JP2019184251A - Strain measuring device at the time of resin curing and strain measuring method at the time of resin curing - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態は、樹脂硬化時のひずみ測定装置および樹脂硬化時のひずみ測定方法に関する。 Embodiments described herein relate generally to a strain measuring device for resin curing and a strain measuring method for resin curing.
スイッチギアやブッシング、変圧器など電気機器一般に用いられる金属からなる通電部品を熱硬化性樹脂でモールドしたモールド品においては、金型内に電気部品を配置し、金型内に熱硬化性樹脂を充填して実施される。樹脂が硬化する過程で大きなひずみが発生すると、埋め込んだ電気部品の表面で樹脂が剥離する。樹脂が剥離すると、電気部品の使用時に部分放電が発生するおそれがある。そのため、樹脂硬化時のひずみ測定が求められる。しかしながら、市販のひずみゲージでは、樹脂硬化時のひずみを正確に測定することが困難である。その理由は、樹脂の射出成型時に樹脂が流動するため、ひずみゲージに湾曲が発生し、ひずみの測定方向が固定できないからである。 In a molded product in which current-carrying parts made of metal commonly used in electrical equipment such as switchgears, bushings and transformers are molded with thermosetting resin, the electrical parts are placed in the mold and the thermosetting resin is placed in the mold. Performed with filling. When a large strain is generated in the process of curing the resin, the resin peels off on the surface of the embedded electrical component. If the resin is peeled off, partial discharge may occur when the electric component is used. Therefore, strain measurement during resin curing is required. However, with a commercially available strain gauge, it is difficult to accurately measure strain at the time of resin curing. The reason is that since the resin flows during the injection molding of the resin, the strain gauge is curved and the strain measurement direction cannot be fixed.
本発明が解決しようとする課題は、樹脂硬化時のひずみを正確に測定することができる樹脂硬化時のひずみ測定装置および樹脂硬化時のひずみ測定方法を提供することである。 The problem to be solved by the present invention is to provide a strain measuring device at the time of resin curing and a strain measuring method at the time of resin curing capable of accurately measuring the strain at the time of resin curing.
実施形態の樹脂硬化時のひずみ測定装置は、ひずみゲージと、ベース部材と、を持つ。ベース部材は、ひずみゲージが第1面に貼り付けられた剛性体である。ベース部材の材料のヤング率は、7GPa以下である。 The strain measurement apparatus for resin curing according to the embodiment includes a strain gauge and a base member. The base member is a rigid body having a strain gauge attached to the first surface. The Young's modulus of the material of the base member is 7 GPa or less.
以下、実施形態の樹脂硬化時のひずみ測定装置および樹脂硬化時のひずみ測定方法を、図面を参照して説明する。本願において、X方向、Y方向およびZ方向は以下のように定義される。X方向は、ひずみゲージと平行な面内におけるひずみの測定方向である。Y方向は、ひずみゲージと平行な面内におけるひずみの測定方向とは垂直な方向である。Z方向は、ひずみゲージの厚さ方向であり、X方向およびY方向に垂直な方向である。 Hereinafter, a strain measuring device at the time of resin curing and a strain measuring method at the time of resin curing according to the embodiment will be described with reference to the drawings. In the present application, the X direction, the Y direction, and the Z direction are defined as follows. The X direction is a measurement direction of strain in a plane parallel to the strain gauge. The Y direction is a direction perpendicular to the strain measurement direction in a plane parallel to the strain gauge. The Z direction is the thickness direction of the strain gauge and is a direction perpendicular to the X direction and the Y direction.
