下部歯科器具ホルダを一時的に回転可能に相互接続するためのケーシングコネクタであって、使用の際、前記歯科器具に関して、前記回転可能な上部クリーニングブラシおよび/または前記下部歯科器具ホルダを回転することにより、前記歯科器具に対してクリーニング動作が適用される、ところのケーシングコネクタと、
    を備えるクリーニングデバイス。
  2. 前記ケーシングコネクタは、前記回転可能な上部クリーニングブラシおよび前記下部クリーニングブラシとの間のクリーニング領域に、前記下方突起剛毛および前記上方突起剛毛を包含するための略円筒形ハウジングを有する、ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記円筒ハウジングは、実質的に透明な材料により製造され、使用の際、前記回転可能な上部クリーニングブラシと前記下部クリーニングブラシとの間の前記クリーニング領域を、使用中に前記ユーザが視認できる、ことを特徴とする請求項2に記載のデバイス。
  4. 前記円筒ハウジングは、前記回転可能な上部クリーニングブラシと前記下部クリーニングブラシとの間の前記クリーニング領域内に保持される前記歯科器具へ、前記ケーシングコネクタを通じて、液体を流すための複数の開口部を有する、ことを特徴とする請求項2に記載のデバイス。
  5. 前記回転可能な相互接続は、前記上部クリーニングブラシ上の盛り上がったガイドレール、および、前記ケーシングコネクタ内の第1および第2内側溝により促進される、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のデバイス。
  6. 前記クリーニングデバイスは、当該デバイスが分離することなく、前記ケーシングコネクタに関して、前記上部クリーニングブラシの回転を許すべく、前記回転可能な上部クリーニングブラシに対して前記ケーシングコネクタをロックするためのロック機構をさらに有する、請求項5に記載のデバイス。
  7. 前記ロック機構は、前記回転可能な上部クリーニングブラシ上の前記盛り上がったレールに近接して配置されたプッシュターンアンドクリックロック機構を有する、ことを特徴とする請求項6に記載のデバイス。
  8. 前記プッシュターンアンドクリックロック機構は、前記上部クリーニングブラシ上に設けられた複数のロック突起、および、前記ケーシングコネクタの前記第1および第2内側溝の少なくともひとつに設けられた複数の一致するインターロックリセスを有する、ことを特徴とする請求項7に記載のデバイス。
  9. 前記回転可能な上部クリーニングブラシおよび前記下部歯科器具ホルダの両方は、握ることができ、前記回転可能な上部クリーニングブラシおよび/または前記下部歯科器具ホルダの前記相対回転は、前記手の単純な前後ツイスト動作によって実行される、ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のデバイス。
  10. 前記下部歯科器具ホルダは、前記歯科器具の下側面をクリーニングするための、複数の上方突起剛毛を含む下部クリーニングブラシを有し、使用の際、前記歯科器具に関する、前記回転可能な上部クリーニングブラシおよび前記下部クリーニングブラシの回転は、前記歯科器具の前記上側面および下側面の両方に同時にクリーニング動作を適用する、ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のデバイス。
  11. 前記回転可能な上部クリーニングブラシおよび前記下部歯科器具ホルダの両方は、略円形形状を有する、ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のデバイス。
  12. 環状リップが前記下部歯科器具ホルダ上に設けられ、前記下部歯科器具ホルダは前記ケーシングコネクタに関して回転する必要がないため、前記環状リップは、単純な摩擦係合により、前記ケーシングコネクタの前記第1および第2内側溝のひとつの内部に受設される、ことを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載のデバイス。
  13. 前記回転可能な相互接続は、前記下部歯科器具ホルダ上の盛り上がったガイドレール、および、当該デバイスが分離することなく、前記ケーシングコネクタに関する前記下部歯科器具ホルダの回転を許すよう、前記下部歯科器具ホルダに対して前記ケーシングコネクタをロックするためのロック機構によって促進される、ことを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載のデバイス。
  14. 前記回転可能な上部クリーニングブラシは、下方突起剛毛を含む上部ベースコンポーネントをさらに有し、前記下方突起剛毛は前記ベースコンポーネントの下側面と関連して設けられ、前記回転可能な上部クリーニングブラシは、また、前記ベースコンポーネントの上側面と関連して設けられたハンドルを有する、ことを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載のデバイス。
  15. 前記ハンドルは、必要により、左利きユーザまたは右利きユーザ用に、人間工学的に設計されている、ことを特徴とする請求項14に記載のデバイス。
  16. 前記ハンドルは、ウエットまたはドライの状況で使用する際に、快適かつ安全なグリップを与えるべく、適切に柔軟で、スリップしない材料から製造されている、ことを特徴とする請求項15に記載のデバイス。
  17. 前記下部クリーニングブラシは上方突起剛毛を含む下部ベースコンポーネントをさらに有し、前記上方突起剛毛は前記ベースコンポーネントの上側面と関連して設けられ、前記下部クリーニングブラシは、また、前記ベースコンポーネントの下側面と関連して設けられたハンドルを有する、ことを特徴とする請求項10に記載のデバイス。
  18. 前記回転可能な上部クリーニングブラシおよび前記回転可能な下部クリーニングブラシの両方は、実質的に同一のデバイスおよび構造を有する、ことを特徴とする請求項17に記載のデバイス。
  19. 前記上部および下部クリーニングブラシにそれぞれ設けられた前記下方および上方突起剛毛は、前記上部および下部クリーニングブラシが互いに関して回転されるに従い、インターリーブするように適応され、前記歯科器具の深く、到達困難な領域にも到達しかつ完全にクリーニングすることが保証される、ことを特徴とする請求項17または18に記載のデバイス。
  20. 前記上部および下部クリーニングブラシの一方または両方がテーパー形状を有し、その結果、相対回転中に、それらが間欠的にインターリーブする、ことを特徴とする請求項19に記載のデバイス。
  21. 前記上部および下部クリーニングブラシの一方または両方の剛毛はクラスタ状に配置され、それは複数の周辺クラスタ、および、比較的増加した高さの単一の中心クラスタを有し、その内部に前記回転可能な歯科器具がより容易に収納可能となるひとつ以上のリセスを形成するように、前記単一の中央クラスタは、その間で比較的減少した高さの剛毛によって形成されたトラフによって包囲されている、ことを特徴とする請求項17または18に記載のデバイス。
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