JP2019161951A - 回転電機のステータ - Google Patents
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Abstract
【課題】渦電流損失を低減でき、生産性に優れた回転電機のステータを提供する。【解決手段】複数のスロット16が形成されたステータコア12と、複数のスロット16の各々に挿入されるセグメントコイル21〜28を含むコイル20と、を備える回転電機のステータ10であって、各スロット16には、少なくとも1枚の絶縁紙31が、軸方向からみて、2以上のセグメントコイル21、22を周回するように配置され、少なくとも1枚の絶縁紙31には、磁性体層41が設けられている。【選択図】図1
Description
本発明は、回転電機のステータに関し、特に、スロット内に複数のセグメントコイルを含むコイルを備える回転電機のステータに関する。
従来から、漏れ磁束による渦電流損失を低減した回転電機が知られている。例えば、特許文献1には、磁性体層を有するコイルと、磁性体層を有しないコイルが、スロットの径方向に沿って交互に配置されることにより、占積率の向上を図りながら、渦電流損失を低減する回転電機のステータが開示されている。
しかしながら、特許文献1の回転電機のステータでは、磁性体層を有するコイルと、磁性体層を有しないコイルの少なくとも2種類のコイルを用いる必要があり、さらに、コイル体の製造の際には、磁性体層を有するコイルと磁性体層を有しないコイルを交互に配置しなければならないため、コイルを誤った順序でスロットに組み付けてしまう虞があり、生産性が低いという問題があった。
本発明は、渦電流損失を低減でき、生産性に優れた回転電機のステータを提供する。
本発明は、
複数のスロットが形成されたステータコアと、
前記複数のスロットの各々に挿入される複数のセグメントコイルを含むコイルと、を備える回転電機のステータであって、
各前記スロットには、少なくとも1枚の絶縁紙が、軸方向からみて、2以上の前記セグメントコイルを周回するように配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙には、磁性体層が設けられている。
複数のスロットが形成されたステータコアと、
前記複数のスロットの各々に挿入される複数のセグメントコイルを含むコイルと、を備える回転電機のステータであって、
各前記スロットには、少なくとも1枚の絶縁紙が、軸方向からみて、2以上の前記セグメントコイルを周回するように配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙には、磁性体層が設けられている。
本発明によれば、各スロットには、少なくとも1枚の絶縁紙が、軸方向からみて、2以上のセグメントコイルを周回するように配置されており、絶縁紙には磁性体層が設けられているので、回転電機のロータ側からステータコア側に流れてくる周方向の漏れ磁束は、セグメントコイルよりも磁性体層の方に流れる。したがって、セグメントコイルに流れる磁束を低減することができるので、セグメントコイルに渦電流が発生することを低減でき、渦電流損失を低減することができる。また、磁性体層は絶縁紙に設けられるので、磁性体層の被覆の有無による複数種類のセグメントコイルを用いる必要がなく、スロットにセグメントコイルを挿入する際の生産性が向上する。さらに、磁性体層は絶縁紙に設けられるので、磁性体層の設計自由度が高く、磁性体層の効果的な配置が可能となる。
以下、本発明のバッテリモジュールの各実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
先ず、本発明の第1実施形態の回転電機のステータについて図1〜図8を参照しながら説明する。
先ず、本発明の第1実施形態の回転電機のステータについて図1〜図8を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る回転電機のステータ10は、磁性体材料からなる円環状の電磁鋼板を複数積層して形成されるステータコア12と、コイル20と、を備える。ステータコア12は、周方向に沿って所定の間隔で径方向内側に突出する複数のティース14と、隣接するティース14の間の空間であるスロット16と、を備える。
コイル20は、スロット16内の径方向の内側から外側に積層されるセグメントコイル21〜28を有する。セグメントコイル21〜28は、絶縁被膜された導体である。各セグメントコイル21〜28は、例えば、断面略矩形、かつ、略クランク状の形状を有し、ステータコア12の軸方向両端部から突出する突出部を両端部に備える。一方側及び他方側の該突出部は、それぞれ別のスロット16のセグメントコイルの突出部と電気的に接合され、これが繰り返されることで、コイルループが形成されている。
さらに、スロット16内には、径方向の内側から外側に、絶縁部材からなる4枚の絶縁紙31〜34が配置されている。4枚のうちの1枚の絶縁紙31は、ステータコア12の軸方向からみて、セグメントコイル21とセグメントコイル22との間から、スロット16の右側側壁16a、開口部16b側、左側側壁16cへとセグメントコイル21の外周部を周回し、さらにスロット16の左側側壁16c、底壁16d側、右側側壁16aへとセグメントコイル22の外周部を周回し、セグメントコイル21とセグメントコイル22との間に戻ることで、略Bの字状に配置されている。他の3枚の絶縁紙32、33、34も同様に、それぞれ、セグメントコイル23とセグメントコイル24、セグメントコイル25とセグメントコイル26、セグメントコイル27とセグメントコイル28、を周回し、略Bの字状に配置されている。
絶縁紙31には、セグメントコイル21及びセグメントコイル22と対向する面とは反対側の面に、ステータコア12の軸方向からみて、セグメントコイル21とセグメントコイル22を囲むように、セグメントコイル21及びセグメントコイル22の左右(周方向)両側面、セグメントコイル21の径方向内側面、及び、セグメントコイル22の径方向外側面に磁性体層41が設けられている。他の3枚の絶縁紙32、33、34にも同様に、それぞれ、セグメントコイル23とセグメントコイル24、セグメントコイル25とセグメントコイル26、セグメントコイル27とセグメントコイル28、を囲むように、磁性体層42、43、44が設けられている。
