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JP2019102479A - 部品廃棄ボックス自動交換システム。 - Google Patents

部品廃棄ボックス自動交換システム。 Download PDF

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JP2019102479A JP2017228014A JP2017228014A JP2019102479A JP 2019102479 A JP2019102479 A JP 2019102479A JP 2017228014 A JP2017228014 A JP 2017228014A JP 2017228014 A JP2017228014 A JP 2017228014A JP 2019102479 A JP2019102479 A JP 2019102479A
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Abstract

【課題】部品実装機が実装不可と判断した部品を廃棄する部品廃棄ボックスを自動交換できるようにする。【解決手段】部品廃棄ボックス81は、部品実装機12のフィーダセット部24にフィーダ14と並べて交換可能にセットできるように構成されている。フィーダセット部24にセットする複数のフィーダ14及び部品廃棄ボックス81を収納するストック部71と、自動交換装置26とを備える。自動交換装置26は、フィーダセット部24から交換対象のフィーダ14及び/又は交換対象の部品廃棄ボックス81を取り出してストック部71に回収すると共に、ストック部71から指定されたフィーダ14及び/又は部品廃棄ボックス81を取り出してフィーダセット部24にセットする自動交換を行う。【選択図】図1

Description

本明細書は、部品実装機が実装不可(異常)と判定した部品を廃棄する部品廃棄ボックスを自動交換する部品廃棄ボックス自動交換システムに関する技術を開示したものである。
一般に、部品実装機は、フィーダから供給される部品を吸着ノズルで吸着して回路基板に実装する前に、当該部品をカメラで撮像して、その画像を処理することで、当該部品の形状や吸着姿勢等を認識して実装可能(正常)か実装不可(異常)かを判定し、実装可能と判定した部品のみを回路基板に実装し、実装不可と判定した部品は、部品廃棄ボックス内に廃棄するようにしている。
この部品廃棄ボックスは、部品実装機内の空きスペースに設置されているものが多いが、近年、特許文献1(特開2012−104565号公報)に記載されているように、部品実装機のフィーダセット部に部品廃棄ボックスをフィーダと並べて交換可能にセットするようにしたものがある。
特開2012−104565号公報
上記構成では、部品廃棄ボックスが廃棄部品で満杯になったときに作業者が手作業で部品廃棄ボックスを部品実装機内又はフィーダセット部から取り外して空の部品廃棄ボックスと交換したり、或は、取り外した部品廃棄ボックス内の廃棄部品を取り出してから再セットする必要があり、面倒である。
上記課題を解決するために、部品実装機が実装不可と判定した部品を廃棄する部品廃棄ボックスを自動交換する部品廃棄ボックス自動交換システムであって、前記部品廃棄ボックスは、前記部品実装機のフィーダセット部にフィーダと並べて交換可能にセットできるように構成され、前記フィーダセット部にセットする複数のフィーダ及び前記部品廃棄ボックスを収納するストック部と、前記フィーダセット部から交換対象のフィーダ及び/又は交換対象の部品廃棄ボックスを取り出して前記ストック部に回収すると共に前記ストック部から指定されたフィーダ及び/又は部品廃棄ボックスを取り出して前記フィーダセット部にセットする自動交換を行う自動交換装置とを備えた構成としたものである。
この構成では、部品実装機のフィーダセット部にセットするフィーダを自動交換する自動交換装置を使用して、部品廃棄ボックスも自動交換することができるため、部品廃棄ボックスの交換作業を作業者が手作業で行う必要がなく、省力化できる。
