JP2019137063A - プリンタ - Google Patents
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- Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
- Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
- Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
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Abstract
Description
望の情報を台紙に仮着されたラベルに印字する機能を有するラベルプリンタであって、ラ
ベルを台紙に仮着したまま発行する通常発行状態と、ラベルを台紙から剥がして発行する
剥離発行状態との切り換えが可能なラベルプリンタに関するものである。
繰り出して搬送する途中において、ラベル連続体を構成する長尺状の台紙に仮着された複
数枚のラベルの各々に所望の情報を印字するプリンタである。
ベルプリンタがある。通常発行は、ラベルを台紙に仮着したまま発行する方式であり、剥
離発行は、ラベルを台紙から剥がして発行する方式である。通常発行の場合は、必要枚数
のラベルが貼られた台紙を切断処理により作成しておき、現場でラベルを台紙から剥がし
て貼り付けることができるので、ラベルを貼り付ける対象物がプリンタから離れた場所に
ある場合に適している。一方、剥離発行の場合は、ラベルが1枚ずつ台紙から剥がれた状
態で排出されるのでラベルを貼り付ける対象物が作業者の近くにある場合に適している。
そして、兼用型のラベルプリンタの場合、1台で2つの状況に対応できるので使い勝手が
良く経済的である(例えば特許文献1〜4を参照)。
える作業が面倒な場合がある。特に、携帯型ラベルプリンタのような小型のラベルプリン
タの場合、各部品が小さいので切換作業の際に取り扱いが難しい場合がある。したがって
、兼用型のラベルプリンタにおいては、通常発行と剥離発行との切換作業を如何にして簡
単かつ快適に行えるようにするかが課題となっている。
との切り換えが可能なプリンタの発行状態の切換作業性を向上させることのできる技術を
提供することを目的とする。
られた筐体と、前記筐体に開閉可能に軸支され、前記筐体から離間する方向に付勢された
開閉カバーと、前記開閉カバーの一端部に、前記開閉カバーに対して相対移動可能な状態
で取り付けられ、印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記筐体内に収容されると共
に、前記剥離発行時に前記印字媒体の剥離発行動作を行う剥離機構と、前記開閉カバーの
前記一端部に回動可能な状態で軸支され、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に
前記筐体内に収容されると共に、前記印字媒体を搬送するプラテンローラと前記筐体に回
動可能に設けられ、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記開閉カバーを支持
すると共に、前記プラテンローラに対向するように配置される開閉カバー支持機構と、前
記筐体内に設けられ、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記プラテンローラ
と前記開閉カバー支持機構とに挟持されて前記印字媒体に印字を施す印字ヘッドと、前記
開閉カバー支持機構に取り付けられ、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記
開閉カバー支持機構および前記印字ヘッドを前記プラテンローラ側に付勢する第1コイル
バネとを備え、前記剥離機構は、前記開閉カバーに設けられた開口内に挿通されたニップ
ローラ軸と、前記ニップローラ軸に回動可能な状態で軸支されたニップローラと、前記ニ
ップローラ軸に軸支され、前記ニップローラと離間して配置されたニップローラカバーと
、前記開口を通じて前記開閉カバーの外部に露出した前記ニップローラ軸の端部に軸支さ
れ、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に開閉カバー支持機構に係合される第1
係合爪と、前記剥離機構の移動範囲を規制する孔部とが設けられたロック部材とを備え、
前記開閉カバーは、前記剥離機構の前記ニップローラ軸を前記プラテンローラと離間する
方向に付勢する剥離機構付勢部材と、前記剥離機構の前記ロック部材を回動可能に付勢す