磁性体層41〜44は、セグメントコイル21〜28の導体よりも高い透磁率を有する磁性体の層である。磁性体層41〜44の材料としては、例えば、鉄ニッケル合金、軟磁性材等を用いることができる。
一般的に、回転電機は、ロータ(図示せず)が回転すると、ロータ側からステータコア側に周方向の漏れ磁束が流れてくる。この漏れ磁束が、コイルの導体部を流れると、コイルの導体部に渦電流が発生し、渦電流損失が生じる。本実施形態の回転電機のステータ10のスロット16内には、セグメントコイル21〜28の導体よりも高い透磁率を有する磁性体層41〜44が配置されているので、磁束は、セグメントコイル21〜28よりも磁性体層41〜44の方に流れやすい。したがって、ロータ側からステータコア12側に流れてくる周方向の漏れ磁束51〜55は、セグメントコイル21〜28にはほぼ流れず、磁性体層41〜44の方に流れる。これにより、セグメントコイル21〜28の導体に発生する渦電流を低減することができるので、渦電流損失を低減することができる。
また、本実施形態のセグメントコイル21〜28は、同一の形状及び構成のものを用いることができるので、複数種類のセグメントコイルを用いる必要がない。よって、製造コストを低減できる。さらに、磁性体層の有無による複数種類のセグメントコイルを用いる場合に生じる、セグメントコイルを誤った順序でスロットに組み付けてしまうといった虞がないので、優れた生産性を有する。
さらに、絶縁紙31は、セグメントコイル21及びセグメントコイル22を周回し、セグメントコイル21とセグメントコイル22の間で重なるように配置されるので、セグメントコイル21とセグメントコイル22の絶縁距離を長くすることができる。また、ステータコア12の軸方向からみて、絶縁紙31の両端部は、セグメントコイル21とセグメントコイル22との間に挟まれるので、絶縁紙31とセグメントコイル21、22がずれることなく、スロット16に配置することができ、優れた生産性を有する。
ロータ側からステータコア12側に流れてくる周方向の漏れ磁束は、ロータに近いステータコア12の径方向内側ほど多く、ロータから遠いステータコア12の径方向外側ほど少ない。よって、ステータコア12の軸方向からみて、スロット16の最も径方向内側に配置されたセグメントコイル21は漏れ磁束の影響が最も大きく、セグメントコイル22、23、24、25、26、27、28と、径方向外側に配置されるにしたがって、この順に漏れ磁束の影響は小さくなる。
そこで、図2に示すように、ステータコア12の軸方向からみて、スロット16の最も径方向内側に配置されたセグメントコイル21及びセグメントコイル22を周回する絶縁紙31に磁性体層41が設けられており、絶縁紙32、33、34には磁性体層が設けられていなくてもよい。
この構成によれば、最も磁束量の多い漏れ磁束51と、漏れ磁束51に次いで磁束量の多い漏れ磁束52は、セグメントコイル21及びセグメントコイル22をほぼ流れず、磁性体層41を流れるので、セグメントコイル21、22の導体部に発生する渦電流を低減することができる。これにより、漏れ磁束の影響が最も大きいセグメントコイル21、22における渦電流損失を低減することができ、より効果的に渦電流損失を低減することができる。
さらに、絶縁紙32、33、34には磁性体層が設けられていないので、磁性体層の厚さの分だけセグメントコイル間の間隔を小さくすることができ、占積率が向上する。
ここで、スロット16は、磁性体層が設けられていない絶縁紙32、33、34が周回している部分の周方向の幅を、磁性体層が設けられている絶縁紙31が周回している部分の周方向の幅よりも、狭くしてもよい。これにより、磁性体層が設けられていない絶縁紙32、33、34が周回している部分のティース14の周方向の幅を広くすることができるので、回転電機の出力トルクを高めることができる。
なお、1枚の絶縁紙31は、2本以上のセグメントコイル21、22を1組として周回するように配置されていてもよい。例えば、図3に示すように、絶縁紙31は、ステータコア12の軸方向からみて、セグメントコイル22とセグメントコイル23の間から、スロット16の右側側壁16a、開口部16b側、左側側壁16cへと、セグメントコイル21及びセグメントコイル22の外周部を周回し、スロット16の左側側壁16c、底壁16d側、右側側壁16aへと、セグメントコイル23及びセグメントコイル24の外周部を周回し、セグメントコイル22とセグメントコイル23の間に戻ることで、略Bの字状に配置されていていてもよい。絶縁紙32も同様に、セグメントコイル25、26とセグメントコイル27、28とを周回し、略Bの字状に配置されていてもよい。
絶縁紙31には、セグメントコイル21〜24と対向する面とは反対側の面に、ステータコア12の軸方向からみて、セグメントコイル21〜24を囲むように、セグメントコイル21〜24の左右両側面、セグメントコイル21の径方向内側面、及び、セグメントコイル24の径方向外側面に磁性体層41が設けられている。絶縁紙32も同様に、セグメントコイル25〜28を囲むように、磁性体層42が設けられていてもよい。
ここで、セグメントコイル21とセグメントコイル22は、例えばU相で同相である。さらに、セグメントコイル23とセグメントコイル24は、例えばV相で同相であり、セグメントコイル21、22とは異なる相となっている。
これにより、同相のセグメントコイル21とセグメントコイル22、及び、セグメントコイル23とセグメントコイル24はセグメントコイル間の距離を短くでき、かつ、異なる相のセグメントコイル22とセグメントコイル23の間は、絶縁紙2枚分の厚さの絶縁距離を確保できる。したがって、異なる相のセグメントコイル間を確実に絶縁しつつ、同相のセグメントコイル間の距離を短くすることで占積率が向上する。
図4に示すように、磁性体層41は、ステータコア12の軸方向端部、すなわちティース14の軸方向端部よりも内側に配置されている。これにより、磁性体層41を介して、ステータコア12外部でのセグメントコイル21と他のセグメントコイル22〜28とのの導通、及び、セグメントコイル21とステータコア12との導通が生じず、セグメントコイル21と他のセグメントコイル22〜28、及び、セグメントコイル21とステータコア12とを確実に絶縁することができる。
