JP2019133128A - プロジェクター - Google Patents
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Abstract
Description
この特許文献2に記載の電子機器は、冷却対象である発熱体を冷却する冷却装置を備え、当該冷却装置は、受熱部、放熱部、ファン、タンク及びポンプと、これらを接続して循環流路を形成する配管と、を備える。これらのうち、受熱部によって受熱された発熱体の熱は、当該受熱部の内部を流通する液体冷媒に伝達され、放熱部にて放熱される。ファンは、放熱部に気体を送風して、放熱部での放熱を促進させる。タンクは、液体冷媒を貯留し、ポンプは、タンク内の液体冷媒を受熱部に供給する。
これに対し、上記特許文献1に記載のように、偏光素子に冷却風を送風して、当該偏光素子を冷却する構成や、上記特許文献2に記載のように、液体冷媒によって間接的に偏光素子を冷却する構成では、偏光素子を充分に冷却することが難しい場合がある。
しかしながら、このような構成では、温度の変化に応じて密度が変化し、ひいては、屈折率が変化する液体の特性から、プロジェクターにより投射された画像が、以下のように劣化する。
例えば、液晶表示素子の光入射側に位置する偏光素子に対して、一端側から他端側に向かって冷却液体を流通させた場合、当該偏光素子の熱が伝達される冷却液体の温度は、上記他端側に向かうに従って高くなる。このことから、偏光素子の一端側と他端側とで冷却液体の屈折率は変化する。このような不均一な屈折率分布が生じると、偏光素子の一端側を通過した光の照度と、他端側を通過した光の照度とが異なるようになり、液晶表示素子に入射される光束に不均一な照度分布が生じる。このため、当該液晶表示素子によって変調されてプロジェクターから投射された画像に、照度むらが観察される。
これらの問題から、投射された画像の劣化を抑制しつつ、冷却対象となる偏光素子を効果的に冷却できる構成が要望されていた。
なお、それぞれの流速が略同じであるとは、これら流速が完全に一致している場合の他、これら流速の差が所定範囲内であり、それぞれが一致していると認識可能な場合を含む。
このような構成によれば、偏光素子の光入射側と光出射側とを略均一に冷却できる。この他、偏光素子の光入射側を流通する冷却液体の温度分布と、光出射側を流通する冷却液体の温度分布とを、それぞれ略一致させることができる。また、偏光素子の光入射側を流通する冷却液体の屈折率分布と、光出射側を流通する冷却液体の屈折率分布とを、それぞれ略一致させることができる。これにより、偏光素子の光入射側と光出射側とで、冷却液体の屈折率分布を略均一化できる。従って、投射された画像の劣化をより効果的に抑制できる。
このような構成によれば、上記のように、投射された画像に解像度むらが発生することを抑制できるので、画像の劣化が少ないプロジェクターを構成できる。
ここで、一般的に、光源装置から出射された光のうち、緑色光は、光量が他の色光に比べて大きい。そして、緑色光に対応する光変調装置の光出射側に配置される偏光素子、例えば、透過型光変調装置によって画像情報に応じて変調された緑色光が入射する偏光素子は、上記の通り、画像情報に基づいて所定の偏光方向に変調された光を吸収することになる。これらのことから、緑色光が入射される偏光素子は、温度が相対的に高くなりやすい。特に、偏光素子は、温度によって劣化しやすいことから、緑色光用の偏光素子を効果的に冷却する必要がある。
これに対し、上記構成によれば、緑色光に対応する偏光素子の光入射側及び光出射側を冷却液体が流通するので、当該偏光素子を効果的に冷却できる。従って、偏光素子、ひいては、プロジェクターの長寿命化を図ることができる。
このような構成によれば、上記のように、投射された画像に照度むらが発生することを抑制できるので、画像の劣化が少ないプロジェクターを構成できる。
このような偏光素子として、基板上に凹凸構造が形成されたワイヤーグリッド型の偏光板を例示できる。
ここで、上記複数の凸部の配列方向に沿って冷却液体が流通すると、当該凸部によって冷却液体の速度境界層が厚くなるため、偏光素子の冷却効率が低下する。
これに対し、各凸部の延出方向である上記所定の方向に沿って冷却液体が流通することにより、上記速度境界層を薄くすることができ、当該偏光素子の冷却効率を高めることができる。従って、偏光素子を効果的に冷却できる。
ここで、フッ素系の不活性液体としては、例えば、フロリナート(スリーエム社の商標)やNOVEC(スリーエム社の登録商標)を用いることができる。
このような構成によれば、冷却液体に浸漬した状態で、電子部品である光変調装置を動作させることができる。従って、光変調装置を冷却しつつ、当該光変調装置を安定して動作させることができ、プロジェクターを安定して動作させることができる。
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、内部に設けられた光源装置41から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、当該画像をスクリーン等の被投射面上に拡大投射する投射型表示装置である。このプロジェクター1は、図1に示すように、外観を構成する外装筐体2と、当該外装筐体2内に収容される装置本体3と、を備える。このようなプロジェクター1は、詳しくは後述するが、冷却装置5Aの構成に特徴の1つを有する。