図1は一実施例の部品実装ライン全体の構成を示す斜視図である。 図2は自動交換装置と部品実装機の構成を概略的に示す斜視図である。 図3は自動交換装置付きの部品実装ラインの構成を概略的に示すブロック図である。 図4はカセット式のフィーダを示す斜視図である。 図5は部品廃棄ボックスを示す斜視図である。 図6は図5のVI−VI線に沿って示す断面図である。 図7は部品廃棄ボックスの制御系の構成を示すブロック図である。 図8は部品廃棄ボックスの他の構成例を示す縦断面図である。
以下、一実施例を説明する。
まず、図1乃至図3に基づいて部品実装ライン10の構成を説明する。
部品実装ライン10は、回路基板11の搬送方向(X方向)に沿って複数台の部品実装機12を配列して構成され、該部品実装ライン10の基板搬入側には、回路基板11に半田を印刷する半田印刷機(図示せず)や、カセット式のフィーダ14(図4参照)と部品廃棄ボックス81(図5及び図6参照)等を保管する保管庫19等が設置されている。
図2に示すように、各部品実装機12には、回路基板11を搬送する2本のコンベア13と、カセット式のフィーダ14から供給される部品を吸着して回路基板11に実装する吸着ノズル(部品保持具)を交換可能に保持する実装ヘッド15と、この実装ヘッド15をXY方向(左右前後方向)に移動させるヘッド移動装置16と、液晶ディスプレイ、CRT等の表示装置23と、これらの動作を制御する制御装置20(図3参照)等が設けられている。フィーダ14から供給される部品は、部品内部に電子回路が設けられた電子部品であってもよく、カバー、スペーサなどの構成要素であってもよい。
部品実装ライン10の各部品実装機12の制御装置20は、上流側の部品実装機12から搬送されてくる回路基板11をコンベア13によって所定位置まで搬送してクランプ機構(図示せず)で当該回路基板11をクランプすると共に、カセット式のフィーダ14から供給される部品を、実装ヘッド15の吸着ノズルで吸着して、その吸着位置から撮像位置へ移動させて、当該部品をその下面側から部品撮像用カメラ(図示せず)で撮像する動作を制御する。そして、各部品実装機12の制御装置20は、部品撮像用カメラで撮像した画像を処理することで、その画像に写った部品の形状(例えばボディ形状、端子の形状や位置、本数等)、吸着姿勢、吸着位置ずれ量等を認識して、当該部品が実装可能(正常)か実装不可(異常)かを判定し、実装可能と判定した部品のみをその吸着位置ずれ量を補正するようにコンベア13上の回路基板11の上方へ移動させて、当該部品を回路基板11に実装して部品実装基板を生産する。後述するように、実装不可と判定した部品は、部品廃棄ボックス81内に廃棄される。
次に、図4を用いてカセット式のフィーダ14の構成を説明する。
カセット式のフィーダ14のカセットケース32は、透明又は不透明のプラスチック板又は金属板等により形成され、その側面部(カバー)が開閉可能となっている。カセットケース32内には、部品供給テープ33が巻回されたテープリール34を着脱可能(交換可能)に装填するテープ装填部35が設けられている。テープ装填部35の中心には、テープリール34を回転可能に保持するリール保持軸36が設けられている。
カセットケース32内には、テープリール34から引き出した部品供給テープ33を部品吸着位置へ送るテープ送り機構38と、部品吸着位置の手前で部品供給テープ33からトップフィルム40(カバーテープとも呼ばれる)を剥離して該部品供給テープ33内の部品を露出させるトップフィルム剥離機構39とが設けられている。
テープ送り機構38は、部品吸着位置の下方付近に設けられたスプロケット42と、このスプロケット42を回転駆動するモータ43等から構成され、部品供給テープ33の片方の側縁に所定ピッチで形成されたテープ送り穴にスプロケット42の歯を噛み合わせて該スプロケット42を回転させることで、部品供給テープ33を部品吸着位置へピッチ送りするようになっている。
トップフィルム剥離機構39は、部品吸着位置の手前で部品供給テープ33を押さえて該部品供給テープ33の上面からトップフィルム40を剥離するためのテープ押え45と、該テープ押え45で剥離したトップフィルム40をテープ送り方向とは逆方向に引っ張ってカセットケース32の上部のトップフィルム回収部46内へ送り込むトップフィルム送りギア機構47と、該トップフィルム送りギア機構47を駆動するモータ48等から構成されている。