また、磁性体層41は、ステータコア12の軸方向に複数(図4では9つ)分割されていてもよい。これにより、磁性体層41によるステータコア12の軸方向の導通を低減することができ、ステータコア12の軸方向の導通に起因する損失を低減することができる。
図5に示すように、磁性体層41は、接着剤層91を介して、絶縁紙31に一体に形成されている。これにより、スロット16内に絶縁紙31を配置することで、同時に磁性体層41も配置することができるので、磁性体層41をスロット16内に容易に配置することができ、優れた生産性を有する。磁性体層42、43、44も同様に、絶縁紙32、33、34に一体に形成されている。
図6に示すように、磁性体層41の外表面には、接着剤層91を介して、絶縁材からなる保護層61が一体に設けられていてもよい。保護層61の材料としては、例えば、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド、ポリイミド、ポリエステル、ホルマール、樹脂を含浸したガラス繊維等が用いられる。これにより、磁性体層41の損傷を防止することができ、かつ、ステータコア12と磁性体層41との導通を防止することができる。絶縁紙32、33、34も同様にしてもよい。
図7に示すように、絶縁紙31及び磁性体層41の外表面には、接着剤層91を介して、挿入性向上層71が一体に設けられていてもよい。挿入性向上層71は、例えば、絶縁性を有するアラミド紙により構成される。これにより、絶縁紙31及び磁性体層41をスロット16に配置する際、絶縁紙31及び磁性体層41はスロット16と接触せず、摩擦係数の低い挿入性向上層71がスロット16と接触するので、絶縁紙31及び磁性体層41をスムーズに配置することができ、生産性が向上する。絶縁紙32、33、34も同様にしてもよい。
図8に示すように、絶縁紙31及び磁性体層41の外表面には、発泡接着層81が積層されていてもよい。絶縁紙31及び磁性体層41をスロット16に配置後、発泡接着層81を発泡させることにより、絶縁紙31及び磁性体層41はセグメントコイルとともにスロット16に固定されるので、ワニス等により、コイル20、絶縁紙31及び磁性体層41をスロット16に固定する工程が不要となり、生産性が向上する。絶縁紙32、33、34も同様にしてもよい。
なお、本実施形態において、絶縁紙31〜34は、ステータコア12の軸方向からみて、略Bの字状に配置したが、左右反転した逆Bの字状に配置してもよい。
[第2実施形態]
続いて、本発明の第2実施形態の回転電機のステータ10について図9〜図10を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態の回転電機のステータ10と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。
続いて、本発明の第2実施形態の回転電機のステータ10について図9〜図10を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態の回転電機のステータ10と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。
図9に示すように、本実施形態に係る回転電機のステータ10のスロット16内には、径方向の内側から外側に、絶縁部材からなる4枚の絶縁紙31〜34を備える。4枚のうちの1枚の絶縁紙31は、ステータコア12の軸方向からみて、スロット16の左側側壁16c、開口部16b側、右側側壁16aへとセグメントコイル21の外周部を周回し、セグメントコイル21とセグメントコイル22の間を通って、スロット16の左側側壁16c、底壁16d側、右側側壁16aへとセグメントコイル22の外周部を周回することで、略Sの字状に配置されている。他の3枚の絶縁紙32、33、34も同様に、それぞれ、セグメントコイル23とセグメントコイル24、セグメントコイル25とセグメントコイル26、セグメントコイル27とセグメントコイル28、を周回することで、略Sの字状に配置されている。
絶縁紙31には、セグメントコイル21及びセグメントコイル22と対向する面とは反対側の面に、ステータコア12の軸方向からみて、セグメントコイル21とセグメントコイル22を囲むように、セグメントコイル21及びセグメントコイル22の左右(周方向)両側面、セグメントコイル21の径方向内側面、及び、セグメントコイル22の径方向外側面に磁性体層41が設けられている。他の3枚の絶縁紙32、33、34にも同様に、それぞれ、セグメントコイル23とセグメントコイル24、セグメントコイル25とセグメントコイル26、セグメントコイル27とセグメントコイル28、を囲むように、磁性体層42、43、44が設けられている。
これにより、絶縁紙31が重なる部分をなくすことができるので、使用する絶縁紙31の量を少なくでき、製造コストを低減できる。
なお、1枚の絶縁紙31は、2本以上のセグメントコイル21、22を1組として周回するように配置されていてもよい。例えば、図10に示すように、絶縁紙31は、ステータコア12の軸方向からみて、スロット16の左側側壁16c、開口部16b側、右側側壁16aへとセグメントコイル21及びセグメントコイル22の外周部を周回し、セグメントコイル22とセグメントコイル23の間を通って、スロット16の左側側壁16c、底壁16d側、右側側壁16aへとセグメントコイル23及びセグメントコイル24の外周部を周回することで、略Sの字状に配置されている。絶縁紙32も同様に、それぞれ、セグメントコイル25、26とセグメントコイル27、28を周回することで、略Sの字状に配置されていてもよい。
絶縁紙31には、セグメントコイル21〜24と対向する面とは反対側の面に、ステータコア12の軸方向からみて、セグメントコイル21〜24を囲むように、セグメントコイル21〜24の左右両側面、セグメントコイル21の径方向内側面、及び、セグメントコイル24の径方向外側面に磁性体層41が設けられている。絶縁紙32も同様に、セグメントコイル25〜28を囲むように、磁性体層42が設けられていてもよい。
ここで、セグメントコイル21とセグメントコイル22は、例えばU相で同相である。さらに、セグメントコイル23とセグメントコイル24は、例えばV相で同相であり、セグメントコイル21、22とは異なる相である。