以下、プロジェクター1の構成について詳述する。
外装筐体2は、略直方体形状に形成されている。この外装筐体2は、正面部23、背面部24、左側面部25及び右側面部26を有する他、それぞれ図示を省略するが、これら面部23〜26の一端側を接続する天面部と、これら面部23〜26の他端側を接続する底面部と、を有する。なお、底面部は、プロジェクター1の設置面に対向する面であり、複数の脚部が配設されている。
また、正面部23は、開口部231を有する。この開口部231を介して、後述する投射光学装置46の一部が露出され、当該投射光学装置46によって画像が投射される。
装置本体3は、画像投射装置4及び冷却装置5Aを備える。更に、図1では図示を省略するが、装置本体3は、プロジェクター1の動作を制御する制御装置、及び、プロジェクター1を構成する電子部品に電力を供給する電源装置を備える。
画像投射装置4は、制御装置から入力される画像情報(画像信号を含む)に応じた画像を形成し、当該画像を上記被投射面上に投射する。この画像投射装置4は、光源装置41、均一化装置42、色分離装置43、リレー装置44、画像形成装置45、投射光学装置46及び光学部品用筐体47を備える。
これらのうち、偏光変換素子423は、第2レンズアレイ422から入射される光束を、1種類の直線偏光に揃えて出射する。
リレー装置44は、分離された赤色光LRの光路上にそれぞれ設けられる入射側レンズ441、反射ミラー442、リレーレンズ443及び反射ミラー444を備え、当該赤色光LRを赤用のフィールドレンズ451に導く。なお、本実施形態では、画像投射装置4は、リレー装置44に赤色光LRを通す構成としたが、これに限らず、例えば青色光LBを通す構成としてもよい。
また、出射側偏光板454は、光変調装置453に対して光出射側に配置されている。出射側偏光板454は、赤色光LRに応じた出射側偏光板454R、緑色光LGに応じた出射側偏光板454G、及び、青色光LBに応じた出射側偏光板454Bを含む。
入射側偏光板452及び出射側偏光板454には、詳しくは後述するが、本実施形態では、ワイヤーグリッド型の偏光素子PP(図3及び図4参照)が採用されている。すなわち、本実施形態において偏光素子PPは、入射側偏光板452及び出射側偏光板454に対応する。
光合成装置455は、各光変調装置453によって変調されて出射側偏光板454を通過した各色光を合成する。この光合成装置455は、本実施形態では、略直方体形状のクロスダイクロイックプリズムにより構成されており、各光変調装置453よって変調された色光がそれぞれ入射される3つの光入射面455B,455G,455R(図2参照)と、これら色光を合成した画像光(画像を形成する光)が出射される1つの光出射面455E(図2参照)と、を有する。この光出射面455Eから出射された画像光は、投射光学装置46に入射される。
なお、以下の説明では、入射側偏光板452、光変調装置453、出射側偏光板454及び光合成装置455を、画像形成ユニットFUと呼称する。この画像形成ユニットFUは、後述する冷却装置5Aの筐体51内に配置される。
ここで、画像投射装置4には、設計上の光軸である照明光軸Axが設定されており、光学部品用筐体47は、当該照明光軸Axにおける所定位置に、各装置42〜44及びフィールドレンズ451を保持する。この光学部品用筐体47には、各フィールドレンズ451によって三方が囲まれる位置に、上記画像形成ユニットFUと冷却装置5Aの筐体51とが配置される空間Sが形成されている。
また、光源装置41及び投射光学装置46は、当該照明光軸Axにおける所定位置に配置される。
図2は、冷却装置5Aの構成を示す模式図であり、XZ平面に沿う冷却装置5Aの断面を模式的に示す図である。
冷却装置5Aは、プロジェクター1の冷却対象の1つである画像形成ユニットFUを冷却する。この冷却装置5Aは、図1及び図2に示すように、上記空間S内に配置される筐体51を有する他、図2に示すように、流通装置52を有する。
筐体51は、図2に示すように、偏光素子PPを含む画像形成ユニットFUが内部に配置される筐体であり、略直方体形状に形成されている。この筐体51は、それぞれ異なる側面部に、開口部511B,511G,511R,511Eを有する。
開口部511B,511G,511Rは、それぞれ対応する入射側偏光板452B,452G,452Rの光入射面に対向する位置に形成されている。これら開口部511B,511G,511Rは、それぞれ対応するフィールドレンズ451(図1参照)を透過した青色光LB、緑色光LG及び赤色光LRが通過する開口部である。
開口部511Eは、光合成装置455の光出射面455Eに対向する位置に形成されている。この開口部511Eは、当該光出射面455Eから出射された上記画像光が通過する開口部である。
これら開口部511B,511G,511R,511Eには、透光性部材512が嵌め込まれており、これら開口部511B,511G,511R,511Eは、当該透光性部材512によって閉塞されている。
なお、密閉筐体とは、例えば、パッキン等を介して筐体51の一部の側面部が着脱可能に取り付けられている構造等、筐体51内の冷却液体が筐体51の外部に漏れ出ることが抑制されている範囲内で、簡素な密閉構造も含む。