図1は、実施形態の樹脂硬化時のひずみ測定装置1の平面図である。図2は、図1のF2−F2線における側面断面図である。図3は、実施形態の樹脂硬化時のひずみ測定装置1の底面図である。図1に示されるように、実施形態の樹脂硬化時のひずみ測定装置1は、ひずみゲージ2と、ベース部材10と、紐16と、を有する。
ひずみゲージ2は、市販のひずみゲージである。図2に示されるように、ひずみゲージ2は、抵抗箔3と、ベース膜5と、保護膜6と、リード4と、を有する。
FIG. 1 is a plan view of a
The
抵抗箔3は、機械的変形により電気抵抗値が変化する金属材料等で形成される。抵抗箔3は、Z方向から見てつづら折り状に形成される(図1参照)。抵抗箔3のつづら折りは、X方向に伸びる複数の直線部分を含む。ひずみゲージ2は、抵抗箔3のつづら折りの直線部分が伸びるX方向のひずみを測定する。ベース膜5および保護膜6は、電気絶縁性を有する樹脂材料等で形成される。ベース膜5および保護膜6は、抵抗箔3の両面から抵抗箔3を覆う。リード4は、抵抗箔3の両端部に接続される。リード4は、ベース膜5および保護膜6の外側に引き出される。
The resistance foil 3 is formed of a metal material or the like whose electrical resistance value changes due to mechanical deformation. The resistance foil 3 is formed in a zigzag shape when viewed from the Z direction (see FIG. 1). The spelling of the resistance foil 3 includes a plurality of straight portions extending in the X direction. The
ひずみゲージ2は、ベース部材10に対して、接着剤8により接着される。接着剤8は、市販のひずみゲージ接着用の接着剤であり、エポキシ樹脂等を含む。ひずみゲージ2は、ベース部材10の厚さ方向の第1面(+Z面)10aに接着される。ひずみゲージ2は、Z方向から見て、ベース部材10の中央部に配置される。
The
ベース部材10は、図1に示されるように、矩形の板状に形成される。ベース部材10は剛性体である。本願において剛性体とは、外力に対して変形しにくい物体を意味する。すなわち剛性体は、外力に対する変形のしにくさの度合いである剛性が高い物体である。具体的な剛性の高さは、ベース部材10を金型内に配置したとき、金型内に射出された樹脂の流動に伴う外力によって、変形しない程度の剛性の高さである。ベース部材10は、例えば1mm以上の厚さを有することで、剛性を確保している。ベース部材10の材料については後述する。
As shown in FIG. 1, the
ベース部材10の第1面10aとは反対側の第2面(−Z面)10bには、凹凸が形成される。図2の例では、凹凸として複数の溝(複数の突起)12が形成される。図3に示されるように、複数の溝12はY方向に伸びる。凹凸は、第2面10bにサンドブラストを施すことにより形成されたサンドブラスト痕であってもよい。
ベース部材10の周縁部には、ベース部材10を厚さ方向に貫通する複数の貫通孔14が形成される。図1の例では、ベース部材10の四隅に一つずつ貫通孔14が形成される。
Concavities and convexities are formed on the second surface (−Z surface) 10 b opposite to the
A plurality of through
紐16は、貫通孔14に通されて、貫通孔14とベース部材10の周縁部との間に結び付けられる。これにより、紐16の第1端部は、ベース部材10に連結される。紐16の第2端部は、複数の貫通孔14のそれぞれから、ベース部材10の外側に伸びる。紐16の材料については後述する。
The
実施形態の樹脂硬化時のひずみ測定装置の使用方法について説明する。
図4は、樹脂硬化時のひずみ測定装置1を使用したひずみ測定方法の第1説明図であり、金型20の第2型20bの平面図である。図5は、樹脂硬化時のひずみ測定装置1を使用したひずみ測定方法の第2説明図であり、図4のF5−F5線における断面図である。
The usage method of the strain measuring device at the time of resin hardening of embodiment is demonstrated.
FIG. 4 is a first explanatory view of a strain measuring method using the strain measuring
金型20は、樹脂製品の材料である製品材料樹脂(熱硬化性樹脂)を射出して、樹脂製品を成形するための鋳型である。図5に示されるように、例えば金型20は、第1型20aと、第2型20bと、を有する。なお金型20は、樹脂製品の形状によっては、第1型20aおよび第2型20b以外の部分型を組み合わせて構成される。金型20の内部には、製品形状に対応するキャビティ22が形成される。キャビティ22は、第1型20aと第2型20bとを組み合わせることにより密閉される。第1型20aは、スプルー24およびゲート25を有する。製品材料樹脂は、金型20の外部からスプルー24およびゲート25を通って、キャビティ22に射出される。金型20の外側には加熱装置(不図示)が配置される。加熱装置は、金型20を加熱することにより間接的に、キャビティ22に射出された製品材料樹脂を加熱する。
The mold 20 is a mold for injecting a product material resin (thermosetting resin) that is a material of a resin product to mold the resin product. As shown in FIG. 5, for example, the mold 20 includes a first mold 20 a and a second mold 20 b. The mold 20 is configured by combining partial molds other than the first mold 20a and the second mold 20b depending on the shape of the resin product. A
図6は、各種温度の時間変化のグラフである。図6の実線は、製品材料樹脂の温度である。樹脂製品は以下の手順で成形される。製品材料樹脂の加熱硬化は、樹脂を液体からゲル状体に変化させるための1次硬化と、樹脂の特性を発揮させるための2次硬化との、2段階で行われる。2次硬化温度は、1次硬化温度より高い。
金型20が、加熱装置により1次硬化温度T1に加熱される。製品材料樹脂が、キャビティ22の内部に射出される。製品材料樹脂は、時刻t1まで金型20の内部に保持される。これにより、製品材料樹脂が1次硬化する。1次硬化した製品材料樹脂は、金型20から取り出される。離形された製品材料樹脂は、2次硬化温度T2に保持されたチャンバ(不図示)に導入される。製品材料樹脂は、時刻t2までチャンバの内部に保持される。これにより、製品材料樹脂が2次硬化(完全硬化)して、樹脂製品が完成する。
FIG. 6 is a graph of changes over time in various temperatures. The solid line in FIG. 6 represents the temperature of the product material resin. The resin product is molded by the following procedure. The heat curing of the product material resin is performed in two stages: primary curing for changing the resin from a liquid to a gel-like body and secondary curing for exhibiting the characteristics of the resin. The secondary curing temperature is higher than the primary curing temperature.
