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JP2019118165A - 制御装置および電力変換装置の制御方法 - Google Patents

制御装置および電力変換装置の制御方法 Download PDF

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JP2019118165A
JP2019118165A JP2017249923A JP2017249923A JP2019118165A JP 2019118165 A JP2019118165 A JP 2019118165A JP 2017249923 A JP2017249923 A JP 2017249923A JP 2017249923 A JP2017249923 A JP 2017249923A JP 2019118165 A JP2019118165 A JP 2019118165A
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和弘 村尾
Kazuhiro Murao
和弘 村尾
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Abstract

【課題】電力変換装置の応答性を向上させること。【解決手段】実施形態に係る制御装置は、切替部と、検出部と、算出部と、生成部とを備える。切替部は、電力変換装置の出力側のスイッチング素子をオフにして寄生ダイオードを介して電流を出力する第1モードと、スイッチング素子をオンにしてスイッチング素子を介して電流を出力する第2モードとを切り替える。検出部は、スイッチング素子がオフの状態における寄生ダイオードの降下電圧を検出する。算出部は、降下電圧に基づいて電力変換装置の制御信号を補正するための補正信号を算出する。生成部は、切替部によって一方のモードから他方のモードへ切り替えられる場合に、補正信号を用いて補正された制御信号を生成する。【選択図】図2

Description

本発明は、制御装置および電力変換装置の制御方法に関する。
従来、車両に搭載された電源(例えば鉛バッテリ)の電圧を昇降圧し、インバータへ出力する電圧変換装置を制御する制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−202018号公報
しかしながら、従来技術では、電圧変換装置の通電経路を切り替える場合に、電圧変換装置に用いられる寄生ダイオードの部品ばらつきなどの影響により、電圧変換装置の出力電流が発振し、電圧変換装置の応答性が低下するおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電力変換装置の応答性を向上させることができる制御装置および電力変換装置の制御方法を提供することを目的とする。
実施形態に係る制御装置は、切替部と、検出部と、算出部と、生成部とを備える。切替部は、電力変換装置の出力側のスイッチング素子をオフにして寄生ダイオードを介して電流を出力する第1モードと、スイッチング素子をオンにしてスイッチング素子を介して電流を出力する第2モードとを切り替える。検出部は、スイッチング素子がオフの状態における寄生ダイオードの降下電圧を検出する。算出部は、降下電圧に基づいて電力変換装置の制御信号を補正するための補正信号を算出する。生成部は、切替部によって一方のモードから他方のモードへ切り替えられる場合に、補正信号を用いて補正された制御信号を生成する。
本発明によれば、電力変換装置の応答性を向上させることができる。
図1は、電源システムのブロック図である。 図2は、DCDCコンバータの構成例を示す図である。 図3は、コンバータ制御装置のブロック図である。 図4Aは、昇圧時における第1モードを示す図である。 図4Bは、昇圧時における第2モードを示す図である。 図5は、補正のタイミングを示すタイミングチャートである。 図6は、補正後の出力電流を示す図である。 図7は、コンバータ制御装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、実施形態に係る制御装置および電力変換装置の制御方法について詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、図1を用いて実施形態に係る制御装置を含む電源システムSについて説明する。図1は、実施形態に係る電源システムSのブロック図である。電源システムSは、車両用電源装置1と、鉛バッテリ3と、電気負荷4と、リチウムイオンバッテリ(LIB)5と、発電機6と、スタータ7とを備える。