る回動部材と、前記ロック部材の前記孔部に挿通されて前記剥離機構の移動範囲を規制す
るストッパー部材とをさらに備え、前記開閉カバー支持機構は、前記印字媒体の通常発行
時および剥離発行時に前記剥離機構の前記ニップローラ軸が嵌合される嵌合溝と、前記印
字媒体の剥離発行時に前記ロック部材の前記第1係合爪が係合される第2係合爪とをさら
に備えている、ことを特徴とする。
ーに備えられた前記剥離機構付勢部材はトーションバネであり、前記回動部材は板バネで
あることを特徴とする。
位置を変更する、という簡単な作業を行うだけで、通常発行モードと剥離発行モードとを
切り換えることが可能となる。
ことができる。
施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する。
本実施の形態のプリンタの外観を示す斜視図、図2は、このプリンタの主要部分の構成を
示す概略図、図3は、このプリンタの開閉カバーを開いた状態を示す側面図である。
ケース(筐体)2と、開閉カバー3と、この開閉カバー3の一部に組み込まれた剥離ユニ
ット(剥離機構)4と、フロントカバー5とを備えている。このラベルプリンタ1は、後
述するラベル連続体Pの台紙25からラベル26を剥がすことなく発行する通常発行モー
ドと、台紙25からラベル26を1枚ずつ剥がして発行する剥離発行モードとを簡単な操
作で切り換えることのできる構成を備えており、図1〜図3は、通常発行モードになって
いる時の状態を示している。
がヒンジ機構によって本体ケース2に軸支され、本体ケース2に対して離間および接近す
る方向に回動されるようになっている。また、この開閉カバー3は、その後端部に取り付
けられたトーションバネ6の弾性によって、本体ケース2から離間する方向に付勢されて
いる。
ット4を構成する部材のうち、剥離バー31、ニップローラ32およびロック部材33が
模式的に示されている。この剥離バー31、ニップローラ32およびロック部材33を含
む剥離ユニット4の具体的な構成については、後に詳述する。
部となっており、この用紙収容部には、円盤形状を有する一対の用紙ガイド7が設置され
ている(図2には、その一方のみが示されている)。これらの用紙ガイド7は、用紙収容
部に装填されたラベル連続体Pの軸方向両端面に接触し、ラベル連続体Pを回転可能に支
持すると共に、ラベル連続体Pの搬送をガイドする。また、これらの用紙ガイド7は、ラ
ベル連続体Pの幅に応じて位置を変えられるように、ラックアンドピニオン機構などを介
してラベル連続体Pの幅方向にスライド可能な状態で設置されている。
。ラベル連続体Pは、長尺の台紙25とその表面(ラベル貼付面)に所定の間隔で仮着さ
れた多数枚のラベル26とを有しており、ロール状に巻回された状態で図2に示すラベル
プリンタ1の用紙収容部に着脱可能に収容される。また、台紙25の裏面には、ラベル2
6の位置を検出するための位置検出マーク27が所定の間隔で形成されている。なお、図
示は省略するが、台紙25のラベル貼付面には、ラベル26を容易に剥離することが可能
なように、シリコーンなどの剥離剤がコーティングされている。また、ラベル26の表面
(印字面)には、所定の温度領域に達すると発色する感熱発色層がコーティングされてい
る。
っている。印字部は、用紙収容部から繰り出されたラベル連続体Pに印字を施す機能部で
あり、図2に示すヘッドブラケット(開閉カバー支持機構)11、サーマルヘッド(印字
ヘッド)12、コイルバネ13、プラテンローラ30などによって構成されている。印字
部を構成するこれらの部材うち、ヘッドブラケット11、サーマルヘッド12およびコイ
ルバネ13は、本体ケース2に取り付けられている。一方、プラテンローラ30は、開閉
カバー3の先端部に取り付けられている。
1および図2に示す状態)に維持する部材であり、開閉カバー3が閉止状態になっている
時には、開閉カバー3に取り付けられたプラテンローラ30と対向する位置に配置される
。ヘッドブラケット11は、コイルバネ13の弾性によって、常にプラテンローラ30に
近接する方向(図2の右方向)に付勢されている。
印字する手段であり、サーマルヘッド12に印字信号を伝送する回路基板14に実装され
た状態でヘッドブラケット11に取り付けられている。サーマルヘッド12は、開閉カバ
ー3が閉止状態になっている時に、その印字面がプラテンローラ30に対向して配置され
る。そして、ラベルプリンタ1が印字を行う際は、通常発行モード、剥離発行モードのい
ずれの場合も、用紙収容部から繰り出されたラベル連続体Pがサーマルヘッド12の印字
面とプラテンローラ30との間に挟まれた状態で搬送される。なお、図示は省略するが、
サーマルヘッド12の印字面には、通電によって発熱する複数の発熱抵抗体(発熱素子)