The mold 20 is heated to the primary curing temperature T1 by a heating device. Product material resin is injected into the
製品材料樹脂は、硬化の過程でひずみを生じる。製品材料樹脂のひずみの大きさは、樹脂製品の形状および部位に依存する。実施形態の樹脂硬化時のひずみ測定装置1は、キャビティ22内の特定部位および特定方向において、製品材料樹脂の硬化時のひずみを測定する。すなわち、製品材料樹脂がひずみ測定対象樹脂である。
The product material resin is distorted during the curing process. The magnitude of the strain of the product material resin depends on the shape and part of the resin product. The
図4に示されるように、ひずみ測定装置1は、製品材料樹脂が射出される前に、キャビティ22内の特定部位および特定方向に配置される。ひずみ測定装置1のキャビティ22内での位置および方向は、紐16により固定される。前述したように、紐16の第1端部は、ベース部材10に連結されている。紐16の第2端部は、第1型20aと第2型20bとの間を通って、金型20の外部に引き出される。紐16の第2端部は、第1型20aと第2型20bとの間に挟まれて保持される。複数の紐16が、ベース部材10から四方に伸びてひずみ測定装置1を保持する。これにより、ひずみ測定装置1のキャビティ22内での位置および方向が固定される。なお、紐16の第2端部は、キャビティ22の内面に貼り付けられてもよい。
As shown in FIG. 4, the
ひずみ測定装置1がキャビティ22内の特定部位および特定方向に配置された状態で、製品材料樹脂が射出される。製品材料樹脂は、硬化する過程でひずみ測定装置1に密着する。後述するように、ベース部材10の材料のヤング率は、製品材料樹脂の硬化後のヤング率に比べて小さい。そのため、製品材料樹脂の硬化時のひずみに追従して、ベース部材10にも同じひずみが発生する。そのベース部材10にひずみゲージ2が貼り付けられているので、ひずみゲージ2は製品材料樹脂の硬化時のひずみを測定できる。
The product material resin is injected in a state where the
図2および図3に示されるように、ベース部材10の第2面10bには、Y方向に伸びる溝12が形成される。製品材料樹脂は、硬化する過程で溝12の内部に入り込む。Y方向に伸びる溝12は、ひずみゲージ2のひずみ測定方向であるX方向に対して、アンカー効果を発揮する。そのため、製品材料樹脂の硬化時のX方向のひずみに対する、ベース部材10の追従性が向上する。したがって、ひずみ測定装置1は、ひずみ測定対象樹脂の硬化時のひずみを正確に測定できる。
As shown in FIGS. 2 and 3, a
ベース部材10の材料について説明する。
一般産業用および半導体封止用の樹脂の硬化後のヤング率は、8〜20GPaである。そこでベース部材10は、ヤング率が7GPa以下の材料で形成される。これにより、ベース部材10の材料のヤング率は、ひずみ測定対象樹脂の硬化後のヤング率より小さくなる。したがって、ひずみ測定装置1は、ひずみ測定対象樹脂の硬化時のひずみを正確に測定できる。
The material of the
The Young's modulus after curing of the resin for general industrial use and semiconductor encapsulation is 8 to 20 GPa. Therefore, the
ひずみ測定対象樹脂のヤング率は、硬化中に変動する。そこで、ベース部材10の材料のヤング率は、ひずみ測定対象樹脂の硬化後のヤング率の50%以下であることが望ましい。これによりひずみ測定装置1は、ひずみ測定対象樹脂の硬化中のひずみを広い範囲で測定できる。例えばひずみ測定装置1は、ひずみ測定対象樹脂の1次硬化から2次硬化にかけてのひずみを測定できる。
前述したように、一般産業用および半導体封止用の樹脂の硬化後のヤング率は、8〜20GPaである。そこで、ベース部材10の材料のヤング率は、8GPaの50%である4GPa以下であることが望ましい。
The Young's modulus of the strain measurement target resin varies during curing. Therefore, the Young's modulus of the material of the
As described above, the Young's modulus after curing of the resin for general industrial use and semiconductor encapsulation is 8 to 20 GPa. Therefore, the Young's modulus of the material of the