これにより、同相のセグメントコイル21とセグメントコイル22、及び、セグメントコイル23とセグメントコイル24はセグメントコイル間の距離を短くでき、かつ、異なる相のセグメントコイル22とセグメントコイル23の間は、絶縁紙31により絶縁距離を確保できる。したがって、異なる相のセグメントコイル間を確実に絶縁しつつ、同相のセグメントコイル間の距離を短くすることで占積率が向上する。
なお、本実施形態において、絶縁紙31〜34は、ステータコア12の軸方向からみて、略Sの字状に配置したが、左右反転した略逆Sの字状に配置してもよい。
[第3実施形態]
続いて、本発明の第3実施形態の回転電機のステータ10について図11〜図12を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態の回転電機のステータ10と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。
続いて、本発明の第3実施形態の回転電機のステータ10について図11〜図12を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態の回転電機のステータ10と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。
図11に示すように、本実施形態に係る回転電機のステータ10のスロット16内には、絶縁部材からなる1枚の絶縁紙31を備える。絶縁紙31は、ステータコア12の軸方向からみて、スロット16の開口部16bから、左側側壁16c、底壁16d、右側側壁16aとセグメントコイル21〜28を周回し、開口部16bに戻るように配置されている。
絶縁紙31には、セグメントコイル21〜28と対向する面とは反対側の面に、ステータコア12の軸方向からみて、セグメントコイル21〜28を囲むように、セグメントコイル21〜28の左右両側面、セグメントコイル21の径方向内側面、及び、セグメントコイル28の径方向外側面に磁性体層41が設けられている。
これにより、セグメントコイル21〜28に発生する渦電流を低減することができ、簡便に渦電流損失を低減することができる。
図12に示すように、絶縁紙31は、ステータコア12の軸方向からみて、スロット16の底壁16dから、右側側壁16a、開口部16b、左側側壁16cとセグメントコイル21〜28を周回し、底壁16dに戻るように配置されていてもよい。
この場合も、絶縁紙31には、セグメントコイル21〜28と対向する面とは反対側の面に、ステータコア12の軸方向からみて、セグメントコイル21〜28を囲むように、セグメントコイル21〜28の左右両側面、セグメントコイル21の径方向内側面、及び、セグメントコイル28の径方向外側面に磁性体層41が設けられている。
これにより、セグメントコイル21〜28に発生する渦電流を低減することができ、簡便に渦電流損失を低減することができる。
第1〜第3実施形態によれば、スロット16内において、絶縁紙31〜34を高い自由度で配置することができる。磁性体層41〜44は絶縁紙31〜34と一体に設けられているので、磁性体層41〜44も高い自由度で配置することができ、磁性体層の効果的な配置が可能となる。
なお、前述した実施形態は、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、絶縁紙31は、スロット16内に略6の字状、略逆6の字状に配置してもよい。また、第2実施形態では、ステータコア12の軸方向からみて、絶縁紙31の端部は、スロット16の側壁16a、16cに配置されるが、セグメントコイル21とセグメントコイル22の間に回り込むように配置されていてもよい。このようにすると、絶縁紙31の端部は、セグメントコイル21とセグメントコイル22に挟まれることになるので、絶縁紙31をスロット16内に配置する際、絶縁紙31の位置が安定し、生産性が向上する。
また、本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 複数のスロット(スロット16)が形成されたステータコア(ステータコア12)と、
前記複数のスロットの各々に挿入される複数のセグメントコイル(セグメントコイル21〜28)を含むコイル(コイル20)と、を備える回転電機のステータ(ステータ10)であって、
各前記スロットには、少なくとも1枚の絶縁紙(絶縁紙31〜34)が、軸方向からみて、2以上の前記セグメントコイルを周回するように配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙には、磁性体層(磁性体層41〜44)が設けられている、回転電機のステータ。
前記複数のスロットの各々に挿入される複数のセグメントコイル(セグメントコイル21〜28)を含むコイル(コイル20)と、を備える回転電機のステータ(ステータ10)であって、
各前記スロットには、少なくとも1枚の絶縁紙(絶縁紙31〜34)が、軸方向からみて、2以上の前記セグメントコイルを周回するように配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙には、磁性体層(磁性体層41〜44)が設けられている、回転電機のステータ。
(1)によれば、各スロットには、少なくとも1枚の絶縁紙が、軸方向からみて、2以上のセグメントコイルを周回するように配置されており、絶縁紙には磁性体層が設けられているので、回転電機のロータ側からステータコア側に流れてくる周方向の漏れ磁束は、セグメントコイルよりも磁性体層の方に流れる。したがって、セグメントコイルに流れる磁束を低減することができるので、セグメントコイルに渦電流が発生することを低減でき、渦電流損失を低減することができる。また、磁性体層は絶縁紙に設けられるので、磁性体層の被覆の有無による複数種類のセグメントコイルを用いる必要がなく、スロットにセグメントコイルを挿入する際の生産性が向上する。さらに、磁性体層は絶縁紙に設けられるので、磁性体層の設計自由度が高く、磁性体層の効果的な配置が可能となる。
(2) (1)に記載の回転電機のステータであって、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、前記スロットの最も径方向内側に配置された前記セグメントコイル(セグメントコイル21)を含む2以上の前記セグメントコイルを周回するように配置され、少なくとも前記スロットの開口部(開口部16b)側には前記磁性体層が設けられている、回転電機のステータ。