が設けられている。
して本体ケース2に固定されている。また、フロントカバー5は、開閉カバー3および剥
離ユニット4を本体ケース2に収容するための開口部5aを備えており、この開口部5a
の手前側(ラベルプリンタ1の正面側)には、操作パネル15およびカバーオープンボタ
ン20が取り付けられている。
ージを表示する表示部16、ラベルプリンタ1の動作を操作する操作ボタン17、18、
ラベルプリンタ1の電源をオン/オフする電源ボタン19などを備えている。
に近接して配置されている。そして、作業者がカバーオープンボタン20を指で下方に押
すと、その下端部がヘッドブラケット11に当接してヘッドブラケット11に下向きの力
を加え、後述する機構によって開閉カバー3の閉止状態が解除される。なお、カバーオー
プンボタン20は、図示しないバネの弾性によって常に上方に付勢されている。
ステッピングモータ21が取り付けられている。このステッピングモータ21は、開閉カ
バー3が開放状態から閉止状態になった時、すなわち開閉カバー3および剥離ユニット4
が本体ケース2に収容された時に、図示しないギア、タイミングベルト等を介してプラテ
ンローラ30の回転軸に係合される。
で印字が施されたラベル連続体Pが排出される発行口8である。この発行口8の一部には
、発行口8から排出されるラベル連続体Pの台紙25(図4参照)を作業者が手動で切断
するためのカッター9が取り付けられている。一方、剥離発行時には、剥離ユニット4に
よって台紙25から剥離されたラベル26(図4参照)が発行口8から排出され、不要と
なった台紙25は、図2に示す開閉カバー3の排出ガイド3aを通って剥離ユニット4の
後方から排出される。
10aが取り付けられている。また、本体ケース2の内側において、この発光素子10a
と対向する箇所には、受光素子10bが取り付けられている。発光素子10aと受光素子
10bは、これらが一対となって透過型センサを構成している。
搬送されるラベル連続体Pの搬送経路)に発光素子10aの光を照射し、この搬送経路を
通るラベル連続体Pを透過した光を受光素子10bで検出することによって、ラベル連続
体Pのラベル位置などを検出するセンサである。なお、図示は省略するが、開閉カバー3
の先端部において、プラテンローラ30の下方には、発光素子10aと並んで反射型セン
サが取り付けられている。反射型センサは、例えば上記の搬送経路をラベル連続体Pが通
過しているかどうかを検出するために用いられる。
イミングなどを制御する制御部が設けられているが、その図示は省略する。印字を行う時
は、この制御部からサーマルヘッド12に送信された印字信号に従ってサーマルヘッド1
2の発熱抵抗体が選択的に発熱し、図4に示すラベル連続体Pのラベル26に所望の情報
が印字される。
テリケース22の内部には、ラベルプリンタ1の駆動電源であるリチウムイオン二次電池
からなるバッテリ23が着脱可能に収容されるようになっている。図1および図3に示す
ように、本体ケース2の一方の側面には、バッテリケース22のバッテリ挿入口を覆うバ
ッテリカバー22aが取り付けられている。
き状態(図1〜図3に示す状態)で使用できるだけでなく、例えば本体ケース2の底面に
ベルトフックを取り付け、このベルトフックを立ち作業中の作業者がベルトに掛けること
によって、縦置き状態で使用することもできる。
0を参照しながら説明する。
の側面図、図9は開閉カバー3の先端部に設けられた剥離ユニット4の斜視図、図10は
、剥離ユニット4の一部(ニップローラ32、ロック部材33など)を開閉カバー3から
取り外した状態で示したもので、(a)は斜視図、(b)は正面図である。なお、剥離ユ
ニット4の構成を見易くするために、図6および図7では、サイドカバー39の図示を省
略し、図8では、サイドカバー39とロック部材33の図示を省略し、図9では、開閉カ
バー3とサイドカバー39の図示を省略している。また、図5〜図9に示す剥離ユニット
4の各構成部材の配置は、ラベルプリンタ1が通常発行モードになっている時の配置であ
る。
であるプラテンローラ30が正逆方向に回動可能な状態で取り付けられている。すなわち
、開閉カバー3の先端部には、プラテンローラ30の下部と両側面とを覆うアンダーカバ
ー34が取り付けられており、プラテンローラ30は、プラテンローラ軸35の両端部近
傍がアンダーカバー34の側壁と開閉カバー3の側壁とに挟持された状態で開閉カバー3
の先端部に取り付けられている。アンダーカバー34は、ネジ36を介して開閉カバー3
に固定されており、その内部には、図2に示す透過型センサの発光素子10aと反射型セ
ンサとが取り付けられている。
閉カバー3が閉止状態になった時に、図示しないギア、タイミングベルト等を介して本体