また、冷却液体としては、電源及び画像情報が供給されて駆動される光変調装置453の動作に影響を与えない不活性液体(特に、フッ素系の不活性液体)を利用できる。このような不活性液体としては、例えば、フロリナート(スリーエム社の商標)やNOVEC(スリーエム社の登録商標)を採用できる。
流通装置52は、筐体51内の冷却液体を撹拌して、当該筐体51内にて冷却液体を循環させる。これにより、流通装置52は、当該冷却液体を画像形成ユニットFUに流通させる。この流通装置52は、本実施形態では、モーター(図示省略)と、当該モーターによって回転されるシャフト521と、当該シャフト521の外周に設けられたインペラ522と、を有する。このような構成であれば、冷却液体を撹拌するシャフト521及びインペラ522を筐体51内に配置し、発熱源となるモーターを筐体51外に配置することも可能である。この場合には、冷却液体の温度が流通装置52によって上昇することが抑制される。しかしながら、流通装置52の構成は、上記に限定されない。
すなわち、4つの流通装置52のうちの2つの流通装置52が有するシャフト521及びインペラ522は、光変調装置453Bを+Z方向において挟む位置に配置され、他の2つの流通装置52が有するシャフト521及びインペラ522は、光変調装置453Rを+Z方向において挟む位置に配置されている。換言すると、4つの流通装置52のうちの2つの流通装置52が有するシャフト521及びインペラ522は、光変調装置453Gを+X方向において挟む位置に配置され、他の2つの流通装置52が有するシャフト521及びインペラ522は、光合成装置455の光出射面455Eを+X方向において挟む位置に配置されている。なお、これに限らず、流通装置52の位置及び数は、適宜変更可能である。
このような冷却装置5Aにおいて、各流通装置52が駆動されると、筐体51内の冷却液体は、図2に示すように、筐体51の内面と入射側偏光板452との間、入射側偏光板452と光変調装置453との間、光変調装置453と出射側偏光板454との間、及び、出射側偏光板454と光合成装置455との間を、これらに沿って流通する。
この際、入射側偏光板452に沿って流通する冷却液体は、当該入射側偏光板452の周囲に沿って流通する。例えば、緑色光LG用の入射側偏光板452Gに沿って流通する冷却液体は、当該入射側偏光板452Gの光入射側を−X方向に沿って流通した後、光出射側に流通して、当該入射側偏光板452Gの光出射側を−X方向とは反対方向である+X方向に沿って流通する。そして、当該冷却液体は、光入射側に再度流通して、入射側偏光板452Gの光入射側を−X方向に流通する。
これにより、入射側偏光板452、光変調装置453及び出射側偏光板454が冷却される。
従って、それぞれの入射側偏光板452、それぞれの光変調装置453、及び、それぞれの出射側偏光板454は、略同じ冷却効率で冷却される。しかしながら、これに限らず、例えば温度が高くなりやすい構成や、熱によって劣化しやすい構成に流通する冷却液体の流速を、他の構成に比べて高くしてもよい。
ここで、液体は、温度の変化に伴って密度が変化し、これにより、屈折率が変化する。このため、入射側偏光板452の光入射側及び光出射側を一端側から他端側に向かって同方向に冷却液体が流通する場合、すなわち、冷却液体が入射側偏光板452の光入射側と光出射側とで互いに同じ方向に流通する場合、当該冷却液体の温度は、他端側に向かうに従って高くなることから、入射側偏光板452の一端側と他端側とで冷却液体の屈折率が異なる。このような不均一な屈折率分布が生じると、入射側偏光板452の一端側を通過した光の照度と、他端側を通過した光の照度とが異なるようになり、入射側偏光板452の光路後段に配置される光変調装置453に入射される光束に不均一な照度分布が生じる。この場合、当該光変調装置453によって変調されてプロジェクター1から投射された画像に、照度むらが観察される。
出射側偏光板454の光入射側及び光出射側を一端側から他端側に向かって同方向に冷却液体が流通すると、当該冷却液体の温度は、他端側に向かうに従って高くなることから、出射側偏光板454の一端側と他端側とで冷却液体の屈折率が異なる。このような不均一な屈折率分布が生じると、投射光学装置46のバックフォーカス位置が変化する。すなわち、当該バックフォーカス位置が、光変調装置453に局所的に合わなくなる。このようなバックフォーカス位置の局所的な変化(ずれ)が生じると、投射光学装置46によって投射された画像において、ある画素の中心位置が変化する現象や、当該画素の大きさが変化する現象、すなわち、上記解像度むらが顕著に観察される。
図3及び図4は、偏光素子PPの構成を示す模式図である。具体的に、図3は、偏光素子PPを光入射側から見た模式図であり、図4は、偏光素子PPの透過軸に沿う断面を模式的に示す図である。
本実施形態では、入射側偏光板452及び出射側偏光板454として、図3及び図4に示す偏光素子PPが採用されている。この偏光素子PPは、光を透過させる透光性基板PP1上に、凹凸構造PP2が形成されたワイヤーグリッド型の無機偏光板である。
これらのうち、凹凸構造PP2は、偏光素子PPを透過する光の進行方向を+L方向とし、当該+L方向に交差し、かつ、互いに交差する+M方向及び+N方向とした場合、光入射面において、+M方向に沿って延出し、かつ、+N方向に配列された複数の突条部PP3(複数の凸部)と、当該複数の突条部PP3間のそれぞれに溝部PP4と、を有する。