鉛バッテリ3は、電極に鉛を用いた二次電池である。鉛バッテリ3は、車両に搭載される電気機器の主要な電源となる。電気負荷4は、車両に備わる電気機器である。例えば、電気負荷4としてナビゲーション装置やオーディオ、エアーコンディショナ等が挙げられる。あるいは、例えば、電気負荷4は、PCS(Pre-crash Safety System)やAEB(Advanced Emergency Braking System)などの車両制御を行う車両制御装置であってもよい。
LIB5は、電荷を蓄える蓄電池である。LIB5は、鉛バッテリ3の補助電源である。なお、補助電源は、蓄電装置であればよく、LIB5の代わりにキャパシタや他の二次電池であってもよい。
発電機6は、エンジン(不図示)の回転を動力源として電力を生成する機器である。また、発電機6は、車両の減速時には回生ブレーキによる回生電力を生成する。例えば、発電機6は、オルタネータや、ジェネレータである。
発電機6は、例えば、図示しないエンジン制御装置からの指示に応じて電力を生成する。発電機6で生成された電力は、例えば、鉛バッテリ3やLIB5に供給される。これにより、鉛バッテリ3やLIB5が充電される。
スタータ7は、電気モータを備え、エンジンを始動する始動装置である。なお、ここでは、電源システムSは、スタータ7と発電機6とを備える構成としたが、スタータ7および発電機6の代わりにISG(Integrated Starter Generator)を備えてもよい。
車両用電源装置1は、電源システムSの全体を制御する。車両用電源装置1は、第1スイッチ部11と、第2スイッチ部12と、電源制御装置13と、DCDCコンバータ14と、コンバータ制御装置15とを備える。
第1スイッチ部11および第2スイッチ部12は、回路の短絡と回路の開放とを制御する開閉器(リレー)である。第1スイッチ部11は、鉛バッテリ3と発電機6との間および鉛バッテリ3とスタータ7との間に接続される。
第2スイッチ部12は、LIB5と発電機6との間およびLIB5とスタータ7との間に接続される。第1スイッチ部11と第2スイッチ部12とは、互いに一端が接続され、電源制御装置13によって開閉(オン/オフ)が制御される。なお、図1に示す第1スイッチ部11および第2スイッチ部12の個数や配置は一例であり、これに限定されず、例えば、車両用電源装置1は、3個以上のスイッチ部を備えてもよい。
電源制御装置13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。そして、電源制御装置13は、CPUがROMに記憶されたプログラムを、RAMを作業領域として使用して実行することによりスイッチ制御部13aと、駆動信号生成部13bと、車両状態取得部13cと、充電状態取得部13dとして機能する。
スイッチ制御部13aは、鉛バッテリ3およびLIB5の充電状態、電気負荷4の消費電流、および車両の状態等を参照し、第1スイッチ部11および第2スイッチ部12の開閉状態を制御する。充電状態取得部13dは、鉛バッテリ3およびLIB5の充電状態を取得する。
駆動信号生成部13bは、鉛バッテリ3およびLIB5の充電状態、電気負荷4の消費電流および車両の状態等に応じてDCDCコンバータ14の駆動状態を制御する。具体的には、駆動信号生成部13bは、DCDCコンバータ14の目標出力電流に応じた駆動信号を生成し、コンバータ制御装置15に出力する。
車両状態取得部13cは、車載センサ(不図示)から車両の状態を取得する。車両の状態とは、車両の走行状態やエンジンの駆動状態を含む。車両の走行状態とは、車両の走行中や減速中等の状態である。車両状態取得部13cは、車載センサのうち、例えば、車速センサから出力される信号に基づいて車両の走行中や減速中の状態を判別する。
エンジンの駆動状態とは、エンジンの初回の始動時やアイドリングストップからの再始動時(復帰時)等の状態である。エンジンの初回の始動時とは、ドライバが車両に乗り込み、スタートスイッチ(不図示)であるキーやボタンを操作して最初にエンジンが始動された時である。アイドリングストップからの再始動時(復帰時)とは、例えば、信号待ち等の間にエンジンを一時的に停止させ(アイドリングストップ)、その後ドライバが、発進操作、例えば、ブレーキペダルの踏み込みを解除した際にエンジンを再始動する時である。
DCDCコンバータ14は、直流電圧(入力電圧)を別の直流電圧(出力電圧)に変換(降圧または昇圧)する電圧変換装置である。DCDCコンバータ14は、コンバータ制御装置15から出力される制御信号に基づいて動作することで、直流電圧を別の直流電圧に変換することができる。
DCDCコンバータ14は、鉛バッテリ3とLIB5との間および電気負荷4とLIB5との間に接続される。また、DCDCコンバータ14は、一端が第1スイッチ部11と接続され、他端が第2スイッチ部12と接続される。