ベース部材10は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で形成される。ベース部材10の樹脂の線膨張係数は、ひずみゲージ2の抵抗箔の線膨張係数より大きい。そのため、ひずみ測定対象樹脂の熱硬化時におけるベース部材10の熱膨張により、ひずみゲージ2は「みかけのひずみ」を測定してしまう。このとき、みかけのひずみの補正が必要になる。具体的には、ひずみゲージ2が測定したみかけのひずみから、ひずみ測定対象樹脂の硬化温度におけるベース部材10の熱膨張によるひずみを減算して、真のひずみを算出する。
しかし、樹脂はガラス転移点を有する。ガラス転移点の前後において、樹脂の物性値は非線形に大きく変化する。ベース部材10の樹脂のガラス転移点が、ひずみ測定対象樹脂の硬化温度の近くにあると、みかけのひずみの補正が困難になる。
The
However, the resin has a glass transition point. Before and after the glass transition point, the physical property values of the resin greatly change nonlinearly. If the glass transition point of the resin of the
そこで、ベース部材10の材料のガラス転移温度が、ひずみ測定対象樹脂の硬化温度(好ましくは2次硬化温度)より20℃以上高くなるように、ベース部材10の材料が選択される。これにより、ひずみ測定対象樹脂の硬化温度において、ベース部材10の樹脂の物性値変化が線形に近くなる。そのため、ひずみ測定対象樹脂の硬化温度におけるベース部材10の熱膨張によるひずみの予測精度が向上する。これにより、みかけのひずみの補正が正確に実施できるので、ひずみ測定対象樹脂の硬化時のひずみを正確に測定できる。
Therefore, the material of the
具体的なベース部材10の材料は、主剤および硬化剤から得られる硬化物を含む。2液性の樹脂は室温での取り扱いが容易である。またシリカなどの無機粒子の添加によりヤング率の調整が容易である。
主剤は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビスフェノールE型エポキシ樹脂、ビスフェニル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネートから選ばれるいずれか1種類以上の材料である。これらの結晶性ポリマーは、ガラス転移点までに機械的な変曲点を持たないので、温度変化を伴う測定において再現性が高い。
硬化剤は、ビスフェノールA型シアネート、フェノールノボラック型シアネート、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォン、イミダゾールから選ばれるいずれか1類以上の材料である。硬化剤の調整や、硬化促進剤の添加により、樹脂のガラス転移点を調整することができる。
A specific material of the
The main ingredients are bisphenol A type epoxy resin, bisphenol F type epoxy resin, bisphenol S type epoxy resin, bisphenol E type epoxy resin, bisphenyl type epoxy resin, phenol novolac type epoxy resin, cresol novolac type epoxy resin, polyether ether ketone, Any one or more materials selected from polycarbonate. Since these crystalline polymers do not have a mechanical inflection point up to the glass transition point, they are highly reproducible in measurements involving temperature changes.
The curing agent is at least one material selected from bisphenol A type cyanate, phenol novolac type cyanate, diaminodiphenylmethane, diaminodiphenylsulfone, and imidazole. The glass transition point of the resin can be adjusted by adjusting the curing agent or adding a curing accelerator.