カセットケース32のうちのテープ送り方向側の端縁部には、部品吸着位置を通過して部品が取り出された廃棄テープ33a(本実施例ではトップフィルム40が剥離されたキャリアテープのみ)を下方に案内して排出する廃棄テープ排出通路50が下方に延びるように設けられ、該廃棄テープ排出通路50の出口50aがカセットケース32のテープ送り方向側の端面の中央より下側の位置に設けられている。
カセットケース32内には、テープ送り機構38のモータ43やトップフィルム剥離機構39のモータ48を制御する制御装置52が設けられている。その他、図示はしないが、カセットケース32には、部品実装機12側の通信・電源用のコネクタと接続される通信・電源用のコネクタと位置決めピンが設けられている。これにより、カセット式のフィーダ14を部品実装機12のフィーダセット部24に位置決めしてセットすることで、カセット式のフィーダ14の通信・電源用のコネクタが部品実装機12側の通信・電源用のコネクタに接続されるようになっている。部品実装機12側の通信・電源用のコネクタは、フィーダセット部24上のスロット毎に設けられている。
また、カセットケース32の所定位置には、フィーダ14の識別情報であるフィーダIDを記録又は記憶したフィーダ識別情報記録部(図示せず)が設けられている。このフィーダ識別情報記録部としては、例えば、フィーダIDをバーコード、二次元コード等で記録したコードラベルを用いても良いし、フィーダIDのデータを記憶した電子タグ(RFタグ、ICタグ、電波タグ、無線タグとも呼ばれる)を用いても良い。従って、カセット式のフィーダ14の通信・電源用のコネクタが部品実装機12側の通信・電源用のコネクタに接続されると、カセット式フィーダ14の制御装置52と部品実装機12の制御装置20とが通信することにより、部品実装機12の制御装置20は、フィーダ識別情報記録部に記録又は記憶されたフィーダIDを取得する。そして、部品実装機12の制御装置20は、カセット式フィーダ14の制御装置52との通信により、どのカセット式フィーダ14がどのスロットにセットされているかを認識する。
次に、図5及び図6を用いて部品廃棄ボックス81の構成を説明する。
部品廃棄ボックス81は、部品実装機12のフィーダセット部24にカセット式のフィーダ14と並べて交換可能にセットできるように構成されている。この部品廃棄ボックス81の高さ寸法と奥行き寸法(Y方向寸法)は、カセット式のフィーダ14の高さ寸法と奥行き寸法とほぼ同じ寸法となっており、部品実装機12のフィーダセット部24への部品廃棄ボックス81の取付構造がフィーダ14の取付構造と共通化されている。このようにすれば、部品廃棄ボックス81の着脱をフィーダ14の着脱と同様の手順で行うことができ、部品廃棄ボックス81の着脱が容易である。
尚、部品廃棄ボックス81の幅寸法(X方向寸法)は、必ずしもフィーダ14の幅寸法と同一である必要はなく、フィーダセット部24の複数のスロットに跨がる幅寸法であっても良く、要は、部品廃棄ボックス81をフィーダセット部24にフィーダ14と並べてセット可能な幅寸法であれば良い。
この部品廃棄ボックス81の上面部には、部品実装機12が実装不可と判定した部品を部品廃棄ボックス81内に廃棄するための廃棄口82が形成されている。図6に示すように、部品廃棄ボックス81の底部83は、軸84を支点にして開閉可能に構成され、該部品廃棄ボックス81には、底部83を開閉するアクチュエータ85(図7参照)が設けられている。このアクチュエータ85は、例えばソレノイド、モータ等を用いて構成され、通電時に底部83を開放して部品廃棄ボックス81内に溜まった廃棄部品を落下させるように構成されている。部品廃棄ボックス81の底部83は、ばね等の付勢手段(図示せず)により閉鎖方向に付勢され、アクチュエータ85の断電中は付勢手段の付勢力によって底部83が閉鎖状態に保持されるようになっている。
図5に示すように、部品廃棄ボックス81内の上端付近には、該部品廃棄ボックス81内に溜まった廃棄部品の量が満杯に近付いたときにそれを検出する満杯検出部86が設けられている。この満杯検出部86は、例えば光電センサ、近接センサ、レーザセンサ、超音波センサ等を用いて構成され、その検出エリアは部品廃棄ボックス81内の上端付近に限定されている。これにより、満杯検出部86が部品廃棄ボックス81内に溜まった廃棄部品を所定時間以上連続して検出する状態になったときに、部品廃棄ボックス81内に溜まった廃棄部品の量が満杯に近付いたと判断できるようになっている。