ケース2のステッピングモータ21(図2参照)に機械的に接続され、これによってステ
ッピングモータ21の回転がプラテンローラ軸35に伝達される。
ラテンローラ30の延在方向に沿って取り付けられている。剥離バー31は、ラベルプリ
ンタ1が剥離発行モードで印字を行う際、図4に示すラベル連続体Pの台紙25から印字
済みのラベル26を機械的に剥離する部材である。剥離バー31は、その両端部がアンダ
ーカバー34の側壁に挿通された状態で開閉カバー3の先端部に取り付けられている。
ラ30の延在方向に沿ってニップローラ32が取り付けられている。ニップローラ32は
、ラベルプリンタ1が剥離発行モードで印字を行う際、剥離バー31と協動してラベル連
続体Pの台紙25から印字済みのラベル26を剥離する部材である。ニップローラ32は
、ラベルプリンタ1が通常発行モードになっている時には、図示のようにプラテンローラ
30から離間した位置(プラテンローラ30の斜め上方)に退避している。
軸37に軸支されている。また、ニップローラ軸37の両端部にはロック部材33が取り
付けられている。さらに、ニップローラ32の上部にはニップローラカバー38が取り付
けられている。すなわち、ニップローラ32、ニップローラ軸37、ロック部材33およ
びニップローラカバー38は、それらが一体となって開閉カバー3の先端部に取り付けら
れている。ロック部材33およびニップローラカバー38は、ニップローラ32と同じく
ニップローラ軸37に軸支されているが、正逆方向に回動することなくニップローラ軸3
7に固定されている。
通常発行モードから剥離発行モードに切り換える時に、ニップローラ32をプラテンロー
ラ30の近傍に移動させる部材であるが、ニップローラ32を保護する機能も兼ね備えて
いる。また、ニップローラ軸37の両端部に取り付けられたロック部材33は、ラベルプ
リンタ1を通常発行モードから剥離発行モードに切り換える時に、ニップローラ32をプ
ラテンローラ30の近傍に位置決めする部材である。
が設けられている。また、ロック部材33の下端部には、先端部が横方向に突出した係合
爪(第1係合爪)33aが設けられている。後述するように、この係合爪33aが本体ケ
ース2のヘッドブラケット11(図2参照)に係合されることによって、開閉カバー3の
閉止状態(図1および図2に示す状態)が維持される。他方、この係合爪33aとヘッド
ブラケット11の係合が解除されることによって、開閉カバー3が開放状態(図3に示す
状態)になる。
3の側壁には、ニップローラ軸37が挿通される開口3bが設けられている。図7および
図8には示されていないが、開閉カバー3のもう一方の側壁にも、同様の開口3bが設け
られている。開閉カバー3の側壁に設けられたこれらの開口3bは、開閉カバー3の先端
部に取り付けられたニップローラ軸37が開閉カバー3の上下方向に移動できるように、
ニップローラ軸37の径よりも幅が広く、かつ上下方向に延びた細長い形状を有している
。
プローラカバー38およびロック部材33のうち、ニップローラ軸37は、その両端部が
開口3bを通じて開閉カバー3の側壁の外側に配置され、この両端部にロック部材33が
取り付けられている。一方、ニップローラ軸37の中央部、ニップローラ32およびニッ
プローラカバー38は、開閉カバー3の側壁の内側に配置されている。
ーラ軸37の先端部を支持するトーションバネ(剥離機構付勢部材)42が取り付けられ
ている。図8に示すように、トーションバネ42は、その一端部がニップローラ軸37の
下面に当接し、その弾性によってニップローラ軸37を同図の矢印Aで示す方向に付勢し
ている。
ク部材33を支持する板バネ(回動部材)43が取り付けられている。図7に示すように
、板バネ43は、その一端部(下端部)がロック部材33の側面に当接し、その弾性によ
ってロック部材33を同図の矢印Bで示す方向に付勢している。
ラ32、ニップローラカバー38およびロック部材33は、トーションバネ42および板
バネ43の弾性によって上方に付勢された状態で開閉カバー3の先端部に取り付けられて
いる。すなわち、ニップローラ軸37と、このニップローラ軸37に軸支されたニップロ
ーラ32、ニップローラカバー38およびロック部材33は、開閉カバー3に対して相対
的に上下動可能な状態で開閉カバー3の先端部に取り付けられている。
。ストッパー部材3cは、その一端部が開閉カバー3の側壁に挿通されることによって開
閉カバー3に固定されている。また、ストッパー部材3cの他端部(先端部)は、ロック
部材33に設けられた長穴33bに挿通されている。ストッパー部材3cは、ロック部材
33が上下方向に移動する範囲を規制する部材である。