紐16の材料について説明する。
前述したように、複数の紐16がベース部材10を保持することで、ひずみ測定装置1のキャビティ22内での位置および方向が固定される。しかし、ひずみ測定対象樹脂が硬化する過程で紐16がベース部材10を保持し続けると、ひずみ測定対象樹脂のひずみにベース部材10が追従できなくなる。このとき、ひずみゲージ2は正確なひずみを測定できない。
The material of the
As described above, the position and direction in the
そこで、紐16の材料の軟化温度が、ひずみ測定対象樹脂のガラス転移温度以下になるように、紐16の材料が選択される。図6の二点鎖線は、樹脂のガラス転移点温度の変化を示す。樹脂のガラス転移点温度は、樹脂の硬化に伴って上昇する。紐16の材料の軟化温度が、ひずみ測定対象樹脂の1次硬化時のガラス転移温度以下になるように、紐16の材料が選択される。これにより、製品材料樹脂の1次硬化時に紐16が軟化して、ベース部材10を保持から解放する。したがって、ひずみ測定装置1は、ひずみ測定対象樹脂の1次硬化から2次硬化にかけてのひずみを正確に測定できる。
紐16の具体的な材料として、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステルが挙げられる。
Therefore, the material of the
Specific materials for the
実施例として、実施形態のひずみ測定装置1を作製した。実施例のひずみ測定装置1のベース部材10は、材料がエポキシ樹脂であり、そのヤング率は7GPaである。ベース部材10の厚さは1mmである。実施例のひずみ測定装置1を、ひずみ測定対象樹脂(エポキシ樹脂)のダンベル型引張試験片の内部に埋め込んで、引張試験を行った。引張荷重および引張試験片の断面積から算出した応力と、実施例のひずみ測定装置1のひずみゲージが測定したひずみから、ヤング率を算出した。
As an example, the
比較例として、金属薄版にひずみゲージを貼り付けたひずみ測定装置を作製した。比較例のひずみ測定装置1の金属薄版は、材料がステンレス、鉄、銅の3種類であり、厚さが0.2mmである。比較例のひずみ測定装置1を、ひずみ測定対象樹脂(エポキシ樹脂)のダンベル型引張試験片の内部に埋め込んで、引張試験を行った。比較例についても、実施例と同様に、ヤング率を算出した。
As a comparative example, a strain measuring device in which a strain gauge was attached to a metal thin plate was produced. The metal thin plate of the
表1は、実施例および比較例のヤング率の算出結果である。 Table 1 shows the calculation results of Young's modulus of the examples and comparative examples.
ヤング率の算出結果を検証するため、ひずみ測定対象樹脂(エポキシ樹脂)のダンベル型引張試験片の表面に直接ひずみゲージを貼り付けて、引張試験を行った。引張荷重および引張試験片の断面積から算出した応力と、ひずみゲージが測定したひずみから、ひずみ測定対象樹脂のヤング率を算出した。その結果、ひずみ測定対象樹脂のヤング率は14GPaであった。 In order to verify the calculation result of Young's modulus, a tensile test was performed by attaching a strain gauge directly to the surface of a dumbbell-type tensile test piece of a strain measurement target resin (epoxy resin). From the stress calculated from the tensile load and the cross-sectional area of the tensile specimen and the strain measured by the strain gauge, the Young's modulus of the strain measurement target resin was calculated. As a result, the Young's modulus of the strain measurement target resin was 14 GPa.
表1の実施例におけるヤング率の算出結果は、ひずみ測定対象樹脂のヤング率の検証結果である14GPaに一致している。実施例のひずみ測定装置1におけるベース部材10のヤング率は7GPaであり、ひずみ測定対象樹脂のヤング率の14GPaより十分に小さい。そのため、ひずみ測定対象樹脂のひずみに追従して、ベース部材10にも同じひずみが発生する。そのベース部材10のひずみをひずみゲージ2が測定するので、実施例ではひずみ測定対象樹脂のヤング率を正確に算出できたと考えられる。
The calculation results of the Young's modulus in the examples of Table 1 coincide with 14 GPa, which is the verification result of the Young's modulus of the strain measurement target resin. The Young's modulus of the
これに対して、表1の比較例におけるヤング率の算出結果は、ひずみ測定対象樹脂のヤング率の検証結果である14GPaより大きい。比較例のひずみ測定装置1における金属薄板のヤング率は、ひずみ測定対象樹脂のヤング率の14GPaより大きい。そのため、ひずみ測定対象樹脂のひずみに金属薄板のひずみが追従せず、金属薄板のひずみが小さくなる。その金属薄板のひずみをひずみゲージ2が測定するので、比較例ではひずみ測定対象樹脂のヤング率を正確に算出できなかったと考えられる。
On the other hand, the calculation result of the Young's modulus in the comparative example of Table 1 is larger than 14 GPa which is the verification result of the Young's modulus of the strain measurement target resin. The Young's modulus of the metal thin plate in the
以上により、実施例である実施形態のひずみ測定装置1は、樹脂の正確なひずみを測定できることが確認された。
From the above, it was confirmed that the
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、ヤング率が7GPa以下の材料で形成された剛性体のベース部材を持つことにより、樹脂硬化時のひずみを正確に測定することができる。 According to at least one embodiment described above, by having a rigid base member made of a material having a Young's modulus of 7 GPa or less, it is possible to accurately measure strain at the time of resin curing.