また、部品廃棄ボックス81の所定位置には、部品廃棄ボックス81の識別情報であるボックスIDを記録又は記憶したボックス識別情報記録部(図示せず)が設けられている。このボックス識別情報記録部としては、例えば、ボックスIDをバーコード、二次元コード等で記録したコードラベルを用いても良いし、ボックスIDのデータを記憶した電子タグ(RFタグ、ICタグ、電波タグ、無線タグとも呼ばれる)を用いても良い。
この部品廃棄ボックス81の先端面(フィーダセット部24への差し込み側の面)には、部品実装機12側の通信・電源用のコネクタ(図示せず)と接続する通信・電源用のコネクタ87が設けられ、この部品廃棄ボックス81の通信・電源用のコネクタ87を部品実装機12側の通信・電源用のコネクタと接続することで、部品実装機12側から部品廃棄ボックス81に電源を供給すると共に、部品廃棄ボックス81の制御部90と部品実装機12の制御装置20との間で部品廃棄ボックス81の識別情報であるボックスIDや制御信号等を送受信するようになっている。部品実装機12の制御装置20は、部品廃棄ボックス81の制御部90との通信により、どの部品廃棄ボックス81がフィーダセット部24どのスロットにセットされているかを認識するようになっている。
この部品廃棄ボックス81の先端面のうちの通信・電源用のコネクタ87の上下両側には、それぞれ位置決めピン88,89が設けられ、各位置決めピン88,89がフィーダセット部24の位置決め穴(図示せず)に嵌まり込むことで、フィーダセット部24上で部品廃棄ボックス81が位置決めされるようになっている。
図1に示すように、部品実装ライン10の前面側には、各部品実装機12のフィーダセット部24へのカセット式のフィーダ14のセット及び取り外し(自動交換)を行う自動交換装置26が設置されている。この自動交換装置26は、各部品実装機12のフィーダセット部24への部品廃棄ボックス81のセット及び取り外し(自動交換)も行う。この自動交換装置26は、フィーダ14や部品廃棄ボックス81の自動交換を行う際に、フィーダ14のフィーダ識別情報記録部や部品廃棄ボックス81のボックス識別情報記録部からフィーダIDやボックスIDを読み取る識別情報読取部(図示せず)を備え、この識別情報読取部で読み取ったフィーダIDやボックスIDに基づいてフィーダ14や部品廃棄ボックス81を識別するようになっている。
自動交換装置26は、廃棄部品を分別する必要がない部品実装機12に対しては、そのフィーダセット部24に部品廃棄ボックス81を1個のみセットするが、廃棄部品を分別する必要がある部品実装機12に対しては、そのフィーダセット部24に複数の部品廃棄ボックス81をセットし、当該部品実装機12はボックスIDに基づいて複数の部品廃棄ボックス81を識別して廃棄部品を分別して廃棄する。
各部品実装機12のフィーダセット部24の下方には、当該フィーダセット部24にセットする交換用の複数のフィーダ14及び部品廃棄ボックス81を一時的に収納するストック部71が設けられている。自動交換装置26は、各部品実装機12のフィーダセット部24から交換対象のフィーダ14や部品廃棄ボックス81を取り出してストック部71に回収すると共に、ストック部71から生産ジョブ等で指定されたフィーダ14や部品廃棄ボックス81を取り出して各部品実装機12のフィーダセット部24にセットする。この際、部品実装機12のストック部71に交換用のフィーダ14や部品廃棄ボックス81が収納されていない場合は、後述するように、自動交換装置26は、保管庫19から交換用のフィーダ14や部品廃棄ボックス81を受け取って当該部品実装機12へ移動して当該交換用のフィーダ14や部品廃棄ボックス81を自動交換する。従って、保管庫19は、部品実装ライン10を構成する複数台の部品実装機12に対する共通のストック部として機能する。
保管庫19には、制御装置(図示せず)が設けられていると共に、通信・電源用のコネクタ(図示せず)がスロット毎に設けられている。フィーダ14や部品廃棄ボックス81が保管庫19のスロットにセットされ、フィーダ14の通信・電源用のコネクタ又は部品廃棄ボックス81の通信・電源用のコネクタ87が保管庫19側の通信・電源用のコネクタに接続されると、フィーダ14の制御装置52と保管庫19の制御装置との間、又は部品廃棄ボックス81の制御部90と保管庫19の制御装置との間で通信することにより、保管庫19の制御装置は、フィーダ識別情報記録部又はボックス識別情報記憶部からフィーダID又はボックスIDを取得する。また、保管庫19の制御装置は、フィーダ14の制御装置52又は部品廃棄ボックス81の制御部90との間で通信することにより、どのフィーダ14又は部品廃棄ボックス81がフィーダセット部24のどのスロットにセットされているかを認識するようになっている。保管庫19の制御装置は、生産管理用コンピュータ70と、ネットワーク28を介して相互に通信可能に接続されていても良い。