それぞれの突条部PP3は、図4に示すように、アルミニウムを含む無機偏光材料が蒸着等によって透光性基板PP1上に積層されたグリッド層PP31と、当該グリッド層PP31上に塗布されたシリコン等の吸収層PP32と、を含んで構成される。
このような偏光素子PPの透過軸は、上記突条部PP3の配列方向、すなわち、+N方向に沿う軸となる。
具体的に、上記突条部PP3の配列方向である+N方向、或いは、当該+N方向の反対方向である−N方向(図示省略)に冷却液体が流通すると、当該突条部PP3によって速度境界層が厚くなり、偏光素子PPの冷却効率が低下する。
これに対し、上記突条部PP3及び上記溝部PP4の延出方向(長手方向)である+M方向、或いは、+M方向の反対方向である−M方向(図示省略)に沿って冷却液体が流通すると、速度境界層が薄くなり、上記に比べて偏光素子PPの冷却効率が高くなる。特に、上記のように例示したフッ素系の不活性液体の粘度は、気体より高く、水より小さい。また、当該不活性液体の表面張力は、水より大きい。このため、当該不活性液体により構成された冷却液体を、+M方向又は−M方向に沿って流通させることにより、当該冷却液体による偏光素子PPの冷却効率を高めることができる。
冷却装置5Aでは、上記偏光素子PPが採用された入射側偏光板452のうち緑色光LG用の入射側偏光板452Gにおいて、冷却液体は、当該入射側偏光板452Gの光入射側を−X方向に沿って流通し、入射側偏光板452Gの光出射側を+X方向に沿って流通する。このため、図5に示すように、入射側偏光板452Gを、突条部PP3及び溝部PP4の延出方向が+X方向に沿うように配置することにより、上記速度境界層を薄くすることができ、入射側偏光板452Gを冷却液体によって効率よく冷却できる。
他の入射側偏光板452B,452Rについても、突条部PP3及び溝部PP4の延出方向が冷却液体の流通方向に沿うように、各入射側偏光板452B,452Rを配置することによって、これら入射側偏光板452B,452Rを効率よく冷却できる。
他の出射側偏光板454B,454Rについても、突条部PP3及び溝部PP4の延出方向が冷却液体の流通方向に沿うように、各出射側偏光板454B,454Rを配置することによって、これら出射側偏光板454B,454Rを効率よく冷却できる。
このため、凹凸構造PP2が光入射側及び光出射側のいずれに位置している場合でも、入射側偏光板452及び出射側偏光板454を効率よく冷却できる。
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1によれば、以下の効果を奏することができる。
例えば、筐体51内の冷却液体は、入射側偏光板452Gの光入射側を、当該入射側偏光板452Gを通過する緑色光LGの進行方向に対する交差方向である−X方向(第1方向の一例)に沿って流通し、当該入射側偏光板452Gの光出射側を、−X方向とは反対方向である+X方向(第2方向の一例)に沿って流通する。これによれば、入射側偏光板452Gの光入射側を流通する冷却液体の温度分布と、光出射側を流通する冷却液体の温度分布とを、互いに補完することができる。すなわち、入射側偏光板452Gの光入射側及び光出射側を流通し緑色光LGが通過する冷却液体の温度分布を略均一化できるので、当該緑色光LGは、略均一な屈折率分布を有する冷却液体を通過した光とみなすことができる。このため、光変調装置453Gに入射される緑色光LGの照度分布を略均一化できるので、光変調装置453によって形成される画像、ひいては、プロジェクター1によって投射された画像に、照度むらが発生することを抑制できる。他の入射側偏光板452B,452Rにおいても同様である。
従って、投射光学装置46によって投射されて表示された画像に照度むらが観察されることを抑制でき、当該画像の劣化を抑制できる。
従って、投射光学装置46によって投射されて表示された画像に解像度むらが観察されることを抑制でき、当該画像の劣化を抑制できる。
これによれば、青色光LB及び赤色光LRに比べて光量が大きい緑色光LGが入射されて温度が高くなりやすい出射側偏光板454Gを効果的に冷却できる。従って、プロジェクター1の長寿命化を図ることができる。
上記プロジェクター1の冷却装置5Aでは、流通装置52によって流通する冷却液体は、各入射側偏光板452及び各出射側偏光板454を+Y方向側から見た場合に、これら偏光板452,454の周囲を反時計回りに流通していた。しかしながら、これに限らず、冷却装置は、+Y方向側から見て、冷却液体が偏光板452,454の周囲を時計回りに流通する構成としてもよい。また、冷却装置は、冷却液体が偏光板452,454の光入射側を+Y方向及び−Y方向の一方に流通し、光出射側を他方に流通する構成としてもよい。
なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
例えば、図6に示す冷却装置5Bは、冷却装置5Aと同様に、画像形成ユニットFUが配置され、内部に冷却液体が充填される筐体51と、筐体51内の冷却液体を撹拌して循環させる流通装置52と、を備える。
この冷却装置5Bでは、入射側偏光板452(入射側偏光板452Gは図示省略)に沿って流通する冷却液体は、当該入射側偏光板452の光入射側を−Y方向に流通し、光出射側を+Y方向に流通して、当該入射側偏光板452の周囲を循環する。