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。 Although several embodiments of the present invention have been described, these embodiments are presented by way of example and are not intended to limit the scope of the invention. These embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the spirit of the invention. These embodiments and their modifications are included in the scope and gist of the invention, and are also included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
1…ひずみ測定装置、2…ひずみゲージ、10…ベース部材、10a…第1面、10b…第2面、12…溝(凹凸)、16…紐、20…金型。
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記ひずみゲージが第1面に貼り付けられた剛性体のベース部材と、を有し、
前記ベース部材の材料のヤング率は、7GPa以下である、
樹脂硬化時のひずみ測定装置。 Strain gauges,
The strain gauge has a rigid base member affixed to the first surface;
The Young's modulus of the material of the base member is 7 GPa or less,
Strain measuring device for resin curing.
前記ひずみゲージが第1面に貼り付けられた剛性体のベース部材と、を有し、
前記ベース部材の材料のヤング率は、ひずみ測定対象樹脂の硬化後のヤング率の50%以下である、
樹脂硬化時のひずみ測定装置。 Strain gauges,
The strain gauge has a rigid base member affixed to the first surface;
The Young's modulus of the material of the base member is 50% or less of the Young's modulus after curing of the strain measurement target resin.
Strain measuring device for resin curing.
請求項1または2に記載の樹脂硬化時のひずみ測定装置。 The glass transition temperature of the material of the base member is 20 ° C. or more higher than the curing temperature of the strain measurement target resin,
The distortion measuring apparatus at the time of resin hardening of Claim 1 or 2.
請求項1から3のいずれか1項に記載の樹脂硬化時のひずみ測定装置。 The base member has irregularities on a second surface opposite to the first surface;
The distortion | strain measuring apparatus at the time of resin hardening of any one of Claim 1 to 3.
前記紐の材料の軟化温度は、ひずみ測定対象樹脂のガラス転移温度以下である、
請求項1から4のいずれか1項に記載の樹脂硬化時のひずみ測定装置。 Having a string connected to the base member;
The softening temperature of the material of the string is equal to or lower than the glass transition temperature of the strain measurement target resin.
The distortion | strain measuring apparatus at the time of resin hardening of any one of Claim 1 to 4.
前記主剤は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビスフェノールE型エポキシ樹脂、ビスフェニル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネートから選ばれるいずれか1種類以上の材料であり、
前記硬化剤は、ビスフェノールA型シアネート、フェノールノボラック型シアネート、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォン、イミダゾールから選ばれるいずれか1類以上の材料である、
請求項1から5のいずれか1項に記載の樹脂硬化時のひずみ測定装置。 The base member includes a cured product obtained from a main agent and a curing agent,
The main ingredients are bisphenol A type epoxy resin, bisphenol F type epoxy resin, bisphenol S type epoxy resin, bisphenol E type epoxy resin, bisphenyl type epoxy resin, phenol novolac type epoxy resin, cresol novolac type epoxy resin, polyether ether ketone. , Any one or more materials selected from polycarbonate,
The curing agent is one or more materials selected from bisphenol A type cyanate, phenol novolac type cyanate, diaminodiphenylmethane, diaminodiphenylsulfone, and imidazole.
The distortion | strain measuring apparatus at the time of resin hardening of any one of Claim 1 to 5.
前記ひずみ測定装置を金型内に配置し、前記金型内での前記ひずみ測定装置の位置および方向を前記紐により固定し、前記金型内に前記ひずみ測定対象樹脂を射出成形して、前記ひずみ測定対象樹脂の硬化時のひずみを測定する、
樹脂硬化時のひずみ測定方法。 A strain gauge, a rigid base member to which the strain gauge is attached, and a string connected to the base member, and the Young's modulus of the material of the base member is determined after the resin to be strain-measured is cured. Using a strain measurement device during resin curing that is 50% or less of the Young's modulus of
The strain measuring device is disposed in a mold, the position and direction of the strain measuring device in the mold is fixed by the string, and the strain measurement target resin is injection-molded in the mold, Measure strain at the time of curing of the strain measurement target resin,
Strain measurement method during resin curing.
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