例えば、LIB5から鉛バッテリ3に電力を供給する場合、DCDCコンバータ14は、LIB5の電圧を昇圧し、鉛バッテリ3へ供給する。また、LIB5から電気負荷4に電力を供給する場合、DCDCコンバータ14はLIB5の電圧を昇圧または降圧し、電気負荷4に供給する。
DCDCコンバータ14は、図2に示すように、いわゆるHブリッジ型コンバータであり、スイッチング素子Q1〜Q4と、スイッチング素子Q1〜Q4に備わる寄生ダイオードD1〜D4と、インダクタLとを備える。図2は、DCDCコンバータ14の構成例を示す図である。
スイッチング素子Q1〜Q4は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。なお、スイッチング素子Q1〜Q4は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの他の電荷効果トランジスタであってもよい。各スイッチング素子Q1〜Q4のソース・ドレイン間には、寄生ダイオードD1〜D4がそれぞれ接続される。
DCDCコンバータ14は、双方向に昇圧または降圧することが可能であるが、以下では、図2中左側(スイッチング素子Q1側)から入力される入力電圧を昇圧して出力電圧を図2中右側(スイッチング素子Q3側)から出力する場合を一例として説明する。
DCDCコンバータ14には、出力側の寄生ダイオードD3の両端における電圧を計測する電圧センサ20が設けられる。電圧センサ20によって計測された電圧に関する信号は、後述する検出部15aに送信される。
次に、図3を用いて、コンバータ制御装置15について説明する。図3は、コンバータ制御装置15のブロック図である。コンバータ制御装置15は、DCDCコンバータ14を制御する制御装置である。コンバータ制御装置15は、電源制御装置13から入力される駆動信号に基づいて制御信号を生成し、制御信号をDCDCコンバータ14に出力することで、DCDCコンバータ14を制御する。
コンバータ制御装置15は、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。そして、コンバータ制御装置15は、CPUがROMに記憶されたプログラムを、RAMを作業領域として使用して実行することにより検出部15aと、切替部15bと、算出部15cと、生成部15dとして機能する。
検出部15aは、出力側のスイッチング素子Q3がオフの状態における寄生ダイオードD3の降下電圧を検出する。検出部15aは、電圧センサ20からの信号に基づいて降下電圧を検出する。具体的には、検出部15aは、スタートスイッチ(不図示)がオフからオンに変更された場合に行われるイニシャルチェック時に、スイッチング素子Q3をオフの状態にし、寄生ダイオードD3に電流を流し、降下電圧を検出する。すなわち、検出部15aは、イニシャルチェックが行われる毎に、降下電圧を検出し、降下電圧を更新する。
切替部15bは、DCDCコンバータ14の出力電流に応じてDCDCコンバータ14の出力モードを切り替える。ここで、図4Aおよび図4Bを用いて出力モードの詳細について説明する。図4Aは、昇圧時における第1モードを示す図である。図4Bは、昇圧時における第2モードを示す図である。
切替部15bは、第1モードにおいて、DCDCコンバータ14のスイッチング素子Q1をオン、スイッチング素子Q2およびスイッチング素子Q3をオフにした状態で、スイッチング素子Q4のオン/オフを切り替える。
これにより、電磁誘導によりインダクタLにエネルギを蓄積し、入力電圧を所望の出力電圧まで昇圧することができる。また、第1モードにおいて昇圧された出力電圧は、寄生ダイオードD3を介して出力される。このように、第1モードは、出力側の寄生ダイオードD3を介してDCDCコンバータ14から電流が出力されるモードである。
第1モードでは、スイッチング素子Q3がオフにされるため、スイッチング素子Q3側からスイッチング素子Q1側への電流の逆流を防止することができる。つまり、昇圧した電圧が出力側(スイッチング素子Q3側)の電圧よりも低い場合に、出力側から入力側へ電流が逆流することを防止することができる。
しかしながら、スイッチング素子Q3をオフにしたままにしておくと、出力電流が大きくなった場合に、寄生ダイオードD3に大きな電流が流れる。これにより、寄生ダイオードD3が発熱し、焼損するおそれがある。
そのため、切替部15bは、DCDCコンバータ14の出力電流が切替点Tp以上となった場合に、DCDCコンバータ14の出力モードを第1モードから第2モードへ切り替える。切替点Tpは、例えば、寄生ダイオードD3の許容電流に対応する。