また、出射側偏光板454(出射側偏光板454Gは図示省略)に沿って流通する冷却液体は、当該出射側偏光板454の光入射側を−Y方向に流通し、光出射側を+Y方向に流通して、当該出射側偏光板454の周囲を循環する。
なお、冷却装置5Bでも、入射側偏光板452は、それぞれの突条部PP3及び溝部PP4の延出方向が、冷却液体の流通方向に沿うように配置される。
例えば、入射側偏光板452Bは、凹凸構造PP2が光入射側に位置するとした場合、図7に示すように、突条部PP3及び溝部PP4の延出方向が、冷却液体の流通方向である−Y方向に沿うように配置される。また、他の入射側偏光板452G,452Rも同様であり、各出射側偏光板454も同様である。これにより、上記速度境界層を薄くすることができ、入射側偏光板452及び出射側偏光板454を効率よく冷却できる。
なお、凹凸構造PP2が、各偏光板452,454の光出射側に位置する場合や、冷却液体が各偏光板452,454の光入射側を+Y方向に流通し、光出射側を−Y方向に流通する場合でも同様に、当該各偏光板452,454を効率よく冷却できる。
従って、このような冷却装置5Bを備えるプロジェクターによっても、上記冷却装置5Aを備えるプロジェクター1と同様の効果を奏することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記プロジェクター1と同様の構成を有するが、冷却装置の筐体内の空間を区画する区画部材を有する点で、当該プロジェクター1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るプロジェクターは、冷却装置5Aに代えて冷却装置5Cを有する他は、上記プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。
冷却装置5Cは、それぞれ上記した筐体51及び流通装置52を有する他、図8に示すように、区画部材53C,54Cを有する。
このような区画部材53Cは、光合成装置455の光出射面455Eに対向する部位に、画像光が通過する開口部53C1を有する。この開口部53C1は、当該画像光が通過可能な透光性部材53C2によって閉塞されている。
このような区画部材54Cも、光出射面455Eに対向する部位に、画像光が通過する開口部54C1を有し、当該開口部54C1は、透光性部材54C2によって閉塞されている。
これら区画部材53C,54Cによって、筐体51内の空間は、入射側偏光板452に対する光入射側の空間SP1と、当該入射側偏光板452に対する光出射側で、かつ、出射側偏光板454に対する光入射側の空間SP2と、当該出射側偏光板454に対する光出射側の空間SP3と、に区画される。
このため、上記冷却装置5Aの場合と同様に、上記照度むら及び上記解像度むらの発生を抑制しつつ、各偏光板452,454を効率よく冷却できる。
なお、本実施形態においては、空間SP1〜SP3のそれぞれを流通する冷却液体の流速を略同じとしている。しかしながら、これに限らず、例えば空間SP2,SP3を流通する冷却液体の流速を、空間SP1を流通する冷却液体の流速より高くして、出射側偏光板454を積極的に冷却する構成としてもよい。
以上説明した冷却装置5Cを有するプロジェクターによっても、上記プロジェクター1と同様の効果を奏することができる。
上記冷却装置5Cでは、光変調装置453に沿って流通する冷却液体は、光入射側及び光出射側で同方向に流通するとした。しかしながら、これに限らず、光変調装置453においても、光入射側及び光出射側のそれぞれで、冷却液体が互いに反対方向となるように流通してもよい。この場合、各光変調装置453間を接続する区画部材を、新たに設けてもよい。
また、上記照度むら及び上記解像度むらのうち一方の改善を図る構成として、区画部材53C,54Cのうち一方のみを筐体51内に設け、対象となる偏光板の光入射側と光出射側とで、冷却液体が互いに反対方向となるように流通させてもよい。
例えば、図9に示す冷却装置5Dは、冷却装置5Cと同様の構成を有するが、区画部材54Cは設けられていない。このため、区画部材53Cは、筐体51内の空間を、入射側偏光板452に対する光入射側の空間SP1と、光出射側の空間SP4とに区画する。
このような冷却装置5Dにおいて、空間SP1内の流通装置52が駆動されると、+Y方向側から見て、冷却液体は、当該空間SP1内を反時計回りに流通する。また、空間SP4内の流通装置52が駆動されると、+Y方向側から見て、冷却液体は、当該空間SP4内を時計回りに流通する。
このような冷却装置5Dによっても、投射された画像に上記照度むらが顕著に観察されることを抑制でき、当該画像の劣化を抑制できる。
また例えば、図10に示す冷却装置5Eは、冷却装置5Cと同様の構成を有するが、区画部材53Cは設けられていない。このため、区画部材54Cは、筐体51内の空間を、出射側偏光板454に対する光入射側の空間SP5と、光出射側の空間SP3とに区画する。
このような冷却装置5Eにおいて、空間SP5内の流通装置52が駆動されると、+Y方向側から見て、冷却液体は、当該空間SP5内を反時計回りに流通する。また、空間SP3内の流通装置52が駆動されると、+Y方向側から見て、冷却液体は、当該空間SP3内を時計回りに流通する。