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、前記スロットの最も径方向内側に配置された前記セグメントコイル(セグメントコイル21)を含む2以上の前記セグメントコイルを周回するように配置され、少なくとも前記スロットの開口部(開口部16b)側には前記磁性体層が設けられている、回転電機のステータ。
(2)によれば、絶縁紙がスロットの最も径方向内側に配置されたセグメントコイルを含む2以上のセグメントコイルを周回するように配置され、少なくともスロットの開口部には磁性体層が設けられているので、回転電機のロータ側からステータコア側に流れてくる周方向の漏れ磁束が最も大きい、最も径方向内側に配置されたセグメントコイルに流れる磁束を低減することができる。これにより、より効果的に渦電流による損失を低減することができる。
(3) (1)または(2)に記載の回転電機のステータであって、
前記磁性体層は、前記ステータコアの軸方向端部より内側に配置された、回転電機のステータ。
前記磁性体層は、前記ステータコアの軸方向端部より内側に配置された、回転電機のステータ。
(3)によれば、磁性体層は、ステータコアの軸方向端部よりも内側に配置されているので、磁性体層を介して、ステータコア外部でのセグメントコイル間の導通、及び、セグメントコイルとステータコアとの導通が生じず、セグメントコイル間、及び、セグメントコイルとステータコアとを確実に絶縁することができる。
(4) (1)から(3)のいずれかに記載の回転電機のステータであって、
前記磁性体層は、軸方向に複数分割された、回転電機のステータ。
前記磁性体層は、軸方向に複数分割された、回転電機のステータ。
(4)によれば、磁性体層は軸方向に複数分割されているので、磁性体層によるステータコアの軸方向の導通を低減することができ、ステータコアの軸方向の導通に起因する損失を低減することができる。
(5) (1)から(4)のいずれかに記載の回転電機のステータであって、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、前記磁性体層の外表面に絶縁材からなる保護層(保護層61)を有する、回転電機のステータ。
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、前記磁性体層の外表面に絶縁材からなる保護層(保護層61)を有する、回転電機のステータ。
(5)によれば、少なくとも1枚の絶縁紙は、磁性体層の外表面に、絶縁材からなる保護層が一体に設けられているので、磁性体層の損傷を防止することができ、かつ、ステータコアと磁性体層との導通を防止することができる。
(6) (1)から(4)のいずれかに記載の回転電機のステータであって、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、最外層に絶縁材からなる挿入性向上層(挿入性向上層71)を有する、回転電機のステータ。
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、最外層に絶縁材からなる挿入性向上層(挿入性向上層71)を有する、回転電機のステータ。
(6)によれば、少なくとも1枚の絶縁紙は、最外層に絶縁材からなる挿入性向上層が一体に設けられているので、絶縁紙及び磁性体層をスロット内に配置する際、絶縁紙及び磁性体層はスロットと接触せず、挿入性向上層がスロットと接触するので、絶縁紙及び磁性体層をスムーズに配置することができ、生産性が向上する。
(7) (1)から(4)のいずれかに記載の回転電機のステータであって、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、最外層に発泡接着層(発泡接着層81)を有する、回転電機のステータ。
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、最外層に発泡接着層(発泡接着層81)を有する、回転電機のステータ。
(7)によれば、少なくとも1枚の絶縁紙は、最外層に発泡接着層を有するので、発泡接着層を発泡させることにより、コイル、絶縁紙及び磁性体層はスロットに固定される。したがって、ワニス等によりコイル、絶縁紙及び磁性体層をスロットに固定する工程が不要となり、生産性が向上する。
(8) (1)から(7)のいずれかに記載の回転電機のステータであって、
各前記スロットには、少なくとも1組の第1セグメントコイル(セグメントコイル21)と第2セグメントコイル(セグメントコイル22)とが径方向に隣接して配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、前記第1セグメントコイルと前記第2セグメントコイルとの間から前記スロットの一方の側壁(右側側壁16a)、開口部(開口部16b)側、他方の側壁(左側側壁16c)へと前記第1セグメントコイルの外周部を周回し、前記スロットの前記他方の側壁、底壁(底壁16d)側、前記一方の側壁へと前記第2セグメントコイルの外周部を周回し、前記第1セグメントコイルと前記第2セグメントコイルとの間に戻ることで、軸方向からみて略Bの字状に配置される、回転電機のステータ。
各前記スロットには、少なくとも1組の第1セグメントコイル(セグメントコイル21)と第2セグメントコイル(セグメントコイル22)とが径方向に隣接して配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、前記第1セグメントコイルと前記第2セグメントコイルとの間から前記スロットの一方の側壁(右側側壁16a)、開口部(開口部16b)側、他方の側壁(左側側壁16c)へと前記第1セグメントコイルの外周部を周回し、前記スロットの前記他方の側壁、底壁(底壁16d)側、前記一方の側壁へと前記第2セグメントコイルの外周部を周回し、前記第1セグメントコイルと前記第2セグメントコイルとの間に戻ることで、軸方向からみて略Bの字状に配置される、回転電機のステータ。
