JP2019171249A - ノズル - Google Patents
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Abstract
Description
このような洗浄作業を回避するために、現在では、装置に着脱自在に取り付けられるピペットチップが広く使用されている。
また、血液や尿などの高粘性液体では、滴下速度が遅くなり、試験作業に時間がかかってしまったり、さらにチップ内に液残りを生じ易いという問題もある。
さらに、撥水処理剤のコーティング膜を均一に形成するために、コーティング液を塗布した後、拭き取りにより過剰な液を取り除いた後に、加熱乾燥することが必要であり、生産性が極めて低いという問題もある。
(1)前記ノズルの外面及び内面は、水接触角が105度以上の超撥水性面となっていること、
(2)前記ノズルの外面及び内面は、粗面となっていること、
(3)前記粗面は矩形凹凸構造の粗面であり、前記粗面上に水滴を落としたとき、単位面積当たりの固−液界面の投影面積で表される水滴の面積比φSは、0.05〜0.8の範囲となっていること、
(4)前記粗面を形成する凹凸構造の振幅に相当する算術平均粗さをRa、該凹凸構造の1/2ピッチに相当する平均長さをRSmとしたとき、前記粗面が、Ra/RSm≧50×10−3を満足していること、
(5)前記含フッ素ポリマーが、含フッ素アクリル樹脂または含フッ素シリコーン樹脂であること、
(6)前記基材ポリマーが、オレフィン系樹脂またはスチレン系樹脂であること、
(7)前記ブレンド物は、基材ポリマー100質量部当り、0.01〜50質量部の量で含フッ素ポリマーを含むこと、
(8)前記ノズルがピペットチップであること、
が好適である。
Rf−CH2−CH2−OCO−(CX)=CH2
式中、Rfは、パーフルオロアルキル基などの含フッ素アルキル基であり、
Xは、水素原子またはメチル基などのアルキル基である、
で表される含フッ素アクリル樹脂であり、これを重合して得られるポリマーが好適である。
(RO)2RfSiO−(RORfSiO)n−SiRf(OR)2
式中、Rは、水素原子またはメチル基などのアルキル基であり、
Rfは、フロロアルキル基等の含フッ素基である、
nは、重合度を示す数である、
で表されるポリオルガノシロキサンである。
かかる熱可塑性樹脂の例としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテンあるいはエチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン同士のランダムあるいはブロック共重合体、環状オレフィン共重合体などのオレフィン系樹脂;エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・塩化ビニル共重合体等のエチレン・ビニル系共重合体;ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ABS、α−メチルスチレン・スチレン共重合体等のスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のビニル系樹脂;ナイロン6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン11、ナイロン12等のポリアミド樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、及びこれらの共重合ポリエステル等のポリエステル樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリフエニレンオキサイド樹脂;ポリ乳酸など生分解性樹脂;などを例示することができ、何れも射出グレードのメルトフローレートを有するものが使用される。
しかるに、本発明では、常法にしたがって射出成形を行うだけで外面1a及び内面1bの何れにも撥液性を付与することができるため、生産性が極めて高い。
即ち、このような粗面とすることにより、試料液体と含フッ素ポリマーが分布した表面との間に微細な空気層が介在することとなり、このような空気層の存在により、試料液体に対する滑り性が著しく向上する。
さらに、コーティング等の格別の手段を行うことなく、撥液性をより向上させることもでき、生産性にも極めて優れている。
また、本発明のピペットチップを形成する基材ポリマーと含フッ素ポリマーとのブレンド物には、帯電防止剤、着色剤、酸化防止剤等の各種添加剤を配合することもできるが、このような添加剤は、コンタミとなるおそれがあり、さらに、含フッ素ポリマーのマイグレーション性を低下させるおそれもあるため、このブレンド物は、基材ポリマーと含フッ素ポリマーとの二成分系であることも最適である。
1a:外面
1b:内面
3:液流路
Claims (9)
- 装置に脱着可能、且つ、液体を分注、計量、滴下、または噴霧に用いる樹脂製ノズルであって、該樹脂製ノズルが、基材ポリマーに含フッ素ポリマーが混合されたブレンド物からなるノズル。
- 前記ノズルの外面及び内面は、水接触角が105度以上の撥水性面となっている請求項1に記載のノズル。
- 前記ノズルの外面及び内面は、粗面となっている請求項1または2に記載のノズル。
- 前記粗面は矩形凹凸構造の粗面であり、前記粗面上に水滴を落としたとき、単位面積当たりの固−液界面の投影面積で表される水滴の面積比φSは、0.05〜0.8の範囲にある請求項3記載のノズル。
- 前記粗面を形成する凹凸構造の振幅に相当する算術平均粗さをRa、該凹凸構造の1/2ピッチに相当する平均長さをRSmとしたとき、前記粗面が、Ra/RSm≧50×10−3を満足する請求項3記載のノズル。
- 前記含フッ素ポリマーが、含フッ素アクリル樹脂または含フッ素シリコーン樹脂である請求項1〜5の何れかに記載のノズル。
- 前記基材ポリマーが、オレフィン系樹脂またはスチレン系樹脂である請求項1〜6の何れかに記載のノズル。
- 前記ブレンド物は、基材ポリマー100質量部当り、0.01〜50質量部の量で含フッ素ポリマーを含む請求項1〜7の何れかに記載のノズル。
- ピペットチップである請求項1〜8の何れかに記載のノズル。
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