図示はしないが、部品実装ライン10を構成する複数台の部品実装機12に対する共通のストック部である保管庫19の下側及び/又は各部品実装機12のストック部71の下側には、部品廃棄ボックス81内に溜まった廃棄部品を回収する廃棄部品排出コンベア又は廃棄部品回収ボックスが設けられている。各部品実装機12のストック部71にも、スロット毎に通信・電源用のコネクタ(図示せず)が設けられている。フィーダ14や部品廃棄ボックス81がストック部71のスロットにセットされ、フィーダ14の通信・電源用のコネクタ又は部品廃棄ボックス81の通信・電源用のコネクタ87がストック部71の通信・電源用のコネクタに接続されると、どのフィーダ14又は部品廃棄ボックス81がストック部71のどのスロットにセットされているかを認識できるようになっている。また、部品廃棄ボックス81が保管庫19又はストック部71のスロットにセットされると、部品廃棄ボックス81のアクチュエータ85に所定時間だけ通電されて部品廃棄ボックス81の底部83が所定時間だけ開放され、当該部品廃棄ボックス81内の廃棄部品が廃棄部品排出コンベア又は廃棄部品回収ボックス内に落下して当該部品廃棄ボックス81が空になるようになっている。これにより、廃棄部品で満杯になった部品廃棄ボックス81から廃棄部品を取り出して空にする作業も自動化することができる。
部品実装ライン10の前面側には、部品実装機12の配列に沿って自動交換装置26を左右方向(X方向)に移動させるガイドレール74が部品実装ライン10全体にX方向に延びるように設けられ、自動交換装置26が部品実装ライン10の最上流の保管庫19と最下流の部品実装機12との間を移動するようになっている。自動交換装置26は、保管庫19から生産ジョブ等で指定されたフィーダ14や部品廃棄ボックス81を取り出して、指定された部品実装機12のストック部71へ搬送したり、使用済みのフィーダ14や部品廃棄ボックス81をストック部71から取り出して保管庫19内に回収する。
図3に示すように、部品実装ライン10の各部品実装機12の制御装置20と自動交換装置26の制御装置27は、部品実装ライン10全体を管理する生産管理用コンピュータ70と有線LAN又は無線LAN等のネットワーク28を介して相互に通信可能に接続され、この生産管理用コンピュータ70によって部品実装ライン10の各部品実装機12の動作と自動交換装置26の動作が管理される。例えば、どの部品実装機12のストック部71のどのスロットにどのIDのフィーダ14又は部品廃棄ボックス81がセットされているかの情報は、自動交換装置26の制御装置27によるネットワーク28を介した通信により、生産管理用コンピュータ70又は部品実装機12の制御装置20によって管理される。
自動交換装置26の制御装置27は、ネットワーク28を介した通信により、各部品実装機12のフィーダセット部24にセットされた部品廃棄ボックス81の満杯検出部86の検出情報を取得し、その検出情報に基づいてフィーダセット部24にセットされた部品廃棄ボックス81内の廃棄部品の量が満杯に近付いたと判断したときに当該部品廃棄ボックス81を空の部品廃棄ボックス81と自動交換する。これにより、生産中に各部品実装機12のフィーダセット部24にセットされた部品廃棄ボックス81内の廃棄部品の量が満杯になる直前に空の部品廃棄ボックス81と自動交換することができる。
また、自動交換装置26の制御装置27は、生産開始前又は生産終了後に各部品実装機12のフィーダセット部24にセットされた部品廃棄ボックス81を空の部品廃棄ボックスと自動交換する。これにより、生産中に部品廃棄ボックス81を自動交換する回数を少なくすることができて、部品廃棄ボックス81の自動交換の時期がフィーダ14の自動交換の時期と重なってどちらかの自動交換が後回しになる頻度を少なくすることができる。
