JP2019210510A - ガス吹込プラグ及びその取付構造 - Google Patents
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Abstract
Description
さらに目地に浸透した溶鋼を止めるための下端押え煉瓦51の位置がガス吹込み用プラグ4の底よりも低い位置すなわち炉底鉄皮近くであり、ここへ溶鋼が到達するまでに他の部位に溶鋼の浸透が広がる問題がある。例えばガス吹込み用プラグ4と押え煉瓦52(53)との隙間あるいは押さえ煉瓦52,53どうしの隙間などから溶鋼が侵入し、ガス吹込み用プラグ4にガスを供給する配管42に到達した場合には、溶鋼がこの配管42を溶融して配管42内に侵入し外部へ漏れ出す可能性もある。配管42が溶融した場合、配管42は空洞になっているため多くの溶鋼が漏れ出し、炉底鉄皮側の押え金具6が外れ、ガス吹込み用プラグ4が外れてしまう危険性がある。
(1)
溶融金属容器の底部に取り付けるガス吹込プラグであって、
ガス流路を含むプラグ本体と、ガス流路にガスを供給するガス供給部とを有し、
ガス吹込プラグの外周面又はプラグ本体の外周面においてガス供給部よりも稼働面側であって、溶融金属容器の底部に取り付けたときにパーマ層に位置することになるパーマ層領域に、ガス流路の上流側において外形が小さくなる段差部を設けている、ガス吹込プラグ。
(2)
プラグ本体の外周面を囲むようにスリーブれんがを配置し、かつこのスリーブれんがの内周面に設けた段差部の段差面がプラグ本体の外周面に設けた段差部の段差面とほぼ同じ位置になるように配置し、これら2つの段差面に当接するように定形耐火物又は不定形耐火物を配置している、(1)に記載のガス吹込プラグ。
(3)
段差部は、パーマ層領域の下端を基点としてパーマ層領域の全長の20%から80%の長さの範囲に設けている、(1)又は(2)に記載のガス吹込プラグ
(4)
段差部の大きさは5mm以上50mm以下である、(1)から(3)のいずれかに記載のガス吹込プラグ。
(5)
(1)から(4)のいずれかに記載のガス吹込プラグを溶融金属容器の底部の受けブロックに取り付けてなる、ガス吹込プラグの取付構造であって、
受けブロックは、上下方向に貫通する内孔と、この内孔の内周面に炉底鉄皮側において内孔が拡大する内孔段差部とを有し、
内孔段差部の段差面とガス吹込プラグの外周面に設けた段差部の段差面との位置がほぼ同じになるにように、ガス吹込プラグが受けブロックの内孔内に配置され、かつ、これら2つの段差面に当接するように、定形耐火物又は不定形耐火物が受けブロックの内孔内に配置されている、ガス吹込プラグの取付構造。
また、段差部は、ガス吹込プラグ又はプラグ本体の外周面に設けることから、ガス吹込プラグ又はプラグ本体の長さに制約なく設けることができる、したがって、ガス吹込プラグ又はプラグ本体の有効寸法を十分確保することかでき、これにより、ガス吹込プラグの使用回数を増やす(ガス吹込プラグの寿命を伸ばす)ことができる。
さらに、段差部は、ガス吹込プラグのガス供給部よりも稼働面側すなわちガス供給部よりも高い位置に設けているから、ガス供給部やガス供給部につながるガス導入パイプへ溶融金属が侵入することなく溶融金属の浸透を抑制することができ、このことはガス吹込プラグ又はプラグ本体の有効寸法を十分確保することにも寄与する。
また、段差部は、ガス吹込プラグを溶融金属容器の底部に取り付けたときにパーマ層に位置することになるパーマ層領域に設けられているが、パーマ層は上層の内張り層と異なり溶融金属で損耗することはなく温度も内張り層に比べ低温であるので、パーマ層領域に段差部を設けることで、この段差部よってより確実に溶融金属の浸透を抑制することができる。
図1に本発明の第1の実施例であるガス吹込プラグを示している。
この図1に示しているガス吹込プラグ11は、転炉用の外装式のガス吹込プラグであり、耐火物で形成された円錐台形状のプラグ本体12と、このプラグ本体12中に上下方向に貫通するように埋設されて配置された9本の金属製のガス吹込管(ガス流路)13と、これらガス流路としてのガス吹込管13の下端が連結された金属製で円筒形状の風箱(ガス供給部)14と、このガス供給部としての風箱14の底部に連結されたガス導入パイプ15とを有している。