このような冷却装置5Eによっても、投射された画像に上記解像度むらが顕著に観察されることを抑制でき、当該画像の劣化を抑制できる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記プロジェクター1と同様の構成を備える。しかしながら、本実施形態に係るプロジェクターが備える冷却装置では、光合成装置455と投射光学装置46との間の冷却液体の流通が規制されている。この点で、本実施形態に係るプロジェクターと、上記プロジェクター1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るプロジェクターは、冷却装置5Aに代えて冷却装置5Fを有する他は、上記プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。
冷却装置5Fは、図11に示すように、筐体51F及び流通装置52(図11では図示省略)を備える。
規制部51F2は、光合成装置455の光出射面455Eから出射される画像光を遮らないように、光束通過領域PA外に配置されている。この規制部51F2は、当該光束通過領域PAへの冷却液体の流入を規制する部位であり、当該光出射面455Eから投射光学装置46に入射される画像光の光路において、光出射面455E及び投射光学装置46の間に冷却液体が流通することを規制する。すなわち、規制部51F2は、光合成装置455と投射光学装置46との間に冷却液体を流通させない。本実施形態では、このような規制部51F2は、開口部511Eを形作る端縁が光出射面455Eと接続されることによって構成されている。
そして、光変調装置453から出射された光の光路後段を流通する冷却液体に不均一な屈折率分布が生じると、投射光学装置46のバックフォーカス位置が変化し、ひいては、上記解像度むらが、投射された画像に観察される。
これによれば、光合成装置455と投射光学装置46との間に冷却液体が流通可能に構成されている場合に比べて、上記解像度むらが顕著に発生することを抑制できる。
これに対し、冷却装置5Fでは、各光変調装置453から出射された色光の光路に沿う出射側偏光板454と光合成装置455との間の寸法は、当該光路に沿う光変調装置453と出射側偏光板454との間の寸法より小さくなるように、これら光変調装置453、出射側偏光板454及び光合成装置455は配置されている。例えば、赤色光LRの光路において、出射側偏光板454Rと光合成装置455の光入射面455Rとの間の寸法L2は、光変調装置453Rと出射側偏光板454Rとの間の寸法L1より小さい。すなわち、出射側偏光板454R及び光入射面455Rを通過する赤色光LRの進行方向に対して交差する方向に沿って出射側偏光板454Rと光入射面455Rとの間を流通する冷却液体の流路幅は、当該赤色光LRの進行方向に対して交差する方向に沿って光変調装置453Rと出射側偏光板454との間を流通する冷却液体の流路幅より小さい。
これにより、上記解像度むらの発生を抑制しつつ、これら光変調装置453及び出射側偏光板454を冷却できる。
また、冷却装置5Fでは、冷却液体は、+Y方向側から見て各入射側偏光板452の周囲を反時計回りに流通され、各出射側偏光板454の周囲を反時計回りに流通される。換言すると、当該冷却液体は、+Y方向側から見て各光変調装置453の周囲を時計回りに流通される。しかしながら、これに限らず、冷却装置5Fは、冷却液体が、+Y方向側から見て各入射側偏光板452及び出射側偏光板454のそれぞれの周囲を時計回りに流通する構成としてもよい。また、冷却液体は、入射側偏光板452、光変調装置453及び出射側偏光板454の周囲を循環しなくてもよい。
以上説明した本実施形態に係るプロジェクターによれば、上記プロジェクター1と同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏することができる。
筐体51Fは、光合成装置455の光出射面455Eと投射光学装置46との間への冷却液体の流入を規制する規制部51F2を有する。これによれば、筐体51F内を流通する冷却液体に上記不均一な屈折率分布が生じる場合でも、上記解像度むらが顕著に観察されることを抑制できる。従って、投射された画像の劣化を抑制できる。
この他、上記第1流路における冷却液体の流速と、上記第2流路における冷却液体の流速とは、それぞれ略同じである。これによれば、寸法L2(第2流路の流路幅)は、寸法L1(第1流路の流路幅)より小さいので、第1流路を流通する冷却液体の流量は、第2流路を流通する冷却液体の流量より多くなる。従って、光変調装置453を冷却しやすくすることができる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記プロジェクター1と同様の構成を有するが、冷却液体の流通方向が異なる点で、当該プロジェクター1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るプロジェクターは、冷却装置5Aに代えて冷却装置5Gを有する他は、上記プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。
冷却装置5Gは、図12に示すように、それぞれ上記した筐体51及び流通装置52(図12では図示省略)を備える他、複数の区画部材55Gを有する。