切替部15bは、第2モードにおいて、入力側のスイッチング素子Q1をオン、スイッチング素子Q2をオフにした状態で、スイッチング素子Q3およびスイッチング素子Q4のオン/オフを切り替える。このように、第2モードは、出力側のスイッチング素子Q3を介してDCDCコンバータ14から電流が出力されるモードである。
第2モードでは、寄生ダイオードD3に、切替点Tp以上となる電流が流れないので、寄生ダイオードD3の発熱による焼損を防ぐとともに、寄生ダイオードD3の長寿命化を図ることが可能となる。
このように、第1モードでは、寄生ダイオードD3を介した電流経路(以下、第1経路とも記載する)で電流が出力されることに対して、第2モードでは、スイッチング素子Q3を介した電流経路(以下、第2経路とも記載する)で電流が出力される。従って、第2モードにおいては、寄生ダイオードD3の発熱を抑えることが可能となり、寄生ダイオードD3の焼損を抑制することができる。
切替部15bは、DCDCコンバータ14の出力電流が切替点Tpよりも小さくなった場合に、DCDCコンバータ14の出力モードを第2モードから第1モードへ切り替える。
また、切替部15bは、出力モードを切り替える場合に、スイッチSWをオンにする。これにより、後述する算出部15cによって生成された補正信号が生成部15dに入力される。
図3に戻り、算出部15cは、補正信号生成部153と、スイッチSWとを備える。補正信号生成部153は、検出部15aによって検出された降下電圧に基づいて制御信号を補正するための補正値である補正信号(Duty比)を算出する。DCDCコンバータ14によって昇圧させる場合には、補正信号生成部153は、式(1)により補正信号を算出し、補正信号を生成する。
補正信号=((出力電圧−降下電圧)−入力電圧)/(出力電圧−降下電圧)・・(1)
なお、DCDCコンバータ14によって降圧させる場合には、補正信号生成部153は、式(2)により補正信号を算出する。
補正信号=(出力電圧−降下電圧)/入力電圧・・(2)
スイッチSWは、一端が補正信号生成部153に接続され、他端が生成部15dに接続される。スイッチSWは、切替部15bによってオン/オフが制御される。なお、スイッチSWは、切替部15bに含まれてもよい。
スイッチSWは、切替部15bが出力モードを切り替える場合に、切替部15bの制御によりオンになり、その後、一定期間経過後にオフになる。つまり、スイッチSWは、第1モードから第2モードおよび第2モードから第1モードへ出力モードが切り替わる一定期間のみオンになる。
一定期間は、生成部15dによって行われるフィードバック制御の1周期である。これにより、出力モードが切り替わるタイミングでのみ、補正信号が積分器156に入力される。
生成部15dは、比例演算部155と、積分演算部154と、積分器156と、加算器157とを備える。
比例演算部155は、駆動信号と、DCDCコンバータ14の出力信号との差分に比例した比例操作量を算出する。例えば、DCDCコンバータ14が電流制御される場合、比例演算部155は、目標出力電流である駆動信号とDCDCコンバータ14の出力電流との差分に比例した比例操作量を算出する。
積分演算部154は、駆動信号とDCDCコンバータ14の出力電流との差分と積分ゲインとに応じた演算値を求め、積分器156に出力する。
積分器156は、積分演算部154が算出した演算値を積分し、積分操作量を算出する。積分器156は、切替部15bが出力モードを切り替える場合に、演算値に補正信号を加算もしくは減算して補正する。具体的には、積分器156は、第1モードから第2モードに切り替わる場合には、演算値から補正信号を減算し、第2モードから第1モードへ切り替わる場合には、演算値に補正信号を加算する。積分器156は、切替部15bが出力モードを切り替える場合には、補正後の演算値を積分する。このようにして、演算値が補正信号によって補正される。
なお、補正信号が演算値に加算もしくは減算された後に、補正後の演算値が積分器156によって積分される。これにより、1度の補正信号の入力によって、その後の補正の効果を維持することができる。つまり、算出部15cが、積分演算部154に対して1度の補正信号を入力することで、演算値の補正回数を最小限に抑えることが可能となる。
加算器157は、比例演算部155が算出した比例操作量と、積分器156が算出した積分操作量とを加算して制御信号を生成し、DCDCコンバータ14へ出力する。これにより、DCDCコンバータ14は、制御信号に応じた出力電圧を出力する。制御信号は、各スイッチング素子Q1〜Q4のオン/オフを制御するゲート電圧のパルス幅(Duty比)に対応する。
このように、生成部15dは、出力モードが切り替えられる場合に、寄生ダイオードD3による降下電圧に基づいた補正信号を用いて補正された制御信号を生成する。