ている時に、その先端部がロック部材33の長穴33bの下端部に位置するように、開閉
カバー3の側壁に取り付けられている。
バー38、ニップローラ軸37、ニップローラ32およびロック部材33は、トーション
バネ42と板バネ43の弾性に抗しながら連動して下方に移動する。そして、ロック部材
33の長穴33bの上端部がストッパー部材3cと当接した時に下方への移動が停止され
る。他方、この状態で作業者がニップローラカバー38の上面から指を離すと、ニップロ
ーラカバー38、ニップローラ軸37、ニップローラ32およびロック部材33は、トー
ションバネ42および板バネ43の弾性によって連動して上方に移動し、ロック部材33
の長穴33bの下端部がストッパー部材3cと当接した時に上方への移動が停止されて図
7に示す状態に戻る。
ネ42や板バネ43に触れることがないように、トーションバネ42および板バネ43を
サイドカバー39で覆っているが、図5を除く他の図面では、剥離ユニット4の各構成部
材の配置を見易くするために、サイドカバー39の図示を省略している。
る剥離ユニット4の動作について説明する。
態から開放状態にした後、本体ケース2の用紙収容部に装填されたラベル連続体Pの先端
部を作業者が手動で引き出してフロントカバー5の発行口8から露出させる。開閉カバー
3を閉止状態から開放状態にする方法については、以下で説明する。
よって、開閉カバー3を開放状態から元の閉止状態に戻す。この時の開閉カバー3の先端
部と本体ケース2のヘッドブラケット11の動作を図12〜図15を参照しながら説明す
る。
の斜視図である。図12に示すように、ヘッドブラケット11は、開閉カバー3の先端部
方向に折り曲げられた一対の側壁を有しており、各側壁の高さ方向の中央付近には開閉カ
バー3の先端部方向に突出する係合爪(第2係合爪)51が設けられている。これら一対
の係合爪51の先端部は、下方に向かうに従って開閉カバー3の先端部に近づく傾斜面を
備えている。ここでは、ヘッドブラケット11の開閉カバー3と対向する面をヘッドブラ
ケット11の正面と呼び、この正面と反対側の面、すなわちコイルばね13と接している
面をヘッドブラケット11の背面と呼ぶことにする。
て開閉カバー3の先端部に近づく傾斜面を備えた回動爪52が設けられている。この回動
爪52は、開閉カバー3の先端部に近づく方向(横方向)の長さが係合爪51よりも短い
。
に取り付けられたプラテンローラ軸35の端部の径よりも僅かに大きい径を有する略半円
形の嵌合溝53が設けられている。
れた回動軸(図示せず)が挿通される孔部54が設けられている。ヘッドブラケット11
は、これらの孔部54に挿通されたこの回動軸を中心にして回動可能な状態で本体ケース
2に取り付けられている。
けられている。図1〜図3に示すフロントカバー5に取り付けられたカバーオープンボタ
ン20は、その下端部が回動レバー55の上面近傍に配置されており、作業者がこのカバ
ーオープンボタン20を指で下方に押すと、カバーオープンボタン20の下端部がこの回
動レバー55の上面に当接し、回動レバー55に下向きの力が加わるようになっている。
ス2内に収容されると、まず、図13(a)、(b)に示すように、開閉カバー3の側壁
に取り付けられたプラテンローラ軸35の両端部がヘッドブラケット11の側壁の上端部
に設けられた一対の回動爪52の傾斜面と接触する。図13には、プラテンローラ軸35
の一方の端部のみが示されているが、もう一方の端部もヘッドブラケット11の回動爪5
2の傾斜面と接触する。
35と接触している回動爪52の傾斜面には、ヘッドブラケット11の背面方向に向かう
力が加わる。そのため、図14に示すように、ヘッドブラケット11は、コイルバネ13
の弾性に抗しつつ、孔部54を中心にして同図の矢印で示す方向(反時計回り方向)に回
動する。これにより、プラテンローラ軸35と接触していた回動爪52がヘッドブラケッ
ト11の背面方向に移動するため、プラテンローラ軸35は、回動爪52よりも下方に移
動する。
すように、コイルバネ13の弾性によって、同図の矢印で示す方向(時計回り方向)に回
動し、元の位置に復帰するため、プラテンローラ軸35は、回動爪52の下部の嵌合溝5
3に嵌り込む。
ら繰り出されたラベル連続体Pが印字部のサーマルヘッド12とプラテンローラ30との
間に挟まれた状態になり、ラベルプリンタ1が通常発行モードにセットされる。すなわち
、開閉カバー3は、その後端部に取り付けられたトーションバネ6(図2参照)の弾性に
よって本体ケース2から離間する方向に付勢されているが、プラテンローラ軸35がヘッ
ドブラケット11の嵌合溝53の中に嵌り込んでいるので、本体ケース2の開口部5aか
ら飛び出すことはない。