具体的に、複数の区画部材55Gは、各光変調装置453において、光合成装置455によって合成されて投射光学装置46に入射される画像光における一端側の領域A1に対応する部位ST1側から、当該画像光における他端側の領域A2に対応する部位ST2側に、冷却液体を流通させる。ここで、部位ST1は、各光変調装置453において、光合成装置455から投射光学装置46に入射される画像光における一端側の領域A1に対応する光を変調する一端側部位である。また、部位ST2は、各光変調装置453において、投射光学装置46に入射される画像光における他端側の領域A2に対応する光を変調する他端側部位である。
同様に、光合成装置455に対して−X方向側に位置で、かつ、YZ平面に沿うように配置される光変調装置453Bでは、領域A1に対応する光を変調する部位ST1は+Z方向側の部位であり、領域A2に対応する光を変調する部位ST2は−Z方向側の部位である。また、光合成装置455に対して+X方向側の位置で、YZ平面に沿って配置される光変調装置453Rでは、部位ST1は−Z方向側の部位であり、部位ST2は+Z方向側の部位である。
そして、各光変調装置453における冷却液体の屈折率が低い領域を通過した光が、投射光学装置46に入射される画像光において同じ領域に位置し、また、各光変調装置453における冷却液体の屈折率が高い領域を通過した光が、当該画像光において同じ領域に位置しないと、投射された画像に、色むらが顕著に観察されてしまう。換言すると、各光変調装置453B,453G,453Rによって変調された各色光において、冷却液体の屈折率が低い領域を通過した光、及び、屈折率が高い領域を通過した光が、画像光においてそれぞれ同じ領域を形成しない場合には、投射された画像に、色むらが顕著に観察されてしまう。
例えば、光変調装置453Gでは、冷却液体は、当該光変調装置453Gの光入射側を部位ST2側から部位ST1側に向かって流通し、光出射側を部位ST1側から部位ST2側に向かって流通する。他の光変調装置453B,453Rに流通する冷却液体も同様である。
また、各光変調装置453においては、冷却液体の流通方向における上流側が、当該各光変調装置453において光入射側と光出射側とで互いに反対側となり、当該流通方向における下流側が、当該各光変調装置453において光入射側と光出射側とで互いに反対側となる。これにより、当該光変調装置453を略均一に冷却できる。
以上説明した本実施形態に係るプロジェクターによれば、上記プロジェクター1と同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏することができる。
各光変調装置453の光入射側を流通する冷却液体の流通方向は、部位ST1と部位ST2とを結ぶ方向において、光変調装置453のそれぞれで同じであり、当該冷却液体は、光入射側を部位ST2側から部位ST1側に向かって流通する。これによれば、各光変調装置453によって変調された変調光は、同じ照度分布を有する変調光として投射光学装置46に入射される。このため、色毎に照度分布が異なる画像が投射されることを抑制でき、上記照度むらが生じる場合であっても、投射された画像に色むらが顕著に観察されることを抑制できる。
上記冷却装置5Gでは、冷却液体は、光変調装置453の光入射側を部位ST2側から部位ST1側に向かって流通し、光出射側を部位ST1側から部位ST2側に向かって流通するとした。しかしながら、各光変調装置453の光入射側及び光出射側を流通する冷却液体の流通方向は、上記とは反対方向であってもよく、また、光入射側及び光入射側を流通する冷却液体の流通方向は、同じであってもよい。
また、冷却液体は、各入射側偏光板452、各光変調装置453及び各出射側偏光板454のそれぞれの光入射側及び光出射側を、−Y方向側又は+Y方向側に流通してもよい。この場合、画像光における一端側の領域A1及び他端側の領域A2のうち、一方は、当該画像光において+Y方向側の領域となり、他方は、−Y方向側の領域になる。この場合でも、各光変調装置453における部位ST1は、領域A1に対応する光を変調する部位であり、部位ST2は、領域A2に対応する光を変調する部位である。このように冷却液体が流通する場合でも、上記冷却装置5Gと同様の効果を奏することができる。なお、光変調装置453の光入射側及び光入射側を流通する冷却液体の流通方向は、同じであってもよく、互いに反対方向であってもよい。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記プロジェクター1と同様の構成を有するが、冷却装置が冷却液体を筐体51外に流通させて冷却する冷却機構を有する。この点で、本実施形態に係るプロジェクターと上記プロジェクター1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るプロジェクターは、冷却装置5Aに代えて冷却装置5Hを有する他は、上記プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。
冷却装置5Hは、上記冷却装置5Aと同様に、上記冷却液体が充填された筐体51及び流通装置52を有する他、図13に示すように、当該筐体51内の冷却液体を当該筐体51の外部にて冷却する外部冷却機構56を有する。
この外部冷却機構56は、複数の配管561(5611〜5614)、貯留部562、圧送部563及び受熱部564を有する。
圧送部563は、いわゆるポンプであり、筐体51の外部に設けられ、貯留部562に貯留された冷却液体を、配管5613を介して受熱部564に圧送する。