DCDCコンバータ14の出力モードが第1モードである場合には、第1経路において、寄生ダイオードD3を介して電流が流れるため、寄生ダイオードD3が有する抵抗の分だけ第2経路に比べて通電損失が大きくなる。つまり、第1モードと第2モードとでは、異なる通電損失を有する。
そのため、第1モードと第2モードとの間で出力モードを切り替えると、通電経路の切り替わるタイミングでDCDCコンバータ14の出力電流が変動する。例えば、第2モードの出力電圧が16Vとなるように制御信号が設定されている場合には、第1モードでは、寄生ダイオードD3による通電損失を考慮して、出力電圧が16Vとなるように、第2モードよりもオンの比率が高い駆動信号(Duty比)が設定されている。
このような場合に、例えば、第1モードから第2モードに切り替えられると、電圧の変動により、DCDCコンバータ14の出力電流が発振するおそれがある。また、寄生ダイオードD3の部品ばらつきなどにより、DCDCコンバータ14の出力電流が発振するおそれがある。また、電圧の変動により、出力電流のオーバーシュートやアンダーシュートが発生するおそれがある。そのため、これらの影響により、DCDCコンバータ14の応答性が低下するおそれがある。
実施形態に係るコンバータ制御装置15は、出力モードが切り替わるタイミングで寄生ダイオードD3による電圧変動を抑制するための補正信号を用いて補正された制御信号を生成し、生成された制御信号に基づいてDCDCコンバータ14を制御する。これにより、DCDCコンバータ14の応答性を向上させることが可能となる。
次に、図5を用いてコンバータ制御装置15による補正のタイミングについて説明する。図5は、補正のタイミングを示すタイミングチャートである。
図5のAに示すように、切替部15bは、DCDCコンバータ14の出力電流が切替点Tp以上となる時刻t1において図5のBに示すように出力モードを第1モードから第2モードへ切り替える。
このとき、図5のCに示すように、切替部15bは、時刻t1から時刻t2までの所定期間だけスイッチSWをオンにする。これにより、降下電圧に基づいて生成された補正信号を演算値から減算するため、図5のEに示すように、制御信号が小さくなる。なお、図5のDにおいては、スイッチSWがオフの状態を基準に、演算値を減算する場合の補正信号を下方へ突出する(制御信号が小さくなる)信号で示し、演算値を加算する場合の補正信号を上方へ突出する(制御信号が大きくなる)信号で示す。
その後、図5のAに示すように、出力電流が切替点Tpよりも小さくなる時刻t3において、切替部15bは、図5のBに示すように、出力モードを第2モードから第1モードへ切り替える。
このとき、図5のCに示すように、時刻t3から時刻t4までの所定期間、スイッチSWをオンにする。これにより、降下電圧に基づいて生成された補正信号を演算値に加算するため、図5のEに示すように、制御信号が大きくなる。
このように、コンバータ制御装置15では、出力モードの切り替わりにおいて、補正信号を演算値に加算もしくは減算する。これにより、図5のEに示すように、DCDCコンバータ14へ入力される第1モードの制御信号を第2モードの制御信号よりも大きくすることができる。
つまり、出力モードの切り替わりにおいて生じる第1経路と第2経路との通電損失の差分を埋めることができる。また、降下電圧に基づいた補正信号によって補正された制御信号が生成されることで、寄生ダイオードD3の部品ばらつきなどの影響を抑制することができる。
次に、図6を用いて実施形態に係るDCDCコンバータ14における出力電流について説明する。図6は、実施形態に係るDCDCコンバータ14における出力電流を示す図である。上述したように切替部15bは、DCDCコンバータ14の出力電流が切替点Tp以上となる時刻t11、および出力電流が切替点Tpよりも小さくなる時刻t12において、DCDCコンバータ14の出力モードを切り替える。
そして、生成部15dは、出力モードの切り替わるタイミングに合わせて、降下電圧に基づいて補正された制御信号を生成する。これにより、出力モードが切り替えられた場合、特に、出力モードの切り替え直後に、出力電流が発振することを抑制し、駆動信号に対するDCDCコンバータ14の応答性を向上させることが可能となる。
次に、図7を用いて実施形態に係るコンバータ制御装置15が実行する処理手順について説明する。図7は、コンバータ制御装置15が実行する処理手順を示すフローチャートである。なお、処理手順は、コンバータ制御装置15によって繰り返し実行される。
コンバータ制御装置15は、スタートスイッチがオフからオンに変更されるイニシャルチェック時に、スイッチング素子Q3がオフの状態における寄生ダイオードD3の降下電圧を検出する(S10)。なお、イニシャルチェックが終了した後は、降下電圧を検出する処理は、スキップされ、次の処理が行われる。