ン19をオンにし、所定の操作コマンドを入力することによって、通常発行モードでの印
字が開始される。
て説明する。
ることによって、開閉カバー3の閉止状態を解除する。開閉カバー3の閉止状態が解除さ
れる機構は、先に参照した図14および図15を使って説明することができる。
図16に示す状態)でフロントカバー5のカバーオープンボタン20を押し下げると、前
述したように、カバーオープンボタン20の下端部が図15に示すヘッドブラケット11
の回動レバー55の上面に当接され、回動レバー55には、ヘッドブラケット11の下方
に向かう力が加わる。このため、ヘッドブラケット11は、図14に示すように、コイル
バネ13の弾性に抗しつつ、孔部54を中心にして同図の矢印で示す方向(反時計回り方
向)に回動する。
ケット11の背面方向に移動し、ヘッドブラケット11の嵌合溝53の中に嵌り込んでい
たプラテンローラ軸35が嵌合溝53から外れるので、開閉カバー3は、その後端部に取
り付けられたトーションバネ6(図2参照)の弾性によって本体ケース2から離間する。
カバー3の先端部に取り付けられたプラテンローラ30とニップローラ32との間に挿通
する。
よって、開閉カバー3を開放状態から元の閉止状態に戻す。この時の開閉カバー3の先端
部と本体ケース2のヘッドブラケット11の動作は、先に図12〜図15を参照して説明
した通常発行時の動作と同一であるので、ここでは説明を省略する。
ッドブラケット11の動作は、通常発行モード、剥離発行モードのいずれの場合も同一で
あるが、通常発行モードの設定時には、図11に示すように、あらかじめラベル連続体P
の先端部をフロントカバー5の発行口8から露出させておくのに対し、剥離発行モードの
設定時には、図17に示すように、あらかじめラベル連続体Pの先端部をプラテンローラ
30とニップローラ32との間に挿通しておく点が異なる。
ドに切り換える迄の開閉カバー3とヘッドブラケット11の動作を図18〜図21を参照
しながら説明する。
態(図17に示す状態)で開閉カバー3を閉止状態に戻した時、開閉カバー3とヘッドブ
ラケット11の係合状態は、図15に示す係合状態と同一になる。すなわち、開閉カバー
3は、その先端部に取り付けられたプラテンローラ30のプラテンローラ軸35がヘッド
ブラケット11の嵌合溝53の中に嵌り込むので、ヘッドブラケット11にロックされた
状態になる。
押し下げると、ニップローラ軸37、ニップローラ32およびロック部材33がトーショ
ンバネ42および板バネ43の付勢力に抗しながら、ニップローラカバー38と一体にな
って下方に移動し、図18に示すように、ロック部材33の下端部の係合爪33aがヘッ
ドブラケット11の側壁に設けられた係合爪51と接触する。この時、開閉カバー3は、
ヘッドブラケット11にロックされた状態になっているので、ニップローラカバー38と
連動して下方に移動することはなく、通常発行時の位置(図15に示す位置)に留まって
いる。
37よりも下方でロック部材33の側面に当接し、ニップローラ軸37を図18の右方向
に付勢している。また、ヘッドブラケット11の係合爪51の先端部上面(ロック部材3
3の係合爪33aと接触している面)は、傾斜面(図18の左側から右側に下降する傾斜
面)となっている。
うに、ロック部材33bがニップローラ軸37を中心にして同図の矢印で示す方向(反時
計回り方向)に回動し、ロック部材33の係合爪33aがヘッドブラケット11の係合爪
51から離間する方向に移動する。前述したように、ロック部材33の略中央部には、中
途部の径が上下両端部の径よりも大きい長穴33bが設けられているので、ロック部材3
3bは、このような回動が可能となる。
プローラカバー38、ニップローラ32)は、係合爪33aがヘッドブラケット11の係
合爪51よりも下方に位置するまで下降するが、この時、ロック部材33の長穴33bの
上端部が開閉カバー3のストッパー部材3cと当接するので、ロック部材33(およびニ
ップローラ軸37、ニップローラカバー38、ニップローラ32)は、この位置よりも下
方への移動が規制される。
ラ軸37よりも上方(ロック部材33の上端部)でロック部材33に当接するので、ロッ
ク部材33bは、ニップローラ軸37を中心にして同図の矢印で示す方向(時計回り方向
)に回動し、ロック部材33の係合爪33aがヘッドブラケット11の回動爪52の下側
に入り込む。
32)は、トーションバネ42および板バネ43の弾性によって上方に付勢されているが
、係合爪33aがヘッドブラケット11の係合爪51の下側に入り込むことにより、上方
への移動が規制される。また、ロック部材33(およびニップローラ軸37、ニップロー