また、自動交換装置26の制御装置27は、フィーダセット部24から取り出した部品廃棄ボックス81と自動交換する空の部品廃棄ボックス81がストック部71に無い場合には、ストック部71に回収した部品廃棄ボックス81の底部83をアクチュエータ85により開放して当該部品廃棄ボックス81を空にした後、当該部品廃棄ボックス81をフィーダセット部24に再セットする。
更に、本実施例の部品実装ライン10は、作業者が作業する作業場所と保管庫19との間を自動走行するユニット運搬装置76(図1参照)を備え、前記作業場所で作業者がユニット運搬装置76に交換用のフィーダ14や部品廃棄ボックス81を積載してユニット運搬装置76が保管庫19まで運搬し、ユニット運搬装置76が交換用のフィーダ14や部品廃棄ボックス81を保管庫19に積み替えると共に、保管庫19に回収されている交換済みのフィーダ14や交換済みの部品廃棄ボックス81をユニット運搬装置76に載せて前記作業場所に戻るようにしている。このようにすれば、保管庫19から離れた作業場所で、作業者が交換用のフィーダ14や部品廃棄ボックス81の補給と、回収した交換済みのフィーダ14や部品廃棄ボックス81のメンテナンスや修理を能率良く行うことができる。尚、ユニット運搬装置76には、保管庫19との間でフィーダ14や部品廃棄ボックス81を載せ替えるユニット載替え機構(図示せず)が搭載されている。
生産管理用コンピュータ70は、無線LAN等でユニット運搬装置76と通信して、該ユニット運搬装置76の動作も管理する。本実施例では、作業者が作業する作業場所とユニット運搬装置76は、複数本の部品実装ライン10で共用するようにしている。このようにすれば、複数本の部品実装ライン10の保管庫19への交換用のフィーダ14や部品廃棄ボックス81の補給と、複数本の部品実装ライン10から回収した交換済みのフィーダ14や部品廃棄ボックス81のメンテナンスや修理を、共通の作業場所で同じ作業者が行うことが可能となり、各部品実装ライン10毎に作業場所やユニット運搬装置76を設ける必要がなく、その分、工場内に複数本の部品実装ライン10をコンパクトに設置できると共に、複数本の部品実装ライン10の管理に従事する作業者の人数を削減することができて、一層の省力化が可能となる。
以上説明した本実施例によれば、部品実装機12のフィーダセット部24にセットするフィーダ14を自動交換する自動交換装置26を使用して、部品廃棄ボックス81も自動交換することができるため、部品廃棄ボックス81の交換作業を作業者が手作業で行う必要がなく、省力化できる。
尚、本実施例では、部品廃棄ボックス81の底部83全体を開閉可能に構成したが、図8に示すように、部品廃棄ボックス81の底部のうちの一部の底部83aのみを開閉可能に構成し、開閉しない底部83bを開閉可能な底部83aに向けて下がり傾斜するように構成しても良い。これ以外の構成は、前述した図5乃至図7に示す構成と同じである。
また、本実施例では、部品廃棄ボックス81に、該部品廃棄ボックス81内に溜まった廃棄部品の量が満杯に近付いたときにそれを検出する満杯検出部86を設けたが、満杯検出部86を設けない構成としても良い。この場合、部品実装機12の制御装置20は、フィーダセット部24にセットされた部品廃棄ボックス81内に廃棄した廃棄部品の個数をカウントして、当該部品廃棄ボックス81内の廃棄部品の量が満杯に近付いたか否かを判断し、当該部品廃棄ボックス81内の廃棄部品の量が満杯に近付いたと判断したときに自動交換装置26の制御装置27へ満杯の情報を送信し、自動交換装置26の制御装置27は、部品実装機12の制御装置20から前記満杯の情報を受信したときにフィーダセット部24にセットされた部品廃棄ボックス81を空の部品廃棄ボックス81と自動交換するようにしても良い。
また、本実施例では、部品廃棄ボックス81に、その底部83を開閉するアクチュエータ85を設けたが、ストック部71及び/又は保管庫19に部品廃棄ボックス81の底部83を開閉するアクチュエータを設け、このアクチュエータによって部品廃棄ボックス81の底部83を外側から開閉する構成としても良い。
また、本実施例では、実装ヘッド15は、部品保持具として、吸着ノズルを用いて部品を吸着することにより部品を保持したが、実装ヘッド15は、吸着ノズルの代わりに把持チャックを取り付けられ、把持チャックを部品保持具として部品を把持することにより部品を保持してもよい。