また、このプラグ本体12は、全長が1300mmあり、先端から800mmまでは内張り層領域16で、先端から800mm超1240mmまでの部分がパーマ層領域17である。なお、「内張り層領域」及び「パーマ層領域」の意味(定義)については後述する。
また、この実施例において段差部の大きさは15mmとしている。ここで、「段差部の大きさ」とは、この段差部の半径方向の長さの差のことである。言い換えれば「段差部の大きさ」とは「段差部の深さ」のことである。
この受けブロック20はガス吹込プラグ11が貫入するための内孔23を有する耐火物である。また、この受けブロック20は上部受けブロック21と下部受けブロック22とからなり、上部受けブロック21の周囲は長さ800mmの内張りれんががライニングされた内張り層26となっており、その下側はパーマれんがライニングされたパーマ層27となっている。
ここで、本発明ではガス吹込プラグを溶融金属容器の底部に取り付けたときに、溶融金属容器の底部の内張り層に位置することになる、ガス吹込プラグの領域を「内張り層領域」といい、溶融金属容器の底部のパーマ層に位置することになる、ガス吹込プラグの領域を「パーマ層領域」という。図1のガス吹込プラグでは、符号16の領域が内張り層領域、符号17の領域がパーマ層領域である。また、図2でいえば内張り層26とパーマ層27との境界位置31から炉内側が内張り層領域、この境界位置31から炉外鉄皮28の内面(パーマ層27の底面)までがパーマ層領域である。
図3に本発明の第2の実施例であるガス吹込プラグを示している。
この図3に示しているガス吹込プラグ11は電気炉用の内装式のガス吹込プラグであり、第1の実施例と同じマグネシアカーボン製の耐火物で形成されたプラグ本体12と、このプラグ本体12中に上下方向に貫通するように埋設されて配置された9本の金属製のガス吹込管(ガス流路)13と、これらガス流路としてのガス吹込管13の下端が連結された円筒形状の金属製の風箱(ガス供給部)14と、このガス供給部としての風箱14の底部に連結されたガス導入パイプ15とを有している。なお、ガス吹込管13は外径4mmのSUS製パイプを使用した。また、このプラグ本体12は、全長が850mmあり、先端から450mmまでは内張り層領域16で、先端から450mm超850mmまでの部分がパーマ層領域17である。
また、プラグ本体12の外周面には上部段差部32と下部段差部33との2つの段差部が設けられており、上部段差部32から上側は角錐台形状で上部段差部32より下側は円柱形状をしている。このガス吹込プラグ11においては、上部段差部32から上側が内張り層領域16であり、上部段差部32より下側がパーマ層領域17である。
図5に本発明の第3の実施例であるガス吹込プラグを示している。
この図5に示しているガス吹込プラグ11は、取鍋(溶鋼鍋)用の外装式のガス吹込プラグであり、耐火物で形成された円錐台形状のプラグ本体12と、このプラグ本体12中に上下2段に埋設された通気性耐火物(ガス流路)35,35がキャスタブル36で鋳包まれ外面はメタルケース37で覆われたものである。そして溶鋼鍋の炉底のパーマ層27(図6参照)に対応する部位(パーマ層領域)の外周面に、ガス流路の上流側において外形が縮小する段差部18が全周にわたって設けられている。
なお、この実施例において段差部18の大きさ(深さ)は10mmとしている。また、このガス吹込プラグ11の下段側の通気性耐火物35とメタルケース37との間にはガス供給部としての空間(ガスプール38)が設けられている。
図7に本発明の第4の実施例であるガス吹込プラグを示している。
このガス吹込プラグ11は、マグネシアカーボン製のスリーブれんが40の中に金属製のガス吹込管13を配置してスピネル材質のキャスタブル41を流し込んで製造したもので、このキャスタブル41を流し込んだ部分がプラグ本体12となっている。すなわち、キャスタブルからなるプラグ本体12の耐用性を向上するために、周囲に高耐食性のスリーブれんが40を設けた構造であるが、繰り返しの使用でプラグ本体12とスリーブれんが40との間に隙間が発生し溶鋼が浸透する場合がある。