コンバータ制御装置15は、DCDCコンバータ14の出力モードが第1モードであるか否かを判定する(S11)。コンバータ制御装置15は、DCDCコンバータ14の出力モードが第1モードである場合には(S11:Yes)、DCDCコンバータ14の出力電流が切替点Tpよりも小さいか否かを判定する(S12)。
コンバータ制御装置15は、出力電流が切替点Tpよりも小さい場合には(S12:Yes)、駆動信号に基づいて演算値を算出し(S13)、制御信号を生成し(S14)、生成した制御信号を出力する(S15)。
コンバータ制御装置15は、DCDCコンバータ14の出力電流が切替点Tp以上である場合には(S12:No)、降下電圧に基づいて補正信号を算出し(S16)、出力モードを第1モードから第2モードへ切り替える(S17)。コンバータ制御装置15は、補正信号を減算した演算値を算出し(S18)、補正信号を減算した演算値に基づいて制御信号を生成し(S14)、生成した制御信号を出力する(S15)。
コンバータ制御装置15は、DCDCコンバータ14の出力モードが第2モードである場合には(S11:No)、DCDCコンバータ14の出力電流が切替点Tp以上であるか否かを判定する(S19)。
コンバータ制御装置15は、出力電流が切替点以上である場合には(S19:Yes)、駆動信号に基づいて演算値を算出し(S13)、演算値に基づいて制御信号を生成し(S14)、生成した制御信号を出力する(S15)。
コンバータ制御装置15は、出力電流が切替点Tpよりも小さい場合には(S19:No)、降下電圧に基づいて補正信号を算出し(S20)、出力モードを第2モードから第1モードへ切り替える(S21)。コンバータ制御装置15は、補正信号を加算した演算値を算出し(S22)、補正信号を加算した演算値に基づいて制御信号を生成し(S14)、生成した制御信号を出力する(S15)。
コンバータ制御装置15は、DCDCコンバータ14の出力側のスイッチング素子Q3がオフの状態における寄生ダイオードD3の降下電圧を検出し、検出した降下電圧に基づいて制御信号を補正するための補正信号を算出する。そして、コンバータ制御装置15は、DCDCコンバータ14の出力モードが第1モードと第2モードとの間で切り替えられる場合に、補正信号によって補正した制御信号を生成する。
これにより、DCDCコンバータ14の出力モードが切り替わる場合に、電圧の変動を抑制することができる。また、DCDCコンバータ14の出力モードが切り替わる場合に、例えば、寄生ダイオードD3の部品ばらつきや、DCDCコンバータ14の温度変化の影響により、DCDCコンバータ14の出力電流が発振することを抑制することができる。また、出力電流のオーバーシュートやアンダーシュートが発生することを抑制することができる。そのため、DCDCコンバータ14の応答性を向上させることができる。
コンバータ制御装置15は、スタートスイッチがオフからオンに変更されたイニシャルチェック時に降下電圧を検出する。これにより、例えば、寄生ダイオードD3の経年劣化の影響により、DCDCコンバータ14の出力電流が発振することを抑制することができる。そのため、コンバータ制御装置15は、DCDCコンバータ14の応答性を向上させることができる。
コンバータ制御装置15は、新たに降下電圧を検出すると、新たに検出した降下電圧に基づいて補正信号を算出する。すなわち、コンバータ制御装置15は、新たに降下電圧を検出し、降下電圧を更新した場合には、更新した降下電圧に基づいて補正信号を算出し、更新した降下電圧に基づいて補正した制御信号を生成する。
これにより、コンバータ制御装置15は、DCDCコンバータ14の状態に基づいて補正した制御信号によってDCDCコンバータ14を制御することができる。そのため、コンバータ制御装置15は、例えば、寄生ダイオードD3の経年劣化に対応してDCDCコンバータ14を制御することができ、DCDCコンバータ14の応答性をより向上させることができる。
変形例に係るコンバータ制御装置15は、イニシャルチェックが完了した後に降下電圧を検出してもよい。例えば、変形例に係るコンバータ制御装置15は、車両が走行、または停止しており、スイッチング素子Q3がオフの状態である場合に、降下電圧を検出してもよい。
また、変形例に係るコンバータ制御装置15は、スイッチング素子Q3がオフの状態である場合に、定期的に、例えば、スイッチング素子Q3がオフの状態が所定時間継続した後に、降下電圧を検出してもよい。なお、所定時間は、予め設定された時間であり、複数設定されてもよい。
これにより、変形例に係るコンバータ制御装置15は、上記実施形態と同様に、DCDCコンバータ14の応答性を向上させることができる。また、変形例に係るコンバータ制御装置15は、例えば、車両が起動された後に温度が高くなったDCDCコンバータ14における降下電圧を検出することができ、DCDCコンバータ14の状態に応じてDCDCコンバータ14の応答性をより向上させることができる。