(8)によれば、少なくとも1枚の絶縁紙は、第1セグメントコイルと第2セグメントコイルを周回し、第1セグメントコイルと第2セグメントコイルとの間で重なるように、略Bの字状に配置されるので、第1セグメントコイルと第2セグメントコイルの絶縁距離を長くすることができる。また、ステータコアの軸方向からみて、絶縁紙の両端部は、第1セグメントコイルと第2セグメントコイルとの間に挟まれるので、絶縁紙と、第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルとが、ずれることなくスロットに配置することができ、生産性が向上する。
(9) (1)から(7)のいずれかに記載の回転電機のステータであって、
各前記スロットには、少なくとも2組の第1セグメントコイル(セグメントコイル21、23)及び第2セグメントコイル(セグメントコイル22、24)が径方向に隣接して配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、第1組の第1セグメントコイル(セグメントコイル21)及び第2セグメントコイル(セグメントコイル22)と第2組の第1セグメントコイル(セグメントコイル23)及び第2セグメントコイル(セグメントコイル24)の間から前記スロットの一方の側壁(右側側壁16a)、開口部(開口部16b)側、他方の側壁(左側側壁16c)へと前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルの外周部を周回し、前記スロットの前記他方の側壁、底壁(底壁16d)側、前記一方の側壁へと前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルの外周部を周回し、前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルとの間に戻ることで、軸方向からみて略Bの字状に配置され、
前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相であり、
前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相であり、
前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相のコイルとは、異相である、回転電機のステータ。
各前記スロットには、少なくとも2組の第1セグメントコイル(セグメントコイル21、23)及び第2セグメントコイル(セグメントコイル22、24)が径方向に隣接して配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、第1組の第1セグメントコイル(セグメントコイル21)及び第2セグメントコイル(セグメントコイル22)と第2組の第1セグメントコイル(セグメントコイル23)及び第2セグメントコイル(セグメントコイル24)の間から前記スロットの一方の側壁(右側側壁16a)、開口部(開口部16b)側、他方の側壁(左側側壁16c)へと前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルの外周部を周回し、前記スロットの前記他方の側壁、底壁(底壁16d)側、前記一方の側壁へと前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルの外周部を周回し、前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルとの間に戻ることで、軸方向からみて略Bの字状に配置され、
前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相であり、
前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相であり、
前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相のコイルとは、異相である、回転電機のステータ。
(9)によれば、少なくとも1枚の絶縁紙は、第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルとを周回し、第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルとの間で重なるように、軸方向からみて略Bの字状に配置されるので、同相である第1組の第1セグメントコイルと第2セグメントコイル、及び、同相である第2組の第1セグメントコイルと第2セグメントコイルは、セグメントコイル間の距離を短くでき、かつ、異相である第1組のセグメントコイルと第2組のセグメントコイルの間は、絶縁紙2枚分の厚さの絶縁距離を確保できる。したがって、異相のセグメントコイル間を確実に絶縁しつつ、同相のセグメントコイル間の距離を短くすることで占積率が向上する。
(10) (1)から(7)のいずれかに記載の回転電機のステータであって、
各前記スロットには、少なくとも1組の第1セグメントコイル(セグメントコイル21)と第2セグメントコイル(セグメントコイル22)とが径方向に隣接して配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、前記スロットの一方の側壁(左側側壁16c)、開口部(開口部16b)側、他方の側壁(右側側壁16a)へと前記第1セグメントコイルの外周部を周回し、前記第1セグメントコイルと前記第2セグメントコイルとの間を通って、前記スロットの前記一方の側壁、底壁(底壁16d)側、前記他方の側壁へと前記第2セグメントコイルの外周部を周回することで、軸方向からみて略Sの字状に配置される、回転電機のステータ。
各前記スロットには、少なくとも1組の第1セグメントコイル(セグメントコイル21)と第2セグメントコイル(セグメントコイル22)とが径方向に隣接して配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、前記スロットの一方の側壁(左側側壁16c)、開口部(開口部16b)側、他方の側壁(右側側壁16a)へと前記第1セグメントコイルの外周部を周回し、前記第1セグメントコイルと前記第2セグメントコイルとの間を通って、前記スロットの前記一方の側壁、底壁(底壁16d)側、前記他方の側壁へと前記第2セグメントコイルの外周部を周回することで、軸方向からみて略Sの字状に配置される、回転電機のステータ。