そこで、スリーブれんが40とプラグ本体12との接合部(目地)の深部への溶鋼浸透を防止するために、プラグ本体12の外周面に段差部18を設けるとともに、スリーブれんが40の内周面に段差部18と対応する段差部40aを設け、これら段差部18,40aで形成された空間に円筒形の目地押さえブロック29を挿入し接合したものである。具体的には、スリーブれんが40の内周面に設けた段差部40aの段差面40bとプラグ本体12の外周面に設けた段差部18の段差面19とがほぼ同じ高さ位置になるように配置し、これら2つの段差面40b,19に当接するように目地押さえブロック29を挿入している。定形耐火物又は不定形耐火物を配置している。
なお、プラグ本体12の外周面に設けた段差部18は、第1〜3の実施例と同様にパーマ層領域に位置しており、ガス流路の上流側において外形が小さくなるように設けられている。また、スリーブれんが40の内周面に設けた段差部40aは、ガス流路の上流側において内孔(内径)が拡大するように設けられている。
なお、この実施例ではプラグ本体12の外周面にのみ段差部を設けたが、スリーブれんが40の外周面、すなわちガス吹込プラグ11の外周面にも同様に段差部を設けることもできる。この場合の取付構造は、図2と同様の取付構造とすることができる。
12 プラグ本体
13 ガス吹込管(ガス流路)
14 風箱(ガス供給部)
15 ガス導入パイプ
16 内張り層領域
17 パーマ層領域
18 段差部
19 段差面
20 受けブロック
21 上部受けブロック
22 下部受けブロック
23 内孔
24 内孔段差部
25 段差面
26 内張り層
27 パーマ層
28 炉底鉄皮
29 目地押さえブロック
30 圧入材
31 内張り層とパーマ層の境界位置
32 上部段差部
33 下部段差部
34 下部段差部の段差面
35 通気性耐火物
36 キャスタブル
37 メタルケース
38 ガスプール(ガス供給部)
39 バヨネット
40 スリーブれんが
40a 段差部
40b 段差面
41 キャスタブル
Claims (5)
- 溶融金属容器の底部に取り付けるガス吹込プラグであって、
ガス流路を含むプラグ本体と、ガス流路にガスを供給するガス供給部とを有し、
ガス吹込プラグの外周面又はプラグ本体の外周面においてガス供給部よりも稼働面側であって、溶融金属容器の底部に取り付けたときにパーマ層に位置することになるパーマ層領域に、ガス流路の上流側において外形が小さくなる段差部を設けている、ガス吹込プラグ。 - プラグ本体の外周面を囲むようにスリーブれんがを配置し、かつこのスリーブれんがの内周面に設けた段差部の段差面がプラグ本体の外周面に設けた段差部の段差面とほぼ同じ位置になるように配置し、これら2つの段差面に当接するように定形耐火物又は不定形耐火物を配置している、請求項1に記載のガス吹込プラグ。
- 段差部は、パーマ層領域の下端を基点としてパーマ層領域の全長の20%から80%の長さの範囲に設けている、請求項1又は2に記載のガス吹込プラグ。
- 段差部の大きさは5mm以上50mm以下である、請求項1から請求項3のいずれかに記載のガス吹込プラグ。
- 請求項1から請求項4のいずれかに記載のガス吹込プラグを溶融金属容器の底部の受けブロックに取り付けてなる、ガス吹込プラグの取付構造であって、
受けブロックは、上下方向に貫通する内孔と、この内孔の内周面に炉底鉄皮側において内孔が拡大する内孔段差部とを有し、
内孔段差部の段差面とガス吹込プラグの外周面に設けた段差部の段差面との位置がほぼ同じになるにように、ガス吹込プラグが受けブロックの内孔内に配置され、かつ、これら2つの段差面に当接するように、定形耐火物又は不定形耐火物が受けブロックの内孔内に配置されている、ガス吹込プラグの取付構造。
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JPS5774977U (ja) * | 1980-10-21 | 1982-05-08 | ||
JPH05285640A (ja) * | 1992-04-15 | 1993-11-02 | Kurosaki Refract Co Ltd | 溶融金属容器用ポーラスプラグの構造 |
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