また、変形例に係るコンバータ制御装置15は、出力モードが第1モードから第2モードへ切り替わる直前に降下電圧を検出してもよい。例えば、変形例に係るコンバータ制御装置15は、出力電流が切替点Tpよりも低い所定電流以上になった場合に降下電圧を検出してもよい。所定電流は、出力電流が大きくなり、切替点Tp以上となると判定可能な電流として、予め設定された電流である。
これにより、変形例に係るコンバータ制御装置15は、出力モードが第1モードから第2モードへ切り替わる直前の降下電圧に基づいて補正した制御信号を生成することができ、DCDCコンバータ14の状態に応じてDCDCコンバータ14の応答性をより向上させることができる。
また、変形例に係るコンバータ制御装置15は、補正信号によって駆動信号、または制御信号を直接補正してもよい。これによっても、変形例に係るコンバータ制御装置15は、降下電圧に基づいて補正した制御信号を生成することができる。
ところで、上述した実施形態では、コンバータ制御装置15が、車両用の電源システムSに用いられるDCDCコンバータ14を制御する場合について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、コンバータ制御装置15は、種々のDCDCコンバータ14の制御装置として適用することが可能である。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。従って、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 車両用電源装置
14 DCDCコンバータ
15 コンバータ制御装置
15a 検出部
15b 切替部
15c 算出部
15d 生成部
Q スイッチング素子
D 寄生ダイオード
S 電源システム
Tp 切替点

Claims (6)

  1. 電力変換装置の出力側のスイッチング素子をオフにして寄生ダイオードを介して電流を出力する第1モードと、前記スイッチング素子をオンにして前記スイッチング素子を介して電流を出力する第2モードとを切り替える切替部と、
    前記スイッチング素子がオフの状態における前記寄生ダイオードの降下電圧を検出する検出部と、
    前記降下電圧に基づいて前記電力変換装置の制御信号を補正するための補正信号を算出する算出部と、
    前記切替部によって一方のモードから他方のモードへ切り替えられる場合に、前記補正信号を用いて補正された制御信号を生成する生成部と
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 前記算出部は、
    新たに前記降下電圧が検出されると、新たに検出された前記降下電圧に基づいて前記補正信号を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記検出部は、
    前記電力変換装置が搭載されたシステムのスタートスイッチがオフからオンに変更された場合に前記降下電圧を検出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記検出部は、
    前記降下電圧を定期的に検出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
  5. 前記検出部は、
    前記第1モードから前記第2モードへ切り替わる直前に前記降下電圧を検出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
  6. 電力変換装置の出力側のスイッチング素子をオフにして寄生ダイオードを介して電流を出力する第1モードと、前記スイッチング素子をオンにして前記スイッチング素子を介して電流を出力する第2モードとを切り替える切替工程と、
    前記スイッチング素子がオフの状態における前記寄生ダイオードの降下電圧を検出する検出工程と、
    前記降下電圧に基づいて前記電力変換装置の制御信号を補正するための補正信号を算出する算出工程と、
    前記切替工程によって一方のモードから他方のモードへ切り替えられる場合に、前記補正信号を用いて補正された前記制御信号を生成する生成工程と
    を含むことを特徴とする電力変換装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021182783A (ja) * 2020-05-18 2021-11-25 三菱電機株式会社 電力変換回路の制御装置

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