ラカバー38、ニップローラ32)は、長穴33bの上端部が開閉カバー3のストッパー
部材3cと当接することにより、下方への移動も規制される。すなわち、ロック部材33
(およびニップローラ軸37、ニップローラカバー38、ニップローラ32)は、ロック
部材33の係合爪33aがヘッドブラケット11の係合爪51の下側に入り込んだ位置で
開閉カバー3に固定される。
ていたニップローラ32がプラテンローラ30の近傍に移動し、かつ、図22に示すよう
に、用紙収容部から繰り出されたラベル連続体Pが印字部のサーマルヘッド12とプラテ
ンローラ30との間に挟まれた状態になるので、ラベルプリンタ1が剥離発行モードにセ
ットされる。その後、作業者が図22に示すフロントカバー5に設けられた操作パネル1
5の電源ボタン19をオンにし、所定の操作コマンドを入力することによって、剥離発行
モードでの印字が開始される。
望の情報が印字されたラベル連続体Pは、剥離バー31およびニップローラ32によって
急角度で曲げられて開閉カバー3の後端部方向に引っ張られる。これにより、ラベル連続
体Pの台紙25に仮着されたラベル26が台紙25から機械的に剥離され、発行口8から
一枚ずつ排出される。一方、ラベル26が剥離されて不要となった台紙25は、開閉カバ
ー3の排出ガイド3aを通って剥離ユニット4の後方から排出される。
、作業者がフロントカバー5のカバーオープンボタン20を押し下げることにより、図2
0に示す状態になっているヘッドブラケット11の回動レバー55を押し下げる。すると
、ヘッドブラケット11は、孔部54を中心にして回動し、その係合爪51がロック部材
33の係合爪33aから離間する方向(図20の左方向)に移動する。
係合が解除されるので、ロック部材33(およびニップローラ軸37、ニップローラカバ
ー38、ニップローラ32)は、トーションバネ42および板バネ43の弾性によって上
方に移動し、通常発行時の位置(図15に示す位置)に戻る。
動爪52もプラテンローラ軸35から離間する方向(図20の左方向)に移動するので、
ヘッドブラケット11の嵌合溝53の中に嵌り込んでいたプラテンローラ軸35が嵌合溝
53から外れる。その結果、開閉カバー3は、その後端部に取り付けられたトーションバ
ネ6(図2参照)の弾性によって本体ケース2から離間する。すなわち、開閉カバー3は
開放状態となる。
説明した手順に従ってラベルプリンタ1を通常発行モードにセットすればよい。
って作業者がラベル連続体Pの先端部の位置を変更する、という簡単な作業を行うだけで
、通常発行モードと剥離発行モードとを切り換えることが可能となる。
細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定される
ものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記実施の形態における説明に基づ
いて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈され
るべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸
脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
ラベル連続体を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば
、一面に粘着面を有する連続状のラベル(台紙無しラベル)、粘着面を有しない連続状の
シート(連続シート)あるいは紙類に限らずサーマルヘッドにより印字可能なフィルムな
どを印字媒体として使用することもできる。台紙無しラベル、連続シートまたはフィルム
は位置検出マークを設けることができる。また、粘着剤が露出する台紙無しラベルなどを
搬送する場合には、搬送路を非粘着剤で被覆すると共に、シリコーンを含有したローラを
設けることができる。
2 本体ケース(筐体)
3 開閉カバー
3a 排出ガイド
3b 開口
3c ストッパー部材
4 剥離ユニット(剥離機構)
5 フロントカバー
5a 開口部
6 トーションバネ
7 用紙ガイド
8 発行口
9 カッター
10a 発光素子
10b 受光素子
11 ヘッドブラケット(開閉カバー支持機構)
12 サーマルヘッド(印字ヘッド)
13 コイルバネ
14 回路基板
15 操作パネル
16 表示部
17、18 操作ボタン
19 電源ボタン
20 カバーオープンボタン
21 ステッピングモータ
22 バッテリケース
22a バッテリカバー
23 バッテリ
25 台紙
26 ラベル
27 位置検出マーク
30 プラテンローラ
31 剥離バー
32 ニップローラ
33 ロック部材