受熱部564は、いわゆる熱交換器(ラジエター)であり、筐体51の外部に設けられ、配管5613を介して流入される冷却液体の熱を受熱し、当該熱を外部に放熱することによって当該冷却液体を冷却する。このような受熱部564によって冷却された冷却液体は、配管5614を介して筐体51に流通される。なお、受熱部564を冷却する冷却ファンを設けてもよい。
このように、受熱部564にて冷却された冷却液体によって画像形成ユニットFUを冷却できるので、当該画像形成ユニットFUをより効果的に冷却できる。
以上説明した本実施形態に係るプロジェクターによれば、上記プロジェクター1と同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏することができる。
筐体51内には、貯留部562に貯留され、圧送部563によって圧送された冷却液体が供給される。これによれば、当該冷却液体が筐体51内にて不足することを抑制できる。従って、筐体51内を冷却液体によって満たしやすくすることができる。
また、受熱部564は、配管5613を介して流入される冷却液体の熱を受熱するので、外部冷却機構56は、受熱部564にて冷却された冷却液体を筐体51に供給できる。従って、冷却液体を筐体51の外部にて冷却できるので、当該冷却液体によって冷却される画像形成ユニットFUを一層効果的に冷却できる。
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記した冷却装置5A〜5Hの構成を、互いに組み合わせてもよい。一例を挙げると、冷却装置5A,5Bのいずれかと、冷却装置5C〜5Eのいずれかと、冷却装置5F,5G,5Hと、を組み合わせてもよい。また、上記各実施形態にて冷却装置の変形として示した内容及び構成を、他の冷却装置に組み合わせてもよい。
また、緑色光が通過する入射側偏光板452G、光変調装置453G及び出射側偏光板454Gは無くてもよい。すなわち、入射側偏光板452、光変調装置453及び出射側偏光板454は、青、緑及び赤の色光毎に設けられなくてもよく、他の色光に応じて設けられてもよい。
また、これら偏光板452,454の冷却効率を考慮しないのであれば、上記突条部PP3の配列方向(+N方向)に沿って冷却液体が流通してもよい。
また、入射側偏光板452の光入射側に冷却液体が流通しない構成である場合には、当該入射側偏光板452によって開口部511B,511G,511Rを閉塞してもよい。この場合でも、開口部511B,511G,511Rを、入射側偏光板452によって、筐体51の内側から閉塞してもよく、外側から閉塞してもよい。
上記各実施形態では、画像投射装置4は、図1に示すレイアウト及び光学部品を有する構成を例示した。しかしながら、これに限らず、他のレイアウト及び光学部品を有する画像投射装置4を採用してもよい。
Claims (7)
- 光源装置と、
前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、
前記光変調装置に対する光入射側及び光出射側のうち一方に配置される偏光素子と、
前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、
前記偏光素子が配置され、内部に冷却液体が充填された筐体と、
前記筐体内の前記冷却液体を前記偏光素子に流通させる流通装置と、を備え、
前記冷却液体は、
前記偏光素子の光入射側を第1方向に沿って流通し、
前記偏光素子の光出射側を前記第1方向とは反対方向である第2方向に沿って流通することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
前記偏光素子の光入射側を流通する前記冷却液体の流速と、前記偏光素子の光出射側を流通する前記冷却液体の流速とは、略同じであることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1又は請求項2に記載のプロジェクターにおいて、
前記偏光素子は、前記光変調装置の光出射側に位置することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項3に記載のプロジェクターにおいて、
緑色光を含む複数の色光のそれぞれに対応する複数の前記光変調装置と、
複数の前記光変調装置のそれぞれによって変調された色光を合成する光合成装置と、を備え、
前記偏光素子は、前記緑色光に対応する前記光変調装置の光出射側に位置することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1又は請求項2に記載のプロジェクターにおいて、
前記偏光素子は、前記光変調装置の光入射側に位置することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
前記偏光素子は、光入射面及び光出射面のうち一方の面に、所定の方向に沿ってそれぞれ延出し、かつ、前記所定の方向に交差する方向に配列された複数の凸部を有し、
前記一方の面を流通する前記冷却液体は、前記複数の凸部が延出する前記所定の方向に沿って流通することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
前記冷却液体は、フッ素系の不活性液体であることを特徴とするプロジェクター。
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