(10)によれば、少なくとも1枚の絶縁紙は、スロットの一方の側壁、開口部側、他方の側壁へと第1セグメントコイルの外周部を周回し、第1セグメントコイルと第2セグメントコイルとの間を通って、スロットの一方の側壁、底壁側、他方の側壁へと第2セグメントコイルの外周部を周回することで、軸方向からみて略Sの字状に配置されるので、絶縁紙が重なる部分をなくすことができる。よって、使用する絶縁紙の量を少なくでき、製造コストを低減できる。
(11) (1)から(7)のいずれかに記載の回転電機のステータであって、
各前記スロットには、少なくとも2組の第1セグメントコイル(セグメントコイル21、23)及び第2セグメントコイル(セグメントコイル22、24)が径方向に隣接して配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、前記スロットの一方の側壁(左側側壁16c)、開口部(開口部16b)側、他方の側壁(右側側壁16a)へと第1組の第1セグメントコイル(セグメントコイル21)及び第2セグメントコイル(セグメントコイル22)の外周部を周回し、前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと第2組の第1セグメントコイル(セグメントコイル23)及び第2セグメントコイル(セグメントコイル24)との間を通って、前記スロットの前記一方の側壁、底壁(底壁16d)側、前記他方の側壁へと前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルの外周部を周回することで、軸方向からみて略Sの字状に配置され、
前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相であり、
前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相であり、
前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相のコイルとは、異相である、回転電機のステータ。
各前記スロットには、少なくとも2組の第1セグメントコイル(セグメントコイル21、23)及び第2セグメントコイル(セグメントコイル22、24)が径方向に隣接して配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、前記スロットの一方の側壁(左側側壁16c)、開口部(開口部16b)側、他方の側壁(右側側壁16a)へと第1組の第1セグメントコイル(セグメントコイル21)及び第2セグメントコイル(セグメントコイル22)の外周部を周回し、前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと第2組の第1セグメントコイル(セグメントコイル23)及び第2セグメントコイル(セグメントコイル24)との間を通って、前記スロットの前記一方の側壁、底壁(底壁16d)側、前記他方の側壁へと前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルの外周部を周回することで、軸方向からみて略Sの字状に配置され、
前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相であり、
前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相であり、
前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相のコイルとは、異相である、回転電機のステータ。
(11)によれば、少なくとも1枚の絶縁紙は、スロットの一方の側壁、開口部側、他方の側壁へと第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルの外周部を周回し、第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルとの間を通って、スロットの一方の側壁、底壁側、他方の側壁へと第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルの外周部を周回することで、軸方向からみて略Sの字状に配置されるので、同相である第1組の第1セグメントコイルと第2セグメントコイル、及び、同相である第2組の第1セグメントコイルと第2セグメントコイルは、セグメントコイル間の距離を短くでき、かつ、異相である第1組のセグメントコイルと第2組のセグメントコイルの間は、絶縁紙により確実に絶縁できる。したがって、異相のセグメントコイル間を確実に絶縁しつつ、同相のセグメントコイル間の距離を短くすることで占積率が向上する。
10 ステータ
12 ステータコア
16 スロット
16a 右側側壁
16b 開口部
16c 左側側壁
16d 底壁
20 コイル
21、22、23、24、25、26、27、28 セグメントコイル
31、32、33、34 絶縁紙
41、42、43、44 磁性体層
61 保護層
71 挿入性向上層
81 発泡接着層
12 ステータコア
16 スロット
16a 右側側壁
16b 開口部
16c 左側側壁
16d 底壁
20 コイル
21、22、23、24、25、26、27、28 セグメントコイル
31、32、33、34 絶縁紙
41、42、43、44 磁性体層
61 保護層
71 挿入性向上層
81 発泡接着層
Claims (11)
- 複数のスロットが形成されたステータコアと、
前記複数のスロットの各々に挿入される複数のセグメントコイルを含むコイルと、を備える回転電機のステータであって、
各前記スロットには、少なくとも1枚の絶縁紙が、軸方向からみて、2以上の前記セグメントコイルを周回するように配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙には、磁性体層が設けられている、回転電機のステータ。 - 請求項1に記載の回転電機のステータであって、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、前記スロットの最も径方向内側に配置された前記セグメントコイルを含む2以上の前記セグメントコイルを周回するように配置され、少なくとも前記スロットの開口部側には前記磁性体層が設けられている、回転電機のステータ。 - 請求項1または2に記載の回転電機のステータであって、