33a 係合爪(第1係合爪)
33b 長穴
34 アンダーカバー
35 プラテンローラ軸
36 ネジ
37 ニップローラ軸
38 ニップローラカバー
39 サイドカバー
42 トーションバネ(剥離機構付勢部材)
43 板バネ(回動部材)
51 係合爪(第2係合爪)
52 回動爪
53 嵌合溝
54 孔部
55 回動レバー
P ラベル連続体(印字媒体)
Claims (2)
- 一面に開口部が設けられた筐体と、
前記筐体に開閉可能に軸支され、前記筐体から離間する方向に付勢された開閉カバーと
、
前記開閉カバーの一端部に、前記開閉カバーに対して相対移動可能な状態で取り付けら
れ、印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記筐体内に収容されると共に、前記剥離
発行時に前記印字媒体の剥離発行動作を行う剥離機構と、
前記開閉カバーの前記一端部に回動可能な状態で軸支され、前記印字媒体の通常発行時
および剥離発行時に前記筐体内に収容されると共に、前記印字媒体を搬送するプラテンロ
ーラと、
前記筐体に回動可能に設けられ、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記開
閉カバーを支持すると共に、前記プラテンローラに対向するように配置される開閉カバー
支持機構と、
前記筐体内に設けられ、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記プラテンロ
ーラと前記開閉カバー支持機構とに挟持されて前記印字媒体に印字を施す印字ヘッドと、
前記開閉カバー支持機構に取り付けられ、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時
に前記開閉カバー支持機構および前記印字ヘッドを前記プラテンローラ側に付勢するコイ
ルバネと、
を備えたプリンタであって、
前記剥離機構は、
前記開閉カバーに設けられた開口内に挿通されたニップローラ軸と、
前記ニップローラ軸に回動可能な状態で軸支されたニップローラと、
前記ニップローラ軸に軸支され、前記ニップローラと離間して配置されたニップローラ
カバーと、
前記開口を通じて前記開閉カバーの外部に露出した前記ニップローラ軸の端部に軸支さ
れ、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に開閉カバー支持機構に係合される第1
係合爪と、前記剥離機構の移動範囲を規制する孔部とが設けられたロック部材と、
を備え、
前記開閉カバーは、
前記剥離機構の前記ニップローラ軸を前記プラテンローラと離間する方向に付勢する剥
離機構付勢部材と、
前記剥離機構の前記ロック部材を回動可能に付勢する回動部材と、
前記ロック部材の前記孔部に挿通されて前記剥離機構の移動範囲を規制するストッパー
部材と、
をさらに備え、
前記開閉カバー支持機構は、
前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記剥離機構の前記ニップローラ軸が嵌
合される嵌合溝と、
前記印字媒体の剥離発行時に前記ロック部材の前記第1係合爪が係合される第2係合爪
と、
をさらに備えていることを特徴とするプリンタ。 - 前記開閉カバーに備えられた前記剥離機構付勢部材はトーションバネであり、前記回動
部材は板バネであることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
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JP2019062066A JP6722796B2 (ja) | 2019-03-28 | 2019-03-28 | プリンタ |
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JP2014109446A Division JP6505984B2 (ja) | 2014-05-27 | 2014-05-27 | プリンタ |
Related Child Applications (1)
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Family
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Family Applications (1)
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-
2019
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