その他、本実施例に限定されず、例えば、部品実装ライン10や自動交換装置26の構成を変更したり、部品廃棄ボックス81の形状を変更したり、ユニット運搬装置76を省略した構成としても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できることは言うまでもない。
10…部品実装ライン、11…回路基板、12…部品実装機、14…カセット式のフィーダ、15…実装ヘッド、16…ヘッド移動装置、19…保管庫、20…部品実装機の制御装置、24…フィーダセット部、26…自動交換装置、70…生産管理用コンピュータ、71…ストック部、76…ユニット運搬装置、81…部品廃棄ボックス、81…部品廃棄ボックス、83,83a…底部、85…アクチュエータ、86…満杯検出部、90…部品廃棄ボックスの制御部

Claims (7)

  1. 部品実装機がフィーダから供給される部品を部品保持具で保持して回路基板に実装する前に実装不可と判定した部品を廃棄する部品廃棄ボックスを自動交換する部品廃棄ボックス自動交換システムであって、
    前記部品廃棄ボックスは、前記部品実装機のフィーダセット部に前記フィーダと並べて交換可能にセットできるように構成され、
    前記フィーダセット部にセットする複数のフィーダ及び前記部品廃棄ボックスを収納するストック部と、
    前記フィーダセット部から交換対象のフィーダ及び/又は交換対象の部品廃棄ボックスを取り出して前記ストック部に回収すると共に前記ストック部から指定されたフィーダ及び/又は部品廃棄ボックスを取り出して前記フィーダセット部にセットする自動交換装置とを備える、部品廃棄ボックス自動交換システム。
  2. 前記自動交換装置は、前記部品実装機のフィーダセット部に複数の部品廃棄ボックスをセットし、
    前記部品実装機は、前記フィーダセット部にセットされた前記複数の部品廃棄ボックスに対して廃棄部品を分別して廃棄する、請求項1に記載の部品廃棄ボックス自動交換システム。
  3. 前記部品廃棄ボックスには、該部品廃棄ボックス内に溜まった廃棄部品の量が満杯に近付いたときにそれを検出する満杯検出部が設けられ、
    前記自動交換装置は、前記満杯検出部の検出情報を取得し、その検出情報に基づいて前記フィーダセット部にセットされた前記部品廃棄ボックス内の廃棄部品の量が満杯に近付いたと判断したときに当該部品廃棄ボックスを空の部品廃棄ボックスと自動交換する、請求項1又は2に記載の部品廃棄ボックス自動交換システム。
  4. 前記部品実装機の制御装置は、前記フィーダセット部にセットされた前記部品廃棄ボックス内に廃棄した廃棄部品の個数をカウントして、当該部品廃棄ボックス内の廃棄部品の量が満杯に近付いたか否かを判断し、当該部品廃棄ボックス内の廃棄部品の量が満杯に近付いたと判断したときに満杯の情報を前記自動交換装置へ送信し、
    前記自動交換装置は、前記部品実装機の制御装置から前記満杯の情報を受信したときに前記フィーダセット部にセットされた前記部品廃棄ボックスを空の部品廃棄ボックスと自動交換する、請求項1又は2に記載の部品廃棄ボックス自動交換システム。
  5. 前記自動交換装置は、生産開始前又は生産終了後に前記フィーダセット部にセットされた前記部品廃棄ボックスを空の部品廃棄ボックスと自動交換する、請求項1乃至4のいずれかに記載の部品廃棄ボックス自動交換システム。
  6. 前記部品廃棄ボックスの底部が開閉可能に構成されていると共に、前記部品廃棄ボックスの底部を開閉するアクチュエータが当該部品廃棄ボックス又は前記ストック部に設けられ、
    前記ストック部に回収した前記部品廃棄ボックスの底部を前記アクチュエータにより開放して当該部品廃棄ボックス内の廃棄部品を廃棄部品排出コンベア又は廃棄部品回収ボックス内に落下させて当該部品廃棄ボックスを空にする、請求項1乃至5のいずれかに記載の部品廃棄ボックス自動交換システム。
  7. 前記自動交換装置は、前記フィーダセット部から取り出した前記部品廃棄ボックスと自動交換する空の部品廃棄ボックスが前記ストック部に無い場合には、前記ストック部に回収した前記部品廃棄ボックスの底部を前記アクチュエータにより開放して当該部品廃棄ボックスを空にした後、当該部品廃棄ボックスを前記フィーダセット部に再セットする、請求項6に記載の部品廃棄ボックス自動交換システム。
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