前記磁性体層は、前記ステータコアの軸方向端部より内側に配置された、回転電機のステータ。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の回転電機のステータであって、
前記磁性体層は、軸方向に複数分割された、回転電機のステータ。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の回転電機のステータであって、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、前記磁性体層の外表面に絶縁材からなる保護層を有する、回転電機のステータ。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の回転電機のステータであって、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、最外層に絶縁材からなる挿入性向上層を有する、回転電機のステータ。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の回転電機のステータであって、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、最外層に発泡接着層を有する、回転電機のステータ。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の回転電機のステータであって、
各前記スロットには、少なくとも1組の第1セグメントコイルと第2セグメントコイルとが径方向に隣接して配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、前記第1セグメントコイルと前記第2セグメントコイルとの間から前記スロットの一方の側壁、開口部側、他方の側壁へと前記第1セグメントコイルの外周部を周回し、前記スロットの前記他方の側壁、底壁側、前記一方の側壁へと前記第2セグメントコイルの外周部を周回し、前記第1セグメントコイルと前記第2セグメントコイルとの間に戻ることで、軸方向からみて略Bの字状に配置される、回転電機のステータ。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の回転電機のステータであって、
各前記スロットには、少なくとも2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルが径方向に隣接して配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルの間から前記スロットの一方の側壁、開口部側、他方の側壁へと前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルの外周部を周回し、前記スロットの前記他方の側壁、底壁側、前記一方の側壁へと前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルの外周部を周回し、前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルとの間に戻ることで、軸方向からみて略Bの字状に配置され、
前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相であり、
前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相であり、
前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相のコイルとは、異相である、回転電機のステータ。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の回転電機のステータであって、
各前記スロットには、少なくとも1組の第1セグメントコイルと第2セグメントコイルとが径方向に隣接して配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、前記スロットの一方の側壁、開口部側、他方の側壁へと前記第1セグメントコイルの外周部を周回し、前記第1セグメントコイルと前記第2セグメントコイルとの間を通って、前記スロットの前記一方の側壁、底壁側、前記他方の側壁へと前記第2セグメントコイルの外周部を周回することで、軸方向からみて略Sの字状に配置される、回転電機のステータ。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の回転電機のステータであって、
各前記スロットには、少なくとも2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルが径方向に隣接して配置され、
前記少なくとも1枚の絶縁紙は、前記スロットの一方の側壁、開口部側、他方の側壁へと第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルの外周部を周回し、前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルとの間を通って、前記スロットの前記一方の側壁、底壁側、前記他方の側壁へと前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルの外周部を周回することで、軸方向からみて略Sの字状に配置され、
前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相であり、
前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相であり、
前記第1組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルと前記第2組の第1セグメントコイル及び第2セグメントコイルは同相のコイルとは、異相である、回転電機のステータ。
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